JP2007327658A - 単効用吸収式冷熱発生・出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、単効用吸収冷熱発生・出力装置の成績係数の向上及び簡素化を図ることを目的とする。
【解決手段】本発明による単効用吸収式冷熱発生・出力装置は揮発性二次冷媒冷熱方式を適用し、再生器(1)、凝縮器(3)、吸収器(4)と蒸発器(5)と、再生器(1)である流下液膜式再生器(100)又は流下液膜式再生凝縮器(200)又はプール加熱式再生器からなる構成である。
【選択図】図3
【解決手段】本発明による単効用吸収式冷熱発生・出力装置は揮発性二次冷媒冷熱方式を適用し、再生器(1)、凝縮器(3)、吸収器(4)と蒸発器(5)と、再生器(1)である流下液膜式再生器(100)又は流下液膜式再生凝縮器(200)又はプール加熱式再生器からなる構成である。
【選択図】図3
Description
本発明は、単効用吸収式冷熱発生・出力装置に関し、特に、揮発性二次冷媒冷熱出力方式の蒸発器と流下液膜式再生器または流下液膜式再生凝縮器との組み合わせ使用または単独使用により、成績係数の向上及び装置の簡素化を図るための新規な改良に関する。
従来の汎用臭化リチウム/水系単効用吸収冷凍機は、特許文献等には開示されていないが、蒸発器部において循環冷水による発生冷熱の出力方式を採用しており、この蒸発器は冷熱発生・出力のための冷媒と循環冷水の熱交換器である。ここで、循環冷水による冷熱発生の出力方式とは、蒸発器伝熱管外壁面に散布される冷媒液の蒸発吸熱による発生冷熱により、前記蒸発器伝熱管管内に流される循環冷水を冷却し、この様に温度が下がった循環冷水を循環冷水ポンプにより、空調機に送り、そこで空調用空気を冷やして冷熱出力がなされるものである。即ち、蒸発器での発生冷熱の出力は、循環冷水の冷却とこれによる空気の冷却を循環冷水の顕熱変化を利用してなされるものである。
また、一般に再生器には伝熱管横型配置のプール加熱方式は採用されている。
また、一般に再生器には伝熱管横型配置のプール加熱方式は採用されている。
図5は、特許文献等は特に示していないが、本発明者がこれまでに発明した揮発性二次冷媒冷熱発生・出力装置の構成例を示している。
図示の揮発性二次冷媒冷熱発生・出力装置500は、図示しない凝縮器からの冷媒凝縮液を蒸発器501の伝熱管外壁面に散布し、その蒸発吸熱によって発生する冷熱により、前記蒸発器501の伝熱管内側に流される揮発性二次冷媒蒸気を凝縮させ、次にこの様な揮発性二次冷媒凝縮液をいったんレシーバー6に溜めてから揮発性二次冷媒液ポンプ6aにより空調機7に送り、その蒸発吸熱により前記空調機7を通る空気を冷やして冷熱出力が得られる。
また前記冷熱出力用揮発性二次冷媒に関しては、HFE系冷媒や炭化水素系冷媒や代替フロン系冷媒、アンモニアや二酸化炭素等が適用できる。
図示の揮発性二次冷媒冷熱発生・出力装置500は、図示しない凝縮器からの冷媒凝縮液を蒸発器501の伝熱管外壁面に散布し、その蒸発吸熱によって発生する冷熱により、前記蒸発器501の伝熱管内側に流される揮発性二次冷媒蒸気を凝縮させ、次にこの様な揮発性二次冷媒凝縮液をいったんレシーバー6に溜めてから揮発性二次冷媒液ポンプ6aにより空調機7に送り、その蒸発吸熱により前記空調機7を通る空気を冷やして冷熱出力が得られる。
また前記冷熱出力用揮発性二次冷媒に関しては、HFE系冷媒や炭化水素系冷媒や代替フロン系冷媒、アンモニアや二酸化炭素等が適用できる。
図6は、本発明者がこれまでに発明した揮発性二次冷媒冷熱出力用蒸発器5の構成例を示している。
図示の蒸発器伝熱管は伝熱管の間に前記伝熱管外径より薄いプレート部が設けられるプレートチューブ伝熱管601で構成され、図6の管内流体初期分配器602はこれに入ってくる揮発性二次冷媒流体(蒸気)を、複数のプレートチューブ伝熱管601のそれぞれの複数チューブ管内に分配するものである。
図6の管内流体サブ分配器603は図示しない上流プレートチューブの複数管内流路からの蒸気または蒸気と液体の二相流体を混合してその下流側プレートチューブの複数並列流路に分配する機能を備えるものである。
また、管外液サブ分配装置604はプレートチューブ管外壁面に沿って流下した液体を受けた後、その下流側プレートチューブの外壁面に再散布する機能を有するものである。
図6の出口ヘッダー605は複数のプレートチューブからの管内流体を集合して導出するものである。
従って、図6に示した熱交換器は上述の管内流体初期分配器602、管内流体サブ分配器603、管外液サブ分配装置604、出口ヘッダー605とプレートチューブ伝熱管601より構成されるコンパクト熱交換器である。
図7は、本発明者がこれまでに発明した吸収冷熱発生装置に適用する揮発性二次冷媒冷熱出力装置に含まれる空調機熱交換器7aの構成例を示す。図示の空調機熱交換器7aは、伝熱管702内に揮発性二次冷媒液703を流し、管外のプレートフィン701間流路に空調用空気を流して、揮発性二次冷媒による空調用空気の冷却用3層パネル型コンパクト熱交換器である。
