JPH10282751A - 無端ベルト駆動装置 - Google Patents

無端ベルト駆動装置

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JPH10282751A
JPH10282751A JP9084981A JP8498197A JPH10282751A JP H10282751 A JPH10282751 A JP H10282751A JP 9084981 A JP9084981 A JP 9084981A JP 8498197 A JP8498197 A JP 8498197A JP H10282751 A JPH10282751 A JP H10282751A
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JP
Japan
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roller
transfer belt
endless belt
belt
flange portion
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Application number
JP9084981A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nakajima
弘章 中島
Kazuya Nakane
一哉 中根
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無端ベルトの端部におけるストレス発生を抑
制して無端ベルトの破損を防止することができる無端ベ
ルト駆動装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 転写ベルト81と、無端ベルトを張帯支
持する少なくとも2つのローラ82、83と、ローラの
少なくとも1つのローラ82の両端に配設されたフラン
ジ部と、無端ベルトとフランジ部とを押圧するコロ87
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタ、電子複写機等の電子写真方式画像形成装置の感光
体ベルト、中間転写体ベルト、転写ベルト、定着ベルト
等の無端ベルトを駆動する無端ベルト駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディア化がますます進
み、画像出力装置においては、カラー、高画質、低価
格、小型の電子複写機、レーザビームプリンタ等の各種
電子写真技術を用いた画像形成装置のニーズが高まって
いる。特に、小型化、高画質化のため、感光体、中間転
写体、転写、定着等の各ユニットで無端ベルト方式を採
用している。以下、従来の無端ベルト駆動装置について
説明する。なお、画像形成装置本体は本発明と関係が無
いので、その説明は省略する。
【0003】図5は従来の無端ベルト駆動装置としての
画像形成装置の転写ベルトユニットを示す斜視図、図6
は図5の転写ベルトユニットの駆動ローラ部分の縦断面
図である。
【0004】図5、図6において、80は転写ベルトユ
ニット、81はウレタン等のゴムに導電材が添加され約
1010Ω・cmの体積抵抗値を有する弾性体の転写ベル
ト、82および83はステンレスなどの金属で形成さ
れ、転写ベルト81を張帯支持するための駆動ローラお
よび従動ローラ、82aは駆動ローラ82の両端に形成
された片寄り、蛇行防止のためのフランジ部、84は板
金などで形成され、駆動ローラ82と従動ローラ83と
を軸受85を介して回動自在に軸支しているフレーム、
86は樹脂で形成され、駆動を伝達するため駆動ローラ
82にDカットによって固定されているギアである。こ
こで、トナー像担持体(図示せず)と転写ベルト81と
は密着するように構成され、トナー像担持体上のトナー
像を転写材(図示せず)に転写する。また、フランジ部
82aは駆動ローラ82とは別の部材を圧入、接着等で
固定してもよい。
【0005】以上のように構成された転写ベルトユニッ
ト(無端ベルト駆動装置)80について、その動作を説
明する。モータ等の駆動手段(図示せず)から、ギア8
6に駆動が伝達されると、駆動ローラ82は回転する。
転写ベルト81は駆動ローラ82と従動ローラ83とに
張帯支持されているので、駆動ローラ82から転写ベル
ト81に駆動が伝達される。駆動ローラ82と従動ロー
ラ83の加工精度、フレーム84の加工精度、組立精度
のばらつき、転写ベルト81の厚さのばらつきなどによ
る影響から転写ベルト81は軸方向の力を受け、転写ベ
ルト81の片寄りが発生する。転写ベルト81の端部は
徐々にフランジ部82aに近付き、接触する。片寄り方
向の特定は困難であるため、両端にフランジ部82aを
配設している。図5、図6に示すように、転写ベルト8
1が矢印A方向の片寄り力を受けたときの動作を説明す
る。転写ベルト81が片寄り力を受けると、転写ベルト
81の端部がフランジ部82aに近付いて接触すること
により、転写ベルト81の端部はストレスを受け、波打
ちが発生する。波打ちの発生により、転写ベルト81の
