JP2003197014A - 自動車用前照灯 - Google Patents

自動車用前照灯

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JP2003197014A JP2001393699A JP2001393699A JP2003197014A JP 2003197014 A JP2003197014 A JP 2003197014A JP 2001393699 A JP2001393699 A JP 2001393699A JP 2001393699 A JP2001393699 A JP 2001393699A JP 2003197014 A JP2003197014 A JP 2003197014A
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真治 鍵山
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晃久 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】放電バルブから前方に出射する光を配光として
有効利用する。 【解決手段】アークチューブ32の下方出射光を遮光
し、かつアークチューブ32の前方出射光を反射してア
ークチューブ32の斜め後方下向きに導くサブリフレク
ター40とを備え、有効反射面22を、アークチューブ
32からの直射光を前方に反射する第1の面22Aと、
サブリフレクター40を介して導かれた光を前方に反射
する第2の面22Bで構成し、アークチューブ32の直
射光(白色光)L1を第1の面22Aで反射して形成し
た第1の配光P1を、アークチューブ32の前方出射光
(白色光)L2をサブリフレクター40と第2の面22
Bで反射して形成する第2の配光パターンP2で補い、
アークチューブ32の下方出射光(黄色光)をサブリフ
レクター40の一部46で遮光して配光に混ざらず、ア
ークチューブ32の前方出射光(白色光)L2を有効に
利用した白色配光が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源である放電バ
ルブのアークチューブ後方に配置したメインリフレクタ
ーで反射して配光をとる自動車用前照灯に係り、特にア
ークチューブから前方に出射した光を前方のサブリフレ
クターで後方に反射しさらにメインリフレクターで前方
に反射することで配光として有効利用する自動車用前照
灯に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用前照灯において、サブリフレク
ターを設けて光源から前方に出射する光を配光として有
効利用する従来技術としては、米国特許第458760
1号が知られている。これは、図12に示すように、メ
インリフレクター1の前方に第1,第2の光源3,5を
設け、第1,第2の光源3,5の前方にサブリフレクタ
ー2を設け、第2の光源5から前方に向かう光をサブリ
フレクター2で後方に反射し、さらにメインリフレクタ
ー1で前方に反射することで、第2の光源5から前方に
向かう光を遮光することなく配光として有効に利用でき
るというものである。
【0003】また、アークチューブ内の対向電極間の放
電によって発光する放電バルブは、発光量が大きく長寿
命である等、利点が多いことから、近年ではヘッドラン
プなどの自動車用前照灯の光源として広く利用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、前記した放電
バルブを単一光源として米国特許第4587601号に
示すような「サブリフレクターによって光を有効利用す
る前照灯」に適用しようとした場合には、以下の問題が
生じる。
【0005】第1に、放電バルブの発光部であるアーク
チューブ(の密閉ガラス球)内には、NaIやScI
等の発光物質である金属沃化物が過飽和状態で封入され
ており、密閉ガラス球内底部には液状の金属沃化物がた
まった状態となっている。このため、アークチューブ
(の密閉ガラス球)から下方に出射する光は黄色を帯び
て、白色の配光を形成する上で好ましくない。従って、
アークチューブ(の密閉ガラス球)から下方に出射する
光を遮光する必要がある。
【0006】第2に、アークチューブ(の密閉ガラス
球)から前方に出射する光は白色で、これは配光として
有効に利用する必要があるが、メインリフレクターに設
けられた有効反射面は、単一光源からの直射光を反射し
