JP2003195629A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2003195629A
JP2003195629A JP2001392291A JP2001392291A JP2003195629A JP 2003195629 A JP2003195629 A JP 2003195629A JP 2001392291 A JP2001392291 A JP 2001392291A JP 2001392291 A JP2001392291 A JP 2001392291A JP 2003195629 A JP2003195629 A JP 2003195629A
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developing roller
light
toner
developing device
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JP2001392291A
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Kiyoshi Toizumi
潔 戸泉
Tasuke Kamimura
太介 上村
Toshimitsu Goto
利充 後藤
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナーなどの被帯電部材に対する機械的または
熱的負荷による被帯電部材の劣化及び現像ローラへの融
着を防止して現像の信頼性を高める。 【解決手段】現像ローラ2上の被帯電部材Tに光電子を
付与して帯電させる帯電手段(トナー帯電ローラ)3
と、この帯電手段の帯電物質(例えばフォトクロミッ
ク)に光を照射するための光照射手段(紫外線発光器)
5を設け、帯電手段の帯電物質への光照射により光電子
を発生させ、その光電子を現像ローラ3上の被帯電部材
Tに接触させることによって被帯電部材Tを帯電させ
る。さらに、帯電手段3を現像ローラ2に対して15N
/cm2以上の接触力にて接触させることで、被帯電部
材Tの帯電効率を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
及びファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置に
用いられる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、プリンタ及びファクシ
ミリなどの電子写真方式の画像形成装置においては、静
電潜像を担持搬送する感光体に対し、被帯電部材である
トナーを現像ローラの回転により担持搬送して、感光体
の表面上の静電潜像を現像(可視化)するようになって
いる。
【0003】1成分系の非磁性からなるトナーを用いた
現像装置の場合、トナーは供給ローラにより、現像ロー
ラ表面に周方向から順次供給され、その現像ローラの回
転により担持搬送される。現像ローラ上のトナーは、現
像ローラの回転方向において供給ローラよりも上流側に
設けられた層厚規制ブレードによって、層厚が規制され
ると同時に、層厚規制ブレードとの摩擦により電荷を帯
びる(摩擦帯電)。
【0004】そして、現像ローラ上の帯電トナーは、現
像ローラの回転に伴って、層厚規制ブレードに対して回
転方向の下流側に位置する感光体との対向部まで担持搬
送され、その感光体の表面上の静電潜像に対して静電的
に供給され、トナー像として現像(可視化)される。
【0005】なお、電子写真方式の画像形成装置に用い
られる現像装置には、トナーに磁性粉を含有した磁性1
成分トナーを用いる現像剤を用いた現像装置や、トナー
にキャリアを混ぜた2成分系の現像剤を用いた現像装置
もある。
【0006】また、他の現像装置として、トナーにフォ
トクロミック化合物を含有させ、現像槽内でトナーに光
を照射することによってトナーの電子量を制御する構造
のものが知られている(例えば特開平7−281473
号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に1成分系の現像剤を用いた従来の現像装置では、トナ
ーなどの被帯電部材を、層厚規制ブレードなどの帯電手
段との摩擦により帯電させるような構造となっており、
被帯電部材は、帯電手段に対し大きな速度差を持った状
態で接触して機械的な摺擦を受ける。すなわち、帯電の
