JP2003204304A - 雑音低減方法、周波数変調信号送信装置及び周波数変調信号受信装置 - Google Patents

雑音低減方法、周波数変調信号送信装置及び周波数変調信号受信装置

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JP2003204304A
JP2003204304A JP2002245935A JP2002245935A JP2003204304A JP 2003204304 A JP2003204304 A JP 2003204304A JP 2002245935 A JP2002245935 A JP 2002245935A JP 2002245935 A JP2002245935 A JP 2002245935A JP 2003204304 A JP2003204304 A JP 2003204304A
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signal
difference signal
linear phase
filter
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JP2002245935A
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Jens Wildhagen
イエンス ビルトゥハーゲン
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Sony Deutschland GmbH
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Sony International Europe GmbH
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/1646Circuits adapted for the reception of stereophonic signals
    • H04B1/1692Circuits adapted for the reception of stereophonic signals using companding of the stereo difference signal, e.g. FMX

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 FM信号の圧縮伸長処理により雑音を低減す
るとともに、FM放送受信機における信号の歪みを抑制
する。 【解決手段】 差信号(D(z))を圧縮伸長し、周波
数変調多重信号により圧縮差信号(D(z))を伝送
して周波数変調信号の雑音を低減する圧縮伸長器におい
て、線形位相マルチバンド圧縮及び/又は線形位相マル
チバンド伸張を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差信号が圧縮及び
伝送される周波数変調信号の圧縮伸長処理により周波数
変調信号の雑音を低減する雑音低減方法及びこの雑音低
減方法を実現する周波数変調信号送信装置及び周波数変
調信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の圧縮伸長器(compander:コンパ
ンダ)は、差信号を圧縮して圧縮差信号を生成した後
に、圧縮差信号をチャンネルを介して伝送し又は記録媒
体に記録し、そして、チャンネルを介して伝送され又は
記録媒体に記録された圧縮差信号を伸張するようになっ
ている。このような圧縮伸張器により、伝送又は記録さ
れた信号に重畳する可聴雑音歪み(audible noise dist
ortions)を低減することができる。テープ状記録媒体
への記録に使用される最も有名な圧縮伸長器としては、
ドルビーBタイプノイズリダクション(Dolby-B-type n
oise reduction system)方式が知られている。このよ
うなシラブル圧縮伸長器(syllable compander)は、徐
々に変化するオーディオ信号の振幅のエンベロープを算
出し、このエンベロープに応じてオーディオ信号を圧縮
伸張する。圧縮伸長器、特にドルビーノイズリダクショ
ン(Noise Reduction:NR)方式については、ウェブ
サイト「http://www.dolby.com/ken」に開示されてい
る。
【0003】さらに、周波数変調(frequency modulati
on:以下、FMという。)放送に圧縮伸長器を使用する
手法も知られている。この分野では、送信機において差
信号を圧縮し、通常の方式で伝送されるFM信号に加え
て、圧縮差信号を伝送することにより、差信号の雑音を
低減している。1985年10月12〜16日に開催さ
れた第79回オーディオエンジニアリングソサイエティ
