JP2003196391A - 双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム及び方法並びにコンピュータプログラム - Google Patents

双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム及び方法並びにコンピュータプログラム

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JP2003196391A JP2001394825A JP2001394825A JP2003196391A JP 2003196391 A JP2003196391 A JP 2003196391A JP 2001394825 A JP2001394825 A JP 2001394825A JP 2001394825 A JP2001394825 A JP 2001394825A JP 2003196391 A JP2003196391 A JP 2003196391A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向通信ネットワークによる医療情報提供
・取得システムにおいて、研究や治験の目的ごとに患者
データを秘匿性を確保しながら統計情報として容易かつ
確実に作成して収集・保管する。 【解決手段】 双方向通信ネットワークによる集中処理
医療情報の提供・取得によって統計情報を処理する。複
数の病院にそれぞれ配置された医療機関通信装置4が、
統計情報の処理のためのアクセスを実行して転送されて
きた定型化フォ−マットを取り込んで患者に関するデー
タを入力し、この定型化フォ−マットの患者データのみ
を取り出して転送する。医療情報集中処理センタ通信装
置3が、医療機関通信装置4からのアクセスに対応して
統計情報を作成するための定型化フォ−マットを転送
し、また、医療機関通信装置4から転送されてきた患者
データを格納して保管する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばTCP/I
P(Transmission Control Protocol/Internet Protoco
l)環境下のコンピュータ双方向通信ネットワーク(イン
ターネット等)による、医療情報提供・取得システム及
び方法並びに、コンピュータをそのようなシステムとし
て機能させるコンピュータプログラムの技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、医療関連施設或いは医療機関(以
下適宜、「病院」と記載)では、個々に構築したローカ
ルエリアネットワーク(LAN)やスタンドアローン小
型汎用コンピュータを用いて各種の医療情報を処理して
いる。例えば、診療報酬(レセプト)自動計算処理を行
う医事会計システムが普及している。また、病院内の各
部署に検査依頼、薬剤処方依頼をデータ転送する検査依
頼(オーダ)システムや薬局システムなどの各種オーダ
システムの導入も進展している。これらのシステムによ
って、病院内における各種処理作業が迅速化され、医療
処理の質的な向上が図られている。また、近時では、書
面カルテに代えた電子カルテの利用導入も進展し、その
医療処理の質的向上が図られている。
【0003】しかしながら、このような重要性が提案さ
れるものの、近時の医療経済状況の悪化から高度な医療
情報システム構築は進展していない。これは、多大な初
期投資が必要であり、その後のシステム保守管理、バー
ジョンアップ、電子データのバックアップ(長期的な保
存)やメンテナンスにも多大な手間と費用を要するため
である。換言すれば、システム規模や処理規模が大き
い。例えば、特に、多種のアプリケーション搭載の多機
能化(肥大化/Fat Client)によるバージョンアップな
どの費用増加が大きい。また、このような高度医療情報
システムを個々の病院に導入した場合、利用技術の習得
が容易でないため病院毎の効果的な活用に困難を伴うこ
とも考えられる。
【0004】この多大な初期投資やシステム保守管理、
バージョンアップ、電子データのバックアップ(長期的
な保存)やメンテナンスのも多大な手間と費用を避ける
ことが出来る「医療情報システム」を本願出願人が、現
在未公開の特許願(2000-309419号及び2000-309420号)
をもって提案した。この「医療情報システム」は、病院
の高度医療情報システムの規模を縮小するために、通信
ネットワーク化による多数の病院の高度医療情報処理
を、そのASP(Application Service Provider) によ
る高度医療処理プログラム提供や、集中処理、データ保
管等を通じて実施できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所謂
“プライバシー保護”の観点からすれば、患者データを
通信ネットワーク上で、無条件に他の病院(受診経歴外
の病院)やシステム事業者で利用するのは、好ましいも
のではない。即ち、上記従来例の医療情報システムにお
いて、患者データの利用を、その秘匿性を全く考慮する
ことなくシステム事業者或いは各病院の自由に委ねるこ
とは、憲法上認められないようなプライバシー侵害とな
る事態を招きかねないという問題点がある。
【0006】特に、このような通信ネットワーク上で患
者データを処理する通信システムでは、研究や治験(G
CP)のための多数の患者データの収集・利用(以下適
宜、「統計情報の収集・利用」と記載)が望まれる。し
かしながら、この場合、目的の研究や治験ごとに多数の
患者データから統計情報を容易且つ確実に作成或いは収
集することと、患者データの秘匿性を確保することとを
両立させるのは、実践上困難であるという問題点があ
る。
【0007】本発明は上述した問題点に鑑みなされたも
のであり、各患者の患者データの秘匿性を向上させつ
つ、多数の患者データの研究目的或いは治験目的等の効
率的な利用を可能ならしめる双方向通信ネットワークに
よる医療情報提供・取得システム及び方法、並びにコン
ピュータをそのようなシステムの少なくとも一部として
機能させるコンピュータプログラムを提供することを課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の双方向通信ネッ
トワークによる医療情報提供・取得システムは上記課題
を解決するために、複数の医療関連施設に夫々設置され
る複数の施設処理装置と該複数の施設処理装置に双方向
通信ネットワークを介して接続される集中処理装置とを
備えた双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取
得システムであって、前記施設処理装置は、患者データ
に関する統計処理のためのアクセスを行うアクセス手段
を備え、前記集中処理装置は、前記アクセスに対応して
前記統計処理のために必要な患者データの入力用テンプ
レートを示すテンプレート情報を転送する第1転送手段
を備え、前記施設処理装置は、前記転送されてきたテン
プレート情報に基づく前記入力用テンプレートで前記患
者データを入力する入力手段と、該入力された患者デー
タを転送する第2転送手段とを備え、前記施設処理装置
及び前記集中処理装置のうち少なくとも一方は、患者毎
に匿名化した患者識別符号を付与する符号付与手段を更
に備え、前記集中処理装置は、前記第2転送手段により
転送されてきた患者データを前記匿名化された患者識別
符号に対応付けて格納する統計処理用格納手段を更に備
える。
【0009】本発明の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得システムによれば、施設処理装置は、
アクセス手段によって、患者データに関する統計処理の
ためのアクセスを行う。このアクセスに対応して、集中
処理装置は、第1転送手段によって、統計処理のために
必要な患者データの入力用テンプレートを示すテンプレ
ート情報を施設処理装置側に転送する。これを受けて、
施設処理装置は、入力手段によって、転送されてきたテ
ンプレート情報に基づく入力用テンプレートで患者デー
