JP2003196791A - 車両運行支援システム - Google Patents

車両運行支援システム

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JP2003196791A JP2001392418A JP2001392418A JP2003196791A JP 2003196791 A JP2003196791 A JP 2003196791A JP 2001392418 A JP2001392418 A JP 2001392418A JP 2001392418 A JP2001392418 A JP 2001392418A JP 2003196791 A JP2003196791 A JP 2003196791A
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彰 岩田
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啓志 松尾
Kiyomi Amano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 営業の発生状況の変化に対する追従性を高め
ることにより、実車率の一層の向上を図ることができる
車両運行支援システムを提供する。 【解決手段】 営業車両に設けられた車両用装置2と、
車両用装置2と無線を介して交信可能な管理用システム
1と、を備え、管理用システム1から車両用装置2に、
営業の発生が見込まれる地域を目的地として示す支援情
報を送信する車両運行支援システムであって、管理用シ
ステム1は、データベース13に記憶されている営業デ
ータを処理することにより生成される統計データと、車
両用装置2から受信したリアルタイムデータと、の両方
に基づいて、現在の需要の分布予想を生成し、その分布
予想に基づいて支援情報を生成し、車両用装置2に送信
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両運行支援シス
テムに関し、特に営業車両の実車率向上に適した車両運
行支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、特開2001−266293
号公報に示すように、タクシー等の営業車両の実車率を
向上させるための車両運行支援システムが知られてい
る。この公報に示すシステムでは、データベースに、営
業に関してアクセスの生じ易い営業見込み地域を示す支
援情報が予め設定登録されており、営業車両からの要求
に応じて、その営業車両の現在位置から最寄りの営業見
込み地域を示す支援情報を送信することにより、実車率
の向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の車
両運行支援システムにおいては、支援情報は営業データ
等を統計処理することによりデータベースに予め設定登
録されているものであり、この支援情報は定期的に更新
されるものの、営業の発生状況の時々刻々の変化に追従
することは困難であるという問題があった。
【0004】この発明は、上述した問題を解決するもの
であり、営業の発生状況の変化に対する追従性を高める
ことにより、実車率の一層の向上を図ることができる車
両運行支援システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の車両運行支援シ
ステムは、営業車両に設けられた車両用装置と、前記車
両用装置と無線を介して交信可能な管理用システムと、
を備え、前記管理用システムから前記車両用装置に、営
業の発生が見込まれる地域を目的地として示す支援情報
を送信することにより、前記営業車両の運行を支援する
ものであって、前記車両用装置が、前記管理用システム
と交信するための送受信手段と、自車の現在位置を計測
する位置計測手段と、計測された現在位置を示す位置デ
ータと営業の発生を知得可能な現況データとを含むリア
ルタイムデータを、前記管理用システムに向けて送信さ
せるための制御手段と、前記管理用システムから受信し
た前記支援情報を出力する出力手段と、を有し、前記管
理用システムが、前記車両用装置から受信した前記位置
データに基づいて前記営業車両の位置を管理する管理手
段と、営業が発生した場所及び時刻についてのデータを
含む前記営業車両の営業データを取得する手段と、取得
した営業データを記憶する記憶手段と、を有し、記憶さ
れている営業データを処理することにより生成される統
計データと、前記車両用装置から受信した前記リアルタ
イムデータと、の両方に基づいて、現在の需要の分布予
想を生成し、前記分布予想に基づいて前記支援情報を生
成し、前記車両用装置に送信することを特徴とする。
【0006】ここで、前記分布予想を生成する際に、前
記営業車両の営業区域を分割することにより決定される
地区のそれぞれについて、前記統計データに基づいて過
去の営業発生頻度を生成し、前記地区のそれぞれについ
て、前記リアルタイムデータに基づいて需要発生頻度の
予想を生成し、前記過去の営業発生頻度と前記需要発生
頻度の予想とに基づいて、前記分布予想を生成すること
が好ましい。
【0007】また、前記支援情報を生成する際に、前記
需要発生頻度の予想により営業の発生が見込まれる前記
