JP2003202222A - 変位測定方法、変位測定装置、変位測定用冶具、x線分析用ホルダの治具、x線分析方法及びx線分析装置 - Google Patents

変位測定方法、変位測定装置、変位測定用冶具、x線分析用ホルダの治具、x線分析方法及びx線分析装置

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JP2003202222A JP2002000589A JP2002000589A JP2003202222A JP 2003202222 A JP2003202222 A JP 2003202222A JP 2002000589 A JP2002000589 A JP 2002000589A JP 2002000589 A JP2002000589 A JP 2002000589A JP 2003202222 A JP2003202222 A JP 2003202222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物に高さや厚みの差があっても、また
表面が傾斜していてもそれらの影響を排除し、表面形状
を正確に測定できる変位測定方法、変位測定装置、変位
計測用の冶具を提供する。また、X線分析用ホルダの治
具、X線分析方法及びX線分析装置を提供する。 【解決手段】 この変位測定装置は、被測定物3の表面
4の被測定面について変位測定を行うとともに変位測定
の際の基準となる変位測定平面1aを有する変位測定部
1と、変位測定平面に対し所定の位置関係になるように
位置決められた測定基準平面11aと、被測定物を傾斜
自在の状態から測定基準平面に表面の一部が当接するよ
うに付勢する付勢手段15a〜15cとを有し被測定物
を測定基準平面に固定して保持する保持部10と、を備
える。保持部で傾斜自在の被測定物の表面の一部を測定
基準平面に付勢し当接させることで被測定物を変位測定
平面に対し所定の位置関係に位置決めた状態で変位測定
を実行できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物の表面の
変位を測定する変位測定方法、変位測定装置、変位測定
用冶具、X線分析用ホルダの治具、変位測定方法を用い
たX線分析方法及びX線分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光X線分析装置の使用用途の一
つとして工場等の管理分析についての使用があり、この
工場の管理分析では製品の生産工程と対応して多数の試
料について分析が行われる。このため、日々行われる蛍
光X線分析を迅速に行うことが生産性の向上のために求
められている。
【0003】一方、蛍光X線分析は分析試料の表面形
状、高さ形状に差があると、X線強度に影響を与え、分
析値が変動してしまい、精度のよい蛍光X線分析を行う
ことができない問題があった。これに対し、本願の発明
者らは、先に、分析対象の試料の分析面形状に基づいて
X線強度の補正を行うことで精度の良い蛍光X線分析が
可能な蛍光X線分析装置を提案した(特願2000−2
73020)。
【0004】蛍光X線分析を行う前に分析試料の表面形
状を測定するための従来の変位測定方法によれば、図9
のように、試料台の上に試料を載せて変位計測装置から
光ビームを照射してその表面からの反射光を受光するこ
とで試料の表面の変位を測定し、試料台を図のように横
方向及び紙面垂直方向に移動しながら測定を繰り返し、
所定の領域における表面形状を測定する。
【0005】上述のように蛍光X線分析を行う前には分
析試料の表面形状を正確に把握する必要があるが、上述
の従来の変位測定によれば、次のような問題があった。 (1)測定対象の試料の個体差により、試料厚み・高さ
が異なると正確な形状差が測定できない。 (2)試料に傾斜(傾き)があると、測定結果に試料傾
斜の影響が加わるため、本来の試料表面形状を反映しな
い測定結果となる。
【0006】このため、上述の従来の方法で表面形状を
測定した試料についてX線分析により得られたX線強度
を補正するとき、結果として、正確に補正することがで
きず、X線分析結果の精度が低下してしまう。また、試
料によっては、比較的薄い板状のものがあり、試料をホ
ルダに保持した状態で上述の表面形状測定を行うことが
あるが、この場合も、上述と同様の問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の問題に鑑み、分析対象の試料等の被測定物
に高さや厚みの差があっても、また表面が傾斜していて
もそれらの影響を排除し、表面形状を正確に測定できる
変位測定方法、変位測定装置、変位計測用の冶具を提供
することを目的とする。
【0008】また、上述の変位測定方法を用いてX線分
析の精度を向上できるようにしたX線分析方法及びX線
分析装置、更にはX線分析方法及びX線分析装置に用い
ることのできるX線分析用ホルダの治具を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による変位測定方法は、被測定物の表面の被
測定面について変位測定部側の変位測定平面を基準にし
て変位測定を行う変位測定方法であって、前記被測定物
を傾斜自在の状態から、前記変位測定平面に対し所定の
位置関係になるように位置決められた測定基準平面に前
記表面の一部が当接するように付勢することで前記被測
定物を前記測定基準平面に固定して前記被測定面の変位
測定を行うことを特徴とする。
【0010】この変位測定方法によれば、傾斜自在の被
測定物の表面の一部を測定基準平面に付勢し当接させる
ことで被測定物を変位測定平面に対し所定の位置関係に
位置決めた状態で変位測定を実行できるから、測定対象
の複数の被測定物の被測定面に高さや厚みの差があって
も、また表面が傾斜していてもそれらの影響を排除で
き、表面形状を正確に測定できる。なお、上記変位測定
の方法としては、被測定物の表面に変位測定平面から光
ビームを照射し、その表面からの反射光を受光すること
