JP2001185593A - 半導体デバイスの評価装置およびその方法並びに半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

半導体デバイスの評価装置およびその方法並びに半導体デバイスの製造方法

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JP2001185593A
JP2001185593A JP36409099A JP36409099A JP2001185593A JP 2001185593 A JP2001185593 A JP 2001185593A JP 36409099 A JP36409099 A JP 36409099A JP 36409099 A JP36409099 A JP 36409099A JP 2001185593 A JP2001185593 A JP 2001185593A
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semiconductor device
probes
voltage
electron beam
probe
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Mitsuo Suga
三雄 須賀
Shigeyuki Hosoki
茂行 細木
Takashi Furukawa
貴司 古川
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特別な配線等をすることなく、半導体デバイス
における論理回路内部のトランジスタやメモリセルやキ
ャパシタやpn接合等の素子についてのドーパントプロ
ファイルの評価を可能にした半導体デバイスの評価装置
およびその方法を提供することにある。 【解決手段】本発明は、試料に収束電子線を照射し、収
束電子線の照射位置を制御する手段と、2次電子検出器
と、微小な先端を有する複数の探針と、探針間に電圧を
印加するための電圧源と、探針間に流れる電流を計測す
るための電流計と、探針間に流れる電流値を電子線照射
位置に対応させて記憶する手段とを備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
開発、不良解析、および、製造方法に関する。特に、微
小領域における2次元的なドーパントプロファイル評
価、および、プロファイルのモニタを用いた半導体デバ
イスの評価装置およびその方法並びに半導体デバイスの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微細化されたデバイス内部の2次元的な
プロファイルを直接評価する従来技術としては、例えば
アプライドフィジックスレターズ第66巻3号344ペ
ージ(1995年)(従来技術1)に記載されている走
査型プローブ顕微鏡(SCM)が知られている。この従
来技術1のSCMは、導電性の原子間力顕微鏡(AF
M)の探針を用いて半導体内部に形成される空乏層の厚
さを容量の変化として検出するものである。また、pn
接合部分の空乏層を評価する従来技術としては、特開昭
63−304639号公報(従来技術2)、および特開
昭64−67929号公報(従来技術3)において知ら
れている。これらの従来技術2,3は、pn接合部分に
電子線を照射することにより発生する起電力を検出する
ことにより、空乏層の広がりを評価するものである。ま
た、pn接合形状を評価する従来技術としては、特開昭
59−198730号公報(従来技術4)において半導
体障壁の投像方法として知られている。この従来技術4
は、pn接合断面への電子線照射により接合に流れる電
流を検出し、この検出された電流を輝度に変調させ、し
かも接合の断面曲線を高精度に探索して走査電子顕微鏡
の撮像管上に撮像する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1のSC
Mでは、通常、半導体基板部分と探針の間に形成される
容量の変化を計測するため、基板部分に電気的な接続が
できない素子については、特別な配線等が必要であっ
た。このため、論理回路内部のトランジスタやメモリセ
ル等については、プロファイル評価が困難であるという
課題を有していた。また、ほぼ完成した半導体デバイス
においてテスタと呼ばれている回路動作試験で見付かっ
た不良について評価するためには、収束イオンビーム加
工(FIB加工)を用いて不良個所を局部的に穴あけし
て評価に適した断面形状が得られるようする必要があ
る。しかし、FIB加工を施した際、断面の表面近傍に
ダメージ層が形成される。そのため、上記従来技術1の
SCMを用いた場合、表面近傍に形成されるダメージ層
の影響を強く受け、正確な評価が困難であった。
【0004】また、上記従来技術2、3、4のいずれに
も、(a)試料に対する具体的な電気的接続方法、
(b)pn接合に関連したドーパントのプロファイルを
評価すること、(c)起電力のパルス波形が発生した部
分、あるいは、電子線誘起電流が発生した部分が試料上
のどの位置に対応するかについて考慮されていなかっ
た。特に、(a)については上記SCMの場合と同様
に、半導体デバイス上の幅や直径が0.2μm以下の配
線やプラグに直接電気的なコンタクトをとることについ
ては考慮されていなかった。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
特別な配線等をすることなく、半導体デバイスにおける
論理回路内部のトランジスタやメモリセルやキャパシタ
やpn接合等の素子についてのドーパントプロファイル
の評価を可能にした半導体デバイスの評価装置およびそ
の方法を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、ドーパントプロファイルの評価結果を迅速にフィー
ドバックすることにより、イオンインプランテーション
工程や熱処理工程におけるプロセス条件の最適化を行っ
て、半導体デバイスの品質およびその歩留まりの向上を
図ることができる半導体デバイスの製造方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、試料(半導体デバイス)に収束電子線を
照射し、収束電子線の照射位置を制御する手段と、2次
電子検出器と、微小な先端(例えばウエルの幅のほぼ1
/2よりも小さい曲率半径、即ち曲率半径が0.1μm
程度以下)を有する複数の探針と、探針間に電圧を印加
するための電圧源と、探針間に流れる電流を計測するた
めの電流計と、探針間に流れる電流を電子線照射位置に
対応させて記憶させる手段とを備えた半導体デバイスの
評価装置である。また、本発明は、試料(半導体デバイ
ス)に収束電子線を照射し、収束電子線の照射位置を制
御する手段と、2次電子検出器と、微小な先端(例えば
ウエルの幅のほぼ1/2よりも小さい曲率半径、即ち曲
率半径が0.1μm程度以下)を有する複数の探針と、
探針間に電圧を印加するための電圧源と、共鳴型容量セ
ンサとを備えた半導体デバイスの評価装置である。ま
た、本発明は、前記半導体デバイスの評価装置におい
て、pn接合の空乏層部分に電子線を照射した際に誘起
される電流を評価することにより、空乏層形状のpn接
合に対する印加電圧依存性を求め、同依存性とシミュレ
ーションを用いることにより、ドーパントプロファイル
を求めることである。
【0007】また、本発明は、前記半導体デバイスの評
価装置において、pn接合、あるいは、MOSキャパシ
タの空乏層の厚さを評価することである。また、空乏層
厚さの印加電圧依存性とシミュレーションを用いること
により、ドーパントプロファイルを求めることである。
また、本発明は、前記評価装置において、半導体デバイ
スを作製した際のプロセス条件からシミュレーションし
て得られるpn接合形状の結果を、評価された電流像、
あるいは、容量像に重ねて表示することを特徴とする。
また、本発明は、収束電子線を照射することによって検
出されるSEM像に基いて微小な先端部を有する複数の
探針の各々を微動制御して半導体デバイスにおける目的
とする複数の微小な個所の各々に接触させて電気的に接
続する探針位置決め過程と、該探針位置決め過程で半導
体デバイスに接続された探針間に互いに異なる複数の電
圧値を印加し、各々の電圧値における前記半導体デバイ
スに対して照射される収束電子線の照射位置に応じて前
記探針間に流れる電流を計測して前記半導体デバイス内
部におけるpn接合の空乏層の広がり若しくは形状を求
め、この求められた電圧依存性に基づく空乏層の広がり
若しくは形状から空乏層におけるドーパントプロファイ
ルを評価する評価過程とを有する半導体デバイスの評価
方法である。
【0008】また、本発明は、収束電子線を照射するこ
とによって検出されるSEM像に基いて微小な先端部を
有する複数の探針の各々を微動制御して半導体デバイス
における目的とする複数の微小な個所の各々に接触させ
て電気的に接続する探針位置決め過程と、該探針位置決
め過程で半導体デバイスに接続された探針間に交流電圧
に重畳させて互いに異なる複数のバイアス電圧を印加
し、各々のバイアス電圧における前記半導体デバイス内
部に生じる空乏層の容量若しくは該容量の電圧変化を検
出し、この検出されたバイアス電圧依存性に基づく容量
若しくは該容量の電圧変化に基いて空乏層におけるドー
パントプロファイルを評価する評価過程とを有する半導
体デバイスの評価方法である。また、本発明は、収束電
子線を照射することによって検出されるSEM像に基い
て微小な先端部を有する複数の探針の各々を微動制御し
て半導体デバイスにおける目的とする複数の微小な個所
の各々に接触させて電気的に接続する探針位置決め過程
と、該探針位置決め過程で半導体デバイスに接続された
探針間にバイアス電圧を印加した状態で、前記半導体デ
バイス内部に生じる空乏層の厚さの変化に応じた容量の
変化を検出し、この検出された容量の変化からキャリア
濃度を求め、この求められたキャリア濃度のバイアス電
圧依存性から空乏層におけるドーパントプロファイルを
評価する評価過程とを有する半導体デバイスの評価方法
である。
【0009】また、本発明は、1段目の層間絶縁膜にプ
ラグを形成した以前の段階で製造された半導体デバイス
に対して空乏層におけるドーパントプロファイルを評価
する評価過程と、該評価過程で評価された空乏層におけ
るドーパントプロファイルに関する情報をフィードバッ
クしてプロセス条件を制御してイオンインプランテーシ