端部に亀裂が入り、ひいては転写ベルト81の破損につ
ながる。
【0006】次に、転写ベルト81が弾性を有しない場
合について説明する。転写ベルト81として、ポリカー
ボネート等の樹脂に導電材を添加することにより約10
10Ω・cmの体積抵抗値にし、無端ベルトを形成する。
従動ローラ83を軸支する軸受85とフレーム84にば
ね(図示せず)を固定し、弾性を有しない転写ベルト8
1を張帯支持する。弾性を有しない転写ベルト81にも
上記と同様に片寄り力が発生する。転写ベルト81の端
部は徐々にフランジ部82aに近付き、やがて接触す
る。接触後にさらに片寄り力を受けると、転写ベルト8
1の端部はストレスを受ける。初期には波打ちの発生な
どの外観上の変化は無いが、次第に波打ちが発生するよ
うになり、転写ベルト81の端部に亀裂が入り、転写ベ
ルトが破損する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の無端ベルト駆動装置では、片寄り力により転写ベルト
81の端部が徐々にフランジ部82aに近付き、接触
し、ストレスを受けることにより、転写ベルト81の端
部に亀裂が入り、転写ベルトが破損するという問題点を
有していた。
【0008】この無端ベルト駆動装置では、無端ベルト
の端部におけるストレス発生を抑制して無端ベルトの破
損が防止されることが要求されている。
【0009】本発明は、無端ベルトの端部におけるスト
レス発生を抑制して無端ベルトの破損を防止することが
できる無端ベルト駆動装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の無端ベルト駆動装置は、無端ベルトと、無端
ベルトを張帯支持する少なくとも2つのローラと、ロー
ラの少なくとも1つのローラの両端に配設されたフラン
ジ部と、無端ベルトとフランジ部とを押圧するコロとを
有する構成を備えている。
【0011】これにより、無端ベルトの端部におけるス
トレス発生を抑制して無端ベルトの破損を防止すること
ができる無端ベルト駆動装置が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、無端ベルトと、無端ベルトを張帯支持する少なくと
も2つのローラと、ローラの少なくとも1つのローラの
両端に配設されたフランジ部と、無端ベルトとフランジ
部とを押圧するコロとを有することとしたものであり、
無端ベルトはローラとフランジ部とコロとにより片寄り
を規制されるという作用を有する。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、無端ベルトは弾性を有するベルトであ
り、無端ベルトの厚さをtbdとし、フランジ部の高さを
h、フランジ部の幅をb、コロの押圧力をFdとしたと
き、0.5tbd≦h≦1.5tbd、b≧1.0tbd、F
d≧50gfであることとしたものであり、弾性を有す
る無端ベルトはローラとフランジ部とコロとにより片寄
りを確実に規制されるという作用を有する。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、無端ベルトは弾性を有しないベルト
で、無端ベルトの厚さとフランジ部の高さとが同じであ
り、コロの押圧力をFdとしたとき、50gf≦Fd≦2
000gfであることとしたものであり、弾性を有しな
い無端ベルトはローラとフランジ部とコロとにより片寄
りを確実に規制されるという作用を有する。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、無端ベルトは弾性を有しないベルトで
あり、コロは弾性を有することとしたものであり、無端
ベルトが弾性を有しなくても、ローラとフランジ部とコ
ロとにより片寄りを無理なく規制されるという作用を有
する。
【0016】請求項5に記載の発明は、弾性を有する無
端ベルトと、無端ベルトを張帯支持する少なくとも2つ
のローラと、ローラの少なくとも1つのローラの一端部
に配設されたフランジ部と、少なくとも1つのローラの
他端部に形成されたテーパ部と、無端ベルトとフランジ
部とを押圧するコロとを有することとしたものであり、
無端ベルトの片寄り方向がテーパ部により特定されると
いう作用を有する。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による無
端ベルト駆動装置として画像形成装置の転写ベルトユニ
ットを示す斜視図であり、図2は図1の転写ベルトユニ
ットの駆動ローラ部分の縦断面図である。
【0018】図1、図2において、転写ベルトユニット
(無端ベルト駆動装置)80、転写ベルト81、駆動ロ
ーラ82、フランジ部82a、従動ローラ83、フレー
ム84、軸受85、ギア86は図5、図6と同様のもの
なので、同一符号を付し、説明は省略する。87は摺動
性の良い樹脂または金属で形成され、転写ベルト81と
フランジ部82aを押圧するコロ、88はSUS等の金
属で形成され、コロ87を回転自在に軸支するためのピ
ンシャフト、89は支点がピンシャフト90で軸支され
ているアーム、91は一端がフレーム84に他端がアー