で表面の変位測定を行う非接触方法、または、短針を被
測定物の表面に接触させて表面の変位測定を行う接触方
法を適用できる。
【0011】また、前記所定の位置関係は、前記測定基
準平面と前記変位測定平面との間が平行であること及び
一定の距離であることの少なくとも一方とすることがで
きる。これにより、被測定物の表面の一部が当接する測
定基準平面を変位測定平面と平行な状態として変位測定
でき、また測定基準平面から変位測定平面までの距離を
所定距離にして変位測定できる。
【0012】また、本発明による変位測定装置は、被測
定物の表面の被測定面について変位測定を行うとともに
前記変位測定の際の基準となる変位測定平面を有する変
位測定部と、前記変位測定平面に対し所定の位置関係に
なるように位置決められた測定基準平面と、前記被測定
物を傾斜自在の状態から前記測定基準平面に前記表面の
一部が当接するように付勢する付勢手段とを有し前記被
測定物を前記付勢手段による付勢で前記測定基準平面に
固定して保持する保持部と、を備えることを特徴とす
る。
【0013】この変位測定装置によれば、保持部におい
て傾斜自在の被測定物の表面の一部を測定基準平面に付
勢し当接させることで被測定物を変位測定平面に対し所
定の位置関係に位置決めた状態で変位測定を実行できる
から、測定対象の複数の被測定物の表面に高さや厚みの
差があっても、また表面が傾斜していてもそれらの影響
を排除でき、表面形状を正確に測定できる。なお、上記
変位測定部は、被測定物の表面に変位測定平面から光ビ
ームを照射し、その表面からの反射光を受光することで
表面の変位測定を行う非接触方式、または、短針を被測
定物の表面に接触させて表面の変位測定を行う接触方式
で構成できる。
【0014】また、前記所定の位置関係は、前記測定基
準平面と前記変位測定平面との間が平行であること及び
一定の距離であることの少なくとも一方とすることがで
きる。これにより、被測定物の表面の一部が当接する測
定基準平面を変位測定平面と平行な状態として変位測定
でき、また測定基準平面から変位測定平面までの距離を
所定距離として変位測定できる。
【0015】また、前記保持部は、前記測定基準平面が
形成された基準部材と、前記基準部材と対向するように
設けられた対向部材と、前記基準部材と前記対向部材と
の間に前記被測定物を傾斜自在に支持するように設けら
れた中間部材と、を有し、前記付勢手段が前記被測定物
を前記測定基準平面に当接させるように前記中間部材を
前記基準部材に向けて付勢するように構成できる。
【0016】また、前記基準部材が前記変位測定部に対
向するように配置され、前記基準部材と前記対向部材と
の間に設けられた支持部材が前記中間部材を移動可能に
支持し、前記中間部材が前記被測定物を前記表面の反対
側面で点接触状態で支持するとともに、前記変位測定部
側からの光ビームが前記表面に照射されるように前記基
準部材に孔を設けるように構成できる。
【0017】また、本発明による変位測定用冶具は、被
測定物の表面の被測定面について外部の変位測定平面を
基準にして変位測定を行うときに前記被測定物を保持す
るための冶具であって、前記変位測定平面に対し所定の
位置関係になるように位置決められた測定基準平面と、
前記被測定物を傾斜自在の状態から前記測定基準平面に
前記表面の一部が当接するように付勢する付勢手段と、
を備え、前記被測定物を前記付勢手段による付勢で前記
測定基準平面に固定して保持することを特徴とする。
【0018】この変位測定用冶具によれば、傾斜自在の
被測定物の表面の一部を測定基準平面に付勢し当接させ
ることで被測定物を変位測定平面に対し所定の位置関係
に位置決めた状態で変位測定を実行できる。従って、変
位測定時において測定対象の複数の被測定物の表面に高
さや厚みの差があっても、また表面が傾斜していてもそ
れらの影響を排除でき、表面形状を正確に測定できる。
【0019】上記変位測定用冶具は、前記測定基準平面
が形成された基準部材と、前記基準部材と対向するよう
に設けられた対向部材と、前記基準部材と前記対向部材
との間に前記被測定物を傾斜自在に支持するように設け
られた中間部材と、を更に備え、前記付勢手段が前記被
測定物を前記測定基準平面に当接させるように前記中間
部材を前記基準部材に向けて付勢するように構成でき
る。
【0020】前記基準部材と前記対向部材との間に設け
られた支持部材が前記中間部材を移動可能に支持し、前
記中間部材が前記被測定物を前記表面の反対側面で点接
触状態で支持するとともに、前記基準部材が前記変位測
定部に対向するように配置され、前記変位測定のための
光ビームが前記表面に照射されるように前記基準部材に
孔を設けるように構成できる。
【0021】また、本発明によるX線分析用ホルダの治
具は、X線分析の対象である試料が収容されるホルダを
外部の基準平面に対し位置決め可能なように保持するた
めの冶具であって、前記基準平面に対し所定の位置関係
になるように位置決められた位置決め基準平面と、前記
ホルダを傾斜自在の状態から前記位置決め基準平面に前
記ホルダの一部が当接するように付勢する付勢手段と、
を備え、前記ホルダを前記付勢手段による付勢で前記位
置決め基準平面に固定して保持することを特徴とする。
【0022】このX線分析用ホルダの冶具によれば、傾
斜自在の状態のホルダの一部を位置決め基準平面に付勢
し当接させることでホルダを外部の基準平面に対し所定
の位置関係に位置決めた状態にできる。従って、例えば
基準平面を変位測定部側の変位測定平面とし、試料表面
の変位測定を行うとき、使用する複数のホルダに高さや
厚みの差があっても、またホルダが傾斜していてもそれ
らの影響を排除でき、試料の表面形状を正確に測定でき
る。また、X線分析時にも、ホルダの一部をX線分析に
関する基準平面に当接させた状態でX線分析を行うこと
ができる。これにより、X線分析を変位測定と同様の状
態で行うことができる。
【0023】また、本発明によるX線分析方法は、ホル
ダに収容されたX線分析の対象である試料の表面につい