ョン若しくはその後の熱処理を行うイオンインプランテ
ーション工程若しくはその後の熱処理工程とを有する半
導体デバイスの製造方法である。また、本発明は、半導
体デバイスの製造方法において、半導体デバイスをイオ
ン注入と活性化熱処理を実施した後で層間絶縁膜を形成
する前に、MOSキャパシタあるいはpn接合の容量か
容量の電圧微分を測定する工程を含んで形成することで
ある。また、本発明は、半導体デバイスの製造方法にお
いて、イオン注入をした部分に電気的に接続するための
1段目のプラグを形成した後で、2層目の層間絶縁膜を
形成する前に、MOSキャパシタあるいはpn接合の容
量か容量の電圧微分を測定する工程を含んで形成するこ
とである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るデバイスの評価装置
およびデバイスの製造方法の実施の形態について図面を
用いて説明する。ところで、本発明に係るドーパントプ
ロファイルは、半導体デバイスの特性を左右するため、
最適化する必要がある。このためには、微細化された半
導体デバイスの内部の2次元的なドーパントプロファイ
ルを直接評価することが必要となる。まず、本発明に係
る第1の実施例を図1を用いて説明する。本評価装置の
第1の実施例は、筐体100において、電子源101、
収束電子レンズ102、走査コイル103、焦点コイル
104、対物レンズ105を含む鏡筒106と、それぞ
れ微動スキャナ107〜110および粗動スキャナ11
1〜114に接続されている4本の探針115〜118
と、試料(半導体デバイス)140aを載置する試料ス
テージ119と、2次電子検出器120とにより構成さ
れる。ここで、試料140aである半導体デバイスがn
型のMOSトランジスタであるため、ソース150に接
触させる探針115、ゲート152に接触させる探針1
16、およびドレイン151に接触させる探針117に
ついては高濃度にドープしたn型Si半導体を用い、半
導体基板に接触させる探針118については高濃度にド
ープしたp型Si半導体を用いた。更に、走査コイル1
03と焦点コイル104との各々には、電流を流すため
の電流源130、131を設けた。各探針115、11
6、117、118には、探針間に電圧を印加するため
の電圧源132〜134と探針間に流れる電流を測定す
るための電流計135〜137とをそれぞれ配置した。
これら電流源130、131や電圧源132〜134は
コンピュータ157で制御できるようにしたので、電子
線156の照射位置や焦点位置、および、各探針間に印
加する電圧をコンピュータ157によって設定可能であ
る。なお、電子線156を照射するための電子源101
には、低加速電圧でも直径を小さくすることができる電
界放射型の電子銃を用いた。
【0011】試料140aには、イオン注入と活性化熱
処理を実施した後の層間絶縁膜を形成する前の状態にあ
る特定の半導体デバイスである例えばn型のMOSトラ
ンジスタの断面を用いた。特定の半導体デバイスである
MOSトランジスタは、主にソース150、ドレイン1
51、金属のゲート152、ウェル153、および、浅
溝素子分離154、155より構成される。なお、ゲー
ト152とウェル153との間には薄い酸化膜が形成さ
れている。本評価装置では、上記したようにコンピュー
タ157で電子線156の照射位置を制御可能なので、
試料140a上に電子線を走査させることができる。さ
らには、2次電子検出器120を設置したので、試料1
40aより発生する2次電子強度を電子線の走査位置に
対応させて評価(検出)することができる。すなわち、
走査型電子顕微鏡(SEM)の機能を有する。
【0012】本評価装置は、SEM機能を有するため、
試料140aの表面の形状のみならず、探針115〜1
18の先端形状や探針115〜118の位置(XY方
向)を調べられる。特に、探針115〜118の先端の
曲率半径が0.1μm程度以下の場合も、直径を1nm
以下に絞ることができる収束電子線を用いて評価してい
るため、先端の位置(XY方向)を評価することが可能
である。ただし、ここで、Z方向を電子線の照射方向と
した。さらに、試料140aおよび探針115〜118
に対してそれぞれ焦点をあわせることにより、焦点位置
の違いを評価することができるため、試料140aと探
針115〜118間の距離、すなわち、探針115〜1
18の高さ(Z方向)を調べることができる。
【0013】一方、本評価装置では、探針115〜11
8の移動に粗動機構111〜114と微動機構107〜
110の2種類を用いた。特に、微動機構107〜11
0は圧電素子を含んで構成したため、探針先端の位置を
1nm以下の精度で移動できる。このため、上記SEM
機能とあわせることにより、探針115〜118を、試
料140a上の特定の位置に接触させることが可能とな
る。特に、探針115〜118を、断面加工された断面
の例えばMOSトランジスタのソース150、ドレイン
151、ウェル153、ゲート152等に直接接触させ
ることができる。ここで、試料140aのp型領域(p
ウェル)153に対しては、p型半導体よりなる探針1
18を接触させ、かつ、試料140aのn型領域(ソー
ス150、ドレイン151、ゲート152)に対して
は、n型半導体よりなる探針115〜117を接触させ
た。この結果、試料140aの各領域に対して良好な電
気的に接続することができた。また、デバイスの最小加
工寸法が0.2μm以下の場合においても、SEMと、
微小な先端(例えばウエル153の幅の1/2よりも小
さい、即ち0.1μm程度以下の曲率半径の先端)を有
する探針115〜118とを用いたために、探針どうし
を接触させることなく、デバイスに探針を接触させるこ
とができた。このため、電圧源132〜134の各々か
らゲート152を含むトランジスタの各部分150、1
51に任意の電圧を印加した状態、すなわち、トランジ
スタを動作させた状態で、探針115〜118間に流れ
る電流を電流計135〜137の各々で測定することに
よりコンピュータ157は評価することができた。
【0014】このように、本評価装置では、微小な(曲
率半径が小さな)先端を有する探針115〜118を用
いることにより、最小加工寸法が0.2μm程度、ある
いは、これより小さな場合についても探針115〜11
8を必要な位置に接触させることができる。即ち、探針
115〜118を試料の特定領域に接触させるために
は、次の手段を用いた。まず、コンピュータ157は、
SEM機能を用いて、電子線156の焦点を試料140
aおよび各探針115〜118のそれぞれに合わせる。
その結果、コンピュータ157は、焦点位置の違いか
ら、試料140aと各探針115〜118の高さ方向の
距離をそれぞれ測定した。次に、コンピュータ157
は、この測定された各探針と試料140aの表面の距離
を用いて、探針115〜118の高さ(z方向)を上記
粗動機構111〜114および微動機構107〜110
を駆動制御することにより、試料140aと各探針11
5〜118の距離を指定した値に制御することができ
る。このように、本行程により試料と探針を近づけるこ
とが可能なため、試料140aと探針115〜118の
両方をほぼ焦点があった状態にすることができる。この
状態で、コンピュータ157からの指令に基いて粗動機
構111〜114および微動機構107〜110並びに
試料ステージ119を駆動制御して探針115〜118
の各々をXY方向に動かすことにより、試料140aの
特定部分の近傍に移動させることができる。そして、探
針115〜118の各々が試料140aの特定部分と十
分に近くなったら、例えばSEM像を見ながら、少しず
つ探針115〜118を試料に近づけ、必要であればコ
ンピュータ157からの指令に基いて微動機構107〜
110を駆動制御してXY方向の微調整を行い、最終的
に探針115〜118の各々を試料140aの特定部分
に接触させる。
【0015】ところで、試料140aであるMOSトラ
ンジスタはpn接合を含んで構成され、この接合には空
乏層が存在する。そのため、空乏層に電子線156を照
射した場合、空乏層内部に電子とホールのペアが形成さ
れるが、空乏層にはビルトインポテンシャルがあるた
め、電子とホールは互いに反対方向にドリフトすること
になる。この結果、電子線を空乏層に照射すると、pn
接合に電流が流れる。このように電子線を照射すること
により流れる電流を、電子線誘起電流(EBIC)とい
う。空乏層以外の場所に電子線を照射している場合はE
BICが流れないのに対し、空乏層位置に電子線を照射
した場合はEBICが流れる。このため、コンピュータ
157は、電子線156の走査に対応したEBICを電
流計135〜137の各々で測定することにより、空乏
層の形状を得ることができる。空乏層の形状はpn接合
の形状に対応するため、接合形状も得られることにな
る。
【0016】本評価装置はSEM機能を有するため、コ
ンピュータ157は、電子線を照射位置に走査した際、
照射位置に対応した2次電子強度を2次電子検出器12
0によって検出し、探針間に流れる電流値の各々を電流
計135〜137の各々で測定することにより、2次電
子強度と各電流値を同時に評価することができる。この
ように、照射位置に対応した2次電子強度と各電流値を
コンピュータ157のメモリ(図示せず)若しくは接続
された記憶装置(図示せず)に取り込むことができる。
これによって、コンピュータ157は、2次電子像(S
EM像)とEBIC像(空乏層形状を示す)をバス等で
接続された表示装置(図示せず)の画面上に重ね合わせ
て同時に表示することができる。従って、EBIC像に
示される空乏層の位置を、SEM像によって示される素
子の形状に対応させて調べることが可能となる。図2に
は、このようにして求めた(a)SEM像、(b)EB
IC像(空乏層像)、(c)SEM像とEBIC像の重
ね合わせ像を示す。このように重ね合わせて表示するこ
とにより、空乏層の位置が素子のどの部分に対応するか
を明確にすることができる。
【0017】ところで、空乏層の広がり方は、ドーパン
トプロファイルとpn接合に印加した電圧の関数で決定
される。接合近傍でのドーパント濃度が低い場合は空乏
層は広くなるのに対し、濃度が高い場合は空乏層は狭く
なる。また、接合に印加される逆バイアス電圧Vが大き
い場合は空乏層は広く、小さい場合は狭くなる。この空
乏層幅Wの印加電圧依存を詳細に解析することにより、
ドーパント濃度が得られる。例えばドーパント濃度が一
定なpn接合の場合については、空乏層の幅Wは、S.
