JP2003201251A - サイトカイン誘導材料及びサイトカイン誘導用具 - Google Patents

サイトカイン誘導材料及びサイトカイン誘導用具

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JP2003201251A
JP2003201251A JP2002318040A JP2002318040A JP2003201251A JP 2003201251 A JP2003201251 A JP 2003201251A JP 2002318040 A JP2002318040 A JP 2002318040A JP 2002318040 A JP2002318040 A JP 2002318040A JP 2003201251 A JP2003201251 A JP 2003201251A
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cytokine
inducing
blood
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JP2002318040A
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Kazuo Niimura
和夫 新村
Yoshiko Abe
佳子 阿部
Kiyoshi Kuriyama
澄 栗山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液または血液成分などと接触されることに
よりサイトカインをより一層効果的に誘導することを可
能とするサイトカイン誘導材料、及び該サイトカイン誘
導材料を用いて構成されたサイトカイン誘導用具を提供
する。 【解決手段】 サイトカイン誘導剤と、水に不溶性の誘
導増強剤とを含む、サイトカイン誘導材料、並びに容器
と、容器内に収納された上記サイトカイン誘導材料とを
有し、サイトカイン誘導材料が血液または血液成分と接
触される、サイトカイン誘導用具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイトカイン誘導
療法などに用いられるサイトカイン誘導材料及び誘導用
具に関し、特に、サイトカインを効果的に誘導し得るサ
イトカイン誘導材料及び誘導用具に関する。
【0002】
【従来の技術】サイトカインは、多種多様な細胞間情報
伝達因子の総称である。サイトカインとしては、例え
ば、インターフェロンα、インターフェロンβ、インタ
ーフェロンγ(IFN−γ)、インターロイキン1〜イ
ンターロイキン18、腫瘍壊死因子−α(Tumor Necros
is Factor−α、TNF−α)、腫瘍壊死因子−β(Tum
orNecrosis Factor−β)、トランスフォーミング増殖
因子−α(Transforming Growth Factor−α)、トラン
スフォーミング増殖因子−β(Transforming Growth Fa
ctor−β、TGF−β)、及び各種細胞増殖因子などが
挙げられる(非特許文献1、非特許文献2)。
【0003】サイトカインは生体内で様々な活性を有
し、様々な疾患に関与していることが知られている。こ
のようなサイトカインの活性を生体内で惹起して疾患の
治療を行う、サイトカイン誘導療法が従来より行われて
きている。サイトカイン誘導療法では、患者に、サイト
カイン誘導剤を投与し、生体内においてサイトカインの
誘導を引き起こす。このようなサイトカイン誘導療法に
用いられるサイトカイン誘導物質として、様々な物質が
知られている。例えば、微生物由来のOK−432、B
CG 、ベスタチン、丸山ワクチン、またはロムリチド
などが知られており、担子菌類由来のサイトカイン誘導
物質として、クレスチン、レンチナン、またはシゾフィ
ランなどが知られている。
【0004】例えば、OK−432やBCGなどは血液
などからインターロイキン1やインターフェロン−γな
どのサイトカインを誘導することが知られている(非特
許文献3、非特許文献4)。
【0005】上述したサイトカイン誘導療法では、生体
内でサイトカインを誘導することはできるが充分量のサ
イトカインを誘導することが困難であり、強い効力を発
揮させ難いという問題があった。また、サイトカインを
効果的に誘導するために、サイトカイン誘導剤の投与量
が多くなり、副作用が大きくなり、治療を有効に行い得
ないという問題もあった。
【0006】下記特許文献1には不溶性担体に刺激剤が
共有結合されている悪性腫瘍治療用白血球刺激材が記載
されている。また、下記特許文献2にはインターロイキ
ン1、OK−432、遺伝子組み換えインターロイキン
2、またはγ−インターフェロンを不溶性担体に共有結
合で結合してなる癌治療用白血球刺激材が示されてい
る。これらは腫瘍障害性細胞を誘導するものであり、こ
れらの先行技術ではサイトカイン誘導については全く述
べられていない。
【0007】
【非特許文献1】臨床免疫第27巻特別増刊号1995
年「サイトカインのすべて」科学評論社
【非特許文献2】臨床免疫第36巻 39−44、20
01年
【非特許文献3】岐阜大医紀43:166−177,1
995年
【非特許文献4】Molecular medicine Vol.36,臨時増
刊号,220−229,1999年
【特許文献1】特開昭60−120821号
【特許文献2】特開昭61−277628号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の現状に鑑み、従来のサイトカイン誘導療
法に比べてより有効なサイトカイン誘導療法を実現する
ことを可能とする新規なサイトカイン誘導材料及びサイ
トカイン誘導用具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のサイトカイン誘
導材料は、サイトカイン誘導剤と水に不溶性の誘導増強
剤とを含む。
【0010】本願発明者らは、サイトカイン誘導剤とと
もに水に不溶性の誘導増強剤を含むサイトカイン誘導材
料、またはサイトカイン誘導剤が固定化された不溶性誘
導増強剤からなるサイトカイン誘導材料が、著しく高い
サイトカイン誘導量を示すことを見いだし、本発明を完
成した。
【0011】本発明のサイトカイン誘導用具は、容器
と、容器内に収納された本発明に従って構成されたサイ
トカイン誘導材料とを有するサイトカイン誘導用具であ
る。以下、本発明の詳細を説明する。
【0012】本発明において、上記誘導増強剤は、特に
限定されるわけではないが、水に不溶性である、金属、
有機物または無機物などにより構成され、好ましくは有
機物材料、より好ましくは高分子材料からなる。
【0013】上記金属からなる誘導増強剤としては、金
もしくは金合金、銀もしくは銀合金、チタンもしくはチ
タン合金、またはステンレスなどの金属が挙げられる。
上記無機物からなる誘導増強剤としては、活性炭、ガラ
スあるいはガラスの誘導体、シリカ系組成物、アルミ
ナ、ヒドロキシアパタイトなどが挙げられる。
【0014】上記有機物及び高分子材料からなる誘導増
強剤としては、セルロース系、アガロース系、デキスト
ラン系、ポリスチレン系、アクリルエステル系、ポリエ
チレンテレフタレート系、ナイロン系、ポリビニルアル
コール系、ポリスルホン系、ポリアミド系、ポリアクリ
ロニトリル系、ポリエチレン系、ポリウレタン系、ポリ
プロピレン系、ポリエステル系などが挙げられる。
【0015】ポリスチレン系材料としてはジビニルベン
ゼン−スチレン共重合体、アクリルエステル系としては
ポリメチルメタクリレートもしくはポリヒドロキシエチ
ルメタクリレートなどが挙げられる。特にポリスチレン
系、アクリルエステル系、ナイロン系、ポリエステル
系、セルロース系、ポリビニルアルコール系の高分子材
