JP2003200717A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- wear indicator
- tire
- pneumatic tire
- radial direction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サイドウォール部に設けられたサイドプロテ
クターにその摩耗限界をユーザーが認識できるようにウ
エアインジケーターを配置し、かつこのウエアインジケ
ーターからのクラック発生の抑制を図った空気入りタイ
ヤ、特には小型トラック用空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 サイドプロテクター2の外表面にウエア
インジケーター3がタイヤ半径方向に延在し、ウエアイ
ンジケーター3の、タイヤ最大幅部からタイヤ半径方向
外方端までの距離(X)およびタイヤ最大幅部からタイ
ヤ半径方向内方端までの距離(Y)が夫々10mm以上
であり、かつウエアインジケーター3の周方向幅(W)
と溝深さ(D)との関係が次式、W/D≧4で表される
関係を満足する。
クターにその摩耗限界をユーザーが認識できるようにウ
エアインジケーターを配置し、かつこのウエアインジケ
ーターからのクラック発生の抑制を図った空気入りタイ
ヤ、特には小型トラック用空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 サイドプロテクター2の外表面にウエア
インジケーター3がタイヤ半径方向に延在し、ウエアイ
ンジケーター3の、タイヤ最大幅部からタイヤ半径方向
外方端までの距離(X)およびタイヤ最大幅部からタイ
ヤ半径方向内方端までの距離(Y)が夫々10mm以上
であり、かつウエアインジケーター3の周方向幅(W)
と溝深さ(D)との関係が次式、W/D≧4で表される
関係を満足する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐縁石性向上のた
めサイドウォール部にサイドプロテクターを設け、この
サイドプロテクターにその摩耗限界をユーザーが認識で
きるようにウエアインジケーターを配置した空気入りタ
イヤにおいて、このウエアインジケーターからのクラッ
ク発生の防止を図った空気入りタイヤ、特には小型トラ
ック用空気入りタイヤに関する。
めサイドウォール部にサイドプロテクターを設け、この
サイドプロテクターにその摩耗限界をユーザーが認識で
きるようにウエアインジケーターを配置した空気入りタ
イヤにおいて、このウエアインジケーターからのクラッ
ク発生の防止を図った空気入りタイヤ、特には小型トラ
ック用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不整地を走行するような空気入り
タイヤは、ゴムゲージの薄いタイヤサイド部を損傷して
貫通パンクを起こし易いことなどから、サイド部のゴム
のゲージを厚くしたり(特開昭55−36139号公
報)、サイド部にゴムで構成されるサイドプロテクター
を設けたり(特開昭49−72805号公報)、サイド
ゴムとカーカス層との間にスチールコード層を配設した
り(特開平49−95303号公報、特開平52−11
6504号公報)、更にはサイドプロテクター内部に鋼
板または太い鋼線からなる保護層を設けたりして(特開
平8−58318)、サイド部の強化が図られてきた。
タイヤは、ゴムゲージの薄いタイヤサイド部を損傷して
貫通パンクを起こし易いことなどから、サイド部のゴム
のゲージを厚くしたり(特開昭55−36139号公
報)、サイド部にゴムで構成されるサイドプロテクター
を設けたり(特開昭49−72805号公報)、サイド
ゴムとカーカス層との間にスチールコード層を配設した
り(特開平49−95303号公報、特開平52−11
6504号公報)、更にはサイドプロテクター内部に鋼
板または太い鋼線からなる保護層を設けたりして(特開
平8−58318)、サイド部の強化が図られてきた。
【0003】また、図1に示すような、サイド部にゴム
で構成されるサイドプロテクター2を設けたトラック用
タイヤ1においては、細溝型のウエアインジケーター3
を一般に備えており、これによりサイドプロテクター2
の摩耗限界の把握がなされていた。
で構成されるサイドプロテクター2を設けたトラック用
タイヤ1においては、細溝型のウエアインジケーター3
を一般に備えており、これによりサイドプロテクター2
の摩耗限界の把握がなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
