JP2003194907A - 電波源の位置標定装置およびその位置標定方法 - Google Patents

電波源の位置標定装置およびその位置標定方法

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JP2003194907A JP2001399879A JP2001399879A JP2003194907A JP 2003194907 A JP2003194907 A JP 2003194907A JP 2001399879 A JP2001399879 A JP 2001399879A JP 2001399879 A JP2001399879 A JP 2001399879A JP 2003194907 A JP2003194907 A JP 2003194907A
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radio wave
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Hisakazu Maniwa
久和 真庭
Tetsuo Kirimoto
哲郎 桐本
Tomoyuki Aono
智之 青野
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波を比較することなく虚像を排除し、計測
精度の高い電波源の位置標定装置およびその位置標定方
法を得る。 【解決手段】 電波源から発信される電波を受信して第
1の仰角および第1の方位角を含む第1の受信方位を計
測する第1の方向探知局と、電波源から発信される電波
を受信して第2の仰角および第2の方位角を含む第2の
受信方位を計測する第2の方向探知局と、電波源存在範
囲を決定するSSL距離算出手段と、電波源存在範囲に
存在する電波源および第1および第2の方向探知局との
方位線の交点を算出して電波源の位置を判定する交点位
置算出手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、虚像を除去して
電波源の位置を判定する電波源の位置標定装置およびそ
の位置標定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電波源の位置標定装置は、複数の
方向探知局で電波を受信し、電波源と方向探知局とを結
ぶ方位線の交点を算出して電波源の候補とし(三角測
量)、電波源ではない交点(虚像)(図12参照)の排
除を行って電波源の位置を判定している。
【0003】例えば、従来の電波源の位置標定装置は、
方向探知局においてある周波数の電波を受信すると、同
一周波数の電波を複数の方位探知局で同時に受信し、そ
の電波の中から同一波形である電波について、各方位線
を組み合わせてその交点を電波源と判定することによ
り、虚像の排除を行っていた(図10、図11参照)。
【0004】また、SSL(Single Site
Location)法では、複数の方向探知局を用いず
に電波源の位置を判定することができる。
【0005】SSL法は、高周波帯域での電波が地球の
電離層に反射することを利用しており、図13のよう
に、水平方向の方位(方位角)と垂直方向の方位(仰
角)とを計測し、電波源と方向探知局との距離RTを算
出して、電波源の位置を判定する。
【0006】この電波源と方向探知局との距離RTは、
地球を球に近似した半径REと、電離層の高度H(電離
層の高度はすべての場所において同一と仮定)と、仰角
ELとに基づいて、(1)式から算出することができる
(半径REと高度Hとは、電離層高度情報と呼ぶ)。
【0007】
【数1】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電波源の位置標
定装置は以上のように、虚像を排除するために、複数の
方向探知局で同期を採って(同一タイミングで)、同一
周波数の電波を受信し、その波形を比較するが、周波数
を急激に変動する電波源を計測する場合、その変動に位
置標定装置の動作が対応できないという問題点があっ
た。
【0009】また、電波が反射した位置での電離層の高
度を正確に計測することができないことと、仰角の計測
精度がアンテナ開口長に大きく依存しており、仰角方向
のアンテナ開口長を大きくとることが困難であって、そ
の計測精度が低いことから、SSL法での位置標定の精
度は低いという問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、電波を比較することなく虚像を
排除し、計測精度の高い電波源の位置標定装置およびそ
の位置標定方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電波源の
位置標定装置は、電波源から発信される電波を受信して
第1の仰角および第1の方位角を含む第1の受信方位を
計測する第1の方向探知局と、電波源から発信される電
波を受信して第2の仰角および第2の方位角を含む第2
の受信方位を計測する第2の方向探知局と、電波源の存
在範囲を決定するSSL距離算出手段と、電波源の位置
を判定する交点位置算出手段とを備え、第1の方向探知
局は、電波源から発信される電波を受信する第1のアン
テナと、第1のアンテナからの受信信号に基づいて第1
の受信方位を計測する第1の仰角・方位角探知手段とを
有し、第2の方向探知局は、電波源から発信される電波
を受信する第2のアンテナと、第2のアンテナからの受
信信号に基づいて第2の受信方位を計測する第2の仰角
・方位角探知手段とを有し、SSL距離算出手段は、第
1の仰角と、第1の仰角に含まれる誤差の標準偏差と、
電離層高度情報とに基づいて、電波源から第1の方向探
知局までの距離の第1の上限値および第1の下限値を算
出して第1の電波源存在範囲を決定し、第2の仰角と、
第2の仰角に含まれる誤差の標準偏差と、電離層高度情
報とに基づいて、電波源から第2の方向探知局までの距
離の第2の上限値および第2の下限値を算出して第2の
電波源存在範囲を決定し、交点位置算出手段は、第1お
よび第2の方位角と第1および第2の方向探知局の位置
とに基づいて、第1の方向探知局と電波源とを結ぶ第1
の方位線と、第2の方向探知局と電波源とを結ぶ第2の
方位線との交点を算出し、交点のうち、第1および第2
の電波源存在範囲に存在する交点に基づいて、電波源の
位置を判定するものである。
【0012】また、この発明に係る電波源の位置標定装
置の第1の仰角・方位角探知手段は、第1の受信方位を
計測する第1の仰角・方位角計測手段と、第1の受信方
位を電波源毎の集合に分類する第1の分類手段と、集合
毎に第1の受信方位の平均値および第1の仰角の平均値
に含まれる誤差の標準偏差を算出する第1の平均・標準
偏差算出手段とを含み、第2の仰角・方位角探知手段
は、第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測
手段と、第2の受信方位を電波源毎の集合に分類する第
2の分類手段と、集合毎に第2の受信方位の平均値およ
び第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出
する第2の平均・標準偏差算出手段とを含み、SSL距
離算出手段は、第1および第2の仰角の平均値と、第1
および第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差
と、電離層高度情報とに基づいて第1および第2の電波
源存在範囲を決定し、交点位置算出手段は、第1および
第2の方位角の平均値を用いて交点を算出するものであ
る。
【0013】また、この発明に係る電波源の位置標定装
置の第1の仰角・方位角探知手段は、第1の受信方位を
計測する第1の仰角・方位角計測手段と、第1の受信方
位を電波源毎の集合に分類する第1の分類手段と、集合
毎に第1の受信方位の平均値および第1の仰角の標準偏
差を算出する第1の第2平均・標準偏差算出手段と第1
の分類手段での誤分類を判定し、誤分類の集合において
