JP2003202762A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003202762A
JP2003202762A JP2002002513A JP2002002513A JP2003202762A JP 2003202762 A JP2003202762 A JP 2003202762A JP 2002002513 A JP2002002513 A JP 2002002513A JP 2002002513 A JP2002002513 A JP 2002002513A JP 2003202762 A JP2003202762 A JP 2003202762A
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写紙の良好な分離と、トナー像の飛び散り
の抑制の両方を同時に行うことができるようにする。 【解決手段】 搬送される転写材10が分離前検知セン
サ16で検知されてから分離後検知センサ17で検知さ
れるまでの通過時間を測定し、測定した通過時間に基づ
いて分離帯電器7上を通過した転写材10の先端側の浮
き幅に応じて、転写前露光装置5から感光体1への転写
前露光の光量を制御することにより、転写紙10の感光
体1からの良好な分離を行うことができ、かつトナー像
の飛び散りも同時に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用したデジタル複写機
やプリンター等の画像形成装置においては反転現像方式
が多く用いられる。反転現像方式では、図9に示すよう
に、一様に帯電した感光体1表面に対しレーザビーム、
LED等により印字すべき画像情報に対応した露光3を
行って静電潜像を形成し、現像装置4で露光3を受けて
電位の低下した部分に感光体1の帯電極性と同極性に帯
電したトナーを付着させてトナー像を形成する。そし
て、転写帯電器6により搬送される用紙などの転写紙1
0の背面にトナーと逆極性の転写電荷を付与し、転写紙
10上にトナー像を転写する。
【0003】このとき、転写紙10は感光体1の帯電極
性と逆極性に帯電するため、転写紙10と感光体1表面
の間に静電吸着力が発生し、分離帯電器7によるトナー
像転写後における感光体1からの転写紙10の分離が行
いにくくなる。特に、感光体1上の背景部すなわち非画
像露光部は感光体電位が高いため、この背景部に対応す
る部分の転写紙10の背面には多くの転写電荷が流入し
て転写紙10の帯電電位が上がり、静電吸着力も強くな
る。
【0004】そこで、図9に示すように、転写工程の前
にLED等の転写前露光装置5により感光体1表面を一
様に露光し、背景部電位を低下させ、転写時に発生する
静電吸着力を弱めることで分離を行い易くするようにし
た画像形成装置が提案されている(以下、この露光を
「転写前露光」という)。
【0005】一方、この転写前露光を行うと、感光体1
上の背景部とトナー像部の電位差が小さくなるため、転
写工程時にトナー像を形成するトナーの一部が背景部側
に飛び散りやすくなる。特に、この転写紙10と感光体
1表面との間の転写部において、隙間が生じると電界の
みによりトナーが感光体1から転写紙10に飛翔する傾
向をもち、トナーの飛び散りが増加することとなる。
【0006】なお、図9において、符号8は感光体1表
面をクリーニングするクリーニング装置、符号9は感光
体1表面の残留電荷を消去する消去ランプである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したトナーの飛び
散りについて、図10を参照して説明する。図10は、
画像形成プロセスにおける感光体の電位を示したもので
ある。
【0008】先ず感光体を電位Vd1に一様に帯電した
後、トナー像を形成すべき部分に露光Eを行い、電位を
Vsに低下させ静電潜像を形成する(図10(a))。
そして、感光体と同極性に帯電したトナーを用いて反転
現像を行い、電位Vs部にトナーを付着させてトナー像
Tを形成する(図10(b))。トナー像Tは、トナー
保有電荷により電位Vtを有する。このトナー像Tを担
持した感光体に対し転写前露光Pを行い、背景部電位を
Vd2(>Vt)に低下させる(図10(c))。
【0009】トナー像Tは、感光体表面に対して略垂直
方向へは鏡映力等の力で拘束されているが、感光体表面
と略平行している方向へは感光体表面上の帯電による電
位差で拘束されている。この様子を図10(b’)に示
す。感光体1上のトナー像Tと背景部の境界には電位差
(Vd1−Vt)にもとづく電気力線e1が生じてお
り、トナー像Tは電気力線e1に沿って静電気力を受
け、電位Vs部に拘束される。
【0010】この電位差(Vd1−Vt)が大きいほど
静電気力が大きくトナー像Tは強く拘束される。一方、
図10(c)では電位差(Vd2−Vt)が小さいた
め、図10(c’)に示すように電気力線の数が減り静
電気力も小さくなる。但し、先に示したとおり、トナー
像Tは感光体表面に対して鏡映力である程度拘束されて
いることから、背景部電位が多少下がってもその時点で
周囲へ飛び散る量は少ない。
【0011】これに対して、感光体から転写材への転写
工程においては飛び散り現象が顕著に起こる。この様子
を図11に示す。図11(a)、(b)は、図10
(b)、(c)にそれぞれ対応しており、背景部の電位
を特に下げていない状態と背景部の電位を下げた状態の
電気力線を示している。
