JP2003204032A - 電子部品及び電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品及び電子部品の製造方法

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JP2003204032A
JP2003204032A JP2002001963A JP2002001963A JP2003204032A JP 2003204032 A JP2003204032 A JP 2003204032A JP 2002001963 A JP2002001963 A JP 2002001963A JP 2002001963 A JP2002001963 A JP 2002001963A JP 2003204032 A JP2003204032 A JP 2003204032A
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chip
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Takeshi Iwashita
斌 岩下
Haruhiko Makino
晴彦 牧野
Hidetoshi Kusano
英俊 草野
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Sony Corp
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    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップの接着強度を高め、薄型化でき
るようにする。 【解決手段】 LSIユニット75は、LSIチップ4
3およびLSIチップ74が接合材77によりモールド
されたものを、LSIユニット75の厚みが100μm
乃至200μmになるように、デバイス面fとは反対側
の面が、LSIチップ43およびLSIチップ74の面
とほぼ平行に研磨され、さらに、ユニット別にダイシン
グされて、形成される。従って、LSIチップ43およ
びLSIチップ74は、接合材77とは、側面でしか接
合されないが、側面に予め段部S1が付けられたLSI
チップ43およびLSIチップ74を使用することによ
り、LSIチップ43およびLSIチップ74と接合材
77の接続面積が増え、接合力が高まる。従って、LS
Iユニット75の薄型化が図れるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品および電
子部品の製造方法に関し、特に、半導体チップの接着強
度を高め、薄型化できるようにした電子部品および電子
部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯端末や情報家電分野において
は、小型軽量化や高機能化に対する要求が強く、高速化
および高周波化が求められている。このため、1つのウ
エーハから多数のLSI(Large Scale Integrated cir
cuit)やIC(Integrated Circuit)が作成されるSOC
(System On Chip)でも、半導体デバイスの微細ピッチ
化および高集積化が進んでいる。
【0003】図1に示されるように、ウエーハ1は、S
OCによる複数の半導体チップ2が形成されている。ブ
レード3は、ダイヤモンド製の35μmのホイール幅に
より構成されたダイシング刃を有する。このウエーハ1
は、ブレード3により、半導体チップ2毎にダイシング
される。これにより、ウエーハ1から、複数のLSIチ
ップ4が生成される。
【0004】しかしながら、SOCでウエーハ上に作成
される複数のLSIやICは、すべてが良品というわけ
ではなく、中には、不良品が存在する。LSIやICが
不良品であるか否かは、作成プロセスの途中では判らな
いので、途中の作業工程で、既に不良品となってしまっ
ている作成途中のLSIやICに対しても、残りのすべ
ての作業工程を施さなければならない。従って、歩留ま
りが悪い場合、多くの作業が無駄となってしまう。さら
に、異なる動作電圧のデバイスを混在させにくく、高性
能な高周波ブロックのSOC化が困難であった。従っ
て、高性能な高周波の電気回路を作成するためには、S
OCにより作成されたLSIを個別に電気回路に接続し
ていた。
【0005】このLSIチップ4を個別に電気回路に用
いる場合、LSIチップ4を、リードフレームのような
パッケージ材料上に導電樹脂等で固定し、金細線による
ボンディング後、樹脂でモールドし、さらに、リード加
工したり、あるいは、LSIチップ4を金細線ではな
く、はんだで直接接続し、フリップチップ方式の形状に
加工することが必要であった。
【0006】従って、電気回路は、以上のように加工さ
れたLSIチップ4をプリント基板上でさらに接続し、
