JP2003195069A - アレイ導波路回折格子 - Google Patents

アレイ導波路回折格子

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JP2003195069A JP2001394540A JP2001394540A JP2003195069A JP 2003195069 A JP2003195069 A JP 2003195069A JP 2001394540 A JP2001394540 A JP 2001394540A JP 2001394540 A JP2001394540 A JP 2001394540A JP 2003195069 A JP2003195069 A JP 2003195069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光通過帯域が広く、光合波器として最適なア
レイ導波路回折格子を提供する。 【解決手段】 アレイ導波路回折格子の少なくとも1本
の光入力導波路12の第1スラブ導波路側端部を、光入
力導波路1本につき1個の独立した第1シングルモード
端部幅導波路5aを介して第1スラブ導波路13に接続
する。複数の光出力導波路16の第2スラブ導波路側端
部を、光出力導波路1本につき1個の独立した第2シン
グルモード端部幅導波路5bを介して第2スラブ導波路
15に接続する。第1シングルモード端部幅導波路5a
の少なくとも一部分に第1スラブ導波路13側に向かう
につれて拡幅する形状の拡幅導波路を設け、第2シング
ルモード端部幅導波路の少なくとも一部分に第2スラブ
導波路15側に向かうにつれて拡幅する形状の拡幅導波
路を設け、少なくとも第1と第2シングルモード端部幅
導波路5a,5bの拡幅端幅を互いに異なる幅にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信分野などに
使用されるアレイ導波路回折格子に関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、光通信においては、その伝送容量を
飛躍的に増加させる方法として、高密度波長多重伝送
(D−WDM)の研究開発が盛んに行なわれ、実用化が
進みつつある。この高密度波長多重伝送は、例えば互い
に異なる波長を有する複数の光を波長多重化して伝送さ
せるものであり、高密度波長多重伝送システムにおい
て、その中核を成す技術の一つが光波長合分波器であ
る。
【0003】高密度波長多重伝送システムにおいて、光
波長合分波器は、その名の通り、半導体レーザからの異
なる波長の光信号を合波する光合波器と、異なる波長の
光信号が多重化された波長多重光信号から波長ごとの光
信号を取り出す光分波器とに分けられる。
【0004】光波長合分波器を実現する方法は様々ある
が、この中でも、多波長を一括で合分波できるデバイス
として、アレイ導波路回折格子が注目されている。アレ
イ導波路回折格子は、例えば図9に示すように、シリコ
ンなどの基板11上に、同図に示すような導波路構成を
有する導波路形成領域10を石英系ガラス等より形成し
たものである。
【0005】アレイ導波路回折格子の導波路構成は、少
なくとも1本の光入力導波路12と、該光入力導波路1
2の出力側に接続された第1スラブ導波路13と、該第
1スラブ導波路13の出力側に接続され、互いに設定量
異なる長さの複数並設されたチャネル導波路14aから
成るアレイ導波路14と、該アレイ導波路14の出力側
に接続された第2スラブ導波路15と、該第2スラブ導
波路15の出力側に複数並設接続された光出力導波路1
6とを有している。
【0006】前記アレイ導波路14は、第1スラブ導波
路13から導出された光を伝搬するものであり、互いに
異なる長さに形成され、隣り合うチャンネル導波路14
aの長さは互いにΔL異なっている。
【0007】なお、光出力導波路16は、例えばアレイ
導波路回折格子によって分波あるいは合波される互いに
異なる波長の信号光の数に対応させて設けられるもので
あり、チャンネル導波路14aは、通常、例えば100
本といったように多数設けられるが、同図においては、
図の簡略化のために、これらの光出力導波路16、チャ
ンネル導波路14aおよび光入力導波路12の各々の本
数を簡略的に示してある。
【0008】また、図10の概略図に示すように、従来
のアレイ導波路回折格子においては、やや曲線形状の光
入力導波路12の出力側のほぼ直線形状部分が第1スラ
ブ導波路13の入力側に直接接続されている。また、同
様に、第2スラブ導波路15の出力側に、やや曲線形状
の光出力導波路16の入力側のほぼ直線形状部分が直接
接続されている。
【0009】光入力導波路12には、例えば送信側の光
ファイバ(図示せず)が接続されて、波長多重光が導入
されるようになっており、1本の光入力導波路12を通
