JP2003195484A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JP2003195484A JP2001391363A JP2001391363A JP2003195484A JP 2003195484 A JP2003195484 A JP 2003195484A JP 2001391363 A JP2001391363 A JP 2001391363A JP 2001391363 A JP2001391363 A JP 2001391363A JP 2003195484 A JP2003195484 A JP 2003195484A
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友昭 加藤
Yasuhiro Tanaka
康裕 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撥水性及び耐磨耗性に優れた膜を形成するこ
とのできる感光性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 シリカと、フルオロアルキルトリメトキ
シシランおよびシランカップリング剤とを反応させた反
応生成物が、感光性樹脂ワニスに分散されてなることを
特徴とする感光性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性樹脂組成物
に関し、更に詳しくは、撥水性及び耐磨耗性に優れたパ
ターン形状の塗膜の形成を可能にする樹脂組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】パターン形状を持つ撥水膜は平板印刷
版、インクジェトヘッドのノズル面などの分野で広く使
用されている。インクジェトヘッドのノズル面にパター
ン形状を持つ撥水膜を形成する方法として感光性樹脂組
成物を用いることは、特開平05−124199号公報
で記述されているようにコスト面、品質面で有利であ
る。インクジェットプリンターではインク吐出口面の撥
水性(撥水液性)が印字品位に大きく影響する。撥水性
が悪い場合インクは吐出口の周辺で液溜りおよび不均一
な液残留状態が生じ不安定な吐出状態となり良好な印字
をすることが出来ず、印字品位が低下する。また高精度
化および高速化のため吐出口ノズルが密接して設けられ
ている場合には、濡れは互いに隣接した吐出口周辺で起
こるので、濡れが隣接する吐出口同士で連結してしまう
結果となり、撥水性が悪い場合の印字品位に与える影響
は大きい。
【0003】一方、インクジェットプリンターにおいて
記録ヘッドおよび雰囲気における温度等の条件次第でイ
ンク吐出口面に結露を生じることがある。又、吐出イン
クの記録媒体からのはね返りによって、インク吐出口面
に濡れを生じることもある。このように吐出口面に結露
や濡れが生じた場合、吐出口面は不均一に水滴などが付
着した状態となり、これらの付着した水滴などはインク
が吐出口から吐出されるとき不均一に吐出インクを引っ
張る。これにより、インクの吐出方向や吐出速度、およ
びインク滴径にばらつきを生じ、印字品位の低下をもた
らすこととなる。
【0004】これに対する処理として、吐出口面を所定
のタイミングでワイピングし結露、濡れなどを取り除く
ことが従来から行なわれてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特開
平05−124199号公報に記載のものも含めて現在
知られている撥水性を有する感光性樹脂には、初期の撥
水性は良好であっても長期にわたって十分な撥水性を発
揮するものはない。これは、撥水剤としての感光性樹脂
の硬度が低いため当該感光性樹脂で構成された領域が、
インク吐口面清掃用のクリーニングブレードによるワイ
ピングを繰返すにつれて徐々に磨耗して行くことが主な
原因として考えられる。
【0006】近年インクジェットプリンターは高精度化
および高耐久化が望まれておりこれを達成するため、イ
ンクジェトヘッドのノズル面に形成する膜の撥水性の向
上および耐磨耗性の向上は不可欠である。
【0007】本発明は上記の点を鑑み撥水性及び耐磨耗
性に優れた膜を形成することのできる感光性樹脂組成物
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、本発明による感光性樹脂組成物を用いることにより
達成することが出来る。すなわち本発明は、シリカと、
フルオロアルキルトリメトキシシランおよびシランカッ
プリング剤とを反応させた反応生成物が、感光性樹脂ワ
ニスに分散されてなることを特徴とする感光性樹脂組成
物である。
【0009】本発明において、前記感光性樹脂ワニスが
エポキシ樹脂を含有することが好ましい。
【0010】本発明の感光性樹脂組成物において、前記
感光性樹脂ワニスに含まれるマトリックス樹脂に対し、
前記反応生成物中のシリカ分が1〜40質量%存在する
ことも好ましい。
【0011】また、前記反応生成物が、シリカに対しフ
ルオロアルキルトリメトキシシランを0.5〜20質量
%反応させた生成物であることも好ましい。
【0012】前記反応生成物が、シリカに対しシランカ
ップリング剤を0.2〜5質量%反応させた生成物であ
ることも好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】〔感光性樹脂ワニス〕感光性樹脂
ワニスとして、従来、樹脂分子中に重合性二重結合を有
する樹脂に光重合開始剤を配合したものがよく知られて
おり、塗料、インク、絶縁材料等の分野で広く実用化さ
れており、本発明においてこれらを適宜用いることがで
きる。
【0014】本発明に好適に用いることのできる感光性
樹脂ワニスとして、アクリル樹脂と光カチオン重合開始
剤とを含む光架橋性樹脂組成物を挙げることができる。
上記感光性樹脂ワニス中のマトリックス樹脂の含有量は
30〜60質量%が好ましい。
【0015】感光性樹脂ワニスとしては、インクジェッ
トヘッドのノズル面など耐磨耗性が特に必要とされる分
野ではエポキシ系感光性樹脂ワニス、すなわちエポキシ
樹脂を含有する感光性樹脂ワニスを用いることが好まし
いが、これに限定されるものではない。
【0016】エポキシ樹脂としては、脂環式エポキシ基
を(メタ)アクリル酸エステルモノマー中に平均5個以
上含有するものであって、数平均分子量が2,000〜
30,000程度のものが好適である。
【0017】〔シリカ〕シリカとしては比表面積100
2/g以上の微粉末あるいは粒径100nm以下のコ
ロイド状のシリカ(シリカゾル)を用いることができ
る。感光性樹脂組成物において、光照射、特に紫外線に
よって光重合反応を促進することを考えると、感光性樹
脂ワニスの光透過率が重要となる。従って、分散させる
シリカとしては比表面積100m2/g以上の微粉末、
あるいは粒径が100nm以下のシリカが好ましく、さ
らに、前記シリカを感光性樹脂ワニス中に二次凝集をさ
せずに、均一に分散させるためには、予め一次粒子まで
均一分散させたコロイダルシリカが好ましいのである。
【0018】シリカは本発明の樹脂組成物を加熱硬化さ
せることにより、吸着およびシランカップリング剤との
結合により樹脂マトリックスと強固に結びつく。このこ
とにより本発明の樹脂組成物を用いて形成した膜は優れ
た耐磨耗性を示す。更にシリカはフルオロアルキルトリ
メトキシシランと結合することにより、撥水剤であるフ
ルオロアルキルトリメトキシシランの担体として作用す
る。このことにより高価なフルオロアルキルトリメトキ
シシランの少量の添加により高い撥水性を示す。
【0019】〔フルオロアルキルトリメトキシシラン〕
フルオロアルキルトリメトキシシランは一般式CF
3(CF2nCH2CH2Si(OCH33で表されるも
のから選び、nとして0以上7以下の整数であるものを
好適に用いることが出来る。nが7を超えると感光性ワ
ニスに対する相溶性が低下するという点で不利である。
1分子中に存在するF原子の数が多い1H,1H,2
H,2H−パーフルオロデシルトリメトキシシランを用
いることが撥水効果の観点から好ましい。
【0020】フルオロアルキルトリメトキシシランは水
と反応してメタノールを遊離しフルオロアルキルシラノ
ールを生成する。フルオロアルキルシラノールは、シリ
カの表面に存在するO原子あるいはOH基と反応して水
素結合あるいは化学結合(Si−O−Si)を形成して
シリカと強固に結び付く。この結果本発明の樹脂組成物
を用いて形成された膜中のパーフルオロ基の量はシリカ
によって嵩上げされた形となり少量のフルオロアルキル
トリメトキシシランの添加により高い撥水性を示す。な
おここでいう水は、感光性樹脂ワニス中に微量に存在す
る水分を意味する。
【0021】本発明において、前記反応におけるフルオ
ロアルキルトリメトキシシランの配合割合は、シリカに
対して0.5〜20質量%であることが好ましい。この
範囲未満の場合撥水性が低下する傾向があるという点で
不利であり、この範囲を超えた場合樹脂ワニスとの相溶
性が悪くなり本発明の樹脂組成物を用いて一様な表面の
膜を形成することが難しくなる傾向があるという点で不
利である。
【0022】〔シランカップリング剤〕シランカップリ
ング剤は感光性樹脂ワニスのマトリックス樹脂との親和
性の大きいもの好ましく、更に加熱硬化した膜中のマト
リックス樹脂と水素結合あるいは、および化学結合する
ことが好ましい。なお、本発明でいうシランカップリン
グ剤はフルオロアルキルトリメトキシシランは含まな
い。
【0023】好ましいシランカップリング剤として、次
【0024】
【化1】
【0025】で表され、Xとしてはメタクリロキシ基あ
るいは3、4エポキシシクロヘキシル基あるいはグリシ
ドキシ基あるいはアミノ基あるいはN−フェニルアミノ
基、Rとしてはエチル基あるいはプロピル基、Yとして
はメトキシ基あるいはエトキシ基、nとしては0あるい
は1であるものを挙げることが出来る。
【0026】シランカップリング剤中のメトキシ基ある
いはエトキシ基は水と反応してアルコ−ルを遊離しシラ
ノールを生成する。このシラノールは、シリカの表面に
存在するO原子あるいはOH基と反応して水素結合ある
いは化学結合(Si−O−Si)を形成してシリカと強
固に結び付く。またシランカップリング剤中の官能基X
は、感光性樹脂ワニス中のマトリックス樹脂と水素結合
あるいは双極子−双極子結合により融和すると共に、本
発明の樹脂組成物を用いて形成した膜中のマトリックス
樹脂と水素結合あるいは化学結合を形成して強固に結び
付く。この結果シランカップリング剤は、樹脂ワニスと
シリカと結合した分散成分との相溶性を良くすると共
に、本発明の樹脂組成物を用いて形成された膜について
はシリカとの相乗作用により耐磨耗性を良くする作用が
ある。なおここでいう水は、感光性樹脂ワニス中に微量
に存在する水分を意味する。
【0027】シリカとシランカップリング剤の反応形態
は常温での脱アルコール反応であり、前記コロイダルシ
リカとシランカップリング剤を混合・分散させることに
より、速やかに反応は進行し、完了し得る。
【0028】本発明において、前記反応におけるシラン
カップリング剤の配合割合は、シリカに対して0.2〜
5質量%であることが好ましい。この範囲未満の場合樹
脂ワニスとシリカと結合した分散成分との相溶性が悪く
なり、本発明の樹脂組成物を用いて一様な表面の膜を形
成することが困難となる傾向があるという点で不利であ
り、この範囲を超える場合本発明の樹脂組成物を用いて
形成した膜の撥水性向上の効果が阻害される傾向がある
という点で不利である。
【0029】〔ワニスと反応生成物の配合割合〕本発明
の感光性樹脂組成物における感光性樹脂ワニスと前記反
応生成物の配合割合については、感光性樹脂ワニスに含
まれるマトリックス樹脂に対し前記反応生成物中のシリ
カ分が1〜40質量%であるように配合することが望ま
しい。この範囲未満では耐磨耗性および撥水性を向上の
効果が小さくなる傾向があるという点で不利であり、こ
の範囲を超えた場合基材との密着性が低下する傾向があ
るという点で不利である。
【0030】カップリング処理済みのシリカを感光性樹
脂ワニスに分散させる方法は公知の分散方法を適用する
ことができる。例えば、両者を同時に混合しハイブリッ
ドミキサーを用いて1000〜20000rpmの回転
数で5〜30分間攪拌する手法により、シリカ粒子が均
一に混合・分散したワニスを得ることができる。
【0031】〔インクジェットヘッド〕次に本発明の感
光性樹脂組成物を、インクジェットヘッドのノズル面に
適用する方法の一例につき、図面に沿って説明する。
【0032】まず、図1−(1)に示すようにノズル孔
2を有するインクジェットヘッド1に、図1−(2)に
示すように本発明の感光性樹脂組成物をスプレーコート
し、感光性樹脂層3を形成した後加熱乾燥を行う。
【0033】次に、図1−(3)に示すように、ノズル
が形成されるようにマスク4を介してパターン露光を行
なう。
【0034】その後メチルイソブチルケトンを用いて現
