JP2003195186A - 光走査型観測装置 - Google Patents

光走査型観測装置

Info

Publication number
JP2003195186A
JP2003195186A JP2001392382A JP2001392382A JP2003195186A JP 2003195186 A JP2003195186 A JP 2003195186A JP 2001392382 A JP2001392382 A JP 2001392382A JP 2001392382 A JP2001392382 A JP 2001392382A JP 2003195186 A JP2003195186 A JP 2003195186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
detection
optical
probe
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001392382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003195186A5 (ja
JP3943927B2 (ja
Inventor
Tadashi Hirata
唯史 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001392382A priority Critical patent/JP3943927B2/ja
Publication of JP2003195186A publication Critical patent/JP2003195186A/ja
Publication of JP2003195186A5 publication Critical patent/JP2003195186A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3943927B2 publication Critical patent/JP3943927B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プローブの先端部分が小さくでき、また、迷光
を除去しノイズを低減する光走査型観測装置を提供す
る。 【解決手段】観測装置本体2内ではなくプローブ基端1
b側に光分離手段7aを設け、検出側のプローブ1と観
測装置本体2の間の光接続部14,15よりもサンプル
側に近い場所で照明光と検出光を分離し、この光接続部
には照明光が通らないように構成したことを特徴とす
る。光分離手段7aをプローブ基端部1b側に設けるこ
とにより、プローブの先端部1aの構造を簡単で、か
つ、小型にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡など細孔部
内検査装置に用いられる光走査型観測装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光走査プローブがその基端部に設けられ
た光コネクタを介して光源、光カップラ等を具備する光
学ユニットに着脱自在に連結している内視鏡細孔部内検
査装置は、従来から良く知られている。例えば、特開平
2001 −149304号公報には、本願の図13に
示すように、プローブ1g、画像表示装置3、光学ユニ
ット25および制御部26を備えた光走査プローブ装置
が示されている。光学ユニット25は、光源11である
ダイオードレーザと、光検出手段であるフォトマルチプ
ライア12と、検出光分離手段としての4端子カップラ
7を有している。この4端子カップラ7は、上記フォト
マルチプライア12と光源11及び光コネクタ23に光
学的に接続している。また、上記プローブ1gは、その
基端に設けられた光コネクタ23を介して、光学ユニッ
ト25に着脱可能に接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、照明光および検出光が同じ光コネクタ23を通って
いた。また、4端子カップラ7は、光学ユニット25側
に設けられていた。このように構成された装置を内視鏡
として用いる場合、洗浄や消毒を行うためプローブ1g
を観測本体から切り離す必要がある。そこで、プローブ
1gと光学ユニット25の間に光コネクタ23を設け、
ここで、プローブ1gを取り外せるようにしている。し
かしながら、このような構成においては、光コネクタ2
3の接続部分で光源12からの光が散乱し、この散乱光
の一部がフォトマルチプライア12に入射してノイズと
なり、SN比を低下させるという問題があった。さらに
光コネクタ23の着脱を繰り返し行うことにより、接続
部分の汚染や傷の付着などが生じ、この汚染や傷により
散乱光が増加し、SN比を一層低下させるという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑み、プローブの先端部分が小さくでき、また、ノイズ
を低減する光走査型観測装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による光走査型観測装置は、先端部と基端部
を有するプローブと、観測装置本体と、画像表示装置
と、サンプルに照射するための照明光を発生する光源
と、前記照明光に照射されサンプルから戻ってくる検出
光を検出する光検出手段とを備えた光走査型観測装置で
あって、前記プローブは、前記先端部から前記基端部ま
での間に設けられた光伝送路と、前記先端部に配置され
る対物光学系と、前記検出光の少なくとも一部を前記照
明光から分離する検出光分離手段と、前記照明光をサン
プルに対して走査するスキャナとを具備し、前記検出光
分離手段は前記基端部近傍に配置されていることを特徴
とする。
【0006】また、本発明による光走査型観測装置は、
先端部と基端部を有するプローブと、観測装置本体と、
画像表示装置と、低コヒーレンス光を発生する光源と、
前記光源で発生した光を参照光とサンプルを照明する照
明光に分離する光分離手段と、前記サンプルから戻って
くる検出光を前記参照光と合成して干渉光を発生させる
光合成手段と、前記干渉光を検出する光検出手段と、前
記参照光、照明光及び検出光のうち、少なくとも一つの
光の位相を変調させる位相変化手段とを備えた光走査型
観測装置であって、前記プローブは、前記先端部から前
記基端部までの間に設けられ前記照明光と検出光を伝送