地区について、当該地区における前記需要発生頻度の予
想に応じた台数だけ前記営業車両を選択して、選択され
た前記営業車両に対しては当該地区を目的地とし、選択
されなかった残りの前記営業車両に対しては、前記需要
発生頻度の予想により営業の発生が見込まれる前記地区
以外の前記地区であって、前記過去の営業発生頻度によ
り営業の発生が見込まれる前記地区を、目的地とするよ
うに、前記支援情報を生成することが好ましい。
【0008】また、前記残りの営業車両に対する目的地
を決定する際に、前記営業区域を前記残りの営業車両が
存在する領域毎に分割し、前記領域において、前記需要
発生頻度の予想により営業の発生が見込まれる前記地区
以外の前記地区のうちで、前記過去の営業発生頻度が最
も高い前記地区を、前記過去の営業発生頻度により営業
の発生が見込まれる前記地区として、当該領域に存在す
る前記残りの営業車両の目的地とすることが好ましい。
【0009】また、前記営業区域を前記領域毎に分割す
る際に、ボロノイ分割を用いることが好ましい。
【0010】また、営業が発生する度に営業が発生した
前記地区の需要発生頻度を上げ、時間が経過するにつれ
て需要発生頻度を下げることにより、前記需要発生頻度
の予想を生成することことが好ましい。
【0011】また、前記需要発生頻度の予想により営業
の発生が見込まれる前記地区について、当該地区の前記
需要発生頻度の予想に応じた台数だけ前記営業車両を選
択する際に、当該地区への到達時間が短い順に前記営業
車両を選択することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をタクシーの運行を
支援するための車両運行支援システムに適用した場合の
一実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施
形態では営業車両はタクシーであり、営業の発生とはタ
クシーが乗客を獲得すること、すなわち、実車になるこ
とを意味し、営業の消滅とは空車になることを意味す
る。また、需要の発生とは、タクシーを待つ客が発生す
ることを意味し、需要の分布とは、タクシーを待つ客の
分布を意味する。
【0013】本実施形態の車両運行支援システムは、図
1に示す管理用システム1と、図2に示す車両用装置2
とから構成されている。管理用システム1は、タクシー
会社の配車センター等に設置されるコンピュータシステ
ムであり、車両用装置2は、タクシーに設置される装置
である。管理用システム1と車両用装置2とは、後述す
るように、無線基地局用装置3を経ることにより、無線
を介して互いに交信可能である。
【0014】管理用システム1は、図1に示すように、
タクシーの位置を管理する管理手段として周知のAVM
(Automatic Vehicle Monito
ring)システム10を備えている。AVMシステム
10は、インターフェース装置101、インターフェー
ス装置101に接続された通信制御装置102、通信制
御装置102に接続されたAVMサーバ103、及び、
AVMサーバ103に接続されたパソコン104を備え
ている。そして、インターフェース装置101は、電話
回線100を介して無線基地局用装置3のインターフェ
ース装置31に接続されている。また、このAVMシス
テム10には、顧客からの電話による配車申し込みを受
けつけるため、周知のCTI(Computer Te
lephone Integration)システム
(図示せず)が接続され、顧客から電話による配車の申
し込みがあれば、顧客に近い営業車両の車両用装置2に
顧客のデータを送信するように構成されている。
【0015】また、管理用システム1は、通信制御装置
102及びAVMサーバ103に接続されたメインサー
バ11、メインサーバ11に接続されたパソコン12及
びデータベース13、及び、データベース13に接続さ
れたパソコン14を備えている。メインサーバ11は、
支援情報を生成するための主な手段として機能するもの
であり、データベース13は、営業データを記憶する記
憶手段として機能するものである。また、データベース
13には、タクシーの営業区域や営業区域を分割した各
地区についての情報、及び、営業データから得られる統
計データも格納されている。パソコン14は、周知のA
TIS(Advanced Traffic Info
rmation Service)センターのATIS
システム9に接続され、ATISシステム9から定期的
に送信される渋滞地域や事故発生地域等を示す交通情報
を受信可能に構成されている。
【0016】さらに、管理用システム1は、ICカード
等の記録媒体15から営業データを取得する手段とし
て、記録媒体15に記録された各タクシーの営業データ
を読み取るためのインターフェース装置16、インター
フェース装置16に接続された営業データサーバ17、
及び、営業データサーバ17に接続されたパソコン18
を備えている。そして、営業データサーバ17はデータ
ベース13に接続され、取得した営業データをデータベ
ース13に記憶させるように構成されている。
【0017】無線基地局用装置3は、複数の配車センタ
ーに共同利用される無線基地局に設けられており、イン
ターフェース装置31、インターフェース装置31に接