第1の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出す
る第1の誤分類検出手段とを備え、第2の仰角・方位角
探知手段は、第2の受信方位を計測する第2の仰角・方
位角計測手段と、第2の受信方位を電波源毎の集合に分
類する第2の分類手段と、集合毎に第2の受信方位の平
均値および第2の仰角の標準偏差を算出する第2の第2
平均・標準偏差算出手段と、第2の分類手段での誤分類
を判定し、誤分類の集合において第2の仰角の平均値に
含まれる誤差の標準偏差を算出する第2の誤分類検出手
段とを備え、SSL距離算出手段は、第1および第2の
仰角の平均値と、第1および第2の仰角の標準偏差と、
第1および第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏
差と、電離層高度情報とに基づいて、第1および第2の
電波源存在範囲を決定し、交点位置算出手段は、第1お
よび第2の方位角の平均値を用いて交点を算出するもの
である。
【0014】また、この発明に係る電波源の位置標定装
置の第1の仰角・方位角探知手段は、第1の受信方位を
計測する第1の仰角・方位角計測手段と、第1の受信方
位を電波源毎の集合に分類する第1の分類手段と、集合
毎に第1の受信方位の平均値および第1の仰角の標準偏
差を算出する第1の第2平均・標準偏差算出手段と、第
1の仰角のばらつきに基づいて、集合における第1の仰
角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出する第1の
ばらつき量推定手段とを備え、第2の仰角・方位角探知
手段は、第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角
計測手段と、第2の受信方位を電波源毎の集合に分類す
る第2の分類手段と、集合毎に第2の受信方位の平均値
および第2の仰角の標準偏差を算出する第2の第2平均
・標準偏差算出手段と、第2の仰角のばらつきに基づい
て、集合における第2の仰角の平均値に含まれる誤差の
標準偏差を算出する第2のばらつき量推定手段とを備
え、SSL距離算出手段は、第1および第2の仰角の平
均値と、第1および第2の仰角の標準偏差と、第1およ
び第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差と、電
離層高度情報とに基づいて第1および第2の電波源存在
範囲を決定し、交点位置算出手段は、第1および第2の
方位角の平均値を用いて交点を算出するものである。
【0015】また、この発明に係る電波源の位置標定方
法は、電波源から発信される電波を受信して第1の仰角
および第1の方位角を含む第1の受信方位を計測する第
1の方向探知ステップと、電波源から発信される電波を
受信して第2の仰角および第2の方位角を含む第2の受
信方位を計測する第2の方向探知ステップと、電波源の
存在範囲を決定するSSL距離算出ステップと、電波源
の位置を判定する交点位置算出ステップとを備え、第1
の方向探知ステップは、電波源から発信される電波を受
信する第1の受信ステップと、第1の受信ステップから
の受信信号に基づいて第1の受信方位を計測する第1の
仰角・方位角探知ステップとを有し、第2の方向探知ス
テップは、電波源から発信される電波を受信する第2の
受信ステップと、第2の受信ステップからの受信信号に
基づいて第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角
探知ステップとを有し、SSL距離算出ステップは、第
1の仰角と、第1の仰角に含まれる誤差の標準偏差と、
電離層高度情報とに基づいて、電波源から第1の方向探
知局までの距離の第1の上限値および第1の下限値を算
出して第1の電波源存在範囲を決定し、第2の仰角と、
第2の仰角に含まれる誤差の標準偏差と、電離層高度情
報とに基づいて、電波源から第2の方向探知局までの距
離の第2の上限値および第2の下限値を算出して第2の
電波源存在範囲を決定し、交点位置算出ステップは、第
1および第2の方位角と第1および第2の方向探知局の
位置とに基づいて、第1の方向探知局と電波源とを結ぶ
第1の方位線と、第2の方向探知局と電波源とを結ぶ第
2の方位線との交点を算出し、交点のうち、第1および
第2の電波源存在範囲に存在する交点に基づいて、電波
源の位置を判定するものである。
【0016】また、この発明に係る電波源の位置標定方
法の第1の仰角・方位角探知ステップは、第1の受信方
位を計測する第1の仰角・方位角計測ステップと、第1
の受信方位を電波源毎の集合に分類する第1の分類ステ
ップと、集合毎に第1の受信方位の平均値および第1の
仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出する第1
の平均・標準偏差算出ステップとを含み、第2の仰角・
方位角探知ステップは、第2の受信方位を計測する第2
の仰角・方位角計測ステップと、第2の受信方位を電波
源毎の集合に分類する第2の分類ステップと、集合毎に
第2の受信方位の平均値および第2の仰角の平均値に含
まれる誤差の標準偏差を算出する第2の平均・標準偏差
算出ステップとを含み、SSL距離算出ステップは、第
1および第2の仰角の平均値と、第1および第2の仰角
の平均値に含まれる誤差の標準偏差と、電離層高度情報
とに基づいて第1および第2の電波源存在範囲を決定
し、交点位置算出ステップは、第1および第2の方位角
の平均値を用いて交点を算出するものである。
【0017】また、この発明に係る電波源の位置標定方
法の第1の仰角・方位角探知ステップは、第1の受信方
位を計測する第1の仰角・方位角計測ステップと、第1
の受信方位を電波源毎の集合に分類する第1の分類ステ
ップと、集合毎に第1の受信方位の平均値および第1の
仰角の標準偏差を算出する第1の第2平均・標準偏差算
出ステップと、第1の分類ステップでの誤分類を判定
し、誤分類の集合において第1の仰角の平均値に含まれ
る誤差の標準偏差を算出する第1の誤分類検出ステップ
とを備え、第2の仰角・方位角探知ステップは、第2の
受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測ステップ
と、第2の受信方位を電波源毎の集合に分類する第2の
分類ステップと、集合毎に第2の受信方位の平均値およ
び第2の仰角の標準偏差を算出する第2の第2平均・標
準偏差算出ステップと、第2の分類ステップでの誤分類
を判定し、誤分類の集合において第2の仰角の平均値に
含まれる誤差の標準偏差を算出する第2の誤分類検出ス
テップとを備え、SSL距離算出ステップは、第1およ
び第2の仰角の平均値と、第1および第2の仰角の標準
偏差と、第1および第2の仰角の平均値に含まれる誤差
の標準偏差と、電離層高度情報とに基づいて、第1およ
び第2の電波源存在範囲を決定し、交点位置算出ステッ
プは、第1および第2の方位角の平均値を用いて交点を
算出するものである。
【0018】さらに、この発明に係る電波源の位置標定
方法の第1の仰角・方位角探知ステップは、第1の受信
方位を計測する第1の仰角・方位角計測ステップと、第
1の受信方位を電波源毎の集合に分類する第1の分類ス
テップと、集合毎に第1の受信方位の平均値および第1
の仰角の標準偏差を算出する第1の第2平均・標準偏差
算出ステップと、第1の仰角のばらつきに基づいて、集
合における第1の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏
差を算出する第1のばらつき量推定ステップとを備え、
第2の仰角・方位角探知ステップは、第2の受信方位を
計測する第2の仰角・方位角計測ステップと、第2の受
信方位を電波源毎の集合に分類する第2の分類ステップ
と、集合毎に第2の受信方位の平均値および第2の仰角
の標準偏差を算出する第2の第2平均・標準偏差算出ス
テップと、第2の仰角のばらつきに基づいて、集合にお
ける第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算
