JP2003202166A - 吸収冷凍機 - Google Patents
吸収冷凍機Info
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- JP2003202166A JP2003202166A JP2002002175A JP2002002175A JP2003202166A JP 2003202166 A JP2003202166 A JP 2003202166A JP 2002002175 A JP2002002175 A JP 2002002175A JP 2002002175 A JP2002002175 A JP 2002002175A JP 2003202166 A JP2003202166 A JP 2003202166A
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- evaporator
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- absorption
- refrigerant vapor
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/27—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸収器の吸収促進効果を向上すること。
【解決手段】 冷水が流通する蒸発器チューブに冷媒を
散布してこの冷媒を蒸発させる蒸発器110と、蒸発器
110に隣接して配設され、冷水が流通する吸収器チュ
ーブ116aを蒸発器110からの冷媒蒸気122の流
れに直行するように水平配置して、吸収器チューブ11
6aに吸収液を散布する吸収器114とを備える吸収冷
凍機であって、吸収器114を流れる冷媒蒸気が所定の
適正動圧を示すように吸収器チューブ116を配列した
構成を有する。
散布してこの冷媒を蒸発させる蒸発器110と、蒸発器
110に隣接して配設され、冷水が流通する吸収器チュ
ーブ116aを蒸発器110からの冷媒蒸気122の流
れに直行するように水平配置して、吸収器チューブ11
6aに吸収液を散布する吸収器114とを備える吸収冷
凍機であって、吸収器114を流れる冷媒蒸気が所定の
適正動圧を示すように吸収器チューブ116を配列した
構成を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収冷凍機に関
し、特に、その吸収器の吸収を促進する手段に関するも
のである。
し、特に、その吸収器の吸収を促進する手段に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】吸収冷凍機は、冷房用の冷水が流通する
蒸発器チューブに液冷媒を散布する蒸発器と、冷水が流
通する吸収器チューブに吸収液(例えば、臭化リチウム
液)を散布し、上記蒸発器から流入する冷媒蒸気を上記
吸収液の吸湿力によって吸収する吸収器とを備えてい
る。上記吸収器において使用する吸収液は、低温である
ほど上記冷媒蒸気を良く吸収する。上記吸収器チューブ
は、内部を流通する冷水によってこの吸収液を冷却する
目的で設けられている。
蒸発器チューブに液冷媒を散布する蒸発器と、冷水が流
通する吸収器チューブに吸収液(例えば、臭化リチウム
液)を散布し、上記蒸発器から流入する冷媒蒸気を上記
吸収液の吸湿力によって吸収する吸収器とを備えてい
る。上記吸収器において使用する吸収液は、低温である
ほど上記冷媒蒸気を良く吸収する。上記吸収器チューブ
は、内部を流通する冷水によってこの吸収液を冷却する
目的で設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記吸収器チューブ
は、前記蒸発器からの冷媒蒸気の流れに直行するように
水平配置され、その上方から散布される吸収液を冷却す
る。そして、蒸発器で発生した冷媒蒸気は、エリミネー
タを介して吸収器内に横方向に流入し、上記吸収器内を
移動していく間に上記吸収器内に散布された吸収液に吸
収される。ところで、従来の吸収冷凍機においては、吸
収器内における冷媒蒸気の動圧についての考慮がなされ