続された基地無線機32、及び、基地無線機32に接続
された送受信用アンテナ34を備えている。そして、タ
クシー会社毎に割り当てられた無線周波数を用いて、各
タクシー会社のタクシーに設けられた車両用装置2と交
信を行うように構成されている。そして、インターフェ
ース装置31は、電話回線100を介して管理用システ
ム1のインターフェース装置101に接続されているの
で、管理用システム1は、無線基地局用装置3を経るこ
とにより、無線を介して車両用装置2と交信可能であ
る。
【0018】車両用装置2は、図2に示すように、管理
用システム1との間のデータの送受信を制御するための
制御手段としてコントローラ20を備えている。コント
ローラ20には、ディスプレイ20aが設けられてい
る。
【0019】また、車両用装置2は、管理用システム1
との間で信号の送受信を行うための送受信手段として、
コントローラ20に接続されたタクシー無線機21、及
び、タクシー無線機21に接続された送受信用アンテナ
23を備えている。
【0020】また、車両用装置2は、自車の現在位置を
計測する位置計測手段として、コントローラ20に接続
されたGPS受信機24、及び、GPS受信機24に接
続されたGPSアンテナ25を備えており、周知のGP
S(Grobal Positioning Syst
em)を利用することにより、自車の現在位置を計測す
ることができる。
【0021】また、車両用装置2は、コントローラ20
に接続されたインターフェース装置27、及び、インタ
ーフェース装置27に接続された車両用ナビゲーション
装置(以下、カーナビと言う。)28を備えており、カ
ーナビ28に設けられているディスプレイ28aは、管
理用システム1から受信した支援情報を出力する出力手
段として機能する。
【0022】さらに、車両用装置2は、コントローラ2
0に接続されたタクシーメータ26を備えている。
【0023】以上のように構成された車両運行支援シス
テムの動作について、次に説明する。
【0024】各タクシーの車両用装置2は、例えば1分
毎といった短時間毎に、GPSを利用して自車の現在位
置を計測し、計測された現在位置を示す位置データを含
むリアルタイムデータを管理用システム1に送信する。
リアルタイムデータには、位置データの他に、各タクシ
ーの車番等の識別データ、年・月・日・時・分を含む現
在の時刻を示す時刻データ、及び、現在の営業状況を示
す現況データが含まれている。そして、現況データに
は、タクシーメータ26により知得される空車か実車か
の区別を示すデータが含まれている。したがって、リア
ルタイムデータを受信した管理用システム1は、現況デ
ータが空車から実車を示すようになると営業が発生した
ことを知得することができ、現況データが実車から空車
を示すようになると営業が消滅したことを知得すること
ができる。
【0025】また、タクシーが客を拾って実車になる
と、車両用装置2が、タクシーメータ26により実車に
なった旨を知得して、営業発生を示す現況データを含む
リアルタイムデータを管理用システム1に送信すること
としてもよい。同様に、タクシーが空車になると、車両
用装置2が、タクシーメータ26により空車になった旨
を知得して、営業消滅を示す現況データを含むリアルタ
イムデータを管理用システム1に送信することとしても
よい。
【0026】送信されたリアルタイムデータは、無線基
地局用装置3、電話回線100、インターフェース装置
101、通信制御装置102を経て、AVMサーバ10
3に入力されるので、AVMサーバ103は、各タクシ
ーの現在位置、営業発生位置(すなわち、実車になった
位置)、営業消滅位置(すなわち、空車になった位
置)、空車か実車かの状態を時々刻々知得することがで
きる。また、AVMサーバ103は、受信したリアルタ
イムデータを、即時、メインサーバ11に送信するの
で、メインサーバ11も、リアルタイムデータを時々刻
々取得することができる。
【0027】一方、車両用装置2は、タクシーメータ2
6からの出力データに基づいて、営業発生及び消滅位
置、営業発生及び消滅の年・月・日・時・分を含む時
刻、実車走行距離、空車走行距離、運賃等のデータを含
む営業データを、時系列的にICカード等の記録媒体1
5に記録できるように構成されている。したがって、例
えば1日の営業終了後に記録媒体15をインターフェー
ス装置16に読み込ませることにより、営業データサー
バ17は毎日の各タクシーの営業データを取得すること
ができる。営業データサーバ17は、取得した営業デー
タをデータベース13に蓄積する。
【0028】メインサーバ11は、定期的に営業データ
をデータベース13から取得して統計処理し、統計デー
タを生成して、データベース13を更新する。本実施形
態では、メインサーバ11は、過去の所定期間に渡る営
業データに基づいて、地区別及び時間帯別に営業発生回
数を集計することにより、地区別及び時間帯別の過去の
営業発生回数を含む統計データを生成する。ここで、所
定期間とは、例えば1か月や1年というように、ある程
度長い期間とする。また、地区とは、自社のタクシーの
営業区域を分割することにより決定されるそれぞれの地
域を言い、例えば、営業区域をブロック毎に分割するこ
とにより地区を決める。また、時間帯とは、日(例えば
曜日)も考慮に入れたものを言い、例えば、営業時間が
