JP4011559B2 - 双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム及び方法並びにコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)環境下のコンピュータ双方向通信ネットワーク(インターネット等)による、医療情報提供・取得システム及び方法並びに、コンピュータをそのようなシステムとして機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関する。
従来、医療関連施設或いは医療機関(以下適宜、「病院」と記載)では、個々に構築したローカルエリアネットワーク(LAN)やスタンドアローン小型汎用コンピュータを用いて各種の医療情報を処理している。例えば、診療報酬(レセプト)自動計算処理を行う医事会計システムが普及している。また、病院内の各部署に検査依頼、薬剤処方依頼をデータ転送する検査依頼(オーダ)システムや薬局システムなどの各種オーダシステムの導入も進展している。これらのシステムによって、病院内における各種処理作業が迅速化され、医療処理の質的な向上が図られている。また、近時では、書面カルテに代えた電子カルテの利用導入も進展し、その医療処理の質的向上が図られている。
しかしながら、このような重要性が提案されるものの、近時の医療経済状況の悪化から高度な医療情報システム構築は進展していない。これは、多大な初期投資が必要であり、その後のシステム保守管理、バージョンアップ、電子データのバックアップ(長期的な保存)やメンテナンスにも多大な手間と費用を要するためである。換言すれば、システム規模や処理規模が大きい。例えば、特に、多種のアプリケーション搭載の多機能化(肥大化/Fat Client)によるバージョンアップなどの費用増加が大きい。また、このような高度医療情報システムを個々の病院に導入した場合、利用技術の習得が容易でないため病院ごとの効果的な活用に困難を伴うことも考えられる。
この多大な初期投資やシステム保守管理、バージョンアップ、電子データのバックアップ(長期的な保存)やメンテナンスのも多大な手間と費用を避けることが出来る「医療情報システム」を本願出願人が、現在未公開の特許願(2000-309419号及び2000-309420号)をもって提案した。この「医療情報システム」は、病院の高度医療情報システムの規模を縮小するために、通信ネットワーク化による多数の病院の高度医療情報処理を、そのASP(Application Service Provider)による高度医療処理プログラム提供や、集中処理、データ保管等を通じて実施できるようになっている。このような通信ネットワーク上の医療情報システムに収集・保管されている患者データは、通信ネットワーク上で多数の病院の診療や治療時に取り込んで参照可能である。
しかしながら、所謂“プライバシー保護”の観点からすれば、患者データを通信ネットワーク上で、無制限に他の病院(受診経歴外の病院)やシステム事業者に公開するのは、好ましいものではない。即ち、上記従来例の医療情報システムにおいて、患者データの提供・取得を、無条件にシステム事業者或いは病院の自由に委ねることは、憲法上認められないようなプライバシー侵害となる事態を招きかねないという問題点がある。
他方で、患者に対する精神的、肉体的或いは経済的な負担を伴って記録された患者データを有効活用すべきという観点からは、患者本人が承諾するのであれば、複数の病院間において患者データの提供・取得を積極的に行うことが望ましいと考えられる。更に交通事故等で患者本人が意識不明である場合など、たとえ患者本人の承諾が無くても人命尊重の観点から、複数の病院間において患者データの提供・取得を迅速に行うことが望ましい場合も存在する。そしてプライバシーを保護しながらでは、このような患者本人の意思に基づく或いは人命尊重のための患者データの有効利用を図ることが実践上極めて困難であるという問題点がある。
本発明は上述した問題点に鑑みなされたものであり、通信ネットワーク上で収集・保管されている診療や治療に必要な患者データを、患者のプライバシー保護を図りながら、患者本人等の意思に基づいて或いは人命尊重のために有効利用することを可能ならしめる双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム及び方法、並びにコンピュータをそのようなシステムの少なくとも一部として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
本発明の第1の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システムは上記課題を解決するために、集中処理装置と複数の医療関連施設に夫々配置される施設処理装置との間で患者データを送受信する双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システムであって、前記双方向通信ネットワークに収容されると共に前記複数の医療関連施設のうち一の医療関連施設に配置される前記施設処理装置は、各患者の患者データのうち限定的な情報量のデータ部分であって且つ前記患者の承諾レベルに応じて情報量が可変するミニマムデータとして入力するための入力手段と、該入力手段を介して入力されたミニマムデータを前記集中処理装置に転送する第1転送手段とを備え、前記集中処理装置は、前記転送されてきたミニマムデータを前記各患者に対応付けて登録する登録手段を備え、前記複数の医療関連施設のうち前記一又は他の医療関連施設に配置される前記施設処理装置は、前記各患者のうち一の患者についての前記登録されたミニマムデータの転送を前記集中処理装置に要求する第1要求手段を備え、前記集中処理装置は、前記転送の要求を受け取ると、前記登録されたミニマムデータであって前記一の患者に係るものを検索する検索手段と、(i)前記患者により参照の承諾が得られていることを示す承諾情報が前記第1要求手段により提示された場合には無条件に、(ii)前記承諾情報が提示されない場合には、救急・緊急医療時であることを示す緊急時情報が前記第1要求手段により提示されることを条件に、前記検索されたミニマムデータを、前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置に転送する第2転送手段を更に備え、前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置は、前記転送されてきたミニマムデータを参照する参照手段を更に備える。
本発明の第1の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システムによれば、先ず、例えばインターネット等の双方向通信ネットワークに収容され、一の医療関連施設に配置される施設処理装置では、その入力手段を介して各患者の患者データのうち限定的な情報量のデータ部分がミニマムデータとして入力されると、その第1転送手段によって、該ミニマムデータを集中処理装置に転送する。
