JP2003203926A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003203926A
JP2003203926A JP2002313208A JP2002313208A JP2003203926A JP 2003203926 A JP2003203926 A JP 2003203926A JP 2002313208 A JP2002313208 A JP 2002313208A JP 2002313208 A JP2002313208 A JP 2002313208A JP 2003203926 A JP2003203926 A JP 2003203926A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】材料や形成されたパターンが異なる複数の層が
積層された構造の半導体装置において、CMP法による
研磨処理やSOG膜成膜による平坦化処理を行わなくて
も平坦化でき、さらに基板材料を選ばず、簡便に平坦化
を行う方法を提供することを課題とする 【解決手段】異なる層が複数積層されて形成された半導
体装置において、絶縁膜に開口部を形成し、その開口部
内に配線(電極)または半導体層を形成することによ
り、絶縁膜および配線(電極)または半導体層上に形成
される絶縁膜に対してCMP法による研磨処理またはS
OG膜の成膜による平坦化を行わなくても表面の平坦化
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、異なる層が複数積
層された構造の半導体装置の形成方法において、平坦化
のための特別な手段を用いることなく、平坦化する技術
に関する。 【0002】なお、本明細書において、異なる層が複数
積層された構造の半導体装置としては、トランジスタ、
特に電界効果型トランジスタ、代表的にはMOS(Meta
l Oxide Semiconductor)トランジスタや薄膜トランジ
スタ(Thin film transistor:TFT)や、静電容量等
の素子、また前記したこれらの素子からなる回路を含む
装置、またこれらの装置をシステムとして含む電気器具
等が含まれる。 【0003】 【従来技術】近年、半導体装置を含む電気器具(ビデオ
カメラ、デジタルカメラ、プロジェクター、パーソナル
コンピュータ、モバイルコンピュータ、携帯電話または
電子書籍等)の小型化、軽量化、コストの低減に対する
要求は高まるばかりである。電気器具を小型化、軽量化
しても性能が落ちないことはユーザーにとって当然の要
求であり、電気器具には今以上の性能が要求され続け
る。なお、電気器具の機能や性能を決定するのは、シス
テムを構成するLSIの特性や、電気器具の表示部にお
ける表示装置の特性である。そこで、LSI等の半導体
装置に関する微細化、高集積化や、表示装置の高輝度、
高精細化に関する研究開発がさかんに進められている。
微細度や集積度が向上することにより、ひとつのチップ
に搭載できる機能が多くなるため、上記したような電気
器具の小型化、軽量化、高性能化の要求を満たす手段と
なり、表示装置においては、画素数が増えることで高精
細な画像表示が可能となるからである。 【0004】また、例えば、ひとつのチップにMPU、
メモリ、I/Oインターフェースなどひとつのシステム
を構成する需要がモノリシックに搭載され、高速化、高
信頼性、低消費電力化が可能なシステムオンチップや、
前述したようなシステム(機能回路)がパネルと同一基
板上に形成(搭載)されたシステムオンパネルを実現す
るために、高集積化の技術開発が続いている。 【0005】ここで、半導体装置の高集積化、微細化を
進める上で微細化のレベルを決定すると言っても過言で
はないのが、縮小投影露光による加工技術やエッチング
技術である。縮小投影装置自体の性能の問題もあるが、
投影露光による加工を行う処理基板の表面も考慮する必
要がある。 【0006】例えば、材料や形成されるパターンが異な
る複数の層を積層して形成される半導体装置において、
平坦化処理を施していない場合は、図1(A)に示すよ
うに第1の層1上に第2の層2を形成し、第3の層3を
第2の層2に形成すると、第1の層1と第2の層2との
高低差を反映した段差を有する構造となってしまう。さ
らに、同様に第3の層3上に第4の層4、第5の層5と
積層するに従って、段差6の高低差が大きくなってしま
っていた。 【0007】特に、導電膜からなる配線は、集積度を上
げるために線幅を狭くしていく方向であるが、配線の線
幅を狭めることが配線抵抗を上げてしまうことになるた
め、配線の膜厚を厚くすることによって配線抵抗が上が
るのを抑えている。そのため、段差(半導体装置表面の
凸部と凹部との高低差)は大きくなるばかりである。 【0008】また、表面に凹凸形状を有している半導体
装置の微細加工処理する場合、凹凸により投影のフォー
カスが狂って設計通りの加工ができない、表面が凹凸形
状のまま成膜すると、成膜材料によっては、カバレッジ
が悪く断線してしまったりするという問題があった。そ
して、加工すべき寸法が微細化すると露光処理する際の
フォーカスマージンが小さくなるため、凹凸の段差がフ
ォーカスマージン以下におさまるような表面にする必要
性があると考えられるようになった。 【0009】そこで、半導体装置の表面を平坦化するた
めに、図1(B)で示すように、第5の層5aを過剰な
膜厚で形成し、第4の層の影響を受けて形成された凸7
をCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機
械研磨)法による研磨技術や、図1(C)に示すように
SOG膜8を成膜することで平坦化する方法が考えられ
た。 【0010】また、配線等による層間絶縁膜の凹凸が配
向膜のラビングむらの原因となって液晶の配向乱れを引
きおこし、画質の低下を招くという問題も有する液晶表
示装置では、液体として塗布し焼成する有機絶縁膜を用
い、有機絶縁膜を厚めに成膜することにより平坦な表面
を形成している。 【0011】また、集積度を上げるために多層配線化さ
れた半導体装置では異なる層に形成された配線やゲート
電極が層間絶縁膜を介し近接することで寄生容量が発生
し、動作速度が低下するという問題も発生する。そのた
めに層間絶縁膜は厚めに形成される傾向がある。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしCMP法による
研磨処理は、研磨したい膜より下層に形成されたパター
ンの粗密によって研磨速度が局所的にかわってしまうデ
ィッシングの問題や、研磨処理によって発生する研磨屑
や処理(研磨)液が基板の汚染の問題になることがあっ
た。また、CMP法による研磨処理は、必要以上に研磨
することで配線表面をキズつけて信頼性を低下させてし
まうという問題があった。また、簡易に研磨できる材料
とできない材料があり、すべての半導体装置の作製に使
用可能というわけではなかった。 【0013】また、上述したようなパターン密度依存性
の問題を解決するために基板における粗密差をなくすた
めにダミーパターンを設けることも考えられるが、ダミ
ーパターンを形成することにより設計の自由度が落ち
る、また、表示装置においては開口率がおちる等の問題
があった。 【0014】また、CMP法による研磨技術は、平坦性
を有しているシリコンウエハや石英基板上に形成されて
いる半導体装置に対しては行うことが可能であるが、表
面に大きなうねりを有する大型ガラス基板やフレキシブ
ルなプラスチック基板上に形成された半導体装置に適用
するのが難しいという問題があった。 【0015】SOG膜による平坦化にも次のような問題
がある。SOG膜は、溶媒中に分散する絶縁膜材料をウ
エハ上にスピンコートなどを用いて塗布した後、加熱処
理を行って形成される膜である。塗布膜は、表面張力に
よりウエハの凸部には薄く、凹部には厚く形成されるた
め平坦化処理に用いられるが、吸湿性が高いため、金属
配線等の腐食の原因となり、信頼性を低下させるという
問題がある。そこで、金属配線を保護するための膜や吸
湿防止のための保護膜を形成する等のプロセスを追加す
る必要があり、工程の増加という問題がある。また、S
OG膜の膜質についても、透水性が高い、劣化しやす
い、クラックが入りやすいという問題がある。 【0016】また、SOG膜成膜は、膜材料塗布後に、
焼成して酸化シリコン膜に準じる膜とし、さらに不要な
領域の膜をエッチングして除去、保護膜の成膜というよ
うに平坦化のために必要な処理工程が多く、また、保護
膜成膜までの間に吸湿してしまうなどの問題もあった。 【0017】また、SOG膜のような処理工程で、単位
面積あたりに形成されている素子の数が多い領域(例え
ば駆動回路や機能回路のように回路が密集した領域)と
単位面積あたりに形成されている素子の数が少ない領域
(例えば開口部を大きくして光が透過する領域を拡げた
い画素部のような領域)とを同じ状態で平坦化するのは
難しいという問題もあった。 【0018】また、表示装置においては、積層される層
間絶縁膜の膜の種類が異なると、屈折率も変わり、界面
で光が思わぬ方向に散乱して、TFTの半導体層に入射
し、光リーク電流が発生するなどの問題があった。 【0019】また、集積度向上のため多層配線化した場
合、異なる層の配線間で発生する寄生容量を低減させる
ために層間絶縁膜を厚く形成すると、導通をとるための
コンタクトホールの形成に時間がかかってしまう、形成
されたコンタクトホールはアスペクト比が大きいため配
線を形成する際によく用いられるスパッタ成膜等ではカ
バレッジが悪く、コンタクトホール底面まで配線が形成
されずに断線が起こってしまいコンタクトホール関連の
信頼性が落ちてしまう等という問題もある。 【0020】本発明は、上記の問題を鑑み、材料や形成
されたパターンが異なる複数の層が積層された構造の半
導体装置において、CMP法による研磨処理やSOG膜
成膜による平坦化処理を行わなくても平坦化でき、さら
に基板材料を選ばず、簡便に平坦化を行う方法を提供す
ることを課題とする。また、異なる層の配線間に生じる
寄生容量低減のために要求される層間絶縁膜の厚膜化
と、コンタクトホール関連の信頼性向上のために要求さ
れる層間絶縁膜の薄膜化とを平坦化の方法を工夫するこ
とで両立させることを課題とする。 【0021】 【課題を解決するための手段】本発明は、異なる層が複
数積層されて形成された半導体装置において、絶縁膜に
開口部を形成し、その開口部内に配線(電極)または半
導体層を形成することにより、絶縁膜および配線(電
極)または半導体層上に形成される絶縁膜に対してCM
P法による研磨処理またはSOG膜の成膜による平坦化
を行わなくても表面の平坦化を行うことができるという
ものである。 【0022】また、本発明は、半導体装置の段差が存在
する層の一部の平坦化に適用しても、すべての平坦化に
適用してもよい。例えば、半導体層、ゲート絶縁膜およ
びゲート電極を含むトランジスタと、各トランジスタを
電気的に接続する配線と、トランジスタと配線とを絶縁
する層間絶縁膜とを含む半導体装置において、半導体
層、ゲート電極および配線を形成することによって生じ
る段差の一部を平坦化するために本発明を適用してもよ
いし、すべての段差を平坦化するために本発明を適用し
てもよい。 【0023】さらに、本発明を応用することで、コンタ
クトホールが形成される位置においてのみ層間絶縁膜の
膜厚を薄くしコンタクトホールのアスペクト比を下げ、
コンタクトホールを形成しない場所においての膜厚は保
つことで、寄生容量による遅延など増大させずにコンタ
クトホール関連の信頼性を上げることができる。 【0024】本発明は、開口部を有する第1の絶縁膜と
前記開口部内部に形成された半導体層と、前記第1の絶
縁膜及び前記半導体層を覆う第2の絶縁膜とを含むこと
を特徴とする。 【0025】また、本発明は開口部を有する第1の絶縁
膜と、前記開口部内部に形成された電極と、前記第1の
絶縁膜及び前記電極を覆う第2の絶縁膜と、を含むこと
を特徴とする。 【0026】また、本発明は開口部を有する絶縁膜と、
前記開口部の底面から前記絶縁膜の前記開口部外の表面
に連続して形成された配線を有していることを特徴とす
る。 【0027】また、本発明は開口部を有する第1の絶縁
膜と、前記開口部の底面から前記第1の絶縁膜の前記開
口部外の表面に連続して形成された配線と、前記第1の
絶縁膜と前記配線を覆う第2の絶縁膜を有し、前記第2
の絶縁膜には前記配線に達するコンタクトホールが、前
記配線が前記表面上に形成されている位置に形成されて
いることを特徴とする。 【0028】また、本発明は第1の開口部を有する第1
の絶縁膜と、前記第1の開口部の底面から前記第1の絶
縁膜の前記開口部外の表面に連続して形成された配線
と、前記第1の絶縁膜と前記配線を覆う、第2の開口部
を有した第2の絶縁膜を有し、前記第2の開口部は、前