6時から24時までであれば、月曜日の6時0分から6
時10分直前まで、月曜日の6時10分から6時20分
直前まで、…、日曜日の23時50分から24時まで、
というように時間帯を決める。
【0029】このような統計データから得られる情報の
イメージを、図3(a) に示す。図3(a) は、ある時間帯
における営業区域全体の営業発生分布を示しており、外
枠Bで囲まれた全体が営業区域全体を表し、符号Aで示
すような1つのマスが1つの地区を表し、色の濃淡は、
過去のその時間帯における営業発生の多寡を表してい
る。すなわち、例えばマスA1のように色の濃いマス
は、その時間帯において営業の発生が多かった地区を表
し、マスA2のように色の薄いマスは、その時間帯にお
いて営業の発生が少なかった地区を表す。図3(a) の例
では、マスA1で表される地区付近が最も営業発生が多
く、周囲に行くに従って営業発生が少なくなっているこ
とが分かる。そして、この図3(a) に示すようなイメー
ジは時間帯毎に時系列的に得られるので、それらのイメ
ージを順に観察すれば、マスの色の濃淡は、長期的なト
レンドを反映して緩やかに変化していくと考えられる。
すなわち、統計データは、営業発生の趨勢(トレンド)
を示すトレンドデータとも言える。
【0030】一方、図3(b) は、リアルタイムデータか
ら得られる情報のイメージであり、現在の営業発生分布
を表している。すなわち、図3(b) においても、図3
(a) と同様に、外枠で囲まれた全体が営業区域全体を表
し、各マスは各地区を表しているが、色の濃淡は、現在
の営業発生の多寡を表している。ここに言う現在とは、
正確には、例えば過去10分間というように、現在より
少し前から現在までのごく短時間を言う。このように、
リアルタイムデータから得られる情報は、現在のごく短
時間の状況しか反映しないため、その時々の営業発生要
因に応じて大きく変化し、そのイメージにおいては、図
3(b) に示すように、色のついたマスが疎らに不規則に
分布することになる。
【0031】このように、統計データ(以下、トレンド
データとも言う。)は緩やかな変化成分を表しており、
確実性は高いが急な変化に対する追従性は劣ると考えら
れる。一方、リアルタイムデータは急な変化成分を表し
ており、その時々の変化に追従し得るものではあるが、
部分的な観測であるため確実性は劣ると考えられる。そ
こで、トレンドデータを基本とし、トレンドデータに含
まれない情報を得るためにリアルタイムデータを用いれ
ば、確実性が高く、しかも、変化に対する追従性が高い
予想をなし得ると考えられる。そこで、トレンドデータ
とリアルタイムデータの両方を用いて、現在の客の分布
を予想することとする(図4参照)。
【0032】そして、本実施形態では、以下に説明する
ように、まず、リアルタイムデータに基づいて現在の状
況から客の発生を予想するとともに、トレンドデータに
基づいて過去の状況から客の発生を予想し、それぞれ客
の発生が予想される地区にタクシーを割り振る方法を提
案することとする。以下、提案手法について説明する。
【0033】メインサーバ11は、リアルタイムデータ
に基づいて、各地区の需要発生頻度を予想する。需要発
生頻度とは、本実施形態においては、タクシーを待つ客
の発生頻度である。ここで、短時間に乗客を多く獲得し
た地区には、他の客がいる可能性が高いと予想されるの
で、メインサーバ11は、図5に示すように、タクシー
が乗客を獲得する度に(すなわち、営業発生を示すリア
ルタイムデータを受け取る度に)需要発生頻度を上げる
が、この需要発生頻度は、時間が経過するにつれ下降す
るものとする。図4では、1次関数的に予想営業発生頻
度を下げているが、指数関数的に下げてもよく、他の適
当な関数を用いてもよい。このようにして、メインサー
バ11は、各地区の需要発生頻度の予想(以下、頻度予
想とも言う。)を生成し、時々刻々更新する。この頻度
予想が高い地区は、客の発生が予想される地区となる。
【0034】一方、メインサーバ11は、あらかじめ、
統計データに基づいて各地区における過去の営業発生頻
度(単位時間あたりの営業発生回数)を時間帯毎に算出
し、統計データに含めて、データベース13に記憶させ
ておく。そして、支援情報の生成に際して、例えば、金
曜日の20時現在の支援情報を生成するとすれば、金曜
日の20時から20時10分直前までの時間帯の各地区
の営業発生頻度を取得する等、現在の時間に対応する時
間帯の各地区の営業発生頻度をデータベース13から取
得する。この過去の営業発生頻度が高い地区は、客の発
生が予想される地区となる。
【0035】そして、メインサーバ11は、まず、頻度
予想に基づいて、タクシーの目的地を決定する。すなわ
ち、例えば頻度予想が所定レベル以上の地区等、頻度予
想により営業の発生が見込まれる地区について、その地
区への距離が近い順に、その地区の頻度予想に応じた数
だけタクシーを選択し、それらの選択されたタクシーに
対してはその地区を目的地とする。ここで、距離が近い
とは、時間的に距離が近い、すなわち、到達時間が短い
という意であり、到達時間は、ATISシステム9から
取得される交通情報を考慮して計算される。なお、その
地区に既に存在するタクシーは距離を0とし、距離が同
じ複数のタクシーの中から幾つかのタクシーを選択する