のコンベンション(79th convention of the Audio Eng
ineering Society)において「FMXスタジオ放送シス
テム(FMX Studio Broadcast System)」のタイトルで
発表された、1985年12月、ニューヨーク州、ジェ
イ オーディオ百科(J.Audio Enc. Soc.)第33巻、
エミル エル トリック(Emil L.Torick)及びトーマ
ス ビーケラー(Thomas B.Keller)著、「FMステレ
オ放送の信号対雑音比及びカバレッジの向上(Improvin
g the signal-to-noise ratio and coverage of FM ste
reophonic broadcasts)」に開示されている手法では、
圧縮差信号は、38kHzの変調搬送波の直交成分とし
て付加され、すなわち、圧縮差信号は、圧縮されていな
い差信号に直交する成分として伝送される。また、ドイ
ツ特許公開公報第4128045A1号には、圧縮差信
号を38kHzの変調搬送波の下側波帯に付加し、38
kHzの変調搬送波の上側波帯からこの圧縮差信号を減
算した後、このように変更された多重信号を伝送する手
法が開示されている。上述した2つの手法を数学的に分
析すると、ドイツ特許公開公報第4128045A1号
に開示される手法の方が結果が良好であり、したがって
好ましい手法であると言える。
【0004】なお、上述したFM圧縮伸長方式は、いず
れも広帯域の圧縮伸長器を用いており、広帯域の圧縮伸
長器は、雑音抑圧の変化に起因した所謂雑音変調効果
(noise modulation effects)を生じさせる。雑音変調
効果は、一定量の変化しない雑音(constant noise flo
or)によりユーザにとって耳障りであるので、したがっ
て、このような雑音変調効果を取り除く必要がある。ノ
イズリダクションシステムに関連して上述したドルビー
のウェブサイトにも開示されているように、雑音変調効
果は、マルチバンド圧縮伸長器により回避することがで
きる。ここでは、2つのマルチバンド圧縮伸長器、すな
わちスライドバンド圧縮伸長器(slidingband compande
rs)及び固定バンド圧縮伸長器(fixed band compander
s)が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2つの種類の圧縮伸長器は、いずれも圧縮オーディオ
信号にグループ遅延歪みが生じ、この結果、FM多重信
号のピーク振幅が増大するとともに、圧縮差信号から通
常の差信号へのクロストークが生じ、従来の(既存の)
FM放送受信機における信号に歪みが生じる。
【0006】そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、圧縮伸長処理により
雑音を低減させる雑音低減方法、周波数変調信号送信装
置及び周波数変調信号受信装置であって、オーディオ信
号の歪みを低減させることができる雑音低減方法、周波
数変調信号送信装置及び周波数変調信号受信装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る雑音低減方法は、差信号を圧縮伸長
し、周波数変調多重信号により圧縮差信号を伝送して周
波数変調信号の雑音を低減する雑音低減方法において、
線形位相マルチバンド圧縮及び/又は線形位相マルチバ
ンド伸張を行うステップを有する。本発明に基づく圧縮
伸長器の線形位相応答により、圧縮差信号の位相が(従
来の)差信号の位相に等しくなるため、多重信号のピー
ク振幅が増大され、従来の(既存の)周波数変調信号放
送受信装置における追加的なクロストーク歪みが最小化
される。
【0008】また、上述の課題を解決するために、本発
明に係る周波数変調信号受信装置は、差信号を圧縮する
圧縮器を備える周波数変調信号送信装置において、圧縮
器は、差信号を線形位相圧縮して線形位相圧縮差信号を
生成することを特徴とする。
【0009】本発明に係る雑音低減方法において、線形
位相マルチバンド圧縮を行うステップは、好ましくは、
各サブバンドに対してそれぞれ線形位相応答特性を有す
るマルチバンドフィルタを用いて、差信号をn個のサブ
バンド信号に分割するステップと、n個の各サブバンド
信号にそれぞれの圧縮利得を乗算するステップと、n個
のサブバンドの全てを加算し、線形位相圧縮差信号を生
成するステップとを有する。また、線形位相マルチバン
ド伸張を行うステップは、好ましくは、各サブバンドに
対してそれぞれ線形位相応答特性を有するマルチバンド
フィルタを用いて、受信圧縮差信号をn個のサブバンド
信号に分割するステップと、n個の各サブバンド信号に
それぞれの伸張利得を乗算するステップと、n個のサブ
バンドの全てを加算し、1つの伸張差信号を生成するス
テップとを有する。