記配線が前記表面に形成されている位置の上部に少なく
とも一部が形成されており、前記第2の開口部の底面の
前記位置に相当するところには前記配線に達するコンタ
クトホールが形成されていることを特徴とする。 【0029】また、本発明は第1の開口部と第2の開口
部の隣接する開口部を有する絶縁膜と、前記第1の開口
部の底面から、前記第1の開口部と前記第2の開口部の
間の前期絶縁膜の表面を経由し、前記第2の開口部の底
面まで連続して形成された配線を有していることを特徴
とする。 【0030】また、本発明は第1の開口部と第2の開口
部の隣接する開口部を有する絶縁膜と、前記第1の開口
部の底面から、前記第1の開口部と前記第2の開口部の
間の前期絶縁膜の表面を経由し、前記第2の開口部の底
面まで連続して形成された配線と、前記第1の絶縁膜と
前記配線を覆う、第2の絶縁膜を有し、前記第2の絶縁
膜には前記配線に達するコンタクトホールが、前記第1
の開口部と前記第2の開口部の間の前期絶縁膜の表面上
に形成されている位置に形成されていること、を特徴と
する。 【0031】また、本発明は第1の開口部と第2の開口
部の隣接する開口部を有する絶縁膜と、前記第1の開口
部の底面から、前記第1の開口部と前記第2の開口部の
間の前期絶縁膜の表面を経由し、前記第2の開口部の底
面まで連続して形成された配線と、前記第1の絶縁膜と
前記配線を覆う、第3の開口部を有した第2の絶縁膜を
有し、前記第3の開口部は、前記第1の開口部と前記第
2の開口部の間の前期絶縁膜の表面上に形成されている
位置の上部に少なくとも一部が形成されており、前記第
2の開口部の底面の前記位置に相当する所には前記配線
に達するコンタクトホールが形成されていることを特徴
とする。 【0032】また、本発明は内部に島状に絶縁膜を残し
て形成された開口部を有する絶縁膜と、前記開口部の内
部及び前記島状に残された絶縁膜の上部に連続して形成
された配線を有していることを特徴とする。 【0033】また、本発明は内部に島状に絶縁膜を残し
て形成された開口部を有する絶縁膜と、前記開口部の内
部及び前記島状に残された絶縁膜の上部に連続して形成
された配線と、前記第1の絶縁膜と前記導電層を覆う第
2の絶縁膜を有し、前記第2の絶縁膜には前記島状に残
された絶縁膜が形成されている位置において前記配線に
達するコンタクトホールが形成されていることを特徴と
する。 【0034】また、本発明は内部に島状に絶縁膜を残し
て形成された第1の開口部を有する絶縁膜と、前記第1
の開口部の内部及び前記島状に残された絶縁膜の上部に
連続して形成された配線と、前記第1の絶縁膜と前記配
線を覆う、第2の開口部を有する第2の絶縁膜を有し、
前記第2の開口部は、前記第1の開口部と前記第2の開
口部の間の前期絶縁膜の表面上に形成されている位置の
上部に少なくとも一部が形成されており、前記第2の開
口部の底面の前記位置に相当する所には前記配線に達す
るコンタクトホールが形成されていることを特徴とす
る。 【0035】また、本発明において開口部の深さの値は
配線の厚さの値と一致している。 【0036】また、本発明は開口部を有する絶縁膜と、
活性層と、前記活性層を覆って形成されたゲート絶縁膜
と、前記活性層と、前記ゲート絶縁膜の上部に形成され
たゲート電極とを有し、前記活性層と、ゲート絶縁膜
と、ゲート電極の全部または一部は前記絶縁膜が有する
開口部内に形成されていることを特徴とする。また、前
記開口部の深さの値は活性層の厚さの値以上、活性層の
厚さとゲート絶縁膜厚さとゲート電極の厚さを足した値
以下であることを特徴とする。さらに前記活性層のソー
ス領域またはドレイン領域には前記ゲート絶縁膜とその
上部に形成された絶縁膜に設けられたコンタクトホール
を介して、中間配線が接続されている。また、前記中間
配線の厚さは、ゲート電極の厚さと一致する。 【発明の詳細な説明】 【0037】本発明は、半導体装置における段差が発生
するすべての層または一部の層に適応することが可能で
ある。 【0038】本明細書において、開口部を形成すると
は、エッチングにより、ある(絶縁)膜の選択された領
域に凹みを形成することを指し、ある(絶縁)膜の深さ
方向に膜厚分の深さをエッチングする場合、膜厚の深さ
途中(膜厚より浅いところ)でエッチングをストップす
る場合のどちらも指すこととする。 【0039】また、本明細書において、コンタクトホー
ルを形成するとは、各TFTを電気的に接続する配線を
形成するために、層間絶縁膜を除去し半導体層に達する
ホールを形成すること、または異なる層に形成された配
線と配線とを結ぶためのホールを形成することのどちら
も指すこととする。 【0040】また、本明細書において、配線、電極また
は半導体膜の膜厚と開口部の深さとが一致するとは、膜
厚と開口部の深さとの誤差範囲が成膜時の膜厚面内分布
と同程度の範囲であることを示すこととする。 【0041】 【発明の実施の形態】本発明を適用して、半導体装置
(TFT)を形成する方法について、図2〜3を用いて
説明する。 【0042】基板10上に下地絶縁膜11を形成する。
基板としては、ガラス基板、石英基板、結晶性ガラスな
どの絶縁性基板、セラミック基板、ステンレス基板、金
属(タンタル、タングステン、モリブデン等)基板、半
導体基板、プラスチック基板(ポリイミド、アクリル、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ
アリレート、ポリエーテルスルホン等からなる基板)等
を用いることができる。これらの中より、透明基板であ
る必要性の有無、プロセスの最高温度などと考慮して適
したものを選べば良い。 【0043】下地絶縁膜11は、酸化シリコン膜、窒化
シリコン膜、酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜で、10
〜650nm(好ましくは50〜600nm)の膜厚で
形成すればよい(図2(A))。 【0044】続いて、下地絶縁膜11に開口部12を形
成し、続いて半導体膜13を形成する。なお、下地絶縁
膜11を異なる材料を用いて積層し、特にそれらの膜
が、あるエッチャントに対してのエッチングの選択比が
高い膜を選んで積層すること(例えば、1層目に窒化シ
リコン膜11a、2層目に酸化シリコン膜11bを形成
する)により、1層目の絶縁膜がエッチングストッパー
の役割を果たし、制御性の高い開口部の形成を行うこと
ができる。このようにエッチングストッパーとなる絶縁
膜を設ける他に、エッチャントの濃度やエッチングの処
理時間で開口部の制御を行うことも可能である。半導体
膜13としては、シリコン、またはシリコンを主成分と
する半導体膜(例えば、SixGe1-x膜:0<x<1)
を用いればよい。本実施例では、アモルファスシリコン
膜13を成膜する(図2(B))。次いで、開口部12
においてアモルファスシリコン膜13上に所望の形状に
なるようにレジストからなるマスク14を形成し(図2
(C))、エッチングして、半導体層15を形成する。
半導体膜の結晶化処理は、エッチング処理前に行っても
エッチング処理後に行ってもどちらでもよい。また、結
晶化方法は、公知の結晶化処理(レーザ結晶化法、熱結
晶化法等)または触媒元素を添加して加熱処理を施す結
晶化方法を用いてもよい。また、これらの結晶化方法を
組み合わせて適用してもよい。ここまでの工程で、下地
絶縁膜11bと半導体層15との高さが概略一致してい
る。また、開口部を形成するためのエッチングに関して
は本実施の形態ではウエットエッチングを想定している
が、もちろんドライエッチングでも問題無く行うことが
できる(図2(D))。 【0045】続いて、ゲート絶縁膜16を形成する。ゲ
ート絶縁膜16は、減圧CVD法、プラズマCVD法ま
たはスパッタ法を用い、厚さを20〜150nmとして
シリコンを含む絶縁膜で形成する。酸化シリコン膜を用
いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraeth
yl Ortho Silicate)とO2とを混合し、反応圧力40P
a、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.5
6MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成
することができる。このようにして作製される酸化シリ
コン膜は、その後400〜500℃の加熱処理によりゲ
ート絶縁膜として良好な特性を得ることができる。な
お、下地絶縁膜膜11bと半導体層15との高さが概略
一致しているため、ゲート絶縁膜16の表面もCMP法
での研磨処理という平坦化のための処理をしなくても概
略平坦な状態にすることができる。 【0046】そして、ゲート絶縁膜16上にゲート電極
17を形成する。ゲート電極17としては、Ta、W、
Ti、Mo、Cu、Cr、Ndから選ばれた元素、また
は前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料
で形成すればよい。また、リン等の不純物元素を導入し
た結晶質シリコン膜に代表される半導体膜を用いてもよ
い。また、AgPdCu合金を用いてもよい。単層構造
以外にも、導電膜を2層以上積層した構造としてもよ
い。ただし、これらの材料を用いてゲート電極を作製し
た場合、その後の熱処理に絶えうる材料を用いることが
肝要である。 【0047】次いで、ゲート電極17をマスクとして、
半導体層15a、bに不純物元素を添加する。不純物元
素が添加された領域は、後にソース領域またはドレイン
領域とするため、高濃度に不純物元素を添加する。nチ
ャネル型TFTを形成する領域には、不純物元素とし
て、n型を付与する不純物元素(代表的には、リン)、
pチャネル型TFTとなる領域には、不純物元素として
p型を付与する不純物元素(代表的には、ボロン)を添
加すればよい。また、必要に応じて、低濃度に不純物元
素を含むLDD(Light Doped Drain:低濃度不純物領
域)領域を形成してもよい。 【0048】続いて、第1の層間絶縁膜18を形成す
る。第1の層間絶縁膜18は、プラズマCVD法、減圧
CVD法、常圧CVD法またはスパッタ法を用い、厚さ
を100〜200nmとしてシリコンを含む絶縁膜(S
iON、SiNO、SiO、SiN等)で形成する(図
2(E))。 【0049】続いて、第2の層間絶縁膜19を形成す
る。第2の層間絶縁膜(A)19は、プラズマCVD
法、減圧CVD法、常圧CVD法またはスパッタ法を用
い、厚さを500〜800nmとしてシリコンを含む絶
縁膜(SiON、SiNO、SiO、SiN等)で形成
すればよい(図3(A))。 【0050】この後、第2の層間絶縁膜(A)19に、
後に各TFTを電気的に接続する配線を形成するための
開口部20を形成する。第1の層間絶縁膜18と第2の
層間絶縁膜19とが、あるエッチャントに対してのエッ
チングの選択比の高い材料(例えば、第1層間絶縁膜:
SiN膜、第2層間絶縁膜:SiO膜)を用いて形成し
てあれば、第1の層間絶縁膜18をエッチングストッパ
ーとして用いて、開口部20形成の際に、深さ方向の制
御をし易くなる。なお、第1の層間絶縁膜および第2の
層間絶縁膜を区別せずに、同一の膜で成膜して、エッチ
ャントの濃度やエッチング時間で開口部形成の制御を行
ってもよい。次いで、開口部20の底面に半導体層に達
するコンタクトホールを形成する(図3(B))。 【0051】続いて、Al、Ti、Mo、Wやこれらの
元素を含む導電性材料を膜厚が300〜500nm程度
になるように成膜し、マスク21a〜dを形成して(図
3(C))、不要な領域の導電膜をエッチングすること
により各TFTを電気的に接続する配線22a〜dを形
成する(図3(D))。 【0052】その後、第2の層間絶縁膜(B)23を形
成する。第2の層間絶縁膜(B)23もプラズマCVD
法、TEOS−CVD法またはスパッタ法を用い、厚さ
を200〜500nmとしてシリコンを含む絶縁膜(S
iON、SiNO、SiO、SiN等)で形成すればよ
い。なお、第1の層間絶縁膜18、第2の層間絶縁膜
(A)19および第2の層間絶縁膜(B)23を同じ種
類の無機絶縁膜から形成することができる(図3
(E))。 【0053】平坦化の目的は、表面の凹凸の程度を許容
範囲内に抑制することである。従ってある平坦化高低を
省略することにより生じる凹凸が許容範囲内であるなら
ば、その平坦化工程は省略してもよい。また、平坦化を
行うことで後工程に著しい困難を強いる結果となるので
あれば、あえて平坦化を行わないほうが望ましい場合も
ある。本実施の形態においては、半導体層に不純物を注
入する工程の難易度を下げる方が優先する場合を想定
し、ゲート電極に起因する段差の平坦化を省略する例を
示した。 【0054】なお、本実施の形態では、ゲート電極17
に起因する段差を平坦化していないがこれを平坦化する
ことも可能である。その一例を図18を用いて説明す
