JP2003193601A - 建築構造物のガラス支持装置 - Google Patents

建築構造物のガラス支持装置

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JP2003193601A
JP2003193601A JP2001400634A JP2001400634A JP2003193601A JP 2003193601 A JP2003193601 A JP 2003193601A JP 2001400634 A JP2001400634 A JP 2001400634A JP 2001400634 A JP2001400634 A JP 2001400634A JP 2003193601 A JP2003193601 A JP 2003193601A
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JP
Japan
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glass
plate
retainer
support
building structure
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JP2001400634A
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Inventor
Taisuke Fujishiro
泰介 藤代
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Tateyama Aluminum Industry Co Ltd
Original Assignee
Tateyama Aluminum Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス板に対して広い面積で当て、支持圧応力
の発生を押える。内側プレート、外側プレートに対して
ガラス板が自由に角度を持てるようにして、ガラス板の
内部に発生する応力が減少させる。 【解決手段】外側プレート1の中心部には、軸3の先端
雄ねじ部10が螺合する雌ねじ部が形成される。軸3に
は、順次、外側プレート1、ガラス押え4、ガラスライ
ナー5、ガラス押え4、内側プレート2、第二ナット
7、ロッド8、の各部材を嵌合・螺合してある。第二ナ
ット7を収容しているロッド8には、ブラケット9が収
容され、ブラケット9はボルト27でロッド8に固定さ
れる。膨出部22を係合した固定用ボルト23は、カラ
ー28内に配置したナット30に螺合される。ガラス板
Gは内外のガラス押え4により挟持される。ガラス押え
4は、硬質ゴム、硬質樹脂等からなる緩衝材で、裏面側
の円周上に円錐状突起12を複数個設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、建築構造物の壁面
を構成する壁面ガラス等のガラス支持装置に関し、詳し
くは、壁面ガラス等を直接保持するガラス保持体に特徴
を有する建築構造物のガラス支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁面をガラスだけで構成するデ
ザインが普及している。このような建物は、外壁として
大型のガラス板を用いる建造物で、一般のビルの外、公
共施設のホール、プール等の建物構造物に採用されてい
る。そして、これらの建物建造物の構造体はこれらの骨
格として鋼材等が用いられる。例えば、図1、2に示す
ように、外壁として複数のガラス板Gは、ガラス支持装
置Hで保持され、該ガラス支持装置Hを支持する建物の
構造体Sは、建物Bの天井部と床部間に位置する鋼材等
からなる構造体Sに支持されている。そして、このよう
な複数のガラス板G,・・・を保持させるガラス支持構
造として、弾性スペーサを介して外部支持部材と内部支
持部材とにより挟持させることは公知(特開平9ー31
7072号参照)である。また、上下左右に並ぶ板状部
材の十字状目地部材のうち、該十字状目地部材の上部材
の下縁に接する載置部材を、建物壁部の室内側の内部支
持部材に上方へ変位するように取付け、板状部材の上方
への変位を許容するようにして、板状部材の縁部へ局所
的に過大に力が作用しないようにして、地震等による板
