JP2003194536A - 無端状ベルト成形物の検査方法及び無端状ベルト成形物の製造方法及び無端状ベルト成形物の検査装置 - Google Patents

無端状ベルト成形物の検査方法及び無端状ベルト成形物の製造方法及び無端状ベルト成形物の検査装置

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JP2003194536A
JP2003194536A JP2001399119A JP2001399119A JP2003194536A JP 2003194536 A JP2003194536 A JP 2003194536A JP 2001399119 A JP2001399119 A JP 2001399119A JP 2001399119 A JP2001399119 A JP 2001399119A JP 2003194536 A JP2003194536 A JP 2003194536A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無端状ベルト成形物の特性値の測定検査に要
する検査時間、ひいては、製造に要する時間の短縮を図
ることができる無端状ベルト成形物の検査方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明の無端状ベルト成形物1の検査方
法は、内周面27aに無端状ベルト成形用の塗布溶液3
7が塗布されて回転されることにより塗布溶液37を内
周面27aに倣わせつつ乾燥させて無端状ベルト成形物
1を成形する円筒形状金型27から、無端状ベルト成形
物1を脱型剥離させる前に無端状ベルト成形物1に要求
される特性値を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無端状ベルトの検
査方法及び無端状ベルトの製造方法及び無端状ベルトの
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、円筒形状金型の内周面に塗布
溶液(例えば、カーボンが溶剤に分散された成形材料と
してのポリイミドワニスの希釈溶液)を塗布し、円筒形
状金型を回転させることに基づく遠心力を利用して、円
筒形状金型の内周面に塗布溶液を倣わせ、塗布溶液を指
触乾燥させた後、円筒形状金型を加熱乾燥炉に入れて、
溶剤を完全に除去して無端状ベルト成形物を成形してい
る。なお、加熱中に、成形材料が加熱により硬化するも
のもある。
【0003】そして、円筒形状金型の内周面に貼り付い
ている無端状ベルト成形物をその円筒形状金型から脱型
剥離させる作業を行った後、無端状ベルト成形物に要求
される特性値としての表面抵抗値、膜厚の測定検査を行
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、その表面抵
抗値の測定には、表面抵抗測定装置を用い、その膜厚測
定には渦電流測定装置又は超音波測定装置を用いて、別
々に検査を行うものであるが、測定に際して、表面抵抗
測定装置、渦電流測定装置又は超音波測定装置に無端状
ベルト成形物を別々にセットして測定を行わなければな
らず、また、無端状ベルト成形物が軟らかくかつしなや
か(撓まり性を有するもの)であるために、これらの測
定に際して無端状ベルトを慎重に取り扱わなければなら
ず、測定に時間がかかるという問題がある。
【0005】そこで、表面抵抗値の測定と膜厚の測定と
を同時に測定できる専用測定装置を製作してみた。
【0006】図1はその無端状ベルト成形物1の膜厚の
測定と表面抵抗の測定とを同時に行うことができる専用
測定装置を示すものである。
【0007】その図1において、2、3,4はローラ
ー、5は渦電流方式の膜厚測定端子、6は膜厚測定端子
5に対向して配設された円柱状金属製回転体、7は表面
抵抗測定端子、8は円柱状絶縁性回転体である。
【0008】無端状ベルト成形物1は円柱状金属製回転
体6、円柱状絶縁性回転体8に接触するようにしてロー
ラー2、3、4に掛け渡される。膜厚測定端子5は公知
の渦電流測定装置(図示を略す)に接続され、表面抵抗
測定端子7は公知の表面抵抗測定装置に接続されてい
る。
【0009】無端状ベルト成形物1をローラー2、3、
4によりその掛け渡し方向(矢印A方向)に適宜回転さ
せて停止させ、膜厚測定端子5、表面抵抗測定端子7を
無端状ベルト成形物1に接触させて、無端状ベルト成形
物1の膜厚及び表面抵抗値を測定している。
【0010】無端状ベルト成形物1の膜厚は、膜厚測定
端子5を円柱状金属製回転体6に直接接触させたときに
発生する渦電流値に対して、無端状ベルト成形物1に接
触させて円柱状金属製回転体6に発生する渦電流値は、
無端状ベルト成形物1を介して測定したときに比べてそ
の間隔を開けた分だけ小さくなるから、その渦電流値の
差を換算することにより求まる。
【0011】一方、表面抵抗測定端子7は一対の電極を
有し、この2個の電極を10mm程度間隔を開けて無端
状ベルト成形物1に接触させ、一対の電極に電圧を印加
した際に無端状ベルト成形物(一対の電極間)1に流れ
る電流を測定することにより求められる。すなわち、印
加電圧Eを電極間に流れる電流Iで割り算することによ
り求まる。
【0012】このように、無端状ベルト成形物1に要求
