JP2003195316A - 液晶表示パネルへのスペーサ散布方法 - Google Patents
液晶表示パネルへのスペーサ散布方法Info
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Abstract
の乾式散布方法では、スペーサ材どうしの衝突や摩擦等
によってスペーサ材自体に静電気が発生し、この帯電し
たスペーサ材どうしで凝集して団塊状となって基板上に
配置され、これがセルギャップのばらつきを生じさせる
という問題があった。 【解決手段】不均一に帯電しているガラス基板1がスペ
ーサ散布槽10に搬入される前に、まず、ガラス基板1
に、イオン化しているスペーサ材6と同じ極性の電圧を
印加して、ガラス基板1の不均一な帯電状態を解消さ
せ、ガラス基板1がスペーサ散布槽10に搬入されステ
ージ4に載置された後に、ステージ電極板43に負の電
圧を印加して、ガラス基板1の均一な正の帯電状態を均
一な負の帯電状態に変化させる。これにより、ガラス基
板1の帯電状態を均一にし、スペーサ材6のガラス基板
1の表面への散布状態を均一にすることができる。
Description
のスペーサ散布方法に関し、特に、スペーサ材を気体で
基板表面に吹き付けるスペーサ散布方法に関する。
対向配置された2枚の基板から構成されるが、画面に表
示ムラが発生しないように基板間を均一にさせるため
に、2枚の基板の間隔を一定に維持するためのスペーサ
が基板間に配される手段が採られる。これを実現するた
めには、画面内での基板間隔のばらつきを±0.05μ
m以内という高い精度に保つことが要求される。
に、イオン化させたスペーサ材をスプレーガン(ノズ
ル)より圧搾気体とともに液晶表示パネルを構成する基
板上に吹き付ける散布方法がある。
ジ上にのせ、帯電させたスペーサ材を上方より、窒素圧
力を利用して散布する。
サ材を散布するまでの工程を経ると、ガラス基板表面及
びガラス基板内部が帯電される。ガラス基板表面の帯電
については、イオナイザにより帯電電位を相殺すること
が可能であるが、ガラス基板内部の帯電までは、イオナ
イザでは帯電を相殺することが不可能である。よって、
基板の帯電状態が、アースされたステージに載せた時に
おいても、必ずしも基板もアースされた状態にならずに
帯電状態が不均一になり、帯電されたスペーサ材は、そ
の不均一な状態に従って散布され、散布状態も不均一な
ものになる。
す。4つの表示部21が区画形成されたガラス基板1
(4面取り)が、スペーサ散布を実施するために搬送コ
ロ等により搬送される。このとき、ガラス基板1は搬送
コロ等との接触により帯電状態が不均一のものとなる。
帯電状態が不均一のものとなったガラス基板1に、乾式
散布方法によるスペーサ散布を実施すると、ガラス基板
1の帯電状態のムラの形がそのまま反映されて、ガラス
基板1上のスペーサ散布密度の状態が変化する。搬送コ
ロとの接触部22及び搬送アームとガラス基板との接触
部23がそのまま散布ムラとなって現れる。このように
散布状態が不均一になると、表示部内の散布状態に影響
を及ぼし、結果としてギャップムラを生じることにな
る。
ーサ材どうしの衝突や摩擦等によってスペーサ材自体に
静電気が発生し、この帯電したスペーサ材どうしで凝集
して団塊状となって基板上に配置され、これがセルギャ
ップのばらつきを生じさせるという問題もある。
力を利用して散布する乾式散布方法では、スペーサ材の
凝集をある程度軽減することは可能であるが、窒素圧力
の方向および分散性を制御することが困難で、従って±
0.05μm以内という高い散布分布密度を実現するこ
とが困難であった。
に成されたもので、その目的は、スペーサ材どうしが凝
集して団塊状とならず、スペーサ材が基板上に均一に配
置される液晶表示パネルのスペーサ散布方法を提供する
ことにある。
へのスペーサ散布方法は、液晶表示パネルを構成するい
ずれかの基板の表面に帯電したスペーサ材を吹き付けて
前記基板の表面にスペーサ材を散布する液晶表示パネル
へのスペーサ散布方法であって、前記基板のスペーサ散
布面の反対面を所定の電圧で帯電させる工程、前記基板
のスペーサ散布面の反対面をステージを構成する支持体
により支持する工程、前記ステージを構成するステージ
電極板に前記所定の電圧と逆極性の電圧を印加して前記
基板を前記スペーサ材と逆極性の電位とする工程、前記
基板のスペーサ散布面にスペーサ材を散布する工程、と
を有することを特徴としており、以下のような好適な適
用形態を有する。
スペーサ材を散布する工程の間、前記所定の電圧と逆極
性の電圧を印加が前記ステージ電極板に印加されてい
る、或いは、前記ステージ電極板に前記所定の電圧と逆
極性の電圧を印加する工程と前記基板のスペーサ散布面
にスペーサ材を散布する工程との間に、前記ステージ電
極板に印加された前記所定の電圧と逆極性の電圧をオフ
させる工程を有する。
