JP2003197003A - 線状発光体およびそれを用いた誘導加熱調理器 - Google Patents
線状発光体およびそれを用いた誘導加熱調理器Info
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Abstract
い線状発光体を提供すること、およびこの線状発光体を
誘導加熱調理器の加熱部の表示に用いること。 【解決手段】 線状発光体10を光を反射する光反射層
13と光反射層13に対向して設けた光を外部に放射す
る発光面14とを有し、かつ光反射層13は塗装により
設ける構成とした。この構成により、塗装より得られた
光反射層13の反射が良いため鮮明な発光が得られると
ともに、膜厚の塗膜が得られるためこの部分からの光の
漏洩を少なくできる。また、この線状発光体を誘導加熱
調理器に用いると、トッププレート上に加熱部の範囲を
示す鮮明な図形を得ることができる。
Description
れを用いた誘導加熱調理器に関する。
えば、特開2000―222907号公報に記載されて
いるようなものがあった。図15は、前記公報に記載さ
れた線状発光体を示す。
光源2からの光を導光する断面円形の柱状の導光体3と
から構成されている。そして、導光体3の側面にその長
さ方向に沿って、少なくとも1本の帯状の光反射層4が
印刷により設けられている。この構成によって、光源2
から導光体3に入射した光は導光体3を進行する間に、
光反射層4によって光の一部が反射し、光反射層4と対
向する導光体3の部分より外部へ光を放射することによ
って、線状の発光が得られるということが開示されてい
る。
波電流を流し、高周波磁界を発生させ、加熱コイルと磁
気結合している鍋(負荷)に渦電流によるジュール熱を
発生させ、鍋自体を発熱させて調理を行う調理器であ
る。そのため炎が見えるガス調理器や加熱部が赤熱する
電気ヒータと違い加熱部を視覚的に捉えることが出来な
いという問題があった。
2001―160483号公報の図16に示すように、
誘導加熱コイルの下方に、扇状の導光体片5と扇状の様
に設けた光源6とで発光体の1ブロックとし、これらの
ブロックを組合わせて円環状の導光体を構成し、誘導加
熱コイルに通電し加熱すると光源6が点灯し、円環状の
導光体の外周部が発光面7で発光し誘導加熱調理器の上
部に設けたトッププレートの上面に円環状の模様を描く
ようにするということが記載されている。
うに円環状の導光体8の一部を切り欠き、この切欠いた
部分に光源9を当接した線状発光体を誘導加熱調理器に
用いることを提案した。
来の線状発光体の構成では、線状発光体の発光面より放
射される光の輝度が必ずしも十分でなかった。また、光
源から遠ざかると光の減衰率が大きく十分な明るさが得
られず、光源に近いところと遠いところとでは明暗の差
が大きく見ずらいものであった。そのため、さらに鮮明
な発光が得られる線状発光体が望まれていた。また、線
状発光体を誘導加熱調理器に用いる場合、見やすくする
ために光源の数を増やすと、線状発光が光源の部分で途
切れてしまうとともに、部品点数が多くなるため、価格
が高くなるという問題があった。
で、明暗の差が少なく、かつ鮮明な連続した線状が得や
すい線状発光体を提供すること、および、この線状発光
体を誘導加熱コイルの外周部に設け、対応する加熱部の
加熱範囲を明確に表示することができる誘導加熱調理器
を提供することを目的とする。
るために、本発明の線状発光体は、光を反射する光反射
層と前記光反射層に対向して設けた光を外部に放射する
発光面とを有し、かつ前記光反射層は塗装により設ける
構成とした。この構成により、塗装より得られた光反射
層の反射が良いため鮮明な発光が得られるとともに、厚
みのある塗膜が得られるためこの部分からの光の漏洩を
少なくできる。
前記光源の光を導光する導光体とを備え、前記導光体は
光を反射する光反射層と前記光反射層に対向して設けた
光を外部に放射する発光面とを有し、かつ前記光反射層
は前記発光面より放射される所定の光度を得るべく塗装
により設けた所定以上の厚みを有する塗膜とした線状発
光体とするものである。この構成により、光反射層は発
光面より放射される所定の光度を得るべく塗装により設
けた所定以上の厚みを有する塗膜としたので反射が良く
鮮明な発光が得られるとともに、この部分からの光の漏
洩が少なく遠方まで光が届くようにすることができ、明
暗の差を少なくできる。また、塗装により行うので、所