作成されていた。しかしながら、この方法で作成された
電気回路は、接続するLSIチップ4が多くなるほど、
小型化または薄型化が困難である問題があった。
【0007】そこで、最近、SIP(System In Packag
e)が注目されている。SIPでは、SOCで作成され、
すでに良品と確認されている各種(同種または異種)の
LSIチップやICを組み合わせて配置し、再配線し、
ユニット(モジュール)化として完成させることで1つ
の部品(LSIまたはIC)として取り扱うことができ
るようにするものである。
【0008】図2は、SIPにより作成されたLSIユ
ニット11の例である。図1において、ダイシングされ
たLSIチップ4の中から良品のみを選び出し、さら
に、LSIチップ4と同様に作成され、選び出された他
のLSIチップ12を組み合わせて、図2に示されるよ
うに、LSIユニット11を作成する。LSIユニット
11は、樹脂13などにより、LSIチップ4とLSI
チップ12が1つの部品としてモールドされたものであ
る。
【0009】LSIユニット11は、良品のLSIチッ
プ4およびLSIチップ12のみ組み合わせているた
め、歩留まりがよい。また、SIPでは、多様な機能を
有するLSIユニット11やICモジュール(図示しな
い)などが簡単に実現される。さらに、複数のLSIチ
ップ4やLSIチップ12を1つの部品として扱うこと
ができるので、電気回路の小型化または薄型化に効果が
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状に
おいても、特に携帯用の端末においては、その薄型化あ
るいは小型化が進み、さらなる薄型の電気回路が要求さ
れるようになっている。
【0011】LSIチップ4とLSIチップ12が1つ
の部品としてモールドされたLSIユニット11を用い
て電気回路の薄型化を図る場合、LSIチップ4(LS
Iチップ12)自体を薄くダイシングすることが考えら
れるが、薄くダイシングされたLSIチップ4は、歪み
のため、そりが発生しやすい。そのそりは、LSIチッ
プ4の厚みが150μm以下になると顕著になる傾向が
ある。従って、薄くダイシングされたLSIチップ4を
使用してLSIユニット11を作成することは、困難で
あった。
【0012】そこで、300μm乃至500μmの厚み
のLSIチップ4(LSIチップ12)を用いてLSI
ユニット11を作成し、そのLSIチップ4のデバイス
面fとは反対側の面を、研磨して、LSIユニット11
を薄くすることで対応させようとした。しかしながら、
求める薄さにするためには、LSIチップ4自体のデバ
イス面fとは反対側の面までも研磨する場合もあり、そ
の場合、図3に示されるように、LSIチップ4の薄い
側面のみが樹脂13との接続面となるため、LSIチッ
プ4と樹脂13との接続面積が狭くなり、接続の強度が
弱まるといった課題があった。
【0013】さらに、研磨によって、LSIチップ4
(LSIチップ12)のデバイス面とは反対側から、ク
ラック(ひび)14やチッピング(欠け)が生じる場合
があり、そのクラック14がLSIチップ4(LSIチ
ップ12)のデバイス面fまで影響を及ぼし、特性不良
が発生してしまう課題があった。
【0014】以上のことから、LSIチップ4とLSI
チップ12が1つの部品としてモールドされたLSIユ
ニット11の薄型化が困難である課題があった。
【0015】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、半導体チップの接着強度を高め、薄型化
できるようにするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品は、接
合材によりモールドされる半導体チップは、側面に段の
形状を有することを特徴とする。
【0017】接合材は、ガラス、セラミック、または、
樹脂よりなる絶縁体であるようにすることができる。
【0018】複数個または複数種の半導体チップは、金
属薄膜により電気的に、かつ、相互に再配線されている
ようにすることができる。
【0019】本発明の第1の電子部品の製造方法は、平
坦な基板上に、処理前は粘着力を持つが処理後は粘着力
が低下する粘着部材を貼り付ける第1のステップと、側
面に段の形状を有する、複数個または複数種の半導体チ
ップをデバイス面を下にして、粘着部材の上に配置する
第2のステップと、接合材により複数個または複数種の
半導体チップを基板上にモールドする第3のステップ
と、粘着部材に所定の工程を施して粘着部材の粘着力を
低下させ、半導体チップを配置した基板を剥離する第4
のステップと、接合材のデバイス面とは反対側の面を半
導体チップの面とほぼ平行に研磨する第5のステップ
と、複数個または複数種の半導体チップにより構成され
る電子部品の間において接合材を切断し、各電子部品を
