JP2003202504A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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JP2003202504A JP2002297915A JP2002297915A JP2003202504A JP 2003202504 A JP2003202504 A JP 2003202504A JP 2002297915 A JP2002297915 A JP 2002297915A JP 2002297915 A JP2002297915 A JP 2002297915A JP 2003202504 A JP2003202504 A JP 2003202504A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 助手の位置を変更できると共に各科兼用にも
対応できる手術用顕微鏡を提供する。 【解決手段】 対物レンズ11及び一対のリレーレンズ
12により双眼の光束が形成され、分割光学系を介して
助手が術者と対向する位置において助手用の双眼接眼光
学系40Bを用いて術者と同等の立体観察を可能にする
と共に、前記双眼の光束の少なくとも一方の光束の一部
が瞳分割光学系20に入射されて、瞳分割された双眼の
光束が形成されるようにすることにより、助手用の双眼
接眼光学系40B側を回転して、術者用の側方の方位に
設定した場合にも瞳分割による立体観察を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一対のリレーレン
ズによる双眼の光束及び瞳分割光学系による双眼の光束
とで助手が観察像を切り換えて観察可能とする手術用顕
微鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、手術の精密化に伴い複数の医師に
よって観察可能な手術用顕微鏡が用いられるようになっ
てきた。また専門科による手術手技が発達し、各手技に
合わせた使いやすい顕微鏡が提供されている。このよう
な顕微鏡には、主に脳神経外科や耳鼻咽喉科に使用され
る特開昭56−144410号公報に記載のものや、主
に整形外科、形成外科に使用される特開平3−8084
9号公報に記載のものがある。 【0003】特開昭56−144410号公報には、正
観察者である術者が観察するための正観察者用双眼顕微
鏡と、この正観察者用双眼顕微鏡の側部に対して着脱自
在に取り付けられ、かつ副観察者である助手が観察する
ための副観察者用双眼顕微鏡とを備えた顕微鏡が開示さ
れている。 【0004】また、特開平3−80849号公報には、
対物レンズ及び変倍光学系から成る対物鏡筒と、対物鏡
筒からの光束を2方向に分割するビームスプリッタを含
む対向鏡筒と、対向鏡筒の両端に取り付けられた2つの
接眼鏡筒とを備えた顕微鏡が開示されている。 【0005】 【特許文献1】特開昭56−144410号公報 【0006】 【特許文献2】特開平3−80849号公報 【0007】 【課題を解決するための手段】しかしながら、これら2
つの先行例の顕微鏡では、対物レンズ、変倍光学系及び
双眼鏡筒が共通にもかかわらず、各科でそれぞれ個別の
顕微鏡を所有しなければならないという経済的な問題が
あった。 【0008】なぜなら、脳外科及び耳鼻科の手術と整形
外科及び形成外科の手術とでは助手の立ち位置が異な
り、また、手術において要求される像の立体度が異なる
からである。つまり、脳外科及び耳鼻科の手術では、助
手が術者の右又は左側方に立ち、弱立体像により術者を
サポートすることが可能である。 【0009】これに対して整形外科及び形成外科の手術
では、助手が術者に対向した位置に立ち、術者同様に立
体感のある像を観察して術者をサポートする必要があ
る。また、複数の顕微鏡を所有すると、これら顕微鏡の
施設内の占有度が高く、邪魔になるという問題もあっ
た。 【0010】さらに近年では患者のQ.O.L(人生の
質)の向上を目的とした複数科共同手術もおこなわれる
ようになっており、たとえば脳神経外科手術に続いて形
成外科手術をおこなうこともあり、このような場合には
手術中に顕微鏡を入れ替えるといった大掛かりな作業が
必要であった。あるいは以下に説明する問題を抱えたま
ま手術をしなければならないという作業性が良くないと
いう問題があった。 【0011】特開昭56−144410号公報では、正
観察者用双眼顕微鏡に対して副観察者用双眼顕微鏡の取
り付け方向を変えることにより、助手が術者の側方や対
向方向に移動可能であるが、副観察者用双眼顕微鏡には
正観察者用双眼顕微鏡の2つの光束のうちの1つしか導
かれていないため、対物補助レンズと第1リレーレンズ
による入射瞳の領域を分割して立体視するという弱い立
体感しか得られなかった。この弱い立体感は、助手の作
業のが少ない脳外科及び耳鼻科では受け入れられる。し
かし、整形外科や形成外科では助手が術者を介助する作
業が多いため、対向方向の助手の立体感不足は結果とし
て手術効率を低下させる。 【0012】また特開平3−80849号公報では2つ
の接眼鏡筒は向き合うように対向鏡筒に固着されている
ため、助手が術者の側方からは観察できなかった。一般
的に脳神経外科や耳鼻咽喉科では術者の対向方向には患
者の胴体がくるため、その対向方向から観察する状態で
は、助手は苦しい姿勢で観察するしかなく疲労が大きく
なる欠点があった。 【0013】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、助手の位置を変更できると共に各
科兼用にも対応できる手術用顕微鏡を提供することを目
的とする。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】前記目的を達成するた
めに本発明の手術用顕微鏡は、開口を有する第1のハウ
ジング;前記第1のハウジングに設けられた対物レンズ
及び前記第1のハウジングに設けられ、前記対物レンズ
を経て入射された光束に基づき、第1の双眼光束を形成
する一対のリレーレンズとを含む対物光学系;前記第1
のハウジングに設けられ、前記第1の双眼光束が入射さ
れることにより、第1の双眼用の光学像を形成する第1
の双眼接眼光学系;前記第1のハウジングに設けられ、
前記一対のリレーレンズにより形成される前記第1の双
眼光束を分割して、少なくとも前記開口から射出可能と
する第2の双眼光束を含む複数の分割光束形成する分割
光学系;前記第1のハウジングに設けられ、前記対物光
学系の入射瞳と略共役な瞳位置に配置され、前記瞳位置
で光束を分割するように前記複数の分割光束の少なくと
も1つの光束を分割して、第3の双眼光束を形成し、該
第3の双眼光束を前記開口から射出可能とする瞳分割光
学系;前記開口に取り付けられ、前記開口から射出され
る前記第2の双眼光束の進行方向に平行な軸に関して、
少なくとも第1及び第2の回転角度に設定可能である第
2のハウジング;前記第2のハウジングに設けられ、前
記第2のハウジングが前記第1の回転角度に設定された