【0010】本発明においては、線形位相マルチバンド
圧縮及び/又は伸張が行われ、これにより広帯域圧縮及
び/又は伸張より良好な結果が得られる。また、本発明
に基づく周波数変調信号圧縮伸長器により、雑音変調効
果も最小化される。圧縮に使用されるマルチバンドフィ
ルタ及び/又は伸張に使用されるマルチバンドフィルタ
の合成伝達関数は、平坦な周波数応答特性を有する。
【0011】本発明においては、線形位相圧縮差信号
は、伝送前に相補等化フィルタによりフィルタリングさ
れる。等化フィルタは、圧縮伸長器全体(すなわち、圧
縮器+伸張器)の伝達関数の振幅歪みを等化する。圧縮
伸長器全体の伝達関数の振幅歪みを等化することによ
り、オーディオチャンネル分離効果の大幅な低下を回避
することができる。オーディオチャンネル分離効果の低
下は、オーバサンプリングされたサブバンドを有する非
矩形サブバンドフィルタにおいて、マルチバンド線形位
相フィルタバンドの隣接するサブバンドの遷移領域の振
幅の歪みに起因する。
【0012】本発明においては、相補等化フィルタの伝
達関数は、理想的には、各サブバンドの各圧縮利得に応
じて決定される。これに代えて、相補等化フィルタの伝
達関数は、各圧縮利得から独立した近似的伝達関数と、
各圧縮利得に依存するスケーリング係数に基づいて決定
してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る雑音低減方
法、周波数変調信号送信装置及び周波数変調信号受信装
置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】従来のアナログマルチバンド圧縮伸長器
(compander:コンパンダ)は、図1(a)に示し、上
述したドルビーのウェブサイトにおける雑音低減処理の
説明にも開示されているように、通常、2パス圧縮器
(two-path compressor)と2パス伸張器(two-path ex
pander)とから構成される。すなわち、圧縮器及び伸張
器は、それぞれ主パス(main path)と副パス(further
path)を有する。入力差信号D(z)は、副パスを経
由し、伝達関数Hfurth(z)を有する副パスプロ
セッサ10を介して、加算器11に供給されるととも
に、主パスを経由して直接、加算器11に供給される。
加算器11は、圧縮された差信号(以下、圧縮差信号と
呼ぶ。)D(z)を出力する。圧縮差信号D(z)
は、伝送チャンネル12を介して、圧縮され、受信され
た差信号(以下、受信圧縮差信号と呼ぶ。)Y(z)
として、減算器13に供給される。減算器13の出力信
号は、第2の副パスプロセッサ14において処理された
後、減算器13に戻され、減算器13の入力信号から減
算される。この減算器13の出力信号は、圧縮され、受
信され、伸張された差信号(以下、受信圧縮伸張差信号
と呼ぶ。)Y(z)である。第2の副パスプロセッサ
14の伝達関数は、第1の副パスプロセッサ10の伝達
関数と同じであり、すなわち伝達関数H
furth(z)である。この具体例では、静的な圧縮
入力信号(stationary compressor input signal)を想
定しているため、これらの2つの副パスプロセッサ1
0、14をこの伝達関数で記述することができる。理想
的な環境、すなわちY(z)=D(z)の場合、伸
張器の出力信号Y(z)は、圧縮器の入力信号D
(z)に等しくなる。圧縮器及び伸長器の伝達関数は、
それぞれ以下のような式で表すことができる。 D(z)/D(z)=(1+Hfurth(z)) ・・・(1) Y(z)/Y(z)=1/(1+Hfurth(z)) ・・・(2) Y(z)/D(z)=1 ・・・(3) 式(1)から、マルチバンド圧縮器の構成は、非線形位
相応答特性を有することがわかる。したがって、上述の
ように、従来の2パス圧縮器は、FM差信号の圧縮には
適していない。
【0015】図1(b)は、本発明に基づく単一パス圧
縮器及び単一パス伸張器の構成を示すブロック図であ
る。この構成においては、入力差信号D(z)は、線形
位相伝達関数H(z)を有する圧縮器15により圧縮
され、圧縮差信号D(z)は、チャンネル16を介し
て伝送され、受信圧縮差信号Y(z)として、線形位
相伝達関数H(z)を有する伸張器17に入力され、
伸張器17は、受信圧縮伸張差信号Y(z)を出力す
る。
【0016】圧縮器15及び伸張器17は、同一の帯域
分割フィルタバンクにより実現することができる。説明
を簡潔に行うために、以下では、図2に示すように、2
バンド圧縮伸長器について説明する。この2バンド圧縮
伸長器の構成をマルチバンド圧縮伸長器にも適用できる
ことは明らかである。説明を簡潔に行うために、圧縮器
15への入力信号を静的正弦波信号(stationary sinus
oidal signal)とし、したがって圧縮利得cc0(k)
及びcc1(k)は定数であり、すなわちc (k)