出する第2のばらつき量推定ステップとを備え、SSL
距離算出ステップは、第1および第2の仰角の平均値
と、第1および第2の仰角の標準偏差と、第1および第
2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差と、電離層
高度情報とに基づいて第1および第2の電波源存在範囲
を決定し、交点位置算出ステップは、第1および第2の
方位角の平均値を用いて交点を算出するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック構
成図である。
【0020】図1において、電波源の位置標定装置は、
電波を受信するアンテナ11と、仰角、方位角を計測す
る仰角・方位角探知手段12と、電離層高度情報を入力
して電波源および方向探知局(アンテナ11と仰角・方
位角探知手段12)の間の距離を算出するSSL距離算
出手段13と、方位線の交点を算出する交点位置算出手
段14とを備えている。
【0021】次に、この発明の実施の形態1による動作
について説明する。図2はこの発明の実施の形態1によ
る動作を示すフローチャートである。図3はこの発明の
実施の形態1による動作を説明する説明図である。
【0022】図1および図2において、まず、各方向探
知局に設置されたそれぞれのアンテナ11は、ある周波
数帯域が設定されると、所定時間間隔において受信する
周波数を切り替えながら、設定した周波数帯域内の電波
を受信する。
【0023】なお、一つの周波数を設定して、その周波
数の電波だけを受信してもよい。
【0024】仰角・方位角探知手段12は、受信された
電波が入力され、その周波数を検出し、電波の受信方位
(方位角と仰角)を計測する。
【0025】そして、各受信方位の仰角に含まれる誤差
の標準偏差σINを算出して、各方向探知局で計測され
た複数の受信方位と、各方向探知局の位置とともに出力
する(ステップS201)。
【0026】なお、仰角に含まれる誤差の標準偏差σI
Nは、あらかじめ設定された仰角の計測誤差の標準偏差
σに基づいて算出される。
【0027】続いて、SSL距離算出手段13は、仰角
・方位角探知手段12から出力された仰角と、電離層高
度情報とに基づいて、(1)式を用いて電波源と方向検
知局との間の距離RTを算出する。
【0028】SSL距離算出手段13で算出される距離
RTは、仰角ELに含まれる誤差の標準偏差σINを考
慮して算出される。したがって、距離RTは、仰角EL
が上限値(EL+KσIN)から下限値(EL−KσI
N)までの範囲内であるとして算出されるので、この距
離範囲内(電波源存在範囲内)に電波源が存在すると考
えられる(Kは所定値)(ステップS202)。
【0029】交点位置算出手段14は、まず、それぞれ
の仰角・方位角探知手段12で計測された方位角と、方
向探知局の位置とに基づいて、電波源および方向探知局
を結ぶ方位線の交点を算出する(ステップS203)。
【0030】続いて、算出された方位線の交点と、SS
L距離算出手段13で算出された電波源存在範囲とを比
較して、交点が電波源存在範囲内に存在するか否かを判
定する。
【0031】比較の結果、交点が電波源存在範囲内に存
在する場合、交点は電波源と判定し、電波源存在範囲内
に存在しない場合、交点は虚像と判定する。
【0032】以上のように、電波源存在範囲を算出して
虚像を排除する(ステップS204)。
【0033】例えば、図3において、方向探知局1、2
において、ある周波数の電波を受信し、計測された受信
方位に基づいた方位線(計測結果1〜計測結果4)の交
点1〜交点4のうち、電波源存在範囲内に存在する交点
1および交点4を電波源と判定し、交点2および交点3
は虚像と判定する。
【0034】なお、交点3の場合、一方の方向探知局1
での計測では範囲内に位置しているが、他方の方向探知
局2での計測では範囲外に位置しているため虚像と判定
する。
【0035】この結果からわかるように、方向探知局1
による計測結果1の方位線と、方向探知局2による計測
結果3の方位線とは、交点1の電波源からの電波を受信
することによって算出されたものであり、方向探知局1
による計測結果2の方位線と方向探知局2による計測結
果4の方位線とは、交点4の電波源からの電波を受信す
ることによって算出されたものであると判定される。
【0036】以上のように、複数の方向探知局でそれぞ
れある周波数帯域の電波を受信し、その電波の受信方位
を計測して得た方位線の交点と、仰角およびそれに含ま
れる誤差の標準偏差σINから算出された電波源存在範
囲とに基づいて、虚像を排除し、電波源を標定(判定)
する。
【0037】このように、複数の方向探知局で同期を採
って同一周波数を計測する必要がなく、さらに、三角測
量のように高い計測精度を有することができる。
【0038】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、仰角の実測値を用いて電波源存在範囲を算出した
が、同一の電波源から受信した電波の仰角の平均値を算
出して電波源存在範囲を算出してもよい。
【0039】図4は、この発明の実施の形態2を示すブ
ロック構成図である。図4において、前述(図1参照)
と同様のものについては、同一符号または符号の後に
「A」を付す。
【0040】図4において、仰角・方位角探知手段12
Aは、仰角・方位角計測手段121と、分類手段122
と、平均・標準偏差算出手段123とを備えている。
【0041】次に、この発明の実施の形態2による動作
について説明する。
【0042】仰角・方位角計測手段121は、アンテナ
11から受信された電波が入力されると、その周波数を
検出し、その受信方位(仰角と方位角)を計測する。
【0043】なお、複数の受信方位で同一周波数の電波
が受信可能であれば、それぞれの受信方位を計測する。
【0044】分類手段122は、仰角と方位角とが対と
なる受信方位を所定時間の間蓄積する。所定時間が経過
すると、蓄積された受信方位を電波源毎に分類する。
【0045】分類手段122での分類は、同一の電波源
からの電波を同一アンテナで受信した受信方位は類似し
ていることを利用して、受信方位を電波源毎に分類する
ことができる。
【0046】この分類方法は、分類の集合数(電波源の
数)を所定数だけ仮定して、クラスタリングアルゴリズ
ム(例えば、Kmeans法やEM法など)により分類
を所定数分だけ行い、各集合数での分類結果を分類結果
の候補とする。
【0047】続いて、所定の指標(例えば、AICやM
DLなど)を用いて各分類結果の候補と比較し、各分類
結果の候補の中から最も正しいと考えられるものを最終
的な分類結果としている。
【0048】また、他にも、計測誤差の大きさから、各
分類集合において仰角・方位角のばらつきの大きさを仮
定してクラスタリングする方法なども用いてもよい。
【0049】続いて、平均・標準偏差算出手段123
は、分類手段122で分類された各電波源の集合におい
て、受信方位(仰角、方位角)の平均値を算出する。
【0050】例えば、同一の電波源からの電波をN回計
測(受信)し、その受信方位の平均値を算出した場合、
仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差σmと、計測値
に含まれる計測誤差の標準偏差σとの関係は、以下の
(2)式の関係となる。
【0051】この関係を用いて、計測誤差の標準偏差σ
から平均値に含まれる誤差の標準偏差σmを算出する。
【0052】
【数2】
【0053】以上のように算出された各集合(各電波
源)における受信方位の平均値を電波源からの電波の受
信方位と見なし、仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏
差σmを仰角に含まれる誤差の標準偏差σINと見な
す。
【0054】SSL距離算出手段13および交点位置算
出手段14は、電離層高度情報と、各集合(各電波源)
における受信方位の平均値と、仰角の平均値に含まれる