定以上の厚みを有する塗膜を得るのが容易で作業性が良
くなる。
の光を導光する導光体とを備え、前記導光体は光を反射
する光反射層と前記光反射層に対向して設けた光を外部
に放射する発光面とを有し、前記光反射層は接着剤から
なり、かつ接着剤で別部材と一体化している構成とし
た。この構成により、発光面以外からの光の漏洩をなく
すと共に,光反射層の厚みを均一にすることができ,発
光ムラを抑えて,より明るくすることができる。
の光を導光する導光体とを備え、前記光源の視野角を2
0°以上、30°以下としたことにより、入射部近辺で
の光の漏洩を少なくし、かつ光を遠方まで届くようにす
ることができる。
の光を導光する導光体とを備え、前記光源の輝度を10
00mcd以上、10000mcd以下で、かつ波長が
600nm以上、630nm以下としたことにより、鮮
明な赤色光が遠方まで得られる。
の光を導光する導光体とを備え、前記導光体の発光面に
導光体中を導光する光の進行方向に対して、スリットま
たは、貫通穴を設ける構成とすることにより、反射膜か
らの光反射にスリット部あるいは、貫通穴からの反射が
加わりスリット部上面あるいは、貫通穴上面の発光面か
らの発光を強くできる。そのため光源から離れた位置で
の光度の減少を抑えることができる。
の光を導光する導光体とを備え、前記導光体の内部ある
いは、光反射層に光を乱反射させる光乱反射物質を混入
する構成とすることにより、反射膜からの光反射に光乱
反射物質からの反射が加わり発光面からの発光を強くで
きる。そのため光源から離れた位置での光度の減少を抑
えることができる。
の光を導光する導光体とを備え、前記導光体の発光面と
光反射層との間にプリズム部を設け、前記プリズム部と
前記光反射層との間に前記光源を設ける構成とした。こ
の構成で、光反射層からの反射光と光源からの光とをプ
リズム部で反射し、発光面から発光するので発光面の発
光を増やすことができる。また、この様な構成をとるこ
とにより、光源の位置を自由に選択することができる。
源の光を導光する円環状の導光体と前記導光体に前記光
源の光を入光する少なくとも2つの入光部とを備え、前
記2つの入光部は交叉する構成としたことにより、入光
部間の距離を短くし、円環状で光路のほとんどない部分
を無くすことができ円環上の明るさの暗い部分を無くす
ことができる。
源の光を導光する円環状の導光体と前記導光体に前記光
源の光を入光する少なくとも2つの入光部とを備え、前
記2つの入光部を段違いに設ける構成としたことによ
り、光路が交叉し、干渉することによる損失を防ぐこと
ができる。
源の光を導光する円環状の導光体とを備え、前記光源を
前記円環状の導光体の内周および/または外周の外側に
設ける構成とすることにより、線状発光体の外形を小さ
くするとともに,入光部が光路を横切らないため円環部
全体を発光させることができる。
源の光を導光する複数の円弧状の導光体とを備え、前記
円弧状の導光体を全周が光るように円環状に組合わせる
構成としたことにより、一方の円弧状の導光体の入光部
から入った光が他方の円弧状の導光体の入光部に入るこ
とがないため,光の漏洩損失を少なくできる。
光源の光を導光する円環状の導光体と前記導光体に前記
光源の光を入光する入光部とを備え、入光面の断面形状
を導光体の断面形状と同一、または入光部の断面積の方
が、導光体の断面積よりも大きくする構成としたことに
より、入光部と円環部との境界面での光の漏洩を少なく
できる。
つの光源と前記光源の光を導光する円環状の導光体とを
備え、前記2つの光源を前記導光体中における各々の光
の進行方向が相反する方向になるように設ける構成とし
たことにより、光の減衰方向が相反する方向なのでお互
いに補い合い発光面の明暗の差を小さくできる。
3のいずれか1項に記載の線状発光体を用いているので
円環状の明暗の差が少なく、かつ鮮明な円環状の模様を
トッププレート上に描くことができる。
しながら説明する。なお、本発明でいう線状発光体と
は、発光部が線状に発光する発光体のことで、棒状体、
円環体または楕円環体などが該当する。
ける線状発光体の要部斜視図であり、図2の(a)は同
線状発光体の他の例の平面図であり、図2の(b)〜
(d)は同他の線状発光体A〜Dの断面図であり、図3
は光源の視野角の定義に関する模式図である。
て述べる。11は光源であり、電球や有機EL、LED
(発光ダイオード)などを用いる。特に発光ダイオード
は発光色が色々あり目的に応じて選択できるので好まし
