JPH0886793A - 近接視野顕微鏡およびそれに用いる光強度測定手段の製造方法 - Google Patents
近接視野顕微鏡およびそれに用いる光強度測定手段の製造方法Info
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- JPH0886793A JPH0886793A JP22206094A JP22206094A JPH0886793A JP H0886793 A JPH0886793 A JP H0886793A JP 22206094 A JP22206094 A JP 22206094A JP 22206094 A JP22206094 A JP 22206094A JP H0886793 A JPH0886793 A JP H0886793A
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Abstract
用した距離制御をS/N比の低減なしに実現できる近接
顕微鏡を提供することにある。 【構成】 被観測物体に対して、その波長程度で空間的
に減衰するエバネッセント光を照射する手段と、被観測
物体により変調されたエバネッセント光の光強度を測定
する光強度測定手段と、前記被観測物体と前記光強度測
定手段の相対的な位置関係を変化させる手段とを有し、
前記被観測物体と前記光強度測定手段との距離が前記エ
バネッセント光の中心波長λ以下である走査型近接視野
顕微鏡において、前記光強度測定手段が、pn接合ある
いはpin接合を含む半導体素子と、該pn接合あるい
はpin接合で生じる光電流を測定するための電極およ
び配線とを含むことを特徴とする。
Description
り、特に、汎用的で、かつ、解像度の高い近接視野顕微
鏡に関する。
光の回折限界で制限され、一般に通常の光顕微鏡の空間
分解能は、おおよそ、(光の波長)/(レンズの開口
数)で与えられる波長のオーダであることはよく知られ
ている。
顕微鏡が知られている。
の概略構成を示す模式図である。
プリズム、3は被観測物体(試料)、4はエバネッセン
ト光、5は光検出器、10は走査機構、61,62は光
ピックアップ手段である。
た、図19および図20に示すように、光源1とプリズ
ム2とは、光源1からの光7がプリズム2の上面で全反
射するように配置する。
よび図20に示す配置である時に、同図中に模式的に示
すように、プリズム2の上面には、エバネッセント光4
と呼ばれるλ程度だけ光のしみ出しが生じる。
ム2の上面にとると、エバネッセント光4の強度は、下
記(1)式で表せる。
式で表せる。
プリズムの屈折率であり、θは入射角である。
ズム2の上面で急激に減衰することが理解できる。
き、q=0.45λとなり、しみ出しの長さqは、波長
λのオーダである。
(試料)3で変調され、この変調された光を、光ピック
アップ手段(61,62)でピックアップして光検出器
5で強度を測定し、さらに、走査機構10により光ピッ
クアップ手段(61,62)を走査して2次元的な光分
布を得る。
されている、微小開口によりエバネッセント光4を結合
させてピックアップするタイプの近接視野顕微鏡であ
り、図20は、下記文献『II』に記載されている、微小
針によりエバネッセント光4を散乱させてピックアップ
するタイプの近接視野顕微鏡である。
vol.257,p189 『II』 Appl.Phys.Lett,(199
3),vol.62(5),p461 図19に示す光ピックアップ手段61は、その先端がλ
以下までに先鋭化してある光ファイバである。
2は、その先端がλ以下になるように先鋭化してある微
小針であり、その先端からエバネッセント光4を散乱す
る。
手段(61,62)を用いる近接視野顕微鏡において、
空間分解能は、いずれもファイバおよび針先端の曲率の
直径程度であり、回折限界の制限を受けない。
り、光学顕微鏡の空間分解能の飛躍的な向上が可能であ
る。
れているように、λ/40以下の空間分解能が実現され
ている。
19、図20に示す従来の顕微鏡では、以下に示すよう
な問題点があった。
は、エバネッセント光4を、光ピックアップ手段61を
構成する光ファイバに結合させ、エバネッセント光4を
伝搬光に変換する必要がある。
ァイバの先端径をできるだけ小さくする必要があるが、
そうすると光ファイバの導波モードと大きく異なってし
まうため、光の結合効率が悪くなり、信号のS/N比を
向上させることが困難である。