タを入力し、更に、この入力された患者データを、第2
転送手段によって集中処理装置側に転送する。例えば、
入力用テンプレートに含まれる形の患者データから、患
者データのみを取り出して転送する。ここで、施設処理
装置及び集中処理装置のうち少なくとも一方に備えられ
た符号付与手段によって、患者毎に匿名化した患者識別
符号を付与する。そして、集中処理装置は、第2転送手
段により転送されてきた患者データを、この匿名化され
た患者識別符号に対応付けて統計処理用格納手段によっ
て格納する。従って、双方向通信ネットワークを介して
集中処理装置から提供される入力用テンプレートを用い
て、各施設処理装置側では、患者データを統一的な形式
で確実に入力できる。しかも、集中処理装置では、双方
向通信ネットワークを介して、匿名化されており且つ統
一的な形式を有する患者データを、効率的に収集可能と
なる。
【0010】尚、このような入力用テンプレートでの患
者データの入力は、原則として患者単位で行われる。そ
して例えば、患者の診療ごとにリアルタイム或いは事後
的に行ってもよいし、患者の入院ごとに退院時或いは事
後的に行ってもよいし、定期的に或いは不定期に行って
もよい。
【0011】他方、施設処理装置側でも、統計処理用格
納手段に格納されている患者データの中から必要な患者
データを指定して取り出して参照可能に構成してもよ
い。
【0012】本発明の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得システムの一態様では、前記集中処理
装置は、研究及び治験のうち少なくとも一つを含む目的
別に分類された複数種類の入力用テンプレートを夫々示
す複数のテンプレート情報を予め格納するテンプレート
格納手段と、前記アクセスに応じた種類の入力用テンプ
レートを示すテンプレート情報を前記テンプレート格納
手段から抽出する抽出手段とを更に備えており、前記第
1転送手段は、前記抽出手段により抽出されたテンプレ
ート情報を前記施設処理装置に転送する。
【0013】この態様によれば、集中処理装置は、テン
プレート格納手段によって、研究や治験などの目的別に
分類された複数種類の入力用テンプレートを夫々示す複
数のテンプレート情報を予め格納する。そして、アクセ
ス手段からアクセスがあると、抽出手段によって、この
アクセスに応じた種類の入力用テンプレートを示すテン
プレート情報を、テンプレート格納手段から抽出する。
その後、第1転送手段は、抽出されたテンプレート情報
を施設処理装置に転送する。従って、双方向通信ネット
ワークを介して集中処理装置から提供される入力用テン
プレートを用いて、各施設処理装置側では、患者データ
を、研究や治験などの目的別の入力用テンプレートで確
実に入力できる。
【0014】このテンプレート格納手段を備えた態様で
は、前記集中処理装置は、前記複数種類の入力用テンプ
レートに対応する複数の目的名称のリストを示すリスト
情報を前記施設処理装置側に転送するリスト転送手段を
更に備えており、前記アクセス手段は、前記転送されて
きたリスト情報に基づき表示されたリスト中から選択さ
れた一の目的名称を提示して前記集中処理装置に対して
アクセスし、前記抽出手段は、前記提示された一の目的
名称に対応するテンプレート情報を抽出するように構成
してもよい。
【0015】このように構成すれば、集中処理装置は、
リスト転送手段によって、複数種類の入力用テンプレー
トに対応する複数の目的名称のリストを示すリスト情報
を転送する。これを受けて、施設処理装置は、アクセス
手段によって、転送されてきたリスト情報に基づき表示
されたリスト中から選択された一の目的名称を提示し
て、アクセスを実行する。これを受けて、集中処理装置
は、抽出手段によって、この提示された目的名称に対応
する種類の入力用テンプレートを示すテンプレート情報
を抽出する。従って、各施設処理装置側では患者データ
を、当該各施設処理装置が提示する研究や治験などの目
的別の入力用テンプレートで確実に入力できる。
【0016】更にこの場合、前記施設処理装置は、前記
転送されてきたリスト情報に基づき前記リストを表示す
る表示手段と、該表示されたリスト中から前記一の目的
名称を選択する選択手段とを更に備えてもよい。
【0017】このように構成すれば、研究や治験などの
目的に的確に対応する入力用テンプレートを用いること
が可能となる。この際、選択手段としては、例えばキー
ボード、マウス等を用いたカーソル操作等により、メニ
ュー画面として表示されたリスト中から、所望の目的名
称を選択するように構成すればよい。
【0018】或いは、上述したテンプレート格納手段を
備えた態様では、前記アクセス手段は、前記目的を提示
して前記アクセスを実行し、前記抽出手段は、前記提示
された目的に対応する種類の入力用テンプレートを示す
テンプレート情報を抽出するように構成してもよい。
【0019】このように構成すれば、施設処理装置は、
アクセス手段によって、研究や治験などの目的を提示し
てアクセスを実行し、これを受けて、集中処理装置は、
抽出手段によって、この提示された目的に対応する種類
の入力用テンプレートを示すテンプレート情報を抽出す
る。従って、各施設処理装置側では患者データを、当該
各施設処理装置が提示する研究や治験などの目的別の入
力用テンプレートで確実に入力できる。
【0020】或いは本発明の双方向通信ネットワークに
よる医療情報提供・取得システムの他の態様では、前記
アクセス手段は、研究及び治験のうち少なくとも一つを
含む目的を提示して前記アクセスを実行し、前記集中処
理装置は、前記提示された目的に対応する種類の入力用
テンプレートを作成するテンプレート作成手段を更に備
えており、前記第1転送手段は、前記テンプレート作成
手段により作成されたテンプレート情報を転送する。
【0021】この態様によれば、各施設処理装置では、
アクセス手段によって、研究や治験などの目的を提示し
て、アクセスを行う。これを受けて、集中処理装置は、
テンプレート作成手段によって、この提示された目的に
対応する種類の入力用テンプレートを作成し、更に、第
1転送手段によって、この作成されたテンプレート情報
を転送する。従って、各施設処理装置側では患者データ
を、当該各施設処理装置が提示する研究や治験などの目
的別の入力用テンプレートで確実に入力できる。
【0022】上述の目的別に分類された入力用テンプレ
ートに係る態様では、前記統計処理用格納手段は、前記
入力用テンプレートで入力され且つ転送されてきた患者
データを、前記目的別に格納するように構成してもよ
い。
【0023】このように構成すれば、匿名化された患者
データを、研究や治験などの目的別に収集でき、その後
における目的別の統計処理を迅速且つ容易に行える。
【0024】上述の目的別に分類された入力用テンプレ
ートに係る態様では、前記集中処理装置は、前記入力用
テンプレートで入力され且つ転送されてきた患者データ
又は前記統計処理用格納手段に格納された患者データ
を、前記目的別に統計処理する処理手段を更に備えても
よい。
【0025】このように構成すれば、匿名化された患者
データを、処理手段によって研究や治験などの目的別に
効率良く統計処理できる。
【0026】本発明の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得システムの他の態様では、前記集中処
理装置は、前記複数の施設処理装置に所定種類の医療用
アプリケーションプログラムを前記双方向通信ネットワ
ークを介して夫々提供する提供手段を更に備えており、
前記入力手段は、前記医療用アプリケーションプログラ
ムの実行により得られる患者データの中から抽出する形
で前記入力用テンプレートで前記患者データを入力す
る。
【0027】この態様によれば、集中処理装置は、提供
手段によって、複数の施設処理装置に、例えば、電子カ
ルテシステム、ナビゲーションケアマップ或いはクリテ
ィカルパスシステム、オーダリングシステム、アカウン
ティングシステム等の所定種類の医療用アプリケーショ
ンプログラムを、双方向通信ネットワークを介して夫々
提供する。これを受けて、施設処理手段は、入力手段に