誤差の標準偏差σmとに基づいて電波源存在範囲および
方位線の交点を算出し、電波源の位置を判定する。
【0055】このように、同じ電波源を計測した計測結
果の平均値を用いて電波源の位置を判定するので、仰角
に含まれる誤差(計測誤差)を抑圧し(小さくし)、電
波源存在範囲を狭くすることができるので、虚像をより
確実に排除することができる。
【0056】実施の形態3.なお、上記実施の形態1、
2では、分類された集合の信憑性を判定していなかった
が、各集合の信憑性を判定して電波源判定精度を上げて
もよい。
【0057】図5は、この発明の実施の形態3を示すブ
ロック構成図である。図5において、前述(図1、図4
参照)と同様のものについては、同一符号または符号の
後に「B」を付す。
【0058】図5において、仰角・方位角探知手段12
Bは、仰角・方位角計測手段121と、分類手段122
と、第2平均・標準偏差算出手段124と、誤分類検出
手段125とを備えている。
【0059】次に、この発明の実施の形態3による動作
について説明する。
【0060】第2平均・標準偏差算出手段124は、分
類手段122で分類された各電波源の集合において、受
信方位(仰角、方位角)の平均値と、受信方位(仰角、
方位角)の標準偏差をそれぞれ算出する。
【0061】誤分類検出手段125は、第2平均・標準
偏差算出手段124で算出された各集合における仰角の
標準偏差と、仰角の計測誤差の標準偏差σとを比較し
て、受信方位が正しく分類されているか否かを判定す
る。
【0062】比較の結果、仰角の標準偏差が、計測誤差
の標準偏差σよりも大きい場合、この集合は、複数の電
波源を計測した受信方位を誤って集めた(分類した)集
合であると判定する。
【0063】また、仰角の標準偏差が、計測誤差の標準
偏差σ以下の場合、この集合の分類は正しいと判定す
る。
【0064】つまり、ある集合における仰角のばらつき
(仰角の標準偏差)が、あらかじめ設定された誤差のば
らつき(仰角の計測誤差の標準偏差σ)の範囲外である
場合は、分類の誤りと判定する。また、受信方位のばら
つきが誤差のばらつきの範囲内であれば、分類は正しい
と判定する。
【0065】また、仰角と計測誤差との標準偏差の比較
判定は、仰角の標準偏差が計測誤差の標準偏差σよりも
所定倍大きい場合に分類の誤りと判定してもよい。
【0066】また、計測誤差の標準偏差σが既知である
N個の受信方位(計測結果)から仰角の標準偏差を算出
した場合、その標準偏差がσNとなる確率密度分布p
(σN)を算出し、確率密度分布pから算出された確率
密度と閾値とを比較して、確率密度分布が閾値以下の場
合、分類の誤りと判定してもよい。
【0067】分類が正しいと判定された集合において
は、仰角の計測誤差の標準偏差σに基づいて、(2)式
により、仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差σmを
算出する。
【0068】また、分類の誤りと判定された集合におい
ては、受信方位を平均しても計測誤差を小さくすること
ができないので、仰角の標準偏差σを仰角の平均値に含
まれる誤差の標準偏差σmであると見なす。
【0069】以上のように算出された各集合(各電波
源)における受信方位の平均値を電波源からの電波の受
信方位と見なし、仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏
差σmを仰角に含まれる誤差の標準偏差σINと見な
す。
【0070】SSL距離算出手段13および交点位置算
出手段14は、各集合(各電波源)における受信方位の
平均値と、仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差σm
とに基づいて電波源存在範囲および方位線の交点を算出
して、電波源の位置を判定する。
【0071】複数の電波源の受信方位(計測結果)を誤
って分類された集合は、集合内で平均値を算出すること
によって計測誤差は小さくなり電波源存在範囲は狭くな
るが、電波源が異なるため、電波源存在範囲を狭くして
しまうと、電波源が範囲から外れてしまう。
【0072】したがって、複数の電波源の計測結果を誤
って分類された集合においては、仰角の平均値に含まれ
る誤差の標準偏差σmに基づいて電波源存在範囲を算出
せずに、仰角の標準偏差に基づいて電波源存在範囲を算
出することにより、広い電波源存在範囲を算出して電波
源が範囲から外れてしまうことの無いようにする。
【0073】また、正しく分類された集合は、仰角の平
均値に含まれる誤差の標準偏差σmに基づいて電波源存
在範囲を算出し、電波源存在範囲を狭くする。
【0074】このように、電波源の分類を誤った場合に
は電波源存在範囲を広くすることにより、誤って電波源
を虚像と判定することを防ぐことができる(図6参
照)。
【0075】実施の形態4.なお、上記実施の形態1〜
3では、仰角ばらつき量を用いていなかったが、仰角ば
らつき量を用いて電波源判定精度を上げてもよい。
【0076】図7は、この発明の実施の形態4を示すブ
ロック構成図である。図7において、前述(図1、図
4、図5参照)と同様のものについては、同一符号また
は符号の後に「C」を付す。
【0077】図7において、仰角・方位角探知手段12
Cは、仰角・方位角計測手段121と、分類手段122
と、第2平均・標準偏差算出手段124と、ばらつき量
算出手段126とを備えている。
【0078】次に、この発明の実施の形態4による動作
について説明する。
【0079】例えば、図8において、M個の電波源を計
測し、分類手段122で正しく分類されたとすると、そ
れぞれの電波源の集合に点在する仰角は、真の仰角が最
も高頻度となるように分布される。
【0080】一方、図9において、M個の電波源が誤っ
て同一の集合に分類したとすると、M個の集合に分類さ
れるべき真の仰角が、同一集合中に存在することとなる
ので、それぞれの電波源の仰角の分布が重なり、電波源
の分布が広くなる。
【0081】同一電波源から電波を受信する頻度は、各
電波源によって異なる可能性があるので、それぞれの受
信頻度を重みとして仰角のばらつき(標準偏差)を算出
した場合、この仰角のばらつきを仰角ばらつき量(各電
波源のばらつき)σEと呼ぶ。
【0082】例えば、m個(1≦m≦M)の電波源の仰
角を一つの集合に分類し、電波源mの真の仰角をθm、
集合に含まれる電波源mの仰角の受信の割合(頻度)を
Pmとすると、仰角ばらつき量は(3)式のように定義
される。
【0083】
【数3】
【0084】ばらつき量算出手段126は、分類手段1
22において分類された各集合における仰角の標準偏差
σg(第2平均・標準偏差124で算出された各電波源
毎の仰角の標準偏差)と、仰角の計測誤差の標準偏差σ
とから、(4)式に基づいて仰角ばらつき量σEを算出
(推定)する。
【0085】ただし、各集合における仰角の標準偏差σ
gが仰角の計測誤差の標準偏差σよりも小さい場合(す
なわち、各集合における仰角の標準偏差σg<仰角の計
測誤差の標準偏差σ)、仰角ばらつき量σEは零とする
(σE=0)。
【0086】
【数4】
【0087】続いて、(4)式に基づいて算出(推定)
された仰角ばらつき量σEと、仰角の平均値に含まれる
標準偏差σmと、仰角の計測誤差の標準偏差σとに基づ
いて、(5)式または(6)式により仰角の平均値に含
まれる誤差の標準偏差σmを算出する。
【0088】
【数5】
【0089】以上のように算出された各集合(各電波
源)における受信方位の平均値を電波源からの電波の受
信方位と見なし、仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏
差σmを仰角に含まれる誤差の標準偏差σINと見な
す。
【0090】SSL距離算出手段13および交点位置算
出手段14は、各集合(各電波源)における受信方位の
平均値と、仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差σm
とに基づいて電波源存在範囲および方位線の交点を算出
