JP2003194698A - 走査型プローブ顕微鏡およびその使用方法 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡およびその使用方法

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JP2003194698A JP2001391484A JP2001391484A JP2003194698A JP 2003194698 A JP2003194698 A JP 2003194698A JP 2001391484 A JP2001391484 A JP 2001391484A JP 2001391484 A JP2001391484 A JP 2001391484A JP 2003194698 A JP2003194698 A JP 2003194698A
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light
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probe microscope
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Yukari Imai
ゆかり 今井
Mari Tsugami
真里 津上
Kazufumi Maeda
一史 前田
Toru Koyama
小山  徹
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Mitsubishi Electric Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザー光による光起電流を試料に発生させ
ない走査型プローブ顕微鏡およびその使用方法を提供す
る。 【解決手段】 レーザー光2の光源として、試料たる半
導体のバンドギャップ未満のエネルギーを有する光を射
出するレーザーダイオード1aを採用する。レーザー光
2の波長には、λ=h・c/Eg(h:プランク定数、
c:光の速さ、Eg:バンドギャップ)で算出される波
長λよりも大きい値が採用される。試料たる半導体がシ
リコンである場合、そのバンドギャップは1.12[e
V]であるので、λ=1.107[μm]と算出され
る。レーザーダイオード1aには、この値よりも大きい
波長のレーザー光2を射出することが可能なものが採用
される。これにより、シリコンたる試料のバンドギャッ
プ以上のエネルギーを有する光が射出されることはな
く、試料に光起電流を生じさせることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走査型プローブ
顕微鏡およびその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡(SPM:Scanni
ng Probe Microscope)には、試料と導電性探針との間
に流れるトンネル電流を測定して観察領域を走査するこ
とにより観察領域の画像化を図る走査型トンネル顕微鏡
(STM:Scanning TunnelingMicroscope)や、探針の
先端と試料表面との間にはたらく原子間力を測定して観
察領域を走査することにより観察領域の画像化を図る原
子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)等
が存在する。
【0003】このうちAFMは、板バネ(カンチレバー
と呼ばれる)の先に形成された探針の先端と試料表面と
の間にはたらく原子間力をカンチレバーの反りの量(変
位)から測定し、試料表面を走査することで試料表面の
形状を画像化する方式の電子顕微鏡である。
【0004】AFMには、カンチレバーの変位検出方式
の違いにより、いくつかの方式が知られている。すなわ
ち、カンチレバーをSTMの導電性探針と試料との間に
配置してカンチレバーの変位をトンネル電流の変化とし
て検出するSTM改良方式や、カンチレバーの背面で反
射されるレーザー光の角度変化からカンチレバーの変位
を検出する光てこ方式、カンチレバー背面に配置された
光ファイバのファイバ端面での反射光とカンチレバー背
面での反射光との干渉量を測定してカンチレバーの変位
を検出する光干渉方式などが存在する。このうち光てこ
方式が現在のAFMの主流を占めている。
【0005】図12は、光てこ方式のAFMの構成を示
す図である。なお、図12のAFMは、試料表面の形状
観察だけでなく、試料の電気特性の測定も可能な電子顕
微鏡である。
【0006】図12において、符号1はレーザーダイオ
ード、符号2はレーザーダイオード1から射出されるレ