際の摩擦は、被帯電部材と帯電手段が接触して大きな速
度差が発生したときに起こるものであり、その摩擦が生
じる際に、被帯電部材と帯電手段との速度差に比例し
て、機械的または熱的負荷が被帯電部材や帯電手段に加
わることになる。
【0008】従って、前記した従来の構成では、被帯電
部材が帯電手段との機械的な摺擦により受ける機械的ま
たは熱的負荷が大きいため、被帯電部材が破壊劣化した
り、摺擦熱により軟化した被帯電部材が帯電手段や現像
ローラに融着して被帯電部材の帯電特性が劣化する。
【0009】また、2成分系の現像剤を用いた従来の現
像装置においては、キャリアを帯電手段とし、被帯電部
材をキャリアと攪拌させて摩擦帯電させている。帯電の
メカニズムは、1成分系の帯電のメカニズムと同じく、
攪拌のときに被帯電部材とキャリアの接触面において大
きな速度差が発生するようになっており、機械的または
熱的負荷が被帯電部材やキャリアに加わることになる。
従って、2成分系の現像剤を用いた場合でも、被帯電部
材とキャリアが破壊したり、摺擦熱により軟化した被帯
電部材がキャリアに融着して被帯電部材の帯電特性が劣
化する。
【0010】このように、被帯電部材と帯電手段が大き
な速度差を持った状態で接触して、機械的な摺擦により
トナーの電子量を制御しようとする摩擦帯電方式は、被
帯電部材や帯電手段に対して、機械的または熱的負荷が
大きいという問題がある。
【0011】本発明はそのような問題点を解消するため
になされたもので、トナーなどの被帯電部材に対する機
械的または熱的負荷による被帯電部材の劣化及び帯電手
段へ被帯電部材の融着を防止することができ、現像の信
頼性を高めることが可能な現像装置の提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、潜像担持体上
の静電潜像を可視化する現像装置であって、静電潜像を
可視像に現像する被帯電部材を前記潜像担持体に搬送す
る現像ローラと、この現像ローラ上の被帯電部材に光電
子を付与して被帯電部材を帯電させる帯電手段と、この
帯電手段の帯電物質に光を照射するための光照射手段を
備えているとともに、前記帯電手段と現像ローラとが
1.5N/cm2以上の接触圧にて接触されていること
によって特徴づけられる。
【0013】本発明の現像装置によれば、帯電手段の帯
電物質(フォトクロミック材料)への光照射により光電
子を発生させ、その光電子を現像ローラ上の被帯電部材
に接触させることによって被帯電部材を帯電させるの
で、被帯電部材を、層厚規制ブレードなどの帯電手段と
の摩擦によって帯電させる必要がなく、摩擦により被帯
電部材に印加されるストレスを抑制することができる。
しかも、現像ローラと帯電手段との接触圧を1.5N/
cm2以上にしているので、光照射により帯電手段の表
面に発生した光電子を、被帯電部材の帯電に効率的に活
用することができる。
【0014】本発明の現像装置において、光照射手段か
らの照射光を帯電手段と現像ローラとの接触ニップ部に
集光するための集光部材を設けておくこと好ましい。ま
た、光照射手段は帯電手段の内部に配置することが好ま
しい。
【0015】このような構成を採用すれば、帯電手段の
帯電物質への光照射による電子の誘起効率が高くなって
照射光を効率よく利用できるので、光照射手段の消費電
力を低減できる。または、同一の照射パワーで照射した
場合と比較してより多くの帯電量を得ることが可能にな
る。
【0016】本発明の現像装置において、帯電手段を支
持体層とフォトクロミック層によって構成し、その支持
体層を光照射手段側に配置し、フォトクロミック層を現
像ローラ側に配置することが好ましい。このような構成
を採用すれば、帯電手段の表層部にフォトクロミック層
を設けることができるので、安定したトナー帯電供給を
行うことができる。
【0017】本発明の現像装置において、帯電手段を円
筒形またはベルト形状とし、その形態の帯電手段を駆動
回転するか、または現像ローラの回転により従動回転す
ることが好ましい。
【0018】本発明の現像装置において、光照射手段か
らの照射光を、帯電手段と現像ローラとの接触ニップ部
の上流側から接触ニップ部の後端までの範囲に集光する
こと好ましい。このように、光照射手段からの照射光の
照射位置を限定すると、照射光を更に効率よく利用でき
るので、光照射手段の消費電力を低減することができ
る。または、同一の照射パワーで照射した場合と比較し
てより多くの電子量を得ることが可能になる。
【0019】本発明の現像装置において、光照射手段か