図示の蒸発器伝熱管は伝熱管の間に前記伝熱管外径より薄いプレート部が設けられるプレートチューブ伝熱管601で構成され、図6の管内流体初期分配器602はこれに入ってくる揮発性二次冷媒流体(蒸気)を、複数のプレートチューブ伝熱管601のそれぞれの複数チューブ管内に分配するものである。
図6の管内流体サブ分配器603は図示しない上流プレートチューブの複数管内流路からの蒸気または蒸気と液体の二相流体を混合してその下流側プレートチューブの複数並列流路に分配する機能を備えるものである。
また、管外液サブ分配装置604はプレートチューブ管外壁面に沿って流下した液体を受けた後、その下流側プレートチューブの外壁面に再散布する機能を有するものである。
図6の出口ヘッダー605は複数のプレートチューブからの管内流体を集合して導出するものである。
従って、図6に示した熱交換器は上述の管内流体初期分配器602、管内流体サブ分配器603、管外液サブ分配装置604、出口ヘッダー605とプレートチューブ伝熱管601より構成されるコンパクト熱交換器である。
図7は、本発明者がこれまでに発明した吸収冷熱発生装置に適用する揮発性二次冷媒冷熱出力装置に含まれる空調機熱交換器7aの構成例を示す。図示の空調機熱交換器7aは、伝熱管702内に揮発性二次冷媒液703を流し、管外のプレートフィン701間流路に空調用空気を流して、揮発性二次冷媒による空調用空気の冷却用3層パネル型コンパクト熱交換器である。
従来の吸収冷凍機には、次のような課題が存在していた。
(1)、循環冷水冷熱出力は循環冷水の顕熱を利用するものなので、蒸発器部においてなるべく低い冷熱発生温度、例えば5℃が求められている。よって、一般に希吸収液と再生済吸収液の濃度を58〜64wt%の範囲に設定している。冷熱発生温度が低い場合、再生済吸収液は濃度が高いと、まず吸収器へ戻される際、低温溶液熱交換器下流側の吸収液出口または吸収液戻し管における局部温度低下による結晶現象が生じやすく、これにより、運転支障が生じる場合もある。
(2)、蒸発器部での発生冷熱温度の設定が低いと、逆に再生器部または高温再生器での吸収液再生操作温度が高くなり、所用熱源流体をより低温または低品位まで利用できなく、一次エネルギー利用効率が劣っている。
(3)、蒸発器部における循環冷水側の局部熱伝達係数が比較的低いことにより、所要蒸発器伝熱面積あるいは熱交換器サイズが大きく、所用材料が多い。
(4)、空調器部における循環冷水側局部熱伝達係数が比較的低いことと、空気側局部熱伝達係数が低いことにより、熱交換器のさらなるコンパクト化が困難であり、所用材料が多い。
(5)、冷熱出力の際、蒸発器部での発生冷熱により循環冷水を冷やし、この様に冷やされた循環冷水により空調用空気を冷やすという二重顕熱交換により、蒸発器部と空調機部でのトータル不可逆的エネルギー損失が大きい。
(6)、循環冷水量が多いため、所用循環冷水ポンプ動力または電力が多い。
(7)、循環冷水装置所用材料が多い。
(8)、補給水による蒸発器部熱交換器伝熱管管内の汚れの定期的清掃が必要となる。
(9)、再生器内の吸収液プール側局部熱伝達係数が低く、所用伝熱管内凝縮冷媒液の流れにより管内局部熱伝達係数が劣っている場合も多く、所用伝熱面積または所用材料が多いと見られる。
(1)、循環冷水冷熱出力は循環冷水の顕熱を利用するものなので、蒸発器部においてなるべく低い冷熱発生温度、例えば5℃が求められている。よって、一般に希吸収液と再生済吸収液の濃度を58〜64wt%の範囲に設定している。冷熱発生温度が低い場合、再生済吸収液は濃度が高いと、まず吸収器へ戻される際、低温溶液熱交換器下流側の吸収液出口または吸収液戻し管における局部温度低下による結晶現象が生じやすく、これにより、運転支障が生じる場合もある。
(2)、蒸発器部での発生冷熱温度の設定が低いと、逆に再生器部または高温再生器での吸収液再生操作温度が高くなり、所用熱源流体をより低温または低品位まで利用できなく、一次エネルギー利用効率が劣っている。
(3)、蒸発器部における循環冷水側の局部熱伝達係数が比較的低いことにより、所要蒸発器伝熱面積あるいは熱交換器サイズが大きく、所用材料が多い。
(4)、空調器部における循環冷水側局部熱伝達係数が比較的低いことと、空気側局部熱伝達係数が低いことにより、熱交換器のさらなるコンパクト化が困難であり、所用材料が多い。
(5)、冷熱出力の際、蒸発器部での発生冷熱により循環冷水を冷やし、この様に冷やされた循環冷水により空調用空気を冷やすという二重顕熱交換により、蒸発器部と空調機部でのトータル不可逆的エネルギー損失が大きい。
(6)、循環冷水量が多いため、所用循環冷水ポンプ動力または電力が多い。
(7)、循環冷水装置所用材料が多い。
(8)、補給水による蒸発器部熱交換器伝熱管管内の汚れの定期的清掃が必要となる。
(9)、再生器内の吸収液プール側局部熱伝達係数が低く、所用伝熱管内凝縮冷媒液の流れにより管内局部熱伝達係数が劣っている場合も多く、所用伝熱面積または所用材料が多いと見られる。
