JP2003194150A - 油圧作業機の振動抑制装置 - Google Patents

油圧作業機の振動抑制装置

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JP2003194150A
JP2003194150A JP2001399904A JP2001399904A JP2003194150A JP 2003194150 A JP2003194150 A JP 2003194150A JP 2001399904 A JP2001399904 A JP 2001399904A JP 2001399904 A JP2001399904 A JP 2001399904A JP 2003194150 A JP2003194150 A JP 2003194150A
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angular acceleration
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Shuji Ohira
修司 大平
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2203Arrangements for controlling the attitude of actuators, e.g. speed, floating function
    • E02F9/2207Arrangements for controlling the attitude of actuators, e.g. speed, floating function for reducing or compensating oscillations

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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動部がどのような姿勢であっても油圧作業機
の振動を押さえることができ、しかもアクチュエータ自
体の加減速度を損なうことのないようにする。 【解決手段】ブーム14、アーム15、バケット16の
それぞれの回転角度を検出する回転角センサ40,4
1,42、フライホイール45の角速度を検出する角速
度センサ51の検出信号をコントローラ52に入力し、
ブーム、アーム、バケットの加減速時に発生するフロン
ト作業機13の回転モーメントを演算し、この回転モー
メントを相殺させるフライホイール45の角加速度を演
算し、この角加速度を生じるよう電磁比例弁49,50
に信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧作業機の振動抑
制装置に係わり、特に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の建設機械の可動部の加減速時の振動を抑制し、作業効
率及び安全性を向上させる油圧作業機の振動抑制装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に油圧ショベル等の油圧作業機
は、操作レバーを操作して流量制御弁を切り換え、作業
用の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量を制御
することでブーム、アーム等の可動部を駆動し所定の作
業を行うが、操作レバーを急激に操作すると油圧アクチ
ュエータの駆動速度が急変し、振動が発生する。この振
動は操作開始時よりも操作終了時の方が大きい。
【0003】この振動を抑制する方法として、例えば特
開平5−157101号公報に記載の振動抑制装置によ
るものがある。この振動抑制装置は、油圧作業機の可動
部を駆動するアクチュエータの圧力(負荷圧)を検出
し、この負荷圧が大きい場合、操作レバー装置のパイロ
ット系に設けられた可変絞りを絞り、操作パイロット圧
力の変化を小さくし、その結果、操作レバーの急操作時
におけるアクチュエータの圧力が急激に変動することを
防止するものである。アクチュエータの圧力変動はすな
わち可動部の振動であり、これにより油圧作業機械の振
動を抑制できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の振動抑制装置には次のような問題がある。
【0005】第1に、可動部の姿勢によってアクチュエ
ータの駆動圧力(負荷圧)が変わってくる点である。例
えば、油圧アクチュエータが油圧シリンダである場合、
可動部が動作する方向に対し油圧シリンダが一定角度で
固定されていれば、油圧シリンダの駆動圧力から可動部
に作用する力を検出することができる。しかし、例えば
油圧ショベルのフロント作業機に備えられるブームシリ
