JP2003194962A - 光電センサ - Google Patents

光電センサ

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JP2003194962A
JP2003194962A JP2001397471A JP2001397471A JP2003194962A JP 2003194962 A JP2003194962 A JP 2003194962A JP 2001397471 A JP2001397471 A JP 2001397471A JP 2001397471 A JP2001397471 A JP 2001397471A JP 2003194962 A JP2003194962 A JP 2003194962A
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light
interference
timing
photoelectric sensor
interference light
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JP2001397471A
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Daisuke Hayakawa
代祐 早川
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Sunx Ltd
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Priority to AU2002301601A priority patent/AU2002301601B2/en
Priority to EP02023780A priority patent/EP1306693B1/en
Priority to AT02023780T priority patent/ATE331963T1/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台の他器からを干渉を受ける環境であっ
ても、干渉光の影響を確実に回避することができる光電
センサを提供する。 【解決手段】 投光周期を6分割したterm1に自器の投
光タイミングが位置し、且つ他器からの干渉光がterm
2,term4,term6の何れかに位置している場合は、干
渉回避動作により他器の干渉光が大きくずれたり、自器
の投光タイミングが大きくずれるにしても、自器の投光
タイミングと他器からの干渉光とが重なることはない。
そこで、光電センサは、非投光期間に干渉光が入光した
場合は、このような関係を満足するように自器の投光タ
イミングをずらす干渉回避動作を実行する。これによ
り、他器の干渉光が自器の投光タイミングに重なってし
まうことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投光手段からの投
光を受光手段で受光することにより検出エリアに位置す
る検出物体を検出する光電センサに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の光電センサを
複数台隣接して配置する場合は、他の光電センサからの
干渉光が入光することにより誤検出してしまう相互干渉
を防止する必要がある。このような相互干渉を防止する
方法として、各光電センサを同期線で接続し、各光電セ
ンサの投受光タイミングを異ならせるように制御する方
法が提案されているが、同期線を接続することは煩わし
いと共に、配線スペースを確保する必要があることか
ら、ユーザニーズとして同期線を使用しないことが望ま
れている。
【0003】同期線を使用することなく干渉防止を図る
方法として、特開昭57−136179号公報のものが
ある。このものは、投光タイミング直前における他の光
電センサからの干渉光の入光を監視し、干渉光を検出し
た場合は、他器からの干渉光を受光したと判断して、投
光タイミングを後側(干渉光と反対側)にずらすことに
より干渉光の影響を未然に回避するというものである。
【0004】このような方法によれば、干渉しあう光電
センサが2台の場合は、干渉防止を図ることが可能とな
るものの、干渉しあう光電センサが3台の場合は、次の
ような不具合が生じる。つまり、各光電センサの投光周
期は、内蔵している発振手段からの発振クロックを基準
として生成されており、この発振手段は、発振クロック
を所定の発振周期で出力するように設けられているもの
の、各光電センサ毎にわずかの周期誤差を有している。
