JP2003193822A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2003193822A
JP2003193822A JP2001391925A JP2001391925A JP2003193822A JP 2003193822 A JP2003193822 A JP 2003193822A JP 2001391925 A JP2001391925 A JP 2001391925A JP 2001391925 A JP2001391925 A JP 2001391925A JP 2003193822 A JP2003193822 A JP 2003193822A
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particulate filter
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Kohei Yoshida
耕平 吉田
Shinichi Takeshima
伸一 竹島
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Toyota Motor Corp
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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パティキュレートフィルタにおいて酸化除去
可能な微粒子の量をできるだけ多くする。 【解決手段】 内燃機関から排出される排気ガス中に含
まれる微粒子を酸化除去するために活性な酸素を放出す
ることができる活性酸素生成剤61を有するパティキュ
レートフィルタ22を具備する。活性酸素生成剤がセリ
アCeと、セリアの3価イオンCe3+のイオン半径にほ
ぼ等しいイオン半径を有する希土類元素とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気浄化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮着火式の内燃機関から排出される排
気ガス中の微粒子をいったん捕集し、この捕集された微
粒子を酸化することで微粒子を除去するようにしたパテ
ィキュレートフィルタが、特開2001−271629
号公報に開示されている。ここでは、活性な酸素を放出
することができる活性酸素生成剤をパティキュレートフ
ィルタに担持させ、この活性酸素生成剤から放出される
活性酸素によって、パティキュレートフィルタに捕集さ
れた微粒子を短時間のうちに順次、酸化することで微粒
子がパティキュレートフィルタにて除去される。
【0003】このように活性酸素を用いて微粒子を除去
することには、パティキュレートフィルタの温度が比較
的低くても微粒子を除去することができるという利点が
ある。すなわち、パティキュレートフィルタの温度はそ
こに流入する排気ガスの温度に依存し、圧縮着火式の内
燃機関から排出される排気ガスの温度は、比較的低いの
で、パティキュレートフィルタの温度も比較的低いが、
上記公報に開示されているパティキュレートフィルタに
よれば、このようにパティキュレートフィルタの温度が
比較的低い場合においても、パティキュレートフィルタ
に捕集された微粒子が除去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示されているパティキュレートフィルタによれば、パ
ティキュレートフィルタの温度が比較的低くても微粒子
を活性酸素によって酸化除去することができるが、パテ
ィキュレートフィルタが単位時間あたりに酸化除去可能
な微粒子の量は、パティキュレートフィルタの温度が低
くなるほど少なくなる。したがって、上記公報に開示さ
れているパティキュレートフィルタには、パティキュレ
ートフィルタの温度が低くても、より多くの微粒子を酸
化除去することができるように改良する余地が残されて
いる。
【0005】こうした事情に鑑み、本発明の目的は、パ
ティキュレートフィルタにおいて単位時間当たりに酸化
除去可能な微粒子の量をできるだけ多くすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に1番目の発明では、内燃機関から排出される排気ガス
中に含まれる微粒子を酸化除去するために活性な酸素を
放出することができる活性酸素生成剤を有するパティキ
ュレートフィルタを具備する内燃機関の排気浄化装置に
おいて、前記活性酸素生成剤がセリアCeと、セリアの
3価イオンCe 3+のイオン半径にほぼ等しいイオン半径
を有する希土類元素とを含む。
【0007】2番目の発明では1番目の発明において、
上記活性酸素生成剤が含んでいる希土類元素が、イット
リウムY、ガドリニウムGd、ネオジウムNd、および
ランタンLaの中の少なくとも一つである。
【0008】3番目の発明では1番目の発明において、
