JP2003199251A - 電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分方法およびその装置 - Google Patents
電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分方法およびその装置Info
- Publication number
- JP2003199251A JP2003199251A JP2001394328A JP2001394328A JP2003199251A JP 2003199251 A JP2003199251 A JP 2003199251A JP 2001394328 A JP2001394328 A JP 2001394328A JP 2001394328 A JP2001394328 A JP 2001394328A JP 2003199251 A JP2003199251 A JP 2003199251A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power
- power generation
- load distribution
- output
- cost
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
小となるような負荷配分を決定する経済負荷配分方法を
提供する。 【解決手段】複数の発電設備の電力コストデータから前
記電力コストが発電出力に対して区分線形でかつ単調増
加な凹関数である発電設備の電力コストを1次関数で近
似する工程と、前記凹関数で近似された1次関数と、そ
の他の発電設備の電力コストである区分線形でかつ単調
増加な凸関数とから電力コストが最小となる初期負荷配
分を計算する工程と、前記電力コストが最小となるよう
に計算された初期負荷配分値と、前記複数の発電設備の
電力コストデータとから、電力コストが現在より減少す
る負荷配分を、電力コストが減少しなくなるまで逐次計
算する工程とからなる電力系統ならびに託送電力の経済
負荷配分方法であるので、与えられた負荷に対して電力
コストの総和が最小となるような負荷配分が可能とな
る。
Description
用者あるいは特定規模電気事業者が、自ら所有する発電
設備、あるいは発電会社が所有する発電設備の電力を、
負荷に対して経済的に配分する電力系統の負荷配分方法
およびその負荷配分装置に関するものである。
特性を凸関数で近似し、等増分燃料費則に基づいたラム
ダ反復法によるか、あるいはこの凸関数をさらに区分線
形な凸関数で近似して増分法によるか、いずれかの方法
をとっていた。したがって、電力市場自由化に伴って電
力会社、系統運用者あるいは特定規模電気事業者が、自
社外の発電設備から電力を購入する場合には、電力購入
コストは発電機の燃料費と一致せず、電力コストが発電
出力の凹関数で表される場合があることにより、等増分
燃料費則が成り立たないため従来の方法では経済的な負
荷配分を行うことができなかった。
鑑みてなされたもので、その課題は従来と同様に電力コ
ストが発電出力の凸関数で与えられた発電設備と、電力
コストが発電出力の凹関数で与えられた発電設備とを含
む複数の発電設備に対し、与えられた負荷に対して電力
コストの総和が最小となるような負荷配分を決定する経
済負荷配分方法およびその装置を提供することにある。
に、請求項1記載の発明は、電力コストが発電出力に対
して区分線形でかつ単調増加な凹ならびに凸関数として
与えられた複数の発電設備の出力を、与えられた負荷に
対して経済的に配分する電力系統ならびに託送電力の経
済負荷配分方法において、前記複数の発電設備の電力コ
ストデータから前記電力コストが発電出力に対して区分
線形でかつ単調増加な凹関数である発電設備の電力コス
トを1次関数で近似する工程と、前記凹関数で近似され
た1次関数と、その他の発電設備の電力コストである区
分線形でかつ単調増加な凸関数とから電力コストが最小
となる初期負荷配分を計算する工程と、前記電力コスト
が最小となるように計算された初期負荷配分値と、前記
複数の発電設備の電力コストデータとから、電力コスト
が現在より減少する負荷配分を、電力コストが減少しな
くなるまで逐次計算する工程と、を含むことを特徴とす
る。
力系統ならびに託送電力の経済負荷配分方法において、
計算された負荷配分値を、前記複数の発電設備の現在出
力値および出力変化速度データから、次の計算周期まで
に変更可能な負荷配分値に制限する工程を含むことを特
徴とする。
力系統ならびに託送電力の経済負荷配分方法において、
前記複数の発電設備の電力コストデータを、その発電設
備の現在出力値および出力変化速度データから、次の計
算周期までに変更可能な出力範囲に限定する工程を含む
ことを特徴とする。
出力に対して区分線形でかつ単調増加な凹ならびに凸関
