JP7174927B2 - シェルアンドチューブ式熱交換器 - Google Patents

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本開示は、シェルアンドチューブ式熱交換器に関する。
シェルアンドチューブ式熱交換器は、シェルと、シェルの内部に配置された複数の伝熱管とを備えている。シェルの内部において、伝熱管は、例えば、格子状に並べられている。液相の冷媒を伝熱管に滴下させることができるように、伝熱管の上方に液体散布装置が配置されている。
図14は、特許文献1に記載された液体散布装置300を示している。液体散布装置300は、トレイ301及びガイド体302を備えている。ガイド体302には、塞止壁305が設けられている。塞止壁305は、長辺側せき部303及び短辺側せき部304を有している。液体散布装置300から伝熱管に向けて液相の冷媒が滴下される。
特許第3287064号公報
重力方向における伝熱管の段数が多かったり、冷媒の散布量が少なかったりすると、下段領域の伝熱管にドライアウト面が形成されがちである。ドライアウト面が形成されると、シェルアンドチューブ式熱交換器は、持っている能力を十分に発揮できない。
本開示は、伝熱管にドライアウト面が形成されにくいシェルアンドチューブ式熱交換器を提供する。
本開示は、
液相の冷媒を貯留する冷媒貯留部を有するシェルと、
前記シェルの内部に互いに平行に配置された複数の伝熱管と、
前記冷媒貯留部に連通し、前記複数の伝熱管に向かって延びている循環路と、
前記循環路に設けられ、前記複数の伝熱管に向かって前記液相の冷媒を噴霧する複数のノズルと、
を備え、
前記複数のノズルは、前記伝熱管の長手方向に沿って前記循環路に設けられた複数の第1ノズルと、前記複数の第1ノズルの下方において前記伝熱管の前記長手方向に沿って前記循環路に設けられた複数の第2ノズルと、を含む、シェルアンドチューブ式熱交換器を提供する。
本開示のシェルアンドチューブ式熱交換器によれば、伝熱管にドライアウト面が形成されにくい。
図1は、本開示の実施形態1に係るシェルアンドチューブ式熱交換器の断面図である。 図2は、図1に示すシェルアンドチューブ式熱交換器の側面図である。 図3は、冷媒の噴霧方向を示す平面図である。 図4は、変形例1に係るシェルアンドチューブ式熱交換器の断面図である。 図5は、変形例1のシェルアンドチューブ式熱交換器における作用を説明する図である。 図6は、変形例2に係るシェルアンドチューブ式熱交換器の断面図である。 図7は、変形例3に係るシェルアンドチューブ式熱交換器の断面図である。 図8は、図7に示すシェルアンドチューブ式熱交換器の側面図である。 図9は、変形例3のシェルアンドチューブ式熱交換器の平面投影図である。 図10は、変形例3のシェルアンドチューブ式熱交換器の部分拡大断面図である。 図11は、変形例4に係るシェルアンドチューブ式熱交換器の断面図である。 図12は、本開示の実施形態2に係る熱交換ユニットの断面図である。 図13は、本開示の実施形態3に係る冷凍機の構成図である。 図14は、特許文献1に記載された液体散布装置の断面図である。
(本開示の基礎となった知見)
シェルアンドチューブ式熱交換器においては、伝熱管の外部の液膜の熱抵抗が伝熱を律速する。熱通過率を向上させるには、冷媒の散布量を減らして液膜を均一に薄膜化することが有効である。特許文献1に記載された液体散布装置を使用すれば、伝熱管の長手方向において冷媒を均一に滴下させることが可能である。
しかし、液相の冷媒は、上段領域の伝熱管から下段領域の伝熱管へと流れ落ちる過程で表面張力によって合流するので、下段領域の伝熱管にドライアウト面が形成されやすい。ドライアウト面の形成を抑制しつつ、冷媒の散布量を減らして伝熱管の表面の液膜を均一に薄膜化することは容易ではない。
(本開示に係る一態様の概要)
本開示の第1態様に係るシェルアンドチューブ式熱交換器は、
液相の冷媒を貯留する冷媒貯留部を有するシェルと、
前記シェルの内部に互いに平行に配置された複数の伝熱管と、
前記冷媒貯留部に連通し、前記複数の伝熱管に向かって延びている循環路と、
前記循環路に設けられ、前記複数の伝熱管に向かって前記液相の冷媒を噴霧する複数のノズルと、
を備え、
前記複数のノズルは、前記伝熱管の長手方向に沿って前記循環路に設けられた複数の第1ノズルと、前記複数の第1ノズルの下方において前記伝熱管の前記長手方向に沿って前記循環路に設けられた複数の第2ノズルと、を含む。