される検査を行った後、所定の寸法にカットして無端状
ベルト9とし、図2に示すように、無端状ベルト9を画
像形成装置のベルト掛け渡し用ローラー10に掛け渡し
て回転させたときに、その回転中に無端状ベルト9が軸
方向(矢印B−B方向)にずれてベルト掛け渡し用ロー
ラー10から脱落しないように、寄り止めテープ11を
無端状ベルト9の端部に貼り付け、完成品として仕上げ
ている。
【0013】しかしながら、無端状ベルト成形物1の膜
厚と表面抵抗値とを同時に測定できる専用測定装置を工
夫はしてみたものの、いずれにしても、従来の無端状ベ
ルト成形物の製造は、無端状ベルト成形物1の特性値の
検査を行うために、円筒形状金型から無端状ベルト成形
物1を脱型剥離させなければならず、無端状ベルト成形
物1がしなやかかつ軟らかいので、検査工程でその取り
扱いを慎重に行わなければならず、測定に時間がかか
り、ひいては製造に時間がかかるという問題点が残存す
る。
【0014】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、無端状ベルト成形物の特性値の測定検査に要する
検査時間、ひいては、製造に要する時間の短縮を図るこ
とができる無端状ベルト成形物の検査方法及び無端状ベ
ルト成形物の製造方法及び無端状ベルト成形物の検査装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の無端状
ベルト成形物の検査方法は、内周面に無端状ベルト成形
用の塗布溶液が塗布されて回転されることにより前記塗
布溶液を前記内周面に倣わせつつ乾燥させて無端状ベル
ト成形物を成形する円筒形状金型から、該無端状ベルト
成形物を脱型剥離させる前に当該無端状ベルト成形物に
要求される特性値を検査することを特徴とする。
【0016】請求項2に記載の無端状ベルト成形物の検
査方法は、前記円筒形状金型が金属製であり、該円筒形
状金型の内周面に絶縁性の離型膜が形成され、前記特性
値が無端状ベルト成形物の表面抵抗値であり、一対の電
極を前記無端状ベルトの内面に接触させて電圧を印加し
た際に流れる電流を測定することにより前記表面抵抗値
を測定することを特徴とする。
【0017】請求項3に記載の無端状ベルト成形物の検
査方法は、前記円筒形状金型が金属製であり、該円筒形
状金型の内周面に絶縁性の離型膜が形成され、前記特性
値が無端状ベルト成形物の膜厚であり、渦電流測定装置
を用いて前記膜厚を測定することを特徴とする。
【0018】請求項4に記載の無端状ベルト成形物の検
査方法は、前記特性値が無端状ベルト成形物の膜厚であ
り、超音波測定装置を用いて前記膜厚を測定することを
特徴とする。
【0019】請求項5に記載の無端状ベルト成形物の検
査方法は、前記塗布溶液を乾燥させ、前記無端状ベルト
成形物を加熱硬化させた後、前記特性値を測定すること
を特徴とする。
【0020】請求項6に記載の無端状ベルト成形物の検
査方法は、前記円筒形状金型の軸方向に延びる測定ロッ
ドに膜厚測定端子と表面抵抗測定端子との少なくとも一
方を取り付け、前記測定ロッドを前記円筒形状金型に軸
方向から挿入した後、前記測定ロッドを下降させて前記
無端状ベルト成形物の内周面に接触させて前記表面抵抗
値と前記膜厚との少なくとも一方を測定することを特徴
とする。
【0021】請求項1ないし請求項6に記載の発明によ
れば、円筒形状金型から無端状ベルト成形物を脱型剥離
させる前に無端状ベルト成形物の特性値の測定検査を行
うので、検査の迅速化を図ることができる。
【0022】請求項7に記載の無端状ベルト成形物の検
査方法は、前記測定ロッドに圧力センサを取り付け、該
圧力センサの圧力が所定値に達した時点で前記表面抵抗
値と前記膜厚との少なくとも一方を測定することを特徴
とする。
【0023】請求項7に記載の発明によれば、所定圧力
に達した時点で特性値を測定することにしたので、その
特性値のバラツキを抑制できる。
【0024】請求項8に記載の無端状ベルト成形物の検
査方法は、前記圧力センサの圧力上昇パターンに基づい
て前記円筒形状金型から前記無端状ベルト成形物が剥離
しているか否かを判定することを特徴とする。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、円筒形状
金型からの無端状ベルト成形物の成形中の浮き上がりを
検査できる。
【0026】請求項9に記載の無端状ベルト成形物の検
査方法は、前記円筒形状金型を回転させつつ前記測定ロ
ッドを前記円筒形状金型に挿入して軸方向と周方向とに
ついて間欠的に前記表面抵抗値と前記膜厚との少なくと
も一方を測定することを特徴とする。
【0027】請求項9に記載の発明によれば、無端状ベ
ルト成形物の軸方向と周方向とについて特性値の測定検
査を行うことができる。
【0028】請求項10に記載の無端状ベルト成形物の
検査方法は、前記無端状ベルト成形物の膜厚を、該無端
状ベルト成形物と前記離型膜とを介して測定された渦電
流値と前記離型膜を介して測定された渦電流値との差に
基づいて換算測定することを特徴とする。
【0029】請求項11に記載の無端状ベルト成形物の
検査方法は、前記円筒形状金型の一端部を回転駆動機構
の一部を構成するチャック部に取り付け、前記測定ロッ
ドを前記円筒形状金型の他端部から挿入して前記特性値
