JP2003205266A - 鏡面を有する樹脂成型品及びその製造方法 - Google Patents

鏡面を有する樹脂成型品及びその製造方法

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JP2003205266A
JP2003205266A JP2002006201A JP2002006201A JP2003205266A JP 2003205266 A JP2003205266 A JP 2003205266A JP 2002006201 A JP2002006201 A JP 2002006201A JP 2002006201 A JP2002006201 A JP 2002006201A JP 2003205266 A JP2003205266 A JP 2003205266A
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Tadami Nomura
忠巳 野村
Tadashi Saito
正 斎藤
Yoshinari Nakamura
好成 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形型の凹凸に影響されることなく良好な鏡面
を作り出すことができ、反射層である蒸着層が保護され
て傷つきにくく、環境汚染等に考慮しつつ製造コストを
抑えた鏡面を有する樹脂成型品及びその製造方法を提供
することにある。 【解決手段】透明樹脂シートの表面に保護シートを貼付
した後、加熱軟化させた透明樹脂シートの裏面を成形型
に真空吸着して成型し、成型した透明樹脂シートを成形
型から取り外した後、透明樹脂シートの裏面に透明な樹
脂系塗料を塗布し、樹脂系塗料の乾燥後、樹脂系塗料の
上からアルミ蒸着を施して光の反射層となる蒸着層を形
成し、露出する蒸着層に防錆塗料を塗布し、防錆塗料の
乾燥後、透明樹脂シートをトリミングし、最後に保護シ
ートを除去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状の樹脂成
型品に関し、特に鏡面を有する樹脂成型品及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のドアノブやドアミラ
ー本体等に、表面を鏡面とした樹脂成型品が用いられて
いる。この従来の樹脂成型品は、所望の形状に成型した
樹脂材の表面にメッキ処理を施して、メッキ面を鏡面と
したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
樹脂成型品では、成形型に凹凸があると、その凹凸がそ
そまま樹脂成型品の表面形状となる。このため、その表
面にメッキ処理を施して鏡面としても鏡面に凹凸がある
ことから、反射した像が歪んでしまい、良好な鏡面を得
ることが困難である。
【0004】また、メッキ面が樹脂成型品の表面に露出
していることから傷つきやすく、鏡面を良好な状態に保
つことは困難である。
【0005】また、メッキ処理では処理工程で有害・危
険な薬品を使用し、樹脂材に付着した薬品を水洗いする
のに伴い有害で危険な排水が生ずることになる。このた
め、メッキ処理を行うためには環境汚染等に配慮した装
置を必要とし、メッキ処理コストを抑えることが困難で
ある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、成形型の凹凸に影響されることなく良好な鏡
面を作り出すことができ、反射層である蒸着層が保護さ
れて傷つきにくく、環境汚染等に考慮しつつ製造コスト
を抑えた鏡面を有する樹脂成型品及びその製造方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の鏡面を有
する樹脂成型品の製造方法は、透明樹脂シートの表面に
保護シートを貼付した後、加熱軟化させた透明樹脂シー
トの裏面を成形型に真空吸着して成型し、成型した透明
樹脂シートを成形型から取り外した後、透明樹脂シート
の裏面に透明な樹脂系塗料を塗布し、樹脂系塗料の乾燥
後、樹脂系塗料の上からアルミ蒸着を施して光の反射層
となる蒸着層を形成し、露出する蒸着層に防錆塗料を塗
布し、防錆塗料の乾燥後、透明樹脂シートをトリミング
し、最後に保護シートを除去することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の鏡面を有する樹脂成型品の
製造方法は、透明シートの裏面にも保護シートを貼付
し、保護シートを貼付した裏面を成形型に真空吸着して
成型し、成型した透明樹脂シートを成形型から取り外し
た後、裏面の保護シートを除去した後、露出した透明樹
脂シートの裏面に透明な樹脂系塗料を塗布することを特
徴とする。