い。12は光源11より入射した光を導光する導光体で
あり、アクリル樹脂、ポリカーボネイト、ポリアミド、
ポリイミドなどの合成樹脂、またはガラスなどの透明な
材料が用いられる。図1では断面が長方形である四辺形
を用いた場合の例である。13は導光体12の1辺に設
けられた光反射層である。この光反射層13はシリコン
塗料やウレタン塗料を塗布することにより得られる塗膜
より構成される。塗膜は光透過率が20%以下でかつ、
光反射率は80%以上が望ましい。なお、後述するよう
に光反射層13の構成により、発光面14より放射され
る光度が異なってくる。
ついて、以下その動作、作用について説明する。
導光する。そして、光の一部は光反射層13により反射
し発光面14より外部に放射する。このとき導光体12
は四辺形で構成され、光反射層13はその一辺に設けら
れているので、ここで反射した光は光反射層13に対応
する辺である発光面14より外部に発光する。発光面1
4は平面であるため発光面からの光の放射は平行となり
拡散し難くなる。このため導光体の光の進行方向に沿っ
て鮮明な線状の発光を得ることが出来る。もちろん、導
光体12の断面は四辺形に限らず円形であってもその他
の形状であっても良い。ただし、形状によって発光面か
ら発光する光の方向が異なり、例えば円形の場合では広
がりやすくなるため鮮明な線状は得にくくなる。
環状の導光体と同じ形状を有したもので、断面が四辺形
の導光体12を円環状に形成した場合を示している。こ
の円環状は一般には樹脂成型により得られる。
光反射層の構成、光源の輝度や視野角により影響を受け
る。以下これらの実験結果について述べる。
変えて発光面の明るさおよび鮮明さの比較をした。構成
材料としてはシリコン系接着剤、シリコン系不透光性塗
料、ウレタン系不透光性塗料、ホットメルト剤として用
いられる白色ガラスビーズ入り塗料および白色ガラスビ
ーズなし塗料、シリコン系印刷用溶液を用いた。また試
料は断面四角形の図2(a)に示す円環状のポリカーボ
ネイト樹脂からなる成型品の両端に光源を配し,A点お
よびB点の明るさおよび鮮明さを比較検討した。
びウレタン系不透光性塗料より得た塗膜を用いた光反射
層がA点とB点で最も明るく、かつ鮮明であった。シリ
コン系接着剤よりなる光反射層はA点でもB点でもシリ
コン系不透光性塗料、ウレタン系不透光性塗料に比べ暗
かった。これは接着剤が光を吸収するためと考えられ
る。また、ビ−ズ入りの塗料はA点およびB点で、ビー
ズなしの塗料はA点で夫々あまり明るくなかった。これ
はビーズが光を散乱し、導光体の側面より光が漏洩する
ためと考えられる。さらに、印刷により膜を設けた光反
射層はA点でもB点でもシリコン系不透光性塗料、ウレ
タン系不透光性塗料に比べ暗かった。これは印刷膜が薄
いためこの部分より光が漏洩したものと考えられる。
トアップになるがこの膜部分を補強することにより特性
を向上させることができると考えられる。また、図2
(b)〜(d)に示すように、発光面以外の面を光反射
層を形成する接着剤で光反射層カバー24を一体化させ
ることで,導光体12側面からの光の漏洩を少なくする
ことができ、光反射層カバー24内に接着剤を流し込む
ことで,光反射層の厚みを均一にして、発光ムラを低減
することができる。
の光源に近い部分の明るさをあかるくすることができる
が、光源から離れたところは暗くなる。(表1)はこの
関係を示した実験例である。
なるようにLEDの電源電圧を調整し、光源からの距離
が100mmおよび150mm地点の照度を測定した。
このとき、導光体12の発光面14を3mmとし、受光
面が5、10および15mmの場合を示す。前記程度の
断面積では視野角が20°以上、30°以下の場合が光
源に近いところも遠いところも最も明るくすることがで
きる。これは視野角が広いと発光した光線がすべて入射
されないか、または、導光体の光源近くの部分で外に漏
洩してしまうため光は遠くに達し難いためと考えられ
る。
導光体が誘導加熱調理器において設計的にも視覚的にも
適した寸法である。断面が円形の場合,光反射層の幅を
広くすると導光部が狭くなり,発光に必要な光量を入光
部から取り込むことが困難であり,逆に、光反射層の幅
を狭くすると、誘導加熱調理器使用時の立ち位置におい
て、指向性が強くなり,真上からしか視覚的に良好なも
のが得られない。なお、ここでいう視野角27とは、図
3に示すように、光源11の中心光度(または最大光
