JPH047495Y2 - - Google Patents

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JPH047495Y2
JPH047495Y2 JP1984133202U JP13320284U JPH047495Y2 JP H047495 Y2 JPH047495 Y2 JP H047495Y2 JP 1984133202 U JP1984133202 U JP 1984133202U JP 13320284 U JP13320284 U JP 13320284U JP H047495 Y2 JPH047495 Y2 JP H047495Y2
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heat exchanger
cooling water
solution
absorber
concentrated solution
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JP1984133202U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、吸収冷凍機に係り、特に、高粘性
溶液を吸収液として用いる場合に、その高粘性溶
液の性能を十分に発揮できる構造の吸収器を備え
てなる吸収冷凍機に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種の吸収冷凍機は、第2図の概略構
成図に示すように構成されている。第2図におい
て、高温再生器10は、加熱源12が設けられる
とともに、配管14を介して分離器16と連通し
ている。分離器16には、蒸気管18と送液管2
0とが設けてある。蒸気管18が接続してある低
温再生器22の出側配管24は凝縮器26に接続
される。また、低温再生器22と凝縮器26と
は、蒸気管28によつても連通されている。さら
に、凝縮器26は散布管30を介して冷水熱交換
器32が設けてある蒸発器34と連通している。
一方、前記した送液管20は、高温熱交換器3
6に接続してある。高温熱交換器36の出側配管
38は低温再生器22に接続してある。そして、
低温再生器22の底部に設けた濃溶液配管40
は、低温熱交換器42を介して吸収器44に接続
される。この吸収器44には冷却水熱交換器46
が配設されており、この冷却水熱交換器46は、
連結管48を介して凝縮器26に配設した冷却水
熱交換器50と接続されている。
吸収器44の下部には、戻り配管52の一端が
接続してあり、この戻り配管52の他端は、循環
ポンプ54、低温熱交換器42、高温熱交換器3
6を介して高温再生器10に接続してある。な
お、56は煙道である。
第3図は、従来の吸収冷凍機に用いられる蒸発
器34及び吸収器44の構造を示す断面図であ
る。この図においても、第2図と同一構成要素に
は同一符号と付して説明を省略する。
第3図において、蒸発器34は、凝縮器26で
凝縮した冷媒を冷水熱交換器32に吹きつけ、冷
媒を蒸発させるようになつている。蒸発器34に
おいて蒸発した冷媒は吸収器44に入り、冷却水
熱交換器46に滴下される濃溶液に吸収されるよ
うになつている。冷却水熱交換器46には冷却水
が流れているので、吸収と冷却とが同時に行われ
ている。このような構造の吸収器は、一般的に、
水−臭化リチウム系のような比較的粘性の低い溶
液において用いられているものである。
上記の吸収冷凍機は次の通り動作する。
高温再生器10内の希溶液は、加熱源12によ
り加熱され、高温状態となつて分離器16に入
る。分離器16は、高温の希溶液を冷媒蒸気と濃
溶液とに分離し、冷媒蒸気を蒸気管18により低
温再生器22に送るとともに、濃溶液を送液管2
0により高温熱交換器36に送る。高温熱交換器
36に入つた濃溶液は、高温再生器10に送られ
る希溶液と熱交換して希溶液を温めた後、出側配
管38により低温再生器22内に入る。
蒸気管18により低温再生器22に入つた冷媒
蒸気は、高温熱交換器36からの濃溶液を加熱し
た後、出側配管24により凝縮器26に導かれ
る。また、低温再生器22内の濃溶液は、加熱さ
れて濃溶液と冷媒蒸気とになり、冷媒蒸気が蒸気
管28を介して凝縮器26に導かれ、濃溶液が濃
溶液配管40により低温熱交換器42に導かれ
る。
一方、蒸気管18により低温再生器22に入つ
た冷媒蒸気は、一部が凝縮して凝縮液となり、気
液混合状態で出側配管24を介して凝縮器26に
導かれる。
凝縮器26内に入つた冷媒蒸気は、冷却水熱交
換器50により冷却され、液体冷媒となつた後、
散布管30を介して低圧の蒸発器34内に散布さ
れる。蒸発器34内に散布された液体冷媒は、蒸
発器34内において冷水熱交換器32内を流れる
冷却用の水を冷却しつつ蒸発し、吸収器44内に