本発明による単効用吸収式冷熱発生・出力装置は、少なくとも再生器、凝縮器、吸収器と揮発性二次冷媒冷熱出力用の冷媒蒸発器より構成され、吸収液の再生を再生器により行い、希吸収液ポンプにより前記吸収器底部の希吸収液貯室からの希吸収液を溶液熱交換器に送り、前記再生器からの再生済吸収液と熱交換させて予熱した後に前記再生器に供給して再生し、前記再生器からの発生冷媒蒸気を凝縮器にフラッシュさせて冷却水により冷媒液に凝縮させ、前記凝縮器内の冷媒凝縮液を圧力差によりU字管を経て前記蒸発器内に供給し、循環冷媒液ポンプにより、前記蒸発器底部の冷媒液貯室内の冷媒液を循環させて蒸発器伝熱管外壁面に散布し、その蒸発吸熱による発生冷熱により、前記蒸発器の伝熱管内に入ってくる揮発性二次冷媒蒸気を凝縮させて揮発性二次冷媒液をレシーバーに流入させていったん溜めてから揮発性二次冷媒液ポンプにより空調機に送り、空調用空気を冷やして冷熱出力がなされ、前記吸収器において循環希吸収液ポンプにより前記吸収器底部の希吸収液貯室からの希吸収液を循環し、前記溶液熱交換器から出た再生済吸収液と共に前記吸収器の伝熱管外壁面に散布して流下させつつ、前記蒸発器からの発生冷媒蒸気を吸収し、その際の吸収熱を前記吸収器の伝熱管内に流される冷却水により除去する構成であり、また、前記再生器には流下液膜式再生器または流下液膜式再生凝縮器またはプール加熱式再生器を適用する構成であり、また、前記凝縮器、蒸発器及び吸収器を胴体内に設置し、前記凝縮器を前記胴体内部の上方に設置し、前記蒸発器と吸収器をそれぞれ前記凝縮器下方の左右両方に設置してなる凝縮器・蒸発器・吸収器ユニット装置を有する構成である。
本発明による単効用吸収式冷熱発生・出力装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、従来の吸収冷凍機では、蒸発器内冷媒蒸発温度を5℃に設定し、循環冷水の出口温度を7℃に設定、循環冷水入口温度を12〜14に設定するのは一般的である。単効用吸収冷凍機の場合、蒸発器部循環冷水の出口温度を高く設定すれば、吸収冷凍機の成績係数が向上でき、循環冷水温度が1℃高く設定すると、成績係数が5〜6%の増加になることと報告されている。これにより、成績係数に対する蒸発器部冷熱発生温度の影響が大きいことが分かる。
本発明の単効用吸収式冷熱発生・出力装置は、揮発性二次冷媒の凝縮・蒸発潜熱を利用して冷熱出力がなされるため、蒸発器部の冷熱発生温度を合理的に高く設定でき、これにより最高再生温度の低下と成績係数の向上が図られる。
また、最高再生温度の低下により、熱源流体をより低温または低品位まで利用でき、熱源の熱エネルギー利用効率の向上が図られる。また、蒸発器と空調機のコンパクト化、装置全体のサイズが低減、省材料が図られる。また、所要循環二次冷媒動力は極小さく、省エネの効果が顕著である。さらに、循環冷水装置や膨張タンクが不要なことにより、蒸発器熱交換器伝熱管内の定期的清掃は不要となる。
すなわち、従来の吸収冷凍機では、蒸発器内冷媒蒸発温度を5℃に設定し、循環冷水の出口温度を7℃に設定、循環冷水入口温度を12〜14に設定するのは一般的である。単効用吸収冷凍機の場合、蒸発器部循環冷水の出口温度を高く設定すれば、吸収冷凍機の成績係数が向上でき、循環冷水温度が1℃高く設定すると、成績係数が5〜6%の増加になることと報告されている。これにより、成績係数に対する蒸発器部冷熱発生温度の影響が大きいことが分かる。
本発明の単効用吸収式冷熱発生・出力装置は、揮発性二次冷媒の凝縮・蒸発潜熱を利用して冷熱出力がなされるため、蒸発器部の冷熱発生温度を合理的に高く設定でき、これにより最高再生温度の低下と成績係数の向上が図られる。
また、最高再生温度の低下により、熱源流体をより低温または低品位まで利用でき、熱源の熱エネルギー利用効率の向上が図られる。また、蒸発器と空調機のコンパクト化、装置全体のサイズが低減、省材料が図られる。また、所要循環二次冷媒動力は極小さく、省エネの効果が顕著である。さらに、循環冷水装置や膨張タンクが不要なことにより、蒸発器熱交換器伝熱管内の定期的清掃は不要となる。
本発明は、揮発性二次冷媒出力方式の冷媒蒸発器と、流下液膜式再生器または流下液膜式再生凝縮器との組み合わせ使用または単独使用により、成績係数の向上及び装置の簡素化を図るようにした単効用吸収式冷熱発生・出力装置を提供することを目的とする。
以下、図面と共に本発明による単効用吸収式冷熱発生・出力装置の好適な実施の形態について説明する。
図1には、本発明者がこれまでに発明した流下液膜式再生器100の構成例を示す。この様な流下液膜式再生器100は排熱や高温水を吸収液の再生用熱源とする単効用吸収式冷凍機の再生器に適用する。
図示の流下液膜式再生器100は、要再生吸収液を伝熱管34の管内壁面に分布して膜状に流下させながら、前記伝熱管34の管外流路から相変化のない排熱や高温水を提供して前記伝熱管壁を通じて加熱し、この様な流下吸収液膜中の冷媒を液位差の影響を受けない条件下で蒸発させて前記吸収液を再生するのが特徴である。