場合には前記第2の双眼光束が入射されることにより、
前記第2の双眼光束に基づく第2の双眼用の光学像を形
成し、前記第2のハウジングが前記第2の回転角度に設
定された場合には前記第3の双眼光束が入射されること
により、前記第3の双眼光束に基づく第2の双眼用の光
学像を形成する第2の双眼接眼光学系;とを備えて構成
されることを特徴とする。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図3は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の
手術用顕微鏡の側面図、図2は図1の手術用顕微鏡にお
ける第2中間鏡筒ハウジング等を外した状態で第1中間
鏡筒ハウジング側の光学系の配置を示す上面図、図3は
図1の手術用顕微鏡における第2中間鏡筒ハウジング側
を90°回転して固定した状態での背面図である。 【0016】まず、本実施の形態の構成を説明する。図
1に示す手術用顕微鏡1では、術部からの光束を集光す
る口径の大きい対物レンズ11と、この対物レンズ11
に対向して配置された一対のリレーレンズ12から成る
対物光学系10と、前記対物光学系10の入射瞳と共役
な瞳位置の光束を分割する瞳分割光学系20と、助手用
の双眼接眼光学系40Bとが順に配置された構成であ
る。 【0017】対物レンズ11に対向して、術者の左右方
向に対応する方向に離間して配置されるリレーレンズ1
2は図1の紙面内のものと、紙面に垂直な方向に一定間
隔をおいて平行に配置されたものとで対となり、これら
は変倍光学系などで構成されている。対物レンズ11と
一対のリレーレンズ12は、対物光学系10を構成し、
対物ハウジング13に収納されている。 【0018】図1及び図2において、一対のリレーレン
ズ12の出射側には分割光学系を形成する一対の第1ハ
ーフプリズム21が配置されている。この一対の第1ハ
ーフプリズム21は入射される双眼の光束を透過光束側
と反射光束側とに分割する。一対の第1ハーフプリズム
21による透過光束側には術者用の双眼接眼光学系40
Aが配置されている。 【0019】一対の第1ハーフプリズム21における反
射された2つの光束のうち、一方の光束側の光路上には
第2ハーフプリズム22が配置され、もう一方の光束の
光路上には第3ハーフプリズム23が配置されている。 【0020】図2において第2ハーフプリズム22を透
過した光束側には第1三角プリズム24が配置され、こ
の透過した光束を紙面に垂直な上方に反射する。 【0021】また、第3ハーフプリズム23を透過した
光束側には平行プリズム25が配置され、この透過した
光束をその後方に配置された第2三角プリズム26に導
光する。つまり、第2三角プリズム26は平行プリズム
25の後方に配置され、全反射してその反射された光路
上に配置された光束分割プリズム27側に導光する。こ
の光束分割プリズム27の頂角先端は前記対物光学系1
0の入射瞳と共役な瞳位置に配置されており、この瞳位
置で入射される光束を分割する。 【0022】一対の第3三角プリズム28は光束分割プ
リズム27の一方及びもう一方の光束の分割側に配置さ
れている。 【0023】これら一対の第1ハーフプリズム21、第
2ハーフプリズム22、第3ハーフプリズム23、第1
三角プリズム24、平行プリズム25、第2三角プリズ
ム26、光束分割プリズム27及び一対の第3三角プリ
ズム28は、第1中間鏡筒ハウジング29に収納されて
いる。 【0024】また、前記光束分割プリズム27、一対の
第3三角プリズム28は、瞳分割光学系20を構成して
いる。 【0025】45°反射プリズム30は入射光束を45
°方向に指向させるようになっている。この45°反射
プリズム30は、第1中間鏡筒ハウジング29における
第1ハーフプリズム21の反射光束側で、この反射光束
と直交する方向に円形に開口するメス型取付部32に、
オス型取付部33が回動自在に連結される第2中間鏡筒
ハウジング31に収納されている。また、この第2中間
鏡筒ハウジング31における出射光束側の開口には接眼
鏡筒ハウジング43Bが取り付けられ、この接眼鏡筒ハ
ウジング43B内には前記45°反射プリズム30を経
て出射される対の光束に対向してそれぞれ一対の結像レ
ンズ41と一対の接眼レンズ42が配置され、助手用の
双眼接眼光学系40Bを構成している。 【0026】また、第1中間鏡筒ハウジング29におけ
る第1ハーフプリズム21の透過光束側に設けた開口に
も接眼鏡筒ハウジング43Aが取り付けられ、この接眼
鏡筒ハウジング43A内にはそれぞれ一対の結像レンズ
41と一対の接眼レンズ42が配置され、術者用の双眼
接眼光学系40Aを構成している。 【0027】このように双眼接眼光学系としては、前記
第1ハーフプリズム21の透過光束側に配置される術者
用の双眼接眼光学系40Aと、反射光束側に配置される
助手用の双眼接眼光学系40Bとが2つ設けてある。 【0028】この手術用顕微鏡1では、対物レンズ11
の光軸S1に対して、(術者の左右の眼に対応するよう
に左右に離間して配置された)一対のリレーレンズ12
により双眼光束となる。一対のリレーレンズ12による
前記光軸S1と平行な双眼光束の光軸をS1′で示して
いる。 【0029】本実施の形態では、一対のリレーレンズ1
2により作られる双眼光束で、第3ハーフプリズム23
及び第1三角プリズム24でそれぞれ反射された光束の
光軸S2と、瞳分割光学系20により作られる双眼光束
(より具体的には一対の第3三角プリズム28で反射さ
れた双眼光束)の光軸S3は、対物レンズ11の光軸S
1と平行になるように構成されている。 【0030】そして、第3ハーフプリズム23及び第1
三角プリズム24でそれぞれ反射された双眼の光束と、
一対の第3三角プリズム28で反射された双眼光束とは
中心X1から等距離の位置を通過する。より具体的に
は、2つの光軸S2と2つの光軸S3は、図2に示すよ
うに円形に開口するメス型取付部32の中心X1を中心
とする同一円周上で、具体的には90°の角度回すと完
全に一致する(重なる)関係に構成されている。 【0031】従って、第1中間鏡筒ハウジング29に対
して第2中間鏡筒ハウジング31の取付け位置を、後述
するように図1の状態から90°回転して固定すること
により、図3に示す状態にして助手等は術者の側方から
観察することもできるようにしている。なお、図1の状
態では、術者と助手とは対向して立体観察する状態であ
り、図1の第2中間鏡筒ハウジング31側を90°回転
することにより、助手は術者の側方から観察する状態と
なる。 【0032】このように本実施の形態では、第3ハーフ
プリズム23、第1三角プリズム24による反射光束の
光軸S2と瞳分割光学系20により作られる第2の双眼
光束の光軸S3は前記対物レンズ11の光軸S1と平行
であり、前記光軸S2,S3を光軸S1と平行な中心X
1を通る軸線方向から見たときに、前記第1及び第2の
双眼光束の光軸S2,S3が同一円周上に乗るように配
置される光学系を備えている。 【0033】なお、本実施の形態においては、上述の通
り、光軸S2,S3が同一円周上に乗るように配置され
