JP2003199885A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003199885A
JP2003199885A JP2001401688A JP2001401688A JP2003199885A JP 2003199885 A JP2003199885 A JP 2003199885A JP 2001401688 A JP2001401688 A JP 2001401688A JP 2001401688 A JP2001401688 A JP 2001401688A JP 2003199885 A JP2003199885 A JP 2003199885A
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JP2001401688A
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English (en)
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Shoji Sato
昭治 佐藤
Fumiaki Sato
佐藤  文昭
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
Original Assignee
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保守コストが低く、しかも、設置スペースの
確保が容易で、十分な電飾効果を発揮できるランプ装置
を表示装置や中央装置を提供する。 【解決手段】 遊技領域11を有する遊技盤10と、遊
技盤10の前面側に設けられる表示装置27と、表示装
置27の表示領域外に設けられ、陰極からの放電を常温
で開始することにより、点灯駆動及び点滅駆動のうちの
少なくとも一方を行うランプ装置800、850と、を
備える。ランプ装置800、850としては、冷陰極管
を有しているものを例示できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるセブン
機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球遊技機
や、スロットマシン等の回胴式遊技機等の遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機や回胴式遊技機等の各
種の遊技機においては、遊技の雰囲気を盛り上げるた
め、遊技領域を有する遊技盤の前面側に発光素子を用い
た光源装置や、ランプを用いた光源装置(ランプ装置)
等が多数設けられている。このうち、発光素子の点灯・
点滅による光は指向性があるため、発光素子を用いた光
源装置は装飾部材等を局部的に発光させるときに使用さ
れている。また、遊技機用のランプは電極にフィラメン
トを備えた熱陰極管や電球であり、このランプの点灯・
点滅による光は指向性がない。このため、ランプを用い
た光源装置は装飾部材等を広範囲に亘って発光させると
きに使用されるのが一般的である。そして、これらの光
源装置が、例えば、遊技における遊技状態が予め定めた
遊技状態となったときに複雑な態様で点灯したり、或い
は点滅することで、遊技の雰囲気が盛り上げられる。
【0003】ところで、遊技盤の遊技領域には、例え
ば、所定の図柄を表示するための表示装置(液晶表示装
置やLED表示装置等)と、センター役物と、を備えた
中央装置が配置されている。かかる中央装置には、その
上方或いは側方から流入した遊技球を、表示面の下辺に
沿って配されるステージ上に導く通路(ワープ通路)の
他に、上述の光源装置が設けらることがある。そして、
この種の中央装置を備えた遊技機においては、保守コス
トを低減したり、光源装置による電飾効果を高めること
を目的とした種々の提案がなされている。
【0004】例えば、特許2883644公報には、発
光素子を用いた第1の光源装置と、ランプを用いた第2
の光源装置(ランプ装置)とを備え、遊技をしていない
客待ち状態や、予め定められた遊技状態とならない通常
の状態のときに第1の光源装置のみを表示駆動させ、遊
技機が予め定められた遊技状態になったときに第1の光
源装置及び第2の光源装置を表示駆動させる表示装置が
提案されている。(以下、従来例1という。)。即ち、
前述の如く、従来の遊技機用のランプとしては、電極に
フィラメントを備えた熱陰極管や電球が用いられている
が、これらのランプは頻繁な点滅・点灯や、外部らの振
動・衝撃等に弱く、発光素子に比較して寿命が短い。こ
のため、この従来例1では、第2の光源装置を限定的に
点灯・点滅駆動させることで、ランプの寿命を長くし
て、遊技機の保守コストの低減を図っている。
【0005】また、特開2000−112935公報に
は、光源装置(光源)と、光源装置の前方であって、し
かも遊技盤の盤面に対して略垂直に配設される鏡面部材
と、を備えた表示装置が提案されている(以下、従来例
2という。)。かかる従来例2では、実物の光源と、鏡
面部材に反射された光源の像とを視認可能とすること
で、遊技機前面における電飾効果の向上を意図してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例1の表
示装置を中央装置に適用すると、前記客待ち状態や通常
の状態のときに、発光素子のみが点灯・点滅駆動される
だけであるため、電飾効果に欠ける。このため、遊技者
を引きつける魅力が不足し、遊技者に遊技を行う気を起
させない恐れがある。また、従来例2の表示装置を中央
装置に適用し、発光素子を備える光源装置を用いても、
電飾効果が十分ではなく、遊技者を引きつける魅力が不
足するため、遊技者に遊技を行う気を起させない恐れが
ある。
【0007】一方、従来例2の表示装置を中央装置に適
用し、ランプ装置を光源装置とすると、中央装置が大型
化し、種々のタイプの遊技機に好適に配置できないこと
がある。蓋し、前述の如く、従来の遊技機用のランプ装
置としては、熱陰極管や電球を有するものが用いられて
いるが、これらのランプは何れも電極にフィラメントを
備え、小型化が困難である。そして、従来例2の表示装
置では、このような大型のランプを備えたランプ装置
と、遊技盤に略垂直に配置される鏡面部材と、を遊技盤
の前後方向に並設する構造である。このため、この表示
装置を備える中央装置は遊技盤の前後方向に大型化する
ことになる。よって、この中央装置は、その設置スペー
スを遊技盤に前後方向に沿って十分に確保できない遊技
機、具体的には、遊技盤と、その前面側を覆うガラス板
等との間に十分の空間幅を確保できない遊技機等に対し
ては好適に設置できないからである。
【0008】また、中央装置が、奥行き感、立体感若し
くは遠近感を十分に有していると、遊技者の目を引き、
興趣を高められるが、中央装置の実際の奥行きや実際の
突出量(遊技盤からの突出量)を増加させることは必ず
しも容易ではない。蓋し、前述の如く、遊技盤と、その
前面側のガラス板との間隔が限られている等の理由で、
中央装置の設置スペースが限られているからである。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、保守
コストが低く、しかも、設置スペースの確保が容易で、
十分な電飾効果を発揮できるランプ装置を、表示装置の
表示領域外に配置した遊技機を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、表示装置の奥行き
感、立体感若、若しくは遠近感を高め、遊技者の目を引
き、興趣を高められる遊技機を提供することにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、表示装置の奥行
き感、立体感若、若しくは遠近感を更に高め、遊技者の
目を引き、興趣を更に高められる遊技機を提供すること
にある。
【0012】本発明の更に他の目的は、保守コストが低
く、しかも、設置スペースの確保が容易で、十分な電飾
効果を発揮できるランプ装置を、中央装置に配置した遊
技機を提供することにある。
【0013】本発明の更に他の目的は、中央装置の奥行
き感、立体感若、若しくは遠近感を高め、遊技者の目を
引き、興趣を高められる遊技機を提供することにある。
【0014】本発明の更に他の目的は、上記遊技機を提
供できるランプ装置の具体例を示すことである。
【0015】本発明の更に他の目的は、表示装置や中央
装置の種々の形態に対応できるランプ装置を備えた遊技
機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の遊技機
は、遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤の前面側に設
けられる表示装置と、前記表示装置の表示領域外に設け
られ、陰極からの放電を常温で開始することにより、点
灯駆動及び点滅駆動のうちの少なくとも一方を行うラン
プ装置と、を備えることを特徴とする。
【0017】請求項1の発明の「ランプ装置」は、「陰
極からの放電を常温で開始するランプ装置」、換言する
と、「陰極の予熱を必要とせず、電極にフィラメントを
備えないランプ装置」である。よって、頻繁な点灯駆動
や点滅駆動に強く、十分な耐久性を備えるため、長期間
に渡って良好な状態で使用できる。従って、請求項1の
発明の「ランプ装置」では、光量が多く、しかも発光素
子に比べてインパクトの強いランプを、頻繁に点灯駆動
させたり、点滅駆動させることができるため、このラン
プ装置によって十分な電飾効果が得られる。また、請求
項1の発明の「ランプ装置」では、頻繁な点灯駆動や点
滅駆動を行っても、ランプの寿命が短くならない。例え
ば、「遊技における遊技状態が予め定めた遊技状態(例
えば、特別遊技状態、若しくは大当り遊技状態と称する
状態等)」となったときのみならず、「遊技をしていな
い客待ち状態」のときや、「予め定められた遊技状態と
ならない通常の状態」のときにも、点灯駆動したり、点
滅駆動しても、ランプの寿命が短くならない。このた
め、中央装置に本ランプ装置を付加すると共に、このよ
うなランプ装置の頻繁な点灯駆動や点滅駆動を行って
も、遊技機の保守コストを高くすることはない。更に、
ランプ装置の構造や、駆動回路の構造を簡便なものとで
きるため、従来の遊技機用のランプ装置(熱陰極管や電
球等の熱陰極動作を行うランプを備えるランプ装置)に
比べて、製造コストを低くできる。また、請求項1の発
明の「ランプ装置」では、ランプを発光させるときの電
流が少ないため、ランニングコストを低く抑えることが
できる。
【0018】また、請求項1の発明の「ランプ装置」
は、フィラメントを必要とせず、非発光部を短くでき、
小型化(細管化)が容易であるため、この「ランプ装
置」を備える表示装置や、この表示装置を備える中央装
置のコンパクト化が容易である。更に、請求項1の発明
では、表示装置の表示領域外にランプ装置を設けるた
め、このランプ装置の光によって、表示領域が浮かび上
がるように見せたり、凹むように見せることができる。
即ち、請求項1の発明によると、表示装置に、奥行き
感、立体感若しくは遠近感を与えることができる。
【0019】更に、熱陰極管や電球を用いたランプ装置
のように、ランプ装置自体の発熱量が多く、ランプ装置
自体の熱が、表示装置やその周囲に配置される電子部品
に対して悪影響を与える可能性がある場合には、ランプ
装置の周囲に放熱手段を設けることが必要である。とこ
ろが、請求項1の発明の「ランプ装置」は、フィラメン
トを必要とせず、ランプ装置自体の発熱量を少なくでき
るため、ランプ装置の周囲に放熱手段を設ける必要がな
いか、若しくは、この放熱手段の数量を少なくできるた
め、表示装置の構造の単純化を図ることができる。更
に、請求項1の発明の「ランプ装置」では、管本体(ガ
ラス管)に塗布されている蛍光体の種類を選択すること
によってランプ装置の発する光の色を多彩な色から選択
できる。
【0020】ここで、本明細書において「表示装置」と
しては、例えば、LCD、LED、EL、CRT等の電
気的な表示部を備える可変表示装置や、回転ドラム(リ
ール)等の機械的な表示部を備える可変表示装置を例示
できる。また、中央装置としては、例えば、(a)表示
装置のみで構成される中央装置、(b)表示装置と、他
の遊技機用部品(例えば、表示装置の周囲に配置され
て、遊技の趣向を高めるためのセンター役物等)とを備
える中央装置、(c)振り分け装置(クルーン)や入賞
装置等の役物を例示できる。更に、表示装置は、表示部
のみで構成されてもよいし、表示部と他の部分(例え
ば、表示部を取り囲む枠部等)とで構成されてもよい。
【0021】尚、表示部は、単一の表示領域で構成され
ても、複数の表示領域(例えば、右表示領域、中表示領
域、左表示領域等の複数の表示領域)で構成されてもよ
い。そして、表示部が単一の表示領域で構成される場合
には、「表示領域外=表示部外」となるが、表示部が複
数表示領域で構成され、しかも、隣接する表示領域間に
空き領域が存在する場合には、「表示領域外」には、表
示部外の他に、この空き領域も含まれる。また、請求項
1の発明の「表示装置の表示領域外」には、「表示装置
の表示領域外であって、中央装置内(外縁部も含む)」
の他に、「表示装置の表示領域外であって、中央装置の
周囲等の中央装置外」も含まれる。
【0022】請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の
遊技機において、前記ランプ装置は、前記表示装置の表
示部の近傍に配置されることを特徴とする。
【0023】請求項2の発明では、表示装置の表示部の
近傍に、電飾効果が高いランプ装置を配置するため、ラ
ンプ装置の光によって表示部が浮かび上がるように見せ
たり、凹むように見せることができる。即ち、請求項2
の発明によると、表示部に、奥行き感、立体感若しくは
遠近感を与えることができる。ここで、本明細書におい
て、「表示部の近傍」とは、例えば、表示部の外縁部の
外側において、この外縁部に近接する部位を指す。ま
た、この「表示部の近傍」は、外縁部の全周を取り囲む
部位であっても、この「外縁部の全周を取り囲む部位」
のうちの一部分であってもよい。
【0024】ここで、表示部の外周形状は種々選択さ
れ、略矩形状(縦長状、横長状、正方形状の何れであっ
てもよい。)の他に、略三角形状、略五角以上の多角形
状、丸型、小判型、楕円形状等を例示できる。そして、
請求項2の発明において、「表示部の近傍に配置」と
は、ランプ装置が表示部の全周を取り囲むように配置さ
れる場合のみならず、ランプ装置が「表示部の全周を取
り囲む部位」から選択される所望の部位に配置される場
合も含まれる。例えば、表示部の左側方と右側方とにラ
ンプ装置を配置したり、表示部の上方及び下方にランプ
装置を配置してもよい。また、表示装置が、例えば、表
示部と、表示部を取り囲む外縁部(例えば、枠部)とで
構成される場合には、ランプ装置を外縁部(例えば、枠
部)の外側に配置してもよいし、外縁部(例えば、枠
部)上に配置してもよい。また、請求項2の発明の「表