ておらず、このため、吸収器の吸収促進効果が低いとい
う問題点があった。本発明の目的は、このような状況に
鑑み、吸収器の吸収促進効果を向上することができる吸
収冷凍機を提供することにある。
は、前記蒸発器からの冷媒蒸気の流れに直行するように
水平配置され、その上方から散布される吸収液を冷却す
る。そして、蒸発器で発生した冷媒蒸気は、エリミネー
タを介して吸収器内に横方向に流入し、上記吸収器内を
移動していく間に上記吸収器内に散布された吸収液に吸
収される。ところで、従来の吸収冷凍機においては、吸
収器内における冷媒蒸気の動圧についての考慮がなされ
ておらず、このため、吸収器の吸収促進効果が低いとい
う問題点があった。本発明の目的は、このような状況に
鑑み、吸収器の吸収促進効果を向上することができる吸
収冷凍機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷水が流通す
る蒸発器チューブに冷媒を散布してこの冷媒を蒸発させ
る蒸発器と、該蒸発器に隣接して配設され、冷水が流通
する吸収器チューブを前記蒸発器からの冷媒蒸気の流れ
に直行するように水平配置して、該吸収器チューブに吸
収液を散布する吸収器とを備える吸収冷凍機であって、
前記吸収器を流れる前記冷媒蒸気が所定の適正動圧を示
すように前記吸収器チューブを配列させたことを特徴と
している。この発明によれば、吸収器を流れる前記冷媒
蒸気が所定の適正動圧を示すように吸収器チューブの配
列構成が設定されるので、吸収器の吸収促進効果が向上
する。
る蒸発器チューブに冷媒を散布してこの冷媒を蒸発させ
る蒸発器と、該蒸発器に隣接して配設され、冷水が流通
する吸収器チューブを前記蒸発器からの冷媒蒸気の流れ
に直行するように水平配置して、該吸収器チューブに吸
収液を散布する吸収器とを備える吸収冷凍機であって、
前記吸収器を流れる前記冷媒蒸気が所定の適正動圧を示
すように前記吸収器チューブを配列させたことを特徴と
している。この発明によれば、吸収器を流れる前記冷媒
蒸気が所定の適正動圧を示すように吸収器チューブの配
列構成が設定されるので、吸収器の吸収促進効果が向上
する。
【0005】上記所定の適正動圧は、1mmAqもしく
はその近傍の値に設定することが望ましい。上記適正動
圧を得るためには、上記吸収器チューブを千鳥状に配列
させることが望ましく、また、この千鳥状に配列させた
吸収器チューブは、上記冷媒蒸気の流れ方向に関して前
記蒸発器から離れるにしたがって配列ピッチが小さくな
るように配列することが望ましい。さらに、吸収促進効
果を向上するために、前記冷媒蒸気の流れを前記吸収チ
ューブにおける該蒸気流の上流側周面に向けてガイドす
るガイド手段を設けることができる。
はその近傍の値に設定することが望ましい。上記適正動
圧を得るためには、上記吸収器チューブを千鳥状に配列
させることが望ましく、また、この千鳥状に配列させた
吸収器チューブは、上記冷媒蒸気の流れ方向に関して前
記蒸発器から離れるにしたがって配列ピッチが小さくな
るように配列することが望ましい。さらに、吸収促進効
果を向上するために、前記冷媒蒸気の流れを前記吸収チ
ューブにおける該蒸気流の上流側周面に向けてガイドす
るガイド手段を設けることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。先ず、図1を参照して、本
発明が適用された吸収冷凍機の構成および動作の概略を
説明する。なお、図1はシステム構成を示すものであっ
て、各機器の実際の機械的な配置位置を示しているわけ
ではない。
施の形態について説明する。先ず、図1を参照して、本
発明が適用された吸収冷凍機の構成および動作の概略を
説明する。なお、図1はシステム構成を示すものであっ
て、各機器の実際の機械的な配置位置を示しているわけ
ではない。
【0007】図1において、蒸発器110の底部に貯留
された界面活性剤(この例では、アルコール)を含む冷
媒(この例では水)120は、液冷媒ポンプ111によ
って抽出された後、蒸発器110の内部に配置された散
布器112から熱交換装置113に散布される。この冷
媒120は、熱交換装置113を構成する多数の蒸発器
チューブ(伝熱管)の外面に沿って流下する過程で、そ