る。半導体層33、ゲート絶縁膜30を形成した後、絶
縁膜31を後工程で形成するゲート電極と同程度の膜厚
で成膜する。その後、半導体層33、後工程で形成する
ゲート電極32をその内部に含むような形状の開口部を
絶縁膜31をエッチングして形成する。その後、前記開
口部内にゲート電極32を形成する(図18(A))。 【0055】図18(B)は、図18(A)をA―A’
で切断した断面図である。ゲート電極32を配線として
引き回す部分(半導体層33と重ならない部分)に起因
する段差は、ゲート電極の厚さと同程度の深さを持つ開
口部内に形成されているので、ゲート電極32を覆う層
間絶縁膜を形成すると概略平坦化される。 【0056】図18(C)は図18(A)をB―B’で
切断した断面図である。半導体層33上には絶縁膜31
が存在しないので、半導体層33への不純物注入が困難
になることはない。 【0057】図18(A)〜(C)はゲート電極に起因
する段差のみを平坦化する方法を説明する図面なので、
図18(C)には、半導体層33に起因する段差が残る
様子が示されている。これを平坦化するには、図2
(A)〜(E)に示された要領で別途平坦化を行えば良
い。半導体層33に起因する段差が、ゲート電極32に
起因する段差に比べ小さいのであれば、前者の平坦化を
省略しても問題は生じない。 【0058】また、絶縁膜31に形成する開口部の深さ
を、半導体層33の厚さに相当する深さから半導体層+
ゲート電極の厚さに相当する深さまで適宜選択すること
で、半導体層33の厚さのみを平坦化したり、半導体層
+ゲート電極の厚さまで平坦化したり目的に応じて使用
することができる。 【0059】また、図18に示した例ではゲート絶縁膜
30を形成した後に絶縁膜31を形成しているが、順番
を入れ替えて、絶縁膜31を成膜し開口部を形成した後
にゲート絶縁膜30を形成するプロセスとしてもよい。
図2(A)〜(E)に示された例において、下地膜11
bの膜厚を半導体層33とゲート電極32の膜厚の和、
またはゲート電極32の膜厚と概略等しい値として平坦
化しても良い。 【0060】また、図18(C)のソース領域およびド
レイン領域上に生じる凹部には、絶縁膜を更に1枚被せ
てからコンタクトを形成し、ソース配線及びドレイン配
線と活性層を中継する導電層(中間配線)を形成しても
良い。前期導電層の厚さをゲート電極と同程度の厚さと
すれば、前記凹部は前期導電層の平坦化に使用すること
ができる。 【0061】なお、本実施形態ではTFTの作製工程に
おいて本発明を適用したが、本発明は、これだけに限定
されることはなく、半導体集積回路(IC、LSI、C
CD等)、EL表示装置、CMOSセンサ、TFTを用
いたFED、太陽電池等に適用することができる。 【0062】 【実施例】(実施例1)本実施例では、本発明を適用し
て、アクティブマトリクス基板を形成する工程につい
て、図4〜6を用いて説明する。なお、本明細書におい
て、駆動回路、画素部のスイッチング素子(画素TF
T)および保持容量素子とが同一基板上に形成された基
板を、便宜上アクティブマトリクス基板と呼ぶ。 【0063】コーニング社の7059ガラスや1737
ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、ア
ルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスからなる基板、ま
たは、石英基板や単結晶シリコン基板、金属基板または
ステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを基板と
して用いればよい。また、本実施例の処理温度に耐えう
る耐熱性が有するプラスチック基板を用いてもよい。な
お、本実施例では石英ガラス基板を用いる。 【0064】石英基板100に下部遮光膜102を形成
するための第1の開口部101を形成する。次いで、本
実施例の処理温度に耐え得るTa、W、Cr、Mo等の
導電性材料およびその積層構造を300nm程度の膜厚で
形成し、開口部101に前記した導電性材料からなる下
部遮光膜102を形成する。なお、本実施例では、下部
遮光膜102はゲート配線としての機能も有するため、
以下ではゲート線とも称する。本実施例では膜厚75n
mの結晶質シリコン膜を形成し、続いて膜厚150nm
のWSix(x=2.0〜2.8)を成膜した後、エッ
チングして下部遮光膜(ゲート線)102を形成する。
なお、下部遮光膜102は、単層構造でも、上記したよ
うな導電性材料から2層以上に積層させた構造を用いて
も良い。また、基板からの汚染物質の拡散を防ぐため
に、下地遮光膜102を形成する前に、絶縁膜を形成し
てもよい。 【0065】そして基板100および下部遮光膜(ゲー
ト線)102上に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸
化窒化シリコン膜または減圧CVD法を用いて800℃
程度の高温で成膜される酸化シリコン膜などの絶縁膜か
ら成る膜厚10〜650nm(好ましくは50〜600
nm)の下地絶縁膜103を形成する。本実施例では下
地絶縁膜103として単層構造を用いるが、汚染防止の
ために絶縁膜を2層以上積層させた構造を用いても良
い。プラズマCVD法を用い、SiH4、NH3、及びN
2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化シリコン膜
(組成比Si=32%、O=27%、N=24%、H=
17%)を400℃にて膜厚580nmに形成してもよ
い(図4(A))。 【0066】次いで、下地絶縁膜103上に第2の開口
部104を形成する。第2の開口部104は、エッチャ
ントの濃度やエッチング処理時間によって開口部の形成
を調節してもよいが、積層構造の下地絶縁膜103の1
層目と2層目とのあるエッチャントに対してのエッチン
グの選択比が大きな材料で形成し、下地絶縁膜の2層目
の膜厚を所望の開口部の深さと等しくすると、開口部の
深さ方向の制御がし易い。 【0067】続いて、非晶質半導体膜105を形成する
(図4(A))。非晶質半導体膜105は、非晶質構造
を有する半導体膜を公知の手段(スパッタ法、減圧CV
D法、またはプラズマCVD法等)により、25〜80
nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成する。
半導体膜の材料に限定はないが、好ましくはシリコンま
たはシリコンゲルマニウム(SiGe)合金などで形成
すると良い。 【0068】そして、ニッケルなどの触媒を用いた熱結
晶化法を行って、半導体膜を結晶化する。また、ニッケ
ルなどの触媒元素を用いた熱結晶化法の他に、公知の結
晶化処理(レーザ結晶化法、熱結晶化法等)を組み合わ
せて行ってもよい。本実施例では、酢酸ニッケル溶液
(重量換算濃度10ppm、体積5ml)をスピンコー
トにより膜上全面に塗布して触媒元素含有層を形成し、
温度600℃の窒素雰囲気中に12時間さらして加熱処
理を行い、結晶質シリコン膜106を形成する。 【0069】また、触媒元素を添加する熱結晶化法にレ
ーザ結晶化法を併せて結晶化を行ってもよい。レーザ結
晶化法も適用する場合には、パルス発振型または連続発
振型の気体レーザまたは固体レーザを用いればよい。気
体レーザとしては、エキシマレーザ、Arレーザ、Kr
レーザ等があり、固体レーザとしては、YAGレーザ、
YVO4レーザ、YLFレーザ、YAlO3レーザ、ガラ
スレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライドレーザ、
Ti:サファイアレーザなどが挙げられる。これらのレ
ーザを用いる場合には、レーザ発振器から放射されたレ
ーザ光を光学系で線状、矩形状もしくは楕円形状に集光
し半導体膜に照射すればよい。結晶化の条件は実施者が
適宣選択するものであるが、エキシマレーザを用いる場
合はパルス発振周波数300Hzとし、レーザーエネル
ギー密度を100〜800mJ/cm2(代表的には200〜
700mJ/cm2)とする。また、YAGレーザを用いる場
合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1〜30
0Hzとし、レーザーエネルギー密度を300〜100
0mJ/cm2(代表的には350〜800mJ/cm2)とすると良
い。そして幅100〜1000μm、例えば400μm
で線状に集光したレーザ光を基板全面に渡って照射すれ
ばよい。また、YVO4レーザを用いる場合、出力10
Wの連続発振のYVO4レーザから射出されたレーザ光
を非線形光学素子により高調波に変換して、共振器の中
にYVO4結晶と非線型光学素子を入れて、高調波を射
出してもよい。このとき光学系により矩形状または楕円
形状にして照射すればよく、エネルギー密度は、0.0
1〜100MW/cm2程度(好ましくは、0.1〜10MW/c
m2)が必要である。そして、0.5〜2000cm/s程度
の速度でレーザ光に対して相対的に半導体膜を移動させ
て照射すればよい。 【0070】続いて、得られた結晶質シリコン膜106
から触媒元素を除去するゲッタリング処理を行う。結晶
質シリコン膜106表面に、オゾン含有水溶液(代表的
にはオゾン水)で酸化膜(ケミカルオキサイドと呼ばれ
る)を形成して合計1〜10nmの酸化膜からなるバリ
ア層107を形成し、このバリア層107上に希ガス元
素を含む半導体膜(ゲッタリング領域ともいう)108
を形成する(図 (B))。バリア層107は、後の工
程で半導体膜(ゲッタリング領域)108のみを選択的
に除去する際にエッチングストッパーとして機能する。
また、オゾン含有水溶液に代えて、硫酸、塩酸、硝酸な
どと過酸化水素水を混合させた水溶液で処理しても同様
にケミカルオキサイドを形成することができる。また、
酸素雰囲気下の紫外線の照射でオゾンを発生させて前記
結晶構造を有する半導体膜の表面を酸化して形成しても
よい。また、プラズマCVD法やスパッタ法や蒸着法な
どで1〜10nm程度の酸化膜を堆積してバリア層とし
ても良い。また、クリーンオーブンを用い、200〜3
50℃程度に加熱して薄い酸化膜を形成しても良い。以
上のようにして、後のゲッタリングで結晶質シリコン膜
106中のニッケルがゲッタリング領域108に移動可
能な膜質または膜厚のバリア層107を形成する。 【0071】希ガス元素を含む半導体膜108は、スパ
ッタ法にて形成する。希ガス元素としてはヘリウム(H
e)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン
(Kr)、キセノン(Xe)から選ばれた一種または複
数種を用いる。中でも安価なガスであるアルゴン(A
r)が好ましい。ここでは希ガス元素を含む雰囲気でシ
リコンからなるターゲットを用い、ゲッタリング領域1
08を形成する。また、一導電型の不純物元素であるリ
ンを含むターゲットを用いてゲッタリング領域を形成し
た場合、希ガス元素によるゲッタリングに加え、リンの
クーロン力を利用してゲッタリングを行うこともでき
る。なお、ニッケルは酸素濃度の高い領域に移動しやす
い傾向があるため、ゲッタリング領域108に含まれる
酸素濃度は、ゲッタリングされる結晶性シリコン膜10
6に含まれる酸素濃度より高い濃度、例えば5×1018
/cm3以上とすることが望ましい。 【0072】加熱処理を行い、結晶質シリコン膜106
中に残留する触媒元素(ニッケル)をゲッタリング領域
108に移動させ、除去、あるいは濃度を低減するゲッ
タリングを行う。ゲッタリングを行う加熱処理として
は、強光を照射する処理または加熱処理を行い、結晶質
シリコン膜106に含まれるニッケルがほとんど存在し
ない、即ち膜中のニッケル濃度が1×1018/cm3以下、
望ましくは1×1017/cm3以下になるように十分ゲッタ
リングする(図4(B))。 【0073】次いで、バリア層107をエッチングスト
ッパーとして、ゲッタリング領域108のみをエッチン
グして選択的に除去した後、フッ酸等を用いて酸化膜か
らなるバリア層107を除去する。 【0074】そして、第2の開口部104上において、
結晶質シリコン膜106にマスクを形成し、不要な領域
の膜をエッチングして、第2の開口部104の中に半導
体層109〜111を形成する。 ここで、半導体層1
09〜111のパターン形成前に、絶縁膜を形成して半
導体膜の結晶性を向上させるために加熱処理を行って、
半導体層の上部を熱酸化させるのが望ましい。例えば、
減圧CVD装置で20nmの酸化シリコン膜を成膜した
後、ファーネスアニール炉で加熱処理を行う。この処理
により、半導体層の上部は酸化される。そして、酸化シ
リコン膜および半導体層の酸化した部分をエッチングし
て除去し、結晶性の向上した半導体膜を得ることができ
る。 【0075】また、半導体層109〜111を形成した
後、TFTのしきい値を制御するために微量な不純物元