【0012】転写工程においては、転写紙にトナー像T
と逆極性の帯電をして静電的に感光体表面からトナーを
引き寄せる。この場合において、図11(b)のよう
に、背景部の電位がトナー像Tの載っていた部分の電位
と差異が少ないと、感光体表面と略平行方向に対しての
拘束力が少なく、トナー同士の電気的な反発力等により
トナー像Tの幅が広がる傾向にある。この現象は、転写
時に感光体と転写紙に隙間があればあるほどトナーの移
動距離が増えることでより顕著になる。この現象の概念
図を、図12、13に示す。
【0013】図12は、感光体1と転写帯電器6との間
の転写部で、転写材10上にトナー像が転写される状態
を示す図、図13は、その要部の拡大図であり、感光体
1と転写紙10との間の距離が大きい部分Aでは、トナ
ー像Tの幅が広がる傾向にあり、飛び散り現象が発生す
る。なお、符号7は、転写紙10を感光体1から分離さ
せるための分離帯電器である。
【0014】このように、上記した飛び散り現象と、転
写紙の感光体からの分離は、いずれも感光体表面と転写
紙の密着性の関係によるものであり、相反する関係にあ
る。よって分離に必要とされる最低限の転写前露光量と
することが、飛び散りを必要最小限に抑える観点からは
望ましい。
【0015】しかしながら、画像形成装置の使用環境
や、転写紙の種類や管理等によって転写部での感光体と
の密着性が大きく変動することにより、転写紙の良好な
分離とトナー像の飛び散りの抑制の両方を同時に行うこ
とができなかった。
【0016】そこで本発明は、転写部での転写紙の感光
体との密着性が変動した場合でも、転写紙の良好な分離
とトナー像の飛び散りの抑制の両方を同時に行うことが
できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、静電潜像が形成される像担
持体と、前記静電潜像を反転現像してトナー像として顕
像化する現像手段と、転写バイアスの印加により前記像
担持体との間に形成される転写部にて前記トナー像を転
写材上に転写する転写手段と、バイアスの印加により前
記転写部にてトナー像が転写された前記転写材を前記像
担持体上から分離する分離手段と、前記分離手段で前記
転写材の搬送方向先端側が前記像担持体上から分離され
るときの分離性を検知する分離性検知手段と、を備えた
画像形成装置において、前記分離性検知手段で検知した
転写材の分離性情報に基づいて、画像形成時における前
記像担持体の表面電位を変化させることを特徴としてい
る。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、静電潜像
が形成される像担持体と、前記静電潜像を反転現像して
トナー像として顕像化する現像手段と、転写バイアスの
印加により前記像担持体との間に形成される転写部にて
前記トナー像を転写材上に転写する転写手段と、前記像
担持体の回動方向に沿って前記現像手段の下流側で前記
転写手段の上流側に前記像担持体と対向配置され、前記
トナー像を転写材上に転写する前に前記トナー像を担持
した前記像担持体上を露光する転写前露光手段と、バイ
アスの印加により前記転写部にてトナー像が転写された
前記転写材を前記像担持体上から分離する分離手段と、
前記分離手段で前記転写材の搬送方向先端側が前記像担
持体上から分離されるときの分離性を検知する分離性検
知手段と、を備えた画像形成装置において、前記分離性
検知手段で検知した転写材の分離性情報に基づいて、前
記転写前露光手段から前記像担持体への露光量を変化さ
せることを特徴としている。
【0019】また、前記分離性検知手段は、前記転写手
段の転写材搬送方向上流側に設けた第1の転写材通過検
知センサと、前記分離手段の転写材搬送方向下流側に設
けた第2の転写材通過検知センサとを有し、搬送される
前記転写材が前記第1の転写材通過検知センサで検知さ
れてから前記第2の転写材通過検知センサで検知される
までの通過時間に基づいて、前記転写材の前記像担持体
からの分離性を検知することを特徴としている。
【0020】また、前記像担持体上の画像形成領域にお
けるトナー像の占有面積率に応じて、前記転写前露光手
段から前記像担持体への適正値となる露光量を複数設定
し、前記設定された各露光量を、前記分離性検知手段で
検知した転写材の分離性情報に基づいてそれぞれ変化さ
せることを特徴としている。
【0021】また、前記転写部に搬送される転写材の種
類又は環境に応じて、前記転写前露光手段から前記像担
持体への適正値となる露光量を複数設定し、前記設定さ
れた各露光量を、前記分離性検知手段で検知した転写材
の分離性情報に基づいてそれぞれ変化させることを特徴
としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0023】〈実施の形態1〉図1は、本発明の実施の
形態1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。な
お、図9に示した従来例の画像形成装置と同一機能を有
する部材には同一符号を付して説明する。
【0024】この画像形成装置は、電子写真プロセスに
よって像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以
下、感光体という)1上に形成されたトナー像を転写材
としての転写紙10に転写して画像形成を行う。
【0025】詳しくは、帯電手段としての1次帯電器
(コロトロン帯電器)2によって回転している感光体1