料が好ましい。
【0016】誘導増強剤は無極性であり、疎水性であっ
てもよく、この場合、誘導増強剤としては、ポリスチレ
ン系高分子材料などを用いることができる。また、これ
らの誘導増強剤には表面修飾や表面コーティングなどに
より、表面に親水性を付与することもできる。
【0017】上記誘導増強剤としての形状としては、特
に限定されないが、繊維状、不織布状、スポンジ状、粒
子状、膜状、中空糸状などの公知の形状を用いることが
できる。
【0018】誘導増強剤の大きさとしては、粒子状では
50μm以上2mm以下であることが好ましく、繊維状
では繊維径が10μm以下、特に5μm以下であること
が好ましい。あるいは繊維状の場合は不織布からなる誘
導増強剤が好ましく、特に繊維径が3μm以下であるこ
とが好ましい。
【0019】特に、誘導増強剤は、白血球を吸着する材
料であることが好ましく、白血球吸着材料として、ポリ
スチレン系、アクリルエステル系、ポリエステル系、ナ
イロン系、ポリビニルアルコール系、または酢酸セルロ
ースなどのセルロース系材料からなる高分子材料やガラ
ス系の材料などを用いることができる。
【0020】また、誘導増強剤として表面粗さを付与さ
れた材料を用いることが好ましく、その中心線平均粗さ
Ra値が0.2μm〜10μmであり、かつ凹凸平均間
隔Sm値が5μm〜200μmの範囲にある凹凸を表面
に有する材料であることが好ましい。
【0021】なお、上記Ra値とはJIS B0601
−1982における中心線平均粗さである。また、上記
凸凹平均間隔Sm値は、以下のようにして定義される値
である。
【0022】でこぼこ平均間隔Sm値 現在のJIS規格では、表面粗さの高さ方向の情報につ
いては規定されているが、面方向の情報に関しては規定
されていない。しかしながら、本発明における凸凹は、
凸凹の面方向における間隔によっても後述の実施例から
明らかなように限界付けられるものである。そこで、本
発明では、でこぼこ平均間隔Sm値を用いることにより
凸凹の面方向の範囲を規定した。
【0023】上記でこぼこの平均間隔Sm値は、以下の
ようにして求められる。まず、図1に示す粗さ曲線Aの
中心線Bに対して、それぞれ、一定の高さ及び深さの位
置に上側カウントレベルC及び下側カウントレベルDを
引く。次に、下側のカウントレベルDと粗さ曲線Aとが
交差する2点間において、上側カウントレベルと粗さ曲
線とが交差する点が一回以上存在するときに、一つの山
として「山」を定義する。
【0024】そして、でこぼこ平均間隔Sm値は、図2
に示すように、基準長さLの間にある山の間隔をSmi
としたときに、下記の式で定義される値である。
【0025】
【数1】
【0026】すなわち、でこぼこ平均間隔Sm値とは、
基準長さLの間にある山同士の間隔の平均値を示す。こ
のようにして、でこぼこの平均間隔Sm値により、凸凹
の面方向の条件が定義される。
【0027】表面粗さは多孔性などに由来するものであ
っても良い。誘導増強剤として好ましい多孔性高分子材
料としては、ポリスチレン系、アクリルエステル系、ポ
リエステル系、ナイロン系、セルロース系、ポリビニル
アルコール系などが挙げられる。
【0028】表面粗さは繊維形状から由来するものであ
っても良く、繊維状もしくは不織布状材料が誘導増強剤
として好ましい。特に繊維状・不織布状高分子材料など
が誘導増強剤として好ましく、ポリスチレン系、アクリ
ルエステル系、ポリエステル系、ナイロン系、セルロー
ス系、ポリビニルアルコール系などの繊維状・不織布状
高分子材料が挙げられる。
【0029】誘導増強剤の表面にRa値が0.2μm以
上の粗さを付与することにより、著しくサイトカインの
誘導が増強されることと、白血球の大きさが10μm〜
20μmであることを考えると、上記誘導増強剤のRa
値が0.2μm〜10μmであることが好ましい。ま
た、この表面粗さのサイトカイン誘導増強作用は、白血
球に比べて上記Ra値が非常に小さいため、単なる接触
表面積の増大によるものでないと考えられる。
【0030】上記サイトカイン誘導剤としては、例え
ば、BCG、BCG−CWS、PPD、Nocardi
a−CWS、OK−432、Muramyldipep
tideなどの細菌類やその成分;PSK、レンチナ
ン、シゾフィランなどの多糖類;あるいはポリI:C、
ポリA:Uなどのポリマー;あるいはLevamiso
le、DNCB、Azimexon、Tiloron
e、Bestatinなどの化学物質が挙げられる。ま
た、上記のような生理活性物質に限らず、菌体、菌体成
分、ペプチド類、核酸類、蛋白質、糖成分、脂質などの
様々な物質もサイトカイン誘導剤として用いられ得る。
【0031】これらサイトカイン誘導剤の中でも、菌体
及びその菌体由来成分がサイトカイン誘導剤として好ま
しい。また、抗酸菌と抗酸菌由来成分がサイトカイン誘
導剤として好ましく、その中でも結核菌や結核菌由来成
分がサイトカイン誘導剤として特に好ましい。牛型結核
菌弱毒株であるBCGとその由来成分も特に好ましい。
【0032】また、サイトカイン誘導剤としては溶連菌
と溶連菌由来成分が好ましい。また、サイトカイン誘導
剤としては放線菌と放線菌由来成分が好ましい。また、
上記サイトカイン誘導剤のみではサイトカイン誘導能を
十分に発揮し得ないものであっても、上記不溶性の誘導
増強剤と組み合わせて用いることにより、サイトカイン
誘導活性を発揮させることもでき、従って、本発明にお
けるサイトカイン誘導剤としては、従来より用いられて
いるサイトカイン誘導物質の他、様々な物質を用いるこ
とができる。
【0033】サイトカイン誘導剤を誘導増強剤の表面に
固定化する場合は、物理吸着、共有結合、イオン結合な
どの公知の方法を用いることができる。また、共有結合
などの場合には必要に応じて、サイトカイン誘導剤と誘
導増強剤の結合部に任意の長さをもつスペーサーを導入
することが好ましい。
【0034】菌体などからなるサイトカイン誘導剤は必
要に応じて、固定化する前に菌体の洗浄操作や破砕操
作、成分分画操作などのさまざまな前処理を施されても
よい。また、生菌などのサイトカイン誘導剤は必要に応
じて、固定化する前、固定化と同時、固定化の後のいず
れの時にも、加熱処理・薬品処理・放射線処理・ガス滅
菌処理などのさまざまな方法により死菌化されることも
できる。加熱処理としてはオートクレーブ処理が、薬品
処理としてはグルタルアルデヒド処理、ホルマリン処
理、またはエタノール処理が、放射線処理としてはγ線
処理が、ガス滅菌処理にはエチレンオキサイドガス処理
などが挙げられる。
【0035】また、BCGのような微生物からなるサイ
トカイン誘導剤を誘導増強剤に固定化する場合には、菌
体表面外壁成分のアミノ酸や糖成分などを介して、誘導
増強剤のカルボキシル基、アミノ基及び/またはエポキ
シ基などの官能基に結合させることができる。この時、
必要に応じてさまざまな鎖長や構造のスペーサーを導入
することもできる。
【0036】BCGのような微生物の菌体外層が脂質な
どにより覆われている場合には、必要に応じて脂質を洗
浄除去した後、結合することもできる。また、固定化法
としては、物理吸着法が好ましい。サイトカイン誘導剤
を物理吸着法によって誘導増強剤に固定化することもで
きる。特に疎水性表面を有する誘導増強剤にBCGのよ
うなサイトカイン誘導剤を物理吸着作用によって固定化
することができる。あるいは、サイトカイン誘導剤が微
生物やその成分からなる場合などは、その表面が電荷を
帯びている場合にも、その対極電荷を表面に有する誘導
増強剤に物理吸着作用によって固定化することができ
る。
【0037】また、上記誘導増強剤の使用割合は特に限
定されないが、通常、粒子状の誘導増強剤として用いる
場合には、血液容積に対する誘導増強剤のかさ体積量と
して、0.02%〜80%程度とされ、好ましくは0.