数として与えられた複数の発電設備の出力を、与えられ
た負荷に対して経済的に配分する電力系統ならびに託送
電力の経済負荷配分装置において、前記複数の発電設備
の電力コストデータから前記電力コストが発電出力に対
して区分線形でかつ単調増加な凹関数である発電設備の
電力コストを1次関数で近似する凹関数近似手段と、前
記凹関数近似手段によって近似された1次関数と、その
他の発電設備の電力コストである区分線形でかつ単調増
加な凸関数とから電力コストが最小となる負荷配分を求
める初期負荷配分計算手段と、前記初期負荷配分計算手
段によって計算された負荷配分値と、前記複数の発電設
備の電力コストデータとから電力コストが現在より減少
する負荷配分を、電力コストが減少しなくなるまで逐次
計算する負荷配分調整手段と、を備えたことを特徴とす
る。
手段によって計算された負荷配分値を、前記複数の発電
設備の現在出力値および出力変化速度データから次の計
算周期までに変更可能な負荷配分値に制限する負荷配分
修正手段を備えたことを特徴とする。
備の電力コストデータを、その発電設備の現在出力値お
よび出力変化速度データから次の計算周期までに変更可
能な出力範囲に限定する出力範囲限定手段を備えたこと
を特徴とする。
出力に対して区分線形でかつ単調増加な凹ならびに凸関
数として与えられた複数の発電設備の出力を、与えられ
た負荷に対して経済的に配分するためのプログラムであ
って、前記プログラムは請求項1ないし請求項3のいず
れかに記載の電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分
方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
と、電力コストが発電出力に対して区分線形でかつ単調
増加な凹ならびに凸関数として与えられた複数の発電設
備の出力を、与えられた負荷に対して経済的に配分する
ことができる。
照して説明する。図1は本発明の第1実施形態(請求項
1ないし請求項7対応)であるオフライン系の経済負荷
配分装置のブロック図である。
配分装置14は、需要予測システム1によって予測され
た需要データ2と、発電設備の最大出力・最小出力や出
力変化速度、および発電コストデータなどからなる発電
データを記憶する設備データ記憶手段3と、これらのデ
ータから最経済な負荷配分を実行して発電出力データ5
を計算する経済負荷配分手段4と、発電出力データ5を
記憶する出力データ記憶手段6と、処理結果を表示する
表示装置7と、設定データの入力・変更を行うための入
力装置8とから構成されている。需要データ2は入力装
置8によって設定されてもよい。また発電出力データ5
は出力データ記憶手段6から読み込むことも可能であ
る。経済負荷配分手段4で解かれる経済負荷配分問題
は、具体的には次式の最適化問題である。
タ5であり、発電設備jの電力コスト関数fj(Pj)およ
び発電設備jの最大出力および最小出力は設備データ記
憶手段3に記憶されており、Dは需要データ2である。
が、燃料費のように発電出力に対して滑らかでかつ下に
凸な関数で与えられている場合には等増分燃料費則が成
り立ち、ラムダ反復法(例えば、A. J. Wood et al.: "
Power Generation Operation and Control, 2nd Editio
n." John Wiley & Sons, Inc. pp.39参照)により、最
適な発電出力を計算することができる。また、この電力
コストfj(Pj)が、発電出力に対して区分線形な凸関数
で表される場合には、増分法(例えば、A. J. Wood et
al.: "Power Generation Operation and Control, 2nd
Edition." John Wiley & Sons, Inc. pp.49参照)によ
り最適な発電出力を計算することができる。しかし、発
電設備の電力コストfj(Pj)が凸関数でない場合には、
同じ計算方法を用いると、コスト最小な発電出力を計算
することはできない。
7に図2に示すメニュー画面100を表示する。メニュ
ー画面100には、需要設定画面を表示するための需要
データ設定ボタン101と、設備データ入力画面を表示
するための設備データ設定ボタン102と、発電設備の
運転停止を設定する運転停止設定ボタン103と、経済
負荷配分計算を実行するための経済負荷配分実行ボタン
104と、経済負荷配分結果を表示するための結果表示
ボタン105とが配置されており、入力装置6からの入
力にしたがってそれぞれの処理を実行する。
要データ設定ボタン101を選択すると、表示装置7に
は図3の需要設定画面110が表示される。需要設定画
面110には、日付を設定するための日付設定領域11
1と、図1の需要予測システム1によって予測された需
要データ2を読み込むための予測読込ボタン112と、