を所定の電位に一様に帯電し、次いでこの感光体1に入
力される画像情報に応じて変調されたレーザ光による露
光3を行い、感光体1上に画像情報に応じた静電潜像を
形成する。レーザ光による露光3はレーザダイオード3
1から発し、回転するポリゴンミラー32、ミラー33
を介して感光体1に走査照射される。本実施の形態の感
光体1は、円筒状の導電基体上にアモルファスシリコン
等の光導電層を有しており、矢印方向(時計方向)に回
転自在に軸支されている。
【0026】そして、現像部にて感光体1の帯電極性と
同極性の現像バイアスが印加された現像装置4の現像ス
リーブ4aにより、感光体1上に形成された静電潜像に
トナーを付着させて、反転現像によりトナー像として顕
像化する。そして、転写工程に先立ち、トナー像を担持
した感光体1表面に対し、発光ダイオード(LED)等
を用いた転写前露光装置5による転写前露光が行われ
る。
【0027】そして、トナー像の先端と同期させて、レ
ジストローラ15によりカセット12から搬送路に沿っ
て給紙された転写紙10を、感光体1と転写手段として
の転写帯電器6間の転写部に搬送し、トナーの帯電極性
と逆極性の転写バイアスが印加された転写帯電器6によ
って転写紙10上にトナー像を転写する。
【0028】そして、トナー像が転写された転写紙10
は、バイアスが印加された分離帯電器7により感光体1
から分離されて定着装置11へと搬送されて、定着装置
11の定着ローラ11aと加圧ローラ11b間の定着ニ
ップで挟持搬送され、この定着ニップでトナー像が加
熱、加圧されて転写紙10上に定着された後、排紙トレ
イ14上に排紙される。
【0029】そして、転写工程を終えた後、感光体1は
そのまま回転しクリーニング装置8により感光体1表面
の残留トナーが除去され、更に消去ランプ9により感光
体1の残留電荷が消去されて次の画像形成に備える。
【0030】また、両面プリント時は、上記した画像形
成動作によって表面(第1面)の定着を終えたのち、こ
の転写紙は搬送路13を通りレジストローラ15を介し
て再び転写部に搬送され、裏面(第2面)にトナー像を
転写した後、分離、定着をへて排紙トレイ14上に排紙
される。
【0031】次に、転写前露光装置5による感光体1へ
の転写前露光と、分離コロナ帯電器7による転写紙10
の分離について説明する。
【0032】図2(a)は、転写前露光の光量(感光体
1表面上での光量)と背景部電位Vd(転写部での電
位)の関係を表したものである。なお、形成する画像比
率は簡単のため一定のものである。図2(a)から明ら
かなように、転写前露光を受けない場合、すなわち光量
ゼロの場合での背景部電位Vdは最大で、光量が大きい
ほど電位は低くなる。
【0033】図2(b)は、分離帯電器7の出力電流
(分離電流)と背景部電位Vdの関係を表したものであ
る。図2(b)から明らかなように、分離電流が低い
と、転写材10の背面の転写電荷が十分に除電されず、
転写紙10が感光体1から分離されずに分離不良(図2
(b)の領域I)を起こす。また、分離電流が高いと、
転写バイアスと逆極性、すなわちトナーと同極性の分離
電荷が過剰に付与され、転写紙10が感光体1に付着し
易くなるとともに、更にトナーが分離電荷に反発して感
光体1側に戻る再転写(図2(b)の領域II)が発生
する。
【0034】上記の領域IとIIに挟まれた部分が適正
領域である。この適正領域の広さは背景部電位が高いほ
ど狭くなる。これは前述したように、背景部電位が高い
ほど転写時に多くの転写電荷が付与され、これを除電す
るのに高い電流を必要とするからである。
【0035】そして、従来では転写紙の挙動によらず、
一律に転写前露光量を図2(a)の0.2Lux・se
cに設定し、背景部電位を図2(a)のVd2(=15
0V)に低下させるようにしていた。このとき、適正領
域の広さは、図2(b)のh(=260μA)である。
また、分離電流値は、適正領域の中心付近のi0に設定
する。ところで、上記した従来のように、分離電流値が
適正領域の中心付近i0に予め設定される構成では、転
写紙の種類や環境等によって転写紙の分離性が悪くなる
場合があった。
【0036】また、この場合における感光体1上の静電
潜像(図2(a)のf)は、背景部電位Vd2とトナー
像部電位Vt(=100V)との電位差が50Vとな
り、電位差が小さいためトナー像の拘束力が弱くなり上
述した理由により転写紙の状態によっては、トナー像T
の飛び散りを生じていた。
【0037】そこで、本発明の実施の形態1では、転写
紙の種類や環境等よって変化する転写紙の分離時の挙動
に応じて転写前露光量を変化させて、転写紙の良好な分
離とトナー像の飛び散りの抑制の両方を同時に行えるよ
うにした。
【0038】転写紙の分離時における挙動検知につい
て、以下に説明する。
【0039】図1に示すように、レジストローラ15は
転写紙10の斜行を防止するために用いられると共に感
光体1上のトナー像の作像とタイミングをとり、転写紙
10上にトナー像の転写位置を確定するものである。レ
ジストローラ15を転写紙10の先端部が通過した後
は、転写紙10は感光体1の周速度と同期して搬送され
る。
【0040】また、本実施の形態では、図1に示すよう
にレジストローラ15に対して転写紙10の搬送方向に
おける下流側に、転写紙10の先端部が通過するタイミ
ングを検知する分離前検知センサ16が設置されてい
る。分離前センサ16は、フォトインタラプタを使用し
たセンサであり、転写紙搬送路を挟んで対向する位置に