【0009】請求項3記載の鏡面を有する樹脂成型品の
製造方法は、透明な樹脂系塗料に着色を施すことを特徴
とする。
【0010】請求項4記載の鏡面を有する樹脂成型品
は、透明樹脂シートの裏面に、アルミ蒸着による蒸着層
を備えると共に、透明樹脂シートと蒸着層との間に透明
な樹脂系塗料層を備え、露出する蒸着層を防錆塗料によ
り覆ってなり、蒸着層を反射層とすることを特徴とす
る。
【0011】請求項5記載の鏡面を有する樹脂成型品
は、透明な樹脂系塗料層に着色を施したことを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の形態について図面
を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明に係
る鏡面を有する樹脂成型品の製造方法の一例を示すフロ
ーチャートである。図2は、透明樹脂シートに保護シー
トを貼付する工程を示す断面図である。図3は透明透明
シート、成形型及びヒーターの一例を示す断面図、図4
は成形型を上昇させ透明樹脂シートを真空成型する様子
を示す断面図、図5は成型を終了し、成形型から透明樹
脂シートを取り除いた様子を示す断面図、図6は成型し
た透明樹脂シートの裏面の保護シートを除去した様子を
示す断面図である。図7は、透明樹脂シートに樹脂系塗
料を塗布する様子を示す断面図である。図8は、透明樹
脂シートに真空蒸着を施す様子を示す断面図である。図
9は、透明樹脂シートに防錆塗料を塗布する様子を示す
断面図である。図10は透明樹脂シートをトリミングす
る様子を示す断面図、図11は透明樹脂シートの表面か
らほぼシートを除去した様子を示す断面図である。図1
2は、図11のA線部分の拡大断面図である。
【0013】図1〜図12において、樹脂成型品1は、
成形型20により真空成型した透明樹脂シート10の裏
面10bに、透明な樹脂系塗料層11、蒸着層12及び
防錆塗料層13とを備え、蒸着層12を反射層として透
明樹脂シート10の表面10a側に鏡面を有するもので
ある。樹脂成型品1は、例えば自動車のドアノブ、ナン
バープレートガーニッシュ、ドアミラー、エンブレムや
家具の取手等に用いられる装飾性のある板材である。
尚、ナンバープレートガーニッシュは、ナンバープレー
トの縁を覆う装飾品である。
【0014】透明樹脂シート10は、ポリカーボネー
ト、アクリル、PET等の透明な樹脂シートである。透
明樹脂シート10の厚みは、約0.5mm〜約5mmで
ある。ポリカーボネート、アクリル、PETは、強度が
大きいことから樹脂成型品1を自動車の外装品に使用す
る場合には特に優れている。また、強度が大きいことか
ら、後述する蒸着層12にシワができにくく、良好な鏡
面を維持しやすい。尚、透明樹脂シート10は必ずしも
無色透明である必要はなく、裏面10bが透けて見える
程度の着色が施されていてもよい。透明樹脂シート10
を成型する場合に用いる保護シート5,6は、厚みが約
10μm〜約100μmのプラスチックフィルムであ
る。
【0015】透明な樹脂系塗料層11となる樹脂系塗料
は、例えばウレタン系やアクリル系の塗料である。樹脂
系塗料層11の厚み(樹脂系塗料を塗布する厚み)は、
約3μm〜約50μmである。また、蒸着層12は、ア
ルミニウムの微細な粒子からなり、粒子の大きさは約2
μm〜約3μmである。また、防錆塗料層13となる防
錆塗料は、例えばアクリル系の塗料である。防錆塗料層
13の厚み(防錆塗料を塗布する厚み)は、約15μm
〜約20μmである。
【0016】成形型20は、透明樹脂シートを成型する
ための金型であり、図3における矢印cの方向に空気を
吸って真空吸着するための吸引口21が複数設けられて
いる。すなわち、成形型20は、真空成型の為の金型で
ある。尚、金型に限られるものではなく、木型であって
も真空成型は可能である。ヒーター25は、面状で、成
形型20と共に水平に配置される。また、透明樹脂シー
ト10は、クランプ枠23により成形型20上に保持さ
れることになる。
【0017】次に、本実施例の鏡面を有する樹脂成型品
1の製造方法を説明する。尚、以後の本実施の形態の説
明において、括弧内の符号は図1のフローチャートの符
号に対応している。まず、図2に示すように、透明樹脂
シート10の表面10a及び裏面10bの両面に、保護
シート5,6を貼付する(K1)。このとき、透明樹脂
シート10と保護シート5,6との間に気泡ができない
ように留意する。
【0018】次に、図3に示すように、保護シート5,
6を備える樹脂シート15をクランプ枠23で支持し、
ヒーター25で樹脂シート15を約140℃に加熱する
(矢印a)。樹脂シート15が軟化した状態で、樹脂シ
ート15と成形型20との間の空気を矢印c方向に吸引
口21から吸引しつつ(真空吸着しつつ)、成形型20