の蒸発器チューブの中を流過する冷水と熱交換すること
によって蒸発する。なお、冷却された冷水121は、図
示していない冷房負荷に供給される。
された界面活性剤(この例では、アルコール)を含む冷
媒(この例では水)120は、液冷媒ポンプ111によ
って抽出された後、蒸発器110の内部に配置された散
布器112から熱交換装置113に散布される。この冷
媒120は、熱交換装置113を構成する多数の蒸発器
チューブ(伝熱管)の外面に沿って流下する過程で、そ
の蒸発器チューブの中を流過する冷水と熱交換すること
によって蒸発する。なお、冷却された冷水121は、図
示していない冷房負荷に供給される。
【0008】蒸発器110の中で蒸発した冷媒蒸気12
2は、エリミネータ141を経て該蒸発器110に隣接
する吸収器114の内部に流入する。そして、この冷媒
蒸気122は、吸収器114の上部に配置された散布器
115から熱交換器116に散布される吸収液、例えば
臭化リチウム濃溶液に吸収されて希溶液123になり、
該吸収器114の底部に貯留される。なお、冷媒蒸気1
22が吸収液に吸収する際に発生する反応熱は、熱交換
器116を構成する多数の吸収器チューブ(伝熱管)の
中を流過する冷却水によって外部に取り出される。
2は、エリミネータ141を経て該蒸発器110に隣接
する吸収器114の内部に流入する。そして、この冷媒
蒸気122は、吸収器114の上部に配置された散布器
115から熱交換器116に散布される吸収液、例えば
臭化リチウム濃溶液に吸収されて希溶液123になり、
該吸収器114の底部に貯留される。なお、冷媒蒸気1
22が吸収液に吸収する際に発生する反応熱は、熱交換
器116を構成する多数の吸収器チューブ(伝熱管)の
中を流過する冷却水によって外部に取り出される。
【0009】吸収器114の底部に溜まった希溶液12
3は、溶液ポンプ117により抽出された後、低温熱交
換器118で加熱される。そして、過熱された希溶液の
一部は分岐して低圧再生器133に導入され、残部は、
高温熱交換器119で加熱された後、高圧再生器131
の中に流入する。高圧再生器131に流入した希溶液
は、該再生器の底部に貯留されている間に伝熱管132
の中を流過する熱源蒸気により加熱され、含有する冷媒
の一部が蒸発して濃溶液125になる。
3は、溶液ポンプ117により抽出された後、低温熱交
換器118で加熱される。そして、過熱された希溶液の
一部は分岐して低圧再生器133に導入され、残部は、
高温熱交換器119で加熱された後、高圧再生器131
の中に流入する。高圧再生器131に流入した希溶液
は、該再生器の底部に貯留されている間に伝熱管132
の中を流過する熱源蒸気により加熱され、含有する冷媒
の一部が蒸発して濃溶液125になる。
【0010】濃溶液125は、抽出されて高温熱交換器
119に流入し、そこで希溶液と熱交換することによっ
て冷却された後、低圧再生器133から抽出された濃溶
液127と合流して低温熱交換器118に流入する。そ
して、この低温熱交換器118において希溶液と熱交換
することによって再び冷却され、その後に、吸収器11
4に流入し、その散布器115から熱交換器116に散
布される。
119に流入し、そこで希溶液と熱交換することによっ
て冷却された後、低圧再生器133から抽出された濃溶
液127と合流して低温熱交換器118に流入する。そ
して、この低温熱交換器118において希溶液と熱交換
することによって再び冷却され、その後に、吸収器11
4に流入し、その散布器115から熱交換器116に散
布される。
【0011】また、高圧再生器131において濃溶液1
25から蒸発した冷媒蒸気126は、抽出されて低圧再
生器133の底部に配置されたチューブ134の中に導
入される。導入された冷媒蒸気は、チューブ134の中
を流過する過程でこのチューブ134外の濃溶液127
との熱交換により冷却されて液冷媒128になる。そし
て、加熱された濃溶液127から蒸発した冷媒蒸気12
9は、エリミネータ142を通って凝縮器135の中に
入る。
25から蒸発した冷媒蒸気126は、抽出されて低圧再
生器133の底部に配置されたチューブ134の中に導
入される。導入された冷媒蒸気は、チューブ134の中
を流過する過程でこのチューブ134外の濃溶液127