小型トラック用タイヤにおいてサイドプロテクターを有
するものはいずれも、サイドプロテクターのゴムの摩耗
限界を表示するウエアインジケーターを備えていなかっ
た。
小型トラック用タイヤにおいてサイドプロテクターを有
するものはいずれも、サイドプロテクターのゴムの摩耗
限界を表示するウエアインジケーターを備えていなかっ
た。
【0005】また、従来のトラック用タイヤにおいて、
ウエアインジケーターをサイドプロテクターに配置した
場合、特に低内圧の使用時においてこのウエアインジケ
ーターの溝端または溝底からクラックが発生する場合が
あった。
ウエアインジケーターをサイドプロテクターに配置した
場合、特に低内圧の使用時においてこのウエアインジケ
ーターの溝端または溝底からクラックが発生する場合が
あった。
【0006】そこで本発明の目的は、サイドウォール部
に設けたサイドプロテクターにその摩耗限界をユーザー
が認識できるようにウエアインジケーターを配置し、か
つこのウエアインジケーターからのクラック発生の抑制
を図った空気入りタイヤ、特には小型トラック用空気入
りタイヤを提供することにある。
に設けたサイドプロテクターにその摩耗限界をユーザー
が認識できるようにウエアインジケーターを配置し、か
つこのウエアインジケーターからのクラック発生の抑制
を図った空気入りタイヤ、特には小型トラック用空気入
りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく、サイドプロテクターに設けるウエアインジ
ケーターの形態につき鋭意検討した結果、以下の構成と
することにより前記課題を解決し得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の通
りである。
解決すべく、サイドプロテクターに設けるウエアインジ
ケーターの形態につき鋭意検討した結果、以下の構成と
することにより前記課題を解決し得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の通
りである。
【0008】(1)環状に形成されたトレッド部と、該
トレッド部の両端からタイヤ半径方向内側に配設された
一対のサイドウォール部と、該サイドウォール部のタイ
ヤ半径方向内側に連なるビード部とを具備し、前記サイ
ドウォールの外表面に周方向に延びるサイドプロテクタ
ーを有する空気入りタイヤにおいて、前記サイドプロテ
クターの外表面にウエアインジケーターがタイヤ半径方
向に延在し、該ウエアインジケーターの、タイヤ最大幅
部からタイヤ半径方向外方端までの距離(X)およびタ
イヤ最大幅部からタイヤ半径方向内方端までの距離
(Y)が夫々10mm以上であり、かつ前記ウエアイン
ジケーターの周方向幅(W)と溝深さ(D)との関係が
次式、 W/D≧4 で表される関係を満足することを特徴とする空気入りタ
イヤである。
トレッド部の両端からタイヤ半径方向内側に配設された
一対のサイドウォール部と、該サイドウォール部のタイ
ヤ半径方向内側に連なるビード部とを具備し、前記サイ
ドウォールの外表面に周方向に延びるサイドプロテクタ
ーを有する空気入りタイヤにおいて、前記サイドプロテ
クターの外表面にウエアインジケーターがタイヤ半径方
向に延在し、該ウエアインジケーターの、タイヤ最大幅
部からタイヤ半径方向外方端までの距離(X)およびタ
イヤ最大幅部からタイヤ半径方向内方端までの距離
(Y)が夫々10mm以上であり、かつ前記ウエアイン
ジケーターの周方向幅(W)と溝深さ(D)との関係が
次式、 W/D≧4 で表される関係を満足することを特徴とする空気入りタ
イヤである。
【0009】(2)前記(1)の空気入りタイヤにおい
て、前記ウエアインジケーターの周方向幅(W)が4〜
20mmである空気入りタイヤである。
て、前記ウエアインジケーターの周方向幅(W)が4〜
20mmである空気入りタイヤである。
【0010】(3)前記(2)の空気入りタイヤにおい
て、前記ウエアインジケーターの溝深さ(D)が0.5
〜3mmである空気入りタイヤである。
て、前記ウエアインジケーターの溝深さ(D)が0.5
〜3mmである空気入りタイヤである。
【0011】(4)前記(1)〜(3)のいずれかの空
気入りタイヤにおいて、前記ウエアインジケーターの溝
底部の曲率半径Rが2.5mm以上である空気入りタイ
ヤである。
気入りタイヤにおいて、前記ウエアインジケーターの溝
底部の曲率半径Rが2.5mm以上である空気入りタイ
ヤである。
【0012】(5)前記(1)〜(4)のいずれかの空
気入りタイヤにおいて、前記ウエアインジケーターの角
が面取りされている空気入りタイヤである。