このため、他器からの干渉光が自器の投光タイミングの
前側から徐々に近づいてきた場合に、自器の投光タイミ
ングを後側にずらすと、投光タイミングの後側に位置す
る別の他器からの干渉光に重なってしまうことがあり、
このような場合は、干渉防止を図ることが不可能とな
る。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、複数台の他器からを干渉を受ける環境
であっても、干渉光の影響を確実に回避することができ
る光電センサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、検出エリアに
向けて光を照射すべく所定のタイミングで投光動作を行
う投光手段と、この投光手段と対応して設けられ、前記
検出エリアからの光を受光する受光手段と、この受光手
段からの受光信号を対応する前記投光手段の投光動作タ
イミングに同期させて有効化する制御手段と、この制御
手段により有効化された前記受光手段からの受光信号に
基づいて前記検出エリアにおける遮光状態を判断する判
断手段と、前記投光手段の非投光期間における前記受光
手段からの受光信号に基づいて他の光電センサからの干
渉光を検出する干渉光検出手段と、この干渉光検出手段
が検出した他の光電センサからの干渉光が前記投光手段
の投光タイミングに重なろうした場合は前記投光手段の
投光タイミングを他の光電センサからの干渉光からずら
す変更手段とを備えた光電センサにおいて、前記変更手
段は、前記投光タイミングのずらし量及びずらし方向が
規定されたずらしパターンを複数有し、前記干渉光検出
手段が検出した他の光電センサからの干渉光が上記何れ
のずらしパターンでずれた場合であっても自己の投光タ
イミングと重ならないパターンを選択し、選択したずら
しパターンで投光タイミングをずらすものである(請求
項1)。
【0007】このような構成によれば、投光手段が検出
エリアに向けて所定のタイミングで投光すると、受光手
段は、検出エリアからの光を受光する。このとき、制御
手段は、受光手段からの受光信号を対応する投光手段の
投光動作タイミングに同期させて有効化するので、有効
化された受光手段からの受光信号に基づいて検出エリア
における遮光状態を判断することができる。ここで、干
渉光検出手段は、非投光期間における受光手段からの受
光信号に基づいて他の光電センサからの干渉光の入光を
検出している。
【0008】さて、複数の光電センサが並列配置されて
いる場合、他の光電センサからの干渉光が投光タイミン
グと重なろうとした場合は、変更手段が投光タイミング
を他の光電センサからの干渉光とずらすことにより、干
渉光の影響を未然に回避することができる。
【0009】ここで、変更手段は、干渉光が何れのずら
しパターンでずれた場合であっても自己の投光タイミン
グと重ならないタイミングとなるようなずらしパターン
を選択し、選択したずらしパターンで投光タイミングを
ずらす。これにより、他の光電センサからの干渉光が何
れのずらしパターンでずれるにしても投光タイミングに
重なってしまうことを未然に回避することができる。
【0010】上記構成において、前記変更手段は、前記
干渉光検出手段が検出した他の光電センサからの干渉光
が前記投光手段の投光タイミングに重なろうとした場合
は干渉光の接近方向と反対側に投光タイミングを小さく
ずらす第1のずらしパターンを実行し、他の光電センサ
からの干渉光が投光タイミングに両方向から同時に重な
ろうとした場合は一方の干渉光を飛越すように投光タイ
ミングをずらす第2のずらしパターンを実行し、他の光
電センサからの干渉光が前記第2のずらしパターンのず
らし量を上回る所定量だけ投光タイミングから離れて位
置した場合は上記所定量を維持するように投光タイミン
グをずらす第3のずらしパターンを実行するようにして
もよい。(請求項2)。
【0011】このような構成によれば、他の光電センサ
からの干渉光が投光タイミングに重なろうとした場合
は、変更手段は、干渉光の接近方向と反対側に投光タイ
ミングを小さくずらす第1のずらしパターンを実行す
る。また、他の光電センサからの干渉光が投光タイミン
グの両側から重なろうとした場合は、変更手段は、他の
光電センサからの干渉光を飛越すように投光タイミング
をずらす第2のずらしパターンを実行する。これによ
り、他の光電センサからの干渉光が投光タイミングに重
なることを未然に回避することができる。
【0012】しかしながら、互いの干渉光を検出し合う
環境では、他の光電センサからの干渉光がずれる位置は
予測することはできるものの、自己の受光手段に他の光
電センサから干渉光が入光し且つ自己の投光が他の光電