需要予測システム1に記憶されている需要実績データを
読み込むための実績読込ボタン113と、読み込んだ需
要データを表示する、あるいは入力装置6から需要デー
タを設定するための需要表示・設定領域114と、設定
された需要データをグラフ表示するグラフ表示領域11
5と、需要データの設定を終了してメニュー画面100
に戻るための設定終了ボタン116が配置されている。
の日付が設定されるようになっており、この日付を変更
する場合は、入力装置6によって当該領域に設定されて
いる日付を変更する。
予測システム1によって予測された設定された日付の需
要データを、需要予測システム1から読み込み、読み込
んだ需要データを需要表示・設定領域114に表示す
る。設定された日付の需要予測データが存在しない場合
は、需要予測データが存在しない旨のエラーメッセージ
を表示する。
予測システム1に記憶された設定された日付の需要実績
データを、需要予測システム1から読み込み、読み込ん
だ需要データを需要表示・設定領域114に表示する。
設定された日付の需要実績データが存在しない場合は、
需要実績データが存在しない旨のエラーメッセージを表
示する。
に直接需要データを設定することも可能である。設定さ
れた需要データはグラフ表示領域115にグラフ表示さ
れ、視覚的に確認できる。設定終了ボタン116を選択
すると、表示装置7には図2のメニュー画面が表示され
る。
設定ボタン102を選択すると、図4の設備データ設定
画面120が表示される。設備データ設定画面120に
は、発電設備の名称を設定する領域121と、発電設備
の最大出力を設定する領域122と、発電設備の最小出
力を設定する領域123と、発電設備の出力変化速度を
設定する領域124と、発電設備の区分線形な電力コス
ト特性を端点で入力するための第1出力を設定する領域
125と、第1コストを設定する領域126と、第2出
力を設定する領域127と、第2コストを設定する領域
128とが定められている。この出力とコストの組は最
大8点まで設定可能であり、ボタン129によって画面
をスクロールすることにより、第8入力、第8コストま
で設定することができる。また、発電設備も例えば最大
100設備まで登録可能であり、この場合にはボタン1
30によって画面をスクロールすることにより、最大1
00設備までの設備データを設定することができる。
段6によって入力された設備データは、終了ボタン13
1を選択することにより設備データ記憶手段3に記憶さ
れ、表示装置7には図2のメニュー画面が表示される。
定ボタン103を選択すると、図5の運転停止設定画面
140が表示される。運転停止設定画面140には、発
電設備の名称および時刻にしたがって発電設備の運転停
止を設定する領域141と、需要データを表示する領域
142と、運転している発電設備の最大出力の合計値を
表示する領域143と、運転している発電設備の最小出
力の合計値を表示する領域144と、設定終了ボタン1
45が配置されている。ボタン146によって画面を上
下方向にスクロールすることにより、0時〜24時まで
の運転停止を設定することができる。またボタン147
によって画面を左右にスクロールすることにより、最大
100までの発電設備の運転停止を設定することができ
る。
ータに比べて、領域143に表示されている発電設備の
最大出力の合計値が小さい場合には、当該領域が赤く表
示され、経済負荷配分不可能であることを示す。同様に
領域142に表示されている需要データに比べて、領域
144に表示されている発電設備の最小出力の合計値が
大きい場合には、当該領域が赤く表示され、経済負荷配
分不可能であることを示す。
装置7には図2のメニュー画面が表示される。このと
き、経済負荷配分不可能な時刻が存在している場合に
は、その旨のエラーメッセージが表示される。
ボタン104を選択すると、図1の経済負荷配分手段4
が実行され、計算結果である発電出力データ5が出力デ
ータ記憶手段6に記憶される。
済負荷配分手段4の動作を示すフローチャートである。
以下、図1の経済負荷配分手段4の動作を図6のフロー
チャートを参照して説明する。
に記憶されている電力コストデータから、電力コストが
出力の凹関数で表される発電設備に対して出力範囲で線
形近似する。
れる発電設備のコストデータを図7のグラフを参照して
説明すると、200が区分線形なコスト関数を示してお
り、出力x1,x2,...,xn[kW]に対応した電
力コストがy1,y2,...,yn[円/h],最大出
力がxn,最小出力がx1である。また、201は線形
近似された電力コスト関数であり、最小出力と最大出力
の2点のデータ(x1,y1),(xn,yn)によっ
て表される。ステップS1の処理により、すべての発電
設備の電力コストが区分線形な凸関数で表されることに
なるため増分法により最適化可能である。
分法により、電力コストの総和を最小化するような発電
設備の出力を決定する。ここで決定された発電設備の出
力は、近似された発電コストに対しては、コスト最小な
出力となっている。
プS4の判定条件が満たされるまで計算を繰り返す反復
計算ルーチンである。判定条件が満たされるとステップ
6へ行き、反復を終了する。ステップS2で計算された
発電出力は、電力コストの一部を近似した問題を解いて
いるため、最適解ではない場合があり得る。この反復計
算により可能であれば逐次解を改善して最適解を求め
る。
に記憶されていた電力コストデータから、現在の出力か
ら出力を上げる方向での増分単価(上げ増分単価)Δfj
upと、出力を下げる方向での増分単価(下げ増分単価)
Δfj downとを計算する。
したグラフである図8について説明すると、区間[x
1,x2],[x2,x3],[x3,x4]の増分単
価をでそれぞれcr1,cr2,cr3とすると、 cr1=(y2−y1)/(x2−x1), cr2=(y3−y2)/(x3−x2), cr3=(y4−y3)/(x4−x3) である。
上げ増分単価はcr2、下げ増分単価はcr1となる。
211は区間(x2,x3)上にあるため、上げ増分単
価、下げ増分単価ともにcr2である。212は点(x
1,y1)上にあるため、上げ増分単価はcr1である
が、下げ増分単価は存在しない。このような場合は下げ
増分単価を0と定義する。また、213は点(x4,y
4)上にあるため、下げ増分単価はcr3であるが、上
げ増分単価は存在しない。このような場合は上げ増分単
価を+∞と定義する。
きないかどうか判定する。すべての発電設備の中で、上
げ増分単価の最小値min{Δfj up}と、下げ増分単価の最
大値max{Δfj down}を比較し、 min{Δfj up}>max{Δfj down} ならばステップS6へ行き、解を出力して計算を終了す
る。
発電とJ2=arg max{Δfj down}の発電とを持ち替えること
によって解を改善できる。持ち替える電力をΔP[kW]
とすると、J1の発電をΔPだけ増加させ、J2の発電をΔ
Pだけ減少させると、ΔfJ1 u p <ΔfJ2 downだから、
(ΔfJ1 up−ΔfJ2 down)ΔP<0だけ電力コストが増加
する。すなわち電力コストが減少する。
を行う。持ち替える電力ΔPは、不等号の向きが変化し
ない範囲でなければならないので、いずれかの増分単価
が変化しない最大の電力、すなわち、それぞれの発電の
うち端点までの変化量の小さい方がΔPとなる。
S3へ戻り、増分単価の計算を行う。このときは、ステ
ップS5で出力を変化させた発電に関してのみ、新たに
増分単価を計算しなおせばよく、他の発電の増分単価は
変化しないため、前回計算した値をそのまま用いればよ
い。
最適な負荷配分が計算される。また、上記説明したよう
に、与えられた負荷に対して経済的に配分するためのプ
ログラムを記録した媒体を用いることによってさらなる
負荷配分の改善が容易に実施できる。図2のメニュー画
面100から結果表示ボタン105を選択すると、表示
装置7には図9の結果表示画面150が表示される。
および時刻にしたがって発電設備の発電出力を表示する
領域151と、需要データを表示する領域152と、発
電出力の合計値を表示する領域153と、終了ボタン1
54が配置されている。ボタン155によって画面を上
下方向にスクロールすることにより、0時〜24時まで
の発電出力を表示することができる。またボタン156
によって画面を左右にスクロールすることにより、最大
100までの発電設備の発電出力を表示することができ
る。
を介して選択することにより、当該発電設備の発電出力
グラフを表示する。終了ボタン154を選択すると、表
示装置7には図2のメニュー画面が表示される。
名称157を選択すると、図10の発電設備出力グラフ
画面160が表示される。発電設備出力グラフ画面16
0には、発電設備の名称および時刻にしたがって発電設
備の発電出力を表示する領域161と、発電出力をグラ
フ表示する領域162と、終了ボタン163が配置され
ている。ボタン164によって発電出力を表示する領域
を上下方向にスクロールすることにより、0時〜24時
までの発電出力を表示することができる。グラフ表示領
域162には、当該発電設備の発電出力が横軸に時間、
縦軸に出力をとってグラフ表示されており、発電設備の
運用を視覚的に確認できる。終了ボタン163を選択す
ると、図9の結果表示画面150に戻る。
ないし請求項7対応)であるオンライン系の経済負荷配
分装置のブロック図である。図11において、経済負荷
配分装置14は、需要予測システム1によって予測され
た需要データ2と、発電設備の最大出力・最小出力や出
力変化速度、および発電コストデータなどからなる発電
データを記憶する設備データ記憶手段3と、これらのデ
ータから最経済な負荷配分を実行して発電出力データ5
を計算する経済負荷配分手段4と、設定データの入力・