素(ボロンまたはリン)を導入してもよい。 【0076】そして、レジストからなるマスク112a
〜cを用いて不純物元素の導入を行い、後のnチャネル
型TFTの半導体層になる領域にn型を付与する不純物
元素(以下、n型不純物元素という)を導入する。n型
不純物元素として周期表の15族に属する元素、典型的
にはリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここで
はリン(P)を用いる。また、マスクを用いて、後のp
チャネル型TFTの半導体層となる領域にp型を付与す
る不純物元素(以下、p型不純物元素という)として周
期表の13族に属する元素、典型的にはボロン(B)ま
たはガリウム(Ga)を導入する。 【0077】以上のようにして、n型不純物元素および
p型不純物元素を1×1018〜3×1021/cm3の濃度範
囲で含む高濃度不純物領域113〜115が形成される
(図4(C))。なお、n型不純物元素を添加する際に
は、後のpチャネル型TFTとなる領域の半導体層はマ
スクで隠し、n型不純物元素が添加されないようにする
のが好ましい。また、後のpチャネル型TFTとなる領
域の半導体層にn型不純物元素が添加された場合には、
それをp型に反転するだけの濃度のp型不純物元素を添
加しなければならない。同様に、p型不純物元素を添加
する場合には、後のnチャネル型TFTとなる領域の半
導体層をマスクで隠しておくことが好ましい(図4
(C))。 【0078】なお、図示していないが、必要に応じて、
マスクを用いて半導体層に低濃度に不純物元素を含む半
導体領域を形成してもよい。例えば、レジストからなる
マスクで半導体層の選択された領域を露出し、ドーズ量
を1×1013〜5×1014/cm2とし、加速電圧を5〜8
0keVとして、n型を付与する不純物元素として15
族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(A
s)を添加する。これにより、半導体層の選択的領域に
低濃度不純物領域を形成することができる。低濃度不純
物領域には1×1018〜1×1020/cm3の濃度範囲でn
型を付与する不純物元素を添加する。 【0079】なお、本実施例は駆動回路をnチャネル型
TFTとpチャネル型TFTとから形成しているが、n
チャネル型TFTのみまたはpチャネル型TFTのみで
すべての駆動回路を形成することも可能である。 【0080】次いで、半導体層109〜111を覆って
ゲート絶縁膜116を形成する。ゲート絶縁膜116
は、減圧CVD法、プラズマCVD法またはスパッタ法
を用い、厚さを20〜150nmとしてシリコンを含む
絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法に
より80nmの厚さで酸化窒化シリコン膜(組成比Si
=32%、O=59%、N=7%、H=2%)で形成し
た。もちろん、ゲート絶縁膜は酸化窒化シリコン膜に限
定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を用い
ても良い。 【0081】また、酸化シリコン膜を用いる場合には、
プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Ortho Sili
cate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度3
00〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密
度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することがで
きる。このようにして作製される酸化シリコン膜は、そ
の後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜
として良好な特性を得ることができる。 【0082】続いて、絶縁膜140を、後に形成するゲ
ート電極と同程度の膜厚で形成する。絶縁膜140は、
シリコンを含む絶縁膜、例えば、酸化シリコン膜、酸化
窒化シリコン膜等であって、CVD法、スパッタ法など
の公知の方法で形成する。 【0083】次いで、絶縁膜140に、後工程で形成す
るゲート電極がその内部に形成されるような開口部を形
成する。 【0084】本実施例においては絶縁膜140に酸化シ
リコン膜を採用し、フッ酸を含むエッチャントによるウ
エットエッチングで開口部を形成する。ウエットエッチ
ング時は、酸化窒化シリコン膜からなるゲート絶縁膜
を、エッチングレートの差を利用してエッチングストッ
パーとする。 【0085】そして、前記開口部の底面に、ゲート電極
とゲート線102とを接続するコンタクトホールを形成
した後、膜厚100〜500nmの耐熱性を有する導電
膜を形成する。本実施例では、Wのターゲットを用いた
スパッタ法で膜厚400nmのW膜を形成する。その他
に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法
で形成することもできる。なお、導電膜は特にWに限定
されるわけではなく、Ta、W、Ti、Mo、Cu、C
r、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主成分と
する合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。ま
た、リン等の不純物元素を導入した結晶質シリコン膜に
代表される半導体膜を用いてもよい。また、AgPdC
u合金を用いてもよい。また、本実施例では単層構造と
したが、導電膜を2層以上積層して形成してもよい。 【0086】次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジ
ストからなるマスク(図示せず)を形成し、ゲート電極
を形成するためのエッチング処理を行う。本実施例では
エッチング条件として、ICP(Inductively Coupled
Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エ
ッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞ
れのガス流量比を25:25:10(sccm)とし、1P
aの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MH
z)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行
った。基板側(試料ステージ)にも150WのRF(1
3.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電
圧を印加する。こうして絶縁膜140の内側にゲート電
極117〜119を形成する。 【0087】本実施例においては、ゲート電極を形成す
る前に半導体層に不純物を注入しているため、不純物を
含む領域をゲート電極に対して自己整合的に形成するこ
とはできない。本発明を適用してゲート電極に起因する
段差を平坦化し、なおかつ、不純物を含む領域をゲート
電極に対して自己整合的に形成することは可能である。
具体的には、図18(A)〜(C)に示す要領で、絶縁
膜140に開口部を設ければ良い。このようにすれば、
半導体層上の絶縁膜140が除去されるので、ゲート電
極形成後に半導体層への不純物注入を行い、自己整合的
に不純物注入領域を形成できる。 【0088】また、本実施例においては、ゲート絶縁膜
116の形成後に絶縁膜140を形成しているが、絶縁
膜140に開口部を形成した後にゲート絶縁膜116を
形成するプロセスとしても良い。この方法はゲート絶縁
膜116と絶縁膜140を同種の膜、例えば酸化シリコ
ン膜で形成する場合、図18に示す要領で不純物注入領
域を自己整合的に形成する場合などに有効である。 【0089】次いで、ゲート電極117〜119を覆う
第1の層間絶縁膜120aを形成する。この第1の層間
絶縁膜120aとしては、CVD法またはスパッタ法を
用い、厚さを50〜200nmとしてシリコンを含む絶
縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法によ
り膜厚50nmの酸化窒化シリコン膜を形成する。もち
ろん、第1の層間絶縁膜120aは酸化窒化シリコン膜
に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を
単層または積層構造として用いても良い。 【0090】次いで、加熱処理を行って、半導体層の結
晶性の回復、それぞれの半導体層に添加された不純物元
素の活性化を行う。この加熱処理は炉を用いる熱アニー
ル法で行う。熱アニール法としては、酸素濃度が1pp
m以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で
400〜1000℃で行えばよく、本実施例では950
℃、4時間の加熱処理で活性化処理を行った。なお、熱
アニール法の他に、YAGレーザ等を用いたレーザアニ
ール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA
法)を適用することができる。なお、この加熱処理は、
第1の層間絶縁膜を形成する前に加熱処理を行っても良
い。ただし、用いた配線材料が酸化されやすい場合に
は、本実施例のように配線等を保護するため第1の層間
絶縁膜を形成した後で加熱処理を行うことが好ましい。 【0091】さらに、加熱処理(300〜550℃で1
〜12時間の加熱処理)を行って、水素化処理を行う。
この工程は第1の層間絶縁膜120aに含まれる水素に
より半導体層のダングリングボンドを終端する工程であ
る。もちろん、第1の層間絶縁膜の存在に関係なく半導
体層を水素化することもでき、例えば、水素化の他の手
段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された
水素を用いる)や、3〜100%の水素を含む雰囲気中
で300〜450℃で1〜12時間の加熱処理を行って
も良い。 【0092】次いで、第1の層間絶縁膜120a上に絶
縁材料から成る第2の層間絶縁膜120bを形成する。
公知のCVD法またはスパッタ法などを用いて、酸化シ
リコン膜、酸化窒化シリコン膜等、シリコンを含む絶縁
膜を形成すればよい。本実施例では、第2の層間絶縁膜
120bとして酸化シリコン膜を形成する。続いて、第
2の層間絶縁膜120bにエッチングにより第3の開口
部121を形成し、さらにこれらの第3の開口部121
の底面に半導体層109〜111に達するコンタクトホ
ールを形成する。なお、本実施例では、第1の層間絶縁
膜120aと第2の層間絶縁膜120bとをわけて形成
しているが、同じ材料で一括形成することも可能であ
る。その場合は、エッチャントの濃度やエッチング時間
で開口部形成の制御をすればよい。 【0093】次いで、各TFTを電気的に接続するため
の配線122〜126を第3の開口部121内に半導体
層109〜111に達するように形成する。なお、第3
の開口部121は、エッチングにより形成するが、ウエ
ットエッチングの場合にはエッチャントの濃度やエッチ
ング処理時間によって第3の開口部121の形成を調節
してもよいが、第1の層間絶縁膜120aと第2の層間
絶縁膜120bとをあるエッチャントに対してのエッチ
ングの選択比が大きな材料で形成し、第2の層間絶縁膜
120bの膜厚を第3の開口部の所望の深さとすると、
第1の層間絶縁膜120aがエッチングストッパーとし
て機能し、開口部の深さ方向の制御をしやすくなる。ま
た、ドライエッチングで開口しても良い。 【0094】以上のようにして、第2の層間絶縁膜12
0bに形成された開口部121の深さと配線122〜1
26の膜厚は概略等しいものとなる(図5(A))。 【0095】そして、第2の層間絶縁膜120bおよび
配線122〜126上に第3の層間絶縁膜127を形成
する。第3の層間絶縁膜127は、第2の層間絶縁膜1
20bと同様に、公知のCVD法やスパッタ法を用い
て、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜等のシリコン
を含む絶縁材料を用いて形成すればよい。なお、配線1
22〜126が第2層間絶縁膜120bに形成された開
口部121の内部に形成されているため、第3層間絶縁
膜127は、配線による凹凸の影響を受けずにその表面
はほぼ平坦な状態で形成することができる。 【0096】続いて、第3の層間絶縁膜127に第4の
開口部128を形成し、この第4の開口部128の中に
上部遮光膜129を形成する(図5(B))。上部遮光
膜129としては、Al、Ti、W、Crから選ばれた
元素または前記元素を主成分とする合金材料を用いれば