しては、アルミニウム等の金属膜で光ファイバ表面をコ
ーティングした上で、光ファイバの先端の微小な領域に
開口を設ける方法がある。
定されるため、開口径は100nm以下が望まれるが、
このような微小開口を安定して作成することは難しかっ
た。
は、光ピックアップ手段62を構成する針先端径で空間
分解能が決定されるため、微小開口を設けなくても、1
00nm以下の空間分解能が可能であるというメリット
がある。
では、エバネッセント光4を散乱光という伝搬光に変換
する必要があり、この散乱光の一部は微小針に吸収され
るため、散乱光に変換されるものは一部でしかない。
必要があるため、散乱光の一部しか検出できず、図19
に示すタイプの近接視野顕微鏡と同様、原理的に効率が
悪く、信号のS/N比を向上させることが困難であっ
た。
の近接視野顕微鏡においても、数10nmの空間分解能
を得るために、数mW程度の光源を用いた場合におい
て、検出する信号レベルはpW程度で、S/N比の向上
が望まれていた。
(61,62)と、被観測物体(試料)3との距離を精
密に(λ以下)に制御する必要がある。
案されているものはトンネル電流を利用するものである
が、トンネル電流を利用して光ピックアップ手段(6
1,62)と、被観測物体(試料)3との距離を制御す
る場合には、被観測物体(試料)3として導電体でなけ
ればならず、光学的観察のニーズとして、誘電体あるい
は生体といった不導電体が多数を含める近接視野顕微鏡
の制御には不向きである。
2)と、被観測物体(試料)3との間に働く原子間力を
利用する試みが提案されている。
微鏡において、原子力による光ファイバのたわみ測定に
は、光ファイバを曲げなければならず、光ファイバの曲
げ損失が生じ、S/N比がさらに悪化してしまうため、
実用に至っていない。
形状的には片持ち梁型にできるため、現在、最もよく用
いられている「光てこ方式」等の光学的方法で、片持ち
梁のたわみを比較的容易に測定できる。
定光の反射のために、片持ち梁を金属膜等でコーティン
グする必要があり、これにより、散乱光が吸収されてし
まい光検出器5に到達する散乱光が減少し、さらに信号
レベルが低下してしまうという問題点があった。
のタイプの近接視野顕微鏡においても、信号号レベルが
低く、S/N比を向上させることが難しという問題点が
あった。
と被観測物体(試料)3との距離を、原子間力で制御す
る方式をS/N比を低下させることなしに、図19およ
び図20に示すタイプの近接視野顕微鏡に適用すること
が難しいという問題点があった。
るためになされたものであり、本発明の目的は、近接顕
微鏡において、S/N比を向上させ、さらに、原子間力
を利用した距離制御をS/N比の低減なしに実現できる
技術を提供することにある。
新規な特徴は、本明細書の記載及び添付図面によって明
らかにする。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
で空間的に減衰するエバネッセント光を照射する手段
と、被観測物体により変調されたエバネッセント光の光
強度を測定する光強度測定手段と、前記被観測物体と前
記光強度測定手段の相対的な位置関係を変化させる手段
とを有し、前記被観測物体と前記光強度測定手段との距
離が前記エバネッセント光の中心波長λ以下である走査
型近接視野顕微鏡において、前記光強度測定手段が、p
n接合あるいはpin接合を含む半導体素子と、該pn
接合あるいはpin接合で生じる光電流を測定するため
の電極および配線とを含むことを特徴とする。
強度測定手段が、その先端の曲率半径がλ以下である突
起を含み、該突起の少なくとも一部と被測定物体(試
料)との距離がλ以下であることを特徴とする。
強度測定手段に含まれるpn接合あるいはpin接合の
少なくとも一部と前記被測定物体(試料)との距離がλ
以下であることを特徴とする。
強度測定手段が、その先端の曲率半径がλ以下である突
起を有し、該突起中にpn接合あるいはpin接合の一
部が含まれていることを特徴とする。
いて、前記光強度測定手段が、片持ち梁形状となってい
ることを特徴とする。
ネッセント光をピックアップする光ピックアップ手段自
体を、光検出器とすることにより、エバネッセント光か
ら伝搬光への変換を不要とすることができる。
効率が向上し、信号のS/N比を向上させることが可能
となる。
することにより、原子間力による制御が可能なため、像
のS/N比が向上できるとともに被観測物体(試料)と