分離する第6のステップとを含むことを特徴とする電子
部品の製造方法。
【0020】接合材は、ガラス、セラミック、または、
樹脂よりなる絶縁体であるようにすることができる。
【0021】複数個または複数種の半導体チップを、金
属薄膜により電気的に、かつ、相互に再配線する第7の
ステップをさらに含むようにすることができる。
【0022】本発明の第2の電子部品の製造方法は、複
数の半導体チップが形成されたウエーハを用意する第1
のステップと、ウエーハを、一方の面側から途中の所定
の位置まで、第1の幅のブレードによりダイシングする
第2のステップと、ウエーハを、他方の面側から、第1
の幅と異なる第2の幅のブレードによりダイシングし
て、半導体チップを、その側面に段部を形成して分離す
る第3のステップとを含むことを特徴とする。
【0023】ブレードの第1の幅は、35μm乃至50
μmであり、第2の幅は、50μm以上であるようにす
ることができる。
【0024】本発明の電子部品および第1の電子部品の
製造方法においては、側面に段の形状を有する半導体チ
ップが、接合材によりモールドされる。
【0025】本発明の第2の電子部品の製造方法におい
ては、第1の幅と第2の幅のブレードにより、ダイシン
グすることで側面に段部を有する半導体チップが製造さ
れる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実
施の形態について説明する。
【0027】図4は、SOCにより前工程が施されたウ
エーハ21を表している。ウエーハ21には、複数の半
導体チップ22が形成されている。ウエーハ21上のダ
イシングライン23は、ウエーハ21を半導体チップ2
2毎にダイシングするために、予め設定された指標とな
るラインである。
【0028】図5は、ウエーハ21をダイシングするた
めの本発明のダイシング処理装置のブロック図である。
【0029】ダイシング処理装置では、ウエーハ配置部
31、ウエーハダイシング部32、および検査部33を
有している。
【0030】ウエーハ配置部31は、ウエーハ21を用
意し、所定の位置に配置する。ウエーハダイシング部3
2は、ウエーハ21をブレード41(図7A)または幅
広ブレード42(図7B)を用いて、所定の方向からダ
イシングする。検査部33は、生成されたLSIチップ
を検査する。
【0031】図6のフローチャート、および図7を参照
して、本発明を適用したウエーハ21のダイシング処理
を説明する。
【0032】ステップS1において、図7に示されるよ
うに、ウエーハ配置部31は、複数の半導体チップ22
が形成されているウエーハ21を用意する。
【0033】図7は、図4のウエーハ21のデバイス面
(活性面)fを上にした側面図である。ウエーハ21上
には、SOCにより形成された半導体チップ22が配置
されている。
【0034】ステップS2において、ウエーハダイシン
グ部32は、ダイシングライン23に沿って、ブレード
41(図7A)により、デバイス面f側から所定の位置
hまで、ウエーハ21をダイシングする。ブレード41
は、ブレード3(図1)と同様に、ダイヤモンド製の3
5μmの刃幅のホイールのダイシング刃を有する。従っ
て、ウエーハ21には、ブレード41の刃幅(35μ
m)の切り込みw1が形成される。
【0035】次に、ステップS3において、ウエーハダ
イシング部32は、ウエーハ21を幅広ブレード42に
より、図7Bに示されるように、デバイス面fの反対側
から位置hまで、ダイシングさせる。幅広ブレード42
は、ダイヤモンド製の、ブレード41よりも幅広である
200μmの刃幅のホイールのダイシング刃を有する。
従って、ウエーハ21には、幅広ブレード42の刃幅
(200μm)の切り込みw2が形成される。
【0036】これにより、半導体チップ22により構成
されているLSIチップ43a,43b,43c,…
が、ウエーハ21から得られる(以下、これらを個々に
区別する必要がない場合、単にLSIチップ43と称す
る)。
【0037】尚、所定の位置hは、デバイス面fより3
0μm乃至300μmとされ、LSIチップ43がユニ
ット化され、研磨された後のLSIユニット75(図1
7)の厚みの1/2を目安に予め設定される。
【0038】図8は、ブレード41および幅広ブレード
42によりウエーハ21をダイシング(ダブルダイシン
グ)することで生成されたLSIチップ43aおよびL
SIチップ43bを拡大した図である。ブレード41の
ダイシングによる切り込みw1は、35μmであり、幅
広ブレード42のダイシングによる切り込みw2は、2
00μmである。従って、半導体チップ22を含むLS
Iチップ43の側面には、約80μmの段部S1が形成
される。尚、図8には、左右方向の側面しか図示されて
いないが、紙面と垂直な方向(前後方向)の側面も同様
に形成される。
【0039】以上においては、ブレード41の刃幅が3