を測定することを特徴とする。
【0030】請求項12に記載の無端状ベルト成形物の
検査方法は、前記円筒形状金型を回転駆動機構の一部を
構成する回転体に支承し、前記測定ロッドを前記円筒形
状金型のいずれか一方の端部から挿入して前記特性値を
測定することを特徴とする。
【0031】請求項11、請求項12に記載の発明によ
れば、請求項9と同様の効果を奏する。
【0032】請求項13に記載の無端状ベルト成形物の
製造方法は、内周面に無端状ベルト成形用の塗布溶液が
塗布された円筒形状金型を回転させかつ前記塗布溶液を
乾燥させつつ内周面に倣わせて無端状ベルト成形物を成
形する成形工程と、前記円筒形状金型に軸方向から膜厚
測定端子と表面抵抗測定端子との少なくとも一方を有す
る測定ロッドを挿入して前記無端状ベルト成形物の膜厚
と表面抵抗値との少なくとも一方を測定する検査工程
と、前記円筒形状金型から前記無端状ベルト成形物を脱
型剥離する剥離工程とを含むことを特徴とする。
【0033】請求項14に記載の無端状ベルト成形物の
製造方法は、前記測定ロッドに圧力センサを設けて、前
記検査工程において、前記円筒形状金型からの前記無端
状ベルト成形物の浮き上がりを検査することを特徴とす
る。
【0034】請求項15に記載の無端状ベルト成形物の
製造方法は、前記成形工程において、前記塗布溶液の乾
燥後に無端状ベルト成形物を加熱硬化させることを特徴
とする。
【0035】請求項13ないし請求項15に記載の発明
によれば、無端状ベルト成形物を円筒形状金型から脱型
剥離させる前に無端状ベルト成形物の特性値の検査を行
うので、取り扱いが容易であり、従って、測定検査時間
の短縮化、ひいては、製造時間の短縮化を図ることがで
きる。
【0036】請求項16に記載の無端状ベルト成形物の
検査装置は、円筒形状金型の内周面に絶縁性の離型膜を
介して貼り付いた状態の無端状ベルト成形物の膜厚を測
定するための膜厚測定端子を有しかつ軸方向に延びる測
定ロッドと、該測定ロッドを前記円筒形状金型の軸方向
に往復動させると共に上下方向に駆動する駆動機構と、
該駆動機構を駆動制御する制御装置と、前記膜厚測定端
子を用いて前記円筒形状金型に発生する渦電流を測定す
ることにより前記膜厚を測定する渦電流測定装置とを有
することを特徴とする。
【0037】請求項17に記載の無端状ベルト成形物の
検査装置は、円筒形状金型の内周面に絶縁性の離型膜を
介して貼り付いた状態の表面抵抗値を測定するための一
対の電極を有しかつ前記測定ロッドに設けられた表面抵
抗測定端子と、前記一対の電極を前記無端状ベルト成形
物に接触させて電圧を印加した際に前記無端状ベルト成
形物に流れる電流を測定することにより前記表面抵抗値
を測定する表面抵抗測定装置とを有することを特徴とす
る。
【0038】請求項18に記載の無端状ベルト成形物の
検査装置は、前記測定ロッドに前記無端状ベルト成形物
の接触圧力を測定する圧力センサが設けられていること
を特徴とする。
【0039】請求項19に記載の無端状ベルト成形物の
検査装置は、前記円筒形状金型の一端部をチャックして
該円筒形状金型を回転駆動するチャック部を有する回転
駆動機構を備えていることを特徴とする。
【0040】請求項20に記載の無端状ベルト成形物の
検査装置は、前記円筒形状金型を支承して該円筒形状金
型を回転駆動する回転体を有する回転駆動機構を備えて
いることを特徴とする。
【0041】請求項21に記載の無端状ベルト成形物の
検査装置は、円筒形状金型の内周面に離型膜を介して貼
り付いた状態の無端状ベルト成形物の膜厚を測定するた
めの膜厚測定端子を有しかつ軸方向に延びる測定ロッド
と、該測定ロッドを前記円筒形状金型の軸方向に往復動
させると共に上下方向に駆動する駆動機構と、該駆動機
構を駆動制御する駆動制御装置と、前記膜厚測定端子か
らの測定信号が入力されて前記膜厚を測定する超音波式
測定装置とを有することを特徴とする。
【0042】請求項16ないし請求項21に記載の発明
によれば、無端状ベルト成形物の特性値を円筒形状金型
から脱型離型させることなく、検査測定できる。
【0043】特に、請求項17に記載の発明によれば、
膜厚の測定と表面抵抗値の測定とを同時に行うことがで
きる。
【0044】また、請求項18に記載の発明によれば、
円筒形状金型からの無端状ベルト成形物の浮き上がりを
検査することができると共に、特性値のバラツキを抑制
できる。
【0045】請求項20に記載の発明によれば、無端状
ベルト成形物を成形する成形装置を利用して、特性値の
検査測定を行うことができる。
【0046】請求項21に記載の発明によれば、無端状
ベルト成形物に膜厚測定端子を接触させることなく、無
端状ベルト成形物の膜厚を測定できる。
【0047】
【発明の実施の形態】図3において、20は遠心成形装
置である。この遠心成形装置20は基台21上に回転駆
動機構としての主チャック部22とテールチャック部2
3とを有する。主チャック部22、テールチャック部2
3は軸部24、25を有し、この軸部24、25を中心
軸として回転可能である。テールチャック部23はテー
ルチャック部支承ブロック23Aに支承されている。
【0048】主チャック部22には半径方向に拡縮され
るチャック爪26が設けられている。このチャック爪2
