JP2003195098A - 光結合器及びその調芯方法 - Google Patents

光結合器及びその調芯方法

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JP2003195098A
JP2003195098A JP2001393843A JP2001393843A JP2003195098A JP 2003195098 A JP2003195098 A JP 2003195098A JP 2001393843 A JP2001393843 A JP 2001393843A JP 2001393843 A JP2001393843 A JP 2001393843A JP 2003195098 A JP2003195098 A JP 2003195098A
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optical
collimator
optical coupler
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Takafumi Suzuki
隆文 鈴木
Naoki Kawada
直樹 川和田
Hiromitsu Nakayama
浩光 中山
Masanao Munekane
正直 宗兼
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合損失を低減すると共に波長依存性を向上
し、機密性を向上して製造コストを低減した光結合器を
提供する。 【解決手段】 一方の光ファイバコリメータ30のフェ
ルール及び光学レンズを保持する保持部材とコリメータ
ブロック20とを、光ファイバの軸と直交する所定方向
に移動可能で且つ当該移動方向とは直交すると共に前記
軸を含む面内で傾斜可能な円柱周面状の摺接面を介して
接合し、他方の光ファイバコリメータ31の前記保持部
材と前記コリメータブロックとを、前記一方の光ファイ
バコリメータの前記移動方向とは直交する方向に移動可
能で且つ前記一方の光ファイバコリメータの傾斜方向と
は直交する方向に傾斜可能な円柱周面状の摺接面を介し
て接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スイッチ及び可
変光減衰器等の光機能部品を有する光通信デバイス等に
用いられる光結合器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバコリメータを用いた光
通信デバイスは、例えば、ミラーやフィルタといった光
機能部品等をコリメータブロック内に設け、コリメータ
ブロックの光機能部品の両側に光ファイバコリメータを
端面同士が相対向するように配置し、平行ビームの光軸
を一致させた状態で固定するものである。
【0003】このような光結合器では、光ファイバコリ
メータ同士の光接続における結合損失を低減するため、
光ファイバコリメータ同士の平行ビームの半径方向の位
置合わせと、光軸に対する半径方向の傾斜角度の位置合
わせとが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ファ
イバコリメータのコリメータブロックへの固定は、従来
では、例えば、YAGレーザ等のレーザ溶接を用いて固
定されるため、溶接による固定時に位置合わせした光フ
ァイバコリメータに力がかかってしまい光ファイバコリ
メータの光軸の半径方向のズレ及び傾斜ズレが発生して
結合損失を低減すると共に結合損失の増加による波長依
存性も悪化してしまうという問題がある。
【0005】また、光ファイバコリメータとコリメータ
ブロックとを平面同士で当接させて固定した場合や球面
と角部とで当接させて固定した場合など、溶接固定時に
隙間ができ易く、コリメータブロックの機密性が悪く光
機能部品の性能にも影響を及ぼしてしまうという問題が
ある。
【0006】さらに、一方の光ファイバコリメータとコ
リメータブロックとを球面と角部とで当接させて固定
し、他方の光ファイバコリメータとコリメータブロック
とを平面同士で当接させて固定した場合など、一方の光
ファイバコリメータの先端に曲面又は球面に当接する球
面受け部とを設け、他方の光ファイバコリメータの先端
に平面を設けなくてはならず、光ファイバコリメータの
形状に違いがあるため部品点数が多くなると共に製造コ