て変位測定部側の変位測定平面を基準にして変位測定を
行う際に、前記ホルダを傾斜自在の状態から前記変位測
定平面に対し所定の位置関係になるように位置決められ
た測定基準平面に前記ホルダの一部が当接するように付
勢することで前記ホルダを前記測定基準平面に固定して
前記表面の変位測定を行うステップと、前記変位を測定
した試料を前記ホルダに収容した状態でX線分析を行う
ステップと、前記X線分析の結果を前記表面の変位計測
結果に基づいて補正するステップと、を含むことを特徴
とする。
【0024】このX線分析方法によれば、傾斜自在の状
態のホルダの一部を測定基準平面に付勢し当接させるこ
とでホルダを変位測定平面に対し所定の位置関係に位置
決めた状態にできる。従って、試料表面の変位測定を行
うとき、使用する複数のホルダに高さや厚みの差があっ
ても、またホルダが傾斜していてもそれらの影響を排除
でき、試料の表面形状を正確に測定できるので、この測
定結果に基づいてX線分析結果を精度よく補正でき、そ
のためX線分析結果の精度を向上できる。
【0025】また、前記X線分析のステップを実行する
際に、前記ホルダの前記一部をX線分析に関する基準平
面に当接させることにより、X線分析を変位測定と同様
の状態で同じ相対位置関係の下で行うことができるの
で、X線分析結果の精度を更に向上できる。
【0026】また、前記試料のX線分析のステップの実
行後に、前記X線分析を行った試料について前記変位測
定のステップを実行するようにしてもよい。即ち、両ス
テップの順番を逆にして試料のX線分析を実行してから
その試料の変位測定を行ってもよい。
【0027】また、前記試料の表面の高さ変位情報と前
記X線分析におけるX線強度との関係情報を予め求めて
おき、前記表面の変位測定結果から得た前記試料の表面
高さ変位情報に基づいて前記X線強度を補正することが
好ましい。
【0028】また、本発明によるX線分析装置は、ホル
ダに収容されたX線分析の対象である試料の表面につい
て変位測定を行うとともに前記変位測定の際の基準とな
る変位測定平面を有する変位測定部と、前記変位測定平
面に対し所定の位置関係になるように位置決められた測
定基準平面と、前記ホルダを傾斜自在の状態から前記測
定基準平面に前記ホルダの一部が当接するように付勢す
る付勢手段とを有し前記ホルダを前記付勢手段による付
勢で前記測定基準平面に固定して保持する保持部と、前
記試料が前記ホルダに収容されかつ前記ホルダの前記一
部がX線分析に関する基準面に当接した状態で前記試料
についてX線分析を行うX線分析手段と、前記X線分析
の結果を前記表面の変位計測結果に基づいて補正する補
正手段と、を備えることを特徴とする。
【0029】このX線分析装置によれば、傾斜自在の状
態のホルダの一部を測定基準平面に付勢し当接させるこ
とでホルダを変位測定平面に対し所定の位置関係に位置
決めた状態にできる。従って、試料表面の変位測定を行
うとき、使用する複数のホルダに高さや厚みの差があっ
ても、またホルダが傾斜していてもその影響を排除で
き、試料の表面形状を正確に測定できるので、この測定
結果に基づいてX線分析結果を精度よく補正でき、その
ためX線分析結果の精度を向上できる。更に、X線分析
を変位測定と同様の状態で同じ相対位置関係の下で行う
ことができるので、X線分析結果の精度を更に向上でき
る。
【0030】また、前記試料の表面の高さ変位情報と前
記X線分析におけるX線強度との関係情報を記憶する記
憶手段を備え、前記補正手段が前記表面の変位測定結果
から得た前記試料の表面高さ変位情報と前記記憶手段に
記憶された関係情報とにより前記X線強度を補正するこ
とが好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明による第1及び第2
の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0032】〈第1の実施の形態〉
【0033】図1は第1の実施の形態を示す変位測定装
置の概略的構成を示す正面図である。図1に示すよう
に、本実施の形態の変位測定装置は、表面変位測定の対
象である被測定物3の表面4に対し変位測定平面1aか
らレーザ光を照射しその表面4からの反射光を受光する
ことで変位測定平面1aと表面4との間の距離を計測す
ることにより表面4の変位測定を行うレーザ変位計1
と、レーザ変位計1を制御しかつ得られた測定データを
処理する制御部2と、被測定物3を保持するための保持
部10と、を備える。
【0034】保持部10は、レーザ変位計1の変位測定
平面1aに対向するように位置し変位測定時に保持部側
の基準となる測定基準平面11aを有する基準部材11
と、基準部材11と対向するように設けられ図では底板
を構成する対向部材12と、基準部材11と対向部材1
2との間に被測定物3を支持するように設けられた中間
部材13と、対向部材12と基準部材11とを平行とな
るように連結し互いを固定しかつ中間部材13を支持す
る棒状の複数の支持部材14a、14b、14cと、各
支持部材14a〜14cに挿入された状態で対向部材1
2と中間部材13との間に配置されて中間部材13を図
の上方に付勢する複数のコイルばね15a、15b、1
5cと、を備える。
【0035】基準部材11の図の下面に形成された測定
基準平面11aは、レーザ変位計1の変位測定平面1a
に対し平行になるとともに変位測定平面1aとの間の距
離aが一定の距離になるように設定されている。レーザ
変位計1はレーザ光の照射部と反射光の受光部とを備え
るが、この照射部と受光部とが変位測定平面1aを基準
にして変位測定を行うので、保持部10側では測定基準
平面11aを変位測定時の基準にできる。また、基準部
材11は、被測定物3の表面4がレーザ変位計1からの
レーザ光で照射されるように孔部11bを有する。
【0036】中間部材13は、その中央部分に被測定物
3が収まるような凹部13aを有し、凹部13a内のほ
ぼ中央に略球状のボール部材13bが取り付けられてい
