JP2003197259A - 非水電解質二次電池 - Google Patents
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Abstract
次電池を提供する。 【解決手段】 リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ
可能な正極と、リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ
可能な負極と、正極と負極との間に介在され、高分子化
合物に低粘性化合物を混合又は溶解させた非流動化非水
電解質又はゲル状電解質とを備え、上記低粘性化合物
が、不飽和カーボネート又は環状ラクトン化合物の少な
くとも1種が添加されてなる。
Description
脱ドープ可能な負極及び正極と、ゲル状電解質等の非水
電解質とからなる非水電解質二次電池に関し、詳しくは
サイクル特性に優れた二次電池に関する。
ラップトップコンピュータ等のポータブル電子機器が多
く登場し、その小型軽量化が図られている。そしてこれ
らの電子機器のポータブル電源として、電池、特に二次
電池について、エネルギー密度を向上させるための研究
開発が活発に進められている。中でも、リチウムイオン
二次電池は、従来の水系電解液二次電池である鉛電池、
ニッケルカドミウム電池と比較して大きなエネルギー密
度が得られるため、期待が大きい。
非水電解液が用いられており、この液漏れを防止するた
め、外装として金属製容器が用いられている。しかしな
がら、外装にこのような金属製容器を用いた場合に、例
えば薄型大面積のシート型電池、薄型小面積のカード型
電池、或いは柔軟でより自由度の高い形状を有する電池
を作製することが大変困難となっていた。
有機の完全固体電解質や、高分子ゲルからなる半固体電
解質を用いて電池を作製することが検討されている。具
体的には、高分子と電解質とからなる高分子固体電解質
や、マトリックス高分子に非水電解液を可塑剤として加
えてなるゲル状の電解質を用いた、いわゆる固体電解質
電池が提案されている。
状であるために、液漏れの心配がなく電解質が固定化さ
れ、電解質の厚みを固定することができる。また、電解
質と電極との接着性もよく、電解質と電極との接触を保
持することができる。このため、固体電解質電池は、金
属製容器により電解液を閉じ込めたり、電池素子に圧力
をかける必要がないことから、フィルム状の外装を使用
することができ、電池をより薄くすることができる。
高分子フィルムと金属箔とからなる防湿性ラミネートフ
ィルムを用いることで、ホットシール等により容易に密
閉構造が実現できる。また、防湿性ラミネートフィルム
は、フィルム自体の強度が強く、気密性に優れており、
金属容器に比べて軽量で薄く、安価である等の利点を有
している。
高性能CPUを搭載したノートパソコンは、CPUの発
熱による温度上昇が電池に悪影響を及ぼしている。この
ためにCPU近辺に熱を逃すファンが設置されている
が、十分とはいえない。また、夏場なると車のダッシュ
ボードの温度は100℃近くまで上昇することがある。
よって、車のダッシュボード上に携帯電話、ノートパソ
コン、PDA(携帯情報端末機)が長期間放置されると
電池に悪影響を及ぼす。そこで、最近は高温で保存され
た電池の更なるサイクル特性向上が求められている。
案されたものであり、保存性、サイクル特性に優れた非
水電解質二次電池を提供することを目的とする。
電池は、リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ可能な
正極と、リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ可能な
負極と、正極と負極との間に介在され、高分子化合物に
低粘性化合物を混合又は溶解させた非流動化非水電解質
又はゲル状電解質とを備えた非水電解質二次電池であっ
て、上記低粘性化合物が、不飽和カーボネート又は環状
エステル化合物の少なくとも1種が添加されていること
を特徴とする。
次電池では、上記低粘性化合物が、不飽和カーボネート
又は環状エステル化合物の少なくとも1種が添加されて
なる非流動化非水電解質又はゲル状電解質であるので、
高温保存後のサイクル特性が優れたものとなる。
チウムを電気化学的にドープ脱ドープ可能な正極と、リ
チウムを電気化学的にドープ脱ドープ可能な負極と、正
極と負極との間に介在され、高分子化合物に低粘性化合
物を混合又は溶解させたゲル状電解質とを備えた非水電
解質二次電池であって、上記低粘性化合物が、不飽和カ
ーボネート又は環状ラクトン化合物の少なくとも1種が
添加されてなる非流動化非水電解質又はゲル状電解質で
あることを特徴とする非水電解質二次電池。
次電池では、上記低粘性化合物が、不飽和カーボネート
又は環状ラクトン化合物の少なくとも1種が添加されて
なる非流動化非水電解質又はゲル状電解質であるので、
高温保存後のサイクル特性が優れたものとなる。
質二次電池の実施の形態について、図面を参照しながら
詳細に説明する。
ゲル状電解質電池1の一構成例を図1及び図2に示す。
このゲル状電解質電池1は、帯状の正極2と、正極と対
向して配された帯状の負極3と、正極2及び負極3上に
形成されたゲル状電解質層4と、ゲル状電解質層4が形
成された正極2とゲル状電解質層4が形成された負極3
との間に配されたセパレータ5とを備える。
状電解質層4が形成された正極2とゲル状電解質層4が
形成された負極3とが、セパレータ5を介して積層され
るとともに長手方向に巻回された、電極巻回体6が、絶
縁材料からなる外装フィルム7により覆われて密閉され
ている。そして、正極2には正極リード8が、負極3に
は負極リード9がそれぞれ接続されており、これらの正
極リード8と負極リード9とは、外装フィルム7の周縁
部である封口部に挟み込まれている。また、正極リード
8及び負極リード9が外装フィルム7と接する部分に
は、樹脂フィルム10が配されている。
を含有する正極活物質層2aが、正極集電体2bの両面
上に形成されている。この正極集電体2bとしては、例
えばアルミニウム箔等の金属箔が用いられる。
量のLiを含んでいることが好ましく、例えば一般式L
iMxOy(ただしMはCo,Ni,Mn,Fe,A
l,V,Tiの少なくとも1種を表す。)で表されるリ
チウムと遷移金属からなる複合金属酸化物やLiを含ん
だ層間化合物等が好適である。
活物質を含有する負極活物質層3aが、負極集電体3b
の両面上に形成されている。この負極集電体3bとして
は、例えば銅箔等の金属箔が用いられる。
0V以下の電位で電気化学的にリチウムをドープ脱ドー
プする材料であればいずれも使用することができる。例
示するならば難黒鉛化性炭素、人造黒鉛、天然黒鉛、熱
分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコ
ークス、石油コークス等)、グラファイト類、ガラス状
炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フ
ラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したもの)、炭
素繊維、活性炭、カーボンブラック類等の炭素質材料を
使用することができる。またリチウムと合金を形成可能
な金属およびその合金も利用可能である。酸化鉄、酸化
ルテニウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化
チタン、酸化スズ等の比較的電位が卑な電位でリチウム
をドープ脱ドープする酸化物やその他窒化物なども同様
に使用可能である。
溶解された非水電解液がマトリクスポリマにてゲル化さ
れてなる。
のであればいずれも使用可能である。例示するならば、
LiClO4、LiAsF6,LiPF6、LiBF
4、LiB(C6H5)4、CH3SO3Li、CF3
SO3Li、LiCl、LiBr、LiN(CF3SO
2)2等が挙げられる。
であればいずれも使用可能である。例示するならば、プ
ロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブ
チロラクトン、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボ
ネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキ
シエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒド
ロフラン、1,3−ジオキソラン、4メチル1,3ジオ
キソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスル
ホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル、酢酸エス
テル、酪酸エステル、プロピオン酸エステル等である。
液を吸収してゲル化するものであれば種々の高分子が利
用できる。たとえばポリ(ビニリデンフルオロライド)
やポリ(ビニリデンフルオロライド−co−ヘキサフル
オロプロピレン)などのフッ素系高分子、ポリ(エチレ
ンオキサイド)や同架橋体などのエーテル系高分子、ま
たポリ(アクリロニトリル)などを使用できる。特に酸
化還元安定性から、フッ素系高分子を用いることが望ま
しい。電解質塩を含有させることによりイオン導電性を
賦与する。
電池1では、ゲル状電解質中にγ−バレロラクトンが添
加されている。ゲル状電解質中にγ−バレロラクトンを
添加することで、ゲル状電解質電池1の高温保存後のサ
イクル特性を向上させることができる。
状電解質の0.5重量%以上、10重量%以下の範囲で
あることが好ましい。γ−バレロラクトンの添加量が
0.5重量%よりも少ない場合には、高温保存後のサイ
クル特性を向上させる効果が十分に得られない。また、
γ−バレロラクトンの添加量が10重量%よりも多い場
合には初期容量が低下してしまう。従って、γ−バレロ
ラクトンの添加量をゲル状電解質の0.5重量%以上、
10重量%以下の範囲とすることで、初期容量を低下さ
せることなく、高温保存後のサイクル特性を向上させる
ことができる。
て、ゲル状電解質中にγ−バレロラクトンに併せてビニ
レンカーボネートが添加されていることが好ましい。ゲ
ル状電解質中にビニレンカーボネートを添加すること
で、ゲル状電解質電池1の高温保存後のサイクル特性を
より向上させることができる。
ル状電解質の0.2重量%以上、4重量%以下の範囲が
好ましい。ビニレンカーボネートの添加量が0.2重量
%よりも少ない場合は、サイクル特性が劣化してしま
う。また、ビニレンカーボネートの添加量が4重量%よ
りも多い場合には、高温保存後のサイクル特性が却って
劣化してしまう。従って、ビニレンカーボネートの添加
量を、ゲル状電解質の0.2重量%以上、4重量%以下
の範囲とすることで、サイクル特性、特に高温保存後の
サイクル特性を向上させることができる。