よく、第3の層間絶縁膜127に形成された開口部12
8中に形成される。なお、この上部遮光膜129は画素
の開口部(光を透過し表示に寄与する領域)以外を遮光
するように網目状に配置する。また、駆動回路の上部に
も遮光膜を形成してもよい。また、上部遮光膜を形成す
る導電膜を用いて駆動回路のnチャネル型TFTおよび
pチャネル型TFTを連結するための配線を形成しても
よい。 【0097】続いて、第3の層間絶縁膜127および上
部遮光膜129を覆う第4の層間絶縁膜130を形成す
る。第4の層間絶縁膜130も他の層間絶縁膜と同様
に、公知のCVD法やスパッタ法を用いて、シリコンを
含む絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコ
ン膜等)で形成すればよい。 【0098】次いで、第4の層間絶縁膜130に開口部
131を形成する。開口部131は、他の層間絶縁膜に
形成された開口部と同様にエッチングにより形成すれば
よい。続いて、開口部131の底面に画素のスイッチン
グ素子(画素TFT)の配線(ドレイン配線)126に
達するコンタクトホールを形成する。 【0099】続いて、開口部131に配線126に達す
る画素電極132を形成する。画素電極132は、透明
導電膜(ITO)を用いて100nm厚で形成すればよ
い。また、画素電極形成工程において、駆動回路におけ
る取り出し電極133を形成してもよい。この取り出し
電極133を形成する場合も、まず開口部を形成し、続
いて配線122に達するコンタクトホールを形成してか
ら取り出し配線133を形成すればよい(図6)。 【0100】ここまでの工程で、これまで配線または電
極の影響で配線または電極の膜厚程度の大きな凹凸(段
差)を有する形状になっていたアクティブマトリクス型
基板をCMP法やSOG膜形成による平坦化工程を追加
しなくても層間絶縁膜表面の凹凸を小さくすることがで
きる。 【0101】以上の様にして、nチャネル型TFT20
1、pチャネル型TFT202のCMOS回路からなる
駆動回路204と、画素TFT203を有する画素部2
05が同一基板上に形成されたアクティブマトリクス基
板が完成する。 【0102】このようにして本発明を適用することによ
り、CMP法などによる研磨処理による平坦化、また、
SOG膜形成による平坦化など層間絶縁膜の表面を平坦
化するために新たな装置を導入することなく既存の装置
を用いて表面の凹凸(段差)の小さなアクティブマトリ
クス基板を実現することを可能としている。 【0103】 本発明を適用することにより、液晶表示装
置において、ラビング処理をムラなく行うことができる
ため、液晶の配向乱れが起こることがなく、良好な表示
を行うことができる。さらに、配向乱れによる画質低下
を防ぐために設けられていた遮光膜を形成する必要がな
くなるため、開口率を上げることができ輝度が向上し、
さらに表示能を上げることができる。 【0104】 また、本発明を適用すれば、CMP法によ
る研磨技術を適応できる基板を用いており、CMP法に
よる研磨技術を導入する場合であっても、CMP装置へ
の負荷を低減することができる。 【0105】 (実施例2)本実施例では、本発明を適用
して、プラスチック基板上にTFTを形成する工程の一
例について図7を用いて説明する。 【0106】 まず基板500上に下地絶縁膜501を形
成する。基板500には、プラスチック基板として例え
ば、ポリイミド、アクリル、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)、PC(ポリカーボネート)、PAR(ポ
リアリレート)、PEEK(ポリエーテルエーテルケト
ン)、PES(ポリエーテルスルホン)、PEN(ポリ
エーテルニトリル)、ナイロン、PSF(ポリスルホ
ン)、PEI(ポリエーテルイミド)、PBT(ポリブ
チレンテレフタレート)等からなるプラスチック基板を
用いることができる。 【0107】 下地絶縁膜501はスパッタ法またはプラ
ズマCVD法を用いて成膜する。これらの成膜方法で
は、基板温度は室温〜300℃程度で成膜することがで
きる。なお、下地絶縁膜501は、あるエッチャントに
対してエッチングの選択比が大きくなるような積層構造
とし、1層目501aをエッチングのストッパーの役割
を果たす膜にすると第1の開口部502の形成の際に、
開口部の深さ方向の制御がし易くなる。 【0108】 続いて、2層目の下地絶縁膜501bに第
1の開口部502を形成する。第1の開口部502は、
エッチングを用いて形成すればよい。 【0109】 次いで、第1の開口部502を有する下地
絶縁膜501上に非晶質シリコン膜を形成する(図7
(A))。非晶質シリコン膜は、公知のスパッタ法、プ
ラズマCVD法、減圧CVD法、真空蒸着法、光CVD
法といった技術を用いて形成すればよい。続いて、開口
部上において、非晶質シリコン膜にマスクを形成し、エ
ッチングにより不要な領域を除去する。これにより第1
の開口部502内に半導体層503を形成することがで
きる。なお、第1の開口部502の深さと半導体層50
3の膜厚は概略等しくなるように形成されている。 【0110】 次いで、半導体層503をレーザ光照射に
よる結晶化方法により結晶化する。なお、レーザ光照射
により結晶化する場合には、照射処理前に半導体層50
3の含有水素量を5atomic%以下とすることが望ましい
が、プラスチック基板を用いる場合、高温の加熱処理は
不可能であるため、非晶質シリコン膜の成膜直後の段階
で、水素濃度が低くなるような成膜条件を用いるとよ
い。 【0111】 なお、半導体膜の結晶化に用いるレーザと
しては、エキシマレーザ等の気体レーザや、YVO4
ーザやYAGレーザ等の固体レーザ、半導体レーザを用
いればよい。また、レーザの発振の形態は、連続発振、
パルス発振のいずれでもよく、レーザビームの形状も線
状、矩形状、円状、楕円状のいずれでもよい。また、使
用する波長は、基本波、第2高調波、第3高調波のいず
れでもよい。また、走査方法は縦方向、横方向、斜め方
向のいずれでもよく、さらに往復させてもよい。なお、
結晶化処理工程は、半導体膜503をエッチングして半
導体層を形成する前に行っても構わない。 【0112】 次いで、ゲート絶縁膜504をCVD法、
スパッタ法など公知の方法を用いて、シリコンを含む絶
縁膜(例えば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、
窒化酸化シリコン膜等)を膜厚50〜150nm程度に
形成する。続いて、後の半導体層のチャネル形成領域と
なる領域に不純物元素が添加されないようにするための
マスク(以下ではチャネル保護膜ともいう)505を形
成し、半導体層に不純物元素を添加して、高濃度に不純
物元素を含む領域(後のソース領域またはドレイン領域
となる領域)507とチャネル形成領域506を形成す
る。なお、必要に応じて、マスクを用い、半導体層に低
濃度に不純物元素を含む領域(Light Doped Drain :L
DD領域)507bを形成してもよい。不純物元素とし
ては、n型を付与する元素(代表的には、リン)、p型
を付与する元素(代表的には、ボロン)を添加すればよ
い(図7(B))。 【0113】 続いて、チャネル保護膜505を除去し、
絶縁膜508を形成する(図7(C))。絶縁膜508
は、CVD法、スパッタ法など公知の方法を用いて、シ
リコンを含む絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜、酸化窒
化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜等)を膜厚100〜
500nm程度に形成する。その後、絶縁膜508に第
2の開口部509を形成する。ただし、第2の開口部5
09形成の際に、ゲート絶縁膜504がエッチングされ
ないような条件とする、もしくは、ゲート絶縁膜504
と絶縁膜508との材料をあるエッチャントに対しての
エッチングの選択比が大きな材料にして形成することが
必要である。 【0114】 次いで、ゲート電極を形成するため、T
a、W、Ti、Mo、Cu、Cr、Ndから選ばれた元
素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化
合物材料からなる導電膜を形成し、第2の開口部509
上において、導電膜にマスクを形成して不要な領域をエ
ッチングし、第2の開口部509内にゲート電極510
を形成する。なお、第2の開口部509の深さとゲート
電極510の膜厚とは概略等しくなるように形成されて
いる(図7(D))。 【0115】 次いで、第1の層間絶縁膜511を形成
し、その後、150〜300℃の加熱処理、またはレー
ザ光の照射により不純物元素が高濃度に添加されたソー
ス領域またはドレイン領域となる領域の活性化を行う
(図7(E))。 【0116】 次いで、第2の層間絶縁膜512を形成
し、第2の層間絶縁膜512に第3の開口部513を形
成する。層間絶縁膜512としては、酸化シリコン膜、
窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜等シリコンを含む
絶縁膜を用いて膜厚500〜1000nm程度に形成す
ればよく、また作製方法としては公知のCVD法やスパ
ッタ法等を用いればよい。そして、第3の開口部513
の底面に半導体層503に達するコンタクトホールを形
成する(図7(F))。 【0117】 次いで、第3の開口部513内に各TFT
を電気的に接続する配線514を形成する。第3の開口
部513の深さと配線514の膜厚とは、概略等しくな
るように形成されている(図7(G))。 【0118】 次いで、TFT特性を向上させるために水
素化処理を行う。この水素化としては、水素雰囲気中で
の300〜350℃で1時間程度の加熱処理、あるいは
低温でプラズマ水素化を行う。 【0119】 以上のようにして、本発明を適用し、40
0℃以下のプロセス温度により、プラスチック基板上に
TFTを形成することができる。 【0120】本実施例においても、ゲート電極形成前に
半導体層への不純物注入を行っているが、実施例1にお
いて説明したものと同様にして、ゲート電極形成後に不
純物注入を行うことが可能である。また、実施例1にお
いての説明と同様に絶縁膜510に開口部を設けた後に
ゲート絶縁膜504を形成するとしてもよい。また、実
施例1においての説明と同様に、下地膜501bの膜厚
を調整して平坦化を行い、絶縁膜508の形成を省略し
てもよい。 【0121】本発明は、本実施例で示すように、基板の
種類を選ばず適用することができ、またCMP法による
研磨処理やSOG膜成膜による平坦化を行わなくても表
面が平坦化された半導体装置を形成することができる。 【0122】(実施例3)本実施例では、ボトムゲート
型TFTの作製に本発明を適用した工程について図8〜
9を用いて説明する。 【0123】まず、基板600に第1の開口部601を
形成する。次いで、図8(A)では図示していないが、
基板からの不純物の拡散を防止してTFTの電気特性を
向上させるための下地絶縁膜を形成している。下地絶縁
膜の材料としては、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、
酸化窒化シリコン膜、またはこれらの積層膜等を形成す
ればよい。 【0124】次いで、第1の開口部601の中に単層構
造または積層構造を有するゲート配線(ゲート電極とも
いう)602を形成する。ゲート配線602の材料とし
ては、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)、Ti
(チタン)、W(タングステン)、Cr(クロム)等の
高融点金属材料、これら金属材料とシリコンとの化合物
であるシリサイド、N型またはP型の導電性を付与され
たポリシリコン膜等の材料、低抵抗金属材料のCu
(銅)、またはAl(アルミニウム)等を主成分とする
材料を用いればよく、これらの層を少なくとも一層有す
るゲート配線602を公知の常圧CVD法、プラズマC
VD法、減圧CVD法、蒸着法またはスパッタ法などを
用いて10〜1000nm(30〜300nm)で形成
し、第1の開口部601上において形成されたマスク
(図示せず)を用いてエッチングすることにより形成す
る。なお、第1の開口部601の深さとゲート配線60
2の膜厚とは、概略等しくなるように形成される(図8
(A))。 【0125】次いで、ゲート絶縁膜603を形成する
(図8(B))。ゲート絶縁膜としては、酸化シリコン
膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、またはこれ
らの積層膜を用いて100〜400nmの膜厚で形成す
る。下地絶縁膜603は、公知の熱CVD法、プラズマ
CVD法、減圧CVD法、蒸着法またはスパッタ法など