る光学系を備えることが好ましいが、双眼接眼光学系4
0B及び45°反射プリズム30との組み合わせによる
光学系の許容範囲において、S2,S3が観察可能であ
れば、完全に同一円周上に乗る必要はない。つまり、設
計上または組み立て上の所定の誤差が本実施の形態には
含まれる。 【0034】次に、それぞれのハウジングについて説明
する。対物ハウジング13、第1中間鏡筒ハウジング2
9、第2中間鏡筒ハウジング31、2つの接眼鏡筒ハウ
ジング43A、43Bはそれぞれ着脱自在に構成されて
いる。 【0035】また、第1中間鏡筒ハウジング29と第2
中間鏡筒ハウジング31は、それぞれのメス型円形取付
部32とこれに係合するオス型円形取付部33を有し、
例えばメス型円形取付部32に螺合により取り付けた固
定ピン34をオス型円形取付部33に形成された第1の
くぼみ35aに押し付けることで、第1中間鏡筒ハウジ
ング29に対して第2中間鏡筒ハウジング31を位置決
め固定できるようにしている。 【0036】ここで前記2つの円形取付部32、33の
円の中心は、前記光軸S2,S3が形成される円周にお
ける中心X1と一致している。 【0037】また、オス型円形取付部33には中心X1
を中心に90°成す方向に第2のくぼみ35b(図2参
照)が形成されている。これにより、第2中間鏡筒ハウ
ジング31は図3に示す向きにも固定できる構造にされ
ている。 【0038】なお、図2の2点鎖線で示す第2のくぼみ
35bはオス型円形取付部33に設けられたものであ
る。図2では2点鎖線により第1のくぼみ35aも示し
ている。つまり、図2において2点鎖線で示す矢印Aで
示す時計回り方向に、第2中間鏡筒ハウジング31側を
90°回転して第1中間鏡筒ハウジング29に位置決め
固定することにより、術者の側方からの立体観察ができ
るようにしている。 【0039】次に、本実施の形態の作用を説明する。 【0040】図1において、対物レンズ11に対向する
被検体、具体的には術部側からの光束は、対物レンズ1
1により集光され、術者が観察する左右方向に離間して
配置された一対のリレーレンズ12を介して双眼光束と
なり、該双眼光束は一対の第1ハーフプリズム21に入
射する。 【0041】一対の第1ハーフプリズム21を透過した
光束は、術者用の一対の結像レンズ41を介して左右の
像として結像し、左右の像はさらに一対の接眼レンズ4
2を介して術者により立体観察される。 【0042】一方、第1ハーフプリズム21で反射した
2つの光束のうち図2の紙面内で下方側の光束は、第2
ハーフプリズム22に入射し、ここで反射された光束は
撮影光学系3に入射し、撮影に利用できる。 【0043】また、第2ハーフプリズム22を透過した
光束は、第1三角プリズム24に入射し、直角方向に反
射されて、この反射方向に対向して配置された、図1に
示す45°反射プリズム30に入射し、2回反射された
後、入射方向と45°の斜め方向に出射し、双眼光束の
片側となる。 【0044】また、一対の第1ハーフプリズム21で反
射した2つの光束のうち、図2の紙面内で上方側の光束
は、第3ハーフプリズム23に入射し、ここで反射され
た光束は同じく45°反射プリズム30を介して双眼光
束のもう片側となる。 【0045】このようにして作られた双眼光束は、一対
の結像レンズ41を介してそれぞれ左右の像として結像
し、左右の像はさらに接眼レンズ42を介して助手によ
り立体観察される。以上により助手は術者と対向する方
向から、術者と同じ立体感で観察を行うことができる。 【0046】また、図1及び図2において、第3ハーフ
プリズム23を透過した光束は、平行プリズム25、第
2三角プリズム26を介して光束分割プリズム27に入
射する。ここで光束分割プリズム27は対物光学系10
の入射瞳と共役な瞳位置に配置されているため、ここで
反射された光束はいわゆる瞳分割双眼光束となり、それ
ぞれ一対の第3三角プリズム28,28を介して第2中
間鏡筒ハウジング31に入射する。 【0047】ここで、助手が術者の側方から観察する場
合、固定ピン34を緩め、第1中間鏡筒ハウジング29
のメス型円形取付部32から第2中間鏡筒ハウジング3
1のオス型円形取付部33を一旦離脱し、その後第1の
くぼみ35aと90°を成す方向に形成された第2のく
ぼみ35bに固定ピン34を合わせるように第2中間鏡
筒ハウジング31の向きを90°変えて位置決めし、固
定ピン34を第2のくぼみ35bに押し付け、位置決め
固定する。 【0048】すると図3に示す状態となり、前述の一対
の第3三角プリズム28,28からの瞳分割双眼光束は
45°反射プリズム30、結像レンズ41を介して結像
し、さらに接眼レンズ42を介して助手により観察され
る。以上により助手は術者の側方方向から術者の双眼光
束のうちの片方の光束の分割による弱い立体像である
が、立体観察を行うことができる。 【0049】本実施の形態は以下の効果を有する。以
上、説明したように本実施の形態によれば、対物光学系
10に対して助手用の双眼接眼光学系40Bの方向を術
者用の双眼接眼光学系40Aと対向する方向から術者側
と同じ立体感で観察できると共に、その状態から観察方
向を側方に変更した場合にも瞳分割する光学系を介して
弱い立体感ながら立体像を観察することができる。 【0050】従って、助手は双眼接眼光学系40Bを術
者と対向する方向に設定して、術者側と同じ立体感が得
られる状態で術部の観察ができるので、整形外科や形成
外科で顕微鏡の使用が可能となる。 【0051】また更に、助手は双眼接眼光学系40Bを
術者の側方に設定して術部を観察することもできるの
で、脳外科及び耳鼻科での利用が可能である。したがっ
て、本実施の形態の手術用顕微鏡は各科兼用で使用する
ことができる。 【0052】また、対物光学系が収納された対物ハウジ
ングと双眼接眼光学系が収納された接眼鏡筒ハウジング
を組み合わせた既存の手術用顕微鏡に、本実施の形態に
おける瞳分割光学系20が収納された第1中間鏡筒ハウ
ジング29及び一対のリレーレンズ12により作られる
第1の双眼光束と前記瞳分割光学系20により作られる
第2の双眼光束を出射する光学系を収納する第2中間鏡
筒ハウジング31を追加することにより、対物レンズ、
変倍光学系及び双眼鏡筒を共用できる各科兼用の手術用
顕微鏡を実現することも可能となる。 【0053】これに加えて、一旦、専用の手術用顕微鏡
を購入した場合でも、後から助手の位置が変更できる機
能を追加可能であり、購入者による経済的負担を軽減で
きる。 【0054】また、対物ハウジング13を交換して、異
なる倍率の対物光学系を用いて立体観察したり、接眼鏡
筒ハウジング43A、43Bを交換して立体観察するこ
ともできる。 【0055】なお、図2に示す平行プリズム25は、一
方のハーフプリズム21で反射された光束が入射される
ことにより、この入射される光束と平行な方向に反射し
て、第2三角プリズム26に導光するようにしている
が、平行な方向からずれた方向に導光することにより、
術者側と丁度90°を成す角度から少しずれた方向(方
位)から観察できるようにすることもできる。 【0056】また、本実施の形態では第3ハーフプリズ