上記パティキュレートフィルタが周囲の酸素が過剰であ
るときには排気ガス中のNOxを保持し且つ周囲の酸素
濃度が低下すると保持しているNOxを還元浄化するこ
とができるNOx触媒をさらに有し、予め定められた時
期にパティキュレートフィルタに流入する排気ガスの空
燃比をリッチとする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明する。初めに、本発明の排気浄化装置のパティキュレ
ートフィルタの構造について説明する。図1にパティキ
ュレートフィルタ22の構造を示す。なお、図1(A)
はパティキュレートフィルタ22の正面図であり、図1
(B)はパティキュレートフィルタ22の側面断面図で
ある。図1(A)および図1(B)に示したようにパテ
ィキュレートフィルタ22はハニカム構造をなしてお
り、互いに平行をなして延びる複数個の排気流通路5
0,51を具備する。これら排気流通路は下流端が栓5
2により閉塞された排気ガス流入通路50と、上流端が
栓53により閉塞された排気ガス流出通路51とにより
構成される。
【0010】図1(A)においてハッチングを付した部
分は栓53を示している。したがって排気ガス流入通路
50および排気ガス流出通路51は薄肉の隔壁54を介
して交互に配置される。云い換えると排気ガス流入通路
50および排気ガス流出通路51は各排気ガス流入通路
50が四つの排気ガス流出通路51により包囲され、各
排気ガス流出通路51が四つの排気ガス流入通路50に
より包囲されるように配置される。
【0011】パティキュレートフィルタ22は、例え
ば、コージェライトのような多孔質材料から形成されて
おり、したがって、排気ガス流入通路50内に流入した
排気ガスは、図1(B)において矢印で示したように、
周囲の隔壁54内を通って隣接する排気ガス流出通路5
1内に流出する。このように排気ガスが排気ガス流入通
路50から隔壁54内を通って排気ガス流出通路51内
に流出する間に、排気ガス中の微粒子は、隔壁54の壁
面上や隔壁54内の細孔を画成する壁面上に捕集され
る。
【0012】また、本発明のパティキュレートフィルタ
22では、各排気ガス流入通路50および各排気ガス流
出通路51の周壁面(すなわち、各隔壁54の両側の壁
面)上、並びに、栓52,53の外端面および内端面上
に、並びに、隔壁54内の細孔を画成する壁面上に、全
面に亘って、例えば、アルミナからなる担体の層が形成
されており、この担体上に貴金属触媒と、周囲に過剰酸
素が存在すると酸素を保持し且つ周囲の酸素濃度が低下
すると保持している酸素を活性酸素の形で解放して活性
酸素を生成する活性酸素生成剤と、周囲に過剰な酸素が
存在するとNO xを保持し且つ周囲の酸素濃度が低下す
ると保持しているNOxを解放するNOx保持剤とが担持
されている。
【0013】本実施例では、貴金属触媒として白金Pt
が用いられる。一方、活性酸素生成剤として、MxCey
zの化学構造式にて表現されるホタル石型のセリウム
酸化物が用いられる。ここで本実施例において、Mはセ
リウムCe以外の元素であって、セリウムの3価イオン
Ce3+のイオン半径とほぼ等しいイオン半径を有する希
土類元素であり、具体的には、イットリウムY、ガドリ
ニウムGd、ネオジウムNd、およびランタンLaの中
の少なくとも一つである。
【0014】さて、活性酸素の生成機構は十分には判明
していないが、次のように考えられる。パティキュレー
トフィルタ22に流入する排気ガスの空燃比がリーンで
あるとき、すなわち、周囲に過剰な酸素が存在するとき
の活性酸素生成剤の構成は図2(A)に示したようにな
っている。すなわち、セリウムイオンCe4+と、元素M
のイオンM3+と、酸素イオンO2-とが格子状をなして結
合し合っている。また、図2(A)に示したように、こ
の構造には、本来、酸素イオンO2-が存在するべきとこ
ろに酸素イオンO2-が存在しない箇所、いわゆる酸素欠
陥V0も存在する。
【0015】ここで、パティキュレートフィルタ22に
流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチと
なると、図2(B)に示したように、大部分のセリウム
イオンCe4+が還元されてCe3+に変化し、これによ
り、活性酸素生成剤中の酸素イオンO2-が不対電子を有
する活性酸素O*の形で活性酸素生成剤から解放され、
新たな酸素欠陥V0が形成される。そして、このように
大部分のセリウムイオンがCe3+に変化している状態に
おいて、酸素欠陥V0に新たに気相酸素分子O2または酸
素イオンO2-が移動して入ると活性化されて活性酸素と
なる。
【0016】このように活性酸素生成剤によって生成さ
れる活性酸素は通常の酸素に比べて酸化能力が強いの
で、本実施例では、パティキュレートフィルタ22に捕
集された微粒子はこの活性酸素によって短時間のうちに
酸化せしめられる。
【0017】さらに、イットリウムY、ガドリニウムG
d、ネオジウムNd、またはランタンLaはイオンの形
でセリウム酸化物内に含まれているが、図3の表に示し