示部の近傍」には、「表示部の近傍であって、中央装置
内(外縁部も含む)」の他に、「表示部の近傍であっ
て、中央装置の周囲等の中央装置外」も含まれる。
【0025】また、請求項2の発明において、表示部の
近傍の所定の部位に、複数のランプ装置を設置すると、
表示部により一層の奥行き感、立体感若しくは遠近感を
与えることもできる。例えば、表示部の外周形状が、略
矩形状、略三角形状、若しくは、略五角以上の多角形状
である場合には、表示部の外周を構成する全ての辺、若
しくは、全ての辺から選択される所望の辺の外側に、複
数のランプ装置を配置し、ランプ装置群を構成する。そ
して、このランプ装置群において、当該ランプ装置群を
構成する複数のランプの軸心を一致させると共に、隣り
合うランプの長手幅若しくは短手幅のうちの少なくとも
一方を異なるようにしたり、隣り合うランプの色温度
(赤等の暖色系は色温度が低い色であり、青等の寒色系
は色温度が高い色である。)を異なるものとすれば、表
示部に、更により一層の奥行き感、立体感若しくは遠近
感を与えることができる。尚、表示部の外周形状が略円
形状、略楕円形状等の角を有しない形状の場合には、表
示部の全周、若しくは、全周から選択される所望の部位
(例えば、略円弧状の部分)の外側に、複数のランプ装
置を配置し、ランプ装置群を構成してもよい。この場合
も、当該ランプ装置群を構成する複数のランプの軸心
(例えば、表示部の外周形状に沿わせて、円周状、円弧
状若しくは曲線状等とされる。)を一致させると共に、
隣り合うランプの長手幅若しくは短手幅のうちの少なく
とも一方を異なるようにしたり、隣り合うランプの色温
度を異なるものとすれば、表示部に、更により一層の奥
行き感、立体感若しくは遠近感を与えることができる。
【0026】尚、前述の如く、従来の遊技機用のランプ
装置を構成するランプは、熱陰極管や電球であり、小型
化が困難なため、表示部の1つの辺の外側等に対して、
複数のランプ装置を集中的に配置することが困難であ
る。ところが、請求項1の発明においては、ランプ装置
を構成するランプはフィラメントを備えないため、この
ランプ装置のコンパクト化が容易であり、表示部の1つ
の辺の外側等に対して複数のランプ装置を集中的に配置
することが容易である。また、各ランプ装置群を構成す
るランプの色温度に変化を与えることができるのは、前
述の如く、請求項1の発明に示すランプ装置では、管本
体(ガラス管)に塗布されている蛍光体の種類によって
ランプ装置の発する光の色を多彩な色から選択できるか
らである。
【0027】請求項3の遊技機は、請求項2記載の遊技
機において、前記表示部の近傍に該表示部の縁部の方向
に傾斜する傾斜面を設け、該傾斜面に前記ランプ装置を
配置することを特徴とする。
【0028】請求項3の発明では、表示部の縁部(周縁
部、外縁部)方向に傾斜する傾斜面にランプ装置を配置
するため、表示部に、更により一層、奥行き感、立体感
若しくは遠近感を与えることができる。また、請求項3
の発明においても、「表示部の近傍〜設ける」とは、例
えば、傾斜面を、表示部の全周を取り囲むように設ける
場合のみならず、傾斜面を、「表示部の全周を取り囲む
部位」から選択される所望の部位に設ける場合も含まれ
る。例えば、表示部の左側方と右側方とに傾斜面を設け
たり、表示部の上方及び下方に傾斜面を設けてもよい。
また、請求項3の発明においても、傾斜面が表示部の縁
部(外縁部)の外側に配置される。更に、請求項3の発
明の傾斜面は、表示部の縁部方向に上がり傾斜状とされ
ても、下り傾斜状とされてもよい。
【0029】尚、請求項3の発明において、傾斜面毎に
配置されるランプ装置の数を複数とすると、表示部に、
更により一層、奥行き感、立体感若しくは遠近感を与え
ることができる。この場合に、傾斜面毎に複数のランプ
装置を配置し、ランプ装置群を構成するときには、当該
ランプ装置群を構成する複数のランプの軸心を一致させ
ると共に、隣り合うランプの長手幅若しくは短手幅のう
ちの少なくとも一方を異なるようにしたり、隣り合うラ
ンプの色温度を異なるものとすれば、表示部に対し、更
により一層の奥行き感、立体感若しくは遠近感を与える
ことができる。
【0030】請求項4記載の遊技機は、遊技領域を有す
る遊技盤と、該遊技盤の前面側に設けられる中央装置
と、前記中央装置に設けられ、陰極からの放電を常温で
開始することにより、点灯駆動及び点滅駆動のうちの少
なくとも一方を行うランプ装置と、を備えることを特徴
とする。
【0031】請求項4の発明の「ランプ装置」も、「陰
極からの放電を常温で開始するランプ装置」、換言する
と、「陰極の予熱を必要とせず、電極にフィラメントを
備えないランプ装置」である。よって、頻繁な点灯駆動
や点滅駆動に強く、十分な耐久性を備えるため、長期間
に渡って良好な状態で使用できる。従って、請求項4の
発明の「ランプ装置」では、光量が多く、しかも発光素
子に比べてインパクトの強いランプを、頻繁に点灯駆動
させたり、点滅駆動させることができるため、このラン
プ装置によって十分な電飾効果が得られる。また、頻繁
な点灯駆動や点滅駆動を行っても、ランプの寿命が短く
ならない。例えば、「遊技における遊技状態が予め定め
た遊技状態(例えば、特別遊技状態、若しくは大当り遊
技状態と称する状態等)」となったときのみならず、
「遊技をしていない客待ち状態」のときや、「予め定め
られた遊技状態とならない通常の状態」のときにも、点
灯駆動したり、点滅駆動しても、ランプの寿命が短くな
らない。このため、中央装置に本ランプ装置を付加する
と共に、このようなランプ装置の頻繁な点灯駆動や点滅
駆動を行っても、遊技機の保守コストを高くすることは
ない。更に、ランプ装置の構造や、駆動回路の構造を簡
便なものとできるため、従来の遊技機用のランプ装置
(熱陰極管や電球等の熱陰極動作を行うランプを備える
ランプ装置)に比べて、製造コストを低くできる。ま
た、請求項4の発明の「ランプ装置」では、ランプを発
光させるときの電流が少ないため、ランニングコストを
低く抑えることができる。
【0032】また、請求項4の発明の「ランプ装置」
は、フィラメントを必要とせず、非発光部を短くでき、
小型化(細管化)が容易であるため、この「ランプ装
置」を備える中央装置のコンパクト化が容易である。更
に、請求項4の発明では、中央装置にランプ装置を設け
るため、このランプ装置の光によって、表示領域が浮か
び上がるように見せたり、凹むように見せることができ
る。即ち、請求項4の発明によると、中央装置に、奥行
き感、立体感若しくは遠近感を与えることができる。
【0033】更に、熱陰極管や電球を用いたランプ装置
のように、ランプ装置自体の発熱量が多く、ランプ装置
自体の熱が、表示装置やその周囲に配置される電子部品
に対して悪影響を与える可能性がある場合には、ランプ
装置の周囲に放熱手段を設けることが必要である。とこ
ろが、請求項4の発明の「ランプ装置」は、フィラメン
トを必要とせず、ランプ装置自体の発熱量を少なくでき
るため、ランプ装置の周囲に放熱手段を設ける必要がな
いか、若しくは、この放熱手段の数量を少なくできるた
め、中央装置の構造の単純化を図ることができる。更
に、請求項4の発明の「ランプ装置」では、管本体(ガ
ラス管)に塗布されている蛍光体の種類を選択すること
によってランプ装置の発する光の色を多彩な色から選択
できる。
【0034】請求項5記載の遊技機は、請求項4記載の
遊技機において、前記ランプ装置は、前記中央装置の縁
部に設けられていることを特徴とする。
【0035】請求項5の発明では、中央装置の縁部にラ
ンプ装置を配置するため、中央装置の電飾効果がより一
層、向上する。また、遊技者に対して、中央装置があた
かも浮かび上がるような印象を与えることができるた
め、中央装置に、より一層の奥行き感、立体感若しくは
遠近感を与えることができる。
【0036】請求項6記載の遊技機は、請求項1〜5の
いずれか一項記載の遊技機において、前記ランプ装置
は、冷陰極管を有していることを特徴とする。
【0037】請求項6の発明では、請求項1〜請求項5
の発明のランプ装置を構成するランプの具体例を示して
いる。ここで、「冷陰極管」とは、例えば、内壁面に蛍
光体層が設けられると共に、水銀と不活性ガス(アルゴ
ン、ネオン、混合ガス等)が封入されたガラス管と、ガ
ラス管内の両端側に配置された一対の電極(冷陰極)
と、を有するものを例示できる。この冷陰極管では、電
極(冷陰極)間に高電圧を加えて(印可して)点灯する
と、発生した初期プラズマイオンによって、電極(冷陰
極)から二次電子が放出され、ガラス管内で放電を開始
する。そして、この放電に伴う電子エネルギーによって
励起された水銀原子の共鳴遷移で紫外線を放射し、更
に、この紫外線は、ガラス管の内壁面の蛍光体層によっ
て可視光に変換される。これにより、冷陰極管が可視光
線を発生する。尚、発光色(色温度や色度)は、蛍光体
を変えることで、容易に変更することができる。
【0038】請求項7記載の遊技機は、請求項6記載の
遊技機において、前記冷陰極管は、屈曲部若しくは湾曲
部を有していることを特徴とする。
【0039】請求項7の発明では、冷陰極管が屈曲部若
しくは湾曲部を備えるため、冷陰極管を中央装置(表示
装置)の種々の形態に対応させ、中央装置(表示装置)
の電飾をより一層効果的に行うことができる。
【0040】次に、請求項1〜請求項7の発明の応用例
について言及する。一般に、遊技機においては、中央装
置(表示装置)の他に、種々の遊技部品を備えている。
例えば、入賞口、風車、アタッカー、サイドランプ等を
備えており、これらに対しても、光源装置を設けて電飾
を行うと、遊技がより一層盛り上がり、より好適であ
る。しかし、遊技機にはその遊技領域をできるだけ狭め
たくないという要請があるため、上記各遊技部品毎に光
源装置を設けることにはスペース的な限界がある。ま
た、前述の従来例2を用いて、少数の光源装置をその倍
数の光源装置の如く機能させてもよいが、この場合に
は、前述の如く、遊技盤の前後に並設される光源装置と
鏡面部材とが、大きな設置スペースを必要とし、遊技盤
と、その前面側を覆うガラス板との間に十分の空間幅を
確保できない遊技機等に対しては好適に設置できないお
それがある。
【0041】これに対し、応用例に係る遊技機として
「遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤の前面側に設け
られる遊技部品(入賞口、風車、アタッカー、サイドラ
ンプ)と、前記遊技部品若しくは遊技部品の近傍に配置
され、陰極からの放電を常温で開始することにより、点
灯駆動及び点滅駆動のうちの少なくとも一方を行うラン
プ装置と、を備える遊技機」を例示できる。かかる応用
例によると、ランプ装置の小型化が可能なため、たと
え、各遊技部品毎にランプ装置を配置したり、多数の遊
技部品にランプ装置を配置しても、遊技領域を大きく狭
めることはない。
【0042】この応用例において、「遊技部品に〜配
置」とは、遊技部品に内蔵したり、遊技部品の背後に配
置する場合等を指し、「遊技部品の近傍に〜配置」と
は、ランプ装置が遊技部品の全周を取り囲むように配置
される場合にみならず、「遊技部品の全周を取り囲む部
位」から選択される所望の部位に配置される場合も含ま
れる。また、この応用例においては、ランプ装置を遊技
部品の外縁部(縁部)の外側に配置してもよいし、遊技
部品の外縁部上(表面)に配置してもよい。更に、この
応用例では、「遊技部品の近傍に該遊技部品の縁部に向
かって傾斜する傾斜面を設け、該傾斜面に前記ランプ装
置を配置」してもよい。
【0043】また、この応用例においても、ランプ装置
が冷陰極管を有してもよいし、この冷陰極管が、屈曲部
若しくは湾曲部を有してもよい。更に、この応用例にお
いても、複数のランプ装置でランプ装置群を構成しても
よい。更に、この場合に、ランプ装置群を構成する複数
のランプの軸心を一致させると共に、隣り合うランプの
長手幅若しくは短手幅のうちの少なくとも一方を異なる
ようにしたり、隣り合うランプの色温度を異なるものと
すれば、遊技部品に対し、更により一層の奥行き感、立
体感若しくは遠近感を与えることもできる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例について図面に基づいて説明する。
【0045】A.実施例1
【0046】(1)パチンコ機1の機械的な構造 本実施例は、遊技機の一具体例として、所謂「セブン
機」と称されるタイプの第一種パチンコ機(弾球遊技
機)を例示している。先ず、このパチンコ機1の機械的
な構造について、図1〜図4を参照して説明する。
【0047】パチンコ機1の前面部は、図1及び図2に
示すように、主として外枠(本体枠)2と、中枠3と、
前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装置7とか
ら構成されている。
【0048】外枠2は、木製の板状体を略長方形の額縁
状に組立て固着したものである。中枠3は、全体がプラ
スチック製で、枠体部(図2参照)3aと下板部とを有
し、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。中枠3
の右端中央には施錠装置7が設けられ、施錠装置7は、
正面視すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4
を閉鎖した場合に施錠するためのものである。
【0049】ここで枠体部3aは、上端から下方へ中枠
3全体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、
上端部には、前面枠4の略三角形状の枠飾りLED用レ
ンズ4c,4eに対応して、左側に賞球表示LED(図
示を省略)及び賞球表示LED基板4d(図5照)が、
右側にストップ表示LED(図2では図示略)及びスト
ップ表示LED基板4f(図5参照)が配設されてい
る。
【0050】また、下板部は、下端から上方へ中枠3全
体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成さ
れたスピーカー面5aに対応すべく、遊技状態に応じた
効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカー40
0a(図5参照)が配設され、略中央には、遊技球を発
射する発射装置ユニット(図示略)に対し、上皿部5に
貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示略)が設
けられている。
【0051】さらに、下板部の下方には、灰皿や玉抜き
レバー等を備えた下皿部6が設けられ、下皿部6の略中
央には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するため
の排出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット(図
示略)を操作する発射ハンドル9が設けられている。ま
た、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチしている
ことを検出するタッチスイッチ9aが装着され、その近
傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ
9bが配置されている。
【0052】前面枠4は、図1及び図2に示すように、
全体がプラスチック製であり、遊技盤10(図3参照)
を前方から視認するべく、遊技盤10に形成された遊技
領域11(図3参照)の形状に対応して略円周状に開設
された開口部4aを有している。そして、その裏面に
は、開口部4aに応じてガラス板4rが嵌められた略長
方形状のガラス枠4s(図2参照)が装着されている。
尚、本実施例では、ガラス枠4sが、前面枠4に裏面に
装着され、このガラス枠4fによって、ガラス板4rの
周縁部が保持されている。そして、遊技者を基準とすれ
ば、遊技盤10に形成された遊技領域11は、ガラス板
4eの後方に形成されている。尚、前面枠4の前面側に
ガラス枠4sを装着し、前面枠4の前面側で、ガラス板
4rを保持してもよい。また、ガラス板4r以外の透明
板(例えば、透明な樹脂板)を、前面枠4に装着された
透明板枠で保持することもできる。
【0053】また、この前面枠4は、パチンコ機1の前
面全体の約2/3のサイズを占め、中枠3の左端に軸着
され開閉可能に形成されている。さらに、上端部には、
枠飾りランプ用レンズ4bも設けられ、このレンズ4b
内部には、開口部4a上端の円弧部分に沿って、枠飾り
ランプ基板4g(図5参照)及び複数個の遊技効果ラン
プ(図示略)が配設されている。
【0054】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の
左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5
bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が
配設されている。また、上皿部5には、パチンコ機1の
内部から遊技球を排出するための排出口5cが開設され
ている。左端には、複数の長孔を有するスピーカー面5
aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板12
(図5参照)が設けられている。パチンコ機1の左端側
には、プリペイドカードユニット13が装着されてい
る。
【0055】次に、本実施例の遊技盤10の表面構造に
ついて図3を参照して説明する。遊技盤10は、略長方
形の木製の板状体であって中枠3(図1及び図2参照)
に保持されるとともに、後述する裏機構盤102(図4
参照)によりその背面側が覆われている。遊技盤10に
は、遊技盤10の表面に設けられた外レール14と内レ
ール15とにより略円形状の遊技領域11が形成され、
遊技領域11内には、中央装置16と、第一種始動口
(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左入賞
口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口2
2と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車24、2
5等が配設されている。
【0056】中央表示装置16は、遊技領域11の略中
央部に配置され、センター役物26と、液晶表示装置
(液晶表示盤)27と、ランプ装置800、850とを
備えている。尚、ランプ装置800、850の詳細につ
いては後述する。
【0057】液晶表示装置27は、「表示装置」の一具
体例を示すものであり、四角枠状の枠部271内に、略
長方形状の映像画面272を配置している。尚、この映
像画面272は、「表示装置の表示部」の一具体例を示
している。但し、請求項2の発明においては、表示装置
が枠部のような外郭体を備えず、表示装置全体が表示部
を構成してもよい。また、この液晶表示装置27の映像
画面272上には、1又は複数の特別図柄(識別情報)
を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止
表示する特別図柄表示領域(識別情報表示領域)が形成
されている(図示を省略)。すなわち、左特別図柄を表
示する左特別図柄表示領域、中特別図柄を表示する中特
別図柄表示領域、及び右特別図柄を表示する右特別図柄
表示領域が、略横一列に設定された配置方向においてこ
の順序で並んで形成されている(図示略)。各特別図柄
表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する
向き、この場合、上下方向に図柄変動方向が設定され、
その向きで変動しているように識別情報としての複数の
図柄(特別図柄)が順次表示されていく。尚、これらの
特別図柄表示領域は、「表示装置の表示領域」の一具体
例を示している。
【0058】液晶表示装置27は、遊技球が第一種始動
口(普通電動役物)17に入球することにより、その映
像画面の表示領域(図示略)に表示される各特別図柄を
それぞれ変動させて停止表示させるものである。そし
て、例えば、図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃
って停止表示(確定表示)すると、変動入賞装置18に
配設された後述する大入賞装置31の大入賞口311が
開放される。即ち、本遊技1では、「複数の識別情報」
として、左特別図柄表示領域と、中特別図柄表示領域
と、右特別図柄表示領域とを備えている。また、「遊技
球が第一種始動口(普通電動役物)17に入球する。」
という「所定条件の成立」によって、各特別図柄がそれ
ぞれ変動され(即ち、複数の識別情報を可変表示さ
れ)、「図柄が3桁同一図柄で揃う。」という、特定条
件の停止態様が達成されると、「大当たり」という、
「特定の価値」を付与するパチンコ機1である。
【0059】センター役物26は、液晶表示装置27の
前面周辺部に額縁状に突設して装着されており、上方に
配置される上方突出部261と、下方に配置されるステ
ージ262と、左右両側方に配置される側方突出部26
3,264とを備えている。尚、このセンター役物26
には、上方突出部261若しくは側方突出部263,2
64の球受口(図示を省略)で受け入れた遊技球を、ス
テージ262上に導くための通路(ワープ通路)が設け
られている(図示を省略)。
【0060】普通図柄表示装置32も、「表示装置」の
一具体例を示しており、センター役物26の上部中央
(上方突出部261の上部中央)に配置されている。
尚、本実施例の如く、遊技機1が中央装置16が、複数
の表示装置(例えば、液晶表示装置27と普通図柄表示
装置32)を備えてもよい。また、本実施例では、液晶
表示装置27の近傍のみにランプ装置800、850を
配置したが、普通図柄表示装置32の近傍にもランプ装
置を配置してもよい。
【0061】普通図柄表示装置32は、7セグメント表
示器32aと、普通図柄保留表示LED32bとを有し
ている。7セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数
字を変動表示させるもので、後述する左右の普通図柄作
動ゲート36、37のいずれかを遊技球が通過すること
により変動して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が
停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示する
と、第一種始動口(普通電動役物)17が所定時間(例
えば、0.5秒)開放される。
【0062】前記センター役物26の左右斜め下方に
は、普通図柄作動ゲート36、37がそれぞれ設けら
れ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、
右普通図柄作動ゲート検知スイッチ36s、37s(図
5参照)が配設されている。そして、遊技球の普通図柄
作動ゲート通過検知スイッチ36s、37sのいずれか
の通過により、普通図柄表示装置32における7セグメ
ント表示器32aが変動表示する。
【0063】普通図柄保留表示LED32bは、4個の
丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32
aの左右両側に近接して配置されている。これは、左右
の普通図柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数
を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示
するものである。次の7セグメント表示器32aの変動
表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の
普通図柄保留表示LED32bは消灯される。
【0064】特別図柄保留表示LED16aは、センタ
ー役物26の上部であって、普通図柄表示装置32の左
右両側に2個ずつに分けて並列状に配置され、4個の赤
色LEDで構成されている。これは、第一種始動口(普
通電動役物)17に入球した遊技球の数を4個まで保留
とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものであ
る。次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数
が消化され、1個の特別図柄保留表示LED16aは消
灯される。
【0065】第一種始動口(普通電動役物)17は、後
述する変動入賞装置18と一体化されたもので、特別図
柄表示装置16におけるセンター役物26の中央位置の
下方に離れて配設されている。第一種始動口(普通電動
役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の
翼片部が開閉するべく形成され、その前面に飾りを備え
て後述する基板34に取り付けられている。内部には、
遊技球の通過を検知する第一種始動口(普通電動役物)
入賞検知スイッチ17s(図5参照)と、翼片部を作動
させるための第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド
17c(図5参照)とが備えられている。この一対の翼
片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる
開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入
球可能性が小さくなる通常状態となる。
【0066】変動入賞装置18は、上記第一種始動口
(普通電動役物)17の下方に配設されており、前面側
が略逆台形状に形成された基板34に、大入賞装置31
と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えている。
ここで、大入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に
開口された大入賞口311と、この大入賞口311を開
放・閉鎖する開閉板312と、この開閉板312を開閉
するための大入賞口ソレノイド313(図5参照)と、
大入賞口311に入賞した後に遊技球が通過する特定領
域(V入賞口及び一般入賞口/図示略)と、連動杆(図
示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ318
(図5参照)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板
(図示略)とから主に構成されている。
【0067】また、左下入賞口21は、第一種始動口
(普通電動役物)17の略真横の左側に配設されて、内
部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図5参照)が
設けられている。そして、この左下入賞口21の下方に
は複数個の左下入賞口LED223〜225が左下入賞
口LED基板21f(図5参照)に取り付けられ、飾り
レンズによって被覆されている。さらに、右下入賞口2
2は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の右
側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ2
2s(図5参照)が設けられている。
【0068】変動入賞装置18の左右斜め上方には、左
入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されてい
る。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知
スイッチ19s(図5参照)、右入賞口通過検知スイッ
チ20s(図5参照)が設けられている。また、特別図
柄表示装置16の左右斜め上方には、一対のランプ風車
24、25がそれぞれ配設されている。さらに、遊技領
域11の左右両端部には、一対のサイドランプ38、3
9がそれぞれ縦円弧状で相対称状に配設されている。な
お、多数の障害釘23は、以上説明した各遊技装置との
位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技
に適するべく、配設されている。
【0069】次に、遊技盤10の下方にはアウト口48
が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止
部材58が設けられており、遊技領域11に到達せず戻
ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止してい
る。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の
先端部に取り付けられ、返しゴム60は、ファール球防
止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半
分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取
り付けられている。
【0070】次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造
について図4を参照して説明する。前面枠4(図1及び
図2参照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置
に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能に支
持されている。裏機構盤102は中枠3にあって裏機構
盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ10
3により、開閉可能に支持されている。遊技盤10(図
3参照)は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けられて
いる。上端側にあるヒンジ101の配設位置からみて左
