JP2003206034A - アンローダ及びアンローダにおける散荷(バラ荷)の集塵方法 - Google Patents

アンローダ及びアンローダにおける散荷(バラ荷)の集塵方法

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JP2003206034A
JP2003206034A JP2002006795A JP2002006795A JP2003206034A JP 2003206034 A JP2003206034 A JP 2003206034A JP 2002006795 A JP2002006795 A JP 2002006795A JP 2002006795 A JP2002006795 A JP 2002006795A JP 2003206034 A JP2003206034 A JP 2003206034A
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Yoshimitsu Kanda
吉充 神田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉塵の飛散を効果的に抑止できると共に環境
性にも優れたアンローダ、およびアンローダにおける散
荷の集塵方法を提供すること。 【解決手段】 石炭、石灰、珪砂、小麦その他の散荷を
ホッパ10に蓄積して払い出すアンローダ1において、
ホッパ10内にて飛散した散荷の粉塵をブロワ21によ
り吸引してフィルタ22にて捕集する。そして、フィル
タ22から空気を吐き出して、捕集した粉塵をフィルタ
22から分離して落下させ、ホッパ10内に還元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンローダに関
し、更に詳しくは、粉塵の飛散を効果的に抑止できると
共に環境性にも優れたアンローダ及びアンローダにおけ
る散荷の集塵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭、石灰、珪砂、小麦その他の散荷
(バラ荷)をホッパに蓄積してトラック等の搬送手段に
払い出すアンローダは、現在公知である。図9は、従来
のアンローダを示す全体構成図であり、図10は、図9
に記載したアンローダの要部を示す概念図である。この
アンローダ100は、岸壁200に設置され、バケット
104を上下左右前後に移動して船舶210内から散荷
を搬出し、箱型のホッパ110に上方から投下する。こ
のとき、ホッパ110の内部には散荷の粉塵が発生する
ので、この粉塵が外部に飛散しないように、ホッパ11
0の入口部周縁には防風板111が立設される(図10
参照)。なお、防風板111は、入口部の3方向のみを
囲い設置され、上方および手前側Fを開放して散荷の投
下口およびバケット104の移動通路を確保する。
【0003】しかし、かかる防風板111のみでは、散
荷の飛散を十分に抑止できないので、従来のアンローダ
100では、別途、飛散した粉塵を捕集する集塵機12
0を設置していた。集塵機120は、空気を吸引して吐
出するブロワ121と、空気内の散荷の粉塵を捕集する
フィルタ122とを備え、ホッパ110の外部に設置さ
れる。集塵機120は、ホッパ110内の粉塵を、防風
板111の上部に吸気口123を有するダクト124か
ら、空気と共に吸い込んでフィルタ122にて捕集す
る。捕集された粉塵は、フィルタ122から分離されて
回収用のコンベア125に載せられ、ホッパ110内ま
たは後方の搬送設備に搬送されて還元される(図10参
照)。なお、吸い込まれた空気は、フィルタ122を通
過した後、ブロワ121の排出口から集塵機120外部
へ排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアンローダ100では、捕集した散荷をホッパ11
0内に還元するにあたり回収用のコンベア125を用い
ていたので、還元作業が複雑化すると共に、このコンベ
ア125のメンテナンスが必要となる等の問題点があっ
た。また、従来のアンローダ100では、ダクト124
内に粉塵が入り込むため、例えば、石灰と石炭のように
異なる色の散荷を扱う場合には、ダクト124全体の清
掃が必要となる問題があった。なお、かかる清掃を要す
るのは、異なる色の散荷が混ざると、外見上および材料
の特性上、好ましくない事態が生じ、商品価値が低下す
るためである。
【0005】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、簡易な構成にて捕集した散荷をホッパ