1%〜50%程度である。
【0038】また、上記サイトカイン誘導剤の使用割合
は特に限定されないが、例えばBCGの場合は、血液に
添加される濃度として、乾燥重量で0.001mg〜1
0mg/mLが好ましい。また、例えばOK−432の
場合は、血液に添加される濃度として、0.0001K
E〜10KE/mLが好ましい。
【0039】本発明に係るサイトカイン誘導用具では、
上記誘導増強剤とサイトカイン誘導剤とを含むサイトカ
イン誘導材料が、容器内にて血液または血液成分などと
接触され、それによって血液または血液成分などの中に
おいてサイトカインが効果的に誘導される。この場合、
接触温度を15〜42℃の範囲とすることが好ましく、
それによって、サイトカインの誘導をより効果的に引き
起こすことができる。
【0040】なお、上記誘導増強剤及びサイトカイン誘
導剤は、予め混合されて血液と接触されてもよく、ある
いは個別に血液または血液成分などと接触されてもよ
い。また、本発明では、サイトカイン誘導材料を収納し
ている容器の構造は特に限定されないが、図3に模式的
に示すように、血液などの導入部1と、サイトカイン誘
導材料と接触された血液4などを容器外に導く導出部2
とが備えられている容器3が好ましい。
【0041】サイトカイン誘導材料を収納してなる容器
としては、カラム状の容器や血液バッグ状の容器などが
特に好ましい。このサイトカイン誘導用具には、サイト
カイン誘導材料と接触させた血液などを容器外に導く場
合に、サイトカイン誘導材料が血液に混入しないよう
な、サイトカイン誘導材料流出防止機構が備えられてい
ることがより好ましい。
【0042】図3に模式的に示すように、サイトカイン
誘導材料流出防止機構5は、サイトカイン誘導材料があ
らかじめ脱離しないように、収納容器内部に固定化され
ていても良いし、流出防止用の分離膜や分離フィルター
が備えられていても良い。また、遠心操作などによって
血液と分離しても良い。
【0043】また、必要によっては、サイトカイン誘導
材料と接触させた血液などから血漿や血清成分などを分
離して治療などに用いることができる。具体的な構成と
して、導入部と導出部を有する血液バッグに粒子状・繊
維状・不織布状などの誘導増強剤を含むサイトカイン誘
導材料を充填し、ここに血液または血液成分などを導入
する。必要に応じて、サイトカインを誘導した血液また
は血液成分などを導出部から取り出し利用することがで
きる。これらの血液バッグの容量としては50mL〜1
000mL、特に100mL〜400mLが好ましい。
これらの血液バッグは粒子状や繊維状、不織布状のサイ
トカイン誘導材料を収納するサイトカイン誘導用具であ
ることが好ましい。
【0044】上記のサイトカインとして特に重要なもの
として、インターフェロン−γ(IFN−γ)、インタ
ーロイキン−2(IL−2)、インターロイキン-10
(IL−10)、インターロイキン-12(IL−1
2)、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)、トランスフォ
ーミング増殖因子−β(TGF−β)が挙げられる。例
えば、IFN−γはリウマチなどの免疫疾患、炎症性疾
患、アレルギー性疾患、癌などのさまざまな疾患におい
て非常に重要な役割を担っているサイトカインであり、
これらの疾患に対する治療効果が期待できる。
【0045】また、上記サイトカイン誘導材料及びサイ
トカイン誘導用具は、血液または血液成分等に限らず、
骨髄系細胞、表皮細胞、繊維芽細胞、肝細胞、骨芽細
胞、血液幹細胞、胚性幹細胞などの組織から採取した細
胞や培養細胞、株化細胞など、サイトカインを産生する
様々な細胞からもサイトカインを誘導することができ
る。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の非限定的な実施例
を説明することにより、本発明をより具体的に説明す
る。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0047】なお、ヒト及びラット血漿中のIFN−
γ、TNF−α、IL−2、IL−10、IL−12の
測定は、R&D Systems社製ELISAキット、ENDOGEN社製EL
ISAキット、ジェンザイム・テクネ社製ELISAキットにて
行った。ヒト血漿中のTGF−βの測定はプロメガ社製
ELISAキットにて行った。
【0048】(実施例1)誘導増強剤1(芳香族系合成
吸着剤、三菱化学社製、商品名:ダイヤイオンHP−5
0)を精製水(大塚製薬社製)にてデカンテーションに
より洗浄し、しかる後メタノール(和光純薬社製、HP
LC用)にてデカンテーションすることにより洗浄し
た。次に、注射用生理食塩水(大塚製薬社製)にて誘導
増強剤1をデカンテーションにより洗浄し、粒子かさ体
積で50μLの誘導増強剤1を滅菌済みチューブ(ダイ
アヤトロン社製、エッペンドルフチューブ1.5ml
用)に充填した。
【0049】健常人から採血し、ヘパリン15IU/m
L含有静脈血を得た。血液に1mg/mLの濃度となる
ように、BCG(日本BCG製造社製)を添加した。な
お、BCGは生理食塩水で調製した。この時、生理食塩
水の体積が血液に対して1.25%となるようにした。
【0050】上記BCGが添加された血液約1.45m
Lを前記の誘導増強剤1を充填したチューブに添加し
た。次に、チューブを転倒混和して血液を撹拌し、ロー
タリーミキサー(TAITEC社製)に取り付け、6r
pmで転倒混和させつつ、37℃にて24時間恒温槽中
でインキュベートした。インキュベート後の血液を4℃
で3500rpm(トミー精工社製、微量高速遠心機M
RX−150)で15分間遠心し、しかる後血漿を採取
し、−20℃で該血漿を凍結保存した。次に、保存され
た血漿を、融解し、Human IFN−γ ELIS
Aキット(R&D System社製あるいはENDOGEN
社製)にて血漿中のIFN−γ誘導量を測定した。結果
を下記の表1に示す。
【0051】(比較例1)誘導増強剤1を用いずに、実
施例1と同様にしてBCGを添加した血液1.5mLを
用い、以下実施例1と同様にして血漿を採取し、IFN
−γ誘導量を測定した。結果を下記の表1に示す。
【0052】(比較例2)BCGを血液に添加しなかっ
たことを除いては、実施例1と同様にしてINF−γ誘
導量を測定した。結果を下記の表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】(実施例2)37℃でインキュベートする
時間を24時間から4時間に変更したことを除いては実
施例1と同様にして、凍結保存された血漿を得た。次
に、保存された血漿を融解し、Human TNF−α
ELISAキット(R&D System社製)にて
血漿中のTNF−α誘導量を測定した。結果を下記の表
2に示す。
【0055】(比較例3)誘導増強剤1を用いなかった
こととBCG添加血液を1.5mL用いたことを除いて
は、実施例2と同様にしてTNF−α誘導量を測定し
た。結果を下記の表2に示す。
【0056】(比較例4)BCGを血液に添加しなかっ
たことを除いては、実施例2と同様にして、TNF−α
誘導量を測定した。結果を下記の表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】(実施例3)誘導増強剤1のかさ体積を5
0μLから5μLに変更し、血液の添加量を1.495
mLとしたことを除いては、実施例1と同様にして、血
漿中のINF−γを測定した。結果を下記の表3に示
す。
【0059】(実施例4)誘導増強剤1のかさ体積を5
0μLから10μLに変更し、血液の添加量を1.49
mLとしたことを除いては、実施例1と同様にして血漿
中のINF−γを測定した。結果を下記の表3に示す。
【0060】(実施例5)誘導増強剤1のかさ体積を5
0μLから20μLに変更し、血液の添加量を1.48
mLとしたことを除いては、実施例1と同様にして血漿
中のINF−γを測定した。結果を下記の表3に示す。
【0061】(実施例6)実施例1と同様にして血漿中
のINF−γを測定した。結果を下記の表3に示す。
【0062】(実施例7)誘導増強剤1のかさ体積を5
0μLから200μLに変更し、血液の添加量を1.3
mLとしたことを除いては、実施例1と同様にして血漿
中のINF−γを測定した。結果を下記の表3に示す。
【0063】(比較例5)誘導増強剤1を用いなかった
こととBCG添加血液を1.5mL用いたことを除いて
は、実施例3と同様にして、IFN−γ誘導量を測定し
た。結果を下記の表3に示す。
【0064】(比較例6)BCGを血液に添加しなかっ
たことを除いては、実施例3と同様にして、INF−γ
の誘導量を測定した。結果を下記の表3に示す。
【0065】(比較例7)BCGを血液に添加しなかっ
たことを除いては、実施例4と同様にして、INF−γ
の誘導量を測定した。結果を下記の表3に示す。
【0066】(比較例8)BCGを血液に添加しなかっ
たことを除いては、実施例5と同様にして、INF−γ
の誘導量を測定した。結果を下記の表3に示す。
【0067】(比較例9)BCGを血液に添加しなかっ
たことを除いては、実施例6と同様にして、INF−γ
の誘導量を測定した。結果を下記の表3に示す。
【0068】(比較例10)BCGを血液に添加しなか
ったことを除いては、実施例7と同様にして、INF−
γの誘導量を測定した。結果を下記の表3に示す。
【0069】
【表3】
【0070】(実施例8)実施例1と同様にして、但し
誘導増強剤1がかさ体積で20μL充填されたチューブ
を用意した。
【0071】BCGに替えて、ピシバニール(中外製薬
社製、OK−432)を、0.1KE/mLの濃度とな
るように各血液に添加した。なお、OK−432は、R
PMI培地で調製されたものであり、RPMI培地が血
液に対して20%となるように調製した。OK−432
が添加された血液を、誘導増強剤1がかさ体積で20μ
L充填された上記チューブに、チューブの目盛りが1.
5mLとなるように添加した。すなわち、血液を約1.