して絶縁体も可能となり、さらに、光学的近接視野像と
原子間力による凹凸像が同時に測定可能となる。
に説明する。
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
(実施例1)である近接視野顕微鏡の概略構成を示す模
式図である。
3は被観測物体(試料)、4はエバネッセント光、10
は走査機構、621はシリコン基板から作成したpn接
合を有するエバネッセント光検出器、21,22は電
極、27は導線、23はp領域、24はn領域、231
は高濃度のp領域、241は高濃度のn領域、25は電
流測定器、30は反射防止膜である。
mWの可視域のレーザ光(波長λ)を用いた。
形成し、電極21,22の下に、電極21,22とオー
ミックなコンタクトを取るため、pおよびnの高濃度領
域231,241を設けた。
アクセプタとなる原子、例えば、ボロンをドープして形
成し、また、n領域24は、ドナーとなる原子、例え
ば、リンをドープして形成した。
射されると、pn接合には入射光の強度に応じた光電流
が流れるので、被観測物体(試料)3で変調されたエバ
ネッセント光4は、pn接合で光電流に変換され、電流
測定器25で当該光電流を測定することにより、エバネ
ッセント光4の光強度が測定される。
に入射する光の反射率は35%程度である。
コン膜を100nm程度設けて、その反射率を数%程度
までに低減させた。
に対しては屈折率が2程度の材料が適しており、酸化シ
リコンの他に、例えば、窒化シリコンが有効であるのは
いうまでもない。
わせたx、y、z軸方向に駆動可能な機構を用いた。
せたx、y、z軸方向に駆動可能な走査機構10の一例
を示す模式図である。
ピエゾ素子、15は治具であり、図2に示す走査機構1
0は、3つのピエゾ素子16a,16b,16cを、
X,Y,Z方向に治具15により組み合わせたものであ
る。
加電圧によりnmの精度でエバネッセント光検出器62
1を走査させることが可能であり、ピエゾ素子16a,
16b,16cを用いる駆動機構10は、nm以下の精
度でエバネッセント光検出器621位置制御が可能であ
る。
物体(試料)3との距離が、光源1の波長λより小さく
なるように走査機構10で制御することにより、十分な
エバネッセント光4が検出できる。
していないため、検出効率が高く、信号レベルとしては
nWのオーダとなり、従来報告されているものより2桁
程度大きい。
(紙面に鉛直な平面)で、エバネッセント光検出器62
1を走査することにより、被観測物体(試料)3の2次
元像を得た。
ント光検出器621の製造方法を説明するための図であ
る。
の製造方法について、図3〜図7を参照して説明する。
mのシリコン(半導体)基板33が用意される。
位は(100)となっている。
μmのボロン(アクセプタ)をドープしたp型の半導体
層32が形成され、その後、前記半導体層32上には厚
さ数μmのエピタキシャル層からなるp型層23が形成
される。
面)には、スパッタリング法によって厚さ数μmの酸化
シリコン膜34が設けられる。
ソグラフィによって前記p型層23の一端側にドナーと
なるリンをドープしたn領域24が形成され、p型層2
3との間にpn接合を形成する。
グ条件で調節する。
吸収係数αが概ね5μm~1であるため、レーザ光源1か
らのレーザビームに暴露される側から深さ数μm以下が
望ましい。
の上面には常用のホトリソグラフィによって選択的に絶
縁膜25が形成するとともに、前記p型層23およびn
領域24の表層部には部分的にp+ 型高不純物濃度領域
231およびn+ 型高不純物濃度領域241がオーミッ
クコンタクト領域として形成される。
n+ 型高不純物濃度領域241は、前記p型層23およ
びn領域24より高濃度となるように、それぞれ、アク
セプタとなる原子(たとえば、ボロン)、ドナーとなる
原子(たとえば、リン)を多量にドープした。
領域231およびn+ 型高不純物濃度領域241上に
は、それぞれアルミニウムからなる電極21および電極
22が形成される。
n領域24が重なり合った右端部分が所望の形状に(図
中では一定の長さaだけ)エッチング除去され、また、
前記シリコン基板33の主面側、すなわち、電極21お
よび電極22が設けられた表面側は、ポリイミドがコー
ティングされてポリイミド層35が形成される。
化シリコン膜34は、図5に示すように、両端側を長さ
b,cを除いてエッチング除去される。