よって、医療用アプリケーションプログラムの実行によ
り得られる患者データの中から抽出する形で、入力用テ
ンプレートで患者データを入力する。従って、効率良
く、患者データを入力用テンプレートで入力でき、最終
的には、匿名化された患者データを、効率良く統計処理
用に収集できる。
【0028】この態様では、前記集中処理装置は、前記
医療用アプリケーションプログラムを回線接続して取り
込む取込手段と、該取込手段により取り込まれた医療用
アプリケーションプログラムを前記施設処理装置に転送
する第3転送手段とを更に備えている。
【0029】このように構成すれば、集中処理装置を介
して医療用アプリケーションプログラムを各施設処理装
置に転送しつつ、双方向通信ネットワーク上で授受され
る患者データにおける秘匿性を確実に向上させられる。
【0030】本発明の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得システムの他の態様では、前記施設処
理装置は、医療関連施設毎且つ患者毎に異なると共に前
記患者識別符号と関連性・互換性を有しない他の患者識
別符号を付与する他の符号付与手段を更に備える。
【0031】この態様によれば、集中処理装置と施設処
理装置とでは、同一の患者データに対して相互に関連性
・互換性を有しない患者識別符号を付与して、これをデ
ータ管理・処理するので、患者データの秘匿性を一層高
めることができる。
【0032】本発明の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得システムの他の態様では、前記集中処
理装置が、前記双方向通信ネットワーク上に複数台配置
されて、該複数台が夫々同一の処理を実行する現用系及
び予備系からなる分散処理システムとして動作する。
【0033】この態様によれば、分散処理システムによ
り、双方向通信ネットワーク上で授受される患者データ
における秘匿性を確実に向上させられる。
【0034】本発明の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得方法は上記課題を解決するために、複
数の医療関連施設に夫々設置される複数の施設処理装置
と該複数の施設処理装置に双方向通信ネットワークを介
して接続される集中処理装置とを備えた双方向通信ネッ
トワークによる医療情報提供・取得システムにおける双
方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得方法で
あって、前記施設処理装置によって、患者データに関す
る統計処理のためのアクセスを行うアクセス工程を実行
し、前記集中処理装置によって、前記アクセスに対応し
て前記統計処理のために必要な患者データの入力用テン
プレートを示すテンプレート情報を転送する第1転送工
程を実行し、前記施設処理装置によって、前記転送され
てきたテンプレート情報に基づく前記入力用テンプレー
トで前記患者データを入力する入力工程と、該入力され
た患者データを転送する第2転送工程とを実行し、前記
施設処理装置及び前記集中処理装置のうち少なくとも一
方によって、患者毎に匿名化した患者識別符号を付与す
る付与工程を更に実行し、前記集中処理装置によって、
前記第2転送工程により転送されてきた患者データを前
記匿名化された患者識別符号に対応付けて格納する統計
処理用格納工程を更に実行する。
【0035】本発明の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得方法によれば、上述した本発明の双方
向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム
の場合と同様に、双方向通信ネットワークを介して集中
処理装置から提供される入力用テンプレートを用いて、
各施設処理装置側では、患者データを統一的な形式で確
実に入力できる。しかも、集中処理装置では、双方向通
信ネットワークを介して、匿名化されており且つ統一的
な形式を有する患者データを、効率的に収集可能とな
る。
【0036】尚、本発明の双方向通信ネットワークによ
る医療情報提供・取得方法は、上述した本発明の双方向
通信ネットワークによる医療情報提供・取得システムに
おける各種態様と同様の各種態様とすることも可能であ
る。
【0037】本発明のコンピュータプログラムは上記課
題を解決するために、コンピュータを、上述した本発明
の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得シ
ステム(但し、その各種態様も含む)に備えられた前記
集中処理装置及び前記施設処理装置のうち少なくとも一
方として機能させる。
【0038】本発明のコンピュータプログラムによれ
ば、上述した本発明の双方向通信ネットワークによる医
療情報提供・取得システムに備えられた集中処理装置及
び施設処理装置のうち少なくとも一方を、情報記録媒体
の格納プログラムや通信ネットワークを通じたダウンロ
ード/インストールによるプログラムで実行可能にな
る。より具体的には、当該コンピュータプログラムによ
って、コンピュータを、施設処理装置におけるアクセス
手段、入力手段、第2転送手段、符号付与手段等として
夫々機能させたり、集中処理装置を構成する第1転送手
段、統計処理用格納手段、符号付与手段等として夫々機
能させたりできる。例えば、情報記録媒体によるパーケ
ージソフトウェアや、通信ネットワークを通じたダウン
ロード/インストールによるシェアウエアとして流通さ
せることが可能になり、本発明の汎用性が向上する。換
言すれば、実施が容易かつ確実に出来るようになる。
【0039】本発明のこのような作用及び他の利得は次
に説明する実施の形態から明らかにされよう。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明の双方向通信ネット
ワークによる医療情報提供・取得システム及び方法、並
びにコンピュータをそのようなシステムとして機能させ
るコンピュータプログラムの実施形態を図面参照の上で
詳細に説明する。
【0041】(1)実施形態の構成 先ず、図1から図4を参照して本発明の実施形態におけ
る双方向通信ネットワークの構成について説明する。
【0042】図1において、この例の双方向通信ネット
ワークは、例えば、マルチメディア通信ネットワークで
あり、各種の通信プロトコル変換用のゲートウェイ(G
W)装置で接続されたデジタル固定通信回線網1及びデ
ジタル移動通信網2(この二つの通信網をまとめて、適
宜、「通信回線網」と記載)を有している。
【0043】デジタル固定通信回線網1には、「集中処
理装置」の一例としての医療情報集中処理センタ通信装
置3と、夫々「施設処理装置」の一例としての複数の医
療機関通信装置4と、「患者通信端末」の一例としての
患者が使用する通信端末5(小型汎用コンピュータ5
a)とが接続されている。また、デジタル移動通信網2
のセル基地局2aには、無線区間(エアーインタフェー
ス)を通じて、「患者通信端末」の他の一例としての患
者が使用する通信端末5(インターネットアクセスが可
能な携帯電話機5b)が収容されている。
【0044】医療情報集中処理センタ通信装置3は、医
療機関処理共用通信システム3aと医療機関データ集中
処理通信システム3bとから構成されている。
【0045】医療機関通信装置4は、比較的大規模な医
療施設に設置される医療機関通信システム4aと、比較
的小規模な医療施設に設置される医療機関小型汎用コン
ピュータ4bとから構成されている。なお、医療機関通
信システム4aには、以降で説明する医療機関処理共用
通信システム4cを併設することがある。
【0046】図2は医療情報集中処理センタ通信装置3
における医療機関処理共用通信システム3aの構成例を
示すブロック図である。
【0047】図2において、この例の医療機関処理共用
通信システム3aは、ISDN(デジタル固定通信網
1)に接続するための回線接続装置10(例えば、ハブ
装置、デジタル終端接続装置(DSU)、侵入防止用の
ファイアウォールアプリケーションを実装した図示しな
いルータなど)、インターネット上で基幹的な通信処理