するサンプル光伝送路と、前記参照光を伝送する参照光
伝送路と、前記先端部に配置される対物光学系と、前記
照明光をサンプルに対して走査するスキャナとを具備
し、前記光分離手段及び前記光合成手段は前記基端部近
傍に配置されていることを特徴とする。
【0007】また、本発明による光走査型観測装置は、
先端部と基端部を有するプローブと、観測装置本体と、
画像表示装置と、低コヒーレンス光を発生する光源と、
前記光源で発生した光を参照光とサンプルを照明する照
明光に分離する光分離手段と、前記サンプルから戻って
くる検出光を前記参照光と合成して干渉光を発生させる
光合成手段と、前記干渉光を検出する光検出手段と、前
記参照光、照明光及び検出光のうち、少なくとも一つの
光の位相を変調させる位相変化手段とを備えた光走査型
観測装置であって、前記プローブは、前記先端部から前
記基端部までの間に設けられ前記照明光と検出光を伝送
するサンプル光伝送路と、前記参照光を伝送する参照光
伝送路と、前記先端部に配置される対物光学系と、前記
照明光をサンプルに対して走査するスキャナとを具備
し、前記光分離手段及び前記光合成手段は前記基端部近
傍に配置され、前記プローブは前記観測装置本体に対し
て着脱自在であることを特徴とする。
【0008】また、本発明による光走査型観測装置は、
先端部と基端部を有するプローブと、観測装置本体と、
画像表示装置と、低コヒーレンス光を発生する光源と、
前記光源で発生した光を参照光とサンプルを照明する照
明光に光分離手段と、前記サンプルから戻ってくる検出
光を前記参照光と合成して干渉光を発生させる光合成手
段と、前記干渉光を検出する光検出手段と、前記参照
光、照明光及び検出光のうち、少なくとも一つの光の位
相を変調させる位相変化手段とを備えた光走査型観測装
置であって、前記プローブは、前記先端部から前記基端
部までの間に設けられ前記照明光と検出光を伝送するサ
ンプル光伝送路と、前記参照光を伝送する参照光伝送路
と、前記先端部に配置される対物光学系と、前記照明光
をサンプルに対して走査するスキャナとを具備し、前記
光分離手段及び前記光合成手段は前記基端部近傍に配置
され、前記プローブは前記観測装置本体に対して着脱自
在であり、前記検出光分離手段は、一部の光を透過し、
一部の光を反射する部分透過反射材であることを特徴と
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
した実施例を参照して説明する。実施例1 本発明の第1の実施形態を図1および2を用いて説明す
る。図1に示されるように、本実施例に係る光走査型観
測装置は、プローブ1、観測装置本体2および画像表示
装置3を備えている。プローブ1と観測装置本体2は、
照明光コネクタ部14、検出光コネクタ部15およびス
キャナ信号接続部16とを介して着脱自在に接続され
る。プローブ1はその先端部を体腔内に挿入して体腔内
の観察を行うためのものであり、柔軟性を有している。
また、内視鏡のチャンネルに挿通させて使用することも
できる。
【0010】上記観測装置本体2は、プロセッサ10、
光源11、光検出手段であるフォトマルチプライア(以
下、PMTという)12およびスキャナ制御回路13を
具備している。スキャナ制御回路13はプロセッサ10
およびスキャナ信号接続部16に信号線で電気的に接続
している。光源11である半導体レーザ(以下LDとい
う)およびPMT12は、それぞれ光伝達手段であるシ
ングルモード光ファイバ(以下、SMFという)6a
1、6a2を介して照明光コネクタ部14、検出光コネ
クタ部15に接続している。また、光源11とPMT1
2は、それぞれ信号線を介してプロセッサ10に接続し
ている。なお、光検出手段としてPMTのほかフォトダ
イオード(以下PDという)、アバランシェ・フォトダ
イオード(以下APDという)などを用いることができ
る。
【0011】図1に示されるように、プローブ1の先端
部1aにはスキャナ5が設けられている。また、観測窓
としてカバーガラス17が設けられており、先端部1a
全体が密封構造になっている。他方、プローブ1の基端
部1bには、検出光分離手段が設けられている。この検
出光分離手段は、4つの端子a1、a2、b1およびb
2を有するシングルモード光ファイバカップラ(以下、
SMFカップラという)7aである。このSMFカップ
ラ7aの端子a1は、SMFを介してプローブ1側の照
明光コネクタ部14に接続している。また、他の端子a
2は無反射終端8aにSMFを介して接続している。こ
の無反射終端8aには、照明光を吸収する物質が用いら
れる。この物質はSMFのコアの屈折率と同じ屈折率を
持つもので、例えばジェルなどがある。
【0012】前記カップラ7aの端子b1には、SMF
を介してプローブ1側の検出光コネクタ部15に接続し
ている。また、他の端子b2はSMF6aと接続してい
る。このSMF6aはプローブ1の先端部1aから基端
部1bの間に設けられた光伝送路であり、先端部1aに
設けられた対物光学系4まで延びている。
【0013】上記対物光学系4とSMF6aとは一体で
動かすことができる。この構成では、SMF6aの端面
と対物光学系4の相対位置が変化しないので、サンプル
上に集光する光(スポット)の持つ収差はどの位置でも
少ない。よって、少ないレンズ枚数(本実施例では1
枚)で高い開口数の光学系が実現できるというメリット
がある。先端部1aに設けられたスキャナ5はスキャナ
制御線9、スキャナ信号接続部16を介して観測装置本
体2内に設けられたスキャナ制御回路13と接続してい
る。
【0014】光源11はLDであり、波長680nmの
レーザ光を発生する。このレーザ光はSMF6a1を経
て照明光コネクタ部14を通り、さらにプローブ1内の
SMF、SMFカップラ7a、SMF6aの順路を経て
対物光学系4に達し、サンプルに集光する。このサンプ
ル面は、スキャナ5により走査される。このスキャナ5
としては、特開平2001−149304号公報に示さ
れるスキャナ(同公報第3実施形態、特に[0050]
から[0054]の記載参照)と同等なものを用いるこ
とができる。
【0015】図1において、サンプルからの反射光は、
検出光として、カバーガラス17、対物光学系4を経て
SMF6aに入る。SMF6aに入射した検出光は、S
MFカップラ7a、端子b1、SMFを経由して検出光
コネクタ部15に到達する。そして、SMF6a2を経
てPMT12に達し、ここで電気信号に変換される。こ