第1態様によれば、長手方向及び段方向において各伝熱管に均一に冷媒が供給される。そのため、下段領域の伝熱管にドライアウト面が形成されにくく、冷媒の散布量を減らして液膜を均一に薄膜化することができる。その結果、蒸発熱伝達を律速する液膜の熱抵抗が低減され、熱通過率が向上する。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様に係るシェルアンドチューブ式熱交換器では、前記複数のノズルから選ばれる少なくとも1つの前記ノズルの位置は、重力方向において互いに隣り合う前記伝熱管と前記伝熱管との間の空間を前記冷媒の噴霧流の中心軸が通るように定められていてもよい。このような構成によれば、列方向において、ノズルの近くにある伝熱管だけでなく、ノズルから離れた位置にある伝熱管にも冷媒を噴霧することができる。
本開示の第3態様において、例えば、第2態様に係るシェルアンドチューブ式熱交換器では、前記複数の伝熱管から選ばれる少なくとも1つの前記伝熱管は、前記噴霧流の前記中心軸に交差する表面を有していてもよい。このような構成によれば、冷媒の散布量を減らして下段領域及び中段領域の伝熱管の表面の液膜を均一に薄膜化できることに加え、ノズルから離れた列に属する伝熱管の群においても液膜を均一に薄膜化できる。
本開示の第4態様において、例えば、第2又は第3態様に係るシェルアンドチューブ式熱交換器では、前記複数の伝熱管は、重力方向に並んだ第1伝熱管、第2伝熱管及び第3伝熱管を含んでいてもよく、前記第1伝熱管と前記第2伝熱管とが前記重力方向において互いに隣接し、前記第2伝熱管と前記第3伝熱管とが前記重力方向において互いに隣接し、前記第1伝熱管と前記第2伝熱管との間隔は、前記第2伝熱管と前記第3伝熱管との間隔よりも広くてもよく、前記ノズルの位置は、前記第1伝熱管と前記第2伝熱管との間の空間を前記噴霧流の前記中心軸が通るように定められていてもよい。このような構成によれば、列方向への噴霧流の到達距離が伸びる。
本開示の第5態様において、例えば、第1から第4態様のいずれか1つに係るシェルアンドチューブ式熱交換器は、重力方向において互いに隣り合う前記伝熱管と前記伝熱管との間に配置された排液トレイをさらに備えていてもよい。このような構成によれば、下段領域の伝熱管の表面の液膜を均一に薄膜化できることに加えて、中段領域の伝熱管においても液膜を均一に薄膜化できる。
本開示の第6態様において、例えば、第5態様に係るシェルアンドチューブ式熱交換器では、前記排液トレイは、前記伝熱管の前記長手方向に延びていてもよい。このような構成によれば、上の伝熱管から下の伝熱管へと流れ落ちる冷媒を確実に受け止めることができる。
本開示の第7態様において、例えば、第5又は第6態様に係るシェルアンドチューブ式熱交換器では、前記排液トレイは、前記重力方向において、前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間に位置していてもよい。このような構成によれば、第1ノズルから噴霧された冷媒を排液トレイで効果的に集めることができる。
本開示の第8態様において、例えば、第5から第7態様のいずれか1つに係るシェルアンドチューブ式熱交換器では、前記長手方向及び前記重力方向の両方向に対して垂直な方向を列方向と定義し、前記複数の伝熱管及び前記排液トレイを平面視したとき、前記排液トレイは、前記列方向の最も端に位置している前記伝熱管を超える位置まで延びていてもよい。このような構成によれば、排液トレイによって冷媒を確実に集めることができるとともに、集められた冷媒が排液トレイの下方の伝熱管に再度滴下されることも防止できる。
本開示の第9態様において、例えば、第5から第8態様のいずれか1つに係るシェルアンドチューブ式熱交換器では、前記排液トレイが前記重力方向に対して傾斜していてもよい。このような構成によれば、集められた冷媒が排液トレイの外部へとスムーズに排出されうる。
本開示の第10態様に係る熱交換ユニットは、
第1熱交換器と、
第2熱交換器と、
前記第1熱交換器から前記第2熱交換器への経路上に配置されたエリミネータと、
を備え、
前記第1熱交換器が第1から第9態様のいずれか1つのシェルアンドチューブ式熱交換器である。
第10態様によれば、高い熱交換能力を有する小型な熱交換ユニットを提供することができる。
本開示の第11態様に係る冷凍機は、
第1から第9態様のいずれか1つのシェルアンドチューブ式熱交換器を蒸発器として備えている。
第11態様によれば、優れたCOPを有する小型な冷凍機を提供することができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態1)
図1は、本開示の実施形態1に係るシェルアンドチューブ式熱交換器10の断面を示している。図2は、図1に示すシェルアンドチューブ式熱交換器10の側面を示している。本明細書において、「シェルアンドチューブ式熱交換器」を単に「熱交換器」と記載することがある。
図1及び図2に示すように、熱交換器10は、シェル2及び複数の伝熱管3を備えている。複数の伝熱管3は、シェル2の内部に互いに平行に配置されている。複数の伝熱管3は、それぞれ、直線状であり、シェル2の互いに向かい合う面を貫通している。