ストが高価になってしまうという問題がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、結合損
失を低減すると共に波長依存性を向上し、機密性を向上
して製造コストを低減した光結合器を提供することを課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、光ファイバが固定されるフェルール
と、該フェルールから照射した光を平行ビームとする光
学レンズと、前記フェルールと前記光学レンズとを位置
合わせをした状態で保持する保持部材とを具備する少な
くとも一対の光ファイバコリメータと、これら一対の光
ファイバコリメータが相対向して相互に光接続するよう
に固定されるコリメータブロックとを具備する光結合器
において、一方の光ファイバコリメータの前記保持部材
と前記コリメータブロックとは、前記光ファイバの軸と
直交する所定方向に移動可能で且つ当該移動方向とは直
交すると共に前記軸を含む面内で傾斜可能な円柱周面状
の摺接面を介して接合され、他方の光ファイバコリメー
タの前記保持部材と前記コリメータブロックとは、前記
一方の光ファイバコリメータの前記移動方向とは直交す
る方向に移動可能で且つ前記一方の光ファイバコリメー
タの傾斜方向とは直交する方向に傾斜可能な円柱周面状
の摺接面を介して接合されていることを特徴とする光結
合器にある。
【0009】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記摺接面が前記保持部材に設けられた円柱周面状
の凹面と前記コリメータブロックに設けられた円柱周面
状の凸面とからなることを特徴とする光結合器にある。
【0010】本発明の第3の態様は、第2の態様におい
て、前記凸面及び凹面の曲率中心が前記光学レンズの主
点と同じであることを特徴とする光結合器にある。
【0011】本発明の第4の態様は、第1の態様におい
て、前記摺接面が前記保持部材に設けられた円柱周面状
の凸面と前記コリメータブロックに設けられた円柱周面
状の凹面とからなることを特徴とする光結合器にある。
【0012】本発明の第5の態様は、第4の態様におい
て、前記凸面及び凹面の曲率中心が、前記光ファイバコ
リメータを保持して調芯を行う治具の回転中心と同じで
あることを特徴とする光結合器にある。
【0013】本発明の第6の態様は、光ファイバが固定
されるフェルールと、該フェルールから照射した光を平
行ビームとする光学レンズと、前記フェルールと前記光
学レンズとの位置合わせをした状態で保持する保持部材
とを具備する少なくとも一対の光ファイバコリメータ
と、これら一対の光ファイバコリメータが相対向して相
互に光接続するように固定されるコリメータブロックと
を具備する光結合器の調芯方法において、一方の光ファ
イバコリメータの前記保持部材と前記コリメータブロッ
クとを、前記光ファイバの軸と直交する所定方向に移動
可能で且つ当該移動方向とは直交すると共に前記軸を含
む面内で傾斜可能な円柱周面状の摺接面を介して当接す
ると共に他方の光ファイバコリメータの前記保持部材と
前記コリメータブロックとを前記一方の光ファイバコリ
メータの前記移動方向とは直交する方向に移動可能で且
つ前記一方の光ファイバコリメータの傾斜方向とは直交
する方向に傾斜可能な円柱周面状の摺接面を介して当接
し、これら一対の光ファイバコリメータを移動及び傾斜
することにより、相互に光接続するように前記コリメー
タブロックと接合することを特徴とする光結合器の調芯
方法にある。
【0014】本発明の第7の態様は、第6の態様におい
て、前記摺接面が前記保持部材に設けられた円柱周面状
の凹面と前記コリメータブロックに設けられた円柱周面
の凸面とからなることを特徴とする光結合器の調芯方法
にある。
【0015】本発明の第8の態様は、第7の態様におい
て、前記凸面と前記凹面との曲率中心が前記光学レンズ
の主点と同じであることを特徴とする光結合器の調芯方
法にある。
【0016】本発明の第9の態様は、第6の態様におい
て、前記摺接面が前記保持部材に設けられた円柱周面状
の凸面と前記コリメータブロックに設けられた凹面とか
らなることを特徴とする光結合器の調芯方法にある。
【0017】本発明の第10の態様は、第9の態様にお
いて、前記凸面と凹面との曲率中心が前記光ファイバコ