センサに入光しないような環境では、他の光電センサか
らの干渉光が第2のずらしパターンで不意に大きくずれ
ることがある。
【0013】そこで、変更手段は、他の光電センサから
の干渉光が、第2のずらしパターンのずらし量を上回る
所定量だけ投光タイミングから離れて位置した場合は上
記所定量を維持するように投光タイミングをずらす第3
のずらしパターンを実行する。これにより、他の光電セ
ンサが第2のずらしパターンで不意に大きくずれるにし
ても投光タイミングに重なることはない。
【0014】また、前記変更手段は、2台の光電センサ
からの干渉光に対して投光タイミングをずらす場合にお
いて、2台の光電センサからの干渉光の間隔が第2のず
らしパターンのずらし量を上回っている場合は、干渉光
が近い1台目の光電センサからの干渉光が第2のずらし
パターンのずらし方向と反対側に隣接するように投光タ
イミングをずらす第4のずらしパターンを実行するよう
にしてもよい(請求項3)。
【0015】このような構成によれば、2台の光電セン
サからの干渉光を受光する場合は、各光電センサが第2
のずらしパターンを実行することにより干渉光が不意に
大きくずれる可能性があるものの、2台の光電センサか
らの干渉光の間隔が第2のずらしパターンのずらし量を
上回っているときは、干渉光が近い1台目の光電センサ
からの干渉光のみを考慮すればよいことから、変更手段
は、1台目の光電センサからの干渉光が第2のずらしパ
ターンのずらし方向と反対側に隣接するように投光タイ
ミングをずらす第4のずらしパターンを実行する。これ
により、干渉光の影響を受けないようにしながら、投光
周期を小さくして応答性が低下することを防止できる。
【0016】また、1回の非投光期間に前記干渉光検出
手段が検出した他の光電センサからの干渉光の数を計数
する計数手段を設け、この計数手段の計数値が干渉回避
可能数を上回った場合は干渉防止不可を報知する報知手
段を設けるようにしてもよい。(請求項4)。
【0017】このような構成によれば、干渉回避可能数
を上回る数の他の光電センサからの干渉光が入光した場
合は、変更手段による干渉回避動作が不可能となるの
で、このような場合は、計数手段の計数値が干渉回避可
能数を上回ることに応じて干渉防止不可を報知する。こ
れにより、使用者は、干渉回避できるような対策を施す
ようになる。
【0018】また、前記投光手段は、複数の投光素子を
有し、それらの投光素子を順に発光させ、前記受光手段
は、複数の受光素子を有し、前記投光素子に対応する受
光素子による受光を順に有効化させるように構成され、
前記投光手段の最初の投光素子が投光してから最後の投
光素子が投光するまでを1回の投光タイミングとするよ
うにしてもよい(請求項5)。このような構成によれ
ば、多光軸光電センサであっても実施することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を単光軸の光電セン
サに適用した一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、単光軸の光電センサの電気的構成を概略的に示
している。この図1において、光電センサ1のCPU
(制御手段、判断手段、干渉光検出手段、変更手段、計
数手段、報知手段に相当)2は、駆動回路3に対して所
定タイミングで投光パルスを出力することにより投光素
子(投光手段に相当)4から投光する。
【0020】投光素子4に対向して受光素子5が設けら
れており、受光素子(受光手段に相当)5は、投光素子
4からの光の受光に応じて受光信号を出力するようにな
っている。受光回路6は、受光素子5から出力された受
光信号に含まれる交流信号を弁別・増幅して出力する。
【0021】コンパレータ7は、受光回路6からの受光
信号と所定の基準値とを比較し、受光信号の信号レベル
が基準値を上回っている場合はハイレベル信号を出力す
る。CPU2は、投光素子4の駆動タイミングでコンパ
レータ7からロウレベル信号を入力したときは、投光素
子4と受光素子5との間に検出物体が位置していると判
断して遮光出力を出力する。
【0022】ここで、CPU2は干渉回避動作を実行す
るようになっており、この干渉回避動作について説明す
る。 (1)図2に示すように2台の光電センサ1(自器を
1、他器をAとする。また、図中の四角形が投光素子4
を示し、円形が受光素子5を示している)が並列に配置
され、自器1の受光素子5が他器Aの投光素子4からの
干渉光を入光する環境の場合 自器1は、非投光期間における他器Aからの干渉光を監
視しており、他器Aからの干渉光が自器1の投光タイミ
ングに重なろうとした場合は、干渉光の接近方向と反対