ここに本願における「ミニマムデータ」とは、一の患者にかかる全患者データのうち、患者属性データ、既往歴データ、入院・退院・手術等にかかるサマリ文書データ等の当該一の患者におけるその後の治療や診療において、実践上必要な或いは実践上有効なデータ部分をいう。そして、ミニマムデータの範囲は、最新の医療技術レベル、社会実情、プライバシー権の保護範囲などに応じて、適宜可変に設定可能である。また、ミニマムデータは、例えば個々の病院において通常の診療の際に患者データの一部として入力又は取得可能であり、或いはミニマムデータとして専用入力も可能である。尚、患者によるミニマムデータの登録の承諾は、ミニマムデータの抽出の際や入力の際に個別具体的に患者が承諾する場合の他、一般国民が従うべき法令、条例等を介して画一的に或いは契約等を介して個別的に患者が承諾する場合も含むとする。
このようなミニマムデータの転送に対し、集中処理装置は、例えば大型記憶装置等から構成される、その登録手段によって、転送されてきたミニマムデータを各患者に対応付けて登録する。
その後(例えば、同日、数日後、数週間後、数ヵ月後、数年後等に)、一の患者が、当該一又は他の医療関連施設で診療或いは治療を受けるに際し、当該一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置では、その第1要求手段によって、この一の患者についての登録手段に登録されたミニマムデータの転送を集中処理装置に要求する。これに対し、集中処理装置では、転送の要求を受け取ると、その第2転送手段によって、登録手段に登録されたミニマムデータであって、この一の患者に係るものを検索して、当該一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置に転送する。これを受けて、当該一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置では、転送されてきたミニマムデータを参照可能となる。
このように、施設処理装置では、入力手段を介して入力されたミニマムデータを、第1転送手段によって集中処理装置に転送するので、患者のプライバシー保護を図りながら、患者本人等の意思に基づいて或いは人命尊重のために、このミニマムデータを有効利用することが可能となる。この際、ミニマムデータの情報量は、患者の承諾レベルに応じて可変に設定されるので、患者の承諾レベルに応じて、その情報量やデータ内容・種類等が可変に設定されたミニマムデータを、第2転送手段から転送できる。このため、ミニマムデータの用途に柔軟性や発展性を持たせることが可能となる。
以上の結果、一定条件下で(例えば、後に患者本人が参照を承諾することや緊急・救急医療時であること等を条件として)双方向通信ネットワークを介しての参照を可能ならしめる形態でミニマムデータを集中処理装置に登録しておけば、その後、当該患者のプライバシー保護を図りながら、患者本人等の意思に基づいて或いは人命尊重のために、このミニマムデータを有効利用することが可能となる。
本発明の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システムの一態様では、前記入力手段は、予め設定された複数種類のテンプレートの中から一つを選択可能であり、更に該選択された一つのテンプレート上で、前記患者データを項目毎に前記患者の承諾レベルを示すデータに対応付けて入力可能なテンプレート入力手段を備える。
この態様によれば、予め用意された複数のテンプレート(データ入力用定型フォーム)のうち、当該患者に見合ったものを選択することにより、適切な患者データを迅速に入力することができ、更にこれに紐付けた形で患者の承諾レベルを示すデータを容易に入力できる。
本発明のコンピュータプログラムは上記課題を解決するために、コンピュータを、上述した本発明の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム(但し、その各種態様も含む)に備えられた前記集中処理装置及び前記施設処理装置のうち少なくとも一方として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムによれば、上述した本発明の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システムに備えられた集中処理装置及び施設処理装置のうち少なくとも一方を、情報記録媒体の格納プログラムや通信ネットワークを通じたダウンロード/インストールによるプログラムで実行可能になる。より具体的には、当該コンピュータプログラムによって、コンピュータを、施設処理装置を構成する入力手段、第1転送手段、第1要求手段等として夫々機能させたり、コンピュータを集中処理装置における登録手段、第2転送手段等として夫々機能させたりできる。例えば、情報記録媒体によるパーケージソフトウェアや、通信ネットワークを通じたダウンロード/インストールによるシェアウエアとして流通させることが可能になり、本発明の汎用性が向上する。換言すれば、実施が容易かつ確実に出来るようになる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
以上詳細に説明したように本発明によれば、通信ネットワーク上で収集・保管されている診療や治療に有用なミニマムデータを、プライバシー保護を図りつつ参照できるようになって、特に、緊急・救急時の患者への的確な診療と治療に対応可能になるという効果がある。更に、このようなミニマムデータでは、その患者の診療や治療に不足である場合に、システムの運営側や、受診経歴のある医療機関から、詳細患者データを取得できるようになって、その効果的な診療と治療が可能なるという効果がある。
次に、本発明の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム及び方法、並びにコンピュータをそのようなシステムとして機能させるコンピュータプログラムの実施形態を図面参照の上で詳細に説明する。
(1)実施形態の構成
先ず、図1から図4を参照して本発明の実施形態における双方向通信ネットワークの構成について説明する。
図1は本発明の実施形態における双方向通信ネットワーク構成を示すブロック
図である。
図1において、この例の双方向通信ネットワークは、例えば、マルチメディア通信ネットワークであり、各種の通信プロトコル変換用のゲートウェイ(GW)装置で接続されたデジタル固定通信回線網1及びデジタル移動通信網2(この二つの通信網をまとめて、適宜、「通信回線網」と記載)を有している。