図1には、本発明者がこれまでに発明した流下液膜式再生器100の構成例を示す。この様な流下液膜式再生器100は排熱や高温水を吸収液の再生用熱源とする単効用吸収式冷凍機の再生器に適用する。
図示の流下液膜式再生器100は、要再生吸収液を伝熱管34の管内壁面に分布して膜状に流下させながら、前記伝熱管34の管外流路から相変化のない排熱や高温水を提供して前記伝熱管壁を通じて加熱し、この様な流下吸収液膜中の冷媒を液位差の影響を受けない条件下で蒸発させて前記吸収液を再生するのが特徴である。
図2は、本発明者がこれまでに発明した流下液膜式再生凝縮器200の構成例を示す。図示の流下液膜式再生凝縮器200は構造上で図1に示した流下液膜式再生器100と同様にシェルアンドチューブ型熱交換器である。ただし、加熱側には凝縮性の高温水蒸気を加熱源として利用するため、加熱室にじゃま板が不要であり、加熱室の底部に導出部付きドレン貯室を設ける必要がある。
前述の流下液膜式再生器100、流下液膜式再生凝縮器200については、次のように構成されている。
図1は、吸収液の再生過程にわたって相変化のない高温排熱を吸収液の再生に利用する前記流下液膜式再生装置100の構成について説明するものである。
まず、図1に示した様に、本発明の流下液膜式再生装置100は、縦型筒状の胴体40を上仕切板41と下仕切板42により区切って形成される吸収液分配室30、加熱室35と気液分離室38を備えている。
前記吸収液分配室30は、前記胴体40の上部と上仕切板41との間の空間より形成され、吸収液導入部31、前記吸収液を吸収液プール42a内に散液するための散液器43、前記吸収液を伝熱管34の管束34Aの各管内に均等の流量で分配すること及び管内壁面に膜状に分布する機能を有する流下液分配器50が設けられている。
図1は、吸収液の再生過程にわたって相変化のない高温排熱を吸収液の再生に利用する前記流下液膜式再生装置100の構成について説明するものである。
まず、図1に示した様に、本発明の流下液膜式再生装置100は、縦型筒状の胴体40を上仕切板41と下仕切板42により区切って形成される吸収液分配室30、加熱室35と気液分離室38を備えている。
前記吸収液分配室30は、前記胴体40の上部と上仕切板41との間の空間より形成され、吸収液導入部31、前記吸収液を吸収液プール42a内に散液するための散液器43、前記吸収液を伝熱管34の管束34Aの各管内に均等の流量で分配すること及び管内壁面に膜状に分布する機能を有する流下液分配器50が設けられている。
また、前記加熱室35が、上仕切板41、下仕切板42及び胴体40で囲まれる空間より形成され、熱源流体である高温排熱や高温水と流下吸収液膜との熱交換部を形成する伝熱管34の管束34A、排熱導入部36と排熱導出部32とを備え、伝熱管34の管外加熱側流路に複数のじゃま板33が所要の間隔で千鳥状に設けられている。そのため、前記排熱導入部36と前記排熱導出部32をそれぞれ前記加熱室35の下端部と上端部に設けている。また、下仕切板42と吸収液導出部39間には気液分離室38が形成され、発生冷媒蒸気導出部37が形成されている。
前記流下液分配器50には、吸収液は吸収液プール42aからこの間隙流路部41aにより容易に伝熱管34の管内壁面に膜状に分布されて流下する。また各々の伝熱管34に設置される流下液分配器50が同じ形状のため、同じ液位差により各伝熱管34に分配される要再生の吸収液の流量は同一である。
次に、前述の構成において、吸収液分配室30内において要再生の吸収液、例えば希吸収液が散液器43より吸収液プール42aに散布された後、流下液分配器50により伝熱管34の管内壁面に分布されて流下液膜状に流下し、その際、加熱室35に導入される相変化のない、例えば、ガス状高温排熱からなる熱源流体により加熱されてその中から冷媒成分が蒸発していく。また伝熱管34の底部を出た再生後の吸収液は下方の吸収液貯室51に入っていったん溜まる。また、伝熱管34底部を出た冷媒蒸気は、その中の飛沫がエリミネータ37aにより捕獲されて発生冷媒蒸気導出部37より導出される。
また、前記流下液膜式再生凝縮器200は、図2に示されるように相変化のある熱源流体又は高温水蒸気を用いて構成され、図1と同一部分には同一符号を付して説明する。
図2に示した様に、本発明における流下液膜式再生凝縮装置200は、要再生吸収液(または希吸収液)を伝熱管34の内壁面に分布させて膜状に流下させながら、伝熱管34の管外流路から凝縮性熱源流体を提供して伝熱管34の壁を通じて加熱し、この様な吸収液膜中の冷媒を液位差の影響を受けない条件下で蒸発させ、前記流下吸収液膜を再生し、基本的に縦型筒状の胴体40を上仕切板41、下仕切板42により区切って形成される吸収液分配室30、加熱室35及び気液分離室38を有するものである。