シェル2は、例えば、断熱性及び耐圧性を有する容器によって構成されている。シェル2は、液相の冷媒を貯留するとともに、シェル2の内部の気相の冷媒を外気(例えば、大気圧の空気)から隔離する。本実施形態では、シェル2の底部の空間が液相の冷媒を貯留する冷媒貯留部2aとして機能する。
シェル2は、冷媒流出口4を有する。冷媒流出口4を通じて、シェル2の外部に気相の冷媒が流出する。冷媒流出口4は、配管によって構成されていてもよく、単なる開口部であってもよく、配管を接続可能なフランジ部であってもよい。配管は、断熱性及び耐圧性を有していてもよい。
熱交換器10がガス式チラーにおける蒸発器である場合、気相の冷媒の流出先は、吸収器である。熱交換器10が電気式チラーにおける蒸発器である場合、気相の冷媒の流出先は、圧縮機である。
シェル2には、図示しない冷媒流入口を通じて、液相又は気液二相の冷媒が流入する。
複数の伝熱管3は、シェル2の内部において、複数段及び複数列で規則的に並べられている。規則的な並びは、伝熱管3の表面における液膜の均一な薄膜化に有利である。
複数の伝熱管3は、例えば、正方格子における格子点に各伝熱管3の中心が位置するように配置されている。伝熱管3の並び方向に関して、例えば、段方向が重力方向に平行であり、列方向が水平方向に平行である。伝熱管3の長手方向は、段方向及び列方向に垂直である。伝熱管3の長手方向も水平方向に平行である。図1及び図2において、段方向は、Z方向に一致する。列方向は、X方向に一致する。伝熱管3の長手方向は、Y方向に一致する。ただし、伝熱管3の並べ方は特に限定されない。複数の伝熱管3は、矩形格子における格子点に各伝熱管3の中心が位置するように配置されていてもよい。図1の例において、伝熱管3は、10段及び4列で並べられている。段数及び列数も特に限定されない。
伝熱管3を構成する配管は、管の内部、管の外部又はその両方に溝加工が施された加工管であってもよい。
伝熱管3の内部には、冷媒と熱交換する熱媒体5が流れる。熱媒体5は、水、エチレングリコール、プロピレングリコールなどの流体である。熱媒体5は、例えば、フィンアンドチューブ式熱交換器などの熱交換器を介して大気中の熱を吸熱し、熱交換器10の各伝熱管3に流入する。各伝熱管3において、熱媒体5は、冷媒によって冷却される。
熱交換器10には、単一の種類の冷媒が充填されうる。冷媒としては、フロン冷媒、低GWP(global warming potential)冷媒、自然冷媒などが挙げられる。フロン冷媒としては、HCFC(hydrochlorofluorocarbon)、HFC(hydrofluorocarbon)などが挙げられる。低GWP冷媒としては、HFO-1234yfなどが挙げられる。自然冷媒としては、CO2、水などが挙げられる。
一般に、水などの低圧冷媒を用い、かつ、満液式のシェルアンドチューブ式蒸発器を用いた場合には、蒸発圧力への冷媒水位ヘッドの影響が大きくなりやすいため、液体散布装置を採用することが多い。水などの低圧冷媒を用い、かつ、本開示の熱交換器10を用いた場合、熱通過率の改善割合が増加する。さらに、低圧冷媒を用いた場合には、気相の冷媒の比容積が大きいので熱交換器の寸法も大きくなりやすい。本開示の技術を採用すれば、熱通過率の向上による熱交換器10の更なる小型化も期待できる。
熱交換器10は、循環路6及び複数のノズル8をさらに備えている。複数のノズル8は、循環路6に設けられている。
循環路6は、シェル2の冷媒貯留部2aに連通し、複数の伝熱管3に向かって延びている。循環路6は、配管によって構成されている。配管は、断熱性及び耐圧性を有していてもよい。循環路6は、シェル2に貯留された液相の冷媒を抜き取り、再度、シェル2に供給するための流路である。
本実施形態において、循環路6の入口が冷媒貯留部2aに向かって開口している。循環路6は、シェル2の外部を通って上方向に延び、シェル2の内部に再び導入されている。循環路6は、複数の分岐部分6bを含む。詳細には、循環路6は、重力方向(Z方向)における複数の分岐位置で分岐している。分岐部分6bは、各分岐位置から伝熱管3の長手方向に沿って延びている。分岐部分6bのそれぞれにノズル8が設けられている。1つの分岐部分6bに複数のノズル8が設けられていてもよい。
循環路6には、ポンプ7が設けられている。ポンプ7は、例えば、速度型ポンプである。速度型ポンプ(ターボポンプ)とは、冷媒に運動量を与え、その後、減速させることによって冷媒の圧力を上昇させるポンプである。速度型ポンプとして、遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプなどが挙げられる。ポンプ7は、インバータによって駆動されるモータなど、回転数を変化させるための機構を備えていてもよい。
循環路6には、冷媒のフラッシュ蒸発を防止するための絞り弁が設けられていてもよい。