変更を行うための入力装置8と、発電出力データ5と発
電設備の現在出力値である発電出力値13とから発電出
力指令値10を計算する負荷配分修正手段9とから構成
されている。ここで計算された発電出力指令値10は、
発電設備を制御する発電設備制御装置11に伝送され、
発電設備はこの指令値にしたがって制御される。
配分装置では、ある計算周期にしたがって、1時断面で
の需要データに対して、第1の実施形態であるオフライ
ン系の経済負荷配分装置による負荷配分計算を行い、発
電出力データを現在の発電設備の発電出力値13によっ
て修正した発電出力指令値10を発電設備の制御装置1
1に伝送している。負荷配分修正手段9では、発電出力
データ5が、次式の制約を満足するように修正する。
負荷配分修正手段9の動作を示すフローチャートであ
る。以下、図11の負荷配分修正手段9の動作を図12
のフローチャートを使って説明する。
発電出力値Pjが、(2)式の制約条件を満足するかど
うかをチェックする。満足する場合には、ステップS1
4へ行き、Pjを出力して終了する。そうでない場合は
ステップS12へ行く。
を満足していない発電設備の中で制約違反量が最大のも
のを選び、当該発電設備の発電出力を制約の境界値に固
定する。すなわち、制約違反量が最大の発電設備
力を増減させたことで発生する需給不均衡を調整し、再
び需給均衡を保つようにする。ステップS12により発
電が不足する場合、増分法を用いて出力を固定していな
い発電設備の発電出力を、増分単価の安いものから順に
増加させて行き、需給を均衡させる。また、ステップS
12により発電過多となった場合、逆に、出力を固定し
ていない発電設備の発電出力を、増分単価の高いものか
ら順に減少させて行き、需給を均衡させる。ステップS
13が終了すると、再びステップS11に戻り、すべて
の発電設備が(2)式の制約条件を満足するまで繰り返
す。
よりオンライン制御が可能な範囲での経済負荷配分が可
能となる。また、上記説明したように、与えられた負荷
に対して経済的に配分するためのプログラムを記録した
媒体を用いることによってさらなる負荷配分の改善が容
易に実施できる。
ないし請求項7対応)であるオンライン系の経済負荷配
分装置のブロック図である。図13において、経済負荷
配分装置14は、需要予測システム1によって予測され
た需要データ2と、発電設備の最大出力・最小出力や出
力変化速度、および発電コストデータなどからなる発電
データを記憶する設備データ記憶手段3と、これらのデ
ータおよび発電設備の現在出力値である発電出力値13
とから、オンライン制御可能な範囲での最経済な負荷配
分を実行して発電出力指令値10を計算する経済負荷配
分手段4と、設定データの入力・変更を行うための入力
装置8とから構成されている。ここで計算された発電出
力指令値10は、発電設備を制御する発電設備制御装置
11に伝送され、発電設備はこの指令値にしたがって制
御される。
配分装置では、ある計算周期にしたがって1時断面での
需要に対して、(1)式の最適化問題の制約条件(1
c)式を次式のように修正して、第1の実施形態である
オフライン系の経済負荷配分装置による負荷配分計算を
行い、発電出力指令値10を発電設備の制御装置11に
伝送している。
力が、現在出力と出力変化速度によって修正された問題
であるため、第1実施形態の経済負荷配分装置による経
済負荷配分手段4によってオンライン制御可能な範囲で
の経済負荷配分が可能となり、計算された発電出力デー
タをそのまま発電出力指令値とすることができる。
態と同様に、与えられた負荷に対して経済的に配分する
方法をプログラムに実行させることによって負荷配分の
改善が容易に実施できる。
力コストが発電出力の凸関数で与えられた発電設備と、
電力コストが発電出力の凹関数で与えられた発電設備と
を含む複数の発電設備に対し、与えられた負荷に対して
電力コストの総和が最小となるような負荷配分が可能と
なる。
ロック図。
すフローチャート。
めのグラフ。
グラフ画面。
ブロック図。
フローチャート。
ブロック図。
タ記憶手段、4…経済負荷配分手段、5…発電出力デー
タ、6…出力データ記憶手段、7…表示装置、8…入力
装置、9…負荷配分修正手段、10…発電出力指令値、
11…発電設備制御手段、12…発電設備、13…発電
出力値、14…経済負荷配分装置、100…メニュー画
面、101…需要データ設定ボタン、102…設備デー
タ設定ボタン、103…運転停止設定ボタン、104…
経済負荷配分計算実行ボタン、105…計算結果表示ボ
タン、110…需要設定画面、111…日付設定領域、
112…予測読込ボタン、113…実績読込ボタン、1
14…需要表示・設定領域、115…グラフ表示領域、
116,131,145,154,163…終了ボタ
ン、120…設備データ設定画面、121…発電設備名
称設定領域、122…最大出力設定領域、123…最小