内に還元できるアンローダ及びアンローダにおける散荷
の集塵方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明であるアンローダは、石炭、石灰、珪
砂、小麦その他の散荷を蓄積して払い出すホッパと、前
記ホッパ内にて飛散した前記散荷の粉塵を吸引してフィ
ルタ部により捕集すると共に、捕集した前記粉塵を前記
フィルタ部から分離して落下させ、前記ホッパ内に還元
する粉塵捕集手段とを含む。
【0007】この発明では、ホッパ内で発生する散荷の
粉塵を、フィルタ部にて捕集し、このフィルタ部から分
離して落下させてホッパ内に還元する。これにより、従
来の回収コンベア等の間接的な設備が不要となり、アン
ローダの構造を簡略化できる利点がある。なお、この発
明において、フィルタ部は、捕集した粉塵をホッパ内に
落下させて還元できる位置に設置する。かかる構成とし
ては、例えば、フィルタ部をホッパの内部に挿入して設
置する構成や、ホッパの入口部上方に設置する構成が該
当する。また、ホッパの側壁から上方に袖部を引き出し
てこの袖部内にフィルタ部を設置してもよい。また、捕
集した粉塵は、吸引動作を停止してその自重により落下
させてもよいし、フィルタ部から空気を吐き出して吹き
落としてもよい。
【0008】また、この発明であるアンローダは、上記
アンローダにおいて、前記フィルタ部は、前記ホッパ内
もしくは前記ホッパ上方に配置される。
【0009】この発明では、フィルタ部をホッパ内もし
くはホッパ上方に配置したので、捕集した粉塵をホッパ
内に直接還元できる。
【0010】また、この発明であるアンローダは、上記
アンローダにおいて、前記粉塵捕集手段は、前記フィル
タ部を通して気体を吐き出す吐出手段を含む。
【0011】この発明において、粉塵捕集手段は、フィ
ルタ部から気体を吐き出してフィルタ部に捕集した粉塵
をホッパ内に吹き落とす。これにより、粉塵をフィルタ
部から確実に分離してホッパ内に還元できる。また、か
かる粉塵捕集手段を複数設ければ、全体として集塵作業
を進めつつ順次還元作業を行うこともできる。これによ
り、集塵作業を行わない時間帯を無くして集塵効率を高
められる。なお、吐出手段が吐き出す気体は、空気に限
らず、不活性ガス等の他の気体であってもよい。
【0012】また、この発明であるアンローダは、上記
アンローダにおいて、前記粉塵捕集手段は、前記粉塵の
吸引方向を、前記ホッパの内壁沿い下方に向けて設置さ
れる。
【0013】この発明では、粉塵の吸引方向をホッパの
内壁沿い下方に向けたので、ホッパの中央と内壁沿いと
に気圧の差が生ずる。これにより、ホッパ内には、中央
を下降して内壁に沿って上昇する気流が発生し、ホッパ
内の粉塵をこの気流に乗せて効果的に捕集できる。な
お、この発明において、粉塵捕集手段が粉塵を吸引する
方向と、フィルタ部が粉塵を捕集する面の向きとは何ら
関係がない。
【0014】また、この発明であるアンローダは、上記
アンローダにおいて、さらに、前記粉塵の吸引にあたり
前記粉塵捕集手段が吸い込んだ前記ホッパ内の気体を、
前記フィルタ部より上方から前記ホッパ内に戻す気体還
元手段を含む。
【0015】この発明において、気体還元手段は、粉塵
の吸引にあたり粉塵捕集手段が吸い込んだ空気を、外部
に排出することなくホッパ内に戻すので、環境性の高い
散荷の集塵が可能となる。
【0016】また、この発明であるアンローダにおける
散荷の集塵方法は、石炭、石灰、珪砂、小麦その他の散
荷を蓄積して払い出すホッパ内にて、当該ホッパ内で飛
散した前記散荷の粉塵を吸引してフィルタ部により捕集
する粉塵捕集ステップと、前記フィルタ部を通して気体
を吐き出して捕集した前記粉塵を前記フィルタ部から分
離し、落下させてホッパ内に還元する粉塵還元ステップ
とを含む。
【0017】この発明では、ホッパ内で発生する散荷の
粉塵を、吸引動作によりフィルタ部にて捕集し、吐出動
作によりフィルタ部から分離して落下させてホッパ内に
還元する。これにより、従来の回収コンベア等の間接的
な設備が不要となり、アンローダの構造を簡略化できる
利点がある。
【0018】また、この発明であるアンローダにおける
散荷の集塵方法は、上記集塵方法において、前記粉塵の
捕集は複数設置した前記フィルタ部により行い、且つ、
前記粉塵の還元はこれらのフィルタ部にて順次交互に行
う。
【0019】この発明では、複数のフィルタ部にて粉塵
を捕集し、さらに順次交互に粉塵を分離して還元する。
これにより、全体としては粉塵の捕集処理を停止するこ