ム23側の光束を瞳分割するようにしているが、第1三
角プリズム24側の光束を瞳分割する光学系も配置する
ようにして、図3に示す一方の側方と対向する他方の側
方側からも助手が術部を観察できるような構成にするこ
ともできる。この場合には、第1三角プリズム24の代
わりにハーフプリズムを用いる。 【0057】(第2の実施の形態)次に図4ないし図7
を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。 【0058】まず、本実施の形態の構成を説明する。 【0059】図4、図5及び図6において、本実施の形
態の手術用顕微鏡5は、対物レンズ51と一対のリレー
レンズ52から成る対物光学系50と、前記対物光学系
50の入射瞳と共役な瞳位置に配置され、瞳位置の光束
を分割する瞳分割光学系60と、前記一対のリレーレン
ズ52による双眼光束の反射光束側で、かつ瞳分割光学
系60による出射光束側に配置される双眼接眼光学系8
0とを備えている。 【0060】外ハウジング75における下端の開口には
口径の大きい対物レンズ51が取り付けられ、この対物
レンズ51に対向して一対のリレーレンズ52が所定方
向(術者の左右方向)に離間して配置されている。 【0061】リレーレンズ52は図4の紙面に垂直な方
向に対に配置された変倍光学系などで構成されている。 【0062】一対の第1ハーフプリズム61は一対のリ
レーレンズ52の出射側にそれぞれ配置されている。第
2ハーフプリズム62及び第3ハーフプリズム63は一
対の第1ハーフプリズム61で反射された各光束の光路
上に配置されている。 【0063】また、一対の第1三角プリズム64,64
はそれぞれ第2ハーフプリズム62及び第3ハーフプリ
ズム63を透過した光束の光路上にそれぞれ配置されて
おり、上方に反射し、この外ハウジング75に回動自在
に支持された回動ハウジング84内の双眼接眼光学系8
0に導光される。 【0064】つまり、この外ハウジング75の上端には
略円環状に開口する開口部が設けられ、この開口部周縁
の枠受け75aにより回動ハウジング84の下端の略円
環状の枠部84aが抜け止め状態で回動自在に支持され
ている。 【0065】この回動ハウジング84内の双眼接眼光学
系80は、45°反射プリズム81と、一対の第2結像
レンズ82と、一対の第2接眼レンズ83で構成されて
いる。 【0066】図4に示すように回動ハウジング84が術
者用の双眼光学系74と対向する方位に設定されている
と、一対の第1三角プリズム64,64で反射された双
眼の光束は45°反射プリズム81に入射され、この4
5°反射プリズム81で2回反射された後、各光束は一
対の第2結像レンズ82により結像され、結像された各
像は一対の第2接眼レンズ83を経て助手により立体観
察される。 【0067】図5に示すように第2ハーフプリズム62
及び第3ハーフプリズム63の間には第2三角プリズム
65が配置され、第3ハーフプリズム63で反射された
光束が入射される。そして、この第2三角プリズム65
は、図4に示すように、第3ハーフプリズム63で反射
された光束を下方に反射し、第3三角プリズム66に入
射されるようにする。 【0068】また図5で説明すると、第2三角プリズム
65は、第3ハーフプリズム63で反射された光束を紙
面に垂直な下側に反射する。 【0069】第3三角プリズム66は、第2三角プリズ
ム65で反射された光束を図4に示すように紙面内の右
側に反射し、イメージを回転する機能を持つイメージロ
ーテーションプリズム67に導光する。 【0070】イメージローテーションプリズム67は第
3三角プリズム66で反射された光束の光路上に配置さ
れ、このイメージローテーションプリズム67から出射
される光束は第4三角プリズム68に入射される。この
第4三角プリズム68は入射される光束を図4において
紙面内の上側に反射し、瞳分割光学系を構成する光束分
割プリズム69に入射される。 【0071】この光束分割プリズム69は前記対物光学
系50の入射瞳と共役な瞳位置に配置されおり、図6に
示すように第4三角プリズム68から入射される光束を
分割してその両側に配置された一対の第5三角プリズム
70に導く。 【0072】つまり、一対の第5三角プリズム70は、
光束分割プリズム69における光束が分割される一方の
側及び他方の側に配置されており、分割された各光束を
反射して上方に導く。 【0073】上記光束分割プリズム69及び一対の第5
三角プリズム70は、瞳分割光学系60を構成し、この
瞳分割光学系60は外ハウジング75内に回動自在に支
持された円筒状の中ハウジング71内に収納されてい
る。なお、光束分割プリズム69はその頂角が中ハウジ
ング71の円筒の中心軸上に配置されている。 【0074】一方、図4に示すように、一対の第1ハー
フプリズム61の透過光束側に配置された一対の第1結
像レンズ72と一対の第1接眼レンズ73とで、双眼接
眼光学系74が構成されており、術者は双眼接眼光学系
74から立体観察することができる。 【0075】上述した対物レンズ51から第1接眼レン
ズ73までの光学系は外ハウジング75内に収納され、
また中ハウジング71は外ハウジング75に対して回動
自在である。例えば円筒状の中ハウジング71の上端及
び下端の周縁は外ハウジング75の内部に設けた枠受け
76a、76bに嵌合して回動自在に支持されている。 【0076】また、この中ハウジング71の円筒形の中
心軸はその回動(回転)自在の中心軸X2となり、この
中心軸X2は上記回動ハウジング84の回転中心軸と一
致する。 【0077】つまり、中ハウジング71と回動ハウジン
グ84とは、回転の中心軸X2が同一であり、かつ瞳分
割光学系60からの瞳分割双眼光束が、45°反射プリ
ズム81を含む前記双眼接眼光学系80に入射する位置
を保ち一体的に回動するように中ハウジング71と回動
ハウジング84とは、連結部材77で結合されている。 【0078】また一対のリレーレンズ52により作られ
る双眼光束で、第1三角プリズム64で反射された光束
の光軸S12と、瞳分割光学系60により作られる双眼
光束で、第5三角プリズム70で反射された光束の光軸
S13は、対物レンズ51の光軸S11と平行になるよ
うに構成されている。なお、この対物レンズ51の光軸
S11は、一対のリレーレンズ52により作られる双眼
光束の各光軸S11′と平行である。 【0079】さらに光軸S12とS13は中心軸X2を
中心として同一円周上にある。そして上述のように中ハ
ウジング71の中心軸X2を回転中心として中ハウジン
グ71と回動ハウジング84とは一体的、少なくとも連
動して回転する構造となっている。 【0080】さらに瞳分割光学系60を収納する中ハウ
ジング71と、この瞳分割光学系60からの双眼光束が
入射される双眼接眼光学系80を収納する回動ハウジン
グ84の間に、前記一対のリレーレンズ52により作ら
れる双眼光束を前記瞳分割光学系60から出射される双
眼光束と平行になるように指向させる一対の第1三角プ
リズム64が配置されている。 【0081】次に、本実施の形態の作用を説明する。 【0082】図4において、術部からの光束は対物レン