ーザー光、符号3は反射したレーザー光2たる反射レー
ザー光、符号4は反射レーザー光3の角度変化を検知す
るフォトディテクター、符号5は背面でレーザー光2を
反射させる導電性カンチレバー、符号6は上面に載置し
たものをX、Y、Zの三方向に移動させることが可能な
圧電アクチュエータである。
【0007】また、符号7はAFM像を生成し、圧電ア
クチュエータ6を制御する制御部、符号8は試料と導電
性カンチレバー5との間に流れる電流値を検出して増幅
するアンプ、符号9は導電性カンチレバー5の先端に設
けられた探針、符号10は圧電アクチュエータ6上に載
置され、評価すべき試料を載置するためのステージ、符
号11は試料の電気特性測定時に電圧を試料に印加する
ための可変電圧源である。
【0008】ここで、制御部7は、フォトディテクター
4の検知した反射レーザー光3の角度変化から導電性カ
ンチレバー5の反りの量を算出してAFM像を生成する
(試料の表面形状の画像化を行う)。さらに制御部7
は、導電性カンチレバー5の反りの量が常に一定となる
ように圧電アクチュエータ6をフィードバック制御す
る。このAFM像生成およびフィードバック制御におい
ては、導電性カンチレバー5の反りの量が一定となるよ
うに、圧電アクチュエータ6がZ軸(上下)方向へと変
位するよう制御される。この変位量から表面の凹凸量が
検出できるので、AFM像生成が可能となる。
【0009】また、導電性カンチレバー5は、試料の原
子間力を検知するだけではなく、試料の電気特性をも検
出することが可能なカンチレバーである。探針9は試料
との間にはたらく原子間力を検知するための探針である
が、試料の電気特性を測定する場合には試料への導電性
接触探針としても機能する。カンチレバーを導電性とす
ることで、試料表面の凸凹と試料の電気特性とを同時に
測定することが可能である。
【0010】試料の電気特性を測定する場合には、可変
電圧源11により試料に電圧を印加して、試料と導電性
カンチレバー5との間に流れる電流値をアンプ8が検出
し、電流値として出力する。
【0011】例えば半導体装置内のリーク電流発生箇所
の検出を行ないたい場合、顕微鏡画像を観察しつつ直
接、不良箇所のリーク電流を測定することで、不良箇所
の位置同定をナノスケールレベルで行なうことができ
る。その結果、不良箇所と正常箇所との電流量の差から
不良の原因を推測すること等が可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図12のAFMにおい
ては、導電性カンチレバー5の変位を測定するためのレ
ーザー光2が、導電性カンチレバー5から漏れて試料に
当たることがある。その他にも反射レーザー光3の一部
が更なる反射を受けて、試料に当たることがある。この
場合、試料が半導体であればその内部で光起電流が発生
してしまい、試料の電気特性の測定に影響が生じてしま
う。特に、半導体装置内で生じる微小なリーク電流を測
定する場合などは、その電流値を正確に測定することが
できなくなってしまう。
【0013】このことを説明するのが、図13に示す光
起電流発生モデルである。図13において、符号12は
試料たる半導体、符号13は導電性カンチレバー5から
漏れたレーザー光2に起因して生じた電子・正孔対であ
る。なお、半導体12は例えば、n型領域12aが内部
に形成されたp型基板で構成されている。また、図13
においては、説明を簡略化するためにステージ10の表
示を省略している。
【0014】図13に示すように、n型領域12aとp
型基板との間に形成されるpn接合の空乏層12bにレ
ーザー光2が照射されると、電子・正孔対12が発生
し、光起電流が生じてしまう。この光起電流は、上述の
ように半導体装置内で生じる電流の正確な測定を阻害す
る。
【0015】そこで、この発明の課題は、レーザー光に
よる光起電流を試料に発生させない走査型プローブ顕微
鏡およびその使用方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光源と、試料との間にはたらく原子間力を検知する
カンチレバーとを備え、前記光源から射出される光を前
記カンチレバーに当て、その反射光を検出することで試
料の表面形状の画像化を行なう走査型プローブ顕微鏡で
あって、前記カンチレバーは試料の電気特性測定用探針
としても機能し、前記試料は半導体であり、前記光源は
前記半導体のバンドギャップ未満のエネルギーを有する
光を射出する走査型プローブ顕微鏡である。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の走査型プローブ顕微鏡であって、前記試料はシリコン
で構成され、前記光源の射出する光の波長は1.107
μmよりも大きい走査型プローブ顕微鏡である。