て所定の配光を得るために設計されたもので、この有効
反射面にサブリフレクターで反射した光(直射光とは入
射角の異なる光)を導いたとしても、配光に寄与するど
ころかグレア光の発生につながるおそれがあり、そのま
までは使えない。
【0007】そこで、発明者は、サブリフレクターに、
アークチューブ(の密閉ガラス球)から下方に出射する
光を遮光する機能を持たせるとともに、メインリフレク
ターには、光源からの直射光を反射する第1の有効反射
面とは別に、サブリフレクターで反射した光を反射する
第2の有効反射面を設けるようにすればよい、と考えて
試作を重ねた結果、好ましい結果が確認されたので、本
発明を提案するに至ったものである。
【0008】本発明は、前記従来技術の問題点および前
記した発明者の知見に鑑みてなされたもので、その目的
は、光源である放電バルブから前方に出射する光を配光
として有効利用できる自動車用前照灯を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するために、請求項1に係る自動車用前照灯において
は、光源である放電バルブと、前記放電バルブの発光部
であるアークチューブの後方にあって、前記アークチュ
ーブから出射した光を前方に反射する配光形成用の有効
反射面が設けられたリフレクターと、前記アークチュー
ブの前方から下方にかけて延在し、前記アークチューブ
から下方に出射した光を遮光するとともに、前記アーク
チューブから前方に出射した光を反射してアークチュー
ブの斜め後方下向きに導くサブリフレクターとを備え、
前記有効反射面を、前記アークチューブからの直射光を
前方に反射する第1の有効反射面と、前記サブリフレク
ターを介して導かれた光を前方に反射する第2の有効反
射面で構成するようにした。 (作用)アークチューブから出射してアークチューブの
下方および前方以外に向かう光(サブリフレクターに向
かう光以外の光(白色光))は、リフレクターの第1の
有効反射面に導かれ、ここで反射されて所定の第1の配
光パターンを形成する。
【0010】また、アークチューブから前方に出射した
光(白色光)は、サブリフレクターでアークチューブの
斜め後方下向きに反射されてリフレクターの第2の有効
反射面に導かれ、ここで前方に反射されて前記第1の配
光パターンを補う所定の第2の配光パターンを形成す
る。
【0011】また、アークチューブから下方に出射した
光(黄色光)は、サブリフレクターにおけるアークチュ
ーブ下方延在領域で遮光され、黄色光が配光に混ざらな
い。
【0012】請求項2においては、請求項1に記載の自
動車用前照灯において、前記サブリフレクターは、前記
アークチューブの前方を覆うように配置され、前記アー
クチューブに臨む背面側に反射面が形成されたキャップ
型のサブリフレクター本体と、前記サブリフレクター本
体から前記アークチューブに沿って後方に延出し、前記
アークチューブから下方に出射した光を遮光する遮光部
材として機能する脚であるプレート状延出部とを備え、
前記プレート状延出部には、前記サブリフレクター本体
の反射面で反射されて前記第2の有効反射面に向かう光
の通過を許容する開口部を設けるように構成した。 (作用)脚であるプレート状延出部をリフレクターに取
着することで、サブリフレクターをアークチューブに対
する所定位置に配置できる。
【0013】アークチューブから下方に出射した黄色光
は、アークチューブの下方に延在するプレート状延出部
によって確実に遮光されるので、配光に黄色光が混ざる
おそれはない。
【0014】また、遮光部材として機能するプレート状
延出部は、アークチューブの前方出射光(白色光)がサ
ブリフレクター本体の反射面で反射されてリフレクター
の第2の有効反射面に向かう光路を横切るように延在し
ているが、このプレート状延出部には、前記した光(サ
ブリフレクター本体の反射面で反射されてリフレクター
の第2の有効反射面に向かうの光)の光路に対応する開
口部が設けられており、反射面で反射されて第2の有効
反射面に向かうアークチューブの前方出射光(白色光)
は、この開口部を通過することで第2の有効反射面に正
確に導かれる。
【0015】請求項3においては、請求項2に記載の自
動車用前照灯において、前記サブリフレクター本体の反
射面を、前記アークチューブの放電中心および前記プレ
ート状延出部の開口部を第1,第2焦点とする楕円体反
射面で構成するようにした。 (作用)サブリフレクターの反射面で反射されてリフレ
クターの第2の有効反射面に向かう光は、サブリフレク
