JP2003195710A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2003195710A
JP2003195710A JP2001390932A JP2001390932A JP2003195710A JP 2003195710 A JP2003195710 A JP 2003195710A JP 2001390932 A JP2001390932 A JP 2001390932A JP 2001390932 A JP2001390932 A JP 2001390932A JP 2003195710 A JP2003195710 A JP 2003195710A
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Hitoshi Yagi
均 八木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潜像保持体上のトナー像を中間転写媒体に圧
力転写した後に、潜像保持体表面に残存する転写残りト
ナーを効率よく除去する。 【解決手段】 潜像保持体2から中間転写媒体11へト
ナー像を圧力転写した後に、潜像保持体2表面に残存す
る転写残りトナーに対し、絶縁性の液体43を供給して
転写残りトナーを膨潤させた状態でクリーニング電極4
2に転写残りトナーを引き付ける電圧を印加して転写残
りトナーを回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真装置に係わ
り、特に、転写後に潜像保持体上に残留する転写残りト
ナーを除去する機構を設けた電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置は、帯電量分布をもたせた
静電潜像を潜像保持体表面に形成し、この静電潜像をト
ナーなどの現像剤で現像することでトナー像を形成し、
このトナー像を潜像保持体から被転写媒体(紙などの記
録媒体や中間転写媒体)に転写することで、被転写媒体
表面に画像を形成する。
【0003】ここで、乾式トナーを用いた乾式電子写真
装置においては、一般的に、感光体ドラムなどの潜像保
持体から被転写媒体への転写工程を電界転写法で行って
いる。この場合、潜像保持体から被転写媒体へのトナー
転写効率は100%とすることは現実的には困難なた
め、潜像保持体上に転写残りトナーが残留する。この転
写残りトナーを残したまま次の画像形成を行うと、次回
以降に得られる画質が著しく劣化してしまう。そのた
め、クリーニング装置によって転写残りトナーを除去す
ることが行われている。
【0004】ここで、転写残りトナーのクリーニング方
法としては、機械的手法と電気的手法が代表的である。
機械的手法としては、熱硬化型ポリウレタンゴムなどの
弾性ブレードを用い、この弾性ブレードを潜像保持体の
表面に押圧することで、潜像保持体表面の転写残りトナ
ーを掻き落とす方法がある。また、織布あるいは不織布
などを潜像保持体に当てて、残留トナー粒子を拭き取る
方法もある。一方、電気的手法としては、大気雰囲気中
に設置したブラシ状のクリーナに電圧を印加して、静電
力でクリーニングする手法も知られている。
【0005】一方、液体現像剤を用いた湿式電子写真装
置は、乾式電子写真装置では実現できない利点を有して
おり、近年、その価値が見直されつつある。乾式に対す
る湿式電子写真の主な利点として、サブミクロンサイズ
の極めて微細なトナーを用いることができる為、潜像保
持体表面に得られるトナー像をオフセット印刷並みの高
精細な画像にすることができること、少量のトナーで十
分な画像濃度が得られる為、経済的である上に、比較的
低温でトナーを用紙に定着できる為、省エネルギー化を
実現できることなどが挙げられる。
【0006】例えば、特開P2001−83810号公
報に記載される湿式電子写真装置は、潜像保持体表面に
形成されたトナー像を圧力転写によって被転写媒体へ転
写している。乾式電子写真装置のように、比較的粗い画
像においては、前述のように電界転写を用いても転写後
における画質の劣化は目立たないが、湿式電子写真装置
のように高画質のトナー像を電界転写すると転写による
画質の低下が顕著になり、最終的に得られる画像の高画
質化が困難になる。そのため、前述した公報に記載され
るように、湿式電子写真装置のように高画質のトナー像
を転写する場合には、電界転写に比べ転写時におけるト
ナー像の画質低下の少ない圧力転写を採用することが有
効である。
【0007】しかしながら、圧力転写後に潜像保持体表
面に残留する転写残りトナーは、電界転写後に残留する
転写残りトナーに比べて潜像保持体に強く付着するこ