側には、タンク球切れ検知スイッチ104をタンク底部
に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク105に
接続されるタンクレール106とが取り付けられてい
る。また、タンクレール106の右側には、球抜きレバ
ー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検知
スイッチ(図示を省略)が、さらに、その下流側には、
裏側遊技装置としての賞球払出装置109が配設されて
いる。
【0071】続いて、遊技球の振り分け部(図示略)が
賞球払出装置109の下流側に設けられている。タンク
レール106の下側には、液晶表示装置27(図3参
照)を格納した蓋付きの裏ケース111が設けられ、こ
の裏ケース111の下側には、後述する主制御部140
(図5参照)として、裏側遊技装置としての主制御基板
340{図6(a)参照}を格納した格納容器としての
主制御基板ケース112が配設されている。主制御基板
ケース112の背面下側には、発射制御部193(図5
参照)として発射装置制御基板を格納した発射装置制御
基板ケース113、及び発射制御集合中継基板(図示
略)が設けられている。裏機構盤102の左下方部に
は、上述した発射装置ユニット(図示略)が、同じく右
下方部には、払出制御部150(図5参照)として、払
出制御基板350{図6(b)参照}を格納した格納容
器としての払出制御基板ケース118が設けられてい
る。前記主制御基板ケース112の右側上方に裏側遊技
装置としての中継基板190が装着されている。
【0072】前記中継基板190は、図5にも示すよう
に、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等と主
制御部140とを中継するための基板とされている。本
実施例においては、主制御基板ケース112、中継基板
190及び払出制御基板ケース118は、金属板(図示
を省略)に着脱自在に装着され、この金属板は裏機構盤
102に対して回動自在に懸架されている。
【0073】一方、裏機構盤102の右上端部には、ヒ
ューズボックス119、電源スイッチ120、電源ター
ミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、
扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を
備えた端子基板122が設けられている。また、外部か
らの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端
子基板122の上側に配設されている。払出制御基板3
50{図6(b)参照}を格納した払出制御基板ケース
118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源
ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13
に接続されている。また、裏機構盤102の略中央下端
部には、下皿部用球通路部材126が設けられている。
【0074】(2)パチンコ機1の電子制御装置130 次に、本実施例のパチンコ機1の電子制御装置130に
ついて、図5〜図7を参照して説明する。まず、電子制
御装置130は、主制御部140と、信号伝送経路50
0aにより、その主制御部140に接続された払出制御
部(主として賞球の払出制御を行う賞球払出制御部)1
50、特別図柄制御部160、ランプ制御部170及び
音声制御部180を含んで構成されている。主制御部1
40は、主制御基板340を備え、主制御部140以外
の上記4つの制御部150、160、170、180は
それぞれ、払出制御基板350、特別図柄制御基板36
0、ランプ制御基板370、音声制御基板380を備え
ている。
【0075】主制御基板340は、図6(a)に示すよ
うに、CPU401を含む主回路部400と、入出力回
路部500とを備えている(図14参照)。また、主回
路部400には、RAM481に「RAMクリア信号」
を発生させるためのRAMクリアースイッチ144を接
続し、RAMクリア信号を主制御基板340内で発生さ
せている。そして、この主制御基板340は、通常、不
正行為者にとっては開閉困難なケース(即ち、主制御基
板ケース112)に収納され、RAMクリアースイッチ
144及びその周囲の配線も、このケースに収納されて
いる。従って、この不正行為者が、RAMクリアースイ
ッチ144やその周囲に不正にアクセスすること(ぶら
下げ基板を取り付けること)が困難である。
【0076】また、入出力回路部500には、外部端子
部145が接続され、この外部端子部145には、パチ
ンコホールの「ホールコンピューター」が接続される。
そして、主制御基板340は、RAMクリア処理の実行
後に、RAMクリア信号をONし、一定時間経過後にO
FFするが、このRAMクリア信号をパチンコ機1の外
部に出力し、パチンコホールのシステム等に報知でき
る。このため、不正行為者が判らない間に、パチンコホ
ールの管理者側が不正行為を知ることができる。
【0077】図15に示すように、CPU401はCP
Uコア480を備え、ROM482に格納された制御プ
ログラムにより、RAM481をワークエリアとしてパ
チンコ機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行
制御)を司る。また、ROM482に記憶された当否判
定プログラムにより、CPU401が主体となって当否
判断制御を行う(当否判定手段)。
【0078】主回路部400は、図14に示すように、
CPU401、発振部410、リセット回路部450、
I/Oデコード回路部420、データバス安定化部41
1、及び第1外部入力回路部430を有している。ま
た、CPU401は、図15に示すように、CPUコア
480、内蔵RAM481、内蔵ROM482、メモリ
制御回路483、クロック発生器484、アドレスデコ
ーダ485、ウオッチドッグタイマ486、カウンタ/
タイマ487、パラレル入出力ポート488、リセット
/割り込みコントローラ489、外部バスインターフェ
ース490、出力制御回路491を備えている。
【0079】図5に戻り、図6(a)に示す入出力回路
部500には前記した信号伝送経路500aが接続さ
れ、入出力回路部500からその信号伝送経路500a
へ、各制御部150、160、170、180へ処理内
容を指示する指令信号たるコマンドデータを送信する。
尚、主制御部140から各制御部150、160、17
0、180へは、一方向形式若しくは双方向形式でデー
タが伝送される。また、各制御部140〜180には、
電源受電基板410から電源ユニット420、さらには
分電基板430を介して電源が供給されており、後述す
る電源立上げ時のシステムリセット信号が全制御基板に
送信される。
【0080】中継基板190には、入賞球検知スイッチ
318,19s〜22s等が接続され、中継基板190
の出力端子は、主制御部140の入出力回路部500と
接続されている。また、第一種始動口(普通電動役物)
入賞検知スイッチ17s、普通図柄表示装置基板32
f、各種ソレノイド17c,313、右普通図柄作動ゲ
ート通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動ゲート通
過検知スイッチ36sが主制御部140の入出力回路部
500に接続されている。
【0081】払出用端子基板191には、タッチスイッ
チ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ
192、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切
れ検知スイッチ108等が接続され、払出用端子基板1
91の出力端子は、図6(b)に示す払出制御部150
の入出力回路部700と接続されている。
【0082】払出制御部150は、図6(b)に示すよ
うに、主制御部140と同様の主回路部600及び入出
力回路部700を含んで構成され、入出力回路部700
において図5に示す信号伝送経路500aに接続されて
いる。また、入出力回路部700には、賞球払出装置1
09、発射装置制御部193等が接続されている。
【0083】特別図柄制御部160は、図7(a)に示
すように、演算回路構成要素として、CPU161と、
RAM162と、ROM163と、入出力ポート164
と、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)166と
を含み、それら演算回路構成要素はバス165により相
互に接続して構成され、入出力ポート164において信
号伝送経路500aに接続されている。入出力ポート1
64には、液晶表示装置27が接続され、CPU161
はROM163に格納された制御プログラムにより、R
AM162をワークエリアとして中央装置16(液晶表
示装置27等)の作動制御を行っている。
【0084】ランプ制御部170は、図8(b)に示す
ように、特別図柄制御部160と同様の演算回路構成要
素171〜175を含んで構成され、入出力ポート17
4において信号伝送経路500aに接続されている。入
出力ポート174には、図4に示す枠飾りランプ基板4
gと、各種ランプ基板261f、262f、281f
と、各種LED基板4d、4f、21f、22f等が接
続されている。これら各基板にランプあるいはLEDが
1又は複数個接続される。これらのランプ等はゲームの
進行に対応して点灯・消灯または点滅する。また、ラン
プ制御部170は、図示しないソレノイド、モータ等を
駆動制御する。更に、ランプ基板261f、262fは
熱陰極型もランプ装置に接続され、ランプ基板281f
は冷陰極型のランプ装置800、850に接続されてい
る。
【0085】音声制御部180は、図8(c)に示すよ
うに、特別図柄制御部160と同様の演算回路構成要素
181〜185、及びサウンドジェネレーター188を
含んで構成され、入出力ポート184において信号伝送
経路500aに接続されている。サウンドジェネレータ
ー188は、格納された音声データと音声出力モジュー
ルとに基づいて、図5に示す音量スイッチ基板12を介
して接続されたスピーカー400aより、ゲームの進行
に対応した各種の音声出力を行う。入出力ポート184
に接続された音量スイッチ基板12は、音量スイッチ
(図示略)の操作に伴い、出力音量の設定を行うもので
ある。
【0086】さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ラ
ンプやサウンドジェネレーター188は、特別図柄制御
部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、
リーチ発生の有無、リーチ表示態様(後述する)、特別
遊技態様、及び遊技モード(確率変動、時短など)等に
応じてその態様は制御される。その制御指令の指令信号
は、ランプ制御部170あるいは音声制御部180を作
動指令対象とする指令信号として、前記した信号伝送経
路500aを介して送信される。
【0087】なお、上述した特別図柄制御部160、ラ
ンプ制御部170及び音声制御部180は、主制御部1
40や払出制御部150と同様の回路部から構成される
ものとすることもできる。すなわち、主回路部と入出力
回路部とから構成されるものとし、内部にROM、RA
Mが内蔵されたCPUを用いることもできる。
【0088】次に、賞球動作は、以下の順序で実行され
る。主制御部140は、遊技球が入賞球検知スイッチ3
18を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始
動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過し
たら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例え
ば、左右下入賞口21、22の通過検知スイッチ21
s、22sの通過を検知した場合などにおいては、10
個の賞球個数データを、払出制御部150に対してその
検知順に、払出制御部150を作動指令対象とする指令
信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送
信する。(すなわち、固有賞球数はここでは、6個、1
0個あるいは15個である。)払出制御部150は、主
制御部140からの賞球個数データを受け取り、賞球払
出信号の送信により賞球払出装置109を作動させる。
【0089】また、主制御部140は、上述の各種検知
スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、そ
の遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内
容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行う
ためのデータを読み込む。例えば、主制御部140は、
第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17
s、入賞球検知スイッチ318等の検知結果や、特別図
柄当否判定乱数の取得値などを使用して、遊技が行われ
ていない客待ちの状態、遊技は行われているが始動入賞
がない状態(変動準備状態)、始動入賞があった状態、
及び特別遊技状態なども判断する。また、始動入賞が検
知されると後述する乱数値に基づいて当否判定が行わ
れ、その判定結果に基づいて特別図柄の変動(リーチ表
示態様を含む)、または確定などの表示態様制御のため
のデータが読み込まれる。このデータは、特別図柄制御
部160を作動指令対象とする指令信号として、前記し
た信号伝送経路500aを介して送信される。
【0090】次に、主制御部140により実行されるメ
インジョブについて図8等を参照して説明する。これ
は、主制御部140のROM482(図15参照)に格
納されたプログラムに基づき、CPU401により実行
されるジョブの一例である。先ず、スタックポインタを
RAM481(図16参照)の所定のアドレスに設定し
た後(S10)、RAMクリアスイッチ144が操作
(押下)されているか否かを判断し(S12)、操作さ
れていればRAM481の初期化処理が行われ(S80
0)、操作されていなければ、バックアップフラグが設
定されているか否かが判断される(S15)。そして、
バックアップフラグが設定されていれば(S15:YE
S)、図10の「電源断に対する復電処理」が行われ
る。
【0091】尚、本実施例では、停電等によって電源断
が発生したときに、図10に示すように、使用レジスタ
をRAM481に退避し(S630)、スタックポイン
タの値をRAM481に保存する(S632)。そし
て、大入賞口ソレノイド、第1種始動口ソレノイドをO
FFにし(S634)、賞球センサのポーリング処理時
間(例えば、約85m秒)を設定し(S636)、賞球
計数前センサ及び賞球計数後センサで遊技球の通過を監