となく、個々のフィルタ部の粉塵をホッパ内に還元でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。また、以下に示す実
施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易な
もの、或いは実質的同一のものが含まれる。
【0021】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1にかかるアンローダの要部の構成を示す斜視図
である。また、図2〜図4は、図1に記載したアンロー
ダの要部を示す側面断面図(図2)、平面図(図3)お
よび正面図(図4)である。これらの図において、上記
従来のアンローダ100と同一の構成要素には同一の符
号を付し、その説明を省略する。このアンローダ1は、
ホッパ10と、集塵機20とを含み構成される。ホッパ
10は、2段構造を有し、払出部11と絞り部12とを
備える。払出部11は、従来のホッパ110とほぼ同一
な箱型形状を有し、バケット104から投下された散荷
を蓄積して下方の払出口13からトラック等の搬送手段
に払い出す。絞り部12は、払出部11の上方に位置し
て内周下向きに傾斜し、散荷の落とし口を形成すると共
に、上方の入口部から下方の払出口13に向かう通路の
断面積を絞る。ここで、この絞り部12により最も断面
積が狭くなった付近の通路を、絞り口14と呼ぶ。絞り
部12は、絞り口14を通る気体の流速を規制して下流
側からの気体の吸引力を調整し、気体の逆流を抑制す
る、いわば逆流防止弁として機能する。これにより、払
出部11からの粉塵の飛散を抑制できる。なお、絞り部
12の入口外周には防風板111が、入口の3方向のみ
を囲い設置される。
【0022】ここで、絞り口14の面積は、ここを通過
する気体の流速を基準として決定される。気体の流速
は、一般に絞り口14の面積を狭めるほどに上昇する
が、発明者らの研究によれば、気体の逆流を抑止できる
最適値は、散荷の形状や比重等の種々の条件により変化
する。したがって、絞り口14の面積は、絞り口14を
通過する気体の流速に着目しつつ、払出部11からの粉
塵の逆流を必要十分に抑止できるように、当業者自明の
範囲内で適宜設計変更して決定してよい。また、流速の
調整方法は、絞り口14の面積を変更する場合に限られ
ず、絞り部12の大きさ、形状、傾斜等を変更して行っ
てもよいし、下流側からの気体の吸い込み量を変更して
行ってもよい。なお、この実施の形態1では、調整ダン
パ30をフィルタ22と吹出口23との間に介在させて
設置し(図1参照)、この調整ダンパ30にて気体の流
量を調整する。これにより、気体の流量のバランスを取
り、最適化できる。
【0023】集塵機20は、空気を吸引して吐出するブ
ロワ21と、空気内の粉塵を捕集するフィルタ22と、
空気を吹き出す吹出口23とを備え、ホッパ10の両側
方に1機ずつ設置される。フィルタ22は、複数のフィ
ルタ部を連接して構成した幅広構造を有し、ホッパ10
の払出部11内壁と絞り部12外壁との間に挿入して設
置される。図5は、フィルタ22を構成する単一のフィ
ルタ装置を示す斜視図である。フィルタ装置は、板状に
張り連ねた布製のフィルタ部22aを複数備え、このフ
ィルタ部22aにて気体を吸引し、散荷の粉塵を捕集す
る。また、フィルタ装置は、ホッパ10に設置されるに
あたり、このフィルタ部22aが払出部11の内側もし
くは上方に位置するように、フィルタ部22aをホッパ
10内に挿入して設置される。一方、吹出口23は、防
風板111の上部および側部に設置されて内周方向に空
気を吹き出し、ホッパ10の入口部を遮断するエアカー
テンを形成する。ここで、吹出口23から吹き出される
空気は、ブロワ21がフィルタ22を通して吸引し、吐
き出したホッパ10内の空気である。これにより、吸引
した空気をホッパ10内に還元して外界への排気を抑制
できるので、アンローダの環境性を高められる利点があ
る。
【0024】図6は、図1並びに図2に記載したホッパ
10及び集塵機20における気体の流れを示す側面図で
ある。このアンローダ1において、ホッパ10内の空気
は、ブロワ21によりフィルタ22を通して吸引され
る。そして、ホッパ10内にて飛散する散荷の粉塵も空
気と共に吸引され、フィルタ22にて捕集される。ここ
で、捕集した粉塵は、フィルタ22から分離して自重に
より落下させ、払出部11に直接還元する。これによ
り、コンベア125等の間接的な回収装置を使わずに、
粉塵をホッパ10内に還元できる。粉塵をフィルタ22