出力設定領域、124…出力変化速度設定領域、125
…第1出力設定領域、126…第1コスト設定領域、1
27…第1出力設定領域、128…第1コスト設定領
域、129,146,155,164…上下スクロール
ボタン、130,147,156…左右スクロールボタ
ン、140…運転停止設定画面、141…運転停止設定
領域、142,152…需要データ表示領域、143…
最大出力合計値表示領域、144…最小出力合計値表示
領域、150…結果表示画面、151…発電出力表示領
域、153…発電出力合計値表示領域、157…発電設
備名称表示領域、160…発電設備出力グラフ画面、1
61…発電出力表示領域、162…発電出力グラフ表示
領域。
Claims (7)
- 【請求項1】 電力コストが発電出力に対して区分線形
でかつ単調増加な凹ならびに凸関数として与えられた複
数の発電設備の出力を、与えられた負荷に対して経済的
に配分する電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分方
法において、前記複数の発電設備の電力コストデータか
ら前記電力コストが発電出力に対して区分線形でかつ単
調増加な凹関数である発電設備の電力コストを1次関数
で近似する工程と、前記凹関数で近似された1次関数
と、その他の発電設備の電力コストである区分線形でか
つ単調増加な凸関数とから電力コストが最小となる初期
負荷配分を計算する工程と、前記電力コストが最小とな
るように計算された初期負荷配分値と、前記複数の発電
設備の電力コストデータとから、電力コストが現在より
減少する負荷配分を、電力コストが減少しなくなるまで
逐次計算する工程と、を含むことを特徴とする電力系統
ならびに託送電力の経済負荷配分方法。 - 【請求項2】 計算された負荷配分値を、前記複数の発
電設備の現在出力値および出力変化速度データから、次
の計算周期までに変更可能な負荷配分値に制限する工程
を含むことを特徴とする請求項1記載の電力系統ならび
に託送電力の経済負荷配分方法。 - 【請求項3】 前記複数の発電設備の電力コストデータ
を、その発電設備の現在出力値および出力変化速度デー
タから、次の計算周期までに変更可能な出力範囲に限定
する工程を含むことを特徴とする、請求項1記載の電力
系統ならびに託送電力の経済負荷配分方法。 - 【請求項4】 電力コストが発電出力に対して区分線形
でかつ単調増加な凹ならびに凸関数として与えられた複
数の発電設備の出力を、与えられた負荷に対して経済的
に配分する電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分装
置において、前記複数の発電設備の電力コストデータか
ら前記電力コストが発電出力に対して区分線形でかつ単
調増加な凹関数である発電設備の電力コストを1次関数
で近似する凹関数近似手段と、前記凹関数近似手段によ
って近似された1次関数と、その他の発電設備の電力コ
ストである区分線形でかつ単調増加な凸関数とから電力
コストが最小となる負荷配分を求める初期負荷配分計算
手段と、前記初期負荷配分計算手段によって計算された
負荷配分値と、前記複数の発電設備の電力コストデータ
とから電力コストが現在より減少する負荷配分を、電力
コストが減少しなくなるまで逐次計算する負荷配分調整
手段と、を備えたことを特徴とする電力系統ならびに託
送電力の経済負荷配分装置。 - 【請求項5】 前記負荷配分調整手段によって計算され
た負荷配分値を、前記複数の発電設備の現在出力値およ
び出力変化速度データから次の計算周期までに変更可能
な負荷配分値に制限する負荷配分修正手段を備えたこと
を特徴とする請求項4記載の電力系統ならびに託送電力
の経済負荷配分装置。 - 【請求項6】 前記複数の発電設備の電力コストデータ
を、その発電設備の現在出力値および出力変化速度デー
タから次の計算周期までに変更可能な出力範囲に限定す
る出力範囲限定手段を備えたことを特徴とする請求項4
記載の電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分装置。 - 【請求項7】 電力コストが発電出力に対して区分線形
でかつ単調増加な凹ならびに凸関数として与えられた複
数の発電設備の出力を、与えられた負荷に対して経済的
に配分するためのプログラムであって、前記プログラム
は請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電力系統
ならびに託送電力の経済負荷配分方法をコンピュータに
実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001394328A JP4011341B2 (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001394328A JP4011341B2 (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003199251A true JP2003199251A (ja) | 2003-07-11 |