側に投光タイミングを小さくずらす第1のずらしパター
ンを実行する(図3参照)。これにより、他器Aからの
干渉光の影響を未然に防止する干渉回避動作を実行する
ことができる。
【0023】(2)図4に示すように3台の光電センサ
1(自器を1、他器をA,Bとする)が並列に配置さ
れ、自器1は、2台の他器A,Bからの干渉光を入光す
る環境の場合 自器1は、何れかの他器A,Bからの干渉光が投光タイ
ミングに重なろうとした場合は前記第1のずらしパター
ンを実行するのに加え、他器A,Bからの干渉光が自器
1の投光タイミングに両方向から同時に重なろうとした
場合は投光タイミングの前方向に位置する他器Aからの
干渉光を飛越すように投光タイミングを大きくずらす第
2のずらしパターンを実行する(図5参照)。これによ
り、他器A,Bからの干渉光の影響を未然に防止する干
渉回避動作を実行することができる。
【0024】(3)図6に示すように5台が配置され、
自器1は、2台の他器A,Bからの干渉光が入光するも
のの、他器Bは、自器1からの干渉光が入光しないと共
に、他器C,Dからの干渉光が入光する環境の場合 このような環境では、第2のずらしパターンのような干
渉回避動作だけでは干渉の影響を受ける虞がある。つま
り、図7に示すように他器Bが他器C.Dからの干渉光
を回避するために第2のずらしパターンを実行すること
により投光タイミングを大きくずらした結果、自器1の
投光タイミングに重なる虞がある。
【0025】そこで、投光タイミングの通常周期を投光
時間の6倍に設定し、このような設定において干渉回避
動作が可能な条件を考察した。ここで、通常周期を投光
時間の6倍に設定したのは、周期が6倍より短い時間で
は、後述するような干渉回避動作を実行するにしても、
干渉状態を回避できない場合があるからであり、逆に周
期を長く取りすぎると応答時間が長くなってしまうこと
から、干渉回避に最低限必要な時間として、通常周期を
投光時間の6倍に設定しているのである。
【0026】図8に示すように投光周期を6分割してそ
れぞれの各期間をterm1〜term6とし、第2のずらしパ
ターンを実行する際は2term分前にずらすとした場合に
おいて、他器が干渉回避動作を実行する結果、自器1の
投光タイミングと重なる条件は、同図に示すように自器
1の投光タイミングがterm1に位置し且つ他器からの干
渉光がterm3に位置した状態において、他器が第2のず
らしパターンを実行することにより投光タイミングを大
きくずらした場合である。また、図9に示すように他器
からの干渉光がterm5に位置した場合において、自器1
が第2のずらしパターンを実行することにより投光タイ
ミングを大きくずらした場合も同様である。
【0027】従って、自器1の投光タイミングが他器か
らの干渉光と重ならない条件は、図10に示すように自
器1の投光タイミングがterm1に位置している場合は、
他器からの干渉光がterm2,term4,term6の何れかに
位置している場合であり、このような条件では、自器1
及び他器の何れが干渉回避動作を実行するにしても、自
器1の投光タイミングと他器からの干渉光とが重なるこ
とはない。
【0028】ところで、干渉光が入光する他器が1台の
場合は、上述した位置関係を満足するように投光タイミ
ングを制御することにより干渉光を回避することができ
るものの、2台の他器からの干渉光が入光する場合は、
自器の投光タイミングと他器からの干渉光との位置関係
をさらに規定する必要がある。
【0029】(4)図11に示すように他器からの干渉
光の間隔が2term未満の場合 自器1の投光タイミングに近くに位置する他器からの干
渉光がterm4に位置するように投光タイミングを制御す
る第3のずらしパターンを実行する。この場合、2台の
他器からの干渉光の間隔は短いことから、2台目の他器
からの干渉光が第2のずらしパターンの実行により大き
くずれた場合であっても、自器の投光タイミングに重な
ることはない。
【0030】(5)図12に示すように他器からの干渉
光の間隔が2term以上の場合 自器1の投光タイミングに近い他器からの干渉光がterm
2に位置するように投光タイミングを制御する第4のず
らしパターンを実行する。この場合、2台目の他器から
の干渉光はterm4以降に位置しているので、2台目の他
器からの干渉光が第2のずらしパターンの実行により大
きくずれるにしても自己の投光タイミングに重なること
はない。
【0031】(6)他器からの干渉光の間隔が2termの
場合 このような状態は、前記(4)と前記(5)との間で移
行する中間状態として出現するもので、何れの他器から