状部材の損傷を抑制することも公知(特開平11ー15
2831号参照)である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の外壁を
ガラス板のみで構成するMPG工法では、内外のステン
レス材の間にゴムを挟んでガラス板との緩衝材とした場
合、その硬度が高いとガラスの変位に対応できず、ガラ
スに応力を発生させ、応力が大きい場合はガラスを破損
させるという問題がある。逆に緩衝材が柔らかいと、風
圧を支えきれず緩衝材が潰れてしまうという問題があ
る。更に、ガラスの厚さが設計・施工上変わる毎に、対
応するガラス支持装置の部品を製作する必要があるとい
う問題があり、更に、ガラス板を正規の位置に取り付け
ないと止水や耐震のうえで支障が生ずる等種々の問題点
があった。そこで、本発明の課題は上記従来技術の問題
点を解決するために、外壁をガラス板のみで構成するM
PG工法において、支持するガラス板に応力を発生させ
ず、しかも風圧や地震による揺れに対する支持力が大き
く、且つ、ガラスの厚さが変わっても対応し易くするこ
とができるガラス支持装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、前記
課題を解決するために下記の手段を講じた。請求項1記
載の建築構造物のガラス支持装置は、ガラス板Gのガラ
ス保持体Cを、支持体Dの支持軸3を介して建築物の構
造体31に装着する建築構造物のガラス支持装置におい
て、前記ガラス保持体Cは、前記支持体Dの支持軸3に
沿って、その室外側より順次、外側プレート1、外側の
ガラス押え4、ガラスライナー5、内側のガラス押え
4、内側プレート2を具備し、前記外側のガラス押え4
と、内側のガラス押え4間に、複数のガラス板Gのコー
ナー部を同時に挟持して保持させるようにしたことを特
徴とする。
【0005】請求項2記載の建築構造物のガラス支持装
置は、上記手段において、前記外側のガラス押え4と内
側のガラス押え4は、硬質ゴム、又は硬質樹脂からな
り、前記内外のプレート1,2に当接する側には、円周
状に適宜数の突起12が形成されていることを特徴とす
る。請求項3記載の建築構造物のガラス支持装置は、前
項手段において、前記突起12の基本形状を、略円錐、
四角錐又は三角錐としたことを特徴とする。請求項4記
載の建築構造物のガラス支持装置は、前記請求項1〜3
記載のいずれかの手段において、ガラス板Gの種々の厚
みに対応する機構を具備させたことを特徴とする。
【0006】請求項5記載の建築構造物のガラス支持装
置は、前項請求項4記載の手段において、内側プレート
2は支持軸3に沿って移動・固定可能に支持されている
と共に、内側プレート2の建物側に円筒状突出部14'
を形成し、該円筒状突出部14'に支持軸3への固定具
36を付設したことを特徴とする。請求項6記載の建築
構造物のガラス支持装置は、請求項4又は5記載の手段
において、外側プレート1と内側プレート2との間に、
支持軸3に支持される内側プレート2と一体の載置部1
4を配置すると共に、該載置部14には、ガラス板Gの
厚みに対応する目盛りを設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
【実施例1】以下、本発明の実施例1を図3〜6に基づ
いて説明する。図3は、実施例1の分解斜視図、図4
は、実施例1の組立図、図5は、実施例1の組立後の概
略断面図、図6は、実施例1の組立状態を説明する斜視
図である。このガラス支持装置は、建物物等の構造体3
1がH鋼である場合に用いた実施例である。ガラス支持
装置は、外側プレート1、内側プレート2、支持軸3、
ガラス押さえ4、ガラスライナー5、第一ナット6、第
二ナット7、筒状ロッド8、ブラケット9、カラー28
等からなるものである。前記各部材についての形状を、
図3に示された部材の左から順に説明する。
【0008】ガラス板保持体Cは、外側プレート1、内
側プレート2、支持軸3、ガラス押さえ4,4、ガラス
ライナー5,5等からなる。外側プレート1は、鋼或い
はアルミ合金の鋳物物として成形され、所定の厚み(例
えば、7mm程度)を有する円形板(例えば、直径が1
2.5cm程度)からなり、その中心部には、前記支持
軸3の先端雄ねじ部10が螺合する雌ねじ部が形成され
ている。前記外側プレート1は、室外側からガラス押さ
