JP2003200979A - 密封状態加熱自在の密封容器及びこれを用いた店頭加熱対象商品 - Google Patents

密封状態加熱自在の密封容器及びこれを用いた店頭加熱対象商品

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JP2003200979A
JP2003200979A JP2002001751A JP2002001751A JP2003200979A JP 2003200979 A JP2003200979 A JP 2003200979A JP 2002001751 A JP2002001751 A JP 2002001751A JP 2002001751 A JP2002001751 A JP 2002001751A JP 2003200979 A JP2003200979 A JP 2003200979A
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sealed container
heating
container
heated
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Yasuo Kiguchi
靖夫 木口
Koichiro Ueno
弘一郎 上野
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Glico Dairy Products Co Ltd
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Glico Dairy Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スープ等の加熱用充填物を入れた密封容器を
密封状態のまま店頭の電子レンジで加熱できるようにす
る。 【解決手段】 密封容器Aの開口シール2にこれを横断
するようにシール材21を重合接合した封止フィン22
を立上げ配置し,その長手方向中央に封止フィン22の
封止力を弱くした弱封止部23を配置し,密封容器Aの
加熱時の急上昇する内圧が弱封止部23に負荷されるこ
とによって該弱封止部23が剥離しエア放出口26を形
成して内外の等圧化を行なうことによって,開封するこ
とによる衛生上の不安感を顧客に与えることなく,容器
本体1や開口シール2の破損等の可能性を解消して,密
封状態のままの店頭加熱ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えばスープのよ
うな加熱用飲食物を充填収容した密封容器をその密封状
態のまま電子レンジ等による店頭加熱を可能とした密封
状態加熱自在の密封容器及びこれを用いた店頭加熱対象
商品に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばスープ等の加熱用飲食物として,
カップ型の容器本体と,その開口縁部にシール接着した
樹脂,アルミ又は積層材等による開口シールと,開口縁
部に嵌着するように上端に嵌着配置したキャップとを備
えた加熱用密封容器を用い,これにトップスペースを残
存するようにスープを充填収容したものが知られてお
り,この場合,該スープ入りの密封容器を電子レンジで
加熱すると密封容器やその開口シールが破損してスープ
が噴出したり飛散したりする傾向があり,このため例え
ばコンビニエンスストアの店頭で顧客が加熱を要望する
と,店員が密封容器のキャップを外し,その開口シール
を容器本体から部分的に剥離して部分開封し,その後に
電子レンジによる加熱を行い,加熱後にこれを取出して
再びキャップを被せて顧客に手渡し,顧客がこれを持ち
帰るように扱うものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍らこの場合店
頭において顧客が飲食する充填物を充填収容した密封容
器の開口シールを部分的に剥離して部分開封する必要が
あるために,店頭での加熱作業が煩雑であること,顧客
に衛生上の不安感を惹起する可能性があること,顧客は
加熱した充填物の入った密封容器を部分開封した状態で
持ち帰るために充填物の揺動によってこれが開封部分か
らこぼれて開口シールを汚して商品価値を低下させた
り,場合によっては火傷の危険を招いたりする可能性が