と、またトナーの粒径が小さいために、前述したように
単に機械的手法、電気的な手法によってこの転写残りト
ナーを完全に除去することができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、転写後に潜
像保持体上に残留する転写残りトナーを効率よく除去
し、高品質な画像を出力できる電子写真装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真装置
は、表面に静電潜像が形成される潜像保持体と、前記静
電潜像を現像して前記潜像保持体表面にトナー像を形成
する現像装置と、前記潜像保持体に圧接して配置され、
前記トナー像を被転写媒体に転写する加圧体と、前記潜
像保持体表面に残留する転写残りトナーを電気泳動によ
り除去するクリーニング装置とを有することを特徴とす
る。
【0010】また、本発明の電子写真装置は、表面に静
電潜像が形成される潜像保持体と、前記静電潜像を液体
現像剤で現像して前記潜像保持体表面にトナー像を形成
する現像装置と、前記トナー像を乾燥する乾燥装置と、
前記潜像保持体に圧接して配置され、乾燥した前記トナ
ー像を被転写媒体に転写する加圧体と、転写後の前記潜
像保持体表面に絶縁性の液体を供給する給液装置と、前
記絶縁性の液体に接触するように前記潜像保持体に近接
して配置されたクリーニング電極とを有することを特徴
とする。
【0011】前記液体現像剤は、分散媒と前記分散媒中
に分散するトナーとを有し、前記絶縁性の液体は、前記
分散媒と同一材料とすることが好ましい。
【0012】前記加圧体を前記被転写媒体とし、この被
転写媒体に転写された前記トナー像を二次転写媒体へ二
次転写することも可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を、図面
を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施形態を示す電子
写真装置の概略構成図を示す。
【0015】図示するように、矢印q方向に回転する潜
像保持体2の周囲には、潜像保持体2表面に静電潜像を
形成する帯電装置4及び露光装置5からなる静電潜像形
成ユニット3、静電潜像を液体現像剤で現像してトナー
像を形成する現像ユニット7、トナー像を乾燥する乾燥
装置8、乾燥したトナー像を用紙13などに転写する転
写装置10、転写残りトナーを除去するクリーニングユ
ニット14及び、静電潜像を消去するための除電装置1
5が、回転方向に順に配置されている。
【0016】以下、前述した各構成について説明する。 (1)潜像保持体2 潜像保持体2は、導電性支持体上に感光層を形成したも
のが使用できる。
【0017】例えば導電性支持体としては、直径100
mm〜300mm程度、肉厚3mm〜10mm程度のア
ルミニウムローラを使用すればよい。また、導電性支持
体はアースされている。感光層としては、10μm〜6
0μm程度に成膜したアモルファスシリコンに代表され
る無機系の感光性材料や有機系の感光性材料を使用する
ことができる。有機系の感光性材料をする場合には液体
現像剤に溶解される場合があるため、無機系の感光性材
料を選択するか、液体現像剤の成分に溶解され難い有機
系の感光性材料を選択することが望ましい。
【0018】また、潜像保持体の周速度は50mm/s
ec〜200mm/sec程度に設定すればよい。 (2)静電潜像形成ユニット3 静電潜像形成ユニット3は、潜像保持体2表面に静電潜
像を形成するためのものである。本実施形態では帯電装
置4と露光装置5とで構成される。帯電装置4によって
潜像保持体2表面を帯電した後、露光装置5から画像情
報に応じた光を選択的に潜像保持体2に照射することで
静電潜像を形成する。
【0019】帯電装置4は、コロトロン帯電器、スコロ
トロン帯電器などコロナ放電を生じさせる既知の帯電装
置が使用できる。この帯電装置4によって潜像保持体2
表面を通常300V〜1000V程度に帯電する。
【0020】露光装置5は、レーザー光学装置やLED
などを用いることができる。この露光装置5から画像情
報に応じて均一帯電した潜像保持体2に選択的に光照射
することで、光照射された部分の帯電量を選択的に減衰
させる。例えば光照射された部分の帯電位を20V〜2
00V程度に減衰させ、その結果潜像保持体2表面には
静電潜像が形成される。 (3)現像ユニット7 現像ユニット7は、イエローの液体現像剤を収納する現
像装置7Y、マゼンタの液体現像剤を収納する現像装置
7M、シアンの液体現像剤を収納する現像装置7C、黒
の液体現像剤を収納する現像装置7K、及びこれら4つ
の現像装置7を搭載する現像スライダー71とを具備し