リメータを保持して調芯を行う治具の回転中心と同じで
あることを特徴とする光結合器の調芯方法にある。
【0018】かかる本発明では、光ファイバコリメータ
とコリメータブロックとを円柱周面状の摺接面を介して
接合し、それぞれの光ファイバコリメータの摺接面を円
柱周面の軸が直交するように設けるようにしたため、一
対の光ファイバコリメータを相互に光ファイバの半径方
向の二方向へ移動可能とすると共にこの二方向の光ファ
イバの軸を含む二方向へ傾斜可能とすることができ、高
精度な調芯を行うことができる。また、光ファイバコリ
メータとコリメータブロックとを摺接面によって面同士
を当接させた状態で接合して接合部の機密性を向上する
ことができる。さらに、同一形状の一対の光ファイバコ
リメータを使用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施の形態に基
づいて詳細に説明する。
【0020】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係る光結合器の光ファイバコリメータの両側からの
斜視図であり、図2は、光結合器の上面図及び側面図で
あり、図3は、図2のA−A′断面図及びその要部拡大
図である。
【0021】図示するように、本実施形態の光結合器1
0は、内方に光スイッチや可変光減衰器等の光機能部品
が設置されるコリメータブロック20と、コリメータブ
ロック20の外周面に先端面同士が相対向するように配
置された一対の光ファイバコリメータ30及び31とを
具備する。
【0022】一対の光ファイバコリメータ30及び31
は、光ファイバ1の先端が挿入保持される光ファイバ挿
入孔41の設けられたフェルール用筒状体40と、フェ
ルール用筒状体40が挿入保持されると共に光ファイバ
1の外周に被覆を施した光ファイバ心線2を保持するフ
ェルール用筒状体挿入孔51の設けられた円筒形状を有
するスリーブ50とからなるフェルール60と、フェル
ール60を保持すると共に先端に光学レンズ70の固定
された保持部材であるホルダ80とを具備する。
【0023】フェルール用筒状体40は、ジルコニア等
のセラミックス材料や、ガラス材料等からなり、軸方向
に亘って光ファイバ挿入孔41が設けられており、この
光ファイバ挿入孔41内には光ファイバ1の先端部が接
着剤等により接合されている。
【0024】また、光ファイバ挿入孔41の後端部側
は、内径が後端に向かって漸大するテーパ部42が設け
られている。このテーパ部42によって光ファイバ1を
光ファイバ挿入孔41の後端側から挿入し易くすると共
に挿入時に光ファイバ1の先端がフェルール用筒状体4
0の後端面に当接して傷や折れが発生するのを防止して
いる。
【0025】さらに、光ファイバ挿入孔41に保持され
た光ファイバ1と面一となるフェルール用筒状体41の
先端面41aは軸と直交する面に対して所定量傾斜する
ように設けられており、これにより、光ファイバ1から
照射される光が、光ファイバ1の先端面に反射される量
を減少させて低反射率となるようにしている。
【0026】スリーブ50は、例えば、ステンレス等の
金属材料からなり、フェルール用筒状体挿入孔51の先
端側には、フェルール用筒状体40が圧入や接着等によ
り挿入保持されている。また、フェルール用筒状体挿入
孔51の後端部側には、光ファイバ心線2が接着剤等に
より接合されて保持されている。
【0027】また、スリーブ50はステンレス等の金属
材料で形成されて軸方向に亘ってスリーブ挿入孔81が
設けられた円筒形状のホルダ80内に保持されている。
【0028】ホルダ80内には、フェルール用筒状体4
0とフェルール用筒状体40を保持したスリーブ50と
からなるフェルール60が、例えば、YAGレーザ等の
溶接により固定されている。
【0029】このホルダ80の先端面には、フェルール
60の先端面と所定のクリアランスで配置されて、光フ
ァイバ1の端面から照射された拡散光を平行ビームとす
る非球面レンズや複数のレンズからなるレンズ群などの
光学レンズ70が接合されている。この光学レンズ70
とホルダ80とは、光学レンズ70の外周に設けられた
レンズホルダ71とホルダ80とを例えば、円周方向に
所定の間隔でYAGレーザ等の溶接により接合すること
で固定されている。
【0030】また、ホルダ80の外周面には、半径方向