る。被測定物3が凹部13a内に位置するとき、被測定
物3の底面5がボール部材13bと点接触状態となり、
被測定物3はボール部材13bを中心に360度の範囲
で傾斜自在となる。このボール部材13bにより被測定
物3が自由に傾斜できるので、中間部材13と一体に図
1の上方に押し上げられたとき、その表面4が測定基準
平面11aに容易に密着して当接する。
【0037】また、中間部材13は、複数の支持部材1
4a〜14cにより比較的大きく傾斜可能なように支持
されており、被測定物3の傾斜、高さ、厚みの差異を緩
和させることができるような自由度の高い構造となって
いる。
【0038】中間部材13が凹部13a内で被測定物3
を支持した状態でコイルばね15a〜15cにより図の
上方に付勢されると、被測定物3がその端部4aで基準
部材11の測定基準平面11aに押し付けられて当接す
ることにより、被測定物3がレーザ変位計1の変位測定
平面1aに対し平行になり変位測定平面1aとの間の距
離が一定の距離aになるようになっている。
【0039】次に、図1の変位測定装置による変位測定
の動作について説明する。図1の保持部10は対向部材
12が破線で示すXYステージの試料台19に載ってお
り、試料台19上でXY方向に平面的に移動するように
なっている。
【0040】まず、被測定物3を中間部材13の凹部1
3aに収めると、被測定物3が底面5でボール部材13
bに載って傾斜自在となるが、中間部材13がコイルば
ね15a〜15cにより図の上方に付勢されることによ
り、被測定物3の表面4がその外周端部4aで基準部材
11の測定基準平面11aに押し付けられて当接する。
これにより被測定物3を保持部10内に保持するが、こ
のとき、表面4が傾斜していても表面4の外周端部4a
と測定基準平面11aとの当接により被測定物3がレー
ザ変位計1の変位測定平面1aに対し平行になるととも
に、被測定物3の厚さ(高さ)に関わらず変位測定平面
1aとの間の距離が一定の距離aになる。
【0041】上述の状態で、レーザ変位計1がレーザ光
を被測定物3の表面4に照射し、表面4からの反射光を
受光することで、変位測定平面1aと表面4との間の距
離を測定し、この変位測定データを制御部2で処理して
から表示し出力する。被測定物3の表面4上で一点の測
定が終了すると、保持部10全体をXYステージで図1
の横方向または紙面垂直方向に移動させて変位測定を繰
り返しながら表面4の所定の領域内の変位測定を行う。
【0042】以上のようにして被測定物3の表面4につ
いて変位測定を行うが、上述のように、被測定物3が測
定基準平面11aを基準にして変位測定平面1aと平行
にかつ変位測定平面1aとの間の距離が一定に保たれて
いるので、被測定物の厚さが異なったり表面が傾斜して
いても、その変位測定に及ぼす影響を排除できかつ測定
対象の多数の被測定物の個体差による影響を排除でき
る。このため、被測定物の高さ・厚みの個体差に関係な
く、各被測定物の表面形状のみが反映した変位測定結果
を得ることができ、正確な変位測定及び表面形状測定が
可能となる。
【0043】次に、被測定部3の代わりに図1の変位測
定装置に装着可能なX線分析用の試料を収容したホルダ
について図2を参照して説明する。図2は、広く一般に
用いられている理学電機工業株式会社製のX線分析用の
試料を収容可能なX線分析用ホルダの断面図である。
【0044】図2に示すように、ホルダ21は、円筒状
に形成されたホルダ本体22と、板状の試料20を収容
する試料受け部23と、試料受け部23を覆うようにし
て本体22の上端に取り付けられる蓋部24と、試料2
0を覆いかつ試料20の表面が露出するように孔25a
が設けられるとともに蓋部24に取り付けられるマスク
25と、本体22内の底部に固定された盲板27と、試
料受け部23を図の上方に付勢するように本体22内の
盲板27と試料受け部23との間に設けられたばね26
と、を備える。
【0045】ホルダ21では試料受け部23がばね26
で付勢されるため、試料20が図の上方に付勢されてマ
スク25と試料受け部23との間で保持されるが、この
とき、試料20の表面20aが蓋部24の外周端部24
aと同一平面で保持されるようになっている。
【0046】試料20が上述のホルダ21内に収容され
て固定された状態で、図1の保持部10をX線分析用試
料のホルダ21の冶具とし、図1に示す被測定物3の代
わりにホルダ21を取り付けることができる。この場
合、基準部材11の測定基準平面11aにホルダ21の
蓋部24の外周端部24aが付勢されて当接するように
なっている。なお、ホルダ21のマスク25の外周端面
が測定基準平面11aに当接するようにしてもよい。
【0047】図1において、ホルダ21を中間部材13
の凹部13aに載せてから複数のコイルばね15a〜1
5cで図の上方に付勢されることによりホルダ21の外
周端部24aが基準部材11の測定基準平面11aに当
接する。これにより、図1の被測定物3と同様に、ホル
ダ21が傾斜していても外周端部24aがレーザ変位計
1の変位測定平面1aに対し平行になるとともに、ホル
ダ21の厚さ(高さ)に関わらず変位測定平面1aとの
間の距離が一定になる。この状態で、レーザ変位計1に
よりホルダ21に収容された試料20の表面20aにつ
いて変位測定を行うので、使用する複数のホルダ21の
厚さが異なったりホルダ本体22の底面22aが傾斜し
ていても、その変位測定に及ぼす影響を排除できかつホ
ルダ21の加工精度等に起因する個体差による影響を排
除できるので、正確な変位測定及び表面形状測定が可能
となる。
【0048】次に、試料20の表面20aにX線を照射
して試料20の蛍光X線分析を後述の図5のように行う
が、この場合、ホルダ21を外周端部24aで基準平面
に対し平行かつ一定距離を保った状態でX線分析を行う
ことができ、また、変位測定時と同じ状態で蛍光X線分
析を行うのでX線分析結果の精度を更に向上でき、好ま
しい。
【0049】
【実施例】
【0050】次に、図1、図2に示す変位計測装置によ