ている。現像スライダー71は、スライドして、これら
現像装置のうちの任意の現像装置(図では現像装置7
M)を現像位置に搬送できる。ここでは、4色のトナー
像を形成するために4つの現像装置を用いたが、単色の
トナー像を形成する場合には、1つの現像装置を現像位
置に固定すればよい。
【0021】これら現像装置は収納する現像剤の色が異
なる点を除けば、同一構成のものが使用できる。図2に
現像位置に配置される現像装置の拡大図を示し、現像工
程を説明する。
【0022】現像装置は、液体現像剤7−1を収納する
現像剤容器7−2および現像ローラ7−3を具備してい
る。
【0023】なお、液体現像剤は、イソパラフィンなど
の非極性で絶縁性の分散媒中にトナーを分散させたもの
である。また、トナーは樹脂と顔料とからなる帯電粒子
であり、電界に応じて分散媒中を電気泳動する。トナー
の平均粒径は0.1μm〜3μmを使用することが好ま
しい。平均粒径が3μmよりも大きいと得られるトナー
像の画質が低下する、あるいは分散媒中でのトナーの分
散性が低下する恐れがある。0.1μmよりも小さいと
樹脂と顔料との比率が不均一化する傾向にある。また、
トナーは分散媒中に保持されているため、トナーに使用
する樹脂はガラス転移点の低い材料が使用でき、その結
果、後述する圧力転写時に被転写媒体への付着力を大き
くすることができる。具体的には、樹脂のガラス転移点
は30〜70℃程度とすることが望ましい。
【0024】現像ローラ7−3は、潜像保持体2に対し
て50μm〜200μm程度の間隙を設けて近接配置さ
れている。現像ローラ7−3を回転することで現像剤容
器7−2に収納されている液体現像剤7−1を前述した
間隙に搬送する。
【0025】また、現像ローラ7−3には潜像保持体2
の非露光領域の電圧と露光領域の電圧の間の電圧が現像
電圧として印加されている。例えば200V〜900V
程度の電圧が印加されている。その結果、前述の間隙部
分に存在するトナーは、潜像保持体2と現像ローラ7−
3との間に形成される電界に応じて選択的に潜像保持体
に向けて電気泳動する。その結果、静電潜像に応じたト
ナー像(トナーで形成された像)が形成される。
【0026】多色のトナー像を潜像保持体2表面に形成
する場合は、前述したようにして1色目のトナー像が形
成された潜像保持体2表面に2色目のトナー像を重ね合
わせる。例えば、1色目のトナー像を形成した後、現像
スライダー71によって他の現像装置を現像位置に移動
させた上で、1色目のトナー像の上から潜像保持体2上
に静電潜像を形成し、2色目のトナー像を1色目のトナ
ー像の上から現像する。この工程を繰り返して、潜像保
持体2上に4色のトナー像を重ね合わせた多色トナー像
を形成することができる。 (4)乾燥装置8 現像ユニット7によって現像されたトナー像の周囲には
液体現像剤の成分である分散媒が存在している。この分
散媒が存在していると、後述する圧力転写の転写効率が
低下するため分散媒を除去する必要がある。乾燥装置8
は分散媒を蒸発・除去するためのものであり、例えば乾
燥ガスをトナー像に供給する乾燥ガス供給装置や、トナ
ー像を加熱するヒータなどを使用し分散媒を除去してト
ナー像を乾燥することができる。また、トナー像の乾燥
時間を短縮するために、あらかじめ分散媒を物理的に掻
き落とす、さらには吸収することも有効である。 (5)転写装置10 乾燥したトナー像は転写装置10によって潜像保持体2
から用紙13などに転写される。
【0027】図1に示す転写装置10は、加圧体として
の中間転写媒体11と、中間転写媒体11に圧接したバ
ックアップローラ12とを具備している。
【0028】中間転写媒体11は、多色トナー像が形成
されるまでの間は潜像保持体2と離間されており、多色
トナー像が形成された後に潜像保持体2に圧接される。
多色トナー像が潜像保持体2と中間転写媒体11との圧
接部分に搬送されると、トナー像は付着力(粘着力や摩
擦力など)の差によって潜像保持体2表面から中間転写
媒体11表面へと圧力転写される。すなわち、この転写
装置においては中間転写媒体11が被転写体となってい
る。
【0029】圧力転写を行うためには、中間転写媒体1
1表面よりも潜像保持体2の離型性の方が高くなるよう
に選択する、あるいは潜像保持体2表面を相対的に平滑
化し、摩擦力を小さくするなどして中間転写媒体11へ
の付着力を相対的に高くする。さらに、トナー像の周囲
に分散媒などの液体が存在すると付着力の差が生じにく
くなるため、前述したように転写前にトナー像を乾燥さ
せておくことが望ましい。
【0030】また、圧力転写するためには、潜像保持体
2に対して中間転写媒体11を0.2kg/mm〜0.