ズ51、リレーレンズ52を介して双眼光束となり、一
対の第1ハーフプリズム61に入射される。一対の第1
ハーフプリズム61を透過した双眼の光束により一対の
第1結像レンズ72を介して左右の像が結像される。左
右の像は一対の第1接眼レンズ73を介して術者により
立体観察される。 【0083】一方、第1ハーフプリズム61で反射され
た2つの光束は、それぞれ第2ハーフプリズム62、第
3ハーフプリズム63に入射される。前記第2ハーフプ
リズム62で反射された光束は撮影光学系78に入射さ
れる。また第2ハーフプリズム62、第3ハーフプリズ
ム63を透過した光束は、一対の第1三角プリズム6
4、45°反射プリズム81、一対の第2結像レンズ8
2を介して結像され、さらに一対の第2接眼レンズ83
を介して助手により立体観察される。以上により助手
は、術者の対向方向から、術者と同じ立体感で観察を行
える。 【0084】図4及び図6において、第3ハーフプリズ
ム63で反射された光束は、第2三角プリズム65、第
3三角プリズム66を介してイメージローテーションプ
リズム67に入射される。 【0085】ここでイメージローテーションプリズム6
7は、後述する助手が術者の側方から観察する場合に、
正しい向きの観察像を供給できるように特定の角度で外
ハウジング75に固定されている。イメージローテーシ
ョンプリズム67を出射した光束は、第4三角プリズム
68を介して光束分割プリズム69に入射される。 【0086】ここで光束分割プリズム69は対物光学系
50の入射瞳と共役な位置に配置されているため、ここ
で反射された光束はいわゆる瞳分割双眼光束となり、そ
れぞれ一対の第5三角プリズム70を介して回動ハウジ
ング84の方向に指向されるが、図4、図6の状態では
第1三角プリズム64で遮断され、双眼接眼光学系80
には入射しない。 【0087】ここで、助手が術者の側方から観察しよう
とする場合、回動ハウジング84を例えば90°回動
し、図6の状態から図7の状態にする。これに伴い、中
ハウジング71も一体的に回動するため、第5三角プリ
ズム70を介した瞳分割双眼光束は第1三角プリズム6
4で遮断されなくなり、図7において、一対の第5三角
プリズム70を介した瞳分割双眼光束は45°反射プリ
ズム81、一対の第2結像レンズ82を介して瞳分割に
よる一対の像として結像され、さらに一対の第2接眼レ
ンズ83を介して助手により立体観察される。なお、こ
の瞳分割双眼光束に基づく立体観察は、術者の双眼光束
のうちの片方の光束の分割による観察であり、得られる
観察像は弱い立体感を示す。以上により助手は術者の側
方方向から弱い立体感ながら術部の立体観察を行うこと
ができる。 【0088】また、図7においては助手が観察する双眼
接眼光学系80を、助手が術者に対して90°の側方か
ら観察するように回動ハウジング84の方位を設定して
いるが、その他の角度であっても前記瞳分割双眼光束が
第1三角プリズム64で遮断されない限り観察可能であ
る。つまり、前記瞳分割双眼光束が第1三角プリズム6
4で遮断されない限り、助手は瞳分割双眼光束に基づい
て任意の方位から弱い立体感ながら術部の立体観察が可
能である。本実施の形態は以下の効果を有する。 【0089】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、助手用の双眼接眼光学系80が収納された回動ハウ
ジング84を着脱することなく、助手の観察位置を変更
できるので、手術中に各科で問題なく使用できるよう助
手の位置を容易に変更できる。また、対物レンズ、変倍
光学系及び双眼鏡筒を共用できる各科兼用の手術用顕微
鏡を実現することも可能となる。 【0090】さらに瞳分割光学系60と、その瞳分割に
よる双眼光束が入射される双眼接眼光学系80とが、回
転中心軸X2を同一に一体的に回動するため、助手は9
0°以外の側方の方向からの観察が行える。つまり、助
手は瞳分割双眼光束に基づいて、術者と対向する位置を
除く任意の方位から弱い立体感ながら術部の立体観察が
可能であり、より楽な体勢で立体観察ができるようにな
る。 【0091】さらに瞳分割光学系60と前記双眼接眼光
学系80との間に、リレーレンズ52により作られる双
眼光束を前記瞳分割光学系60から出射される双眼光束
と平行となるように指向させる一対の第1三角プリズム
64を配置しているので、助手が、術者と対向する方向
から観察する場合には自動的に術者と同じ立体感が得ら
れるという機能を非常に簡単な構成で実現している。し
たがって、本実施の形態の手術用顕微鏡によれば、助手
は術者と対向する位置において良好な立体感で術部を観
察できる。 【0092】(第3の実施の形態)次に図8ないし図1
0を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。 【0093】まず、本実施の形態の構成を説明する。 【0094】図8に示すように、手術用顕微鏡9では、
対物レンズ91と一対のリレーレンズ92から成る対物
光学系90と、前記対物光学系90の入射瞳に略共役な
瞳位置の光束を分割する瞳分割光学系100,110
と、助手用の双眼接眼光学系120とが順に配置されて
いる。 【0095】リレーレンズ92は紙面に垂直な方向に対
に配置された変倍光学系などで構成されている。 【0096】図8、図9において、一対のリレーレンズ
92の出射側には一対の第1ハーフプリズム101が配
置され、透過光束側と反射光束側とに導光する。 【0097】一方の第1ハーフプリズム101で反射さ
れた光束の光路上には、第1三角プリズム102と第2
三角プリズム103とが、反射された光束の進行方向に
離間し、かつ対物レンズ91の光軸S21と平行な方向
にずらすようにして配置されている。 【0098】これら第1三角プリズム102及び第2三
角プリズム103は、前記対物光学系90の入射瞳とほ
ぼ共役な瞳位置付近に配置されており、前記リレーレン
ズ92の光束がそれぞれ半分づつ分割して入射されるよ
うに配置され、従って第1三角プリズム102及び第2
三角プリズム103は、瞳分割光学系100を構成して
いる。 【0099】同様に他方の第1ハーフプリズム101で
反射された光束の光路上にも、対物光学系90の入射瞳
と共役な瞳位置の付近であって、第3三角プリズム10
4と第4三角プリズム105とが、反射された光束の進
行方向に離間し、かつ対物レンズ91の光軸S21と平
行な方向にずらすように配置されている。 【0100】つまり、第3三角プリズム104及び第4
三角プリズム105もまた瞳分割光学系110を構成し
ている。 【0101】また、一対の第1ハーフプリズム101を
透過した光束は、一対の第1結像レンズ106と一対の
第1接眼レンズ107に順次入射され、これら一対の第
1結像レンズ106と一対の第1接眼レンズ107は、
術者が観察する双眼接眼光学系108を構成している。 【0102】ここでこれまで説明した対物レンズ91か
ら第1接眼レンズ107までは鏡体ハウジング109内
に収納されている。 【0103】この鏡体ハウジング109における瞳分割
光学系100,110を構成する第1三角プリズム10