ム89に固定され、コロ87に押圧力を発生させる引張
りばね、92はコロ87とピンシャフト88とアーム8
9とピンシャフト90と引張りばね91とで構成され、
駆動ローラ82の両端のフランジ部82aに配設された
片寄り防止装置である。
【0019】以上のように構成された転写ベルトユニッ
ト80について、その動作を説明する。モータ等の駆動
手段(図示せず)から、ギア86に駆動が伝達される
と、駆動ローラ82は回転する。転写ベルト81は駆動
ローラ82と従動ローラ83とに張帯支持されているの
で、駆動ローラ82から転写ベルト81に駆動が伝達さ
れる。駆動ローラ82と従動ローラ83の加工精度、フ
レーム84の加工精度、組立精度のばらつき、転写ベル
ト81の厚さのばらつきなどによる影響から転写ベルト
81は軸方向の力を受け、転写ベルト81の片寄りが発
生する。転写ベルト81の端部は徐々にフランジ部82
aに近付き、接触する。片寄り方向の特定は困難である
ため、両端に片寄り防止装置92を配設している。図
1、図2に示すように、転写ベルト81が矢印A方向の
片寄り力を受けたときの動作を説明する。フランジ部8
2aの高さと転写ベルト81の厚さが同じ寸法の場合、
転写ベルト81の端部はコロ87で挟持される。挟持部
分では摩擦力が発生するので、摩擦力によって片寄り力
が緩和される。さらに、挟持部分は駆動ローラ82とフ
ランジ部82aとコロ87とによって3方向囲まれてい
るので、見掛けの剛性が大きくなり、転写ベルト81の
端部の波打ちの発生が抑制される。
【0020】また、フランジ部82aの高さが転写ベル
ト81の厚さよりも小さい場合も転写ベルト81の端部
はコロ87で挟持される。挟持部分では摩擦力が発生す
るので、摩擦力によって片寄り力が緩和される。しか
し、挟持部分では、駆動ローラ82とコロ87とにより
2方向が囲まれ、フランジ部82aにより1方向の一部
が囲まれているので、見掛けの剛性は少し大きくなり、
転写ベルト81の端部の波打ちの発生が少し抑制され
る。
【0021】さらに、フランジ部82aの高さが転写ベ
ルト81の厚さよりも大きい場合はフランジ部82aと
コロ87とが接触する。転写ベルト81の端部でフラン
ジ部82aによって規制され波打ちが発生しようとする
が、波打ち部分がコロ87に接触する。コロ87により
その接触部分は押圧される。接触部分はごく短いので、
接触部分では大きなストレスとなり、波打ちは消滅す
る。一瞬のうちに波打ちが消滅するので、転写ベルト8
1の端部の劣化はほとんど発生しない。
【0022】ここで、転写ベルト81の厚さをtbdと
し、フランジ部82aの高さをh、フランジ部82aの
幅をbとする。(表1)に、h、bをtbdと関連づけて
或る値に設定し、転写ベルトユニット80を空回し治具
(図示せず)に搭載し、駆動を約1時間かけ続けて転写
ベルト81の端部を調べた結果を示す。なお(表1)に
おけるコロ87の押圧力は500gfである。また、
h、bを共に1tbdに設定し、コロ87の押圧力を変化
させたときの結果を(表2)に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】(表1)、(表2)において、○は、転写
ベルト81が駆動ローラ82のフランジ部82aとコロ
87とによって規制され、転写ベルト81の端部に傷が
ほとんどなく、実用上まったく問題ないことを示す。△
1は、転写ベルト81がフランジ部82aに乗り上げそ
うになり、コロ87によって規制され、転写ベルト81
の端部に傷が若干発生するが、実用上問題ないことを示
す。△2は、転写ベルト81の端部にごく小さい波打ち
が発生し、コロ87によって規制され、転写ベルト81
の端部に傷が若干発生するが、実用上問題ないことを示
す。×1は、転写ベルト81がフランジ部82aに乗り
上げ、コロ87によって挟まれ、転写ベルト81の端部
に傷が発生し、破損のおそれがあり、実用化できないこ
とを示す。×2は、転写ベルト81がフランジ部82a
で波打ちが発生し、転写ベルト81の端部に傷が発生
し、破損のおそれがあり、実用化できないことを示す。
【0026】(表1)、(表2)から明らかなように、
駆動ローラ82のフランジ部82aの高さhは転写ベル
ト81の厚さtbdの0.5倍から1.5倍で構成し、フ
ランジ部82aの幅bは転写ベルト81の厚さtbd以上
で構成し、かつ、コロ87の押圧力は50gf以上とす
ることで、弾性を有する転写ベルト81の片寄りを無理
なく規制することができる。
【0027】なお、本実施の形態では、無端ベルト駆動
装置として画像形成装置の転写ベルトユニットを示した
が、本発明はこれに限らず、いなかる無端ベルト駆動装
置でも適用できるものである。
【0028】以上のように本実施の形態によれば、駆動
ローラ82とフランジ部82aとコロ87とにより転写
ベルト81を3方向から囲み、コロ87により転写ベル
ト81の動きを規制することにより、無理なく転写ベル
ト81の片寄りを規制することができるので、転写ベル
ト81の端部におけるストレス発生を抑制して転写ベル
ト81の破損を防止することができる。とくに、フラン
ジ部82aの高さhを転写ベルト81の厚さtbdの0.