を矢印b方向に上昇させる。
【0019】図4に示すように、樹脂シート15と成形
型20との間の空気を吸引しつつ、成形型20を透明樹
脂シート10の裏面10b側に密着させることにより、
樹脂シート15を真空成型する(K2)。樹脂シート1
5が冷却した後(K3)、図5に示すように、真空成型
した樹脂シート15を脱型する(K4)。
【0020】次に、図6に示すように、真空成型した樹
脂シート15から透明樹脂シート10の裏面10bに貼
付された保護シート6を除去する(K5)。透明樹脂シ
ート10の裏面10bに保護シート6を貼付して、保護
シート6側を成形型20に真空吸着して成型することか
ら、透明樹脂シート10の裏面10bに成形型20によ
る微妙な凹凸が生じても、保護シート6が緩衝材となっ
て透明樹脂シート10の裏面10bには凹凸が形成され
にくい。
【0021】次に、図7に示すように、保護シート6が
取り除かれた樹脂シート16の透明樹脂シート10の裏
面10bに、樹脂系塗料を塗布する(K6)。そして、
約70℃で30分程度樹脂系塗料を乾燥させる(K7)
ことにより、樹脂系塗料層11が透明樹脂シート10の
裏面10bに配設される。
【0022】次に、図8に示すように、樹脂系塗料層1
1を備える樹脂シート17の樹脂系塗料層11の上か
ら、アルミ蒸着を行う(K8)。アルミ蒸着は、約40
℃〜約50℃の雰囲気中で約5分〜約10分間行う。こ
のアルミ蒸着により、透明樹脂シート10の裏面10b
に、アルミニウムの微細粒子からなる蒸着層12が配設
される。この蒸着層12は、銀色の金属色を有し、光を
反射する反射層となる。
【0023】次に、図9に示すように、蒸着層12を備
える樹脂シート18の露出する蒸着層12に防錆塗料を
塗布する(K9)。そして、約70℃で30分程度防錆
塗料を乾燥させる(K10)ことにより、蒸着層12を
覆って保護する防錆塗料層13が透明樹脂シート10の
裏面10bに配設される。
【0024】次に、図10に示すように、保護シート
5、透明樹脂シート10、樹脂系塗料層11、蒸着層1
2及び防錆塗料層13を有する樹脂シート19の位置T
をレーザー等を用いてトリミングする(K11)。これ
により、樹脂成型品1がほぼ完成することになる。最終
的には、図11に示すように、透明樹脂シート10の表
面10aの保護シート5を取り除くこと(K12)によ
り、樹脂成型品1が完成する。透明樹脂シート10の表
面10aは、保護シート5に覆われていたことから、各
種塗料の塗布やアルミ蒸着においても汚れが付着せず綺
麗な状態が保たれている。また、樹脂成型品1から保護
シート5を取り除くことなく輸送することで、透明樹脂
シート10の表面10aの傷つきも防止できる。
【0025】上述のように、透明樹脂シート10の裏面
10b側に蒸着層12を有することで、樹脂成型品1は
鏡面を有する構造となる。具体的には、図12に示すよ
うに、まず、透明樹脂シート10の表面10aから入射
した光が、透明樹脂シート10内を通過し透明な樹脂系
塗料層11に到達する。この光は更に樹脂系塗料層11
内を通過し、蒸着層12に到達する。蒸着層12の面
は、金属色で光を全反射することから、蒸着層12が反
射層となって、入射した光は、樹脂系塗料層11へ反射
され戻って行くことになる。反射した光は、更に透明樹
脂シート10を通過し、透明樹脂シート10の表面10
aへと戻り、透明樹脂シート10の外側に放出される。
このように、樹脂成型品1は、蒸着層を反射層とする鏡
面を有しているというわけである。
【0026】従来の樹脂材の表面にメッキ処理を施して
鏡面を作り出した樹脂成型品は、反射面が樹脂成型品の
表面にあり、メッキ処理した面での反射のみであること
から、反射した像に深み感を持たせることが困難であ
る。これに対し、本実施例における樹脂成型品1は、一
般的なガラス製の鏡と同様に、多少の屈折率を有する透
明樹脂シート10内を光が通過した後に反射されて戻る
ことから、反射した像に深みを持たせることができる。
反射した像が深みを持つことで、ドアノブなどの物品に
高級感のある装飾を施すことが可能となる。
【0027】また、裏面10bに保護シート6を貼付し
た透明樹脂シート10の裏面10b側を成形型20に真
空吸着して成型することから、透明樹脂シート10の裏
面10bに成形型20による微妙な凹凸が生じても、保
護シート6が緩衝材となって透明樹脂シート10には凹
凸が形成されにくい。このため、透明樹脂シート10の
裏面10bに沿って形成される蒸着層12は滑らかな反
射層となり、良好な鏡面を形成することができる。すな
わち、加工精度の高い成形型20を用いなくとも良好な
鏡面を有する樹脂成型品1を製造することができ、製造
コストを抑えることが可能となる。特に、小ロット生産
をする場合に適している。