48mL添加した。以下、実施例1と同様にして、IF
N−γ誘導量を測定した。結果を下記の表4に示す。
【0072】(実施例9)誘導増強剤1のかさ体積を5
0μLとしたこと、及びOK−432添加血液を1.4
5mL用いたことを除いては、実施例8と同様にしてI
FN−γ誘導量を測定した。結果を下記の表4に示す。
【0073】(実施例10)誘導増強剤1のかさ体積を
100μLとしたこと、及びOK−432添加血液を
1.40mL用いたことを除いては、実施例8と同様に
してIFN−γ誘導量を測定した。結果を下記の表4に
示す。
【0074】(比較例11)誘導増強剤1を用いなかっ
たこと、及びOK−432添加血液を1.5mL用いた
ことを除いては、実施例8と同様にしてINF−γの誘
導量を測定した。結果を下記の表4に示す。
【0075】(比較例12)ピシバニール(OK−43
2)を添加しなかったことを除いては、実施例8と同様
にして、IFN−γ誘導量を測定した。結果を下記の表
4に示す。
【0076】(比較例13)ピシバニール(OK−43
2)を添加しなかったことを除いては、実施例9と同様
にして、IFN−γ誘導量を測定した。結果を下記の表
4に示す。
【0077】(比較例14)ピシバニール(OK−43
2)を添加しなかったことを除いては、実施例10と同
様にして、IFN−γ誘導量を測定した。結果を下記の
表4に示す。
【0078】
【表4】
【0079】(実施例11)誘導増強剤1に替えて、誘
導増強剤2(アクリルエステル系合成樹脂、オルガノ社
製、品番:アンバーライトXAD−7)を用いたことを
除いては、実施例1と同様にして、血漿中のIFN−γ
誘導量を測定した。結果を下記の表5に示す。
【0080】(実施例12)誘導増強剤2のかさ体積の
使用量を50μLから200μLに変更したこと及びB
CG添加血液を1.3mL用いたことを除いては、実施
例11と同様にして、IFN−γ誘導量を測定した。結
果を下記の表5に示す。
【0081】(比較例15)誘導増強剤2を用いなかっ
たこと、及びBCG添加血液を1.5mL用いたことを
除いては、実施例11と同様にして、IFN−γの誘導
量を測定した。結果を下記の表5に示す。
【0082】(比較例16)BCGを血液に添加しなか
ったことを除いては、実施例11と同様にして、IFN
−γ誘導量を測定した。結果を下記の表5に示す。
【0083】(比較例17)BCGを血液に添加しなか
ったことを除いては、実施例12と同様にして、IFN
−γ誘導量を測定した。結果を下記の表5に示す。
【0084】
【表5】
【0085】次に、ラット血液におけるサイトカイン誘
導についての実施例及び比較例を説明する。
【0086】(実施例13)実施例1と同様にして、か
さ体積50μLの誘導増強剤1を充填した滅菌済みチュ
ーブを得た。ウィスターラット(7週齢、雄、日本SL
C社より購入)よりヘパリン15IU/mL含有静脈血
を採取した。この血液に、0.1KE/mL濃度となる
ように、ピシバニール(中外製薬社製、OK−432)
を添加した。なお、OK−432はRPMI培地で調製
されたものであり、RPMI培地が血液に対して20%
となるように調製した。OK−432が添加された血液
を上記誘導増強剤1が充填されたチューブに、目盛りが
1.5mLとなるように添加した。
【0087】以下、実施例1と同様にして血漿を採取
し、ラット IFN−γ定量キット(ジェンザイム・テ
クネ社製)を用いてIFN−γ誘導量を測定した。結果
を下記の表6に示す。
【0088】(実施例14)誘導増強剤1のかさ体積の
量を500μLとしたこと、及びOK−432添加血液
の量を1.0mLとしたことを除いては、実施例13と
同様にして、IFN−γ誘導量を測定した。結果を下記
の表6に示す。
【0089】(比較例18)誘導増強剤1を用いなかっ
たこと、及びOK−432添加血液を1.5mL用いた
ことを除いては、実施例13と同様にして、IFN−γ
誘導量を測定した。結果を下記の表6に示す。
【0090】(比較例19)OK−432を血液に添加
しなかったことを除いては、実施例13と同様にして、
IFN−γ誘導量を測定した。結果を下記の表6に示
す。
【0091】(比較例20)OK−432を血液に添加
しなかったことを除いては、実施例14と同様にして、
IFN−γ誘導量を測定した。結果を下記の表6に示
す。
【0092】
【表6】
【0093】(実施例15)実施例1と同様にして、か
さ体積50μLの誘導増強剤1を充填した滅菌済みチュ
ーブを得た。
【0094】ウィスターラット(7週齢、雄、日本SL
C社より購入)から採血し、ヘパリン15IU/mL含
有静脈血を得た。このラットの血液に、1mg/mLの
濃度となるようにBCGを添加した。BCGは生理食塩
水で調製した。この時、生理食塩水の体積が血液に対し
て1.25%となるようにした。BCGが添加された血