を用いればよい。続いてゲート絶縁膜603に第2の開
口部604を形成する(図8(C))。開口部の形成に
は、実施形態または実施例1で示したように公知のエッ
チング法を用いればよい。 【0126】続いて、第2の開口部604の中に半導体
層を形成するため、非晶質半導体膜を形成する。非晶質
半導体膜としては、シリコン膜またはシリコンゲルマニ
ウム(SixGe1-x:0<x<1)からなる膜のいずれ
かを用いればよい。なお、半導体膜は、公知の熱CVD
法、プラズマCVD法、減圧熱CVD法、蒸着法または
スパッタ法などの方法を用いればよい。その後、半導体
膜の結晶化を公知の方法を用いて行い、第2の開口部6
04上において、半導体膜にマスクを形成し(図示せ
ず)、不要な領域の半導体膜を除去して半導体層605
を形成する。なお、半導体層605を形成した後、結晶
化工程を行ってもよい。なお、第2の開口部604の深
さと半導体層605の膜厚とは概略等しく形成される
(図8(D))。 【0127】次いで、半導体層605上に後の半導体層
のチャネル形成領域となる領域に不純物元素が添加され
ないようにするための絶縁膜、またはレジストからなる
マスク(以下ではチャネル保護膜ともいう)606を形
成し、半導体層605に不純物元素を添加する。これに
より不純物元素を高濃度に含んだ領域(後のソース領域
またはドレイン領域となる領域)607およびチャネル
形成領域608が形成される。なお、不純物元素の添加
が終了したら、チャネル保護膜606はウェットエッチ
ング等により除去すればよい。また、必要に応じてマス
クを用い、半導体層に低濃度に不純物元素を含む領域
(Light Doped Drain :LDD領域)607bを形成し
てもよい。不純物元素としては、n型を付与する元素
(代表的にはリン)、p型を付与する元素(代表的には
ボロン)を添加すればよい(図8(E))。 【0128】その後、半導体層に添加された不純物元素
を活性化するための処理を行う。活性化の為の処理とし
ては、炉やRTA装置を用いた加熱処理、またはレーザ
光照射による処理を行えばよい。 【0129】続いて、第1の層間絶縁膜609を形成す
る。第1の層間絶縁膜609は、酸化シリコン膜、窒化
シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、またはこれらの積層
膜を用いて100〜400nmの膜厚で、公知の熱CV
D法、プラズマCVD法、減圧CVD法、蒸着法または
スパッタ法などを用いればよい(図9(A))。 【0130】次いで、第2の層間絶縁膜610を形成す
る。第2の層間絶縁膜610も第1の層間絶縁膜609
と同様に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シ
リコン膜、またはこれらの積層膜を用いて500〜10
00nmの膜厚で、公知の熱CVD法、プラズマCVD
法、減圧CVD法、蒸着法またはスパッタ法などを用い
て形成する。 【0131】次いで、第2の層間絶縁膜610に第3の
開口部611を形成する。開口部の形成には、実施形態
または実施例1で示したように公知のエッチング法を用
いればよい(図9(B))。 【0132】次いで、第3の開口部611底面に半導体
層605に達するコンタクトホールを形成し、続いて第
3の開口部611内に各TFTを電気的に接続するため
の配線612を形成する。配線612は、Al、TiM
o、Wやこれらの元素を含む導電性材料を膜厚が300
〜500nm程度になるように成膜し、第3の開口部6
11上において、前記した導電性材料からなる導電膜に
マスクを形成し、エッチングして形成すればよい。以上
により、第3の開口部611の深さと配線612の膜厚
とが概略等しくなるように形成される(図9(C))。 【0133】以上のように絶縁膜に開口部を形成してそ
の中に次の層を形成する工程を繰り返すことにより、最
上層の絶縁膜の表面をCMP法研磨処理による平坦化や
SOG膜成膜による平坦化などの方法を用いなくても平
坦化することができる。 【0134】なお、水素化等の加熱処理については特に
限定されず、実施者が適宜行えばよい。 【0135】以上のようにして、本発明はTFTの形状
に関わることなく適用することが可能であり、CMP法
による研磨処理やSOG膜成膜による平坦化処理を行わ
なくても表面が平坦化された半導体装置を形成すること
ができる。 【0136】本発明により作製された半導体装置は、液
晶表示装置だけではなく電極間に発光性材料を挟んだ素
子を有する発光装置にも好適に使用することができる。 【0137】(実施例4)本発明は、液晶表示装置だけ
でなく、電極間に発光性材料を挟んだ素子を有する発光
装置にも適用することができる。その例を図10に示
す。 【0138】図10はアクティブマトリクス駆動方式の
発光装置の構造を示す一例である。ここで示す駆動回路
部650のnチャネル型TFT652、pチャネル型T
FT653、及び画素部651のスイッチング用TFT
654、電流制御用TFT655は、本発明を用いて、
実施例2と同様にして作製されるものである。なお、本
実施例では、ゲート電極の導電層を2層積層して形成し
ている。 【0139】ゲート電極608〜611の上層には、窒
化シリコン、酸化窒化シリコンからなる第1の層間絶縁
膜618が形成されている。続いて、第2の層間絶縁膜
619が形成される。第2の層間絶縁膜619は、第1
の層間絶縁膜618と同様の材質からなる無機絶縁膜の
上にアクリル等の有機樹脂膜を積層した構造になってい
る。 【0140】第2の層間絶縁膜619上には、窒化シリ
コンなどの無機絶縁材料から成る第3の層間絶縁膜62
0を形成している。第2の層間絶縁膜を形成している有
機樹脂材料は吸湿性があり、H2Oを吸蔵する性質を持
っている。そのH2Oが再放出されると有機化合物に酸
素を供給し、有機発光素子を劣化させる原因となるの
で、H2Oの吸蔵及び再放出を防ぐために、第2の層間
絶縁膜619の上に窒化シリコンまたは酸化窒化シリコ
ンから成る第3の層間絶縁膜620を形成する。また、
TFTへのH2Oの浸透は第1の層間絶縁膜619が防
ぐ。 【0141】続いて、第3の層間絶縁膜620上に、I
TO(酸化インジウム・スズ)などの透明導電性材料で
形成する陽極621を形成し、続いて、第3の層間絶縁
膜620に開口部を形成し、開口部の底面に、半導体層
に達するコンタクトホールを形成して、各TFTを電気
的に接続する配線612〜617を形成する。 【0142】次いで、配線612〜617および陽極6
21を覆う絶縁膜として窒化シリコン膜をスパッタ法に
より形成する。その後、有機発光素子625を形成する
領域の窒化シリコン膜を除去して、バンク622を形成
する。続いて、正孔注入層、正孔輸送層、発光層などを
有する有機化合物層623、MgAgやLiFなどのア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属などの材料を用いて
形成する陰極624とから成っている。なお、有機化合
物層623の詳細な構造は任意なものとする。 【0143】陰極624は、仕事関数の小さいマグネシ
ウム(Mg)、リチウム(Li)若しくはカルシウム
(Ca)を含む材料を用いる。好ましくはMgAg(M
gとAgをMg:Ag=10:1で混合した材料)でな
る電極を用いれば良い。他にもMgAgAl電極、Li
Al電極、また、LiFAl電極が挙げられる。さらに
その上層には、窒化シリコンまたはカーボンナイトライ
ドまたは、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜で
第4の絶縁膜626を2〜30nm、好ましくは5〜1
0nmの厚さで形成する。DLC膜はプラズマCVD法
で形成可能であり、100℃以下の温度で形成すること
ができる。DLC膜の内部応力は、酸素や窒素を微量に
混入させることで緩和することが可能であり、保護膜と
して用いることが可能である。そして、DLC膜は酸素
をはじめ、CO、CO2、H2Oなどのガスバリア性が高
いことが知られている。第4の絶縁膜626は、陰極6
24を形成した後、大気解放しないで連続的に形成する
ことが望ましい。陰極624と有機化合物層623との
界面状態は有機発光素子の発光効率に大きく影響するか
らである。 【0144】駆動回路部650は、nチャネル型TFT
652及びpチャネル型TFT653を有し、配線61
2、613が接続されている。これらのTFTを用いて
シフトレジスタやラッチ回路、バッファ回路などを形成
している。 【0145】画素部651では、データ配線614がス
イッチング用TFT654のソース側に接続し、ドレイ
ン側の配線615は電流制御用TFT655のゲート電
極611と接続している。また、電流制御用TFT65
5のソース側は電源供給配線617と接続し、ドレイン
側の電極616が発光素子の陽極621と接続してい
る。 【0146】図10ではスイッチング用TFT654を
マルチゲート構造とし、電流制御用TFT655にはゲ
ート電極とオーバーラップする低濃度ドレイン(LD
D)を設けている。多結晶シリコンを用いたTFTは、
高い動作速度を示すが故にホットキャリア注入などの劣
化も起こりやすい。そのため、画素内において機能に応
じて構造の異なるTFT(オフ電流の十分に低いスイッ
チング用TFTと、ホットキャリア注入に強い電流制御
用TFT)を形成することは、高い信頼性を有し、且
つ、良好な画像表示が可能な(動作性能の高い)表示装
置を作製する上で非常に有効である。 【0147】図10で示すように、TFT654、65
5を形成する半導体膜の下層側(基板601側)には、
下地絶縁膜602が形成されている。その反対の上層側
には第1の層間絶縁膜618が形成されている。一方、
有機発光素子625の下層側には第3の層間絶縁膜62
0が形成されている。陰極624上には第4の絶縁膜6
26としてDLC膜が形成されている。TFT654、
655が最も嫌うナトリウムなどのアルカリ金属は、汚
染源として基板601や有機発光素子625が考えられ
るが、下地絶縁膜602と第1の層間絶縁膜618で囲
むことによりブロッキングしている。一方、有機発光素
子625は酸素やH2Oを最も嫌うため、それをブロッ
キングするために第3の層間絶縁膜620および第4の
絶縁膜626が形成されている。これらは有機発光素子
625が有するアルカリ金属元素を外に出さないための
機能も有している。 【0148】図10で示すような構造の有機発光装置に
おいて、効率的な作製方法の一例は、ITOに代表され
る透明導電膜で作製される陽極621をスパッタ法によ
り連続成膜する工程を採用できる。有機絶縁膜からなる
第2の層間絶縁膜619の表面に著しいダメージを与え
ることなく、緻密な窒化シリコン膜または酸化窒化シリ
コン膜を形成するにはスパッタ法は適している。 【0149】以上のように、本発明を適用して形成され
たTFTと有機発光装置を組み合わせて画素部を形成
し、発光装置を完成させることができる。このような発
光装置はTFTを用いて駆動回路を同一基板上に形成す
ることもできる。 (実施例5)本実施例では、実施例1〜4に記載された
発明の配線部形成の他の一例について図11〜13を用
いて説明する。なお、図13では、実施例2のTFT作
製工程を用いて本実施例を説明しているが、これに限定
されることはなく実施形態や実施例1〜3のいずれを適
用することも可能である。なお、図13のTFT作製方
法は実施例2に従えばよいので説明は省略する。 【0150】実施例3にしたがって、絶縁膜に開口部を
形成し、開口部内に半導体層または電極を形成して、図
13(A)〜(F)に示すように表面が平坦化された半
導体装置を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜80
0、900を形成し、第1の開口部801、901を形
成する。続いて、配線802、803、902、903
を形成する。このとき、配線802、902は第1の開
口部801、901内に形成するが、配線803、90
3に関しては、図11(A)または図12(A)に示す
ように少なくとも一部が開口部801からはみ出るよう
に形成する。 【0151】続いて、第1の層間絶縁膜800、900
と配線802、803、902、903とを覆う第2の
層間絶縁膜804、904を形成する。第2の層間絶縁
膜804、904の表面は、図11(A)または図12
(A)の丸で囲んだ領域に示されたように、配線80
3、904の影響を受けて凸形状となる。 【0152】次いで、第2の層間絶縁膜804、904
に第2の開口部805、905を形成する(図11
(B)、図12(B))。第2の層間絶縁膜804、9
04をエッチングして第2の開口部805、905を形
成しても、第2の開口部805、905の内側には、配
線803、903の影響でできた凸806、906が残
っている。 【0153】次いで、第2の開口部805、905内に