2及び第2三角プリズム103と、第3三角プリズム1
04及び第4三角プリズム105に対向する上面には円
形の開口部が設けられ、この開口部の周縁の円環状の枠
受け109aにより助手用の双眼接眼光学系120が配
置された回動ハウジング124の円環状の枠部124a
が抜け止めされた状態で回動自在に支持されている。 【0104】この双眼接眼光学系120は、45°反射
プリズム121と、一対の第2結像レンズ122と、一
対の第2接眼レンズ123とで構成されている。 【0105】本実施の形態では、一対のリレーレンズ9
2により作られる双眼光束で、第1三角プリズム102
で反射された光束の光軸S24、第2三角プリズム10
3で反射された光束の光軸S25、第3三角プリズム1
04で反射された光束の光軸S26、第4三角プリズム
105で反射された光束の光軸S27は、対物レンズ9
1の光軸S21と平行になるように構成されている。 【0106】また光軸S24〜S27は、上記円形の開
口部の中心X3を中心として同一円周上に在るように設
定されており、この中心X3は回動ハウジング124の
回転中心軸上に在るように構成されている。なお、一対
のリレーレンズ92の各光軸S21′は対物レンズ91
の光軸S21と平行である。 【0107】次に、本実施の形態の作用を説明する。図
8において、術部からの光束は対物レンズ91、一対の
リレーレンズ92を介して双眼光束となり、一対の第1
ハーフプリズム101に入射する。第1ハーフプリズム
101を透過した光束は、一対の第1結像レンズ106
を介して左右の像を結像する。左右の像は、さらに第1
接眼レンズ107を介して術者により立体観察される。 【0108】一方、一対の第1ハーフプリズム101で
反射された2つの光束は、それぞれの光束の一部が第1
三角プリズム102、第3三角プリズム104で反射さ
れ、双眼接眼光学系120へと入射し、45°反射プリ
ズム121、一対の第2結像レンズ122を介して左右
の像を結像する。そして、一対の第2接眼レンズ123
を介して助手により立体観察される。 【0109】ここで、第1三角プリズム102で反射さ
れた光束と、第3三角プリズム104で反射された光束
は、それぞれリレーレンズ92からの光束の一部を失っ
たものの、術者と同じ双眼光束であるので、助手は術者
と対向する方向から、術者と同じ立体感で観察を行うこ
とができる。 【0110】第1三角プリズム102及び第3三角プリ
ズム104で反射されなかった光束は、第2三角プリズ
ム103、第4三角プリズム105によって、双眼鏡接
眼光学系120方向に反射される。しかし、一対の第2
結像レンズ122側には入射されない。 【0111】この場合、第3三角プリズム104と第4
三角プリズム105は瞳分割光学系110を構成してい
るため、それぞれのプリズムで反射された光束は瞳分割
双眼光束となる。同様に第1三角プリズム102と第2
三角プリズム103で反射された光束も瞳分割双眼光束
となる。 【0112】この状態において、助手が術者の側方から
観察しようとする場合、回動ハウジング74を90°回
動させて、図10の状態にする。すると第3三角プリズ
ム104、第4三角プリズム105によって反射された
瞳分割双眼光束は、45°反射プリズム71を経て、一
対の第2結像レンズ122に入射され、一対の像を結
ぶ。一対の像は、一対の第2接眼レンズ73を介して助
手により立体観察される。 【0113】なお、この瞳分割双眼光束に基づく立体観
察は、術者の双眼光束のうちの片方の光束の分割による
観察であり、得られる観察像は弱い立体感を示す。以上
により助手は術者の側方方向から弱い立体感ながら術部
の立体観察を行うことができる。 【0114】また、回動ハウジング74を図10の状態
と対向する反対側に180°回動させることで、助手が
もう一方の側方方向からも観察を行うこともできる。本
実施の形態は以下の効果を有する。 【0115】以上、説明したように本実施の形態によれ
ば、一対のリレーレンズ92により作られる双眼光束
と、瞳分割光学系100,110により作られる瞳分割
双眼光束を共用している。この構成により本実施の形態
は、非常に簡単な構成で術者の側方方向から弱い立体感
ながら術部の立体観察が可能となり、また、術者の対向
方向からの観察では術部の立体観察を行うことが可能と
なる。また、対物レンズ、変倍光学系及び双眼鏡筒を共
用できる各科兼用の手術用顕微鏡を実現することも可能
となる。 【0116】(第4の実施の形態)次に図11ないし図
13を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。
なお、この第4の実施の形態は、上述の第1の実施の形
態の変形例に相当する構成であるので、図1ないし図3
と同一の構成には同一の参照符号を付し、詳細な説明は
省略する。 【0117】図11に示すように、手術用顕微鏡1で
は、一対のリレーレンズ12から射出される2つの光束
のうち、一方の光束側の光路上に第4のハーフプリズム
130が配置されている。なお、一対のリレーレンズ1
2から射出される2つの光束のうち、他方の光束の光路
上には上述の第1の実施の形態と同一の構成が配置され
ており、また、その作用も同一であるため、ここでの説
明は省略する。 【0118】この第4のハーフプリズム130は入射す
る光束を透過光束側と反射光束側とに分割する。その透
過光束側において、この第4のハーフプリズム130を
透過した光束は、その光路上に配置された第1のハーフ
プリズム21に入射する。なお、この第1のハーフプリ
ズム21は、上述の第1の実施形態で説明した通り一対
のハーフプリズムであり、上記第4のハーフプリズム1
30を透過した光束は、一対の第1のハーフプリズム2
1の一方に入射する。この第1のハーフプリズム21も
入射する光束を透過光束側と反射光束側に分割する。こ
の第1のハーフプリズム21の透過光束側には術者用の
双眼接眼光学系40Aの一方が配置されており、第1の
ハーフプリズム21を透過した光束は双眼接眼光学系4
0Aに入射する。 【0119】また、第1のハーフプリズム21の反射光
束側においては、第1のハーフプリズム21で反射され
た光束がその反射された光束の光路上に配置された全反
射プリズム133により反射される。この全反射プリズ
ム133により反射された光束は、図11に示した顕微
鏡観察状態において、その反射された光束の光路上に配
置された45°反射プリズム30を経て射出される。こ
の45°反射プリズム30から射出した光束は助手用の
双眼接眼光学系40Bに入射する。 【0120】次に、第4のハーフプリズム130の反射
光束側の光路に配置された構成について説明する。この
第4のハーフプリズム130の反射光束側において、こ
の第4のハーフプリズム130で反射された光束の光路
上には平行プリズム131が配置されている。この平行
プリズム131は入射する光束をその後方に配置された
全反射プリズム132に導光する。この全反射プリズム
132で反射された光束は、その光束が反射された光路
上に配置された光束分割プリズム27に導光される。こ