は、ゲル状電解質中にγ−バレロラクトン、或いはさら
にビニレンカーボネートが添加されているので、高温保
存後のサイクル特性が特に優れたものとなる。
正極側のゲル状電解質と負極側のゲル状電解質とで添加
する化合物を変えることも有効である。具体的には、正
極側のゲル状電解質にγ−ブチロラクトンを添加し、負
極側のゲル状電解質にビニレンカーボネートとγ−バレ
ロラクトンとを添加してもよい。また、正極側のゲル状
電解質にγ−バレロラクトンを添加し、負極側のゲル状
電解質にビニレンカーボネートを添加してもよい。
し、負極、正極の電極の作製方法は特に問わない。材料
に公知の結着剤等を添加し溶剤を加えてなる合剤を集電
体上に塗布する方法、材料に公知の結着剤等を添加し加
熱して塗布する方法、材料を単独であるいは導電性材料
さらには結着材と混合して成型等の処理を施して成型体
電極を作製する方法がとられるが、それらに限定される
ものではない。より具体的には、結着材、有機溶剤等と
混合されてスラリー状の合剤を調製し、この合剤を集電
体上に塗布、乾燥して作製することができる。あるい
は、結着材の有無にかかわらず、活物質に熱を加えたま
ま加圧成型することにより強度を有した電極を作製する
ことも可能である。
質としてゲル状電解質を用いた場合を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、電解質
塩を含有させた固体電解質、非水溶媒に電解質塩を溶解
させた非水電解液のいずれも用いることができる。ま
た、固体電解質やゲル状電解質では、正極・負極それぞ
れに成分が異なる電解質を使用することができるが、1
種類の電解質を使用する場合は、非水溶媒に電解質を調
製した非水電解液も使用可能である。
性を有する材料であれば無機固体電解質、高分子固体電
解質いずれも用いることができる。無機固体電解質とし
て、窒化リチウム、よう化リチウムが挙げられる。高分
子固体電解質は電解質塩とそれを溶解する高分子化合物
からなり、その高分子化合物はポリ(エチレンオキサイ
ド)や同架橋体などのエーテル系高分子、ポリ(メタク
リレート)エステル系、アクリレート系などを単独ある
いは分子中に共重合、または混合して用いることができ
る。
極と帯状の負極とをセパレータを介して積層し、さらに
長手方向に巻回して電極巻回体とした場合を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
矩形状の正極と矩形状の負極とを積層して電極積層体と
した場合や、電極積層体を交互に折り畳んだ場合にも適
用可能である。
電解質電池1は、円筒型、角型、コイン型、ボタン型、
ラミネートシール型等、その形状については特に限定さ
れることはなく、また、薄型、大型等の種々の大きさに
することができる。また、本発明は、一次電池について
も二次電池についても適用可能である。
ゲル状電解質電池は、第1の実施の形態で説明したゲル
状電解質電池1と同様に、帯状の正極と、正極と対向し
て配された帯状の負極と、正極及び負極上に形成された
ゲル状電解質層と、ゲル状電解質層が形成された正極と
ゲル状電解質層が形成された負極との間に配されたセパ
レータとを備えてなる電極巻回体が、絶縁材料からなる
外装フィルムにより覆われて密閉されている。このゲル
状電解質電池の正極、負極を始めとした電池の構成は、
第1の実施の形態で上述したゲル状電解質電池1の正極
2、負極3等とほぼ同様の構成とされているので、ここ
ではそれらの説明は省略する。
いて、ゲル状電解質層は、上述したゲル状電解質層4と
同様に、電解質が非水溶媒に溶解された非水電解液がマ
トリクスポリマにてゲル化されてなる。そして、このゲ
ル状電解質電池においては、ゲル状電解質層に一般構造
式Aで表されるフッ化アルキルラクトンが添加されてい
る。ゲル状電解質中にフッ化アルキルラクトンを添加す
ることで、ゲル状電解質電池の高温保存後のサイクル特
性を向上させることができる。
ゲル状電解質の0.5重量%以上、50重量%以下の範
囲であることが好ましい。フッ化アルキルラクトンの添
加量が0.5重量%よりも少ない場合には、高温保存後
のサイクル特性を向上させる効果が十分に得られない。
また、フッ化アルキルラクトンの添加量が50重量%よ
りも多い場合には初期容量が低下してしまう。従って、
フッ化アルキルラクトンの添加量をゲル状電解質の0.
5重量%以上、50重量%以下の範囲とすることで、初
期容量を低下させることなく、高温保存後のサイクル特
性を向上させることができる。
解質電池では、ゲル状電解質中にッフッ化アルキルラク
トンが添加されているので、高温保存後のサイクル特性
が特に優れたものとなる。
上述したゲル状電解質電池1と同様に、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
ゲル状電解質電池は、第1の実施の形態で説明したゲル
状電解質電池1と同様に、帯状の正極と、正極と対向し
て配された帯状の負極と、正極及び負極上に形成された
ゲル状電解質層と、ゲル状電解質層が形成された正極と
ゲル状電解質層が形成された負極との間に配されたセパ
レータとを備えてなる電極巻回体が、絶縁材料からなる
外装フィルムにより覆われて密閉されている。このゲル
状電解質電池の正極、負極を始めとした電池の構成は、
第1の実施の形態で上述したゲル状電解質電池1の正極
2、負極3等とほぼ同様の構成とされているので、ここ
ではそれらの説明は省略する。
いて、ゲル状電解質層は、上述したゲル状電解質層4と
同様に、電解質が非水溶媒に溶解された非水電解液がマ
トリクスポリマにてゲル化されてなる。そして、このゲ
ル状電解質電池では、ゲル状電解質層33にβ−プロピ
ルラクトンが添加されている。ゲル状電解質中にβ−プ
ロピルラクトンを添加することで、ゲル状電解質電池3
0の低温サイクル特性を向上させることができる。
ル状電解質の0.5重量%以上、10重量%以下の範囲
であることが好ましい。β−プロピルラクトンの添加量
が0.5重量%よりも少ない場合には、初回充放電効率
が低下してしまう。また、β−プロピルラクトンの添加
量が10重量%よりも多い場合には低温サイクル特性が
低下してしまう。従って、β−プロピルラクトンの添加
量をゲル状電解質の0.5重量%以上、10重量%以下
の範囲とすることで、初回充放電効率を低下させること
なく、低温サイクル特性を向上させることができる。
解質電池では、ゲル状電解質中にッβ−プロピルラクト
ンが添加されているので、低温サイクル特性に優れたも
のとなる。
上述したゲル状電解質電池1と同様に、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
例について説明する。なお、以下の例では具体的な化合
物名や数値等を挙げて説明しているが、本発明はこれら
に限定されるものではないことは言うまでもない。
ビニレンカーボネート)を添加した場合の効果について
調べた。
製した。まず、フィラーとなる石炭系コークスを100
重量部に、バインダーとなるコールタール系ピッチを3
0重量部加え、約100℃で混合した後、プレスにて圧
縮成型し、炭素成型体の前駆体を得た。この前駆体を1
000℃以下で熱処理して得た炭素材料成型体に、さら
に200℃以下で溶融させたバインダーピッチを含浸
し、1000℃以下で熱処理するという、ピッチ含浸/
焼成工程を数回繰り返した。その後、この炭素成型体を
不活性雰囲気で2800℃にて熱処理し、黒鉛化成型体
を得た後、粉砕分級し試料粉末を作製した。
X線回折測定を行った結果、(002)面の面間隔は
0.337nmであり、(002)面のC軸結晶子厚み
は50.0nmであり、ピクノメータ法による真密度は
2.23であり、BET法による比表面積が1.6m2
/gであり、レーザ回折法による粒度分布は平均粒径が
33.0μm、累積10%粒径が13.3μm、累積5
0%粒径が30.6μm、累積90%粒径が55.7μ
mであり、黒鉛粒子の破壊強度の平均値が7.1kgf
/mm2で、嵩密度が0.98g/cm3であった。
と、結着材としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を
10重量部とを混合して負極合剤を調製し、溶剤となる
N−メチルピロリドンに分散させてスラリー(ペースト
状)にした。
箔を用い、負極合剤スラリーをこの集電体の両面に塗
布、乾燥させた後、一定圧力で圧縮成型して800mm
×120mmの大きさに切り出して帯状負極を作製し
た。
ッケル線を75μm間隔で編んだ金属網を裁断して作製
した。この負極リード線を負極集電体未塗布部にスポッ
ト溶接することにより、外部接続用の端子とした。
まず、正極活物質を作製した。炭酸リチウムを0.5モ
ルと、炭酸コバルトを1モルとを混合し、この混合物
を、空気中、温度880℃で5時間焼成した。得られた
材料についてX線回折測定を行った結果、JCPDSフ
ァイルに登録されたLiCoO2のピークと良く一致し
ていた。
μmの粉末とした。そして、このLiCoO2粉末を9
5重量部と、炭酸リチウム粉末を5重量部とを混合し、
この混合物を91重量部と、導電剤として鱗片状黒鉛を
6重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデンを3重
量部とを混合して正極合剤を調製し、N−メチルピロリ
ドンに分散させてスラリー(ペースト状)にした。
ルミニウム箔を用い、上記正極合剤スラリーをこの集電
体の両面に均一に塗布、乾燥させた後、一定圧力で圧縮
成型して640mm×118mmの大きさに切り出して
帯状正極を作製した。
ム線を75μm間隔で編んだ金属網を裁断して作製し
た。この正極リード線を負極集電体未塗布部にスポット
溶接することにより、外部接続用の端子とした。
いた。先ず、フッ化ビニリデンに、ヘキサフルオロプロ
ピレンが7重量%の割合で共重合された、分子量が重量
平均分子量で70万であるポリマ(A)と31万である
ポリマ(B)とを、A:B=9:1の重量比で混合した
マトリクスポリマと、非水電解液とポリマの溶剤である
ジメチルカーボネート(DMC)とをそれぞれ重量比
1:4:8の割合で混合したものを、70℃にて攪拌し
溶解させ、ゾル状の電解質とした。
レンカーボネート):PC(プロピレンカーボネー
ト):VC(ビニレンカーボネート):GVL(γ−バ
レロラクトン)とを重量比で57.6:38.4:1:
3となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リ
チウム(LiPF6)を用い、0.8mol/kgとな
るように調製した。
の面上に、バーコーターを用いて塗布し、70℃の恒温
槽で溶剤を揮発させてゲル状電解質を形成させた。そし
て、この正極と負極とを積層し、平たく巻回して電池素
子を作製し、これをラミネートフィルムに減圧封入する
ことによりゲル状電解質電池を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で56.