残った凸806、906の除去および配線803、90
3に達するコンタクトホールを形成するためにマスク8
07、907を用いてエッチングを行う。まず、ウェッ
トエッチングにより、凸806、906の厚さ相当のエ
ッチングが行われる。ウェットエッチングは等方性のエ
ッチングであり、深さ方向のエッチングと同じ速度で、
基板と平行な方向(横方向)のエッチングも行われる。
このウェットエッチング処理によって凸806、906
が除去される。続いて、マスク807、907をそのま
まにして、異方性のドライエッチングを行う。このドラ
イエッチングにより、マスク807、907の開口部と
同じ径のコンタクトホールを形成することができる。以
上により、図11(C)または図12(C)の808、
908で示した領域がエッチング処理によって除去さ
れ、コンタクトホールを形成することができる。 【0154】続いて、第2の開口部805、905上に
導電膜を形成し、第2の開口部805、905上におい
て、導電膜にマスクを形成して不要な領域をエッチング
により除去し、配線809、909を形成する。 【0155】配線803、903が第1の開口部80
1、901から少なくとも一部がはみ出るように形成さ
れていることにより、第2の層間絶縁膜804、904
に形成するコンタクトホールの深さをはみ出した配線の
膜厚分だけ浅くすることができるため、コンタクトホー
ルのアスペクト比を低減することができるため、コンタ
クトホールを形成する工程を簡便にすることができる。
さらに、CMP法による研磨処理やSOG膜形成による
平坦化処理を行わなくても、表面が平坦化された半導体
膜を形成することができる(図11(D)、図12
(D)、図13(G))。 【0156】通常、層間絶縁膜の膜厚は、例えばゲート
電極と配線と層間絶縁膜とから形成されてしまう寄生容
量を低減するために、膜厚を厚く形成したいと考えられ
る。しかし、層間絶縁膜の膜厚を厚くすることにより、
例えば、導通をとるためのコンタクトホールの形成に時
間がかかってしまう。また、形成されたコンタクトホー
ルは、アスペクト比が大きいため、配線を形成する際に
よく用いられるスパッタ成膜等では、カバレッジが悪
く、コンタクトホール上部でひさしが形成されてしま
い、コンタクトホール底面まで配線が形成されずに断線
が起こってしまうという問題もある。 【0157】しかし、本実施例のように開口部内部およ
び外部に連続して形成して配線を形成する本発明を適用
すれば、ダマシンプロセスのような埋め込み配線ではな
いので、コンタクトホールを形成したい領域だけ層間絶
縁膜の膜厚を薄くすることができ、アスペクト比の小さ
なコンタクトホールを形成することが可能である。さら
に、CMP法による研磨処理やSOG膜成膜による平坦
化を用いなくても平坦化することができる。 【0158】本実施例は、実施形態、実施例1〜4に組
み合わせて適用することが可能である。 【0159】(実施例6)本発明を実施して形成された
CMOS回路や画素部はアクティブマトリクス型液晶表
示装置に用いることができる。即ち、それら液晶表示装
置を表示部に組み込んだ電気器具全てに本発明を実施で
きる。 【0160】その様な電気器具としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフ
ロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型
ディスプレイ)、パーソナルコンピュータ、携帯情報端
末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍
等)などが挙げられる。それらの一例を図14、図15
及び図16に示す。 【0161】図14(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2001、画像入力部2002、表示部20
03、キーボード2004等を含む。図14(B)はビ
デオカメラであり、本体2101、表示部2102、音
声入力部2103、操作スイッチ2104、バッテリー
2105、受像部2106等を含む。図14(C)はモ
バイルコンピュータ(モービルコンピュータ)であり、
本体2201、カメラ部2202、受像部2203、操
作スイッチ2204、表示部2205等を含む。これら
の電気器具の表示部に用いられる表示装置は、平面型の
表示装置の一例である。表示装置が駆動回路一体型の場
合、画素部と駆動回路との集積度が異なるが、本発明を
適用すると、CMP法による研磨処理やSOG膜成膜に
よる平坦化を行わなくても、その表面を平坦化すること
ができる。 【0162】図14(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3等を含む。ゴーグル型ディスプレイの表示部2302
に用いられる表示装置は、曲面型の表示装置の一例であ
る。図14(E)はプログラムを記録した記録媒体(以
下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであり、本体
2401、表示部2402、スピーカ部2403、記録
媒体2404、操作スイッチ2405等を含む。なお、
このプレーヤーは記録媒体としてDVD(Digtia
l Versatile Disc)、CD等を用い、
音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを行うこ
とができる。図14(F)はデジタルカメラであり、本
体2501、表示部2502、接眼部2503、操作ス
イッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。プレ
ーヤーの表示部2402およびデジタルカメラの表示部
2502に用いる表示装置は、平面型の表示装置の一例
である。これらの電気器具の表示部に用いる表示装置を
作製する際に、本発明を適用すれば、CMP法による研
磨処理やSOG膜成膜による平坦化を行わなくても平坦
化でき、微細加工が可能になるため、より高精細で高輝
度の画質を表示が可能になる。 【0163】図15(A)はフロント型プロジェクター
であり、投射装置2601、スクリーン2602等を含
む。 【0164】図15(B)はリア型プロジェクターであ
り、本体2701、投射装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704等を含む。 【0165】なお、図15(C)は、図15(A)及び
図15(B)中における投射装置2601、2702の
構造の一例を示した図である。投射装置2601、27
02は、光源光学系2801、ミラー2802、280
4〜2806、ダイクロイックミラー2803、プリズ
ム2807、液晶表示装置2808、位相差板280
9、投射光学系2810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図15(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。 【0166】また、図15(D)は、図15(C)中に
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、レンズアレイ2813、2
814、偏光変換素子2815、集光レンズ2816で
構成される。なお、図15(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。 【0167】ただし、図15に示したプロジェクターに
おいては、透過型の電気光学装置を用いた場合を示して
おり、反射型の液晶表示装置の適用例は図示していな
い。 【0168】図16(A)は携帯電話であり、3001
は表示用パネル、3002は操作用パネルである。表示
用パネル3001と操作用パネル3002とは接続部3
003において接続されている。接続部3003におけ
る、表示用パネル3001の表示部3004が設けられ
ている面と操作用パネル3002の操作キー3006が
設けられている面との角度θは、任意に変えることがで
きる。さらに、音声出力部3005、操作キー300
6、電源スイッチ3007、音声入力部3008を有し
ている。本発明は、携帯電話の表示部に用いられるプラ
スチック基板上に形成される半導体装置にも適用するこ
とができ、CMP法による研磨処理やSOG膜成膜によ
る平坦化処理を行わなくても平坦化することができる。 【0169】図16(B)は携帯書籍(電子書籍)であ
り、本体3101、表示部3102、3103、記憶媒
体3104、操作スイッチ3105、アンテナ3106
等を含む。 【0170】図16(C)はディスプレイであり、本体
3201、支持台3202、表示部3203等を含む。
ディスプレイのように撓みやすく、もともと大きなうね
りを有する大型ガラス基板を用いて作製される電気器具
にも本発明の平坦化は適用することができる。 【0171】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電気器具に適用することが可能であ
る。また、本実施例の電気器具は実施形態、実施例1〜
5を組み合わせて作製されたどのような表示装置を用い
ても実現することができる。 【0172】(実施例7)本実地例では、本発明を使用し
て多層配線化した例について図17を用いて説明する。
なお、図17では、実施例2、及び実地例5のTFT作
製工程を用いて本実施例を説明しているが、これに限定
されることはなく実施形態や実施例1〜4のいずれを適
用することも可能である。なお、図17のTFT作製方
法は実施例2に従えばよいので説明は省略する。 【0173】また、本実地例ではソース領域及びドレイ
ン領域に添加されている不純物の濃度は全て等しくなっ
ているが、必要に応じてLDD構造やGOLD構造にす
るなどその濃度を変えても構わないし、ゲートの数は1
つに限らず2つまたはそれ以上であってもよい。また、
配線の積層もこの図に限定されず、それ以上またはそれ
以下の層数でも構わない。 【0174】図17(A)において形成されているTF
Tは、開口部を有している下地絶縁膜701と、前記下
地絶縁膜701に設けられた開口部内に形成された半導
体膜702と、前記下地絶縁膜701と前記半導体膜7
02を覆っているゲート絶縁膜703と、前記ゲート絶
縁膜703上の開口部を有する第1の絶縁膜704と、
前記第1の絶縁膜704に設けられられた開口部内に形
成されたゲート電極705と、を有している。半導体膜
702はチャネル形成領域706とn型の不純物領域7
07、708とを有している。 【0175】下地絶縁膜701は基板700の上に形成
されている。また、nチャネル型TFTのゲート電極7
05と第1の絶縁膜704を覆って第1の層間絶縁膜7
09が形成されている。前記第1の層間絶縁膜709に
は開口部が設けられており、その開口部の底部には不純
物領域707、708にそれぞれ接するようにあけられ
たコンタクトホールを介して、配線711、712が形
成されている。配線711は実施例4に示した方法によ
り形成される。さらに第1の層間絶縁膜709は第2の
層間絶縁膜710により覆われており、第2の層間絶縁
膜710には配線を収納するための開口部が設けられて
いる。配線711は、第2の層間絶縁膜710に設けら
れたコンタクトホールと第2の層間絶縁膜710上を介
し他のTFTと電気的に接続される。第2の層間絶縁膜
710上は開口部を有した第3の層間絶縁膜713で覆
われている。第3の層間絶縁膜にも開口部が設けられ、
配線が収納される。上層の配線についても同様に積層さ
れる。 【0176】配線714、715の付近の拡大図を
(B)に示す。なお配線714、715は配線717、
719に対応する。絶縁膜716の開口部内外に形成さ
れる配線のうち、開口部の上部に突き出す配線の下とな
る絶縁膜720を、ウエットエッチによる横エッチなど
を使用することにより可能な限り、例えばサブミクロン
程度に細く加工する。すると、絶縁膜716の開口部の
外に突き出して形成された配線の幅は、下の微細加工さ
れた絶縁膜720の幅+(配線の厚み×2)となり、具
体的には1〜1.5μ程度とすることができる。この状
態で、図12(B)の906に相当する段差を除去して
コンタクトホールを開口すれば、コンタクトホールの底
面を下部配線の頭が凸状に露出した形状にすることがで
きる。この配線の下となる絶縁膜は、開口部内に島状に
残して形成しても、隣接した二つの開口部を形成しても
よい。 【0177】このとき、実効コンタクトホール径は72
1であって、開口したコンタクトホールの寸法より小さ
く、なおかつ、絶縁膜716の開口部から突き出して形
成された配線717の凸部の寸法より小さい。このよう
にして実効コンタクトホール径721を実際に開口した
寸法よりも縮小できる。これに伴い、配線719のオー