5μmとして、幅広ブレード42の刃幅が200μmと
して説明されたが、ブレード41の刃幅は、35μm乃
至50μmであればよく、また、幅広ブレード42の刃
幅は、ブレード41の刃幅よりも幅広の50μm以上で
あればよい。さらに、上記説明では、ウエーハ21にお
いて、先に、ブレード41によるデバイス面f側からの
ダイシングを行ったが、幅広ブレード42によるデバイ
ス面fの反対側からのダイシングを先に行わせるように
してもよい。
【0040】以上のように作成されたLSIチップ43
は検査部33で検査され、その中から良品のみが選び出
され、次に後述するLSIユニットの形成処理において
は、選び出された良品のみが用いられる。
【0041】図9は、本発明のLSIユニットの形成処
理装置のブロック図である。
【0042】この形成処理装置は、基板配置部51,シ
ート貼付部52,LSI配置部53,ガイド処理部5
4,接合材処理部55,加熱処理部56,再配線処理部
57,研磨部58およびダイシング部59により構成さ
れている。
【0043】基板配置部51は、支持基板71(図11
A)を用意し、所定の位置に配置する。シート貼付部5
2は、支持基板71上に、接着用シート72(図11
B)を貼付けたり、その接着用シート72上に、離散層
73(図11C)を塗布する。
【0044】LSI配置部53は、画像認識機能を有す
るマウンタ(図示せず)を制御し、LSIチップ43お
よびLSIチップ74(図11D)を支持基板71上に
配置させる。ガイド処理部54は、支持基板71の周囲
に、流れ止め用ガイド76(図12E)を設置したり、
外す処理を行う。
【0045】接合材処理部55は、支持基板71上に、
接合材77(図12F)を流し込む処理を行う。加熱処
理部56は、支持基板71上に形成されるもの全てを加
熱させ、接合材77を硬化し、支持基板71からLSI
ユニット75(図12G)を剥離する。
【0046】再配線処理部57は、LSIユニット75
の再配線処理を行う。研磨部58は、LSIユニット7
5の接合材77の厚みが所定の厚みになるように、接合
材77を研磨する。ダイシング部59は、複数個のLS
Iユニット75により構成されている半導体LSI集積
板を各ユニット毎にダイシングする。
【0047】次に、図10のフローチャートと図11乃
至図14の工程図を参照して、本発明のLSIユニット
の形成処理を説明する。
【0048】まず、ステップS21において、基板配置
部51は、支持基板71(図11A)を用意し、所定の
位置に配置する。支持基板71は、LSIチップ43お
よびLSIチップ74(図11D)を配置するための仮
の基板であり、1辺が約20cmで、厚みが1mm乃至
3mmの金属、ガラス、または、シリコンにより構成さ
れる角板である。支持基板71の表面は、ミラー状に研
磨されている。
【0049】次に、ステップS22において、シート貼
付部52は、支持基板71上に、接着用シート72(図
11B)を貼付け、さらに、その接着用シート72上
に、離散層73(図11C)を塗布する。この離散層7
3は、熱および紫外線が照射されることにより、接着力
を低下させる性質を持っており、後の工程で、接着用シ
ート72の接着強度を下げるために塗布される。
【0050】次に、ステップS23において、LSI配
置部53は、図11Dに示されるように、任意の数のL
SIチップ43およびLSIチップ74を、支持基板7
1の離散層73の上に、デバイス面(活性面)fを下
(離散層73に接する方向)にして配置する。LSIチ
ップ74は、LSIチップ43と同様に作成され、検査
の結果、良品であることが確認されたLSIチップであ
る。
【0051】図11Dの例では、LSIチップ43およ
びLSIチップ74により1つのLSIユニット(LS
Iチップの組み合わせ)75が構成され、支持基板71
上には、複数のLSIユニット75が形成されるよう
に、所定の数のLSIチップ43およびLSIチップ7
4が所定の位置に配置される。具体的には、用意された
LSIチップ43およびLSIチップ74は、デバイス
面fを下(離散層73に接する方向)にして、画像認識
機能を有するマウンタにより、±5μm以上の精度で正
確に予め決められた位置(支持基板71上の位置)に配
置される。
【0052】尚、図11Dにおいて、LSIユニット7
5が、LSIチップ43およびLSIチップ74により
構成されているが、組み合わせるLSIチップは、同じ
種類でも異なる種類でもよく、さらに、その組み合わせ
る数は、2個以上であれば、いくつでもよい。ただし、
組み合わせるLSIチップは、良品と確認されたものに
限られる。
【0053】図10のステップS24において、ガイド
処理部54は、支持基板71の周囲に、LSIユニット
75をモールドするための接合材77(図12F)の流
出を防止するための流れ止め用ガイド76(図12E)
を設置する。流れ止め用ガイド76は、丸状でも四角状