=cc0及びcc1(k)=cc1である。
【0017】図2に示すように、伝送チャンネル5の左
側に示す2バンド線形位相圧縮器において、入力差信号
D(z)は、2バンドフィルタ1により分割される。2
バンドフィルタ1は、差信号D(z)が入力される第1
のサブフィルタ1と第2のサブフィルタ1とを備
え、これらのサブフィルタ1、1は、差信号D
(z)を2つのサブバンド信号、すなわち第1のサブバ
ンド信号D(z)と第2のサブバンド信号D(z)
に分割する。第1のサブバンドフィルタ1は、伝達関
数Hfb0(z)を有し、第2のサブバンドフィルタ1
は、伝達関数Hfb を有する。この2チャンネルの
フィルタバンクの合成伝達関数は、以下のように、平坦
な周波数応答(flat frequency response)を有する。 Hfb0(z)+Hfb1(z)=zμfb 2つのサブバンド信号は、それぞれの乗算器2におい
て、それぞれの圧縮利得が乗算された後、加算器3にお
いて1つの信号に結合される。すなわち、第1のサブバ
ンド信号D(z)は、第1の乗算器2において、第
1の圧縮利得c が乗算され、第2のサブバンド信号
(z)は、第2の乗算器2において、第2の圧縮
利得cc1が乗算される。加算器3から出力される結合
信号は、相補フィルタに類する構造を有し、したがって
以下では相補等化フィルタ(complementary equalizati
on filter)とも呼ぶフィルタ4によってフィルタリン
グされる。
【0018】相補等化フィルタ4は、並列に接続された
遅延器4b及び伝達関数Heq(z,cc0,cc1
を有する等化フィルタ4aと、遅延器4bの出力信号か
ら等化フィルタ4aの出力信号を減算する減算器4cと
を備える。相補等化フィルタ4は、加算器3からの結合
信号である線形位相圧縮差信号が入力され、等化された
圧縮差信号D(z)を出力する。非矩形マルチバンド
サブバンドフィルタ(non-rectangular multi-band sub
band filter)からなる2バンドフィルタバンク1によ
って生じる歪みは最小化される。以下では、圧縮差信号
の伝送チェインは理想化され、すなわちY(z)=D
(z)とする。
【0019】伸張器は、圧縮器において使用したフィル
タバンク1に等しいフィルタバンク6を用いて、伝送さ
れてきた圧縮差信号Yc(z)を2つのサブバンド信号
に分割する。これにより得られるサブバンド信号は、そ
れぞれ遅延され、反転された圧縮利得に理想的に等しい
伸張利得が乗算される。すなわち、伝達関数H
fb0(z)を有する第1のサブバンドフィルタ6
出力信号は、第1の乗算器7において、伸張利得c
e0=1/cc0が乗算され、伝達関数Hfb1(z)
を有する第2のサブバンドフィルタ6の出力信号は、
第2の乗算器7において、伸張利得ce1=1/c
c1が乗算される。伸張されたこれらのサブバンド信号
は、加算器8において結合され、加算器8は、受信圧縮
伸張差信号Y(z)を出力する。
【0020】圧縮利得及び伸張利得は、各サブバンド毎
に、サブバンド和信号及びサブバンド差信号の組合せに
基づいて算出してもよい。この手法は、本願出願人によ
る同時に係属中の欧州特許出願「周波数変調信号の雑音
低減方法(Method for noisereduction of a FM signa
l)」にも開示されており、この文献は参照により本願
に組み込まれるものとする。
【0021】非矩形マルチチャンネルフィルタバンクに
おける相補等化フィルタの必要性は、図2に示す2バン
ド線形位相圧縮伸長器に基づくこの具体例により最も好
適に説明することができる。この具体例では、2バンド
の圧縮器の一方のサブバンド信号は圧縮されず、他方の
サブバンド信号は、12dB圧縮される。相補等化フィ
ルタ4は、圧縮器の伝達関数には影響を与えず、すなわ
ちHeq(z,cc0,cc1)=0である。
【0022】図3に示す破線は、圧縮器の伝達関数|D
(z)/D(z)|を表している。また、図3に示す
点線は、伸張器の伝達関数|Y(z)/Yc(z)|
を表している。また、図3に示す実線は、圧縮伸長器全
体、すなわち圧縮器と伸張器を組み合わせた全体の伝達
関数|Y(z)/D(z)|を表しており、この伝達
関数は、隣接する2つのサブバンドの遷移領域において
乱れて(disturbed)いる。この乱れは、これらの2つ
のサブバンドが若干オーバーラップしているために生じ
ている。
【0023】圧縮伸長器全体の伝達関数の振幅の歪み
(distortions)は、チャンネル分離効果を著しく損
ね、したがって、圧縮器の相補等化フィルタ4により等
化することが望ましい。もちろん、伸張器において等化
処理を行うこともできる。圧縮利得に依存する相補等化
フィルタ4の伝達関数Heq(z,cc0,cc1
は、以下のようにして算出される。
【0024】まず、図2に示す2バンド圧縮伸長器の全