ある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって,その解決課題とするところは,第1に,密封
容器として可及的高度な密封性を確保し得るとともに電
子レンジ等による加熱を密封状態のままで確実になし得
るようにした使い勝手のよい密封状態加熱自在の密封容
器を提供するにあり,第2に,これを用いた店頭加熱対
象商品を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題に沿っ
て,加熱用密封容器の開口シールにその横断方向に向け
て封止フィン(開口シールの部分を重ねて接合すること
によって形成したフィンをいう)を突出配置することに
よって密封容器の密封性を確保するとともに該封止フィ
ンの長手方向全部又は一部を弱封止部とすることによ
り,加熱による密封容器内の上昇内圧の負荷によってこ
の弱封止部を自動剥離して,そのエア抜きを可能とし,
最も過酷な加熱条件の電子レンジ加熱を含めて,密封容
器を部分開封することなくそのままで加熱し得るように
したものであって,即ち請求項1に記載の発明を,加熱
用密封容器の開口シールにこれを横断するように封止フ
ィンを突出配置するとともに該封止フィンの長手方向全
長又は一部を密封容器加熱の内圧負荷によってエア抜き
用剥離自在の弱封止部としてなることを特徴とする密封
状態加熱自在の密封容器としたものである。
【0006】請求項2に記載の発明は,同じく上記に加
えて,加熱に伴うエア抜き用の剥離を封止フィンの一部
に止めることによって,封止フィンの封止性を高度に確
保して密封容器の密封性を向上し,加熱前後の外観変化
の目立ちを可及的に抑制し且つ加熱後の充填物の安定し
た充填収容状態を確保して商品価値を可及的良好に確保
し得るものとするように,これを,上記弱封止部を,上
記封止フィンの長手方向一部に部分的に配置するととも
に該弱封止部を封止フィンの他の部位より封止力を相対
的に低下することによって形成してなることを特徴とす
る請求項1に記載の密封状態加熱自在の密封容器とした
ものである。
【0007】請求項3に記載の発明は,同じく上記に加
えて,加熱時の内圧を弱封止部に誘導して該弱封止部を
確実且つ的確に剥離し得るものとするように,これを,
上記弱封止部を,該封止フィンの突出方向先端側に配置
し且つその突出方向下端側に内圧誘導用の同じく弱封止
又は非封止の誘導ガイドを備えて形成してなることを特
徴とする請求項1又は2に記載の密封状態加熱自在の密
封容器としたものである。
【0008】請求項4に記載の発明は,同じく上記に加
えて,密封容器の充填物が搬送時の振動等を受けて弱封
止部に充填物の揺動による加圧力が掛るのを防止し,弱
封止部が加熱以外の要因によって剥離したりする可能性
を解消して加熱後に剥離部分への充填物接触を可及的に
防止し加熱後の振動等により該剥離部分からの充填物の
はみ出し等の可能性を解消し得るものとするとともに商
品価値を向上するようにキャップを使用し該キャップを
被せることによって上記封止フィンの転倒乃至傾斜配置
を簡易になし得るものとするように,これを,上記封止
フィンの転倒乃至傾斜配置を,上記密封容器に嵌着配置
したキャップにより封止フィンを押圧することによって
行ってなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載
の密封状態加熱自在の密封容器としたものである。
【0009】請求項5に記載の発明は,上記第2の課題
に沿って,これを,上記密封容器に容器内スペースを残
存するように固形乃至液状の加熱飲食用の充填物を充填
収容することによって店頭における電子レンジ等による
加熱対象商品としてなることを特徴とする請求項1,
2,3又は4に記載の密封状態加熱自在の密封容器を用
いた店頭加熱対象商品としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面の例に従って本発明を更
に具体的に説明すれば,Aは加熱用の密封容器であり,
該密封容器Aは,これに容器内スペース12を残存する
ように固形乃至液状の加熱飲食用の充填物Bを充填収容
することによって店頭における電子レンジ等による加熱
対象商品を構成するように用いるものとしてあり,該密