M.Sze著のPhysics of Semicon
ductorDevicesの77ページに記載されて
いるように、次に示す(数1)式で与えられる。
【0018】 W=[(es/q)*{(Np+Nn)/(Np*Nn)}*(Vbi+V)] (数1) ただし、esは半導体の誘電率、qはキャリアの電荷、N
pはp型領域内のドーパント濃度、Nnはn型領域内のド
ーパント濃度、Vは逆バイアス電圧である。また、Vbi
は接合のビルトインポテンシャルであり、次に示す(数
2)式で与えられる。 Vbi〜(kT/q)*ln(Np*Nn/Ni2) (数2) ただし、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Niは真
性キャリア濃度である。
【0019】このように、(数1)式を用いることによ
り、EBICの評価で実測したWのV依存性からドーパ
ント濃度を求めることができる。また、ドーパント濃度
が一定でない場合についても、(数1)式を基本とした
シミュレーションを用いることにより、WのV依存性か
らドーパント濃度を求めることができる。
【0020】本評価装置は、電圧源132〜134の各
々から探針115〜118間に電圧を印加した状態で、
探針115〜118間に流れる電流の各々を電流計13
5〜137の各々で測定してコンピュータ157におい
て空乏層の幅Wで示される空乏層の広がりを求めること
により上記(数1)式の関係から印加電圧依存性に基づ
くドーパントプロファイルを求めて例えばキャリア濃度
の等濃度線等を評価することができる。即ち、コンピュ
ータ157は、電圧源132〜134からトランジスタ
内部のpn接合に印加する電圧を自由に制御することが
できる。従って、コンピュータ157は、電流計135
〜137の各々で測定される探針115〜118間に流
れる電流の各々を元に、空乏層幅Wの印加電圧依存性を
評価することができる。この様子を、図3に示す。図3
(a)は、ソース150、ドレイン151、および、ウ
ェル153の電位を同じにした場合である。この場合、
空乏層の幅Wは狭い。これに対し、ソース150とドレ
イン151の電位を同じにし、かつ、ウェル153に逆
バイアス電圧Vを印加した場合、図3(b)に示すよう
に空乏層の幅Wは広くなる。
【0021】即ち、コンピュータ157は、探針115
〜118間に電圧源132〜134から印加した複数の
電圧値に対して、電子線の照射位置を走査すると同時
に、照射位置に対応した2次電子強度を2次電子検出器
120で検出すると共に探針間に流れる電流値を電流計
135〜137の各々で同時に測定する。これにより、
コンピュータ157は、空乏層形状の印加電圧依存性を
評価することができ、その結果、上記したように空乏層
形状の印加電圧依存から、シミュレーションをすること
により、ドーパントプロファイルを求めることができ
る。更に、コンピュータ157は、得られたドーパント
プロファイルから、ドーパントの等濃度線を求めること
ができる。図3(c)に、このようにして求めたドーパ
ント濃度の等濃度線を示す。さらには、図3(d)に
は、ドーパント濃度の等濃度線をSEM像と重ねた結果
を示す。このように、コンピュータ157がSEM像と
等濃度線像を表示装置の画面上に重ね合わせて同時に表
示できるようにしたため、素子の形状に対応したドーパ
ント濃度を調べることができる。このため、素子内部の
プロファイルが設計通りであるかの判断、あるいは、素
子の不良要因の特定を容易にすることができる。また、
本評価装置では、コンピュータ157は、電圧源132
〜134からトランジスタの各部分に任意の電圧を印加
した状態で、空乏層の形状を評価できる。特に、トラン
ジスタを動作させた状態での空乏層形状を評価すること
ができる。図4に、その様子を示す。(a)はトランジ
スタに電圧を印加しない状態、(b)はゲート152に
電圧を印加することによりチャネルが形成された状態、
(c)はゲート152とドレイン151の両方に電圧を
印加した状態である。このように、トランジスタの動作
状態を直接観察できるので、素子内部のプロファイルが
設計通りであるかの判断、あるいは、素子の不良要因の
特定を容易にすることができる。
【0022】以上説明したように、本発明では、複数の
探針115〜118を用いることにより、イオン注入と
活性化熱処理を実施した後の層間絶縁膜を形成する前の
状態で、特定の半導体デバイスであるMOS内部のpn
接合の各部分に電気的に接続させることができた。ま
た、コンピュータ157を用いて電子線の走査位置を制
御すると同時に、各探針に流れる電流をコンピュータ1
57に取り込んだ。このため、トランジスタを形成する
各々のpn接合の空乏層形状やドーパントプロファイル
を評価できた。即ち、論理回路内部のトランジスタやメ
モリセル等についても、特別に電気的に接続するための
配線等を不要にしてドーパントプロファイル等を評価す
ることができた。また、LSIがほぼ完成した段階でテ
スタによって回路動作試験をした結果、不良として判定
された不良個所についてトランジスタの接合部分を解析
するためには、該接合部分に対してFIBを照射して大
きな穴加工による断面加工を施して露出させる必要が生
じる。その際、FIB加工であるため、接合部分の断面
の表面にダメージが入ることになる。しかしながら、上
記本手法は、断面の表面には敏感でないため、不良個所
のpn接合形状やドーパントプロファイルを求めること
が可能となる。
【0023】次に、本発明に係る第2の実施例について
図5を用いて説明する。特に、試料140bの近傍の部
分のみを拡大して示した。本評価装置の第2の実施例
は、第1の実施例と類似であるが、探針160〜163
が金属で構成される点が異なる。また、試料140bと
しては、第1の実施例の場合と同様に断面を有する特定
の半導体デバイスであるMOSトランジスタを用いた
が、ソース150、ドレイン151、ゲート152、お
よび、ウェル153に対して電気的に接続しているプラ
グ170、プラグ171、プラグ172、および、プラ
グ173が形成されている状態のもの(イオン注入をし
た部分に電気的に接続するための第1段目のプラグ17
0〜173を形成した後で、2層目の層間絶縁膜を形成
する前の状態のもの)を用いた点が異なる。さらに、電
子線を試料140bの断面と試料140bの表面(プラ
グ170〜173が形成されている面)の両者に対して
それぞれ45度±15度の角度を持って照射できるよう
に試料140bを配置した点が異なる。
【0024】通常、MOSトランジスタのプラグ170
〜173には、高濃度にドープされた半導体、あるい
は、金属が用いられる。このため、これらの部分につい
ては、金属の探針160〜163を用いた場合でも電気
的に接続することができる。従って、金属の探針160
〜163を用いた本評価装置でも、第1の実施例と同様
に、電子線をプラグ170〜173および探針160〜
163にも照射してSEM像を観察し、この観察される
SEM像を元に、粗動機構111〜114および微動機
構107〜110並びに試料ステージ119を駆動制御
して探針160〜163を相対的に高さ方向も含めて微
動位置決めしてプラグ170〜173に接触させること
により、MOSトランジスタのソース150、ドレイン
151、ゲート152、および、ウェル153の各部分
に対して電気的に接続することができる。これにより、
第2の実施例でも、第1の実施例の場合と同様に、MO
Sトランジスタの2次電子像(SEM像)、電子線誘起
電流像(空乏層形状像:EBIC像)、および、ドーパ
ントプロファイルであるドーパントの等濃度線像を得る
ことができる。さらに、コンピュータ157は、これら
の像を重ね合わせて表示させることが可能である。この
ため、素子の形状に対応させて、空乏層の形状やドーパ
ントプロファイルを評価することができる。
【0025】なお、本第2の実施例では、試料140b
の断面と試料140bの表面の両者に対してそれぞれ4
5度の角度を持つように試料を配置したが、45±15
度の範囲であれば十分に観察が可能であるのはいうまで
もない。また、試料140bを載置する試料ステージ1
19と探針160〜163を支持する微動機構107〜
110および粗動機構111〜114とを回動可能な傾
斜ステージ(図示せず)に支持させ、探針160〜16
3を試料140bの表面のプラグ170〜173に接触
させた後に、上記傾斜ステージを回動させて試料140
bと探針160〜163を同時に回転させることによ
り、電子線を試料140bの断面に対して垂直に照射す