って第1スラブ導波路13に導入された光は、その回折
効果によって広がってアレイ導波路14に入力し、アレ
イ導波路14を伝搬する。
【0010】このアレイ導波路14を伝搬した光は、第
2スラブ導波路15に達し、さらに、光出力導波路16
に集光されて出力されるが、アレイ導波路14の隣り合
うチャンネル導波路14aの長さが互いに設定量異なる
ことから、アレイ導波路14を伝搬した後に個々の光の
位相にずれが生じ、このずれ量に応じて集束光の波面が
傾き、この傾き角度により集光する位置が決まる。
【0011】そのため、波長の異なった光の集光位置は
互いに異なることになり、その位置に光出力導波路16
を形成することによって、波長の異なった光(分波光)
を各波長ごとに異なる光出力導波路16から出力でき
る。
【0012】すなわち、アレイ導波路回折格子は、光入
力導波路12から入力される互いに異なる複数の波長を
もった多重光から1つ以上の波長の光を分波して各光出
力導波路16から出力する光分波機能を有しており、分
波される光の中心波長は、アレイ導波路14の隣り合う
チャンネル導波路14aの長さの差(ΔL)及びアレイ
導波路14の実効屈折率(等価屈折率)nに比例す
る。
【0013】例えば図9に示すように、1本の光入力導
波路12から波長λ1,λ2,λ3,・・・λn(nは
2以上の整数)を持った波長多重光を入力させると、こ
れらの各波長の光は、第1スラブ導波路13で広げら
れ、アレイ導波路14に到達する。その後、光は、アレ
イ導波路14と第2スラブ導波路15を通って、前記の
如く、波長によって異なる位置に集光され、互いに異な
る光出力導波路16に入力し、それぞれの光出力導波路
16を通って、光出力導波路16の出力端から出力され
る。
【0014】そして、各光出力導波路16の出力端にそ
れぞれ光出力用の光ファイバ(図示せず)を接続するこ
とにより、この光ファイバを介して、前記各波長の光が
取り出される。なお、各光出力導波路16や前述の光入
力導波路12に光ファイバを接続するときには、例えば
光ファイバの接続端面を1次元アレイ状に配列固定した
光ファイバアレイを用意し、この光ファイバアレイを光
出力導波路16や光入力導波路12の接続端面側に固定
して光ファイバと光出力導波路16及び光入力導波路1
2を接続する。
【0015】上記アレイ導波路回折格子において、各光
出力導波路16から出力される光の光透過特性(アレイ
導波路回折格子の透過光強度の波長特性)は、例えば図
11に示すようになり、各光透過中心波長(例えばλ
1,λ2,λ3,・・・λn)を中心とし、それぞれの
対応する光透過中心波長から波長がずれるにしたがって
光透過率が小さくなる光透過特性を示す。
【0016】さらに、アレイ導波路回折格子は、光の相
反性(可逆性)の原理を利用しているため、上記のよう
な光分波器としての機能と共に、光合波器としての機能
も有している。すなわち、図9とは逆に、図8に示すよ
うに、互いに異なる複数の波長の光をそれぞれの波長ご
とにそれぞれの光出力導波路16から入力すると、これ
らの光は、上記と逆の伝搬経路を通り、アレイ導波路1
4及び第1スラブ導波路13によって合波され、1本の
光入力導波路12から出力される。
【0017】アレイ導波路回折格子を始めとする光波長
合分波器は、上記のように、一般に、光分波器としての
機能と光合波器としての機能を併せ持っている。そこ
で、従来は、図9に示したように光分波器として適用さ
れる光波長合分波器を、例えば光の通過方向を逆にし
て、図8に示したように、光合波器として使用してい
た。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、光合波器に求められる特性は、光分波器に求められ
る特性と異なる。光分波器に要求される非常に重要なこ
とは、他のチャンネルへの光の漏話を規定する隣接クロ
ストーク特性を良好にすることであるが、光合波器に
は、クロストーク特性よりも通過帯域の広帯域化を実現
することが要求される。
【0019】つまり、光合波器には、多波長化、低損失
化、通過帯域の広帯域化等の様々な特性が要求されてい
るが、中でも、通過帯域の広帯域化が非常に重要であ
る。なお、光合波器に要求されるクロストークは、AS
Eのノイズレベルがカットできる程度(−15dB以下
程度)である。
【0020】したがって、光分波器としての特性が良好
な光波長合分波器が、必ずしも光合波器として良好な特
性を有しているとは限らない。しかし、前記の如く、従
来は、光分波器として適用される光波長合分波器を光合
波器として使用しており、光合波器として最適な構成の
光波長合分波器は提案されていなかった。
【0021】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、通過帯域の広帯域化を十
分に図ることができ、光合波器として最適なアレイ導波