の変換された電気信号は、プロセッサ10で電気的に処
理され、画像表示装置3に送られる。これにより、サン
プルの画像及び所望の必要な情報が画像表示装置3に表
示され、観察可能になる。更に、プローブ1に深さ方向
のスキャニング機構を持たせると、サンプルを3次元的
に表示することもできる。
【0016】図1に示す対物光学系4とSMF6aの組
み合わせで、共焦点光学系を構成することができる。こ
の場合、SMF6aのコアがピンホールの役割を果た
す。光学系となるための条件を次に示す。SMF6aの
開口数または対物光学系4のSMF6a側の開口数のう
ち、どちらか小さい方の開口数をNA’、照明光の波長
をλ、前記光ファイバのコア直径をφとすると、共焦点
光学系にするための条件は、 φ≦1.2λ/NA’ (1) である。本実施例では、SMF6aの開口数が0.1
1、対物光学系4のSMF6a側の開口数が0.15で
あるので、NA’=0.11となる。また、λ=680
nm、φ=4.5μmである。よって、本実施例は、共
焦点光学系にするための条件(1)を満足している。ま
た、対物光学系4のサンプル側の開口数NAを0.6あ
るいは0.7とさらに大きくすることにより高分解能化
を図ることができる。
【0017】図2にスキャナ5の変形例を示す。図2に
おいて、矢印で示されたサンプルに対向して対物レンズ
4aが配置され、その近傍にスキャニングミラー5aが
配置されている。スキャニングミラー5aは、スキャナ
制御回路13からの制御信号によって回動する。光源1
1からSMF6aを経て送られる照明光は固定ミラー5
b、回動するスキャニングミラー5aで反射し対物レン
ズ4aにより集光し、サンプル上を走査する。この例で
は、サンプルからの反射光は、図2に示されるように検
出光として、対物レンズ4a、スキャニングミラー5a、
固定ミラー5bを経て、SMF6aに達する。このSM
F6aの対物光学系側端面5cは、端面反射光の戻りを
防止するために、斜めにカットされている。上記のよう
なスキャニングミラータイプのスキャナは、早い走査が
可能である。そのため、サンプルの画像のフレームレー
ト、すなわち、画像1コマを更新する早さを大きくする
ことができるメリットがある。このスキャニングミラー
タイプのスキャナは、他の実施例にも適用できる。
【0018】上述のように実施例1では、検出光分離手
段を観測装置本体内に設けず、プローブの基端部側に設
けた。この構成により、プローブと観測装置本体とを結
ぶコネクタ部(図1における照明光コネクタ部14)で
光源からの光が散乱しても、この散乱光、すなわち、不
要光は光源に戻るだけであるから、不要光が光検出手段
に入射することがない。したがって、ノイズを低減でき
る。
【0019】また、実施例1の構成によれば、検出光分
離手段を基端部付近に設けたので、先端部の直径を小さ
くすることができる。さらに、対物光学系はレンズ1枚
のみで構成できるので、軽量化および小型化が可能にな
り、これにより節減可能となるスペースを有効に活用す
ることができる。例えば、スキャナの振り角を大きくす
ることにより、スキャン幅を大きくとることができる。
また、先端部のうち、湾曲しない硬質部を短くして操作
性を向上させることができる。
【0020】また、実施例1では、検出光分離手段とし
てSMFカップラを用い、この一端を無反射終端にして
いる。この構成により、照明光の一部の不要光はこの無
反射終端において吸収されるので、この一端から射出し
て基端部の内部で散乱された散乱光が光検出手段に戻ら
ない。このように、不要光の発生を抑えることができる
ので、ノイズが低減する。
【0021】また、実施例1の構成では光伝送路にSM
Fを用いているので、SMFのコアが共焦点ピンホール
の役割を果たし、光学系が共焦点光学系になる。よっ
て、焦点が合っていない部分からの信号は、SMF先端
部で光束径が大きくなって、強度が低下するので、焦点
が合った個所の情報のみを取得できる。
【0022】実施例2 本発明の第2の実施形態は、図3に示される。なお、本
実施形態において、実施例1と同一の構成部分について
は、同一の符号を付してその説明を省略する。実施例1
からの主な変更点は、光源、光伝送路、検出光分離手段
および対物光学系である。
【0023】実施例2では、光源11として波長405
nmのレーザ光を発生するLDを用いている。また、光伝
送路としてマルチモード光ファイバ(以下、MMFとい
う)6bを用いている。また、検出光分離手段としてマ
ルチモード光ファイバカップラ(以下、MMFカップラ
という)7bを用いる。よって、対物光学系4とMMF
7bの組合せで準共焦点光学系を構成している。MMF
カップラ7bと光源11であるLDとの間、及びMMF
カップラ7bと光検出手段であるPMT12の間は、そ
れぞれMMF6b3と MMF6b4で接続している。
MMF6b、6b3、6b4は低モードのMMFであ
り、カットオフ波長1250nm以上でSMFとして機
能する光ファイバであるが、本実施例では405nmの
波長のレーザ光を通すことによりMMFとして使用す
る。
【0024】低モード数のMMFを使用するとサンプル
で反射・散乱された光のうち、MMFに入射する検出光
の割合が増加する。このため、明るさを向上させること
ができる。モード数を高くしすぎると、分解能が低下す
るので、低モードのMMFを使用するのがよい。光源1
1のLDから発生する光の波長は、光ファイバのカット
オフ波長の1/5以上とすることが望ましい。
【0025】この実施例2では、対物光学系4は準共焦
点光学系になっている。ここで、準共焦点光学系とは、
共焦点光学系と非共焦点光学系の中間の光学特性となる
光学系のことである。この準共焦点光学系においては、
MMF6bのコアが共焦点ピンホールと類似の役割を果
たす。準共焦点光学系となるための条件を示す。MMF
6bの開口数または対物光学系4のMMF6b側の開口
数のうち、どちらか小さい方の開口数をNA’、照明光
の波長をλ、前記光ファイバのコア直径をφとすると、
準共焦点光学系にするための条件は、 1.2λ/NA’<φ≦3.6λ/NA’ (2) である。本実施例では、MMF6bの開口数が0.1
3、対物光学系4のSMF6b側の開口数が0.15で
あるので、NA’=0.13となる。また、λ=405
nm、φ=9μmである。よって、本実施例は、準共焦
点光学系にするための上記条件、(2)を満足してい
る。また、対物光学系4のサンプル側の開口数は、0.