5倍から1.5倍とし、フランジ部82aの幅bを転写
ベルト81の厚さtbd以上とし、かつ、コロ87の押圧
力を50gf以上とすることにより、確実に、転写ベル
ト81の端部におけるストレス発生を抑制して転写ベル
ト81の破損を防止することができる。
【0029】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
よる無端ベルト駆動装置の構成は実施の形態1とほぼ同
様であり、転写ベルト81が弾性を有しない点が異なる
のみである。
【0030】このように転写ベルト81を弾性を有しな
いものとした無端ベルト駆動装置としての転写ベルトユ
ニット80について、その動作を説明する。モータ等の
駆動手段(図示せず)から、ギア86に駆動が伝達され
ると、駆動ローラ82は回転する。転写ベルト81は駆
動ローラ82と従動ローラ83とに張帯支持されている
ので、駆動ローラ82から転写ベルト81に駆動が伝達
される。駆動ローラ82と従動ローラ83の加工精度、
フレーム84の加工精度、組立精度のばらつき、転写ベ
ルト81の厚さのばらつきなどによる影響から転写ベル
ト81は軸方向の力を受け、転写ベルト81の片寄りが
発生する。転写ベルト81の端部は徐々にフランジ部8
2aに近付き、接触する。片寄り方向の特定は困難であ
るため、両端に片寄り防止装置92を配設している。図
1、図2に示すように、転写ベルト81が矢印A方向の
片寄り力を受けたときの動作を説明する。
【0031】フランジ部82aの高さと転写ベルト81
の厚さが同じ寸法の場合、転写ベルト81の端部はコロ
87で挟持される。挟持部分では片寄り力と反対方向の
摩擦力が発生するので、摩擦力によって片寄り力が緩和
される。さらに、挟持部分は駆動ローラ82とフランジ
部82aとコロ87とによって3方向囲まれているの
で、見掛けの剛性が大きくなり、転写ベルト81の端部
のストレスが抑制される。
【0032】また、フランジ部82aの高さが転写ベル
ト81の厚さよりも小さい場合も転写ベルト81の端部
はコロ87で挟持される。挟持部分では片寄り力と反対
方向の摩擦力が発生するので、摩擦力によって片寄り力
が緩和される。しかし、挟持部分では、駆動ローラ82
とコロ87とにより2方向が囲まれ、フランジ部82a
により1方向の一部が囲まれているので、見掛けの剛性
は少し大きくなり、転写ベルト81の端部のストレスが
少し抑制される。
【0033】さらに、フランジ部82aの高さが転写ベ
ルト81の厚さよりも大きい場合はフランジ部82aと
コロ87とが接触する。転写ベルト81の端部がフラン
ジ部82aによって規制され、転写ベルト81の端部に
ストレスが発生する。そこで、フランジ部82aの高さ
h、フランジ部82aの幅b、転写ベルト81の厚さt
bgの関係について調べた。
【0034】(表3)に、フランジ部82aの高さh、
フランジ部82aの幅bを転写ベルト81の厚さtbgと
関連づけて或る値に設定し、転写ベルトユニット80を
空回し治具に搭載し、駆動を約1時間かけ続けて転写ベ
ルト81の端部を調べた結果を示す。なお、(表3)に
おけるコロ87の押圧力は500gfである。また、
(表4)に、h、bを共に1tbgに設定し、コロ87の
押圧力を変化させたときの結果を示す。
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】(表3)、(表4)において、○は、転写
ベルト81が駆動ローラ82のフランジ部82aとコロ
87とによって規制され、転写ベルト81の端部に傷が
ほとんどなく、実用上まったく問題ないことを示す。△
1は、転写ベルト81がフランジ部82aに乗り上げそ
うになるがコロ87によって規制され、転写ベルト81
の端部に傷が若干発生するが、実用上問題ないことを示
す。△2は、転写ベルト81の端部にごく小さい波打ち
が発生し、コロ87によって規制され、転写ベルト81
の端部に傷が若干発生するが、実用上問題ないことを示
す。×1は、転写ベルト81がフランジ部82aに乗り
上げ、コロ87によって挟まれ、転写ベルト81の端部
に傷が発生し、破損のおそれがあり、実用化できないこ
とを示す。×2は、転写ベルト81がフランジ部82a
でストレスによってその端部に傷が発生し、破損のおそ
れがあり、実用化できないことを示す。
【0038】(表3)、(表4)から明らかなように、