たように、これら元素のイオン半径はセリウムの3価イ
オンCe3+のイオン半径にほぼ等しい。このため、セリ
ウム酸化物中におけるセリウムと酸素との結合力は、ホ
タル石型のセリウム酸化物を構成する元素として、例え
ば、セリウムの3価イオンCe3+のイオン半径よりもイ
オン半径が小さいジルコニアZrを採用した場合に比べ
て弱い。したがって、活性酸素生成剤によって活性酸素
がより多く生成される。このため本実施例によれば、パ
ティキュレートフィルタ22に捕集された微粒子は所定
量以上に堆積することなく、良好に酸化除去される。
【0018】なお、セリウムと酸素のみからなるセリウ
ム酸化物において微粒子を酸化除去する速度を1.0と
して、セリウム以外の元素としてイットリウムY、ガド
リニウムGd、ネオジウムNd、およびランタンLaを
それぞれY3+、Gd3+、Nd 3+、La3+の形で含む本実
施例のセリウム酸化物において微粒子を酸化除去する速
度を図4に示した。図4において、横軸はセリウム以外
の元素を示し、縦軸はセリウムと酸素のみからなるセリ
ウム酸化物における微粒子酸化除去速度に対する本実施
例のセリウム酸化物における微粒子酸化除去速度の比R
を示す。
【0019】図4から明らかなように、微粒子酸化除去
速度は、セリウム酸化物がセリウム以外の元素Mを含ん
でいない場合に比べて、セリウム酸化物がセリウム以外
の元素Mを含んでいる場合のほうが非常に速くなってい
る。
【0020】ところで、本実施例では、NOx保持剤と
しては、リチウムLi、カリウムK、ナトリウムNa、
セシウムCs、ルビジウムRbのようなアルカリ金属、
バリウムBa、カルシウムCa、ストロンチウムSrの
ようなアルカリ土類金属、ランタンLa、イットリウム
Yのような希土類、および遷移金属から選ばれた少なく
とも1つが用いられる。
【0021】次に、NOx保持剤による排気ガス中のN
x保持作用について、担体上に白金Ptおよびカリウ
ムKを担持させた場合を例にとって説明するが他の貴金
属、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類、遷移金
属を用いても同様なNOx保持作用が行われる。
【0022】本実施例のパティキュレートフィルタは、
例えば、圧縮着火式内燃機関のように微粒子を含んだ排
気ガスを排出する内燃機関において利用される。圧縮着
火式内燃機関では空気過剰のもとで燃焼が行われ、した
がって、排気ガスは多量の過剰空気を含んでいる。すな
わち、吸気通路および内燃機関の燃焼室内に供給された
空気と燃料との比を排気ガスの空燃比と称すると、圧縮
着火式内燃機関では排気ガスの空燃比はリーンとなって
いる。また、燃焼室内ではNOが発生するので、排気ガ
ス中にはNOが含まれている。このため、パティキュレ
ートフィルタ22の排気ガス流入通路50内には、過剰
酸素、およびNOを含んだ排気ガスが流入することにな
る。
【0023】図5(A)および(B)は排気ガス流入通
路50の内壁面上に形成された担体層の表面の拡大図を
模式的に表わしている。なお、図5(A)および(B)
において、60は白金Ptの粒子を示しており、61は
カリウムKを含んでいるNO x保持剤を示している。
【0024】上述したように、排気ガス中には多量の過
剰酸素が含まれているので、排気ガスがパティキュレー
トフィルタ22の排気ガス流入通路50内に流入する
と、図5(A)に示したように、これら酸素O2がO2 -
またはO2-の形で白金Ptの表面に付着する。
【0025】一方、排気ガス中のNOは白金Ptの表面
上でO2 -またはO2-と反応し、NO 2となる(2NO+
2→2NO2)。次いで、生成されたNO2の一部は白
金Pt上で酸化されつつNOx保持剤61内に保持さ
れ、カリウムKと結合しながら図5(A)に示したよう
に、硝酸イオンNO3 -の形で活性酸素生成剤61内に拡
散し、硝酸カリウムKNO3を生成する。
【0026】パティキュレートフィルタ22に流入する
排気ガス中の酸素濃度が高い限り、白金Ptの表面でN
2が生成され、NOx保持剤61のNOX保持能力が飽
和しない限り、NO2がNOx保持剤61内に吸収されて
硝酸イオンNO3 -が生成される。
【0027】ここで、パティキュレートフィルタ22に
流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比またはリッチに
なると、周囲の酸素濃度が低下するので、硝酸イオンN
O3−が流入排気ガスの空燃比がリッチにされると流入
排気ガス中の酸素濃度が低下し、その結果、白金Ptの
表面でのNO2の生成量が低下する。NO2の生成量が低
下すると、反応が逆方向(NO3 -→NO2)に進み、斯
くして、NOx保持剤61内の硝酸イオンNO3 -がNO2
の形でNOx保持剤から放出される。このとき、NOX
持剤61から放出されたNOXは、図5(B)に示した
ように、排気ガス中に含まれる多量の未燃HC,COと
反応して還元せしめられる。このようにして白金Ptの