り表面変位(表面形状)測定を行った実施例を説明す
る。被測定物3としては、図2のホルダ21に保持した
試料20とした。この試料は、粉末の分析試料と融剤と
を配合し加熱溶融後に冷却固化する公知のガラスビード
法を用いて作製した蛍光X線分析用の分析試料であっ
た。この試料20を収容したホルダを図1の保持部10
に保持した状態で試料台19の上でXY方向に平面的に
移動させながら表面20aの変位測定を行った。また、
比較例としてホルダ21を従来の図9のような試料台に
載せた状態で同じ試料について同じレーザ変位計を用い
て変位測定を行った。その測定結果を図3,図4に示
す。
【0051】図3(a)は実施例による試料表面の1ラ
イン分の変位量の測定結果であり、図3(b)は比較例
による同じ試料表面の1ライン分の変位量の測定結果で
ある。図4(a)は実施例による試料全体の測定結果を
立体的に示す図でありz方向が表面の変位量(高さ)を
示し、図4(b)は比較例による試料全体の測定結果を
立体的に示す図である。図3,図4から分かるように、
比較例では試料・ホルダの傾きの影響が現れており、試
料表面が水平で測定されないため傾いた表面形状が得ら
れ、正常な試料表面形状を得ることができないのに対
し、実施例では試料・ホルダの傾斜の影響がなく試料表
面を水平にして本来の表面形状を反映した変位測定がで
き、正常な試料形状を得ることができた。
【0052】〈第2の実施の形態〉
【0053】次に、第2の実施の形態による蛍光X線分
析装置について図5を参照して説明する。図5は第2の
実施の形態のX線分析装置の要部を示す正面図である。
図5に示すように、このX線分析装置は、変位測定部4
0で図2の試料20を収容したホルダ21を保持した状
態で試料20の表面の変位測定を行い、そのホルダ21
をX線分析室37に搬送しホルダ21に収容した試料2
0のX線分析を行うように構成されている。
【0054】図5に示すように、蛍光X線分析装置は、
試料20をそれぞれ保持した複数のホルダ21を公転可
能に保持するターンテーブル41と、ターンテーブル4
1を回転させるモータ32と、ターンテーブル41上の
変位測定位置42でホルダ21に収容された試料20の
表面変位を測定するための変位測定部40と、ターンテ
ーブル41上の試料受渡位置30に対しホルダ21を把
持しながら移動させるためのアーム部33aを有するア
ーム搬送部33と、アーム搬送部33により搬送された
ホルダ21を一時的に保管し内部が配管34aを通して
真空排気される予備室34とを備える。
【0055】また、図5の蛍光X線分析装置は、ホルダ
21を予備室34とX線分析位置31との間を移動させ
る間に保持する保持部材36と、保持部材36を予備室
34とX線分析位置31との間を搬送するための搬送部
35と、配管37aを通して真空排気される蛍光X線分
析室37と、蛍光X線分析室37内のX線分析位置31
にあるホルダ21の試料20の表面に対しX線を照射す
るX線管38と、X線管38からの試料20に対するX
線照射で表面20aから発生する蛍光X線の強度を検出
し分光分析を行う分光室39と、ホルダ21の外周端部
24aが位置決め基準部材45の基準平面45aに当接
するように傾斜自在の状態のホルダ21をばね部材31
bで付勢しながら保持する保持部31aと、を備える。
ホルダ21の外周端部24aが基準平面45aに当接し
た状態でホルダ21がX線分析位置31でX線分析に適
する所定位置に位置決めされる。基準平面45aがX線
管38の図の長手軸方向hに対し直交するように設定さ
れており、ホルダ21が所定位置に位置決められると、
ホルダ21の外周端部24aが長手軸方向hに対し直交
するように位置決められる。
【0056】また、予備室34とX線分析室37との間
に、両室34と37を隔離しかつ連通させるように図5
の矢印のように移動可能な移動部材34bが設けられて
おり、予備室34は、真空排気するときに移動部材34
bで密閉され、X線分析室17との間でホルダ21を移
動させるときに移動部材34bで開放されるようになっ
ている。
【0057】図5の蛍光X線分析装置の変位測定部40
は、図1と同様のレーザ変位計1と、ホルダ21の外周
端部24aが当接する測定基準平面43aを有する基準
部43と、測定基準平面43aにホルダ21の外周端部
24aが当接するように傾斜自在の状態のホルダ21を
ばね部材44aで付勢しながら保持する保持部44と、
を備える。測定基準平面43aはレーザ変位計1の変位
測定平面1aに対し平行でかつ所定の距離となるように
位置決められている。保持部44がターンテーブル41
の変位測定位置42にあるときに、保持部44に保持さ
れたホルダ21の試料表面20aにレーザ変位計1から
レーザ光を照射することで図1と同様に表面20aにお
ける変位量を測定できる。なお、保持部44のばね部材
44aを複数配置してもよい。同様にX線分析室37内
のばね部材31bも複数配置してもよい。
【0058】次に、図5の蛍光X線分析装置の動作につ
いて図6のフローチャートにより説明する。まず、試料
20を収容したホルダ21を図5のようにターンテーブ
ル41上の保持部44内でばね部材44aで付勢するこ
とでホルダ21の外周端部24aを基準部43の測定基
準平面43aに当接させることにより、ホルダ21を変
位測定位置42にセットする(S01)。次に、試料2
0の表面20aの変位測定を上述と同様にして行い、そ
の変位量測定値を図1の制御部2で記憶してから(S0
2)、ホルダ21を変位測定位置42から排出し(S0
3)、ホルダ21をターンテーブル41、アーム搬送部
33及び搬送部35により試料受渡位置30から予備室
34を経てX線分析室37内のX線分析位置31に移動
させる(S04)。このとき、ホルダ21はその外周端
部24aが保持部31aのばね部材31bによる付勢で
位置決め基準部材45の基準平面45aに当接し、ホル
ダ21がX線分析位置31でX線管38に対し所定位置
に位置決めされる。
【0059】次に、ホルダ21内の試料20の表面20