ンダや、アームシリンダのように可動部が回転稼働する
作業機の場合、可動部と油圧シリンダの相対角度が変わ
るため、油圧シリンダの駆動圧力から正確に荷重を推測
することはできない。また、油圧ショベルのフロント作
業機のように高剛性の可動部を持つ場合、姿勢によって
自重の影響が変わり、アクチュエータには大きな圧力が
発生する。そのため停止する位置によって振動抑制の効
果が変わってくる。
【0006】第2に、パイロット系の操作パイロット圧
の制御による振動抑制は、アクチュエータ自体の加減速
度を小さくすることで振動を押さえているため、アクチ
ュエータ自体の動きが損なわれる可能性がある。特に、
油圧ショベル等の油圧作業機では高サイクルの作業が求
められており、作業を高速化するためには加減速を大き
くする必要がある。
【0007】本発明の目的は、可動部がどのような姿勢
であっても油圧作業機の振動を押さえることができ、し
かもアクチュエータ自体の加減速度を損なうことのない
油圧作業機の振動抑制装置を提供することである。
【0008】
【問題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、油圧アクチュエータにより回転駆
動される可動部を有する油圧作業機の振動抑制装置にお
いて、油圧作業機上に設けられたフライホイールと、こ
のフライホイールを回転させる駆動手段と、前記可動部
の回転角度及び角加速度を検出する検出手段と、前記可
動部の回転角度及び角加速度に基づき、前記可動部の加
減速時に発生する回転モーメントを演算し、この回転モ
ーメントと逆向きの回転モーメントを生じさせる前記フ
ライホイールの角加速度を演算し、この角加速度を生じ
るよう前記駆動手段を制御する制御手段とを備えるもの
とする。
【0009】油圧作業機の可動部は油圧アクチュエータ
により回転駆動される。操作手段を操作すると油圧アク
チュエータの速度が変化し、可動部の角速度が変化す
る。この角速度変化により油圧作業機に回転モーメント
が発生する。この回転モーメントは、検出手段により可
動部の回転角度及び角加速度を検出し、これらの値と予
め分かっている可動部の慣性モーメントとから計算する
ことができる。制御手段は、その回転モーメントを計算
し、更にその回転モーメントと逆向きの回転モーメント
を生じさせるフライホイールの角加速度を演算し、この
角加速度を生じるよう駆動手段を制御する。これにより
フライホイールは当該回転モーメントを打ち消すよう回
転し、油圧作業機に発生する回転モーメントと逆向きで
同じ大きさの回転モーメントを作用させる。これにより
可動部がどのような姿勢であっても油圧作業機の振動を
押さえることができる。また、フライホイールを回転さ
せることで振動を抑えるため、アクチュエータ自体の加
減速度を損なうことがなくなる。
【0010】(2)また、上記目的を達成するために、
本発明は、油圧アクチュエータにより回転駆動される可
動部を有する油圧作業機の振動抑制装置において、油圧
作業機上に設けられたフライホイールと、このフライホ
イールを回転させる油圧モータと、この油圧モータに供
給される圧油の流量を制御する流量制御弁と、この流量
制御弁を切り換え操作する電磁比例弁と、前記可動部の
回転角度及び角加速度を検出する検出手段と、前記可動
部の回転角度及び角加速度に基づき、前記可動部の加減
速時に発生する回転モーメントを演算し、この回転モー
メントと逆向きの回転モーメントを生じさせる前記フラ
イホイールの角加速度を演算し、この角加速度を生じる
よう前記電磁比例弁に指令信号を出力する制御手段とを
備えるものとする。
【0011】これによってもフライホイールを油圧モー
タで回転させるものにおいて、制御手段から電磁比例弁
に指令値を出し、フライホイール用流量制御弁を切り換
え操作し、油圧モータを駆動することにより、上記
(1)で述べたように可動部がどのような姿勢であって
も油圧作業機の振動を押さえることができ、しかもアク
チュエータ自体の加減速度を損なうことがなくなる。
【0012】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記油圧作業機は、作業用油圧アクチュエータと、この
油圧アクチュエータの駆動圧の上限を定めるリリーフ弁
とを有し、このリリーフ弁の下流側を前記油圧モータの
入力側に接続し、前記作業用油圧アクチュエータの加減
速時に生じるリリーフ弁からの油圧エネルギーを回収す
る。
【0013】これによりフライホイールの駆動に要する
エネルギーを最小にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施の形態に係わる
油圧作業機の振動抑制装置を示す図である。本実施の形
態は油圧ショベルに本発明を適用したものである。