ターの反射面の第2焦点であるプレート状延出部の開口
部に集光するので、サブリフレクターで反射された光
(白色光)すべてがリフレクターの第2の有効反射面に
導かれる。
【0016】また、プレート状延出部の開口部に光源が
あるものとして第2の有効反射面を設計すればよい。即
ち、第2の有効反射面の形状を、サブリフレクターの反
射面の第2焦点である開口部を焦点とする所定の面形状
に形成することで、所定の第2の配光パターンを形成で
きる。
【0017】請求項4においては、請求項3に記載の自
動車用前照灯において、前記サブリフレクター本体の反
射面における左半分の領域と右半分の領域それぞれの第
2焦点を、前記アークチューブの管外形から左右方向外
側に離間する位置となるように構成した。 (作用)サブリフレクター本体の左右半分の反射面領域
で反射した光は、それぞれアークチューブの管外形から
左右方向外側に離間する第2焦点を通って、リフレクタ
ーの第2の有効反射面に向かう。このため、アークチュ
ーブの前方出射光(白色光)がサブリフレクター本体の
反射面で反射されてリフレクターの第2の有効反射面に
向かう際に、アークチューブと干渉して蹴られるとか屈
折する等の不具合がない。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0019】図1〜図5は、本発明の第1の実施例を示
し、図1は本発明の第1の実施例である自動車用ヘッド
ランプの縦断面図、図2はアークチューブの前方に配置
されるサブリフレクターを示し、(a)は同サブリフレ
クターの斜視図、(b)は同サブリフレクターの正面
図、(c)は同サブリフレクターの側面図である。図3
同サブリフレクターの縦断面図(図2(b)に示すII
I−III線に沿う断面図)、図4はサブリフレクター
の水平断面図(図2(b)に示すIV−IV線に沿う断
面図)、図5はヘッドランプの配光パターンを示す図で
ある。
【0020】ヘッドランプは、図1に示されるように、
容器状の合成樹脂製ランプボディ12の前面開口部に透
明な前面カバー14が組み付けられて灯室Sが画成さ
れ、この灯室S内に、すれ違いビーム形成用の光源ユニ
ット12が収容されており、この光源ユニット12(ラ
ンプの光軸L)は、図示しないエイミング機構によって
上下左右方向に傾動調整可能に設けられている。
【0021】光源ユニット12は、前面側に有効反射面
22を形成したリフレクター20に、光源である放電バ
ルブ30とサブリフレクター40Aを挿着一体化した構
造で、リフレクター20の後頂部に設けられたバルブ挿
着孔13に挿着された放電バルブ30は、リフレクター
20の有効反射面22の前方にアークチューブ32が延
出し、バルブ挿着孔13にその脚部48を貫通するよう
にして挿着されたサブリフレクター40Aは、アークチ
ューブ32の前方から下方を覆うように延在している。
【0022】リフレクター20の有効反射面22は、バ
ルブ挿着孔13より上方に設けられている第1の有効反
射面22Aと、バルブ挿着孔13近傍であって、アーク
チューブ32の真下に設けられている第2の有効反射面
22Bを備えている。
【0023】放電バルブ30は、自動車用ヘッドランプ
用の光源として用いられる型式名D2SやD2Rと称さ
れる放電バルブで、絶縁性プラグ31の前方に石英ガラ
ス等からなるアークチューブ32が延出する構造で、ア
ークチューブ32の長手方向ほぼ中央位置には、電極3
4a,34bが対設され、Hg,NaI,ScI等の
発光物質が希ガスとともに封入された放電発光部である
密閉ガラス球33が設けられている。そして、リフレク
ター20に放電バルブ30を挿着した状態において、ア
ークチューブ32の放電軸(対向電極を結ぶ軸)は、ラ
ンプの光軸であるリフレクター20の光軸Lに一致した
形態となっている。なお、図1に示す符号36は、放電
バルブ30(の対向電極間)に高圧を印加して放電を開
始させる点灯回路と放電バルブ30(の対向電極間)に
安定した放電を継続させるためのバラスト回路とを一体
化した点灯回路・バラスト回路ユニットで、この点灯回
路・バラスト回路ユニット36からランプボディ12内
に導出した出力コード37は、コネクタ38を介して放
電バルブ30の後端部に接続されている。
【0024】サブリフレクター40Aは、図1に示すよ
うに、アークチューブ32の前方を覆うように配置さ
れ、放電バルブ30のシェードの役目も果たし、アーク
チューブ32に臨む背面側に反射面43が形成されたキ
ャップ型のサブリフレクター本体42と、サブリフレク