設置したLED18の光路を遮ることによって、転写紙
10の先端部が通過することを検知できる。
【0041】更に、本実施の形態では、図1に示すよう
に分離帯電器7に対して転写紙10の搬送方向における
下流側に、分離帯電器7を通過した転写紙10の先端部
が通過するタイミングを検知する分離後検知センサ17
が設置されている。分離後検知センサ17は、受光量に
応じて出力がリニアに変化するセンサであり、転写紙搬
送方向に対してその上流側に設置したLED19と隣接
している。
【0042】LED19の発光方向と分離後検知センサ
17の受光方向は略一致しており、転写紙10が分離後
検知センサ17上にある場合に、LED19の光の転写
紙10による反射光が分離後検知センサ17へ入ること
となる。LED19は、ある程度光の広がりを有する発
光体である。このような分離後検知センサ17とLED
19の配置により、転写紙10の通過位置が分離後検知
センサ17から離れる程に、分離後検知センサ17への
入射光量は減ることとなる。
【0043】また、これらのセンサ配置により、転写紙
10が感光体1の周速と同じ速さで移動する状況下で分
離前検知センサ16を通過することとなり、分離前検知
センサ16から分離後検知センサ17までの理想的な転
写紙10の搬送速度は感光体1の周速と一致する。
【0044】本実施の形態では、分離後検知センサ17
の出力に閾値を設定して、その閾値を超えたタイミング
を制御装置(不図示)で測定することとする。即ち、本
実施の形態では、転写紙10が分離帯電器7と感光体1
との間の転写紙搬送路の平面に対して、2.0mm以上
の浮きである状態(全く浮いていない状態を含む)に、
閾値を超えるように設定した。なお、転写紙10の反射
率にある程度バラツキがあるので、通常使用する転写紙
10のうち最も反射率の低いもので調整・設定する(な
お、反射率が高い転写紙で、結果として2.5mmの浮
きで閾値を超えても、これは許容するものとする。)
【0045】そして、分離前検知センサ16で検知され
た転写紙10先端の通過タイミングから分離後検知セン
サ17の出力が閾値を超えたタイミングまでの時間を測
定して、感光体1から転写紙10が分離する挙動を検知
するようにした。
【0046】本実施の形態では、感光体1の周速が30
0mm/sec、分離前検知センサ16と分離後検知セ
ンサ17間の距離が180mmに設定されており、転写
紙10が搬送された時に分離前検知センサ16を通過し
てから分離後検知センサ17を通過する間での時間は、
理想的には600msとなる。
【0047】これに対して、例えば分離不良気味の転写
紙が通過する場合には1000ms程度の時間がかかる
場合がある。この場合には、転写紙の搬送方向先端から
120mm程度の長さ(幅)が、分離後検知センサ17
上を浮いて通過したこととなる(以下、この浮いて通過
した長さを「浮き幅」という)。このように、本実施の
形態では、転写紙10が搬送された時に分離前検知セン
サ16を通過してから分離後検知センサ17を通過する
間での時間を制御装置(不図示)で測定し、この測定時
間と転写紙10の搬送速度から転写紙10の搬送方向先
端における浮き幅を測定することができる。
【0048】即ち、図3に示す正常状態では、転写紙1
0の先端がほとんど浮かずに分離前検知センサ16上を
通過しているが、図4に示す状態では、転写紙10の先
端が浮き、転写紙10の先端以外の位置で分離後検知セ
ンサ17が転写紙10の通過を検知している。この際、
図4に示すように、例えば転写紙10の搬送方向先端が
分離後検知センサ17に対して2.0mm以上浮いてい
る状態で通過した場合には、この浮いている部分が上記
した浮き幅Lに相当する。
【0049】よって、転写紙10の先端の浮いている部
分(浮き幅L)では、分離後検知センサ17で通過を検
知できないので、転写紙10が分離前検知センサ16を
通過してから分離後検知センサ17を通過する間での時
間は、前記浮き幅Lに応じて設定値より長くなる。この
時間の遅れに応じて転写紙10の先端の浮き幅Lを測定
することができる。
【0050】次に、分離時における上記した転写紙先端
の浮き幅に応じた転写前露光量の制御について、図5に
示すフローチャートを参照して説明する。本実施の形態
では、転写紙先端の浮き幅に応じた転写前露光量の制御
を、例えば朝一で画像形成装置の電源を投入した後の最
初の画像形成動作時に実行される。
【0051】ステップS1の画像形成の初期状態におい
ては、転写前露光装置5からの感光体1への転写前露光
量L1は0Lux・secとし、画像形成動作が開始さ
れて転写後における転写紙10の感光体1からの分離時
の浮き幅測定を行う(ステップS2、S3)。転写紙1
0の先端の浮き幅測定は、上記したようにして行う。ス
テップS3における測定で、分離時の転写紙10の浮き
幅が20mm未満の場合に(ステップS4)、転写前露
光量L1が0.2Lux・sec未満であるとステップ
S2に戻り、転写前露光量L1が0.2Lux・sec
以上であるとステップS6に進んで画像形成を行う(ス
テップS6)。
【0052】そして、画像形成回数が所定回数になると
(ステップS7)、再度転写紙10の感光体1からの分
離時の浮き幅測定を行い(ステップS8)、分離時の転
写紙10の浮き幅が20mm以上の場合、画像形成回数
のカウンタを0にリセットして画像形成を行う(ステッ
プS10、S14)。
【0053】そして、ステップS8で分離時の転写紙1