視する(S638)。次いで、ポーリング処理時間が経
過すると(S640)、使用しているRAM481のチ
ェックサム(チェックサム、バックアップフラグ、スタ
ック領域は除く)を作成し(S642)、保存し、バッ
クアップフラグをRAM481に設定する(S64
6)。そして、RAM481のアクセスを禁止し(S6
48)、無限ループ処理にて電源ダウンに備える。な
お、上記無制限ループ処理に替えてHALT処理やST
OP処理を実行することも可能である。
【0092】図10の「復帰処理」においては、チェッ
クサムの算出(S664)を実行し、電源断時に保存し
ていたチェックサムの値を比較し、一致しなければ、R
AM481の初期化処理を行う(S800)。一致すれ
ば、電源断前のスタックポインタを復帰し(S66
8)、バックアップフラグをクリアし(S670)、サ
ブ基板を電源断前の状態に復帰させるためのコマンドを
送信する(S672)。そして、各レジスタを電源断前
の状態に復帰し(S674)、割込みの許可/不許可を
電源断前の状態に復帰等し(S676,S678)、電
源断前の番地に戻る(S680)。本実施例では、パチ
ンコ機1に対し、電源断対策用のバックアップ電源を付
加しているため、パチンコホールの停電時等において
も、停電前に生じていた「遊技者にとって有利な情報」
を保存できる。
【0093】図8に戻り、バックアップフラグが設定さ
れていなければ(S15:NO)、初期化終了の判定が
行われる(S20)。初期化が終了していれば(S2
0:YES)、LEDジョブ(S30)からスイッチジ
ョブ(S70)までのジョブが実行される。また、初期
化が終了していなければ(S20:NO)、初期化ジョ
ブ(S190)が実行され、再び、初期化終了の判定が
行われる(S20)。尚、パチンコ機1が出荷状態から
最初の電源投入時であったり、RAMクリアスイッチ1
44が操作(押下)されていたり、バックアップフラグ
に異常があったり、チェックサムが一致しなかった場合
には、RAM481の初期化処理が行われる。
【0094】LEDジョブ(S30)においては、普通
図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別
図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等
速乱数ジョブ(S40)では、後述するRAM481の
特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリなど
が更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、初期
値カウンタ、外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新
される。なお、汎用カウントメモリ(図示略)は、例え
ば割り込みごとの「0」〜「255」の値の作成や、コ
マンドジョブ、飾りジョブの実行などに使用される。
【0095】また、音声ジョブ(S60)では、音楽や
音声に関するデータの読み込みが行われ、スイッチジョ
ブ(S70)では、各種検知スイッチの読み込みが行わ
れる。すなわち、左右入賞口通過検知信号などの各種信
号が中継基板190を介して主制御部140に、発射停
止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号な
どの各種信号が払出用端子基板191を介して枠制御部
150にそれぞれ取り込まれ、また、第一種始動口(普
通電動役物)入賞検知スイッチ17sから第一種始動口
入賞検知信号、大入賞装置31から入賞球検知信号、及
び普通図柄作動ゲート通過検知信号が主制御部140に
取り込まれる。
【0096】さらに、カウント検知スイッチ、カウント
検知及び特定領域通過検知スイッチ等のスイッチ318
(図5参照)に異常があるか否かが判定され(S8
0)、異常がなければ(S80:YES)、特別図柄メ
インジョブ(S90)から音声ジョブ(S110)まで
のジョブが実行される。また、異常(球詰まりや断線な
ど)があれば(S80:NO)、エラージョブ(S13
0)が実行される。
【0097】特別図柄メインジョブ(S90)において
は、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調し
て動作するために必要なデータに関するジョブが実行さ
れる。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、
普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの読
み込みが行われる。
【0098】この後、各フラグ状態がバックアップメモ
リにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ(S15
0)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ
(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)が実行
される。賞球信号ジョブ(S150)においては、賞球
払出しに関するデータの読み込みや出力が行われ、情報
信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力
に必要なデータの読み込みが行われる。さらに、コマン
ドジョブ(S170)では、特別図柄管理等のためのコ
マンドの出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)で
は、非等速乱数の呼出しが行われる。尚、残余時間ジョ
ブ(S180)においても、初期値乱数の更新が行われ
る。
【0099】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で実行される、始動入賞(第一種始動口(普通電動役
物)17への入賞)時の当否判定ジョブに関して図11
を参照して説明する。なお、これらのジョブで使用する
各種メモリ等は、図5に示す主制御部140のRAM4
81(図15参照)に格納され、代表的なもの(481
a〜481n、481v、481w)を図12に示す。
【0100】まず、S200において始動入賞があった
か否かを確認し、YESであれば、S210において特
別図柄保留数メモリ481b(図12参照)に記憶され
ている保留数(未始動回数)を1インクリメントする。
この保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では
「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、
S250へスキップする。また、一定値内の保留数(未
始動回数)であれば、S230において、特別図柄当否
判定乱数{以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)
を発生させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発
生回路を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手
段)}、読み込んだ判定乱数値を、S240において、
特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図12参照:以
下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。このメモリ
は、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフト
メモリ形式で記憶している。
【0101】次に、S250において、判定乱数メモリ
481a(図12参照)から記憶している最も古い先頭
の判定乱数値を読み出す。そして、S260において、
大当り番号メモリ481h(図12参照)から大当り番
号(当り用判定値)を読み出し、S270において、上
記判定乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大
当り判定となり、一致していなければ外れ判定となる。
大当り判定の場合には、S280に進み、大当り図柄決
定乱数(識別情報決定用乱数)を発生させ、これを読み
込んでその決定乱数値を大当り図柄決定乱数メモリ48
1d(図12参照)に記憶する(S290)。なお、大
当り図柄決定乱数の読み込みは、始動入賞時に当否用乱
数と同時に読み込まれているが、当り判定決定と同時
に、あるいは当り判定決定後所定の時間後に読み込むも
のとしてもよい。また、S300において、「大当り」
という判定結果(本実施例では「1」)を判定結果メモ
リ481j(図12参照)に記憶する。なお、大当り図
柄決定乱数と同時にリーチ態様決定乱数を発生させ、こ
れを読み込んでその決定乱数値をリーチ態様決定乱数メ
モリ481k(図12参照)に記憶している(S29
5)。
【0102】この大当り図柄決定乱数値で指定される特
別図柄は、特別図柄制御部160のROM163{図7
(a)参照}に格納されている特別図柄画像データに基
づいて、液晶表示装置27(図3参照)に、変動表示状
態を経た後、定められた配列態様で表示される(例え
ば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)。な
お、上記特別図柄画像データを大当り図柄決定乱数値と
対応付けて識別情報決定用値として主制御部140のR
AM481(図15参照)に記憶しておき、読み込んだ
大当り図柄決定乱数値と識別情報決定用値とを比較する
ことで停止表示する図柄を決定するものとしてもよい。
【0103】さらに、リーチ態様決定乱数値で指定され
るリーチ表示態様は、特別図柄制御部160のROM1
63{図7(a)参照}に格納されたリーチ表示態様画
像データに基づいて、液晶表示装置27(図3参照)
に、変動表示状態を経た後、定められたリーチ態様で表
示される。なお、この場合も、上記リーチ表示態様画像
データをリーチ態様決定乱数値と対応付けてリーチ態様
決定用値として、主制御部140のRAM481(図1
5参照)のリーチ態様決定用値メモリ481l(図12
参照)に記憶しておき、読み込んだリーチ態様決定乱数
値とリーチ態様決定用値とを比較することで表示するリ
ーチ態様を決定するものとしてもよい。
【0104】一方、外れ判定となった場合は、S270
からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうか
を乱数により決定する。すなわち、S310において、
リーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込み、他
方、S320において、リーチ番号メモリ481i(図
12参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S
330において、両者が一致していれば外れリーチジョ
ブに、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0105】外れリーチジョブの場合は、S340へ進
み、少なくとも揃えるべき2つの特別図柄(例えば、3
種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、外れリー
チ図柄決定乱数(また、左図柄の乱数を参照し、それに
右図柄を一致させるようにしてもよい)を使用して決定
し(S340)、外れリーチ図柄番号メモリ481m
(図12参照)に記憶する(S350)。また、S36
0において、外れ中図柄を乱数により同様に決定し、S
370において決定した乱数値を外れ中図柄番号メモリ
481g(図12参照)に記憶する。また、S380に
おいて、「外れリーチ」という判定結果(本実施例では
「2」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記
憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S390に進
み、各特別図柄(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)
をそれぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値をそれ
ぞれ対応する外れ図柄番号メモリ481e、481f、
481gに記憶する(S390〜S440)。また、S
450において、「通常外れ」という判定結果(本実施
例では「3」)を判定結果メモリ481j(図12参
照)に記憶する。
【0106】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で実行される、特別図柄メインジョブの概略の流れを図
13を参照して説明する。まず、S500において、第
一種始動口(普通電動役物)17への遊技球の入賞に基
づき、特別図柄表示装置16における液晶表示装置27
(図3参照)上で各特別図柄の変動表示を開始させる。
例えば、左右及び中図柄を上から下、下から上へスクロ
ール変動させる。
【0107】次いで、S510において、判定結果メモ
リ481j(図12参照)から図12に示す当否判定ジ
ョブで得られた各入賞に対する判定結果を読み出す。具
体的には、大当り判定(「1」)の場合は(S520:
YES)、S580に進み、上述したリーチ態様決定乱
数値に対応するリーチ態様決定用値メモリ481lに記
憶されているリーチ態様決定用値を読み出し、さらにS
600に進み、大当り番号(識別情報決定用値)を大当
り番号メモリ(決定用値記憶手段)481h(図12参
照)から読み出し、S610に進んで、例えば左図柄及
び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を経
た後に、中図柄を左図柄及び右図柄と同一図柄に揃えて
停止表示させ確定させる。
【0108】一方、外れリーチ判定(「2」)の場合は
(S530:YES)、S570に進み、上述した外れ
リーチ図柄番号メモリ481m(図12参照)から外れ
リーチ図柄番号と、外れ中図柄番号メモリ481g(図
12参照)から外れ中図柄番号とを読み出す。そして、
S571において、読み出した外れリーチ図柄番号と外
れ中図柄番号とを比較し、それらの差異に基づき外れリ
ーチ態様を決定する(S572)。具体的には、S57
1において、それらの番号の差(すなわち、例えば左図
柄と中図柄との差)を算出し、その差に基づいて外れリ
ーチ態様メモリ481nから外れリーチ態様データを読
み出す。例えば、差が「−1」の場合(すなわち、例え
ば中図柄が左図柄の1つ前の図柄となる場合)、複数種
類(例えば3種類)の外れスーパーリーチの中から1種
が選択され(例えば、所定の乱数取得により選択するこ
とができる)、読み出される。その後、例えば、左図柄
及び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様を