して、電波源の位置を判定する。
【0091】このように、複数の電波源の計測結果を誤
って分類した集合は、平均値を算出することにより計測
誤差を小さくできても、仰角ばらつき量は小さくするこ
とができず、それぞれ異なる位置に存在する電波源を検
出するので、電波源の判定に用いる電波源存在範囲を広
くする必要がある。
【0092】この場合、仰角ばらつき量を推定すること
により、複数の電波源が広い範囲にばらついている場合
には、広い電波源存在範囲を算出でき、狭い範囲にばら
ついている場合は、より狭い電波源存在範囲を算出する
ことができ、それぞれのばらつきに応じて電波源存在範
囲を調整することができる。
【0093】したがって、より適切な電波源存在範囲を
算出することができるので、広い電波源存在範囲によっ
て生じる虚像排除性能の劣化を抑制することができる。
【0094】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、電波
源から発信される電波を受信して第1の仰角および第1
の方位角を含む第1の受信方位を計測する第1の方向探
知局と、電波源から発信される電波を受信して第2の仰
角および第2の方位角を含む第2の受信方位を計測する
第2の方向探知局と、電波源の存在範囲を決定するSS
L距離算出手段と、電波源の位置を判定する交点位置算
出手段とを備え、第1の方向探知局は、電波源から発信
される電波を受信する第1のアンテナと、第1のアンテ
ナからの受信信号に基づいて第1の受信方位を計測する
第1の仰角・方位角探知手段とを有し、第2の方向探知
局は、電波源から発信される電波を受信する第2のアン
テナと、第2のアンテナからの受信信号に基づいて第2
の受信方位を計測する第2の仰角・方位角探知手段とを
有し、SSL距離算出手段は、第1の仰角と、第1の仰
角に含まれる誤差の標準偏差と、電離層高度情報とに基
づいて、電波源から第1の方向探知局までの距離の第1
の上限値および第1の下限値を算出して第1の電波源存
在範囲を決定し、第2の仰角と、第2の仰角に含まれる
誤差の標準偏差と、電離層高度情報とに基づいて、電波
源から第2の方向探知局までの距離の第2の上限値およ
び第2の下限値を算出して第2の電波源存在範囲を決定
し、交点位置算出手段は、第1および第2の方位角と第
1および第2の方向探知局の位置とに基づいて、第1の
方向探知局と電波源とを結ぶ第1の方位線と、第2の方
向探知局と電波源とを結ぶ第2の方位線との交点を算出
し、交点のうち、第1および第2の電波源存在範囲に存
在する交点に基づいて、電波源の位置を判定するので、
複数の方向探知局で同期を採って受信したり、電波を比
較する必要がなく、精度よく電波源の位置を判定するこ
とのできる電波源の位置標定装置が得られる効果があ
る。
【0095】また、この発明によれば、第1の仰角・方
位角探知手段は、第1の受信方位を計測する第1の仰角
・方位角計測手段と、第1の受信方位を電波源毎の集合
に分類する第1の分類手段と、集合毎に第1の受信方位
の平均値および第1の仰角の平均値に含まれる誤差の標
準偏差を算出する第1の平均・標準偏差算出手段とを含
み、第2の仰角・方位角探知手段は、第2の受信方位を
計測する第2の仰角・方位角計測手段と、第2の受信方
位を電波源毎の集合に分類する第2の分類手段と、集合
毎に第2の受信方位の平均値および第2の仰角の平均値
に含まれる誤差の標準偏差を算出する第2の平均・標準
偏差算出手段とを含み、SSL距離算出手段は、第1お
よび第2の仰角の平均値と、第1および第2の仰角の平
均値に含まれる誤差の標準偏差と、電離層高度情報とに
基づいて第1および第2の電波源存在範囲を決定し、交
点位置算出手段は、第1および第2の方位角の平均値を
用いて交点を算出するので、受信方位に含まれる誤差を
小さくすることができ、虚像を正確に排除することので
きる電波源の位置標定装置が得られる効果がある。
【0096】また、この発明によれば、第1の仰角・方
位角探知手段は、第1の受信方位を計測する第1の仰角
・方位角計測手段と、第1の受信方位を電波源毎の集合
に分類する第1の分類手段と、集合毎に第1の受信方位
の平均値および第1の仰角の標準偏差を算出する第1の
第2平均・標準偏差算出手段と、第1の分類手段での誤
分類を判定し、誤分類の集合において第1の仰角の平均
値に含まれる誤差の標準偏差を算出する第1の誤分類検
出手段とを備え、第2の仰角・方位角探知手段は、第2
の受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測手段と、
第2の受信方位を電波源毎の集合に分類する第2の分類
手段と、集合毎に第2の受信方位の平均値および第2の
仰角の標準偏差を算出する第2の第2平均・標準偏差算
出手段と、第2の分類手段での誤分類を判定し、誤分類
の集合において第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標
準偏差を算出する第2の誤分類検出手段とを備え、SS
L距離算出手段は、第1および第2の仰角の平均値と、
第1および第2の仰角の標準偏差と、第1および第2の
仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差と、電離層高度
情報とに基づいて、第1および第2の電波源存在範囲を
決定し、交点位置算出手段は、第1および第2の方位角
の平均値を用いて交点を算出するので、電波源存在範囲
を適切に設定することができ、虚像を正確に排除するこ
とのできる電波源の位置標定装置が得られる効果があ
る。
【0097】また、この発明によれば、第1の仰角・方
位角探知手段は、第1の受信方位を計測する第1の仰角
・方位角計測手段と、第1の受信方位を電波源毎の集合
に分類する第1の分類手段と、集合毎に第1の受信方位
の平均値および第1の仰角の標準偏差を算出する第1の
第2平均・標準偏差算出手段と、第1の仰角のばらつき
に基づいて、集合における第1の仰角の平均値に含まれ
る誤差の標準偏差を算出する第1のばらつき量推定手段
とを備え、第2の仰角・方位角探知手段は、第2の受信
方位を計測する第2の仰角・方位角計測手段と、第2の
受信方位を電波源毎の集合に分類する第2の分類手段
と、集合毎に第2の受信方位の平均値および第2の仰角
の標準偏差を算出する第2の第2平均・標準偏差算出手
段と、第2の仰角のばらつきに基づいて、集合における
第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出す
る第2のばらつき量推定手段とを備え、SSL距離算出
手段は、第1および第2の仰角の平均値と、第1および
第2の仰角の標準偏差と、第1および第2の仰角の平均
値に含まれる誤差の標準偏差と、電離層高度情報とに基
づいて第1および第2の電波源存在範囲を決定し、交点
位置算出手段は、第1および第2の方位角の平均値を用
いて交点を算出するので、電波源の分類が誤っていても
電波源のばらつきを考慮して電波源存在範囲を適切に設
定することができ、虚像を正確に排除することのできる
電波源の位置標定装置が得られる効果がある。
【0098】また、この発明によれば、電波源から発信
される電波を受信して第1の仰角および第1の方位角を
含む第1の受信方位を計測する第1の方向探知ステップ
と、電波源から発信される電波を受信して第2の仰角お
よび第2の方位角を含む第2の受信方位を計測する第2
の方向探知ステップと、電波源の存在範囲を決定するS
SL距離算出ステップと、電波源の位置を判定する交点
位置算出ステップとを備え、第1の方向探知ステップ
は、電波源から発信される電波を受信する第1の受信ス
テップと、第1の受信ステップからの受信信号に基づい
て第1の受信方位を計測する第1の仰角・方位角探知ス
テップとを有し、第2の方向探知ステップは、電波源か
ら発信される電波を受信する第2の受信ステップと、第
2の受信ステップからの受信信号に基づいて第2の受信
方位を計測する第2の仰角・方位角探知ステップとを有
し、SSL距離算出ステップは、第1の仰角と、第1の