デジタル固定通信回線網1には、「集中処理装置」の一例としての医療情報集中処理センタ通信装置3と、夫々「施設処理装置」の一例としての複数の医療機関通信装置4と、患者が使用する通信端末5(小型汎用コンピュータ5a)とが接続されている。また、デジタル移動通信網2のセル基地局2aには、無線区間(エアーインタフェース)を通じて、患者が使用する通信端末5(インターネットアクセスが可能な携帯電話機5b)が収容されている。
医療情報集中処理センタ通信装置3は、医療機関処理共用通信システム3aと医療機関データ集中処理通信システム3bとから構成されている。
医療機関通信装置4は、比較的大規模な医療施設に設置される医療機関通信システム4aと、比較的小規模な医療施設に設置される医療機関小型汎用コンピュータ4bとから構成されている。なお、医療機関通信システム4aには、以降で説明する医療機関処理共用通信システム4cを併設することがある。
図2は医療情報集中処理センタ通信装置3における医療機関処理共用通信システム3aの構成例を示すブロック図である。
図2において、この例の医療機関処理共用通信システム3aは、ISDN(デジタル固定通信網1)に接続するための回線接続装置10(例えば、ハブ装置、デジタル終端接続装置(DSU)、侵入防止用のファイアウォールアプリケーションを実装した図示しないルータなど)、インターネット上で基幹的な通信処理を実行するための主コンピュータであるウェブサーバ11、分散名前管理システム(DNS:Domain Name System)用のDNSサーバ12、顧客医療データの暗号化転送を行う暗号化通信プロトコル(SSL:Secure Sockets Layer)用のSSLサーバ13、FTP(File Transfer Protocol)ファイル転送用のFTPサーバ14、通信制御を実行する通信制御装置15、各種のデータを格納し、その検索(トラッキング)を実行するデータベース装置16、及び外部LANを収容するためのインタフェース(I/F)部17を備えて構成されている。
なお、この例の医療機関処理共用通信システム3aには、プログラムをCD−ROMから読み出して通信制御装置15などの必要な各部にインストールするための図示しないドライブ装置、データベース管理などの保守を行うための単体の小型汎用コンピュータなどが設けられる。
外部LANは、図示しないLANサーバによって小型汎用コンピュータを、例えば、RPC(Remote Procedure Call遠隔呼び出し)の各シーケンスで実行するものであり、クライアントサーバシステム(マスタースレーブ方式)として構築されるものである。
図3は医療情報集中処理通信センタ装置3における医療機関データ集中処理通信システム3bの構成例を示すブロック図である。
この例の医療機関データ集中処理通信システム3bは、図2に示す医療機関処理共用通信システム3aと同様の、回線接続装置10から通信制御装置15までを備えて構成されていると共に、多数の医療機関の医療情報を処理し、かつ、トラッキングによる検索処理を実行するデータベース装置18と、保守作業用の保守ターミナル19とを更に備えている。
図4は医療機関通信装置4における医療機関通信システム4aの構成例を示すブロック図である。
図4において、この例の医療機関通信システム4aは、医療機関における各種の医療情報処理(患者データ、医療事務、医療画像等)を実行するものであり、通信回線網との接続(インターネットアクセス)を行うウェブサーバ25に、遠隔呼び出し(RPC)方式を実行するLANサーバ26と、各種の端末(小型汎用コンピュータ、プリンタ、スキャナ)とを収容した構成である。
なお、前記した各小型汎用コンピュータは、その構成が既知である。例えば、接続装置、マイクロコンピュータ、フラッシュメモリ、情報記録媒体用ドライブ装置、モニタ装置、入力操作装置、ハードデスク装置、各種の外部装置、例えば、デジタルカメラからの画像データを取り込むSCSI(Small Computer System Interface) インタフェース、USB(Universal Serial Bus)インタフェースなどを備えた構成である。
また、図1に示す携帯電話機5bは、PDC方式、PHS方式として、その構成は既知である。例えば、周波数切替器・シンセサイザ、受信電界強度(RSSI)検出部を備えた無線送受信部、変調/復調部、時分割/拡散多重分離部、コーデック(符号化/復号化)部、マイクロプロセッサ(MPU)、外部インタフェース(I/F)部、メモリ、キーパッド及び着信表示発光ダイオードや液晶デスプレイなどの表示部、及び送話用マイクロホンと受話用スピーカ、撮像部などを備えた構成である。
また、図1の通信ネットワークは、マルチメディアのストリーム伝送を行うための編集サーバ(携帯電話機5bへの転送データ編集用)、VoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ装置などについては、その図示を省略した。図1の各装置は、以降で詳細に説明する通信アプリケーションプログラム(例えば、ASPによるプログラム転送(転送及びダウンロード/インストール)のためのユーテリティソフトウェアを搭載したウェブブラウザやメーラーアプリケーションを搭載している。
(2)実施形態における基本通信動作
次に、図1を参照して、本実施形態の構成における基本的な通信動作について説明する。
近時の通信回線網は、TCP/IP環境下(例えば、インターネット)の、いわゆる、マルチメディア通信ネットワークとして構築され、IPパケットデータ通信とともに、ITU−T(international Telecommunication Union - Telecommunication Standardization Sector)/G3規格のファクシミリ通信やインターネットFax通信及び、汎用電話通話やVoIP/ITU−T/H.323プロトコル)による音声電話通信を実行している。
デジタル固定通信網1は、その構成及び伝送方式が既知のISDNなどを用いたIP網であり、パケット交換局などを回線網に設置した網構成である。また、デジタル移動通信網2は、例えば、ARIB−27/28規格(PDC方式/PHS方式)を適用し、かつ、セル基地局2aを図示しない移動通信制御局(MCC)が収容する既知の移動回線網である。この移動回線網は、TIA標準IS95系/IMT−2000のN/W−CDMA方式でも良く特に限定しない。
例えば、伝送速度64,384kbit/s,1.5Mbit/sによるIPパケットを伝送し、ITU−T勧告によるパケット交換手順X.31(I.430/I.431,Q.921/Q.931,X.25プロトコル)を実行する。
なお、他の高速伝送方式(例えば、ADSL/非対象デジタル伝送)を適用しても良く、また、高速通信ネットワーク(例えば、ギガビット高速データ通信ネットワーク)を利用しても良い。特に、ギガビット高速データ通信ネットワークの採用は、転送データ量が多い医療画像の3次元シミュレーションをコンピュータ双方向通信で実行する場合などに有効である。