でも流れ止めができればよい。その後、ステップS25
において、接合材処理部55は、図12Fに示されるよ
うに、支持基板71上に、LSIユニット75をモール
ドするための接合材77を流し込む。
【0054】接合材77は、樹脂及び充填剤により構成
される。樹脂は、接合材77のベースとして用いられ、
例えば、エポキシ樹脂により構成される。ただし、エポ
キシ樹脂は、硬化収縮や熱膨張係数が大きく、そりや割
れを引き起こしやすい性質があるため、その中でもでき
るだけその値が小さなものを選ぶ。さらに、充填剤を大
量に混合することにより、樹脂のそりや割れを防止し、
接合材77の歪みを小さくする。従って、この充填剤に
は、例えば、熱膨張係数の小さい球状シリカ(石英)が
用いられる。接合材77における球状シリカは、さまざ
まな大きさの粒径のものを組み合わせることにより、重
量比で90%まで混合させることが可能である。
【0055】尚、上記を満たすものであれば、エポキシ
樹脂の代わりに他の有機樹脂を用いてもよいし、球状シ
リカの代わりに、他のガラス、セラミックを用いるよう
にしてもよい。
【0056】次に、図10のステップS26において、
加熱処理部56は、接合材77を加熱により、硬化さ
せ、支持基板71から剥がす。また、ガイド処理部54
は、流れ止め用ガイド76を外す(図12G)。具体的
には、支持基板71上に形成されるもの全てが、100
℃で30分加熱され、さらに、150℃で80分、加熱
されている。この加熱により、離散層73が接着用シー
ト72の接着力を低下させるので、接合材77およびL
SIユニット75のデバイス面は、支持基板71から容
易に剥離でき、モールドされた半導体LSI集積板が得
られる。
【0057】次に、ステップS27において、再配線処
理部57は、半導体LSI集積板(LSIユニット7
5)の再配線処理を実行する。LSIユニット75の再
配線処理について、図15のフローチャートを参照して
説明する。
【0058】ステップS41において、再配線処理部5
7は、図13Hに示されるように、LSIユニット75
のデバイス面fに、層間膜78として、オーバーコート
樹脂(例えば、感光性ポリイミド液体樹脂)をスピンナ
ーコートする。この層間膜78は、接合材77およびL
SIユニット75のデバイス面を平坦化させ、さらに、
LSIチップ43およびLSIチップ74のパッシベー
ション膜として作用する。
【0059】さらに、ステップS42において、再配線
処理部57は、層間膜78上の所定の位置に、30μm
以下のコンタクトホール79を作成する。図13Iに示
されるように、層間膜78上のLSIチップ43および
LSIチップ74のボンドエリアには、LSIチップ4
3およびLSIチップ74を再配線するために、LSI
ユニット75あたり数百から数千個のコンタクトホール
79が作成される。このコンタクトホール79は、層間
膜78上にフォトレジストを形成し、その後、フォトレ
ジストの所定の位置を、露光、現像、および、加熱硬化
することにより作成される。
【0060】次に、ステップS43において、再配線処
理部57は、コンタクトホール79が作成された層間膜
78上に、再配線層81(図14K)になる金属薄膜8
0を成膜する。金属薄膜80は、ニッケルまたはクロム
の下地層と銅とが一緒にスパッタ技術により成膜された
ものである。下地層は、層間膜78と銅の密着をよくす
るための層であり、厚みは、500Å乃至2000Åで
ある。また、銅の厚みは、5000Å乃至5μmであ
る。
【0061】さらに、ステップS44において、再配線
処理部57は、フォトプロセスにより、この金属薄膜8
0上に、所定の回路パターンの元になるマスクパターン
をフォトレジストで形成する。その後、ステップS45
において、再配線処理部57は、回路パターンの元にな
るマスクパターンが形成されたフォトレジストを表面に
有する金属薄膜80に対して金属の専用エッチング液に
よりエッチングを行い、金属薄膜80に回路パターンを
転写する。その後、再配線処理部57により、金属薄膜
80上のレジストは除去される。これにより、図14K
に示されるように、層間膜78上に再配線層81が形成
される。
【0062】以上のようして、再配線処理が行われた
後、図10のステップS28において、研磨部58は、
接合材77のデバイス面の反対側の面を研磨する。すな
わち、図14Kに示されるように、モールドされた半導
体LSI集積板(LSIユニット75の接合材77)の
厚みd1は、製造工程中における取り扱いが容易なよう
に、500μm乃至700μmの厚みとされていたが、
図14Lに示されるように、LSIユニット75の接合
材77は、その厚みd2が、半導体チップの面とほぼ平
行に、100μm乃至200μmになるように、研磨さ
れる。
【0063】なお、図11乃至図14においては、LS
Iユニット75の1ユニット分しか示されていないが、