路回折格子を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明は、少なく
とも1本の光入力導波路と、該光入力導波路の出力側に
接続された第1スラブ導波路と、該第1スラブ導波路の
出力側に接続され、互いに設定量異なる長さの複数並設
されたチャネル導波路から成るアレイ導波路と、該アレ
イ導波路の出力側に接続された第2スラブ導波路と、該
第2スラブ導波路の出力側に接続されて複数並設された
光出力導波路とを有し、前記光入力導波路のうち少なく
とも1本の光入力導波路の第1スラブ導波路側端部は、
光入力導波路1本につき1個の独立した個別の第1シン
グルモード端部幅導波路を介して前記第1スラブ導波路
に接続され、前記第1シングルモード端部幅導波路の光
入力導波路側端部幅は対応する光入力導波路の幅よりも
広幅で、かつ、シングルモード条件を満たす幅を有し、
前記第1シングルモード端部幅導波路は少なくとも一部
分に前記第1スラブ導波路側に向かうにつれて拡幅する
形状の拡幅導波路を有しており、前記複数の光出力導波
路の第2スラブ導波路側端部は、光出力導波路1本につ
き1個の独立した個別の第2シングルモード端部幅導波
路を介して前記第2スラブ導波路に接続され、前記第2
シングルモード端部幅導波路の光出力導波路側端部幅は
対応する光出力導波路の幅よりも広幅で、かつ、シング
ルモード条件を満たす幅を有し、前記第2シングルモー
ド端部幅導波路は少なくとも一部分に前記第2スラブ導
波路側に向かうにつれて拡幅する形状の拡幅導波路を有
しており、少なくとも前記第1シングルモード端部幅導
波路の第1スラブ導波路側の端部幅と、前記第2シング
ルモード端部幅導波路の第2スラブ導波路側の端部幅と
が互いに異なる構成をもって課題を解決する手段として
いる。
【0023】また、第2の発明は、上記第1の発明の構
成に加え、少なくとも1本の光入力導波路と対応する拡
幅導波路の間と、複数の光出力導波路と対応する拡幅導
波路の間の少なくとも一方には、対応する拡幅導波路の
狭幅端の幅と同じ幅の等幅導波路が形成されている構成
をもって課題を解決する手段としている。
【0024】さらに、第3の発明は、上記第1の発明の
構成に加え、少なくとも1本の光入力導波路と対応する
拡幅導波路の間と、複数の光出力導波路と対応する拡幅
導波路の間の少なくとも一方には、対応する拡幅導波路
の狭幅端の幅と同じ幅の等幅導波路が形成されており、
この等幅導波路に対応する光入力導波路と光出力導波路
の少なくとも一方と等幅導波路との間には、前記対応す
る光入力導波路または対応する光出力導波路の幅よりも
狭幅の狭幅直線導波路が設けられている構成をもって課
題を解決する手段としている。
【0025】さらに、第4の発明は、上記第1乃至第3
のいずれか一つの発明の構成に加え、前記拡幅導波路は
台形状導波路である構成をもって課題を解決する手段と
している。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略又は簡略化する。
【0027】図1には、本発明に係るアレイ導波路回折
格子の第1実施形態例の要部構成図が、その動作と共に
模式的に示されている。
【0028】本実施形態例のアレイ導波路回折格子が従
来例と異なる特徴的な構成は、図1および図2の
(a)、(b)に示すように、各光入力導波路12の第
1スラブ導波路13側の構成と各光出力導波路16の第
2スラブ導波路15側の構成を以下に述べる構成とした
ことである。
【0029】なお、図2の(a)には、1本の光入力導
波路12の端部が具体的に示されており、図2の(b)
には、1本の光出力導波路16の端部が具体的に示され
ている。
【0030】図1、図2の(a)に示すように、本実施
形態例のアレイ導波路回折格子において、光入力導波路
12のうち少なくとも1本以上(ここでは全部)の光入
力導波路12の第1スラブ導波路13側端部は、光入力
導波路12の1本につき1個の独立した個別の第1シン
グルモード端部幅導波路5aを介して前記第1スラブ導
波路13に接続されている。
【0031】第1シングルモード端部幅導波路5aの光
入力導波路側端部4aの幅は、対応する光入力導波路1
2の幅よりも広幅で、かつ、シングルモード条件を満た
す幅を有する。また、第1シングルモード端部幅導波路
5aは、少なくとも一部分に第1スラブ導波路13側に
向かうにつれて拡幅する形状の拡幅導波路7aを有して
いる。本実施形態例においては、第1シングルモード端
部幅導波路5aは拡幅導波路7aにより形成されてお
り、この拡幅導波路7aは、台形状導波路である。
【0032】図1、図2の(b)に示すように、本実施
形態例において、複数の出力導波路16の全ての第2ス
ラブ導波路15側端部は、光出力導波路16の1本につ
き1個の独立した個別の第2シングルモード端部幅導波
路5bを介して前記第2スラブ導波路15に接続されて