aに対しX線管38からX線を照射し、このX線照射で
表面20aから発生した蛍光X線が分光室39に向か
い、分光室39でその強度が検出され測定されて分光分
析される(S05)。このようにして得られた蛍光X線
分析データを工程S02で測定した試料20の表面(分
析面)20aの変位量(表面高さ)に基づいて補正して
から(S06)、分析データとして出力する(S0
7)。
【0060】上述の工程S06における補正の例を図7
により説明する。図7は、元素Pbの分析時における試
料20の分析面20aの平均高さとX線強度との関係を
実験的に求め、この関係を図7に示す近似式により表し
たものである。図7のように、工程S02の測定で得た
図3(a)、図4(a)のような縦軸(z方向)の高さ
から所定領域内における平均高さzを求め、図7の近似
式で平均高さzに対応するX線強度sを求め、このX線
強度sを補正されたX線強度とする。なお、図7のよう
な近似式が図1の制御装置2の記憶部に記憶されてい
る。
【0061】上述の図7のような関係データを分析対象
の各元素ごとに予め求めておき、各元素ごとに補正する
ことで、試料20に含まれる各元素成分についての分析
データを得ることができる。このとき、分析面20aの
変位量(高さ)を精度よく測定できるので、精度よく補
正された分析データを得ることができる。
【0062】また、上述の蛍光X線分析(S05)が終
了すると、その分析の終了した試料20のホルダ21を
X線分析位置31から上述と逆の経路で排出する(S0
8)。
【0063】以上のようにして、ホルダ21内の試料2
0について表面変位測定及びX線分析を行うことができ
るが、この場合、工程S02においてホルダ21の外周
端部24aが当接する基準平面43aがレーザ変位計1
の変位測定平面1aに対し平行であり、ホルダ21の厚
さ(高さ)に関わらず変位測定平面1aとの間の距離が
一定になるので、正確な変位測定ができる。また、工程
S05において試料20を収容したホルダ21の外周端
部24aが基準平面45aに当接することでホルダ21
をX線管38に対し所定位置に正確に位置決めした状態
でX線分析を行うことができる。このように、変位測定
とX線分析とをホルダ21の外周端部24aが基準平面
43aと45aに対し同じ相対位置関係でそれぞれ同じ
ように当接した状態で実行できるので、X線分析結果の
精度を更に向上できる。
【0064】また、一般的に蛍光X線分析を行なう場
合、分析試料を蛍光X線分析装置専用の図2のようなホ
ルダに入れて分析が行なわれるが、薄帯試料を分析する
際にも同様のホルダに収容して分析が行なわれるが、試
料が薄いため、ホルダにセットしたときに薄帯試料は変
形を起こし易い。その結果、試料の変形により表面形状
が変わり、蛍光X線測定強度が変動して、薄帯試料の分
析値が本来の値からずれてしまう。これに対し、本実施
の形態では、上述のように、ホルダに収容したままの状
態で試料の表面形状の測定を行い、ホルダによる傾きや
高さの個体差に左右されることなく、試料そのものの表
面形状の測定を行うことができ、その形状測定した状態
で蛍光X線分析を行うので、表面形状測定及び蛍光X線
分析を精度よく行うことができる。
【0065】次に、図5の蛍光X線分析装置による別の
動作について図8を参照して説明する。この分析工程
は、最初にホルダ内の試料のX線分析を行い、その後そ
の試料の変位量測定を行うものであり、それ以外は図6
と同様である。まず、試料20を収容したホルダ21を
ターンテーブル41上にセットし(S21)、ホルダ2
1を試料受渡位置30からX線分析室37内のX線分析
位置31に移動させる(S22)。X線分析位置31で
ホルダ21内の試料20について分光分析を行う(S2
3)。次に、ホルダ21をX線分析位置31から試料受
渡位置30まで排出してから(S24)、ターンテーブ
ル41で回転移動し、保持部44内でホルダ21を変位
測定位置42にセットする(S25)。次に、試料20
の表面20aの変位測定を行い(S26)、この試料2
0の表面(分析面)20aの変位量(表面高さ)に基づ
いて工程S23で得た蛍光X線分析データを補正してか
ら(S27)、分析データとして出力する(S28)。
一方、変位測定の終了したホルダ21は変位測定位置4
2から排出する(S29)。このようにして、図6と同
様にX線分析と変位測定とを実行することができ、図6
の場合と同様の効果を得ることができる。
【0066】なお、図1の保持部10または図5の保持
部44と同様の構造を有するように変位測定用の冶具を
構成でき、また、被測定物をX線分析用のホルダ内の試
料とすることができるので、X線分析用ホルダの治具を
構成できる。
【0067】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、中間部材13を付勢する構造は、図1の構
造に限定されず、被測定物を載せる中間部材を図の下方
からゴム・ばね等の弾性部材からなる付勢機構で上方に
付勢し押し上げかつ自由傾斜するような他の構造であっ
てもよい。この場合、中間部材を付勢する付勢機構とし
て、スポンジ、空気圧、油圧、ネジ上げ式等による構造
としてもよい。また、中間部材は、板状に限定されず、
被測定物を載せて付勢される構造であればよく、例え
ば、棒状またはメッシュ部材等の構造でもよく、また面
状の部材ではなく、傾斜の自由度が一層効くボール等で
もよい。
【0068】また、被測定物としては蛍光X線分析用の
試料に限定されずに、表面での変位量や表面形状を測定
する必要のある他の物であってもよいことは勿論であ
る。また、図1では、被測定物を上方で位置決める構成
としたが、下方、水平方向または水平方向から傾斜した
状態で位置決めるようにしてもよいことは勿論である。
また、この位置決めに応じて測定基準平面を図1のよう
な上方に設定した上面基準のみならず、下面基準、側面
基準としてもよい。
【0069】また、図1の変位測定装置では、測定基準
平面11aと変位測定平面1aとの間を平行かつ一定距