5kg/mm程度(潜像保持体2と中間転写媒体11を
圧接した時の回転軸方向の接触距離の単位長さ当たりの
圧接荷重)に加圧すれば良い。
【0031】さらに、トナー像を加熱した状態で圧力転
写を行うと転写効率が向上するため、圧接部における中
間転写媒体11の温度をトナー像のガラス転移点よりも
高温に加熱することが好ましく、通常50℃〜90℃程
度に加熱すればよい。このような場合には圧接部の加圧
は0.1kg/mm程度以上であれば圧力転写が可能で
ある。
【0032】中間転写媒体11に転写されたトナー像
は、中間転写媒体11に圧接された用紙13に二次転写
される。例えばバックアップローラ12を中間転写媒体
11に加圧配置し、中間転写媒体11とバックアップロ
ーラ12との間に用紙13を供給することで用紙13は
中間転写媒体11に圧接され、その結果トナー像は中間
転写媒体11から用紙13へと二次転写される。
【0033】中間転写媒体11は剛体ローラ表面に弾性
層を形成したものを使用することが好ましい。弾性表面
層を有する中間転写媒体を使用すると、潜像保持体2と
の圧接する領域が広くなり、転写効率が向上する。ま
た、潜像保持体2の周速度を中間転写媒体11の周速度
よりも速くすることで、転写効率を向上させることがで
きる。
【0034】また、中間転写媒体11を使用せずに、潜
像保持体2から直接用紙13などに圧力転写することも
可能である。例えば図3に示すように、潜像保持体2に
バックアップローラ12を圧接し、潜像保持体2とバッ
クアップローラ12との間に被転写媒体である用紙13
を搬送すればよい。 (6)クリーニングユニット14 トナー像を潜像保持体2から中間転写媒体11あるいは
用紙13へ転写した後に、潜像保持体2表面には転写残
りトナーが存在する場合があり、クリーニングユニット
14はこの転写残りトナーを潜像保持体2表面から除去
するためのものである。
【0035】液体現像剤を使用した場合、トナー粒径が
小さいために転写残りトナーのサイズも極めて微細であ
る。そのため、ブレード等と転写残りトナーとを確実に
接触させ物理的に掻き落とすことは困難である。また、
転写時に潜像保持体2表面に押付けられているため転写
残りトナーは潜像保持体2表面に強固に付着している。
そのため、単に転写残りトナーに静電力を働かせても、
潜像保持体2表面から剥離することは困難である。
【0036】そこで、本実施形態では、転写残りトナー
に絶縁性の液体を供給し、転写残りトナーを膨潤させた
状態で静電力によって転写残りトナーを剥離・除去する
ことを特徴としている。すなわち、転写残りトナーを膨
潤させることで転写残りトナーの潜像保持体2に対する
付着力を弱めた上で、絶縁性の液体中を電気泳動により
転写残りトナーを剥離して除去する。
【0037】図4にクリーニングユニット14の一例を
模式的に示し、より詳細に説明する。
【0038】クリーニングユニット14は、給液ノズル
41とクリーニング電極42とを具備している。給液ノ
ズル41は絶縁性の液体43を転写後の潜像保持体2へ
供給して、転写残りトナーを膨潤させて潜像保持体2へ
の付着力を弱める。クリーニング電極42はローラ形状
をしており、潜像保持体2表面に形成される絶縁性の液
体43の層と接触するように配置されている。このクリ
ーニング電極42には所定の電圧が印加されており、ク
リーニング電極42と潜像保持体2との間に形成される
電界Eによって転写残りトナーを潜像保持体2から剥離
し、クリーニング電極42に付着させる。
【0039】絶縁性の液体は、残留トナーと親和性を有
する絶縁性の液体であれば特に限定されずに使用するこ
とが可能であり、例えばイソパラフィン、アセトン、ア
ルコール類などの有機溶剤を使用すればよい。特に、液
体現像剤に使用される分散媒と同じ成分のものを使用す
れば、絶縁性の液体によって次回以降の画像形成時にお
ける液体現像剤への汚染を防止することが可能になる。
【0040】電界Eが5×106(V/m)程度以上に
した場合、絶縁性液体43を潜像保持体2表面に供給し
ない場合には残留トナーを除去することができないが、