図2に示した様に、本発明における流下液膜式再生凝縮装置200は、要再生吸収液(または希吸収液)を伝熱管34の内壁面に分布させて膜状に流下させながら、伝熱管34の管外流路から凝縮性熱源流体を提供して伝熱管34の壁を通じて加熱し、この様な吸収液膜中の冷媒を液位差の影響を受けない条件下で蒸発させ、前記流下吸収液膜を再生し、基本的に縦型筒状の胴体40を上仕切板41、下仕切板42により区切って形成される吸収液分配室30、加熱室35及び気液分離室38を有するものである。
また、前記吸収液分配室30が、胴体40の上部と上仕切板41との間の空間より形成され、吸収液導入部31、前記要再生吸収液を伝熱管34の管束34Aの管内壁面に散液するための散液器43、吸収液プール42a、前記プール42a内の要再生吸収液を各伝熱管34の各管内に均等の流量で分配すると共に前記各伝熱管34の各管内壁面に膜状に分布する機能を有する流下液分配器50を備えている。また、散液器43は吸収液プール42a上方の前記胴体40内に配置され、その吸収液導入部31は胴体40を貫通して設けられている。
また、前記胴体40の中部位置の加熱室35は、前記上仕切板41、下仕切板42の間で胴体40で囲まれる空間により形成され、加熱用の凝縮性熱源流体と吸収液膜との熱交換部を形成する伝熱管34の管束34A、凝縮性の熱源流体導入部60と凝縮液導出部61a付き凝縮液貯室61を備えている。また、前記熱源流体導入部60と凝縮液貯室61はそれぞれ前記加熱室35の胴体40の上端部側と下端部に設けられている。
また、前記下仕切板42の下方には気液分離室38が形成され、この気液分離室38の側部には、エリミネータ37a付きエントレ防止装置37Aと発生冷媒蒸気導出部37とが設けられている。
従って、要再生吸収液は前記吸収液分配室30の散液器43より前記吸収液分配室30内の吸収液プール42aに散布された後、流下液分配器50により各伝熱管34の管内壁面に膜状に分布されて流下し、その際加熱室35に導入される加熱用の凝縮性熱源流体60aにより加熱され、その中から冷媒成分が蒸発していく。また伝熱管34の底部を出た再生後の吸収液51aは下方の吸収液貯室51に入っていったん溜まる。また、前記伝熱管34の底部を出た冷媒蒸気は、前記エントレ防止装置37Aに入り、その持っている飛沫がエリミネータ37aにより捕獲されて発生冷媒蒸気導出部37より下流側の図示しない低温再生器部または凝縮器部に導入される。
本発明は、前述した本発明者の従来の発明、特に揮発性二次冷媒冷熱出力用冷媒蒸発器5を利用して構成した単効用吸収式冷熱発生・出力装置であり、その実施形態については以下のように詳細に説明する。尚、図3において図1、2、5〜7の各部と同一部分には同一符号を用いて説明する。
図3には、本発明の前記請求項1、2、3に記載の単効用再生フロー、揮発性二次冷媒冷熱出力方式、蒸発器と流下液膜式再生器100を適用する単効用吸収式冷熱発生・出力装置110の構成例を示す。ここで、再生器1には流下液膜式再生器100を適用し、凝縮器3、吸収器4と蒸発器5を胴体11に収納して構成している。
図3には、本発明の前記請求項1、2、3に記載の単効用再生フロー、揮発性二次冷媒冷熱出力方式、蒸発器と流下液膜式再生器100を適用する単効用吸収式冷熱発生・出力装置110の構成例を示す。ここで、再生器1には流下液膜式再生器100を適用し、凝縮器3、吸収器4と蒸発器5を胴体11に収納して構成している。
図示の単効用吸収式冷熱発生装置110による冷熱発生・出力は以下のようになされる。
即ち、希吸収液ポンプ4dにより吸収器4から送られる希吸収液4gを、溶液熱交換器9において再生器1の流下液膜式再生器100からの再生済吸収液1cにより予熱してから、前記再生器1に供給して再生し、この様に熱回収された再生済吸収液を循環希吸収液ポンプ4aにより循環される循環希吸収液4eと共に吸収器4に供給して蒸発器5からの発生冷媒蒸気の吸収に使用し、その際の吸収熱を冷却水26により除去する。
また、再生器1の流下液膜式再生器100の吸収液再生用熱源には相変化のない熱源例えばガス状排熱や高温水1bを適用する。
即ち、希吸収液ポンプ4dにより吸収器4から送られる希吸収液4gを、溶液熱交換器9において再生器1の流下液膜式再生器100からの再生済吸収液1cにより予熱してから、前記再生器1に供給して再生し、この様に熱回収された再生済吸収液を循環希吸収液ポンプ4aにより循環される循環希吸収液4eと共に吸収器4に供給して蒸発器5からの発生冷媒蒸気の吸収に使用し、その際の吸収熱を冷却水26により除去する。
また、再生器1の流下液膜式再生器100の吸収液再生用熱源には相変化のない熱源例えばガス状排熱や高温水1bを適用する。
また、前記再生器1からの発生冷媒蒸気を凝縮器3に導入し、冷却水26により凝縮させる。この様に生じた冷媒凝縮液8aを蒸発器5に供給し、また循環冷媒液ポンプ5aにより蒸発器5底部の冷媒液貯室5b内の冷媒液を循環させて蒸発器5の熱交換器伝熱管外壁面に散布し、その蒸発吸熱による発生冷熱により、前記蒸発器5伝熱管管内に流される揮発性二次冷媒蒸気5cを凝縮させる。この様になった揮発性二次冷媒液5dをいったん揮発性二次冷媒のレシーバー6に溜めてから、揮発性二次冷媒液ポンプ6aにより、空調機7に送り、そこで揮発性二次冷媒液5dの蒸発吸熱により空調用空気を冷やして冷熱出力がなされる。またその際の揮発性二次冷媒蒸気5cを前記蒸発器5に戻して凝縮させる。