表面上にNO2が存在しなくなるとNOx保持剤61から
次から次へとNO2が放出される。したがって、排気ガ
スの空燃比がリッチになると、短時間のうちにNOX
持剤61からNOXが放出され、しかも、この放出され
たNO Xが還元されるために大気中にNOXが排出される
ことはない。
【0028】ところで、本実施例のNOx保持剤61は
活性酸素をも生成する。次にこのことについて図6を参
照して説明する。上述し且つ図6(A)にも示したよう
に、パティキュレートフィルタ22に流入する排気ガス
の空燃比がリーンであるときには、NOが硝酸イオンN
3 -の形でNOx保持剤61内に保持される。
【0029】また、燃料中には硫黄成分Sが含まれてお
り、この硫黄成分Sは燃焼室内で酸素と反応してSO2
となる。したがって、排気ガス中にはSO2が含まれて
いる。
【0030】そして、このSO2もNOと同様なメカニ
ズムによってNOx保持剤61内に吸収される。すなわ
ち、上述したように、酸素O2がO2 -またはO2-の形で
白金Ptの表面に付着しており、排気ガス中のSO2
白金Ptの表面でO2 -またはO2 -と反応してSO3とな
る。次いで、生成されたSO3の一部は白金Pt上でさ
らに酸化されつつNOx保持剤61内に吸収され、カリ
ウムKと結合しながら硫酸イオンSO4 2-の形でNOx
持剤61内に拡散し、硫酸カリウムK2SO4を生成す
る。このようにNOx保持剤61内には、硝酸カリウム
KNO3および硫酸カリウムK2SO4が生成される。
【0031】ところで、燃焼室内においては主にカーボ
ンCからなる微粒子が生成され、したがって排気ガス中
にはこれら微粒子が含まれている。排気ガス中に含まれ
ているこれら微粒子は排気ガスがパティキュレートフィ
ルタ22の排気ガス流入通路50内を流れているとき、
或いは隔壁54内を通過するときに、図6(B)におい
て62で示したように、担体層の表面、例えばNOx
持剤61の表面上に接触し、付着する。
【0032】このように微粒子62がNOx保持剤61
の表面上に付着すると、微粒子62とNOx保持剤61
との接触面では酸素濃度が低下する。酸素濃度が低下す
ると、酸素濃度の高いNOx保持剤61内との間で濃度
差が生じ、斯くしてNOx保持剤61内の酸素が微粒子
62とNOx保持剤61との接触面に向けて移動し、活
性酸素の形でNOx保持剤61から放出される。
【0033】さらに、NOx保持剤61内の酸素が微粒
子62とNOx保持剤61との接触面に向けて移動する
結果、NOx保持剤61内に形成されている硝酸カリウ
ムKNO3がカリウムKと酸素OとNOとに分解され、
酸素Oが微粒子62とNOx保持剤61との接触面に向
かい、その一方で、NOがNOx保持剤61から外部に
放出される。外部に放出されたNOは下流側の白金Pt
上において酸化され、再びNOx保持剤61内に保持さ
れる。
【0034】また、このときNOx保持剤61内に形成
されている硫酸カリウムK2SO4もカリウムKと酸素O
とSO2とに分解され、酸素Oが微粒子62とNOx保持
剤61との接触面に向かい、その一方で、SO2がNOx
保持剤61から外部に放出される。外部に放出されたS
2は下流側の白金Pt上において酸化され、再びNOx
保持剤61内に保持される。ただし、硫酸カリウムK2
SO4は安定で分解しづらいので、硫酸カリウムK2SO
4は硝酸カリウムKNO3よりも活性酸素を放出しづら
い。
【0035】また、図6(A)に示したように、NOx
保持剤61はNOXを硝酸イオンNO 3 -の形で保持する
ときにも、酸素との反応過程において活性な酸素を生成
し放出する。同様に、NOx保持剤61はSO2を硫酸イ
オンSO4 2-の形で保持するときにも、酸素との反応過
程において活性な酸素を生成し放出する。
【0036】このように微粒子62とNOx保持剤61
との接触面に向かう酸素Oは、硝酸カリウムKNO3
硫酸カリウムK2SO4のような化合物から分解された酸
素である。こうして生成された酸素O*は不対電子を有
しており、極めて高い反応性を有する。したがって、微
粒子62とNOx保持剤61との接触面に向かう酸素は
活性酸素Oとなっている。同様に、NOx保持剤61に
おけるNOXと酸素との反応過程、或いは、SO2と酸素
との反応過程にて生成される酸素も活性酸素となってい
る。したがって、これら活性酸素Oが微粒子62に接触
すると、微粒子62は短時間(数秒〜数十分)のうちに
輝炎を発することなく酸化せしめられ、微粒子62は完
全に消滅することとなる。したがって微粒子62がパテ
ィキュレートフィルタ22上に堆積することはほとんど
ない。
【0037】なお、従来において、パティキュレートフ
ィルタ上に積層状に堆積した微粒子を除去するために
は、これら微粒子が火炎を伴って燃焼せしめられるが、
このような火炎を伴う燃焼は高温でないと持続しない。
すなわち、このような火炎を伴う燃焼を持続させるため
には、パティキュレートフィルタの温度を高温に維持し
なければならない。
【0038】これに対して本発明では、微粒子62は上