に突出して先端面が円柱周面状の凹面82で形成された
突起部83が設けられている。
【0031】一方、コリメータブロック20は、内方に
光スイッチ、フィルタ及び可変光減衰器等の光機能部品
が設置される設置孔21の設けられた箱形状を有する。
【0032】このコリメータブロック20には、光ファ
イバコリメータ30及び31が相対向して光接続するよ
うに固定されている。
【0033】詳しくは、コリメータブロック20の両側
の側壁22及び23には、それぞれ光ファイバコリメー
タ30及び31が固定される貫通孔24及び25が互い
に同軸上に設けられている。
【0034】この貫通孔24、25はホルダ80の先端
側の外径よりも大きく、且つホルダ80の外部に設けら
れた突起部83の突出量よりも小さな内径で形成されて
いる。
【0035】また、一方の側壁22に設けられた貫通孔
24が開口する外周面には、ホルダ80の突起部83の
凹面82と同等の曲率半径を有する円柱周面状の凸面2
6を有する摺接突起部27がコリメータブロック20の
厚さ方向に亘って設けられている。また、他方の貫通孔
25が開口する外周面には、突起部83の凹面82と同
等の曲率半径を有し、且つ一方の貫通孔24側に設けら
れた摺接突起部27と直交する方向に亘って凸面28を
有する摺接突起部29が設けられている。
【0036】このコリメータブロック20の各貫通孔2
4、25に光ファイバコリメータ30、31の先端部を
挿入することで、ホルダ80に設けられた突起部83の
凹面82と貫通孔24、25の開口する外周面に設けら
れた摺接突起27、29の凸面26、28とを当接させ
た摺接面となっている。すなわち、光ファイバコリメー
タ30、31とコリメータブロック20とは、円柱周面
状の摺接面を介して接合されている。
【0037】このように、光ファイバコリメータ30、
31とコリメータブロック20とを凹面82を有する突
起部83と凸面26、28を有する摺接突起部27、2
9とを当接させてなる円柱周面状の摺接面を介して接合
させるため、凸面26、28と凹面82とを摺接させて
一方の光ファイバコリメータ30を一方の貫通孔24の
摺接突起部27の凸面26の軸方向に移動可能とすると
共に移動方向と直交して軸を含む面内で傾斜可能とする
ことができる。また、他方の貫通孔25に設けられた摺
接突起部29を一方の貫通孔24の摺接突起部27とは
直交する方向に亘って設けるようにしたため、凸面28
と凹面82とを摺接させて他方の光ファイバコリメータ
31を一方の光ファイバコリメータ30の移動方向とは
直交する方向に移動可能とすると共に移動方向とは直交
して軸を含む面内、すなわち、一方の光ファイバコリメ
ータ30の傾斜方向とは直交する方向に傾斜可能とする
ことができる。
【0038】このように一対の光ファイバコリメータ3
0、31をコリメータブロック20に対して移動及び傾
斜可能に設けることで、一対の光ファイバコリメータ3
0、31を相互に高精度に調芯することができ、光接続
の結合損失を低減すると共に結合損失の増加による波長
依存性の悪化を確実に防止することができる。
【0039】また、調芯した一対の光ファイバコリメー
タ30、31は、凸面26、28に接する凹面82の縁
部を円周方向に亘って所定間隔で、例えば、YAGレー
ザ等の溶接によって互いに接合して固定することができ
る。
【0040】このとき、光ファイバコリメータ30、3
1とコリメータブロック20とを凹面82と凸面26、
28とからなる摺接面で当接させているため、接合によ
り固定した際に隙間が発生し難く、コリメータブロック
20の設置孔21内の機密性を向上することができる。
これにより、設置孔21内に設けられた光機能部品の性
能に影響が及ぶのを防止することができる。
【0041】また、コリメータブロック20の一対の貫
通孔24、25に軸方向が互いに直交するように摺接突
起部27、29を設けたため、同一形状である一対の光
ファイバコリメータ31、32を中心軸回りに回転させ
ることで使用でき、光ファイバコリメータ30、31の
形状を同一とすることで部品点数を減少させて製造コス
トを低減することができる。
【0042】ここで、図4に、光ファイバコリメータ同
士の軸ずれ及び角度ずれによる結合損失のグラフを示
し、図5に光ファイバコリメータ同士の軸ずれ及び角度
ずれによる波長依存性のグラフを示す。
【0043】なお、図4では、結合損失が1550dB