65程度である。
【0026】図3に示す実施例2では、観測装置本体2
に設けられた光源11のLDは、波長405nmのレー
ザ光を発生する。そして、この光はMMF6b3を経て
照明光コネクタ部14に達する。さらに、プローブ1内
のMMF、MMFカップラ7b、MMF6bの順路を経
て対物光学系4に達し、サンプルに集光する。このサン
プル面は、スキャナ5により走査される。この光のスキ
ャン方法およびスキャナ5の機構は実施例1の場合と同
じである。
【0027】サンプルで反射された反射光は、検出光と
してMMF6bに入り、MMFカップラ7b、MMFを
経て検出光コネクタ部15到達する。そして、観測装置
本体2内のMMF6b4の経路に沿って、PMT12に
達する。以下実施例1の場合と同様に処理される。
【0028】上記実施例2の構成によれば、前記実施例
1の構成による効果に加えて、低モード数のMMFおよ
びMMF光カップラを用いたことにより、明るさの向上
が可能となる。さらに準共焦点系光学系を用いるため検
出される光量が増加するので、高いSN比を得ることが
できる。
【0029】実施例3 本発明の第3の実施形態は、図4および図5に示され
る。本実施形態において、前記実施例2と同一の構成部
分については、同一の符号を付してその説明を省略す
る。実施例2からの主な変更点は、検出光分離手段とし
て部分透過反射部材(以下ハーフミラーという)を用い
たことと不要光除去手段の構成である。
【0030】図4に示されるように本実施例において
は、基端部1bに設けられた検出光分離手段の主要構成
は、ハーフミラー7cである。MMF6b1の出射端部
とハーフミラー7cとを結ぶ線の延長線上には、光吸収
材料の表面に反射防止コート処理を施した光吸収板8b
が、光軸に対して傾斜して設けられている。さらに、M
MF6b1の照明側端部とハーフミラー7cとの間に正
レンズ6dが、また、MMF6b2の照明側端部とハー
フミラー7cとの間に正レンズ6d1が配置されてい
る。そして、MMF6b2と正レンズ6d1との間には
絞り、または遮光手段6fが配置されている。対物光学
系4のサンプル側開口数は、前記実施例1の場合と同程
度である。また上記不要光吸収板8bは、表面を黒処理
したもの、あるいは、照明光の波長帯を吸収するガラス
でもよい。
【0031】図4に示されるように実施例3において
は、観測装置本体2に設けられた光源11からの照明光
は、MMF6b3を経て照明光コネクタ部14に達す
る。そして、さらに、基端部1bに設けられたMMF6
b1、正レンズ6d、ハーフミラー7c、MMF6bの
順路を経て対物光学系4に達し、サンプルに集光する。
このサンプルからの反射光は、検出光として、対物光学
系4、MMF6b、ハーフミラー7c、正レンズ6d
1、MMF6b2、検出部コネクタ15、観測装置本体
2内のMMF6b4の順に伝送され、PMT12に達す
る。以下、実施例1で示したと同様に処理される。
【0032】図5は、実施例3における検出光分離手段
の詳細な構成を示す。ここでは、SN比を低下させる原
因の一つである不要光を除去する点について説明する。
MMF6b1から出射した照明光は、ハーフミラー7c
で一部が反射されてMMF6bに入射する。MMF6b
の基端側端面8cでは、入射光の一部が反射されて不要
光が生じる。そのため、基端側端面8cには反射防止コ
ートが施されている。これにより、不要光の発生を抑え
ている。更に、基端側端面8cを光軸に対して斜めにカ
ットしている。このようにして、基端側端面8cで発生
した不要光がハーフミラー7cを通過した後、MMF6
b2に入射しないようにしている。
【0033】前述のように、MMF6b1からの照明光
の一部はハーフミラー7cで反射し、MMF6b2の基
端側端面8cに集光する。一方、照明光の一部は、ハー
フミラー7cをそのまま通過してしまう。この通過した
光は、基端部1bの内部で散乱され不要光となる。しか
し、MMF6b2の入射角度特性を考えると、直接MM
F6b2に入射できる不要光は非常に少ない。また、散
乱場所からハーフミラー7cを介してMMF6b2に到
るまでの距離が長いので、この間で、光が十分に拡散さ
れる。よって、MMF6b2に入射する光量は非常に少
ない。この構成だけでもSN比の悪化を防ぐことができ
る。なお、不要光の発生を更に抑えるには、図示のよう
に光吸収板8bを配置することが好ましい。このように
すると、不要光は光吸収板8bの表面に入射し吸収され
るので、ほとんどMMF6b2に戻らない。また、光吸
収板8bは、ハーフミラー7c側の面の垂線がMMF6
bとMMF6b1の間に位置するように、光軸に対して
傾いて配置されている。したがって、この面で吸収でき
なかった光が反射しても、この反射光、すなわち、不要
光が直接MMF6b1に入射することはない。また、不
要光がハーフミラー7cで反射されたとしても、MMF
6b2に入射することもない。また、不要光の除去効果
を更に高めるためには、MMF6b2とハーフミラー7
cの間に、絞りあるいは遮光手段6fを設けることが好
ましい。
【0034】上述のように実施例3においても、検出光
分離手段を観測装置本体内に設けず、基端部側に設け
た。この構成により、プローブと観測装置本体とを結ぶ
コネクタ部で光源からの光が散乱しても、この散乱光で
ある不要光は光源に戻るだけであるから、不要光が光検
出手段に入射することがない。したがって、ノイズを低
減できる。また、MMFカップラを用いた前記実施例2
では、光結合部で光の回り込みが僅かに生じる。そのた
め、ごく僅かであるものの照明光が光検出器に達し、S
N比を低下させる。これに対して、実施例3の構成によ
れば、光の回り込みが構造上発生しないので、MMFカ
ップラを用いた場合と比べてノイズの低減効果を大にす
ることができる。
【0035】実施例4 本発明の第4の実施形態は、図6に示される。本実施形
態において、前記の実施例3と同一の構成部分について
は、同一の符号を付してその説明を省略する。前記実施
例3からの主な変更点は、光源を観測装置本体側ではな
くプローブ内の基端部近傍に設け、プローブと観測装置
本体の間を連結する照明コネクタ部をなくした点であ
る。
【0036】実施例4では、光源11は基端部1b内に
配置され、光源制御線14cと光源側コネクタ部14b
を介して観測装置本体2内にあるプロセッサ10と接続
している。光源11とハーフミラー7cの間には正レン
ズ6dが設けられるが、変形例として光源11と正レン
ズ6dの間に光ファイバを設けてもよい。
【0037】実施例4の構成によれば、光源11を基端
部1b近傍に設けることにより照明光コネクタ部を設け
る必要がない。よって、照明光コネクタ部における光量
の損失がない。また、光源11と正レンズ6dの間に光
ファイバを設ける構成では、光源11が正レンズ6dに
対して直接配置されているときより、MMF6bの基端
側端面に集光する光のスポット形状が整う。これは、光
ファイバーのコアがピンホールの役割を果たし、不要な
光を除去するからである。よって、照明光のカップリン
グ効果が高くなる。そしてMMF6bの基端側端面で散
乱する光量が減少する。したがって、検出側に入る照明
光量すなわちノイズが低減する。
【0038】実施例5 本発明の第5の実施形態は、図7に示される。本実施形
態において、第3の実施形態と同一の構成部分について
は、同一の符号を付してその説明を省略する。実施例3
からの主な変更点は、光検出手段PMT12を観測装置
本体2内に設ける代わりに、プローブ1の基端部1b近
傍に配置し、プローブ1と観測装置本体2の間を連結す
る検出光コネクタ部15をなくした点である。
【0039】図7において、光検出装置PMT12は基