【0028】また、反射層である蒸着層12が、透明樹
脂シート10及び樹脂系塗料11の下に位置し、樹脂成
型品1の表面に露出しないで保護されていることから、
蒸着層12が傷つくことなく良好な鏡面が保たれる。ま
た、透明樹脂シート10の表面10aに傷が付いた場合
には、表面10aをバフ仕上げすることにより、良好な
鏡面を保ったまま、傷を取り除くことができる。
【0029】また、蒸着層12の一方の面は樹脂系塗料
層11に接し、他方は防錆塗料を塗布して覆っているこ
とから、蒸着層12は表裏両面で保護され、錆やすいア
ルミ蒸着による蒸着層12を有する樹脂成型品1を自動
車等の屋外部品として使用することが可能となった。
【0030】また、メッキ処理ではなくアルミ蒸着によ
り鏡面を作り出していることから、環境汚染等に配慮し
た装置を必要とせず、製造コストを抑えることができ
る。
【0031】尚、本実施例では、無色透明な樹脂系塗料
を用いているが、光を透過可能な程度の着色を施した透
明な樹脂系塗料を用いることも可能である。着色は、無
色透明な樹脂系塗料に、黄、赤、青等の染料を混合する
ことにより行う。着色を施した樹脂系塗料を用いること
により、金色や、赤や青みがかった様々なバリエーショ
ンの色を有する鏡面を容易に得ることができる。また、
樹脂系塗料に着色を施す他に、光を透過可能な程度の着
色を施した透明樹脂シート10を用いても、同様に様々
なバリエーションの色を有する鏡面を容易に得ることが
できる。
【0032】尚、透明樹脂シート10の裏面10bに保
護シート6を貼付することなく、透明樹脂シート10を
真空成型してもよい。成型した透明樹脂シート10の裏
面10bに透明な樹脂系塗料を塗布することから、樹脂
系塗料により滑らかな面が形成される。このため、この
樹脂系塗料に沿って形成される蒸着層12が滑らかな反
射層となり、良好な鏡面を形成することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、透明樹脂シー
トの裏面に成形型による微妙な凹凸が生じても、成型し
た透明樹脂シートの裏面に透明な樹脂系塗料を塗布して
いることから、樹脂系塗料により滑らかな面が形成され
る。このため、この樹脂系塗料に沿って形成される蒸着
層が滑らかな反射層となり、良好な鏡面を形成すること
ができる。また、反射層である蒸着層が、透明樹脂シー
ト及び樹脂系塗料の下に位置し、表面に露出しないで保
護されていることから、蒸着層が傷つくことなく良好な
鏡面が保たれる。また、露出する蒸着層に防錆塗料を塗
布していることから、蒸着層は表裏両面保護されている
ため、錆やすいアルミ蒸着による蒸着層を有する樹脂成
型品を自動車等の屋外部品として使用することが可能と
なった。また、メッキ処理ではなくアルミ蒸着により鏡
面を作り出していることから、環境汚染等に配慮した装
置を必要とせず、製造コストを抑えることができる。
【0034】請求項2の発明によれば、裏面に保護シー
トを貼付した透明樹脂シートの裏面側を成形型に真空吸
着して成型することから、透明樹脂シートの裏面に成形
型による微妙な凹凸が生じても、保護シートが緩衝材と
なって透明樹脂シートには凹凸が形成されにくい。この
ため、透明樹脂シートの裏面に沿って形成される蒸着層
は滑らかな反射層となり、良好な鏡面を形成することが
できる。すなわち、加工精度の高い成形型を用いなくと
も良好な鏡面を有する樹脂成型品を製造することが可能
となり、製造コストを抑えることが可能となる。
【0035】請求項3の発明によれば、透明な樹脂系塗
料に着色を施すのみで、蒸着層の色の鏡面の他に、様々
なバリエーションの色を有する鏡面を容易に得ることが
できる。
【0036】請求項4の発明によれば、透明樹脂シート
と蒸着層との間に透明な樹脂系塗料層を備えることか
ら、透明樹脂シートに微妙な凹凸があっても、樹脂系塗
料層が凹凸を吸収して蒸着層は滑らかである。このた
め、蒸着層が滑らかな反射層となり、良好な鏡面を有す
ることになる。また、蒸着層が、透明樹脂シート及び樹
脂系塗料層の下に位置し、表面に露出しないで保護され
ていることから、蒸着層が傷つくことなく良好な鏡面が
保たれる。
【0037】請求項5の発明によれば、透明な樹脂系塗
料層に着色を施していることから、蒸着層の色の鏡面の
他に、様々なバリエーションの色を有する鏡面を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鏡面を有する樹脂成型品の製造方
法の一例を示すフローチャートである。
【図2】透明樹脂シートに保護シートを貼付する工程を
示す断面図である。
【図3】透明透明シート、成形型及びヒーターの一例を
示す断面図である。
【図4】成形型を上昇させ透明樹脂シートを真空成型す
る様子を示す断面図である。