を実行するための主コンピュータであるウェブサーバ1
1、分散名前管理システム(DNS:Domain Name Syste
m)用のDNSサーバ12、顧客医療データの暗号化転
送を行う暗号化通信プロトコル(SSL:Secure Socket
s Layer)用のSSLサーバ13,FTP(File Transfer
Protocol)ファイル転送用のFTPサーバ14、通信制
御を実行する通信制御装置15、各種のデータを格納
し、その検索(トラッキング)を実行するデータベース
装置16、及び外部LANを収容するためのインタフェ
ース(I/F)部17を備えて構成されている。
【0048】なお、この例の医療機関処理共用通信シス
テム3aには、プログラムをCD−ROMから読み出し
て通信制御装置15などの必要な各部にインストールす
るための図示しないドライブ装置、データベース管理な
どの保守を行うための単体の小型汎用コンピュータなど
が設けられる。
【0049】外部LANは、図示しないLANサーバに
よって小型汎用コンピュータを、例えば、RPC(Remot
e Procedure Call遠隔呼び出し)の各シーケンスで実行
するものであり、クライアントサーバシステム(マスタ
ースレーブ方式)として構築されるものである。
【0050】図3は医療情報集中処理通信センタ装置3
における医療機関データ集中処理通信システム3bの構
成例を示すブロック図である。
【0051】この例の医療機関データ集中処理通信シス
テム3bは、図2に示す医療機関処理共用通信システム
3aと同様の、回線接続装置10から通信制御装置15
までを備えて構成されていると共に、多数の医療機関の
医療情報を処理し、かつ、トラッキングによる検索処理
を実行するデータベース装置18と、保守作業用の保守
ターミナル19とを更に備えている。
【0052】図4は医療機関通信装置4における医療機
関通信システム4aの構成例を示すブロック図である。
【0053】図4において、この例の医療機関通信シス
テム4aは、医療機関における各種の医療情報処理(患
者データ、医療事務、医療画像等)を実行するものであ
り、通信回線網との接続(インターネットアクセス)を
行うウェブサーバ25に、遠隔呼び出し(RPC)方式
を実行するLANサーバ26と、各種の端末(小型汎用
コンピュータ、プリンタ、スキャナ)とを収容した構成
である。
【0054】なお、前記した各小型汎用コンピュータ
は、その構成が既知である。例えば、接続装置、マイク
ロコンピュータ、フラッシュメモリ、情報記録媒体用ド
ライブ装置、モニタ装置、入力操作装置、ハードデスク
装置、各種の外部装置、例えば、デジタルカメラからの
画像データを取り込むSCSI(Small Computer System
Interface)インタフェース、USB(Universal Serial
Bus)インタフェースなどを備えた構成である。
【0055】また、図1に示す携帯電話機5bは、PD
C方式、PHS方式として、その構成は既知である。例
えば、周波数切替器・シンセサイザ、受信電界強度(R
SSI)検出部を備えた無線送受信部、変調/復調部、
時分割多重分離部、コーデック(符号化/復号化)部、
マイクロプロセッサ(MPU)、外部インタフェース
(I/F)部、メモリ、キーパッド及び着信表示発光ダ
イオードや液晶デスプレイなどの表示部、及び送話用マ
イクロホンと受話用スピーカ、撮像部などを備えた構成
である。
【0056】また、図1の通信ネットワークにおいて、
マルチメディアのストリーム伝送を行うための編集サー
バ(携帯電話機5bへの転送データ編集用)、VoIP
(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ装置な
どは、その図示を省略した。図1の各装置は、以降で詳
細に説明する通信アプリケーションプログラム(例え
ば、ASPによるプログラム転送(転送及びダウンロー
ド/インストール)のためのユーテリティソフトウェア
を搭載したウェブブラウザやメーラーアプリケーション
を搭載している。
【0057】(2)実施形態における基本通信動作 次に、図1を参照して、本実施形態の構成における基本
的な通信動作について説明する。
【0058】近時の通信回線網は、TCP/IP環境下
(例えば、インターネット)の、いわゆる、マルチメデ
ィア通信ネットワークとして構築され、IPパケットデ
ータ通信とともに、ITU−T(international Telecom
munication Union - Telecommunication Standardizati
on Sector)/G3規格のファクシミリ通信やインターネ
ットFax通信及び、汎用電話通話やVoIP/ITU
−T/H.323プロトコル)による音声電話通信を実
行している。
【0059】デジタル固定通信網1は、その構成及び伝
送方式が既知のISDNなどを用いたIP網であり、パ
ケット交換局などを回線網に設置した網構成である。ま
た、デジタル移動通信網2は、例えば、ARIB−27
/28規格(PDC方式/PHS方式)を適用し、か
つ、セル基地局2aを図示しない移動通信制御局(MC
C)が収容する既知の移動回線網である。この移動回線
網は、TIA標準IS95系/IMT−2000のN/
W−CDMA方式でも良く特に限定しない。
【0060】例えば、伝送速度64,384kbit/
s,1.5Mbit/sによるIPパケットを伝送し、
ITU−T勧告によるパケット交換手順X.31(I.
430/I.431,Q.921/Q.931,X.2
5プロトコル)を実行する。
【0061】なお、他の高速伝送方式(例えば、ADS
L/非対象デジタル伝送)を適用しても良く、また、高
速通信ネットワーク(例えば、ギガビット高速データ通
信ネットワーク)を利用しても良い。特に、ギガビット
高速データ通信ネットワークの採用は、転送データ量が
多い医療画像の3次元シミュレーションをコンピュータ
双方向通信で実行する場合などに有効である。
【0062】また、図1の各装置は、インターネット通
信として周知のTCP/IPによる通信接続処理、HT
ML(HyperText Markup Language)による言語処理機能
(文章、音声、データ圧縮によるJPEG静止画又はM
PEG動画処理)、及びHTTP(Hypertext Transport
Protocol)によるハイパーリンク機能による転送双方向
通信、FTPによるファイル転送、及びCGI(Common
Gateway Interface)による外部アプリケーションをそれ
ぞれに実行する。このための電子メール通信やインター
ネットサーフィンを行うウェブブラウザ(アプリケーシ
ョン)を各装置が搭載している。
【0063】なお、データベース装置におけるデータベ
ースエンジン(トラッキング)で読み出されるデータ
は、例えば、XML(Extensible Markup Language)によ
りCDF(プッシュ型情報配信のフォーマット)やプッ
シュプル型情報配信のフォーマットによって発信するデ
ータを生成し、また、SQL(Structured Query Langua
ge)によってリレーショナルデータベース処理を実行し
ている。
【0064】さらに、医療情報の(コンテンツ)の写真
やイラストをデータ処理するための、ビットマップ画像
ファイルを保存する、例えば、TIFF(Tagged Image
FileFormat)とともに、機種や使用フォントに関わらず
作成時のイメージを保った変換が可能な、例えば、PD
F(Portable Document Format)ファイルによって高微細
画像データを生成かつ処理している。また、動的なホー
ムページをASP(Active Server Pages) を通じて作成
している。
【0065】このような各装置は、TCP/IPリンク
によって、周知のIPパケットによるファイル転送を双
方向通信で行っている。この通信ネットワークにおける
インターネット上での転送処理は、HTTPにおけるオ
ブジェクト指示(クリック/マウスなどの座標入力装置
によるラジオボタン、アンカー、プッシュボタン等への
指示)によって実行する。この場合、ファイルフォーマ