ることが可能となり、その結果EBIC像に基づくドー
パントプロファイルを評価することも可能となる。
【0026】次に、本発明に係る第3の実施例について
説明する。本第3の実施例は、第1および第2の実施例
と類似であるが、電子源101に電界放射型の電子銃の
かわりに、ショットキー型の電子銃を用いた点が異な
る。このショットキー型の電子銃は、電界放射型の電子
銃と比較して、収束した電子線の直径が若干大きくなる
が、試料140に照射される電子線の強度(電子線の電
流)の安定性を向上させることができる。このため、2
次電子像、電子線誘起電流像(空乏層形状像)、およ
び、ドーパントの等濃度線の像のいずれにおいても、ノ
イズを低減することができる。
【0027】次に、本発明に係る第4の実施例について
説明する。本第4の実施例は、第1〜第3の実施例と類
似であるが、探針115〜118、160〜163と探
針を接触させたい部分(目的部分)150〜153、1
70〜173の距離を自動的に設定値以下とできるよう
にした点が異なる。このための手段は、次の通りであ
る。最初に、SEM機能を用いて試料140aの断面ま
たは試料140bの表面に焦点をあわせる。試料140
a、140bが表示された画面上において、各探針11
5〜118、160〜163を接触させたい部分(目的
部分)150〜153、170〜173を指定する。指
定の方法としては、図6に示すようなマーカー180を
用いた。マーカーには接触させる探針の番号も表示し
た。本第4の実施例では4本の探針を用いているため、
各探針に対応した目的部分4カ所をマーカーで選択す
る。この際に、選択した点の一つを座標の基準点とす
る。これにより、他の3点についてはXY座標で表すこ
とができる。
【0028】次に、コンピュータ157は、第1の実施
例で説明したように、それぞれの探針115〜118、
160〜163に対して、順番に焦点を合わせる。この
際、焦点位置の違いから、探針の高さを求めることがで
きる。探針の高さについては、Z座標で表すことができ
る。さらには、コンピュータ157は、焦点を合わせた
状態で、探針先端に対応する電子線走査位置と上記基準
点に対する走査位置の差を求めることにより、探針のX
Y座標を求めることができる。すなわち、本行程によ
り、基準点に対する探針のXYZ座標を求めることがで
きる。
【0029】本評価装置は、コンピュータ157により
求められた基準点に対する探針のXYZ座標を元に、微
動機構107〜110および粗動機構111〜114を
駆動制御するための各探針のXYZ座標を制御できるよ
うにした。このため、各探針のXYZ座標とそれぞれに
対応する目的部分の距離とがあらかじめ設定した値とな
るように、探針115〜118、160〜163を、マ
ーカー190によって指定された目的部分150〜15
3、170〜173に自動的に近接させることができ
る。特に、本評価装置では、図7に示すように、コンピ
ュータ157に接続された表示装置の画面上に、探針を
自動的に近接させるための命令を出すためのボタン19
0を図7に示すようにもうけた。これにより、4本の探
針が目的位置に対して設定した距離となるように自動的
に探針を近接させることができる。本評価装置では、自
動的に探針と目的部分との距離を設定することができた
ので、装置を操作する人の負担を低減させることができ
る。また、各探針を同時に目的の場所に対して近づける
ことができたので、測定時間を短縮することができる。
【0030】次に、本発明に係る第5の実施例について
説明する。本第5の実施例は、第4の実施例と類似であ
るが、探針の高さ(Z座標)やXY座標を自動的に検出
する点が異なる。本評価装置の動作を説明する。まず、
第4の実施例と同様に、試料に対して焦点を合わせて、
探針115〜118、160〜163を接触させたい場
所(目的部分)150〜153、170〜173をマー
カー190を用いて選択する。この後は、自動的に探針
の位置をそれぞれの目的部分に指定した距離まで近接さ
せる。次に、コンピュータ157からの指令により焦点
コイル104に流す電流を制御して電子線の焦点位置を
自動的に変化させると同時に、それぞれの焦点位置に対
応した2次電子像を2次電子検出器120から得る。そ
して、コンピュータ157は、それぞれの2次電子像か
ら、探針の形状と相互相関法を用いることにより、各探
針に対して焦点があったことを検出し、この検出された
焦点位置から、探針の高さ、すなわち探針のZ座標を得
る。さらには、コンピュータ157は、相互相関法を用
いて探針のXY座標を得る。このようにして、探針のX
YZ座標を自動的に得る。この後は、第4の実施例と同
様に、自動的に探針とそれぞれの目的部位との距離を指
定した値に近接させる。特に、本評価装置では、コンピ
ュータ157に接続された表示装置の画面上に、探針の
座標を自動的に評価すると同時に探針を自動的に動かす
ための命令を出すためのボタン191を図7に示すよう
にもうけた。このようなボタンを配置することにより、
操作を簡便にできる。さらには、探針の座標検出と探針
位置の移動を自動的にできるようにしたため、装置の操
作時間を短縮することができた。
【0031】次に、本発明に係る第6の実施例について
図8を用いて説明する。本第6の実施例は、第1〜第5
の実施例と類似であるが、試料140に照射する電子線
156を減速するためのリング200を配置したこと、
探針115〜118、160〜163に電圧を印加する
ための共通の電圧基準201を設定したこと、電子線減
速用リング200の電位が電圧基準201と同じである
こと、および、電圧基準201の電位をコンピュータ1
57で設定可能な電圧源202で制御できるようにした
点が異なる。また、コンピュータ157は、電圧源13
2〜134、および電流源130、131を光ファイバ
ー203を介して制御できるように構成し、かつ、電流
計135〜137や電圧源132〜134、202を電
子顕微鏡本体100内部に配置した。上記構造を用いる
ことにより、減速した低エネルギー電子線を試料140
に対して照射することができる。電子線のエネルギーが
小さい場合、試料内部での入射電子線の侵入長が小さく
なる。このため、電子ホールペアが形成される体積が小
さくなるので、第1〜第5の実施例に比べて、空乏層評
価における空間分解能が向上する。また、電子顕微鏡内
部に共通の電圧基準201を設けることにより、ノイズ
の影響を低減することができる。さらには、光ファイバ
203を用いて電圧源132〜134や電流源130、
131をコンピュータ157と接続し、かつ、電流計1
35〜137や電圧源132〜134、202を電子顕
微鏡本体内部に配置したことにより、電圧源や電流源に
高電圧が印加された場合にも、これらの装置とコンピュ
ータ157を容易に接続可能であると同時に、電子顕微
鏡の外部をアース電位とすることにより安全性を確保す
ることができる。
【0032】次に、本発明に係る第7の実施例について
図9を用いて説明する。本第7の実施例は、第1〜第6
の実施例と類似であるが、試料140にArイオン線を
照射するためのイオンガン220を配置した点が異な
る。イオンガン220は主にイオン源221とイオンレ
ンズ222より構成される。本評価装置では、第1〜第
6の実施例と同様にpn接合の空乏層形状やドーパント
プロファイルを評価することができる。ただし、第1〜
第6の実施例においては、空乏層以外の部分で形成され
た電子やホールが拡散により空乏層内部に到達し、pn
接合に流れる電流を増加させるために、シグナルノイズ
比(SN比)が悪化していた。これに対し、本評価装置
では、Arイオンの照射により試料140内部での電子
・ホールの拡散長を短くできる。このため、第1〜第6
の実施例と比較してSN比を向上できる。
【0033】次に、本発明に係る第8の実施例について
説明する。本第8の実施例は、第1〜第7の実施例と類
似であるが、コンピュータ157が、2次電子強度とE
BIC強度を電子線の走査に対応させてメモリまたは記
憶装置(図示せず)に取り込む行程、および、該メモリ
または記憶装置に格納された2次電子像とEBIC像を
同時に表示装置の画面上に表示するための行程を、自動
的に行うことができるようにした点が異なる。特に、本
評価装置では、コンピュータ157に接続された表示装
置の画面上に、上記2つの行程を順番に行う命令を出す
ためのボタン231を図10に示すようにもうけた。こ
のようなボタン231を配置することにより、デバイス
構造に対応させて空乏層位置を簡便に評価できる。次