経た後に、中図柄を他の図柄とは異なる図柄で停止表示
させ確定させる。
【0109】また、通常外れ判定(「3」)の場合は
(S540)、S550に進み、外れ各図柄番号を外れ
番号メモリ481e、481f、481g(図12参
照)からそれぞれ読み出し、S560に進んで、各特別
図柄を(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)、相互に
ずれたタイミングで停止表示させ確定させる。なお、通
常外れ判定の場合も、表示態様を「すべり表示」等によ
り種々の態様に変化させることも可能で、この場合、そ
の表示態様画像データを上記リーチ態様決定乱数値と対
応付けて通常外れ表示態様決定用値として、主制御部1
40のRAM481(図15参照)の通常外れ表示態様
決定用値メモリ(図示略)に記憶しておき、読み込んだ
リーチ態様決定乱数値と通常外れ表示態様決定用値とを
比較することで表示する通常外れ態様を決定するものと
してもよい。
【0110】次に、大当り判定により、液晶表示装置2
7(図3参照)には所定の配列態様で特別図柄が確定表
示され(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列
態様)、その後、特別遊技が実行される(特別遊技状態
もしくは大当り遊技状態)。特別遊技状態においては、
まず、大入賞装置31(図3参照)の開閉板312が開
放状態となり、大入賞口311への遊技球の入賞が遊技
者にとって優位な遊技球受入状態となる。
【0111】この特別遊技状態においては、大入賞装置
31は、終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続
される。例えば、開放状態が所定時間t1(例えば30
秒)経過したとき、もしくは入賞球検知スイッチ318
(図5参照)に所定数n1(例えば10個)の入賞が検
知されたときに終了条件が成立し、遊技球受入状態が一
旦終了して、開閉板312が閉鎖状態となって1ラウン
ドが終了する。この開閉板312が閉鎖されて所定時間
2(例えば0.5秒)が経過した後に、所定の継続条
件(図示しない特定領域への通過)が成立していれば、
再び開閉板312が開放状態となり大入賞装置31が遊
技球受入状態となる。なお、このような終了条件までを
1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラ
ウンド数(本実施例では16ラウンド)まで繰り返し継
続される。また、終了条件成立時に継続条件が不成立の
場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆる
パンク)するものとなっている。
【0112】なお、パチンコ機1においては、当り判定
により中央装置16の液晶表示装置27(図3参照)に
停止表示された特別図柄の種類に基づき、上記特別遊技
状態の終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り
確率)を変更(向上)させる確率変更手段が備えられて
いる。具体的には、予め記憶されている上記大当り図柄
決定乱数値が、確率変更用乱数値と非確率変更用乱数値
とから構成され、各乱数値の取得に応じて確率変更用図
柄又は非確率変更用図柄が停止表示される。その停止表
示された図柄が確率変更用図柄の場合、上記特別遊技状
態終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確
率)が通常の約4〜5倍に向上するものとされている。
【0113】(4)ランプ装置の詳細 次に、図3、図16及び図17を用いてランプ装置80
0、850について詳細に説明する。ランプ装置80
0、850は、図3及び図16に示すように、液晶表示
装置27の近傍において、この液晶表示装置27の左右
の両側方に設けられた設置面801に設置されている。
【0114】図16に示すように、この設置面801
は、液晶表示装置27と、センター役物26との間に配
置された透明板802によって構成されている。即ち、
液晶表示装置27の左側の側方部分271aとセンター
役物26の左側の側方突出部263との間、並びに、液
晶表示装置27の右側の側方部分271bとセンター役
物26の右側の側方突出部264との間に、透明板80
2が各々配置されている。また、各透明板802は、セ
ンター役物26の各側方突出部263,264から、液
晶表示装置27の各側方部分271a、271bに向か
って下り傾斜状に配置されている。従って、本実施例で
は、液晶表示装置27の左右側方に配置される透明板8
02によって、中央装置16の周縁部(縁部)から液晶
表示装置27に向かって下り傾斜状となる設置面801
が形成されている。
【0115】本実施例では、液晶表示装置27の各側方
に各々1つずつ配置される設置面801毎に、2つずつ
のランプ装置800、850が設置されている。そし
て、設置面801毎に設置される2つのランプ装置80
0、850は、何れも直管形状を備えており、軸心を、
平面略矩形状の液晶表示装置27の側方部分271a、
271bに略平行としている。また、設置面801毎に
設置される2つのランプ装置800、850において、
傾斜状の設置面801のより下方側に配置されるランプ
装置850の軸心長(長手幅)が、設置面801のより
上方側に配置されるランプ装置800の軸心長(長手
幅)よりも短くされている。更に、傾斜状の設置面80
1のより下方側に配置されるランプ装置850は高い色
温度(青等の寒色系)の発光色で発光し、設置面801
のより上方側に配置されるランプ装置800は、低い色
温度(赤等の暖色系)の発光色で発光するようにされて
いる。
【0116】次に、図17を用いて、ランプ装置80
0、850の構造について説明する。これらのランプ装
置800、850は、内壁面に蛍光体層812が設けら
れると共に、水銀と不活性ガス(アルゴン、ネオン、混
合ガス等)が封入されたガラス管811と、ガラス管8
11内の両端側に配置された一対の電極(冷陰極)82
0、821と、を有する冷陰極管810を用いて構成さ
れている。また、この冷陰極管810の電極(冷陰極)
820、821は夫々導入線823、823と電気的に
接続されている。尚、この導入線823、823は、ガ
ラス管811の端部壁を気密に貫通して、ガラス管81
1外部に導出され、図示しない外部電極に電気的に接続
されている。
【0117】尚、前記電極(冷陰極)820、821
は、一端を開口したニッケル製の円筒状のスリーブ83
0を備え、このスリーブ830の内周面及び外周面に
は、アルカリ土類金属(例えば、Ca、Sr、Ba)、
希土類元素(例えば、Y、La、Ce等)のうちの何れ
か1種類以上の元素を含む化合物からなるエミッタ層8
25が形成されている。このエミッタ層825は、例え
ば、共沈法等により得られた微粉末を、更に数マイクロ
m以下の微粉末にし、公知の方法によりペースト状に調
整したものを円筒状のスリーブ830の内周面及び外周
面に塗布し、乾燥、焼結することによって形成すること
ができる。尚、エミッタ層825の形成は、上記塗布以
外の方法、例えば、蒸着、スパッタリング等の方法によ
っても行うことができる。
【0118】ランプ装置800、850を構成する冷陰
極管810では、電極(冷陰極)820、821間に高
電圧を印可して点灯すると、発生した初期プラズマイオ
ンによって、電極(冷陰極)820、821から二次電
子が放出され、ガラス管811内で放電を開始する。そ
して、この放電に伴う電子エネルギーによって励起され
た水銀原子の共鳴遷移で紫外線を放射し、更に、この紫
外線は、ガラス管811の内壁面の蛍光体層812によ
って可視光に変換される。これにより、冷陰極管810
が可視光線を発生する。尚、上記両ランプ装置800、
850における色温度の相違は、蛍光体層812を構成
する蛍光体を変えることで、容易に得ることができる。
【0119】本実施例では、中央装置16に配置される
ランプ装置800、850が冷陰極管810を用いて構
成されるため、頻繁に点灯駆動したり、頻繁に点滅駆動
しても、このランプ装置800、850を長期間に渡っ
て良好な状態で使用できる。そして、本実施例による
と、遊技盤10の中心位置に配置され、遊技機1の意匠
の要部を占めることとなる中央装置16において、発光
素子に比べて光量が高く、しかも、頻繁な点灯駆動や点
滅駆動が可能なランプ装置800、850を設置できる
ため、遊技機1の電飾効果が向上する。
【0120】また、このランプ装置800、850は、
頻繁な点灯駆動や点滅駆動を行っても、ランプ(冷陰極
管810)の寿命が短くならないため、このランプ装置
800、850の導入に伴って、遊技機1の保守コスト
を高くすることはない。更に、このランプ装置800、
850の構造は簡便なものとできると共に、このランプ
装置800、850の駆動回路も簡便なものとできるた
め、従来の遊技機用のランプ装置(熱陰極動作を行うラ
ンプ装置)を同様に用いる場合(中央装置16に適用す
る場合)に比べて、製造コストを低くできる。また、ラ
ンプ装置800、850は、冷陰極管810を発光させ
るときのランプ電流が少ないため、ランニングコストを
低く抑えることができる。
【0121】また、本実施例のランプ装置800、85
0を構成する冷陰極管810では、フィラメントを必要
とせず、小型化(細管化)が容易である。このため、こ
のランプ装置800、850を配置しても、液晶表示装
置27や中央装置16を徒に大型化することはない。ま
た、液晶表示装置27や中央装置16が小型であるた
め、従来型のランプ装置(熱陰極型のランプ装置)を配
置困難な場合でも、本実施例のランプ装置800、85
0であれば、小型化(細管化)が容易なため好適に設置
できる。更に、中央装置16において、電飾効果を高め
るためのランプ装置スペースを小さくできる。このた
め、中央装置16内により複雑な可動部分を配置でき、
中央装置16の趣向性を更に向上させることができる。
【0122】また、本実施例では、液晶表示装置27の
表示領域(各特別図柄表示領域)外であって、液晶表示
装置27の近傍の部分に、ランプ装置800、850を
設けるため、このランプ装置800、850の光によっ
て、表示領域(各特別図柄表示領域)を含む液晶表示装
置27を浮かび上がるように見せたり、凹むように見せ
ることができる。即ち、中央装置16(液晶表示装置2
7)に、奥行き感、立体感若しくは遠近感を与えること
ができる。
【0123】特に、本実施例では、(a)ランプ装置8
00、850の設置面801を、中央装置16の周縁部
(縁部)から液晶表示装置27へ向かって下り傾斜状に
設け、(b)設置面801の幅を中央装置16の周縁部
(縁部)から液晶表示装置27へ向かって序々に狭く
し、(c)設置面801のより下方側に配置されるラン
プ装置850の軸心長(長手幅)を、設置面801のよ
り上方側に配置されるランプ装置800の軸心長(長手
幅)よりも短くし、(d)設置面801のより下方側に
配置されるランプ装置850の発光色の色温度を高く
し、設置面801のより上方側に配置されるランプ装置
800の発光色の色温度を低くすることで、液晶表示装
置27が中央装置16の周縁部(センター役物26の周
縁部)に比べて実際よりも更に奥まった位置に存在する
かの如き印象を与えている。
【0124】即ち、本実施例では、上記(a)〜(d)
の方策を講ずることによって、中央装置16(液晶表示
装置27)により一層の奥行き感、立体感若しくは遠近
感を与えている。尚、本実施例では、上記(a)〜
(d)の方策の全てではなく、これらから選択される3
つ若しくは2つ、或いは1つのみの方策を講じてもよ
い。
【0125】更に、本実施例のランプ装置800、85
0を構成する冷陰極管810においては、フィラメント
を必要とせず、ランプ(冷陰極管810)自体の発熱量
を少なくできるため、ランプ装置800、850の周囲
に放熱手段を設ける必要がないか、若しくは、この放熱
手段の数量を少なくできるため、中央装置16(液晶表
示装置27)の構造の単純化を図ることができる。更
に、本実施例のランプ装置800、850は、構造が簡
単で安価に製造でき、ランプ電流が小さいため、製造コ
ストやランニングコストを抑えることができる。
【0126】次に、図18(a)及び(b)を用いて本
実施例の変形例を説明する。先ず、図18(a)の変形
例1においては、液晶表示装置27の左右の両側方の設
置面801に、夫々、3つのランプ装置860、87
0、880を設置した点と、各ランプ装置860、87
0、880を構成する冷陰極管810において、より中
央装置16の周縁部側(縁部側)に位置するものを太
く、より液晶表示装置27側に位置するものがより細く
なるようにしている。即ち、設置面801の最下方側に
配置されるランプ装置880を構成する冷陰極管810
の外径(短手幅)を最小とし、設置面801の最上方に
配置されるランプ装置860を構成する冷陰極管810
の外径(短手幅)を最大とし、両ランプ装置880、8
60の中間に配置されるランプ装置870を構成する冷
陰極管810の外径(短手幅)を中間のサイズとしてい
る。尚、本変形例においても、設置面801のより下方
側に配置されるランプ装置を構成する冷陰極管810の
軸心長(長手幅)を、設置面801のより上方側に配置
されるランプ装置の冷陰極管810の軸心長(長手幅)
よりも短くしている。
【0127】この変形例1によると、実施例1の効果に
加えて次の効果が得られる。即ち、1つの設置面801
に設置されるランプ装置860、870、880を多く
し、しかも、このランプ装置860、870、880を
構成する冷陰極管810の軸心長(長手幅)ばかりか、
この冷陰極管810の外径(短手幅)も、設置面801
の上方から下方に向かって序々に減少させている。従っ
て、中央装置16(液晶表示装置27)に、より一層の
奥行き感、立体感若しくは遠近感を与えることができ
る。
【0128】ここで、請求項2又は請求項3の発明の遊
技機は、前述の各具体例に限定されない。即ち、(A)
「遊技領域を有する遊技盤と、該遊技盤の前面側に設け
られる表示装置と、前記表示装置の表示部の近傍に配置
される冷陰極管により、点灯駆動及び点滅駆動のうちの
少なくとも一方を行うランプ装置と、を備える遊技機
(以下、基本発明という。)」において、以下の特徴を
備えてもよい。
【0129】例えば、上記基本発明に、下記の(B)若
しくは(C)の発明特定事項が付加されてもよい。即
ち、(B)「表示部(表示装置であってもよい。)」の
近傍から選択される所望の部位に、冷陰極管の軸心方向
を「表示部(表示装置であってもよい。)」の外縁部分
に沿わせた(例えば、平行にした)複数のランプ装置を
設置してランプ装置群を形成し、このランプ装置群を構
成するランプ装置のうちで、より「表示部(表示装置で
あってもよい。)」の外縁部分に近接するものにおい
て、冷陰極管の軸心長(長手幅)及び外径(短手幅)の
うちの少なくとも一方が小さくなるようにしてもよい
(以下、関連発明1という。)。若しくは、(C)「表