らの照射光を集光する範囲の上流側の先端位置を、帯電
物質の反応時間と搬送速度に基づいて最適な位置になる
ように設定することが好ましい。このように、光照射手
段からの照射光の照射位置を更に限定すると、照射光を
更に効率よく利用できるので、光照射手段の消費電力を
低減することができる。または、同一の照射パワーで照
射した場合と比較してより多くの電子量を得ることが可
能になる。
【0020】本発明の現像装置において、光照射手段か
らの照射光を集光する範囲の下流側の後端位置を、帯電
手段と現像ローラとの接触ニップ部が離間する位置に設
定することが好ましい。すなわち、光照射手段からの照
射光を帯電手段と現像ローラとの接触ニップ部の後端を
超えて照射すると、帯電物質(フォトクロミック材料)
が誘起した電子が不要となり、帯電物質のライフ劣化が
大きくなる。また、照射光を接触ニップ部の後端を超え
て照射すると、帯電手段と被帯電部材とが離間する離間
ポイントにおいて剥離放電が発生し、帯電した被帯電部
材の帯電特性を乱し、印字不良や被帯電部材の装置内飛
散を招く。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】図1は本発明の現像装置の実施形態の構成
を模式的に示す断面図である。
【0023】現像装置Xは、画像形成装置(図示せず)
の内部に設けられている。現像装置Xは、被帯電部材で
ある1成分系の非磁性からなるトナーTを帯電させ、そ
の帯電させたトナーTを感光体ドラム(像担持体)Dに
供給することにより、感光体ドラムD表面の静電潜像に
付着させ静電潜像を現像するためのものである。
【0024】現像装置Xは、トナーTを収容する容器状
の現像槽1、現像ローラ2、供給ローラ3、トナー帯電
ローラ4、紫外線発光器5及びリフレクタ6を備えてい
る。
【0025】現像ローラ2は、現像槽1内のトナーTを
感光体ドラムDに担持搬送するためのものであり、感光
体ドラムDと対向する位置に回転可能に配置されてい
る。現像ローラ2は、円筒状の導電性ゴム弾性材料で構
成されており、50〜150mm/secで駆動回転し
ている。
【0026】供給ローラ3は、現像槽1内のトナーTを
現像ローラ2の外周面に供給するためのものであり、現
像ローラ2を挟んで感光体ドラムDと対向する位置に配
置されている。供給ローラ3は、円筒状の発泡性ゴム弾
性材料で構成されており、現像ローラ2と等速度で駆動
回転している。
【0027】トナー帯電ローラ4は、現像槽1内のトナ
ーTと接触してトナーTを帯電させるためのものであ
る。トナー帯電ローラ4は、感光体ドラムDと現像ロー
ラ2とが接する位置に対して上流側に配置されており、
現像ローラ2の外周面に1.5N/cm2以上の接触圧
にて接触している。トナー帯電ローラ4は現像ローラ2
と等速度で駆動回転している。
【0028】トナー帯電ローラ4は、紫外線透過性を有
する透明アクリル樹脂からなる円筒形状の支持体層41
と、導電性ITO42と、紫外線の照射によってラジカ
ル活性状態になるフォトクロミック材料を塗布したフォ
トクロミック層43によって構成されており、最内層が
支持体層41で最外層(表層)がフォトクロミック層4
3となっている。
【0029】紫外線発光器5及びリフレクタ6は、トナ
ー帯電ローラ4の内部に設けられている。紫外線発光器
5は、トナー帯電ローラ4に対し紫外線を照射してトナ
ーTの帯電を誘起する。リフレクタ6は、紫外線発光器
5からの照射光をトナー帯電ローラ4と現像ローラ2と
の接触ニップ部に集光する。
【0030】なお、本発明の現像装置を適用する画像形
成装置は、図1に示すように、レーザビームスキャナユ
ニット(図示せず)から発せられたレーザビームLによ
って感光体ドラムDの外周面上に静電潜像を結像する方
式の装置で、感光体ドラムDを帯電させて感光体ドラム
Dの外周面上に静電潜像を形成する帯電ローラEと、感
光体ドラムDの外周面上に現像されたトナー像を用紙P
に転写する転写用放電ローラFと、転写形成されたトナ
ー像を用紙Pに定着させる上下一対の定着ローラGを備
えている。
【0031】次に、本実施形態における現像過程を説明
する。
【0032】まず、供給ローラ3にてトナーTを現像ロ
ーラ2の表面に周方向から順次供給して現像ローラ2の
表面上にトナーTを保持し、この等速度回転運動してい
る現像ローラ2とトナー帯電ローラ4との間にトナーT
を搬送することにより、現像ローラ2上のトナーTの層
厚を規制する。これと同時に、紫外線発光器5からの照