に、本発明に係る第9の実施例について説明する。本第
9の実施例は、第8の実施例と類似であるが、2次電子
強度とEBIC強度を電子線の走査に対応させてメモリ
または記憶装置に取り込む行程を、探針間に印加する複
数の電圧値に対して順番に自動的に行うことにある。複
数の電圧値はあらかじめ指定できるようにした。特に、
本評価装置では、コンピュータ157に接続された表示
装置の画面上に、上記行程を順番に行う命令を出すため
のボタン232を図10に示すようにもうけた。このよ
うなボタン232を配置することにより、操作を簡便に
できる。
【0034】次に、本発明に係る第10の実施例につい
て説明する。本第10の実施例は、第9の実施例と類似
であるが、コンピュータ157が、メモリまたは記憶装
置に取り込んだ2次電子強度およびEBIC強度の印加
電圧依存からシミュレーションを用いてドーパント濃度
の等濃度線を求めること、および、2次電子像と等濃度
線を同時に表示装置の画面上に表示できるようにした点
が異なる。特に、本評価装置では、コンピュータ157
に接続された表示装置の画面上に、上記行程を順番に行
う命令を出すためのボタン234を図10に示すように
もうけた。このようなボタン234を配置することによ
り、操作を簡便にできると同時に、素子の構造に対応し
たドーパントプロファイルを求めることができる。
【0035】次に、本発明に係る第11の実施例につい
て説明する。本第11の実施例は、第10の実施例と類
似であるが、コンピュータ157が、2次電子像とドー
パント濃度の等濃度線を表示装置に表示するだけではな
く、デバイスを形成するためのプロセス条件(イオンイ
ンプランテーション工程においては加速エネルギーやド
ーズ量等があり、その後の熱処理工程においては熱処理
の温度と時間等がある。)とデバイス形状を、ネットワ
ークや記憶媒体やキーボート等からなる入力装置(図示
せず)を用いて入力することによりドーパント濃度とそ
の等濃度線を計算するためのシミュレーター機能を有す
る点が異なる。さらには、コンピュータ157は、2次
電子像、EBICから求めたドーパント濃度の等濃度
線、および、上記入力されたプロセス条件から求めたド
ーパント濃度の等濃度線を表示装置の画面に同時に重ね
て表示できるようにした。このように、画面上におい
て、本評価装置で評価されたドーパント濃度の等濃度線
と上記プロセス条件から算出されたドーパント濃度の等
濃度線とを比較することができ、その結果本評価装置で
評価されたデバイスにおけるプロセス条件が適切であっ
たか否かを判定することが可能となる。この点について
は、他の実施例にも適用することができる。特に、本評
価装置では、コンピュータ157に接続された表示装置
の画面上に、上記行程を順番に行う命令を出すためのボ
タン235を図10に示すようにもうけた。このような
ボタン235を配置することにより、操作を簡便にでき
ると同時に、ドーパントプロファイルの設計値と実測値
を簡便に比較することができる。
【0036】本第11の実施例では、入力されたプロセ
ス条件(イオンインプランテーション工程においては加
速エネルギーやドーズ量等があり、その後の熱処理工程
においては熱処理の温度と時間等がある。)からドーパ
ント濃度を求めるためのシミュレーターを本評価装置の
コンピュータ157上に配置した例を示した。しかしな
がら、他のコンピュータ上にあるシミュレーターを用い
て計算したドーパント濃度の結果を本評価装置にネット
ワークや記録媒体等からなる入力装置を用いて入力し、
実測した空乏層形状やドーパント濃度の等濃度線と比較
できることは言うまでもない。
【0037】次に、本発明に係る第12の実施例につい
て説明する。本第12の実施例は、第1〜第11の実施
例と類似であるが、測定結果を表示するためのボタン2
50を図11に示すように画面上に配置した点が異な
る。即ち、250は、コンピュータ157のメモリ中に
あるEBIC像の測定結果を表示するためのボタンであ
る。本ボタン250を押すことにより、図2(b)に示
すEBIC像を表示することができる。また、255
は、EBIC像にSEM像を重ね合わせるためのチェッ
クボックスである。本ボックス255をチェックした状
態で、ボタン250を押すことにより、図2(c)に示
す如くEBIC像とSEM像の重ね合わせた像が得られ
る。次に、図11のボタン251について説明する。ボ
タン251は、メモリ内にある、探針間に印加する複数
の電圧値に対して測定したEBIC像を、それぞれ画面
上に表示させる命令を出すためのボタンである。本ボタ
ン251を押すことにより、図3(b)や(c)をそれ
ぞれ画面に表示することができる。
【0038】次に、図11のボタン252について説明
する。ボタン252は、メモリ内にある、探針間に印加
する複数の電圧値に対して測定したEBIC像からシミ
ュレーションを用いてドーパント濃度の等濃度線を求め
ること、および、等濃度線を同時に画面上に表示するた
めの命令を出すためのボタンである。本ボタン252を
押すことにより、図3(c)に示したドーパントプロフ
ァイルの等濃度線を表示できる。特に、チェックボック
ス255をチェックしておくことにより、図3(d)の
ドーパントプロファイルの等濃度線とSEM像の重ね合
わせ像を画面に表示できる。最後に、ボタン254につ
いて説明する。ボタン254は、トランジスタの各動作
状態に対して、それぞれ測定したEBICの結果を画面
に表示するためのボタンである。特に、チェックボック
ス255をチェックしておくことにより、図4(a)〜
(c)に示すEBIC像とSEM像の重ね合わせ像を示
すことができる。上記したように、本第12の実施例に
よるボタン250〜254、および、チェックボックス
255を配置することにより、簡便にEBIC像やドー
パントプロファイル像を得ることができた。
【0039】次に、本発明に係る第13の実施例につい
て図12を用いて説明する。本第13の実施例の評価装
置は、筐体100において、上記鏡筒106と、微動ス
キャナ107と粗動スキャナ111に接続されている1
本の探針115と、微動スキャナ302と粗動スキャナ
303に接続され先端に導電性の探針300がついたA
FMカンチレバー301と、半導体ウェハ310を保持
するステージ311と、2次電子検出器120とにより
構成される。ただし、走査コイル103と焦点コイル1
04には電流を流すための電流源130、131、探針
115、300には電圧を印加するための電圧源32
0、322をそれぞれ接続した。特に、探針115、3
00に接続した電圧源320、322は、直流バイアス
電圧に交流電圧を重畳させる機能を有するものを配置し
た。また、カンチレバー301と電圧源320の間に
は、共鳴型容量センサー321を配置した。このため、
コンピュータ157は、共鳴型容量センサー321で測
定される探針115とAFMカンチレバー301先端の
探針300間の容量、あるいは、容量の電圧変化(容量
の電圧微分:dC/dV)を、電圧源320、322か
ら探針115、300を介して印加される印加直流バイ
アス電圧に対応した形で評価することができる。そし
て、これらの容量、あるいは、容量の電圧微分(dC/
dV)については、コンピュータ157のメモリまたは
接続された記憶装置(図示せず)にとりこむことができ
るようにした。ところで、容量の電圧微分(dC/d
V)を取り込むようにした方が、電圧に依存しない容量
が見かけの容量として測定されず、真の容量が検知する
ことができる。
【0040】本評価装置は、第1の実施例と同様にSE
M機能を有する。電子線を照射するための電子源101
には、低加速電圧でも直径を小さくすることができる電
界放射型の電子銃を用いた。さらに、ステージ311
は、ウェハ310上に形成されたマークで位置を校正し
た場合、1μm以下の精度でウェハ上の位置を指定でき
るものを用いた。このために、ウェハ310上のマーカ
ー位置を検知するためのレーザー測長器330、331
を配置した。ステージ311は、半導体ウェハ310の
水平を基準として、45度±15度以上傾けられるもの
とした。本評価装置は、半導体ウェハ310を地面およ
び電子線の入射方向に対して45度±15度の角度にす
ることにより、SEM機能を用いて半導体ウェハ310
の表面に形成されたデバイスとAFMカンチレバー30
1先端の探針300や探針115を全て同時に観察でき
る。このため、第1の実施例の評価装置と同様に、各探
針115、300の先端を試料310上の目的部分に接
触させることができる。特に、目的部分の大きさが0.