体の伝達関数は、以下の通りである。 Y(z)/D(z)=(cc0Hfb0(z)+cc1Hfb1(z))・(zμeq-Heq(z,cc0,c c1 ))・(Hfb0(z)/cc0+Hfb1(z)/cc1) ・・・(4) 伸張器の出力信号Y(z)は、理想的には、圧縮器D
(z)の入力信号D(z)を遅延したものである。した
がって、この伝達関数は、第1のフィルタバンク1のグ
ループ遅延zμfb及び相補等化フィルタ4のグルー
プ遅延Zμ 並びに第2のフィルタバンク2のグル
ープ遅延zμfbにより、以下のように表される。 Y(z)/D(z)=z−2μfbzμeq ・・・(5) 2チャンネルフィルタバンクの合成伝達関数、式
(4)、(5)、及びゼロ位相伝達関数H〜
fb0(z),H〜eq(z,cc0,cc1)を用い
ることにより、サブバンドフィルタ1の伝達関数H
fb0(z)と、相補等化フィルタ4の伝達関数Heq
(z,cc0,cc1)は、以下のように表される。 Hfb0(z)=zμfbH〜fb0(z) ・・・(6) Heq(z,cc0,cc1)=zμeqH〜eq(z,cc0,cc1) ・・・(7) 更に、等化フィルタの伝達関数は、以下のように表され
る。 Heq(z,cc0,cc1)=1-1/((cc0/cc1 H〜fb0(z)+(1-H〜fb0(z)))・(c c1 /cc0 H〜fb0(z)+(1-H〜fb0(z)))) ・・・(8) 相補等化フィルタ4の伝達関数H〜eq(z,cc0
c1)は、圧縮利得cc0及びcc1に依存する。す
なわち、圧縮利得が変化すれば、相補等化フィルタ4の
伝達関数も変わる。このため、圧縮利得に応じて、相補
等化フィルタ4の係数セットを変更する必要がある。こ
の結果、送信機において、異なる係数セットを記憶する
ための大きな容量のメモリが必要となる。
【0025】本発明では、圧縮利得から独立した等化フ
ィルタの近似的な伝達関数Happ(z,γ)を用いる
ことにより、送信機におけるメモリの容量を小さくする
こともできるようにしている。近似的な伝達関数H
app(z,γ)は、以下のように、圧縮利得に依存す
る係数kapp=kapp(cc0,cc1)によって
スケーリングされる。 Heq(z,cc0,cc1)=kapp(cc0,cc1)H
app(z,γ) 図4は、等化フィルタにおいて近似的な伝達関数を用い
た2バンド圧縮伸張器の構成を示すブロック図である。
この図4に示す構成では、図2に示す等化フィルタ4a
が乗算器4dに置き換えられており、乗算器4dは、加
算器3の出力信号にスケーリング係数k
app(cc0,cc1)を乗算し、その結果を近似的
な伝達関数Happ(z,γ)を有する近似的等化フィ
ルタ4eに供給する。
【0026】近似的等化フィルタ4eの伝達関数H
app(z,γ)は、cc0/cc1=定数として、式
(8)によって算出される。 H〜app(z,γ)=H〜eq(z,cc0,cc1) (cc0/cc1=γとする) =1-1/((γH〜fb0(z)+1-H〜fb0(z))・(1/γH〜fb0(z)+ 1-H〜fb0(z))) ・・・(9) 等化フィルタにおいて近似的伝達関数を用いることによ
り、圧縮伸長器全体で以下の式に示すような誤差err
(z)が生じる。 Ye(z)/D(z)=z−2μfbzμapp(1+err(z)) ・・・(10) 最適なスケーリング係数kapp(cc0,cc1)の
値は、本発明に基づき、誤差err(z)を最小とする
値が選択される。人間の聴覚システムは、臨界帯域内の
音量を合計して1つのまとまった音量として認識する。
2つの隣接するサブバンドの遷移領域は、臨界帯域内に
属し、したがって、人間の耳は、誤差の音量を1つのま
とまったエラー音の音量として認識する。このエラー音
の音量は、本発明に基づき、平均自乗誤差又は誤差er
r(z)を最小化することにより最小化される。図5
は、(γ=10dB,13dB,16dB)とする3つ
の異なる近似的伝達関数H(z,γ)の最適スケーリン
グにより実現される最小のオーディオチャンネル分離を
表すグラフである。図5からわかるように、パラメータ
γに応じて、圧縮利得cc0/cc1が小さいほど高い
オーディオチャンネル分離を実現でき、また、圧縮利得
c0/cc1を大きくするとオーディオチャンネル分
離が制限される。
【0027】中間周波数フィルタの帯域幅に応じて、家
庭用ハイエンド受信機は、最大50dBまでのチャンネ
ル分離を可能としている。受信機は、通常、1kHzの
周波数で最も高いオーディオチャンネル分離が実現され
るよう調整されている。これより高い又は低い周波数で
は、オーディオチャンネル分離は、25dB〜30dB
に低められる。
【0028】ここで、等化フィルタの近似的伝達関数の
次数を高めることにより、広範囲の圧縮利得に亘ってオ
ーディオチャンネル分離を高めることができる。2次の
等化フィルタ近似伝達関数により最小限実現されるチャ