述したように輝炎を発することなく酸化せしめられ、こ
のときパティキュレートフィルタ22の表面が赤熱する
こともない。すなわち云い換えると、本発明では従来に
比べてかなり低い温度でもって微粒子62が酸化除去せ
しめられている。したがって本発明による輝炎を発しな
い微粒子62の酸化による微粒子除去作用は火炎を伴う
従来の燃焼による微粒子除去作用と全く異なっている。
【0039】次に、上述したパティキュレートフィルタ
を内燃機関の排気通路内に配置した場合について、図7
を参照して説明する。図7に示した内燃機関は圧縮着火
式内燃機関である。なお、本発明は火花点火式内燃機関
にも適用可能である。図7を参照すると、1は機関本
体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4は
ピストン、5は燃焼室、6は電気制御式燃料噴射弁、7
は吸気弁、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポ
ートを夫々示す。吸気ポート8は対応する吸気枝管11
を介してサージタンク12に連結される。サージタンク
12は吸気ダクト13を介して排気ターボチャージャ1
4のコンプレッサ15に連結される。
【0040】吸気ダクト13内にはステップモータ16
により駆動されるスロットル弁17が配置される。さら
に、吸気ダクト13周りには吸気ダクト13内を流れる
吸入空気を冷却するための冷却装置18が配置される。
図7に示した実施例では、冷却装置18内に機関冷却水
が導かれ、この機関冷却水により吸入空気が冷却され
る。一方、排気ポート10は排気マニホルド19および
排気管20を介して排気ターボチャージャ14の排気タ
ービン21に連結される。排気タービン21の出口はパ
ティキュレートフィルタ22を内蔵したケーシング23
に連結される。すなわち、パティキュレートフィルタ2
2は排気タービン21下流側の排気通路20内に配置さ
れる。
【0041】排気マニホルド19とサージタンク12と
は排気ガス再循環(以下、EGR)通路24を介して互
いに連結される。EGR通路24内には電気制御式EG
R制御弁25が配置される。また、EGR通路24周り
にはEGR通路24内を流れるEGRガスを冷却するた
めの冷却装置26が配置される。図7に示した実施例で
は冷却装置26内に機関冷却水が導かれ、この機関冷却
水によりEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁
6は燃料供給管6aを介して燃料リザーバ、いわゆるコ
モンレール27に連結される。コモンレール27内へは
電気制御式の吐出量可変な燃料ポンプ28から燃料が供
給される。コモンレール27内に供給された燃料は各燃
料供給管6aを介して燃料噴射弁6に供給される。コモ
ンレール27にはコモンレール27内の燃料圧を検出す
るための燃料圧センサ29が取り付けられる。燃料圧セ
ンサ29の出力信号に基づいてコモンレール27内の燃
料圧が目標燃料圧となるように、燃料ポンプ28の吐出
量が制御される。
【0042】電子制御ユニット30はデジタルコンピュ
ータからなり、双方向性バス31により互いに接続され
たROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダ
ムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッ
サ)34、入力ポート35および出力ポート36を具備
する。燃料圧センサ29の出力信号は対応するAD変換
器37を介して入力ポート35に入力される。また、パ
ティキュレートフィルタ22にはパティキュレートフィ
ルタ22の温度を検出するための温度センサ39が取り
付けられる。この温度センサ39の出力信号は対応する
AD変換器37を介して入力ポート35に入力される。
【0043】アクセルペダル40にはアクセルペダル4
0の踏込量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ
41が接続される。負荷センサ41の出力電圧は対応す
るAD変換器37を介して入力ポート35に入力され
る。さらに、入力ポート35にはクランクシャフトが例
えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク
角センサ42が接続される。一方、出力ポート36は対
応する駆動回路38を介して燃料噴射弁6、スロットル
弁駆動用ステップモータ16、EGR制御弁25、およ
び燃料ポンプ28に接続される。
【0044】ところで、白金PtおよびNOx保持剤6
1の活性度はパティキュレートフィルタ22の温度に応
じて変化する。したがって、流入する排気ガスの空燃比
がリーンであるときに、パティキュレートフィルタ22
において輝炎を発することなく単位時間当たりに酸化除
去可能な微粒子の量(酸化除去可能微粒子量)は、フィ
ルタ温度に応じて変化する。これら酸化除去可能微粒子
量とフィルタ温度との関係が図8に示されている。図8