また、図1の各装置は、インターネット通信として周知のTCP/IPによる通信接続処理、HTML(HyperText Markup Language) による言語処理機能(文章、音声、データ圧縮によるJPEG静止画又はMPEG動画処理)、及びHTTP(Hypertext Transport Protocol)によるハイパーリンク機能による転送双方向通信、FTPによるファイル転送、及びCGI(Common Gateway Interface)による外部アプリケーションをそれぞれに実行する。このための電子メール通信やインターネットサーフィンを行うウェブブラウザ(アプリケーション)を各装置が搭載している。
なお、データベース装置におけるデータベースエンジン(トラッキング)で読み出されるデータは、例えば、XML(Extensible Markup Language)によりCDF(プッシュ型情報配信のフォーマット)によって発信するデータを生成し、また、SQL(Structured Query Language) によってリレーショナルデータベース処理を実行している。
さらに、医療情報の(コンテンツ)の写真やイラストをデータ処理するための、ビットマップ画像ファイルを保存する、例えば、TIFF(Tagged Image File Format)とともに、機種や使用フォントに関わらず作成時のイメージを保った変換が可能な、例えば、PDF(Portable Document Format)ファイルによって高微細画像データを生成かつ処理している。また、動的なホームページをASP(Active Server Pages)を通じて作成している。
このような各装置は、TCP/IPリンクによって、周知のIPパケットによるファイル転送を双方向通信で行っている。この通信ネットワークにおけるインターネット上での転送処理は、HTTPにおけるオブジェクト指示(クリック/マウスなどの座標入力装置によるラジオボタン、アンカー、プッシュボタン等への指示)によって実行する。この場合、ファイルフォーマットにTCPコネクションの開放の伝送終了記述文字(FIN)や伝送肯定応答文字(ACK)などを格納し、その識別によってファイル転送を実行する。
なお、携帯電話機5bでは、セル基地局2aのサービスエリア内に携帯電話機3が移動すると、制御チャネル(CCH)をスキャンしてモニタし、最大受信電界強度の制御チャネルを補足する。この位置登録後は、周知の発呼(発信)又は着呼(着信)に対する通信シーケンス(ここでは、インターネットアクセス)が実行される。
図1に示す各装置は、CPU(ウェブサーバのCPUも含む)が実行する通信プロトコルやプログラムによって、本実施形態における各種処理を実行する。この通信プロトコルやプログラムは、前記した汎用の通信プロトコルやプログラムとともに、医療情報処理を実行するための専用の通信プロトコルや、特に医療情報提供・取得システム構築用のコンピュータプログラムを実行する。
(3)実施形態における集中医療情報処理
次に、図1から図4の各部における集中医療情報処理について説明する。
医療情報集中処理通信センタ装置3は、従来、個々の病院ごとに処理されていた各種の医療情報処理をインターネット(通信回線網)上で、その双方向通信によって代行するものである。医療情報集中処理通信センタ装置3の医療機関処理共用通信システム3aは、病院ごとの医療機関通信装置4による日常の診療処理を管理するものである。
この診療処理の管理は、例えば、電子カルテ作成処理(定型化フォーマット/テンプレート)、レントゲン画像データ生成、診療報酬(レセプト)自動計算(処理医事会計システム)処理、検査依頼、薬剤処方依頼をデータ転送する検査依頼(オーダ)システムや薬局システムなどの処理(オーダシステム)を行うものである。この各種の処理を行うためのプログラムは、医療機関処理共用通信システム3aに予め格納して転送し、また、通信ネットワーク上のソフトハウスやASP事業者のなどのウェブサイトから取り込み、かつ、回線接続(リンク)によって医療機関通信装置4に転送する。すなわち、最新の電子カルテ作成用定型化フォーマットなどの高度医療処理プログラム提供を実施するASP事業(ビジネスモデル)である。なお、定型化フォ−マット/テンプレートは大学の医療機関などのウェブサイトと回線接続(リンク)によって医療情報集中処理通信センタ装置3から医療機関通信装置4に提供するようにも出来る。
転送される医療処理プログラム(定型化フォ−マット/テンプレートも含む)は、医療機関通信装置4で取り込まれるが、図4に示す医療機関通信システム4aでは、LANサーバ26に常駐させることが可能である。また、一定期間のみ常駐させたり、この電子カルテ作成用定型化フォーマットによる書面作成ごとに取り込むことになる。なお、この書面作成が終了した場合は、この全部の情報を医療情報集中処理通信センタ装置3に自動又はバッチ処理を通じて転送して、医療機関データ集中処理通信システム3bで順次格納する。
また、比較的小規模の病院に配置される医療機関小型汎用コンピュータ4bでは、処理開始ごとに、そのプログラムを医療機関処理共用通信システム3aからダウンロード/インストールして使用し、書面作成が終了した場合は、この全部の情報を医療情報集中処理通信センタ装置3に自動又はバッチ処理を通じて転送するとともに、プログラムを開放する。換言すれば、クライアント・サーバシステムと同様の動作を実行する。
なお、医療機関処理共用通信システム3aは、図1に示すように医療機関処理共用通信システム4cとして病院に配置される場合がある。これは、複数の病院の医療機関通信システム4aを、この医療法人の本部などで管理する場合である。
医療情報集中処理通信センタ装置3の医療機関データ集中処理通信システム3bは、医療機関処理共用通信システム3aで処理された医療情報を抽出して格納し、各種の処理に利用している。例えば、前記した電子カルテ作成処理(定型化フォーマット/テンプレート)、レントゲン画像データ生成、診療報酬(レセプト)自動計算(処理医事会計システム)処理、検査依頼、薬剤処方依頼をデータ転送する検査依頼(オーダ)システムや薬局システムなどの処理(オーダシステム)などのデータを病院ごとに図3中のデータベース装置18に格納し、この後、医療機関通信装置4が随時読み出して参照している。
また、医療情報集中処理通信センタ装置3では、メールボックス処理、予約処理、ミニマムデータ処理(以降の図5から図10をもって詳細に説明する)、及び統計情報処理を病院側(医療機関通信装置4)に提供している。
メールボックス処理は、病院(医療機関通信装置4)間でのデータ転送を行うものである。例えば、患者紹介状、検査結果資料、レポート、処方履歴等である。このデータ転送は、例えば、図2中のデータベース装置16などの処理によるモジュールによってデータ転送を実行する。予約処理は、図2中のデータベース装置16などの処理によるモジュールを通じた診療予約、検査予約などの情報であり、病院が他の病院に開放している予約にかかる情報を保持し、病院側(医療機関通信装置4)からの閲覧が可能なっている。これは、例えば、患者の状態(病気)に専門に対応できる病院からの連絡を受けるためなどに利用される。
