JP2003197726A - 静電チャック装置用給電コネクタおよび静電チャック装置 - Google Patents

静電チャック装置用給電コネクタおよび静電チャック装置

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JP2003197726A JP2001395579A JP2001395579A JP2003197726A JP 2003197726 A JP2003197726 A JP 2003197726A JP 2001395579 A JP2001395579 A JP 2001395579A JP 2001395579 A JP2001395579 A JP 2001395579A JP 2003197726 A JP2003197726 A JP 2003197726A
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Yuichi Hasegawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極シートの貼り替えを容易にする静電チャ
ック装置用給電コネクタ、および電極シートの貼り替え
を容易に行うことができる静電チャック装置を提供す
る。 【解決手段】 上方に開口したピン孔41および給電孔
42が形成されたコネクタ本体43と、給電孔42内に
配置された給電ピン45と、給電ピン45の終端部46
に接した状態で給電孔42内に配置され、給電ピン45
の先端部47がコネクタ本体43の上面から突出するよ
うに給電ピン45を上方に押し上げるバネ48とを具備
する静電チャック装置用給電コネクタ40;および、基
盤32下面に静電チャック装置用給電コネクタ40が着
脱可能に取り付けられた静電チャック装置30。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ等の導電体
または半導電体、液晶用ガラス基板などを静電気力で吸
着固定するための静電チャック装置および静電チャック
装置用給電コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハを加工する工程において
は、ウエハをプラズマエッチング装置などの加工機の所
定部位に固定するためにチャック装置が使用される。チ
ャック装置としては、機械式、真空式、および静電式の
装置が存在する。この中でも、静電チャック装置は、取
り扱いが簡単で、真空中でも使用できる利点を有してい
る。
【0003】従来の静電チャック装置としては、例え
ば、次に示されているような構造のものが挙げられる。
図11は、従来の静電チャック装置の断面図であり、こ
の静電チャック装置1は、両表面中央に開口した貫通孔
2が形成された基盤5と、絶縁層6、7およびこれに挟
まれた導電層8を有し、基盤5上に積層された電極シー
ト9と、電極シート9の導電層8の露出部と直流高圧電
源23とを接続するリード線24と、基盤5の下面周縁
を支持し、ボルト15によって基盤5が取り付けられた
基盤支持枠16と、基盤5の貫通孔2を封止する絶縁接
着剤14とを具備して概略構成されるものである。
【0004】この静電チャック装置1においては、直流
高圧電源23から、リード線24を介して電極シート9
に通電することにより、電極シート9の上面に静電気力
を生じさせ、その静電気力で電極シート9上面にウエハ
(図示略)が吸着固定されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】静電チャック装置1に
おいては、電極シート9がウエハ加工時のプラズマ等に
よって劣化した際、電極シート9を貼り替える必要が生
じる。この電極シート9の貼り替え作業においては、電
極シート9、リード線24および絶縁接着剤14を基盤
5から剥がした後、導電層8にリード線24がハンダ付
けにより接続された電極シート9を、リード線24を貫
通孔2に挿通しながら、基盤5上面に貼り付け、貫通孔
2を絶縁接着剤14で封止する必要があった。
【0006】このように、電極シート9の貼り替え作業
においては、貫通孔2の絶縁接着剤14を完全に除去し
なければならなかった。絶縁接着剤14は、狭い貫通孔
2に充填されるため、除去作業には労力と時間が必要で
あり、作業性が悪かった。また、絶縁接着剤14の除去
作業中にリード線24が損傷し、リード線24を再利用
できないという問題が生じていた。
【0007】ところで、近年、液晶の製造においても、
液晶用ガラス基板を加工する工程で、ガラス基板を加工
機の所定部位に固定するために静電チャック装置が使用
されるようになってきている。このガラス基板は、大き
いもので650mm×550mmのものがあり、この大
きさに合わせて静電チャック装置の基盤も大型化されて
いる。
【0008】したがって、大型のガラス基板を静電吸着
させるためには、大型の電極シートが必要であるが、大
型の電極シートの製造には従来の電極シートの製造設備
が利用できないという問題があった。そのために、従来
の電極シートを2枚以上用い、これらを大型の基盤上に
貼り付け、大型のガラス基板の吸着に対応させていた。
そして、電極シートを2枚以上に分割した場合、電極シ
ートに給電するための貫通孔も電極シートの数に合わせ
て増やす必要があった。
【0009】よって、このような液晶用ガラス基板に対
応させた大型の静電チャック装置では、電極シートの貼
り替え作業については、各々の電極シートに対して行わ
なければならず、作業性に問題を有していた。
【0010】よって、本発明の目的は、電極シートの貼
り替えを容易にする静電チャック装置用給電コネクタ、
および電極シートの貼り替えを容易に行うことができる
静電チャック装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の静電チャック装
置用給電コネクタは、静電チャック装置の基盤の下面に
着脱可能に取り付けられる給電コネクタであり、上方に
開口した孔が形成されたコネクタ本体と、孔内に配置さ
れた給電ピンと、給電ピンを上方に押し上げるバネとを
具備することを特徴とする。また、本発明の静電チャッ
ク装置は、貫通孔が形成された基盤と、少なくとも絶縁
層およびこれに挟まれた導電層を有し、基盤上面に積層
された電極シートと、基盤下面に着脱可能に取り付けら
れた本発明の静電チャック装置用給電コネクタとを具備
することを特徴とする。
【0012】また、本発明の静電チャック装置用給電コ
ネクタは、上方に開口した孔がコネクタ本体に複数形成
され、これら孔内に、それぞれ給電ピンおよびバネが配
置されたものであってもよい。また、複数の給電ピンを
有する静電チャック装置用給電コネクタにおいては、給
電ピンの先端部の周囲を囲む絶縁部材が、コネクタ本体
の上面に設けられていることが望ましい。
【0013】また、本発明の静電チャック装置は、貫通
孔が形成された基盤と、少なくとも絶縁層およびこれに
挟まれた導電層を有し、基盤上面に積層された複数の電
極シートと、基盤下面に着脱可能に取り付けられた、複
数の給電ピンを有する本発明の静電チャック装置用給電
コネクタとを具備することを特徴とする。また、この静
電チャック装置においては、給電コネクタ上面から突出
した給電ピンの先端部の周囲を囲む絶縁部材が、給電コ
ネクタ上面と基盤下面との間に設けられていることが望
ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の静電チャック装置の一例を示す側断面
図である。この静電チャック装置30は、下面中央にコ
ネクタ嵌合凹部31が形成され、かつ上面中央からコネ
クタ嵌合凹部31まで貫通する貫通孔2が形成された基
盤32と、絶縁層6、7およびこれに挟まれた導電層8
を有し、基盤32上に積層された電極シート9と、電極
シート9の一部を舌状に加工してなり、その端部に導電
層8の露出部12が形成された給電部13と、基盤32
の下面周縁を支持し、ボルト15によって基盤32が取
り付けられた基盤支持枠16と、基盤32下面のコネク
タ嵌合凹部31にボルト34によって着脱可能に取り付
けられた静電チャック装置用給電コネクタ40とを具備
して概略構成されるものである。また、基盤32と静電
チャック装置用給電コネクタ40との間には、シール部
材35(Oリング等)でシールされた間隙36が形成さ
れている。
【0015】静電チャック装置用給電コネクタ40は、
図2の要部拡大断面図に示すように、上方に開口した小
径のピン孔41およびピン孔41に連通した大径の給電
孔42が形成されたコネクタ本体43と、給電孔42の
開口部を塞ぐように給電孔42内に挿入されたカップ4
4と、カップ44内に配置された給電ピン45と、一端
が給電ピン45の終端部46に接し、かつ他端がカップ
44の底部に接触した状態でカップ44内に配置され、
給電ピン45の先端部47がコネクタ本体43上面のピ
ン孔41から突出するように給電ピン45を上方に押し
上げるバネ48とを具備して概略構成されるものであ
る。また、バネ48には、直流高圧電源23から延び、
カップ44の底部の孔49を通ってカップ44内に導か
れたリード線24が、ハンダ等によって接続され、カッ
プ44およびリード線24は、接着剤50によって、そ
れぞれコネクタ本体43およびカップ44に固定されて
いる。ここで、リード線24のバネ48への接続位置
は、給電ピン45の動きを妨げないように、バネ48の
下部が好ましい。
【0016】コネクタ本体43は、断面凸状の部材であ
り、その周縁には挿通孔が形成されている。この挿通孔
にボルト34を通し、ボルト34を基盤32の下面のボ
ルト孔に螺合させることによって、静電チャック装置用
給電コネクタ40は、基盤32の下面に着脱可能に取り
付けられている。コネクタ本体43の材質は、特に限定
はされないが、例えば、プラスチック、セラミックなど
が挙げられる。中でも、軽量で静電チャック装置用給電
コネクタ40の着脱が容易となる点、および、加工のし
やすさの点からプラスチックが好適に用いられる。この
ようなプラスチックとしては、ポリフェニレンサルファ
イド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリアミド、ポリエステル、アクリル系樹脂、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルサ
ルフォンなどが挙げられる。
【0017】カップ44は、給電ピン45およびバネ4
8を給電孔42内に保持するものである。カップ44の
材質としては、特に限定はされないが、プラスチック、
セラミックスなどが挙げられる。中でも、加工性および
絶縁性の点からプラスチックが好適に用いられる。この
ようなプラスチックとしては、ポリフェニレンサルファ
イド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリアミド、ポリエステル、アクリル系樹脂、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルサ
ルフォンなどが挙げられる。
【0018】給電ピン45は、円柱棒状のピン本体と、
本体終端付近に取り付けられた円盤状の終端部46とか
らなるものであり、この終端部46が小径のピン孔41
と大径の給電孔42との径の差で形成される段部に当接
して、給電ピン45が抜けないようにされている。給電
ピン45の材質としては、導電性材料からなるものであ
ればよく、特に限定はされない。導電性材料としては、
例えば、銅、銅合金、鉄、アルミニウム、ステンレス
鋼、銀、金などが挙げられる。
【0019】また、バネ48も、金属製でかつバネ弾性
を有するものであれば、その材質、形状等は特に限定は
されない。接着剤50は、カップ44およびリード線2
4をそれぞれコネクタ本体43およびカップ44に固定
するとともに、給電孔42の開口部を封止して、基盤3
2と静電チャック装置用給電コネクタ40との間に形成
された間隙36を気密にシールするものである。したが
って、接着剤50は、給電孔42の開口部を完全に覆う
ようにして使用される。接着剤50としては、例えば、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ブタジエン−アクリロ
ニトリル共重合体、オレフィン系共重合体、ポリフェニ
ルエーテル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。
【0020】基盤32としては、従来から一般に静電チ
ャック装置に使用される公知のものを用いることがで
き、その材質としては、金属、セラミックスなどが挙げ
られる。基盤支持枠16は、基盤32を支持し、静電チ
ャック装置30を加工機内に固定するものであり、静電
チャック装置用給電コネクタ40の着脱を容易にするた
めに、その内側の空間は広くされていることが望まし
い。
【0021】電極シート9の絶縁層6、7としては、誘
電率ε、耐電圧等の電気特性等を考慮したうえで、15
0℃以上の耐熱温度を有する絶縁性フィルムまたはセラ
ミックスが好ましい。150℃以上の耐熱性を有する絶
縁性フィルムとしては、例えば、フッ素樹脂(フロロエ
チレン−プロピレン共重合体等)、ポリエーテルサルフ
ォン、ポリエーテルエーテルケトン、セルローストリア
セテート、シリコーンゴム、ポリイミド等が挙げられ
る。
【0022】また、絶縁層6、7がセラミックスからな
るものであると、摩耗や変形が生じにくく、また、傷つ
きにくく、耐プラズマ性や耐エッチング性も良好で、耐
久性がきわめて高く、しかも、ハンドリング性に優れて
いる。また、絶縁層6、7をセラミックスで構成するこ
とにより、静電チャック装置の寿命が長くなる。絶縁層
6、7の厚さは、特に限定されないが、100〜100
0μmの範囲が好ましく、100〜500μmがより好
ましい。熱伝導性の観点からは薄い方が好ましいが、機
械的強度、耐電圧および耐久性(耐疲労性)を考慮する
と、200〜300μmが特に好ましい。
【0023】電極シート9の導電層8は、導電性材料か
らなる層である。導電性材料としては、通常、膜厚50
μm以下の銅箔が使用される。その他、ニッケル、クロ
ム、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、錫などの金属箔
でもよい。また、導電層8を蒸着またはスパッタリング
法で形成してもよい。例えば、蒸着またはスパッタリン
グで形成するには、ニッケル、クロム、アルミニウム等
が、メッキで形成するには、銅、クロム等が好ましい。
これらの他に、錫、銀、パラジウム等およびそれらの合
金などでもよい。特に、銀、白金、パラジウム、モリブ
デン、マグネシウム、タングステンおよびこれらの合金
は、ペースト状または粉末状で扱えるため加工性、印刷
容易性に優れ、その中でもパラジウム合金は導電性およ
び加工性が良好である。導電層8の厚さは、0.1〜1