ター本体42下部からアークチューブ32に沿って後方
に延出し、アークチューブ32から下方に出射した光を
遮光する遮光部材として機能する脚である幅広の水平プ
レート状延出部46とを備えて構成されている。そし
て、サブリフレクター40Aは、脚である水平プレート
状延出部46のL字型先端部47をバルブ挿着孔13に
係合させ、ねじなどの所定の固定手段によって固定する
ことで、アークチューブ32(における発光部である密
閉ガラス球33)に対し位置決め固定されている。
【0025】そして、アークチューブ32から出射しサ
ブリフレクター40Aと干渉しない光(サブリフレクタ
ー40Aに向かう光以外の光(白色光))は、リフレク
ター20の第1の有効反射面22Aに導かれ、ここで図
1符号L1に示すように前方に反射されて、図5に示す
ように、カットラインC.L.をもつすれ違い用の第1
の配光パターンP1が形成される。
【0026】また、サブリフレクター本体42に設けら
れた反射面43は、アークチューブ32から前方に出射
した光を斜め後方下向きに反射して、リフレクター20
の第2の有効反射面22Bに導く分割反射面43で構成
され、水平プレート状延出部46の延出先端部寄りに
は、分割反射面43で反射されて第2の有効反射面22
Bに向かう光の通過を許容する開口部48が設けられて
いる。
【0027】即ち、図3に示すように、リフレクター2
0の光軸(アークチューブの放電軸)Lより下側の分割
反射面43(43a,43b)は、密閉ガラス球33内
の前方電極34aを第1焦点F1、開口部前縁48aを
第2焦点F2とする楕円曲面で構成され、一方、光軸L
より上側の分割反射面43(43c,43d)は、密閉
ガラス球33内の後方電極34bを第1焦点F1、開口
部前縁48aを第2焦点F2とする楕円曲面に形成され
て、分割反射面43で反射した光のほとんどが開口部4
8を通過できるように構成されている。このため、アー
クチューブ32から前方に出射した光(白色光)は、サ
ブリフレクター40Aの分割反射面43で反射され、開
口部48を通過することで第2の有効反射面22Bに正
確に導かれる。
【0028】また、図4に示すように、ランプを正面視
した光軸Lより左側半分の分割反射面43a1〜43d
1の第2焦点F2と左側半分の分割反射面43a2〜4
3d2の第2焦点F2は、リフレクター20の光軸(ア
ークチューブ32の放電軸)Lを挟んでアークチューブ
32の管外形の左右方向外側となる離間位置に設定され
ている。この第2焦点F2,F2の左右離間配置構成に
よって、図4に示すように、左右半分の分割反射面で反
射した光は、それぞれアークチューブ32の管外形の外
側を通って第2焦点F2,F2を通過する。即ち、サブ
リフレクター40の分割反射面43で反射して第2の有
効反射面22Bに向かう光がアークチューブ32と干渉
して蹴られるとか屈折する等といった不具合がない。
【0029】このため、アークチューブ32から前方に
出射した光(白色光)は、図1符号L2で示されるよう
に、サブリフレクター40Aの分割反射面43で反射さ
れた光が損失することなく有効にリフレクター20の第
2の有効反射面22Bに導かれ、ここで前方に反射され
て、図5に示すように、第1の配光パターンP1より拡
散されて第1の配光パターンP1を補う第2の配光パタ
ーンP2を形成する。そして、第1の配光パターンP1
と第2の配光パターンP2が合成されて、所定のヘッド
ランプの白色の配光が得られる。
【0030】また、図3の破線矢印L3に示すように、
アークチューブ32(の密閉ガラス球33)から下方に
出射した光は、密閉ガラス球33内底部にたまっている
NaIやScI3等の金属沃化物の黄色を帯びている
が、アークチューブ32の下方に延在する幅広の水平プ
レート状延出部46によって確実に遮光されるので、配
光パターンP1,P2で構成されるランプの配光に黄色
光が混ざるおそれはない。
【0031】なお、前記した実施例では、サブリフレク
ター40の分割反射面43の左側半分と右側半分の全体
の第2焦点が左右方向に離間するように構成されている
が、光軸Lより下側の分割反射面43a,43bでの反
射光の光路(後方斜め下向きの光路)は元々アークチュ
ーブ32と干渉しないので、光軸Lより上側の分割反射
面43c,43dにおける左右の領域についてだけ、第
2焦点を左右に離間させる構成としてもよい。
【0032】図6および7は、本発明の第2の実施例で
ある自動車用ヘッドランプを示すもので、図6は同ヘッ