前記絶縁材料の体積抵抗値が106〜1011Ωcmであ
る。
ら前記スペーサ材を噴射させることにより行われ、前記
ノズル、前記支持体、前記ステージ電極板は同一の槽に
収容され、前記ステージ電極板に前記所定の電圧と逆極
性の電圧を印加する工程において、前記槽を構成する壁
面にも、前記スペーサ材の帯電極性と同一の極性の電圧
を印加する。
0Vの間の電圧である。
は1.8〜2.2mmの間隔を有する。
ーサ散布方法の実施形態を図1〜5を参照して説明す
る。図1は、スペーサ材の散布の様子を説明するための
模式図、図2は、スペーサ材散布工程のフローチャート
図、図3は、スペーサ槽内でスペーサ材の散布に用いら
れるステージ電極板を示す平面図及び断面図、図4は、
ステージ電極板とガラス基板との距離が大きくなったと
きのガラス基板の帯電状況を示す平面図、図5は、ステ
ージ電極板の電圧を変化させたときのガラス基板表面へ
のスペーサの散布密度の変化の様子を示すグラフであ
る。
るまでに、搬送コロ2で搬送されてきたガラス基板1
は、搬送コロ2(他にも搬送アームとの接触がある)な
どとの接触により帯電状態が不均一のものとなってい
る。このように、帯電状態が不均一のものとなったガラ
ス基板1に対して、スペーサ散布槽10に搬入される前
に、イオナイザ3を用いてガラス基板1の裏面からガラ
ス基板に+700〜+1000Vの間の一定電圧を印加
し、強制的にガラス基板1の表面電位を正の一定電位と
する。この状態を実現するため、スペーサ散布槽10に
ガラス基板1を投入するまで、約7〜31秒待機させる
のが望ましい。
ガラス基板1をセットする。ステージ4は、図3
(a)、(b)のような構造となっており、ガラス基板
1はステージ電極板43から略2mm浮かせた状態とす
る。この状態で、ステージ電極板43に接続されている
電源5より、ステージ電極板43に−300〜−100
0Vの間の一定電圧を印加し、ガラス基板1の均一な正
の帯電状態を均一な負の帯電状態に変化させる。この状
態を実現するために、約0.25〜2.5秒間、ガラス
基板1をステージ4上に保持すると良い。
な平面形状を有し、図3(b)の模式断面図のようにバ
イアスされる。ステージ4は、図3(a)、(b)に示
されるように、平板状の絶縁性基板41、絶縁性基板4
1と同じ絶縁材料からなる突起状の支持体42、絶縁性
基板41上にあって支持体42の内側に配置され、支持
体42を貫通される貫通孔44を有するステージ電極板
43から構成される。また、ステージ電極板43は、電
源5によりバイアスされる。
を印加した状態でスペーサ材6をノズル7から散布す
る。ここで、ガラス基板1とステージ電極板43との距
離が2mmより大きく離れた状態でステージ電極板43
に−300〜−1000Vの間の一定電圧を印加しスペ
ーサ散布を実施すると、ガラス基板1の帯電状態が均一
になる前にスペーサ材がガラス基板1に落下する確率が
高くなり、図4に示すようなスペーサ散布密度ムラが発
生してしまう。この場合、ガラス基板中央ほど散布密度
が低く、ガラス基板1周辺になるほど高くなる様子を散
布密度等高線24で示している。よって、 ステージ電
極板43とガラス基板1の距離は2mm近傍、好適に
は、1.8〜2.2mmに設定される必要がある。
抵抗値が106〜1011Ω・cmの絶縁材料を用いると
良い(例として、紙ベーク、テフロン(登録商標)、ガ
ラスなど)。
させた後、正にイオン化したスペーサ材6をノズル7か
ら散布する。また、この時、スペーサ散布が開始されて
から一定の時間が経過した時点で、ガラス基板1の裏面
からの電圧の印加を止めても良い。
面に散布されたスペーサ材6は、ガラス基板1の表面に
おいて均一となる。これは、ガラス基板1をスペーサ散
布前及び散布中に強制的に、イオン化したスペーサ材6
に対して逆極性の一定電圧を印加することにより、ガラ
ス基板1表面を負の均一な帯電状態としているからであ
る。
圧を変化させることにより、スペーサ散布槽内の接地さ
れたプレートにガラス基板を載置する従来の方式に比べ
て、スペーサ散布密度を1.6倍〜2.3倍にすること
が可能となり、これにより、従来、ガラス基板に散布さ
れなかったスペーサ材を強制的にガラス基板上に散布す
ることとなり、スペーサ材の有効利用になることが効果
として認められた。
スペーサ材の散布に際して、スペーサ散布槽10の壁面
をイオン化したスペーサ材6の極性と同じ電圧を印加す
る。これにより、スペーサ材6は壁面と反発し、よりガ
ラス基板1に集まりやすい状況になる。
布方法によれば、不均一に帯電しているガラス基板がス
ペーサ散布槽に搬入される前に、まず、ガラス基板に、
イオン化しているスペーサ材と同じ極性の電圧を印加し
て、ガラス基板の不均一な帯電状態を解消させ、ガラス
基板がスペーサ散布槽に搬入されステージに載置された
後に、ステージ電極板に負の電圧を印加して、ガラス基