JP4011341B2 JP4011341B2 (ja) | 2007-11-21 |
Family
ID=27601094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001394328A Expired - Fee Related JP4011341B2 (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4011341B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006077636A (ja) * | 2004-09-08 | 2006-03-23 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 揚水燃料費算出装置、揚水燃料費算出方法、およびプログラム |
JP2006166639A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Denso Corp | 電気系の電源制御装置 |
JP2008125185A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Toshiba Corp | 最適負荷分担装置 |
JP2012143147A (ja) * | 2004-12-07 | 2012-07-26 | Denso Corp | 電源制御装置、及びその電力管理方法 |
JP2015011374A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-19 | 京セラ株式会社 | 電力管理装置、電力管理方法、および電力管理プログラム |
CN105552905A (zh) * | 2016-02-03 | 2016-05-04 | 上海电力学院 | 基于改进型粒子群算法的电力系统经济负荷分配方法 |
CN118336722A (zh) * | 2024-06-13 | 2024-07-12 | 山东理工大学 | 一种基于负荷灵敏度分析的电力系统经济调度方法 |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001394328A patent/JP4011341B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006077636A (ja) * | 2004-09-08 | 2006-03-23 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 揚水燃料費算出装置、揚水燃料費算出方法、およびプログラム |
JP4627645B2 (ja) * | 2004-09-08 | 2011-02-09 | 中国電力株式会社 | 揚水燃料費算出装置、揚水燃料費算出方法、およびプログラム |
JP2012143147A (ja) * | 2004-12-07 | 2012-07-26 | Denso Corp | 電源制御装置、及びその電力管理方法 |
JP2006166639A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Denso Corp | 電気系の電源制御装置 |
JP4622496B2 (ja) * | 2004-12-08 | 2011-02-02 | 株式会社デンソー | 電気系の電源制御装置 |
JP2008125185A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Toshiba Corp | 最適負荷分担装置 |
JP2015011374A (ja) * | 2013-06-26 | 2015-01-19 | 京セラ株式会社 | 電力管理装置、電力管理方法、および電力管理プログラム |
CN105552905A (zh) * | 2016-02-03 | 2016-05-04 | 上海电力学院 | 基于改进型粒子群算法的电力系统经济负荷分配方法 |
CN118336722A (zh) * | 2024-06-13 | 2024-07-12 | 山东理工大学 | 一种基于负荷灵敏度分析的电力系统经济调度方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4011341B2 (ja) | 2007-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Morales et al. | Scenario reduction for futures market trading in electricity markets | |