ドランプの要部であるアークチューブの前方に配置され
るサブリフレクターを示し、(a)は同サブリフレクタ
ーの斜視図、(b)は同サブリフレクターの側面図、図
7は同前照灯の縦断面図、図8は同サブリフレクターの
縦断面図である。
【0033】この第2の実施例では、サブリフレクター
40Bの水平プレート状延出部46に設けられている開
口部48の後縁部48bに沿って立壁49が設けられ、
この立壁49の前面側に反射面49aが設けられてお
り、開口部48を外れて飛来する光は、この反射面49
aで反射して開口部48を通過し下方の第3の有効反射
面22Cに導かれるようになっている。即ち、アークチ
ューブ32から前方に出射した光(白色光)は、サブリ
フレクター42の反射面43で反射されるものの、反射
光のすべてが開口部48を通過できるものではなく、開
口部48から外れた光L2’も一部存在する。このよう
な開口部48から外れた光L2’を立壁48の反射面4
9aで反射して、リフレクター20の第2の有効反射面
22Bの前方に設けた第3の反射面22Cに導き前方に
反射することで、アークチューブ32から前方に出射し
た光(白色光)をより有効に利用できる。
【0034】その他は前記第1の実施例と同一であり、
同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略す
る。
【0035】図8は、本発明の第3の実施例である自動
車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の
光源ユニットの縦断面図である。
【0036】この第3の実施例では、サブリフレクター
40Cの水平プレート状延出部46におけるL字型先端
部47の前面側に、開口部48に対応する所定の幅をも
つ段差部50が形成され、この段差部50の前面側に、
アークチューブ32から前方に出射しサブリフレクター
40Cの反射面43で反射されて開口部48を通過した
光を、リフレクター20の第2の有効反射面22Dに導
く凹曲面形状の反射面51が設けられている。
【0037】その他は前記第1の実施例と同一であり、
同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略す
る。
【0038】図9は、本発明の第4の実施例である自動
車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用の
光源ユニットの縦断面図である。
【0039】この第4の実施例では、サブリフレクター
40D背面側の反射面44が、アークチューブ32の放
電中心Cを第1焦点F1とし、リフレクター20の後方
の所定の点を第2焦点F2とする楕円凹曲面で構成され
ている。
【0040】また、反射面44は、アークチューブ32
の密閉ガラス球33の真下位置まで延びるとともに、反
射面44と第2焦点F2間には、前面に反射面60aを
形成した立壁60が配置された構造で、サブリフレクタ
ー40Dの後方延出部46に設けた開口部48の前縁4
8cは、反射面60aに対し第2焦点F2と対称の位置
となるように構成されている。また、開口部48の前縁
48cの周辺は、アークチューブ32(の密閉ガラス球
33)から下方に出射した黄色光を遮光する遮光シェー
ド62で構成されて、アークチューブ32の密閉ガラス
球33から下方に出射した黄色光Lを遮光する。
【0041】また、リフレクター20の第2の有効反射
面22Eは、開口部48の前縁48cを焦点F2’とす
る放物面で構成されて、アークチューブ32から前方に
出射した光(白色光)は、サブリフレクター40D背面
側の反射面44で反射され、立壁状の平面面60aで反
射されてリフレクター20の第2の有効反射面22Dに
導かれ、ここで前方に反射されて所定の第2の配光パタ
ーンP2が形成される。
【0042】その他は前記第1の実施例と同一であり、
同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略す
る。
【0043】図10は、本発明の第5の実施例である自
動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用
の光源ユニットの縦断面図である。
【0044】この第5の実施例では、サブリフレクター
40Eの水平延出部46におけるL字型先端部47を、
リフレクター20の内側に配置固定できるように構成さ
れている。そして、L字型先端部47の前面側には、ア
ークチューブ32から前方に出射しサブリフレクター4