複数のノズル8のそれぞれは、複数の伝熱管3に向けて液相の冷媒を噴霧する役割を担う。複数のノズル8は、複数の第1ノズル8a及び複数の第2ノズル8bを含む。複数の第1ノズル8aは、伝熱管3の長手方向(Y方向)に沿って循環路6に設けられている。複数の第2ノズル8bは、複数の第1ノズル8aの下方において伝熱管3の長手方向に沿って循環路6に設けられている。本実施形態では、重力方向における上側に位置している分岐部分6bのそれぞれに第1ノズル8aが設けられており、重力方向における下側に位置している分岐部分6bのそれぞれに第2ノズル8bが設けられている。
本実施形態によれば、ノズル8によって、横方向から伝熱管3に冷媒が噴霧される。これにより、長手方向及び段方向において各伝熱管3に均一に冷媒が供給される。そのため、下段領域の伝熱管3にドライアウト面が形成されにくく、冷媒の散布量を減らして液膜を均一に薄膜化することができる。その結果、蒸発熱伝達を律速する液膜の熱抵抗が低減され、熱通過率が向上する。冷凍サイクルの蒸発器に熱交換器10を適用する場合には、冷凍サイクルのCOP(coefficient of performance)を向上させることができる。蒸発器の更なる小型化も可能である。
「ドライアウト面」は、冷媒の液膜が存在しない面を意味する。
本実施形態において、全てのノズル8は、例えば、最上段の伝熱管3よりも下方に設けられている。このような構成によれば、横方向から伝熱管3に効率的に冷媒を噴霧することができ、無駄な噴霧が生じにくい。
ノズル8は、例えば、圧力噴射型の噴霧ノズルである。圧力噴射型の噴霧ノズルは、加圧された冷媒を入口から受け入れ、ノズルの内部の旋回機構によって冷媒に旋回力を与え、空間に噴射するように構成されている。それにより、噴射された冷媒は、旋回速度による遠心力で円錐状に広がり、薄膜化及び液糸化された後、液滴群へと分裂する。
第1ノズル8a及び第2ノズル8bは、同一の噴射ノズルでありうる。ただし、第1ノズル8aの構造及び寸法が第2ノズル8bの構造及び寸法と異なっていてもよい。
複数のノズル8から選ばれる少なくとも1つのノズル8の位置は、重力方向において互いに隣り合う伝熱管3と伝熱管3との間の空間を冷媒の噴霧流の中心軸Oが通るように定められている。このような構成によれば、列方向において、ノズル8の近くにある伝熱管3だけでなく、ノズル8から離れた位置にある伝熱管3にも冷媒を噴霧することができる。本実施形態では、全ての噴霧流の中心軸Oが重力方向において互いに隣り合う伝熱管3と伝熱管3との間の空間を通っている。「噴霧流の中心軸O」は、ノズル8の中心軸と捉えることもできる。噴霧流の中心軸Oは、ノズル8の開口の中心を通る軸でありうる。
重力方向において、第1ノズル8aと第2ノズル8bとの間には、複数段の伝熱管3が存在している。第1ノズル8aと第2ノズル8bとの間に存在する伝熱管の数(段数)を適切に調整することによって、必要最小限の数のノズル8で最大の効果が得られる。
重力方向又は水平方向において互いに隣り合う伝熱管3と伝熱管3との間隔(最短距離)は、例えば、伝熱管3の外径よりも小さい。このような構成によれば、熱交換器10を小型化しやすい。ただし、伝熱管3と伝熱管3との間隔は、伝熱管3の外径以上であってもよい。
図3は、冷媒の噴霧方向を示している。図3に示すように、ノズル8は、伝熱管3の並び方向である列方向(X方向)及び伝熱管3の長手方向(Y方向)の両方向に対して傾いている。具体的には、ノズル8によって作り出された冷媒の噴霧流の中心軸Oが列方向(X方向)に対して傾斜している。このような構成によれば、必要最小限の数のノズル8によって広範囲にわたって冷媒を噴霧することができる。このことは、伝熱管3の表面における液膜の均一な薄膜化にも寄与する。
本実施形態において、列方向に対する中心軸Oの傾斜角度θは、30度である。噴霧流の広がり角度は、例えば、60度である。傾斜角度θは、噴霧流の広がり角度の半分でありうる。傾斜角度θは、ノズル8の数、隣り合うノズル8の間隔などの条件に応じて定められる。
図1に示すように、複数のノズル8は、列方向(X方向)の一方側にのみ配置されている。ノズル8が配置されている側とは反対側に冷媒流出口4が存在する。このような配置及び位置関係によれば、複数のノズル8による占有体積を減らして熱交換器10を小型化することが容易である。
次に、熱交換器10の作用を詳しく説明する。
例えば、熱交換器10が蒸発器であり、熱交換器10が一定期間(例えば夜間)放置された場合、熱交換器10の内部の温度は、周囲温度に概ね均衡する。熱交換器10の内部の圧力は、特定の圧力に均衡する。例えば、周囲温度が25℃のとき、熱交換器10の内部の温度も25℃に均衡する。伝熱管3には、外部より吸熱した熱媒体5が流れている。例えば、12℃の熱媒体5が伝熱管3に流入する。ポンプ7を起動すると、冷媒貯留部2aに貯留された冷媒がシェル2から抜き取られ、循環路6及びノズル8を通じて伝熱管3に噴霧される。複数のノズル8が段方向(重力方向)及び伝熱管3の長手方向に沿って配置されているので、段方向及び伝熱管3の長手方向において、各伝熱管3に均一に冷媒が噴霧される。