絶縁性液体43を供給した場合には除去することが可能
になる。さらに1×107(V/m)程度以上にするこ
とが好ましい。
【0041】また、本実施形態では、液溜44および回
収電極45を配置してある。液溜44はクリーニング後
の絶縁性液体43を溜める容器であり、絶縁性の液体4
3がクリーニング電極43と接触するように液量が調整
されている。回収電極45には必要に応じ電圧を印加
し、クリーニング電極42に付着した残留トナーを回収
する。 (7)除電装置15 除電装置15は、潜像保持体2表面に形成された静電潜
像を消去するためのものであり、例えばLEDなどの除
電ランプを用いて潜像保持体2の表面電位が10V以下
程度になるような露光量で潜像保持体2へ均一に露光を
施せばよい。
【0042】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。
【0043】図5は、本実施形態の電子写真装置の概略
構成図であり、図1に示す構成要素と同じ構成要素につ
いては同一符号を付け、その説明は省略する。
【0044】本実施形態では、クリーニングユニット1
4’が現像装置7Mなどと共に現像スライダー71上に
併設されている。
【0045】潜像保持体2表面に形成されたトナー像を
中間転写媒体11などの被転写媒体へ転写するまでは、
第1実施形態と同様に行う。
【0046】例えば、この電子写真装置が反転現像(潜
像保持体2の帯電極性とトナーの帯電極性が同極性)の
場合、帯電装置4によって潜像保持体2を均一に帯電し
た後にクリーニングユニット14’によって転写残りト
ナーの除去を行う。
【0047】このクリーニングユニット14’の構造を
図6に示す。このクリーニングユニット14’は、絶縁
性の液体61を収納する容器62と、クリーニング電極
63とを具備している。容器62及びクリーニング電極
63は、図2に示した現像剤容器7−2及び現像ローラ
7−3と同様に配置されており、クリーニング電極63
が回転することで、絶縁性液体61をクリーニング電極
63と潜像保持体2との間隙に搬送する。すなわち、ク
リーニング電極63は絶縁性液体61の給液機能を有し
ている。また、クリーニング電極63には、前述した現
像ローラ7−3と同じ電圧が供給されている。潜像保持
体2表面は、全面帯電しているので、この間隙において
は潜像保持体2に残留する全ての転写残りトナーには潜
像保持体2側からクリーニング電極63方向に向かう静
電力が働き、その結果転写残りトナーは電気泳動して潜
像保持体2表面から除去される。
【0048】本実施形態においては、潜像保持体2表面
を再帯電し、その表面電位を充分に高めた後に転写残り
トナーに静電力を働かせているため、より確実に転写残
りトナーを除去することができる。
【0049】電子写真装置が正規現像(潜像保持体2の
帯電極性とトナーの帯電極性が逆極性)の場合には、潜
像保持体2表面からトナー像を転写した後、潜像保持体
2表面を除電装置15によってその表面電位を低下させ
た後、帯電装置4による帯電を行わずに、クリーニング
ユニット14’で転写残りトナーを除去することで、残
留トナーに働く静電力が高めることが可能になる。
【0050】以上、液体現像剤を使用した電子写真装置
を例示して説明したが、乾式トナーを使用した電子写真
装置にも適応可能であり、特に粒径が1μm程度以下の
残留トナーを除去する場合には有効である。
【0051】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。本実施例においては、図1に示す電子
写真装置でシアン単色のトナー像を形成した後に転写を
行ない、その転写残りトナーをクリーニングユニットで
除去し、転写残りトナーの除去性能の評価を行った。な
お、現像装置は図2に示すものを、クリーニングユニッ
トは図4に示すものを使用した。
【0052】この評価は、温度20℃、湿度60%RH
の条件下で、以下のようにして行った。
【0053】まず、アクリル系樹脂にシアン顔料を添加
した平均粒径0.8μmのトナーを、炭化水素系の分散
媒(アイソパーL:エクソンモービル化学社製)に分散