6は円筒形状金型27の一端部28に嵌合されて、この
円筒形状金型27を保持する。テールチャック部22は
円筒形状金型27の他端部29に嵌合されて、この円筒
形状金型27を保持する。
【0049】円筒形状金型27はその内側に絶縁性の離
型膜27bが形成されている。その離型膜27bの材料
にはフッ素樹脂が用いられ、例えば、テフロン(登録商
標)が望ましい。この離型膜27bはその円筒形状金型
27の軸方向及び周方向に精密に一様の膜厚とされ、そ
の膜厚は予め精密測定されて既知のものとする。
【0050】基台21にはその上面に一対のレール30
が設けられ、この一対のレール30にはレール取り付け
板31が摺動可能に設けられている。このレール取り付
け板31には一対のレール32が設けられ、レール32
はレール30に直交する方向に延びている。
【0051】そのレール30には載置板33が摺動可能
に設けられ、支承ブロック23Aはその載置板33に取
り付けられている。この載置板33には図4に示すよう
に支承ブロック23Aに隣接して駆動ユニット34が取
り付けられている。駆動ユニット34には、図3、図4
に示すように駆動ロッド35が設けられている。駆動ロ
ッド35の先端には図5に示すように塗布ノズル36が
設けられ、この塗布ノズル36は塗布溶液給送ホース3
7に連通されている。
【0052】円筒形状金型27の一端部28を図3に示
すように主チャック部22にチャックした後、載置板3
2は駆動ユニット34が円筒形状金型27の他端部29
に対向されるように図示を略すY方向駆動手段によって
駆動され、その後、駆動ロッド35が駆動されて、図5
に示すように塗布ノズル36が円筒形状金型27の中空
内に挿入される。
【0053】円筒形状金型27は、その後、軸部24、
25を中心にして矢印A’方向に回転され、同時に塗布
ノズル36から塗布溶液が中空内に吐出される。この塗
布ノズル36は円筒形状金型27の軸方向(矢印B’方
向)に駆動ロッド35によって移送される。これによ
り、円筒形状金型27の内周面27aに塗布溶液37が
螺旋状に塗布される。塗布溶液37はその円筒形状金型
27の回転に伴う遠心力に基づいて軸方向に広がるが、
塞き止めリング38、38によって塞き止められる。
【0054】その後、塗布ノズル36は円筒形状金型2
7の中空内から抜き出され、テールチャック部23が円
筒形状金型27の他端部29に対向するように載置板3
3がY方向駆動手段によって駆動される。次いで、レー
ル取り付け板31が図示を略すX方向駆動手段によって
駆動され、図6に示すように、円筒形状金型27の他端
部29がテールチャック部23の先端部23aに嵌合さ
れて、円筒形状金型27の両端部28、29が主チャッ
ク部22とテールチャック部23とによって保持され、
高速回転される。これにより、塗布溶液37が円筒形状
金型27の内周面27aに乾燥されつつ倣わされて無端
状ベルト成形物1が成形される。
【0055】次いで、無端状ベルト成形物1が指で触っ
て乾燥していると認められる程度まで無端状ベルト成形
物1を乾燥させた後、円筒形状金型27を遠心成形装置
20から取り外す。そして、円筒形状金型27を図示を
略す加熱乾燥炉に入れて、塗布溶液37から溶剤が完全
に除去されたと認められるまで、無端状ベルト成形物1
を乾燥させる。成形材料によっては、この加熱乾燥中に
加熱硬化するものもある。
【0056】無端状ベルト成形物1の特性値の検査の際
には、載置板33と支承ブロック23Aとレール取り付
け板31から取り外す。
【0057】そして、図7に示す、測定装置セット部材
40をセットする。この測定装置セット部材40はベー
ス板41を有する。ベース板41の下部には位置決め突
起42が設けられている。レール取り付け板31には位
置決め穴31aが設けられている。測定装置セット部材
40は位置決め突起42を位置決め穴31aに嵌合させ
ることにより所定位置にセットされる。
【0058】ベース板41には4本の支柱43が立設し
て設けられている。その支柱43の上端には取り付け板
44が設けられている。取り付け板44には、シリンダ
ー装置45、駆動制御装置46、渦電流測定装置47、
表面抵抗測定装置48が取り付けられている。
【0059】そのシリンダー装置45のロッド45aに
は、取り付けブロック49が設けられ、この取り付けブ
ロック49には測定ロッド50が取り付けられている。
その測定ロッド45はX方向駆動手段によってレール取
り付け板31がX方向(円筒形状金型27の軸方向)に
駆動されることにより中空内に挿入されると共に、シリ
ンダー装置45によって上下方向に駆動される。そのX
方向駆動手段は測定ロッド50を円筒形状金型27の軸
方向に往復動させる駆動機構として機能し、シリンダー
装置45は測定ロッド50を上下方向に駆動する駆動機
構として機能し、これらは駆動制御装置46によって制
御される。
【0060】測定ロッド50の先端部には膜厚測定端子
51と、表面抵抗測定端子52と、圧力センサ53とが
設けられている。膜厚測定端子51は渦電流測定装置4
7に接続され、円筒形状金型27に発生する渦電流が測
定される。表面抵抗測定端子52は表面抵抗測定装置4
8に接続され、一対の電極を有する。この一対の電極を
無端状ベルト成形物1の内面に接触させ、電圧を印加す
ることにより無端状ベルト成形物1に流れる電流が測定
される。
【0061】駆動制御装置46は、X方向駆動手段を駆
動して測定ロッド50を他端部29から円筒形状金型2
7の中空内に挿入し、所定位置で軸方向の駆動を停止さ
せる。次いで、シリンダー装置45を駆動して、測定ロ
ッド50を下降させる。
【0062】これにより、膜厚測定端子51と表面抵抗
測定端子52と圧力センサー53とが無端状ベルト成形
物1の内面に接触される。圧力センサー53が所定圧
力、例えば、10g/cm2に達した時点で、駆動制御
装置46はその測定ロッド50の下降を停止させる。
【0063】そして、膜厚測定端子51は円筒形状金型
27に発生する渦電流を検出し、渦電流測定装置47は
その渦電流を測定する。円筒形状金型27に無端状ベル
ト成形物1を形成する前の各測定点における離型膜27
bを介しての円筒形状金型27に生じる渦電流値を予め
測定し、無端状ベルト成形物1と離型膜27bとを介し
ての円筒形状金型27に生じる渦電流値を測定すれば、
離型膜27bの厚さは予め既知であるので、渦電流値の
差分をとって膜厚を換算測定することができる。一方、
表面抵抗測定端子52は一対の電極に電圧を印加するこ
とにより無端状ベルト成形物1に流れる電流を検出し、
表面抵抗測定装置48は、その表面抵抗値を測定する。
このようにして、円筒形状金型27の軸方向に測定ロッ
ド50を間欠的に駆動することにより、軸方向に間隔を
開けて各測定点毎の膜厚と表面抵抗値とを測定する。
【0064】駆動制御装置46は次いで主チャック部2
2を所定角度回転駆動させて、回転駆動を停止させる。
そして、同様に、X方向駆動手段を駆動して測定ロッド
50を軸方向に移送し、次いで、シリンダー装置45を
駆動して測定ロッド50を下降させ、同様にして、軸方
向に間隔を開けて各測定点毎の膜厚と表面抵抗値とを測
定する。周方向について、この測定を繰り返すことによ
り、無端状ベルト成形物の軸方向と周方向とについて、
表面抵抗値と膜厚とを間欠的に測定できる。
【0065】このように、この発明の実施の形態によれ
ば、円筒形状金型27から無端状ベルト成形物1を脱型
剥離する前に無端状ベルト成形物1に要求される特性値
を検査できるようにしたので、膜厚測定端子51、表面
測定端子52を無端状ベルト成形物1に接触させたとし
ても、円筒形状金型27が接触圧力を受けるので、無端
状ベルト成形物1にねじれやよりを生じさせることなく
検査を行うことができ、その測定結果の信頼性を高める
ことができる。
【0066】また、円筒形状金型27の持ち運びにより
検査を行うことができるので、検査の際の取り扱いも迅
速に行うことができる。
【0067】以下に記載する表1、表2は無端状ベルト
成形物1の膜厚の設計目標を100μm、50μmとし
て製作した無端状ベルト成形物1の膜厚を本発明の検査
方法を用いて検査した測定結果と図1に示す専用測定装
置を用いて検査した測定結果と無端状ベルト成形物を切
り裂いて膜厚を検査した測定結果とを比較して示すもの
であり、各検査法の互いに対応する10ヶの測定箇所に
ついて対比して示している。
【0068】また、表3は無端状ベルト成形物1の表面
抵抗値を本発明の検査法を用いて検査した測定結果と図
1に示す専用測定装置を用いて検査した測定結果と無端
状ベルト成形物1を切り裂いて表面抵抗値を検査した測
定結果とを比較して示すものであり、各検査法について
互いに対応する10ヶの測定箇所について対比して示し
ている。
【0069】なお、切り裂き測定では、無端状ベルト成
形物1を切り裂いて精密に平行に仕上げられた平板(図
示を略す)に載置させて、慎重に膜厚及び表面抵抗値の
測定を行ったものであり、切り裂き測定による検査法が
本来の意味での正確な膜厚及び表面抵抗値を具現してい
るものである。
【0070】
【表1】
【0071】この表1に示す測定結果から明らかなよう
に、本発明の実施の形態による検査方法による膜厚測定
結果は、切り裂き測定の検査方法による測定結果との差
が全体的に2μm以内であり、その差が小さく膜厚の測
定結果に信頼性がおけるのに対し、専用測定装置を用い
ての膜厚の測定結果は、切り裂き測定の検査方法による
測定結果との差が2μm以上であり、その差が大きくて
膜厚の測定結果に信頼性のおけないものであった。
【0072】
【表2】
【0073】この表2に示す測定結果も同様に、本発明
の実施の形態による検査方法による膜厚測定結果は、全
体的に切り裂き測定の検査方法による測定結果と一致し
たのに対し、専用測定装置を用いての膜厚の測定結果
は、切り裂き測定の検査方法による測定結果との差が大
きく、信頼性のおけないものであった。
【0074】これは、この表2に示す測定に用いた無端
状ベルト成形物1は表1の測定に用いた無端状ベルト成
形物1に比べてその膜厚が薄いので、円筒形状金型1か
ら脱型剥離させた際に、ねじれやよれ等が生じ易く、そ
の結果、専用測定装置を用いて膜厚を測定したとき、表
1に比較してばらつきが大きくなったものと考えられ
る。
【0075】
【表3】
【0076】無端状ベルト成形物1の表面抵抗値の測定
にあっては、本発明の実施の形態により作成した無端状
ベルト成形物1は切り裂き測定により測定したものとほ
とんど測定値が一致したが、専用測定装置に掛け渡して
測定したものは、その値が全体的に大きく異なると共
に、測定値が総じて小さく測定された。
【0077】また、ローラー2、3、4の平行度が正確
にセットされていないと、無端状ベルト成形物1を掛け
渡して回転させたときに、よじれが起こり、むりやり回
転させると、無端状ベルト成形物1が裂けるおそれがあ
る。
【0078】以上、実験例からも明らかなように、本発
明の検査方法によれば、検査を迅速かつ正確に行うこと
ができ、検査の効率化が図られることが裏付けられる。
【0079】無端状ベルト成形物1はこれらの検査を行
った後、円筒形状金型27から公知の方法で脱型剥離さ
れ、所定の寸法にカットされ、寄り止めテープ11が貼
られて完成品として仕上げられるものであるが、その寄
り止めテープ11は膜厚測定、表面抵抗測定を行う前に
無端状ベルト成形物1に貼り付けておいても良い。
【0080】ところで、図7に示すように、円筒形状金
型27の内周面27aにぴったりと無端状ベルト成形物
1が貼り付いて浮きがない場合には、圧力センサー53
の圧力は図9に示すように、無端状ベルト成形物1に接
触するまで0であり、無端状ベルト成形物1に接触する
と、例えば、時刻t0から一定割合で上昇する圧力上昇
パターンQとなり、測定ロッド50の下降が停止した時
点t1で一定圧力Paとなる。
【0081】一方、図8に拡大して示すように、無端状
ベルト成形物1に浮き上がった部分1aがある場合に
は、圧力センサー53が浮き上がった部分1aに当たる
と(時刻t0’)、圧力センサー53の圧力が上昇する
が、無端状ベルト成形物1がやわらかくかつしなやかで
あるために、圧力センサー53が浮き上がり部分1aに
当たった直後に浮き上がり部分1aが変形して波打つた
めに圧力センサー53の圧力が変動し、図10に示すよ
うな圧力上昇パターンQとなり、円筒形状金型27に接
触すると一定割合で上昇し、測定ロッド50の下降が停
止した時点t1で一定圧力Paとなる。
【0082】従って、無端状ベルト成形物1に浮き上が
り部分1aがあるかないかを、円筒形状金型27から無
端状ベルト成形物1を脱型剥離する前に検査することが
できる。この無端状ベルト成形物1の浮き上がり1a
は、無端状ベルト成形物1の収縮を意味し、これは、無
端状ベルトの周長不良に通じ、膜厚測定、表面抵抗値の
測定を行う前に、この浮き上がりの検査を行うことによ
り、膜厚測定、表面抵抗値の測定検査を省くことができ
る。
【0083】以上の発明の実施の形態では、遠心成形装
置20を利用して、主チャック部22に円筒形状金型2
7の一端部28を嵌合させて、円筒形状金型27を回転
させつつ膜厚測定と表面抵抗測定とを行うことにした
が、円筒形状金型27を図11に示すように回転駆動機
構の一部を構成する一対の回転駆動体54に支承させ
て、いずれか一方の端部28、29から測定ロッド50
を円筒形状金型27の中空内に挿入して膜厚の測定と表
面抵抗値との測定とを行うことにしたものであり、その
測定検査方法は発明の実施の形態と同じであるので、そ
の発明の詳細な説明は省略する。
【0084】また、以上の発明の実施の形態では、膜厚
の測定に渦電流測定装置を用いることにしたが、超音波
測定装置を用いることもできる。この場合には、膜厚測
定端子51には超音波式のものを用いる。
【0085】このものによれば、無端状ベルト成形物1
に膜厚測定端子51を接触させることなく、無端状ベル
ト成形物1の膜厚を測定できる。
【0086】
【発明の効果】請求項1ないし請求項6に記載の発明に
よれば、円筒形状金型から無端状ベルト成形物を脱型剥
離させる前に無端状ベルト成形物の特性値の測定検査を
行うので、検査の迅速化を図ることができる。
【0087】請求項7に記載の発明によれば、所定圧力
に達した時点で特性値を測定することにしたので、その
特性値のバラツキを抑制できる。
【0088】請求項8に記載の発明によれば、円筒形状
金型からの無端状ベルト成形物の成形中の浮き上がりを
検査できる。
【0089】請求項9に記載の発明によれば、無端状ベ
ルト成形物の軸方向と周方向とについて特性値の測定検
査を行うことができる。
【0090】請求項11、請求項12に記載の発明によ
れば、請求項9と同様の効果を奏する。
【0091】請求項13ないし請求項15に記載の発明
によれば、無端状ベルト成形物を円筒形状金型から脱型
剥離させる前に無端状ベルト成形物の特性値の検査を行
うので、取り扱いが容易であり、従って、測定検査時間
の短縮化、ひいては、製造時間の短縮化を図ることがで
きる。
【0092】請求項16ないし請求項21の発明によれ
ば、無端状ベルト成形物の特性値を円筒形状金型から脱
型剥離させることなく検査測定できる。
【0093】特に、請求項17に記載の発明によれば、
膜厚の測定と表面抵抗値の測定とを同時に行うことがで
きる。
【0094】また、請求項18に記載の発明によれば、
円筒形状金型からの無端状ベルト成形物の浮き上がりを
検査することができると共に、特性値のバラツキを抑制
できる。
【0095】請求項20に記載の発明によれば、無端状
ベルト成形物を成形する成形装置を利用して、特性値の
検査測定を行うことができる。
【0096】請求項21に記載の発明によれば、無端状
ベルト成形物に膜厚測定端子を接触させることなく、無
端状ベルト成形物の膜厚を測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 膜厚測定と表面抵抗測定とを同時に行うこと
のできる専用測定装置を示す概要図である。
【図2】 無端状ベルトをローラに掛け渡したときの無
端状ベルトの軸方向のずれを防止するための寄り止めテ
ープを貼り付けた状態を示す説明図である。
【図3】 円筒形状金型を遠心成形装置にセットした状
態を示す断面図である。
【図4】 図3に示す遠心成形装置のテールチャック部
分を上面から見た図である。
【図5】 図3に示す円筒形状金型の内周面に塗布溶液
を塗布した状態を示す断面図である。
【図6】 図5に示す円筒形状金型をチャック下状態を
示す断面図である。
【図7】 円筒形状金型の中空内に測定ロッドを挿入し
た状態を示す断面図である。
【図8】 円筒形状金型から無端状ベルト成形物の一部
分が浮き上がった状態を説明するための部分拡大図であ
る。
【図9】 円筒形状金型に対して無端状ベルト成形物の
浮き上がりがないとしたときの圧力上昇パターンの一例
を示す説明図である。
【図10】 円筒形状金型に対して無端状ベルト成形物
の浮き上がりがあるとしたときの圧力上昇パターンの一
例を示す説明図である。
【図11】 円筒形状金型の回転駆動機構の他の例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…無端状ベルト成形物 27…円筒形状金型 27a…内周面 37…塗布溶液
フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA16 BA30 BC02 BC09 CA11 DA02 DA05 FA10 GA08 2F068 AA28 BB05 BB24 CC00 DD07 KK04 2F069 AA46 BB29 DD15 DD26 GG01 GG06 GG09 MM02 MM26

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に無端状ベルト成形用の塗布溶液
    が塗布されて回転されることにより前記塗布溶液を前記
    内周面に倣わせつつ乾燥させて無端状ベルト成形物を成
    形する円筒形状金型から、該無端状ベルト成形物を脱型
    剥離させる前に当該無端状ベルト成形物に要求される特
    性値を検査することを特徴とする無端状ベルト成形物の
    検査方法。
  2. 【請求項2】 前記円筒形状金型が金属製であり、該円
    筒形状金型の内周面に絶縁性の離型膜が形成され、前記
    特性値が無端状ベルト成形物の表面抵抗値であり、一対
    の電極を前記無端状ベルトの内面に接触させて電圧を印
    加した際に流れる電流を測定することにより前記表面抵
    抗値を測定することを特徴とする請求項1に記載の無端
    状ベルト成形物の検査方法。
  3. 【請求項3】 前記円筒形状金型が金属製であり、該円
    筒形状金型の内周面に絶縁性の離型膜が形成され、前記
    特性値が無端状ベルト成形物の膜厚であり、渦電流測定
    装置を用いて前記膜厚を測定することを特徴とする請求
    項1に記載の無端状ベルト成形物の検査方法。
  4. 【請求項4】 前記特性値が無端状ベルト成形物の膜厚
    であり、超音波測定装置を用いて前記膜厚を測定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の無端状ベルト成形物の
    検査方法。
  5. 【請求項5】 前記塗布溶液を乾燥させ、前記無端状ベ
    ルト成形物を加熱硬化させた後、前記特性値を測定する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の無端状
    ベルト成形物の検査方法。
  6. 【請求項6】 前記円筒形状金型の軸方向に延びる測定
    ロッドに膜厚測定端子と表面抵抗測定端子との少なくと
    も一方を取り付け、前記測定ロッドを前記円筒形状金型
    に軸方向から挿入した後、前記測定ロッドを下降させて
    前記無端状ベルト成形物の内周面に接触させて前記表面
    抵抗値と前記膜厚との少なくとも一方を測定することを
    特徴とする請求項2又は請求項3に記載の無端状ベルト
    成形物の検査方法。
  7. 【請求項7】 前記測定ロッドに圧力センサを取り付
    け、該圧力センサの圧力が所定値に達した時点で前記表
    面抵抗値と前記膜厚との少なくとも一方を測定すること
    を特徴とする請求項6に記載の無端状ベルト成形物の検
    査方法。
  8. 【請求項8】 前記圧力センサの圧力上昇パターンに基
    づいて前記円筒形状金型から前記無端状ベルト成形物が
    剥離しているか否かを判定することを特徴とする請求項
    7に記載の無端状ベルト成形物の検査方法。
  9. 【請求項9】 前記円筒形状金型を回転させつつ前記測
    定ロッドを前記円筒形状金型に挿入して軸方向と周方向
    とについて間欠的に前記表面抵抗値と前記膜厚との少な
    くとも一方を測定することを特徴とする請求項6に記載
    の無端状ベルト成形物の検査方法。
  10. 【請求項10】 前記無端状ベルト成形物の膜厚を、該
    無端状ベルト成形物と前記離型膜とを介して測定された