との熱交換により冷却されて液冷媒128になる。そし
て、加熱された濃溶液127から蒸発した冷媒蒸気12
9は、エリミネータ142を通って凝縮器135の中に
入る。
【0012】一方、チューブ(伝熱管)134の中で液
化した熱冷媒128は、凝縮器135の中の上部に配置
された散布器136から熱交換装置137に散布され
る。そして、凝縮器135の中で下降する過程で、冷媒
蒸気129を伴って熱交換装置137を構成する多数の
チューブ(伝熱管)の外面を流下し、その流下過程で、
該チューブの中を流過する冷却水により冷却されて上記
冷媒蒸気129が凝縮する。
化した熱冷媒128は、凝縮器135の中の上部に配置
された散布器136から熱交換装置137に散布され
る。そして、凝縮器135の中で下降する過程で、冷媒
蒸気129を伴って熱交換装置137を構成する多数の
チューブ(伝熱管)の外面を流下し、その流下過程で、
該チューブの中を流過する冷却水により冷却されて上記
冷媒蒸気129が凝縮する。
【0013】凝縮器135の底部に溜まった冷媒130
は、膨張弁139を流過することによって絞られた後、
蒸発器110の内方上部に配置されたノズル140から
噴射され、その一部がフラッシュ蒸発し、その残部は蒸
発器110の中の底部に貯留される。
は、膨張弁139を流過することによって絞られた後、
蒸発器110の内方上部に配置されたノズル140から
噴射され、その一部がフラッシュ蒸発し、その残部は蒸
発器110の中の底部に貯留される。
【0014】なお、蒸発器110から気液分離器141
を介して吸収器114に流入した冷媒蒸気122は、含
有するアルコールが凝縮して吸収器114の気液界面に
おける表面張力の不均一、つまり、蒸気吸収量のアンバ
ランスを引き起こす。このアンバランスは、吸収器11
4の液相部にいわゆるマランゴニ対流を発生させるの
で、結果的に、この吸収器114における水蒸気の吸収
を促進する。
を介して吸収器114に流入した冷媒蒸気122は、含
有するアルコールが凝縮して吸収器114の気液界面に
おける表面張力の不均一、つまり、蒸気吸収量のアンバ
ランスを引き起こす。このアンバランスは、吸収器11
4の液相部にいわゆるマランゴニ対流を発生させるの
で、結果的に、この吸収器114における水蒸気の吸収
を促進する。
【0015】ところで、本発明者らは、上記吸収器11
4に配設される吸収器チューブのモデル試験装置を用い
て媒蒸気流速の変化試験を実施し、図2に示すような試
験結果、つまり、吸収器の吸収性能を極大とする最適な
冷媒蒸気の動圧が存在するという新たな知見を得た。
4に配設される吸収器チューブのモデル試験装置を用い
て媒蒸気流速の変化試験を実施し、図2に示すような試
験結果、つまり、吸収器の吸収性能を極大とする最適な
冷媒蒸気の動圧が存在するという新たな知見を得た。
【0016】上記試験結果によれば、吸収器の吸収性能
を極大とする最適な冷媒蒸気の動圧は1mmAqであっ
た。そこで、本発明の実施の形態においては、動圧が1
mmAqもしくはその近傍の値を示すように上記蒸発器
チューブ116の配列構成を設定している。
を極大とする最適な冷媒蒸気の動圧は1mmAqであっ
た。そこで、本発明の実施の形態においては、動圧が1
mmAqもしくはその近傍の値を示すように上記蒸発器
チューブ116の配列構成を設定している。
【0017】図3は、上記1mmAqもしくはその近傍
の動圧を実現するための吸収器チューブ116aの配列
構成の一部を例示したものである。この例では、吸収器
チューブ116a群が図3の紙面に直交するように、つ
まり、蒸発器110からの冷媒蒸気122の流れに直行
するように水平に配置されている。また、吸収器チュー
ブ116a群は、それらの断面が千鳥状をなすように、
かつ、上記冷媒蒸気122の流れ方向に関して前記蒸発
器110から離れるにしたがって配列ピッチが小さくな
るように配列されている。なお、吸収器チューブ116
a群の縦方向配列ピッチは一定である。
の動圧を実現するための吸収器チューブ116aの配列
構成の一部を例示したものである。この例では、吸収器
チューブ116a群が図3の紙面に直交するように、つ
まり、蒸発器110からの冷媒蒸気122の流れに直行