【0018】請求項3に記載の発明は、光源と、試料と
の間にはたらく原子間力を検知するカンチレバーとを備
え、前記光源から射出される光を前記カンチレバーに当
て、その反射光を検出することで試料の表面形状の画像
化を行なう走査型プローブ顕微鏡の使用方法であって、
前記カンチレバーは試料の電気特性測定用探針としても
機能し、(a)前記光源から光を射出して前記カンチレ
バーに当てて、試料と前記カンチレバーとの間の原子間
力を検出するステップと、(b)前記光の射出を停止し
て、少なくとも試料の光起電流の減衰時間だけ待機する
ステップと、(c)待機後に前記カンチレバーを介して
試料の電気特性測定を行なうステップとを備える走査型
プローブ顕微鏡の使用方法である。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の走査型プローブ顕微鏡の使用方法であって、前記ステ
ップ(a)乃至(c)を測定点ごとに行い、1つの測定
点での前記画像化および電気特性測定を終えた後、次の
測定点に移動して前記ステップ(a)乃至(c)を繰り
返す走査型プローブ顕微鏡の使用方法である。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の走査型プローブ顕微鏡の使用方法であって、前記ステ
ップ(a)乃至(c)を測定領域内の1ラインごとに行
い、1つのラインでの前記画像化および電気特性測定を
終えた後、次のラインに移動して前記ステップ(a)乃
至(c)を繰り返す走査型プローブ顕微鏡の使用方法で
ある。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の走査型プローブ顕微鏡の使用方法であって、前記ステ
ップ(a)を試料の全測定領域に対して行い、前記ステ
ップ(b)を経て、前記ステップ(c)を試料の全測定
領域に対して行う走査型プローブ顕微鏡の使用方法であ
る。
【0022】請求項7に記載の発明は、光源と、試料と
の間にはたらく原子間力を検知するカンチレバーとを備
え、前記光源から射出される光を前記カンチレバーに当
て、その反射光を検出することで試料の表面形状の画像
化を行なう走査型プローブ顕微鏡であって、前記カンチ
レバーは試料の電気特性測定用探針としても機能し、前
記試料の電気特性の測定時には、前記光源から射出され
る光を前記カンチレバーに当てないようにする光遮断器
をさらに備える走査型プローブ顕微鏡である。
【0023】請求項8に記載の発明は、探針と、試料と
の間にはたらく原子間力を検知するカンチレバーとを備
え、前記探針と前記カンチレバーとの間に流れるトンネ
ル電流を検出することで試料の表面形状の画像化を行な
う走査型プローブ顕微鏡であって、前記カンチレバーは
試料の電気特性測定用探針としても機能し、前記カンチ
レバーは、前記探針に面する側と試料に面する側との間
に絶縁層を有している走査型プローブ顕微鏡である。
【0024】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>本実施の形態
は、試料たる半導体のバンドギャップ未満のエネルギー
を有する光を射出する光源を採用したAFMである。こ
れにより、試料の電気特性測定を表面形状の観察と同時
に行なう場合であっても、半導体たる試料に光起電流を
生じさせることがなく、試料の電気特性の正確な測定を
阻害しない。
【0025】図1は本実施の形態に係るAFMを示す図
である。なお、図1において、図12のAFMと同様の
機能を有する要素については同一符号を付している。ま
た、本実施の形態において観測される試料は半導体であ
る。
【0026】本実施の形態のAFMは、レーザー光2の
光源として、試料たる半導体のバンドギャップ未満のエ
ネルギーを有する光を射出するレーザーダイオード1a
を備えている。具体的には、レーザーダイオード1aの
射出するレーザー光の波長には、λ=h・c/Eg
(h:プランク定数、c:光の速さ、Eg:バンドギャ
ップ)で算出される波長λよりも大きい値が採用され
る。
【0027】試料たる半導体がシリコンである場合、そ
のバンドギャップは1.12[eV]であるので、λ=
1.107[μm]と算出される。レーザーダイオード
1aには、この値よりも大きい波長のレーザー光2を射
出することが可能なものが採用される。これにより、シ
リコンたる試料のバンドギャップ以上のエネルギーを有
する光がレーザーダイオード1aから射出されることは
なく、試料に光起電流を生じさせることがない。
【0028】なお、本実施の形態におけるその他の構成
は図12のAFMと同様のため、説明を省略する。
【0029】本実施の形態に係るAFMによれば、試料
たる半導体のバンドギャップ未満のエネルギーを有する