JP2007065954A (ja) | 電力市場分析支援システムと方法、プログラム | |
CN105338071A (zh) | 一种信息推送方法及装置 | |
JP2008146105A (ja) | 電力取引評価システムと方法、およびプログラム | |
JP3961727B2 (ja) | 発電設備の最適運転計画算出方法およびその装置 | |
JP2003199251A (ja) | 電力系統ならびに託送電力の経済負荷配分方法およびその装置 | |
JP5982802B2 (ja) | 空気調和機の制御計画立案装置、制御計画立案プログラム及び制御計画立案方法 | |
Fernández-Blanco et al. | Consumer payment minimization under uniform pricing: A mixed-integer linear programming approach | |
KR101070119B1 (ko) | 예산 관리 시스템 | |
JP2007028720A (ja) | 電力供給調整時損失予測システム、電力供給調整時損失予測方法、電力供給調整時損失予測プログラム | |
JP5864387B2 (ja) | 工程計画立案支援装置、工程計画立案支援方法およびプログラム | |
WO2022186330A1 (ja) | エネルギー需給運用ガイダンス装置およびそのシステム、最適化計算サーバ装置および最適化計算サーバ装置用プログラム、ガイダンス端末装置およびガイダンス端末装置用プログラム、ならびに、事業所内のエネルギー需給運用方法およびエネルギー需給運用プログラム | |
WO2018207226A1 (ja) | アグリゲータ側システム、プロシューマ側システム、及びアグリゲーションシステム、並びにアグリゲーション方法 | |
JP2006301700A (ja) | 需給計画作成方法と装置、プログラム | |
JP4932430B2 (ja) | 製造ロット集約支援システム、製造ロット集約支援方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2020204828A (ja) | 電力取引約定処理装置および電力取引約定処理方法 | |
JP2011065383A (ja) | 設備運用支援システム及びプログラム | |
JP2017143650A (ja) | 設備管理装置、設備管理システム及びプログラム | |
JP2008158600A (ja) | 予実算管理支援システムおよび予実算管理支援方法 | |
JP2005346220A (ja) | ソリューション設計方法及びソリューション設計計算機システム並びに記録媒体 | |
Dellaert et al. | Approximate solutions for a stochastic lot-sizing problem with partial customer-order information | |
JP2011053803A (ja) | 設備運用支援システム及びプログラム | |
JP4570540B2 (ja) | エネルギー消費平準化システムおよびエネルギー消費平準化方法 | |
JP2005063084A (ja) | マルチ・ビューア・ガントチャートによる工程計画・進捗実績・生産性管理の方法とシステム | |
WO2020110633A1 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040915 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060724 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060815 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070316 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070326 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070522 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070723 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070904 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070905 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |