JP2003197618A - 薄膜形成方法 - Google Patents
薄膜形成方法Info
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Abstract
いゲート絶縁膜を形成する。 【解決手段】 化学的気相成長(CVD)法を用いて
非晶質シリコン膜を形成し、所定の雰囲気中でレーザア
ニール(ELA)法により非結晶シリコン膜を結晶化す
ることによって、多結晶シリコン膜を形成すると同時
に、非常に膜厚が小さい絶縁膜を形成する。この絶縁膜
はELAによって形成されるため、緻密で高い絶縁性を
有するため、この薄膜を形成した上で、CVD法によっ
て絶縁膜を形成すると非常に絶縁性の高い絶縁膜を得る
ことができる。なお、この薄膜の膜質は、上記の所定の
雰囲気によって決まり、この所定の雰囲気を構成する気
体には、酸素や窒素及びこれらの混合気体、水蒸気が考
えられる。
Description
上に絶縁膜を形成する方法に関し、特に非晶質シリコン
にレーザを照射して結晶化して得られる多結晶シリコン
膜上への絶縁膜形成に関する。
画素電極駆動素子として、絶縁基板上に形成された多結
晶シリコン(Poly Silicon:以下、「p−Si」と称す
る。)膜を半導体膜として用いたp−Si薄膜トランジ
スタ(Thin Film Transistor:以下、「TFT」と称す
る。)が実用化されている。
ous Silicon:以下、「a−Si」と称する。)を能動
層として用いたa−SiTFTに比べて、電界移動度が
大きく、駆動能力が高いため、能動層にp−Siを用い
れば、表示画素部だけでなく駆動回路部も同一基板上に
一体で形成することができる。
する工程を説明する。図5は、p−SiTFTの製造工
程断面図である。まず、図5(a)に示すように、無ア
ルカリガラス等からなる絶縁基板101上に、プラズマ
CVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成
長)法を用いて、窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜の
2層からなるバッファ層102を形成する。バッファ層
102上に、プラズマCVD法を用いて、a−Si膜1
03を形成し、脱水素処理を行う。次に、図5(b)に
示すように、a−Si膜103にレーザLを照射し、a
−Si膜103を結晶化してp−Si膜104を形成す
る。次に、図5(c)に示すように、フォトリソグラフ
ィ及びドライエッチングにより、p−Si膜104を島
状にパターニングする。バッファ層102及びp−Si
膜104上に、プラズマCVD法を用いて、酸化シリコ
ン膜106a及び窒化シリコン膜106bの2層からな
るゲート絶縁膜106を形成する。ゲート絶縁膜106
上に、クロム(Cr)からなる金属膜をスパッタリング
法によって形成し、フォトリソグラフィ及びドライエッ
チングにより、この金属膜を島状にパターニングしてゲ
ート電極107を形成する。そして、図5(d)に示す
ように、ゲート電極107をマスクとしてp−Si膜1
04にN型の不純物を注入し、加熱処理により活性化を
行い、ソース領域104aとドレイン領域104bを形
成する。p−Si膜104において、ゲート電極107
にマスクされた部分がチャネル領域104cとなる。以
上で、表示領域及び周辺駆動回路のp−SiTFTが形
成される。
膜108、配線109や平坦化膜110、画素電極11
1を形成する。こうして、図6に示すようなアクティブ
マトリクス型表示装置のTFT基板112が形成され
る。現在、アクティブマトリクス型表示装置には、液晶
表示装置、有機EL表示装置などがある。例えば、液晶
表示装置は、図7に示すように、図6に示されるTFT
基板112と対向基板との間に、液晶LCが配向膜12
3を介して挟まれている。対向基板は、絶縁基板121
上に、対向電極122及び配向膜123が形成されてで
きている。対向基板は、シール剤124で、配向膜12
3が形成されたTFT基板112と貼り合わされてい
る。貼り合わされた両基板間には、液晶LCが充填され
ている。
シリコン膜106a及び窒化シリコン膜106bで構成
されている。特に酸化シリコン膜106aは、その形成
方法に熱酸化法及びCVD法がある。
(水蒸気)を高温で反応させ、Si表面に酸化シリコン
膜を形成する方法である。CVD法は、気相成長法とい
われるように、原料をガス状態で供給し、化学反応によ
って下地膜の表面に薄膜を堆積させる方法である。CV
D法には、常圧CVD法、減圧CVD法、プラズマCV
D法がある。常圧CVD法は、温度400℃〜800℃
の大気圧下で気相成長を行うものである。減圧CVD法
は、常圧CVD法と同程度の温度で0.1〜30Tor
rの減圧下で気相成長を行うものである。プラズマCV
D法は、250℃〜400℃の比較的低温で、高周波電
界によって原料ガスをプラズマ化して気相成長を行うも
のである。
膜は、CVD法による酸化シリコン膜に比べて、絶縁耐
圧が高く、p−Si膜との境界面の電気的特性が良好で
安定しており、絶縁破壊が起こりにくいという特性を持
つ。しかし、熱酸化法を用いると、800℃以上の高温
プロセスとなるため、耐熱性の点から絶縁基板に安価な
無アルカリガラス基板を使うことができず、高価な石英
ガラス基板を用いらなければならない。なお、絶縁基板
として無アルカリガラスを用いるには、全ての工程を6
00℃以下のいわゆる低温プロセスで行わなければなら
ない。
ロセスにおいて、ゲート絶縁膜106として用いられる
酸化シリコン膜106aや窒化シリコン膜106bの形
成には、CVD法を用いるのが主流となっている。しか
し、CVD法はガス状態で供給された物質を表面に堆積
させることによって膜を形成するため、CVD法によっ
て形成される膜は、p−Si膜との密着性及び膜の緻密
性の点で熱酸化法によって形成される膜に劣る。そのた
め、ゲート絶縁膜106は、熱酸化法によって形成され
る膜に比較して耐圧性が低いものとなっていた。その結
果、ショートが発生し、TFTの寿命の短縮や歩留まり
の低下を招いていた。また、熱酸化法で形成される膜と
同程度の耐圧性を得るためには、熱酸化法で形成される
膜よりも膜厚を厚く形成しなければならないため、膜厚
によってトランジスタの特性を悪化させていた。
を用いることなく、p−Si膜との密着性及び緻密性が
高く膜厚の薄い酸化シリコン膜若しくは、窒化シリコン
膜若しくは、酸化窒化シリコン膜を有し、耐圧性の高い
ゲート絶縁膜を有するTFTを形成することを課題とす
る。
解決するためになされたものであり、非晶質シリコンか
らなる第1の膜を形成する工程と、前記非晶質シリコン
と反応しうる物質を含む混合物の気相中において、前記
第1の膜にレーザを照射し、多結晶シリコンからなる第
2の膜及び前記非晶質シリコンと前記物質との反応生成
物からなる第3の膜を同時に形成する工程とを有する薄
膜形成方法である。
を形成する工程と、酸素、酸化物、またはこれらのうち
少なくとも1つを含む混合物の気相中において、前記第
1の膜にレーザを照射し、多結晶シリコンからなる第2
の膜及び酸化シリコンからなる第3の膜を同時に形成す
る工程とを有する薄膜形成方法である。
を形成する工程と、窒素、窒化物、またはこれらのうち
少なくとも1つを含む混合物の気相中において、前記第
1の膜にレーザを照射することによって、多結晶シリコ
ンからなる第2の膜及び窒化シリコンからなる第3の膜
を同時に形成する工程とを有する薄膜形成方法である。
を形成する工程と、酸素、酸化物、またはこれらのうち
少なくとも1つを含む混合物と、窒素からなる混合物の
気相中において、前記第1の膜にレーザを照射すること
によって、多結晶シリコンからなる第2の膜及び窒化酸
化シリコンからなる第3の膜を同時に形成する工程とを
有する薄膜形成方法である。
を形成する工程と、窒素及び酸素からなる混合物の気相
中で前記第1の膜にレーザを照射することによって、多
結晶シリコンからなる第2の膜及び窒化酸化シリコンか
らなる第3の膜を同時に形成する工程とを有する薄膜形
成方法である。
を形成する工程と、窒素及び水蒸気からなる混合物の気
相中で前記第1の膜にレーザを照射することによって、
多結晶シリコンからなる第2の膜及び窒化酸化シリコン
からなる第3の膜を同時に形成する工程とを有する薄膜
形成方法である。
について以下に説明する。
等からなる絶縁基板1上に、プラズマCVD法を用い
て、窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜の2層からなる
バッファ層2を形成する。バッファ層2上に、プラズマ
CVD法を用いて、a−Si膜3を形成し、脱水素処理
を行う。この時、図1(b)に示すように、a−Si膜
3が、形成時や脱水素処理時の気相と反応してa−Si
膜3の表面に10Å〜20Å程度の非常に薄い自然酸化
膜が形成される。
述する所定の気相中でエキシマレーザLを照射し、エキ
シマレーザアニール(ELA)を行う。レーザLによ
り、a−Si膜3は加熱されて結晶化し、p−Si膜4
が形成される。同時に、p−Si膜4の表面が気相と反
応して、非常に薄い絶縁膜5が形成される。自然酸化膜
の上からELAを行うことによって、a−Si膜3が結
晶化してp−Si膜4が形成されると同時に、p−Si
膜4の表面と気相が反応して、自然酸化膜とp−Si膜
4の界面に膜厚が30Å〜50Åの絶縁膜が形成され
る。その結果、自然酸化膜と合わせて、膜厚が60Å程
度の絶縁膜5が形成される。
ィ及びドライエッチングにより、p−Si膜4及び絶縁
膜5を島状にパターニングする。
絶縁膜5上に、プラズマCVD法を用いて、ゲート絶縁
膜6を形成する。ゲート絶縁膜6上に、クロム(Cr)
からなる金属膜をスパッタリング法によって形成し、フ
ォトリソグラフィ及びドライエッチングを用いて、ゲー
ト電極7を形成する。絶縁膜5の単層では膜厚が十分で
ないため、CVDによるゲート絶縁膜6を形成する必要
がある。
間の絶縁膜は、窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜で構
成されていることが望ましい。これは、窒化シリコン膜
は絶縁性以外に不純物の流出を防ぐ効果をも有し、酸化
シリコン膜は窒化シリコン膜よりも強い絶縁効果を有す
るためである。従って、例えば絶縁膜5を窒化シリコン
膜で形成し、ゲート絶縁膜6を酸化シリコン膜とすると
いった具合に、絶縁膜5とゲート絶縁膜6とは、窒化シ
リコン膜と酸化シリコン膜で互いに異なる膜で構成され
ていることが望ましい。
スクとしてN型の不純物を注入し、加熱処理により活性
化を行い、ソース領域4aとドレイン領域4bを形成す
る。ゲート電極7にマスクされた部分がチャネル領域4
cになる。
びゲート電極7上に、プラズマCVD法を用いて、酸化
シリコン膜及び窒化シリコン膜の2層からなる層間絶縁
膜8を形成する。フォトリソグラフィ及びドライエッチ
ングを用いて、層間絶縁膜8及びゲート絶縁膜6及び絶
縁膜5を貫通し、ソース領域4a及びドレイン領域4b
を露出するように、第1コンタクトホールを形成する。
層間絶縁膜8及び第1コンタクトホール上に、アルミニ
ウム(Al)若しくはモリブデン(Mo)からなる金属
膜をスパッタリング法により形成し、フォトリソグラフ
ィ及びドライエッチングを用いて、ドレイン信号線9を
形成する。ドレイン信号線9bは、ドレイン領域4bを
露出する第1コンタクトホールを埋めて、紙面に垂直な
方向に伸びるように形成される。
ン信号線9bの上に、有機系材料からなる平坦化膜10
を形成する。フォトリソグラフィ及びドライエッチング
を用いて、平坦化膜10及び層間絶縁膜8、ゲート絶縁
膜6及び絶縁膜5を貫通してソース領域4aを露出する
ように、第2コンタクトホールを形成する。第2コンタ
クトホール及び平坦化膜10上に、ITOからなる膜を
スパッタリング法によって形成し、フォトリソグラフィ
及びドライエッチングを用いて画素電極11を形成す
る。こうして、TFTが完成する。
入してNチャネル型のTFTを形成したが、P型の不純
物を注入してPチャネル型のTFTを形成しても構わな
い。
と、絶縁膜5は、ゲート絶縁膜6に比較して緻密な膜で
あるため、ゲート絶縁膜6よりも絶縁性に優れている。
そのため、従来のゲート絶縁膜106の膜厚に比較し
て、絶縁膜5とゲート絶縁膜6の合計膜厚を小さくする
ことができ、ゲート電極7とp−Si膜4との間隔が短
くなり、より低い閾値の薄膜トランジスタを形成するこ
とができるようになる。
膜5の膜質は、気相に含まれる反応ガスの種類、濃度、
レーザLの照射回数、エネルギー密度に依存する。例え
ば、窒素、窒化物のような窒化雰囲気中でELAを行う
と、a−Si膜3の表面が窒素N2と反応して窒化シリ
コン膜が絶縁膜5として形成される。また、酸素や酸化
物、例えば水蒸気などの酸化能力のある酸化雰囲気中で
ELAを行うと、a−Si膜3の表面が酸素O2と反応
して酸化シリコン膜が絶縁膜5として形成される。更
に、窒化雰囲気と酸化雰囲気の混合雰囲気中でELAを
行えば、a−Si膜3の表面が窒素N2及び酸素O2と反
応して窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜からなる混合
物である窒化酸化シリコン膜が絶縁膜5として形成され
る。
条件について、さらに詳しく説明する。ELAによる膜
形成では、雰囲気、照射回数、エネルギー密度を変える
ことによって膜質を変えることができる。そこで、上記
の工程2において、ELAを行うときの条件と、そのと
きに形成される絶縁膜5の膜質について実験を行い、図
4のグラフに示されるような結果を得た。なお、この実
験は窒素N2及び酸素O2を用いてそれぞれ行ったが、結
果はほぼ同様であったため、ここでは窒素N2を例示し
て説明する。
膜厚とレーザLの照射回数及びエネルギー密度との関係
を示すグラフである。気相雰囲気は、分圧が1atmの
N2をAr、Ne、Xe、He等の不活性ガスによって
希釈したガスを用いた。図4のグラフにおいて、縦軸は
絶縁膜5の膜厚、横軸はレーザLの照射回数を示してい
る。プロットされた各点の形状はレーザLのエネルギー
密度を示し、菱形◇は380mJ/cm2、正方形□は
305mJ/cm2、三角形△は209mJ/cm2の場
合を示している。そして、照射回数をx、膜厚をyとし
てy=axbの式に近似して示している。なお、自然酸
化膜の膜厚は約15Åである。図4から読みとれる実験
結果は、以下の通りである。
Lのエネルギー密度が高いほど、絶縁膜5の膜厚は大き
くなる。レーザLのエネルギー密度380mJ/cm2
を1とすると、305mJ/cm2は約3/4、209
mJ/cm2は約1/2である。まず、各グラフの左端
の点、即ち、レーザLの照射回数が5回の場合に着目す
る。レーザLのエネルギー密度が380mJ/cm2の
場合には約10Å、305mJ/cm2の場合には約9
Åと、ほぼ同等の膜厚を有する絶縁膜5が形成されたの
に対し、209mJ/cm2の場合には絶縁膜5はほと
んど形成されなかった。次に、各グラフの右端の点、即
ち、レーザLの照射回数が160回の場合に着目する。
レーザLのエネルギー密度が380mJ/cm2の場合
は約51Å、305mJ/cm2の場合は約43Å、2
09mJ/cm2の場合は約10Åの膜厚を有する絶縁
膜5がそれぞれ形成された。これより、レーザLのエネ
ルギー密度が380mJ/cm2と305mJ/cm2の
場合には、レーザLの照射回数に応じて絶縁膜5が厚く
形成されているのに対し、エネルギー密度が209mJ
/cm2の場合には、レーザLの照射回数を増やしても
絶縁膜5の膜厚がほとんど増加していない。従って、効
果的に絶縁膜5を形成するために、レーザLは最低でも
209mJ/cm2よりも大きいエネルギー密度が必要
である。そして、より短時間で耐圧性の高い絶縁膜5を
形成するためには、できるだけ高いエネルギー密度でE
LAを行うのが良い。しかし、305mJ/cm2での
膜厚と380mJ/cm2での膜厚を比較すると、それ
ほど大きな差が見られない。高いエネルギー密度のレー
ザを定常的に出力させるためには、メンテナンスを頻繁
に行う必要があるため、量産時には好ましくない。従っ
て、エネルギー密度は380mJ/cm2以下で十分で
ある。
縁膜5の膜厚は大きくなる。上述したy=axbのフィ
ッティングカーブを式に表すと、以下の式になる。 380mJ/cm2:y=43.36x0.4858 305mJ/cm2:y=37.134x0.4808 209mJ/cm2:y=7.4716x0.5234 (レーザLのエネルギー密度:グラフの関係式) 以上の関係式から、絶縁膜5の膜厚yは、レーザLの照
射回数xの約1/2乗に比例して増加していることがわ
かる。従って、レーザLの照射回数が多いほど膜厚yは
増加するものの、あまり回数を増やしてもさほど効果が
なくなってくることがわかる。量産時のスループットを
考えると、レーザLの照射回数は150回以下にするこ
とが望ましい。
ー密度を上記と同じ3通り(380mJ/cm2、30
5mJ/cm2、209mJ/cm2)にして、同様の実
験を行った。すると、分圧5×10―4気圧の窒素雰囲
気中で実験を行ったときには、レーザLのエネルギー密
度及び照射回数がどのような値を取っても絶縁膜5は形
成されなかった。従って、絶縁膜5を形成するために
は、少なくとも5×10 ―4気圧を越える分圧を有する
気体が必要であることがわかる。なお、酸素O2につい
ても同様の結果であった。反応気相の分圧は0.5Pa以
上であることが望ましい。
造方法では、ELA法という低温プロセスにより、CV
D法に比べて非常に薄く、密着性の高い緻密な膜をp−
Si膜上に形成することができるため、耐圧性の高いT
FTを製造することができる。しかも、結晶化工程と同
時に絶縁膜形成工程を行うことができるので、製造工程
数を削減でき、スループットが向上する。
ブマトリクス型表示装置を例示して説明したが、本発明
のTFTの製造方法はこれに限定されるものではなく、
キャパシタやフラッシュメモリにも用いることができ
る。例えば、AlやBPSG(Boron Phosphorous Sili
cate Glass)等の低融点金属膜を形成したために、後の
工程で熱酸化処理ができなくなってしまったMOS(Me
tal Oxide Semiconductor)トランジスタや、ガラス基
板上の集積回路に用いるキャパシタやフラッシュメモリ
の絶縁膜にも、本発明のTFTの製造方法を適用するこ
とができる。
ンからなる第1の膜を形成する工程と、前記非晶質シリ
コンと反応しうる物質を含む混合物の気相中において、
第1の膜にレーザを照射し、多結晶シリコンからなる第
2の膜及び前記非晶質シリコンと前記物質との反応生成
物からなる第3の膜を同時に形成する工程とを有する。
これらの工程で、レーザアニールによって緻密な第3の
膜を形成することができ、この第3の膜を薄膜トランジ
スタのゲート絶縁膜に用いることにより、ゲート絶縁膜
の絶縁性を高めることができる。
リコンからなる第1の膜を形成する工程と、酸素、酸化
物、またはこれらのうち2種以上の混合物の気相中にお
いて、第1の膜にレーザを照射し、多結晶シリコンから
なる第2の膜及び酸化シリコンからなる第3の膜を同時
に形成する工程とを有する。これらの工程で、レーザア
ニールによって緻密な酸化シリコン膜を形成することが
でき、この酸化シリコン膜を薄膜トランジスタのゲート
絶縁膜に用いることにより、ゲート絶縁膜の絶縁性を高
めることができる。
リコンからなる第1の膜を形成する工程と、窒素、窒化
物、またはこれらの混合物の気相中において、前記第1
の膜にレーザを照射することによって、多結晶シリコン
からなる第2の膜及び窒化シリコンからなる第3の膜を
同時に形成する工程とを有する。これらの工程で、レー
ザアニールによって緻密な窒化シリコン膜を形成するこ
とができ、この窒化シリコン膜を薄膜トランジスタのゲ
ート絶縁膜に用いることにより、ゲート絶縁膜の絶縁性
を高めることができる。また、窒化シリコン膜は不純物
の流出を防ぐパッシベーション層としても利用すること
ができるので、多結晶シリコンに隣接するゲート絶縁膜
として積層されることにより、より一層絶縁不良を防ぐ
ことができる。
リコンからなる第1の膜を形成する工程と、酸素、酸化
物、またはこれらのうち2種以上の混合物と、窒素から
なる混合物の気相中において、前記第1の膜にレーザを
照射することによって、多結晶シリコンからなる第2の
膜及び窒化酸化シリコンからなる第3の膜を同時に形成
する工程とを有する。これらの工程で、レーザアニール
によって緻密な窒化酸化シリコン膜を形成することがで
き、この窒化酸化シリコン膜を薄膜トランジスタのゲー
ト絶縁膜に用いることにより、ゲート絶縁膜の絶縁性を
高めることができる。
コンからなる第1の膜を形成する工程と、窒素及び酸素
からなる混合物の気相中で前記第1の膜にレーザを照射
することによって、多結晶シリコンからなる第2の膜及
び窒化酸化シリコンからなる第3の膜を同時に形成する
工程とを有する。これらの工程で、レーザアニールによ
って緻密な窒化酸化シリコン膜を形成することができ、
この窒化酸化シリコン膜を薄膜トランジスタのゲート絶
縁膜に用いることにより、ゲート絶縁膜の絶縁性を高め
ることができる。
コンからなる第1の膜を形成する工程と、窒素及び水蒸
気からなる混合物の気相中で前記第1の膜にレーザを照
射することによって、多結晶シリコンからなる第2の膜
及び窒化酸化シリコンからなる第3の膜を同時に形成す
る工程とを有する薄膜形成方法である。これらの工程
で、レーザアニールによって緻密な窒化酸化シリコン膜
を形成することができ、この窒化酸化シリコン膜を薄膜
トランジスタのゲート絶縁膜に用いることにより、ゲー
ト絶縁膜の絶縁性を高めることができる。
を形成する際に、酸素雰囲気中でELAを行うことによ
り、p−Si膜を形成すると同時に、p−Si膜の表面
に密着性及び緻密性の高い絶縁膜を形成することができ
る。この絶縁膜をゲート絶縁膜として用いることによ
り、CVDによる絶縁膜よりも密着性及び緻密性が高い
ので、ゲート絶縁膜の絶縁性、耐圧性を高めることがで
きる。従って閾値が低く特性のよいTFTを形成するこ
とができる。また、TFTの特性ばらつきが少なく、寿
命及び歩留まりを向上させることができる。
製造工程断面図である。
製造工程断面図である。
構造断面図である。
の照射回数及びエネルギー密度との関係を示すグラフで
ある。
程断面図である。
面図である。
液晶表示装置の構造断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 非晶質シリコンからなる第1の膜を形成
する工程と、前記非晶質シリコンと反応しうる物質を含
む混合物からなる気相中において、前記第1の膜にレー
ザを照射し、多結晶シリコンからなる第2の膜及び前記
非晶質シリコンと前記物質との反応生成物からなる第3
の膜を同時に形成する工程とを有することを特徴とする
薄膜形成方法。 - 【請求項2】 非晶質シリコンからなる第1の膜を形成
する工程と、酸素、酸化物、またはこれらのうち少なく
とも1つを含む混合物の気相中において、前記第1の膜
にレーザを照射し、多結晶シリコンからなる第2の膜及
び酸化シリコンからなる第3の膜を同時に形成する工程
とを有することを特徴とする薄膜形成方法。 - 【請求項3】 非晶質シリコンからなる第1の膜を形成
する工程と、窒素、窒化物、またはこれらのうち少なく
とも1つを含む混合物の気相中において、前記第1の膜
にレーザを照射することによって、多結晶シリコンから
なる第2の膜及び窒化シリコンからなる第3の膜を同時
に形成する工程とを有することを特徴とする薄膜形成方
法。 - 【請求項4】 非晶質シリコンからなる第1の膜を形成
する工程と、酸素、酸化物、またはこれらのうち少なく
とも1つを含む混合物と、窒素からなる混合物の気相中
において、前記第1の膜にレーザを照射することによっ
て、多結晶シリコンからなる第2の膜及び窒化酸化シリ
コンからなる第3の膜を同時に形成する工程とを有する
ことを特徴とする薄膜形成方法。 - 【請求項5】 非晶質シリコンからなる第1の膜を形成
する工程と、窒素及び酸素からなる混合物の気相中で前
記第1の膜にレーザを照射することによって、多結晶シ
リコンからなる第2の膜及び窒化酸化シリコンからなる
第3の膜を同時に形成する工程とを有することを特徴と
する薄膜形成方法。 - 【請求項6】 非晶質シリコンからなる第1の膜を形成
する工程と、窒素及び水蒸気からなる混合物の気相中で
前記第1の膜にレーザを照射することによって、多結晶
シリコンからなる第2の膜及び窒化酸化シリコンからな
る第3の膜を同時に形成する工程とを有することを特徴
とする薄膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2001391912A JP2003197618A (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | 薄膜形成方法 |
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