の干渉光をterm2に位置させてもよく、第3のずらしパ
ターンを実行することにより対処することができる。
【0032】そこで、本実施の形態では、2台までの他
器からの干渉光を検出した場合は、前記第1〜第4のず
らしパターンのうちから最適のずらしパターンを選択す
ることにより干渉回避動作を実行するものであり、この
ような干渉回避動作を実行することが本実施の形態の特
徴となっている。
【0033】次に上記構成の作用について説明する。
尚、本実施の形態では、他器からの干渉光は2台まで対
応できる場合を示している。図13は、CPU2の動作
のうち本発明に関連した動作を示すフローチャートであ
る。この図13において、CPU2は、投光タイミング
となると(S101:YES)、投光パルスを出力して
から(S102)、コンパレータ7からの出力がハイレ
ベルかを判断し(S103)、ロウレベルの場合は(S
103:NO)、遮光であると判断して遮光出力を出力
する(S109)。
【0034】これに対して、コンパレータ7からの出力
がハイレベルの場合は(S103:YES)、入光であ
ると判定し(S104)、所定の干渉光監視期間におけ
る干渉光の入光を監視する。即ち、コンパレータ7から
の出力がハイレベルかを判定する(S105)。このと
き、コンパレータ7がロウレベルの継続状態で規定の干
渉光監視期間が終了したときは、N=0(干渉光なし)
を記憶してから(S107)、干渉回避動作を実行する
(S108)。
【0035】図14はCPU2の干渉回避動作を示して
いる。この図14において、CPU2は、N=0の場合
は、他器からの干渉光は入光していないと判断し(S2
02)、通常周期で投光する(S203)。また、図1
3に示すように干渉監視期間においてコンパレータ7か
らの出力がハイレベルとなったときは(S105:YE
S)、干渉光1台目判定タイミングを記憶する(S11
0)。この判定タイミングとは、上述したように投光周
期を6分割した場合に、他器からの干渉光が何れのterm
に位置しているかを判定するものである。
【0036】そして、コンパレータ7からの出力がハイ
レベルとなるかを監視し(S111)、コンパレータ7
からの出力がハイレベルとなることなく干渉光監視期間
が終了したときは(S112:YES)、N=1(干渉
光1台)を記憶してから(S113)、干渉回避動作を
実行する(S108)。
【0037】即ち、図14に示すようにN=1の場合は
(S204:YES)、1台の他器からの干渉光が入光
していると判断し(S205)、干渉光が例えばterm2
に位置するように投光タイミングをずらす第1のずらし
パターンを実行する(S206)。この場合、干渉光を
位置させるtermとしては、term4或いはterm6であって
もよい。
【0038】また、図13に示すように干渉光監視期間
においてコンパレータ7からの出力がハイレベルとなる
状態が2回発生したときは(S111:YES)、干渉
光2台目判定タイミングを記憶してから(S114)、
N=2(干渉光2台)を記憶する(S115)。そし
て、コンパレータ7からの出力がハイレベルとなるかを
判断し(S116)、コンパレータ7からの出力がハイ
レベルとなることなく干渉光監視期間が終了したときは
(S117:YES)、干渉回避動作を実行する(S1
08)。
【0039】即ち、図14に示すようにN=0でなく且
つN=1でない場合は(S204:NO)、2台の他器
からの干渉光が入光していると判断し(S207)、1
台目と2台目との干渉光との間隔を演算する(S20
8)。このとき、演算結果が2term分よりも短い場合は
(S209:NO)、2台目の干渉光が第2のずらしパ
ターンでずれるにしても自器1の投光タイミングに重な
らないように1台目の他器からの干渉光がterm4に位置
するように投光タイミングを制御する第3のずらしパタ
ーンを実行する。
【0040】また、1台目及び2台目からの干渉光の間
隔が2term分よりも長い場合は(S209:YES)、
2台目の他器からの干渉光が第2のずらしパターンの実
行によりずれるにしても、自器1の投光タイミングと重
なることはないことから、1台目の他器からの干渉光が
term2に位置するように投光タイミングを制御する第4
のずらしパターンを実行する。
【0041】この場合、1台目及び2台目からの干渉光
の間隔が2term分よりも長い場合は第3のずらしパター
ンで制御するようにしてもよいが、それでは、必要とな
るterm数が増大し、投光周期が長くなってしまって応答
時間が長くなるという不具合を生じる。
【0042】一方、図13に示すように干渉監視期間に
おいて3台目の他器からの干渉光を検出した場合は(S