射光をトナー帯電ローラ4に照射することにより、トナ
ー帯電ローラ4からラジカル反応が誘起されてトナーT
が所望の電子量に帯電する。
【0033】この状態でトナーTが、現像ローラ2の回
転方向下流側に位置する感光体ドラムDとの対向部にま
で送られ、感光体ドラムDの表面上の静電潜像に対して
静電的に供給されることにより、静電潜像がトナー像と
して現像(可視化)される。
【0034】そして、感光体ドラムDに付着したトナー
Tを転写用放電ローラFにて用紙Pに転写し、次いで、
転写形成されたトナー像を用紙Pに定着ローラGにて定
着させることにより印刷が終了する。
【0035】次に、現像装置Xに用いる接触帯電方法の
一例を具体的に示す。
【0036】紫外線の照射によりトナー帯電ローラ4か
らラジカル反応が誘起される接触帯電実験の例を図2に
基づいて説明する。
【0037】まず、トナー帯電ローラ4の代わりに擬似
的に平板を作製した。
【0038】この平板は、厚さk1(=1〜5mm)の
透明アクリル板4Aの表面に、厚さk2(=数10n
m)のITO4Bと、厚さk3(=数10μm)のフォ
トクロミック材料4C(=B−CIM)を順次塗布し、
この平板の上に、被帯電部材としてのトナーTの代わり
に、擬似的に厚さk4(=10〜100μm)のトナー
の材料であるポリエステル樹脂PESを載置した。
【0039】そして、以上の構成の平板に対し、裏側
(図2では、下側)から波長λ(=350nm)の紫外
線を紫外線発光器5によって照射した。このときの照射
エネルギは0.1〜10mW/cm2とし、照射時間は
数秒とした。
【0040】その結果、PES表面を30〜150Vに
帯電させることができた。このことは、被帯電部材であ
るトナーTを帯電手段であるトナー帯電ローラ4に速度
差がない状態で帯電できることを示している。
【0041】次に、本発明の基本動作と原理を基に帯電
手段の構成を詳細に説明する。
【0042】まず、図1の構成・配置の現像装置Xにお
いて、現像槽1の内部に蓄えられたトナーTは、供給ロ
ーラ3によって現像ローラ2上に薄層形成される。現像
ローラ2上に薄層形成されたトナーTは、トナー帯電ロ
ーラ(帯電手段)4との接触ポイントまで搬送される。
これにより、トナーTはトナー帯電ローラ4と接触す
る。
【0043】トナー帯電ローラ4には、紫外線発光器
(光照射手段)5からの照射光が照射され、この光照射
によってフォトクロミック層43の内部にあるB−CI
Mがラジカル反応を誘起する。ここで、ラジカル反応と
は、フォトクロミック層43の内部に混在するフォトク
ロミック材料が、光照射によって分子レベルで活性化さ
れて異性体に変化することであり、ラジカル反応をして
いるB−CIMは電子を引き抜く状態に活性化されてい
る。つまり光照射によってB−CIMはトナーTを帯電
させる状態になっている。
【0044】トナー帯電ローラ4と現像ローラ2との接
触ニップ部においてラジカル反応が誘起されているトナ
ー帯電ローラ4は、現像ローラ2上に薄層形成されてい
るトナーTから電子を引き抜いてトナーTを帯電させ
る。帯電したトナーTは、現像ローラ2とトナー帯電ロ
ーラ4との接触ニップポイントを通過して、感光体ドラ
ムDに現像される。なお、トナー帯電ローラ4の回転方
向は、現像ローラ2の回転方向に対してウイズ方向もし
くはカウンタ方向のいずれか一方の向きで回転する。
【0045】以上の例では、帯電手段をローラ状として
いるが、帯電手段をベルト形状にて構成する場合、帯電
手段と現像ローラの接触ニップ部の幅(範囲)を任意に
設計できる。これにより、ラジカル反応を誘起されたフ
ォトクロミック層を有する帯電手段との電子のやり取り
を行える機会が多くなるので、ラジカル反応利用効率の
向上つまりトナー帯電の向上をはかることができる。
【0046】ここで、本発明に使用する帯電手段は、図
1に示す構成に限られるものではなく、フォトクロミッ
ク材料B−CIMと連鎖移動剤MBTを含んだ帯電手段
であればよい。このような帯電手段は、光照射手段によ
って光照射が行われることにより、ラジカル反応が誘起
されてB−CIMがラジカル状態に活性化する。光照射
によって誘起されたラジカル反応は、帯電手段の表層で
トナーと接触した時のみ電子の引き抜き作用が行われて
トナーが帯電する。
【0047】次に、本発明の特徴について各項目ごとに
説明する。
【0048】[帯電手段と現像ローラとの接触力]本発
明においては、フォトクロミック材料がラジカル反応を