ガス式チラーの吸収器又は電気式チラーの圧縮機によって気相の冷媒がシェル2から引き抜かれると、シェル2の内部の圧力は徐々に低下する。ノズル8から噴霧された冷媒の温度がある圧力での飽和温度を上回ると噴霧された冷媒が蒸発する。蒸発潜熱によって冷媒自身が冷却されることによって、シェル2に貯留された冷媒の温度が徐々に低下する。冷媒の温度が熱媒体5の温度(例えば12℃)を下回ると、熱媒体5は、伝熱管3を介して、伝熱管3に噴霧された冷媒によって冷却される。
伝熱管3に噴霧された冷媒は、熱媒体5から熱を受け取って蒸発する。これにより、熱交換器10は、定常的な蒸発運転状態となる。定常的な蒸発運転時において、例えば、冷媒の温度は6℃であり、熱交換器10への熱媒体5の流入温度は12℃であり、熱交換器10からの熱媒体5の流出温度は7℃である。7℃の熱媒体5は、ビル空調又はプロセス冷却の冷熱源として利用される。
本実施形態の構成によれば、冷媒を伝熱管の上方から散布する従来構成と比較して、約1.2倍の熱通過率を達成することが可能であり、約17%の小型化が可能である。
次に、いくつかの変形例に係るシェルアンドチューブ式熱交換器を説明する。先に説明した実施形態と変形例とで共通する要素には同じ参照符号を付し、それらの説明を省略することがある。実施形態及び変形例に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、相互に適用されうる。技術的に矛盾しない限り、実施形態及び変形例が相互に組み合わされてもよく、変形例同士が相互に組み合わされてもよい。
(変形例1)
図4は、変形例1に係るシェルアンドチューブ式熱交換器20の断面を示している。図2に示すように、本変形例の熱交換器20において、複数の伝熱管3から選ばれる少なくとも1つの伝熱管3は、冷媒の噴霧流の中心軸Oに交差する表面を有する。本変形例では、ノズル8に最も近い列以外の特定の列に属する伝熱管3に噴霧流の中心軸Oが交差するように、複数の伝熱管3の位置が重力方向にオフセットしている。ノズル8から横方向(X方向)を見たとき、オフセットした伝熱管3の表面(半球面)を見ることができる。
詳細には、複数の第1ノズル8a及び複数の第2ノズル8bのそれぞれの正面に伝熱管3が位置するように、第1ノズル8a及び第2ノズル8bに最も近い列以外の特定の列に属する複数の伝熱管3が重力方向にオフセットしている。本変形例では、「特定の列」は、ノズル8から最も遠い列に隣接する列である。特定の列に属する複数の伝熱管3の位置が重力方向にオフセットしている。本変形例では、特定の列に属する伝熱管3の数が他の列に属する伝熱管3の数よりも少ない。
図5は、熱交換器20における作用を説明している。図5に示すように、本変形例によれば、ノズル8から噴霧された冷媒は、噴霧流の中心軸Oと交差する位置に配置された伝熱管3に衝突する。これにより、冷媒の噴霧方向が変化し、ノズル8から離れた列に属する伝熱管3の群にも冷媒が効果的に供給される。つまり、ノズル8の死角を減少させることができる。本変形例によれば、冷媒の散布量を減らして下段領域及び中段領域の伝熱管3の表面の液膜を均一に薄膜化できることに加え、ノズル8から離れた列に属する伝熱管3の群においても液膜を均一に薄膜化できる。その結果、蒸発熱伝達を律速する液膜の熱抵抗が低減され、熱通過率が向上する。冷凍サイクルの蒸発器に熱交換器20を適用する場合には、冷凍サイクルのCOPを向上させることができる。本変形例の構成は、特に、列数が多い大能力の蒸発器に適している。蒸発器の更なる小型化も可能である。
本変形例によれば、ノズル8から噴霧された冷媒がどの伝熱管3にも衝突することなく、シェル2の内壁に到達することを防止できる。
(変形例2)
図6は、変形例2に係るシェルアンドチューブ式熱交換器30の断面を示している。図6に示すように、本変形例の熱交換器30において、複数の伝熱管3は、重力方向に並んだ第1伝熱管3a、第2伝熱管3b及び第3伝熱管3cを含む。言い換えれば、第1伝熱管3a、第2伝熱管3b及び第3伝熱管3cのそれぞれは、互いに異なる段に属する伝熱管3である。第1伝熱管3aと第2伝熱管3bとが重力方向において互いに隣接し、第2伝熱管3bと第3伝熱管3cとが重力方向において互いに隣接する。第1伝熱管3aと第2伝熱管3bとの間隔(最短距離)は、第2伝熱管3bと第3伝熱管3cとの間隔(最短距離)よりも広い。ノズル8の位置は、第1伝熱管3aと第2伝熱管3bとの間の空間を噴霧流の中心軸Oが通るように定められている。このような構成によれば、列方向への噴霧流の到達距離が伸びる。このことは、熱交換器20の小型化に寄与するだけでなく、伝熱管3の表面における液膜の均一な薄膜化にも寄与する。本変形例の構成は、本開示の他の熱交換器にも適用可能である。本変形例の構成は、特に、図4を参照して説明した変形例1に係る熱交換器20との相性が良好である。