示部(表示装置であってもよい。)」の近傍から選択さ
れる所望の部位に、冷陰極管の軸心方向を「表示部(表
示装置であってもよい。)」の外縁部分に沿わせた(例
えば、平行にした)複数のランプ装置を設置してランプ
装置群を形成し、このランプ装置群を構成するランプ装
置のうちで、より「表示部(表示装置であってもよ
い。)」の外縁部分に近接するものにおいて、冷陰極管
の軸心長(長手幅)及び外径(短手幅)のうちの少なく
とも一方が大きくなるようにしてもよい(以下、関連発
明2という。)。
【0130】上記関連発明1によると、表示装置が、中
央装置の外縁部よりも凹むような印象を与えることがで
き、上記関連発明2の態様によると、表示装置が、中央
装置の外縁部よりも突出するような印象を与えることが
できる。また、上記(B)及び上記(C)の「所望の部
位」は、実施例1や変形例1に示すような「表示部(表
示装置であってもよい。)」の両側方に限定されない。
即ち、「表示部(表示装置であってもよい。)」の右側
方、左側方、上方及び下方のうちの少なくとも一個所以
上であれば良い。また、「表示部(表示装置であっても
よい。)」の全周域であってもよい。
【0131】更に、基本発明若しくは関連発明1におい
て、「(D)ランプ装置の設置面を、中央装置の周縁部
(縁部)から表示装置へ向かって下り傾斜状に設ける」
旨の発明特定事項を付加してもよい(以下、関連発明3
という。)。尚、この場合に、この設置面を上記(B)
の「所望の部位」に設けることができる。また、基本発
明若しくは関連発明2において、「(E)ランプ装置の
設置面を、中央装置の周縁部(縁部)から表示装置へ向
かって上がり傾斜状に設ける」旨の発明特定事項を付加
してもよい(以下、関連発明4という。)。尚、この場
合に、この設置面を上記(C)の「所望の部位」に設け
ることができる。
【0132】更に、基本発明、関連発明1若しくは関連
発明3のうちの何れか1つの発明において、「(F)設
置面の幅を中央装置の周縁部(縁部)から表示装置へ向
かって序々に狭くする」旨の発明特定事項を付加しても
よい(以下、関連発明5という。)。尚、この場合に、
この設置面を上記(B)の「所望の部位」に設けること
ができる。また、基本発明、関連発明2、若しくは関連
発明4のうちの何れか1つの発明において、「(G)設
置面の幅を中央装置の周縁部(縁部)から表示装置へ向
かって序々に広くする」旨の発明特定事項を付加しても
よい(以下、関連発明6という。)。尚、この場合に、
この設置面を上記(C)の「所望の部位」に設ることが
できる。
【0133】更に、基本発明、関連発明1、関連発明
3、若しくは関連発明5のうちの何れか1つの発明にお
いて、「(H)設置面に複数のランプ装置を配置すると
共に、設置面のより下方側に配置されるランプ装置を構
成する冷陰極管の発光色の色温度を高くし、設置面のよ
り上方側に配置されるランプ装置を構成する冷陰極管の
発光色の色温度を低くする」旨の発明特定事項を付加し
てもよい(以下、関連発明7という。)。尚、この場合
に、設置面を上記(B)の「所望の部位」に設けること
ができる。また、基本発明、関連発明2、関連発明4、
若しくは関連発明6のうちの何れか1つの発明におい
て、「(I)設置面に複数のランプ装置を配置すると共
に、設置面のより下方側に配置されるランプ装置を構成
する冷陰極管の発光色の色温度を低くし、設置面のより
上方側に配置されるランプ装置を構成する冷陰極管の発
光色の色温度を高くする」旨の発明特定事項を付加して
もよい(以下、関連発明8という。)。尚、この場合
に、設置面を上記(C)の「所望の部位」に設けること
ができる。
【0134】次に、図18(b)を用いて変形例2を説
明する。この変形例2においては設置面801の背後
に、第2の設置面808を設け、この設置面808に
も、ランプ装置890を設置した点が、実施例1と異な
っている。この変形例2においては、前方の設置面80
1を構成する部材が透明板802であることを利用し、
複数のランプ装置800、850、890を前方から視
認可能な状態に、しかも、立体的に配置できるため、中
央装置16の電飾効果がより一層高められる。例えば、
遊技者を基準に手前に配置されるランプ装置800、8
50と、奧側に配置されるランプ装置890とを同時に
点滅駆動(点灯駆動)させたり、交互に点滅駆動(点灯
駆動)させることによって、中央装置16の電飾効果が
より一層高められる。
【0135】実施例1、変形例1及び変形例2では、ラ
ンプ装置を構成するランプとして冷陰極管810を用
い、この冷陰極管810は細管化が容易なため、表示部
(表示装置)の近傍の限られた部位(設置面)に複数の
ランプ装置を並設することが容易である。特に、変形例
2に示す態様においても、冷陰極管810の細管化に伴
って、前方に配置されるランプ装置800、850の間
に十分な空き領域888を形成し、この空き領域888
を通じて、ランプ装置890が前方のランプ装置80
0、850に邪魔をされることなく、視認可能である点
で大きな意義を有する。
【0136】更に、実施例1、変形例1及び変形例2に
おいては、中央装置16の配置スペースを遊技盤10の
前後方向に沿って十分に確保できない場合でも、複数の
ランプ装置800、850等を積極的に配置し、中央装
置16の電飾効果をより一層高めることができる。蓋
し、中央装置16の配置スペースを遊技盤10の前後方
向に沿って十分に確保できず、中央装置16全体の厚み
を遊技盤10の前後方向に沿って小さくせざるを得ない
場合であっても、設置面を傾斜状とし、その面積を十分
なものとできると共に、各冷陰極管810は細管化が容
易であり、各冷陰極管810毎に大きな設置スペースを
必要としないからである。
【0137】B.実施例2 本実施例では、遊技盤10Aの構成が異なる点を除い
て、実施例1と同様な構成を備えている。即ち、前述の
図3の代わりに図19が用いられ、図5の代わりに図2
0が用いられ、更に、図7(a)の代わりに、図21が
適用されることを除いて、前述の図1、2、4、6、7
〜15及び図17やこれらに関する詳細な説明は、実施
例2に対してもそのまま適用できる。以下、実施例1と
の相違点を中心に説明する。
【0138】図19は、遊技盤10Aの概略を示すもの
であり、この遊技盤10Aも遊技領域11Aの略中央部
に、中央装置16Aを設置している。尚、図19におい
ては、遊技盤10A外形と、中央装置16Aと、第一種
始動口(普通電動役物)17Aとを概略的に図示した
が、その他の遊技用部品(変動入賞装置、左入賞口右入
賞口、左下入賞口、右下入賞口、多数の障害釘、ランプ
風車等)に関しては図示を省略した。また、図20にお
いては、実施例1と同様な遊技用部品等に関し、同一の
符号を付して説明を省略する。
【0139】本実施例の中央装置16Aは、図19及び
図20に示すように、LED表示装置200と、7つの
ランプ装置900を備えている。また、このLED表示
装置200も、「表示装置」の一具体例を示すものであ
り、略矩形状の平面形状を呈している。そして、実施例
1の液晶表示装置26と同様に、LED表示装置200
も、その前面に、1又は複数の特別図柄を所定の形態で
次々と変動させながら表示した後、確定表示する特別図
柄表示領域が形成されている。尚、本実施例では、後述
するように、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領域
210A、中特別図柄を表示する中特別図柄表示領域2
10B、及び右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域
210Cが、横一列に設定された配置方向においてこの
順序で並んで形成されている(図22〜24参照)。
【0140】本実施例の各特別図柄表示領域210A〜
210Cは、これらの配置方向と略平行方向、即ち、上
下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動して
いるように識別情報としての複数の図柄(特別図柄)が
順次表示されていく。また、この表示装置200は、遊
技球が第一種始動口(普通電動役物)17Aに入球する
ことにより、前記表示領域210A〜210Cに表示さ
れる各特別図柄をそれぞれ変動させて確定表示させるも
のである。その他の点に関しては、表示方式が異なる
(LED表示方式と、液晶表示方式)ことによって生ず
る差異を除いて、実施例1と同様である。
【0141】また、電子制御装置130に関しては、特
別図柄制御部160の構成が異なる他は、実施例1と同
様である。即ち、実施例2の特別図柄制御部160は、
図21に示すように、演算回路構成要素として、CPU
161と、RAM162と、ROM163と、入出力ポ
ート164と、駆動回路167とを含み、それら演算回
路構成要素はバス165により相互に接続して構成さ
れ、入出力ポート164において信号伝送経路500a
に接続されている。入出力ポート164には、LED表
示装置200が接続され、CPU161はROM163
に格納された制御プログラムにより、RAM162をワ
ークエリアとして中央装置16Aの作動制御を行ってい
る。
【0142】次に、中央装置16Aの詳細について説明
する。この中央装置16Aは、図22に示すように、L
ED表示装置200と、7つのランプ装置900を備え
ている。このうち、LED表示装置200は、図22及
び図23に示すように、3つのセグメント表示体210
a、210b、210cと、2つの電球群230a、2
30bと、を備えている。尚、電球群230a、230
bは、複数の電球231を隣り合うセグメント表示体間
(210a及び210b、210b及び210c)に連
続配置して構成されている。
【0143】各セグメント表示体210a、210b、
210cは、図23に示すように、長手方向を縦方向に
向けて配置される第1の単位セグメント(LED)21
1と、長手方向を横方向に向けて配置される第2の単位
セグメント(LED)212と、を各々複数個用いて略
格子状(略梯子状)に構成されている。尚、本実施例に
おいては、縦方向に配置される第1の単位セグメント2
11を「縦側の単位セグメント211」と称し、横方向
に配置される第2の単位セグメント212を「横側の単
位セグメント212」と称する。
【0144】各セグメント表示体210a、210b、
210cは、図23に示すように、6個の「縦側の単位
セグメント211」を縦方向に連続配置して構成される
第1の連続体211Aと、第1の連続体211Aと同様
な構成を備える第2の連続体211Bと、両連続体21
1A、211Bを構成する「縦側の単位セグメント21
1」の端部間を連結する7つの横側の単位セグメント2
12と、を有している。よって、本実施例では、各セグ
メント表示体210a、210b、210cを、19個
の単位セグメント211、212によって構成してい
る。尚、単位セグメント211、212としては種々の
色に発光するものを選択できるが、例えば、セグメント
表示体210a、210b、210c毎に、異なる発光
色(例えば、「緑」、「赤」、「青」)の単位セグメン
ト211、212を用いたり、各セグメント表示体21
0a、210b、210cの各部位(例えば、上方部、
中間部、下方部)毎に異なる発光色の単位セグメント2
11、212を用いてもよい。
【0145】また、(イ)各「縦側の単位セグメント2
11」の縦方向に沿った幅(長手幅)は、中央に位置す
る「縦側の単位セグメント211(c)」で最大とな
り、各セグメント表示体210a、210b、210c
の上下端により近接する「縦側の単位セグメント21
1」においてより小さくされている。また、(ロ)各
「横側の単位セグメント212」の縦方向に沿った幅
(短手幅)も、中央に位置する「横側の単位セグメント
212(c)」で最大となり、各セグメント表示体21
0a、210b、210cの上下端により近接する「横
側の単位セグメント211」においてより小さくされて
いる。
【0146】本実施例では、各セグメント表示体210
a、210b、210cにおいて、縦側の単位セグメン
ト211の長手幅を上記(イ)のように構成し、横側の
単位セグメント212の短手幅を上記(ロ)のように構
成するため、LED表示装置200によって、あたか
も、略半円柱状の立体形状の如き表示態様を実現でき
る。尚、本実施例では、各セグメント表示体210a、
210b、210cを略平面状の遊技盤10Aに配設し
たが、遊技盤10Aの前面に突出状の基部(例えば、軸
線を横方向に向けた略半円柱の基部)を設け、この基部
の表面に各セグメント表示体210a、210b、21
0cを配設すると、LED表示装置200による表示態
様の立体感が高められる。
【0147】尚、本実施例では、遊技者を基準に、向か
って左側に位置するセグメント表示体210aによっ
て、前述の「左特別図柄を表示する左特別図柄表示領域
210A」が構成される。同様に、中央に位置するセグ
メント表示体210bが、前述の「中特別図柄を表示す
る中特別図柄表示領域210B」を構成し、向かって右
側に位置するセグメント表示体210cによって、前述
の「右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域210
C」が構成される。
【0148】この表示装置200は、遊技球が第一種始
動口(普通電動役物)17Aに入球することにより、各
特別図柄表示領域210A、210B、210Cにおい
て表示される各特別図柄を、それぞれ変動させて確定表
示させるものである。例えば、図23及び図24に示す
ように、各特別図柄表示領域210A、210B、21
0C毎に、1〜9の任意の数字によって構成される図柄
を上方から下方に向かってスクロール表示する。このス
クロールは、各特別図柄表示領域210A、210B、
210Cの上方部、中間部、及び下方部に配設された単
位セグメント211、212を選択的に発光させて行わ
れる。
【0149】ここで、図23及び図24中の「矢印」
は、表示装置200の表示態様が、図23、図24
(a)、図24(b)の順に変化することを示してい
る。以下、図23及び図24を用いて、上記スクロール
表示の態様を具体的に説明する。即ち、図23に示すよ
うに、各特別図柄表示領域210A、210B、210
Cは、4個の単位セグメント211、212からなる矩
形体210Dを、セグメント表示体210a、210
b、210cの上下方向に沿って連続配置して構成され
ている。即ち、各特別図柄表示領域210A、210
B、210Cは、平行に並ぶ2つの縦側の単位セグメン
ト211と、平行に並ぶ2つの横側の単位セグメント2
12とで構成される矩形体210Dを、セグメント表示
体210a、210b、210cの上下方向に沿って連
続配置して構成されている。但し、上下方向に沿って隣
接する2つの矩形体210Dは、1個の横側の単位セグ
メント212を共有した状態となっている。
【0150】そして、各特別図柄表示領域210A、2
10B、210Cの最上方部の第1の矩形体210D
と、その直下の第2の矩形体210Dとで、1つの数字