から分離するときは、フィルタ22を通して気体を吐き
出し吹き落とす。これにより、粉塵を確実に分離できる
利点がある。また、気体の吐出動作は、全てのフィルタ
22にて同時に行うわけではなく、フィルタ22を構成
する個々のフィルタ装置ごとに、タイマーを用いて順次
行う。これにより、フィルタ22全体としては、常時、
ホッパ10内の粉塵を吸引できるので、散荷の集塵効率
を高められる利点がある。
【0025】次に、フィルタ22を通過した空気は、ブ
ロワ21を経由して防風板111上部および側部の吹出
口23から吹き出される。このとき、吹き出された空気
は、ホッパ10への入口部にエアカーテンを形成し、ホ
ッパ10の内部から外部への粉塵の通路を遮断する。詳
細には、3枚の防風板111の上縁部がつくる入口と、
手前側Fの入口とにエアカーテンを形成し、これによ
り、ホッパ10外部への粉塵の飛散を抑制する。
【0026】次に、吹き出された空気は、フィルタ22
側との圧力差により、防風板111に囲まれた空間を下
降し、ホッパ10の絞り部12がつくる絞り口14を通
って下方の払出部11内に吸い込まれる。このとき、絞
り部12は、絞り口14にて空気の逆流を抑制し、払出
部11の粉塵の飛散を抑制する。また、この絞り部12
により、吹出部23から払出部11への一方通行的な空
気の流れが形成され、払出部11における上記散荷の捕
集処理を効率化できる。かくして、払出部11内に吸い
込まれた空気は、再度フィルタ22を通ってブロワ21
に吸引され、ホッパ10および集塵機20内を循環す
る。これにより、ホッパ10内の空気を外界へ排出する
ことなく散荷の集塵処理を行えるので、アンローダの環
境性を高められる。なお、この空気の循環流は、調整ダ
ンパ30によりホッパ10のフィルタ22の吸込口と吹
出口23との気体の流量を調整して、その流量のバラン
スを取り、最適化できる。
【0027】この実施の形態1によれば、フィルタ22
はホッパ10の払出部11内に位置して散荷を捕集し、
さらに捕集した散荷をそのまま吹き落として還元するの
で、従来の回収コンベア125等の設備を省略できる。
また、粉塵をホッパ内にてダクト24を経由する前に捕
集するので、ダクト25が粉塵で汚れる事態を防止でき
る。これにより、異なる色の散荷を扱う場合にも、ダク
ト10内を清掃する負担が軽減される。また、この実施
の形態1では、フィルタ22をホッパ10の内壁沿いに
設置する。ここで、粉塵は、ホッパ10内にて内壁に沿
って飛散する。したがって、かかる構成によれば、粉塵
を効果的に捕集できる利点がある。また、フィルタ22
の交換にあたっても、フィルタ22をホッパ10の中央
に設置するよりは壁面に設置した方が、交換が容易であ
る。また、ホッパ10内にフィルタ22を収容したの
で、ホッパ10外にはブロワ21のみを設置すればよ
く、ホッパ10外設備を簡略化できる。これにより、ア
ンローダ1の架台101を小さくできる利点がある。ま
た、ホッパ10内にフィルタ22を収容したので、集塵
機20を小型化でき、ダクト24、25の全長を短くで
きる。これにより、ダクト24、25での圧力損失を減
少させられると共に、設備の経済設計が可能となる。
【0028】なお、この実施の形態1では、フィルタ2
2をホッパ10の払出部11内壁と絞り部12外壁との
間に挿入して設置した。かかる構成によれば、フィルタ
22が払出部11の内側に位置しているので、捕集した
散荷をフィルタ22から分離してそのまま落下させるだ
けで、ホッパ10内に還元できる点で好ましい。しか
し、これに限らず、フィルタ22は、他の構成により設
置してもよい。例えば、他の構成によりフィルタ22を
ホッパ10内部に位置させてもよいし、ホッパ10の入
口部上方にフィルタを位置させてもよい(図7(a)〜
(c)参照)。かかる構成としても、散荷を分離して落
下させるだけで、ホッパ10内に還元できる。また、ホ
ッパ10の側壁から上方に袖部を引き出してこの袖部内
にフィルタ部を設置してもよい(図7(d)参照)。な
お、図7において、符号40は、フィルタ22を保護す
る箱形のカバーであり、符号41は、ホッパ10内に設
置したブロワである。また、符号42は、落下する散荷
からフィルタ22を保護する傘部であり、符号43は、
防風板111から上方に引き出されてフィルタ22を収
納する袖部である。
【0029】また、この実施の形態1では、捕集した粉
塵を、フィルタ22から空気を吐き出して吹き落とす
が、これに限らず、吸引動作を停止して粉塵の自重によ
り落下させてもよいし、フィルタ22に振動体(図示省