え4を支持する機能を持つものである。なお、上記によ
うに外側プレート1の大きさの例を示したが、これらの
大きさは、支持するガラス板Gの大きさや重量により相
違するもので、設計上適宜選択できるものである。
【0009】外側プレート1とは対称的に内側プレート
2が設けられる。該内側プレート2は、基本的には外側
プレート1と同一形状であり、その外側(ガラス板保持
側)の中心部には、支持軸3の一部が貫通するための貫
通孔13が穿設され、該貫通孔13の左右には、載置部
14、14が設けられ、ガラス板Gの重量、及び、ガラ
ス押さえ4を保持するように構成されるとともに、その
内側(躯体側)には、円筒状突出部14'が一体に形成
される。内側プレート2は、支持軸3に螺合されてお
り、ガラス板の厚みに応じて、その位置(螺合位置)が
設定される。内側プレート2を支持軸3に固定するに当
っては、円筒状突出部14'に形成されるねじ孔に固定
具36を螺合させることにより行う。この固定具36
は、無頭ボルトを用い、六角レンジで回転操作を行うよ
うにすることが望ましい。この場合、上記支持枠部15
の例えば上面には、支持軸3の軸方向と直角にガラス板
Gの厚みに対応するガラス押さえ4の厚みを示す指標と
なる目盛りを形成しておくことが好ましい。
【0010】外側のガラス押さえ4に対して、内側のガ
ラス押さえ4が設けられるが、これらは互いに鏡面構造
であり、硬質ゴム、硬質合成樹脂等からなる緩衝材で、
ガラス板Gを表面と裏面の双方から挟持するもので、そ
の全体形状は、直径10.5cm程度の円形で、所定の
厚み(1mm程度)の板体からなり、高さが7mm程度
の縁部が形成されている。そして、その中心側には、直
径方向に水平に載置部14を挿通させる支持溝11が形
成されている。また、ガラス押さえ4の表面側は平板状
であるが、裏面側(ガラス板Gに対して)は、その円周
上に縁部が形成されると共に、円周部近傍には円錐状の
突起12が複数(実施例では、それぞれ4個)形成され
ている。なお、該突起12は円錐状にかぎらず、四角
錐、三角錐等の形状でもよい。また、これらの突起12
の一部は円周上の縁部にかかる位置に形成されている。
ガラス押え4は、このガラス押え4の円形状の表面全体
でガラス板Gを押え、裏面側の4個の突起12で、内側
プレート2或いは外側プレート1により支持されている
ので、ガラス板Gに対して広い面積で当接して応力を平
準化し、支圧応力を小さくすることができる。また、金
物である内側プレート2、或いは、外側プレート1に
は、突起12の頂部で当接することになり、内側プレー
ト2、或いは、外側プレート1に対してガラス板Gに自
由な角度変化を許容することができる。その結果、ガラ
ス板Gの内部に発生する応力が減少するので、ガラス板
Gのガラス板Gの厚さを薄くでき、また、従来のように
ゴムの弾性でガラス板Gの撓みを吸収しようとすると、
徐々に弾力をなくして硬化してしまうが、前記したよう
な形状で撓みを吸収するので、経年変化が少なくなる。
なお、本実施例1では、種々のガラス板Gの厚みに対し
ては、基本的には内側プレート2を移動させ、内・外側
プレート2,1間の間隔を変更することで対応してい
る。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0011】ガラスライナー5は、後述する内側プレー
ト2に一体に形成されている載置部14,14に外装さ
せて、ガラス板Gの端縁を支持させるもので、ガラス押
さえ4と同一の硬質弾性素材が用いられ、載置部14,
14に外装された状態において、載置部14,14の形
に適合するように基本的には長方形状に形成されてい
る。しかし、ガラスライナー5は、載置部14,14へ
の取付を容易にし、且つ、取付状態における安定性を考
慮して、その中央下部には下方に折曲されて突出する支
持軸受け部(図外)を付加して形成されている。
【0012】支持軸3は、その先端部(使用時室外側)
に先端雄ねじ部10が形成され、更に、水平方向の平板
部と支持部とからなる略T状に形成された支持枠部15
と共に、後方(使用時室内側)には後部雄ねじ部16が
形成されている。前記支持枠部15の両側には、内部プ
レート2と一体の載置部14が配置され、合成樹脂製の
ガラスライナー5が装着される。更に、後部雄ねじ部1
6の上方には、軸方向に沿って溝15'が形成される。