を表示した直後に、第2の矩形体210Dと、その直下
の第3の矩形体210Dとで、この任意の数字と同一の
数字を表示する(図23を参照)。更に、1つの矩形体
210D分だけ下方にずらして、この任意の数字と同一
の数字を順次、表示すると、遊技者は、この任意の数字
がセグメント表示体210a、210b、210cの上
方から下方へ移動するように感じる。尚、各特別図柄表
示領域210A、210B、210Cにおいては、この
任意の数字の後を、他の任意の数字が後続する。
【0151】この点に関し、図23及び図24の特別図
柄表示領域210Bを用いて更に具体的に説明する。即
ち、図23においては、最上方部の第1の矩形体210
Dと、その直下の第2の矩形体210Dとにおいて、全
て(7つ)の単位セグメント211、212を発光させ
て算用数字の「8」を表示している。但し、他の数字を
表示するときには、7個の単位セグメント211、21
2のうちの幾つかの発光を取りやめることになる。
【0152】図23の次の瞬間には、図24(a)に示
すように、第2の矩形体210Dと、その直下の第3の
矩形体210Dとで、算用数字の「8」が表示される。
更に次の瞬間には、図24(b)に示すように、算用数
字の「8」の表示位置が、1つの矩形体210D分だ
け、下方に移動する。そして、これを繰り返すと、遊技
者は、算用数字の「8」がセグメント表示体210bの
上方から下方へ移動するように感じる。尚、特別図柄表
示領域210Bにおいては、算用数字の「8」の後を、
9、1〜7の算用数字が後続する。また、説明を省略す
るが、他の特別図柄表示領域210A、210Cにおい
ても、算用数字が同様にスクロール表示される。
【0153】尚、本実施例と異なり、各特別図柄表示領
域210A、210B、210Cにおいて、図柄を下方
から上方に向かってスクロール表示させてもよい。ま
た、各特別図柄表示領域210A、210B、210C
において、上方から下方に向かってスクロール表示させ
る領域と、下方から上方に向かってスクロール表示させ
る領域とが混在してもよい。尚、この表示装置200に
おいては、上記スクロール表示に追随して、電球群23
0a、230bを構成する電球231が点滅する。
【0154】本実施例の表示装置200によると、縦側
の単位セグメント211の長手幅と、横側の単位セグメ
ント212の短手幅と、の双方がセグメント表示体21
0a〜210cの上下方向に沿った中間部で最大となる
と共に、これらの幅が、セグメント表示体210a〜2
10cの上下端方向に沿って段階的に減少している。こ
のため、セグメント表示体210a〜210cを目視す
る遊技者は、各単位セグメント211、212によって
遠近感を感じる。更に、本実施例の表示装置200で
は、各セグメント表示体210a〜210cを、各々、
19個の単位セグメント211、212で構成するた
め、ドラム感を備えた表示態様を確実に実現する。尚、
単位セグメントの数を19個を越える設定としても、製
造コストが増大し、その増大した製造コストにみあった
効果を得ることは困難である。
【0155】また、図19及び図22等に示す7つのラ
ンプ装置900は、何れも、図17に示す冷陰極管81
0を備えている。このうち、2つのランプ装置900
は、図22に示すように、軸心を縦に向けた状態で縦方
向に連続配置されて第1の連続体911Aを構成し、別
の2つのランプ装置900も、軸心を縦に向けた状態で
縦方向に連続配置されて第2の連続体911Bを構成し
ている。そして、両連続体911A、911Bは、残り
の各ランプ装置900の軸心に沿った幅に相当する距離
だけ、水平方向に沿って離間している。更に、残りの各
ランプ装置900が軸心を横に向けた状態で略平行に配
置され、この各ランプ装置900が、両連続体911
A、911Bを構成するランプ装置900の端部間をあ
たかも連結するような状態とされている。そして、7つ
のランプ装置900は、略8の字形状を形成し、上方で
4角枠状に配置される4つのランプ装置900によっ
て、LED表示装置200を取り囲んでいる。
【0156】本実施例では、前述の実施例1の効果に加
えて、以下の効果が得られる。即ち、「LED表示装置
200の外側に枠状のランプ装置900」を配置するた
め、ランプ装置900に起因する電飾効果が更に向上す
る。特に、本実施例では、表示装置200に存在する
「7セグメント形状」と近似する形状を、7つのランプ
装置900で構成するため、ランプ装置900に起因す
る電飾効果が更により一層向上する。例えば、各特別図
柄表示領域210A、210B、210Cにおいて、ス
クロール表示を開始するときに、7つのランプ装置90
0に点滅駆動を開始させ、各特別図柄表示領域210
A、210B、210Cの図柄(数字)が揃ったとき
に、7つのランプ装置900によって揃った図柄(数
字)と同一の図柄(数字)を点滅駆動させたり、点灯駆
動させることで、電飾効果を向上させることができる。
【0157】C.実施例3 本実施例では、図25に示す中央装置16Bと、ランプ
装置950とを備える点を除き、実施例2の遊技機と同
様の構造を備える。この中央装置16Bは、略5角形状
とされた上方部16Dに、3つの大型のセグメント表示
体1310を用いて構成される第1のLED表示装置1
300を備えている。また、この中央装置16Bの上下
方向中間における横長の中間部16Eには、多数の小型
のセグメント表示体(図示を省略)を用いて構成される
第2のLED表示装置1400を備えている。そして、
上方部16Dの略屋根型に構成される上縁部(即ち、中
央装置16Bの縁部の一例を示す。)に沿って、ランプ
装置950が配置されている。尚、本実施例のランプ装
置900も、図17に示す冷陰極管810を備えてい
る。
【0158】本実施例では、前述の実施例1の効果に加
えて、以下の効果が得られる。ランプ装置950を、遊
技盤(中央装置16B)において特に重要な部位(第1
のLED表示装置1300)の近傍に配置し、この部位
を強調できる。しかも、ランプ装置950に屈曲部95
1を形成することで、ランプ装置950の形状を中央装
置16Bの縁部の形状に沿ったものとするため、ランプ
装置950による電飾効果はより一層向上する。尚、ラ
ンプ装置900を構成する冷陰極管810は形状選択の
自由度が高く、屈曲状、湾曲状(U字状、波型状等)等
の種々の形状に加工することが容易である。このため、
中央装置16Bの縁部が、湾曲状、波型状等の種々の形
状とされても、この冷陰極管810の形状を中央装置1
6Bの縁部に程良く、合致させることが容易である。
【0159】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限
定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範
囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改
良を適宜付加することができる。
【0160】前記各実施例及び各変形では、中央装置の
内部や縁部において、表示部(表示装置)の外側に位置
する部位にランプ装置を配置する態様を例示したが、表
示部(表示装置)の内側であって、表示領域の外側に位
置する部位にランプ装置を配置することもできる。例え
ば、図26に示すように、前述の実施例2を応用し、左
特別図柄表示領域210Aと中特別図柄表示領域210
Bとの間や、中特別図柄表示領域210Bと特別図柄表
示領域210Cとの間にランプ装置900を配置しても
よい。
【0161】また、前記各実施例及び各変形では、弾球
遊技機への適用例を述べたが、請求項1〜請求項9の発
明は、スロットマシン等の回胴式遊技機にも好適に適用
できる。例えば、表示装置を構成するリール装置の近傍
等にランプ装置を配置してもよい。更に、本発明の複数
の実施例では、RAMクリアスイッチ144を主制御基
板340内に設けたが、本発明では、主制御基板外の例
えば電源ターミナル基板等にRAMクリアスイッチを設
けてもよい。
【0162】
【発明の効果】以上記述したように本各発明によれば、
保守コストが低く、しかも、設置スペースが小さいばか
りか、十分な電飾効果を発揮できるランプ装置を有する
表示装置や、このような表示装置を備える中央装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例及び各変形例に係る遊技機を示す正面
図である。
【図2】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、
前面枠を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】実施例1、変形例1及び変形例2に係る遊技機
の遊技盤を示す正面図である。
【図4】各実施例及び各変形例に係る遊技機を示す裏面
図である。
【図5】実施例1、変形例1及び変形例2に係る遊技機
が備える電子制御装置を示すブロック図である。
【図6】(a)は各実施例及び各変形例に係る遊技機が
備える電子制御装置を構成する主制御部の説明図であ
り、(b)は各実施例及び各変形例に係る遊技機が備え
る電子制御装置を構成する枠制御部の説明図である。
【図7】(a)は実施例1、変形例1及び変形例2に係
る遊技機が備える電子制御装置を構成する特別図柄制御
部の説明図であり、(b)は各実施例及び各変形例に係
る遊技機が備える電子制御装置を構成するランプ制御部
の説明図であり、(c)は各実施例及び各変形例に係る
遊技機が備える電子制御装置を構成する音声制御部の説
明図である。
【図8】各実施例及び各変形例に係る遊技機の主制御部
が行うメインジョブを説明するためのフローチャートで
ある。
【図9】各実施例及び各変形例に係る遊技機において、
電源断(停電等)が発生したときの処理を示すフローチ
ャートである。
【図10】各実施例及び各変形例に係る遊技機におい
て、電源断(停電等)が発生したときの復電処理を示す
フローチャートである。
【図11】各実施例及び各変形例に係る遊技機におい
て、当否判定ジョブを説明するためのフローチャートで
ある。
【図12】各実施例及び各変形例に係る遊技機におい
て、主制御部の内蔵RAMに格納された各種メモリ等の
代表例を示す説明図である。
【図13】各実施例及び各変形例に係る遊技機におい
て、特別図柄メインジョブの概略を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図14】各実施例及び各変形例に係る遊技機におい
て、主制御部を示す説明図である。
【図15】各実施例及び各変形例に係る遊技機におい
て、主制御部を構成するCPUを示す説明図である。
【図16】(a)は実施例1のランプ装置を説明するた
めの模式的な一部正面図であり、(b)は図16(a)
のb−b断面図である。
【図17】(a)は各実施例及び各変形例に係る遊技機
において、冷陰極管を説明するための一部に断面を示す
側面図であり、(b)は図17(a)のb−b断面図で
ある。
【図18】(a)は変形例1のランプ装置を説明するた
めの模式的な一部正面図であり、(b)は変形例2のラ
ンプ装置を説明するための模式的な断面図である。
【図19】実施例2に係る遊技機の遊技盤を示す正面図
である。
【図20】実施例2及び実施例3に係る遊技機が備える
電子制御装置を示すブロック図である。
【図21】実施例2及び実施例3に係る遊技機が備える
電子制御装置を構成する特別図柄制御部の説明図であ
る。
【図22】実施例2のランプ装置と、LED表示装置の
拡大正面図である。
【図23】実施例2のLED表示装置を示す正面図であ
る。
【図24】(a)及び(b)は実施例2のLED表示装
置を示す正面図である。
【図25】実施例3に係る中央装置の概略的な正面図で
ある。
【図26】実施例2の変形例を示す概略的な正面図であ
る。
【符号の説明】
1;パチンコ機(遊技機)、 10、10a;遊技盤、 11;遊技領域、 16、16A、16B;中央装置、 27;液晶表示装置(表示装置)、 200、1300、1400;LED表示装置(表示装
置)。 800、850、860、870、880、890、9
00、950;ランプ装置、 801;設置面、 810;冷陰極管、 951;屈曲部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 AA17 AA35 AA36 AA42 BA37 BA41 BA88 BA89 BB21 BC22 BC23 BC58 CA27 EA10 EB56 EB58

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域を有する遊技盤と、 該遊技盤の前面側に設けられる表示装置と、 前記表示装置の表示領域外に設けられ、陰極からの放電
    を常温で開始することにより、点灯駆動及び点滅駆動の
    うちの少なくとも一方を行うランプ装置と、を備えるこ
    とを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記ランプ装置は、前記表示装置の表示
    部の近傍に配置されることを特徴とする請求項1記載の
    遊技機。
  3. 【請求項3】 前記表示部の近傍に該表示部の縁部の方
    向に傾斜する傾斜面を設け、該傾斜面に前記ランプ装置
    を配置することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 遊技領域を有する遊技盤と、 該遊技盤の前面側に設けられる中央装置と、 前記中央装置に設けられ、陰極からの放電を常温で開始
    することにより、点灯駆動及び点滅駆動のうちの少なく
    とも一方を行うランプ装置と、を備えることを特徴とす
    る遊技機。
  5. 【請求項5】 前記ランプ装置は、前記中央装置の縁部
    に設けられていることを特徴とする請求項4記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記ランプ装置は、冷陰極管を有してい
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の
    遊技機。
  7. 【請求項7】 前記冷陰極管は、屈曲部若しくは湾曲部
    を有していることを特徴とする請求項6記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284252A (ja) * 2007-05-19 2008-11-27 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2010102089A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Mitsutoyo Corp 表示装置
JP2010172398A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Sammy Corp 遊技機

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