図4は図3に示した単効用吸収式冷熱発生・出力装置110における再生器1の流下液膜式再生器100の代わりに凝縮性熱源、例えばボイラからの高温水蒸気1dを適用する流下液膜式再生凝縮器200を備える単効用吸収式冷熱発生・出力装置120である。この高温水蒸気1dを吸収液の再生用熱源流体に適用する際にはドレン1eが生じる点で、前記流下液膜式再生器100の場合と違い、冷熱の発生と出力の方式が同様なので、その詳細な説明を省略する。
また本発明の揮発性二次冷媒冷熱出力方式を適用する単効用吸収式冷熱発生・出力装置110、120の再生器1にはプール加熱方式の再生器も適用できることが容易に想到されるので、これについての説明も省略する。
尚、図4の構成は、図3の構成とほぼ同一であるので、同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
また本発明の揮発性二次冷媒冷熱出力方式を適用する単効用吸収式冷熱発生・出力装置110、120の再生器1にはプール加熱方式の再生器も適用できることが容易に想到されるので、これについての説明も省略する。
尚、図4の構成は、図3の構成とほぼ同一であるので、同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
次に、前述の本発明の構成を要約すると次の通りである。
すなわち、少なくとも再生器1、凝縮器3、吸収器4と揮発性二次冷媒冷熱出力用の冷媒蒸発器5より構成され、吸収液の再生を再生器1により行われ、希吸収液ポンプ4dにより前記吸収器4底部の希吸収液貯室4bからの希吸収液4gを溶液熱交換器9に送り、前記再生器1からの再生済吸収液1cと熱交換させて予熱した後に前記再生器1に供給して再生し、前記再生器1からの発生冷媒蒸気1aを凝縮器3にフラッシュさせて冷却水26により冷媒液に凝縮させ、前記凝縮器3内の冷媒凝縮液8aを圧力差によりU字管8を経て前記蒸発器5内に供給し、循環冷媒液ポンプ5aにより、前記蒸発器5底部の冷媒液貯室5b内の冷媒液を循環させて蒸発器5伝熱管外壁面に散布し、その蒸発吸熱による発生冷熱により、前記蒸発器5の伝熱管内に入ってくる揮発性二次冷媒蒸気5cを凝縮させて揮発性二次冷媒液5dをレシーバー6に流入させていったん溜めてから揮発性二次冷媒液ポンプ6aにより空調機7に送り、空調用空気を冷やして冷熱出力がなされ、前記吸収器4において循環希吸収液ポンプ4aにより前記吸収器4底部の希吸収液貯室4bからの希吸収液4eを循環し、前記溶液熱交換器9から出た再生済吸収液1cと共に前記吸収器4の伝熱管外壁面に散布して流下させつつ、前記蒸発器5からの発生冷媒蒸気を吸収し、その際の吸収熱を前記吸収器4の伝熱管内に流される冷却水26により除去する構成としたことを特徴とする単効用吸収式冷熱発生・出力装置であり、また、前記再生器1には流下液膜式再生器または流下液膜式再生凝縮器またはプール加熱式再生器を適用する構成であり、また、前記凝縮器3、蒸発器5及び吸収器4を胴体11内に設置し、前記凝縮器3を前記胴体11内部の上方に設置し、前記蒸発器5と吸収器4をそれぞれ前記凝縮器3下方の左右両方に設置してなる凝縮器・蒸発器・吸収器ユニット装置20を有する構成である。
すなわち、少なくとも再生器1、凝縮器3、吸収器4と揮発性二次冷媒冷熱出力用の冷媒蒸発器5より構成され、吸収液の再生を再生器1により行われ、希吸収液ポンプ4dにより前記吸収器4底部の希吸収液貯室4bからの希吸収液4gを溶液熱交換器9に送り、前記再生器1からの再生済吸収液1cと熱交換させて予熱した後に前記再生器1に供給して再生し、前記再生器1からの発生冷媒蒸気1aを凝縮器3にフラッシュさせて冷却水26により冷媒液に凝縮させ、前記凝縮器3内の冷媒凝縮液8aを圧力差によりU字管8を経て前記蒸発器5内に供給し、循環冷媒液ポンプ5aにより、前記蒸発器5底部の冷媒液貯室5b内の冷媒液を循環させて蒸発器5伝熱管外壁面に散布し、その蒸発吸熱による発生冷熱により、前記蒸発器5の伝熱管内に入ってくる揮発性二次冷媒蒸気5cを凝縮させて揮発性二次冷媒液5dをレシーバー6に流入させていったん溜めてから揮発性二次冷媒液ポンプ6aにより空調機7に送り、空調用空気を冷やして冷熱出力がなされ、前記吸収器4において循環希吸収液ポンプ4aにより前記吸収器4底部の希吸収液貯室4bからの希吸収液4eを循環し、前記溶液熱交換器9から出た再生済吸収液1cと共に前記吸収器4の伝熱管外壁面に散布して流下させつつ、前記蒸発器5からの発生冷媒蒸気を吸収し、その際の吸収熱を前記吸収器4の伝熱管内に流される冷却水26により除去する構成としたことを特徴とする単効用吸収式冷熱発生・出力装置であり、また、前記再生器1には流下液膜式再生器または流下液膜式再生凝縮器またはプール加熱式再生器を適用する構成であり、また、前記凝縮器3、蒸発器5及び吸収器4を胴体11内に設置し、前記凝縮器3を前記胴体11内部の上方に設置し、前記蒸発器5と吸収器4をそれぞれ前記凝縮器3下方の左右両方に設置してなる凝縮器・蒸発器・吸収器ユニット装置20を有する構成である。