ときは、適当な順に選択する。以下、図6を用いて説明
する。
【0036】図6では、地区C1、C2が、頻度予想に
より営業の発生が見込まれる地区とされている。そし
て、地区C1の頻度予想は3とされているため、地区C
1に近い順に3台のタクシーT1、T2、T3が選択さ
れ、これらのタクシーT1、T2、T3には地区C1が
目的地とされる。なお、タクシーT4は、タクシーT3
と同様に地区C1に近いのであるが、地区C1について
は頻度予想に応じた数だけタクシーが選択されてしまっ
ているので、地区C1を目的地とするタクシーとしては
選択されない。また、地区C2の頻度予想は5とされて
いるため、地区C2に近い順に5台のタクシーT5、T
6、T7、T8、T9が選択され、タクシーT5、T
6、T7、T8、T9には地区C2が目的地とされる。
なお、タクシーT10は、タクシーT9の次に地区C2
に近いのであるが、地区C2を目的地とするタクシーと
しては選択されない。また、タクシーT11は、いずれ
の地区についても選択されない。このように、メインサ
ーバ11は、まず、頻度予想によってタクシーの目的地
を決定する。
【0037】なお、ここでは、説明の簡単のために、頻
度予想と同じ数のタクシーを選択することとしたが、勿
論これに限られるものではなく、頻度予想に応じた数の
タクシーを選択するものであればよい。例えば、適当な
関数を用いて、頻度予想からタクシーの数を算出するも
のであってもよいし、頻度予想とタクシーの数との対応
テーブルを使用してもよい。
【0038】次に、メインサーバ11は、いずれの地区
についても選択されなかったため、目的地が決定しなか
った残りのタクシー(図6の例では、タクシーT4、T
10、T11)について、過去の営業発生頻度に基づい
て目的地を決定する。すなわち、営業区域を分割するこ
とにより、残りのタクシーが存在する領域をそれぞれ重
ならないように決定し、それぞれの領域において、頻度
予想によっては目的地とされなかった地区のうちで(す
なわち、図6の地区C1、C2のように、既に頻度予想
に基づいてタクシーが割り当てられた地区は除いて)、
過去の営業発生頻度が最も高かった地区を、その領域に
存在するタクシーの目的地とする。ここで、それぞれの
領域は、ボロノイ分割によって定める。すなわち、ボロ
ノイ領域とする。ボロノイ分割とは、互いの間隔を等分
するように分割する手法であり、以下、図7を用いて説
明する。
【0039】図7において、タクシーT4、T10、T
11、T12は、頻度予想によっては選択されず目的地
が決定しなかったタクシーである。そこで、タクシーT
4、T10間をラインL1で等分する。すなわち、タク
シーT4からラインL1までの距離と、タクシーT10
からラインL1までの距離とが同じになるようにライン
L1を定めるが、ここに言う距離も時間的な距離であ
り、到達時間と言い換えてもよい。同様に、タクシーT
4、T11間をラインL2で等分し、タクシーT4、T
12間をラインL3で等分することにより、タクシーT
4の領域D1を決定する。また、同様にして、タクシー
T10、T11、T12の領域D2、D3、D4を決定
する。なお、実際には、正確に等分することは困難であ
るので、ここに言う等分とは略等分する場合を含み、距
離が同じと言うときも距離が略同じである場合を含むも
のとする。
【0040】そして、メインサーバ11は、タクシーT
4については、領域D1において、頻度予想によっては
目的地とされなかった地区のうちで、最も過去の営業発
生頻度が高い地区C3を目的地とし、同様に、タクシー
T10、T11、T12については、地区C4、C5、
C6を目的地とする。
【0041】なお、タクシーの存在領域は、ボロノイ分
割以外の方法で定めてもよく、要するに領域どうしが重
ならないように定めればよい。
【0042】以上のように、メインサーバ11は各タク
シーの目的地を決定し、支援情報を生成して各タクシー
の車両用装置2に送信する。送信された支援情報は、無
線基地局用装置3を経て車両用装置2に受信され、車両
用装置2は、受信した支援情報をカーナビ28のディス
プレイ28aに表示する。この表示の一例を図8に示
す。本実施形態では、例えば目的地となる地区は最も濃
い色で表示し、それ以外の地区は、過去の営業発生頻度
又は予想された需要発生頻度に応じて、頻度が下がるに
つれ色を薄くする等、地図を色分けすることにより目的
地を示している。
【0043】なお、カーナビ28が設けられてない場合
には、コントローラ20のディスプレイ20a上に、目
的地の地名や目的地までの距離等を文字表示させること
としてもよい。
【0044】次に、上記した本実施形態の効果について
評価するために、客発生モデルを作成してシミュレーシ
ョンを行った結果について説明する。ここで、客発生モ
デルは、次の〜のように作成する。
【0045】モデルの対象はある繁華街であり、1マ
スの大きさを1ブロックに想定した縦12横28の33
6マスのマップを用いる。
【0046】客が発生する間隔はランダムであり、客
の発生頻度をfとしたとき、その間隔がtである確率を
次式イで与える。
【0047】P(t)=1−e- f t …イ なお、発生頻度fの値は、各マスで異なる値を取り、時
間帯によって変化するものとする。
【0048】客が同時にK人発生する確率を次式ロの