離に設定したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、両者が傾斜していてもよいことは勿論である。例え
ば、図5において、基準平面45aとX線管38の長手
軸方向hとが直交状態から90度未満になるように設定
してもよく、この場合、変位測定部40においても、測
定基準平面43aと変位測定平面1aとが同様の相対位
置になるように設定することで、変位測定とX線分析と
を同じ相対位置関係の下で実行でき、好ましい。
【0070】
【発明の効果】本発明による変位測定方法、変位測定装
置、変位計測用の冶具によれば、測定対象の複数の被測
定物に高さや厚みの差があっても、また表面が傾斜して
いてもそれらの影響を排除し、表面形状を正確に測定で
きる。また、本発明によるX線分析用ホルダの治具、X
線分析方法及びX線分析装置によれば、X線分析の精度
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す変位測定装置の概略的
構成を示す正面図である。
【図2】図1の保持部に装着できる、X線分析用の試料
を収容するX線分析用ホルダの断面図である。
【図3】図3(a)は本実施例による試料表面の1ライ
ン分の変位量の測定結果を示す図であり、図3(b)は
比較例による同じ試料表面の1ライン分の変位量の測定
結果を示す図である。
【図4】図4(a)は実施例による試料全体の測定結果
を立体的に示す図であり、図4(b)は比較例による試
料全体の測定結果を立体的に示す図である。
【図5】第2の実施の形態のX線分析装置の要部を示す
正面図である。
【図6】図5の蛍光X線分析装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図7】蛍光X線分析結果を補正するための試料分析面
の平均高さと蛍光X線強度との関係を示す図である。
【図8】図5の蛍光X線分析装置の別の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】従来の表面変位の測定方法を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ変位計(変位測定部) 1a 変位測定平面 3 被測定物 4 被測定物3の表面 10 保持部 11 基準部材 11a 測定基準平面 12 対向部材 13 中間部材 13a ボール部材 14a〜14c 支持部材 15a〜15c コイルばね(付勢手段) 20 試料 20a 試料20の表面、分析面 21 ホルダ 24a ホルダ21の外周端部(ホルダの一
部) 31 X線分析位置 31a 保持部 31b ばね部材 37 X線分析室 38 X線管 45a 基準平面 40 変位測定部 42 変位測定位置 43a 基準平面(測定基準平面) 44 保持部 44a ばね部材(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 常雄 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA06 AA24 AA53 BB05 CC00 GG04 MM03 PP22 2F069 AA42 AA66 GG07 GG52 GG62 HH09 JJ14 MM02 MM24 2G001 AA01 BA04 CA01 FA08 JA12 PA02 PA06 PA11 PA16 QA02 RA03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の表面の被測定面について変位
    測定部側の変位測定平面を基準にして変位測定を行う変
    位測定方法であって、 前記被測定物を傾斜自在の状態から、前記変位測定平面
    に対し所定の位置関係になるように位置決められた測定
    基準平面に前記表面の一部が当接するように付勢するこ
    とで前記被測定物を前記測定基準平面に固定して前記被
    測定面の変位測定を行うことを特徴とする変位測定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記所定の位置関係は、前記測定基準平
    面と前記変位測定平面との間が平行であること及び一定
    の距離であることの少なくとも一方であることを特徴と
    する請求項1に記載の変位測定方法。
  3. 【請求項3】 被測定物の表面の被測定面について変位
    測定を行うとともに前記変位測定の際の基準となる変位
    測定平面を有する変位測定部と、 前記変位測定平面に対し所定の位置関係になるように位
    置決められた測定基準平面と、前記被測定物を傾斜自在
    の状態から前記測定基準平面に前記表面の一部が当接す
    るように付勢する付勢手段とを有し前記被測定物を前記
    付勢手段による付勢で前記測定基準平面に固定して保持
    する保持部と、 を備えることを特徴とする変位測定装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の位置関係は、前記測定基準平
    面と前記変位測定平面との間が平行であること及び一定
    の距離であることの少なくとも一方であることを特徴と
    する請求項3に記載の変位測定装置。
  5. 【請求項5】 前記保持部は、前記測定基準平面が形成
    された基準部材と、前記基準部材と対向するように設け
    られた対向部材と、前記基準部材と前記対向部材との間
    に前記被測定物を傾斜自在に支持するように設けられた
    中間部材と、を有し、前記付勢手段が前記被測定物を前
    記測定基準平面に当接させるように前記中間部材を前記
    基準部材に向けて付勢することを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の変位測定装置。
  6. 【請求項6】 前記基準部材が前記変位測定部に対向す
    るように配置され、前記基準部材と前記対向部材との間