【0016】図1において、1は油圧ショベルであり、
油圧ショベル1は、走行モータを備えたクローラタイプ
の下部走行体10と、下部走行体10上に旋回モータ
(図示せず)を内蔵した旋回輪11を介して支持された
上部旋回体12と、上部旋回体12の前部に取り付けら
れたフロント作業機13とを有し、フロント作業機13
は、上部旋回体12に上下方向に回動可能に取り付けら
れたブーム14と、ブーム14の先端に回動可能に取り
付けられたアーム15と、アーム15の先端に回動可能
に取り付けられたバケット16とで構成されている。ブ
ーム14はブームシリンダ20により上下に回転駆動さ
れ、アーム15はアームシリンダ21により前後に回転
駆動され、バケット16はバケットシリンダ22により
前後に回転駆動される。
【0017】ブーム14の動作指令は操作レバー装置3
0により与えられ、操作レバー装置30の操作レバーを
操作するとパイロット圧信号が方向切換弁31に入力さ
れ、方向切換弁31はそのパイロット圧信号により中立
から切り換えられる。その結果、操作レバーの操作方向
と操作量に応じてメインポンプ32からブームシリンダ
20に供給される圧油の流れ方向と流量が制御され、ブ
ームシリンダ20の駆動速度が制御される。
【0018】アームシリンダ21、バケットシリンダ2
2や旋回モータに対しても同様な操作レバー装置が設け
られ、走行モータに対しては操作ペダル装置が設けられ
ているが、図示は省略している。また、実際の機械で
は、ブームシリンダ20、アームシリンダ21、バケッ
トシリンダ22や旋回モータ等のアクチュエータが急停
止した場合に作動油が押し出される排出側が高圧にな
り、機器を破損する可能性があるため、回路にリリーフ
バルブが入っているが、それらについても図示を省略し
ている。
【0019】以上のような油圧ショベルに本実施の形態
に係わる振動抑制装置が設けられている。この振動抑制
装置は、ブーム14、アーム15、バケット16のそれ
ぞれの回転中心に取り付けられ、それぞれの回転角度を
検出する回転角センサ40,41,42と、油圧ショベ
ル1の上部旋回体12の後部に取り付けられたフライホ
イール45と、このフライホイール45に連結されこれ
を回転させる油圧モータ46と、メインポンプ32から
油圧モータ46に供給される圧油の流れ方向と流量を制
御する方向切換弁47と、パイロットポンプ48の吐出
油に基づき方向切換弁47を切り換え操作する制御パイ
ロット圧を生成する電磁比例弁49,50と、フライホ
イール45の角速度を検出する角速度センサ51と、回
転角センサ40,41,42、角速度センサ51の検出
信号を入力し、所定の演算処理を行い、電磁比例弁4
9,50に信号を出力するコントローラ52とを備えて
いる。
【0020】図2にコントローラ52の構成を示す。コ
ントローラ52は、ROM201,RAM202,CP
U203、共通バス204、D/Aボード205、A/
Dボード206、アンプ207a,207bを有し、R
OM201,RAM202,CPU203とD/Aボー
ド205、A/Dボード206は共通バス204により
接続されている。回転角センサ40,41,42からの
角度信号206a,206b,206c及び角速度セン
サ51からの角速度信号206dはA/Dボード206
から入力され、ROM201内に記憶されているプログ
ラムを基にCPU203で所定の制御演算を行い、ここ
で計算された指令値はD/A205、アンプ207と送
られ、電磁比例弁49,50に指令電流207a,20
7bとして出力される。
【0021】コントローラ52における振動を制御する
処理例を図3に基づき説明する。
【0022】プログラムがスタートすると、回転角セン
サ40,41,42からの信号に基づきブーム回転角θ
b、アーム回転角θa、バケット回転角θkを検出する
(ステップS100)。次いで、ブーム回転角θb、ア
ーム回転角θa、バケット回転角θkを2回微分するこ
とでブームの角加速度dωb/dt、アームの角加速度
dωa/dt、バケットの角加速度dωk/dtを求め
る(ステップS110)。
【0023】次に、ブームの角加速度dωb/dt、ア
ームの角加速度dωa/dt、バケットの角加速度dω
k/dtとブームの慣性モーメントIb、アームの慣性
モーメントIa、バケットの慣性モーメントIkとから
ブーム14、アーム15、バケット16の加減速時に発
生するフロント作業機13の回転モーメント(トルク)
Txを演算する(ステップS120)。演算は以下の式
による。
【0024】ブーム14、アーム15、バケット16の
角速度をωb,ωa,ωkとすると、フロント作業機1
3の速度変化によって生じるそれぞれの回転モーメント
(トルク)Tb,Ta,Tkは、 Tb=Iob×dωb/dt (1.1) Ta=Ioa×dωa/dt (1.2) Tk=Iok×dωk/dt (1.3) ただし、 Iob=Ib+mb|rbg+Ia+ma|r