0の浮き幅が20mm未満の場合には画像形成動作を順
次行い(ステップS9)、画像形成動作が50回になっ
た時に転写前露光量L1を0.05Lux・secだけ
下げ(ステップS11、S12)、画像形成回数のカウ
ンタを0にリセット(ステップS13)する。また、ス
テップS11で画像形成動作が50回未満の時にはステ
ップS6に戻る。
【0054】また、ステップS3で分離時の転写紙10
の浮き幅が20mm以上の場合において、転写前露光量
L1が0.3Lux・secを超えた時(ステップS
5)にはステップS2に戻る。そして、ステップS5
で、転写前露光量L1が0.3Lux・secを下回っ
た時には画像形成を行う(ステップS14)。なお、ス
テップS5において、本実施の形態では転写前露光量L
1は0.3Lux・secを上限ととした。これは、感
光ドラム1のドラム表面電位に変化を与えないこと、及
び転写前露光装置5の点灯寿命を考慮したものである。
【0055】そして、画像形成回数が所定回数になると
(ステップS15)、再度転写紙10の感光体1からの
分離時の浮き幅測定を行い(ステップS16)、分離時
の転写紙10の浮き幅が20mm以上の場合、画像形成
回数のカウンタを0にリセットして(ステップS1
9)、転写前露光量L1を0.05Lux・secだけ
上げてステップS1に戻る(ステップS20)。
【0056】そして、ステップS16で分離時の転写紙
10の浮き幅が20mm未満の場合に、画像形成動作が
10回になった時(ステップS17)に画像形成回数の
カウンタを0にリセット(ステップS18)する。ま
た、ステップS17で画像形成動作が10回未満の時に
はステップS14に戻る。
【0057】このように本実施の形態では、分離時にお
ける転写紙の浮き幅を測定し、この浮き幅の測定結果に
基づいて転写前露光量を制御することにより、転写紙の
種類や環境によらず転写紙の感光体1からの良好な分離
を行うことができ、かつトナー像の飛び散りも同時に抑
えることができる。
【0058】〈実施の形態2〉本実施の形態において
も、図1に示した実施の形態1の画像形成装置を用いて
説明する。
【0059】実施の形態1では、分離時における転写紙
の浮き幅に応じて転写前露光量を制御する構成であった
が、本実施の形態では、感光体上の画像形成領域におけ
るトナー像の占有面積の割合(以下、トナー像面積率と
いう)に応じて転写前露光量の設定を2種類有し、分離
時における転写紙の浮き幅に応じて各設定された転写前
露光量をそれぞれ制御するようにした。なお、本実施の
形態における画像形成装置の構成及び画像形成動作は実
施の形態1と同様であり、本実施の形態ではこれらの説
明は省略する。
【0060】図6(a)は、図2(a)と同様の転写前
露光の光量(感光体1表面上での光量)と背景部電位V
d(転写部での電位)の関係を表したものであり、図6
(b)は、図2(b)と同様の分離電流の適正領域を表
したものである。
【0061】図6(b)において、領域IIIは、トナ
ー像面積率(転写紙1枚の面積中でトナー像部が占める
面積比率、即ち占有面積率)が小さい場合の分離不良お
よび再転写領域を示し、領域IVは、トナー像面積率が
大きい場合の分離不良および再転写領域を示す。
【0062】上述したように静電吸着力は背景部で強
く、よってトナー像面積率が大きいほど、即ち背景部面
積が小さいほど転写紙全体が受ける吸着力は下がり分離
しやすくなる。従って、トナー像面積率の大きい領域I
Vは、トナー像面積率が小さい領域IIIより分離不良
側の適正領域が広がる。
【0063】一方、トナー像面積率が大きいほど、即ち
画像を構成するトナー粒子の個数が多いほど、そこに含
まれる再転写しやすい特性を持つトナー粒子の割合が増
え、再転写しやすくなる傾向がある。従って、図6
(b)に示すように、トナー像面積率の大きい領域IV
は、トナー像面積率が小さい領域IIIより再転写側の
適正領域が狭くなる。
【0064】図6(b)では、領域IVはトナー像面積
率10%以上の領域を示し、領域IIIはトナー像面積
率5%未満の領域を示す。
【0065】そして、本実施の形態では、先ず、トナー
像面積率が10%未満の場合は、転写前露光量をL3に
設定する。図6(b)に示すように、このとき適正領域
の広さは少なくともh以上であり、分離電流i1に設定
する。
【0066】次に、同じくトナー像面積率が10%未満
の場合には、光量ゼロ、即ち図6(b)に示すように、
転写前露光をオフし背景部電位をVd1とすると、適正
領域の広さは最小でk(=150μA)となり必要量2
00μAを確保できない。これに対し、図6(b)に示
すように、トナー像面積率が10%以上であれば背景部
電位がVd1でも適正領域はm(=200μA)となり
必要量を確保できる。
【0067】従って、トナー像面積率が10%以上の画
像においては、転写前露光を小さくすることで、より確
実に飛び散りを抑えるとともに、分離も安定に行える傾
向にある。このとき、分離電流は最適値i2に切り換え
る。特に、飛び散りが視覚的に顕著になるのは、トナー
像面積率の高い写真や絵画像の、いわゆるベタ部であっ
て、このような画像に対しては、微少な飛び散りも抑え
るべく、静電潜像の電位差を大きくすることが望まし
い。これらの結果を踏まえて、本実施の形態では、転写
前露光量をトナー像面積率に応じて制御するようにし
た。
【0068】上記したトナー像面積率は、図7に示すよ
うに、装置本体40の操作パネル44上に設けた画像選