を基準として傾斜角度のずれ量及び軸のずれ量による結
合損失の変化量を示すグラフであり、図5は、結合損失
が1550を基準とした傾斜角度のずれ量及び軸のずれ
量による波長依存性の変化量を示すグラフである。
【0044】図4及び図5に示すように、光ファイバコ
リメータ30、31同士の軸ずれでは、それほど結合損
失及び波長依存性の悪化が見られないが、光ファイバコ
リメータ30、31同士の傾斜角度ずれでは、微小なず
れであっても結合損失が増大すると共に波長依存性が悪
化してしまうことが分かる。
【0045】このように、光ファイバコリメータ30、
31同士の調芯は、主に傾斜方向のずれを調芯すること
が必要となる。
【0046】ここで、光結合器10の光ファイバコリメ
ータ30、31の調芯方法について詳細に説明する。
【0047】図6及び図7は、光結合器の調芯方法を示
す光結合器の一部を切り欠いた断面図であり、図6は、
図2のA−A′方向の一部断面図、図7は、図2のB−
B′方向の一部断面図である。
【0048】本実施形態では、光軸の調芯を一方の光フ
ァイバコリメータに保持された光ファイバの基端部に光
源を設け、一方の光ファイバコリメータの先端から平行
ビームを照射すると共に照射された平行ビームを受光す
る他方の光ファイバコリメータに保持された光ファイバ
の基端部に設けられたパワーメータによって光量を計測
し、この光量が最も大きくなるとき、すなわち結合損失
が最も少なくなるように調芯するようにした。
【0049】まず、図6(a)に示すように、光ファイ
バコリメータ30、31を凹面82と凸面26、28と
を当接させて配置した際に、光ファイバコリメータ30
から照射された平行ビーム3が所定角度で傾斜されると
共に光ファイバ1の半径方向にずれてしまう。
【0050】この図6(a)に示す状態から、図6
(b)に示すように、光ファイバコリメータ31を傾斜
させることで光軸の傾斜方向の位置合わせを行う。
【0051】また、光ファイバコリメータ30が光ファ
イバコリメータ31に対して摺接突起部27の凸面26
の軸方向にずれてしまっているため、図6(c)に示す
ように、光ファイバコリメータ30を摺接突起部27の
凸面26の軸方向に沿って突起部83の凹面82を摺接
移動させることで光軸を調芯する。
【0052】また、同様に図7(a)に示すように、光
ファイバコネクタ30から照射した平行ビーム3が傾斜
して且つ半径方向にもずれている場合、図7(b)に示
すように光ファイバコリメータ31を摺接突起部27の
凸面26の軸方向に沿って移動すると共に図7(c)に
示すように、光ファイバコリメータ30を傾斜させるこ
とで光ファイバコリメータ30、31同士を調芯する。
【0053】その後、凸面26、28に接する凹面82
の縁部を円周方向に亘って所定間隔、例えば、YAGレ
ーザ等の溶接によって互いに接合することで一対の光フ
ァイバコリメータ30、31とコリメータブロック20
とを光軸を調芯した状態で固定することができる。
【0054】このようにコリメータブロック20に対し
て光ファイバコリメータ30、31を円柱周面状の摺接
面を介して調芯することで、光軸の半径方向の直交する
二方向の位置合わせと、この二方向の光ファイバ1の軸
を含む面内に傾斜する二方向の位置合わせとを行うこと
ができるため、高精度に調芯して結合損失を低減すると
共に結合損失の増加による波長依存性の悪化を防止する
ことができる。
【0055】この一対の光ファイバコリメータ30、3
1とコリメータブロック20との接合は、一対の光ファ
イバコリメータ30、31を同時にコリメータブロック
20に接合する方が望ましい。これにより、接合時の傾
斜角度ずれ及び光軸ずれが発生するのを予防することが
できる。
【0056】また、一対の光ファイバコリメータ30、
31とコリメータブロック20とは、凸面26、28と
凹面82とを当接させた摺接面で接合されるため、摺接
面に隙間が発生し難く、コリメータブロック20の設置
孔21内の機密性を向上することができる。これによ
り、設置孔21内に設けられた光機能部品の性能に影響
が及ぶのを防止することができる。
【0057】さらに、上述したように光ファイバコリメ
ータ30、31を傾斜させて調芯する際、調整する傾斜
角度の制御を容易にするために、凹面82及び凸面2
6、28の曲率中心を光学レンズ70の主点と同じとす
るのが好ましい。
【0058】また、上述した光ファイバコリメータ3
0、31を傾斜させて調芯する際、調整する傾斜角度が
微小なため、実際には回転移動する治具を用いて調芯す
る。この治具の回転中心とホルダ80に設けられた突起
部83の凸面82及びコリメータブロック20の凸面2
6、28の曲率中心とが異なると、治具を回転した際に
凸面26、28と凹面82との間に隙間が発生しやすい
ため、治具の回転中心を凸面26、28及び凹面82の
曲率中心とは同一、すなわち、光学レンズ70の主点と
同一とするのが好ましい。
【0059】なお、本実施形態では、傾斜方向の調芯を
行った後に半径方向の調芯を行うようにしたが、これら
の調芯は、何度も繰り返すことで最も結合損失を低減し
て波長依存性の悪化を防止できるため、調芯する方向の
順序は特に限定されない。
【0060】(実施形態2)図8は、本発明の実施形態
1に係る光結合器の光ファイバコリメータの両側からの
斜視図であり、図9は、光結合器の上面図及び側面図で
あり、図10は、図9のC−C′断面図及びその要部拡
大図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材に
は同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0061】図示するように、本実施形態の光結合器1
0Aは、コリメータブロック20Aと、コリメータブロ
ック20Aの外周面に先端面同士が相対向するように配
置された一対の光ファイバコリメータ30A、31Aと
を具備する。
【0062】一対の光ファイバコリメータ30A、31
Aは、光ファイバ1の先端部を保持するフェルール用筒
状体40とスリーブ50とからなるフェルール60と、
フェルール60を保持すると共に先端に光学レンズ70
が固定される保持部材であるホルダ80Aとを具備す
る。
【0063】ホルダ80Aの外周面には、半径方向に突
出して先端面が円柱周面状の凸面82Aで形成された突
起部83Aが設けられている。
【0064】一方、コリメータブロック20Aの両側の
側壁22A、23Aには、ホルダ80Aの先端側の外径
よりも大きく、且つホルダ80Aの突起部83Aの突出
量よりも小さな内径で形成された貫通孔24、25が設
けられており、一方の側壁22Aに設けられた貫通孔2
4が開口する外周面には、ホルダ80Aの突起部83A
の凸面82Aと同等の曲率半径を有する円柱周面状の凹
面26Aを有する摺接溝27Aがコリメータブロック2
0Aの厚さ方向に亘って設けられている。また、他方の
側壁23Aの貫通孔25が開口する外周面には、ホルダ
80Aの突起部83Aの凸面82Aと同等の曲率半径を
有し、且つ一方の側壁22A側に設けられた摺接溝27
Aの凹面26Aと直交する方向に亘って凹面28Aを有
する摺接溝29Aが設けられている。
【0065】すなわち、上述した実施形態1では、ホル
ダ80の突起部83に凹面82を設け、コリメータブロ
ック20の貫通孔24、25が開口する側壁22、23
にそれぞれ凸面26、28を有する摺接突起部27、2
9を設けたが、実施形態2では、ホルダ80Aの突起部
83Aに凸面82Aを設け、ホルダ80Aの貫通孔2
4、25が開口する側壁22A、23Aに凹面26A、
28Aをそれぞれ有する摺接溝27A、29Aを設ける
ようにした。
【0066】このように光ファイバコリメータ30A、
31Aとコリメータブロック20Aとを突起部83Aに
設けられた凸面82Aと摺接溝27A、29Aの凹面2
6A、28Aとを当接させた摺接面を介して接合するよ
うにしても、上述した実施形態1と同様の効果を得るこ
とができる。
【0067】なお、このような光結合器10Aの光軸の
調芯方法は上述した実施形態1と同様なため、重複する
説明は省略する。
【0068】(他の実施形態)以上、本発明の各実施形
態1及び2を説明したが、光結合器及びその調芯方法の
基本的構成はこれに限定されるものではない。
【0069】例えば、上述した実施形態1及び2では、
光ファイバコリメータ30及び31、30A及び31A
を一対設けるようにしたが、これに限定されず、例え
ば、コリメータブロック20、20Aの設置孔21内に
設けられる光機能部品が光スイッチ等の場合は、複数の
光ファイバコリメータを設けるようにしてもよい。この
ように複数の光ファイバコリメータを設けた場合にも、
上述したように光ファイバコリメータとコリメータブロ
ックとを円柱周面状の摺接面を介して接合するようにす
れば、上述した実施形態1及び2と同様の効果を得るこ
とができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光結合器
及びその調芯方法によれば、一方の光ファイバコリメー
タとコリメータブロックとを円柱周面状の摺接面で接合
し、他方の光ファイバコリメータとコリメータブロック
とを一方の光コリメータブロックの摺接面とは直交する
円柱周面状の摺接面を介して接合するようにしたため、
高精度に調芯を行うことができ結合損失を低減すると共
に結合損失の増加による波長依存性の悪化を防止するこ
とができる。また、光ファイバコリメータとコリメータ
ブロックとを摺接面で接合させることによって隙間の発
生を防止して機密性を向上することができる。さらに、
同等形状の一対の光ファイバコリメータを用いることが
できるため、部品点数を減少させて製造コストを低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る光結合器の光ファイ
バコリメータの両側からの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る光結合器の上面図及
び側面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る光結合器の断面図で
あり、図2のA−A′断面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る光ファイバコリメー
タ同士の軸ずれ及び角度ずれによる結合損失の変化量を
示すグラフである。
【図5】本発明の実施形態1に係る光ファイバコリメー
タ同士の軸ずれ及び角度ずれによる波長依存性の変化量
を示すグラフである。
【図6】本発明の実施形態1に係る光結合器の調芯方法
を示す一部を切り欠いた断面図であり、図2のA−A′
一部断面図である。
【図7】本発明の実施形態1に係る光結合器の調芯方法
を示す一部を切り欠いた断面図であり、図2のB−B′
一部断面図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る光結合器の光ファイ
バコリメータの両側からの斜視図である。
【図9】本発明の実施形態2に係る光結合器の上面図及
び側面図である。
【図10】本発明の実施形態2に係る光結合器の断面図
であり、図2のA−A′断面図である。
【符号の説明】
10、10A 光結合器 20、20A コリメータブロック 22、22A、23、23A 側壁 24、25 貫通孔 26、28 凸面 26A、28A 凹面 27、29 摺接突起突起部 27A、29A 摺接溝 30、30A、31、31A 光ファイバコリメータ 40 フェルール用筒状体 50 スリーブ 60 フェルール 70 光学レンズ 80 ホルダ 82 凹面 82A 凸面 83、83A 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 浩光 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 宗兼 正直 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 2H037 BA32 CA10 CA15 CA21 DA06 DA18 2H043 AB06 AB10 AB14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバが固定されるフェルールと、
    該フェルールから照射した光を平行ビームとする光学レ
    ンズと、前記フェルールと前記光学レンズとを位置合わ
    せをした状態で保持する保持部材とを具備する少なくと
    も一対の光ファイバコリメータと、これら一対の光ファ
    イバコリメータが相対向して相互に光接続するように固
    定されるコリメータブロックとを具備する光結合器にお
    いて、 一方の光ファイバコリメータの前記保持部材と前記コリ
    メータブロックとは、前記光ファイバの軸と直交する所
    定方向に移動可能で且つ当該移動方向とは直交すると共
    に前記軸を含む面内で傾斜可能な円柱周面状の摺接面を
    介して接合され、他方の光ファイバコリメータの前記保
    持部材と前記コリメータブロックとは、前記一方の光フ
    ァイバコリメータの前記移動方向とは直交する方向に移
    動可能で且つ前記一方の光ファイバコリメータの傾斜方
    向とは直交する方向に傾斜可能な円柱周面状の摺接面を
    介して接合されていることを特徴とする光結合器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光結合器において、前記
    摺接面が前記保持部材に設けられた円柱周面状の凹面と
    前記コリメータブロックに設けられた円柱周面状の凸面
    とからなることを特徴とする光結合器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光結合器において、前記
    凸面及び凹面の曲率中心が前記光学レンズの主点と同じ
    であることを特徴とする光結合器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光結合器において、前記
    摺接面が前記保持部材に設けられた円柱周面状の凸面と
    前記コリメータブロックに設けられた円柱周面状の凹面
    とからなることを特徴とする光結合器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光結合器において、前記
    凸面及び凹面の曲率中心が、前記光ファイバコリメータ
    を保持して調芯を行う治具の回転中心と同じであること
    を特徴とする光結合器。
  6. 【請求項6】 光ファイバが固定されるフェルールと、
    該フェルールから照射した光を平行ビームとする光学レ
    ンズと、前記フェルールと前記光学レンズとの位置合わ
    せをした状態で保持する保持部材とを具備する少なくと
    も一対の光ファイバコリメータと、これら一対の光ファ
    イバコリメータが相対向して相互に光接続するように固
    定されるコリメータブロックとを具備する光結合器の調
    芯方法において、 一方の光ファイバコリメータの前記保持部材と前記コリ
    メータブロックとを、前記光ファイバの軸と直交する所
    定方向に移動可能で且つ当該移動方向とは直交すると共
    に前記軸を含む面内で傾斜可能な円柱周面状の摺接面を
    介して当接すると共に他方の光ファイバコリメータの前
    記保持部材と前記コリメータブロックとを前記一方の光
    ファイバコリメータの前記移動方向とは直交する方向に
    移動可能で且つ前記一方の光ファイバコリメータの傾斜
    方向とは直交する方向に傾斜可能な円柱周面状の摺接面
    を介して当接し、これら一対の光ファイバコリメータを
    移動及び傾斜することにより、相互に光接続するように
    前記コリメータブロックと接合することを特徴とする光
    結合器の調芯方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の光結合器において、前記
    摺接面が前記保持部材に設けられた円柱周面状の凹面と
    前記コリメータブロックに設けられた円柱周面の凸面と
    からなることを特徴とする光結合器の調芯方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の光結合器において、前記
    凸面と前記凹面との曲率中心が前記光学レンズの主点と
    同じであることを特徴とする光結合器の調芯方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の光結合器において、前記
    摺接面が前記保持部材に設けられた円柱周面状の凸面と
    前記コリメータブロックに設けられた凹面とからなるこ
    とを特徴とする光結合器の調芯方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の光結合器において、前
    記凸面と凹面との曲率中心が前記光ファイバコリメータ
    を保持して調芯を行う治具の回転中心と同じであること
    を特徴とする光結合器の調芯方法。
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