    に設けられた支持部材が前記中間部材を移動可能に支持
    し、前記中間部材が前記被測定物を前記表面の反対側面
    で点接触状態で支持するとともに、前記変位測定部側か
    らの光ビームが前記表面に照射されるように前記基準部
    材に孔を設けたことを特徴とする請求項3,4または5
    に記載の変位測定装置。
  7. 【請求項7】 被測定物の表面の被測定面について外部
    の変位測定平面を基準にして変位測定を行うときに前記
    被測定物を保持するための冶具であって、 前記変位測定平面に対し所定の位置関係になるように位
    置決められた測定基準平面と、前記被測定物を傾斜自在
    の状態から前記測定基準平面に前記表面の一部が当接す
    るように付勢する付勢手段と、を備え、前記被測定物を
    前記付勢手段による付勢で前記測定基準平面に固定して
    保持することを特徴とする変位測定用冶具。
  8. 【請求項8】 前記測定基準平面が形成された基準部材
    と、前記基準部材と対向するように設けられた対向部材
    と、前記基準部材と前記対向部材との間に前記被測定物
    を傾斜自在に支持するように設けられた中間部材と、を
    更に備え、前記付勢手段が前記被測定物を前記測定基準
    平面に当接させるように前記中間部材を前記基準部材に
    向けて付勢することを特徴とする請求項7に記載の変位
    測定用冶具。
  9. 【請求項9】 前記基準部材と前記対向部材との間に設
    けられた支持部材が前記中間部材を移動可能に支持し、
    前記中間部材が前記被測定物を前記表面の反対側面で点
    接触状態で支持するとともに、前記基準部材が前記変位
    測定部に対向するように配置され、前記変位測定のため
    の光ビームが前記表面に照射されるように前記基準部材
    に孔を設けたことを特徴とする請求項7または8に記載
    の変位測定用冶具。
  10. 【請求項10】 X線分析の対象である試料が収容され
    るホルダを外部の基準平面に対し位置決め可能なように
    保持するための冶具であって、 前記基準平面に対し所定の位置関係になるように位置決
    められた位置決め基準平面と、前記ホルダを傾斜自在の
    状態から前記位置決め基準平面に前記ホルダの一部が当
    接するように付勢する付勢手段と、を備え、前記ホルダ
    を前記付勢手段による付勢で前記位置決め基準平面に固
    定して保持することを特徴とするX線分析用ホルダの治
    具。
  11. 【請求項11】 ホルダに収容されたX線分析の対象で
    ある試料の表面について変位測定部側の変位測定平面を
    基準にして変位測定を行う際に、前記ホルダを傾斜自在
    の状態から前記変位測定平面に対し所定の位置関係にな
    るように位置決められた測定基準平面に前記ホルダの一
    部が当接するように付勢することで前記ホルダを前記測
    定基準平面に固定して前記表面の変位測定を行うステッ
    プと、 前記変位を測定した試料を前記ホルダに収容した状態で
    X線分析を行うステップと、 前記X線分析の結果を前記表面の変位計測結果に基づい
    て補正するステップと、を含むことを特徴とするX線分
    析方法。
  12. 【請求項12】 前記X線分析のステップを実行する際
    に、前記ホルダの前記一部をX線分析に関する基準平面
    に当接させることを特徴とする請求項11に記載のX線
    分析方法。
  13. 【請求項13】 前記試料のX線分析のステップの実行
    後に、前記X線分析を行った試料について前記変位測定
    のステップを実行することを特徴とする請求項11また
    は12に記載のX線分析方法。
  14. 【請求項14】 前記試料の表面の高さ変位情報と前記
    X線分析におけるX線強度との関係情報を予め求めてお
    き、前記表面の変位測定結果から得た前記試料の表面高
    さ変位情報に基づいて前記X線強度を補正する請求項1
    1,12または13に記載のX線分析方法。
  15. 【請求項15】 ホルダに収容されたX線分析の対象で
    ある試料の表面について変位測定を行うとともに前記変
    位測定の際の基準となる変位測定平面を有する変位測定
    部と、 前記変位測定平面に対し所定の位置関係になるように位
    置決められた測定基準平面と、前記ホルダを傾斜自在の
    状態から前記測定基準平面に前記ホルダの一部が当接す
    るように付勢する付勢手段とを有し前記ホルダを前記付
    勢手段による付勢で前記測定基準平面に固定して保持す
    る保持部と、 前記試料が前記ホルダに収容されかつ前記ホルダの前記
    一部がX線分析に関する基準面に当接した状態で前記試
    料についてX線分析を行うX線分析手段と、 前記X線分析の結果を前記表面の変位計測結果に基づい
    て補正する補正手段と、を備えることを特徴とするX線
    分析装置。
  16. 【請求項16】 前記試料の表面の高さ変位情報と前記
    X線分析におけるX線強度との関係情報を記憶する記憶
    手段、を備え、 前記補正手段が前記表面の変位測定結果から得た前記試
    料の表面高さ変位情報と前記記憶手段に記憶された関係
    情報とにより前記X線強度を補正する請求項15に記載
    のX線分析装置。
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CN111751393A (zh) * 2019-03-27 2020-10-09 中国石油化工股份有限公司 一种xrd粘土测试装样装置
CN112284254A (zh) * 2020-10-19 2021-01-29 湖北新金洋资源股份公司 一种铝熔体体积的测算装置

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