択キーから入力するか、もしくは装置付属の原稿リーダ
ー41や装置外部の外部入力機46から入力される画像
信号に基づいて算出することができる。
【0069】以下、トナー像面積率の算出について説明
する。図7に示すように、原稿リーダー41によって読
み取る原稿の画像を微小セルに分割し、セル毎に画像の
有無を読み取って2値の電気信号(画像信号)を出力す
る。原稿リーダー41からの画像信号はメモリ42に格
納されたのち、セル単位で判定部43に順次送られる。
判定部43では送られた画像信号を積算し、セル総数に
対する画像存在セル数(トナー像面積率)を算出する。
【0070】そして、判定部43は、トナー像面積率が
10%以上か否かを判定し、判定結果に応じた判定信号
を出力する。そして、図1に示した画像形成装置として
のプリンター45では、判定部43から入力される判定
信号にもとづき、転写前露光装置5の電圧源(不図
示)、及び分離帯電器7の高電圧源(不図示)の出力を
制御することで、転写前露光量及び分離帯電電流が調整
されて画像形成動作が行われる。
【0071】なお、コンピュータやファクシミリ等、外
部から入力された画像信号に対しても同様な処理を行
う。また、操作パネル44から、原稿が高面積率である
ことを知らせるキー入力があると、ただちにプリンター
45における転写前露光の光量及び分離帯電電流の電流
値は、トナー像面積率10%以上と同等設定がなされ、
画像形成動作が行われる。
【0072】次に、本実施の形態における上記した転写
紙先端の浮き幅に応じた転写前露光量の制御について、
図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0073】本実施の形態では、先ず上記したトナー像
面積率を算出し(ステップS30)、算出したトナー像
面積率が10%未満の場合は、転写前露光量をL3に設
定し(ステップS31)、算出したトナー像面積率が1
0%以上の場合は、転写前露光量をL3よりも小さいL
2(L2<L3)に設定する(ステップS32)。トナ
ー像面積率の算出は、上記したようにして行う。
【0074】そして、ステップS30でトナー像面積率
が10%未満の場合において、転写前露光装置5からの
感光体1への転写前露光量をL3とし(ステップS3
1)、画像形成動作が開始されて転写後における転写紙
10の感光体1からの分離時の浮き幅測定を行う(ステ
ップS33、S34)。転写紙10の先端の浮き幅測定
は、上記したようにして行う。ステップS34における
測定で、分離時の転写紙10の浮き幅が20mm未満の
場合に、転写前露光量L3が0.2Lux・sec未満
であるとステップS33に戻り(ステップS35)、転
写前露光量L3が0.2Lux・sec以上であると画
像形成を行う(ステップS37)。
【0075】そして、画像形成回数が所定回数になると
(ステップS38)、再度転写紙10の感光体1からの
分離時の浮き幅測定を行い(ステップS39)、分離時
の転写紙10の浮き幅が20mm以上の場合、画像形成
回数のカウンタを0にリセットして画像形成を行う(ス
テップS41、S45)。
【0076】そして、ステップS39で分離時の転写紙
10の浮き幅が20mm未満の場合には画像形成動作を
順次行い(ステップS40)、画像形成動作が50回に
なった時に転写前露光量L3を0.05Lux・sec
だけ下げ(ステップS42、S43)、画像形成回数の
カウンタを0にリセット(ステップS44)してステッ
プS31に戻る。また、ステップS42で画像形成動作
が50回未満の時にはステップS37に戻る。
【0077】また、ステップS34で分離時の転写紙1
0の浮き幅が20mm以上の場合において、転写前露光
量L3が0.3Lux・secを超えた時(ステップS
36)にはステップS33に戻る。そして、ステップS
36で、転写前露光量L3が0.3Lux・secを下
回った時には画像形成を行う(ステップS45)。な
お、ステップS36において、本実施の形態では転写前
露光量L3は0.3Lux・secを上限とした。これ
は、感光ドラム1のドラム表面電位に変化を与えないこ
と、及び転写前露光装置5の点灯寿命を考慮したもので
ある。
【0078】そして、画像形成回数が所定回数になると
(ステップS46)、再度転写紙10の感光体1からの
分離時の浮き幅測定を行い(ステップS47)、分離時
の転写紙10の浮き幅が20mm以上の場合、画像形成
回数のカウンタを0にリセットして(ステップS4
8)、転写前露光量L3を0.05Lux・secだけ
上げてステップS31に戻る(ステップS49)。
【0079】そして、ステップS47で分離時の転写紙
10の浮き幅が20mm未満の場合に、画像形成動作が
10回になった時(ステップS50)に画像形成回数の
カウンタを0にリセット(ステップS51)して、ステ
ップS31に戻る。また、ステップS50で画像形成動
作が10回未満の時にはステップS45に戻る。
【0080】一方、ステップS30でトナー像面積率が
10%以上の場合において、転写前露光装置5からの感
光体1への転写前露光量をL2(L2<L3)とし(ス
テップS32)、画像形成動作が開始されて転写後にお
ける転写紙10の感光体1からの分離時の浮き幅測定を
行う(ステップS52、S53)。転写紙10の先端の
浮き幅測定は、上記したようにして行う。ステップS5
3における測定で、分離時の転写紙10の浮き幅が20
mm未満の場合に、転写前露光量L2が0.2Lux・