するように水平に配置されている。また、吸収器チュー
ブ116a群は、それらの断面が千鳥状をなすように、
かつ、上記冷媒蒸気122の流れ方向に関して前記蒸発
器110から離れるにしたがって配列ピッチが小さくな
るように配列されている。なお、吸収器チューブ116
a群の縦方向配列ピッチは一定である。
【0018】吸収器チューブ116a群を千鳥状に配列
した場合の冷媒蒸気122の横気流に対する吸収性能
は、該チューブ116群を格子状に配列した場合のそれ
に比して18%程度高くなる。したがって、図2に示す
ような極大値を得るには、千鳥状配列を採用することが
好ましい。
した場合の冷媒蒸気122の横気流に対する吸収性能
は、該チューブ116群を格子状に配列した場合のそれ
に比して18%程度高くなる。したがって、図2に示す
ような極大値を得るには、千鳥状配列を採用することが
好ましい。
【0019】吸収器チューブ116a群の縦方向配列ピ
ッチは、上起動圧に影響を与えるとともに、吸収器チュ
ーブ116aにおける吸収液の灌水密度、偏流効果にも
影響を与えるので、上記適正動圧を勘案しながら吸収液
の灌水密度、偏流効果が適正化されるようにその大きさ
を設定してある。
ッチは、上起動圧に影響を与えるとともに、吸収器チュ
ーブ116aにおける吸収液の灌水密度、偏流効果にも
影響を与えるので、上記適正動圧を勘案しながら吸収液
の灌水密度、偏流効果が適正化されるようにその大きさ
を設定してある。
【0020】一方、吸収器チューブ116a群の横方向
配列ピッチは、大きく設定するほど動圧が低下する傾向
を示すので、上記適正動圧を勘案しながら設定してあ
る。上記したように、吸収器チューブ116a群の横方
向配列ピッチは、冷媒蒸気122の流れ方向に関して蒸
発器110から離れるにしたがって小さくなるように配
列されているが、これは以下の理由による。
配列ピッチは、大きく設定するほど動圧が低下する傾向
を示すので、上記適正動圧を勘案しながら設定してあ
る。上記したように、吸収器チューブ116a群の横方
向配列ピッチは、冷媒蒸気122の流れ方向に関して蒸
発器110から離れるにしたがって小さくなるように配
列されているが、これは以下の理由による。
【0021】すなわち、吸収器114内の冷媒蒸気12
2の流量は、蒸発器110に近い位置で多く、この蒸発
器110から離れるに伴って減少する傾向を示す。した
がって、蒸発器110に近い位置における吸収器チュー
ブ116aの配列密度を高くすると、圧損のために吸収
性能が低下し、また、蒸発器110から離れた位置にお
ける吸収器チューブ116aの配列密度を低くすると、
やはり吸収性能が低下することになる。そこで、上記実
施の形態においては、吸収器チューブ116a群の横方
向配列ピッチを、上記適正動圧を勘案しながら、蒸発器
110から離れるにしたがって小さくなるように設定し
ている。
2の流量は、蒸発器110に近い位置で多く、この蒸発
器110から離れるに伴って減少する傾向を示す。した
がって、蒸発器110に近い位置における吸収器チュー
ブ116aの配列密度を高くすると、圧損のために吸収
性能が低下し、また、蒸発器110から離れた位置にお
ける吸収器チューブ116aの配列密度を低くすると、
やはり吸収性能が低下することになる。そこで、上記実
施の形態においては、吸収器チューブ116a群の横方
向配列ピッチを、上記適正動圧を勘案しながら、蒸発器
110から離れるにしたがって小さくなるように設定し
ている。
【0022】なお、上記横方向配列ピッチは、連続的に
変化させても良いが、図3に示したように、蒸発器11
0から離れる方向に複数、たとえば3つの吸収器チュー
ブ配設域A,B,Cを順次規定し、それらの配設域A,
BおよびCにおける吸収器チューブ116aの配列ピッ
チをそれぞれ大、中および小に設定するようにしても良
い。
変化させても良いが、図3に示したように、蒸発器11
0から離れる方向に複数、たとえば3つの吸収器チュー
ブ配設域A,B,Cを順次規定し、それらの配設域A,
BおよびCにおける吸収器チューブ116aの配列ピッ
チをそれぞれ大、中および小に設定するようにしても良
い。
【0023】ところで、吸収器チューブ116aにおい