いる。
【0033】第2シングルモード端部幅導波路5bの光
出力導波路側端部4bの幅は、対応する光出力導波路1
6の幅よりも広幅で、かつ、シングルモード条件を満た
す幅を有する。また、第2シングルモード端部幅導波路
5bは、少なくとも一部分に第2スラブ導波路15側に
向かうにつれて拡幅する形状の拡幅導波路7bを有して
いる。本実施形態例においては、第2シングルモード端
部幅導波路5bは拡幅導波路7bにより形成されてお
り、この拡幅導波路7bは、台形状導波路である。
【0034】図2の(a)に示すように、本実施形態例
において、各光入力導波路12の幅はBW、第1シング
ルモード端部幅導波路5aの光入力導波路側端部4aの
幅はW1aである。第1シングルモード端部幅導波路5
aは、第1スラブ導波路13側に向かうにつれて、テー
パ角度θ1で拡幅しており、第1シングルモード端部幅
導波路5aを形成する拡幅導波路7a(台形状導波路)
の斜辺3aはほぼ直線状(実質的にほぼ直線)と成して
いる。
【0035】第1シングルモード端部幅導波路5aの幅
は、その全領域において、対応する光入力導波路12の
幅よりも広幅と成し、第1シングルモード端部幅導波路
5aの第1スラブ導波路側端部6aの幅(拡幅端幅)は
W2aである。
【0036】図2の(b)に示すように、本実施形態例
において、各光出力導波路16の幅はBW、第2シング
ルモード端部幅導波路5bの光出力導波路側端部4bの
幅はW1bである。第2シングルモード端部幅導波路5
bは、第2スラブ導波路15側に向かうにつれてテーパ
角度θ2で拡幅しており、第2シングルモード端部幅導
波路5bを形成する拡幅導波路7b(台形状導波路)の
斜辺3bはほぼ直線状(実質的にほぼ直線)と成してい
る。
【0037】第2シングルモード端部幅導波路5bの幅
は、その全領域において、対応する光出力導波路16の
幅よりも広幅と成し、第2シングルモード端部幅導波路
5bの第2スラブ導波路側端部6bの幅(拡幅端幅)は
W2bである。
【0038】さらに、本実施形態例において、少なくと
も前記第1シングルモード端部幅導波路5aの第1スラ
ブ導波路13側の端部幅W2aと、前記第2シングルモ
ード端部幅導波路5bの第2スラブ導波路15側の端部
幅W2bとが互いに異なる。
【0039】すなわち、本実施形態例のアレイ導波路回
折格子において、上記パラメータは、以下の表1に示す
ように形成されている。
【0040】
【表1】
【0041】また、本実施形態例は、以下のようにして
製造されている。まず、火炎加水分解堆積法を用いてシ
リコン基板11上にアンダークラッド膜、コア膜を形成
し、その後、図1に示すような構成のアレイ導波路回折
格子の回路パターンが描かれたフォトマスクを介してフ
ォトリソグラフィー、反応性イオンエッチング法を用い
て、コアにフォトマスクの回路パターンを転写した。
【0042】その後、再度、火炎加水分解堆積法を用い
てオーバークラッド膜を形成し、光合波器として機能す
るアレイ導波路回折格子を製造した。
【0043】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例では、図1に示すように、それぞれの
光出力導波路16から例えば波長λ1、λ2、λ3、・
・・λnの光を入力すると、これらの各波長の光は、第
2シングルモード端部幅導波路5bを通って第2スラブ
導波路15に入力する。
【0044】そして、これらの各波長の光は、第2スラ
ブ導波路15、アレイ導波路14、第1スラブ導波路1
3を通って合波され、波長λ1、λ2、λ3、・・・、
λnを持った波長多重光となり、第1シングルモード端
部幅導波路5aを通って1つの光入力導波路12に入力
し、この光入力導波路12から出力される。
【0045】ところで、アレイ導波路回折格子におい
て、その通過スペクトル形状は、概略、第1スラブ導波
路13の光入力導波路12側の端部における光電界振幅
分布と、第2スラブ導波路15の光出力導波路16側の
端部における光電界振幅分布との重ね合わせで決定され
る。
【0046】そこで、本発明者は、第1スラブ導波路1
3の光入力導波路12側の端部における光電界振幅分布
と、第2スラブ導波路15の光出力導波路16側の端部
における光電界振幅分布に着目し、これらの光電界振幅
分布の重ね合わせ形状を良好にすることを考え、上記構
成を決定した。以下、上記光電界振幅分布についての検
討について述べる。
【0047】本実施形態例は、光出力導波路16の第2
スラブ導波路15側の端部に、上記構成の第2シングル
モード端部幅導波路5bを設けているので、第2スラブ
導波路15の光出力導波路16側の端部における光電界
振幅分布は、例えば図4の(a)、(b)の特性線aの
ようになる。
【0048】なお、この特性線aおよび、以下に述べる
図4の特性線b、特性線cは、いずれも、1つの波長を