+Ik+mk|r−roa=Ia+ma|rag+Ik+mk|rak
+rkgok=Ik+mk|rkgob:ブーム回転軸廻り慣性モーメント Ib:ブーム重心廻り慣性モーメント mb:ブーム質量 rbg:ブーム回転軸からブームの重心までの距離 Ia:アーム重心廻り慣性モーメント ma:アーム質量 r−r:ブーム回転軸からアーム重心までの距離 Ik:バケット重心廻り慣性モーメント mk:バケット質量 r−r:ブーム回転軸からバケット重心までの距離 Ioa:アーム回転軸廻り慣性モーメント rag:アーム回転軸からアーム重心までの距離 rak+rkg:アーム回転軸からバケット重心までの
距離 Iok:バケット回転軸廻りの慣性モーメント rkg:バケット回転軸からバケット重心までの距離 上記のようにブームの回転軸廻りの慣性モーメントI
obはアーム、バケットを含めた慣性モーメントとな
り、アームの回転軸廻りの慣性モーメントIoaはバケ
ットを含めた慣性モーメントとなる。
【0025】これらによりフロント作業機13全体の回
転モーメント(トルク)Txは、 Tx=Tb+Ta+Tk (2) となる。
【0026】次に、この回転モーメントTxと逆向きの
回転モーメント、例えばTxをキャンセルする回転モー
メントを発生させるためのフライホイール45の角加速
度の目標値dωf/dtを演算する(ステップS13
0)。すなわち、 dωf/dt=−Tx/If (3) となる。(3)式中Ifはフライホイール45の慣性モ
ーメントである。
【0027】次に、角加速度フィードバンクのマイナー
ループによりフライホイール45が(3)式の角加速度
になるように電磁比例弁49,50の指令値を演算し出
力する(ステップS140)。
【0028】図4にその処理の詳細を示す。
【0029】まず、角速度センサ51からの信号に基づ
きフライホイール45の角速度ωfsを検出する(ステ
ップS200)。次いで、角速度ωfsを微分し角加速
度dωfs/dtを求める(ステップS210)。
【0030】次に、(3)式で求めた角加速度の目標値
dωf/dtとフライホイール45の角加速度dωfs
/dtとの偏差△ω/dtを求める(ステップS22
0)。
【0031】次に、偏差△ω/dtに適当な制御を行い
出力電圧Voutを演算する(ステップS230)。すな
わち、Vout=K×△ω/dtにより出力電圧Voutを演
算する。本実施の形態では比例制御としてゲインKを乗
じただけであるが、フライホイール45の慣性負荷の大
きさ、フロント作業機の振動のし易さなどから適当な制
御を選べばよい。
【0032】次に、指令値を出力する電磁比例弁を判定
する(ステップS240)。つまり、角速度偏差△ω/
dtが正で出力電圧Voutが正の場合、ステップS25
0に進み電磁比例弁49に出力を行い、電磁比例弁50
側には出力を行わない。角速度偏差が△ω/dtが負で
出力電圧Voutが負の場合、ステップS260に進み電
磁比例弁50に出力を行い、電磁比例弁49側には出力
を行わない。
【0033】ステップS140はマイナーループで加速
度フィードバックを行うが、同時にステップS100に
戻り、車体に作用するモーメントの監視も続ける。
【0034】以上のように構成した本実施の形態によれ
ば、回転角センサ41,42,43により油圧ショベル
のフロント作業機13の姿勢を検出し、フロント作業機
13の回転モーメントを計算し、この回転モーメントを
打ち消すようにフライホイール45を回転させるので、
油圧ショベルのフロント作業機13がどのような姿勢で
あっても、油圧ショベルの振動を抑えることができ、オ
ペレータの疲労を低減できる。また、フライホイール4
5を回転させることで振動を抑えるため、ブームシリン
ダ20、アームシリンダ21、バケットシリンダ22は
通常通り作動させることができ、それらの加減速度を損
なうことがなく、作業効率を向上できる。
【0035】また、フロント作業機13を急停止させて
もフロント作業機13が流れることなく、揺り返し、振
動による荷崩れも少ないため、作業のサイクルタイムを
短縮でき、特に土砂積載作業のような単純作業ではこの
効果は大きく、作業効率の向上が図れる。
【0036】更に、ブーム、アーム、バケットの加減速
時に発生するフロント作業機13の回転モーメントは、
上部旋回体12が旋回していてもフロント作業機13の
方向に対しては変わらない。したがって、その場合も、
上記と同様にフライホイール45を回転させることでフ
ロント作業機13の回転モーメントを打ち消すことがで
き、上部旋回体12の向きに係わらず、油圧作業機の振
動を押さえることができる。
【0037】本発明の第2の実施の形態を図4により説
明する。図中、図1に示した部材と同等の者には同じ符
号を付している。
【0038】図5において、ブームシリンダ20のロッ