仰角に含まれる誤差の標準偏差と、電離層高度情報とに
基づいて、電波源から第1の方向探知局までの距離の第
1の上限値および第1の下限値を算出して第1の電波源
存在範囲を決定し、第2の仰角と、第2の仰角に含まれ
る誤差の標準偏差と、電離層高度情報とに基づいて、電
波源から第2の方向探知局までの距離の第2の上限値お
よび第2の下限値を算出して第2の電波源存在範囲を決
定し、交点位置算出ステップは、第1および第2の方位
角と第1および第2の方向探知局の位置とに基づいて、
第1の方向探知局と電波源とを結ぶ第1の方位線と、第
2の方向探知局と電波源とを結ぶ第2の方位線との交点
を算出し、交点のうち、第1および第2の電波源存在範
囲に存在する交点に基づいて、電波源の位置を判定する
ので、複数の方向探知局で同期を採って受信したり、電
波を比較する必要がなく、精度よく電波源の位置を判定
することのできる電波源の位置標定方法が得られる効果
がある。
【0099】また、この発明によれば、第1の仰角・方
位角探知ステップは、第1の受信方位を計測する第1の
仰角・方位角計測ステップと、第1の受信方位を電波源
毎の集合に分類する第1の分類ステップと、集合毎に第
1の受信方位の平均値および第1の仰角の平均値に含ま
れる誤差の標準偏差を算出する第1の平均・標準偏差算
出ステップとを含み、第2の仰角・方位角探知ステップ
は、第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測
ステップと、第2の受信方位を電波源毎の集合に分類す
る第2の分類ステップと、集合毎に第2の受信方位の平
均値および第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏
差を算出する第2の平均・標準偏差算出ステップとを含
み、SSL距離算出ステップは、第1および第2の仰角
の平均値と、第1および第2の仰角の平均値に含まれる
誤差の標準偏差と、電離層高度情報とに基づいて第1お
よび第2の電波源存在範囲を決定し、交点位置算出ステ
ップは、第1および第2の方位角の平均値を用いて交点
を算出するので、受信方位に含まれる誤差を小さくする
ことができ、虚像を正確に排除することのできる電波源
の位置標定方法が得られる効果がある。
【0100】また、この発明によれば、第1の仰角・方
位角探知ステップは、第1の受信方位を計測する第1の
仰角・方位角計測ステップと、第1の受信方位を電波源
毎の集合に分類する第1の分類ステップと、集合毎に第
1の受信方位の平均値および第1の仰角の標準偏差を算
出する第1の第2平均・標準偏差算出ステップと、第1
の分類ステップでの誤分類を判定し、誤分類の集合にお
いて第1の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算
出する第1の誤分類検出ステップとを備え、第2の仰角
・方位角探知ステップは、第2の受信方位を計測する第
2の仰角・方位角計測ステップと、第2の受信方位を電
波源毎の集合に分類する第2の分類ステップと、集合毎
に第2の受信方位の平均値および第2の仰角の標準偏差
を算出する第2の第2平均・標準偏差算出ステップと、
第2の分類ステップでの誤分類を判定し、誤分類の集合
において第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差
を算出する第2の誤分類検出ステップとを備え、SSL
距離算出ステップは、第1および第2の仰角の平均値
と、第1および第2の仰角の標準偏差と、第1および第
2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差と、電離層
高度情報とに基づいて、第1および第2の電波源存在範
囲を決定し、交点位置算出ステップは、第1および第2
の方位角の平均値を用いて交点を算出するので、電波源
存在範囲を適切に設定することができ、虚像を正確に排
除することのできる電波源の位置標定方法が得られる効
果がある。
【0101】さらに、この発明によれば、第1の仰角・
方位角探知ステップは、第1の受信方位を計測する第1
の仰角・方位角計測ステップと、第1の受信方位を電波
源毎の集合に分類する第1の分類ステップと、集合毎に
第1の受信方位の平均値および第1の仰角の標準偏差を
算出する第1の第2平均・標準偏差算出ステップと、第
1の仰角のばらつきに基づいて、集合における第1の仰
角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出する第1の
ばらつき量推定ステップとを備え、第2の仰角・方位角
探知ステップは、第2の受信方位を計測する第2の仰角
・方位角計測ステップと、第2の受信方位を電波源毎の
集合に分類する第2の分類ステップと、集合毎に第2の
受信方位の平均値および第2の仰角の標準偏差を算出す
る第2の第2平均・標準偏差算出ステップと、第2の仰
角のばらつきに基づいて、集合における第2の仰角の平
均値に含まれる誤差の標準偏差を算出する第2のばらつ
き量推定ステップとを備え、SSL距離算出ステップ
は、第1および第2の仰角の平均値と、第1および第2
の仰角の標準偏差と、第1および第2の仰角の平均値に
含まれる誤差の標準偏差と、電離層高度情報とに基づい
て第1および第2の電波源存在範囲を決定し、交点位置
算出ステップは、第1および第2の方位角の平均値を用
いて交点を算出するので、電波源の分類が誤っていても
電波源のばらつきを考慮して電波源存在範囲を適切に設
定することができ、虚像を正確に排除することのできる
電波源の位置標定方法が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック構成
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による動作を説明す
る説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2を示すブロック構成
図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示すブロック構成
図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による動作を説明す
る説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態4を示すブロック構成
図である。
【図8】 この発明の実施の形態4の定義を説明する説
明図である。
【図9】 この発明の実施の形態4の定義を説明する説
明図である。
【図10】 従来の電波源の位置標定装置を示すブロッ
ク構成図である。
【図11】 従来の電波源の位置標定装置の動作を示す
フローチャートである。
【図12】 従来の電波源の位置標定装置の動作を説明
する説明図である。
【図13】 従来の電波源の位置標定装置の動作を説明
する説明図である。
【符号の説明】
1、11 アンテナ、12、12A、12B、12C
仰角・方位角探知手段、13 SSL距離算出手段、1
4 交点位置算出手段、121 仰角・方位角計測手
段、122 分類手段、123 平均・標準偏差算出手
段、124 第2平均・標準偏差算出手段、125 誤
分類検出手段、126 ばらつき量算出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青野 智之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J062 AA09 CC14 EE02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波源から発信される電波を受信して第
    1の仰角および第1の方位角を含む第1の受信方位を計
    測する第1の方向探知局と、 前記電波源から発信される電波を受信して第2の仰角お
    よび第2の方位角を含む第2の受信方位を計測する第2
    の方向探知局と、 前記電波源の存在範囲を決定するSSL距離算出手段