sec未満であるとステップS52に戻り(ステップS
54)、転写前露光量L2が0.2Lux・sec以上
であると画像形成を行う(ステップS56)。
【0081】そして、画像形成回数が所定回数になると
(ステップS57)、再度転写紙10の感光体1からの
分離時の浮き幅測定を行い(ステップS58)、分離時
の転写紙10の浮き幅が20mm以上の場合、画像形成
回数のカウンタを0にリセットして画像形成を行う(ス
テップS60、S64)。
【0082】そして、ステップS58で分離時の転写紙
10の浮き幅が20mm未満の場合には画像形成動作を
順次行い(ステップS59)、画像形成動作が50回に
なった時に転写前露光量L2を0.05Lux・sec
だけ下げ(ステップS61、S62)、画像形成回数の
カウンタを0にリセット(ステップS63)してステッ
プS32に戻る。また、ステップS61で画像形成動作
が50回未満の時にはステップS56に戻る。
【0083】また、ステップS53で分離時の転写紙1
0の浮き幅が20mm以上の場合において、転写前露光
量L2が0.3Lux・secを超えた時(ステップS
55)にはステップS52に戻る。そして、ステップS
55で、転写前露光量L2が0.3Lux・secを下
回った時には画像形成を行う(ステップS64)。な
お、ステップS55において、本実施の形態では転写前
露光量L2は0.3Lux・secを上限ととした。こ
れは、感光ドラム1のドラム表面電位に変化を与えない
こと、及び転写前露光装置5の点灯寿命を考慮したもの
である。
【0084】そして、画像形成回数が所定回数になると
(ステップS65)、再度転写紙10の感光体1からの
分離時の浮き幅測定を行い(ステップS66)、分離時
の転写紙10の浮き幅が20mm以上の場合、画像形成
回数のカウンタを0にリセットして(ステップS6
7)、転写前露光量L2を0.05Lux・secだけ
上げてステップS32に戻る(ステップS68)。
【0085】そして、ステップS66で分離時の転写紙
10の浮き幅が20mm未満の場合に、画像形成動作が
10回になった時(ステップS69)に画像形成回数の
カウンタを0にリセット(ステップS70)して、ステ
ップS32に戻る。また、ステップS69で画像形成動
作が10回未満の時にはステップS64に戻る。
【0086】このように本実施の形態では、トナー像面
積率に応じた転写前露光量の設定を2種類有し、分離時
における転写紙の浮き幅に応じて各設定された転写前露
光量をそれぞれ制御することにより、転写紙の種類や環
境によらず、かつトナー像面積率に影響されることなく
転写紙の感光体1からの良好な分離を行うことができ、
かつトナー像の飛び散りも同時に抑えることができる。
【0087】〈実施の形態3〉本実施の形態において
も、図1に示した実施の形態1の画像形成装置を用いて
説明する。
【0088】実施の形態2では、転写紙の浮き幅に応じ
て転写前露光量を制御する際に、先ず、トナー像面積率
に応じて転写前露光量を2種類設定するようにしていた
が、本実施の形態では、転写紙の浮き幅に応じて転写前
露光量を制御する際に、先ず、転写部に給紙される転写
紙の種類や環境に応じた転写前露光量の設定を複数有
し、分離時における転写紙の浮き幅に応じて設定された
各転写前露光量をそれぞれ制御するようにした。なお、
本実施の形態における画像形成装置の構成及び画像形成
動作は実施の形態1と同様であり、本実施の形態ではこ
れらの説明は省略する。
【0089】即ち、本実施の形態では、図8に示した実
施の形態2におけるフローチャートにおいて、最初のス
テップS30でトナー像面積率を算出する替わりに、給
紙される転写紙の種類や環境を検知し、検知した転写紙
情報に応じて最初の基準となる転写前露光量をそれぞれ
設定する。そして、図8のフローチャートのステップS
31又はS32から以下のフローチャートと同様にし
て、それぞれ設定した転写前露光量を基準にして、転写
紙の浮き幅に応じて転写前露光量を制御する。なお、給
紙される転写紙の種類や環境は、転写部の上流側に設け
た不図示の検知センサによって検知することができる。
【0090】このように本実施の形態においても、給紙
される転写紙の種類や環境に応じた転写前露光量の設定
を複数有し、分離時における転写紙の浮き幅に応じて設
定された各転写前露光量をそれぞれ制御することによ
り、転写紙の種類や環境に影響されることなく転写紙の
感光体からの良好な分離を行うことができ、かつトナー
像の飛び散りも同時に抑えることができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、転
写紙の種類や環境に影響されることなく転写紙の感光体
からの良好な分離を行うことができ、かつトナー像の飛
び散りも同時に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1、2、3に係る画像形成
装置を示す概略構成図。
【図2】(a)は、実施の形態1における転写前露光の
光量背景部電位Vdの関係を示す図、(b)は、実施の
形態1における分離電流の適正領域を示す図。
【図3】分離帯電器で分離されて搬送される転写紙を示
す図。
【図4】分離帯電器で分離された転写紙の分離不良で発
生する浮き幅を説明するための図。
【図5】実施の形態1における転写紙先端の浮き幅に応
じた転写前露光量の制御を示すフローチャート。
【図6】(a)は、実施の形態2における転写前露光の
光量背景部電位Vdの関係を示す図、(b)は、実施の