ようにポアソン分布で与える。
【0049】PK =(FK /K!)e-F …ロ なお、平均発生人数Fは、すべてのマスで同じ値とす
る。
【0050】客は、発生してからTdステップ後に消
滅するものとする。なお、タクシーが隣接するマスへ移
動するという行動を1ステップとする。
【0051】さらに、シミュレーション条件を次の(i)
〜(v) のように設定する。
【0052】(i) シミュレーション時間を540ステッ
プとする。
【0053】(ii)客の仮想的な発生頻度fとしては、G
PSから得られる過去の利用可能な30日分のデータを
元に、前半28日のデータを加算して生成されたf1、
及び、後半2日のデータを加算して生成されたf2を用
いる。
【0054】(iii) 客の平均発生人数F=3とする。
【0055】(iv)客の消滅時間Td=5とする。
【0056】(v) タクシーの行動は、上下左右の4方向
とし、シミュレーション範囲からはずれるような行動や
1ステップ前にいたマスへの移動は禁止とし、客を獲得
したタクシーの代わりのタクシーが、次ステップにラン
ダムにマップに出現するものとする。
【0057】以上のように、f1を用いたモデル、及
び、f2を用いたモデルの2つの客発生モデルを作成
し、提案手法、統計手法、及び、ランダム手法により、
乗客獲得のシミュレーションを行った結果について、図
9及び図10に示す。ここで、提案手法とは、上記した
ように統計データとリアルタイムデータの両方を用いた
方法であり、統計手法とは、統計データのみを用いた方
法、すなわち、すべてのタクシーに対して、各タクシー
が存在するボロノイ領域における最も過去の営業発生頻
度が高い地区を目的地とする方法であり(図7参照)、
ランダム手法とは、ランダムにタクシーを動かす方法で
ある。
【0058】そして、図9はf1を用いたモデルに対し
て、図10はf2を用いたモデルに対して、それぞれ上
記各手法を用いた場合の乗客獲得率を示したグラフであ
り、提案手法を用いた場合を実線で、統計手法を用いた
場合を2点鎖線で、ランダム手法を用いた場合を破線で
示している。いずれの手法も、マスの総数に対するタク
シーの台数が多くなるにつれ、当然、乗客獲得率は上昇
することになるが、f1、f2のいずれを用いたモデル
に対しても、提案手法が他の手法より乗客獲得率が高く
なっている。すなわち、提案手法は他の手法より乗客獲
得の確実性が高いと言える。なお、乗客獲得率は次式ハ
で計算される。
【0059】 乗客獲得率=100×(獲得人数/総発生人数) …ハ さらに、図11は、提案手法を用いた場合及び統計手法
を用いた場合について、それぞれ、「f1を用いたモデ
ルに対する乗客獲得率」に対する「f2を用いたモデル
に対する乗客獲得率」の減少度合い、すなわち、次式ニ
で得られる減少率を示したグラフであり、提案手法を用
いた場合については黒色で、統計手法を用いた場合につ
いては灰色(網掛け)で示している。
【0060】 (f2を用いたモデルに対する乗客獲得率)/(f1を用いたモデルに対する 乗客獲得率) …ニ この図11から、提案手法の方が統計手法より減少の度
合いが小さいことが分かる。ここで、f1は長期間のデ
ータを元にしているので、f1を用いたモデルは客発生
の変化が緩やかである。また、f2は短期間のデータを
元にしているので、f2を用いたモデルは客発生の変化
が急である。したがって、一般に、f2を用いたモデル
に対する乗客獲得率は、f1を用いたモデルに対する乗
客獲得率よりも低くなるのであるが、提案手法を用いれ
ば、統計手法を用いた場合よりも減少の度合いが小さい
ことが分かる。すなわち、提案手法は、変化に対する追
従性が高いと言える。
【0061】また、提案手法は、地区毎に、予想された
需要発生頻度に応じた数だけタクシーを割り当てるの
で、例えば、単に営業発生頻度が高い最寄りの地区を目
的地として示す場合のように、需要に対して多過ぎるタ
クシーが集まってしまうようなことがなく、最適数のタ
クシーを割り当てることができる。また、このとき、目
的地への到達時間が短い順にタクシーを選択するので、
タクシーが短い走行距離で目的地に集まることができ
る。
【0062】そして、残りのタクシーについては、タク
シー毎に領域を分けて、各領域において最も営業発生頻
度の高い地区を、その領域内に存在するタクシーの目的
地としているので、タクシーどうしが競合することがな
く、タクシーを分散させることができる。そして、ボロ
ノイ分割を用いてタクシー毎に領域を分ければ、効率の
良い配車が可能となる。
【0063】なお、本発明を適用するシステムの構成
は、上記実施形態に示したものに限らず、例えば、図1
2及び図13に示すような構成であってもよい。図12
に示す管理用システム4は、AVMシステムを含まず、
また、パケット通信網8を用いて営業車両に設けられた
車両用装置5(図13参照)と交信するように構成され
ている。
【0064】詳しくは、管理用システム4は、メインサ
ーバ41、メインサーバ41に接続されたデータベース
42、データベース42にそれぞれ接続されたクライア
ント装置43、クライアント装置44、及び、ATIS
用装置45を備えている。なお、クライアント装置44
はICカードから営業データを読み込むことができ、A