ンネル分離を図6に示す。
【0029】なお、遷移領域の等化のためには、殆どの
場合、1次伝達関数で十分な効果が得られる。これは、
制御フィルタバンクのサブバンドフィルタの帯域幅が、
オーディオフィルタバンクのサブバンドフィルタの帯域
幅より広いためである。フィルタバンクに依存しない差
信号の圧縮を実現するためには、制御フィルタのサブバ
ンドフィルタの帯域幅を広くする必要がある。
【0030】2つの隣接するサブバンド信号の遷移領域
の信号パワーが大きい場合、比c /cc1は、1に
近づき、遷移領域における信号成分のオーディオチャン
ネル分離が高まる。
【0031】隣接するサブバンド信号の圧縮利得は、一
方のサブバンドの信号パワーが大きく、隣接する他方の
サブバンド及びその隣接するサブバンドとの遷移領域の
信号パワーが小さい場合にのみ、大きな差を設けること
ができる。この場合、遷移領域における信号成分のオー
ディオチャンネル分離は制限され、これらの信号成分の
信号パワーは、サブバンド信号の信号パワーに比べて小
さくなる。したがって、遷移領域におけるオーディオチ
ャンネル分離の歪みは、全体のオーディオチャンネル分
離に大きな影響を与えない。
【0032】以上の説明したように、図4に示す本発明
の好ましい具体例における等化フィルタは、γ=10d
Bとして、近似的伝達関数が求められる。近似的フィル
タは、式(9)に基づいて設計され、近似フィルタのス
ケーリング係数は、以下のように単純化することができ
る。 kapp(cc0,cc1)=4.0824((cc0/cc1+2.2720)・(cc0/cc1+0.4401) ・(cc0/cc1+0.9997)・(cc0/cc1+1.0003)) /((c c0/c c1+4.4016cc0/cc1+6.1754) ・(c c0/c c1+0.7128cc0/cc1+0.1619)) ・・・(11) 上述のように、圧縮伸長器、すなわち圧縮伸長利得(圧
縮利得及び伸張利得)は、FM信号の和信号及び差信号
からなる補助信号(auxiliary signal)により制御され
る。従来のFM受信機における歪みの可聴度は、特に圧
縮器及び伸張器の制御回路の特性に依存している。すな
わち、従来のFM受信機における歪みの可聴度は、制御
フィルタバンクのサブバンド帯域、エンベロープ検出回
路及び圧縮伸長器の静的特性により定まる。
【0033】帯域分離のためには、例えば図7に示すよ
うな周知の14相補フィルタバンク(14-complementary
filter bank)等の相補フィルタバンクを用いてもよ
い。この相補フィルタバンクのサブバンドフィルタの伝
達関数を図8に示す。また、図9に示すように、相補フ
ィルタと2つのオーバサンプリングDFTフィルタバン
ク(oversampled DFT filter banks)からなる26チャ
ンネルハイブリッドフィルタバンク等のハイブリッドフ
ィルタバンクを用いて帯域分離を行ってもよい。このハ
イブリッドフィルタバンクのサブバンドフィルタの伝達
関数を図10に示す。また、図9に示すオーバサンプリ
ング32チャンネルDFTフィルタバンク1の内部構成
を図11に示す。
【0034】図8及び図10に示す伝達関数からわかる
ように、マルチチャンネルフィルタバンクの合成伝達関
数は、平坦な周波数応答を有し、隣接するサブバンドの
重複量は僅かである。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る雑音低減方
法は、差信号を圧縮伸長し、周波数変調多重信号により
圧縮差信号を伝送して周波数変調信号の雑音を低減する
雑音低減方法において、線形位相マルチバンド圧縮及び
/又は線形位相マルチバンド伸張を行う。これにより、
周波数変調信号の雑音を低減するとともに、信号の歪み
を抑制することができる。
【0036】また、本発明に係る周波数変調信号送信装
置は、差信号を圧縮する圧縮器を備える周波数変調信号
送信装置において、圧縮器は、差信号を線形位相圧縮し
て線形位相圧縮差信号を生成する。これにより、周波数
変調信号の雑音を低減するとともに、信号の歪みを抑制
することができる。
【0037】また、本発明に係る周波数変調信号受信装
置は、受信圧縮差信号を伸張する伸張器を備える周波数
変調信号受信装置において、伸張器は、受信圧縮差信号
を線形位相伸張する。これにより、周波数変調信号の雑
音を低減するとともに、信号の歪みを抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の2パス圧縮器及び伸張器の構成と、本発
明に基づく単一パス圧縮器及び伸張器の構成とを比較し
て示すブロック図である。
【図2】2バンド線形位相圧縮器及び2バンド線形位相
圧縮器伸張器と、両サブバンドフィルタ間に設けられた
相補等化フィルタとを備える圧縮伸長器の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】上側波帯を12dBで圧縮し、等化フィルタを