2μm以下の場合にも、探針114、300の微小な先
端(例えば曲率半径が0.1μm程度以下)であり、探
針115、300の微動機構107、302に移動精度
が1nm以下の圧電素子を用い、かつ、SEMを用いて
試料探針位置を実測することができるので、探針先端を
試料310上の目的部分に接触させることができる。
【0041】なお、試料310としては、イオン注入と
活性化熱処理を実施した後の層間絶縁膜を形成する前の
状態の半導体基板上にMOSキャパシタやpn接合が形
成された半導体デバイスである。この場合、MOSキャ
パシタおよびpn接合もプラグが形成されていないの
で、MOSキャパシタの場合には、先端の曲率半径が
0.1μm程度以下の探針をメタル領域、および半導体
領域に接触させて電気的に接続する必要があり、pn接
合の場合には、探針をp領域、n領域に接触させて電気
的に接続する必要がある。
【0042】また、試料310としては、イオン注入を
した部分に電気的に接続するための第1段目のプラグ3
51、352、352、353を形成した後の2層目の
層間絶縁膜を形成する前の状態の半導体基板上にMOS
キャパシタやpn接合が形成された半導体デバイス(半
導体ウェハ)310a、310bである。この場合、何
れもプラグが形成されているので、微小な先端(例えば
曲率半径が0.1μm程度以下)の探針をプラグに接触
させて電気的に接続すればよい。本評価装置の動作は次
の通りである。図13には、半導体ウェハ310a上の
評価領域付近を示す。半導体ウェハ310a上には、特
定の半導体デバイスであるMOSキャパシタを形成し
た。特に、MOSキャパシタのメタル領域に接続したプ
ラグ350、および、MOSキャパシタの半導体領域に
接続したプラグ351が試料310aの表面に露出する
ようにした。本評価装置では、探針115、300を上
記したように任意の位置に接触できるので、MOSキャ
パシタのメタル領域と半導体領域に接続したプラグ35
0とプラグ351にそれぞれ探針115、300を接触
させることができる。これにより、MOSキャパシタの
両端に電気的に接続させることができる。
【0043】このようにMOSキャパシタに電気的に接
続した状態で、探針115に交流電圧を重畳した様々に
変化させた直流バイアス電圧を印加し、これに対応する
容量の変化を共鳴型容量センサー321を用いてロック
イン検出する。これにより、コンピュータ157は、バ
イアス電圧の印加に起因したMOSキャパシタの微小な
容量変化を検出することができる。バイアス電圧変化に
起因した容量変化は、MOSキャパシタの半導体中の空
乏層の広がり方、酸化膜厚、および、接合面積で決定さ
れる。ここで、空乏層の広がり方はドーパントプロファ
イルで決まり、かつ、酸化膜厚と接合面積はプロセス条
件と微細加工の条件で決まる。そのため、コンピュータ
157は、入力装置(図示せず)を用いて入力されたプ
ロセス条件と微細加工の条件から酸化膜厚および接合面
積を求め、この求められた酸化膜厚および接合面積と、
上記検出されたバイアス電圧変化に起因した容量変化、
即ち、容量のバイアス電圧依存とから、ドーパントプロ
ファイルを逆算して求めることができる。
【0044】一方、pn接合についても同様に図12に
示す評価装置を用いてコンピュータ157によりドーパ
ントプロファイルを評価することができる。図14に、
半導体ウェハ310b上の評価領域付近を示す。半導体
ウェハ310b上には、pn接合を形成した。特に、p
n接合のp領域に接続したプラグ352、n領域に接続
したプラグ353が試料表面に露出するようにした。M
OSキャパシタの場合と同様に、バイアス電圧に対応し
たpn接合の容量を評価することが可能である。pn接
合のバイアス電圧変化に起因した容量変化は、pn接合
の空乏層の広がり方と接合面積で決定される。ここで、
空乏層の広がり方はドーパントプロファイルで決まり、
かつ、接合面積は微細加工の条件で決まる。そのため、
コンピュータ157は、入力装置(図示せず)を用いて
入力された微細加工の条件から接合面積を求め、この求
められた接合面積と、上記検出されたバイアス電圧変化
に起因した容量変化、即ち、容量のバイアス電圧依存と
から、ドーパントプロファイルを逆算して求めることが
できる。
【0045】このように、本発明に係る第13の実施例
によれば、電子線156や探針115、300を用いて
測定するため、半導体ウェハ310を汚染することなく
ドーパントプロファイルを評価することができる。この
ため、測定した半導体ウェハ310をそのまま製造プロ
セスに戻すことができる。すなわち、ドーパントプロフ
ァイルのインライン評価(インライン検査)が可能であ
る。特に、W、TiN、WSix、dopedSi等半導体プロ
セスに用いられる材料を用いて探針115、300を形
成することにより、汚染の問題はより低減される。以上
説明したように、MOSキャパシタやpn接合ダイオー
ド等の半導体デバイスに対して容量若しくは容量の電圧
微分(dC/dV)−電圧特性の評価により、半導体中
のドーパントプロファイルを評価することができ、その
結果をフィードバックすることにより、歩留まり向上お
よび品質向上が図れる。
【0046】次に、本発明に係る第14の実施例につい
て図15を用いて説明する。本第14の実施例の評価装
置は、第13の実施例と類似であるが、2本の探針11
5、116のいずれにもAFM機能がない点が異なる。
このような構成としても、第13の実施例と同様に、探
針115、116をpn接合やMOSキャパシタの両端
に電気的に接続させることができるので、ドーパントプ
ロファイルを評価することができる。また、AFM機能
を省いたため、原子間力を検出するための機構を省くこ
とができたので、装置の作製コストを低減することがで
きる。次に、本発明に係る第15の実施例について図1
6を用いて説明する。本第15の実施例は第13の実施
例と類似であるが、2本の探針300、304のいずれ
についても、AFMカンチレバー301、305の先端
に配置し、2つのAFM機能をもたせた点が異なる。こ
のようにな構成としても、探針300、304をpn接
合に電気的に接続させることができたので、ドーパント
プロファイルを評価できる。また、それぞれの探針30
0、304にAFMを接続したため、探針先端と試料間
の力を検出することができる。このため、探針先端を痛
めることなく探針300、304を試料310に接触さ
せることができる。
【0047】次に、本発明に係る第16の実施例につい
て図17を用いて説明する。本第16の実施例の評価装
置は、第13の実施例と類似であるが、電子源101、
収束電子レンズ102、走査コイル103、焦点コイル
104、対物レンズ105を含む鏡筒106を、地面に
対して45度±15度の角度で配置した点が異なる。ま
た、半導体ウェハ310およびこれを保持するステージ
311は、地面に対して平行とした。本評価装置の動作
は、第13の実施例と同じである。ただし、鏡筒106
を地面に対して45度±15度の角度で配置したため、
ウェハ310を地面に対して平行に配置した場合でも、
ウェハ表面に対して45度±15度の角度で電子線を照
射できる。この場合、ウェハ310を水平に配置できる
ので、ウェハ310を設置する真空容器の面積を小さく
できる。このため、第13の実施例に比べて、測定の前
に必要な真空引きの時間を短縮できるとともに装置のコ
ストを低減できる。
【0048】次に、本発明に係る第17の実施例につい
て図18を用いて説明する。特に、試料近傍の部分を拡
大して示した。本第17の実施例の評価装置は、第13
の実施例と類似であるが、AFMカンチレバー301の
先端に配置した探針300とは別に、探針160〜16
3および探針の位置を制御する微動スキャナ107〜1
10と粗動スキャナ111〜114、および、各探針に
接続した電圧源400〜403をそれぞれ4つ配置した
点が異なる。そして、AFMカンチレバー301には、
試料140bとの間の容量変化を検出する共鳴型容量セ
ンサー321を接続して構成した。即ち、試料140b
の断面と探針300との間は、SCM(走査型プローブ
顕微鏡)によって構成される。また、試料としては、表
面にデバイスを形成した半導体ウェハ310ではなく、
断面加工されたMOSトランジスタ140bとした。断
面加工されたMOSトランジスタ140bは、主にソー
ス150、ドレイン151、ゲート152、ウェル15
3、浅溝素子分離154、155、およびソース150
に接続したプラグ170、ドレイン151に接続したプ
ラグ171、ゲート152に接続したプラグ172、お
よび、ウェル153に接続したプラグ173より構成さ
れる。ここで、試料140bの断面の表面には、厚さが
10nm程度の酸化膜を形成した。
【0049】本評価装置では、第1の実施例と同様に、
SEM機能と粗動機構303、111〜114および微
動機構302、107〜110とを用いることにより、
探針300、160〜163の先端を目的位置に接触さ
せることができる。特に、探針160〜163の先端に
ついては、MOSトランジスタのソース150、ドレイ
ン151、ゲート152、および、ウェル153に電気
的に接続されたプラグ170〜173に接触させること
ができる。この状態で、コンピュータ175は、試料1
40bとAFMカンチレバー301の先端の探針300
の間の容量変化を次のように評価することができる。ま
ず、電圧源400から探針160によりプラグ170を
介して、ソース150に対して直流のバイアス電圧を印
加すると同時に、電圧源400〜403の各々から探針
160〜163の各々によりプラグ170〜173の各
々を介して、ソース150、ドレイン151、ゲート1
52、ウェル153に共通の交流電圧を重畳させる。こ
れに対応する容量の変化を第13の実施例の場合と同様
に、探針300を先端に配置されたAFMカンチレバー
301に接続された共鳴型容量センサー321を用いて
ロックイン検出する。これにより、コンピュータ157
は、交流電圧変化に対応したpn接合の微小な容量変化
を検出することができる。
【0050】探針300と試料140b間の容量を平行
平板コンデンサで近似する一次元的なモデルを用いた場
合、上記容量の変化はカンチレバー301先端の探針3
00により半導体内部に形成される空乏層の厚さと上記
断面の表面に形成された酸化膜の厚さ、および、探針3
00の先端の面積により決定される。上記酸化膜の厚さ
や探針先端の面積は、濃度が既知の部分を2ヶ所以上評
価すれば、コンピュータ157によって計算することが
できる。また、上記空乏層の厚さは、半導体内部のキャ
リア濃度と直接的に関連があるため、実験的に得た容量