端部1bに配置され、PMT信号線12cとPMT側コ
ネクタ部12bを介して、観測装置本体2内にあるプロ
セッサ10と接続している。また、PMT12の前に絞
り6eを設けている。絞り6eの位置は、検出光が正レ
ンズ6d1で集光される位置である。よって、検出光以
外の光である不要光は、絞り6eで遮光されるので、P
MT12に到達しない。なお、絞り6eの代わりに、光
ファイバを配置することもできる。
【0040】本発明の実施例5の構成によれば、光検出
手段を基端部に配置したことにより検出光コネクタ部を
設けなくてよいので、ハーフミラー7cからの検出光が
直接、検出器であるPMT12に入るため、検出光コネ
クタ部における光量の損失がない。しかもハーフミラー
7cからの検出光が直接、検出器であるPMT12に入
るため、明るさが向上する。また、正レンズ6d1とP
M12の間に光ファイバを配置した変形例では、光ファ
イバの開口数NAよりも入射角が大きい光はファイバ中
を伝播しないので、不要光を除去する効果を大きくする
ことができ、検出側に入るノイズが低減化を図ることが
できる。
【0041】本発明の第6の実施形態は、図8に示され
る。本実施形態において、前記実施例3と同一の構成部
分については、前記の図4と同一の符号を付してその説
明を省略する。第3実施例からの主な変更点は、光源1
1及び光検出手段であるPMT12をプローブ1内の基
端部1bの近傍に配置し、プローブ1と観測装置本体2
の間を連結する照明光コネクタ部および検出光コネクタ
部をなくした点である。
【0042】図8に示すように、光源11とPMT12
は、基端部1bに配置される。光源11は光源制御線1
4cと光源側コネクタ部14bを介して、また、PMT
12は、PMT信号線12cとPMT側コネクタ部12
bを介して、観測装置本体2内にあるプロセッサ10と
接続している。また、PMT12とハーフミラー7cの
間に正レンズ6d、絞り6e、遮光板6f、光ファイバ
等を設ける点は前記実施例5の場合と同様である。
【0043】この実施例6の構成によれば、基端部1b
と観測装置本体2の間を連結する照明光コネクタ部およ
び検出光コネクタ部を設けなくてよい。よって、ハーフ
ミラー7cで分離された検出光は、直接、PMT12に
入射できるので光の損失が少なく、明るさが向上する。
また、PMT12と正レンズ6dとの間に絞り、遮光板
あるいは光ファイバを設けることにより、不要光を除去
する効果を増大でき、ノイズを一層低減できる。
【0044】実施例7 本発明の第7の実施形態は、図9に示される。本実施形
態において、前記実施例3と同一の構成部分について
は、同一の符号を付してその説明を省略する。第3実施
例からの主な変更点は、光源11の光として直線偏光を
用い、プローブ1内に偏光特性変更手段として光ファイ
バのループ18を設け検出光分離手段として偏光ビ−ム
スプリッタ−(以下PBSという)7dを用いたことで
ある。
【0045】図9に示すように、PBS7dが検出光分
離手段と不要光除去手段として、基端部1bに配置され
る。観測装置本体2内の光源11から、偏光方向が紙面
と平行である直線偏光が射出される。この直線偏光は、
SMF6a1を経てPBS7dに達する。PBS7dは偏
光方向が紙面と平行な直線偏光を透過し、偏光方向が紙
面と垂直な直線偏光を反射する。よって、光源11から
の直線偏光はPBS7dを通過しSMF6aに入射す
る。そして、SMF6aに設けられた偏光特性変換手段
であるループ部18を通過する。このループ部18には
応力がかかっているので、この部分で偏光方向が変化す
る。偏光方向を変えられた光はSMF6a、対物光学系
4を経てサンプルに照射される。サンプルで反射された
光、すなわち検出光は対物光学系4を経てSMF6aに
入射する。そしてループ部18で偏光方向が変えられた
後、PBS7dに入る。この検出光の偏光方向は、ルー
プ部18を通過する前の照明光の偏光方向と直交してい
る。これは、このようになるように、ループ部18に応
力が加わっているからである。よって、このPBS7d
において検出光は反射し、SMF6a2を介して観測装
置本体2内に設けられたPMT12に入り電気信号に変
換される。
【0046】この実施例7の構成によれば、SMF6a
のプローブ基端側端面で反射する光、すなわち、不要光
の偏光方向はSMF6aに入射する照明光の偏光方向と
同じなので、PMT12側に不要光が反射しない。した
がって、照明光が検出光側に回り込まない。このよう
に、ループ部18とPBS7dを用いることにより不要
光がPMT12に到達しないので、SN比の低下を防ぐ
ことができる。更に、照明光のほとんどがPBS7dを
通過し、検出光のほとんどがPBS7dで反射される。
よって、ハーフミラーを使用した場合と比べると、光源
からの光の利用効率を高めることができる。
【0047】実施例8 本発明の第8の実施形態は、図10に示される。本実施
形態において、前記実施例7と同一の構成部分について
は、同一の符号を付してその説明を省略する。実施例7
からの主な変更点は、光伝送路に偏波面保存光ファイバ
(以下PMFという)6cを用い、このPMFの前方に
はλ/4板19を配置したことである。
【0048】図10において、プローブ1内には光伝送
路としてPMF(Polarization Maintaining Fiber)6
cが用いられている。また、PMF6cの端部と対物光
学系4との間にλ/4板19が配置されている。また、
基端部1bにはPBS7dが配置されている。光源11
から出射した直線偏光の照明光はPBS7dを通過し、
PMF6cを出射した後、λ/4板19で偏光方向が変
えられる。通常、λ/4板19を通過した光は円偏光に
なる。この円偏光になった照明光は、対物光学系4を経
てサンプルに照射される。サンプルで反射された光、す
なわち検出光は、対物光学系4を経てλ/4板19で偏
光方向が変えられて直線偏光になる。この検出光の偏光
方向は、λ/4板19を通過する前の照明光の偏光方向
と直交している。よって、PBS7dにおいては、検出
光は反射し、SMF6a2を経てPMT12に入り電気
信号に変換される。
【0049】この実施例8の構成よれば、実施例7の場
合と同様に、不要光がPMT12に到達しないので、S
N比の低下を防ぐことができる。また、ハーフミラーを
使用した場合と比べると、光源からの光の利用効率を高
めることができる。
【0050】本発明の第9の実施形態は、図11および
12に示される。本実施例9において、実施例1と同一
の構成部分については、同一の符号を付してその説明を
省略する。実施例1からの主な変更点は、基端部1b内
に、位相変調手段である電気光学素子(以下EDとい
う)20と光路長調整手段21、干渉光コネクタ部15
aを設け、観測装置本体に低コヒーレンス光源11、バ
ンドパスフイルタ(以下BPFという)22、光検出手
段としてフォトダイオード(以下PDという)12aを
設けたことである。
【0051】図11に示すように、実施例9では、PD
12aが設けられている。また、BPF22はPD12
aとプロセッサ10に電気的に接続しており、PD12
aは干渉光コネクタ部15aと接続している。光源11
は、波長1310nm、コヒーレンス長20μmの低コ
ヒーレンス光を発する。この光源11は、照明光コネク
タ部14にSMF6a1を介して接続している。プロー
ブ1内には、光源11からの低コヒーレンス光を、参照
光と照明光に分離する光分離手段であるSMFカップラ
7aが設けられている。なお、このSMFカップラ7a
は、サンプルからの反射光(検出光)を、参照光と合成
して干渉させる光合成手段としても用いられる。上記S
MFカップラ7aの端子b2にはSMF6hが接続さ