の光束分割プリズム27以降の構成及びその作用は、上
述の第1の実施の形態と同一であるため説明を省略す
る。 【0121】なお、これら一対の第1ハーフプリズム2
1、第2ハーフプリズム22、第4ハーフプリズム13
0、第1三角プリズム24、平行プリズム131、全反
射プリズム132、全反射プリズム133、光束分割プ
リズム27及び一対の第3三角プリズム28は、第1中
間鏡筒ハウジング29に収納されている。 【0122】以上説明した通りの構成及び作用に基づい
て、本実施の形態は第1の実施の形態と同等の効果を得
ることができる。 【0123】[付記] 1.顕微鏡は以下のように構成される:第1のハウジン
グ;開口を有する 対物光学系;前記第1のハウジングに設けられた対物レ
ンズ及び前記第1のハウジングに設けられ、前記対物レ
ンズを経て入射された光束に基づき、第1の双眼光束を
形成する一対のリレーレンズとを含む 第1の双眼接眼光学系;前記第1のハウジングに設けら
れ、前記第1の双眼光束が入射されることにより、第1
の双眼用の光学像を形成する 分割光学系;前記第1のハウジングに設けられ、前記一
対のリレーレンズにより形成される前記第1の双眼光束
を分割して、少なくとも前記開口から射出可能とする第
2の双眼光束を含む複数の分割光束形成する 瞳分割光学系;前記第1のハウジングに設けられ、前記
対物光学系の入射瞳と略共役な瞳位置に配置され、前記
瞳位置で光束を分割するように前記複数の分割光束の少
なくとも1つの光束を分割して、第3の双眼光束を形成
し、該第3の双眼光束を前記開口から射出可能とする 第2のハウジング;前記開口に取り付けられ、前記開口
から射出される前記第2の双眼光束の進行方向に平行な
軸に関して、少なくとも第1及び第2の回転角度に設定
可能である 第2の双眼接眼光学系;前記第2のハウジングに設けら
れ、前記第2のハウジングが前記第1の回転角度に設定
された場合には前記第2の双眼光束が入射されることに
より、前記第2の双眼光束に基づく第2の双眼用の光学
像を形成し、前記第2のハウジングが前記第2の回転角
度に設定された場合には前記第3の双眼光束が入射され
ることにより、前記第3の双眼光束に基づく第2の双眼
用の光学像を形成する。 【0124】2.クレーム1の顕微鏡であって、前記分
割光学系は、前記第1の双眼光束が入射されることによ
り、透過して前記第1の双眼接眼光学系に導光する第1
の分割光学系と、反射して前記瞳分割光学系側に導光す
る第2の分割光学系とを形成する。 3.クレーム1の顕微鏡であって、前記第2の双眼光束
及び前記第3の双眼光束が前記第1のハウジングの前記
開口から射出される時、前記対物光学系、前記分割光学
系及び前記瞳分割光学系の配置に基づいて前記第2の双
眼光束及び前記第3の双眼光束は前記第2のハウジング
の前記回転軸から略等距離の位置を通過する。 【0125】4.クレーム1の顕微鏡であって、前記第
1のハウジングは、前記対物光学系を保持する対物ハウ
ジング、前記分割光学系及び前記瞳分割光学系を保持す
る中間鏡筒ハウジング、及び前記第1の接眼光学系を保
持する接眼鏡筒ハウジングを有する。 5.クレーム4の顕微鏡であって、前記中間鏡筒ハウジ
ングは前記開口を有している。 【0126】6.クレーム1の顕微鏡であって、前記第
2のハウジングが前記第1の回転角度に設定された状態
では前記第2の双眼接眼光学系が前記第1の双眼接眼光
学系に対向する方位となり、この状態では前記第1の双
眼光束に等価な前記第2の双眼光束を前記開口を経て前
記第2の双眼接眼光学系に導光し、かつ前記第2のハウ
ジングが前記第2の回転角度に設定された状態では前記
第2の双眼接眼光学系が前記第1の双眼接眼光学系の側
方となる方位となり、この状態では前記第3の双眼光束
を前記開口を経て前記第2の双眼接眼光学系に導光す
る。 7.クレーム1の顕微鏡であって、前記第2のハウジン
グは前記第1のハウジングに対して前記開口から射出さ
れる前記第2の双眼光束の進行方向に平行な軸を中心軸
として回転自在に取り付けられる。 【0127】8.クレーム7の顕微鏡であって、さらに
前記瞳分割光学系を保持する第3のハウジング;このハ
ウジングは前記第2のハウジングの回転軸と同軸で回転
可能に前記第1のハウジング内に配置されており、か
つ、前記第2のハウジングと前記3のハウジングとを連
結する連結部材;この連結部材は前記第2のハウジング
の回転力を前記第3のハウジングに伝達し、前記第3の
ハウジングを前記第2のハウジングの回転に連動させて
回転させる。 9.クレーム1の顕微鏡であって、前記第2のハウジン
グは前記第1のハウジングに対して前記開口に着脱可能
に取付けられる。 【0128】10.クレーム1の顕微鏡であって、前記
第2のハウジングを前記第1の回転角度と前記第2の回
転角度に位置決めする位置決め手段を有する。 11.クレーム1の顕微鏡であって、前記瞳分割光学系
は、前記第2の双眼光束における各一方の光束をそれぞ
れ分割して、2組の第3の双眼光束を形成する。 12.クレーム1の顕微鏡であって、前記瞳分割光学系
は一対の3角プリズムで形成される。 【0129】13.クレーム1の顕微鏡であって、前記
分割光学系は、前記第2の双眼光束の一方の光路上に配
置される分割プリズム(この分割プリズムは前記第2の
双眼光束の一方を透過光束と反射光束に分割する)と、
光束ガイド光学系(この光束ガイド光学系は、前記反射
光束または前記反射光束の一方を前記瞳分割光学系に導
光する、他方を前記開口に導く)とから構成される。 【0130】14.クレーム1の顕微鏡であって、前記
分割光学系は、前記第1の双眼光束の一方の光路上に配
置される第1の分割プリズム及び第2の分割プリズム
(前記第1の分割プリズムは前記第1の双眼光束の一方
を第1の透過光束と第1の反射光束とに分割する、前記
第1の反射光束は前記瞳分割光学系に導光される、前記
第1の透過光束は前記第2の分割プリズムに入射して前
記第2の分割プリズムにより第2の透過光束と第2の反
射光束とに分割される、前記第2の透過光束は前記第1
の双眼光束の一方を形成し、前記第2の反射光束は前記
第2の双眼光束の一方を形成する)で構成される。 【0131】15.顕微鏡は以下のように構成される:
対物光学系;被検体からの光束を集光する対物レンズ及
び該対物レンズに対向して配置された一対のリレーレン
ズを含み、前記対物レンズに入射する光束に基づいて第
1の双眼光束を生成する瞳分割光学系;前記対物光学系
の入射瞳と略共役な瞳位置に配置され、前記瞳位置で前
記第1の双眼光束の少なくとも一方の光束を分割して、
第2の双眼光束を生成する双眼接眼光学系;前記第1の
双眼光束又は前記第2の双眼光束に基づき、双眼観察用
の光学像を生成するハウジング;前記第1の双眼光束及
び前記第2の双眼光束が前記双眼接眼光学系へ入射する
位置で、前記第1の双眼光束及び前記第2の双眼光束の
進行方向が前記対物レンズの光軸に対して平行で、かつ
前記第1の双眼光束及び前記第2の双眼光束が略同一円
周上に位置するように、前記対物光学系及び前記瞳分割
光学系が配置される。 【0132】16.クレーム15の顕微鏡であって、前