気入りタイヤにおいて、前記ウエアインジケーターの角
が面取りされている空気入りタイヤである。
【0013】(6)前記(1)〜(5)のいずれかの空
気入りタイヤにおいて、小型トラック用である空気入り
タイヤである。尚、本発明の空気入りタイヤには、窒素
ガス等の不活性ガス充填タイヤも含むものとする。
気入りタイヤにおいて、小型トラック用である空気入り
タイヤである。尚、本発明の空気入りタイヤには、窒素
ガス等の不活性ガス充填タイヤも含むものとする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。本発明は、図1に示すよ
うに、タイヤ1のサイド部に、耐縁石性向上のためのサ
イドプロテクター2を有する空気入りタイヤ、特には小
型トラック用空気入りタイヤにおいて、そのサイドプロ
テクター2のウエアインジケーター3の形態の改良に係
るものである。よって、サイドプロテクター2の構造や
材質等は特に制限されるべきものではないが、本発明に
おいてウエアインジケーター3の形態の改良効果を得る
には、タイヤ最大幅部(JATMA YEAR BOO
K 2001に準拠)がサイドプロテクター2のタイヤ
半径方向のほぼ中間点に位置するようにする。サイドプ
ロテクター2のゲージ、タイヤ半径方向の幅、さらには
タイヤサイド部の適用箇所等は既知の手法に従い適宜定
めればよい。
を参照して具体的に説明する。本発明は、図1に示すよ
うに、タイヤ1のサイド部に、耐縁石性向上のためのサ
イドプロテクター2を有する空気入りタイヤ、特には小
型トラック用空気入りタイヤにおいて、そのサイドプロ
テクター2のウエアインジケーター3の形態の改良に係
るものである。よって、サイドプロテクター2の構造や
材質等は特に制限されるべきものではないが、本発明に
おいてウエアインジケーター3の形態の改良効果を得る
には、タイヤ最大幅部(JATMA YEAR BOO
K 2001に準拠)がサイドプロテクター2のタイヤ
半径方向のほぼ中間点に位置するようにする。サイドプ
ロテクター2のゲージ、タイヤ半径方向の幅、さらには
タイヤサイド部の適用箇所等は既知の手法に従い適宜定
めればよい。
【0015】図2に、サイドプロテクター2に適用され
る溝型ウエアインジケーター3の好適例を示す。図示す
る好適例では、ウエアインジケーター3のサイドプロテ
クター2の表面での形状が略矩形であり、底面が曲面と
なっている。
る溝型ウエアインジケーター3の好適例を示す。図示す
る好適例では、ウエアインジケーター3のサイドプロテ
クター2の表面での形状が略矩形であり、底面が曲面と
なっている。
【0016】このウエアインジケーター3は、サイドプ
ロテクター2のタイヤ半径方向に延在する。ウエアイン
ジケーター3の、タイヤ最大幅部(Wmax)からタイヤ
半径方向外方端UEまでの距離(X)およびタイヤ最大
幅部(Wmax)からタイヤ半径方向内方端DEまでの距
離(Y)は夫々10mm以上、好ましくは15mm以上
である。距離(X)および(Y)のいずれか一方または
双方が10mm未満であると、ウエアインジケーター3
の端部にクラックが発生しやすくなる。
ロテクター2のタイヤ半径方向に延在する。ウエアイン
ジケーター3の、タイヤ最大幅部(Wmax)からタイヤ
半径方向外方端UEまでの距離(X)およびタイヤ最大
幅部(Wmax)からタイヤ半径方向内方端DEまでの距
離(Y)は夫々10mm以上、好ましくは15mm以上
である。距離(X)および(Y)のいずれか一方または
双方が10mm未満であると、ウエアインジケーター3
の端部にクラックが発生しやすくなる。
【0017】また、本発明においては、ウエアインジケ
ーター3の周方向幅(W)と溝深さ(D)との関係が次
式、 W/D≧4 好ましくは、次式、 W/D≧6 で表される関係を満足する。W/Dの値が4未満である
とウエアインジケーター3の幅方向にクラックが発生し
やすくなる。
ーター3の周方向幅(W)と溝深さ(D)との関係が次
式、 W/D≧4 好ましくは、次式、 W/D≧6 で表される関係を満足する。W/Dの値が4未満である
とウエアインジケーター3の幅方向にクラックが発生し
やすくなる。
【0018】さらに、本発明においては、ウエアインジ
ケーター3の周方向幅(W)は、摩耗限界の認識し易さ
およびクラック発生防止の観点から、好ましくは4〜2
0mm、より好ましくは12〜20mmである。さらに
また、同様の観点から、ウエアインジケーター3の溝深
さ(D)は、サイドプロテクターの厚さと同等であっ
て、好ましくは0.5〜3mmであり、ウエアインジケ
ーター3の溝底部の曲率半径(R)は、好ましくは2.