中心とした光の光電界振幅分布を示している。
【0049】図4の(a)、(b)の特性線aに示すよ
うに、光出力導波路16の第2スラブ導波路15側の端
部に第2シングルモード端部幅導波路5bを設けると、
第2スラブ導波路15の光出力導波路16側の端部にお
ける光電界振幅分布は、一山形状を呈し、その山頂付近
における幅は広く、かつ、裾野部分(両端側)の立ち上
がりが良好になる。
【0050】このことは、本発明者が以前に検討して明
らかにしたものであり、その詳細は、本発明者による提
案の、特願2000−400362に記載されている。
なお、この提案は、未だ公開になっていない。
【0051】ここで、第1スラブ導波路13と光入力導
波路12との接続部を、従来のアレイ導波路回折格子の
ように、本実施形態例における第1シングルモード端部
幅導波路5aを有していない構成とした場合、第1スラ
ブ導波路13の光入力導波路12側の端部における光電
界振幅分布は、図4の(b)の特性線cに示すようにな
る。つまり、第1スラブ導波路13の光入力導波路12
側の端部における光電界振幅分布は、その山頂付近にお
ける幅が、図4の特性線aに比べて非常に狭くなる。
【0052】したがって、これら図4の(b)の特性線
aと特性線cの重ね合わせ領域は、図4の(b)の斜線
部に示す領域となり、特性線cに示した光電界振幅分布
に比べれば、その山頂付近における幅は広くなっている
が、山頂付近の幅が大幅に広くはなっていない。
【0053】また、図4の(a)の特性線bは、本実施
形態例のように、第1スラブ導波路13と光入力導波路
12との接続部に、第1シングルモード端部幅導波路5
aを設けた場合の、第1スラブ導波路13の光入力導波
路12側の端部における光電界振幅分布を示す。この特
性線bも山頂付近の幅が広くなっている。なお、第1シ
ングルモード端部幅導波路5aの拡幅端幅と第2シング
ルモード端部幅導波路bの拡幅端幅は互いに異なるの
で、図4の(a)の特性線aと特性線bの幅や高さは互
いに異なる。
【0054】そして、図4の(a)の特性線aと特性線
bの重ね合わせ領域は、図4の(a)の斜線部に示す領
域となり、図4の(b)の斜線部で示した領域に比べ、
その山頂付近における幅が非常に広くなっている。
【0055】つまり、本実施形態例のように、光出力導
波路16の第2スラブ導波路15側の端部に、上記構成
の第2シングルモード端部幅導波路5bを設け、かつ、
光入力導波路12の第1スラブ導波路13側端部に、上
記構成の第1シングルモード端部幅導波路5aを設けた
アレイ導波路回折格子は、光通過帯域が広く、光合波器
に最適なアレイ導波路回折格子となることが分かった。
【0056】また、本実施形態例のアレイ導波路回折格
子は、上記のように、第1スラブ導波路13の光入力導
波路12側の端部における光電界振幅分布と、第2スラ
ブ導波路15の光出力導波路16側の端部における光電
界振幅分布との重ね合わせ領域を広くできるので、モー
ドフィールドミスマッチ損失を減少させることができ、
低損失化を図ることができる。
【0057】さらに、本実施形態例のアレイ導波路回折
格子は、少なくとも前記第1シングルモード端部幅導波
路5aの第1スラブ導波路13側の端部幅W2aと、前
記第2シングルモード端部幅導波路5bの第2スラブ導
波路15側の端部幅W2bとが互いに異なる。したがっ
て、図4の(a)の斜線で示した領域は、特性線aに比
べて、裾野部分(両端側)の立ち上がりが良好になり、
クロストークを許容範囲(例えば−15dB以下)に維
持できる。
【0058】図3の特性線aには、本実施形態例のアレ
イ導波路回折格子の通過スペクトル例が示されている。
また、同図の特性線bには、従来例における通過スペク
トルが示されている。なお、これらの特性線は、1つの
波長を中心とした光の通過スペクトルを規格化して示し
たものである。
【0059】図3の特性線aに示すように、本実施形態
例のアレイ導波路回折格子は従来例に比べ、通過帯域が
広帯域化できており、損失やクロストークは従来例と遜
色なく、光合波器として最適なアレイ導波路回折格子を
実現することができた。
【0060】次に、本発明に係るアレイ導波路回折格子
の第2実施形態例について説明する。第2実施形態例の
アレイ導波路回折格子は上記第1実施形態例とほぼ同様
に構成されており、第2実施形態例が上記第1実施形態
例と異なる特徴的なことは、図5の(a)に示すよう
に、各光入力導波路12の第1スラブ導波路13側を構
成し、同図の(b)に示すように、各光出力導波路16
の第2スラブ導波路15側を構成したことである。
【0061】つまり、第2実施形態例において、少なく
とも1本(ここでは全部)の光入力導波路12の少なく
とも1本(ここでは全部)と対応する拡幅導波路7aの
間と、複数の光出力導波路16の全てと対応する拡幅導
波路7bの間の少なくとも一方(ここでは両方)に、対