ミニマムデータ処理は、緊急、救急、災害時などに病院等に収容される、緊急・救急患者等に対する治療や診療に実践的な意味で最低限必要な患者データ部分たるミニマムデータを、図3中のデータベース装置18などに格納し、多数の病院側(医療機関通信装置4)が必要に応じて(例えば、緊急・救急患者が運び込まれた場合など)閲覧するものである。
このミニマムデータは、患者ごとの電子カルテ作成時に、そのデータから必要事項を医療機関処理共用通信システム3aから医療機関データ集中処理通信システム3bが取り込んでデータベース装置18が、その更新・追加を行う。
尚、このミニマムデータは、電子カルテ作成とは別に、ミニマムデータの専用入力操作によって、患者が直接又は医師等が、通信端末5、医療機関通信装置4を介して入力してもよい。更に、このミニマムデータは、医療情報集中処理センタ通信装置3に対して医療機関通信装置4から、ミニマムデータの転送が要求された際に、データベース装置18に格納された患者データの中から抽出して作成してもよい。更にまた、このミニマムデータは、医療情報集中処理センタ通信装置3に対して医療機関通信装置4から患者データが転送されてきた際に、この患者データ中から抽出する形でデータベース装置18内に作成してもよい。そして、このようなミニマムデータを構成する情報内容の種類や情報量は、全ての患者について固定してもよいし可変としてもよく、更に各患者について適宜可変としてもよい。
統計情報処理は、患者を特定しない分析データを処理するものである。この統計情報処理は、例えば、医療機関処理共用通信システム3aから提供されるプログラム(定型化フォーマット/テンプレート)によって作成され、医療機関データ集中処理通信システム3bが取り込んでデータベース装置18に格納される。統計情報は、作成した病院側(医療機関通信装置4)が取り込んで参照したり、他の病院に公開(例えば、医療情報集中処理通信センタ装置3のホームページ閲覧により公開)される。
次に、医療情報集中処理通信センタ装置3は、患者側(通信端末5)も利用が可能である。この患者側(通信端末5)の利用としては、患者個人の各種のデータ(前記した電子カルテ、レントゲン画像データ、診療報酬(レセプト)、検査依頼、薬剤処方依頼などの情報)がある。この情報閲覧は、患者個人や公共機関(例えば、感染疾病などの調査)などの秘匿性を有するものである。したがって、この情報閲覧は、識別符号(ID)、パスワードを予め付与し、そのアクセスを通じて閲覧(開示)が行われる。
なお、医療情報集中処理通信センタ装置3への医療機関通信装置4からは、一般公開するホームページのコンテンツ(統計情報)を除いて、会員制などにおけるアクセスも識別符号(ID)及びパスワードを通じて実行される。
このように医療情報集中処理通信センタ装置3から医療機関通信装置4に各種の処理用プログラムを転送している。すなわち、ASPによる高度医療処理プログラム提供や、集中処理、データ保管等を通じて実施している。この結果、病院ごとの医療機関通信装置4のシステム規模及び処理規模を削減している。特に、費用が嵩む最新の高度な医療情報システムを構築かつ運営する必要が無くなる。換言すれば、最新のバージョンアッププログラム化による医療情報処理が、常に可能になって、多種のアプリケーション搭載の多機能化(肥大化/Fat Client)によるバージョンアップなどの費用削減が図られる。
また、定型化フォーマット/テンプレート化による処理を転送プログラムで実行できるようになり、その医療情報処理が容易に行われる。さらに、処理データを医療情報集中処理通信センタ装置3で保管できるようになって、その長期間にわたる膨大なデータ保管を病院側(医療機関通信装置4)で行わなくて良くなり、その費用削減や、データ保管の信頼性保持のシステム監査などが容易になる。また、医療機関との提携や、医療法人傘下の複数の病院での情報活用、及び病院間での情報交換なども容易に可能になる。
(4)ミニマムデータ、必要患者データ及び詳細患者データの転送処理
次に、以上の構成動作に基づいた本実施形態における、ミニマムデータ及び必要患者データの転送処理並びに詳細患者データの転送処理について図5から図10を参照して説明する。
ここに「ミニマムデータの転送処理」とは、通信ネットワーク上の医療情報集中処理通信センタ装置3に収集・保管されている診療や治療に必要なミニマムデータを、プライバシー保護を図りつつ参照可能とする処理である。
一方、「必要患者データの転送処理」とは、通信ネットワーク上の医療情報集中処理通信センタ装置3に収集・保管されている診療や治療に必要な患者データのうち、実際の診療や治療に直面した場合であって特に患者の承諾が得られない場合に必要であり、ミニマムデータよりも情報量の少ない又は多い、ミニマムデータ以外の患者データを含むデータ(以下、「必要患者データ」と称する)を、プライバシー保護を図りつつ参照可能とする処理である。特に、患者が意識不明など緊急・救急時の患者への的確な診療と治療に対応可能にしている。
他方、「詳細患者データの転送処理」とは、通信ネットワーク上の医療情報集中処理通信センタ装置3に収集・保管されているミニマムデータでは、その診療と治療に不足がある場合に、プライバシー保護を図りつつ、受診経歴のある病院や医療情報集中処理通信センタ装置3から、ミニマムデータ以外の、より詳細な患者データ(即ち、詳細患者データ)を取得して、その効果的な診療と治療を可能とする処理である。
図5は、この「ミニマムデータ及び必要患者データの転送処理」を説明するための概念図であり、図6は、この「詳細患者データの転送処理」を説明するための概念図である。また、図7は、図5に示す転送処理における運営側(医療情報集中処理通信センタ装置3)と病院A側及び病院B側(医療機関通信装置4)との伝送シーケンス図である。そして、図8は、図7における病院A側(医療機関通信装置4)の処理手順を示すフローチャートであり、図9は、図7における病院B側(医療機関通信装置4)の処理手順を示すフローチャートであり、図10は、図7における運営側(医療情報集中処理通信センタ装置3)の処理手順を示すフローチャートである。
まず、「ミニマムデータ及び必要患者データの転送処理」について説明する。
図5及び図7から図10において、医療機関通信装置4が夫々配置された病院A側及び病院B側から、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側への患者データの登録が行われる(図8ステップS1、図9ステップS11並びに図10ステップS31及びS32)。
尚、このような患者データによるミニマムデータの登録は、法令、条例等を介して画一的に或いは契約等を介して個別的に、患者により承諾を受けるようにする。