液を上記の誘導増強剤1が充填されたチューブに1.4
5mL添加した。
【0095】以下、実施例1と同様にして血漿を採取
し、ラットIFN−γ 定量キット(ジュンザイム・テ
クネ社製)を用いて、IFN−γ誘導量を測定した。結
果を下記の表7に示す。
【0096】(実施例16)誘導増強剤1の使用かさ体
積量を50μLから500μLに変更したこと、及びB
CG添加血液を1.0mL用いたことを除いては、実施
例15と同様にして、IFN−γ誘導量を測定した。結
果を下記の表7に示す。
【0097】(比較例21)誘導増強剤1を用いなかっ
たこと、及びBCG添加血液を1.5mL用いたことを
除いては、実施例15と同様にしてIFN−γ誘導量を
測定した。結果を下記の表7に示す。
【0098】(比較例22)血液にBCGを添加しなか
ったことを除いては、実施例15と同様にしてIFN−
γ誘導量を測定した。結果を下記の表7に示す。
【0099】(比較例23)血液にBCGを添加しなか
ったことを除いては、実施例16と同様にしてINF−
γ誘導量を測定した。結果を下記の表7に示す。
【0100】
【表7】
【0101】(実施例17)37℃でインキュベートす
る時間を24時間から4時間に変更したことを除いて
は、実施例15と同様にして血漿を採取し、ラット腫瘍
壊死因子−α定量キット(ジェンザイム・テクネ社製)
キットを用い、TNF−α誘導量を測定した。結果を下
記の表8に示す。
【0102】(比較例24)誘導増強剤1を用いなかっ
たこととBCG添加血液を1.5mL用いたことを除い
ては、実施例17と同様にして血漿を採取し、TNF−
α誘導量を実施例17と同様にして測定した。結果を下
記の表8に示す。
【0103】(比較例25)BCGを血液に添加しなか
ったことを除いては、実施例17と同様にしてTNF−
α誘導量を測定した。結果を下記の表8に示す。
【0104】
【表8】
【0105】(実施例18〜23) 誘導増強剤3:CAフィルム(アートプラス社製、酢酸
セルロースフィルム、商品名:アセチフィルムVR−
R)を用い、フィルム表面をメチルアルコールで24時
間、ソックスレー抽出を行って可塑剤を抽出し、フィル
ムを取り出した後、15時間風乾後、さらに80℃で5
時間乾燥した。その後、ストルアス社(デンマーク)製
自動研磨機(商品名:プラノボールペデマックス)に、
220、500,1200、2400,及び4000メ
ッシュのサンドペーパーを取り付けたものを用いて、上
記CAフィルムを研磨し、両側の表面に表面粗さを持つ
研磨ずみCAフィルムを作製した。このフィルムをメチ
ルアルコールで洗浄後、2.5mm×2.5mmの大き
さに細片化し、かさ体積で約200μLとなるようには
かり取った。これらの細片を注射用生理食塩水で洗浄
後、1.5mL用滅菌済みチューブに充填した。
【0106】健常人から採血し、ヘパリン15IU/m
L含有静脈血を得た。血液に1mg/mLの濃度となる
ように、BCG(日本BCG製造社製)を添加し、血液
約1.3mLを前記充填チューブに添加し、実施例1と
同様にしてIFN−γ誘導量を測定した。結果を下記の
表9に示す。
【0107】
【表9】
【0108】(実施例24〜29) 誘導増強剤4:PETフィルム(ユニチカ社製、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム、商品名:エンブレット
S−75)を用い、フィルム表面をメチルアルコールで
洗浄した。しかる後、ストルアス社(デンマーク)製自
動研磨機(商品名:プラノボールペデマックス)に、2
20、500,1200、2400,及び4000メッ
シュのサンドペーパーを取り付けたものを用いて、PE
Tフィルムを研磨し、両側の表面に表面粗さを持つ研磨
ずみPETフィルムを作製した。このフィルムをメチル
アルコールで洗浄後、2.5mm×2.5mmの大きさ
に細片化し、かさ体積で約200μLとなるようにはか
り取った。これらの細片を注射用生理食塩水で洗浄後、
1.5mL用滅菌済みチューブに充填した。健常人から
採血し、ヘパリン15IU/mL含有静脈血を得た。血
液に1mg/mLの濃度となるように、BCG(日本B
CG製造社製)を添加し、血液約1.3mLを前記充填
チューブに添加し、実施例1と同様にしてIFN−γ誘
導量を測定した。結果を下記の表10に示す。
【0109】
【表10】
【0110】(実施例30〜35) 誘導増強剤5:ポリスチレンフィルム(三菱モンサント
社製、商品名:サントクリア)を用い、フィルム表面を
精製水で洗浄した。しかる後、ストルアス社(デンマー
ク)製自動研磨機(商品名:プラノボールペデマック
ス)に、220、500,1200、2400,及び4
000メッシュのサンドペーパーを取り付けたものを用
いて、ポリスチレンフィルムを研磨し、両側の表面に表
面粗さを持つ研磨ずみポリスチレンフィルムを作製し
た。このフィルムを精製水で洗浄後、2.5mm×2.
5mmの大きさに細片化し、かさ体積で約200μLと
なるようにはかり取った。これらの細片を注射用生理食
塩水で洗浄後、1.5mL用滅菌済みチューブに充填し
た。健常人から採血し、ヘパリン15IU/mL含有静
脈血を得た。血液に1mg/mLの濃度となるように、
BCG(日本BCG製造社製)を添加し、血液約1.3
mLを前記充填チューブに添加し、実施例1と同様にし
てIFN−γ誘導量を測定した。結果を下記の表11に
示す。
【0111】
【表11】
【0112】(実施例36)酢酸セルロースペレット
(アートプラス社製、可塑剤としてアセチルクエン酸ト
リエチル30%含有)を射出成形し、直径2.5mmの
球状ビーズを作製した。このビーズ50gをメタノール
300mLにより、50℃で24時間ソックスレー抽出
し、可塑剤を抽出した。しかる後、可塑剤が抽出された
ビーズをステンレス製バットに取り出し、15時間風乾
した後、さらに80℃で5時間乾燥させた。
【0113】ポットミル(東洋エンジニアリング社製、
商品名;51−セラミックポットミルBP−5)に、上
記ビーズ200mL及び同容量の研磨剤;WHITE
ABRAX(WA)#34(日本研磨材工業社製)を投
入し、さらにセラミックポットミル用ボール(東洋エン
ジニアリング社製、商品名;BB−13)数個を投入
し、ボール研磨機(日陶科学社製ポットミル、商品名;
AN−3S)により5時間研磨した。このようにして、
Ra値1.36μm及びSm値97.2μmのビーズを
得た(誘導増強剤6)。
【0114】得られたビーズをメタノールで3回洗浄し
て、注射用生理食塩水で5回洗浄した。その後、かさ体
積で400μLを実施例1と同様にして滅菌済み1.5
mL用チューブに入れ、血液を1.1mL添加したこと
以外は実施例1と同様にして、IFN−γ誘導量を測定
した。結果を下記の表12に示す。
【0115】(実施例37)実施例36と同様にして、
但し、非研磨のRa値0.186μm、Sm値298.
7μmの誘導増強剤6を作製した。実施例36と同様
に、血液と接触させた。結果を下記の表12に示す。
【0116】(比較例26)誘導増強剤6を用いなかっ
たこととBCG添加血液を1.5mL用いたことを除い
ては、実施例36と同様にして、IFN−γ誘導量を測
定した。結果を下記の表12に示す。
【0117】
【表12】
【0118】(実施例38〜42) 誘導増強剤1(芳香族系合成吸着剤、三菱化学社製、商
品名:ダイヤイオンHP−50)、誘導増強剤2(アク
リルエステル系合成樹脂、オルガノ社製、品番:アンバ
ーライトXAD−7)、誘導増強剤7(芳香族系合成樹
脂、オルガノ社製、品番:アンバーライトXAD−
2)、誘導増強剤8(芳香族系合成樹脂、オルガノ社
製、品番:アンバーライトXAD−4)、または誘導増
強剤9(芳香族系合成樹脂、オルガノ社製、品番:アン
バーライトXAD−16HP)を用いて、実施例1と同
様に行った。結果を下記の表13に示す。
【0119】(比較例27)誘導増強剤を用いなかった
こととBCG添加血液1.5mLを用いたことを除いて
は実施例38と同様に行った。結果を下記の表13に示
す。
【0120】
【表13】
【0121】(実施例43)BCGを生理食塩水に懸濁
して、リン酸緩衝液にて希釈し、4000RPMにて1
5分間遠心操作を行った。上清を捨て、再びリン酸緩衝
液にて懸濁し、4000RPMにて15分間遠心操作を
行った。これを3回行い、次に50%エタノール含有リ
ン酸緩衝液にて懸濁し、4000RPM(トミー精工社
製、微量高速遠心機MRX−150)にて15分間遠心
操作を行った。次にエタノールにて懸濁し、4000R
PMにて15分間遠心操作を行った。これを2回行い、
再びリン酸緩衝液での洗浄を3回行った。この処理済み
BCG2mgをカルボキシル基を導入した誘導増強剤1
(かさ体積1mL)にカルボジイミド法にて共有結合を
行った。残った反応基をエタノールアミンにて反応さ
せ、リン酸緩衝液にて洗浄後、リン酸緩衝液に懸濁し
た。このようにして得られた誘導増強剤100μLを滅
菌済みチューブに充填した。
【0122】BCGのみの添加がないこと、血液添加量
を1.4mLにしたことを除いては実施例1と同様な操
作を行い、IFN−γの誘導量を測定した。結果を表1
4に示す。
【0123】(比較例28)処理済みBCGを共有結合
しなかったことを除いては、実施例43と同様な操作を
行い、IFN−γの誘導量を測定した。結果を表14に
示す。
【0124】(比較例29)誘導増強剤の添加がないこ
ととBCG添加(1mg/mL)血液を1.5mL用い
たことを除いては実施例43と同様な操作を行い、IF
N−γの誘導量を測定した。結果を表14に示す。
【0125】
【表14】
【0126】(実施例44)ポリスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体の誘導増強剤8(オルガノ社製、アンバ
ーライトXAD−4)かさ体積1mLとBCG(10m
g/mL)を1mL生理食塩中で37℃にて20時間混
和し、BCGを粒子表面に物理吸着させた。混和後、こ