バーラップマージンも縮小できるので、配線の集積度向
上が容易となる。 【0178】また、従来の方法で721に相当する寸法
のコンタクトホールを形成し、配線719と717の導
通をとる場合と比較すると、コンタクトホール内部にお
ける配線719の膜厚はコンタクトホールのアスペクト
比が小さい分、厚くすることができる。従って、コンタ
クトホール内部における断線が生じにくくなる、コンタ
クトホール内部の配線薄膜化によるコンタクト抵抗増大
が生じにくくなる等の効果があり、コンタクトホール関
連の信頼性を向上できる。 【0179】上記構成により配線を多層化することでT
FTを集積化することが可能であるので、本実地例のT
FTを半導体集積回路に用いることにより該半導体集積
回路の基板上に占める面積を小さくすることができる。
また、これらような構成は通常積層すればするほど凹凸
が増え、断線などの不良を引き起しやすくなるが、本発
明を利用することでCMPなどの研磨による平坦化やS
OG膜による平坦化を用いることなく、平坦化でき、断
線などの不良を低減させ、信頼性の向上を図ることがで
きる。 【0180】 【発明の効果】本発明を適用することにより、層間絶縁
膜に対してCMP法やSOG膜による新たな装置を用い
た平坦化処理を行わなくても、既存の装置を用いて層間
絶縁膜表面の平坦化を行うことができる。 【0181】また、もしCMP法による研磨技術を用い
たとしても、あらかじめ概略平坦な表面になっているた
め、簡単な研磨処理のみで平坦化することができる。 【0182】これにより、縮小投影等微細加工の精度を
上げることができるため、LSI等の集積度を上げたい
半導体装置はさらに集積度を上げ、性能を上げることが
できる。また、液晶表示装置においては、ラビング処理
をムラなく行うことができるため、液晶の配向乱れが起
こることがなく、良好な表示を行うことができる。さら
に、配向乱れによる画質低下を防ぐために設けられてい
た遮光膜を形成する必要がなくなるため、開口率を上げ
ることができ輝度が向上し、さらに表示能を上げること
ができる。 【0183】さらにコンタクトホールのアスペクト比が
下がるため、断線などのコンタクトホール関連の不良を
軽減させることができ、信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例を示す図。
【図2】 本発明の実施の形態を示す図。
【図3】 本発明の実施の形態を示す図。
【図4】 本発明の実施の一例を示す図。
【図5】 本発明の実施の一例を示す図。
【図6】 本発明の実施の一例を示す図。
【図7】 本発明の実施の一例を示す図。
【図8】 本発明の実施の一例を示す図。
【図9】 本発明の一例を示す図。
【図10】 本発明の実施の一例を示す図。
【図11】 本発明の実施の一例を示す図。
【図12】 本発明の実施の一例を示す図。
【図13】 本発明の実施の一例を示す図。
【図14】 電気器具の一例を示す図。
【図15】 電気器具の一例を示す図。
【図16】 電気器具の一例を示す図。
【図17】 本発明の実施の一例を示す図。
【図18】 本発明の実施の一例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 Fターム(参考) 2H092 GA29 JA24 JA35 JA39 JA46 JB58 KA03 KA05 KB22 KB24 KB25 MA04 MA05 MA07 MA08 MA18 MA19 MA20 MA27 MA30 MA35 NA01 NA07 NA29 PA01 PA08 RA10 4M104 AA09 BB01 BB04 BB08 BB13 BB14 BB16 BB17 BB18 BB40 CC05 DD37 DD43 GG09 GG10 GG14 5F033 GG03 HH04 HH08 HH11 HH17 HH18 HH19 HH20 HH21 JJ08 JJ18 JJ19 JJ20 KK04 RR04 RR08 SS08 SS11 XX01 5F052 AA02 BA07 BB01 BB02 BB04 BB05 BB07 DA02 DA03 DB01 DB02 DB03 DB05 DB07 EA11 EA12 EA16 FA06 JA01 JA04 5F110 AA16 AA18 BB02 BB04 CC02 CC08 DD01 DD02 DD03 DD13 DD14 DD15 DD17 DD21 EE02 EE04 EE06 EE09 EE14 EE28 EE30 EE38 EE43 EE44 EE45 FF02 FF03 FF04 FF09 FF28 FF30 FF32 FF36 GG01 GG02 GG13 GG25 GG32 GG33 GG43 GG44 GG45 GG47 HJ01 HJ04 HJ23 HL03 HL04 HL06 HL07 HM15 NN03 NN04 NN22 NN23 NN24 NN27 NN34 NN35 NN42 NN44 NN46 NN48 NN71 NN72 PP01 PP03 PP04 PP06 PP10 PP13 PP34 QQ04 QQ05 QQ11 QQ19 QQ23 QQ24 QQ25 QQ28

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部を有する第1の絶縁膜と、前記開口
    部内部に形成された半導体層と、前記第1の絶縁膜及び
    前記半導体層を覆う第2の絶縁膜と、を含むことを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】開口部を有する第1の絶縁膜と、前記開口
    部内部に形成された電極と、前記第1の絶縁膜及び前記
    電極を覆う第2の絶縁膜と、を含むことを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】開口部を有する絶縁膜と、前記開口部の底
    面から前記絶縁膜の前記開口部外の表面に連続して形成
    された配線を有していること、を特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】開口部を有する第1の絶縁膜と、前記開口
    部の底面から前記第1の絶縁膜の前記開口部外の表面に
    連続して形成された配線と、前記第1の絶縁膜と前記配
    線を覆う、第2の絶縁膜を有し、前記第2の絶縁膜には
    前記配線に達するコンタクトホールが、前記配線が前記
    表面上に形成されている位置に形成されていること、を
    特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】第1の開口部を有する第1の絶縁膜と、前
    記第1の開口部の底面から前記第1の絶縁膜の前記開口
    部外の表面に連続して形成された配線と、前記第1の絶
    縁膜と前記配線を覆う、第2の開口部を有した第2の絶
    縁膜を有し、前記第2の開口部は、前記配線が前記表面
    に形成されている位置の上部に少なくとも一部が形成さ
    れており、前記第2の開口部の底面の前記位置に相当す
    るところには前記配線に達するコンタクトホールが形成
    されていること、を特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】第1の開口部と第2の開口部の隣接する開
    口部を有する絶縁膜と、前記第1の開口部の底面から、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部の間の前期絶縁膜
    の表面を経由し、前記第2の開口部の底面まで連続して
    形成された配線を有していること、を特徴とする半導体
    装置。
  7. 【請求項7】第1の開口部と第2の開口部の隣接する開
    口部を有する第1の絶縁膜と、前記第1の開口部の底面
    から、前記第1の開口部と前記第2の開口部の間の前記
    第1の絶縁膜の表面を経由し、前記第2の開口部の底面
    まで連続して形成された配線と、前記第1の絶縁膜と前
    記配線を覆う、第2の絶縁膜を有し、前記第2の絶縁膜
    には前記配線に達するコンタクトホールが、前記第1の
    開口部と前記第2の開口部の間の前期絶縁膜の表面上に
    形成されている位置に形成されていること、を特徴とす
    る半導体装置。
  8. 【請求項8】第1の開口部と第2の開口部の隣接する開
    口部を有する絶縁膜と、前記第1の開口部の底面から、
    前記第1の開口部と前記第2の開口部の間の前期絶縁膜
    の表面を経由し、前記第2の開口部の底面まで連続して
    形成された配線と、前記第1の絶縁膜と前記配線を覆
    う、第3の開口部を有した第2の絶縁膜を有し、前記第
    3の開口部は、前記第1の開口部と前記第2の開口部の
    間の前期絶縁膜の表面上に形成されている位置の上部に
    少なくとも一部が形成されており、前記第2の開口部の
    底面の前記位置に相当する所には前記配線に達するコン
    タクトホールが形成されていること、を特徴とする半導
    体装置。
  9. 【請求項9】内部に島状に絶縁膜を残して形成された開
    口部を有する絶縁膜と、前記開口部の内部及び前記島状
    に残された絶縁膜の上部に連続して形成された配線を有
    していること、を特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】内部に島状に絶縁膜を残して形成された
    開口部を有する絶縁膜と、前記開口部の内部及び前記島
    状に残された絶縁膜の上部に連続して形成された配線
    と、前記第1の絶縁膜と前記配線を覆う第2の絶縁膜を
    有し、前記第2の絶縁膜には前記島状に残された絶縁膜
    が形成されている位置において前記配線に達するコンタ
    クトホールが形成されていること、を特徴とする半導体
    装置。
  11. 【請求項11】内部に島状に絶縁膜を残して形成された
    第1の開口部を有する絶縁膜と、前記第1の開口部の内
    部及び前記島状に残された絶縁膜の上部に連続して形成
    された配線と、前記第1の絶縁膜と前記配線を覆う、第
    2の開口部を有する第2の絶縁膜を有し、前記第2の開
    口部は、前記第1の開口部と前記第2の開口部の間の前
    期絶縁膜の表面上に形成されている位置の上部に少なく
    とも一部が形成されており、前記第2の開口部の底面の
    前記位置に相当する所には前記配線に達するコンタクト
    ホールが形成されていること、を特徴とする半導体装
    置。
  12. 【請求項12】請求項3、4、9、10のいずれか一に
    おいて開口部の深さの値は配線の厚さの値と一致してい
    ることを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】請求項5または11において第1の開口
    部の深さの値は配線の厚さの値と一致していることを特
    徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】請求項6〜8のいずれか一において第1
    の開口部と第2の開口部の深さの値は配線の厚さの値と
    一致していることを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】開口部を有する絶縁膜と、活性層と、前
    記活性層を覆って形成されたゲート絶縁膜と、前記活性
    層と、前記ゲート絶縁膜の上部に形成されたゲート電極
    とを有し、前記活性層と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極
    の全部または一部は前記絶縁膜が有する開口部内に形成
    されていること、を特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】請求項15において前記開口部の深さの
    値は活性層の厚さの値以上、活性層の厚さとゲート絶縁
    膜の厚さとゲート電極の厚さを足した値以下であるこ
    と、を特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】請求項15において、前記活性層のソー
    ス領域またはドレイン領域に、前記ゲート絶縁膜とその
    上部に形成された絶縁膜に設けられたコンタクトホール
    を介して、中間配線が接続されていること、を特徴とす
    る半導体装置。
  18. 【請求項18】請求項17において前記中間配線の厚さ
    は、ゲート電極の厚さと一致すること、を特徴とする半
    導体装置。
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