    渦電流値と前記離型膜を介して測定された渦電流値との
    差に基づいて換算測定することを特徴とする請求項3に
    記載の無端状ベルト成形物の検査方法。
  11. 【請求項11】 前記円筒形状金型の一端部を回転駆動
    機構の一部を構成するチャック部に取り付け、前記測定
    ロッドを前記円筒形状金型の他端部から挿入して前記特
    性値を測定することを特徴とする請求項6に記載の無端
    状ベルト成形物の検査方法。
  12. 【請求項12】 前記円筒形状金型を回転駆動機構の一
    部を構成する回転体に支承し、前記測定ロッドを前記円
    筒形状金型のいずれか一方の端部から挿入して前記特性
    値を測定することを特徴とする請求項6に記載の無端状
    ベルト成形物の検査方法。
  13. 【請求項13】 内周面に無端状ベルト成形用の塗布溶
    液が塗布された円筒形状金型を回転させかつ前記塗布溶
    液を乾燥させつつ内周面に倣わせて無端状ベルト成形物
    を成形する成形工程と、 前記円筒形状金型に軸方向から膜厚測定端子と表面抵抗
    測定端子との少なくとも一方を有する測定ロッドを挿入
    して前記無端状ベルト成形物の膜厚と表面抵抗値との少
    なくとも一方を測定する検査工程と、 前記円筒形状金型から前記無端状ベルト成形物を脱型剥
    離する剥離工程とを含むことを特徴とする無端状ベルト
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記測定ロッドに圧力センサを設け
    て、前記検査工程において、前記円筒形状金型からの前
    記無端状ベルト成形物の浮き上がりを検査することを特
    徴とする請求項13に記載の無端状ベルト成形物の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記成形工程において、前記塗布溶液
    の乾燥後に無端状ベルト成形物を加熱硬化させることを
    特徴とする請求項13に記載の無端状ベルト成形物の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 円筒形状金型の内周面に絶縁性の離型
    膜を介して貼り付いた状態の無端状ベルト成形物の膜厚
    を測定するための膜厚測定端子を有しかつ軸方向に延び
    る測定ロッドと、該測定ロッドを前記円筒形状金型の軸
    方向に往復動させると共に上下方向に駆動する駆動機構
    と、該駆動機構を駆動制御する駆動制御装置と、前記膜
    厚測定端子を用いて前記円筒形状金型に発生する渦電流
    を測定することにより前記膜厚を測定する渦電流測定装
    置とを有する無端状ベルト成形物の検査装置。
  17. 【請求項17】 円筒形状金型の内周面に絶縁性の離型
    膜を介して貼り付いた状態の表面抵抗値を測定するため
    の一対の電極を有しかつ前記測定ロッドに設けられた表
    面抵抗測定端子と、前記一対の電極を前記無端状ベルト
    成形物に接触させて電圧を印加した際に前記無端状ベル
    ト成形物に流れる電流を測定することにより前記表面抵
    抗値を測定する表面抵抗測定装置とを有する請求項16
    に記載の無端状ベルト成形物の検査装置。
  18. 【請求項18】 前記測定ロッドに前記無端状ベルト成
    形物の接触圧力を測定する圧力センサが設けられている
    ことを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の無
    端状ベルト成形物の検査装置。
  19. 【請求項19】 前記円筒形状金型の一端部をチャック
    して該円筒形状金型を回転駆動するチャック部を有する
    回転駆動機構を備えていることを特徴とする請求項16
    又は請求項17に記載の無端状ベルト成形物の検査装
    置。
  20. 【請求項20】 前記円筒形状金型を支承して該円筒形
    状金型を回転駆動する回転体を有する回転駆動機構を備
    えていることを特徴とする請求項16又は請求項17に
    記載の無端状ベルト成形物の検査装置。
  21. 【請求項21】 円筒形状金型の内周面に離型膜を介し
    て貼り付いた状態の無端状ベルト成形物の膜厚を測定す
    るための膜厚測定端子を有しかつ軸方向に延びる測定ロ
    ッドと、該測定ロッドを前記円筒形状金型の軸方向に往
    復動させると共に上下方向に駆動する駆動機構と、該駆
    動機構を駆動制御する駆動制御装置と、前記膜厚測定端
    子からの測定信号が入力されて前記膜厚を測定する超音
    波測定装置とを有する無端状ベルト成形物の検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3093613A1 (de) * 2015-05-15 2016-11-16 Tiroler Rohre GmbH Verfahren zum messen und anpassen der wandstärke eines rohres

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