ットにTCPコネクションの開放の伝送終了記述文字
(FIN)や伝送肯定応答文字(ACK)などを格納
し、その識別によってファイル転送を実行する。
【0066】なお、携帯電話機5bでは、セル基地局2
aのサービスエリア内に携帯電話機3が移動すると、制
御チャネル(CCH)をスキャンしてモニタし、最大受
信電界強度の制御チャネルを補足する。この位置登録後
は、周知の発呼(発信)又は着呼(着信)に対する通信
シーケンス(ここでは、インターネットアクセス)が実
行される。
【0067】図1に示す各装置は、CPU(ウェブサー
バのCPUも含む)が実行する通信プロトコルやプログ
ラムによって、本実施形態における各種処理を実行す
る。この通信プロトコルやプログラムは、前記した汎用
の通信プロトコルやプログラムとともに、医療情報処理
を実行するための専用の通信プロトコルや、特に医療情
報提供・取得システム構築用のコンピュータプログラム
を実行する。
【0068】(3)実施形態における集中医療情報処理 次に、図1から図4の各部における集中医療情報処理に
ついて説明する。
【0069】医療情報集中処理通信センタ装置3は、従
来、個々の病院毎に処理されていた各種の医療情報処理
をインターネット(通信回線網)上で、その双方向通信
によって代行するものである。医療情報集中処理通信セ
ンタ装置3の医療機関処理共用通信システム3aは、病
院毎の医療機関通信装置4による日常の診療処理を管理
するものである。
【0070】この診療処理の管理は、例えば、電子カル
テ作成処理(定型化フォーマット/テンプレート)、レ
ントゲン画像データ生成、診療報酬(レセプト)自動計
算(処理医事会計システム)処理、検査依頼、薬剤処方
依頼をデータ転送する検査依頼(オーダ)システムや薬
局システムなどの処理(オーダシステム)を行うもので
ある。この各種の処理を行うためのプログラムは、医療
機関処理共用通信システム3aに予め格納して転送し、
また、通信ネットワーク上のソフトハウスやASP事業
者のなどのウェブサイトから取り込み、かつ、回線接続
(リンク)によって医療機関通信装置4に転送する。す
なわち、最新の電子カルテ作成用定型化フォーマットな
どの高度医療処理プログラム提供を実施するASP事業
(ビジネスモデル)である。
【0071】なお、定型化フォ−マット/テンプレート
は、大学の医療機関などのウェブサイトと回線接続(リ
ンク)によって医療情報集中処理通信センタ装置3から
医療機関通信装置4に提供するようにも出来る。
【0072】転送される医療処理プログラムは、医療機
関通信装置4で取り込まれるが、図4に示す医療機関通
信システム4aでは、LANサーバ26に常駐させるこ
とが可能である。また、一定期間のみ常駐させたり、こ
の電子カルテ作成用定型化フォーマットによる書面作成
毎に取り込むことになる。なお、この書面作成が終了し
た場合は、この全部の情報を医療情報集中処理通信セン
タ装置3に自動又はバッチ処理を通じて転送して、医療
機関データ集中処理通信システム3bで順次格納する。
【0073】また、比較的小規模の病院に配置される医
療機関小型汎用コンピュータ4bでは、処理開始毎に、
そのプログラムを医療機関処理共用通信システム3aか
らダウンロード/インストールして使用し、書面作成が
終了した場合は、この全部の情報を医療情報集中処理通
信センタ装置3に自動又はバッチ処理を通じて転送する
とともに、プログラムを開放する。換言すれば、クライ
アント・サーバシステムと同様の動作を実行する。
【0074】なお、医療機関処理共用通信システム3a
は、図1に示すように医療機関処理共用通信システム4
cとして病院に配置される場合がある。これは、複数の
病院の医療機関通信システム4aを、この医療法人の本
部などで管理する場合である。
【0075】医療情報集中処理通信センタ装置3の医療
機関データ集中処理通信システム3bは、医療機関処理
共用通信システム3aで処理された医療情報を抽出して
格納し、各種の処理に利用している。例えば、前記した
電子カルテ作成処理(定型化フォーマット/テンプレー
ト)、レントゲン画像データ生成、診療報酬(レセプ
ト)自動計算(処理医事会計システム)処理、検査依
頼、薬剤処方依頼をデータ転送する検査依頼(オーダ)
システムや薬局システムなどの処理データを病院毎に図
3中のデータベース装置18に格納し、この後、医療機
関通信装置4が随時読み出して参照している。
【0076】また、医療情報集中処理通信センタ装置3
では、メールボックス処理、予約処理、ミニマムデータ
処理及び統計データ処理を病院側(医療機関通信装置
4)に提供している。
【0077】メールボックス処理は、病院(医療機関通
信装置4)間でのデータ転送を行うものである。例え
ば、患者紹介状、検査結果資料、レポート、処方履歴等
である。このデータ転送は、例えば、図2中のデータベ
ース装置16などの処理によるモジュールによってデー
タ転送を実行する。予約処理は、図2中のデータベース
装置16などの処理によるモジュールを通じた診療予
約、検査予約などの情報であり、病院が他の病院に開放
している予約にかかる情報を保持し、病院側(医療機関
通信装置4)からの閲覧が可能なっている。これは、例
えば、患者の状態(病気)に専門に対応できる病院から
の連絡を受けるためなどに利用される。
【0078】ミニマムデータ処理は、緊急、救急、災害
時などに病院等に収容される、緊急・救急患者等に対す
る治療や診療に実践的な意味で最低限必要な患者データ
部分たるミニマムデータを、図3中のデータベース装置
18などに格納し、多数の病院側(医療機関通信装置
4)が必要に応じて(例えば、緊急・救急患者が運び込
まれた場合など)閲覧するものである。このミニマムデ
ータは、例えば患者毎の電子カルテ作成時に、そのデー
タから必要事項を医療機関処理共用通信システム3aか
ら医療機関データ集中処理通信システム3bが取り込ん
でデータベース装置18が、その更新・追加を行う。
【0079】統計データ処理は、患者を特定しない分析
データを処理するものである。この統計データ処理は、
例えば、医療機関処理共用通信システム3aから提供さ
れるプログラム(定型化フォーマット/テンプレート)
によって作成され、医療機関データ集中処理通信システ
ム3bが取り込んでデータベース装置18に格納され
る。統計データは、作成した病院側(医療機関通信装置
4)が取り込んで参照したり、他の病院に公開(例え
ば、医療情報集中処理通信センタ装置3のホームページ
閲覧により公開)される。
【0080】次に、医療情報集中処理通信センタ装置3
は、患者側(通信端末5)も利用が可能である。この患
者側(通信端末5)の利用としては、患者個人の各種の
データ(前記した電子カルテ、レントゲン画像データ、
診療報酬(レセプト)、検査依頼、薬剤処方依頼などの
情報)がある。この情報閲覧は、患者個人や公共機関
(例えば、感染疾病などの調査)などの秘匿性を有する
ものである。したがって、この情報閲覧は、識別符号
(ID)、パスワードを予め付与し、そのアクセスを通
じて閲覧(開示)が行われる。
【0081】なお、医療情報集中処理通信センタ装置3
への医療機関通信装置4からも、一般公開するホームペ
ージのコンテンツ(統計データ)以外は、識別符号(I
D)及びパスワードによるアクセスが行なわれる。例え
ば、会員制などにおいても識別符号(ID)及びパスワ
ードを通じてアクセスが実行される。
【0082】このように医療情報集中処理通信センタ装
置3から医療機関通信装置4に各種の処理用プログラム
を転送している。すなわち、ASPによる高度医療処理
プログラム提供や、集中処理、データ保管等を通じて実
施している。この結果、病院毎の医療機関通信装置4の
システム規模及び処理規模を削減される。特に、費用が
嵩む最新の高度な医療情報システムを構築かつ運営する
必要が無くなる。換言すれば、最新のバージョンアップ
プログラム化による医療情報処理が、常に可能になっ
て、多種のアプリケーション搭載の多機能化(肥大化/
Fat Client) によるバージョンアップなどの費用削減が
図られる。
【0083】また、定型化フォーマット/テンプレート
化による処理を転送プログラムで実行できるようにな