116:YES)、干渉光エラーであると判定して干渉
エラーを出力する(S118)。これは、本実施の形態
では、2台までの他器からの干渉光に対して干渉回避動
作を実行することができるものの、3台以上の他器から
の干渉光に対しては干渉回避動作を実行することができ
ないからである。この場合、全ての他器からの干渉光が
ずれる可能性の位置を全て予測し、その位置とならない
ように投光タイミングを制御することにより、3台以上
の他器からの干渉光に対して干渉回避動作を実行するこ
とが可能となる。
【0043】尚、図13及び図14に示すフローチャー
トでは、他器からの干渉光が投光タイミングの両側から
重なろうとした場合に投光タイミングの前側に位置する
干渉光を飛越すように投光タイミングをずらす第2のず
らしパターンに関する動作の説明は省略した。
【0044】このような実施の形態によれば、非投光期
間において他器からの干渉光を検出した場合は、互いの
干渉回避動作により干渉光がずれるにしても、自器の投
光タイミングと他器からの干渉光とが重ならないような
関係となるように自器の投光タイミングを制御するずら
しパターンを実行するようにしたので、他器の干渉回避
動作により他器からの干渉光が自器の投光タイミングに
重なってしまう虞がある従来例のものと違って、他器か
らの干渉光が自器の投光タイミングに重なってしまうこ
とを未然に防止することができる。
【0045】しかも、2台の他器からの干渉光が入光し
ている場合において、干渉光の間隔が、他器が第2のず
らしパターンを実行することにより干渉光が大きくずれ
る際のずれ量を上回っているときは、自器の投光タイミ
ングを1台目の干渉光の直前に位置するように制御する
第4のずらしパターンを実行するようにしたので、自器
の投光タイミングを他器の干渉光のずれ量よりも大きい
状態を維持するようにずらす第3のずらしパターンのみ
を実行する構成に比較して、投光周期が過度に長くなっ
てしまうことを防止することができる。
【0046】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
となく、次のように変形または拡張できる。投光タイミ
ングを干渉光を飛越してずらすパターンとしては、投光
タイミングの後側に位置する干渉光を飛越すようにして
もよい。本発明を、投光手段が複数の投光素子から構成
されていると共に、受光手段が複数の受光素子から構成
され、投光素子を順に発光させると共に、受光素子を順
に有効化させることにより投光手段と受光手段との間の
検出エリアに位置する物体を検出する多光軸光電センサ
に適用するようにしてもよい。この場合、上記実施の形
態における1回の投光タイミング(1スキャン)中に複
数の投光素子が発光するのに応じて受光手段は複数の受
光信号を受光するものの、それらの受光信号は1つの受
光信号として処理する。また、非投光期間における干渉
光の検出としては、干渉光検出タイミングにおいて全て
の受光素子からの受光信号の論理和に基づいて検出する
ことができる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の光電センサによれば、投光手段の投光タイミングを他
の光電センサからの干渉光からずらす変更手段は、投光
タイミングのずらし量及びずらし方向が規定されたずら
しパターンを複数有し、干渉光検出手段が検出した他の
光電センサからの干渉光が上記パターンのうちの何れか
のパターンでずれた場合であっても自己の投光タイミン
グと重ならないパターンを選択し、選択したずらしパタ
ーンで投光タイミングをずらすようにしたので、複数台
の他器からを干渉を受ける環境であっても、干渉光の影
響を確実に回避することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における電気的構成を概
略的に示すブロック図
【図2】1台の他器からの干渉光を受光する配置状態を
示す模式図
【図3】受光信号を示すタイミング図
【図4】2台の他器からの干渉光を受光する配置状態を
示す模式図
【図5】受光信号を示すタイミング図
【図6】2台の他器からの干渉光を受光し且つ1台の他
器は自器からの干渉光を受光しない配置状態を示す図
【図7】受光信号を示すタイミング図
【図8】他器からの干渉光が自器の投光タイミングに重
なる場合における受光信号を示すタイミング図
【図9】自器の投光タイミングが他器からの干渉光に重
なる場合における受光信号を示すタイミング図
【図10】他器からの干渉光が自器の投光タイミングに
重ならない場合における受光信号を示すタイミング図
【図11】2台の他器の投光タイミングが2term以下の