0Dの反射面43で反射されて開口部48を通過した光
をリフレクター20の第2の有効反射面22Fに導く反
射面62が設けられている。
【0045】その他は前記第1の実施例と同一であり、
同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略す
る。
【0046】図11は、本発明の第6の実施例である自
動車用ヘッドランプの要部であるすれ違いビーム形成用
の光源ユニットの縦断面図である。
【0047】この第6の実施例では、サブリフレクター
40Fの背面側の反射面44が、放電中心Cを第1焦点
F1とし、リフレクター20の後方の点を第2焦点F2
とする楕円曲面で形成されている。また、サブリフレク
ター40Fのプレート状水平延出部46には、アークチ
ューブ32の密閉ガラス球33の真下に対応する領域を
除いて、開口部48が設けられて、サブリフレクター4
0Fの反射面44で反射された光の大半はこの開口部4
8を通過できる。
【0048】また、開口部48の後縁部を形成する立壁
63の前面に設けられた反射面64は、サブリフレクタ
ー40Fの反射面44の第2焦点F2を第1焦点F1’
とし、光軸L上にあってこの第1焦点F1’の真上に位
置する点を第2焦点F2’とする楕円反射面で構成され
て、アークチューブ32(の密閉ガラス球33)から前
方に出射した光(白色光)は、サブリフレクター40F
の反射面44で反射され、楕円反射面64で反射されて
リフレクター20の第2の有効反射面22Gに導かれ、
ここで前方に反射されて所定の第2の配光パターンP2
が形成される。
【0049】その他は前記第1の実施例と同一であり、
同一の符号を付すことで、その重複した説明は省略す
る。
【0050】なお、前記した種々の実施例では、本発明
をすれ違いビーム形成用の自動車用のヘッドランプにつ
いて説明したが、フォグランプその他の自動車用の前照
灯にも適用できる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る自動車用ヘッドランプによれば、第1の有効反
射面で反射されて形成されるアークチューブの直射光
(白色光)による第1の配光パターンを、サブリフレク
ターと第2の有効反射面で反射されて形成されるアーク
チューブの前方出射光(白色光)による第2の配光パタ
ーンが補うとともに、アークチューブの下方出射光(黄
色光)はサブリフレクターの一部で遮光されて配光に混
ざらないので、アークチューブの前方出射光(白色光)
を有効に利用した白色配光が得られる。
【0052】請求項2によれば、アークチューブから前
方に出射しサブリフレクターの反射面で反射された光
(白色光)は、アークチューブから下方に出射した光
(黄色光)を遮光するプレート状延出部の開口部を通過
することで、プレート状延出部に遮光されることなく、
リフレクターの第2の有効反射面に的確に導かれて、ア
ークチューブの前方出射光を有効利用した黄色の混ざら
ない白色配光が得られる。
【0053】請求項3によれば、サブリフレクターで反
射したアークチューブの前方出射光(白色光)のほとん
どを配光として有効利用できるので、高光量の白色配光
が得られる。また、水平プレート状延出部の開口部を第
2の配光パターン形成用の光源位置とすることで、第2
の有効反射面形状の設計も容易である。
【0054】請求項4によれば、サブリフレクターの反
射面で反射されてリフレクターの第2の有効反射面に向
かうアークチューブの前方出射光(白色光)がアークチ
ューブと干渉しないので、サブリフレクターで反射した
アークチューブの前方出射光(白色光)のほとんどすべ
てを配光として確実に有効利用できるので、さらなる高
光量の白色配光が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの縦断面図である。
【図2】(a)はアークチューブの前方に配置さサブリ
フレクターの斜視図である。(b)は同サブリフレクタ
ーの正面図である。(c)は同サブリフレクターの側面
図である。
【図3】同サブリフレクターの縦断面図(図2(b)に
示すIII−III線に沿う断面図)である。
【図4】同サブリフレクターの水平断面図(図2(b)
に示すIV−IV線に沿う断面図)である。
【図5】ヘッドランプの配光パターンを示す図である。
【図6】(a)本発明の第2の実施例である自動車用ヘ
ッドランプの要部であるサブリフレクターの斜視図であ
る。 (b)同サブリフレクターの側面図である。