り、その医療情報処理が容易に行われる。さらに、処理
データを医療情報集中処理通信センタ装置3で保管でき
るようになって、その長期間にわたる膨大なデータ保管
を病院側(医療機関通信装置4)で行わなくて良くな
り、その費用削減や、データ保管の信頼性保持のシステ
ム監査などが容易になる。また、医療機関との提携や、
医療法人傘下の複数の病院での情報活用、及び病院間で
の情報交換なども容易に可能になる。
【0084】(4)テンプレートを用いての匿名化され
た患者データの収集処理 次に、以上の構成動作に基づいた「テンプレートを用い
ての匿名化された患者データの収集処理」について説明
する。
【0085】この「テンプレートを用いての匿名化され
た患者データの収集処理」とは、前記した双方向通信ネ
ットワーク上において、研究や治験の目的ごとに患者デ
ータを、秘匿性を確保しながら統計情報として容易かつ
確実に作成して収集し、その効果的な利用を可能にする
ものである。
【0086】図5は、このような患者データの収集処理
を説明するための概念図であり、図6は、図5に示す処
理における運営側(医療情報集中処理通信センタ装置
3)と病院側(医療機関通信装置4)との伝送シーケン
ス図である。また、図7は、図6における病院側(医療
機関通信装置4)の処理手順を示すフローチャートであ
り、図8は、図6における運営側(医療情報集中処理通
信センタ装置3)の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0087】図5から図8において、先ず、統計情報の
処理開始にあたっては、患者データは、秘匿性を確保す
る必要がある。そこで、運営側(医療情報集中処理通信
センタ装置3)又は病院側(医療機関通信装置4)は、
患者ごとに識別符号(適宜、「患者ID」と記載)を付
与し、データ処理ごとに患者IDを入力・識別して、そ
の処理を開始する(図7ステップS1、図8ステップS
21)。
【0088】尚、この場合、運営側と病院側とで、相互
に関連性・互換性のない患者IDを夫々独自に付与して
もよい。
【0089】次に、運営側(医療情報集中処理通信セン
タ装置3)は、病院側(医療機関通信装置4)からの統
計情報の処理のアクセスを識別符号(ID)及びパスワ
ードによって受け付ける(図7ステップS2、図8ステ
ップS22)。この統計情報の処理では、研究や治験の
目的、例えば、「既往症履歴、アレルギー、告知の希
望、臓器ドナー希望」などに区分けし、その定型化フォ
−マット/テンプレートをデータベース装置18などに
予め用意している。
【0090】この定型化フォ−マット/テンプレートの
リストを運営側(医療情報集中処理通信センタ装置3)
が病院側(医療機関通信装置4)に転送して提示し、こ
の表示が行われる(図7ステップS3,S4、図8ステ
ップS23)。
【0091】病院側(医療機関通信装置4)では、所望
の定型化フォ−マット/テンプレートを指定指示し、こ
の指示を運営側(医療情報集中処理通信センタ装置3)
が取り込んで、その定型化フォ−マット/テンプレート
を転送する(図7ステップS5、図8ステップS24,
S25)。
【0092】次に、病院での診療ごとに目的の研究や治
験に応じた定型化フォ−マット/テンプレートへの入力
として、病院側(医療機関通信装置4)では、取り込ん
で画面表示している定型化フォ−マット/テンプレート
の各項目に対する患者に関するデータを入力する。これ
は、前記した「既往症履歴、アレルギー、告知の希望、
臓器ドナー希望」などの必要項目である(図7ステップ
S6)。この定型化フォ−マット/テンプレートの入力
データのみが抽出され(即ち、テンプレートが外され
て)、その患者データ部分のみが病院側(医療機関通信
装置4)から運営側(医療情報集中処理通信センタ装置
3)に転送され、以後は必要に応じて病院側(医療機関
通信装置4)で参照される(図7ステップS7,S
8)。
【0093】次に、運営側(医療情報集中処理通信セン
タ装置3)では、目的の研究や治験別に患者データ収集
・保管を行う。具体的には、病院側(医療機関通信装置
4)からのテンプレートが外された患者データ(転送デ
ータ)が運営側(医療情報集中処理通信センタ装置3)
で取り込まれて保管される。この場合、目的の研究や治
験別に分類して患者データが収集・保管される。この後
は、病院側(医療機関通信装置4)の要求によって、収
集・保管している患者データが転送される(図8ステッ
プS26,S27,S28)。
【0094】このように、患者データの収集処理では、
通信ネットワーク上で集中医療情報を処理するシステム
において、研究や治験の目的ごとに患者データを秘匿性
を確保しながら統計情報として容易かつ確実に作成して
収集・保管し、その利用が可能になる。
【0095】尚、本実施形態では、予め、研究や治験の
目的別に区分けし、その定型化フォ−マット/テンプレ
ートを運営側で用意しているが、このような定型化フォ
−マット/テンプレートを、病院側からのアクセスに応
じて適宜作成することも可能である。また、病院側から
のアクセス時に、研究や治験の目的を提示して、運営側
では、この提示された目的に対応する種類の入力用テン
プレートを示すテンプレート情報を抽出又は作成しても
よい。
【0096】次に図9を参照して、テンプレートを用い
た本実施形態における患者データの入力処理の具体例に
ついて更に説明を加える。
【0097】図9(a)に示すように、医療機関通信装
置4等において患者データを入力する際の表示装置の画
面201aには、秘匿化された患者識別番号、診療科名
等の基本情報をテキスト入力する欄211の他、テンプ
レート呼び出し用のボタン210が表示される。操作者
が、このボタン210をマウス等で操作すると、図9
(b)に示すように、テンプレート選択用のウインドウ
画面220が、表示装置の画面201b内に表示され
る。ここでは、研究や治験における目的として「既往症
履歴」、「アレルギー」、「臓器ドナー希望」等の種類
に応じて予め用意された複数のテンプレートの中から所
望の一つを選択するためのウインドウ画面220が表示
される。そして、ウインドウ画面220中のテンプレー
ト名称の中から、所望の一つに対応するものを操作者が
マウス等で選択すると(ここでは、「アレルギー」が選
択されたものとすると)、図9(c)に示すように、こ
の選択されたテンプレートが表示装置の画面201c内
に表示される。この具体例では、「性別」、「年齢」等
の項目別にテキスト入力欄230が設けられている。こ
れら複数の項目は、テンプレートの種類別に予め設定さ
れている。
【0098】このように本実施形態によれば、秘匿化さ
れた患者識別番号に対応する患者データの入力処理を容
易且つ確実に実行できる。
【0099】以上の如きテンプレートを用いた患者デー
タの入力処理は、医療機関通信装置4内において、医療
機関小型汎用コンピュータ4bによる制御下で実行され
てもよい。或いは、テンプレートのライブラリを医療情
報集中処理センタ通信装置3側に設けて、医療機関通信
装置4からデジタル固定通信回路網1等を介してこれに
適宜アクセスするように構成してもよい。更にデジタル
固定通信回路網1等を介しての医療情報集中処理センタ
通信装置3の制御下で、医療機関通信装置4内における
ブラウザ上で実行されてもよい。
【0100】(5)実施形態の応用例 次に、この実施形態の応用例について説明する。
【0101】図1に示す医療情報集中処理センタ通信装
置3から患者が医療機関(病院)に出向く際に、その場
所や診療科目を示す案内情報(病院案内と地図情報)を
通信端末5からの要求で転送すると、顧客側での利便性
が向上する。また、医療機関(病院)での電話での問い
合わせも減少することになって、その省力化にも対応で
きるようになる。なお、地図情報は、医療情報集中処理
センタ通信装置3が独自に作成したり、通信ネットワー
ク(通信回線網)上の地図提供ウェブサイトから、その
回線接続(リンク)によって取り込んで通信端末5に提
供するようにも出来る。
【0102】この場合、リンクによる地図情報の提供で
は、医療情報集中処理センタ通信装置3(図2、図3参