れ、サンプル光伝送路が形成されている。SMF6hに
はEO20が設けられ、SMF6hは上記EO20を介
して先端部1aにある対物光学系4まで延びている。し
たがって、照明光と検出光はSMF6hを通過する。な
お、SMFカップラ7aから対物光学系4のピント位置
までの往復経路を、信号光経路とする。
【0052】また、上記参照光を伝送する参照光伝送路
は、SMF6g1、光路長調整手段21及びSMF6g
2を備えている。光路長調整手段21はSMF6g1と
SMF6g2の間に配置され、1対のコリメータレンズ
21aと21bを備える。光路長調整手段21は、対物
光学系4のピント位置と干渉位置を一致させるために設
けられている。上記光路長調整手段21は、SMF6g
1から出た光をコリメータレンズ21aでほぼ平行に
し、対向させて配置した他のコリメータレンズ21bで
SMF6g2に集光するものである。光路長の調整は、
一対のコリメータレンズ21aと21bとの間の距離を
変えることにより行う。この時、SMF6g1とコリメ
ータレンズ21aとの間隔、SMF6g2とコリメータ
レンズ21bの間隔は、それぞれ変化しない。また、S
MFカップラ7aと低コヒーレンス光源11との間はS
MF6a2で接続され、SMFカップラ7aとPD12
aとの間はSMF6a2で接続されている。なお、SM
Fカップラ7aからSMF6g2の端面8dまでの往復
経路を、参照光経路とする。
【0053】図11において、光源11からの低コヒー
レンス光(波長1310nm、コヒーレンス長20μm)
は、照明光コネクタ部14を経てSMFカップラ7aに
送られ、そこで照明光と参照光に分かれる。照明光は、
SMFカップラ7aからEO20、SMF6h及び対物
光学系4を経てサンプルに到達する。サンプルで反射し
た光は、検出光として、対物光学系4、SMF6h及び
EO20を経てSMFカップラ7aに戻る。参照光は、
SMFカップラ7aから光路長調整手段21を経てSM
F6g2に入る。SMF6g2の端面8dには、図12
に示すように反射手段が設けられている。よって、参照
光はこの端面8dで反射し、SMF6g2を経て再び光
路長調整手段21に入り、SMFカップラ7aに戻る。
このSMFカップラ7aにおいて、上記検出光と参照光
は共に端子b1に入射する。これにより、検出光と参照
光が合成され干渉を起こす。この干渉光は、SMF6a
2でPD12aに送られ、PD12aで電気信号に変換
される。この構成においては、信号光経路と参照光経路
の光路長差が、コヒーレンス長以下で一致した場合のみ
干渉が生じる。この場合、PD12aから出力した電気
信号をBPF22を通過させると、交流成分、すなわち
干渉信号が得られる。他方、光路長差がコヒーレンス長
以下で一致しない場合は、PD12aから出力された電
気信号は直流成分のみになるから、BPFでカットされ
る。なお、上記光路長調整は、製品の出荷時に対物光学
系のピント位置とコヒーレンス長を予め調整しておくと
よい。また、変形例としては、プローブに調整手段を設
けておき、サンプル観察時に干渉する位置を手動または
自動で調整できるようにしておくこともできる。
【0054】図12は、実施例9における参照光伝送路
6hの先端部の構成を示す。この参照光伝送路6hの終
端部端面8dは反射面になっており、参照光が折り返さ
れる。また、この変形例としてミラーを設けて参照側の
SMF端面から光を反射させてもよい。
【0055】本実施例9によれば、照明光(検出光)と
参照光との合成干渉作用を利用することにより、光分割
手段と光合成手段との間の光路長がコヒーレンス長程度
以下で一致した場合のみ干渉信号が得られ、光路長が一
致しない信号はカットされるから、観測時におけるノイ
ズを低減させることができる。
【0056】以上説明したように、本発明の光走査型観
測装置は、特許請求の範囲に記載された発明の他に、次
に示すような特徴を備えている。
【0057】(1)前記前記プローブの基端部近傍に、
前記検出光分離手段で発生する不要光が検出光側光路に
回り込まないための不要光除去手段を設けたことを特徴
とする請求項4の光走査型観測装置。 (2)前記検出光分離手段と前記光検出器の間に絞りを
配置したことを特徴とする請求項1の光走査型観測装
置。 (3)前記不要光除去手段は、光吸収材料であることを
特徴とする前記(1)の光走査型観測装置。 (4)前記光吸収材料の表面は前記不要光の入射方向に
対して傾いていることを特徴とする前記(3)の光走査
型観測装置。 (5)前記光吸収材料の表面に不要光反射防止処理がな
されていることを特徴とする前記(3)の光走査型観測
装置。 (6)前記検出光分離手段と前記光検出器の間に光ファ
イバを設けたことを特徴とする前記(1)の光走査型観
測装置。 (7)前記検出光分離手段は、偏光ビームスプリッタで
あることを特徴とする前記(1)の光走査型観測装置。 (8)前記光伝送路または前記対物光学系の少なくとも
一方に偏光特性変換手段を設けたことを特徴とする前記
(7)の光走査型観測装置。 (9)前記偏光特性変換手段は、前記光伝送路に応力を
かけたものであることを特徴とする前記(8)の光走査
型観測装置。 (10)前記偏光特性変換手段は、前記対物光学系の中
に設けられたλ/4板であることを特徴とする前記
(8)の光走査型観測装置。 (11)前記光伝送路は偏波面保持光ファイバであるこ
とを特徴とする前記(10)の光走査型観測装置。 (12)前記光伝送路はシングルモード光ファイバであ
ることを特徴とする前記(9)または(10)の光走査
型観測装置。 (13)前記光伝送路はマルチモード光ファイバである
ことを特徴とする前記(9)または(10)の光走査型
観測装置。 (14)前記光分離手段はシングルモードファイバ光カ
ップラで、前記光伝送手段はシングルモード光ファイバ
であることを特徴とする請求項3の光走査型観測装置。 (15)前記シングルモードファイバ光カップラの少な
くとも一つの端面に無反射終端を設けたことを特徴とす
る前記(14)の光走査型観測装置。 (16)前記光分離手段はマルチモードファイバ光カッ
プラで、前記光伝送手段はマルチモード光ファイバであ
ることを特徴とする請求項3の光走査型観測装置。 (17)前記マルチモードファイバ光カップラの少なく
とも一つの端面は無反射終端であることを特徴とする前
記(16)の光走査型観測装置。 (18)前記光伝送路はマルチモード光ファイバである
ことを特徴とする請求項4の光走査型観測装置。 (19)前記マルチモード光ファイバの基端部側の端面
が斜めにカットされていることを特徴とする前記(1
8)の光走査型観測装置。 (20)前記マルチモード光ファイバの基端部側に反射
防止コートが施されていることを特徴とする前記(1
8)の光走査型観測装置。 (21)前記光分離手段と前記光源との間に光ファイバ
を設けたことを特徴とする請求項4の光走査型観測装
置。 (22)前記観測装置本体は、前記光源と前記光検出手
段とを少なくとも具備していることを特徴とする請求項
1の光走査型観測装置。 (23)前記観測装置本体は、少なくとも前記光検出手
段を具備し,前記光源は前記光分離手段に光学的に接続
されるよう前記プローブ内の基端部近傍に配置されてい
ることを特徴とする請求項1の光走査型観測装置。 (24)前記観測装置本体は、少なくとも前記光源を具
備し、前記光検出手段は前記プローブ内の基端部近傍で
前記光分離手段に光学的に接続されるよう配置されてい
ることを特徴とする請求項1の光走査型観測装置。 (25)前記光源および前記光検出手段は前記光分離手
段に光学的に接続されるようにして前記プローブ内の基
端部近傍に配置されていることを特徴とする請求項1の
光走査型観測装置。 (26)前記プローブは、体腔内に挿入されるプローブ