その後、例えば数日や数ヶ月或いは数年を経た後に、医療機関通信装置4が配置された病院B側から、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側へ、患者データを参照することの患者からの承諾を得ると(図9ステップS12(承諾))、当該患者データの転送要求を、医療機関通信装置4が配置された病院B側から、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側に転送する(図9ステップS13及び図10ステップS33)。
尚、図9のステップS12及びS13では、患者によりミニマムデータの参照が承諾された旨を示す承諾情報を提示してミニマムデータの転送の要求を行い、図10のステップS33及びS34では、この承諾情報の提示を条件にミニマムデータを転送するように構成してもよい。或いは、患者が患者データの登録時にミニマムデータの参照を承諾しているのであれば、このような承諾情報を、図8のステップS1、図9のステップS11及び図10のステップS32の段階で、ミニマムデータに付加しておき、図10のステップS33及びS34では、この承諾情報が付加されたミニマムデータに係る患者については無条件に(即ち、再度の承諾を必要とせずに)転送するように構成してもよい。但し、このような承諾情報を用いなくても、転送要求を行う病院の責任者が、当該患者の口頭や書面による承諾に応じて、責任を持って転送要求を行う構成としてもよい。
医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側では、該当するミニマムデータを、図3中のデータベース装置18から読み出して、医療機関通信装置4が配置された病院B側に転送する(図10ステップS34)。
これを受けて、医療機関通信装置4が配置された病院B側では、取り込んだミニマムデータを一時的に格納し、かつ、画面表示して参照する(図9ステップS14及びS15)。
このようにして、医療機関通信装置4が配置された病院側が、緊急・救急患者が運び込まれた場合などのように、極めて急いで患者データを必要とする場合に、患者の承諾を得て、例えば、患者氏名のみで緊急・救急対策に必要な、年齢に基づいた処置や、血液型などが判明し、その診療と治療が可能になる。
また、このような患者データの参照では、患者の承諾が得られない場合、例えば患者が意識不明の場合などがある(図9ステップS12(不承諾))。この場合、医療機関通信装置4が配置された病院B側から、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側に、今回実際の診療や治療に必要なミニマムデータよりも情報量の少ない又は多い、ミニマムデータ以外の患者データを含む必要患者データの転送を要求する(図9ステップS16)。
尚、図9のステップS16では、緊急・救急時である旨を示す緊急時情報を提示して必要患者データの転送の要求を行い、図10のステップS35からS37では、この緊急時情報の提示を条件に必要患者データを転送するように構成してもよい。或いは、患者が患者データの登録時に、緊急・救急時におけるミニマムデータや必要患者データの参照を承諾しているのであれば、その旨の承諾情報を、図8のステップS1、図9のステップS11及び図10のステップS32の段階で、ミニマムデータに付加しておき、図10のステップS35からS37では、この承諾情報が付加されたミニマムデータについては無条件に(即ち、再度の承諾を必要とせずに)転送するように構成してもよい。但し、このような承諾情報を用いなくても、緊急・救急時の病院の責任者や患者の家族等が、自らの責任を持って転送要求を行う構成としてもよい。
更に、ミニマムデータや必要患者データを如何なる条件で参照可能とするかについては、予め患者本人と運営側との間で取り決めておく(例えば、緊急・救急時であって患者の意識が無い条件では、人命尊重のため積極的に参照可能とする旨の包括的又は個別的な契約をしておく)ことが望ましい。
医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側は、この必要患者データの転送要求を受け取ると(図10ステップS35)、その必要患者データを、図3に示すデータベース装置18にデータベースエンジンによるトラッキングを実行して検索し(図10ステップS36)、得られた必要患者データを、医療機関通信装置4が配置された病院B側に転送する(図10ステップS37)。
医療機関通信装置4が配置された病院B側では、必要患者データを取り込み一時的に格納し、かつ、画面表示して参照する(図9ステップS17及びS18)。
このようにして、医療機関通信装置4が配置された病院側が、緊急・救急患者が運び込まれた場合などのように、極めて急いで必要患者データを必要とする場合に、患者の承諾が得られない場合にも、例えば、患者氏名のみで緊急・救急対策に必要な血液型などが判明し、その診療と治療が可能になる。
なお、このミニマムデータや必要患者データは、前述の如く例えば、患者ごとの電子カルテ作成時に、そのデータの必要事項を医療機関処理共用通信システム3aから医療機関データ集中処理通信システム3bが取り込んでデータベース装置18が、その更新・追加を行っているものである。
次に、「詳細患者データの転送処理」について説明する。
詳細患者データの転送処理は、前記した「ミニマムデータの転送処理」により得られるミニマムデータ或いは必要患者データだけでは、病院B側において実際の診療や治療を行うのが困難である場合に実行されるものであり、次の(a)及び(b)の場合がある。
(a)医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側が、そのデータベース18に予め登録されている患者データ中から、詳細患者データを転送する場合
(b)ミニマムデータや必要患者データに記載のある受診経歴がある医療機関通信装置4が配置された病院A側から、Eメール方式で詳細患者データを取得する場合
図6から図10において、前記(a)の場合では、まず、患者にかかるミニマムデータや必要患者データが不足であると判断すると(図9ステップS19:YES)、詳細患者データ問い合わせ依頼を、医療機関通信装置4が配置された病院B側から、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側に対して、送信する(図9ステップS20)。
これを受けて、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側では、詳細患者データ問い合わせ依頼を受信すると(図10ステップS38:YES)、この詳細患者データを運営側のデータベース内で検索できない場合に備えてメールボックスに一時的に格納しておき、図3に示すデータベース装置18にデータベースエンジンによるトラッキングを実行し(図10ステップS39)、検索した詳細患者データを、医療機関通信装置4が配置された病院B側に転送する(図10ステップS40(あり)及びS41)。