実際には、半導体LSI集積板は、複数個のLSIユニ
ット75により構成されている。したがって、ステップ
S29において、ダイシング部59は、上記作業により
形成された半導体LSI集積板を、図14Lに示される
ように、それぞれ、1ユニット毎にブレード82により
ダイシング(切削加工)させる。これにより、多数のL
SIユニット75が得られる。
【0064】以上のように、本発明を適用したLSIユ
ニット75が作成される。
【0065】図16は、研磨前のLSIユニット75
(図14K)のデバイス面fを上にした図である(図1
6において、LSIユニット75の再配線層の図示は、
省略されている)。LSIユニット75は、このLSI
ユニット75の厚みが100μm乃至200μmになる
ように予め決められた位置eにおいて、デバイス面fと
は反対側の面が研磨される。これにより、図17のLS
Iユニット75が生成される。
【0066】また、図17は、図14LのLSIユニッ
ト75のデバイス面fを上にした図である(図17にお
いても、図16と同様に、LSIユニット75の再配線
層の図示は、省略されている)。図17に示されるよう
に、LSIチップ43およびLSIチップ74の側面に
段部S1(図9)をつけたことにより、接合材77と接
続される面積が段部S1の分だけ多くなる。これによ
り、弱かった接合力が強化される。この効果は、厚さd
2が小さい程、顕著となる。
【0067】さらに、LSIチップ43(LSIチップ
74)のデバイス面fとは反対側の面を、デバイス面f
よりも狭くしたことにより、LSIユニット75の位置
eまで研磨されたとき、クラック(ひび)やチッピング
(欠け)が生じたとしても、それらがデバイス面fに影
響の少ない内側に位置するので、LSIの特性への被害
を抑える効果があり、LSIユニット75の信頼性が向
上する。
【0068】LSIチップ43のデバイス面fとは反対
側の面を、デバイス面fよりも狭くする方法としては、
LSIチップ43の側面を斜めに断裁する方法もある
が、その方法では、LSIチップ43の加工が難しくな
る。LSIチップ43の側面に段部S1をつけて、LS
Iチップ43のデバイス面fとは反対側の面を、デバイ
ス面fよりも狭くしたので、LSIチップ43が加工し
やすい効果もある。
【0069】以上のように、LSIチップ74およびL
SIチップ43がモールドされたLSIユニット75に
おいて、LSIユニット75を薄くすることができるの
で、LSIユニット75を使用して電気回路を作る場合
において、小型化、薄型化が図れる。
【0070】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の電子部品および
電子部品の製造方法によれば、半導体チップの接着強度
を高め、薄型化できるようになり、これにより、半導体
チップの信頼性の向上、電気回路の小型化および薄型化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のダイシングによるウエーハのダイシング
を説明する図である。
【図2】研磨前の従来のLSIユニットを説明する図で
ある。
【図3】研磨後の従来のLSIユニットを説明する図で
ある。
【図4】SOCにより作成されたウエーハを説明する図
である。
【図5】本発明のウエーハのダイシング装置のブロック
図である。
【図6】本発明のダイシング処理を説明するフローチャ
ートである。
【図7】本発明のダイシングにより、図4のウエーハの
切断を説明する図である。
【図8】本発明のダイシングにより、生成されたLSI
チップを説明する図である。
【図9】本発明のLSIユニットの形成処理装置のブロ
ック図である。
【図10】本発明のLSIユニットの形成処理を説明す
るフローチャートである。
【図11】本発明のLSIユニットの形成工程を説明す
る図である。
【図12】本発明のLSIユニットの形成工程を説明す
る図である。
【図13】本発明のLSIユニットの形成工程を説明す
る図である。
【図14】本発明のLSIユニットの形成工程を説明す
る図である。
【図15】図10のステップS27のLSIユニットの
再配線処理を説明するフローチャートである。
【図16】研磨前の本発明のLSIユニットを説明する
工程図である。
【図17】研磨後の本発明のLSIユニットを説明する
工程図である。
【符号の説明】
21 ウエーハ, 22 半導体チップ, 31 ウエ
ーハ配置部, 32 ウエーハダイシング部, 33
検査部, 41 ブレード, 42 幅広ブレード,
43 LSIチップ, 51 基板配置部, 52 シ
ート貼付部, 53 LSI配置部, 54 ガイド処
理部, 55 接合材処理部, 56 加熱処理部,
57 再配線処理部, 58 研磨部, 59 ダイシ
ング部,71 支持基板, 72 接着用シート, 7
3 離散層, 74 LSIチップ, 75 LSIユ
ニット, 76 流れ止め用ガイド, 77 接合材,