光を射出する光源として、レーザーダイオード1aを採
用している。よって、試料の電気特性測定を表面形状の
観察と同時に行なう場合であっても、半導体たる試料に
光起電流を生じさせることがなく、試料の電気特性の正
確な測定を阻害することがない。
【0030】なお、本実施の形態では、光源以外は図1
2のAFMと同様の構造を有するAFMの場合を示した
が、この他にも例えば光干渉方式のAFMなどにも本実
施の形態を適用することが可能である。すなわち、試料
との間にはたらく原子間力を検知するカンチレバーと、
光源とを備える走査型プローブ顕微鏡であって、カンチ
レバーが試料の電気特性測定用探針としても機能し、光
源から射出される光をカンチレバーに当てて、その反射
光を検出することで試料の表面形状の画像化を行ない、
さらに試料の電気特性の測定も可能なものであれば、上
記のような光源を採用することで本実施の形態と同様の
効果が得られる。
【0031】<実施の形態2>本実施の形態は、図12
の従来のAFMを用いる場合であっても、試料に光起電
流を生じさせないようにするAFMの使用方法である。
【0032】図2は本実施の形態に係るAFMの使用方
法を示すフローチャートである。図2に示すようにま
ず、測定領域内のある測定点においてレーザーダイオー
ド1からレーザー光2を射出して導電性カンチレバー5
に当てて、制御部7において導電性カンチレバー5の反
りの量を検出し、その反りの量が一定となるように圧電
アクチュエータ6へのZ軸方向へのフィードバック制御
を行なう。そして、この変位量からAFM像の生成を行
なう(ステップST1a)。
【0033】次に、レーザー光2の照射を停止する。そ
して、レーザー光2により試料内に生じる光起電流が減
衰する時間だけ待機する。具体的には、光起電流を担う
キャリア(図13の電子・正孔対13)の減衰時間だけ
待機する(ステップST2a)。
【0034】そして待機後に、可変電圧源11およびア
ンプ8を操作して、その測定点での試料の電気特性測定
を行なう(ステップST3a)。この電気特性測定は、
キャリア減衰時間だけ待機した後に行なわれているの
で、たとえステップST1aにおいて光起電流が生じて
いたとしても、電気特性測定時には光起電流は減衰して
おり測定に影響を与えない。
【0035】そして、その測定点での電気特性測定が終
了すれば、圧電アクチュエータ6を制御部7を介して制
御し、X軸方向およびY軸方向への変位を行って次の測
定点に移動する(ステップST4a)。その後、その測
定点においてもステップST1a〜ST3aを行い、測
定領域全域で観測が終了するまでステップST1a〜S
T4aを繰り返す。
【0036】なお、図3はステップST1aにおけるA
FMの動作状況を示す図であり、図4はステップST3
aにおけるAFMの動作状況を示す図である。図3で
は、試料の電気特性測定を行なっていないため、アンプ
8からは電流値が出力されていない。また、図4では、
AFM像の取得を行なっていないため、レーザーダイオ
ード1からはレーザー光2は出力されず、また制御部7
からはAFM像が出力されていない。
【0037】本実施の形態に係るAFMの使用方法によ
れば、少なくとも試料の光起電流の減衰時間だけ待機し
た後に試料の電気特性測定を行なう。よって、電気特性
の測定時には光起電流が生じておらず、試料の電気特性
の正確な測定を阻害することがない。
【0038】また、本実施の形態に係るAFMの使用方
法によれば、AFM像の生成、光起電流の減衰時間分の
待機、および試料の電気特性測定を測定点ごとに行い、
1つの測定点での画像化および電気特性測定を終えた
後、次の測定点に移動してそれらのステップを繰り返
す。よって、試料の測定点ごとにAFM像が得られ、そ
の点での電気特性が得られるので、試料の表面形状の画
像化および電気特性測定を精度よく行なえる。
【0039】なお、本実施の形態においては、図12の
従来のAFMを用いる場合を示したが、この他にも例え
ば光干渉方式のAFMなどにも本実施の形態を適用する
ことが可能である。すなわち、試料との間にはたらく原
子間力を検知するカンチレバーと、光源とを備える走査
型プローブ顕微鏡であって、カンチレバーが試料の電気
特性測定用探針としても機能し、光源から射出される光
をカンチレバーに当てて、その反射光を検出することで
試料の表面形状の画像化を行ない、さらに試料の電気特
性の測定も可能なものであれば、上記のような使用方法
を採用することで本実施の形態と同様の効果が得られ
る。
【0040】<実施の形態3>本実施の形態は、実施の
形態2に係るAFMの使用方法の変形例であり、実施の
形態2においては測定点ごとに行なっていた、AFM像
の生成、光起電流の減衰時間分の待機、および試料の電