TIS用装置45はATISシステム90に接続され、
交通情報を取得することができる。
【0065】そして、管理用システム4は、メインサー
バ41に接続されたルーター47を備えており、ルータ
ー47は専用線又はISDN回線を介してパケット通信
網8に接続されていることから、メインサーバ41はパ
ケット通信網8を介して営業車両と交信することができ
る。
【0066】一方、車両用装置5は、図13に示すよう
に、コントローラ51、コントローラ51に接続された
モバイルパソコン52、モバイルパソコン52に接続さ
れたパケット通信用端末53、及び、パケット通信用端
末53に接続されたアンテナ54を備えている。また、
車両用装置5は、モバイルパソコン52にそれぞれ接続
されたGPSアンテナ55、カーナビディスプレイ5
6、タクシーメーター57、カードシステム端末機5
8、及び、カードシステム端末機58に接続されたカー
ド入力装置59を備えている。
【0067】そして、車両用装置5は、GPSアンテナ
55から得た位置データ、及び、タクシーメーター57
から得た現況データを含むリアルタイムデータを、モバ
イルパソコン52からパケット通信用端末53、アンテ
ナ54を介して、管理用システム4に送信し、また、モ
バイルパソコン52を利用して営業データをICカード
に記録する。
【0068】一方、管理用システム4は、受信したリア
ルタイムデータ、及び、ICカードから取得した営業デ
ータに基づいて、上記した管理用システム1と同様に、
各タクシーの目的地を決定し、支援情報を車両用装置5
に送信する。
【0069】そして、車両用装置5は、上記した車両用
装置2と同様に、カーナビディスプレイ56に支援情報
を表示する。なお、図13の破線部分に示すように、タ
クシーメーター57に文字表示可能なディスプレイ60
を接続し、カーナビディスプレイ56の代わりにディス
プレイ60に支援情報を文字表示させてもよい。
【0070】さらに、車両用装置5は、カード入力装置
59に入力されたデビットカードやクレジットカードの
情報を取得して、管理用システム4に送信する。送信さ
れたこれらのカードの情報は、パケット通信網8を介し
て情報処理センター80に送信され、クリアリングセン
ター81を経て各金融機関82に送信される。
【0071】上記した管理用システム4のように、本発
明の管理用システムは、AVMシステムを用いなくても
実現できるが、図12の破線部分に示すように、簡易A
VM用サーバー70及びクライアント装置71を接続し
て、各タクシーの位置管理をさせることとしてもよい。
さらに、簡易AVM用サーバー70にCTIシステム7
2を接続して連動させることとしてもよい。
【0072】また、運転手が車両用装置2あるいは車両
用装置5から入力等することにより、その時の天候・気
温や催されたイベント等に関するデータも営業データに
含めて、ICカード等に記録できるように構成してもよ
い。その場合には、地区別及び時間帯別のみならず、さ
らに天候・気温別やイベント別等に統計を取ることによ
り統計データを生成し、そのような統計データから、時
間帯毎のみならず、天候・気温毎、イベント毎等の各地
区における営業発生頻度を生成するとよい。そして、現
在の時間のみならず、現在の天候・気温やイベント等の
状況に応じた営業発生頻度を用いて、客の発生を予想す
れば、よりきめ細かい状況に応じた予想ができ、予想の
確実性を向上させることができる。
【0073】すなわち、特許請求の範囲を逸脱しない範
囲で、本発明は種々の構成やアルゴリズムを取り得る。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、営業の発生状況の変化
に対する追従性を高めることができ、実車率の一層の向
上を図ることができる。
【0075】また、需要に見合う台数の営業車両を配車
することができる。
【0076】さらに、営業車両の過度の集中を防ぎ、適
度に営業車両を分散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる管理用システムの
構成図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる車両用装置の構成
図である。
【図3】統計データ及びリアルタイムデータのイメージ
図である。
【図4】提案手法を説明するための図である。
【図5】リアルタイムデータから需要発生頻度を予想す
る手法を説明するための図である。
【図6】需要発生頻度の予想に基づいてタクシーの目的
地を決定する手法を説明するための図である。
【図7】過去の営業発生頻度に基づいてタクシーの目的
地を決定する手法を説明するための図である。
【図8】支援情報の表示例である。
【図9】客の発生頻度にf1を用いた場合の乗客獲得率
を示すグラフである。
【図10】客の発生頻度にf2を用いた場合の乗客獲得
率を示すグラフである。
【図11】f2を用いた場合の、f1を用いた場合に対
する乗客獲得率の減少度合いを示すグラフである。
【図12】本発明の他の実施形態にかかる管理用システ
ムの構成図である。
【図13】本発明の他の実施形態にかかる車両用装置の
構成図である。
【符号の説明】