流入する。他方、低温再生器22から低温熱交換
器42に導かれた濃溶液は、循環ポンプ54によ
り低温熱交換器42に圧送されてくる希溶液と熱
交換をして冷却された後、吸収器44内に散布さ
れる。この吸収器44内に散布された濃溶液は、
冷却水熱交換器46によつて冷却されるととも
に、蒸発器34から流入してくる冷媒蒸気を吸収
し、希溶液となる。この希溶液は、戻り配管52
を介して循環ポンプ54により吸引され、低温熱
交換器42、高温熱交換器36を介して再び高温
再生器10に送られる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来技術にあつて
は、冷媒として水を用いているために、その蒸気
圧ならびに冷媒自体の物性(0℃以下で凝結す
る)から0℃以下の低温熱源を利用することは、
ほとんど不可能である。
そこで、たとえばメタノールを冷媒として用い
た新しい冷媒溶液の開発が進められている。
しかしながら、かかる溶液は、粘性が高いた
め、吸収液内部への冷媒の拡散が遅く、かつ、新
しい吸収表面が生じにくいという不都合がある。
また、この溶液は、高粘性のため、吸収と冷却
とを同時に行うことは難しいという問題もある。
この問題は、吸収と冷却とを別個に行わせれば解
決するが、このようにするこ吸収器内の温度が高
くなつてしまい、しかも、吸収器側の溶液循環量
を多くしなければならない。そのため、溶液循環
ポンプの動力が多大となる。
さらに、係る従来技術によれば、吸収器、蒸発
器の能力が十分に発揮されないという問題もあ
る。
この考案は上述した問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、高粘性溶液を吸収液として
用いた場合でも、吸収能力が最大限に発揮できる
構造の吸収器を有する吸収式冷凍機を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案は、希溶液
を加熱する加熱源が設けてある高温再生器と、こ
の高温再生器により加熱した希溶液を冷媒蒸気と
濃溶液とに分離する分離器と、濃溶液が前記高温
再生器に流入する希溶液と熱交換する熱交換器
と、冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器と、この凝縮器
により凝縮した液体冷媒が散布されて蒸発し、冷
却用水を冷却する低圧の蒸発器と、前記熱交換器
からの前記濃溶液が散布され、前記蒸発器から流
入した蒸気を吸収して希溶液となる吸収器と、こ
の吸収器において生じた希溶液を前記熱交換機に
圧送する循環ポンプとを有する吸収冷凍機におい
て、冷媒として高粘性のものを用い、前記吸収器
には、冷媒蒸気を吸収する際の反応熱を吸収する
冷却水が流れる冷却水熱交換器を上下方向に複数
段となるように設け、この冷却水熱交換器の間
に、濃溶液を細分化させて小粒子にして冷媒蒸気
を吸収させるためのデミスターをそれぞれ配設
し、かつ濃溶液を噴霧状にする手段を、冷却水熱
交換器の上部であつて、その冷却水熱交換器の上
面全体に均一に散布できる位置に配設することに
よつて、濃溶液が数回に分割されて冷媒蒸気を吸
収できるようにしたことを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
吸収冷凍器の吸収器内において、冷却水熱交換
器では冷却を行い、上記デミスターによつて溶液
は細分化されるので、常に新しい溶液表面が現わ
れる。このようにしたため、濃溶液への冷媒の吸
収能力が促進される。デミスターで濃溶液が細分
化された後に、このように細分化された溶液を再
び冷却水熱交換器に流し、さらにまたデミスター
で溶液を細分化するという工程がくり返し行われ
ることになる。
したがつて、この考案によれば、常に新しい溶
液表面が現われるので、濃溶液の吸収能力が最大
限に発揮されることになる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図に基づいて説
明する。
第1図は、この考案に係る吸収冷凍機の吸収器
の実施例を示す断面図である。
第1図において、吸収器44′は、冷媒蒸気と
の吸収熱をうばう冷却水熱交換器46を上下方向
に複数段となるように設け、該冷却水熱交換器4
6の間に、濃溶液を細分化させて小粒子にするデ
ミスター60をそれぞれ配設し、かつ濃溶液を噴
霧状にするスプレー62を、冷却水熱交換器46
の上部であつて、その冷却水熱交換器46の全体
に均一に散布できる位置に配設して構成されてい
る。
次に、このような構成になる実施例の作用を説
明する。
スプレー62によつて冷却水熱交換器46に均
一に散布された濃溶液は、冷媒蒸気を吸収して飽
和状態となり、冷却水熱交換器46の表面に流れ
る。ここで、溶液は、冷却水熱交換器46内の冷
却水と熱交換を行なうことにより反応熱を除去し