略)を取り付けて振動により粉塵を振るい落としてもよ
い。
【0030】また、この実施の形態1では、捕集した散
荷をホッパ10内に還元するにあたり、タイマーを用い
て一定時間毎に、フィルタ22に吐出動作を行わせた。
しかし、これに限らず、集塵機に吸引力の差圧を検出す
る圧力センサーを設け、所定の圧力差が生じたときに吐
出動作を行うこととしてもよい。これにより、集塵機
は、散荷がフィルタに所定量堆積するまで吸引動作を行
えるので、不必要な吐出動作を省略して集塵機能を高め
られる。
【0031】(実施の形態2)また、上記実施の形態1
では、フィルタ22を通して吸引したホッパ10内の空
気を、外部に排出せずに再利用し、吹出口23から吹き
出してエアカーテンを形成したが、これは、エアカーテ
ンにより外部への粉塵の飛散を抑制できる点で好まし
い。しかし、吸引した空気を、エアカーテンを形成する
ことなく単にホッパ10内に戻してもよい。かかる場合
にも、ホッパ10内の空気を外部に排出しないので、環
境性の高い散荷の集塵が可能となる。図8(a)〜
(c)は、この発明の実施の形態2にかかるアンローダ
の要部を示す側面断面図(a)、平面図(b)および正
面図(c)である。これらの図において、上記実施の形
態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0032】このアンローダ2は、ホッパ44の上縁部
に複数のフィルタ22を吊り掛けて設置する。フィルタ
22は、箱型のカバー40を被され、このカバー40に
よりホッパ44内の空気の吸引方向をホッパ44の内壁
沿い下方に向ける。これにより、ホッパ44内の空気を
吸引したときに、ホッパ44の中央と内壁沿いとで気圧
の差を形成できるので、ホッパ44内に中央を下降して
内壁に沿って上昇する気体の流れを形成できる。また、
フィルタ22は、ダクト24によりホッパ44外部のブ
ロワ41に接続する。ブロワ41は、吸引した気体の排
出先をダクト25によりホッパ44内に位置している。
なお、この排出先は、ホッパ44内にてフィルタ22よ
り上方に位置する。
【0033】この実施の形態2において、ホッパ44内
の空気は、ホッパ44内にて飛散する粉塵と共にフィル
タ22を通して吸引され、ダクト24を通ってブロワ4
1に至る。ここで、粉塵は、ホッパ44内の中央を下降
して内壁に沿って上昇する気体の流れに乗って吸い寄せ
られ、フィルタ22にて効率的に捕集される。そして、
フィルタ22の吐出動作によりホッパ44内に吹き落と
されて還元される。ブロワ41に至った空気は、ダクト
25を通ってホッパ44内上方に排出される。そして、
ホッパ44内の上方と下方とでは、ブロワ41の吸引に
より圧力差が生じているので、ホッパ44内では上方か
ら下方に向かう気流が発生する。これにより、ホッパ4
4内とブロワ41との間で循環する循環流が形成され、
ホッパ44外部への気体の排出が抑制される。また、ホ
ッパ44内での気流により、ホッパ44内を飛散する散
荷は下方に向かって引き寄せられるので、ホッパ44外
部への粉塵の飛散が抑制される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
アンローダによれば、ホッパ内で発生する散荷の粉塵を
フィルタ部にて捕集し、このフィルタ部から分離して落
下させてホッパ内に還元する。これにより、従来の回収
コンベア等の間接的な設備が不要となり、アンローダの
構造を簡略化できる。
【0035】また、この発明にかかるアンローダによれ
ば、フィルタ部をホッパ内もしくはホッパ上方に配置し
たので、捕集した粉塵をホッパ内に直接還元できる利点
がある。
【0036】また、この発明にかかるアンローダによれ
ば、粉塵捕集手段は、フィルタ部から気体を吐き出して
フィルタ部に捕集した粉塵をホッパ内に吹き落とすの
で、粉塵をフィルタ部から確実に分離してホッパ内に還
元できる。また、かかる粉塵捕集手段を複数設ければ、
全体として集塵作業を進めつつ順次還元作業を行うこと
もできる。これにより、集塵作業を行わない時間帯を無
くして集塵効率を高められる。
【0037】また、この発明にかかるアンローダによれ
ば、粉塵の吸引方向をホッパの内壁沿い下方に向けたの
で、ホッパの中央と内壁沿いとに気圧の差が生ずる。こ
れにより、ホッパ内には、中央を下降して内壁に沿って
上昇する気流が発生し、ホッパ内の粉塵をこの気流に乗
せて効果的に捕集できる。
【0038】また、この発明にかかるアンローダによれ
ば、粉塵の吸引にあたり吸い込んだ空気を、外部に排出