応する拡幅導波路7a,7bの狭幅端の幅と同じ幅の等
幅導波路8a,8bが設けられて、それぞれ、第1、第
2シングルモード端部幅導波路5a,5bが形成されて
いる。
【0062】また、第2実施形態例では、上記等幅導波
路8a,8bに対応する光入力導波路12と光出力導波
路16の少なくとも一方と等幅導波路8a,8bとの間
には、前記対応する光入力導波路12または対応する光
出力導波路16の幅よりも狭幅の狭幅直線導波路1a,
1bが設けられている。
【0063】本第2実施形態例のアレイ導波路回折格子
において、等幅導波路8a,8bの幅EWは、拡幅導波
路7a,7bの狭幅端幅W1a,W1bと等しく、等幅
導波路8a,8bの長さは、共にEL、狭幅直線導波路
1a,1bの幅はNW、長さはNLである。
【0064】上記パラメータおよび、光入力導波路1
2、光出力導波路16の幅、拡幅導波路7aの第1スラ
ブ導波路側端部6aの幅(拡幅端幅)W2a、拡幅導波
路7bの第2スラブ導波路側端部6bの幅(拡幅端幅)
W2b、テーパ角度θ2は、以下の表2に示すように形
成されている。
【0065】
【表2】
【0066】第2実施形態例のアレイ導波路回折格子の
製造方法は、フォトマスク形状と、このフォトマスクを
用いて転写される回路パターンを異なるものとした以外
は、上記実施形態例と同様である。
【0067】第2実施形態例において、等幅導波路8
a,8bと拡幅導波路7a,7bから成る第1と第2シ
ングルモード端部幅導波路5a,5bは、上記第1実施
形態例における第1と第2シングルモード端部幅導波路
5a,5bと同様に機能するので、第2実施形態例も上
記第1実施形態例と同様の効果を奏することができる。
【0068】また、第2実施形態例は、第2シングルモ
ード端部幅導波路5bと光出力導波路16との間に狭幅
直線導波路1bを設けているので、光出力導波路16が
曲線部を有していて、光出力導波路16に入力された光
がこの曲線部を伝搬するときに光強度分布の中心位置が
光出力導波路幅方向中心位置からずれたとしても、狭幅
直線導波路1bを通るときに光強度分布の中心位置を直
線導波路中心に移動させることができる。
【0069】したがって、上記入力光の強度中心を第2
シングルモード端部幅導波路5bの幅方向中心に入力で
きるため、第2シングルモード端部幅導波路5bを出力
する光強度分布形状を全体的に歪みの無いものとするこ
とができる。
【0070】図6の特性線aには、第2実施形態例のア
レイ導波路回折格子の通過スペクトル例が示されてい
る。また、同図の特性線bには前記従来例における通過
スペクトルが示されている。なお、これらの特性線は、
1つの波長を中心とした光の通過スペクトルを規格化し
て示したものである。
【0071】図6の特性線aに示すように、本実施形態
例のアレイ導波路回折格子は従来例に比べ、通過帯域が
広帯域化できており、損失やクロストークは従来例と遜
色なく、光合波器として最適なアレイ導波路回折格子を
実現することができた。
【0072】次に、本発明に係るアレイ導波路回折格子
の第3実施形態例について説明する。第3実施形態例の
アレイ導波路回折格子は上記第1実施形態例とほぼ同様
に構成されており、第3実施形態例が上記第1実施形態
例と異なる特徴的なことは、第1、第2シングルモード
端部幅導波路5a,5bの幅やテーパ角度θ1、θ2を
上記第1実施形態例と異なる値にしたことである。
【0073】つまり、表1および図2に示したように、
上記第1実施形態例では、第1シングルモード端部幅導
波路5aと第2シングルモード端部幅導波路5bは、そ
のテーパ角度θ1、θ2を互いに同じ値とし、その長さ
を異なる値とすることにより、第1シングルモード端部
幅導波路5aの拡幅端幅W2aと第2シングルモード端
部幅導波路5bの拡幅端幅W2bを異なる値にした。
【0074】それに対し、表3に示すように、第3実施
形態例では、第1シングルモード端部幅導波路5aと第
2シングルモード端部幅導波路5bのテーパ角度θ1、
θ2を互いに異なる値とし、第1シングルモード端部幅
導波路5aと第2シングルモード端部幅導波路5bの拡
幅端幅W2aとW2bも異なる値にした。
【0075】
【表3】
【0076】上記以外の第3実施形態例の構成は上記第
1実施形態例と同様に構成されており、第3実施形態例
も上記第1実施形態例と同様の効果を奏することができ
る。
【0077】図7の特性線aには、第3実施形態例のア
レイ導波路回折格子の通過スペクトル例が示されてい
る。また、同図の特性線bには前記従来例における通過
スペクトルが示されている。なお、これらの特性線は、
1つの波長を中心とした光の通過スペクトルを規格化し
て示したものである。
【0078】図7の特性線aに示すように、本実施形態
例のアレイ導波路回折格子は従来例に比べ、通過帯域が
広帯域化できており、損失やクロストークは従来例と遜
色なく、光合波器として最適なアレイ導波路回折格子を
実現することができた。
【0079】なお、本発明は上記各実施形態例に限定さ
れることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば
上記各実施形態例では、全ての光入力導波路12の第1
スラブ導波路13側端部は、光入力導波路1本につき1
個の独立した個別の第1シングルモード端部幅導波路5
aを介して前記第1スラブ導波路13に接続されていた
が、少なくとも1本の光入力導波路12の第1スラブ導
波路13側が、光入力導波路1本につき1個の独立した
個別の第1シングルモード端部幅導波路5aを介して前
記第1スラブ導波路13に接続されていればよい。
【0080】また、上記第2実施形態例では、全ての光
入力導波路12と等幅導波路8aとの間に狭幅直線導波
路1aを設け、全ての光出力導波路16と等幅導波路8
bとの間に狭幅直線導波路1bを設けたが、少なくとも
1本の光入力導波路12の全本数未満の光入力導波路1
2と対応する等幅導波路8aとの間に狭幅直線導波路1
aを設けてもよい。
【0081】さらに、上記第2実施形態例のように第
1、第2シングルモード端部幅導波路5a,5bの少な
くとも一方を、等幅導波路8a,8bを設けて構成する
場合に、狭幅直線導波路1a,1bを省略してもよい。
この場合も、上記第1、第3実施形態例と同様の効果を
奏することができる。
【0082】さらに、本発明において、拡幅導波路の幅
や長さやテーパ角度、直線状導波路の長さや幅、等幅導
波路の長さ等は、特に限定されることはなく適宜設定さ
れるものであり、例えば光電界振幅分布のシミュレーシ
ョン結果等に基づいて、アレイ導波路回折格子の仕様に
合わせて上記各値を設定することにより、上記各実施形
態例のような優れた効果を奏するアレイ導波路回折格子
を実現することができる。
【0083】さらに、本発明のアレイ導波路回折格子に
適用されるシングルモード端部幅導波路は必ずしも台形
状導波路を有する構成とするとは限らない。シングルモ
ード端部幅導波路は、対応する光入力導波路または光出
力導波路側の幅がそれら対応する導波路の幅よりも広幅
で、かつ、シングルモード条件を満たす端部幅を有し、
この端部と反対側に向かうにつれて拡幅する形状の拡幅
導波路を少なくとも一部分に有している構成とすればよ
い。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、光入力導波路端部と光
出力導波路端部に、少なくとも互いに拡幅端幅が異なる
シングルモード端部幅導波路を設けることによって、概
略、第1スラブ導波路の光入力導波路側の端部における
光電界振幅分布と、第2スラブ導波路の光出力導波路側
の端部における光電界振幅分布との重ね合わせで決定さ
れる通過スペクトル形状を中心付近の幅が広い形状にす
ることができる。
【0085】したがって、本発明のアレイ導波路回折格
子は、通過帯域を広帯域化した、光合波器として最適な
アレイ導波路回折格子を実現できる。さらに、本発明の
アレイ導波路回折格子は、モードフィールドミスマッチ
損失を減少でき、低損失化を図ることができ、さらにク
ロストークを一定の値以下に保つことができる。
【0086】また、本発明において、第1、第2シング
ルモード端部幅導波路を拡幅導波路を有する構成とした
り、拡幅導波路と光入力導波路または光出力導波路の端
部に設けた等幅導波路とを有する構成としたりすること
により、上記効果を奏するアレイ導波路回折格子を容易
に構成できる。
【0087】さらに、本発明において、光入力導波路ま
たは光出力導波路の端部に設けた等幅導波路に対応する
光入力導波路と光出力導波路の少なくとも一方と等幅導
波路との間に、前記対応する光入力導波路または対応す
る光出力導波路の幅よりも狭幅の狭幅直線導波路を設け
た構成によれば、狭幅直線導波路によって、光の強度中
心をシングルモード端部幅導波路の幅方向中心に入力で
き、このシングルモード端部幅導波路を出力する光強度
分布形状を全体的に歪みの無いものとすることができ
る。
【0088】さらに、本発明において、拡幅導波路は台
形状導波路とした構成によれば、簡単な構成で上記効果
を効率的に発揮できるアレイ導波路回折格子を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアレイ導波路回折格子の第1実施
形態例を模式的に示す構成図である。
【図2】上記第1実施形態例における光入力導波路と光
出力導波路の端部側構成を具体的に示す説明図である。
【図3】上記第1実施形態例の通過スペクトルを、シン
グルモード端部幅導波路を設けない従来例の通過スペク
トルと共に示すグラフである。
【図4】アレイ導波路回折格子において光入力導波路と
光出力導波路の両方の端部側にシングルモード端部幅導
波路を設けた場合と、一方にのみシングルモード端部幅