5mm以上、より好ましくは4mm以上である。
ケーター3の周方向幅(W)は、摩耗限界の認識し易さ
およびクラック発生防止の観点から、好ましくは4〜2
0mm、より好ましくは12〜20mmである。さらに
また、同様の観点から、ウエアインジケーター3の溝深
さ(D)は、サイドプロテクターの厚さと同等であっ
て、好ましくは0.5〜3mmであり、ウエアインジケ
ーター3の溝底部の曲率半径(R)は、好ましくは2.
5mm以上、より好ましくは4mm以上である。
【0019】本発明に係るウエアインジケーター3にお
いては、上記関係を満たすことが重要であり、例えば、
図3の(イ)〜(ホ)に示す各種形態とすることができ
る。好ましくは(イ)および(ハ)〜(ホ)に示すよう
にウエアインジケーター3の角が面取りされていること
が好ましい。より好ましくは面取りされた曲面の曲率半
径を2mm以上とする。
いては、上記関係を満たすことが重要であり、例えば、
図3の(イ)〜(ホ)に示す各種形態とすることができ
る。好ましくは(イ)および(ハ)〜(ホ)に示すよう
にウエアインジケーター3の角が面取りされていること
が好ましい。より好ましくは面取りされた曲面の曲率半
径を2mm以上とする。
【0020】本発明の空気入りタイヤにおいては、ウエ
アインジケーター3の形態およびその配置箇所以外は特
に制限されるべきものではなく、サイドウォール部にサ
イドプロテクターを有する既知の空気入りタイヤ、特に
は小型トラック用空気入りタイヤの構造および材質等を
適宜適用することができる。
アインジケーター3の形態およびその配置箇所以外は特
に制限されるべきものではなく、サイドウォール部にサ
イドプロテクターを有する既知の空気入りタイヤ、特に
は小型トラック用空気入りタイヤの構造および材質等を
適宜適用することができる。
【0021】
【実施例】本発明を実施例に基づき以下に説明する。サ
イドウォールの外表面に周方向に延びるサイドプロテク
ター2を有し、このサイドプロテクター2の外表面にウ
エアインジケーター3がタイヤ半径方向に延在するタイ
ヤ1(サイズ:LVR195/70R15C 104
R)の概略左半断面を図4の(イ)に、またこのタイヤ
1のウエアインジケーター3を正面から見た図を(ロ)
に、さらにこのウエアインジケーター3の断面を(ハ)
に、夫々示す。
イドウォールの外表面に周方向に延びるサイドプロテク
ター2を有し、このサイドプロテクター2の外表面にウ
エアインジケーター3がタイヤ半径方向に延在するタイ
ヤ1(サイズ:LVR195/70R15C 104
R)の概略左半断面を図4の(イ)に、またこのタイヤ
1のウエアインジケーター3を正面から見た図を(ロ)
に、さらにこのウエアインジケーター3の断面を(ハ)
に、夫々示す。
【0022】このタイヤを標準リム5.5Jに装着し、
内圧を130kPaとした場合の負荷荷重800kgの
下におけるタイヤの各位置での引張り歪みまたは圧縮歪
みの割合(%)を図5に示す。この図から分かるよう
に、かかる負荷荷重下では略タイヤ最大幅部(Wmax)
付近で引張り歪みが最大となり、その値は約30%であ
る。
内圧を130kPaとした場合の負荷荷重800kgの
下におけるタイヤの各位置での引張り歪みまたは圧縮歪
みの割合(%)を図5に示す。この図から分かるよう
に、かかる負荷荷重下では略タイヤ最大幅部(Wmax)
付近で引張り歪みが最大となり、その値は約30%であ
る。
【0023】図6の(イ)および(ロ)は、夫々このタ
イヤ1の上記条件下での負荷荷重0kg時と800kg
時とのウエアインジケーター3の変化の様子を図4と同
様にして示す(但し、ウエアインジケーター3の断面図
は除く)。図6の(イ)と(ロ)の比較から分かるよう
に、荷重時のタイヤの撓み(周方向への引張りの作用)
によりウエアインジケーター3の溝幅(W)が広がり、
その溝深さ(D)は殆どなくなる。
イヤ1の上記条件下での負荷荷重0kg時と800kg
時とのウエアインジケーター3の変化の様子を図4と同
様にして示す(但し、ウエアインジケーター3の断面図
は除く)。図6の(イ)と(ロ)の比較から分かるよう
に、荷重時のタイヤの撓み(周方向への引張りの作用)
によりウエアインジケーター3の溝幅(W)が広がり、
その溝深さ(D)は殆どなくなる。
【0024】ウエアインジケーター3として図7に示す
A、B、Cのタイプのものをサイドプロテクター2に設
けたタイヤ(サイズ:LVR195/70R15C 1
04R)を標準リム5.5Jに装着し、内圧を130k
Paとし、負荷荷重800kgにてドラム耐久試験を実
施した。このドラム耐久試験の結果を下記の表1に示
す。また表1には、このタイヤの内圧450kPa、荷
重0kg直下のウエアインジケーター3の溝深さ(D)
および溝幅(W)、並びにタイヤ内圧130kPa、荷
重800kg直下のウエアインジケーター3の溝深さ
(D)および溝幅(W)を夫々示し、そのときの溝幅方
向の歪みの増加割合(%)を併せて示す。
A、B、Cのタイプのものをサイドプロテクター2に設
けたタイヤ(サイズ:LVR195/70R15C 1
04R)を標準リム5.5Jに装着し、内圧を130k
Paとし、負荷荷重800kgにてドラム耐久試験を実
施した。このドラム耐久試験の結果を下記の表1に示
す。また表1には、このタイヤの内圧450kPa、荷
重0kg直下のウエアインジケーター3の溝深さ(D)
および溝幅(W)、並びにタイヤ内圧130kPa、荷
重800kg直下のウエアインジケーター3の溝深さ
(D)および溝幅(W)を夫々示し、そのときの溝幅方
向の歪みの増加割合(%)を併せて示す。
【0025】
【表1】
【0026】低内圧ドラム走行試験結果より、ウエアイ
ンジケーター3の溝の上端および下端からのクラック4
の発生を抑制するには、図5に示す引張り側歪みが15
%以下の位置に上端および下端を設定する必要があるこ
とが分かった。そのためには、ウエアインジケーター3
の、タイヤ最大幅部(Wmax)からUEまでの距離
(X)およびタイヤ最大幅部(Wmax)からDEまでの
距離(Y)が夫々10mm以上になるようにする。
ンジケーター3の溝の上端および下端からのクラック4
の発生を抑制するには、図5に示す引張り側歪みが15
%以下の位置に上端および下端を設定する必要があるこ
とが分かった。そのためには、ウエアインジケーター3
の、タイヤ最大幅部(Wmax)からUEまでの距離
(X)およびタイヤ最大幅部(Wmax)からDEまでの
距離(Y)が夫々10mm以上になるようにする。
【0027】また、ウエアインジケーター3の溝底のク
ラック4を抑制するには、ウエアインジケーター3の溝
の幅方向歪が15%以下となるように溝幅(W)、溝深
さ(D)および溝底(R)を設定する必要があることが
分かった。そのためには、ウエアインジケーター3の周
方向幅(W)と溝深さ(D)との関係が次式、 W/D≧4 で表される関係を満足するようにする。
ラック4を抑制するには、ウエアインジケーター3の溝
の幅方向歪が15%以下となるように溝幅(W)、溝深
さ(D)および溝底(R)を設定する必要があることが
分かった。そのためには、ウエアインジケーター3の周
方向幅(W)と溝深さ(D)との関係が次式、 W/D≧4 で表される関係を満足するようにする。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の空気
入りタイヤ、特には小型トラック用空気入りタイヤにお
いては、サイドウォール部に設けられたサイドプロテク
ターにその摩耗限界をユーザーが認識できるようにウエ
アインジケーターが配置され、かつこのウエアインジケ
ーターからのクラック発生が抑制される。
入りタイヤ、特には小型トラック用空気入りタイヤにお
いては、サイドウォール部に設けられたサイドプロテク
ターにその摩耗限界をユーザーが認識できるようにウエ
アインジケーターが配置され、かつこのウエアインジケ
ーターからのクラック発生が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】サイドプロテクターおよびこのサイドプロテク
ターに対するウエアインジケーターを設けた空気入りタ
イヤの切断斜視図である。
ターに対するウエアインジケーターを設けた空気入りタ
イヤの切断斜視図である。
【図2】本発明に係るウエアインジケーターの好適例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】(イ)〜(ホ)は、夫々本発明に係るウエアイ
ンジケーターの他の好適例を示す平面図である。
ンジケーターの他の好適例を示す平面図である。
【図4】(イ)は、サイドプロテクターにウエアインジ
ケーターを設けたタイヤの概略左半断面図、(ロ)はこ
のタイヤのウエアインジケーターを正面から見た平面
図、(ハ)はこのウエアインジケーター3の断面図であ
る。
ケーターを設けたタイヤの概略左半断面図、(ロ)はこ
のタイヤのウエアインジケーターを正面から見た平面
図、(ハ)はこのウエアインジケーター3の断面図であ
る。
【図5】図4に示すタイヤの各位置での引張り歪みまた
は圧縮歪みの割合(%)を示す説明図である。
は圧縮歪みの割合(%)を示す説明図である。
【図6】(イ)および(ロ)は、タイヤの無負荷時と8
00kg荷重時とのウエアインジケーター3の変化の様
子を示す説明図である。
00kg荷重時とのウエアインジケーター3の変化の様
子を示す説明図である。
【図7】A、B、Cの3タイプのウエアインジケーター
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1 タイヤ
2 サイドプロテクター
3 ウエアインジケーター
4 クラック
Claims (6)
- 【請求項1】 環状に形成されたトレッド部と、該トレ
ッド部の両端からタイヤ半径方向内側に配設された一対
のサイドウォール部と、該サイドウォール部のタイヤ半
径方向内側に連なるビード部とを具備し、前記サイドウ
ォールの外表面に周方向に延びるサイドプロテクターを
有する空気入りタイヤにおいて、 前記サイドプロテクターの外表面にウエアインジケータ
ーがタイヤ半径方向に延在し、該ウエアインジケーター
の、タイヤ最大幅部からタイヤ半径方向外方端までの距
離(X)およびタイヤ最大幅部からタイヤ半径方向内方
端までの距離(Y)が夫々10mm以上であり、かつ前
記ウエアインジケーターの周方向幅(W)と溝深さ
(D)との関係が次式、 W/D≧4 で表される関係を満足することを特徴とする空気入りタ
イヤ。 - 【請求項2】 前記ウエアインジケーターの周方向幅
(W)が4〜20mmである請求項1記載の空気入りタ
イヤ。 - 【請求項3】 前記ウエアインジケーターの溝深さ
(D)が0.5〜3mmである請求項1または2記載の
空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記ウエアインジケーターの溝底部の曲
率半径Rが2.5mm以上である請求項1〜3のうちい
ずれか一項記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 前記ウエアインジケーターの角が面取り
されている請求項1〜4のうちいずれか一項記載の空気
入りタイヤ。 - 【請求項6】 小型トラック用である請求項1〜5のう
ちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001400485A JP2003200717A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001400485A JP2003200717A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003200717A true JP2003200717A (ja) | 2003-07-15 |
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