【図7】同サブリフレクターの縦断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニット
の縦断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニット
の縦断面図である。
【図10】本発明の第5の実施例である自動車用ヘッド
ランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニッ
トの縦断面図である。
【図11】本発明の第6の実施例である自動車用ヘッド
ランプの要部であるすれ違いビーム形成用の光源ユニッ
トの縦断面図である。
【図12】従来の前照灯の縦断面図である。
【符号の説明】 S 灯室 10 ランプボディ 12 光源ユニット 13 バルブ挿着孔 14 前面カバー 20 リフレクター 22A 第1の有効反射面 22B、22D〜22G 第2の有効反射面 30 光源である放電バルブ 32 放電バルブのアークチューブ 33 放電発光部である密閉ガラス球 34a,34b 放電電極 40A〜40F サブリフレクター 42 サブリフレクター本体 43,44 サブリフレクター背面に設けられた反射面 46 サブリフレクターの脚である水平プレート状延出
部 48 水平プレート状延出部に設けた光通過用の開口部 C 放電中心 F1 楕円反射面の第1焦点 F2 楕円反射面の第2焦点 L リフレクターの光軸(アークチューブの放電軸) L1 第1の有効反射面での反射光 L2 第2の有効反射面での反射光 P1 第1の配光パターン P2 第2の配光パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Y 101:00 (72)発明者 山田 晃久 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 (72)発明者 木下 雅夫 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 Fターム(参考) 3K042 AA08 AC06 BB03 BB12 BC01 BD05 BE09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源である放電バルブと、前記放電バル
    ブの発光部であるアークチューブの後方にあって、前記
    アークチューブから出射した光を前方に反射する配光形
    成用の有効反射面が設けられたリフレクターと、前記ア
    ークチューブの前方から下方にかけて延在し、前記アー
    クチューブから下方に出射した光を遮光するとともに、
    前記アークチューブから前方に出射した光を反射してア
    ークチューブの斜め後方下向きに導くサブリフレクター
    とを備え、前記有効反射面は、前記アークチューブから
    の直射光を前方に反射する第1の有効反射面と、前記サ
    ブリフレクターを介して導かれた光を前方に反射する第
    2の有効反射面で構成されたことを特徴とする自動車用
    前照灯。
  2. 【請求項2】 前記サブリフレクターは、前記アークチ
    ューブの前方を覆うように配置され、前記アークチュー
    ブに臨む背面側に反射面が形成されたキャップ型のサブ
    リフレクター本体と、前記サブリフレクター本体から前
    記アークチューブに沿って後方に延出し、前記アークチ
    ューブから下方に出射した光を遮光する遮光部材として
    機能する脚であるプレート状延出部とを備え、前記プレ
    ート状延出部には、前記サブリフレクター本体の反射面
    で反射されて前記第2の有効反射面に向かう光の通過を
    許容する開口部が設けられたことを特徴とする請求項1
    に記載の自動車用前照灯。
  3. 【請求項3】 前記サブリフレクター本体の反射面は、
    前記アークチューブの放電中心および前記プレート状延
    出部の開口部を第1,第2焦点とする楕円体反射面で構
    成されたことを特徴とする請求項2に記載の自動車用前
    照灯。
  4. 【請求項4】 前記サブリフレクター本体の反射面にお
    ける左半分の領域と右半分の領域それぞれの第2焦点
    が、前記アークチューブの管外形から左右方向外側に離
    間することを特徴とする請求項3に記載の自動車用前照
    灯。
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