気特性測定を、1つの測定ラインごとに行なうようにし
た使用方法である。
【0041】図5は本実施の形態に係るAFMの使用方
法を示すフローチャートである。図5に示すようにま
ず、測定領域内のある測定点においてレーザーダイオー
ド1からレーザー光2を射出して導電性カンチレバー5
に当てて、制御部7において導電性カンチレバー5の反
りの量を検出し、その反りの量が一定となるように圧電
アクチュエータ6へのZ軸方向へのフィードバック制御
を行なう。そして、この変位量からAFM像の生成を行
なう。このAFM像の生成を、X方向またはY方向のあ
る測定ラインに沿って連続して行なう(ステップST1
b)。
【0042】次に、レーザー光2の照射を停止する。そ
して、レーザー光2により試料内に生じる光起電流が減
衰する時間だけ待機する。具体的には、光起電流を担う
キャリアの減衰時間だけ待機する(ステップST2
b)。なお、このとき、導電性カンチレバー5の探針9
の位置を、AFM像の生成を行なった最初の測定点にま
で戻しておく。
【0043】そして待機後に、可変電圧源11およびア
ンプ8を操作して、その測定点からAFM像の生成を行
なった1ラインまでの試料の電気特性測定を行なう(ス
テップST3b)。この電気特性測定は、キャリア減衰
時間だけ待機した後に行なわれているので、たとえステ
ップST1bにおいて光起電流が生じていたとしても、
電気特性測定時には光起電流は減衰しており測定に影響
を与えない。
【0044】そして、その測定ラインでの電気特性測定
が終了すれば、圧電アクチュエータ6を制御部7を介し
て制御し、X軸方向およびY軸方向への変位を行って次
の測定ラインに移動する(ステップST4b)。その
後、その測定ラインにおいてもステップST1b〜ST
3bを行い、測定領域全域で観測が終了するまでステッ
プST1b〜ST4bを繰り返す。
【0045】本実施の形態に係るAFMの使用方法によ
れば、AFM像の生成、光起電流の減衰時間分の待機、
および試料の電気特性測定を、1つの測定ラインごとに
行ない、1つのラインでの画像化および電気特性測定を
終えた後、次のラインに移動してそれらのステップを繰
り返す。よって、試料の表面形状の画像化および電気特
性測定を精度よく行ないつつ、ラインごとに待機を行な
うので実施の形態2の場合よりも速やかに観測が行なえ
る。
【0046】なお、本実施の形態も、実施の形態2の場
合と同様、図12のAFM以外の他の走査型プローブ顕
微鏡に適用可能である。
【0047】<実施の形態4>本実施の形態も、実施の
形態2に係るAFMの使用方法の変形例であり、実施の
形態2においては測定点ごとに行なっていた、AFM像
の生成、光起電流の減衰時間分の待機、および試料の電
気特性測定を、全測定領域でそれぞれ行なうようにした
使用方法である。
【0048】図6は本実施の形態に係るAFMの使用方
法を示すフローチャートである。図6に示すようにま
ず、測定領域内のある測定点においてレーザーダイオー
ド1からレーザー光2を射出して導電性カンチレバー5
に当てて、制御部7において導電性カンチレバー5の反
りの量を検出し、その反りの量が一定となるように圧電
アクチュエータ6へのZ軸方向へのフィードバック制御
を行なう。そして、この変位量からAFM像の生成を行
なう。このAFM像の生成を、測定領域の全てにわたっ
て連続して行なう(ステップST1c)。
【0049】次に、レーザー光2の照射を停止する。そ
して、レーザー光2により試料内に生じる光起電流が減
衰する時間だけ待機する。具体的には、光起電流を担う
キャリアの減衰時間だけ待機する(ステップST2
c)。なお、このとき、導電性カンチレバー5の探針9
の位置を、AFM像の生成を行なった最初の測定点にま
で戻しておく。
【0050】そして待機後に、可変電圧源11およびア
ンプ8を操作して、その測定点から測定領域の全てにわ
たっての試料の電気特性測定を行なう(ステップST3
c)。この電気特性測定は、キャリア減衰時間だけ待機
した後に行なわれているので、たとえステップST1c
において光起電流が生じていたとしても、電気特性測定
時には光起電流は減衰しており測定に影響を与えない。
【0051】本実施の形態に係るAFMの使用方法によ
れば、AFM像の生成を試料の全測定領域に対して行
い、光起電流の減衰時間分の待機のステップを経て、試
料の電気特性測定を試料の全測定領域に対して行う。よ
って、実施の形態3の場合よりも速やかに観測が行なえ
る。
【0052】なお、本実施の形態も、実施の形態2の場
合と同様、図12のAFM以外の他の走査型プローブ顕
微鏡に適用可能である。
【0053】<実施の形態5>本実施の形態は、試料の
電気特性の測定時にはレーザーダイオード1から射出さ