場合における受光信号を示すタイミング図
【図12】2台の他器の投光タイミングが2termを上回
る場合における受光信号を示すタイミング図
【図13】CPUのメイン動作を示すフローチャート
【図14】CPUの干渉回避動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1は光電センサ、2はCPU(制御手段、判断手段、干
渉光検出手段、変更手段、計数手段、報知手段)、3は
駆動回路、4は投光素子(投光手段)、5は受光素子
(受光手段)、6は受光回路、7はコンパレータであ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出エリアに向けて光を照射すべく所定
    のタイミングで投光動作を行う投光手段と、 この投光手段と対応して設けられ、前記検出エリアから
    の光を受光する受光手段と、 この受光手段からの受光信号を対応する前記投光手段の
    投光動作タイミングに同期させて有効化する制御手段
    と、 この制御手段により有効化された前記受光手段からの受
    光信号に基づいて前記検出エリアにおける遮光状態を判
    断する判断手段と、 前記投光手段の非投光期間における前記受光手段からの
    受光信号に基づいて他の光電センサからの干渉光を検出
    する干渉光検出手段と、 この干渉光検出手段が検出した他の光電センサからの干
    渉光が前記投光手段の投光タイミングに重なろうとした
    場合は前記投光手段の投光タイミングを他の光電センサ
    からの干渉光からずらす変更手段とを備えた光電センサ
    において、 前記変更手段は、前記投光タイミングのずらし量及びず
    らし方向が規定されたずらしパターンを複数有し、前記
    干渉光検出手段が検出した他の光電センサからの干渉光
    が上記何れのずらしパターンでずれた場合であっても自
    己の投光タイミングと重ならないずらしパターンを選択
    し、選択したずらしパターンで投光タイミングをずらす
    ことを特徴とする光電センサ。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、前記干渉光検出手段が
    検出した他の光電センサからの干渉光が前記投光手段の
    投光タイミングに重なろうとした場合は干渉光の接近方
    向と反対側に投光タイミングを小さくずらす第1のずら
    しパターンを実行し、他の光電センサからの干渉光が投
    光タイミングに両方向から同時に重なろうとした場合は
    一方の干渉光を飛越すように投光タイミングをずらす第
    2のずらしパターンを実行し、他の光電センサからの干
    渉光が前記第2のずらしパターンのずらし量を上回る所
    定量だけ投光タイミングから離れて位置した場合は上記
    所定量を維持するように投光タイミングをずらす第3の
    ずらしパターンを実行することを特徴とする請求項1記
    載の光電センサ。
  3. 【請求項3】 前記変更手段は、2台の光電センサから
    の干渉光に対して投光タイミングをずらす場合におい
    て、2台の光電センサからの干渉光の間隔が第2のずら
    しパターンのずらし量を上回っている場合は、干渉光が
    近い1台目の光電センサからの干渉光が第2のずらしパ
    ターンのずらし方向と反対側に隣接するように投光タイ
    ミングをずらす第4のずらしパターンを実行することを
    特徴とする請求項2記載の光電センサ。
  4. 【請求項4】 1回の非投光期間に前記干渉光検出手段
    が検出した他の光電センサからの干渉光の数を計数する
    計数手段と、 この計数手段の計数値が干渉回避可能数を上回った場合
    は干渉防止不可を報知する報知手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光電センサ。
  5. 【請求項5】 前記投光手段は、複数の投光素子を有
    し、それらの投光素子を順に発光させ、 前記受光手段は、複数の受光素子を有し、前記投光素子
    に対応する受光素子による受光を順に有効化させるよう
    に構成され、 前記投光手段の最初の投光素子が投光してから最後の投
    光素子が投光するまでを1回の投光タイミングとするこ
    とを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の光電セ
    ンサ。
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