【図5】成型を終了し、成形型から透明樹脂シートを取
り除いた様子を示す断面図である。
【図6】成型した透明樹脂シートの裏面の保護シートを
除去した様子を示す断面図である。
【図7】透明樹脂シートに樹脂系塗料を塗布する様子を
示す断面図である。
【図8】透明樹脂シートに真空蒸着を施す様子を示す断
面図である。
【図9】透明樹脂シートに防錆塗料を塗布する様子を示
す断面図である。
【図10】透明樹脂シートをトリミングする様子を示す
断面図である。
【図11】透明樹脂シートの表面からほぼシートを除去
した様子を示す断面図である。
【図12】図11のA線部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・樹脂成型品 5,6・・・・・・・保護シート 10・・・・・・・・透明樹脂シート 11・・・・・・・・樹脂系塗料層 12・・・・・・・・蒸着層 13・・・・・・・・防錆塗料層 20・・・・・・・・成形型 21・・・・・・・・吸引口 23・・・・・・・・クランプ枠 25・・・・・・・・ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 31/00 B32B 31/00 // B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 中村 好成 静岡県浜松市大久保町1347番地の3 株式 会社リビナハマニ内 Fターム(参考) 4D075 AE03 BB24Z BB26Z BB85Y CA33 CB04 CB05 CB06 DA06 DA23 DB43 DB48 DC13 DC38 EA07 EA43 EB22 EB38 EC11 4F100 AB10D AK01B AK01C AK45 AK51 AR00A BA05 BA07 BA10A BA10E CC00C CC00E EH311 EH461 EH66D EH661 EJ591 EJ61 GB32 JB02E JK15 JL02 JL10C JN01B JN01C JN06D JN24D JN30D 4F208 AA21 AA24 AA28 AD05 AD08 AG03 AG26 AH18 LH03 LH06 MA01 MB01 MB22 MC01 MG04 MW02 MW23 MW31 MW37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明樹脂シートの表面に保護シートを貼付
    した後、加熱軟化させた該透明樹脂シートの裏面を成形
    型に真空吸着して成型し、成型した該透明樹脂シートを
    該成形型から取り外した後、該透明樹脂シートの裏面に
    透明な樹脂系塗料を塗布し、該樹脂系塗料の乾燥後、該
    樹脂系塗料の上からアルミ蒸着を施して光の反射層とな
    る蒸着層を形成し、露出する該蒸着層に防錆塗料を塗布
    し、該防錆塗料の乾燥後、該透明樹脂シートをトリミン
    グし、最後に該保護シートを除去してなる鏡面を有する
    樹脂成型品の製造方法。
  2. 【請求項2】前記透明シートの裏面にも前記保護シート
    を貼付し、該保護シートを貼付した裏面を前記成形型に
    真空吸着して成型し、成型した該透明樹脂シートを該成
    形型から取り外した後、該裏面の保護シートを除去した
    後、露出した該透明樹脂シートの裏面に透明な樹脂系塗
    料を塗布してなる請求項1記載の鏡面を有する樹脂成型
    品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記透明な樹脂系塗料に着色を施してなる
    請求項1又は請求項2記載の鏡面を有する樹脂成型品の
    製造方法。
  4. 【請求項4】透明樹脂シートの裏面に、アルミ蒸着によ
    る蒸着層を備えると共に、該透明樹脂シートと該蒸着層
    との間に透明な樹脂系塗料層を備え、露出する該蒸着層
    を防錆塗料により覆ってなり、該蒸着層を反射層とする
    鏡面を有する樹脂成型品。
  5. 【請求項5】前記透明な樹脂系塗料層に着色を施してな
    る請求項4記載の鏡面を有する樹脂成型品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160030481A (ko) 2013-07-16 2016-03-18 미쓰비시 쥬시 가부시끼가이샤 성형체의 제조 방법 및 성형체
WO2018101027A1 (ja) * 2016-11-30 2018-06-07 コニカミノルタ株式会社 ガスバリア性フィルム、及び、ガスバリア性フィルムの成形加工方法

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