(変形例3)
図7は、変形例3に係るシェルアンドチューブ式熱交換器40の断面を示している。図8は、図7に示すシェルアンドチューブ式熱交換器40の側面を示している。
本変形例の熱交換器40は、排液トレイ9をさらに備えている。排液トレイ9は、重力方向において互いに隣り合う伝熱管3と伝熱管3との間に配置されている。排液トレイ9は、例えば、ステンレス板などの金属板によって構成されている。排液トレイ9が断熱性及び耐圧性を有していてもよい。排液トレイ9は、例えば、シェル2に固定されている。
排液トレイ9は、上の伝熱管3から下の伝熱管3へと流れ落ちる冷媒を受け止め、平面視で伝熱管3が配置されていない領域に集めた冷媒を導いて排出する。上段領域の伝熱管3に向けて噴霧された冷媒は、排液トレイ9の働きによって中段領域で排除されるため、中段領域の伝熱管3に供給される冷媒の量が低減される。本変形例によれば、下段領域の伝熱管3の表面の液膜を均一に薄膜化できることに加えて、中段領域の伝熱管3においても液膜を均一に薄膜化できる。その結果、蒸発熱伝達を律速する液膜の熱抵抗が低減され、熱通過率が向上する。冷凍サイクルの蒸発器に熱交換器40を適用する場合には、冷凍サイクルのCOPを向上させることができる。蒸発器の小型化も可能である。特に、中段領域の伝熱管3における熱通過率を向上させることができるので、伝熱管3の段数が多い場合の熱通過率の向上効果が大きい。したがって、本変形例によれば、熱交換器40を列方向に小型化しやすい。
本変形例の構成によれば、冷媒を伝熱管の上方から散布する従来構成と比較して、約1.4倍の熱通過率を達成することが可能であり、約29%の小型化が可能である。
排液トレイ9は、伝熱管3の長手方向(Y方向)に延びている。このような構成によれば、上の伝熱管3から下の伝熱管3へと流れ落ちる冷媒を確実に受け止めることができる。伝熱管3の長手方向に沿って複数のノズル8が配置されているとき、排液トレイ9は、伝熱管3の長手方向の両端に位置する1対のノズル8によって挟まれた領域をカバーする大きさを有する。
排液トレイ9は、重力方向において、第1ノズル8aと第2ノズル8bとの間に位置している。このような構成によれば、第1ノズル8aから噴霧された冷媒を排液トレイ9で効果的に集めることができる。
例えば、第2ノズル8bの噴霧流の中心軸Oに隣接し、かつ、第2ノズル8bの噴霧流の中心軸Oよりも重力方向の上側に位置している段を第1基準段と定義する。第1基準段に隣接し、かつ、第1基準段よりも重力方向の上側に位置している段を第2基準段と定義する。排液トレイ9は、第1基準段に属する伝熱管3と第2基準段に属する伝熱管3との間に配置されうる。
図9は、熱交換器40を水平面(XY平面)に投影したときのノズル8、伝熱管3及び排液トレイ9の位置関係を示している。図10は、熱交換器40の断面を部分的に拡大して示している。
先に説明したように、伝熱管3の長手方向及び重力方向の両方向に対して垂直な方向を列方向と定義する。図9において、列方向は、X方向である。複数の伝熱管3及び排液トレイ9を平面視したとき、排液トレイ9は、ノズル8から最も遠い列に属する伝熱管3を超える位置まで延びている。熱交換器40において、伝熱管3は、4列で並んでいる。排液トレイ9は、平面視で矩形の形状を有する。排液トレイ9は、列方向において、第1列の伝熱管3を超えており、第4列の伝熱管3も超えている。排液トレイ9の一辺は、シェル2の内壁とノズル8から最も遠い列に属する伝熱管3との間に位置している。このような構成によれば、排液トレイ9によって冷媒を確実に集めることができるとともに、集められた冷媒が排液トレイ9の下方の伝熱管3に再度滴下されることも防止できる。
図10に示すように、列方向において、排液トレイ9がノズル8を超える位置まで延びている。このような構成によれば、排液トレイ9によって集められた冷媒が排液トレイ9から排出されるとき、排液トレイ9から排出された冷媒が噴霧流に交差することを回避できる。本変形例では、列方向において、排液トレイ9の端部9eがノズル8の中心線Bを超えた位置にある。排液トレイ9から排出された冷媒がノズル8に直接的に滴下されないように、ノズル8と排液トレイ9との位置関係が定められていてもよい。
図10に示すように、排液トレイ9は、重力方向に対して傾斜している。詳細には、排液トレイ9は、列方向(X方向)及び重力方向(Z方向)の両方向に対して傾斜している。このような構成によれば、集められた冷媒が排液トレイ9の外部へとスムーズに排出されうる。例えば、ノズル8に近い側の端部が下側に位置し、ノズル8から遠い側の端部が上側に位置するように、排液トレイ9の傾斜方向が定められている。排液トレイ9の傾斜角度は、上側の伝熱管3及び下側の伝熱管3に排液トレイ9が接触しない範囲で調節されうる。ただし、排液トレイ9が伝熱管3に接していてもよい。排液トレイ9は、伝熱管3の長手方向に平行であってもよい。