これを受けて、医療機関通信装置4が配置された病院B側は、詳細患者データを取り込んだ画面表示して参照する(図9ステップS21及びS22)。
他方、このトラッキングで詳細患者データが検索できなかった前記(b)の場合には、換言すれば、該当する詳細患者データが運営側のデータベース内に格納されていない場合(図10ステップS40(なし))、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側のメールボックスから、常時回線接続中の、医療機関通信装置4に配置された病院A側に詳細な患者データ問い合わせ依頼を自動転送する(図10ステップS42)。
尚、患者等からの口頭情報等に基づいて病院B側で当該患者に係る詳細患者データを有している筈の病院A(例えば、かかりつけの病院や通院経験のある病院など)が判明する場合もあることに鑑み、病院B側の施設処理装置4から、問い合わせ先の病院を特定する情報を発信し、且つこの情報により医療情報集中処理通信センタ装置3で病院Aを特定するように構成してもよい。
これを受けて、医療機関通信装置4が配置された病院A側は、データベース装置から該当する患者の詳細患者データを自動的に読み出し、或いは、手動操作で電子メール電文を作成した後、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側経由又は直接、医療機関通信装置4が配置された病院B側に転送する(図8ステップS2〜S4、並びに図9ステップS21及びS22)。
なお、病院A側からの詳細患者データの発信は、電子メールに代えてファクシミリ電文を送信することで実行してもよい。
医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側を経由する場合には、詳細患者データを、医療機関通信装置4が配置された病院B側に転送し、また、例えば、即時に転送されてこなかった場合や予め定めた時間内に転送されてこなかった場合には、その詳細患者データ転送なしを通知する(図10ステップS43及びS44)。
このようにして、医療機関通信装置4が配置された病院B側が、患者のミニマムデータや必要患者データが得られない場合には、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側に格納されている、詳細患者データを、医療機関通信装置4が配置された病院B側が参照できるようになる。また、医療情報集中処理通信センタ装置3が配置された運営側に、詳細患者データが格納さてれていない場合には、受診履歴があると共に医療機関通信装置4が配置された病院A側に問い合わせることによって、その詳細患者データ参照が可能になって、迅速な治療や処置ができるようになる。
尚、図9のステップS20では、緊急・救急時である旨を示す緊急時情報を提示して詳細患者データの転送の要求を行い、図10のステップS38からS44では、この緊急時情報の提示を条件に詳細患者データを転送するように構成してもよい。或いは、患者が患者データの登録時に、緊急・救急時における詳細患者データの参照を承諾しているのであれば、その旨の承諾情報を、図8のステップS1、図9のステップS11及び図10のステップS32の段階で、ミニマムデータに付加しておき、図10のステップS38からS44では、この承諾情報が付加されたミニマムデータに係る患者については無条件に(即ち、再度の承諾を必要とせずに)転送するように構成してもよい。但し、このような承諾情報を用いなくても、緊急・救急時の病院の責任者や患者の家族等が、自らの責任を持って転送要求を行う構成としてもよい。
(5)実施形態の変形例
次に、この実施形態の変形例について説明する。
図1の通信ネットワークは、特に、TCP/IP方式に限定されない。多種のデータ通信方式の適用が可能である。例えば、複数のイーサネット(登録商標)(LAN)を高速通信ネットワークで接続したFDDI(Fiber Distributed Data Interface)・LAN(クライアントサーバシステム)として構築することも可能である。
また、図1におけるデジタル固定通信回線網1に代えて、通信制御装置(NCU)や変復調装置(モデム)などの配置によるアナログ固定通信回線網を使用することも可能である。
さらに、前記した実施形態では、患者の医療情報の秘密保持を図るため、SSLによる転送データの暗号化、識別符号(ID)及びパスワードによるアクセスをもって説明したが、転送プログラムや医療データの破壊防止を行う必要がある。例えば、この破壊として盗聴(通信経路上での悪意あるデータ取得)、否認(通信相手先での通信の否定)、改造(通信経路上での第三者による伝送データの改変)、なりすまし(第三者が他人になりすましてデータ伝送を行う)があり、このため、慣用暗号系(conventional encryption system)や公開鍵暗号化系(public key encryption/RSA,MH)による顧客情報などの破壊防止対策をとるのが好ましい。
さらに、図1に示す通信ネットワークでは、一台の医療情報集中処理センタ通信装置3を配置した例をもって説明したが、システムダウンによる伝送中断(医療情報処理不能)を避ける必要がある。このための構成は、既知の分散処理システムであり、複数の医療情報集中処理センタ通信装置3を通信回線網に設置する。
また、図1に示す通信ネットワークでは、医療情報集中処理センタ通信装置3を、医療機関処理共用通信システム3aと医療機関データ集中処理通信システム3bとをもって説明したが、運用規模(医療機関通信装置4の収容数に対応)が小さい場合は、特に、医療機関処理共用通信システム3aと医療機関データ集中処理通信システム3bとを一体化した一つの通信システムとして構成しても良い。これらは伝送容量(トラフィック量)やデータ処理量を考慮して構成する。
また、医療情報集中処理センタ通信装置3は、必要に応じて、例えば、病院や患者との電話通話やファクシミリ通信を行う。この場合、図2に示す医療機関処理共用通信システム3aと図3に示す医療機関データ集中処理通信システム3bに、FAXサーバ、VoIP電話機を収容するVoIPサーバ(コンピュータ電話統合CTI:Computer Telephony Integration )を設けることになる。
このような変形例は、当業者にとって容易に創達できる技術的な範囲であり、これらは本発明の範囲に含まれる。
次に図11を参照して、テンプレート(データ入力用定型フォーム)を用いた本実施形態における患者データの入力処理の具体例について説明を加える。