【0013】第一ナット6は、その軸方向に雌ねじ部1
7を有し、支持軸3の後部雄ねじ部16に螺合し、後述
の筒状ロッド8に対する支持軸3の姿勢(左右位置調整
・出入り調整・回転調整)が規定された後の支持軸3を
筒状ロッド8に固定する機能を有する。第一ナット6
は、後部雄ねじ部16に対して進退可能である。
【0014】第二ナット7は、所謂六角ナットではな
く、全体としてその外形が円形であり、且つ、上下面の
み平面状となっており、この上下の両平面部7aによ
り、筒状ロッド8が第二ナット7に対して水平移動可能
且つ回転不可であるように連結されている。換言すれ
ば、筒状ロッド8に対して、第二ナット7は所定の範囲
で水平移動は可能であるが、回転不可となっている。し
たがって、筒状ロッド8に対して、支持軸3は所定の範
囲で水平移動は可能であるが、回転不可となっている。
前記溝15'には第二ナット7にその軸方向とは直角に
螺合されている筒ネジ19'の先端が係合されている。
筒ネジ19'を、第二ナット7から離れる方向(抜き出
し方向)に位置させると、筒ネジ19'の他端が長円孔
19内に位置することになり、その結果、第二ナット7
は所定角度で長円孔19の範囲内で回転が可能となる。
【0015】第二ナット7は、前述したように、筒状ロ
ッド8に収容され、後部雄ねじ部16と螺合するもので
ある。また、第二ナット7は、支持軸3の後部雄ねじ部
16に筒状ロッド8内において、螺合され、その螺合角
度は筒ネジ19'によって規定される。なお、筒ネジ1
9'は、外周面に第二ナット7に螺合する雄ねじ部が形
成され、また、その内周面は六角形の筒状部となってい
る。また、筒ネジ19'は、筒状ロッド8に形成されて
いる長円孔19に臨んで配置されている。したがって、
筒ネジ19'は、筒状ロッド8の長円孔19に六角レン
ジを挿通させ、筒ネジ19'を回転させることにより、
第二ナット7に対して筒ネジ19'を進退させる。そし
て、支持軸3に対する第二ナット7の姿勢を規定する機
能を有するものである。
【0016】筒状ロッド8は、先端に横方向に長い横長
孔18が形成された全体として円筒状のもので、支持軸
3が上記横長孔18に挿通され、且つ、支持軸3の後部
雄ねじ部16に螺合する後述の第二ナット7をその筒内
に収容するものである。また、筒状ロッド8の上面側に
は、その前方部に長円孔19が、その側方部の両側には
調整孔20が、また、その後方部の上下に円孔21がそ
れぞれ形成されている。
【0017】ブラケット9は、全体として筒状で先端
(室外側)ほど径小となっており、上下面にカット部が
形成されている。先端(室外側)ほど径小にしたのは、
躯体側に固定される固定用ボルト23に対して左右に首
振り調整を可能とするためであり、上下面にカット部を
形成したのは、前記首振り調整においてもブラケット9
を水平姿勢を保持させるためである。ブラケット9の筒
状内部に、先端に径大部22を有する固定用ボルト23
が収容されており、また、ブラケット9の先端部両側方
にはねじ孔24が、また、基端部(構造体側)には、上
下にねじ孔25がそれぞれ穿設され、首振り調整ボルト
26と、上下調整ボルト27とが螺入できるようにして
いる。
【0018】前記のように、ブラケット9の先端近傍の
左右に穿設されたネジ孔には、首振り調整ボルト26が
出し入れ可能に装着されている。首振り調整ボルト26
は、実施例1においては、所定長さの柱状で、外周に雄
ねじが形成されており、ネジ頭はない。しかし、首振り
調整ボルト26の端部には、回転操作用(出し入れ操作
用)の六角レンジが挿入可能なレンジ穴が穿設されてい
る。また、首振り調整ボルト26の上記端部は、筒状ロ
ッド8の内壁に当接している。したがって、首振り調整
ボルト26は、前記筒状ロッド8の左右に穿設されてい
る調整孔20を介して回転操作ができ、前記ブラケット
9に対して首振り調整ボルト26をブラケット9から出
し入れすることにより、筒状ロッド8を左右に首振り可
能に構成されている。
【0019】カラー28は、屋外側面に上下に長い縦長
孔29が設けられた断面略U型のもので、前記縦長孔2
9に固定用ボルト23を挿通し、固定用ボルト23に、
固定用ボルト23の上下位置を調整して、ナット30を
螺合するものである。31は、建物物等の構造体であ
る。
【0020】本発明の建物構造物のガラス支持装置の全
体形状としては、図5,6に示すように、支持軸3に、