度)25の1/2光度方向26に位置する左右2点と光
源中心を結ぶ角度のことである。
の輝度と導光体の明るさとの関係を示したものである。
導光体としては図2に示したものを使用し、同図Aで示
した光源より3cmの距離、およびBで示した15cm
の距離だけ離れた地点での明るさを示している。輝度の
高い光源を用いると遠くまで明るくすることができるの
で使用する光源の数を少なくすることができる。誘導加
熱調理器においては円環状の直径が23cmぐらいなの
で、最低の明るさを0.5ルックスに設計すると輝度が
2000mcdの光源4個または5000mcdの光源
2個が必要となる。光源の個数を減らすためには輝度を
明るくすればするほど良く、LEDの数とバランスで輝
度は1000mcd〜10000mcdの範囲で発光が
可能であるが、誘導加熱調理器に用いるなど実用的には
輝度は、2000mcd以上、6000mcd以下がよ
い。
1と光源11の光を導光する導光体12とを備え、導光
体12は光を反射する光反射層13と光反射層13に対
向して設けた光を外部に放射する発光面14とを有し、
かつ光反射層13は発光面14より放射される所定の光
度を得るべく塗装により設けた所定以上の厚みを有する
塗膜としたので、反射層から光が漏れるのを抑制して発
行面14から所定の光度を得ることにより、よりはっき
りと線状の形状を表示することができる。例えば、誘導
加熱調理器の天板下方に配置された場合には、加熱部の
表示、あるいは他の表示をくっきりと表示することによ
り、使用者の使い勝手をより良くすることができる。ま
た、塗装にて塗膜(反射層12)を形成するので、印刷
で行うよりも厚みを得ることが容易である。なお、上記
で所定以上の光度とは、機器に収納配置されて、十分認
識できる光度をいうものであり、機器の種類あるいは使
用状態により異なるので、それらの条件を考慮して決め
ればよい。
く光らすための構成について説明する。なお、実施例1
と同じ構成部材には同じ符号を付し、その説明は省略す
る。
体の断面図である。図において、導光体の一部に複数の
スリット15を設けている。このスリット15は光の進
行方向に対してある角度を持って、すなわち導光体3に
斜めに設けられている。光源11の光は導光体12中を
導光し、スリット15で光の一部は反射し発光面14よ
り光反射層13からの光とともに外部へ発光する。この
とき、スリットは斜めに設けられているので、その投影
面に相当する面積だけ明るくなる。したがって、スリッ
トを設けた部分の明るさを明るくすることができる。光
源11より離れた位置にスリットを設けしかも光源11
から離れるにしたがいスリット15の間隔を狭くする
と、光源11から離れた位置での光度の減少を抑えるこ
とができる。
発光体Aの断面図である。図6において、導光体12の
発光面14の表面には多数の切り欠き16、すなわちス
リットを設けている。したがってこの部分の反射が多く
なり、この部分からの光度を強くすることができる。な
お、切り欠き16以外に凹凸を設けても同様な効果が得
られる。また、図5で説明したと同様に、光源11より
離れた位置に切り欠き16を設けしかも光源11から離
れるにしたがい切り欠き16の間隔を狭くすると、光源
11から離れた位置での光度の減少を抑えることができ
る。
発光体Bの断面図である。図7において、導光体12中
に多数の貫通孔を設けている。貫通孔17に光があたる
と、光は貫通孔17の光源側の面で反射し、図5および
図6で得られたと同様の効果が得られる。
発光体Cの断面図である。図8において、導光体12あ
るいは、光反射層13中に多数の気泡や金属紛あるいは
ガラス球等の光乱反射物質18を分散させて混入してい
る。これらの光乱反射物質に光があたるとここで光が乱
反射し、散乱光が光反射層13からの光に加わって発光
面14より発光する。そのため明るさが増す。したがっ
て、光乱反射物質18の濃度を光源から離れるにしたが
って高くすると発光面からの光度の減少を抑制すること
ができる。
の線状発光体Dの断面図であり、(b)はそのXX線断
面図である。図において、導光体12をL字状とし、そ
の一端に光反射層13を設け、他端を発光面としてい
る。そして、光反射層13と発光面14との間にプリズ
ム部19を設け、光反射層13とプリズム部19との間
に光源11が位置するようにしている。プリズム部19
は45°のC面カットで構成している。したがって、プ
リズム部19は光反射層13で反射した光と光源11か