ド側配管60にリリーフバルブ61、ボトム側配管62
にリリーフバルブ63を配置し、同様にアームシリンダ
21のロッド側配管64にリリーフバルブ65、ボトム
側配管66にリリーフバルブ67を配置し、バケットシ
リンダ22のロッド側配管68にリリーフバルブ69、
ボトム側配管70にリリーフバルブ71を配置し、ロッ
ド側配管60,64,68側のリリーフバルブ61,6
5,69の下流側を合流し、フライホイール45で発生
するトルクがフロント作業機13の上げ側のトルクをキ
ャンセルする向きに油圧モータ46を回転駆動する場合
の上流側の配管75に接続し、ボトム側配管62,6
6,70側のリリーフバルブ63,67,71を合流
し、同様に油圧モータ46を回転駆動する場合の下流側
の配管76に接続する。図では、油圧モータ46への過
剰圧を防ぐカウンタバランス弁は省略している。
【0039】フライホイール45の制御は第1の実施の
形態と同じである。
【0040】本実施の形態によれば、第1の実施の形態
と同様な効果が得られるとともに、ブームシリンダ2
0、アームシリンダ21、バケットシリンダ22の急加
減速により負荷圧側で生じるリリーフ流れをフライホイ
ール45側に流すことで、フライホイール45を回転さ
せることによる燃費の悪化を最小限にすることができ
る。特に、シリンダ20,21,22の全てが同じ方向
に稼働する場合、すなわちシリンダ20,21,22の
駆動方向が縮む方向か伸びる方向のいずれかで一致する
場合に最も多くのエネルギーを無駄なく使うことができ
る。
【0041】なお、上記の実施の形態は本発明の精神の
範囲内で種々変更が可能である。例えば、上記の実施の
形態は、フロント作業機全体の回転モーメント(トル
ク)をキャンセルする回転モーメントを発生するようフ
ライホイールの角加速度を演算し回転駆動したが、フラ
イホイールで発生する回転モーメントはフロント作業機
全体の回転モーメント(トルク)と厳密に絶対値が同じ
でなくてもよく、振動を抑えることができれば、多少異
なっていてもよい。また、常にフライホイールを回転駆
動する必要はなく、フロント作業機全体の回転モーメン
ト(トルク)が限界値を超えたらフライホイールの角加
速度を演算し回転駆動してもよい。
【0042】また、上記の実施の形態では、油圧ショベ
ルのフロント作業機の駆動時に生じる振動を防止するも
のであるが、油圧ショベルの走行、旋回に対して本発明
を適用し、全く同じ原理で振動を防止することができ
る。すなわち、この場合、可動部の回転角度及び角加速
度と慣性モーメントからフライホイールの角加速度を計
算すればよい。但し、旋回の場合は、モーメント軸が上
向きであり、この軸廻りのフライホイールが必要とな
る。このように走行、旋回に本発明を適用した場合も、
オペレータは通常と同様の加減速度感を感じるものの、
走行、旋回の揺り返し等がないため、操作の安全性が増
し、オペレータの疲労も低減できる。
【0043】更に、上記の実施の形態では、油圧ショベ
ルの振動防止に本発明を適用したが、油圧ショベルだけ
でなく、油圧クレーン等の車体安定性を求められる他の
油圧作業機にも適用することができる。また、油圧クレ
ーン、ミニシヨベルなどにおいては転倒防止となり、作
業機の安全性が格段に高まる。更に、高速で位置決めを
行う油圧作業ロボット等にも適用しても好適である。
【0044】また、上記実施の形態では、定容量型の油
圧モータによってフライホイールを駆動させたが、可変
容量型の油圧モータを用いてもよく、この場合も同様の
機能を発揮することができる。
【0045】更に、フライホイールは上部旋回体の最後
部に取り付けたが、それ以外のどこの位置でも構わない
し、1つでなく複数個あってもよい。
【0046】また、上記実施の形態では、ブームシリン
ダ等、可動部の角加速度を検出するのに、回転角センサ
の検出値(回転角)を2度微分して求めたが、加速度セ
ンサを設け、直接可動部の角加速度を検出してもよい。
また、操作レバー装置として電気レバーを用いた場合
は、そのレバー角度或いは電気信号とアクチュエータ速
度との関係を予め設定しておき、それに基づいて演算を
行い可動部の角加速度を予測してもよい(フィードフォ
ワード制御)。
【0047】また、上記実施の形態では、フライホイー
ルを油圧モータで駆動するものとしたが、電動モータで
駆動してもよい。この場合は、フライホイールの加減速
時のエネルギーをバッテリによって回生することで、フ
ライホイール駆動に要するエネルギーを節約することが
できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、可動部がどのような姿
勢であっても油圧作業機の振動を押さえることができ、
オペレータの疲労を低減できる。また、アクチュエータ
自体の加減速度を損なうことがなく、作業効率を向上で