4:37.6:1:5で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で53.
4:35.6:1:10で混合されてなる溶媒を用いた
こと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池
を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で58.
8:39.2:1:1で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.
1:39.4:1:0.5で混合されてなる溶媒を用い
たこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で50.
4:33.6:1:15で混合されてなる溶媒を用いた
こと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池
を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.
3:39.5:1:0.2で混合されてなる溶媒を用い
たこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で58.
2:38.8:0:3で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.
4:39.6:1:0で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で60:
40:0:0で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製し
た。
プル電池について、初回充放電効率、高温保存後のサイ
クル特性を評価した。
対して、23℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、電流
0.2C、10時間の条件で定電流定電圧充電を行っ
た。次に、23℃恒温槽中で、0.2Cの定電流放電を
終止電圧3.0Vまで行った。初回充放電効率は、得ら
れた初回放電容量と初回充電容量との比を次式により求
めることで評価した。
/(初回充電容量)×100 この値が低すぎる場合には、投入された活物質の無駄が
大きいことになる。
電池に対して、23℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、
電流0.2C、10時間の条件で定電流定電圧充電を行
った。次に、23℃恒温槽中で、0.5Cの定電流放電
を終止電圧3.0Vまで行った後、上限電圧4.2V、
電流0.5C、5時間の条件で定電流定電圧充電を行な
った。その後、電池を60℃恒温槽中で1ヶ月保存し
た。
で、1Cの定電流放電を終止電圧3.0Vまで行った
後、上限電圧4.2V、電流1C、3時間の条件で定電
流定電圧充電を行ない、それを多数繰り返した。このサ
イクル毎に得られた放電容量の経時変化を測定し、3サ
イクル目の放電容量と250サイクル目の放電容量の比
率を次式により求めることで評価した。
の放電容量)/(3サイクル目の放電容量)×100 なお、1Cとは、電池の定格容量を1時間で放電させる
電流値のことであり、0.2C,0.5Cとはそれぞれ
電池の定格容量を5時間、2時間で放電させる電流値で
ある。
電池について、サイクル特性、初回充放電効率の評価結
果を表1に示す。
VCとGVLを用いていないサンプル9やゲル状電解質
にVCを添加しGBLを用いていないサンプル8、GV
Lを用いてVCを添加していないサンプル10と比較し
て、ゲル状電解質にVCとGBLの両方を用いているサ
ンプル1〜サンプル5は、初回充放電効率と高温保存後
のサイクル特性が良好であることがわかる。
ンプル8は高温保存後のサイクル特性は良好であるが、
初回充放電効率が低下している。GVLは還元電位安定
性が低いことがサンプル8の初回充放電効率を低下させ
ているためと考えられる。また、高温保存後のサイクル
特性が向上したのは、正極上にGVLが分解することで
酸化皮膜が生成されて高温サイクル特性が向上したと考
えられる。
ようにGVLを用いてもVCを添加すると電池特性が向
上するのは、初充電時にVCが負極上で皮膜を生成して
GVLの負極上での安定性を向上させているためと考え
られる。サンプル6ではGVLが多すぎることで、初回
充放電効率が低下し、サンプル7では、GVLが少量で
あるために高温保存後のサイクル特性が改善されていな
い。つまり、GVLの添加量には最適比が存在し、表1
からわかるように、0.5重量%以上10重量%以下が
好ましいが、より好ましくは1重量%以上5重量%以下
であることがわかる。
は、VCの添加量について調べた。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で57:
38:2:3で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製し
た。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で56.
4:37.6:3:3で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で55.
8:37.6:4:3の割合で混合されてなる溶媒を用
いたこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質
電池を作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で57.
9:38.6:0.5:3の割合で混合されてなる溶媒
を用いたこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電
解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で58.
1:38.7:0.2:3で混合されてなる溶媒を用い
たこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で54:
36:7:3の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと
以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作
製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で58.
1:38.8:0.1:3の割合で混合されてなる溶媒
を用いたこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電
解質電池を作製した。
質電池について、同様にして行ったサイクル特性、初回
充放電効率の評価結果を表2に示す。
ネートの添加量が少ないサンプル17では、サイクル特
性が劣化してしまっている。また、ビニレンカーボネー
トの添加量が多いサンプル16では、高温保存後のサイ
クル特性が却って劣化してしまっている。一方、ビニレ
ンカーボネートの添加量は、ゲル状電解質の0.2重量
%以上、4重量%以下の範囲としたサンプル11〜サン
プル15では良好なサイクル特性が得られている。この
ように、VCの添加量には最適比が存在し、0.2重量
%以上、4重量%以下の範囲がが好ましく、0.5重量
%以上、3重量%以下の範囲がより好ましいことがわか
る。
は、ゲル状電解質に添加される化合物を正極側と負極側
とで変えた場合の効果について調べた。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で57.6:38.4:1:3の割合で混合されてなる
溶媒を用い、負極側のゾル状の電解質の非水溶媒とし
て、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.4:3
9.6:1:0の割合で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で58.2:38.8:0:3の割合で混合されてなる
溶媒を用い、負極側のゾル状の電解質の非水溶媒とし
て、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.4:3
9.6:1:0の割合で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で58.2:38.8:0:3で混合されてなる溶媒を
用い、負極側のゾル状の電解質の非水溶媒として、E
C:PC:VC:GVLが重量比で57.6:38.