    と、 前記電波源の位置を判定する交点位置算出手段とを備
    え、 前記第1の方向探知局は、 前記電波源から発信される電波を受信する第1のアンテ
    ナと、 前記第1のアンテナからの受信信号に基づいて前記第1
    の受信方位を計測する第1の仰角・方位角探知手段とを
    有し、 前記第2の方向探知局は、 前記電波源から発信される電波を受信する第2のアンテ
    ナと、 前記第2のアンテナからの受信信号に基づいて前記第2
    の受信方位を計測する第2の仰角・方位角探知手段とを
    有し、 前記SSL距離算出手段は、 前記第1の仰角と、前記第1の仰角に含まれる誤差の標
    準偏差と、電離層高度情報とに基づいて、前記電波源か
    ら前記第1の方向探知局までの距離の第1の上限値およ
    び第1の下限値を算出して第1の電波源存在範囲を決定
    し、 前記第2の仰角と、前記第2の仰角に含まれる誤差の標
    準偏差と、前記電離層高度情報とに基づいて、前記電波
    源から前記第2の方向探知局までの距離の第2の上限値
    および第2の下限値を算出して第2の電波源存在範囲を
    決定し、 前記交点位置算出手段は、 前記第1および第2の方位角と前記第1および第2の方
    向探知局の位置とに基づいて、前記第1の方向探知局と
    前記電波源とを結ぶ第1の方位線と、前記第2の方向探
    知局と前記電波源とを結ぶ第2の方位線との交点を算出
    し、 前記交点のうち、前記第1および第2の電波源存在範囲
    に存在する交点に基づいて、前記電波源の位置を判定す
    ることを特徴とする電波源の位置標定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の仰角・方位角探知手段は、 前記第1の受信方位を計測する第1の仰角・方位角計測
    手段と、 前記第1の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    1の分類手段と、 前記集合毎に前記第1の受信方位の平均値および前記第
    1の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出する
    第1の平均・標準偏差算出手段とを含み、 前記第2の仰角・方位角探知手段は、 前記第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測
    手段と、 前記第2の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    2の分類手段と、 前記集合毎に前記第2の受信方位の平均値および前記第
    2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出する
    第2の平均・標準偏差算出手段とを含み、 前記SSL距離算出手段は、前記第1および第2の仰角
    の平均値と、前記第1および第2の仰角の平均値に含ま
    れる誤差の標準偏差と、前記電離層高度情報とに基づい
    て前記第1および第2の電波源存在範囲を決定し、 前記交点位置算出手段は、前記第1および第2の方位角
    の平均値を用いて前記交点を算出することを特徴とする
    請求項1に記載の電波源の位置標定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の仰角・方位角探知手段は、 前記第1の受信方位を計測する第1の仰角・方位角計測
    手段と、 前記第1の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    1の分類手段と、 前記集合毎に前記第1の受信方位の平均値および前記第
    1の仰角の標準偏差を算出する第1の第2平均・標準偏
    差算出手段と、 前記第1の分類手段での誤分類を判定し、前記誤分類の
    集合において前記第1の仰角の平均値に含まれる誤差の
    標準偏差を算出する第1の誤分類検出手段とを備え、 前記第2の仰角・方位角探知手段は、 前記第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測
    手段と、 前記第2の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    2の分類手段と、 前記集合毎に前記第2の受信方位の平均値および前記第
    2の仰角の標準偏差を算出する第2の第2平均・標準偏
    差算出手段と、 前記第2の分類手段での誤分類を判定し、前記誤分類の
    集合において前記第2の仰角の平均値に含まれる誤差の
    標準偏差を算出する第2の誤分類検出手段とを備え、 前記SSL距離算出手段は、前記第1および第2の仰角
    の平均値と、前記第1および第2の仰角の標準偏差と、
    前記第1および第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標
    準偏差と、前記電離層高度情報とに基づいて、前記第1
    および第2の電波源存在範囲を決定し、 前記交点位置算出手段は、前記第1および第2の方位角
    の平均値を用いて前記交点を算出することを特徴とする
    請求項1に記載の電波源の位置標定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の仰角・方位角探知手段は、 前記第1の受信方位を計測する第1の仰角・方位角計測
    手段と、 前記第1の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    1の分類手段と、 前記集合毎に前記第1の受信方位の平均値および前記第
    1の仰角の標準偏差を算出する第1の第2平均・標準偏
    差算出手段と、 前記第1の仰角のばらつきに基づいて、前記集合におけ
    る前記第1の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を
    算出する第1のばらつき量推定手段とを備え、 前記第2の仰角・方位角探知手段は、 前記第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測
    手段と、 前記第2の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    2の分類手段と、 前記集合毎に前記第2の受信方位の平均値および前記第
    2の仰角の標準偏差を算出する第2の第2平均・標準偏
    差算出手段と、 前記第2の仰角のばらつきに基づいて、前記集合におけ
    る前記第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を
    算出する第2のばらつき量推定手段とを備え、 前記SSL距離算出手段は、前記第1および第2の仰角
    の平均値と、前記第1および第2の仰角の標準偏差と、
    前記第1および第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標
    準偏差と、前記電離層高度情報とに基づいて前記第1お
    よび第2の電波源存在範囲を決定し、 前記交点位置算出手段は、前記第1および第2の方位角
    の平均値を用いて前記交点を算出することを特徴とする
    請求項1に記載の電波源の位置標定装置。
  5. 【請求項5】 電波源から発信される電波を受信して第
    1の仰角および第1の方位角を含む第1の受信方位を計
    測する第1の方向探知ステップと、 前記電波源から発信される電波を受信して第2の仰角お
    よび第2の方位角を含む第2の受信方位を計測する第2
    の方向探知ステップと、 前記電波源の存在範囲を決定するSSL距離算出ステッ
    プと、 前記電波源の位置を判定する交点位置算出ステップとを