0μmが好ましく、0.5〜8μmがより好ましい。
0.1μm未満の膜厚であると均一な膜が形成しにくい
うえ、アルミニウム等の反応性の高い材料の場合は、酸
化しやすいため安定した導電性を保持するのが難しい。
また、10μmを越えると蒸着やメッキ法では形成コス
トがかかる。
【0024】電極シート9は、通常、金属基盤5上に接
着剤層(図示略)を介して接着、積層されている。接着
剤層の接着剤としては、接着性、耐熱性の高いものであ
ればよく、高い耐熱性を確保する点で、熱硬化性樹脂が
好ましい。接着剤層の厚さは限定されないが、熱伝導性
を高めるために、薄い方がよく、5〜100μmである
ことが好ましく、より好ましくは5〜50μmであり、
5〜30μmがさらに好ましく、約10μmが好まし
い。
【0025】電極シート9には、図3に示すように、中
央部にコの字状の切れ込みを入れ、この切れ込みで囲ま
れた舌状部分を下方に垂らした給電部13が形成され、
給電部13の端部には、導電層8の露出部12が形成さ
れている。この電極シート9の給電部13は、図4に示
すように、その端部をL字形に曲げた状態で貫通孔2お
よびコネクタ嵌合凹部31に貼り付けられている。
【0026】次に、この静電チャック装置30における
電極シートの貼り替え作業について説明する。まず、静
電チャック装置用給電コネクタ40を基盤32下面に固
定しているボルト34を抜き取ることによって、静電チ
ャック装置用給電コネクタ40を基盤32から取り外
す。ついで、給電部13を貫通孔2から抜き取りなが
ら、電極シート9を基盤32上面から剥がす。
【0027】電極シート9を基盤32から剥がした後、
新しい電極シート9を、給電部13を貫通孔2に挿通し
ながら、基盤32上面に接着剤で貼り付け、給電部13
を貫通孔2の内壁面およびコネクタ嵌合凹部31に貼り
付ける。ついで、静電チャック装置用給電コネクタ40
をボルト34によって基盤32の下面に取り付ける。
【0028】このような静電チャック装置30にあって
は、電極シート9の給電部13の露出部12に、基盤3
2下面に着脱可能に取り付けられる静電チャック装置用
給電コネクタ40の給電ピン45の先端部47を当接さ
せて、電極シート9の導電層8とリード線24とを電気
的に接続しているので、従来の静電チャック装置のよう
に電極シート9の導電層8に直接、リード線24をハン
ダ付けし、しかも貫通孔2に絶縁接着剤を充填する必要
がなくなる。これにより、静電チャック装置用給電コネ
クタ40を取り外すだけで、電極シート9の取り外しが
行えるようになり、また、絶縁接着剤の除去作業も不要
であり、電極シート9の貼り替えが容易となる。
【0029】また、このような静電チャック装置30に
あっては、バネ48によって上方に押し上げられる給電
ピン45を、給電部13の露出部12に接触させ、バネ
48に接続された直流高圧電源23から電極シート9に
通電することにより、電極シート9の上面に静電気力を
生じさせ、その静電気力で電極シート9上面にウエハや
ガラス基板を吸着固定できる。
【0030】なお、本発明の静電チャック装置は、上記
の例のものに限定はされず、大型の液晶用ガラス基板を
吸着させる場合には、図5に示すような、電極シート9
が基盤32上に複数設けられたものであってもよい。図
6は、図5の静電チャック装置51の要部断面図であ
り、この静電チャック装置51は、基盤52に複数の貫
通孔2が形成され、基盤52上に複数の電極シート9が
積層され、電極シート9の給電部13が基盤52の表面
からそれぞれ貫通孔2を通ってコネクタ嵌合凹部31に
至るように接着され、基盤52下面のコネクタ嵌合凹部
31に複数の給電ピン45を有する静電チャック装置用
給電コネクタ60がボルト34によって着脱可能に取り
付けられたものである。ここで、電極シート9には、図
7に示すように、側縁部に舌状の給電部13が形成さ
れ、給電部13の端部には、導電層8の露出部12が形
成されている。この電極シート9の給電部13は、図8
に示すように、その端部をL字形に曲げた状態で貫通孔
2およびコネクタ嵌合凹部31に貼り付けられている。
【0031】また、コネクタ本体63の上面には、図9
に示すように、給電ピン45の先端部47の周囲を囲む
絶縁部材61が設けられており、給電ピン45間での放
電を防止し、電極シート9の損傷を防ぐ構成となってい
る。この絶縁部材61は、図10に示すように、中央に
ピン孔62が設けられた円柱状の部材であり、その材質
としては、電気的に絶縁できるものであれば特に限定は
されないが、例えば、絶縁性弾性体(ゴム)、絶縁性プ
ラスチック、セラミックス、ガラス、金属酸化物などが
挙げられる。中でも、弾性変形によって給電部13下面
およびコネクタ本体63上面に隙間なく接することがで
きる絶縁性弾性体が好ましく、特に、電気絶縁性、耐熱
性の点でシリコーンゴムが好ましい。
【0032】なお、本発明における絶縁部材は、図示例
の形状に限定はされず、給電ピンの先端部の周囲を囲む
形状のものであれば、どのような形状でも構わない。ま