から半導体内部のキャリア濃度を直接的に求めることが
できる。即ち、探針300と試料140bとの間の容量
を平行平板コンデンサで近似する一次元的なモデルで定
義し、交流電圧変化に対応したpn接合の微小な容量変
化を検出することにより、コンピュータ157は、半導
体内部のキャリア濃度を求めることができる。即ち、キ
ャリア濃度Nは、一次元的なモデルの場合、信学技報の
VLD98−90、pp.31に記載されている如く、
次に示す(数3)式によって算出することができる。
【0051】 N=N0((C0x/ΔC)−1)2 (数3) ここで、N0は基準濃度、C0xはSCM探針300と試
料140bの間の容量、ΔCは探針の電圧変化に対する
容量の変化で、N0とC0xは2次イオン質量分析法等に
より既知の2つの不純物濃度から求める実験的なパラメ
ータである。上記キャリア濃度は、メモリ(図示せず)
に記憶させる。さらには、コンピュータ157は、評価
されたキャリア濃度のバイアス電圧依存性から、シミュ
レーションを通じてドーパント濃度(ドーパントプロフ
ァイル)を求めることができる。
【0052】特に、複数の探針160〜163をトラン
ジスタのソース150、ドレイン151、ゲート15
2、ウェル153にプラグ170〜173を介して電気
的に接続させ、コンピュータ157は、各電圧源400
〜403を独立に制御することによってそれぞれの部分
150〜153の電位を独立に制御したため、バイアス
電圧を印加した状態におけるトランジスタ中のキャリア
濃度を評価できる。また、AFMカンチレバー301の
探針300を試料140bの断面に対して走査すること
により、コンピュータ157は、デバイス断面上の各位
置に対応したキャリア濃度を、デバイスの各部分に複雑
な配線をすることなく評価することができる。
【0053】以上により、コンピュータ157は、トラ
ンジスタが動作している際のキャリア濃度分布もわかる
ために、設計へのフィードバックや不良解析が容易とな
る。
【0054】次に、本発明に係る第18の実施例につい
て説明する。本第18の実施例の評価装置は、第13の
実施例と類似であるが、探針300、160〜163を
試料140b上の目的位置に近づけるために、第4の実
施例と同様に、コンピュータ157が探針300、16
0〜163のXYZ座標を求めた後に、自動的に探針3
00、160〜163を移動させるための指示を出すボ
タン190をコンピュータ157に接続された表示装置
の画面上にもうけた点が異なる。ボタン190の例を図
7に示す。自動化することで、本評価装置を操作する人
の負担を低減できる。また、各探針300、160〜1
63を同時に目的の場所に対して近づけることができた
ので、測定時間を短縮できる。次に、本発明に係る第1
9の実施例について説明する。本第19の実施例の評価
装置は、第18の実施例と類似であるが、探針300、
160〜163を試料140b上の目的位置に近づける
ために、第5の実施例と同様に、コンピュータ157が
探針300、160〜163のXYZ座標を自動的に求
め、かつ、自動的に探針300、160〜163を移動
させるための指示を出すボタン191をコンピュータ1
57に接続された表示装置の画面上にもうけた点が異な
る。ボタン191の例を図7に示す。自動化すること
で、本評価装置を操作する人の負担を低減できる。ま
た、各探針を同時に目的の場所に対して近づけることが
できたので、測定時間を短縮できる。
【0055】次に、本発明に係る第20の実施例につい
て図19を用いて説明する。即ち、第20の実施例は、
上述した実施例を半導体の製造工程に適用したものであ
る。図19は、本発明に係る半導体の製造工程の第1の
実施例を示す。まず、工程S1において、Si等の基板
に対して、必要な部分にp型とn型のウェル153を形
成する。この工程S1では、ホトリソグラフィーにより
形成したレジストパターンをマスクとして、所望の加速
エネルギーおよびドーズ量を有するイオンインプランテ
ーションにより、必要な場所にドーパントを打ち込む。
そして、イオン打ち込み後、ドーパントの活性化のため
に所望の温度と時間で熱処理を行う。次に、工程S2に
おいて、素子分離用の浅溝素子分離構造を形成する。こ
の工程S2では、フォトリソグラフィーにより形成した
レジストパターンをマスクとして、ドライエッチング法
を用いて浅溝を形成する。そして、高温低圧堆積(HL
D)法を用いて浅溝の内部に酸化膜を堆積後、ケミカル
メカニカルポリシング(CMP)法を用いて試料表面を
平坦化する。再び、工程S3において、所望の加速エネ
ルギーおよびドーズ量でイオンインプランテーションを
行う。本工程S3は、トランジスタのパンチスルーを防
止すると同時にしきい値電圧を調整するためである。従
って、p型のMOS用にはn型のドーパントであるP
を、また、n型のMOS用にはp型のドーパントである
BF2をそれぞれフォトリソグラフィーにより形成した
レジストパターンをマスクとして打ち込んだ後、所望の
温度と時間の熱処理によりドーパントを活性化した。
【0056】次に、工程S4において、ゲート、およ
び、MOSキャパシタを形成する。酸素を含む雰囲気中
での高温熱処理により、Si基板表面に熱酸化膜を形成
する。酸化膜形成後、ドープしたポリシリコンとWを基
板上に堆積する。フォトリソグラフィーにより形成した
レジストパターンをマスクとして、ドライエッチング法
を用いてポリシリコンとW膜をゲート形状に加工する。
再び、工程S5において、所望の加速エネルギーおよび
ドーズ量でイオンインプランテーションを行う。自己整
合法を用いて、p型のMOS用にはp型のドーパントで
あるBF2を、また、n型のMOS用にはn型のドーパ
ントであるAsをそれぞれフォトリソグラフィーにより
形成したレジストパターンをマスクとして打ち込んだ後
に、ドーパントの活性化熱処理を所望の温度と時間で行
った。本工程により、MOSトランジスタのソース、お
よび、ドレインを形成できた。
【0057】次に、工程S6において、半導体デバイス
がMOSキャパシタやpn接合ダイオードの場合、その
MOSキャパシタやpn接合ダイオードの容量若しくは
容量の変化を本発明に係る第13〜第16の実施例の評
価装置を用いてインラインで評価することができる。即
ち、第13〜第16の実施例の評価装置の場合、断面加
工する必要がないので、実製品である半導体デバイスを
用いてインラインで評価することができる。このように
上記評価装置を用いる場合、AFMカンチレバー301
等の先端の探針300をMOSキャパシタの金属領域部
分に、また、探針115をMOSキャパシタの半導体領
域部分にそれぞれ接触させた。この状態で、交流電圧を
重畳させた様々に変化させた直流バイアス電圧を上記領
域間に印加し、コンピュータ157において、MOSキ
ャパシタの容量−電圧特性、若しくは、容量の電圧微分
(dC/dV)−電圧特性を測定し、この測定された電
圧依存性に基づく容量若しくは容量の電圧微分と予め求
められる接合部分の面積とからドーパントプロファイル
を求めることができる。同様に、pn接合の場合も、A
FMカンチレバー301等の先端の探針300をp型部
分に、また、探針115をn型領域に接触させることに
より、ドーパントプロファイルを求めることができる。
【0058】また、半導体デバイスがMOSトランジス
タ等の場合、評価しようとする個所について断面加工を
施し、第1〜第12の実施例の評価装置を用いて評価す
ることができる。即ち、MOSトランジスタにおける目
的とする個所に探針115〜118を接触させた。この
状態で、コンピュータ157は、各探針間に各種電圧を
印加し、そのときの電流を測定して空乏層の広がり(形
状)を求め、この求められた空乏層の広がり(形状)の
印加電圧依存性に基いてドーパントプロファイルを求め
ることができる。
【0059】次に、工程S7において、評価装置の例え
ばコンピュータ157において求められたドーパントプ
ロファイルが設計値と一致するか、若しくは許容する範
囲内であるか否か、若しくは設計値とのずれのレベルを
判定または評価を行う。なお、工程S7において、評価
装置で評価されたドーパントプロファイルとイオンイン
プランテーション工程およびその後の熱処理工程でのプ
ロセス条件からシュミレーションによって算出されたド
ーパントプロファイルとを例えば画面上に表示して比べ
ることによってプロセス条件が適切であるか否かを判定
または評価をすることができる。この評価S7におい
て、ドーパントプロファイルをインラインで実製品をモ
ニタし、ドーパントプロファイルが設計値通りであるこ
とを確認できた場合には、その半導体デバイスを後工程
へと流すことになる。もし、この評価S7において不良
と判定した場合には、当然その半導体デバイスを破棄す
ることになる。また、断面加工してドーパントプロファ
イルを評価する場合には、当然、その半導体デバイスは
後工程に流すことができないものである。
【0060】また、この評価S7においてドーパントプ
ロファイルを決めるプロセス条件にフィードバックする
必要があると判断した場合には、前工程におけるイオン
インプランテーションまたはその後の熱処理について管
理している管理装置に例えばネットワークを介してドー
パントプロファイルに関する情報をフィードバックし、
前工程におけるイオンインプランテーション装置および
熱処理装置においてプロセス条件(例えば、イオンイン
プラテーションの際の加速エネルギーやドーズ量があ
り、イオンインプラテーション後の熱処理の温度と時間
がる。)を変えるように制御される。その後の工程S8
〜S12としては、多層の層間絶縁膜とプラグや配線が
形成され、最後に表面保護膜が形成されて半導体デバイ
スが完成される。そして、ダイシングされてLSIチッ
プが出来上がることになる。以上説明したように、イオ
ン注入と活性化処理を実施し、その上に層間絶縁膜を形
成する前の段階で、半導体デバイスのドーパントプロフ
ァイルをインラインで検査評価するため、不良が発生し
たとしても、早急に前工程にフィードバックすることが
でき、半導体デバイスの品質およびその歩留まりを著し
く向上させることができる。
【0061】次に、本発明に係る第21の実施例につい
て図20を用いて説明する。即ち、第21の実施例にお
いて、第20の実施例と相違する点は、1層目の層間絶
縁膜と1段目のプラグを形成した直後にドーパントプロ
ファイルを評価することにある。このように、1段目の
プラグを形成した段階では、プラグが形成されているの
で、該プラグに探針を接触させて接続することが可能
で、しかも、ドーパントプロファイルが不良であって
も、それほど不良品を作り込むことがなく、第20の実