78 層間膜, 79 コンタクトホール, 80 金
属薄膜, 81 再配線層, 82 ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草野 英俊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F061 AA01 BA07 CA06 CB13 FA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個または複数種の半導体チップが接
    合材により平坦な基板上にモールドされ、モールドされ
    たユニット毎に前記接合材の位置で切断され、実装基板
    に用いられる電子部品であって、 前記接合材によりモールドされる半導体チップは、側面
    に段の形状を有することを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 前記接合材は、ガラス、セラミック、ま
    たは、樹脂よりなる絶縁体であることを特徴とする請求
    項1に記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 前記複数個または複数種の半導体チップ
    は、金属薄膜により電気的に、かつ、相互に再配線され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 平坦な基板上に、処理前は粘着力を持つ
    が処理後は粘着力が低下する粘着部材を貼り付ける第1
    のステップと、 側面に段の形状を有する、複数個または複数種の半導体
    チップをデバイス面を下にして、前記粘着部材の上に配
    置する第2のステップと、 接合材により前記複数個または複数種の半導体チップを
    前記基板上にモールドする第3のステップと、 前記粘着部材に所定の工程を施して前記粘着部材の粘着
    力を低下させ、前記半導体チップを配置した前記基板を
    剥離する第4のステップと、 前記接合材の前記デバイス面とは反対側の面を前記半導
    体チップの面とほぼ平行に研磨する第5のステップと、 前記複数個または複数種の半導体チップにより構成され
    る電子部品の間において前記接合材を切断し、各電子部
    品を分離する第6のステップとを含むことを特徴とする
    電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記接合材は、ガラス、セラミック、ま
    たは、樹脂よりなる絶縁体であることを特徴とする請求
    項4に記載の電子部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記複数個または複数種の半導体チップ
    を、金属薄膜により電気的に、かつ、相互に再配線する
    第7のステップをさらに含むことを特徴とする請求項4
    に記載の電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 複数の半導体チップが形成されたウエー
    ハを用意する第1のステップと、 前記ウエーハを、一方の面側から途中の所定の位置ま
    で、第1の幅のブレードによりダイシングする第2のス
    テップと、 前記ウエーハを、他方の面側から、前記第1の幅と異な
    る第2の幅のブレードによりダイシングして、前記半導
    体チップを、その側面に段部を形成して分離する第3の
    ステップとを含むことを特徴とする電子部品の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記ブレードの第1の幅は、35μm乃
    至50μmであり、前記第2の幅は、50μm以上であ
    ることを特徴とする請求項7に記載の電子部品の製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006287235A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Infineon Technologies Ag 積層されたダイのパッケージ
US7397327B2 (en) 2004-04-08 2008-07-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Surface acoustic wave filter and method of producing the same
JP2011138851A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Hitachi Ltd 半導体装置

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