封容器Aは,その開口シール2にこれを横断するように
封止フィン22を突出配置するとともに該封止フィン2
2の長手方向全長又は一部を密封容器A加熱の内圧負荷
によってエア抜き用剥離自在の弱封止部23としたもの
とし,本例の該弱封止部23は,これを,上記密封容器
A加熱後の引圧負荷によって密接封止自在としてある。
【0011】即ち本例にあって密封容器Aは,例えば容
量を200ml程度とした平面円形にしてカップ型をな
す容器本体1と,該容器本体1を密封する開口シール2
と,該開口シール2を覆うように容器本体1に嵌着配置
したキャップ3とを備えたものとし,上記容器本体1内
に,例えばスープ,味噌汁,シチュー,カレー等適量に
して液状適宜の飲食物Bを,上記容器内スペース12と
してトップスペースを残存形成するように充填収容し,
例えばコンビニエンスストアで顧客の要望に応じて電子
レンジ等による店頭における加熱を施して販売する加熱
対象商品としてある。
【0012】封止フィン22は,開口シール2に,例え
ばその円弧中心位置を通るようにこれを中央で横断し,
その上面側に起立するように立上げて突出配置したもの
としてあり,このとき上記封止フィン22は,これを,
上記開口シール2をなす面方向単一シール材21を面内
にヒダをなすように山折り重合し該山折り重合部に面接
合乃至線接合を施すとともにその頂部長手方向全長又は
少なくとも上記弱封止部位置部分にカットを施すことに
よって形成したものとする一方,上記弱封止部23は,
これを,上記封止フィン22の長手方向一部に部分的に
配置するとともに該弱封止部23を封止フィン22の他
の部位より封止力を相対的に低下することによって形成
したものとしてある。
【0013】本例の開口シール2は,この種密封容器の
密封用に用いられる樹脂,アルミ等のフィルム,シート
又はこれらの積層材等適宜材料による薄肉材を用いて,
容器本体1の開口縁部11に,例えばヒートシール等適
宜の固定手段によってシール固定し,飲食に際して開口
縁部11から剥離除去することによって密封容器Aを開
封するものとしてあり,本例にあって該開口シール2
は,この種密封容器の密封用に用いられる,例えば裏面
にシール層を形成した薄肉ロールのシール材21を用い
て上記山折り重合部,その接合等を行って上記封止フィ
ン22を形成具備したものとしてあり,容器本体1の開
口形状に合わせて,例えば円形に打ち抜くことによって
容器本体1に供給し,例えばシール層によってヒートシ
ールする等,適宜の固定手段によってその容器本体1へ
のシール固定を行なうものとしてある。
【0014】このとき本例の上記封止フィン22は,例
えば1〜2cm程度の幅で,開口シール2を中央で横断
するように同幅帯状にして一連に表面側に向けて立ち上
げるように形成してあり,上記弱封止部23は該同幅帯
状にして一連の封止フィン22における,例えば長手方
向中間位置,本例にあっては中央位置に,例えば1〜2
cm程度乃至それ以下の幅とするようにこれを形成配置
したものとしてある。
【0015】本例にあって上記山折り重合部の重合接合
は,上記山折り重合部の長手方向にヒートシールにおけ
るシール熱量乃至加圧力等の加熱条件を調整するよう
に,例えば加熱時間を長短としたり,分離金型を用いて
加圧を強弱としたりして,封止フィン22の大半をシー
ル熱量乃至加圧力を大きな強接合とし,上記弱封止部2
3をシール熱量乃至加圧力の小さな弱接合とするように
することによって,上記弱封止部23の封止力を,上記
密封容器A加熱の内圧負荷により剥離自在とする程度の
接合強度を備えたものとするように,他の部位より相対
的に低下するように封止のための接合を行なったものと
してある。
【0016】このとき上記弱封止部23は,これを,該
封止フィン22の突出方向先端側に配置し且つその突出
方向下端側に内圧誘導用の同じく弱封止又は非封止の誘
導ガイド24を備えて形成してあり,本例にあって該誘
導ガイド24は,上記弱封止部23を封止フィン22の
立上り幅の,例えば先端側から1/2程度の高さ幅をな
すように配置することによって,その下端側に続いて配
置した,例えば下向き拡開状の台形をなすように,本例
において弱封止部23と同程度に弱く接合することによ
ってこれと同じ封止力のものとしてある。
【0017】このように形成した開口シール2は,容器
本体1に充填物Bを充填収容した後に,その開口縁部1