形態2における分離電流の適正領域を示す図。
【図7】実施の形態2におけるトナー像面積率の算出の
ための装置構成を示すブロック図。
【図8】実施の形態2における転写紙先端の浮き幅に応
じた転写前露光量の制御を示すフローチャート。
【図9】従来例における画像形成装置を示す概略構成
図。
【図10】反転現像及び転写前露光行程を説明するため
の電位図。
【図11】感光体の表面電位とトナーの転写挙動を説明
するための図。
【図12】転写行程時における転写紙とトナー像の状態
を示す図。
【図13】転写行程時における転写紙とトナー像の状態
を示す拡大図。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 2 1次帯電器 4 現像装置(現像手段) 5 転写前露光装置(転写前露光手段) 6 転写帯電器(転写手段) 7 分離帯電器(分離手段) 10 転写紙 11 定着装置 16 分離前検知センサ(第1の転写材通過検知セ
ンサ) 17 分離後検知センサ(第2の転写材通過検知セ
ンサ) 18、19 LED 40 装置本体 41 原稿リーダー 42 メモリ 43 判定部 44 操作パネル 45 プリンター 46 外部入力機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA11 DA14 DB01 DC02 DC04 DC05 EA03 EA07 2H200 FA06 FA08 GA04 GA10 GA23 GA34 GA44 GA66 GA69 GB25 HA12 HA28 HB03 HB26 JA02 JA29 JA30 KA07 KA29 KA30 LA12 PA01 PA05 PB12 PB27 PB28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される像担持体と、前記
    静電潜像を反転現像してトナー像として顕像化する現像
    手段と、転写バイアスの印加により前記像担持体との間
    に形成される転写部にて前記トナー像を転写材上に転写
    する転写手段と、バイアスの印加により前記転写部にて
    トナー像が転写された前記転写材を前記像担持体上から
    分離する分離手段と、前記分離手段で前記転写材の搬送
    方向先端側が前記像担持体上から分離されるときの分離
    性を検知する分離性検知手段と、を備えた画像形成装置
    において、 前記分離性検知手段で検知した転写材の分離性情報に基
    づいて、画像形成時における前記像担持体の表面電位を
    変化させる、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 静電潜像が形成される像担持体と、前記
    静電潜像を反転現像してトナー像として顕像化する現像
    手段と、転写バイアスの印加により前記像担持体との間
    に形成される転写部にて前記トナー像を転写材上に転写
    する転写手段と、前記像担持体の回動方向に沿って前記
    現像手段の下流側で前記転写手段の上流側に前記像担持
    体と対向配置され、前記トナー像を転写材上に転写する
    前に前記トナー像を担持した前記像担持体上を露光する
    転写前露光手段と、バイアスの印加により前記転写部に
    てトナー像が転写された前記転写材を前記像担持体上か
    ら分離する分離手段と、前記分離手段で前記転写材の搬
    送方向先端側が前記像担持体上から分離されるときの分
    離性を検知する分離性検知手段と、を備えた画像形成装
    置において、 前記分離性検知手段で検知した転写材の分離性情報に基
    づいて、前記転写前露光手段から前記像担持体への露光
    量を変化させる、 ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記分離性検知手段は、前記転写手段の
    転写材搬送方向上流側に設けた第1の転写材通過検知セ
    ンサと、前記分離手段の転写材搬送方向下流側に設けた
    第2の転写材通過検知センサとを有し、搬送される前記
    転写材が前記第1の転写材通過検知センサで検知されて
    から前記第2の転写材通過検知センサで検知されるまで
    の通過時間に基づいて、前記転写材の前記像担持体から
    の分離性を検知する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体上の画像形成領域における
    トナー像の占有面積率に応じて、前記転写前露光手段か
    ら前記像担持体への適正値となる露光量を複数設定し、
    前記設定された各露光量を、前記分離性検知手段で検知
    した転写材の分離性情報に基づいてそれぞれ変化させ
    る、 ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写部に搬送される転写材の種類又
    は環境に応じて、前記転写前露光手段から前記像担持体
    への適正値となる露光量を複数設定し、前記設定された
    各露光量を、前記分離性検知手段で検知した転写材の分
    離性情報に基づいてそれぞれ変化させる、 ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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