駆動ローラ82のフランジ部82aの高さhは転写ベル
ト81の厚さtbgと同じに構成し、フランジ部82aの
幅bは転写ベルト81の厚さtbg以上で構成し、かつ、
コロ87の押圧力は50gf〜2kgfとすることで、
弾性を有しない無端ベルトの片寄りを無理なく規制する
ことができる。
【0039】なお、本実施の形態では、コロ87の材質
については特に言及しなかったが、コロ87を弾性を有
するシリコンゴム等で形成することにより、フランジ部
82aの高さhと転写ベルト81の厚さtbgとが多少違
う場合にも、コロ87が変形して両者を同時に押圧する
ことができるので、弾性を有しない無端ベルトの片寄り
を無理なく規制することができる。
【0040】以上のように本実施の形態によれば、駆動
ローラ82とフランジ部82aとコロ87とにより転写
ベルト81を3方向から囲み、コロ87により転写ベル
ト81の動きを規制することにより、無理なく転写ベル
ト81の片寄りを規制することができるので、転写ベル
ト81の端部におけるストレス発生を抑制して転写ベル
ト81の破損を防止することができる。とくに、フラン
ジ部82aの高さhを転写ベルト81の厚さtbgと同じ
にし、フランジ部82aの幅bを転写ベルト81の厚さ
tbg以上とし、かつ、コロ87の押圧力は50gf〜2
kgfとすることにより、確実に、弾性を有しない転写
ベルト81の端部におけるストレス発生を抑制して転写
ベルト81の破損を防止することができる。
【0041】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3による無端ベルト駆動装置として画像形成装置の転
写ベルトユニットを示す斜視図であり、図4は図3の転
写ベルトユニットの駆動ローラ部分の縦断面図である。
【0042】図3、図4において、転写ベルトユニット
(無端ベルト駆動装置)80、転写ベルト81、駆動ロ
ーラ82、フランジ部82a、従動ローラ83、フレー
ム84、軸受85、ギア86、コロ87、ピンシャフト
88、90、アーム89、引張りばね91、片寄り防止
装置92は図1、図2と同様のものなので、同一符号を
付し、説明は省略する。82bは一端にフランジ部82
aが形成された駆動ローラ82の他端に形成されたテー
パ部である。フランジ部82aには片寄り防止装置92
が配設されている。
【0043】以上のように構成された転写ベルトユニッ
ト80について、その動作を説明する。モータ等の駆動
手段(図示せず)から、ギア86に駆動が伝達される
と、駆動ローラ82は回転する。転写ベルト81は駆動
ローラ82と従動ローラ83とに張帯支持されているの
で、駆動ローラ82の平行部分では張力が最大となり、
テーパ部82bでは端部に近付くにつれて張力が減少す
る。転写ベルト81は弾性を有しているので、張力の大
きい片寄り防止装置92側に常に矢印A方向の片寄り力
が発生する。片寄り力を一方向にする(片寄り力を特定
する)ことで、片寄り防止装置92を1つにすることが
でき、しかも、弾性を有する転写ベルト81の片寄りを
無理なく規制することができる。
【0044】以上のように本実施の形態によれば、転写
ベルト81の片寄り方向をテーパ部82bにより矢印A
方向に特定することができるので、1つの片寄り防止装
置92により、転写ベルト81の端部におけるストレス
発生を抑制して転写ベルト81の破損を防止することが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の無端ベルト駆動装
置によれば、コロにより無端ベルトの動きを規制するこ
とにより、無理なく無端ベルトの片寄りを規制すること
ができるので、無端ベルトの端部におけるストレス発生
を抑制して無端ベルトの破損を防止することができると
いう有利な効果が得られる。
【0046】また、無端ベルトは弾性を有するベルトで
あり、無端ベルトの厚さをtbdとし、フランジ部の高さ
をh、フランジ部の幅をb、コロの押圧力をFdとした
とき、0.5tbd≦h≦1.5tbd、b≧1.0tbd、
Fd≧50gfであることにより、弾性を有する無端ベ
ルトの片寄りをコロにより片寄りを確実に規制すること
ができるので、無端ベルトの端部におけるストレス発生
を抑制して無端ベルトの破損を確実に防止することがで
きるという有利な効果が得られる。