導波路を設けた場合の光電界振幅分布を説明する模式図
である。
【図5】本発明に係るアレイ導波路回折格子の第2実施
形態例における光入力導波路と光出力導波路の端部側構
成を具体的に示す説明図である。
【図6】上記第2実施形態例の通過スペクトルを、シン
グルモード端部幅導波路を設けない従来例の通過スペク
トルと共に示すグラフである。
【図7】本発明に係るアレイ導波路回折格子の第3実施
形態例の通過スペクトルを、シングルモード端部幅導波
路を設けない従来例の通過スペクトルと共に示すグラフ
である。
【図8】従来のアレイ導波路回折格子の構成例を、光合
波器としての動作と共に模式的に示す説明図である。
【図9】従来のアレイ導波路回折格子の構成例を、光分
波器としての動作と共に模式的に示す説明図である。
【図10】従来のアレイ導波路回折格子における光入力
導波路と第1スラブ導波路との接続部周辺構成を模式的
に示す説明図である。
【図11】アレイ導波路回折格子の通過スペクトルを模
式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 狭幅直線導波路 5a 第1シングルモード端部幅導波路 5b 第2シングルモード端部幅導波路 7a,7b 拡幅導波路 8a,8b 等幅導波路 11 基板 12 光入力導波路 13 第1スラブ導波路 14 アレイ導波路 14a チャンネル導波路 15 第2スラブ導波路 16 光出力導波路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1本の光入力導波路と、該光
    入力導波路の出力側に接続された第1スラブ導波路と、
    該第1スラブ導波路の出力側に接続され、互いに設定量
    異なる長さの複数並設されたチャネル導波路から成るア
    レイ導波路と、該アレイ導波路の出力側に接続された第
    2スラブ導波路と、該第2スラブ導波路の出力側に接続
    されて複数並設された光出力導波路とを有し、前記光入
    力導波路のうち少なくとも1本の光入力導波路の第1ス
    ラブ導波路側端部は、光入力導波路1本につき1個の独
    立した個別の第1シングルモード端部幅導波路を介して
    前記第1スラブ導波路に接続され、前記第1シングルモ
    ード端部幅導波路の光入力導波路側端部幅は対応する光
    入力導波路の幅よりも広幅で、かつ、シングルモード条
    件を満たす幅を有し、前記第1シングルモード端部幅導
    波路は少なくとも一部分に前記第1スラブ導波路側に向
    かうにつれて拡幅する形状の拡幅導波路を有しており、
    前記複数の光出力導波路の第2スラブ導波路側端部は、
    光出力導波路1本につき1個の独立した個別の第2シン
    グルモード端部幅導波路を介して前記第2スラブ導波路
    に接続され、前記第2シングルモード端部幅導波路の光
    出力導波路側端部幅は対応する光出力導波路の幅よりも
    広幅で、かつ、シングルモード条件を満たす幅を有し、
    前記第2シングルモード端部幅導波路は少なくとも一部
    分に前記第2スラブ導波路側に向かうにつれて拡幅する
    形状の拡幅導波路を有しており、少なくとも前記第1シ
    ングルモード端部幅導波路の第1スラブ導波路側の端部
    幅と、前記第2シングルモード端部幅導波路の第2スラ
    ブ導波路側の端部幅とが互いに異なることを特徴とする
    アレイ導波路回折格子。
  2. 【請求項2】 少なくとも1本の光入力導波路と対応す
    る拡幅導波路の間と、複数の光出力導波路と対応する拡
    幅導波路の間の少なくとも一方には、対応する拡幅導波
    路の狭幅端の幅と同じ幅の等幅導波路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のアレイ導波路回折格
    子。
  3. 【請求項3】 少なくとも1本の光入力導波路と対応す
    る拡幅導波路の間と、複数の光出力導波路と対応する拡
    幅導波路の間の少なくとも一方には、対応する拡幅導波
    路の狭幅端の幅と同じ幅の等幅導波路が形成されてお
    り、この等幅導波路に対応する光入力導波路と光出力導
    波路の少なくとも一方と等幅導波路との間には、前記対
    応する光入力導波路または対応する光出力導波路の幅よ
    りも狭幅の狭幅直線導波路が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載のアレイ導波路回折格子。
  4. 【請求項4】 拡幅導波路は台形状導波路であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載
    のアレイ導波路回折格子。
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