1、4…管理用システム 2、5…車両用装置 3…無線基地局用装置 10…AVMシステム 11…メインサーバ 13…データベース 16…インターフェース装置 17…営業データサーバ 20…コントローラ 21…タクシー無線機 23…送受信用アンテナ 24…GPS受信機 25…GPSアンテナ 28…カーナビ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 彰 愛知県名古屋市中区松原三丁目3番18号 (72)発明者 松尾 啓志 愛知県名古屋市緑区鳴海町字神ノ倉15−1 (72)発明者 天野 清美 愛知県名古屋市中区栄一丁目21番17号 つ ばめ交通協同組合内 Fターム(参考) 5H180 AA14 BB04 BB05 BB12 BB15 CC12 EE02 EE10 FF05 FF10 FF12 FF13 FF22 FF27 FF32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 営業車両に設けられた車両用装置と、前
    記車両用装置と無線を介して交信可能な管理用システム
    と、を備え、前記管理用システムから前記車両用装置
    に、営業の発生が見込まれる地域を目的地として示す支
    援情報を送信することにより、前記営業車両の運行を支
    援する車両運行支援システムであって、 前記車両用装置が、前記管理用システムと交信するため
    の送受信手段と、自車の現在位置を計測する位置計測手
    段と、計測された現在位置を示す位置データと営業の発
    生を知得可能な現況データとを含むリアルタイムデータ
    を、前記管理用システムに向けて送信させるための制御
    手段と、前記管理用システムから受信した前記支援情報
    を出力する出力手段と、を有し、 前記管理用システムが、前記車両用装置から受信した前
    記位置データに基づいて前記営業車両の位置を管理する
    管理手段と、営業が発生した場所及び時刻についてのデ
    ータを含む前記営業車両の営業データを取得する手段
    と、取得した営業データを記憶する記憶手段と、を有
    し、記憶されている営業データを処理することにより生
    成される統計データと、前記車両用装置から受信した前
    記リアルタイムデータと、の両方に基づいて、現在の需
    要の分布予想を生成し、前記分布予想に基づいて前記支
    援情報を生成し、前記車両用装置に送信することを特徴
    とする車両運行支援システム。
  2. 【請求項2】 前記分布予想を生成する際に、 前記営業車両の営業区域を分割することにより決定され
    る地区のそれぞれについて、前記統計データに基づいて
    過去の営業発生頻度を生成し、 前記地区のそれぞれについて、前記リアルタイムデータ
    に基づいて需要発生頻度の予想を生成し、 前記過去の営業発生頻度と前記需要発生頻度の予想とに
    基づいて、前記分布予想を生成することを特徴とする請
    求項1記載の車両運行支援システム。
  3. 【請求項3】 前記支援情報を生成する際に、 前記需要発生頻度の予想により営業の発生が見込まれる
    前記地区について、当該地区における前記需要発生頻度
    の予想に応じた台数だけ前記営業車両を選択して、選択
    された前記営業車両に対しては当該地区を目的地とし、 選択されなかった残りの前記営業車両に対しては、前記
    需要発生頻度の予想により営業の発生が見込まれる前記
    地区以外の前記地区であって、前記過去の営業発生頻度
    により営業の発生が見込まれる前記地区を、目的地とす
    るように、 前記支援情報を生成することを特徴とする請求項2記載
    の車両運行支援システム。
  4. 【請求項4】 前記残りの営業車両に対する目的地を決
    定する際に、前記営業区域を前記残りの営業車両が存在
    する領域毎に分割し、前記領域において、前記需要発生
    頻度の予想により営業の発生が見込まれる前記地区以外
    の前記地区のうちで、前記過去の営業発生頻度が最も高
    い前記地区を、前記過去の営業発生頻度により営業の発
    生が見込まれる前記地区として、当該領域に存在する前
    記残りの営業車両の目的地とすることを特徴とする請求
    項3記載の車両運行支援システム。
  5. 【請求項5】 前記営業区域を前記領域毎に分割する際
    に、ボロノイ分割を用いることを特徴とする請求項4記
    載の車両運行支援システム。
  6. 【請求項6】 営業が発生する度に営業が発生した前記
    地区の需要発生頻度を上げ、時間が経過するにつれて需
    要発生頻度を下げることにより、前記需要発生頻度の予
    想を生成することを特徴とする請求項2、3、4、又
    は、5のいずれかに記載の車両運行支援システム。
  7. 【請求項7】 前記需要発生頻度の予想により営業の発
    生が見込まれる前記地区について、当該地区の前記需要
    発生頻度の予想に応じた台数だけ前記営業車両を選択す
    る際に、当該地区への到達時間が短い順に前記営業車両
    を選択することを特徴とする請求項3、4、5、又は、
    6のいずれかに記載の車両運行支援システム。
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