4:1:3の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以
外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で60:40:0:0で混合されてなる溶媒を用い、負
極側のゾル状の電解質の非水溶媒として、EC:PC:
VC:GVLが重量比で57.6:38.4:1:3で
混合されてなる溶媒を用いたこと以外は、サンプル1と
同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で60:40:0:0で混合されてなる溶媒を用い、負
極側のゾル状の電解質の非水溶媒として、EC:PC:
VC:GVLが重量比で58.2:38.8:0:3の
割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外は、サンプ
ル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で59.4:39.6:1:0で混合されてなる溶媒
に、負極側のゾル状の電解質の非水溶媒として、EC:
PC:VC:GVLが重量比で57.6:38.4:
1:3の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製し
た。
質電池について、同様にして行ったサイクル特性、初回
充放電効率の評価結果を表3に示す。
電解質だけにGVLを用いているサンプル18,19は
初期充放電効率と高温保存後のサイクル特性は良好であ
った。しかしながら、負極側のゲル状電解質だけにGV
Lを用いたサンプル21〜サンプル23では、高温保存
後のサイクル特性は向上できていない。これは、正極上
にGVLが分解することで酸化皮膜が生成されて高温保
存後のサイクル特性していると仮定すると、負極側のゲ
ル状電解質だけにGVLを添加しただけでは、高温保存
後のサイクル特性は向上できないためと考えられる。ま
た、負極側のゲル状電解質にVCが添加されていないサ
ンプル22では初回充放電効率も低下してしまってい
る。逆に、正極側のゲル状電解質にGLVを添加してV
Cを添加していないサンプル19では、高温保存後のサ
イクル特性が特に良好である。これは、VCがGBLと
異なり、正極上で酸化皮膜以外の酸化分解が起こりやす
く、正極にVCを添加したゲル状電解質を用いると、若
干、サイクル特性が劣化する原因と考えられる。
添加した場合の効果について調べた。
たサンプル1と同様にして作製した。
いた。先ず、フッ化ビニリデンに、ヘキサフルオロプロ
ピレンが7重量%の割合で共重合された、その分子量が
重量平均分子量で70万である高分子(A)と31万で
ある高分子(B)とを、A:B=9:1の重量比で混合
したマトリックス高分子と、非水電解液とポリマーの溶
剤であるジメチルカーボネート(DMC)とをそれぞれ
重量比1:4:8の割合で混合したものを、70℃にて
攪拌し溶解させ、ゾル状の電解質とした。
て後掲する化合物1を用い、非水溶媒として、EC(エ
チレンカーボネート):PC(プロピレンカーボネー
ト):化合物1=57:38:5(重量比)となるよう
に混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(Li
PF6)を用い、0.8mol/kgとなるように調製
した。
の面上に、バーコーターを用いて塗布し、70℃の恒温
槽で溶剤を揮発させてゲル状電解質を形成させた。そし
て、この正極と負極とを積層し、平たく巻回して電池素
子を作製し、これをラミネートフィルムに減圧封入する
ことによりゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で54:3
6:10の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で36:2
4:40の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で30:2
0:50の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で59.4:
39.6:1の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと
以外は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で59.7:
39.8:0.5の割合で混合されてなる溶媒を用いた
こと以外は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
媒として、EC:PC:ビニレンカーボネート(V
C):化合物1が重量比で56.4:37.6:3:3
の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外は、サン
プル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化合物2が重量比で57:3
8:5を用いたこと以外は、サンプル24と同様にして
ゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化合物3が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物4が重量比で57:3
8:5を用いたこと以外は、サンプル24と同様にして
ゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化合物5が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外は
サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製し
た。
媒として、EC:PC:化合物6が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物7が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物8が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物9が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物10が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物11が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物12が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で51.0:
34.0:15の割合で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池
を作製した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で59.9:
39.9:0.2の割合で混合されてなる溶媒を用いた
こと以外は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
媒として、EC:PCが重量比で60.0:40.0の
割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外は、サンプ
ル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
化アルキルラクトン化合物1〜化合物12の構造式化1
〜化12を以下に示す。
プル電池について、サイクル特性を評価した。まず各電
池に対して、23℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、電
流0.2C、10時間の条件で定電流定電圧充電を行っ
た。次に23℃恒温槽中で、1Cの定電流放電を終止電
圧3.0Vまで行った後、上限電圧4.2V、電流1
C、3時間の条件で定電流定電圧充電を行ない、それを
多数繰り返した。このサイクル毎に得られた放電容量の
経時変化を測定し、2サイクル目の放電容量と500サ
イクル目の放電容量の比率を次式により求めることで評
価した。
の放電容量)/(3サイクル目の放電容量)×100 サンプル24〜サンプル44のゲル状電解質電池につい
て、サイクル特性の評価結果を表4に示す。
化合物1を用いていないサンプル44と比較して、ゲル
状電解質に化合物1を用いているサンプル24〜サンプ
ル30では、サイクル特性が良好であることがわかる。
これは、酸化電位の高いフッ化アルキルラクトンを用い
たことでサイクル特性を向上できたためと考えられる。
しかしながら、サンプル42での化合物1が多すぎる場
合や、サンプル43での、化合物1が少量である場合に
はサイクル特性が改善されていない。つまり、フッ化ア
ルキルラクトンの添加量には最適比が存在し、0.5重
量%以上、50重量%以下の範囲が好ましく、1重量%
以上、40重量%以下の範囲がより好ましいことがわか
る。また、他のフッ化アルキルラクトン化合物2〜化合
物12を用いたサンプル31〜サンプル41でも同様に
サイクル特性を向上できることがわかった。
加した場合の効果について調べた。
たサンプル1と同様にして作製した。
いた。先ず、フッ化ビニリデンに、ヘキサフルオロプロ
ピレンが7重量%の割合で共重合された、その分子量が
重量平均分子量で70万である高分子(A)と31万で
ある高分子(B)とを、A:B=9:1の重量比で混合
したマトリックス高分子と、非水電解液とポリマーの溶
剤であるジメチルカーボネート(DMC)とをそれぞれ
重量比1:4:8の割合で混合したものを、70℃にて
攪拌し溶解させ、ゾル状の電解質とした。
レンカーボネート):PC(プロピレンカーボネー
ト):β−プロピルラクトン=59.4:39.6:1
(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ
化燐酸リチウム(LiPF6)を用い、0.8mol/
kgとなるように調製した。
の面上に、バーコーターを用いて塗布し、70℃の恒温
槽で溶剤を揮発させてゲル状電解質を形成させた。そし
て、この正極と負極とを積層し、平たく巻回して電池素
子を作製し、これをラミネートフィルムに減圧封入する
ことによりゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化1が重量比で58.2:3
8.8:3の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以
外は、サンプル45と同様にしてゲル状電解質電池を作
製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で57.0:38.0:5の割合で混合されてなる溶媒
を用いたこと以外は、サンプル45と同様にしてゲル状
電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で59.7:39.8:0.5の割合で混合されてなる
溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様にしてゲ
ル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で59.94:39.96:0.1の割合で混合されて
なる溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様にし
てゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で59.97:39.98:0.05の割合で混合され
てなる溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様に
してゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で60.0:40.0:0.1の割合で混合されてなる
溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様にしてゲ
ル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で54.0:36.0:10.0の割合で混合されてな
る溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様にして
ゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で59.994:39.996:0.01の割合で混合
されてなる溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同
様にしてゲル状電解質電池を作製した。
プル電池について、初回充放電効率、低温保存後のサイ
クル特性を評価した。
対して、23℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、電流
0.2C、10時間の条件で定電流定電圧充電を行っ
た。次に、23℃恒温槽中で、0.2Cの定電流放電を
終止電圧3.0Vまで行った。初回充放電効率は、得ら
れた初回放電容量と初回充電容量との比を次式により求
めることで評価した。
/(初回充電容量)×100 低温サイクル特性については、まず各電池に対して、2
3℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、電流0.2C、1
0時間の条件で定電流定電圧充電を行った。次に23℃
恒温槽中で、0.5Cの定電流放電を終止電圧3.0V
まで行った後、上限電圧4.2V、電流0.5C、5時
間の条件で定電流定電圧充電を行なった。その後、電池
を−20℃恒温槽中で3時間保存した。そして各電池に
対して、−20℃恒温槽中で、0.5Cの定電流放電を
終止電圧3.0Vまで行った。この得られた−20℃の
放電容量を測定し、3サイクル目の放電容量と250サ
イクル目の放電容量の比率を次式により求めることで評
価した。
(23℃の放電容量)×100 サンプル45〜サンプル53のゲル状電解質電池につい
て、初回充放電効率、サイクル特性の評価結果を表5に
示す。
β−プロピルラクトンを用いていないサンプル51と比
較して、ゲル状電解質にβ−プロピルラクトンを用いた
サンプル45〜サンプル50では、初回充放電効率が良
好であることがわかる。これは、β−プロピルラクトン
が初充電時に負極上で分解し、その分解で皮膜を生成し
たことで、ECやPCの負極上での分解を抑え、初回充
放電効率が向上したためと考えられる。しかしながら、