さらに、前述の構成による作用を要約すると、次の通りである。
すなわち、(1)、揮発性二次冷媒冷熱出力方式は、揮発性二次冷媒の潜熱を利用して冷熱出力がなされるため、循環揮発性二次冷媒の圧損によるその温度変化を小さく抑えられるように設計でき、これにより、冷熱出力時に蒸発器部の冷熱発生温度を高く設定できる。
(2)、蒸発器部冷熱発生温度が高く設定できるため、冷媒蒸気と吸収液との気液平衡関係により、吸収器部吸収操作温度一定の条件下において再生済吸収液の濃度を低く設定でき、これにより再生器部の吸収液再生操作温度を低く設定でき、熱源流体をより低温または低品位まで利用でき、熱源の熱エネルギー利用効率の向上が図られる。
(3)、再生済吸収液濃度を低く設定できることにより、吸収液の結晶現象による運転支障発生の可能性は低くなるかあるいは無くなる。
(4)、蒸発器と空調機のコンパクト化が図られ、所用熱交換器サイズが小さくなり、省材料が図られる。
(5)、循環冷水冷熱出力時に比較的大きい循環冷水動力の代わりに、所要循環二次冷媒動力は極小さく、省エネの効果が顕著である。
(6)、蒸発器熱交換器伝熱管内の定期的清掃は不要である。
すなわち、(1)、揮発性二次冷媒冷熱出力方式は、揮発性二次冷媒の潜熱を利用して冷熱出力がなされるため、循環揮発性二次冷媒の圧損によるその温度変化を小さく抑えられるように設計でき、これにより、冷熱出力時に蒸発器部の冷熱発生温度を高く設定できる。
(2)、蒸発器部冷熱発生温度が高く設定できるため、冷媒蒸気と吸収液との気液平衡関係により、吸収器部吸収操作温度一定の条件下において再生済吸収液の濃度を低く設定でき、これにより再生器部の吸収液再生操作温度を低く設定でき、熱源流体をより低温または低品位まで利用でき、熱源の熱エネルギー利用効率の向上が図られる。
(3)、再生済吸収液濃度を低く設定できることにより、吸収液の結晶現象による運転支障発生の可能性は低くなるかあるいは無くなる。
(4)、蒸発器と空調機のコンパクト化が図られ、所用熱交換器サイズが小さくなり、省材料が図られる。
(5)、循環冷水冷熱出力時に比較的大きい循環冷水動力の代わりに、所要循環二次冷媒動力は極小さく、省エネの効果が顕著である。
(6)、蒸発器熱交換器伝熱管内の定期的清掃は不要である。
1 再生器(流下液膜式再生器・凝縮器、プール加熱方式再生器適用)
1a 再生器からの発生冷媒蒸気
1b 相変化のない熱源流体(例えばガス状排熱、高温水)
1c 再生済吸収液
1d 相変化のある水蒸気(例えば高温水蒸気)
1e ドレン
3 凝縮器
4 吸収器
4a 循環希吸収液ポンプ
4b 希吸収液貯室
4d 希吸収液ポンプ
4e 循環希吸収液
4g 希吸収液
5 蒸発器(揮発性二次冷媒冷熱出力用冷媒蒸発器)
5a 循環冷媒液ポンプ
5b 冷媒液貯室
5c 揮発性二次冷媒蒸気
5d 揮発性二次冷媒液
6 レシーバー
6a 揮発性二次冷媒液ポンプ
7 空調機
8 U字管
8a 冷媒凝縮液
8b 凝縮液
9 溶液熱交換器
11 胴体
20 凝縮器・蒸発器・吸収器ユニット装置
26 冷却水
100 流下液膜式再生器
110、120 単効用吸収式冷熱発生・出力装置
200 流下液膜再生凝縮器
1a 再生器からの発生冷媒蒸気
1b 相変化のない熱源流体(例えばガス状排熱、高温水)
1c 再生済吸収液
1d 相変化のある水蒸気(例えば高温水蒸気)
1e ドレン
3 凝縮器
4 吸収器
4a 循環希吸収液ポンプ
4b 希吸収液貯室
4d 希吸収液ポンプ
4e 循環希吸収液
4g 希吸収液
5 蒸発器(揮発性二次冷媒冷熱出力用冷媒蒸発器)
5a 循環冷媒液ポンプ
5b 冷媒液貯室
5c 揮発性二次冷媒蒸気
5d 揮発性二次冷媒液
6 レシーバー
6a 揮発性二次冷媒液ポンプ
7 空調機
8 U字管
8a 冷媒凝縮液
8b 凝縮液
9 溶液熱交換器
11 胴体
20 凝縮器・蒸発器・吸収器ユニット装置
26 冷却水
100 流下液膜式再生器
110、120 単効用吸収式冷熱発生・出力装置
200 流下液膜再生凝縮器
Claims (3)
- 少なくとも再生器(1)、凝縮器(3)、吸収器(4)と揮発性二次冷媒冷熱出力用の冷媒蒸発器(5)より構成され、吸収液の再生を再生器(1)により行い、希吸収液ポンプ(4d)により前記吸収器(4)底部の希吸収液貯室(4b)からの希吸収液(4g)を溶液熱交換器(9)に送り、前記再生器(1)からの再生済吸収液(1c)と熱交換させて予熱した後に前記再生器(1)に供給して再生し、前記再生器(1)からの発生冷媒蒸気(1a)を凝縮器(3)にフラッシュさせて冷却水(26)により冷媒液に凝縮させ、