れるレーザー光2を導電性カンチレバー5に当てないよ
うにする光遮断器を、図12の従来のAFMの構成に追
加したAFMである。
【0054】図7は本実施の形態に係るAFMを示す図
である。なお、図7において、図12のAFMと同様の
機能を有する要素については同一符号を付している。本
実施の形態のAFMは、試料の電気特性の測定時にレー
ザー光2を導電性カンチレバー5に当てないようにする
光遮断器として、ライトチョッパー14を備えている。
【0055】図8はライトチョッパー14が作動した場
合のAFMの動作状況を示す図である。また、図9はラ
イトチョッパー14の構造を示す図である。
【0056】図9に示すように、ライトチョッパー14
は、光を透過させる光透過部14aと光を透過させない
光遮断部14bとを備えており、回転軸14cを中心と
して光透過部14aと光遮断部14bとが放射状に配置
されている。そして、回転軸14cを中心としてライト
チョッパー14を回転させることにより、レーザー光2
を光透過部14aを介して透過させるか、光遮断部14
bを介して遮断するか選択することができる。
【0057】なお、本実施の形態におけるその他の構成
は図12のAFMと同様のため、説明を省略する。
【0058】本実施の形態に係るAFMによれば、試料
の電気特性の測定時には、レーザーダイオード1から射
出されるレーザー光2を導電性カンチレバー5に当てな
いようにするライトチョッパー14をさらに備える。よ
って、試料に光起電流を生じさせることがなく、試料の
電気特性の正確な測定を阻害することがない。
【0059】なお、本実施の形態も、実施の形態1の場
合と同様、図12のAFM以外の他の走査型プローブ顕
微鏡に適用可能である。
【0060】<実施の形態6>本実施の形態は、STM
の探針と、原子間力を検知する導電性カンチレバーとを
備え、STMの探針と導電性カンチレバーとの間に流れ
るトンネル電流を検出することで試料の表面形状の画像
化を行なうSTM改良方式のAFMであって、導電性カ
ンチレバーに絶縁層を挟むようにしたAFMである。
【0061】図10は本実施の形態に係るAFMを示す
図である。なお、図10では図12の従来のAFMと同
様の機能を有する要素については同一符号を付してい
る。この実施の形態のAFMでは、AFM像生成および
圧電アクチュエータ6のフィードバック制御を行なうた
めの手段として、レーザーダイオード1およびフォトデ
ィテクター4を設ける代わりに、トンネル電流を検出す
るための探針16が採用されている。また、導電性カン
チレバー5に代わって図11に示すような、探針16に
面する側15aと試料に面する側15bとの間に絶縁層
18を有する構造の導電性カンチレバー15が採用され
ている。
【0062】従来、図10の構造で導電性カンチレバー
15ではなく導電性カンチレバー5を採用し、アンプ8
および可変電圧源11を有しない構造のAFMは存在し
た。この構造のAFMは、STMを改良した方式のAF
Mであって、試料との間にはたらく原子間力を導電性カ
ンチレバー5の反りの量(変位)として検出し、探針1
6と導電性カンチレバー5との間に流れるトンネル電流
が一定となるよう圧電アクチュエータ6に制御部7がフ
ィードバックをかけることでAFM像を生成していた。
【0063】しかし、そのような従来のSTM改良方式
のAFMでは、探針16と導電性カンチレバー5との間
でトンネル電流を流していたため、試料と導電性カンチ
レバー5との間で電流を流して試料の電気特性を測定す
ることはできなかった。仮に、試料と導電性カンチレバ
ー5との間に電流を流して電気特性を測定しようとして
も、探針16と導電性カンチレバー5との間で流れるト
ンネル電流にその電流が混ざってしまい、AFM像生成
および試料の電気特性測定のいずれもがうまく機能しな
くなるからである。
【0064】STM改良方式のAFMは、光てこ方式や
光干渉方式で採用されるような光源を用いないので、試
料に光起電流を生じさせることがなく、試料の電気特性
の正確な測定を阻害することがない。よって、レーザー
光による光起電流を試料に発生させない走査型プローブ
顕微鏡として、STM改良方式のAFMは本来、有力な
候補となるはずである。本実施の形態はこの点に着目し
て、従来のSTM改良方式のAFMに更なる改良を加え
て、試料の電気特性測定を可能としたものである。
【0065】すなわち、図11に示すような、探針16
に面する側15aと試料に面する側15bとの間に絶縁
層18を有する構造の導電性カンチレバー15を採用す
ることで、探針16と導電性カンチレバー15との間で
流れるトンネル電流と、試料と導電性カンチレバー15
との間に流れる電流とが混ざらないようにしているので
ある。