て、十分に吸収能力が発揮できる温度まで下が
る。
しかしながら、この溶液は、高粘度であるため
に、蒸気冷媒の溶液内部への拡散が遅く、またそ
の溶液は、その表面が蒸気冷媒を吸収して飽和状
態となつているため、新しい溶液表面を作り出す
必要がある。
そこで、この実施例では、溶液が冷却水熱交換
器46の表面上を流された後に、デミスター60
において溶液を小さな粒子に細分化し、常に新し
い表面が現われるようにしてあるのである。そし
て、このデミスター60で溶液に冷媒蒸気を吸収
させ、吸収によつて生じた温度上昇を冷却水熱交
換器46で冷却し、吸収能力を回復させる。再び
デミスター60で細分化させ、冷媒を吸収する。
この吸収ならびに冷却を数回くり返した後、完全
に冷媒蒸気を吸収して希溶液となる。このように
希溶液となつた後は、溶液循環ポンプ54により
熱交換器42,36を介して高温再生器10に戻
す。
このような吸収器44′によれば、濃溶液が数
回に分割されて冷媒蒸気を吸収するため、吸収器
44′内の温度上昇は実用上支障のない程度にと
どまることになる。
この実施例では、二重効用吸収冷凍機について
説明したが、もちろん単効用吸収冷凍機に適用で
きることはいうまでもない。
〔考案の効果〕
以上説明してきたように、この考案によれば、
吸収器内での温度上昇がみられないので、吸収器
側に対する溶液循環量を増加させる必要がなく、
かつ、溶液循環ポンプの動力を小さくできる利点
がある。また、この考案によれば、吸収器、蒸発
器の能力が十分に発揮され、成績係数が向上する
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例に用いられる吸収器
を示す断面図、第2図は吸収冷凍機の構成例を示
す系統図、第3図は従来の一般的吸収器の例を示
す断面図である。 10……高温再生器、12……加熱源、16…
…分離器、22……低温再生器、26……凝縮
器、32……冷水熱交換器、34……蒸発器、3
6……高温熱交換器、42……低温熱交換器、4
4,44′……吸収器、46……冷却水熱交換器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 希溶液を加熱する加熱源が設けてある高温再生
    器と、この高温再生器により加熱した希溶液を冷
    媒蒸気と濃溶液とに分離する分離器と、濃溶液が
    前記高温再生器に流入する希溶液と熱交換する熱
    交換器と、冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器と、この
    凝縮器により凝縮した液体冷媒が散布されて蒸発
    し、冷却用水を冷却する低圧の蒸発器と、前記熱
    交換器からの濃溶液が散布され、前記蒸発器から
    流入した蒸気を吸収して希溶液となる吸収器と、
    この吸収器において生じた希溶液を前記熱交換器
    に圧送する循環ポンプとを有する吸収冷凍機にお
    いて、 冷媒として高粘性のものを用い、前記吸収器に
    は、冷媒蒸気を吸収する際の反応熱を吸収する冷
    却水が流れる冷却水熱交換器を上下方向に複数段
    となるように設け、該冷却水熱交換器の間に、濃
    溶液を細分化させて小粒子にして冷媒蒸気を吸収
    させるためのデミスターをそれぞれ配設し、かつ
    濃溶液を噴霧状にする手段を、冷却水熱交換器の
    上部であつて、その冷却水熱交換器の上面全体に
    均一に散布できる位置に配設することによつて、
    濃溶液が数回に分割されて冷媒蒸気を吸収できる
    ようにしたことを特徴とする吸収冷凍機。
JP1984133202U 1984-08-31 1984-08-31 Expired JPH047495Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102917967A (zh) * 2010-04-13 2013-02-06 新加坡国立大学 液体稳定设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5127144A (ja) * 1974-08-31 1976-03-06 Nissan Motor Kureikyushuki
JPS5141937A (ja) * 1974-10-07 1976-04-08 Omron Tateisi Electronics Co Ondeireikairo
JPS529159A (en) * 1975-07-14 1977-01-24 Kawasaki Heavy Ind Ltd Multi-tubular heat exchanger for absorption refrigerator

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