た、絶縁部材は、静電チャック装置用給電コネクタを基
盤下面に取り付けた際に、基盤下面およびコネクタ本体
上面に接するように設ければよく、図示例のようにコネ
クタ本体63上面に設けるのではなく、給電ピン45の
先端部47が給電部13の露出部12に当接できるよう
に基盤下面にあらかじめ設けておいてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静電チャ
ック装置用給電コネクタは、静電チャック装置の基盤の
下面に着脱可能に取り付けられる給電コネクタであり、
上方に開口した孔が形成されたコネクタ本体と、孔内に
配置された給電ピンと、給電ピンの終端部に接した状態
で孔内に配置され、給電ピンを上方に押し上げるバネと
を具備するものであるので、電極シートの貼り替えを容
易に行うことができる静電チャック装置を提供できる。
【0034】また、本発明の静電チャック装置は、貫通
孔が形成された基盤と、少なくとも絶縁層およびこれに
挟まれた導電層を有し、基盤上面に積層された電極シー
トと、基盤下面に着脱可能に取り付けられた本発明の静
電チャック装置用給電コネクタとを具備するものである
ので、電極シートの貼り替えを容易に行うことができ
る。
【0035】また、複数の給電ピンを有する静電チャッ
ク装置用給電コネクタを用いた場合でも、給電ピンの先
端部の周囲を囲む絶縁部材が、給電コネクタ本体上面と
基盤下面との間に設けられていれば、給電ピン間で放電
が発生することはなく、電極シートに安定して給電を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の静電チャック装置の一例を示す側断
面図である。
【図2】 本発明の静電チャック装置用給電コネクタの
一例を示す要部拡大断面図である。
【図3】 本発明における電極シートの一例を示す斜視
図である。
【図4】 図3の電極シートを基盤に貼り付けた様子を
示す要部断面図である。
【図5】 本発明の静電チャック装置の他の例を示す斜
視図である。
【図6】 図5中のVI−VI線に沿う要部断面図である。
【図7】 本発明における電極シートの他の例を示す斜
視図である。
【図8】 図7の電極シートを基盤に貼り付けた様子を
示す要部断面図である。
【図9】 本発明の静電チャック装置用給電コネクタの
他の例を示す要部拡大断面図である。
【図10】 本発明における絶縁部材の一例を示す斜視
図である。
【図11】 従来の静電チャック装置の一例を示す側断
面図である。
【符号の説明】
2 貫通孔 6 絶縁層 7 絶縁層 8 導電層 9 電極シート 30 静電チャック装置 32 基盤 40 静電チャック装置用給電コネクタ 41 ピン孔 42 給電孔 43 コネクタ本体 45 給電ピン 48 バネ 51 静電チャック装置 60 静電チャック装置用給電コネクタ 61 絶縁部材 63 コネクタ本体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電チャック装置の基盤の下面に着脱可
    能に取り付けられる給電コネクタであり、 上方に開口した孔が形成されたコネクタ本体と、 孔内に配置された給電ピンと、 給電ピンを上方に押し上げるバネとを具備することを特
    徴とする静電チャック装置用給電コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記孔がコネクタ本体に複数形成され、
    これら孔内に、それぞれ給電ピンおよびバネが配置され
    ていることを特徴とする請求項1記載の静電チャック装
    置用給電コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記給電ピンの先端部の周囲を囲む絶縁
    部材が、コネクタ本体の上面に設けられていることを特
    徴とする請求項2記載の静電チャック装置用給電コネク
    タ。
  4. 【請求項4】 貫通孔が形成された基盤と、 少なくとも絶縁層およびこれに挟まれた導電層を有し、
    基盤上面に積層された電極シートと、 基盤下面に着脱可能に取り付けられた請求項1記載の静
    電チャック装置用給電コネクタとを具備することを特徴
    とする静電チャック装置。
  5. 【請求項5】 貫通孔が形成された基盤と、 少なくとも絶縁層およびこれに挟まれた導電層を有し、
    基盤上面に積層された複数の電極シートと、 基盤下面に着脱可能に取り付けられた請求項2記載の静
    電チャック装置用給電コネクタとを具備することを特徴
    とする静電チャック装置。
  6. 【請求項6】 給電コネクタ上面から突出した給電ピン
    の先端部の周囲を囲む絶縁部材が、給電コネクタ上面と
    基盤下面との間に設けられていることを特徴とする請求
    項5記載の静電チャック装置。
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