の粒子を生理食塩水にて十分洗浄し、再び生理食塩水に
懸濁した。このようにして得られた、かさ体積100μ
L誘導増強剤を滅菌済みチューブに充填した。
【0127】以下、BCGのみの添加がないこと、及び
血液を1.4mL添加したことを除いては実施例1と同
様な操作を行い、健常人2名の血液によりIFN−γの
誘導量を測定した。結果を表15に示す。
【0128】(比較例30)BCGを添加しないで実施
例44と同様の操作をして作製した粒子を得て、実施例
44と同様にしてIFN−γの誘導量を測定した。結果
を表15に示す。
【0129】(比較例31)誘導増強剤の添加がないこ
ととBCG添加(1mg/mL)血液を1.5mL用い
たこととを除いては、実施例44と同様にしてIFN−
γを測定した。結果を表15に示す。
【0130】
【表15】
【0131】(実施例45)ポリスチレン-ジビニルベ
ンゼン共重合体の誘導増強剤8かさ体積1mLとBCG
(10mg/mL)を1mLの1%ホルマリン液(中性
緩衝ホルマリン液、和光純薬工業社製)含有生理食塩中
で4℃にて20時間混和し、BCGを粒子表面に物理吸
着させた。混和後、この粒子を生理食塩水にて十分洗浄
した後、かさ体積で100μLを滅菌済みチューブ(ダ
イアヤトロン社製、1.5mL用)に充填した。
【0132】BCGのみの添加がないこと、及び血液を
1.4mL添加したことを除いては実施例1と同様な操
作を行い、IFN−γの誘導量を測定した。結果を表1
6に示す。
【0133】(比較例32)BCGを添加しないで、実
施例45と同様にしてIFN−γの誘導量を測定した。
結果を表16に示す。
【0134】(比較例33)誘導増強剤8を用いなかっ
たこととBCG添加(1mg/mL)血液を1.5mL
用いたことを除いては実施例45と同様にしてIFN−
γを測定した。結果を表16に示す。
【0135】
【表16】
【0136】(実施例46)実施例45と同様に作製し
たBCGを粒子表面に物理吸着させた誘導増強剤8をか
さ体積で4mLを血液バッグ(テルモ社製、分離バッグ
200mL用)に充填した。健常人から採血して得たヘ
パリン15IU/mL含有の静脈血50mLをこの血液
バッグに導入した。この血液バッグを37℃で24時
間、穏やかに攪拌しながらインキュベートした。この血
液中のIFN−γを実施例1と同様に測定した。結果を
表17に示す。
【0137】(比較例34)BCGを物理吸着処理をし
ていない誘導増強剤8を使用したこと以外は実施例46
と同様にして行った。結果を表17に示す。
【0138】(比較例35)誘導増強剤8を用いなかっ
たこと、及びBCGの1mg/mL添加血液50mLを
用いたことを除いては実施例46と同様にしてIFN−
γを測定した。結果を表17に示す。
【0139】
【表17】
【0140】(実施例47)血液中のインターロイキン
2、インターロイキン12を測定した以外は、実施例1
と同様に行った。結果を表18に示す。
【0141】(比較例36)BCGを添加しなかったこ
とを除いては実施例47と同様に行った。結果を表18
に示す。
【0142】(比較例37)誘導増強剤1を添加しなか
ったこと、及びBCG添加血液1.5mLを用いたこと
を除いては、実施例47と同様に行った。結果を表18
に示す。
【0143】
【表18】
【0144】(実施例48)BCGの濃度を0.1mg
/mLにし、血液中のTGF−βを測定した以外は実施
例1と同様に行った。結果を表19に示す。
【0145】(比較例38)誘導増強剤1を添加しなか
ったこと、及びBCG添加血漿1.5mLを用いたこと
を除いては、実施例48と同様に行った。結果を表19
に示す。
【0146】
【表19】
【0147】(実施例49)BCGの替わりにOK−4
32を0.1KE/mLで用いた以外は実施例48と同
様に行った。結果を表20に示す。
【0148】(比較例39)誘導増強剤1を添加しなか
ったこと、及びOK−432添加血液1.5mLを用い
たことを除いては、実施例49と同様に行った。結果を
表20に示す。
【0149】
【表20】
【0150】(実施例50)BCGの替わりにOK−4
32を0.01KE/mLで用いたこと、及びIL−1
0を測定したこと以外は実施例1と同様に行った。結果
を表21に示す。
【0151】(比較例40)誘導増強剤1を添加しなか
ったこと、及びOK−432添加血液1.5mLを用い
たことを除いては実施例50と同様に行った。結果を表
21に示す。
【0152】
【表21】
【0153】(実施例51、52)BCGの濃度を0.
1mg/mL及び1mg/mLの2用量にした以外は実
施例1と同様に行った。結果を表22に示す。
【0154】(比較例41)BCGを添加しなかったこ
とを除いては実施例51と同様に行った。結果を表22
に示す。
【0155】(比較例42)誘導増強剤1を添加しなか
ったこと、及びBCG添加(0.1mg/mL)血液を
1.5mL用いたことを除いては実施例51と同様に行
った。結果を表22に示す。
【0156】(比較例43)誘導増強剤1を添加しなか
ったこと、及びBCG添加(1mg/mL)血液を1.