用いない場合における、図2に示す圧縮器、伸張器及び
圧縮伸長器全体の伝達関数を示す図である。
【図4】本発明に基づく近似等化フィルタを備える2バ
ンド線形位相圧縮伸張器の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】1次等化フィルタ近似伝達関数を用いた図4に
示す圧縮伸長器の最小オーディオチャンネル分離を示す
グラフ図である。
【図6】2次等化フィルタ近似伝達関数を用いた図4に
示す圧縮伸長器の最小オーディオチャンネル分離を示す
グラフ図である。
【図7】本発明に基づくマルチバンドフィルタの第1の
具体例として使用される14相補フィルタバンクの構成
を示す図である。
【図8】図4に示す14相補フィルタバンクのサブバン
ドフィルタの伝達関数を示す図である。
【図9】本発明に基づくマルチバンドフィルタの第2の
具体例として使用される相補フィルタと2つのオーバサ
ンプリングDFTフィルタバンクからなる26チャンネ
ルハイブリッドフィルタバンクの構成を示す図である。
【図10】図9に示す26チャンネルハイブリッドフィ
ルタバンクのサブバンドフィルタの伝達関数を示す図で
ある。
【図11】図9に示すオーバサンプリング32チャンネ
ルDFTフィルタバンク1の内部構成を示す図である。
【符号の説明】
1 2バンドフィルタ、2 乗算器、3 加算器、4
相補等化フィルタ、5伝送チャンネル、6 2バンドフ
ィルタ、7 乗算器、8 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビルトゥハーゲン イエンス ドイツ連邦共和国 70327 シュトゥット ゥガルト ハインリッヒ ヘルツ シュト ラーセ 1 ソニー インターナショナル (ヨーロッパ) ゲゼルシャフト ミッ ト ベシュレンクテル ハフツング アド バンスド テクノロジー センター シュ トゥットゥガルト内 Fターム(参考) 5K041 AA01 BB10 CC01 CC09 FF26 5K046 AA05 BB03 DD25 EE43 EE59 5K052 AA01 BB05 CC04 FF05 FF31 GG51 5K060 CC11 DD03 FF03 HH11 KK06

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差信号(D(z))を圧縮伸長し、周波
    数変調多重信号により圧縮差信号(D(z))を伝送
    して周波数変調信号の雑音を低減する雑音低減方法にお
    いて、 線形位相マルチバンド圧縮及び/又は線形位相マルチバ
    ンド伸張を行うステップを有する雑音低減方法。
  2. 【請求項2】 上記線形位相マルチバンド圧縮を行うス
    テップは、 各サブバンドに対してそれぞれ線形位相応答特性を有す
    るマルチバンドフィルタを用いて、上記差信号をn個の
    サブバンド信号(D(z))に分割するステップと、 上記n個の各サブバンド信号にそれぞれの圧縮利得(c
    cn)を乗算するステップと、 上記n個のサブバンドの全てを加算し、線形位相圧縮差
    信号を生成するステップとを有することを特徴とする請
    求項1記載の雑音低減方法。
  3. 【請求項3】 上記マルチバンドフィルタの合成伝達関
    数は、平坦な周波数応答特性を有することを特徴とする
    請求項2記載の雑音低減方法。
  4. 【請求項4】 上記線形位相圧縮差信号を伝送する前
    に、相補等化フィルタにより該線形位相圧縮差信号をフ
    ィルタリングし、圧縮伸張器全体の伝達関数の振幅の歪
    みを等化するステップを有する請求項1乃至3いずれか
    1項記載の雑音低減方法。
  5. 【請求項5】 上記相補等化フィルタによるフィルタリ
    ングは、各圧縮利得(ccn)に応じて行われることを
    特徴とする請求項4記載の雑音低減方法。
  6. 【請求項6】 上記相補等化フィルタによるフィルタリ
    ングは、各圧縮利得(ccn)から独立した近似的伝達
    関数と、各圧縮利得(ccn)に依存するスケーリング
    により実行されることを特徴とする請求項4記載の雑音
    低減方法。
  7. 【請求項7】 上記線形位相マルチバンド伸張を行うス
    テップは、 各サブバンドに対してそれぞれ線形位相応答特性を有す
    るマルチバンドフィルタを用いて、受信圧縮差信号(Y
    (z))をn個のサブバンド信号(Ycn(z))に
    分割するステップと、 上記n個の各サブバンド信号にそれぞれの伸張利得(c
    en)を乗算するステップと、 上記n個のサブバンドの全てを加算し、1つの伸張差信
    号(Y(z))を生成するステップとを有することを