熱交換器40は、複数の排液トレイ9を備えていてもよい。例えば、重力方向において複数のノズル8がN段(Nは整数)で設けられていると仮定する。このとき、排液トレイ9の数は、例えば(N-1)である。上から数えて第M番目の排液トレイ9は、上から数えて第M番目のノズル8と第(M+1)番目のノズル8との間に配置されうる(Mは、M≦N-1を満たす整数)。
(変形例4)
図11は、変形例4に係るシェルアンドチューブ式熱交換器50の断面を示している。熱交換器50は、変形例1の熱交換器20に変形例3の熱交換器40の排液トレイ9を適用することによって構築されうる。したがって、熱交換器50によれば、変形例1の熱交換器20において得られる効果と変形例3の熱交換器40において得られる効果とが重畳的に得られる。
本変形例の構成によれば、冷媒を伝熱管の上方から散布する従来構成と比較して、約1.5倍の熱通過率を達成することが可能であり、約33%の小型化が可能である。
(実施形態2)
図12は、本開示の実施形態2に係る熱交換ユニット100の断面を示している。図12に示すように、熱交換ユニット100は、熱交換器50(第1熱交換器)、熱交換器51(第2熱交換器)及びエリミネータ12を備えている。エリミネータ12は、熱交換器50と熱交換器51との間に配置されている。詳細には、エリミネータ12は、熱交換器50から熱交換器51への経路上に配置されている。熱交換器50は、図11を参照して説明したシェルアンドチューブ式熱交換器50である。本実施形態によれば、高い熱交換能力を有する小型な熱交換ユニット100を提供することができる。熱交換器50に代えて、先に説明した他の熱交換器10,20,30又は40も熱交換ユニット100に使用可能である。
熱交換器50は、例えば、蒸発器である。熱交換器51は、例えば、吸収器である。
熱交換器51は、シェル52及び複数の伝熱管53を備えている。シェル52の内部に複数の伝熱管53が互いに平行に配置されている。熱交換器51は、例えば、シェルアンドチューブ式熱交換器である。吸収器としての熱交換器51の伝熱管53の表面には、臭化リチウム水溶液などの溶液の液膜が形成される。蒸発器としての熱交換器50から流入した気相の冷媒が臭化リチウム水溶液に吸収される。熱交換器51は、伝熱管53の表面に液膜を形成するために、散布トレイなどの散布装置を備えていてもよい。
エリミネータ12は、気液分離流路であり、ステンレス板などの金属板をプレス成形することによって作製されている。熱交換器50の内部で生成された気相の冷媒は、エリミネータ12を通って熱交換器51に流入する。その際、気相の冷媒に含まれた微細な液滴をエリミネータ12で分離することによって、気相の冷媒に随伴して冷媒の液滴が熱交換器51に侵入することを阻止できる。
熱交換器50において、伝熱管3と伝熱管3との間の空間を冷媒の液滴が吹き抜けることを妨げることによって、冷媒の噴霧量を最小化して必要な動力を最小化できる。吸収式冷凍機のように、蒸発器と吸収器とが同一の圧力容器で構成される場合には、吸収器への液相の冷媒の流入を抑制することによって、再生熱量の削減によるCOPの向上も期待できる。
熱交換器50のシェル2及び熱交換器51のシェル52として、単一のシェルが使用されてもよい。言い換えれば、シェル2及びシェル52は、一体化されていてもよい。
(実施形態3)
図13は、本開示の実施形態3に係る冷凍機200の構成を示している。冷凍機200は、蒸発器201、吸収器202、再生器203、凝縮器204及びポンプ205を備えている。蒸発器201として、実施形態1に係る熱交換器10が使用されうる。本実施形態によれば、優れたCOPを有する小型な冷凍機200を提供することができる。熱交換器10に代えて、熱交換器20,30,40又は50も使用可能である。
本実施形態において、冷凍機200は、一重効用サイクルの吸収式冷凍機である。ただし、本開示の熱交換器10は、二重効用サイクル又は三重効用サイクルの吸収式冷凍機の蒸発器としても使用されうる。再生器203の熱源としてガスバーナーを使用したとき、冷凍機200は、ガス式チラーでありうる。
蒸発器201及び吸収器202として、図12を参照して説明した熱交換ユニット100が使用されてもよい。
本開示のシェルアンドチューブ式熱交換器は、吸収式冷凍機に限らず、蒸気圧縮式冷凍機などの他の熱機器にも使用されうる。
本開示のシェルアンドチューブ式熱交換器は、水冷チラー、蒸気圧縮式冷凍機、吸収式冷凍機などに幅広く使用されうる。本開示のシェルアンドチューブ式熱交換器は、セントラル空調装置、プロセス冷却用のチラーなどの用途にも適している。
2 シェル
2a 冷媒貯留部
3 伝熱管
4 冷媒流出口
5 熱媒体
6 循環路
6b 分岐部分
7 ポンプ
8 ノズル
8a 第1ノズル
8b 第2ノズル
9 排液トレイ
10,20,30,40,50 シェルアンドチューブ式熱交換器
12 エリミネータ
100 熱交換ユニット
200 冷凍機

Claims (11)

  1. 液相の冷媒を貯留する冷媒貯留部を有するシェルと、
    前記シェルの内部に互いに平行に配置された複数の伝熱管と、
    前記冷媒貯留部に連通し、前記複数の伝熱管に向かって延びている循環路と、
    前記循環路に設けられ、前記複数の伝熱管に向かって前記液相の冷媒を噴霧する複数のノズルと、
    を備え、
    前記複数のノズルは、前記伝熱管の長手方向に沿って前記循環路に設けられた複数の第1ノズルと、前記複数の第1ノズルの下方において前記伝熱管の前記長手方向に沿って前記循環路に設けられた複数の第2ノズルと、を含
    前記複数のノズルから選ばれる少なくとも1つの前記ノズルの位置は、重力方向において互いに隣り合う前記伝熱管と前記伝熱管との間の空間を前記冷媒の噴霧流の中心軸が通るように定められており、
    前記複数の伝熱管は、前記重力方向に並んだ第1伝熱管、第2伝熱管及び第3伝熱管を含み、
    前記第1伝熱管と前記第2伝熱管とが前記重力方向において互いに隣接し、前記第2伝熱管と前記第3伝熱管とが前記重力方向において互いに隣接し、
    前記第1伝熱管と前記第2伝熱管との間隔は、前記第2伝熱管と前記第3伝熱管との間隔よりも広く、
    前記ノズルの位置は、前記第1伝熱管と前記第2伝熱管との間の空間を前記噴霧流の前記中心軸が通るように定められている、シェルアンドチューブ式熱交換器。
  2. 前記複数の伝熱管から選ばれる少なくとも1つの前記伝熱管は、前記噴霧流の前記中心軸に交差する表面を有する、請求項に記載のシェルアンドチューブ式熱交換器。
  3. 前記重力方向において互いに隣り合う前記伝熱管と前記伝熱管との間に配置された排液トレイをさらに備えた、請求項1又は2に記載のシェルアンドチューブ式熱交換器。
  4. 前記排液トレイは、前記伝熱管の前記長手方向に延びている、請求項に記載のシェルアンドチューブ式熱交換器。
  5. 前記排液トレイは、前記重力方向において、前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間に位置している、請求項又はに記載のシェルアンドチューブ式熱交換器。
  6. 前記長手方向及び前記重力方向の両方向に対して垂直な方向を列方向と定義し、
    前記複数の伝熱管及び前記排液トレイを平面視したとき、前記排液トレイは、前記列方向の最も端に位置している前記伝熱管を超える位置まで延びている、請求項からのいずれか1項に記載のシェルアンドチューブ式熱交換器。
  7. 前記排液トレイが前記重力方向に対して傾斜している、請求項からのいずれか1項に記載のシェルアンドチューブ式熱交換器。
  8. 第1熱交換器と、
    第2熱交換器と、
    前記第1熱交換器から前記第2熱交換器への経路上に配置されたエリミネータと、
    を備え、
    前記第1熱交換器は、
    液相の冷媒を貯留する冷媒貯留部を有するシェルと、
    前記シェルの内部に互いに平行に配置された複数の伝熱管と、
    前記冷媒貯留部に連通し、前記複数の伝熱管に向かって延びている循環路と、
    前記循環路に設けられ、前記複数の伝熱管に向かって前記液相の冷媒を噴霧する複数のノズルと、
    を備え、
    前記複数のノズルは、前記伝熱管の長手方向に沿って前記循環路に設けられた複数の第1ノズルと、前記複数の第1ノズルの下方において前記伝熱管の前記長手方向に沿って前記循環路に設けられた複数の第2ノズルと、を含む、熱交換ユニット。
  9. 前記複数のノズルから選ばれる少なくとも1つの前記ノズルの位置は、重力方向において互いに隣り合う前記伝熱管と前記伝熱管との間の空間を前記冷媒の噴霧流の中心軸が通るように定められている、請求項8に記載の熱交換ユニット。
  10. 前記複数の伝熱管は、前記重力方向に並んだ第1伝熱管、第2伝熱管及び第3伝熱管を含み、
    前記第1伝熱管と前記第2伝熱管とが前記重力方向において互いに隣接し、前記第2伝熱管と前記第3伝熱管とが前記重力方向において互いに隣接し、
    前記第1伝熱管と前記第2伝熱管との間隔は、前記第2伝熱管と前記第3伝熱管との間隔よりも広く、
    前記ノズルの位置は、前記第1伝熱管と前記第2伝熱管との間の空間を前記噴霧流の前記中心軸が通るように定められている、請求項9に記載の熱交換ユニット。
  11. 請求項1からのいずれか1項に記載のシェルアンドチューブ式熱交換器を蒸発器として備えた、又は、請求項8から10のいずれか1項に記載の熱交換ユニットの前記第1熱交換器を蒸発器として備えた、冷凍機。
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