前記凝縮器(3)内の冷媒凝縮液(8a)を圧力差によりU字管(8)を経て前記蒸発器(5)内に供給し、循環冷媒液ポンプ(5a)により、前記蒸発器(5)底部の冷媒液貯室(5b)内の冷媒液を循環させて蒸発器伝熱管外壁面に散布し、その蒸発吸熱による発生冷熱により、前記蒸発器(5)の伝熱管内に入ってくる揮発性二次冷媒蒸気(5c)を凝縮させて揮発性二次冷媒液(5d)をレシーバー(6)に流入させていったん溜めてから揮発性二次冷媒液ポンプ(6a)により揮発性二次冷媒/空気熱交換器(以下、空調機と称す)(7)に送り、空調用空気を冷やして冷熱出力がなされ、
前記吸収器(4)において循環希吸収液ポンプ(4a)により前記吸収器(4)底部の希吸収液貯室(4b)からの希吸収液(4e)を循環し、前記溶液熱交換器(9)から出た再生済吸収液(1c)と共に前記吸収器(4)の伝熱管外壁面に散布して流下させつつ、前記蒸発器(5)からの発生冷媒蒸気を吸収し、その際の吸収熱を前記吸収器(4)の伝熱管内に流される冷却水(26)により除去する構成としたことを特徴とする単効用吸収式冷熱発生・出力装置。 - 前記再生器(1)には流下液膜式再生器(100)または流下液膜式再生凝縮器(200)またはプール加熱式再生器を適用することを特徴とする請求項1記載の単効用吸収式冷熱発生・出力装置。
- 前記凝縮器(3)、蒸発器(5)及び吸収器(4)を胴体(11)内に設置し、前記凝縮器(3)を前記胴体(11)内部の上方に設置し、前記蒸発器(5)と吸収器(4)をそれぞれ前記凝縮器(3)下方の左右両方に設置してなる凝縮器・蒸発器・吸収器ユニット装置(20)を有することを特徴とする請求項1又は2記載の単効用吸収式冷熱発生・出力装置。
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---|---|---|---|
JP2006157207A JP2007327658A (ja) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | 単効用吸収式冷熱発生・出力装置 |
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JP2006157207A JP2007327658A (ja) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | 単効用吸収式冷熱発生・出力装置 |
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JP2006157207A Pending JP2007327658A (ja) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | 単効用吸収式冷熱発生・出力装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107569976A (zh) * | 2016-07-04 | 2018-01-12 | 黄华丽 | 一种VOCs和漆雾的净化方法及装置 |
JP2018124049A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 荏原冷熱システム株式会社 | 吸収冷凍機 |
JP2019507313A (ja) * | 2016-01-28 | 2019-03-14 | クール4シー エーピーエスCool4Sea Aps | 吸収冷凍および空調装置 |
CN111043785A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-21 | 浙江大学 | 一种带预冷的精馏型自复叠制冷系统 |
-
2006
- 2006-06-06 JP JP2006157207A patent/JP2007327658A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11236931B2 (en) | 2016-01-28 | 2022-02-01 | Cool4Sea Aps | Absorption refrigeration and air conditioning devices |
JP7029807B2 (ja) | 2016-01-28 | 2022-03-04 | クール4シー エーピーエス | 吸収冷凍および空調装置 |
CN107569976A (zh) * | 2016-07-04 | 2018-01-12 | 黄华丽 | 一种VOCs和漆雾的净化方法及装置 |
JP2018124049A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 荏原冷熱システム株式会社 | 吸収冷凍機 |
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