    備え、 前記第1の方向探知ステップは、 前記電波源から発信される電波を受信する第1の受信ス
    テップと、 前記第1の受信ステップからの受信信号に基づいて前記
    第1の受信方位を計測する第1の仰角・方位角探知ステ
    ップとを有し、 前記第2の方向探知ステップは、 前記電波源から発信される電波を受信する第2の受信ス
    テップと、 前記第2の受信ステップからの受信信号に基づいて前記
    第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角探知ステ
    ップとを有し、 前記SSL距離算出ステップは、 前記第1の仰角と、前記第1の仰角に含まれる誤差の標
    準偏差と、電離層高度情報とに基づいて、前記電波源か
    ら第1の方向探知局までの距離の第1の上限値および第
    1の下限値を算出して第1の電波源存在範囲を決定し、 前記第2の仰角と、前記第2の仰角に含まれる誤差の標
    準偏差と、前記電離層高度情報とに基づいて、前記電波
    源から第2の方向探知局までの距離の第2の上限値およ
    び第2の下限値を算出して第2の電波源存在範囲を決定
    し、 前記交点位置算出ステップは、 前記第1および第2の方位角と前記第1および第2の方
    向探知局の位置とに基づいて、前記第1の方向探知局と
    前記電波源とを結ぶ第1の方位線と、前記第2の方向探
    知局と前記電波源とを結ぶ第2の方位線との交点を算出
    し、 前記交点のうち、前記第1および第2の電波源存在範囲
    に存在する交点に基づいて、前記電波源の位置を判定す
    ることを特徴とする電波源の位置標定方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の仰角・方位角探知ステップ
    は、 前記第1の受信方位を計測する第1の仰角・方位角計測
    ステップと、 前記第1の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    1の分類ステップと、 前記集合毎に前記第1の受信方位の平均値および前記第
    1の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出する
    第1の平均・標準偏差算出ステップとを含み、 前記第2の仰角・方位角探知ステップは、 前記第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測
    ステップと、 前記第2の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    2の分類ステップと、 前記集合毎に前記第2の受信方位の平均値および前記第
    2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を算出する
    第2の平均・標準偏差算出ステップとを含み、 前記SSL距離算出ステップは、前記第1および第2の
    仰角の平均値と、前記第1および第2の仰角の平均値に
    含まれる誤差の標準偏差と、前記電離層高度情報とに基
    づいて前記第1および第2の電波源存在範囲を決定し、 前記交点位置算出ステップは、前記第1および第2の方
    位角の平均値を用いて前記交点を算出することを特徴と
    する請求項5に記載の電波源の位置標定方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の仰角・方位角探知ステップ
    は、 前記第1の受信方位を計測する第1の仰角・方位角計測
    ステップと、 前記第1の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    1の分類ステップと、 前記集合毎に前記第1の受信方位の平均値および前記第
    1の仰角の標準偏差を算出する第1の第2平均・標準偏
    差算出ステップと、 前記第1の分類ステップでの誤分類を判定し、前記誤分
    類の集合において前記第1の仰角の平均値に含まれる誤
    差の標準偏差を算出する第1の誤分類検出ステップとを
    備え、 前記第2の仰角・方位角探知ステップは、 前記第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測
    ステップと、 前記第2の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    2の分類ステップと、 前記集合毎に前記第2の受信方位の平均値および前記第
    2の仰角の標準偏差を算出する第2の第2平均・標準偏
    差算出ステップと、 前記第2の分類ステップでの誤分類を判定し、前記誤分
    類の集合において前記第2の仰角の平均値に含まれる誤
    差の標準偏差を算出する第2の誤分類検出ステップとを
    備え、 前記SSL距離算出ステップは、前記第1および第2の
    仰角の平均値と、前記第1および第2の仰角の標準偏差
    と、前記第1および第2の仰角の平均値に含まれる誤差
    の標準偏差と、前記電離層高度情報とに基づいて、前記
    第1および第2の電波源存在範囲を決定し、 前記交点位置算出ステップは、前記第1および第2の方
    位角の平均値を用いて前記交点を算出することを特徴と
    する請求項5に記載の電波源の位置標定方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の仰角・方位角探知ステップ
    は、 前記第1の受信方位を計測する第1の仰角・方位角計測
    ステップと、 前記第1の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    1の分類ステップと、 前記集合毎に前記第1の受信方位の平均値および前記第
    1の仰角の標準偏差を算出する第1の第2平均・標準偏
    差算出ステップと、 前記第1の仰角のばらつきに基づいて、前記集合におけ
    る前記第1の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を
    算出する第1のばらつき量推定ステップとを備え、 前記第2の仰角・方位角探知ステップは、 前記第2の受信方位を計測する第2の仰角・方位角計測
    ステップと、 前記第2の受信方位を前記電波源毎の集合に分類する第
    2の分類ステップと、 前記集合毎に前記第2の受信方位の平均値および前記第
    2の仰角の標準偏差を算出する第2の第2平均・標準偏
    差算出ステップと、 前記第2の仰角のばらつきに基づいて、前記集合におけ
    る前記第2の仰角の平均値に含まれる誤差の標準偏差を
    算出する第2のばらつき量推定ステップとを備え、 前記SSL距離算出ステップは、前記第1および第2の
    仰角の平均値と、前記第1および第2の仰角の標準偏差
    と、前記第1および第2の仰角の平均値に含まれる誤差
    の標準偏差と、前記電離層高度情報とに基づいて前記第
    1および第2の電波源存在範囲を決定し、 前記交点位置算出ステップは、前記第1および第2の方
    位角の平均値を用いて前記交点を算出することを特徴と
    する請求項5に記載の電波源の位置標定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7142871B2 (en) 2002-03-13 2006-11-28 Nec Corporation Virtual image eliminating apparatus and method at the time when position of radio wave transmitting source is measured
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