像し、加熱硬化を行ない、図1−(4)に示すようにノ
ズル周辺部のみに本発明による樹脂組成物を用いた膜が
形成されたインクジェットヘッドを得ることができる。
【0035】
【実施例】(実施例1)メチルイソブチルケトン100
g、γ−メタクリロキシプロピルジメトキシシラン(信
越化学社製シランカップリング剤、商品名:KBM−5
02)0.6g、1H,1H,2H,2H−パーフルオ
ロデシルトリメトキシシラン(信越化学社製フルオロア
ルキルトリメトキシシラン、商品名:KBM−780
3)1.2g、10質量%の水を含むメタノール0.6
gを順次500mlナス型フラスコに仕込みマグネチッ
クスターラーを用いて24時間攪拌した。
【0036】次いでメタノールに分散させた粒径10n
mのシリカゾル(触媒化成工業社製シリカゾル、商品
名:OSUCAL−1132、固形分30質量%)10
0gおよびメチルエチルケトン10gを仕込みマグネチ
ックスターラーを用いて2時間攪拌した。
【0037】次いで精留管および冷却管を接続して、蒸
留を行ないメタノールおよびメチルエチルケトンを留出
させ118℃でメチルイソブチルケトンを5〜6滴留出
させた。残留分を専用容器に移しメチルイソブチルケト
ンと合わせて150gとした後ハイブリッドミキサー
(キーエンス社製、商品名:HM−500)で5分間混
合し、フルオロアルキルトリメトキシシランおよびシラ
ンカップリング剤をシリカと反応させた生成物を含む組
成物Aを得た。シリカは組成物中に20質量%とした。
【0038】一方、メチルイソブチルケトン40g、ク
レゾールノボラックの50%アクリル化物(分子量約4
000)40g、ビス型フェノールA型エポキシ樹脂
(分子量約900)15g、ベンゾフェノン3g、ペン
タエリスリトールヘキサアクリレート1g、2−エチル
4−メチルイミダゾール1g、直径2mmのジルコニア
ボール50gを順次専用容器に仕込みハイブリッドミキ
サーで30分間混合後、200メッシュのステンレス金
網を用いジルコニアボールを取り除き感光性樹脂ワニス
Bを得た。
【0039】メチルイソブチルケトン40g、組成物A
20g、感光性樹脂ワニスB40gを順次専用容器に仕
込みハイブリッドミキサーで10分間混合し、本発明に
よる感光性樹脂組成物Cを得た。
【0040】ノズル孔を有するインクジェットヘッドに
本発明の感光性樹脂組成物Cを膜厚5μmになるようス
プレーコートした後熱風乾燥炉で90℃3分間加熱乾燥
を行なった。ノズル孔の周辺部のみが膜形成されるよう
にマスクを介してパターン露光を行なった。露光はキヤ
ノン製、商品名マスクアライナーMPA600を用い、
露光量4J/cm2の条件で行なった。その後メチルイ
ソブチルケトンを用いて現像した後、熱風乾燥炉で16
0℃40分間加熱硬化を行なって、図1−(4)に示す
ような、ノズル周辺部のみが本発明による樹脂組成物を
用いた膜が形成されたインクジェットヘッドを得た。
【0041】このインクジェットヘッドをプリンターに
装着し印字テストを行なった。JIS第1水準のすべて
の漢字を印字することを1回と数え、5000回目、1
0000回目、20000回目、30000回目の印字
の状態をラウンドルーペ(×6、井内盛栄堂製)で拡大
して目視により印字の状態を評価した。その結果を表1
に示す。
【0042】なお、ワイピングは、シリコーンゴム製の
ブレードを10g/cm2の面圧で吐出口面に当接させ
つつ往復動させることにより行い、その回数はトータル
(30000回目の印字まで)で500回とした。
【0043】(実施例2)メチルイソブチルケトン40
g、実施例1で合成した組成物A30g、実施例1で合
成した感光性樹脂ワニスB30gを順次専用容器に仕込
みハイブリッドミキサーで10分間混合し、本発明によ
る感光性樹脂組成物Dを得た。この感光性樹脂組成物D
を用いて、実施例1と同様の方法により作製したインク
ジェットヘッドをプリンターに装着し印字テストを行な
った。その結果を表1に示す。
【0044】(実施例3)メチルイソブチルケトン70
g、メチルエチルケトン10g、シリカ微粉末(日本シ
リカ社製、商品名:ニップシ−ルER)30g、γ−グ
リシドプロピルトリエトキシシラン(信越化学社製シラ
ンカップリング剤、商品名:KBE−403)0.6
g、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシルトリ
メトキシシラン(信越化学社製フルオロアルキルトリメ
トキシシラン、商品名:KBM−7803)1.8g、
直径2mmのジルコニアボール50gを専用容器に仕込
み、その容器をハイブリドミキサーに装着し30分間運
転30分間休止を4回繰返した後、内容物をナス型フラ
スコに移し精留管および冷却管を装着して蒸留を行ない
反応により生成したエタノ−ルおよびメチルエチルケト
ンを留出させ118℃でメチルイソブチルケトンを5〜
6滴留出させた。200メッシュのステンレス金網を用
い残留分からジルコニアボールを取り除きフルオロアル
キルトリメトキシシランおよびシランカップリング剤を
シリカと反応させた生成物を含む組成物Eを得た。シリ
カは組成物E中に30質量%とした。
【0045】メチルイソブチルケトン40g、組成物E
20g、実施例1で合成した感光性樹脂ワニスB40g
を順次専用容器に仕込みハイブリッドミキサーで10分
間混合し、本発明による感光性樹脂組成物Fを得た。こ
の感光性樹脂組成物Fを用いて、第1の実施例と同様の
方法により作製したインクジェットヘッドをプリンター
に装着し印字テストを行なった。その結果を表1に示
す。
【0046】(比較例)メチルイソブチルケトン70
g、クレゾールノボラックの50%アクリル化物(分子
量約4000)20g、2,2−ビス(4−グリシドキ
シフェニル)ヘキサフルオロプロパン6g、ベンゾフェ
ノン2g、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート1
g、2−エチル4−メチルイミダゾール1g、直径2m
mのジルコニアボール50gを順次専用容器に仕込みハ
イブリッドミキサーで30分間混合後、200メッシュ
のステンレス金網を用いジルコニアボールを取り除き感
光性樹脂ワニスを得た。この感光性樹脂ワニスを用い
て、第1の実施例と同様の方法により作製したインクジ
ェットヘッドをプリンターに装着し印字テストを行なっ
た。その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撥水性および耐磨耗性に優れた膜を形成することのでき
る感光性樹脂組成物が得られる。本発明による膜を適用
したインクジェットプリンターは鮮明な印字を示すと共
に高い耐久性を示し本発明の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光性樹脂組成物を用いた、インクジ
ェットヘッドのノズル孔周辺部の膜形成工程を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 ノズル孔 3 感光性樹脂層 4 フォトマスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカと、フルオロアルキルトリメトキ
    シシランおよびシランカップリング剤とを反応させた反
    応生成物が、感光性樹脂ワニスに分散されてなることを
    特徴とする感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記感光性樹脂ワニスがエポキシ樹脂を
    含有する請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記感光性樹脂ワニスに含まれるマトリ
    ックス樹脂に対し、前記反応生成物中のシリカ分が1〜
    40質量%存在する請求項1または2に記載の感光性樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記反応生成物が、シリカに対しフルオ
    ロアルキルトリメトキシシランを0.5〜20質量%反
    応させた生成物である請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の感光性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記反応生成物が、シリカに対しシラン
    カップリング剤を0.2〜5質量%反応させた生成物で
    ある請求項1〜4のいずれか一項に記載の感光性樹脂組
    成物。
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