において、横軸はフィルタ温度TFを示し、縦軸は単位
時間当たりに酸化除去される微粒子の量Gを示す。図8
の実線Aが流入する排気ガスの空燃比がリーンであると
きのパティキュレートフィルタ22の酸化除去可能微粒
子量Gを示している。すなわち、パティキュレートフィ
ルタ22の酸化除去可能微粒子量Gはフィルタ温度TF
が高くなるほど多くなる。
【0045】ところで、単位時間当りに燃焼室5から排
出される微粒子の量を排出微粒子量Mと称すると、この
排出微粒子量Mが図8の実線Aによって示される酸化除
去可能微粒子Gよりも少ないとき、すなわち、実線Aに
よって区切られた図8の領域Iにあるときには、燃焼室
5から排出された全ての微粒子がパティキュレートフィ
ルタ22に接触すると短時間(数秒から数十分)のうち
にパティキュレートフィルタ22上において輝炎を発す
ることなく酸化除去せしめられる。
【0046】これに対し、排出微粒子量Mが図8の実線
Aによって示される酸化除去可能微粒子量Gよりも多い
とき、すなわち、実線Aによって区切られた図8の領域
IIにあるときには、全ての微粒子を酸化するには活性酸
素量が不足している。図9(A)〜(C)はこのような
場合の微粒子の酸化の様子を示している。すなわち、全
ての微粒子を酸化するには活性酸素量が不足している場
合には、図9(A)に示したように、微粒子62がNO
x保持剤61上に付着すると微粒子62の一部のみが酸
化され、十分に酸化されなかった微粒子部分が担体層上
に残留する。次いで活性酸素量が不足している状態が継
続すると次から次へと酸化されなかった微粒子部分が担
体層上に残留し、その結果、図9(B)に示したように
担体層の表面が残留微粒子部分63により覆われるよう
になる。
【0047】担体層の表面が残留微粒子部分63によっ
て覆われてしまうと、白金PtによるNO,SO2の酸
化作用、およびNOx保持剤61による活性酸素の生成
作用が行われづらくなり、しかも、これら酸化作用およ
び生成作用が行われたとしても、残留微粒子部分63の
大部分は白金Ptから離れており、したがって、白金P
tの酸化作用を受けづらくなっている。このため、残留
微粒子部分63は酸化されることなくそのまま残り、次
にこの残留微粒子部分63上に堆積した微粒子64も、
同様の理由から、酸化されることなくそのまま残る。斯
くして、図9(C)に示したように、残留微粒子部分6
3の上に別の微粒子64が次から次へと堆積する。すな
わち、微粒子が積層状に堆積することになる。
【0048】このように微粒子が積層状に堆積すると、
微粒子64はもはや活性酸素Oによっても酸化されるこ
とがなく、したがって、この微粒子64上にさらに別の
微粒子が次から次へと堆積する。すなわち、排出微粒子
量Mが酸化除去可能微粒子量Gよりも多い状態が継続す
ると、パティキュレートフィルタ22上には微粒子が積
層状に堆積し、この場合には、微粒子を着火燃焼によっ
てしか除去することができず、こうするためには、排気
ガスの温度を高くしてパティキュレートフィルタ22の
温度を高温にするか、或いは、直接、パティキュレート
フィルタ22の温度を高温にしなければならない。
【0049】上述したように図8の領域Iでは、微粒子
はパティキュレートフィルタ22上において輝炎を発す
ることなく短時間のうちに酸化せしめられ、図8の領域
IIでは、微粒子がパティキュレートフィルタ22上に積
層状に堆積する。したがって、微粒子がパティキュレー
トフィルタ22上に積層状に堆積しないようにするため
には排出微粒子量Mを常時、酸化除去可能微粒子量Gよ
りも少なくしておく必要がある。
【0050】ここで図8から判るように、本発明の実施
例で用いられているパティキュレートフィルタ22で
は、フィルタ温度TFがかなり低くても微粒子を酸化さ
せることが可能である。したがって、図7に示した圧縮
着火式内燃機関において、排出微粒子量Mおよびフィル
タ温度TFを排出微粒子量Mが酸化除去可能微粒子量G
よりも常時少なくなるように維持することが可能であ
る。すなわち、本実施例においては、排出微粒子量Mお
よびフィルタ温度TFを排出微粒子量Mが酸化除去可能
微粒子量Gよりも常時少なくなるように維持するように
している。これによれば、パティキュレートフィルタ2
2上に微粒子がほとんど堆積せず、斯くして背圧がほと
んど上昇しない。したがって機関出力はほとんど低下し
ない。
【0051】ところが上述したように、いったん微粒子
がパティキュレートフィルタ22上に積層状に堆積する
と、たとえ排出微粒子量Mが酸化除去可能微粒子量Gよ
りも少なくても、活性酸素Oにより微粒子を酸化させる
ことは困難である。しかしながら、酸化されなかった微
粒子部分が残留し始めているとき、すなわち、微粒子が
一定限度以下しか堆積していないときに、排気微粒子量
Mが酸化除去可能微粒子量Gよりも少なくなれば、残留
微粒子部分は活性酸素Oにより輝炎を発することなく酸
化除去される。
【0052】そこで本実施例では、上述したように、排
出微粒子量Mが酸化除去可能微粒子量Gよりも通常少な