ては、図4に示すように、上方から散布された吸収液1
50がその両側周面で液膜151を形成しながら流下し
た後、この吸収器チューブ116aの下周面で集合して
下方に滴下する。吸収器チューブ116aを格子状に配
列させた場合には、上流側の吸収器チューブ116aの
遮蔽作用のために、吸収器チューブ116aの上流側周
面に向かう冷媒蒸気の量が極めて少なくなる。この場
合、上流側周面の液膜形成部151で吸収液が攪拌され
ないので、その吸収液の流れが層状になり、その結果、
吸収器114の吸収効率が低下する。これに対して、上
記実施の形態のように、吸収器チューブ116aを千鳥
配列すれば、該吸収器チューブ116aの上流側周面に
冷媒蒸気の流れが十分に作用することになるので、上流
側周面の液膜形成部151が冷媒蒸気で拡散されて吸収
器114の吸収効率が向上する。
ては、図4に示すように、上方から散布された吸収液1
50がその両側周面で液膜151を形成しながら流下し
た後、この吸収器チューブ116aの下周面で集合して
下方に滴下する。吸収器チューブ116aを格子状に配
列させた場合には、上流側の吸収器チューブ116aの
遮蔽作用のために、吸収器チューブ116aの上流側周
面に向かう冷媒蒸気の量が極めて少なくなる。この場
合、上流側周面の液膜形成部151で吸収液が攪拌され
ないので、その吸収液の流れが層状になり、その結果、
吸収器114の吸収効率が低下する。これに対して、上
記実施の形態のように、吸収器チューブ116aを千鳥
配列すれば、該吸収器チューブ116aの上流側周面に
冷媒蒸気の流れが十分に作用することになるので、上流
側周面の液膜形成部151が冷媒蒸気で拡散されて吸収
器114の吸収効率が向上する。
【0024】上記吸収器チューブ116aの上流側周面
の液膜形成部151により一層多量の冷媒蒸気を導くに
は、たとえば、図4に示すようなガイド板152を設け
ればよい。この場合、ガイド板152は、吸収器チュー
ブ116aの上流側周面のたとえば90度の角度域、も
しくはその近傍の角度域に冷媒蒸気流を導くように設け
ることが望ましい。
の液膜形成部151により一層多量の冷媒蒸気を導くに
は、たとえば、図4に示すようなガイド板152を設け
ればよい。この場合、ガイド板152は、吸収器チュー
ブ116aの上流側周面のたとえば90度の角度域、も
しくはその近傍の角度域に冷媒蒸気流を導くように設け
ることが望ましい。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、吸収器の吸収性能を極
大とする冷媒蒸気の適正動圧が存在することに着目し
て、吸収器を流れる冷媒蒸気が所定の適正動圧を示すよ
う吸収器チューブを配列させているので、吸収器の吸収
促進性能を大きく向上することができる。
大とする冷媒蒸気の適正動圧が存在することに着目し
て、吸収器を流れる冷媒蒸気が所定の適正動圧を示すよ
う吸収器チューブを配列させているので、吸収器の吸収
促進性能を大きく向上することができる。
【図1】本発明が適用される吸収冷凍機の一構成例を示
す概略図である。
す概略図である。
【図2】蒸気動圧と吸収器の吸収性能との関係を例示し
たグラフである。
たグラフである。
【図3】吸収器チューブの配列構成を例示した概略断面
図である。
図である。
【図4】吸収器チューブにおける吸収液の流下態様を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
110 蒸発器
111,117,153,154 ポンプ
112,115 散布器
113,116 熱交換器
116a 吸収器チューブ
114 吸収器
120 冷媒
121 冷水
122 冷媒蒸気
135 凝縮機
150 吸収液
151 液膜
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 川田 章広
兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号
三菱重工業株式会社高砂研究所内
(72)発明者 入谷 陽一郎
兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号
三菱重工業株式会社高砂研究所内