【0047】さらに、無端ベルトは弾性を有しないベル
トで、無端ベルトの厚さとフランジ部の高さとが同じで
あり、コロの押圧力をFdとしたとき、50gf≦Fd≦
2000gfであることにより、弾性を有しない無端ベ
ルトの片寄りをコロにより確実に規制することができる
ので、弾性を有しない無端ベルトの端部におけるストレ
ス発生を抑制して無端ベルトの破損を確実に防止するこ
とができるという有利な効果が得られる。
【0048】さらに、無端ベルトは弾性を有しないベル
トであり、コロは弾性を有することにより、フランジ部
の高さと転写ベルトの厚さとが多少違う場合にも、コロ
が変形して両者を同時に押圧することができるので、弾
性を有しない無端ベルトの片寄りを無理なく確実に規制
することができ、弾性を有しない無端ベルトの端部にお
けるストレス発生を抑制して無端ベルトの破損を確実に
防止することができるという有利な効果が得られる。
【0049】さらに、弾性を有する無端ベルトと、無端
ベルトを張帯支持する少なくとも2つのローラと、ロー
ラの少なくとも1つのローラの一端部に配設されたフラ
ンジ部と、少なくとも1つのローラの他端部に形成され
たテーパ部と、無端ベルトとフランジ部とを押圧するコ
ロとを有することにより、無端ベルトの片寄り方向をテ
ーパ部により特定することができるので、1つの片寄り
防止装置により、無端ベルトの端部におけるストレス発
生を抑制して無端ベルトの破損を防止することができる
という有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による無端ベルト駆動装
置としての画像形成装置の転写ベルトユニットを示す斜
視図
【図2】図1の転写ベルトユニットの駆動ローラ部分の
縦断面図
【図3】本発明の実施の形態3による無端ベルト駆動装
置としての画像形成装置の転写ベルトユニットを示す斜
視図
【図4】図3の転写ベルトユニットの駆動ローラ部分の
縦断面図
【図5】従来の無端ベルト駆動装置としての画像形成装
置の転写ベルトユニットを示す斜視図
【図6】図5の転写ベルトユニットの駆動ローラ部分の
縦断面図
【符号の説明】
80 転写ベルトユニット(無端ベルト駆動装置) 81 転写ベルト 82 駆動ローラ 82a フランジ部 82b テーパ部 83 従動ローラ 84 フレーム 85 軸受 86 ギア 87 コロ 88、90 ピンシャフト 89 アーム 91 引張りばね 92 片寄り防止装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端ベルトと、前記無端ベルトを張帯支持
    する少なくとも2つのローラと、前記ローラの少なくと
    も1つのローラの両端に配設されたフランジ部と、前記
    無端ベルトと前記フランジ部とを押圧するコロとを有す
    ることを特徴とする無端ベルト駆動装置。
  2. 【請求項2】前記無端ベルトは弾性を有するベルトであ
    り、前記無端ベルトの厚さをtbdとし、前記フランジ部
    の高さをh、前記フランジ部の幅をb、前記コロの押圧
    力をFdとしたとき、0.5tbd≦h≦1.5tbd、b
    ≧1.0tbd、Fd≧50gfであることを特徴とする
    請求項1に記載の無端ベルト駆動装置。
  3. 【請求項3】前記無端ベルトは弾性を有しないベルト
    で、前記無端ベルトの厚さと前記フランジ部の高さとが
    同じであり、前記コロの押圧力をFdとしたとき、50
    gf≦Fd≦2000gfであることを特徴とする請求
    項1に記載の無端ベルト駆動装置。
  4. 【請求項4】前記無端ベルトは弾性を有しないベルトで
    あり、前記コロは弾性を有することを特徴とする請求項
    1に記載の無端ベルト駆動装置。
  5. 【請求項5】弾性を有する無端ベルトと、前記無端ベル
    トを張帯支持する少なくとも2つのローラと、前記ロー
    ラの少なくとも1つのローラの一端部に配設されたフラ
    ンジ部と、前記少なくとも1つのローラの他端部に形成
    されたテーパ部と、前記無端ベルトと前記フランジ部と
    を押圧するコロとを有することを特徴とする無端ベルト
    駆動装置。
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