前記エッチング長さaよりも短い(a>c)。
コン膜34をマスクとしてシリコン基板33を異方性エ
ッチングするとともに、残存するシリコン基板33をマ
スクとして半導体層32をエッチング除去する。
リコン膜34もエッチング除去する。
板33をエッチングする際、上部構造を保護するための
ものである。
準的なドライエッチングで行った。
は、アルカリ系のエッチング液、たとえば、エチレンジ
アミン・パイロカテコール水溶液を用いた。
プした半導体層32がエッチストップ層となる。
チングがなされる、エッチングされないシリコン基板3
3が一部残留し、その後の半導体層32のエッチングの
際のマスクとして働く。
0nm,厚さ数nmのエバネッセント光検出器621が
形成される。
留するシリコン基板33を有する側が、片持ち梁形状の
固定側となり、前記走査機構10に取り付けられる。
や電極22を有する面側が、被観測物体(試料)3に体
面するように取り付けられる。
の製造方法によれば、微細でかつ高精度なエバネッセン
ト光検出器621を製造することができる。
(実施例2)である近接視野顕微鏡の概略構成を示す模
式図である。
セント光検出器621の構造が前記実施例1に記載され
ている近接視野顕微鏡のエバネッセント光検出器621
と相違しているが、その他の構成は前記実施例1と同じ
である。
大きさが小さい程空間分解能が向上する。
のエバネッセント光検出器621の先端部を針状に加工
したエバネッセント光検出器621を用いるようにした
ものである。
は、被観測物体(試料)3が溝など凹凸の大きな試料の
場合でも観測でき、汎用性という点で有利なことはいう
までもない。
方法としては、面方位が、(100)であるようなシリ
コン基板で、予めp型半導体とされた基板を用意する。
記載されている方法で、三角錐状の突起を形成する。
t.(1990),vol.57(3),p316 この方法は、アルカリ溶液、例えば、水酸化カリウム水
溶液あるいはエチレンジアミン・パイロカテコール水溶
液に対して、シリコンが面方位により溶解速度が異なる
ことを利用した方法である。
00nm以下の三角錐状のシリコンの針が安定して形成
可能である。
の他種々の方法が提案されているが、前記した方法以外
の方法で形成することも可能であることはいうまでもな
い。
様な方法で、針の先端を含む部分にpn接合を形成し
た。
も同様な方法で得ることができた。
(実施例3)である近接視野顕微鏡の概略構成を示す模
式図である。
上を図って、前記実施例2で説明したエバネッセント光
検出器621を作成した後、例えば、アルミニウム等の
金属膜26をコーティングして、エバネッセント光検出
器621を作成したものである。
深さが10nm程度なので、コーティング層は数10n
m以下とした。
検出器621の先端部を拡大して示す図である。
1は、前記実施例2に示すエバネッセント光検出器62
1を作成し、金属膜26をコーティングした後、先端の
み金属26を除去しエバネッセント光4に暴露される部
分の径aを100nm以下とした。
接合分の大きさ程度となるため、この径aを小さくすれ
ばするほど、空間分解能を向上させることができる。
ト光検出器621の先端を平坦な物体に軽く押し当てる
ことで作成した。
例えば、集束イオンビームで選択的にエッチングする方
法が有効であることはいうまでもない。
も同様な方法で得ることができた。
例(実施例4)である近接視野顕微鏡の概略構成を示す
模式図である。
セント光検出器621の構造が前記実施例1に記載され
ている近接視野顕微鏡のエバネッセント光検出器621
と相違しているが、その他の構成は前記実施例1と同じ
である。
621に針状の突起50が設けられており、そして、プ
ローブが針状になっているため、被観測物体(試料)3
が溝等の凹凸の大きな試料の場合でも観測でき、汎用性
という点で有利である。
文献『III』に記載されている方法で、三角錐状の突起
を形成する。
化カリウム水溶液あるいはエチレンジアミン・パイロカ
テコール水溶液に対して、シリコンが面方位により溶解
速度が異なることを利用した方法である。
00nm以下の三角錐状のシリコンの針が安定して形成
可能である。
視域での吸収係数αは概ね5μm~1であり、可視光はシ
リコンを数μm程度透過するため、突起50内部に散乱
した光もpn接合に到達できる。
の他種々の方法が提案されているが、前記した方法以外
の方法で、例えば、下記文献『IV』に記載されている方