Fターム(参考) 3L093 MM02
Claims (5)
- 【請求項1】 冷水が流通する蒸発器チューブに冷媒を
散布してこの冷媒を蒸発させる蒸発器と、該蒸発器に隣
接して配設され、冷水が流通する吸収器チューブを前記
蒸発器からの冷媒蒸気の流れに直行するように水平配置
して、該吸収器チューブに吸収液を散布する吸収器とを
備える吸収冷凍機であって、 前記吸収器を流れる前記冷媒蒸気が所定の適正動圧を示
すように前記吸収器チューブを配列させたことを特徴と
する吸収冷凍機。 - 【請求項2】 前記適正動圧が1mmAqもしくはその
近傍の値である請求項1に記載の吸収冷凍機。 - 【請求項3】 前記吸収器チューブを千鳥状に配列した
ことを特徴とする請求項1または2に記載の吸収冷凍
機。 - 【請求項4】 前記吸収器チューブは、前記の冷媒蒸気
の流れ方向に関して前記蒸発器から離れるにしたがって
配列ピッチが小さくなるように配列されていることを特
徴とする請求項3に記載の吸収冷凍機。 - 【請求項5】 前記冷媒蒸気の流れを前記吸収チューブ
における該蒸気流の上流側周面に向けてガイドするガイ
ド手段を設けたことを特徴とする請求項2〜4のいずれ
かに記載の吸収冷凍機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002175A JP2003202166A (ja) | 2002-01-09 | 2002-01-09 | 吸収冷凍機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002175A JP2003202166A (ja) | 2002-01-09 | 2002-01-09 | 吸収冷凍機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003202166A true JP2003202166A (ja) | 2003-07-18 |
Family
ID=27642114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002002175A Withdrawn JP2003202166A (ja) | 2002-01-09 | 2002-01-09 | 吸収冷凍機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003202166A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013002790A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Daikin Industries Ltd | 冷凍装置 |
CN115682798A (zh) * | 2023-01-03 | 2023-02-03 | 山东省科学院能源研究所 | 一种错位交叉储热吸附床及海水淡化余热储热系统 |
-
2002
- 2002-01-09 JP JP2002002175A patent/JP2003202166A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013002790A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Daikin Industries Ltd | 冷凍装置 |
CN115682798A (zh) * | 2023-01-03 | 2023-02-03 | 山东省科学院能源研究所 | 一种错位交叉储热吸附床及海水淡化余热储热系统 |
US11964229B1 (en) | 2023-01-03 | 2024-04-23 | Energy Research Institute Of Shandong Academy Of Sciences | Staggered and crossed heat storage adsorption bed and seawater desalination waste heat storage system |
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