板の均一な正の帯電状態を均一な負の帯電状態に変化さ
せる。これにより、ガラス基板の帯電状態を均一にし、
スペーサ材のガラス基板の表面への散布状態を均一にす
ることができる。
サ散布方法を説明するためのスペーサ散布槽及び基板搬
送部の模式図である。
サ散布方法のフローチャート図である。
サ散布方法に用いられるスペーサ槽内のステージ電極板
を示す平面図及び断面図である。
ガラス基板との距離が大きくなったときのガラス基板の
帯電状況を示す平面図である。
電圧を変化させたときのガラス基板表面へのスペーサの
散布密度の変化の様子を示すグラフである。
おいて、ガラス基板をアースされたステージに載せた状
態でスペーサ散布を行ったときのガラス基板表面の散布
状態を示す平面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 液晶表示パネルを構成するいずれかの基
板の表面に帯電したスペーサ材を吹き付けて前記基板の
表面にスペーサ材を散布する液晶表示パネルへのスペー
サ散布方法であって、前記基板のスペーサ散布面の反対
面を所定の電圧で帯電させる工程、前記基板のスペーサ
散布面の反対面をステージを構成する支持体により支持
する工程、前記ステージを構成するステージ電極板に前
記所定の電圧と逆極性の電圧を印加して前記基板を前記
スペーサ材と逆極性の電位とする工程、前記基板のスペ
ーサ散布面にスペーサ材を散布する工程、とを有するこ
とを特徴とする液晶表示パネルへのスペーサ散布方法。 - 【請求項2】 前記基板のスペーサ散布面にスペーサ材
を散布する工程の間、前記所定の電圧と逆極性の電圧を
印加が前記ステージ電極板に印加されている請求項1記
載の液晶表示パネルへのスペーサ散布方法。 - 【請求項3】 前記ステージ電極板に前記所定の電圧と
逆極性の電圧を印加する工程と前記基板のスペーサ散布
面にスペーサ材を散布する工程との間に、前記ステージ
電極板に印加された前記所定の電圧と逆極性の電圧をオ
フさせる工程を有する請求項1記載の液晶表示パネルへ
のスペーサ散布方法。 - 【請求項4】 前記支持体は絶縁材料からなり、前記絶
縁材料の体積抵抗値が106〜1011Ωcmである請求
項1、2又は3記載の液晶表示パネルへのスペーサ散布
方法。 - 【請求項5】 前記スペーサ材の散布はノズルから前記
スペーサ材を噴射させることにより行われ、前記ノズ
ル、前記支持体、前記ステージ電極板は同一の槽に収容
され、前記ステージ電極板に前記所定の電圧と逆極性の
電圧を印加する工程において、前記槽を構成する壁面に
も、前記スペーサ材の帯電極性と同一の極性の電圧を印
加する請求項1乃至4のいずれか一に記載の液晶表示パ
ネルへのスペーサ散布方法。 - 【請求項6】 前記所定の電圧が700〜1000Vの
間の電圧である請求項1乃至5のいずれか一に記載の液
晶表示パネルへのスペーサ散布方法。 - 【請求項7】 前記ステージ電極板と前記基板とは1.
8〜2.2mmの間隔を有する請求項1乃至6のいずれ
か一に記載の液晶表示パネルへのスペーサ散布方法。
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JP2001395348A JP4068343B2 (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 液晶表示パネルへのスペーサ散布方法 |
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Publications (2)
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JP (1) | JP4068343B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006251282A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Seiko Epson Corp | 液晶表示装置の製造方法 |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001395348A patent/JP4068343B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2006251282A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Seiko Epson Corp | 液晶表示装置の製造方法 |
JP4701756B2 (ja) * | 2005-03-10 | 2011-06-15 | セイコーエプソン株式会社 | 液晶表示装置の製造方法 |
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