くなるようにすると共に、排出微粒子量Mが一時的に酸
化除去可能微粒子量Gより多くなったとしても、図9
(B)に示したように、担体層の表面が残留微粒子部分
63により覆われないように、すなわち、排出微粒子量
Mが酸化除去可能微粒子量Gより少なくなったときに酸
化除去しうる一定限度以下の量の微粒子しかパティキュ
レートフィルタ22上に積層しないように、排出微粒子
量Mおよびパティキュレートフィルタ22の温度TFを
維持するようにしている。
【0053】特に、機関始動直後はパティキュレートフ
ィルタ22の温度TFは低く、したがって、このときに
は排出微粒子量Mのほうが酸化除去可能微粒子量Gより
も多くなる。したがって、このときには、排出微粒子量
Mが酸化除去可能微粒子量Gより少なくなったときに酸
化除去しうる一定限度以下の量の微粒子しかパティキュ
レートフィルタ22上に積層しないように、排出微粒子
量Mおよびパティキュレートフィルタ22の温度TFを
維持する制御が実行される。
【0054】ところで、上述したように排出微粒子量M
およびパティキュレートフィルタ22の温度TFを制御
していたとしても、パティキュレートフィルタ22上に
微粒子が積層状に堆積する場合がある。このような場合
には、排気ガスの一部または全体の空燃比を一時的にリ
ッチにすることによって、パティキュレートフィルタ2
2上に堆積した微粒子を輝炎を発することなく酸化させ
ることができる。
【0055】すなわち、排気ガスの空燃比がリーンであ
る状態が一定期間に亘って継続すると白金Pt上に酸素
が多量に付着し、このために白金Ptの触媒作用が低下
してしまう。ところが、排気ガスの空燃比をリッチにし
て排気ガス中の酸素濃度を低下させると、白金Ptから
酸素が除去され、斯くして白金Ptの触媒作用が回復す
る。このため、排気ガスの空燃比をリッチにすると、N
x保持剤61によって活性酸素Oが一気に生成されや
すくなる。さらに上述したように、本実施例のセリウム
酸化物からなる活性酸素生成剤は、流入する排気ガスの
空燃比が理論空燃比またはリッチとなると、活性酸素を
一気に生成する。このときに活性酸素生成剤が生成する
活性酸素の量は、NOx保持剤から生成される活性酸素
の量よりも相当に多い。
【0056】斯くして、一気に生成された活性酸素Oに
よって、堆積している微粒子が酸化されやすい状態に変
質せしめられると共に、微粒子が活性酸素により輝炎を
発することなく燃焼除去される。斯くして、排気ガスの
空燃比をリッチとすると全体として酸化除去可能微粒子
量Gが増大する。
【0057】このように排気ガスの空燃比をリッチにし
たときにおける酸化除去可能微粒子量Gも図8に示され
ている。図8において、実線Cが本実施例において排気
ガスの空燃比がリッチにされたときにおける酸化除去可
能微粒子量を示し、一点鎖線Bはパティキュレートフィ
ルタが本実施例の活性酸素生成剤を有しておらず、した
がって、白金PtとNOx保持剤61のみを有する場合
において排気ガスの空燃比がリッチにされたときにおけ
る酸化除去可能微粒子量Gを示している。
【0058】図8から明らかなように、本実施例におい
て、排気ガスの空燃比がリッチとされると、排気ガスの
空燃比がリーンであるときに比べて格段に酸化除去可能
微粒子量が増大する。
【0059】そこで本実施例では、パティキュレートフ
ィルタ22上に微粒子が積層状に堆積してしまった場合
には、排気ガスの空燃比をリッチにする制御が実行され
る。なお、この制御は、パティキュレートフィルタ22
上に微粒子が実際に積層状に堆積したときに排気ガスの
空燃比をリッチにしてもよいし、微粒子が積層状に堆積
しているか否かに係わらず周期的に排気ガスの空燃比を
リッチにしてもよい。
【0060】なお、排気ガスの空燃比をリッチにする方
法としては、例えば、機関負荷が比較的低いときにEG
R率(EGRガス量/(吸入空気量+EGRガス量))
が65パーセント以上となるようにスロットル弁17の
開度およびEGR制御弁25の開度を制御し、このとき
燃焼室5内における平均空燃比がリッチになるように噴
射量を制御する方法を用いることができる。
【0061】以上説明した内燃機関の運転制御ルーチン
の一例を図10に示した。図10を参照すると、まず初
めにステップ100において、燃焼室5内の平均空燃比
をリッチにすべきか否かが判別される。燃焼室5内の平
均空燃比をリッチにする必要がないとき、すなわち、パ
ティキュレートフィルタ22に積層状に微粒子が堆積し
ていないときには、排出微粒子量Mが酸化除去可能微粒
子量Gよりも少なくなるように、ステップ101におい
てスロットル弁17の開度が制御され、ステップ102
においてEGR制御弁25の開度が制御され、ステップ
103において燃料噴射量が制御される。
【0062】一方、ステップ100において燃焼室5内
の平均空燃比をリッチにすべきであると判別されたと
き、すなわち、パティキュレートフィルタ22に積層状
に微粒子が堆積しているときには、EGR率が65パー