図11(a)に示すように、医療機関通信装置4等において患者データを入力する際の表示装置の画面201aには、患者識別番号、診療科名等をテキスト入力する欄211の他、テンプレート呼び出し用のボタン210が表示される。操作者が、このボタン210をマウス等で操作すると、図11(b)に示すように、テンプレート選択用のウインドウ画面220が、表示装置の画面201b内に表示される。ここでは、「重症急性初診その1」、「重症急性初診その2」、「重症急性初診その1」等の種類に応じて予め用意された複数のテンプレートの中から所望の一つを選択するためのウインドウ画面220が表示される。そして、ウインドウ画面220中のテンプレート名称の中から、所望の一つに対応するものを操作者がマウス等で選択すると、図11(c)に示すように、この選択されたテンプレートが表示装置の画面201c内に表示される。この具体例では、「性別」、「年齢」等の項目別にテキスト入力欄230が設けられている。これら複数の項目は、テンプレートの種類別に予め設定されている。そして、この具体例では特に、各テキスト入力欄230の右側に、その欄の項目に対するプライバシー保護のランクを示すチェックボックス231が設けられている。例えば、“A”のチェックボックス231を、黒塗りチェックすれば、その項目に対してはプライバシー保護の度合いを高く設定したことになる。そして、このように承諾情報の一例として入力されるプライバシー保護のランクに基づいて、前述したミニマムデータ等を規定する患者データの情報量に対する患者の承諾レベルを定めること、或いはミニマムデータを選別することが可能となる。
以上の如きテンプレートを用いた患者データの入力処理は、医療機関通信装置4内において、医療機関小型汎用コンピュータ4bによる制御下で実行されてもよい。或いは、テンプレートのライブラリを医療情報集中処理センタ通信装置3側に設けて、医療機関通信装置4からデジタル固定通信回路網1等を介してこれに適宜アクセスするように構成してもよい。更にデジタル固定通信回路網1等を介しての医療情報集中処理センタ通信装置3の制御下で、医療機関通信装置4内におけるブラウザ上で実行されてもよい。
図11に示した具体例によれば、予め用意された複数のテンプレートのうち、当該患者に見合ったものを選択することにより、適切な患者データを迅速に入力することができ、更にこれに紐付けた形で患者の承諾レベルを示すデータを容易に入力でき、或いはミニマムデータの選別を容易に行うことができるので、実践上大変便利である。
本発明は、上述した各実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう医療情報提供・取得システム及び方法、並びにコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。尚、本発明の医療情報提供・取得システムが対象とする医療とは、病院医療のみならず、看護医療や在宅医療をも含むことは言うまでもない。
本発明の実施形態における双方向通信ネットワーク構成例のブロック図である。 図1の実施形態における医療機関処理共用通信システムの構成例を示すブロック図である。 図1の実施形態における医療機関データ集中処理通信システムの構成例を示すブロック図である。 図1の実施形態にあって医療機関通信システムの構成例を示すブロック図である。 実施形態におけるミニマムデータの転送処理を説明するための概念図である。 実施形態における詳細患者データの転送処理を説明するための概念図である。 本実施形態における伝送シーケンス図である。 本実施形態における病院側の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態における他の病院側の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態における運営側の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態における患者データを入力するためのテンプレートを示す図である。
符号の説明
1 デジタル固定通信回線網
3 医療情報集中処理センタ通信装置
3a 医療機関処理共用通信システム
3b 医療機関データ集中処理通信システム
4 医療機関通信装置
4a 医療機関通信システム
4b 医療機関小型汎用コンピュータ
4c 医療機関処理共用通信システム
5 通信端末
5a 小型汎用コンピュータ
5b 携帯電話機
16、18 データベース装置

Claims (3)

  1. 集中処理装置と複数の医療関連施設に夫々配置される施設処理装置との間で患者データを送受信する双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システムであって、
    前記双方向通信ネットワークに収容されると共に前記複数の医療関連施設のうち一の医療関連施設に配置される前記施設処理装置は、各患者の患者データのうち限定的な情報量のデータ部分であって且つ前記患者の承諾レベルに応じて情報量が可変するミニマムデータとして入力するための入力手段と、該入力手段を介して入力されたミニマムデータを前記集中処理装置に転送する第1転送手段とを備え、
    前記集中処理装置は、前記転送されてきたミニマムデータを前記各患者に対応付けて登録する登録手段を備え、
    前記複数の医療関連施設のうち前記一又は他の医療関連施設に配置される前記施設処理装置は、前記各患者のうち一の患者についての前記登録されたミニマムデータの転送を前記集中処理装置に要求する第1要求手段を備え、
    前記集中処理装置は、前記転送の要求を受け取ると、前記登録されたミニマムデータであって前記一の患者に係るものを検索する検索手段と、(i)前記患者により参照の承諾が得られていることを示す承諾情報が前記第1要求手段により提示された場合には無条件に、(ii)前記承諾情報が提示されない場合には、救急・緊急医療時であることを示す緊急時情報が前記第1要求手段により提示されることを条件に、前記検索されたミニマムデータを、前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置に転送する第2転送手段を更に備え、
    前記一又は他の医療関連施設に配置される施設処理装置は、前記転送されてきたミニマムデータを参照する参照手段を更に備えることを特徴とする双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム。
  2. 前記入力手段は、予め設定された複数種類のテンプレートの中から一つを選択可能であり、更に該選択された一つのテンプレート上で、前記患者データを項目毎に前記患者の承諾レベルを示すデータに対応付けて入力可能なテンプレート入力手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システム。
  3. コンピュータを、請求項1又は2のいずれか一項に記載の双方向通信ネットワークによる医療情報提供・取得システムに備えられた前記集中処理装置及び前記施設処理装置のうち少なくとも一方として機能させるコンピュータプログラム。
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