施例と同様に半導体デバイスの品質およびその歩留まり
を著しく向上させることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、特別な配線等をするこ
となく、半導体デバイスにおける論理回路内部のトラン
ジスタやメモリセルやキャパシタやpn接合等の素子に
ついてのドーパントプロファイルの評価を可能にするこ
とができる効果を奏する。また、本発明によれば、ドー
パントプロファイルの評価結果を迅速にフィードバック
することにより、イオンインプランテーション工程や熱
処理工程におけるプロセス条件の最適化を行って、半導
体デバイスの品質およびその歩留まりの向上を図ること
ができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る評価装置の第1の実施例を示す模
式図である。
【図2】本発明の第1の実施例の装置により測定した結
果を示す図で、(a)はSEM像、(b)はEBIC像
(空乏層像)、(c)はSEM像とEBIC像の重ね合
わせ像を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例の装置により測定した結
果を示す図で、(a)はソース、ドレイン、および、ウ
ェルの電位を同じにした場合のEBIC像、(b)はソ
ースとドレインの電位を同じにし、かつ、ウェルに逆バ
イアス電圧を印加した場合のEBIC像、(c)はドー
パントの等濃度線像、(d)はSEM像とドーパントの
等濃度線像の重ね合わせ像を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例の装置により測定したE
BIC像とSEM像の重ね合わせ像を示す図で、(a)
はトランジスタに電圧を印加しない状態、(b)はゲー
トに電圧を印加することによりチャネルが形成された状
態、(c)はゲートとドレインの両方に電圧を印加した
状態を示す図である。
【図5】本発明に係る第2の実施例を示す模式図で、特
に、試料近傍を拡大して示した図である。
【図6】試料に探針を接触させる場所を指定するための
画面を示す図である。
【図7】自動的に探針を試料に近づけるための命令を出
すためのボタンを示す図である。
【図8】本発明に係る第6の実施例を示す模式図であ
る。
【図9】本発明に係る第7の実施例を示す模式図であ
る。
【図10】自動的に測定や画像表示をさせるための命令
を出すためのボタンを示す図である。
【図11】画面に測定結果を表示させるための命令を出
すためのボタンを示す図である。
【図12】本発明に係る第13の実施例を示す模式図で
ある。
【図13】MOSキャパシタを形成した半導体ウェハ、
および、本発明の第13の実施例の装置の試料近傍部分
を示す図である。
【図14】pn接合を形成した半導体ウェハ、および、
本発明の第13の実施例の装置の試料近傍部分を示す図
である。
【図15】本発明に係る第14の実施例を示す模式図で
ある。
【図16】本発明に係る第15の実施例を示す模式図で
ある。
【図17】本発明に係る第16の実施例を示す模式図で
ある。
【図18】本発明に係る第17の実施例を示す模式図
で、試料近傍部分を拡大して示した図である。
【図19】本発明に係る第20の実施例である半導体デ
バイスの製造方法を説明するための図である。
【図20】本発明に係る第21の実施例である半導体デ
バイスの製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
100…筐体、101…電子源、102…収束電子レン
ズ、103…走査コイル、104…焦点コイル、105
…対物レンズ、106…鏡筒、107〜110…微動ス
キャナ(微動機構)、111〜114…粗動スキャナ
(粗動機構),115〜118…探針、119…試料ス
テージ、120…2次電子検出器、130、131…電
流源、132〜134…電圧源、135〜137…電流
計、150…ソース、151…ドレイン、152…ゲー
ト、153…ウェル、154、155…浅溝素子分離、
156…電子線、157…コンピュータ、160〜16
3…金属探針、170〜173…プラグ、180…マー
カー、190、191…ボタン、200…リング、20
1…共通の電圧基準、202…電圧源、203…光ファ
イバー、220…イオンガン、221…イオン源、22
2…イオンレンズ、230〜235…ボタン、250〜
254…ボタン,255…チェックボックス、300、
304…導電性の探針、301、305…AFMカンチ
レバー、302、306…微動スキャナ(微動機構)、
303、307…粗動スキャナ(粗動機構)、310…
半導体ウェハ、311…ステージ、320、322…直
流に交流を重畳させることができる電圧源、321…共
鳴型容量センサ、330,331…レーザー測長器、3
50〜353…プラグ、400〜403…電圧源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 貴司 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 2G001 AA03 AA05 BA07 CA03 FA06 GA01 GA06 GA09 GA11 GA13 HA13 JA02 JA08 KA03 LA11 MA05 PA06 PA12 SA02 4M106 AA02 AA07 AB01 BA01 BA02 CA04 CA11 CB02 DD13 DH01 DH16 DH24 DJ04 DJ23 5C033 TT03 TT04 TT05 UU03 UU05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】pn接合が形成された半導体デバイスに収
    束電子線を照射し、該収束電子線の照射位置を制御する
    電子線照射手段と、 該電子線照射手段によって照射された収束電子線に応じ
    て発生する2次電子強度を検出する2次電子検出器と、 前記半導体デバイスにおける目的とする複数の微小な個
    所の各々に接触させて電気的に接続させる微小な先端部
    を有する複数の探針と、 該探針間に所望の電圧を印加するための電圧源と、 前記電子線照射手段によって制御される収束電子線の照
    射位置に応じて前記電圧源によって所望の電圧が印加さ
    れた探針間に流れる電流を計測するための電流計と、 該電流計によって計測される電流および前記2次電子検
    出器によって検出される2次電子強度を前記電子線照射
    手段によって制御される収束電子線の照射位置に対応さ
    せて記憶させる記憶手段とを備えたことを特徴とする半
    導体デバイスの評価装置。
  2. 【請求項2】半導体デバイスに収束電子線を照射し、該
    収束電子線の照射位置を制御する電子線照射手段と、 該電子線照射手段によって照射された収束電子線に応じ
    て発生する2次電子強度を検出する2次電子検出器と、 前記半導体デバイスにおける目的とする複数の微小な個
    所の各々に接触若しくは近接させる微小な先端部を有す
    る複数の探針と、 該探針間に所望の電圧を印加するための電圧源と、 前記探針の少なくとも一つに接続され、前記電圧源によ
    って探針間に印加された所望の電圧に応じた前記半導体
    デバイスにおける容量を検出する共鳴型容量センサとを
    備えたことを特徴とする半導体デバイスの評価装置。
  3. 【請求項3】収束電子線を照射することによって検出さ
    れるSEM像に基いて微小な先端部を有する複数の探針
    の各々を微動制御して半導体デバイスにおける目的とす
    る複数の微小な個所の各々に接触させて電気的に接続す
    る探針位置決め過程と、 該探針位置決め過程で半導体デバイスに接続された探針
    間に互いに異なる複数の電圧値を印加し、各々の電圧値
    における前記半導体デバイスに対して照射される収束電
    子線の照射位置に応じて前記探針間に流れる電流を計測
    して前記半導体デバイスにおけるpn接合の空乏層の広
    がり若しくは形状を求め、この求められた電圧依存性に
    基づく空乏層の広がり若しくは形状から空乏層における
    ドーパントプロファイルを評価する評価過程とを有する
    ことを特徴とする半導体デバイスの評価方法。
  4. 【請求項4】収束電子線を照射することによって検出さ
    れるSEM像に基いて微小な先端部を有する複数の探針
    の各々を微動制御して半導体デバイスにおける目的とす
    る複数の微小な個所の各々に接触させて電気的に接続す
    る探針位置決め過程と、 該探針位置決め過程で半導体デバイスに接続された探針
    間に交流電圧に重畳させて互いに異なる複数のバイアス
    電圧を印加し、各々のバイアス電圧における前記半導体
    デバイス内部に生じる空乏層の容量若しくは該容量の電
    圧変化を検出し、この検出されたバイアス電圧依存性に
    基づく容量若しくは該容量の電圧変化に基いて空乏層に
    おけるドーパントプロファイルを評価する評価過程とを
    有することを特徴とする半導体デバイスの評価方法。
  5. 【請求項5】収束電子線を照射することによって検出さ
    れるSEM像に基いて微小な先端部を有する複数の探針
    の各々を微動制御して半導体デバイスにおける目的とす
    る複数の微小な個所の各々に接触させて電気的に接続す
    る探針位置決め過程と、 該探針位置決め過程で半導体デバイスに接続された探針
    間にバイアス電圧を印加した状態で、前記半導体デバイ
    ス内部に生じる空乏層の厚さの変化に応じた容量の変化
    を検出し、この検出された容量の変化からキャリア濃度
    を求め、この求められたキャリア濃度のバイアス電圧依
    存性から空乏層におけるドーパントプロファイルを評価
    する評価過程とを有することを特徴とする半導体デバイ
    スの評価方法。
  6. 【請求項6】1段目の層間絶縁膜にプラグを形成した以
    前の段階で製造された半導体デバイスに対して空乏層に
    おけるドーパントプロファイルを評価する評価過程と、 該評価過程で評価された空乏層におけるドーパントプロ
    ファイルに関する情報をフィードバックしてプロセス条
    件を制御してイオンインプランテーション若しくはその
    後の熱処理を行うイオンインプランテーション工程若し
    くはその後の熱処理工程とを有することを特徴とする半
    導体デバイスの製造方法。
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