1に上記シール固定して該容器本体1を密封し,上記キ
ャップ3を嵌着配置することによって上記店頭加熱対象
商品としてその出荷を行なう形態とするようにしてある
が,本例にあって上記封止フィン22は,これを,開口
シール2側に転倒乃至傾斜して突出配置することにより
形成される折り目25を上記密封容器Aに充填収容した
充填物の揺動から上記弱封止部23を保護する緩衝手段
とするようにしてあり,このとき上記封止フィン22の
転倒乃至傾斜配置は,これを,上記密封容器Aに嵌着配
置したキャップ3により封止フィン22を押圧すること
によって行ったものとしてある。
【0018】折り目25の形成は,その形成時に機械的
に行なうことも可能であるが,本例にあっては開口シー
ル2に封止フィン22を1〜2cm程度の幅に形成した
ことによって,キャップ3を嵌着したとき,該キャップ
3の天井が封止フィン22から離隔するものであったと
しても,封止フィン22の長手方向両端にキャップ3の
側壁が接触する結果,キャップ3によって該両端が押圧
され,封止フィン22が転倒乃至傾斜した状態に保持さ
れて折り目25が形成されるようになり,本例にあって
該折り目25は,キャップ3の押圧によって封止フィン
22の全体が転倒乃至傾斜する結果,封止フィン22の
下端部分,即ち開口シール2への付け根部分に形成した
ものとしてある。
【0019】本例の密封容器Aは,充填物Bを充填収容
するに相応しい容器として可及的高度な密封性を確保す
るものであるとともに,これを電子レンジに入れてその
加熱を行なうと,加熱による液状の充填物とトップスペ
ース12のエアの膨張によって,密封容器A内の内圧が
急上昇することによって,容器本体1及び開口シール2
にその内圧が掛り,この急上昇した内圧が開口シール2
の弱い接合の弱封止部23に集中し,その加圧力によっ
て該弱封止部23を自動剥離する結果,該弱封止部23
にエア放出口26を形成しエアを容器外に噴出するよう
に放出することによって密封容器Aの内外が等圧化し,
加熱による容器本体1や開口シール2の破壊及び充填物
の吹きこぼれ乃至飛散等の密封容器としたことに伴う危
険や問題が解消されるため,密封容器Aの開口シール2
を部分開封したりすることなく,密封状態のままで電子
レンジを含めた加熱を確実になし得る密封状態加熱自在
のものとすることができる。
【0020】このとき本例にあっては下端側に拡開する
弱い接合の誘導ガイド24を備えたことによって,上昇
内圧が弱封止部23より幅広の誘導ガイド24を先ず剥
離し,例えば裁頭円錐状を呈することとなる該誘導ガイ
ド24の案内によって弱封止部23に至ってこれを剥離
するようになり,本例のように弱封止部23を,例えば
1cm程度以下の幅狭のものとしても,内圧の上昇を受
けて該弱封止部23は速やかに円筒状を呈する上記エア
放出口26を形成して,エアを密封容器A外に確実に放
出し得るようになる。
【0021】加熱後には密封容器Aの空冷が開始し,そ
の密封容器A内の内圧が低下して引圧の状態となり,こ
の引圧が上記エア抜き用に剥離した弱封止部23を密着
するように作用する結果,塑性変形の激しい材質のもの
ではなく薄肉材によって形成した本例の開口シール2に
おける弱封止部23は,引圧の負荷によって剥離部分を
塞ぐように密接封止するものとなって加熱後の扱いを容
易化し,また引圧によって開口シール2が容器本体1の
内側にやや凹陥状に引かれる結果,折れ目25の折り癖
により封止フィン23が再度転倒乃至傾斜した状態にな
って,剥離するも密接封止した弱封止部23の緩衝手段
となって,該弱封止部23を保護し,併せて扱いを容易
化し得るものとなる。
【0022】図中31は上記弱封止部23が剥離してそ
のエア放出口26から放出されたエアが更にキャップ3
外に抜けるように,本例においてキャップ3に配置した
エア抜き透孔であり,該エア抜き透孔31をキャップ3
に配置することによって,該キャップ3を外すことなく
その嵌着のまま,密封容器Aに対して何らの手を加える
ことなく,密封容器Aの加熱をなし得るようにしてあ
る。
【0023】本例において上記封止フィン22は,20
0ml程度の容量のもので,これを1〜2cm程度の幅
とするように表面側に向けて立ち上げるように形成し,
また誘導ガイド24を設置することを前提として弱封止
部23を同様に1〜2cm程度乃至それ以下の幅とする
ように形成したが,封止フィン22の高さ幅が1cm程
度を下回るようになると,弱封止部23の高さを充分に
確保し難くなり,充填物Bの揺動や転倒に対して強度が
不足する傾向を生じ,また2cm程度を上回ると弱封止
部23の接合強度が大きくなり,上昇内圧によるスムー
ズな剥離をなし得ず,密封容器Aの膨張等を招く傾向を
生じるからであり,また弱封止部23の幅を,例えば2
〜3mm程度とするとエアの放出時に充填物B,特に液
状の充填物が併せて放出される傾向を生じ,2cm程度
を上回ると上昇内圧による剥離部分が目立ち易くなり,
飲食時の外観を損なうとともに飲食時の開口シール2を
剥離する揺動で充填物B,特に液状の充填物がこぼれ易
くなる傾向を生じるからであり,上記範囲のものはこれ
らを防止して加熱及び過熱後の扱いを容易化することが
できて好ましい形態とし得る。
【0024】図示した例は以上のとおりとしたが,封止
フィンを,上記同幅のものに代えて,例えば先端を凹陥
した円弧状,波打ち状等の長手方向に異幅のものとする
こと,弱封止部を上記封止フィンの長手方向一部に配置
したものに代えて,封止フィンの長手方向全長にこれを
形成するようにすること,この場合,好ましくはなるべ
く封止フィンの転倒乃至傾斜による折り目による緩衝手
段を用いて,特に加熱後の容器扱いの利便性を向上する
ようにすること,弱封止部を封止フィンの長手方向一部
とするとき,その配置を長手方向に複数箇所とするこ
と,封止フィン乃至その弱封止部の接合を,上記面接合
に代えて,単一太幅乃至複数細幅等の線接合によって行
なうようにすること,上記封止フィンを,上記山折り重
合部を形成後に接合と頂部のカットを施すように形成し
たものに代えて,上記開口シールをなす面方向複数分割
シール材の封止フィン側端部を重合し面接合乃至線接合
を施すことによって形成したものとすること,誘導ガイ
ドを用いるとき該誘導ガイドを非封止として上昇内圧を
弱封止部に直接に誘導し得るようにすること,封止フィ
ンを転倒乃至傾斜して突出配置してその折り目を形成す
るとき,これを封止フィンの突出方向中間高さ位置に機
械的加工を施すことによって行なうようにすること,キ
ャップを使用し且つこれによって封止フィンを押圧する
とき,キャップの天井が封止フィンを押圧するように,
キャップ高さを低くし又は天井に押圧用のガイドを設置
すること,密封容器の充填物を,例えばフライドチキ
ン,フライドポテト,煮物,たこ焼き,粥,うどんやそ
ば等適宜の固形状のもの又はこれと液状のものとするこ
と,このとき充填物間に空間による容器スペースが形成
され加熱時の上昇内圧を得られるから,トップスペース
の形成を省略した充填収容とすること等を含めて,本発
明の実施に当って,密封容器,その容器本体,開口シー
ル,封止フィン,密封容器を用いた店頭加熱対象商品,
必要に応じて用いる面方向複数分割シール材,面方向単
一シール材,スリット,誘導ガイド,折り目による緩衝
手段,キャップ,充填物等の各具体的材質,形状,構
造,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明
の要旨に反しない限り様々の形態ものとすることができ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,
請求項1に記載の発明は,加熱用密封容器の開口シール
にその横断方向に向けて封止フィンを突出配置すること
によって密封容器の密封性を確保するとともに該封止フ
ィンの長手方向全部又は一部を弱封止部とすることによ
り,加熱による密封容器内の上昇内圧の負荷によってこ
の弱封止部を自動剥離して,そのエア抜きを可能とし,
最も過酷な加熱条件の電子レンジ加熱を含めて,密封容
器を部分開口することなくそのままで加熱し得るように
することによって,密封容器として可及的高度な密封性
を確保し得るとともに電子レンジ等による加熱を密封状
態のままで確実になし得るようにした使い勝手のよい密
封状態加熱自在の密封容器を提供することができる。
【0026】請求項2に記載の発明は,同じく上記に加
えて,加熱に伴うエア抜き用の剥離を封止フィンの一部
に止めることによって,封止フィンの封止性を高度に確
保して密封容器の密封性を向上し,加熱前後の外観変化
の目立ちを可及的に抑制し且つ加熱後の充填物の安定し
た充填収容状態を確保して商品価値を可及的良好に確保
したものとすることができる。
【0027】請求項3に記載の発明は,同じく上記に加
えて,加熱時の内圧を弱封止部に誘導して該弱封止部を
確実且つ的確に剥離し得るようにしたものとすることが
できる。
【0028】請求項4に記載の発明は,同じく上記に加
えて,密封容器の充填物が搬送時の振動等を受けて弱封
止部に充填物の揺動による加圧力が掛るのを防止し,弱
封止部が加熱以外の要因によって剥離したりする可能性
を解消して加熱後に剥離部分への充填物接触を可及的に
防止し加熱後の振動等により該剥離部分からの充填物の
はみ出し等の可能性を解消し得るものとするとともに商
品価値を向上するようにキャップを使用し該キャップを
被せることによって上記封止フィンの転倒乃至傾斜配置
を簡易になし得るものとすることができる。
【0029】請求項5に記載の発明は,上記密封容器を
用いることによって,各種加熱用の飲食物を充填収容
し,密封容器を部分開封することなく電子レンジ等によ
る加熱を密封状態のままで可能とした店頭加熱対象商品
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】密封容器の外観の例を示す一部切欠き斜視図で
ある。
【図2】容器本体と開口シールの関係を示すキャップを
外した状態の縦断面図である。
【図3】封止フィンとその弱封止部の関係を示す開口シ
ールの部分拡大斜視図である。
【図4】密封容器加熱時のエア放出状態のモデルを示す
部分拡大縦断面図である。
【符号の説明】
A 密封容器 B 充填物 1 容器本体 2 開口シール 3 キャップ 21 シール材 22 封止フィン 23 弱封止部 24 誘導ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AB01 BA07A BB11A BB14A BB25A CA24 EA04 EA32 EB27 EE48 GB02 4B036 LE05 LF01 LP01 LP19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱用密封容器の開口シールにこれを横
    断するように封止フィンを突出配置するとともに該封止
    フィンの長手方向全長又は一部を密封容器加熱の内圧負
    荷によってエア抜き用剥離自在の弱封止部としてなるこ
    とを特徴とする密封状態加熱自在の密封容器。
  2. 【請求項2】 上記弱封止部を,上記封止フィンの長
    手方向一部に部分的に配置するとともに該弱封止部を封
    止フィンの他の部位より封止力を相対的に低下すること
    によって形成してなることを特徴とする請求項1に記載
    の密封状態加熱自在の密封容器。
  3. 【請求項3】 上記弱封止部を,該封止フィンの突出方
    向先端側に配置し且つその突出方向下端側に内圧誘導用
    の同じく弱封止又は非封止の誘導ガイドを備えて形成し
    てなることを特徴とする請求項1又は2に記載の密封状
    態加熱自在の密封容器。
  4. 【請求項4】 上記封止フィンを,開口シール側に転倒
    乃至傾斜して突出配置することにより形成される折り目
    を上記密封容器に充填収容した充填物の揺動から上記弱
    封止部を保護する緩衝手段とするとともに上記封止フィ
    ンの転倒乃至傾斜配置を,上記密封容器に嵌着配置した
    キャップにより封止フィンを押圧することによって行っ
    てなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の密
    封状態加熱自在の密封容器。
  5. 【請求項5】 上記密封容器に容器内スペースを残存す
    るように固形乃至液状の加熱飲食用の充填物を充填収容
    することによって店頭における電子レンジ等による加熱
    対象商品としてなることを特徴とする請求項1,2,3
    又は4に記載の密封状態加熱自在の密封容器を用いた店
    頭加熱対象商品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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