らの光とを反射して発光面14より発光するため発光面
14の光度は高くなる。
つの方法を用いることにより発光面の光度の低下を抑え
ることができる。ただし、光源11の光度が同じであれ
ば、特に光を吸収したり、漏洩したりしなければ全体の
光量は一定であるから、光度の低下が少ないということ
は光が遠くに届きにくいに相当する。したがって、明暗
の差を少なくするためにはどこの明るさをあるいはどの
明るさを基準にするかを定め、場合によっては本実施例
の方法以外に遠くを明るくするため光源を追加する必要
がある。
て円環状の線状発光体に関し、特に、完全な円環状が得
られ、かつ円環の明るさが部分ごとであまり違わないよ
うにした構成について説明する。なお、実施例1と同じ
構成部材には同じ符号を付し、その説明は省略する。
光体の平面図である。図10において、円環状の線状発
光体は光源11と円環状の導光体20とよりなり、この
円環状の導光体20は円環部21と光源11からの光を
取り入れる入光部22とより構成されている。そして、
入光部22は円環部21の外周面の2ヶ所に設けられ、
一方の入光部22aは光源からの入射光が時計の針と同
じ方向に進行するように、他方の入光部22bは時計の
針と反対方向に進行するように取り付けられている。し
かも、入光部22aおよび入光部22bから円環部に入
射する光路が互いに交叉するようにしている。このよう
にすることにより、入光部22aと入光部22bとの距
離を短くすることができるとともに、入光部22aより
入射した光は一周して入光部22bに至り、逆に入光部
22bより入射した光は一周して入光部22aに至る。
したがって円環のどの部分にも光路が形成されるので円
環に暗くなる部分が生じ難くなる。
他の線状発光体Aの平面図であり、図11(b)は正面
図である。図に示すように、円環状の線状発光体の入光
部22aと入光部22とは重ならず段違いに設けてい
る。この構成にすると入光部22aの光路と入光部22
bの光路とが重ならないので,光の干渉による損失を避
けることができる。図11に示す線状発光体を一体成型
で設ける場合は、入光部22aと入光部22bとの間に
スリットを設ければ容易に作製できる。
体Bおよび他の線状発光体Cを示す平面図であり、図1
2(c)は他の線状発光体Cの正面図である。図12
(a)の他の線状発光体Bは入光部22を円環部21の
内外周面に沿って2ヶ所設けた場合であり、図12
(b)の他の線状発光体Cは入光部22を円環部21の
外周面に沿って2ヶ所設けた場合である。この構成にす
ることにより,線状発光体の外形を小さくするととも
に,入光部が光路を横切らないため円環部全体を発光さ
せることができる。入光部間が離れるとこの間は暗くな
るので、図12(a)の構成では入光部間をオーバラッ
プさせ、図12(b)の構成では入光部間に光源を追加
するようにすると良い。
状発光体Dの平面図で、円環を分割した形状の複数の円
弧状の導光体を組合わせ円環状の導光体としたものであ
る。この構成では一方の円弧状の導光体の入光部から入
った光が他方の円弧状の導光体の入光部に入ることがな
いため,光の漏洩損失を少なくできる。また部品が小形
となるため取り扱いが便利になる。さらに、左右対称形
状にも成形が可能となり,金型の小型化や多数個取りも
可能となる。
面形状を導光体の形状と同一にしたり、入光部の断面積
の方が、導光体の断面積より大きくしたりすると、この
部分からの光の漏洩が少なくなり効率が良くなる。
箇所に設けた場合を説明したが、導光体の長さが長くな
り、入光部よりはなれた位置の明るさが暗くなる場合は
光源をさらに増やせばよい。このとき、図10〜13で
示したように、2個の光源を一組として合計が偶数個に
なるように設けてもよいし、奇数個設け全体ができるだ
け均一に発光するように光源を適宜配置するようにして
も良い。
用いれば良いのはもちろんである。
記載した線状発光体を誘導加熱調理器に用いた場合につ
いて述べる。
熱調理器の断面模式図である。図において、24は誘導
加熱調理器の外郭を構成する本体であり、25は本体の
上部に設けたトッププレートである。また、26は被加
熱物を誘導加熱する誘導加熱コイルである。そして、2
7は光源28と導光体29とからなる環状の線状発光体
である。なお、30は制御部である。
イル26の周囲もしくは近傍に設けることによって、線
状発光体27は環状に発光する。このとき、線状発光体