順次、外側プレート1、ガラス押さえ4、ガラスライナ
ー5、ガラス押さえ4、内側プレート2、第一ナット
6、筒状ロッド8、第二ナット7の各部材が嵌合、或い
は螺合により連結されている。また、筒状ロッド8は、
更に、上下面がカットされた円錐台形状のブラケット9
に外嵌され、上下の上下調整ボルト27で適宜固定用ボ
ルト23に固定される。また、ブラケット9内の段部に
径大部22が係合された固定用ボルト23は、その上下
位置が調整されカラー28内に配置したナット30に螺
合される。上記のようにブラケット9は、上下面がカッ
トされた円錐台形状であるために、筒状ロッド8の室外
側端がブラケット9に対して、装着角度変更(首振り)
可能となっており、この調整は調整孔20を介して首振
り調整ボルト26により行う。
【0021】次に、前記実施例1のガラス支持装置が、
左右調整、首振り調整、前後調整可能であることについ
て説明する。先ず、上下調整は、固定用ボルト23をカ
ラー28に取り付けるに当って行う。また、首振り調整
は、固定用ボルト23に対して、筒状ロッド8を固定す
るに当って行う。また、前後(出入り)調整は、支持軸
3に対する第二ナット7の螺合調整により行う。更に、
左右調整は、筒状ロッド8に対する支持軸3の位置を調
整し、第一ナット6で固定することで行う。回転調整に
ついても、筒状ロッド8に対する支持軸3の回転角度を
調整し、第一ナット6で固定することで行う。
【0022】更に、このガラス支持装置は、支持軸3に
対する内側プレート2の位置を調整できるから、多種類
のガラスの厚さに対応させることができる。図8は、実
施例1の場合の支持状態を示しており、4枚のガラス板
G1〜4を、ガラス保持体の外側プレート1と、内側プ
レート2とで挟持させ、H鋼の構造体31に保持させた
ものである。
【0023】
【実施例2】図7は、本発明の実施例2を示したもので
ある。図7の部材の符号が、実施例1と同じ符号の部材
は、実施例1と同じ形状・機能であるので、説明は省略
する。実施例2が実施例1と相違するのは、実施例1の
場合は、建物物等の構造体31がH鋼であるのに対し
て、実施例2の場合は、建物物等の構造体32が平鋼で
あり、そのために、カラー33の形状が相違する。カラ
ー33は、固定用ボルト23が挿通するブラケット34
と、U字状カバー35との一体形成物からなり、このU
字状カバー35で構造体32を挟持させるものである。
図9は実施例2の場合のガラス板Gの支持状態を示して
おり、平鋼の構造体32に保持させたものである。
【0024】図10,11は、実施例1のガラス支持装
置において、外力に対応する状態を示しており、図10
は、地震等によりガラス板G間に曲げ応力が生じた場
合、図11は、強い風圧を受けた場合を示している。こ
れらの場合、本発明のガラス支持装置によって、撓みを
吸収し、また、ガラス押さえ4,4は、ガラス板には広
い面積で接し、金物には小さい面積で接することで金物
側は変形し易くなるから、大きな支持力とガラスへの小
さな応力を実現し、ガラス板の破損を防止することがで
きる。また、地震等によりガラス板Gの位置がその面内
において変位した場合でも、ガラス板Gは両ガラス押さ
え4,4間でその層間変位が吸収され、許容されるか
ら、容易にその支持状態が保たれる。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記構成により、硬質ゴム、硬
質樹脂等からなる緩衝材としたガラス押え4は、このガ
ラス押え4の円形状の表面全体で、ガラス板を押え、裏
面側の複数個の円錐状突起で、内側プレート、或いは、
外側プレートで支持されているので、ガラス板に対して
広い面積で当接して応力を平準化し、支圧応力を小さく
する。また、金物である内側プレート2、或いは、外側
プレート1には、点で当接することになり、内側プレー
ト2、或いは、外側プレート1に対してガラス板Gに自
由な角度変化を許容するようになる。
【0026】即ち、ガラス板Gの内部に発生する応力が
減少するので、ガラス板Gのガラス板Gの厚さを薄くで
き、また、従来のように、ゴムの弾性でガラス板Gの撓
みを吸収しようとすると、徐々に弾力をなくして硬化し
てしまうが、前記したような形状で撓みを吸収するの
で、経年変化が少なくなる。また、構造体にガラス支持
装置を取り付けるに際し、ガラス支持装置が、上下、左