きる。更に、本発明を油圧ショベルに適用した場合は、
上部旋回体の向きに係わらず、油圧ショベルの振動を押
さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる振動抑制装
置を油圧作業機である油圧ショベルとともに示す図であ
る。
【図2】図1に示したコントローラの構成を示す図であ
る。
【図3】コントローラの処理手順を示すフローチャート
である。
【図4】図3に示した処理手順のうち電磁比例弁の指令
値を演算し出力する処理手順の詳細を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わる振動抑制装
置を油圧ショベルのフロント作業機とともに示す図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 10 下部走行体 11 旋回輪 12 上部走行体 13 フロント作業機 14 ブーム 15 アーム 16 バケット 20 ブームシリンダ 21 アームシリンダ 22 バケットシリンダ 30 操作レバー装置 31 方向切換弁 32 メインポンプ 40〜42 回転角センサ 45 フライホイール 46 油圧モータ 47 方向切換弁 48 パイロットポンプ 49,50 電磁比例弁 51 角速度センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F15B 11/08 F15B 11/04 A Fターム(参考) 2D003 AA01 AB02 AB03 BA01 BA02 BB13 DA02 DA04 DB03 DC02 FA02 3H089 AA42 AA43 AA60 BB04 BB05 BB10 BB14 CC01 CC08 CC11 DA02 DA06 DB03 DB46 DB49 DB54 EE35 EE36 FF04 GG02 JJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧アクチュエータにより回転駆動される
    可動部を有する油圧作業機の振動抑制装置において、 油圧作業機上に設けられたフライホイールと、 このフライホイールを回転させる駆動手段と、 前記可動部の回転角度及び角加速度を検出する検出手段
    と、 前記可動部の回転角度及び角加速度に基づき、前記可動
    部の加減速時に発生する回転モーメントを演算し、この
    回転モーメントと逆向きの回転モーメントを生じさせる
    前記フライホイールの角加速度を演算し、この角加速度
    を生じるよう前記駆動手段を制御する制御手段とを備え
    ることを特徴とする油圧作業機の振動抑制装置。
  2. 【請求項2】油圧アクチュエータにより回転駆動される
    可動部を有する油圧作業機の振動抑制装置において、 油圧作業機上に設けられたフライホイールと、 このフライホイールを回転させる油圧モータと、 この油圧モータに供給される圧油の流量を制御する流量
    制御弁と、 この流量制御弁を切り換え操作する電磁比例弁と、 前記可動部の回転角度及び角加速度を検出する検出手段
    と、 前記可動部の回転角度及び角加速度に基づき、前記可動
    部の加減速時に発生する回転モーメントを演算し、この
    回転モーメントと逆向きの回転モーメントを生じさせる
    前記フライホイールの角加速度を演算し、この角加速度
    を生じるよう前記電磁比例弁に指令信号を出力する制御
    手段とを備えることを特徴とする油圧作業機の振動抑制
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の油圧作業機の振動抑制装置
    において、前記油圧作業機は、作業用油圧アクチュエー
    タと、この油圧アクチュエータの駆動圧の上限を定める
    リリーフ弁とを有し、このリリーフ弁の下流側を前記油
    圧モータの入力側に接続し、前記作業用油圧アクチュエ
    ータの加減速時に生じるリリーフ弁からの油圧エネルギ
    ーを回収することを特徴とする油圧作業機の振動抑制装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1640512A3 (en) * 2004-09-28 2007-05-30 Agco SA Implement damping and control systems
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JP2018128134A (ja) * 2017-02-09 2018-08-16 株式会社免制震ディバイス 構造物の振動抑制装置
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