記双眼光学系は第1の双眼光学系であり、顕微鏡 はさ
らに第2の双眼接眼光学系(この第2の双眼接眼光学系
は前記ハウジングに設けられ、前記第1の双眼光束が入
射する)を有する。 17.クレーム15の顕微鏡であって、さらに分割光学
系(この分割光学系は前記ハウジングに設けられ、前記
第1の双眼光束が入射されることにより、前記第1の双
眼光束を分割して、第2の双眼接眼光学系に導光すると
共に、前記瞳分割光学系にも導光する)を有する。 【0133】18.クレーム15の顕微鏡であって、前
記ハウジングは、前記第1の双眼光束及び前記第2の双
眼光束が略同一円周上に位置する軸を回転中心として前
記双眼接眼光学系を異なる方向から着脱可能としてい
る。 19.クレーム15の顕微鏡であって、前記ハウジング
は、前記第1の双眼光束及び前記第2の双眼光束が略同
一円周上に位置する軸を回転中心として前記双眼接眼光
学系を回動自在である。 【0134】20.クレーム15の顕微鏡であって、前
記ハウジングは、前記対物光学系と、前記双眼接眼光学
系と、前記瞳分割光学系を含む2つの双眼光束を出射す
る光学系とをそれぞれ別体の第1、第2、第3ハウジン
グに収納すると共に、前記第1、第2、第3ハウジング
が相互に着脱自在である。 21.クレーム15の顕微鏡であって、前記一対のリレ
ーレンズにより作られる第1の双眼光束の片側の光束
は、前記瞳分割光学系により作られる第2の双眼光束と
共用となる。 【0135】22.クレーム15の顕微鏡であって、前
記瞳分割光学系と、前記瞳分割光学系による双眼光束が
入射される前記双眼接眼光学系とが回転中心を同一にし
て一体的に回動する。 23.クレーム15の顕微鏡であって、前記瞳分割光学
系と前記双眼光束が入射する前記双眼接眼光学系との間
に、前記一対のリレーレンズにより作られる第1の双眼
光束を前記瞳分割光学系から出射される第2の双眼光束
と平行になるように指向させる光学反射部材が配置され
る。 【0136】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、助
手は術者用の双眼接眼光学系と対向する方向からは術者
側と同じ立体感で観察できると共に、その状態から観察
方向を側方等に変更することができ、また、この場合に
は瞳分割する光学系を介して立体感は劣るものの立体像
を観察することができる。従って、助手の観察位置を変
更して観察ができるので、各科兼用で使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態に
係り、図1は本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡
の側面図。 【図2】図2は図1の手術用顕微鏡における第2中間鏡
筒ハウジング等を外した状態で第1中間鏡筒ハウジング
側の光学系の配置を示す上面図。 【図3】図3は図1の手術用顕微鏡における第2中間鏡
筒ハウジング側を90°回転して固定した状態での背面
図。 【図4】図4ないし図7は本発明の第2の実施の形態に
係り、図4は本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡
の側面図。 【図5】図5は図4の手術用顕微鏡における回動ハウジ
ングを外した状態で外ハウジング側の光学系の配置を示
す上面図。 【図6】図6は図4の手術用顕微鏡の背面図。 【図7】図7は図6の状態から回動ハウジング側を略9
0°回転した場合の背面図。 【図8】図8ないし図10は本発明の第3の実施の形態
に係り、図8は本発明の第3の実施の形態の手術用顕微
鏡の側面図。 【図9】図9は図8の手術用顕微鏡の上面図。 【図10】図10は図8の手術用顕微鏡の回動ハウジン
グを90°回転した状態での背面図。 【図11】図11ないし図13は本発明の第4の実施の
形態に係り、図11は本発明の第4の実施の形態の手術
用顕微鏡の側面図。 【図12】図12は図11の手術用顕微鏡における第2
中間鏡筒ハウジング等を外した状態で第1中間鏡筒ハウ
ジング側の光学系の配置を示す上面図。 【図13】図13は図11の手術用顕微鏡における第2
中間鏡筒ハウジング側を90°回転して固定した状態で
の背面図。 【符号の説明】 1…手術用顕微鏡 10…対物光学系 11…対物レンズ 12…リレーレンズ 13…対物ハウジング 20…瞳分割光学系 21…第1ハーフプリズム 23…第3ハーフプリズム 25…平行プリズム 26…第2三角プリズム 27…光束分割プリズム 28…第3三角プリズム 29…第1中間鏡筒ハウジング 30…45°反射プリズム 31…第2中間鏡筒ハウジング 34…固定ピン 40A,40B…双眼接眼光学系 42…接眼レンズ S1、S1′、S2、S3…光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊一郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H052 AA13 AB18 AB24 AB25 AB27 AD03 AD04

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 開口を有する第1のハウジング;前記第
    1のハウジングに設けられた対物レンズ及び前記第1の
    ハウジングに設けられ、前記対物レンズを経て入射され
    た光束に基づき、第1の双眼光束を形成する一対のリレ
    ーレンズとを含む対物光学系;前記第1のハウジングに
    設けられ、前記第1の双眼光束が入射されることによ
    り、第1の双眼用の光学像を形成する第1の双眼接眼光
    学系;前記第1のハウジングに設けられ、前記一対のリ
    レーレンズにより形成される前記第1の双眼光束を分割
    して、少なくとも前記開口から射出可能とする第2の双
    眼光束を含む複数の分割光束形成する分割光学系;前記
    第1のハウジングに設けられ、前記対物光学系の入射瞳
    と略共役な瞳位置に配置され、前記瞳位置で光束を分割
    するように前記複数の分割光束の少なくとも1つの光束
    を分割して、第3の双眼光束を形成し、該第3の双眼光
    束を前記開口から射出可能とする瞳分割光学系;前記開
    口に取り付けられ、前記開口から射出される前記第2の
    双眼光束の進行方向に平行な軸に関して、少なくとも第
    1及び第2の回転角度に設定可能である第2のハウジン
    グ;前記第2のハウジングに設けられ、前記第2のハウ
    ジングが前記第1の回転角度に設定された場合には前記
    第2の双眼光束が入射されることにより、前記第2の双
    眼光束に基づく第2の双眼用の光学像を形成し、前記第
    2のハウジングが前記第2の回転角度に設定された場合
    には前記第3の双眼光束が入射されることにより、前記
    第3の双眼光束に基づく第2の双眼用の光学像を形成す
    る第2の双眼接眼光学系;を備えたことを特徴とする手
    術用顕微鏡。
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