5mL用いたことを除いては実施例52と同様に行っ
た。結果を表22に示す。
【0157】
【表22】
【0158】(実施例53,54)BCGの替わりにO
K−432の濃度を0.01KE/mL及び0.1KE
/mLの2用量にした以外は実施例1と同様に行った。
結果を表23に示す。
【0159】(比較例44)OK−432を添加しなか
ったことを除いては実施例53と同様に行った。結果を
表23に示す。
【0160】(比較例45)誘導増強剤1を添加しなか
ったことと、OK−432添加(0.01KE/mL)
血液を1.5mL用いたことを除いては実施例53と同
様に行った。結果を表23に示す。
【0161】(比較例46)誘導増強剤1を添加しなか
ったことと、OK−432添加(0.1KE/mL)血
液1.5mL用いたことを除いては実施例54と同様に
行った。結果を表23に示す。
【0162】
【表23】
【0163】(実施例55)誘導増強剤10としてナイ
ロンウール(和光純薬工業社製)を0.04g(1.5
mLチューブに充填したかさ体積として約300μL)
用いたこと、及びBCG添加血液を1.2mL添加した
ことを除いては実施例1と同様にした。結果を表24に
示す。
【0164】(実施例56)誘導増強剤11としてポリ
エステル不織布(日本バイリーン社製、品名:EL−5
600)を0.04g(1cm×3cm、かさ体積とし
て約300μL)を用いたこと、及びBCG添加血液を
1.2mL添加したことを除いては実施例1と同様にし
た。結果を表24に示す。
【0165】(実施例57)誘導増強剤12としてポリ
エステル不織布(日本バイリーン社製、品名:EW−7
180)を0.04g(1cm×3cm、かさ体積とし
て約220μL)を用いたこと、及びBCG添加血液を
1.28mL添加したことを除いては実施例1と同様に
した。結果を表24に示す。
【0166】(比較例47)BCGを用いなかったこと
を除いて実施例55と同様に行った。結果を表24に示
す。
【0167】(比較例48)BCGを用いなかったこと
を除いて実施例56と同様に行った。結果を表24に示
す。
【0168】(比較例49)BCGを用いなかったこと
を除いて実施例57と同様に行った。結果を表24に示
す。
【0169】(比較例50)誘導増強剤を用いなかった
こと、及びBCG添加血液を1.5/mL用いたことを
除いて実施例55と同様に行った。結果を表24に示
す。
【0170】
【表24】
【0171】(実施例58)理化学研究所から入手した
放線菌S.ノビリス(JCM4274)を、酵母エキス
0.2%添加澱粉・アンモニウム培地100mL中で3
0℃で40時間振盪培養し、菌体を得た。BCGの替わ
りに、この菌体を乾燥重量で1mg/mLとなるように
血液に添加し、実施例1と同様にして、IFN−γを測
定した。結果を表25に示す。
【0172】(比較例51)放線菌菌体を用いなかった
ことを除いて実施例58と同様に行った。結果を表25
に示す。
【0173】(比較例52)誘導増強剤1を用いなかっ
たこと、及び放線菌添加血液1.5mLを用いたことを
除いて実施例58と同様に行った。結果を表25に示
す。
【0174】
【表25】
【0175】(実施例59)誘導増強剤13(ポリビニ
ルアルコールゲル粒子、粒子径約1mm)として、横井
弘「PVA及びPAAの錯体ゲル」(高分子加工Vol.40、
No.11、1991年)に従い、ポリビニルアルコール−Fe
(III)錯体ゲル粒子を作製した。誘導増強剤13を生
理食塩水に懸濁し、かさ体積で300μLのポリビニル
アルコール−Fe(III)錯体ゲル粒子を1.5mL用
滅菌チューブに充填した。血液1.2mLを添加したこ
とを除いて、実施例1と同様に行った。結果を表26に
示す。
【0176】(比較例53)BCGを添加しないことを
除いて実施例58と同様に行った。結果を表26に示
す。
【0177】(比較例54)誘導増強剤13を用いない
こと、及びBCG添加血液を1.5mL添加したことを
除いて、実施例58と同様に行った。結果を表26に示
す。
【0178】
【表26】
【0179】
【発明の効果】本発明に係るサイトカイン誘導材料を用
いれば、従来のサイトカイン誘導剤に比べて、サイトカ
インをより効果的に誘導することができる。従って、本
発明のサイトカイン誘導材料を例えば血液または血液成
分と接触させることにより、サイトカインを効果的に誘
導することができるので、本発明に係るサイトカイン誘
導材料及び誘導用具は、サイトカインの誘導が有効であ
る様々な疾患の治療に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面粗さを説明するための模式図であり、でこ
ぼこの「山」を説明するための図。
【図2】表面粗さにおけるでこぼこ平均間隔Sm値を説
明するための図。
【図3】本発明に係るサイトカイン誘導用具の一例を示
す模式的断面図。
【符号の説明】
1…導入部 2…導出部 3…容器 4…サイトカイン誘導材料と接触された血液 5…サイトカイン誘導材料流出防止機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 (72)発明者 栗山 澄 大阪府三島郡島本町百山2−1 積水化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 4C084 AA06 BA44 DA01 NA05 ZC022

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイトカイン誘導剤と水に不溶性の誘導
    増強剤とを含むことを特徴とする、サイトカイン誘導材
    料。
  2. 【請求項2】 前記サイトカイン誘導剤が前記誘導増強
    剤に固定化されている、請求項1に記載のサイトカイン
    誘導材料。
  3. 【請求項3】 前記サイトカイン誘導剤が物理吸着で前
    記誘導増強剤に固定化されている、請求項2に記載のサ
    イトカイン誘導材料。
  4. 【請求項4】 前記誘導増強剤が高分子材料からなる、
    請求項1〜3のいずれかに記載のサイトカイン誘導材
    料。
  5. 【請求項5】 前記誘導増強剤が中心線平均粗さ0.2
    〜10μmの表面を有する、請求項1〜4のいずれかに
    記載のサイトカイン誘導材料。
  6. 【請求項6】 前記誘導増強剤がポリスチレン系、アク
    リルエステル系、ポリエステル系、ナイロン系、セルロ
    ース系、及びポリビニルアルコール系の各高分子材料か
    らなる群から選択された少なくとも1種の高分子材料か
    らなる、請求項1〜5のいずれかに記載のサイトカイン
    誘導材料。
  7. 【請求項7】 前記サイトカイン誘導剤が菌体及び菌体
    由来成分である、請求項1〜6のいずれかに記載のサイ
    トカイン誘導材料。
  8. 【請求項8】 前記サイトカイン誘導剤が抗酸菌及び抗
    酸菌由来成分である、請求項7に記載のサイトカイン誘
    導材料。
  9. 【請求項9】 前記サイトカイン誘導剤が溶連菌及び溶
    連菌由来成分である、請求項7に記載のサイトカイン誘
    導材料。
  10. 【請求項10】 前記サイトカイン誘導剤が放線菌及び
    放線菌由来成分である、請求項7に記載のサイトカイン
    誘導材料。
  11. 【請求項11】 前記サイトカインがインターフェロン
    -γ、インターロイキン−2、インターロイキン−1
    0、インターロイキン−12、腫瘍壊死因子−α、及び
    トランスフォーミング増殖因子−βからなる群から選択
    された少なくとも1種のサイトカインである、請求項1
    〜10のいずれかに記載のサイトカイン誘導材料。
  12. 【請求項12】 容器と、容器内に収納された請求項1
    〜11のいずれかに記載のサイトカイン誘導材料とを有
    することを特徴とする、サイトカイン誘導用具。
  13. 【請求項13】 容器内に収納されたサイトカイン誘導
    材料が血液または血液成分と接触されることを特徴とす
    る、請求項12に記載のサイトカイン誘導用具。
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