法等により形成することも可能である。
0),vol.A8(4),p3386 被観測物体(試料)3で変調されたエバネッセント光4
は、pn接合で光電流に変換され、図1に示す電流測定
器25で当該光電流を測定することにより、エバネッセ
ント光4の光強度が測定できる。
針によりエバネッセント光4を散乱させるピックアップ
するタイプの近接視野顕微鏡に比べ、突起先端からの散
乱光のうちより多くの量をエバネッセント光検出器であ
るpn接合で検出することが可能である。
うに突起先端から見たpn接合の立体角が、図21に示
すように従来の微小針によりエバネッセント光4を散乱
させるピックアップするタイプの近接視野顕微鏡の立体
角に比べ、数倍の大きさを有しているためである。
まれ、信号レベル増加させることができる。
示すピエゾ素子を組み合わせたx、y、z軸方向に駆動
可能な機構を用いた。
の精度で位置制御が可能であり、pn接合の先端と被観
測物体(試料)との距離が、光源1の波長λより小さく
なるように走査機構10を制御した。
光4を検出できた。
(紙面に鉛直な平面)で、エバネッセント光検出器62
1を走査することにより、被観測物体(試料)3の2次
元像を得た。
例(実施例5)である近接視野顕微鏡の概略構成を示す
模式図であり、突起先端部の拡大図である。
上を図って、前記実施例4で説明したエバネッセント光
検出器621の突起50上に厚さ数10nmの金属膜を
塗布したものである。
用いており、可視域の光に対して、金の散乱効率は、シ
リコンの散乱効率の約4倍であるため、散乱効率を向上
させることができる。
先端に金粒子を塗布すれば空間分解能が向上することは
いうまでもない。
例(実施例6)である近接視野顕微鏡の概略構成を示す
模式図である。
器621と被観測物体(試料)3との間に働く原子間力
を測定する手段を付加したものである。
光検出器、28は半導体レーザ、29はエバネッセント
光検出器621から反射したレーザスポットの位置を検
出するための手段であり、本実施例では、2分割フォト
ダイオードを用いた。
れている「光てこ」法にしたがい、原子間力によるエバ
ネッセント光検出器621のたわみを測定している。
バネッセント光検出器621から反射したレーザスポッ
トの位置を検出するための手段29により、エバネッセ
ント光検出器621と被観測物体(試料)3との距離の
変化を検出し、走査機構10で制御しながら近接視野像
を得た。
で、エバネッセント光検出器621と被観測物体(試
料)3との距離の変化を検出し、さらに、走査機構10
のピエゾ駆動はnm以下でその距離を制御できるので、
本実施例6では、より安定した近接視野像を得ることが
できた。
観測物体(試料)3との距離をd、エバネッセント光検
出器621のバネ定数をKとすると、エバネッセント光
検出器621と被観測物体(試料)3との間に働く原子
間力Fは、F=Kdとなり、変化の観測値により被観測
物体(試料)3の原子間力像を、近接視野像と同時に得
ることができた。
例(実施例7)である近接視野顕微鏡の概略構成を示す
模式図である。
ッセント光検出器621と被観測物体(試料)3との間
に働く原子間力を測定する手段を付加したものである。
光検出器、28は半導体レーザ、29はエバネッセント
光検出器621から反射したレーザスポットの位置を検
出するための手段であり、本実施例7では、2分割フォ
トダイオードを用いた。
れている「光てこ」法にしたがい、原子間力によるエバ
ネッセント光検出器621のたわみを測定しており、前
記実施例6と同様に、半導体レーザ28と、エバネッセ
ント光検出器621から反射したレーザスポットの位置
を検出するための手段29により、エバネッセント光検
出器621と被観測物体(試料)3との距離の変化を検
出し、走査機構10で制御しながらより安定した近接視
野像を得ることができた。
子間力像を、近接視野像と同時に得ることができた。
例(実施例8)である近接視野顕微鏡の概略構成示す模
式図である。
を用いるようにしたものであり、そのため、例えば、干
渉フィルターあるいは回折格子等の、白色光のうち所望
の波長を選別する手段11が設けられている。
近接視野像を得ることにより、被観測物体(試料)3の
高空間分解能なスペクトロスコピーが可能であった。
例(実施例9)である近接視野顕微鏡の概略構成を示す
模式図であり、同図は、エバネッセント光検出器621
の先端部の拡大図であり、被観測物体(試料)3側から
見た平面図を表している。
403はn領域を示しており、それぞれpn接合の表面
からの深さが異なっている。
部分だけ暴露するようにマスキングした上でイオン注入
のドーピング条件を変えることで作成できる。
極を示しており、その下にこれまでの実施例同様に高濃
度n領域を設けているが、図17では省略している。
が、検出光の波長により侵入の深さが異なる。
面での光強度をI0とする時、表面からの深さがsのと
きの光強度Iは、
る。
により、n領域2401、2402、2403は、異な
る波長感度を持たせることができる。
成するシリコンそのものの検出感度を較正すれば、被観
測物体(試料)3の波長依存性を知ることができる。
施例(実施例10)で近接視野顕微鏡の概略構成を示す
模式図であり、同図は、エバネッセント光検出器621
の先端の拡大図であり、被観測物体(試料)3側から見
た平面図を表している。
403はn領域を示しており、それぞれpn接合の表面
からの深さが異なっている。
部分だけ暴露するようにマスキングした上でイオン注入
のドーピング条件を変えることで作成できる。
極を示しており、その下にこれまでの実施例同様に高濃
度n領域を設けているが、図18では省略している。
が、検出光の波長により侵入の深さが異なる。
波長により侵入の深さが異なり、pn接合の深さを変え
ることにより、n領域2401、2402、2403
は、異なる波長感度を持たせることができる。
成するシリコンそのものの検出感度を較正すれば、被観
測物体(試料)3の波長依存性を知ることができる。
大きさを半径λ以下になるようにすれば、空間分解能が
さらに向上することはいうまでもない。
オンビームによりイオンを注入し化学組成あるいは結晶
構造を変化させることにより所望の大きさを実現でき
る。
合について説明したが、pn接合に絶縁層を挟み、pi
n構造とした方が感度向上のため有利であることは言う
までもない。
明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得ること
は言うまでもない。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
換が必要ないため、光を検出する効率が向上し、信号の
S/N比を向上させることが可能となる。
光検出手段が近接しているため、散乱された光を検出す
る効率が向上し、信号のS/N比を向上させることが可
能となる。
像のS/N比が向上できるとともに、被観測物体(試
料)として絶縁物も可能であり、また、光学的近接視野
像と原子間力による凹凸像が同時に測定することが可能
となる。
野顕微鏡の概略構成を示す模式図である。
y、z軸方向に駆動可能な走査機構10の一例を示す模
式図である。
の製造方法を説明するための図である。
の製造方法を説明するための図である。
の製造方法を説明するための図である。
の製造方法を説明するための図である。
の製造方法を説明するための図である。
視野顕微鏡の概略構成を示す模式図である。
視野顕微鏡の概略構成を示す模式図である。
1の先端部を拡大して示す図である。
接視野顕微鏡の概略構成を示す模式図である。
n接合の立体角を示す図である。
接視野顕微鏡の概略構成を示す模式図であり、突起先端
部の拡大図である。
接視野顕微鏡の概略構成を示す模式図である。
接視野顕微鏡の概略構成を示す模式図である。
接視野顕微鏡の概略構成を示す模式図である。
接視野顕微鏡の概略構成を示す模式図である。
近接視野顕微鏡の概略構成を示す模式図である。
式図である。
式図である。
す図である。
…エバネッセント光、10…走査機構、11…白色色の
うち所望の波長を選択する手段、21,22…電極、2
6,51…金属膜、27…導線、23…p領域、24…
n領域、231…高濃度のp領域、241…高濃度のn
領域、25…電流測定器、30…反射防止膜、50…針
状の突起、61,62…光ピックアップ手段、621…
シリコン基板から作成したpn接合を有するエバネッセ
ント光検出器、2401,2402,2403…n領
域、2411,2412,2413…電極。
Claims (8)
- 【請求項1】被観測物体に対して、その波長程度で空間
的に減衰するエバネッセント光を照射する手段と、被観
測物体により変調されたエバネッセント光の光強度を測
定する光強度測定手段と、前記被観測物体と前記光強度
測定手段の相対的な位置関係を変化させる手段とを有
し、前記被観測物体と前記光強度測定手段との距離が前
記エバネッセント光の中心波長λ以下である走査型近接
視野顕微鏡において、 前記光強度測定手段が、pn接合あるいはpin接合を
含む半導体素子と、該pn接合あるいはpin接合で生
じる光電流を測定するための電極および配線とを含むこ
とを特徴とする近接視野顕微鏡。 - 【請求項2】請求項1に記載された近接視野顕微鏡にお
いて、 前記光強度測定手段が、その先端の曲率半径がλ以下で
ある突起を含み、該突起の少なくとも一部と被測定物体
との距離がλ以下であることを特徴とする近接視野顕微
鏡。 - 【請求項3】請求項2に記載された近接視野顕微鏡にお
いて、 前記突起に金属膜が塗布されていることを特徴とする近
接視野顕微鏡。 - 【請求項4】請求項1に記載された近接視野顕微鏡にお
いて、 前記光強度測定手段に含まれるpn接合あるいはpin
接合の少なくとも一部と前記被測定物体との距離がλ以
下であることを特徴とする近接視野顕微鏡。 - 【請求項5】請求項4に記載された近接視野顕微鏡にお
いて、 前記光強度測定手段が、その先端の曲率半径がλ以下で
ある突起を有し、該突起中にpn接合あるいはpin接
合の一部が含まれていることを特徴とする近接視野顕微
鏡。 - 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれか1項に
記載された近接視野顕微鏡において、 前記光強度測定手段が、片持ち梁形状となっていること
を特徴とする近接視野顕微鏡。 - 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
記載された近接視野顕微鏡において、 pn接合を構成するn領域が複数の分離された領域をな
し、かつ、分離された領域で互いにpn接合の深さが異
なることを特徴とする近接視野顕微鏡。 - 【請求項8】請求項1に記載された近接視野顕微鏡の光
強度測定手段の製造方法であって、 半導体基板の主面に第1導電型決定不純物をドーピング
して第1導電型層を形成する工程と、前記第1導電型層
上にエピタキシャル成長による第1導電型からなるエピ
タキシャル層を形成する工程と、前記エピタキシャル層
の表層部分に第2導電型決定不純物を拡散させて第2導
電型領域を形成してpn接合を形成する工程と、前記第
2導電型領域およびエピタキシャル層上にそれぞれ電極
を形成する工程と、前記半導体基板の裏面に選択的に絶
縁膜を形成した後前記絶縁膜をエッチングマスクとして
前記半導体基板および第1導電型層をエッチング除去し
て片持ち梁形状の光強度測定手段を形成する工程とを有
することを特徴とする光強度測定手段の製造方法。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP22206094A Expired - Lifetime JP3189245B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 近接視野顕微鏡 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3189245B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10321961A (ja) * | 1997-05-21 | 1998-12-04 | Sharp Corp | 半導体レーザ装置 |
JP2009532671A (ja) * | 2006-03-31 | 2009-09-10 | コーニング インコーポレイテッド | ハニカムフィルタの欠陥検出方法および装置 |
JP2021182603A (ja) * | 2020-05-20 | 2021-11-25 | 日亜化学工業株式会社 | 発光装置の製造方法 |
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JP3590135B2 (ja) * | 1995-05-12 | 2004-11-17 | オリンパス株式会社 | 集積型spmセンサ |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP22206094A patent/JP3189245B2/ja not_active Expired - Lifetime
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