照)に、インターネット上の時刻同期用NTP(Networ
k Time Protocol )サーバ及び分散ファイルシステム用
のNFS(Network File System )サーバを配置する。
【0103】また、図1に示す医療情報集中処理センタ
通信装置3による各種の集中処理が有料会員制の場合
は、その料金を月極め会費、年会費又は使用重量制(例
えば、パケット量)で徴収する際に、通信ネットワーク
(通信回線網)に配置されたネット銀行1システムとの
間で、電子マネー(デジタルキャッシュ)などで決済す
ると、その相互(運営側と病院側)の省力化が進展す
る。この電子マネー決済(電子商取引は、例えば、ED
I(Electronic Data Interchange) プロトコルによって
通信ネットワーク上で決済する。
【0104】さらに、患者側(通信端末5)からの問い
合わせにおいて、例えば、英語によるデータ変換転送を
行うと、患者側での利便性が向上し、特に緊急の場合の
患者側での容易かつ確実な対応が可能になる。この言語
変換は、通信ネットワーク上の言語変換ウェブサイトと
の回線接続(リンク)によって実行すれば良い。この多
言語対応と同様に患者側での利便性の向上を図る例とし
て、問い合わせ病院までの交通渋滞情報や天候状態を患
者側に提供すると便利である。この交通渋滞情報は、医
療情報集中処理センタ通信装置3が道路交通情報通信シ
ステム/VICS:Vehicle Information and Communica
tion System )から取り込んで通信端末5に転送する。
天気情報は気象資料総合処理システム/COSMET
S:Computer System for Meteorological Services)を
利用すれば良い。
【0105】(6)実施形態の変形例 次に、この実施形態の変形例について説明する。
【0106】図1の通信ネットワークは、特に、TCP
/IP方式に限定されない。多種のデータ通信方式の適
用が可能である。例えば、複数のイーサネット(登録商
標)(LAN)を高速通信ネットワークで接続したFD
DI(Fiber Distributed Data Interface)・LAN(ク
ライアントサーバシステム)として構築することも可能
である。
【0107】また、図1におけるデジタル固定通信回線
網1に代えて、通信制御装置(NCU)や変復調装置
(モデム)などの配置によるアナログ固定通信回線網を
使用することも可能である。
【0108】さらに、前記した実施形態では、患者の医
療情報の秘密保持を図るため、SSLによる転送データ
の暗号化、識別符号(ID)及びパスワードによるアク
セスをもって説明したが、転送プログラムや医療データ
の破壊防止を行う必要がある。例えば、この破壊として
盗聴(通信経路上での悪意あるデータ取得)、否認(通
信相手先での通信の否定)、改造(通信経路上での第三
者による伝送データの改変)、なりすまし(第三者が他
人になりすましてデータ伝送を行う)があり、このた
め、慣用暗号系(conventional encryption system)や公
開鍵暗号化系(public key encryption/RSA,MH)
による顧客情報などの破壊防止対策をとるのが好まし
い。
【0109】さらに、図1に示す通信ネットワークで
は、一台の医療情報集中処理センタ通信装置3を配置し
た例をもって説明したが、システムダウンによる伝送中
断(医療情報処理不能)を避ける必要がある。このため
の構成は、既知の分散処理システムであり、複数の医療
情報集中処理センタ通信装置3を通信回線網に設置す
る。
【0110】また、図1に示す通信ネットワークでは、
医療情報集中処理センタ通信装置3を、医療機関処理共
用通信システム3aと医療機関データ集中処理通信シス
テム3bとをもって説明したが、運用規模(医療機関通
信装置4の収容数に対応)が小さい場合は、特に、医療
機関処理共用通信システム3aと医療機関データ集中処
理通信システム3bとを一体化した一つの通信システム
として構成しても良い。これらは伝送容量(トラフィッ
ク量)やデータ処理量を考慮して、その構成を採用す
る。
【0111】また、医療情報集中処理センタ通信装置3
は、必要に応じて、例えば、病院や患者との電話通話や
ファクシミリ通信を行う。この場合、図2に示す医療機
関処理共用通信システム3aと図3に示す医療機関デー
タ集中処理通信システム3bに、FAXサーバ、VoI
P電話機を収容するVoIPサーバ(コンピュータ電話
統合CTI:Computer Telephony Integration )を設け
ることになる。
【0112】このような応用例や変形例は、当業者にと
って容易に創達できる技術的な範囲であり、これらは本
発明の範囲に含まれる。
【0113】本発明は、上述した各実施形態に限られる
ものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れ
る発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能
であり、そのような変更を伴なう医療情報提供・取得シ
ステム及び方法、並びにコンピュータプログラムもまた
本発明の技術的範囲に含まれるものである。尚、本発明
の医療情報提供・取得システムが対象とする医療とは、
病院医療のみならず、看護医療や在宅医療をも含むこと
は言うまでもない。
【0114】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、通信ネットワーク上で集中医療情報を処理するシス
テムにおいて、研究や治験の目的ごとに患者データを秘
匿性を確保しながら統計情報として容易かつ確実に作成
して収集・保管できるようになり、その効果的な利用も
可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における双方向通信ネットワ
ーク構成例のブロック図である。
【図2】図1の実施形態における医療機関処理共用通信
システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の実施形態における医療機関データ集中処
理通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図4】図1の実施形態にあって医療機関通信システム
の構成例を示すブロック図である。
【図5】本実施形態におけるテンプレートを用いての匿
名化した患者データの収集処理を説明するための概念図
である。
【図6】本実施形態における伝送シーケンス図である。
【図7】本実施形態における病院側の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図8】本実施形態における運営側の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】本実施形態における患者データを入力するため
のテンプレートを示す図である。
【符号の説明】
1 デジタル固定通信回線網 3 医療情報集中処理センタ通信装置 3a 医療機関処理共用通信システム 3b 医療機関データ集中処理通信システム 4 医療機関通信装置 4a 医療機関通信システム 4b 医療機関小型汎用コンピュータ 4c 医療機関処理共用通信システム 5 通信端末 5a 小型汎用コンピュータ 5b 携帯電話機 11,25 ウェブサーバ 12 DNSサーバ 13 SSLサーバ 14 FTPサーバ 16,18 データベース装置 26 LANサーバ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の医療関連施設に夫々設置される複
    数の施設処理装置と該複数の施設処理装置に双方向通信
    ネットワークを介して接続される集中処理装置とを備え
    た双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得シ
    ステムであって、 前記施設処理装置は、患者データに関する統計処理のた
    めのアクセスを行うアクセス手段を備え、 前記集中処理装置は、前記アクセスに対応して前記統計