β−プロピルラクトンが多すぎるサンプル52では、低
温特性が低下してしまっている。これは、負極上での皮
膜の厚みが厚くなりすぎたことで負極の抵抗が高くなっ
たためではないかと考えられる。また、β−プロピルラ
クトンが少量であるサンプル53の場合には初回充放電
効率が改善されていない。つまり、β−プロピルラクト
ンの添加量には最適比が存在し、0.05重量%以上、
5重量%以下の範囲が好ましく、0.1重量%以上、3
重量%以下の範囲がより好ましいことがわかる。
ネート又は環状エステル化合物を添加することで、高温
保存後のサイクル特性に優れた非水電解質二次電池を実
現することができる。
であって、外装フィルム中に電池素子が収容される状態
を示す斜視図である。
ゲル状電解質層、5 セパレータ、 6 電池素子、
7 外装フィルム、 8 正極リード、9 負極リー
ド、 10 樹脂フィルム
0)
脱ドープ可能な負極及び正極と、ゲル状電解質等の非水
電解質とからなる非水電解質二次電池に関し、詳しくは
サイクル特性に優れた二次電池に関する。
ラップトップコンピュータ等のポータブル電子機器が多
く登場し、その小型軽量化が図られている。そしてこれ
らの電子機器のポータブル電源として、電池、特に二次
電池について、エネルギー密度を向上させるための研究
開発が活発に進められている。中でも、リチウムイオン
二次電池は、従来の水系電解液二次電池である鉛電池、
ニッケルカドミウム電池と比較して大きなエネルギー密
度が得られるため、期待が大きい。
非水電解液が用いられており、この液漏れを防止するた
め、外装として金属製容器が用いられている。しかしな
がら、外装にこのような金属製容器を用いた場合に、例
えば薄型大面積のシート型電池、薄型小面積のカード型
電池、或いは柔軟でより自由度の高い形状を有する電池
を作製することが大変困難となっていた。
有機の完全固体電解質や、高分子ゲルからなる半固体電
解質を用いて電池を作製することが検討されている。具
体的には、高分子と電解質とからなる高分子固体電解質
や、マトリックス高分子に非水電解液を可塑剤として加
えてなるゲル状の電解質を用いた、いわゆる固体電解質
電池が提案されている。
状であるために、液漏れの心配がなく電解質が固定化さ
れ、電解質の厚みを固定することができる。また、電解
質と電極との接着性もよく、電解質と電極との接触を保
持することができる。このため、固体電解質電池は、金
属製容器により電解液を閉じ込めたり、電池素子に圧力
をかける必要がないことから、フィルム状の外装を使用
することができ、電池をより薄くすることができる。
高分子フィルムと金属箔とからなる防湿性ラミネートフ
ィルムを用いることで、ホットシール等により容易に密
閉構造が実現できる。また、防湿性ラミネートフィルム
は、フィルム自体の強度が強く、気密性に優れており、
金属容器に比べて軽量で薄く、安価である等の利点を有
している。
高性能CPUを搭載したノートパソコンは、CPUの発
熱による温度上昇が電池に悪影響を及ぼしている。この
ためにCPU近辺に熱を逃すファンが設置されている
が、十分とはいえない。また、夏場なると車のダッシュ
ボードの温度は100℃近くまで上昇することがある。
よって、車のダッシュボード上に携帯電話、ノートパソ
コン、PDA(携帯情報端末機)が長期間放置されると
電池に悪影響を及ぼす。そこで、最近は高温で保存され
た電池の更なるサイクル特性向上が求められている。
案されたものであり、保存性、サイクル特性に優れた非
水電解質二次電池を提供することを目的とする。
電池は、リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ可能な
正極と、リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ可能な
負極と、正極と負極との間に介在され、高分子化合物に
低粘性化合物を混合又は溶解させた非流動化非水電解質
又はゲル状電解質とを備えた非水電解質二次電池であっ
て、上記低粘性化合物が、不飽和カーボネート又は環状
エステル化合物の少なくとも1種が添加されていること
を特徴とする。
次電池では、上記低粘性化合物が、不飽和カーボネート
又は環状エステル化合物の少なくとも1種が添加されて
なる非流動化非水電解質又はゲル状電解質であるので、
高温保存後のサイクル特性が優れたものとなる。
トン化合物を用いることにより、非流動化非水電解質又
はゲル状電解質であるので、高温保存後のサイクル特性
が優れたものとなる。
質二次電池の実施の形態について、図面を参照しながら
詳細に説明する。
ゲル状電解質電池1の一構成例を図1及び図2に示す。
このゲル状電解質電池1は、帯状の正極2と、正極と対
向して配された帯状の負極3と、正極2及び負極3上に
形成されたゲル状電解質層4と、ゲル状電解質層4が形
成された正極2とゲル状電解質層4が形成された負極3
との間に配されたセパレータ5とを備える。
状電解質層4が形成された正極2とゲル状電解質層4が
形成された負極3とが、セパレータ5を介して積層され
るとともに長手方向に巻回された、電極巻回体6が、絶
縁材料からなる外装フィルム7により覆われて密閉され
ている。そして、正極2には正極リード8が、負極3に
は負極リード9がそれぞれ接続されており、これらの正
極リード8と負極リード9とは、外装フィルム7の周縁
部である封口部に挟み込まれている。また、正極リード
8及び負極リード9が外装フィルム7と接する部分に
は、樹脂フィルム10が配されている。
を含有する正極活物質層2aが、正極集電体2bの両面
上に形成されている。この正極集電体2bとしては、例
えばアルミニウム箔等の金属箔が用いられる。
量のLiを含んでいることが好ましく、例えば一般式L
iMxOy(ただしMはCo,Ni,Mn,Fe,A
l,V,Tiの少なくとも1種を表す。)で表されるリ
チウムと遷移金属からなる複合金属酸化物やLiを含ん
だ層間化合物等が好適である。
活物質を含有する負極活物質層3aが、負極集電体3b
の両面上に形成されている。この負極集電体3bとして
は、例えば銅箔等の金属箔が用いられる。
0V以下の電位で電気化学的にリチウムをドープ脱ドー
プする材料であればいずれも使用することができる。例
示するならば難黒鉛化性炭素、人造黒鉛、天然黒鉛、熱
分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコ
ークス、石油コークス等)、グラファイト類、ガラス状
炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フ
ラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したもの)、炭
素繊維、活性炭、カーボンブラック類等の炭素質材料を
使用することができる。またリチウムと合金を形成可能
な金属およびその合金も利用可能である。酸化鉄、酸化
ルテニウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化
チタン、酸化スズ等の比較的電位が卑な電位でリチウム
をドープ脱ドープする酸化物やその他窒化物なども同様
に使用可能である。
溶解された非水電解液がマトリクスポリマにてゲル化さ
れてなる。
のであればいずれも使用可能である。例示するならば、
LiClO4、LiAsF6,LiPF6、LiB
F4、LiB(C6H5)4、CH3SO3Li、CF
3SO3Li、LiCl、LiBr、LiN(CF3S
O2)2等が挙げられる。
であればいずれも使用可能である。例示するならば、プ
ロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブ
チロラクトン、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボ
ネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキ
シエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒド
ロフラン、1,3−ジオキソラン、4メチル1,3ジオ
キソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスル
ホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル、酢酸エス
テル、酪酸エステル、プロピオン酸エステル等である。
液を吸収してゲル化するものであれば種々の高分子が利
用できる。たとえばポリ(ビニリデンフルオロライド)
やポリ(ビニリデンフルオロライド−co−ヘキサフル
オロプロピレン)などのフッ素系高分子、ポリ(エチレ
ンオキサイド)や同架橋体などのエーテル系高分子、ま
たポリ(アクリロニトリル)などを使用できる。特に酸
化還元安定性から、フッ素系高分子を用いることが望ま
しい。電解質塩を含有させることによりイオン導電性を
賦与する。
電池1では、ゲル状電解質中にγ−バレロラクトンが添
加されている。ゲル状電解質中にγ−バレロラクトンを
添加することで、ゲル状電解質電池1の高温保存後のサ
イクル特性を向上させることができる。
状電解質の0.5重量%以上、10重量%以下の範囲で
あることが好ましい。γ−バレロラクトンの添加量が
0.5重量%よりも少ない場合には、高温保存後のサイ
クル特性を向上させる効果が十分に得られない。また、
γ−バレロラクトンの添加量が10重量%よりも多い場
合には初期容量が低下してしまう。従って、γ−バレロ
ラクトンの添加量をゲル状電解質の0.5重量%以上、
10重量%以下の範囲とすることで、初期容量を低下さ
せることなく、高温保存後のサイクル特性を向上させる
ことができる。
て、ゲル状電解質中にγ−バレロラクトンに併せてビニ
レンカーボネートが添加されていることが好ましい。ゲ
ル状電解質中にビニレンカーボネートを添加すること
で、ゲル状電解質電池1の高温保存後のサイクル特性を
より向上させることができる。
ル状電解質の0.2重量%以上、4重量%以下の範囲が
好ましい。ビニレンカーボネートの添加量が0.2重量
%よりも少ない場合は、サイクル特性が劣化してしま
う。また、ビニレンカーボネートの添加量が4重量%よ
りも多い場合には、高温保存後のサイクル特性が却って
劣化してしまう。従って、ビニレンカーボネートの添加
量を、ゲル状電解質の0.2重量%以上、4重量%以下
の範囲とすることで、サイクル特性、特に高温保存後の
サイクル特性を向上させることができる。
は、ゲル状電解質中にγ−バレロラクトン、或いはさら
にビニレンカーボネートが添加されているので、高温保
存後のサイクル特性が特に優れたものとなる。
正極側のゲル状電解質と負極側のゲル状電解質とで添加
する化合物を変えることも有効である。具体的には、正
極側のゲル状電解質にγ−ブチロラクトンを添加し、負
極側のゲル状電解質にビニレンカーボネートとγ−バレ
ロラクトンとを添加してもよい。また、正極側のゲル状
電解質にγ−バレロラクトンを添加し、負極側のゲル状
電解質にビニレンカーボネートを添加してもよい。
し、負極、正極の電極の作製方法は特に問わない。材料
に公知の結着剤等を添加し溶剤を加えてなる合剤を集電
体上に塗布する方法、材料に公知の結着剤等を添加し加
熱して塗布する方法、材料を単独であるいは導電性材料
さらには結着材と混合して成型等の処理を施して成型体
電極を作製する方法がとられるが、それらに限定される
ものではない。より具体的には、結着材、有機溶剤等と
混合されてスラリー状の合剤を調製し、この合剤を集電
体上に塗布、乾燥して作製することができる。あるい
は、結着材の有無にかかわらず、活物質に熱を加えたま
ま加圧成型することにより強度を有した電極を作製する
ことも可能である。
質としてゲル状電解質を用いた場合を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、電解質
塩を含有させた固体電解質、非水溶媒に電解質塩を溶解
させた非水電解液のいずれも用いることができる。ま
た、固体電解質やゲル状電解質では、正極・負極それぞ
れに成分が異なる電解質を使用することができるが、1
種類の電解質を使用する場合は、非水溶媒に電解質を調
製した非水電解液も使用可能である。
性を有する材料であれば無機固体電解質、高分子固体電
解質いずれも用いることができる。無機固体電解質とし
て、窒化リチウム、よう化リチウムが挙げられる。高分
子固体電解質は電解質塩とそれを溶解する高分子化合物
からなり、その高分子化合物はポリ(エチレンオキサイ
ド)や同架橋体などのエーテル系高分子、ポリ(メタク
リレート)エステル系、アクリレート系などを単独ある
いは分子中に共重合、または混合して用いることができ
る。
極と帯状の負極とをセパレータを介して積層し、さらに
長手方向に巻回して電極巻回体とした場合を例に挙げて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
矩形状の正極と矩形状の負極とを積層して電極積層体と
した場合や、電極積層体を交互に折り畳んだ場合にも適
用可能である。
電解質電池1は、円筒型、角型、コイン型、ボタン型、
ラミネートシール型等、その形状については特に限定さ
れることはなく、また、薄型、大型等の種々の大きさに
することができる。また、本発明は、一次電池について
も二次電池についても適用可能である。
ゲル状電解質電池は、第1の実施の形態で説明したゲル
状電解質電池1と同様に、帯状の正極と、正極と対向し
て配された帯状の負極と、正極及び負極上に形成された
ゲル状電解質層と、ゲル状電解質層が形成された正極と
ゲル状電解質層が形成された負極との間に配されたセパ
レータとを備えてなる電極巻回体が、絶縁材料からなる
外装フィルムにより覆われて密閉されている。このゲル
状電解質電池の正極、負極を始めとした電池の構成は、
第1の実施の形態で上述したゲル状電解質電池1の正極
2、負極3等とほぼ同様の構成とされているので、ここ
ではそれらの説明は省略する。
いて、ゲル状電解質層は、上述したゲル状電解質層4と
同様に、電解質が非水溶媒に溶解された非水電解液がマ
トリクスポリマにてゲル化されてなる。そして、このゲ
ル状電解質電池においては、ゲル状電解質層に一般構造
式Aで表されるフッ化アルキルラクトンが添加されてい
る。ゲル状電解質中にフッ化アルキルラクトンを添加す
ることで、ゲル状電解質電池の高温保存後のサイクル特
性を向上させることができる。
ゲル状電解質の0.5重量%以上、50重量%以下の範
囲であることが好ましい。フッ化アルキルラクトンの添
加量が0.5重量%よりも少ない場合には、高温保存後
のサイクル特性を向上させる効果が十分に得られない。
また、フッ化アルキルラクトンの添加量が50重量%よ
りも多い場合には初期容量が低下してしまう。従って、
フッ化アルキルラクトンの添加量をゲル状電解質の0.