27は実施例1〜3に記載した技術および構成を用いて
いるので、完全な環状の鮮明な図形をトッププレート上
に描くことができるので、火力感を表示したり、被加熱
調理器具の載置場所を明確にすることができる。しか
も、環状全体にわたって明暗の少ない図形を描くことが
できる。
発明によれば、明暗の差が少なく鮮明な線状が得やすい
線状発光体を提供することができる。また、請求項14
に記載の発明によれば、この線状発光体を誘導加熱コイ
ルの外周部に設け、対応する加熱部の加熱範囲を明確に
表示することができる。
視図
体Aの平面図 (b)本発明の実施例1における他の線状発光体Bの断
面図 (c)本発明の実施例1における他の線状発光体Cの断
面図 (d)本発明の実施例1における他の線状発光体Dの断
面図
体の明るさとの関係を示した図
断面図
断面図
断面図
体Dの断面図 (b)本発明の実施例2における他の線状発光体DのX
X線断面図
図
光体Aの平面図 (b)本発明の実施例3における他の線状発光体Aの正
面図
光体Bを示す平面図 (b)本発明の実施例3における他の線状発光体Cを示
す平面図 (c)本発明の実施例3における他の線状発光体Cの正
面図
の平面図
断面模式図
Claims (14)
- 【請求項1】 光源と前記光源の光を導光する導光体と
を備え、前記導光体は光を反射する光反射層と前記光反
射層に対向して設けた光を外部に放射する発光面とを有
し、かつ前記光反射層は前記発光面より放射される所定
の光度を得るべく塗装により設けた所定以上の厚みを有
する塗膜とした線状発光体。 - 【請求項2】 光源と前記光源の光を導光する導光体と
を備え、前記導光体は光を反射する光反射層と前記光反
射層に対向して設けた光を外部に放射する発光面とを有
し、前記光反射層は接着剤からなり、かつ接着剤で別部
材と一体化している構成とした線状発光体。 - 【請求項3】 光源と前記光源の光を導光する導光体と
を備え、前記光源の視野角を20°以上、30°以下と
した線状発光体。 - 【請求項4】 光源と前記光源の光を導光する導光体と
を備え、前記光源の輝度を1000mcd以上、100
00mcd以下で、かつ波長が600nm以上、630
nm以下とした線状発光体。 - 【請求項5】 光源と前記光源の光を導光する導光体と
を備え、前記導光体の発光面に導光体中を導光する光の
進行方向に対して、スリットまたは、貫通穴を設ける構
成とした線状発光体。 - 【請求項6】 光源と前記光源の光を導光する導光体と
を備え、前記導光体の内部または、光反射層に光を乱反
射させる光乱反射物質を混入する構成とした線状発光
体。 - 【請求項7】 光源と前記光源の光を導光する導光体と
を備え、前記導光体の発光面と光反射層との間にプリズ
ム部を設け、前記プリズム部と前記光反射層との間に前
記光源を設ける構成とした線状発光体。 - 【請求項8】 光源と、前記光源の光を導光する円環状
の導光体と前記導光体に前記光源の光を入光する少なく
とも2つの入光部とを備え、前記2つの入光部は交叉す
る構成とした線状発光体。 - 【請求項9】 光源と、前記光源の光を導光する円環状
の導光体と前記導光体に前記光源の光を入光する少なく
とも2つの入光部とを備え、前記2つの入光部を段違い
に設ける構成とした線状発光体。 - 【請求項10】 光源と前記光源の光を導光する円環状
の導光体とを備え、前記光源を前記円環状の導光体の内
周および/または外周の外側に設ける構成とした線状発
光体。 - 【請求項11】 光源と前記光源の光を導光する複数の
円弧状の導光体とを備え、前記円弧状の導光体を全周が
光るように円環状に組合わせる構成とした線状発光体。 - 【請求項12】 光源と、前記光源の光を導光する円環
状の導光体と前記導光体に前記光源の光を入光する入光
部とを備え、入光面の断面形状を導光体の断面形状と同
一、または入光部の断面積の方が、導光体の断面積より
も大きくする構成とした線状発光体。 - 【請求項13】 少なくとも2つの光源と前記光源の光
を導光する円環状の導光体とを備え、前記2つの光源を
前記導光体中における各々の光の進行方向が相反する方
向になるように設ける構成とした線状発光体。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
の線状発光体を用いる構成とした誘導加熱調理器。
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