起こしてトナー表面との電子のやり取りを円滑に行うた
めのファクタとして、帯電手段と現像ローラとの接触圧
に着目した。その接触圧に対するトナー帯電量の関係を
図3のグラフに示す。
【0049】図3のグラフから明らかなように、帯電手
段と現像ローラとを1.5N/cm 2以上の接触圧にて
接触させると、トナー電子量を−10μC以上に帯電さ
せることができることがわかる。このデータより帯電手
段と現像ローラとの接触力を1.5N/cm2以上に設
定することが望ましいことがわかる。
【0050】このように、帯電手段のフォトクロミック
材料表面と現像ローラとの接触圧を限定することによ
り、ラジカル反応させられたフォトクロミック材料と被
帯電物であるトナーとの間において安定した帯電供給が
できる。
【0051】[帯電手段への照射光の照射条件等]光照
射手段からの照射光の帯電手段への照射領域をリフレク
タ(集光部材)により限定することにより、フォトクロ
ミック材料をラジカルに活性化させるための光照射エネ
ルギを有効的に利用することができ、ラジカル反応効率
を高めることができる。つまり、リフレクタにて照射光
を集光することにより、光照射手段そのものの消費エネ
ルギの低減が可能になる。
【0052】ここで、フォトクロミック材料のB−CI
Mが光により誘起されたときのラジカル反応は、時間の
経過と共に減衰していく。従って、光照射手段からの照
射光は、できるだけ帯電手段と現像ローラとの接触ポイ
ントの近傍に照射されることが望ましい。そこで、本発
明においては、光照射手段からの照射光をリフレクタ
(集光部材)により接触ポイントである接触ニップ部付
近に集光させている。
【0053】このようにすると、フォトクロミック層の
ラジカル反応が、帯電手段と現像ローラとの接触ニップ
ポイントの通過までは非常に密な状態になる。そして、
帯電手段と現像ローラとの接触ニップポイントを通過後
は、徐々にラジカル活性状態が減衰していく。この後、
再び光照射手段によって光照射される場合は、帯電手段
に含有されているフォトクロミック材料のラジカル活性
状態は完全になくなり不活性状態に戻る。
【0054】また、帯電手段と現像ローラとの接触ニッ
プ部の入口から、ラジカルに活性化されたフォトクロミ
ック材料が存在するように光照射手段からの照射光を集
光する。つまり、フォトクロミック材料がすでにラジカ
ル反応を起こした状態で接触ニップ部に突入するように
光を集光する。具体的には、帯電手段と現像ローラとの
接触ニップ部の入口に対して上流から照射光を照射す
る。
【0055】その接触ニップ部の入口の上流から照射光
を照射する距離は、光照射手段からの照射光がフォトク
ロミック材料表面に到達してからラジカル反応が活性化
される時間にプロセススピードを乗算することにより算
出した距離とする。
【0056】また、帯電手段の回転スピードは、光照射
手段からの光照射によってフォトクロミック材料がラジ
カル活性された後、フォトクロミック材料がラジカル活
性状態から不活性状態に戻ってから、再び光照射される
ような回転スピードに設定する必要がある。フォトクロ
ミック材料が完全にラジカル不活性状態に戻っていない
状態で光照射を行うとトナー帯電効率の低下が発生す
る。また、フォトクロミック材料自身が常に活性化状態
になってしまうので、フォトクロミック材料のライフが
短くなる恐れが発生する。
【0057】以上のように、本発明の現像装置において
は、帯電手段と現像ローラとの接触力の最適化と、光照
射手段からの照射光の帯電手段への集光条件の設定によ
り、帯電手段によるトナーの帯電を均一にすることがで
きる上、トナー帯電の向上を図ることができる。
【0058】以上の実施形態においては、1成分系の非
磁性からなるトナーを用いた現像装置の例を示したが、
本発明はこれに限られるものではなく、トナーに磁性粉
を含有した磁性1成分トナーを用いる現像剤を用いた現
像装置、あるいはトナーにキャリアを混ぜた2成分系の
現像剤を用いた現像装置にも適用できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、帯電手段への光照射により光電子を発生さ
せ、その光電子を現像ローラ上の被帯電部材に接触させ
ることによって被帯電部材を帯電させるので、被帯電部
材を、層厚規制ブレードなどの帯電手段との摩擦によっ
て帯電させる必要がなく、摩擦により被帯電部材に印加
されるストレスを抑制することができる。これにより、
ストレスによる被帯電部材の劣化を防止することができ