であることを特徴とする請求項1の光走査型観測装置。 (27)前記プローブは、先端部と基端部を除いて軟性
であり、内視鏡のチャンネルに挿通可能であることを特
徴とする前記(26)の光走査型観測装置。 (28)前記対物光学系は、共焦点光学系であることを
特徴とする請求項1の光走査型観測装置。 (29)前記光伝送路は、光ファイバで、前記光ファイ
バの開口数または前記対物光学系の光伝送路側の開口数
のうちどちらか小さい方の開口数をNA’、照明光波長を
λ、前記ファイバのコア直径をφとすると、 φ<1.2λ/NA' であることを特徴とする前記(28)の光走査型観測装
置。 (30)前記対物光学系は、準共焦点光学系であること
を特徴とする請求項1の光走査型観測装置。 (31)前記光伝送路は、光ファイバで、前記光ファイ
バの開口数または前記対物光学系の光伝送路側の開口数
のうちどちらか小さい方の開口数をNA’、照明光波長を
λ、前記ファイバのコア直径をφとすると、 2λ/NA'<φ<3.6λ/NA' であることを特徴とする前記(30)の光走査型観測装
置。 (32)前記プローブと観測装置本体2は着脱自在で、
前記光分離手段および前記光合成手段はシングルモード
ファイバ光カップラであることを特徴とする請求項2の
光走査型観測装置。 (33)前記参照光が通過する参照光路中に光路長を調
整する機構を設けたことを特徴とする前記(32)の光
走査型観測装置。 (34)前記参照光が通過する参照光路の終端部に反射
手段を設けたことを特徴とする前記(32)または前記
(33)の光走査型観測装置
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光走査型観測装
置の構成図である。
【図2】図1のプローブ先端部に設けられるスキャナ機
構の概略図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る光走査型観測装
置の構成図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る光走査型観測装
置の構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る光分離手段の構
成図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る光走査型観測装
置の構成図である。
【図7】本発明の第5の実施形態に係る光走査型観測装
置の構成図である。
【図8】本発明の第6の実施形態に係る光走査型観測装
置の構成図である。
【図9】本発明の第7の実施形態に係る光走査型観測装
置の構成図である。
【図10】本発明の第8の実施形態に係る光走査型観測
装置の構成図である
【図11】本発明の第9の実施形態に係る光走査型観測
装置の構成図である。
【図12】本発明の第9の実施形態に係る参照光伝送路
先端部の構成図である
【図13】本発明の先行技術に係る光走査型観測装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
1,1g プローブ 1a プローブの先端部 1b プローブの基端部 2 観測装置本体 3 画像表示装置 4 対物光学系 4a 対物レンズ 4b プリズム 5 スキャナ 5a スキャニングミラー 5b 固定ミラー 6a,6a1,6a2,6g1,6g2,6hシングルモ
ード光ファイバ(SMF) 6b,6b1,6b2,6b3,6b4マルチモード光
ファイバ(MMF) 6c 偏波面保存ファイバ(PMF) 6d,6d1 正レンズ 6e 絞り 6f 遮光手段 7 4端子カップラ 7a シングルモード光ファイバカップラ(SMF
カップラ) 7b マルチモード光ファイバカップラ(MMFカ
ップラ) 7c ハーフミラー 7d PBS 8a 無反射終端 8b 光吸収板 8c 基端側端面 8d 端面 9 スキャナ制御線 10 プロセッサ 11 光源 12 フォトマルチプライア(PMT) 12a フォトダイオード(PD) 12b PMT側コネクタ部 12c PMT信号線 13 スキャナ制御回路 14 照明光コネクタ部 14b 光源側コネクタ部 14c 光源制御線 15 検出光コネクタ部 16 スキャナ信号接続部 17 カバーガラス 18 ループ部 19 λ/4板 20 電気光学素子(EO) 21 光路長調整手段 21a,21b コリメータレンズ 22 バンドパスフィルタ(BPF) 23 光コネクタ 25 光学ユニット 26 制御部 a1,a2,b1,b2 端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部と基端部を有するプローブと、 観測装置本体と、 画像表示装置と、 サンプルに照射するための照明光を発生する光源と、 前記照明光に照射されサンプルから戻ってくる検出光を
    検出する光検出手段とを備えた光走査型観測装置であっ
    て、 前記プローブは、前記先端部から前記基端部までの間に
    設けられた光伝送路と、 前記先端部に配置される対物光学系と、 前記検出光の少なくとも一部を前記照明光から分離する
    検出光分離手段と、 前記照明光をサンプルに対して走査するスキャナとを具
    備し、 前記検出光分離手段は前記基端部近傍に配置されている
    ことを特徴とする光走査型観測装置。
  2. 【請求項2】先端部と基端部を有するプローブと、 観測装置本体と、 画像表示装置と、 低コヒーレンス光を発生する光源と、 前記光源で発生した光を参照光とサンプルを照明する照
    明光に分離する光分離手段と、 前記サンプルから戻ってくる検出光を前記参照光と合成
    して干渉光を発生させる光合成手段と、 前記干渉光を検出する光検出手段と、 前記参照光、照明光及び検出光のうち、少なくとも一つ
    の光の位相を変調させる位相変化手段とを備えた光走査
    型観測装置であって、 前記プローブは、前記先端部から前記基端部までの間に
    設けられ前記照明光と検出光を伝送するサンプル光伝送
    路と、 前記参照光を伝送する参照光伝送路と、 前記先端部に配置される対物光学系と 前記照明光をサンプルに対して走査するスキャナとを具
    備し、 前記光分離手段及び前記光合成手段は前記基端部近傍に
    配置されていることを特徴とする光走査型観測装置。
  3. 【請求項3】 前記プローブは、前記観測装置本体に対
    して着脱自在であることを特徴とする請求項1の光走査
    型観測装置。
  4. 【請求項4】 前記検出光分離手段は、一部の光を透過
    し、一部の光を反射する部分透過反射材であることを特
    徴とする請求項3の光走査型観測装置。
JP2001392382A 2001-12-25 2001-12-25 光走査型観測装置 Expired - Fee Related JP3943927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001392382A JP3943927B2 (ja) 2001-12-25 2001-12-25 光走査型観測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001392382A JP3943927B2 (ja) 2001-12-25 2001-12-25 光走査型観測装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003195186A true JP2003195186A (ja) 2003-07-09
JP2003195186A5 JP2003195186A5 (ja) 2005-06-30