5重量%以上、50重量%以下の範囲とすることで、初
期容量を低下させることなく、高温保存後のサイクル特
性を向上させることができる。
解質電池では、ゲル状電解質中にフッ化アルキルラクト
ンが添加されているので、高温保存後のサイクル特性が
特に優れたものとなる。
上述したゲル状電解質電池1と同様に、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
ゲル状電解質電池は、第1の実施の形態で説明したゲル
状電解質電池1と同様に、帯状の正極と、正極と対向し
て配された帯状の負極と、正極及び負極上に形成された
ゲル状電解質層と、ゲル状電解質層が形成された正極と
ゲル状電解質層が形成された負極との間に配されたセパ
レータとを備えてなる電極巻回体が、絶縁材料からなる
外装フィルムにより覆われて密閉されている。このゲル
状電解質電池の正極、負極を始めとした電池の構成は、
第1の実施の形態で上述したゲル状電解質電池1の正極
2、負極3等とほぼ同様の構成とされているので、ここ
ではそれらの説明は省略する。
いて、ゲル状電解質層は、上述したゲル状電解質層4と
同様に、電解質が非水溶媒に溶解された非水電解液がマ
トリクスポリマにてゲル化されてなる。そして、このゲ
ル状電解質電池では、ゲル状電解質層33にβ−プロピ
ルラクトンが添加されている。ゲル状電解質中にβ−プ
ロピルラクトンを添加することで、ゲル状電解質電池3
0の低温サイクル特性を向上させることができる。
ル状電解質の0.5重量%以上、10重量%以下の範囲
であることが好ましい。β−プロピルラクトンの添加量
が0.5重量%よりも少ない場合には、初回充放電効率
が低下してしまう。また、β−プロピルラクトンの添加
量が10重量%よりも多い場合には低温サイクル特性が
低下してしまう。従って、β−プロピルラクトンの添加
量をゲル状電解質の0.5重量%以上、10重量%以下
の範囲とすることで、初回充放電効率を低下させること
なく、低温サイクル特性を向上させることができる。
解質電池では、ゲル状電解質中にッβ−プロピルラクト
ンが添加されているので、低温サイクル特性に優れたも
のとなる。
上述したゲル状電解質電池1と同様に、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
例について説明する。なお、以下の例では具体的な化合
物名や数値等を挙げて説明しているが、本発明はこれら
に限定されるものではないことは言うまでもない。
ビニレンカーボネート)を添加した場合の効果について
調べた。
製した。まず、フィラーとなる石炭系コークスを100
重量部に、バインダーとなるコールタール系ピッチを3
0重量部加え、約100℃で混合した後、プレスにて圧
縮成型し、炭素成型体の前駆体を得た。この前駆体を1
000℃以下で熱処理して得た炭素材料成型体に、さら
に200℃以下で溶融させたバインダーピッチを含浸
し、1000℃以下で熱処理するという、ピッチ含浸/
焼成工程を数回繰り返した。その後、この炭素成型体を
不活性雰囲気で2800℃にて熱処理し、黒鉛化成型体
を得た後、粉砕分級し試料粉末を作製した。
X線回折測定を行った結果、(002)面の面間隔は
0.337nmであり、(002)面のC軸結晶子厚み
は50.0nmであり、ピクノメータ法による真密度は
2.23であり、BET法による比表面積が1.6m2
/gであり、レーザ回折法による粒度分布は平均粒径が
33.0μm、累積10%粒径が13.3μm、累積5
0%粒径が30.6μm、累積90%粒径が55.7μ
mであり、黒鉛粒子の破壊強度の平均値が7.1kgf
/mm2で、嵩密度が0.98g/cm3であった。
と、結着材としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)を
10重量部とを混合して負極合剤を調製し、溶剤となる
N−メチルピロリドンに分散させてスラリー(ペースト
状)にした。
箔を用い、負極合剤スラリーをこの集電体の両面に塗
布、乾燥させた後、一定圧力で圧縮成型して800mm
×120mmの大きさに切り出して帯状負極を作製し
た。
ッケル線を75μm間隔で編んだ金属網を裁断して作製
した。この負極リード線を負極集電体未塗布部にスポッ
ト溶接することにより、外部接続用の端子とした。
まず、正極活物質を作製した。炭酸リチウムを0.5モ
ルと、炭酸コバルトを1モルとを混合し、この混合物
を、空気中、温度880℃で5時間焼成した。得られた
材料についてX線回折測定を行った結果、JCPDSフ
ァイルに登録されたLiCoO2のピークと良く一致し
ていた。
μmの粉末とした。そして、このLiCoO2粉末を9
5重量部と、炭酸リチウム粉末を5重量部とを混合し、
この混合物を91重量部と、導電剤として鱗片状黒鉛を
6重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデンを3重
量部とを混合して正極合剤を調製し、N−メチルピロリ
ドンに分散させてスラリー(ペースト状)にした。
ルミニウム箔を用い、上記正極合剤スラリーをこの集電
体の両面に均一に塗布、乾燥させた後、一定圧力で圧縮
成型して640mm×118mmの大きさに切り出して
帯状正極を作製した。
ム線を75μm間隔で編んだ金属網を裁断して作製し
た。この正極リード線を負極集電体未塗布部にスポット
溶接することにより、外部接続用の端子とした。
いた。先ず、フッ化ビニリデンに、ヘキサフルオロプロ
ピレンが7重量%の割合で共重合された、分子量が重量
平均分子量で70万であるポリマ(A)と31万である
ポリマ(B)とを、A:B=9:1の重量比で混合した
マトリクスポリマと、非水電解液とポリマの溶剤である
ジメチルカーボネート(DMC)とをそれぞれ重量比
1:4:8の割合で混合したものを、70℃にて攪拌し
溶解させ、ゾル状の電解質とした。
レンカーボネート):PC(プロピレンカーボネー
ト):VC(ビニレンカーボネート):GVL(γ−バ
レロラクトン)とを重量比で57.6:38.4:1:
3となるように混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リ
チウム(LiPF6)を用い、0.8mol/kgとな
るように調製した。
の面上に、バーコーターを用いて塗布し、70℃の恒温
槽で溶剤を揮発させてゲル状電解質を形成させた。そし
て、この正極と負極とを積層し、平たく巻回して電池素
子を作製し、これをラミネートフィルムに減圧封入する
ことによりゲル状電解質電池を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で56.
4:37.6:1:5で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で53.
4:35.6:1:10で混合されてなる溶媒を用いた
こと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池
を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で58.
8:39.2:1:1で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.
1:39.4:1:0.5で混合されてなる溶媒を用い
たこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で50.
4:33.6:1:15で混合されてなる溶媒を用いた
こと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池
を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.
3:39.5:1:0.2で混合されてなる溶媒を用い
たこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で58.
2:38.8:0:3で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
として、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.
4:39.6:1:0で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で60:
40:0:0で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製し
た。
プル電池について、初回充放電効率、高温保存後のサイ
クル特性を評価した。
対して、23℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、電流
0.2C、10時間の条件で定電流定電圧充電を行っ
た。次に、23℃恒温槽中で、0.2Cの定電流放電を
終止電圧3.0Vまで行った。初回充放電効率は、得ら
れた初回放電容量と初回充電容量との比を次式により求
めることで評価した。
/(初回充電容量)×100 この値が低すぎる場合には、投入された活物質の無駄が
大きいことになる。
電池に対して、23℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、
電流0.2C、10時間の条件で定電流定電圧充電を行
った。次に、23℃恒温槽中で、0.5Cの定電流放電
を終止電圧3.0Vまで行った後、上限電圧4.2V、
電流0.5C、5時間の条件で定電流定電圧充電を行な
った。その後、電池を60℃恒温槽中で1ヶ月保存し
た。
で、1Cの定電流放電を終止電圧3.0Vまで行った
後、上限電圧4.2V、電流1C、3時間の条件で定電
流定電圧充電を行ない、それを多数繰り返した。このサ
イクル毎に得られた放電容量の経時変化を測定し、3サ
イクル目の放電容量と250サイクル目の放電容量の比
率を次式により求めることで評価した。
の放電容量)/(3サイクル目の放電容量)×100な
お、1Cとは、電池の定格容量を1時間で放電させる電
流値のことであり、0.2C,0.5Cとはそれぞれ電
池の定格容量を5時間、2時間で放電させる電流値であ
る。
電池について、サイクル特性、初回充放電効率の評価結
果を表1に示す。
VCとGVLを用いていないサンプル9やゲル状電解質
にVCを添加しGBLを用いていないサンプル8、GV
Lを用いてVCを添加していないサンプル10と比較し
て、ゲル状電解質にVCとGBLの両方を用いているサ
ンプル1〜サンプル5は、初回充放電効率と高温保存後
のサイクル特性が良好であることがわかる。
ンプル8は高温保存後のサイクル特性は良好であるが、
初回充放電効率が低下している。GVLは還元電位安定
性が低いことがサンプル8の初回充放電効率を低下させ
ているためと考えられる。また、高温保存後のサイクル
特性が向上したのは、正極上にGVLが分解することで
酸化皮膜が生成されて高温サイクル特性が向上したと考
えられる。
ようにGVLを用いてもVCを添加すると電池特性が向
上するのは、初充電時にVCが負極上で皮膜を生成して
GVLの負極上での安定性を向上させているためと考え
られる。サンプル6ではGVLが多すぎることで、初回
充放電効率が低下し、サンプル7では、GVLが少量で
あるために高温保存後のサイクル特性が改善されていな
い。つまり、GVLの添加量には最適比が存在し、表1
からわかるように、0.5重量%以上10重量%以下が
好ましいが、より好ましくは1重量%以上5重量%以下
であることがわかる。
は、VCの添加量について調べた。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で57:
38:2:3で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製し
た。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で56.
4:37.6:3:3で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で55.
8:37.6:4:3の割合で混合されてなる溶媒を用
いたこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質
電池を作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で57.
9:38.6:0.5:3の割合で混合されてなる溶媒
を用いたこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電
解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で58.
1:38.7:0.2:3で混合されてなる溶媒を用い
たこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で54:
36:7:3の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと
以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作
製した。
媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比で58.
1:38.8:0.1:3の割合で混合されてなる溶媒
を用いたこと以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電
解質電池を作製した。
質電池について、同様にして行ったサイクル特性、初回
充放電効率の評価結果を表2に示す。
ネートの添加量が少ないサンプル17では、サイクル特
性が劣化してしまっている。また、ビニレンカーボネー
トの添加量が多いサンプル16では、高温保存後のサイ
クル特性が却って劣化してしまっている。一方、ビニレ
ンカーボネートの添加量は、ゲル状電解質の0.2重量
%以上、4重量%以下の範囲としたサンプル11〜サン
プル15では良好なサイクル特性が得られている。この
ように、VCの添加量には最適比が存在し、0.2重量
%以上、4重量%以下の範囲が好ましく、0.5重量%
以上、3重量%以下の範囲がより好ましいことがわか
る。
は、ゲル状電解質に添加される化合物を正極側と負極側
とで変えた場合の効果について調べた。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で57.6:38.4:1:3の割合で混合されてなる
溶媒を用い、負極側のゾル状の電解質の非水溶媒とし
て、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.4:3
9.6:1:0の割合で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で58.2:38.8:0:3の割合で混合されてなる
溶媒を用い、負極側のゾル状の電解質の非水溶媒とし
て、EC:PC:VC:GVLが重量比で59.4:3
9.6:1:0の割合で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で58.2:38.8:0:3で混合されてなる溶媒を
用い、負極側のゾル状の電解質の非水溶媒として、E
C:PC:VC:GVLが重量比で57.6:38.
4:1:3の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以
外は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で60:40:0:0で混合されてなる溶媒を用い、負
極側のゾル状の電解質の非水溶媒として、EC:PC:
VC:GVLが重量比で57.6:38.4:1:3で
混合されてなる溶媒を用いたこと以外は、サンプル1と
同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で60:40:0:0で混合されてなる溶媒を用い、負
極側のゾル状の電解質の非水溶媒として、EC:PC:
VC:GVLが重量比で58.2:38.8:0:3の
割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外は、サンプ
ル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
の非水溶媒として、EC:PC:VC:GVLが重量比
で59.4:39.6:1:0で混合されてなる溶媒
に、負極側のゾル状の電解質の非水溶媒として、EC:
PC:VC:GVLが重量比で57.6:38.4:
1:3の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製し
た。
質電池について、同様にして行ったサイクル特性、初回
充放電効率の評価結果を表3に示す。
電解質だけにGVLを用いているサンプル18,19は
初期充放電効率と高温保存後のサイクル特性は良好であ
った。しかしながら、負極側のゲル状電解質だけにGV
Lを用いたサンプル21〜サンプル23では、高温保存
後のサイクル特性は向上できていない。これは、正極上
にGVLが分解することで酸化皮膜が生成されて高温保
存後のサイクル特性していると仮定すると、負極側のゲ
ル状電解質だけにGVLを添加しただけでは、高温保存
後のサイクル特性は向上できないためと考えられる。ま
た、負極側のゲル状電解質にVCが添加されていないサ
ンプル22では初回充放電効率も低下してしまってい
る。逆に、正極側のゲル状電解質にGLVを添加してV
Cを添加していないサンプル19では、高温保存後のサ
イクル特性が特に良好である。これは、VCがGBLと
異なり、正極上で酸化皮膜以外の酸化分解が起こりやす
く、正極にVCを添加したゲル状電解質を用いると、若
干、サイクル特性が劣化する原因と考えられる。
添加した場合の効果について調べた。
たサンプル1と同様にして作製した。
いた。先ず、フッ化ビニリデンに、ヘキサフルオロプロ
ピレンが7重量%の割合で共重合された、その分子量が
重量平均分子量で70万である高分子(A)と31万で
ある高分子(B)とを、A:B=9:1の重量比で混合
したマトリックス高分子と、非水電解液とポリマーの溶
剤であるジメチルカーボネート(DMC)とをそれぞれ
重量比1:4:8の割合で混合したものを、70℃にて
攪拌し溶解させ、ゾル状の電解質とした。
て後掲する化合物1を用い、非水溶媒として、EC(エ
チレンカーボネート):PC(プロピレンカーボネー
ト):化合物1=57:38:5(重量比)となるよう
に混合し、電解質塩として六フッ化燐酸リチウム(Li
PF6)を用い、0.8mol/kgとなるように調製
した。
の面上に、バーコーターを用いて塗布し、70℃の恒温
槽で溶剤を揮発させてゲル状電解質を形成させた。そし
て、この正極と負極とを積層し、平たく巻回して電池素
子を作製し、これをラミネートフィルムに減圧封入する
ことによりゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で54:3
6:10の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で36:2
4:40の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で30:2
0:50の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で59.4:
39.6:1の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと
以外は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を
作製した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で59.7:
39.8:0.5の割合で混合されてなる溶媒を用いた
こと以外は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
媒として、EC:PC:ビニレンカーボネート(V
C):化合物1が重量比で56.4:37.6:3:3
の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外は、サン
プル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化合物2が重量比で57:3
8:5を用いたこと以外は、サンプル24と同様にして
ゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化合物3が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物4が重量比で57:3
8:5を用いたこと以外は、サンプル24と同様にして
ゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化合物5が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外は
サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製し
た。
媒として、EC:PC:化合物6が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物7が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物8が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物9が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物10が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物11が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物12が重量比で57:3
8:5の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外
は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製
した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で51.0:
34.0:15の割合で混合されてなる溶媒を用いたこ
と以外は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電池
を作製した。
媒として、EC:PC:化合物1が重量比で59.9:
39.9:0.2の割合で混合されてなる溶媒を用いた
こと以外は、サンプル24と同様にしてゲル状電解質電
池を作製した。
媒として、EC:PCが重量比で60.0:40.0の
割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以外は、サンプ
ル24と同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
化アルキルラクトン化合物1〜化合物12の構造式化1
〜化12を以下に示す。
プル電池について、サイクル特性を評価した。まず各電
池に対して、23℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、電
流0.2C、10時間の条件で定電流定電圧充電を行っ
た。次に23℃恒温槽中で、1Cの定電流放電を終止電
圧3.0Vまで行った後、上限電圧4.2V、電流1
C、3時間の条件で定電流定電圧充電を行ない、それを
多数繰り返した。このサイクル毎に得られた放電容量の
経時変化を測定し、2サイクル目の放電容量と500サ
イクル目の放電容量の比率を次式により求めることで評
価した。
の放電容量)/(3サイクル目の放電容量)×100 サンプル24〜サンプル44のゲル状電解質電池につい
て、サイクル特性の評価結果を表4に示す。
化合物1を用いていないサンプル44と比較して、ゲル
状電解質に化合物1を用いているサンプル24〜サンプ
ル30では、サイクル特性が良好であることがわかる。
これは、酸化電位の高いフッ化アルキルラクトンを用い
たことでサイクル特性を向上できたためと考えられる。
しかしながら、サンプル42での化合物1が多すぎる場
合や、サンプル43での、化合物1が少量である場合に
はサイクル特性が改善されていない。つまり、フッ化ア
ルキルラクトンの添加量には最適比が存在し、0.5重
量%以上、50重量%以下の範囲が好ましく、1重量%
以上、40重量%以下の範囲がより好ましいことがわか
る。また、他のフッ化アルキルラクトン化合物2〜化合
物12を用いたサンプル31〜サンプル41でも同様に
サイクル特性を向上できることがわかった。
加した場合の効果について調べた。
たサンプル1と同様にして作製した。
いた。先ず、フッ化ビニリデンに、ヘキサフルオロプロ
ピレンが7重量%の割合で共重合された、その分子量が
重量平均分子量で70万である高分子(A)と31万で
ある高分子(B)とを、A:B=9:1の重量比で混合
したマトリックス高分子と、非水電解液とポリマーの溶
剤であるジメチルカーボネート(DMC)とをそれぞれ
重量比1:4:8の割合で混合したものを、70℃にて
攪拌し溶解させ、ゾル状の電解質とした。
レンカーボネート):PC(プロピレンカーボネー
ト):β−プロピルラクトン=59.4:39.6:1
(重量比)となるように混合し、電解質塩として六フッ
化燐酸リチウム(LiPF6)を用い、0.8mol/
kgとなるように調製した。
の面上に、バーコーターを用いて塗布し、70℃の恒温
槽で溶剤を揮発させてゲル状電解質を形成させた。そし
て、この正極と負極とを積層し、平たく巻回して電池素
子を作製し、これをラミネートフィルムに減圧封入する
ことによりゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:化1が重量比で58.2:3
8.8:3の割合で混合されてなる溶媒を用いたこと以
外は、サンプル45と同様にしてゲル状電解質電池を作
製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で57.0:38.0:5の割合で混合されてなる溶媒
を用いたこと以外は、サンプル45と同様にしてゲル状
電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で59.7:39.8:0.5の割合で混合されてなる
溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様にしてゲ
ル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で59.94:39.96:0.1の割合で混合されて
なる溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様にし
てゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で59.97:39.98:0.05の割合で混合され
てなる溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様に
してゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で60.0:40.0:0.1の割合で混合されてなる
溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様にしてゲ
ル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で54.0:36.0:10.0の割合で混合されてな
る溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同様にして
ゲル状電解質電池を作製した。
媒として、EC:PC:β−プロピルラクトンが重量比
で59.994:39.996:0.01の割合で混合
されてなる溶媒を用いたこと以外は、サンプル45と同
様にしてゲル状電解質電池を作製した。
プル電池について、初回充放電効率、低温保存後のサイ
クル特性を評価した。
対して、23℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、電流
0.2C、10時間の条件で定電流定電圧充電を行っ
た。次に、23℃恒温槽中で、0.2Cの定電流放電を
終止電圧3.0Vまで行った。初回充放電効率は、得ら
れた初回放電容量と初回充電容量との比を次式により求
めることで評価した。
/(初回充電容量)×100 低温サイクル特性については、まず各電池に対して、2
3℃雰囲気中で、上限電圧4.2V、電流0.2C、1
0時間の条件で定電流定電圧充電を行った。次に23℃
恒温槽中で、0.5Cの定電流放電を終止電圧3.0V
まで行った後、上限電圧4.2V、電流0.5C、5時
間の条件で定電流定電圧充電を行なった。その後、電池
を−20℃恒温槽中で3時間保存した。そして各電池に
対して、−20℃恒温槽中で、0.5Cの定電流放電を
終止電圧3.0Vまで行った。この得られた−20℃の
放電容量を測定し、3サイクル目の放電容量と250サ
イクル目の放電容量の比率を次式により求めることで評
価した。
(23℃の放電容量)×100 サンプル45〜サンプル53のゲル状電解質電池につい
て、初回充放電効率、サイクル特性の評価結果を表5に
示す。
β−プロピルラクトンを用いていないサンプル51と比
較して、ゲル状電解質にβ−プロピルラクトンを用いた
サンプル45〜サンプル50では、初回充放電効率が良
好であることがわかる。これは、β−プロピルラクトン
が初充電時に負極上で分解し、その分解で皮膜を生成し
たことで、ECやPCの負極上での分解を抑え、初回充
放電効率が向上したためと考えられる。しかしながら、
β−プロピルラクトンが多すぎるサンプル52では、低
温特性が低下してしまっている。これは、負極上での皮
膜の厚みが厚くなりすぎたことで負極の抵抗が高くなっ
たためではないかと考えられる。また、β−プロピルラ
クトンが少量であるサンプル53の場合には初回充放電
効率が改善されていない。つまり、β−プロピルラクト
ンの添加量には最適比が存在し、0.05重量%以上、
5重量%以下の範囲が好ましく、0.1重量%以上、3
重量%以下の範囲がより好ましいことがわかる。
ネート又は環状エステル化合物を添加することで、高温
保存後のサイクル特性に優れた非水電解質二次電池を実
現することができる。
であって、外装フィルム中に電池素子が収容される状態
を示す斜視図である。
ゲル状電解質層、5 セパレータ、 6 電池素子、
7 外装フィルム、 8 正極リード、9 負極リー
ド、 10 樹脂フィルム
Claims (13)
- 【請求項1】 リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ
可能な正極と、リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ
可能な負極と、正極と負極との間に介在され、高分子化
合物に低粘性化合物を混合又は溶解させた非流動化非水
電解質又はゲル状電解質とを備えた非水電解質二次電池
であって、 上記低粘性化合物に、不飽和カーボネート又は環状エス
テル化合物の少なくとも1種が添加されていることを特
徴とする非水電解質二次電池。 - 【請求項2】 リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ
可能な正極と、リチウムを電気化学的にドープ脱ドープ
可能な負極と、正極と負極との間に介在され、高分子化
合物に低粘性化合物を混合又は溶解させた非流動化非水
電解質又はゲル状電解質とを備えた非水電解質二次電池
であって、 上記低粘性化合物に、不飽和カーボネート又は環状ラク
トン化合物の少なくとも1種が添加されていることを特
徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項3】 上記低粘性化合物にビニレンカーボネー
ト又はγ−バレロラクトンの少なくとも1種が添加され
ていることを特徴とする請求項2記載の非水電解質二次
電池。 - 【請求項4】 上記ビニレンカーボネートの添加量が、
低粘性化合物の0.2重量%以上、4重量%以下の範囲
であることを特徴とする請求項3記載の非水電解質二次
電池。 - 【請求項5】 上記γ−バレロラクトンの添加量が、低
粘性化合物の0.5重量%以上、10重量%以下の範囲
であることを特徴とする請求項3記載の非水電解質二次
電池。 - 【請求項6】 正極側のゲル状電解質にγ−ブチロラク
トンが添加され、負極側のゲル状電解質にビニレンカー
ボネートとγ−バレロラクトンとが添加されていること
を特徴とする請求項3記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項7】 正極側のゲル状電解質にγ−バレロラク
トンが添加され、負極のゲル状電解質にビニレンカーボ
ネートが添加されていることを特徴とする請求項3記載
の非水電解質二次電池。 - 【請求項8】 上記低粘性化合物に一般構造式Aで表さ
れるフッ化アルキルラクトンが添加されていることを特
徴とする請求項2記載の非水電解質二次電池。 【化1】 - 【請求項9】 上記フッ化アルキルラクトンの添加量
が、低粘性化合物の0.5重量%以上、50重量%以下
の範囲であることを特徴とする請求項8記載の非水電解
質二次電池。 - 【請求項10】 上記低粘性化合物にβ−プロピルラク
トンが添加されていること特徴とする請求項2記載の非
水電解質二次電池。 - 【請求項11】 上記β−プロピルラクトンの添加量
が、低粘性化合物の0.05重量%以上、5重量%以下
の範囲であることを特徴とする請求項10記載の非水電
解質二次電池。 - 【請求項12】 上記正極及び負極は、帯状の集電体の
両面に活物質層が形成されてなり、当該正極及び負極
は、セパレータを介して積層され長手方向に多数回巻回
されていることを特徴とする請求項1記載の非水電解質
二次電池。 - 【請求項13】 上記高分子化合物は、フッ素化合物で
あることを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電
池。
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