【0066】なお、その他の構成は図12の従来のAF
Mと同様のため、説明を省略する。
【0067】本実施の形態によれば、光源を用いないS
TM改良方式のAFMであるので、試料に光起電流を生
じさせることがなく、試料の電気特性の正確な測定を阻
害することがない。また、導電性カンチレバー15は、
探針16に面する側15aと試料に面する側15bとの
間に絶縁層18を有している。よって、探針16と導電
性カンチレバー15との間に流れるトンネル電流が、試
料の電気特性測定に影響を及ぼすことがない。
【0068】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、光源が
半導体のバンドギャップ未満のエネルギーを有する光を
射出する。よって、試料の電気特性測定を表面形状の観
察と同時に行なう場合であっても、半導体たる試料に光
起電流を生じさせることがなく、試料の電気特性の正確
な測定を阻害することがない。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、光源の射
出する光の波長は1.107μmよりも大きい。よっ
て、シリコンたる試料のバンドギャップ(1.12[e
V])以上のエネルギーを有する光が光源から射出され
ることはなく、試料に光起電流を生じさせることがな
い。
【0070】請求項3に記載の発明によれば、少なくと
も試料の光起電流の減衰時間だけ待機した後に試料の電
気特性測定を行なう。よって、電気特性の測定時には光
起電流が生じておらず、試料の電気特性の正確な測定を
阻害することがない。
【0071】請求項4に記載の発明によれば、ステップ
(a)乃至(c)を測定点ごとに行い、1つの測定点で
の画像化および電気特性測定を終えた後、次の測定点に
移動してステップ(a)乃至(c)を繰り返す。よっ
て、試料の表面形状の画像化および電気特性測定を精度
よく行なえる。
【0072】請求項5に記載の発明によれば、ステップ
(a)乃至(c)を測定領域内の1ラインごとに行い、
1つのラインでの画像化および電気特性測定を終えた
後、次のラインに移動してステップ(a)乃至(c)を
繰り返す。よって、試料の表面形状の画像化および電気
特性測定を精度よく行ないつつ、請求項4の場合よりも
速やかに観測が行なえる。
【0073】請求項6に記載の発明によれば、ステップ
(a)を試料の全測定領域に対して行い、ステップ
(b)を経て、ステップ(c)を試料の全測定領域に対
して行う。よって、請求項5の場合よりも速やかに観測
が行なえる。
【0074】請求項7に記載の発明によれば、試料の電
気特性の測定時には、光源から射出される光をカンチレ
バーに当てないようにする光遮断器をさらに備える。よ
って、試料に光起電流を生じさせることがなく、試料の
電気特性の正確な測定を阻害することがない。
【0075】請求項8に記載の発明によれば、光源を用
いない走査型プローブ顕微鏡であるので、試料に光起電
流を生じさせることがなく、試料の電気特性の正確な測
定を阻害することがない。また、カンチレバーは、探針
に面する側と試料に面する側との間に絶縁層を有してい
る。よって、探針とカンチレバーとの間に流れるトンネ
ル電流が、試料の電気特性測定に影響を及ぼすことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るAFMを示す図である。
【図2】 実施の形態2に係るAFMの使用方法を示す
フローチャートである。
【図3】 実施の形態2に係るAFMの使用方法におけ
るAFM像生成時のAFMの動作状況を示す図である。
【図4】 実施の形態2に係るAFMの使用方法におけ
る電気特性測定時のAFMの動作状況を示す図である。
【図5】 実施の形態3に係るAFMの使用方法を示す
フローチャートである。
【図6】 実施の形態4に係るAFMの使用方法を示す
フローチャートである。
【図7】 実施の形態5に係るAFMを示す図である。
【図8】 実施の形態5に係るAFMにおいてライトチ
ョッパー14が作動した場合の動作状況を示す図であ
る。
【図9】 実施の形態5に係るAFMで採用されるライ
トチョッパー14の構造を示す図である。
【図10】 実施の形態6に係るAFMを示す図であ
る。
【図11】 実施の形態6に係るAFMで採用される導
電性カンチレバー15を示す図である。
【図12】 従来のAFMの構成を示す図である。
【図13】 光起電流の発生モデルを示す図である。
【符号の説明】
1,1a レーザーダイオード、2 レーザー光、3
反射レーザー光、4フォトディテクター、5,15 導
電性カンチレバー、6 圧電アクチュエータ、7 制御
部、8 アンプ、9 探針、10 ステージ、11 可
変電圧源、12 半導体、13 電子・正孔対、14