    特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の雑音低減
    方法。
  8. 【請求項8】 上記マルチバンドフィルタの合成伝達関
    数は、平坦な周波数応答特性を有することを特徴とする
    請求項7記載の雑音低減方法。
  9. 【請求項9】 差信号(D(z))を圧縮する圧縮器を
    備える周波数変調信号送信装置において、 上記圧縮器は、上記差信号を線形位相圧縮して線形位相
    圧縮差信号を生成することを特徴とする周波数変調信号
    送信装置。
  10. 【請求項10】 上記線形位相圧縮差信号を相補等化フ
    ィルタリングする相補等化フィルタを備える請求項9記
    載の周波数変調信号送信装置。
  11. 【請求項11】 上記相補等化フィルタは、 上記線形位相圧縮差信号において、圧縮伸張器の全体の
    伝達関数の振幅の歪みを抑制する伝達関数を有する等化
    フィルタと、 上記等化フィルタのグループ遅延に対応するグループ遅
    延により、上記線形位相圧縮差信号を遅延させる遅延器
    と、 上記遅延器から出力される遅延された線形位相圧縮差信
    号から上記等化フィルタの出力信号を減算し、送信すべ
    き等化された線形位相圧縮差信号を生成する減算器とを
    備えることを特徴とする請求項10記載の周波数変調信
    号送信装置。
  12. 【請求項12】 上記線形位相圧縮を行う圧縮器は、 それぞれ線形位相応答特性を有するn個のサブバンドフ
    ィルタを有し、上記差信号(D(z))をn個のサブバ
    ンド信号(D(z))に分割するマルチバンドフィル
    タと、 上記n個の各サブバンド信号にそれぞれの圧縮利得(c
    cn)を乗算するn個の乗算器と、 上記n個のサブバンドの全てを加算し、線形位相圧縮差
    信号を生成する加算器とを備えることを特徴とする請求
    項9乃至11いずれか1項記載の周波数変調信号送信装
    置。
  13. 【請求項13】 上記マルチバンドフィルタの合成伝達
    関数は、平坦な周波数応答特性を有することを特徴とす
    る請求項12記載の周波数変調信号送信装置。
  14. 【請求項14】 上記マルチバンドフィルタは、オーバ
    サンプリングハイブリッドフィルタバンクにより実現さ
    れていることを特徴とする請求項12又は13記載の周
    波数変調信号送信装置。
  15. 【請求項15】 受信圧縮差信号(Y(z))を伸張
    する伸張器を備える周波数変調信号受信装置において、 上記伸張器は、上記受信圧縮差信号を線形位相伸張する
    ことを特徴とする周波数変調信号受信装置。
  16. 【請求項16】 上記線形位相伸張を行う伸張器は、 それぞれ線形位相応答特性を有するn個のサブバンドフ
    ィルタを有し、上記圧縮差信号(Y(z))をn個の
    サブバンド信号(Ycn(z))に分割するマルチバン
    ドフィルタと、 上記n個の各サブバンド信号にそれぞれの伸張利得(c
    en)を乗算する乗算器と、 上記n個のサブバンドの全てを加算し、1つの伸張差信
    号(Y(z))を生成する加算器とを備えることを特
    徴とする請求項15記載の周波数変調信号受信装置。
  17. 【請求項17】 上記マルチバンドフィルタの合成伝達
    関数は、平坦な周波数応答特性を有することを特徴とす
    る請求項16記載の周波数変調信号受信装置。
  18. 【請求項18】 上記マルチバンドフィルタは、オーバ
    サンプリングハイブリッドフィルタバンクにより実現さ
    れていることを特徴とする請求項16又は17記載の周
    波数変調信号受信装置。
  19. 【請求項19】 コンピュータ又はデジタル信号プロセ
    ッサにより実行されて、請求項1乃至8いずれか1項記
    載の雑音低減方法を実現するコンピュータプログラムを
    有するコンピュータプログラム製品。
  20. 【請求項20】 コンピュータ又はデジタル信号プロセ
    ッサにより実行されて、請求項8乃至14いずれか1項
    記載の周波数変調信号送信装置を実現するコンピュータ
    プログラムを有するコンピュータプログラム製品。
  21. 【請求項21】 コンピュータ又はデジタル信号プロセ
    ッサにより実行されて、請求項15乃至18いずれか1
    項記載の周波数変調信号受信装置を実現するコンピュー
    タプログラムを有するコンピュータプログラム製品。
JP2002245935A 2001-08-24 2002-08-26 雑音低減方法、周波数変調信号送信装置及び周波数変調信号受信装置 Abandoned JP2003204304A (ja)

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