    処理のために必要な患者データの入力用テンプレートを
    示すテンプレート情報を転送する第1転送手段を備え、 前記施設処理装置は、前記転送されてきたテンプレート
    情報に基づく前記入力用テンプレートで前記患者データ
    を入力する入力手段と、該入力された患者データを転送
    する第2転送手段とを備え、 前記施設処理装置及び前記集中処理装置のうち少なくと
    も一方は、患者毎に匿名化した患者識別符号を付与する
    符号付与手段を更に備え、 前記集中処理装置は、前記第2転送手段により転送され
    てきた患者データを前記匿名化された患者識別符号に対
    応付けて格納する統計処理用格納手段を更に備えたこと
    を特徴とする双方向通信ネットワークによる医療情報提
    供・取得システム。
  2. 【請求項2】 前記集中処理装置は、研究及び治験のう
    ち少なくとも一つを含む目的別に分類された複数種類の
    入力用テンプレートを夫々示す複数のテンプレート情報
    を予め格納するテンプレート格納手段と、前記アクセス
    に応じた種類の入力用テンプレートを示すテンプレート
    情報を前記テンプレート格納手段から抽出する抽出手段
    とを更に備えており、 前記第1転送手段は、前記抽出手段により抽出されたテ
    ンプレート情報を前記施設処理装置に転送することを特
    徴とする請求項1に記載の双方向通信ネットワークによ
    る医療情報提供・取得システム。
  3. 【請求項3】 前記集中処理装置は、前記複数種類の入
    力用テンプレートに対応する複数の目的名称のリストを
    示すリスト情報を前記施設処理装置側に転送するリスト
    転送手段を更に備えており、 前記アクセス手段は、前記転送されてきたリスト情報に
    基づき表示されたリスト中から選択された一の目的名称
    を提示して前記集中処理装置に対してアクセスし、 前記抽出手段は、前記提示された一の目的名称に対応す
    るテンプレート情報を抽出することを特徴とする請求項
    2に記載の双方向通信ネットワークによる医療情報提供
    ・取得システム。
  4. 【請求項4】 前記施設処理装置は、前記転送されてき
    たリスト情報に基づき前記リストを表示する表示手段
    と、 該表示されたリスト中から前記一の目的名称を選択する
    選択手段とを更に備えたことを請求項3に記載の双方向
    通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム。
  5. 【請求項5】 前記アクセス手段は、前記目的を提示し
    て前記アクセスを実行し、 前記抽出手段は、前記提示された目的に対応する種類の
    入力用テンプレートを示すテンプレート情報を抽出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の双方向通信ネットワ
    ークによる医療情報提供・取得システム。
  6. 【請求項6】 前記アクセス手段は、研究及び治験のう
    ち少なくとも一つを含む目的を提示して前記アクセスを
    実行し、 前記集中処理装置は、前記提示された目的に対応する種
    類の入力用テンプレートを作成するテンプレート作成手
    段を更に備えており、 前記第1転送手段は、前記テンプレート作成手段により
    作成されたテンプレート情報を転送することを特徴とす
    る請求項1に記載の双方向通信ネットワークによる医療
    情報提供・取得システム。
  7. 【請求項7】 前記統計処理用格納手段は、前記入力用
    テンプレートで入力され且つ転送されてきた患者データ
    を、前記目的別に格納することを特徴とする請求項2か
    ら6のいずれか一項に記載の双方向通信ネットワークに
    よる医療情報提供・取得システム。
  8. 【請求項8】 前記集中処理装置は、前記入力用テンプ
    レートで入力され且つ転送されてきた患者データ又は前
    記統計処理用格納手段に格納された患者データを、前記
    目的別に統計処理する処理手段を更に備えたことを特徴
    とする請求項2から7のいずれか一項に記載の双方向通
    信ネットワークによる医療情報提供・取得システム。
  9. 【請求項9】 前記集中処理装置は、前記複数の施設処
    理装置に所定種類の医療用アプリケーションプログラム
    を前記双方向通信ネットワークを介して夫々提供する提
    供手段を更に備えており、 前記入力手段は、前記医療用アプリケーションプログラ
    ムの実行により得られる患者データの中から抽出する形
    で前記入力用テンプレートで前記患者データを入力する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載
    の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記集中処理装置は、前記医療用アプ
    リケーションプログラムを回線接続して取り込む取込手
    段と、該取込手段により取り込まれた医療用アプリケー
    ションプログラムを前記施設処理装置に転送する第3転
    送手段とを更に備えたことを特徴とする請求項9に記載
    の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記施設処理装置は、医療関連施設毎
    且つ患者毎に異なると共に前記患者識別符号と関連性・
    互換性を有しない他の患者識別符号を付与する他の符号
    付与手段を更に備えたことを特徴とする請求項1から1
    0のいずれか一項に記載の双方向通信ネットワークによ
    る医療情報提供・取得システム。
  12. 【請求項12】 前記集中処理装置が、前記双方向通信
    ネットワーク上に複数台配置されて、 該複数台が夫々同一の処理を実行する現用系及び予備系
    からなる分散処理システムとして動作することを特徴と
    する請求項1から10のいずれか一項に記載の双方向通
    信ネットワークによる医療情報提供・取得システム。
  13. 【請求項13】 複数の医療関連施設に夫々設置される
    複数の施設処理装置と該複数の施設処理装置に双方向通
    信ネットワークを介して接続される集中処理装置とを備
    えた双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得
    システムにおける双方向通信ネットワークによる医療情
    報提供・取得方法であって、 前記施設処理装置によって、患者データに関する統計処
    理のためのアクセスを行うアクセス工程を実行し、 前記集中処理装置によって、前記アクセスに対応して前
    記統計処理のために必要な患者データの入力用テンプレ
    ートを示すテンプレート情報を転送する第1転送工程を
    実行し、 前記施設処理装置によって、前記転送されてきたテンプ
    レート情報に基づく前記入力用テンプレートで前記患者
    データを入力する入力工程と、該入力された患者データ
    を転送する第2転送工程とを実行し、 前記施設処理装置及び前記集中処理装置のうち少なくと
    も一方によって、患者毎に匿名化した患者識別符号を付
    与する付与工程を更に実行し、 前記集中処理装置によって、前記第2転送工程により転
    送されてきた患者データを前記匿名化された患者識別符
    号に対応付けて格納する統計処理用格納工程を更に実行
    することを特徴とする双方向通信ネットワークによる医
    療情報提供・取得方法。
  14. 【請求項14】 コンピュータを、請求項1から12の
    いずれか一項に記載の双方向通信ネットワークによる医
    療情報提供・取得システムに備えられた前記集中処理装
    置及び前記施設処理装置のうち少なくとも一方として機
    能させるコンピュータプログラム。
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