ライトチョッパー、16 探針。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 一史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小山 徹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2F069 AA60 BB15 CC06 DD08 GG04 GG06 GG18 GG62 HH04 HH30 JJ07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 試料との間にはたらく原子間力を検知するカンチレバー
    とを備え、 前記光源から射出される光を前記カンチレバーに当て、
    その反射光を検出することで試料の表面形状の画像化を
    行なう走査型プローブ顕微鏡であって、 前記カンチレバーは試料の電気特性測定用探針としても
    機能し、 前記試料は半導体であり、 前記光源は前記半導体のバンドギャップ未満のエネルギ
    ーを有する光を射出する走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡
    であって、 前記試料はシリコンで構成され、 前記光源の射出する光の波長は1.107μmよりも大
    きい走査型プローブ顕微鏡。
  3. 【請求項3】 光源と、試料との間にはたらく原子間力
    を検知するカンチレバーとを備え、前記光源から射出さ
    れる光を前記カンチレバーに当て、その反射光を検出す
    ることで試料の表面形状の画像化を行なう走査型プロー
    ブ顕微鏡の使用方法であって、 前記カンチレバーは試料の電気特性測定用探針としても
    機能し、 (a)前記光源から光を射出して前記カンチレバーに当
    てて、試料と前記カンチレバーとの間の原子間力を検出
    するステップと、 (b)前記光の射出を停止して、少なくとも試料の光起
    電流の減衰時間だけ待機するステップと、 (c)待機後に前記カンチレバーを介して試料の電気特
    性測定を行なうステップとを備える走査型プローブ顕微
    鏡の使用方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の走査型プローブ顕微鏡
    の使用方法であって、 前記ステップ(a)乃至(c)を測定点ごとに行い、1
    つの測定点での前記画像化および電気特性測定を終えた
    後、次の測定点に移動して前記ステップ(a)乃至
    (c)を繰り返す走査型プローブ顕微鏡の使用方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の走査型プローブ顕微鏡
    の使用方法であって、 前記ステップ(a)乃至(c)を測定領域内の1ライン
    ごとに行い、1つのラインでの前記画像化および電気特
    性測定を終えた後、次のラインに移動して前記ステップ
    (a)乃至(c)を繰り返す走査型プローブ顕微鏡の使
    用方法。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の走査型プローブ顕微鏡
    の使用方法であって、 前記ステップ(a)を試料の全測定領域に対して行い、
    前記ステップ(b)を経て、前記ステップ(c)を試料
    の全測定領域に対して行う走査型プローブ顕微鏡の使用
    方法。
  7. 【請求項7】 光源と、 試料との間にはたらく原子間力を検知するカンチレバー
    とを備え、 前記光源から射出される光を前記カンチレバーに当て、
    その反射光を検出することで試料の表面形状の画像化を
    行なう走査型プローブ顕微鏡であって、 前記カンチレバーは試料の電気特性測定用探針としても
    機能し、 前記試料の電気特性の測定時には、前記光源から射出さ
    れる光を前記カンチレバーに当てないようにする光遮断
    器をさらに備える走査型プローブ顕微鏡。
  8. 【請求項8】 探針と、 試料との間にはたらく原子間力を検知するカンチレバー
    とを備え、 前記探針と前記カンチレバーとの間に流れるトンネル電
    流を検出することで試料の表面形状の画像化を行なう走
    査型プローブ顕微鏡であって、 前記カンチレバーは試料の電気特性測定用探針としても
    機能し、 前記カンチレバーは、前記探針に面する側と試料に面す
    る側との間に絶縁層を有している走査型プローブ顕微
    鏡。
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