させて液体現像剤を準備した。
【0054】潜像保持体2には、表面に電荷注入阻止層
を設けたアルミ素管製の導電性支持(直径242mm、
長さ520mm)、この導電性支持体上にアモルファス
Si感光層を約30μm形成し、さらに表面保護層とし
てアモルファスSiC層を形成したアモルファスSi感
光体ドラムを準備した(以下、この潜像保持体2を感光
体ドラムと呼ぶ)。
【0055】感光体ドラムを周速55mm/secで回
転させ、スコロトロン帯電器(帯電装置4)のグリッド
電圧を660Vに設定して、現像位置における帯電位を
400Vとした。
【0056】引き続き、露光装置5によって露光を施
し、10mm×10mmの領域の電位を現像位置におい
て100Vまで低下させて静電潜像を形成した。
【0057】得られた静電潜像を準備したシアンの液体
現像剤によって現像し、シアンのトナー像を形成した。
ここで、シアンの現像装置7Cは予め現像位置に配置し
てあり、現像位置における感光体ドラムと現像ローラ7
Cの間隙の距離は150μmに設定してある。また、現
像ローラ7Cに印加するバイアス電圧は280Vとし
た。
【0058】引き続き、感光体ドラム表面に形成された
トナー像の周囲に存在する分散媒が実質的に存在しない
程度にまで乾燥・除去した後、乾燥したトナー像を以下
のようにして中間転写媒体11へ1次転写し、さらに中
間転写媒体11からアート紙へ2次転写することでアー
ト紙に画像形成した。
【0059】中間転写媒体11として表面にシリコーン
ゴム製の弾性層を有する中間転写ローラを用い、感光体
ドラムを室温(20℃)、中間転写ローラの温度を60
℃とし、中間転写ローラと感光体ドラムとの圧接力を
0.4kg/mmにして1次転写を行った。また、60
℃に加熱された中間転写ローラとバックアップローラ1
2とを0.5kg/mmで圧接し、この圧接部に70℃
に加熱されたアート紙を搬送して2次転写を行った。
【0060】その後、転写されずに感光体ドラム上に残
った残留トナーをクリーニングユニット14を用いて除
去した。本実施例においては、感光体ドラムとクリーニ
ング電極42の間隙を150μmに設定し、この間隙
に、給液ノズル41を用いて絶縁性の液体43を供給し
た。絶縁性の液体43は、液体現像剤に使用した分散媒
と同じアイソパーL(エクソンモービル化学社製)を使
用した。そして、クリーニング電極42には−1350
Vの電圧を印加した。ここで、別途、残留トナーの表面
電位を測定したところ、150Vであった。つまり、本
実施例における剥離電界は1×107(V/m)とな
る。
【0061】このような条件で転写残りトナーのクリー
ニングを行った後に、本実施例における除去性能を評価
するために、透明の強粘着テープを感光体ドラム上の画
像形成領域(10mm×10mm)に貼り付けて残留ト
ナーを強制剥離し、その後、アート紙に貼り付けて評価
用サンプルを作成した。
【0062】一方、同様の手法で感光体ドラム上の10
mm×10mmの領域にシアンのトナー画像を形成し、
ここでは転写工程は行わずに、そのまま感光体ドラム上
に残した。そして、上記の透明強粘着テープを用いて、
感光体ドラム上からこのトナー画像を強制剥離し、アー
ト紙に貼り付けて最大濃度サンプルを作成した。また、
透明粘着テープをそのままアート紙に貼り付けただけの
最小濃度サンプルも作成した。
【0063】引き続き、これらの評価用サンプル、最大
濃度サンプル、最小濃度サンプルについて、分光測色計
で画像濃度を測定した。そして、最大濃度サンプルの濃
度を100、最小濃度サンプルの濃度をゼロ(零)と規
格化し、評価用サンプルの規格化濃度を求めた。その結
果、規格化濃度は0.4であった。この濃度は極めて小
さい値であり、本実施例のクリーニングユニット14に
よって、転写後の残留トナーをほぼ100%除去できる
ことが確認された。 <比較例>本比較例においては図4に示したクリーニン
グユニット14に代えて、アイソパーLを含浸させた不
織布を感光体ドラムに押し当て転写残りトナーの除去を
行ったことを除き、実施例と同様にして除去性能を評価
した。すなわち、転写残りトナーを膨潤させた後に、機
械的に掻き落として除去した時の除去性能を評価した。
なお、不織布の感光体ドラムへの押圧は0.02kg/
mmとした。その結果、本比較例における評価サンプル
の規格化濃度は2.5であり、必ずしも十分に残留トナ
ーを除去しきれていないことが確認された。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、潜像保持体表面に残留
する転写残り残留トナーを効率よく除去することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の電子写真装置の一例を示す概
略図
【図2】 現像装置の拡大図を示す図。
【図3】 転写装置の変形例を示す図。
【図4】 クリーニングユニットの一例を示す図。
【図5】 第2実施形態の電子写真装置を示す図。
【図6】 クリーニングユニットの変形例を示す図。
【符号の説明】
1…電子写真装置 2…潜像保持体 3…静電潜像形成ユニット 4…帯電装置 5…露光装置 7…現像ユニット 7Y、7M、7C、7K…現像装置 7−1…液体現像剤 7−2…現像剤容器 7−3…現像ローラ 8…乾燥装置 10…転写装置 11…中間転写媒体 12…バックアップローラ 13…用紙 14、14’…クリーニングユニット 15…除電装置 41…給液ノズル 42、63…クリーニング電極 43、61…絶縁性液体 44…液溜 45…回収電極
フロントページの続き Fターム(参考) 2H074 AA03 BB02 BB42 BB60 BB68 BB72 EE07 2H134 GA01 GB03 HA01 HA08 HA12 HA16 JC02 KA24 KB02 KB12 KF03 KG04 KG07 KG08 KJ02 2H200 GA23 GA43 GA47 GA50 GB15 HB12 JA08 JC02 LB03 LB15 LB17 LB38 NA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に静電潜像が形成される潜像保持体
    と、 前記静電潜像を現像して前記潜像保持体表面にトナー像
    を形成する現像装置と、 前記潜像保持体に圧接して配置され、前記トナー像を被
    転写媒体に転写する加圧体と、 前記潜像保持体表面に残留する転写残りトナーを電気泳
    動により除去するクリーニング装置とを有することを特
    徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】表面に静電潜像が形成される潜像保持体
    と、 前記静電潜像を液体現像剤で現像して前記潜像保持体表
    面にトナー像を形成する現像装置と、 前記トナー像を乾燥する乾燥装置と、 前記潜像保持体に圧接して配置され、乾燥した前記トナ
    ー像を被転写媒体に転写する加圧体と、 転写後の前記潜像保持体表面に絶縁性の液体を供給する
    給液装置と、 前記絶縁性の液体に接触するように前記潜像保持体に近
    接して配置されたクリーニング電極とを有することを特
    徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】前記液体現像剤は、分散媒と前記分散媒中
    に分散するトナーとを有し、 前記絶縁性の液体は、前記分散媒と同一材料であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】前記加圧体が前記被転写媒体であり、この
    被転写媒体に転写された前記トナー像を二次転写媒体へ
    二次転写することを特徴とする請求項1又は2記載の電
    子写真装置。
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JP2006227529A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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