セント以上になるようにステップ104においてスロッ
トル弁17の開度が制御され、ステップ105において
EGR制御弁25の開度が制御され、燃焼室5内の平均
空燃比がリッチとなるようにステップ106において燃
料噴射量が制御される。
【0063】最後に、パティキュレートフィルタ22の
特定の例を挙げる。特定の例のパティキュレートフィル
タは、担体層として、アルミナ100重量部とチタニア
100重量部を具備し、且つ、セリウム化合物40部を
具備し、さらに、NOx保持剤として、1リットル当た
り0.2モルのカリウムKと、1リットル当たり0.1
モルのリチウムLiとを具備し、さらに、貴金属触媒と
して、1リットル当たり2〜3gの白金Ptを具備す
る。
【0064】
【発明の効果】本発明では、活性酸素生成剤がセリアC
eと、セリアの3価イオンCe3+のイオン半径にほぼ等
しいイオン半径を有する希土類元素とを含む。これによ
れば、セリアCeと酸素との結合力が弱くなるので、活
性酸素生成剤は活性酸素をより多く生成することがで
き、したがって、パティキュレートフィルタにおいて酸
化除去可能な微粒子の量がより多くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パティキュレートフィルタを示す図である。
【図2】活性酸素生成剤中の化学構造を示した模式図で
ある。
【図3】各イオン種のイオン半径を示す図である。
【図4】セリウムと酸素のみからなるセリウム酸化物に
おける微粒子酸化速度に対する本実施例の微粒子酸化速
度の比を示す図である。
【図5】NOxの浄化作用を説明するための図である。
【図6】微粒子の酸化作用を説明するための図である。
【図7】内燃機関の全体図である。
【図8】酸化除去可能微粒子量とパティキュレートフィ
ルタの温度との関係を示す図である。
【図9】微粒子の堆積作用を説明するための図である。
【図10】機関の運転を制御するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
5…燃焼室 6…燃料噴射弁 22…パティキュレートフィルタ 25…EGR制御弁 61…活性酸素生成剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/24 F01N 3/28 301C 3/28 301 F02D 41/04 355 F02D 41/04 355 B01D 53/36 103B Fターム(参考) 3G090 AA03 DA13 DA18 DA20 EA05 EA06 EA07 3G091 AA02 AA10 AA11 AA18 AA28 AB06 AB13 BA00 BA33 CB02 CB03 CB07 CB08 DA01 DA02 DB10 EA00 EA01 EA07 EA15 EA31 FB10 FB12 FC02 GA06 GA20 GA24 GB01X GB02Y GB04W GB04X GB10X GB16X GB17X HA14 HA38 HB03 HB05 HB06 3G301 HA02 HA04 HA06 HA11 HA13 JA15 JA24 JA25 LA03 LB11 MA01 MA11 MA18 NE13 NE15 PC03Z PD11B PD11Z PE01B PE01Z PE02B PE02Z PE03Z PF03Z PF04Z 4D019 AA01 BA05 BB06 BC07 CA01 4D048 AA06 AA14 AB01 AB02 BA03X BA18X BA19X BA30X BA41X BB02 CD05 EA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関から排出される排気ガス中に含
    まれる微粒子を酸化除去するために活性な酸素を放出す
    ることができる活性酸素生成剤を有するパティキュレー
    トフィルタを具備する内燃機関の排気浄化装置におい
    て、前記活性酸素生成剤がセリアCeと、セリアの3価
    イオンCe3+のイオン半径にほぼ等しいイオン半径を有
    する希土類元素とを含むことを特徴とする排気浄化装
    置。
  2. 【請求項2】 上記活性酸素生成剤が含んでいる希土類
    元素が、イットリウムY、ガドリニウムGd、ネオジウ
    ムNd、およびランタンLaの中の少なくとも一つであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 上記パティキュレートフィルタが周囲の
    酸素が過剰であるときには排気ガス中のNOxを保持し
    且つ周囲の酸素濃度が低下すると保持しているNOx
    還元浄化することができるNOx触媒をさらに有し、予
    め定められた時期にパティキュレートフィルタに流入す
    る排気ガスの空燃比をリッチとすることを特徴とする請
    求項1に記載の排気浄化装置。
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