るとともに、摩擦熱による帯電手段へ被帯電部材の融着
を防止することができる結果、現像装置の信頼性が向上
する。しかも、帯電手段を現像ローラに対して1.5N
/cm2以上の接触力にて接触させているので、被帯電
部材の帯電効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の実施形態の構成を模式的に
示す断面図である。
【図2】現像装置に用いる接触帯電方法の一例を模式的
に示す図である。
【図3】帯電ローラと現像ローラとの接触圧に対するト
ナー帯電量の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
X 現像装置 1 現像槽 2 現像ローラ 3 供給ローラ 4 トナー帯電ローラ 41 支持体層 42 導電性ITO 43 フォトクロミック層 5 紫外線発光器 6 リフレクタ D 感光体ドラム(潜像担持体) E 帯電ローラ F 転写用放電ローラ G 定着ローラ P 用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 利充 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AC04 AD02 AD06 AD11 AD14 AD16 AD17 AE00 FA11 FA25 GA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上の静電潜像を可視化する現
    像装置であって、静電潜像を可視像に現像する被帯電部
    材を前記潜像担持体に搬送する現像ローラと、この現像
    ローラ上の被帯電部材に光電子を付与して被帯電部材を
    帯電させる帯電手段と、この帯電手段の帯電物質に光を
    照射するための光照射手段を備えているとともに、前記
    帯電手段と現像ローラとが1.5N/cm2以上の接触
    圧にて接触されていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記光照射手段からの照射光を、帯電手
    段と現像ローラとの接触ニップ部に集光するための集光
    部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の現像
    装置。
  3. 【請求項3】 前記光照射手段は前記帯電手段の内部に
    配置されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電手段は支持体層とフォトクロミ
    ック層を備え、その支持体層が前記光照射手段側に配置
    され、フォトクロミック層が前記現像ローラ側に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記帯電手段は円筒形またはベルト形状
    であり、その形態の帯電手段が駆動回転するか、または
    現像ローラの回転により従動回転するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    現像装置。
  6. 【請求項6】 前記光照射手段からの照射光を、帯電手
    段と現像ローラとの接触ニップ部の上流側から接触ニッ
    プ部の後端までの範囲に集光するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の現像
    装置。
  7. 【請求項7】 前記光照射手段からの照射光を集光する
    範囲の上流側の先端位置が、帯電物質の反応時間と搬送
    速度に基づいて最適な位置になるように設定されている
    ことを特徴とする請求項6記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記光照射手段からの照射光を集光する
    範囲の下流側の後端位置が、前記帯電手段と現像ローラ
    との接触ニップ部が離間する位置に設定されていること
    を特徴とする請求項6または7記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005326597A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Canon Inc トナー、画像形成方法及びプロセスカートリッジ

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