JP3943927B2 JP3943927B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=27599720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001392382A Expired - Fee Related JP3943927B2 (ja) 2001-12-25 2001-12-25 光走査型観測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3943927B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041754A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Hoya Corp 光走査型内視鏡
JP2011050667A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Hoya Corp 光走査型内視鏡
JP2013101342A (ja) * 2005-09-29 2013-05-23 General Hospital Corp スペクトル符号化による光学的撮像方法および装置
JP2013240712A (ja) * 2005-02-28 2013-12-05 Univ Of Washington バレット食道検診用のテザー付きカプセル内視鏡
JP2015019816A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 オリンパス株式会社 内視鏡装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010113312A (ja) 2008-11-10 2010-05-20 Hoya Corp 内視鏡装置および内視鏡プロセッサ
JP2010117442A (ja) 2008-11-11 2010-05-27 Hoya Corp 光走査型内視鏡、光走査型内視鏡プロセッサ、および光走査型内視鏡装置
JP5210823B2 (ja) 2008-11-19 2013-06-12 Hoya株式会社 光走査型内視鏡、光走査型内視鏡プロセッサ、および光走査型内視鏡装置
JP5225038B2 (ja) 2008-11-19 2013-07-03 Hoya株式会社 光走査型内視鏡、光走査型内視鏡プロセッサ、および光走査型内視鏡装置
JP5424634B2 (ja) 2008-12-19 2014-02-26 Hoya株式会社 光走査型内視鏡プロセッサおよび光走査型内視鏡装置
US8348829B2 (en) 2008-12-26 2013-01-08 Hoya Corporation Scanning endoscope apparatus, scanning endoscope, and scanning endoscope processor
JP5244623B2 (ja) * 2009-01-08 2013-07-24 Hoya株式会社 光走査型内視鏡プロセッサおよび光走査型内視鏡装置
JP5498728B2 (ja) * 2009-06-09 2014-05-21 Hoya株式会社 医療用観察システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013240712A (ja) * 2005-02-28 2013-12-05 Univ Of Washington バレット食道検診用のテザー付きカプセル内視鏡
US9161684B2 (en) 2005-02-28 2015-10-20 University Of Washington Monitoring disposition of tethered capsule endoscope in esophagus
US9872613B2 (en) 2005-02-28 2018-01-23 University Of Washington Monitoring disposition of tethered capsule endoscope in esophagus
JP2013101342A (ja) * 2005-09-29 2013-05-23 General Hospital Corp スペクトル符号化による光学的撮像方法および装置
JP2011041754A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Hoya Corp 光走査型内視鏡
JP2011050667A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Hoya Corp 光走査型内視鏡
JP2015019816A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 オリンパス株式会社 内視鏡装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3943927B2 (ja) 2007-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7925133B2 (en) Imaging system and related techniques
US7330305B2 (en) Laser scanning confocal microscope with fibre bundle return
JP3943927B2 (ja) 光走査型観測装置
EP1069853B1 (en) Imaging apparatus
JP2010160948A (ja) 光源装置
JP2004038139A (ja) 顕微鏡内への光線連結のための装置
JP2001264246A (ja) 光イメージング装置
US20100172021A1 (en) Laser microscope
US6483626B2 (en) Direct-view-type confocal point optical system
JP2004029205A (ja) レーザ走査型顕微鏡
JP2003195186A5 (ja)
JP2663195B2 (ja) 共焦点走査型顕微鏡
CN214669715U (zh) 一种探头用光纤一体化透镜及内窥镜成像系统
JP4593139B2 (ja) 光走査型共焦点観察装置
JP2004258142A (ja) 走査型共焦点プローブ
JPH1195114A (ja) 走査型光学顕微鏡装置
JP2613130B2 (ja) 共焦点走査型位相差顕微鏡
JP5083618B2 (ja) 共焦点スキャナ顕微鏡
JPH11142335A (ja) 顕微鏡
JP2021132720A (ja) 眼科装置
WO2023066415A1 (en) Composite optical fiber for holographic endoscopy
JP2012189659A (ja) 焦点維持装置及び顕微鏡装置
GB2353369A (en) Endoscopes and microscopes
JPH04344606A (ja) 受光モジュール
JP2006043248A (ja) 光源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041020

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070406

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees