JP2003194644A - ベルトの測定装置およびその測定方法 - Google Patents

ベルトの測定装置およびその測定方法

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JP2003194644A
JP2003194644A JP2001399067A JP2001399067A JP2003194644A JP 2003194644 A JP2003194644 A JP 2003194644A JP 2001399067 A JP2001399067 A JP 2001399067A JP 2001399067 A JP2001399067 A JP 2001399067A JP 2003194644 A JP2003194644 A JP 2003194644A
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measuring
measuring device
transfer belt
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Akitaka Okazaki
哲卓 岡崎
Keisuke Hara
圭祐 原
Koji Aoki
浩司 青木
Yoshinobu Okumura
好延 奥村
Akira Nakakuma
彰 中熊
Kenzo Okubo
憲造 大久保
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】規制リブの必要強度を明確にしてそれに対応す
る最適な接着強度を確保することができるベルトの測定
装置およびその測定方法を提供する。 【解決手段】駆動軸11と従動軸との間に掛け渡された
厚さの薄い平ベルトよりなる転写ベルト1の軸方向両端
部に規制リブ13を接着する。駆動軸の他端部側の突出
軸11aに測定部4を設ける。測定部において、転写ベ
ルトの移動に伴って移動するフランジ部42により押さ
れて縮んだ加圧バネ43の荷重と転写ベルトの移動力と
が釣り合った位置での測定用目盛45上のズレ量を読み
取り、この値を加圧バネの初期荷重とバネ定数とで換算
して、転写ベルトの移動量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置の転写プロセスに用いられる転写ベルトなど
の薄いベルトの走行状態(挙動)を測定する測定装置お
よび測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ところで、電子写真方式のカラー画像形
成装置の転写プロセスに用いられる転写ベルトなどは、
主に樹脂製で、厚さが0.1mm〜0.2mm程度の薄
い平ベルトよりなり、駆動力が駆動軸との摩擦によって
伝達されるようになっている。このような平ベルトは、
複数の支持軸間に掛け渡されている関係上、その支持軸
間の平行度の微妙なズレによって支持軸方向への蛇行や
片寄りが発生するため、材質がゴム系である場合には、
支持軸をクラウン形状にするなどの対策が講じられてい
る。
【0003】しかし、平ベルトの材質が樹脂系である
と、ベルト自身の伸縮が小さいので、ゴム系のもののよ
うにクラウン形状の支持軸に対しベルトを密着させるこ
とができない。そのため、ベルトの支持軸方向の端面を
規制する規制部材を支持軸やその周辺部に設けたり、ベ
ルト裏面の周方向にリブを設けると共にそれをガイドす
る溝を支持軸に設けることで、ベルトの蛇行や片寄りを
規制することが一般的に行われている。
【0004】その場合、転写ベルトはそれ自体が非常に
薄いものであるため、上記前者の如く、支持軸の端部や
その周辺部においてベルトの蛇行や片寄りを規制部材に
よって規制する構成では、ベルト自体の強度が低く破損
し易いために適さない。
【0005】このため、上記後者の如く、ベルト裏面の
リブと支持軸の溝とでベルトの蛇行や片寄りを規制する
構成が広く採用されている。この場合、転写ベルトは、
ほぼ全面を画像転写に用いるので、ベルトの支持軸方向
両端にリブが設けられ、このリブを支持軸両端の溝に案
内させてベルトの蛇行や片寄りを規制するようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のリブ
のような凸部は、ベルトに対し接着により取り付けられ
るのが一般的であるが、ベルトの蛇行や片寄りなどの移
動を十分に抑えるためにはベルトが支持軸方向へ移動す
る力を上回る強固な接着力が必要となる。かかる点で、
ベルトの蛇行や片寄りなどによる移動によってどの程度
の移動力が凸部に作用しているのかを測定した上で、凸
部の接着力の許容値を決定する必要がある。
【0007】その場合、厚みもあって強靱な他分野で用
いられる平ベルトでは、ベルトの片寄り方向に対向する
端部(支持軸方向端部)に荷重計を接触させ、ベルトが
蛇行や片寄りによって移動する力を計測することが行わ
れている。しかし、転写ベルトのように薄く破損し易い
ものでは、その端部に荷重計を接触させると、ベルト自
体が坐屈するため、荷重計による測定が不可能となる。
【0008】そのため、凸部の接着強度を可能な限り大
きくすることで対応しなければならないが、接着強度を
過剰に設定すると、凸部の接着に要するコストが高く付
くといった問題がある一方、ベルトの凸部およびその接
着部の必要強度(以下、凸部の必要強度と称する)が不
明確であれば、品質保証面において不安要素となり得る
こととなり、その対策が切望されていた。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、凸部の必要強度を明
確にしてそれに対応する最適な接着強度を確保すること
ができるベルトの測定装置およびその測定方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、複数の支持軸間に掛け渡されたベル
ト、たとえば画像形成装置の転写プロセスに用いられる
樹脂、またはゴムよりなる厚さの薄い平ベルトなどの走
行状態を測定する測定装置および測定方法を前提とす
る。そして、上記ベルトの軸方向の少なくとも一端に、
ベルト走行時に生じる支持軸方向への移動を規制する凸
部を設けるとともに、この凸部と対応する支持軸の端部
に測定部などを設け、この測定部によって、ベルト走行
時の支持軸方向の移動力を測定するようにしている。
【0011】この特定事項により、支持軸同士の平行度
誤差などによって生じるベルトの移動力、つまり蛇行や
片寄りによるベルトの移動力が測定部などによって数値
化されることになる。これによって、ベルトに対する凸
部の必要強度を明確にすることが可能となる上、これ対
応する凸部の最適な接着強度を確保することが可能とな
る。よって、凸部の接着強度を過剰に設定する必要がな
くなって接着に要するコストが低廉化される上、ベルト
の品質保証面における不安要素が解消されることにな
る。
【0012】特に、測定部を具体的に示すものとして、
以下の構成が掲げられる。
【0013】つまり、測定部に、支持軸に固定されたス
トッパと、支持軸方向にのみ移動可能なフランジ部と、
このフランジ部を上記ストッパに押し付ける加圧バネと
を備え、上記フランジ部の移動量によってベルトの移動
力を測定するようにしている。
【0014】この特定事項により、ストッパとフランジ
部と加圧バネとによって測定部が構成され、電気的な変
位センサなどの複雑な装置が不要となって、測定部の構
成が非常にシンプルなものとなる。
【0015】また、複数の支持軸の平行度を任意に設定
変更させるようにしている場合には、支持軸同士の平行
度の違いによるベルトの移動力の違いが明確となり、凸
部の必要強度を基準にして支持軸の平行度の許容値を明
確にすることが可能となる。
【0016】そして、測定部を支持軸の片端部または両
端部に設けている場合には、支持軸の傾き方向に応じて
ベルトの移動力を測定することが可能となる。
【0017】更に、支持軸として駆動軸および従動軸を
適用し、測定部を駆動軸または従動軸に設けている場合
には、測定部が設けられる駆動軸または従動軸の傾きを
想定してベルトの移動力を測定することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明の実施形態に係わる測定装置
が適用された画像形成装置の転写ベルトを示し、この転
写ベルト1は、PC(ポリカーボネイト)やPI(ポリ
イミド)などの樹脂を導電化した材質のものが適用され
ているが、一般的には、PA(ポリアミド)、PVDF
(ポリフッ化ビニリデン)、またはETFE(エチレン
エトラフルオロエチレン共重合体)などの材質のもの
がある。転写ベルト1としては、厚さ0.1mm〜0.
2mmのものが適用されている。なお、転写ベルト1
は、上述の樹脂製のもの以外にも、例えば、ポリウレタ
ン、CR(クロロプレインゴム)、NR(天然ゴム)、
NBR(アクリロニトリルブタジエン共重合体)、EP
DM(エチレン・プロピレンジエン・ターポリマ)、ま
たはシリコンなどのゴム製ベルトであってもよい。
【0020】また、図2に示すように、上記転写ベルト
1は、支持軸としての駆動軸11と従動軸12との間に
掛け渡されている。そして、図3および図4に示すよう
に、転写ベルト1の裏面の軸方向両端部には、凸部とし
ての規制リブ13,13(図1に表れる)が両面テープ
14によって取り付けられている。上記各規制リブ13
は、ポリウレタン、CR(クロロプレインゴム)、NR
(天然ゴム)、NBR(アクリロニトリルブタジエン共
重合体)、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・
ターポリマ)、またはシリコンなどの材質のものが適用
されている。そして、各規制リブ13としては、厚さ
0.5mm〜2mm程度のものが適用されている。な
お、規制リブ13,13が接着剤やホットメルトなどに
よって転写ベルト1の裏面に取り付けられていてもよ
い。
【0021】図5ないし図7は、転写ベルト1が駆動軸
11と従動軸12との間において蛇行や片寄りによって
軸方向に移動する力を計測する測定装置の斜視図、正面
図および平面図を示している。
【0022】図5ないし図7において、測定装置Sは、
駆動軸11および従動軸12を備えている。この駆動軸
11および従動軸12は、その両端より外方へそれぞれ
突出する突出軸11a,12aを有している。この駆動
軸11および従動軸12の各突出軸11a,12aは、
ベース2上に互いに向き合うように立設された一対の支
持板21,22間に軸受23,…を介してそれぞれ回動
自在に支持されている。
【0023】図7に示すように、駆動軸11の一端側
(図7では上端側)の突出軸11aには、駆動モータ3
1が接続され、駆動モータ31からの駆動力が突出軸1
1aを介して駆動軸11に伝達されるようになってい
る。一方、従動軸12の一端側の突出軸12aには、負
荷トルク発生器32接続され、負荷トルク発生器32に
より発生した強制負荷が突出軸12aを介して従動軸1
2に付与されるようになっている。従動軸12両端部の
各突出軸12aの軸受23と支持板21,22との間に
は、テンションバネ33,33が縮装され、この各テン
ションバネ33の付勢力によって、駆動軸11と従動軸
12との間に掛け渡された転写ベルト1に張力を付与す
るようにしている。そして、駆動軸11の他端部側(図
7では下端部側)の突出軸11aには、蛇行や片寄りに
よって軸方向に移動する転写ベルト1の移動力を計測す
る測定部4(測定装置)が設けられている。また、駆動
軸11の他端(測定部4よりも他端寄り)側の軸受23
には、図5および図6にも示すように、軸傾き設定板3
4が設けられ、この軸傾き設定板34によって、駆動軸
11を上下方向(図7に示す矢印方向)に移動可能とす
るように構成されている。この場合、駆動軸11を軸傾
き設定板34によって上下方向に移動させることで、駆
動軸11を従動軸12に対しねじれた位置関係に設定で
き、例えば、軸傾き設定板34を基準位置(図6に示す
位置)から下方に移動させて固定した状態で駆動軸11
を回転させると、転写ベルト1は、図5に示す矢印K方
向に移動する。
【0024】ここで、上記測定部4の構成を図8および
図9に基づいて説明する。
【0025】図8および図9に示すように、測定部4
は、駆動軸11の他端部側の突出軸11aに回転一体に
連結されたストッパ41と、このストッパ41よりも内
側(駆動軸11側)の突出軸11a上において軸回りに
回転自在に支持され、駆動軸11の軸方向にのみ移動可
能なフランジ部42と、このフランジ部42を上記スト
ッパ41に規定の荷重(付勢力)で押し付ける加圧バネ
43(図9に表れる)とを備えている。上記ストッパ4
1とフランジ部42との間には、加圧バネ43によって
ストッパ41に押し付けられたフランジ部42の突出軸
11a上での軸回りの回転を当接により規制する回転規
制部44が設けられている。そして、図5に示す矢印K
方向に転写ベルト1が移動すると、規制リブ13はフラ
ンジ部42を加圧バネ43の荷重方向と反発する方向
(図8および図9では右側)へ押して行き、転写ベルト
1が移動して加圧バネ43を圧縮することで加圧バネ4
3の荷重が増加し、この加圧バネ43の荷重の増加によ
る反発力と転写ベルト1の移動力とが釣り合うと転写ベ
ルトの移動が止まることになり、この釣り合っていると
きの加圧バネ43の反発力が転写ベルト1の移動力とな
る。この転写ベルト1の移動力は、加圧バネ43の初期
荷重とバネ定数と転写ベルト1の移動距離とで算出され
る。
【0026】そして、図8に示すように、上記回転規制
部44においてストッパ41に当接するフランジ部42
の当接部分には、測定用目盛45が設けられている。一
方、フランジ部42に当接するストッパ41の当接部分
には、基準位置目盛46が設けられている。そして、転
写ベルト1の移動に伴うフランジ部42の移動によって
基準位置目盛46が指す測定用目盛45上のズレ量を読
み取ることで、計測器などを使用することなくフランジ
部42の移動量、つまり転写ベルト1の移動量が計測さ
れることになる。
【0027】次に、転写ベルト1の移動力を測定装置に
より測定する測定方法の一例を、図5ないし図7を用い
て説明する。
【0028】まず、転写ベルト1を駆動軸11と従動軸
12との間に掛け渡す。このとき、転写ベルト1は、P
I(ポリイミド)製で、厚さ0.1mmのものが適用さ
れる。また、転写ベルト1裏面の軸方向両端の規制リブ
13は、ポリウレタン製で、厚さ1mm、幅6mmのも
のが適用され、両面テープ14により接着されている。
【0029】一方、測定装置Sは、駆動軸11および従
動軸12の直径がともに30mmで、各テンションバネ
33の設定荷重(付勢力)が5kgfで、負荷トルク発
生器32が2kg・cmの回転トルクを発生するように
設定している。駆動モータ31は転写ベルト1が周速度
100mm/秒で走行するように設定している。また、
軸傾き設定板34を基準位置から下方に1mm移動させ
て固定する。そして、図9に示す測定部4の加圧バネ4
3は、組み付け状態の荷重が3kgfで、バネ定数が
0.2kg/mmに設定している。
【0030】このような設定の基で、駆動モータ31に
より駆動軸11を図中矢印X方向に回転させると、転写
ベルト1は、軸傾き設定板34の設定により図5に示す
矢印K方向に徐々に移動し、他側の規制リブ13がフラ
ンジ部42に接触する。このとき、転写ベルト1の移動
力が加圧バネ43の荷重3kgfよりも大きければ、さ
らにフランジ部42を押しながら転写ベルト1が矢印K
方向に移動する。そして、フランジ部42に押されて縮
んだ加圧バネ43の荷重と転写ベルト1の移動力とが釣
り合った位置で、転写ベルト1の移動が停止する。この
とき、駆動モータ31の回転を停止させる。その場合、
転写ベルト1の移動位置は、転写ベルト1と駆動軸11
との間の摩擦力によって維持される。
【0031】そして、このときのフランジ部42の移動
によって基準位置目盛46が指す測定用目盛45上のズ
レ量(フランジ部42の移動量)を読み取り、この値を
加圧バネ43の初期荷重とバネ定数とで換算して、転写
ベルト1の移動量を求める。
【0032】このとき、フランジ部42の移動量が3m
mであれば、 3kgf+0.2kgf×3=3.6kgf となる。
【0033】但し、駆動モータ31の回転開始後、規制
リブ13がフランジ部42に接触し、その位置で移動が
止まった場合の転写ベルト1の移動力は、3kgf以下
となるので、さらに詳細値を求める場合は、加圧バネ4
3を荷重が小さいものと交換し、同様の測定を行う。
【0034】なお、転写ベルト1の移動力は、上記各構
成部材の設定によって異なるので、この測定装置Sを用
いて実際の機械設計において挙動シュミレーションを行
う場合は、各構成部材の寸法、値を設定値に合わせる必
要がある。
【0035】このように、上記実施形態では、軸傾き設
定板34の設定による駆動軸11と従動軸12との平行
度誤差によって生じる転写ベルト1の移動力、つまり蛇
行や片寄りによる転写ベルト1の移動力が測定部4によ
って数値化されることになる。つまり、フランジ部42
に押されて縮んだ加圧バネ43の荷重と転写ベルト1の
移動力とが釣り合った位置で、基準位置目盛46が指す
測定用目盛45上のズレ量(フランジ部42の移動量)
を読み取り、この値を加圧バネ43の初期荷重とバネ定
数とで換算して、転写ベルト1の移動量が求められるこ
とになる。これによって、転写ベルト1に対する規制リ
ブ13の必要強度を明確にすることができる上、これに
対応する規制リブ13の最適な接着強度を確保すること
ができる。よって、規制リブ13の接着強度を過剰に設
定する必要がなくなって接着に要するコストを低廉化で
きる上、転写ベルト1の品質保証面における不安要素を
解消できる。
【0036】また、駆動軸11他端部側の突出軸11a
に回転一体に連結したストッパ41と、その突出軸11
a上において軸回りに回転自在に支持され、駆動軸11
の軸方向にのみ移動可能なフランジ部42と、このフラ
ンジ部42をストッパ41に規定の荷重で押し付ける加
圧バネ43とによって測定部4が構成されているので、
電気的な変位センサなどの複雑な装置が不要となって、
測定部4の構成を非常にシンプルなものにすることがで
きる。
【0037】しかも、駆動軸11他端側の軸受23に設
けた軸傾き設定板34によって、駆動軸11を上下方向
に移動させることで、従動軸12に対する平行度が任意
に設定変更されるので、駆動軸11と従動軸12との平
行度の違いによる転写ベルト1の移動力の違いが明確と
なり、規制リブ13の必要強度を基準にして駆動軸11
と従動軸12との平行度の許容値を明確にすることがで
きる。
【0038】更に、測定部4を駆動軸11他端部側の突
出軸11aに設けたことにより、駆動軸11の傾きを想
定して転写ベルト1の移動力を測定することができる。
【0039】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その他種々の変形例を包含している。
例えば、上記実施形態では、測定部4を駆動軸11他端
部側の突出軸11aに設けたが、測定部が駆動軸一端部
側の突出軸、または駆動軸両端部側の突出軸、あるいは
従動軸片端部側の突出軸または従動軸両端部側の突出軸
に設けられていてもよい。この場合には、駆動軸または
従動軸の傾き方向に応じて転写ベルトの移動力を測定す
ることができることになる。
【0040】また、上記実施形態では、画像形成装置の
転写プロセスに用いられる転写ベルトを適用したが、厚
さが0.1mm〜0.2mm程度の薄い平ベルトであれ
ば、どのような用途に使用されるベルトであっても適用
できるのはもちろんである。その場合、材質は、上述の
樹脂、ゴムの他、鉄、ステンレス鋼、またはアルミニウ
ム合金などの金属の薄膜ベルトであってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、ベルトの軸方向の少なく
とも一端において支持軸方向への移動を規制する凸部と
対応した支持軸端部の測定部などによって、樹脂、ゴム
または金属よりなる厚さの薄い平ベルトよりなる転写ベ
ルトなどのベルトの走行時の支持軸方向への移動力を測
定することで、支持軸同士の平行度誤差などによって生
じるベルトの移動力が数値化されることになり、ベルト
に対する凸部の必要強度を明確にすることができる上、
これ対応する凸部の最適な接着強度を確保することがで
きる。よって、凸部の接着に要するコストを低廉化でき
る上、ベルトの品質保証面における不安要素を解消でき
る。
【0042】また、支持軸に固定したストッパと、支持
軸方向にのみ移動可能なフランジ部と、このフランジ部
をストッパに押し付ける加圧バネとによって測定部を構
成することで、測定部の構成を非常にシンプルなものに
することができる。
【0043】しかも、複数の支持軸の平行度を任意に設
定変更させるようにすることで、支持軸同士の平行度の
違いによるベルトの移動力の違いを明確にし、凸部の必
要強度を基準にして支持軸の平行度の許容値を明確にす
ることができる。
【0044】そして、測定部を支持軸の片端部または両
端部に設けることで、支持軸の傾き方向に応じてベルト
の移動力を測定することができる。
【0045】更に、測定部を駆動軸または従動軸に設け
ることで、測定部のある駆動軸または従動軸の傾きを想
定してベルトの移動力を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる測定装置が適用され
た画像形成装置の転写ベルトの平面図である。
【図2】転写ベルトを軸方向から視た側面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】転写ベルトの一部を示す斜視図である。
【図5】転写ベルトの移動力を計測する測定装置の斜視
図である。
【図6】測定装置の正面図である。
【図7】測定装置の平面図である。
【図8】測定部付近の拡大平面図である。
【図9】測定部付近の断面図である。
【符号の説明】
1 転写ベルト(ベルト) 11 駆動軸(支持軸) 11a 突出軸(駆動軸) 12 従動軸(支持軸) 12a 突出軸(従動軸) 13 規制リブ(凸部) 4 測定部 41 ストッパ 42 フランジ部 43 加圧バネ S 測定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 浩司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 奥村 好延 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中熊 彰 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大久保 憲造 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2F051 AA15 AB01 BA00 2H134 QA01 2H200 GB50 HB13 HB22 JA01 JA25 JB06 JB40 LA23 LA27 MA02 MA03 3F049 BB11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の支持軸間に掛け渡されたベルトの
    走行状態を測定する測定装置であって、 上記ベルトの軸方向の少なくとも一端には、ベルト走行
    時に生じる支持軸方向への移動を規制する凸部が設けら
    れており、 この凸部と対応する支持軸の端部には、ベルト走行時の
    支持軸方向の移動力を測定する測定部が設けられている
    ことを特徴とするベルトの測定装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のベルトの測定装置
    において、 測定部は、支持軸に固定されたストッパと、支持軸方向
    にのみ移動可能なフランジ部と、このフランジ部を上記
    ストッパに押し付ける加圧バネとを備え、 上記フランジ部の移動量によってベルトの移動力が測定
    されるようになっていることを特徴とするベルトの測定
    装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2に記載のベ
    ルトの測定装置において、 測定部は、複数の支持軸の平行度が任意に設定変更され
    るようになっていることを特徴とするベルトの測定装
    置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1ないし請求項3のいずれか
    1つに記載のベルトの測定装置において、 測定部は、支持軸の片端部または両端部に設けられてい
    ることを特徴とするベルトの測定装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1ないし請求項4のいずれか
    1つに記載のベルトの測定装置において、 支持軸としては、駆動軸および従動軸が適用され、 測定部は、駆動軸または従動軸に設けられていることを
    特徴とするベルトの測定装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1ないし請求項5のいずれか
    1つに記載のベルトの測定装置において、 ベルトは、画像形成装置の転写プロセスに用いられる転
    写ベルトとして適用されていることを特徴とするベルト
    の測定装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1ないし請求項6のいずれか
    1つに記載のベルトの測定装置において、 ベルトとしては、樹脂、ゴムまたは金属よりなる厚さの
    薄い平ベルトが適用されていることを特徴とするベルト
    の測定装置。
  8. 【請求項8】 複数の支持軸間に掛け渡されたベルトの
    走行状態を測定する測定方法であって、 ベルト走行時に生じる支持軸方向への移動を規制する凸
    部をベルトの軸方向の少なくとも一端に有しており、 ベルト走行時の支持軸方向の移動力を支持軸の端部にお
    いて測定するようにしていることを特徴とするベルトの
    測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101059883B1 (ko) 2008-05-30 2011-08-29 조선재 와인딩기에 개재되는 코어의 척킹장치
KR102360138B1 (ko) * 2021-06-14 2022-02-08 (주)본이엔씨 옹벽용 계측장치

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