することなくホッパ内に戻すので、環境性の高い散荷の
集塵が可能となる。
【0039】また、この発明にかかるアンローダにおけ
る散荷の集塵方法によれば、ホッパ内で発生する散荷の
粉塵を、吸引動作によりフィルタ部にて捕集し、吐出動
作によりフィルタ部から分離して落下させてホッパ内に
還元する。これにより、従来の回収コンベア等の間接的
な設備が不要となり、アンローダの構造を簡略化できる
利点がある。
【0040】また、この発明にかかるアンローダにおけ
る散荷の集塵方法によれば、複数のフィルタ部にて粉塵
を捕集し、さらに順次交互に粉塵を分離して還元するの
で、全体としては粉塵の捕集処理を停止することなく、
個々のフィルタ部の粉塵をホッパ内に還元できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるアンローダの
要部の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に記載したアンローダの要部を示す側面断
面図である。
【図3】図1に記載したアンローダの要部を示す平面図
である。
【図4】図1に記載したアンローダの要部を示す正面図
である。
【図5】図1および図2に記載したフィルタの構成要素
を示す斜視図である。
【図6】図1並びに図2に記載したホッパ及び集塵機に
おける気体の流れを示す側面図である。
【図7】図1に記載したアンローダの変形例を示す側面
図断面である。
【図8】(a)は、この発明の実施の形態2にかかるア
ンローダの要部の構成を示す側面断面図であり、(b)
は、(a)に記載したアンローダの要部を示す平面図で
あり、(c)は、(a)に記載したアンローダの要部を
示す正面図である。
【図9】従来のアンローダを示す全体構成図である。
【図10】図9に記載したアンローダの要部を示す概念
図である。
【符号の説明】
1 アンローダ 2 アンローダ 10 ホッパ 11 払出部 12 絞り部 20 集塵機 21 ブロワ 22 フィルタ 23 吹出口 40 カバー 41 ブロワ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭、石灰、珪砂、小麦その他の散荷
    (バラ荷)を蓄積して払い出すホッパと、 前記ホッパ内にて飛散した前記散荷の粉塵を吸引してフ
    ィルタ部により捕集すると共に、捕集した前記粉塵を前
    記フィルタ部から分離して落下させ、前記ホッパ内に還
    元する粉塵捕集手段と、を含むアンローダ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ部は、前記ホッパ内もしく
    は前記ホッパ上方に配置される請求項1に記載のアンロ
    ーダ。
  3. 【請求項3】 前記粉塵捕集手段は、前記フィルタ部を
    通して気体を吐き出す吐出手段を含む請求項1または2
    に記載のアンローダ。
  4. 【請求項4】 前記粉塵捕集手段は、前記粉塵の吸引方
    向を、前記ホッパの内壁沿い下方に向けて設置される請
    求項1〜3のいずれか一つに記載のアンローダ。
  5. 【請求項5】 さらに、前記粉塵の吸引にあたり前記粉
    塵捕集手段が吸い込んだ前記ホッパ内の気体を、前記フ
    ィルタ部より上方から前記ホッパ内に戻す気体還元手段
    を含む請求項1〜4のいずれか一つに記載のアンロー
    ダ。
  6. 【請求項6】 石炭、石灰、珪砂、小麦その他の散荷
    (バラ荷)を蓄積して払い出すホッパ内にて、当該ホッ
    パ内で飛散した前記散荷の粉塵を吸引してフィルタ部に
    より捕集する粉塵捕集ステップと、 前記フィルタ部を通して気体を吐き出して捕集した前記
    粉塵を前記フィルタ部から分離し、落下させてホッパ内
    に還元する粉塵還元ステップと、を含むアンローダにお
    ける散荷の集塵方法。
  7. 【請求項7】 前記粉塵の捕集は複数設置した前記フィ
    ルタ部により行い、且つ、前記粉塵の還元はこれらのフ
    ィルタ部にて順次交互に行う請求項6に記載のアンロー
    ダにおける散荷の集塵方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2480657A (en) * 2010-05-27 2011-11-30 B & W Mechanical Handling Ltd Hopper assembly
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