右、出入り、首振り機構を備えているので、その施工を
容易にできる。また、軸を前後に動かし、ガラス押え間
の幅を調整できるので、一つの部品で多種類のガラスの
厚さに対応できるから、ガラスの厚さが変わるごとに、
対応部品を製作する必要がなく、部品点数を減らすこと
ができ、施工、設計、資材、労力等を減少させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された窓の外側からみた一部省略
正面図。
【図2】図1のY−Y断面図。
【図3】本発明の実施例1の分解斜視図。
【図4】本発明の実施例1の組立図。
【図5】本発明の実施例1の組立後の概略断面図図。
【図6】本発明の実施例1の組立状態を説明する斜視
図。
【図7】本発明の実施例2の分解斜視図。
【図8】本発明の実施例2の要部斜視図。
【図9】本発明の実施例2の要部斜視図。
【図10】本発明のガラス板にかかった曲げ応力が、ガ
ラス押さえに及ぼす影響の説明図。
【図11】本発明のガラス板にかかった風圧が、ガラス
押さえに及ぼす影響の説明図。
【符号の説明】
B・・建物 C・・・ガラス板保持体
D・・・支持体 G・・・ガラス板 H・・・ガラス支持装置
S・・・構造体 1・・・外側プレート 2・・・内側プレート
3・・・支持軸 4・・・ガラス押さえ 5・・・ガラスライナー
6・・・第一ナット 7・・・第二ナット 7a・・平面部 8・・・筒状ロッド 9・・・ブラケット 10・・先端雄ねじ部 11・・支持溝
12・・突起 13・・貫通孔 14・・載置部 1
4'・・ 円筒状突出部 15・・支持枠部 15'・・溝
16・・後部雄ねじ部 17・・雌ねじ部 18・・横長孔
19・・長円孔 19'・・筒ネジ 20・・調整孔
21・・円孔 22・・径大部 23・・固定用ボルト
24・・ねじ孔 25・・ねじ孔 26・・首振り調整ボルト
27・・上下調整ボルト 28・・カラー 29・・縦長孔
30・・ナット 31・・構造体 32・・構造体
33・・カラー 34・・ブラケット 35・・U字状カバー
36・・固定具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板Gのガラス保持体Cを、支持体
    Dの支持軸3を介して建築物の構造体31に装着する建
    築構造物のガラス支持装置において、前記ガラス保持体
    Cは、前記支持体Dの支持軸3に沿って、その室外側よ
    り順次、外側プレート1、外側のガラス押え4、ガラス
    ライナー5、内側のガラス押え4、内側プレート2を具
    備し、前記外側のガラス押え4と、内側のガラス押え4
    間に、複数のガラス板Gのコーナー部を同時に挟持して
    保持させるようにしたことを特徴とする建築構造物のガ
    ラス支持装置。
  2. 【請求項2】 前記外側のガラス押え4と内側のガラス
    押え4は、硬質ゴム、又は硬質樹脂からなり、前記内外
    のプレート1,2に当接する側には、円周状に適宜数の
    突起12が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の建築構造物のガラス支持装置。
  3. 【請求項3】 前記突起12の基本形状を、略円錐、四
    角錐又は三角錐としたことを特徴とする請求項2記載の
    建築構造物のガラス支持装置。
  4. 【請求項4】 ガラス板Gの種々の厚みに対応する機構
    を具備させたことを特徴とする請求項1〜3記載のいず
    れかの建築構造物のガラス支持装置。
  5. 【請求項5】 内側プレート2は支持軸3に沿って移動
    ・固定可能に支持されていると共に、内側プレート2の
    建物側に円筒状突出部14'を形成し、該円筒状突出部
    14'に支持軸3への固定具36を付設したことを特徴
    とする請求項4記載の建築構造物のガラス支持装置。
  6. 【請求項6】 外側プレート1と内側プレート2との間
    に、支持軸3に支持される内側プレート2と一体の載置
    部14を配置すると共に、該載置部14には、ガラス板
    Gの厚みに対応する目盛りを設けたことを特徴とする請
    求項4又は5記載の建築構造物のガラス支持装置。
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