JP2003193300A - 半導体装置の製造方法、電解エッチング装置および半導体製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、電解エッチング装置および半導体製造装置

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JP2003193300A
JP2003193300A JP2001393670A JP2001393670A JP2003193300A JP 2003193300 A JP2003193300 A JP 2003193300A JP 2001393670 A JP2001393670 A JP 2001393670A JP 2001393670 A JP2001393670 A JP 2001393670A JP 2003193300 A JP2003193300 A JP 2003193300A
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electrolytic etching
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Keiichi Maeda
圭一 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リソグラフィー技術や反応性イオンエッチン
グ技術を用いることなく、銅メッキ膜表面に生じている
凸状の盛り上がり部分を選択的に除去して、銅メッキ後
のチップ内段差の解消を図る。 【解決手段】 電解エッチングによって金属膜(銅メッ
キ膜15)の表面に生じている該金属膜の凸状の盛り上
がり部(凸状部)を選択的に除去する工程と、前記金属
膜15の表面を化学的機械研磨する工程とを備えたこと
を特徴とする半導体装置の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法、電解エッチング装置および半導体製造装置に関
し、詳しくは金属膜の表面に形成されている凸状部を電
解エッチングにより選択的に除去する半導体装置の製造
方法、電解エッチング装置および半導体製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化により、その内部配線
の微細化、多層化が進んでいる。これにともない、配線
形成時の平坦化技術、微細配線の加工技術および配線信
頼性の確保が重要な課題となっている。これらの課題の
解決手段として、埋め込み配線技術が検討されている。
特に、高速動作、低消費電力化を目指した銅の埋め込み
配線技術が注目されており、その技術を用いた半導体装
置の量産化が開始されている。
【0003】配線溝や接続孔に銅を埋め込む方法として
は、スパッタリングとリフロー技術とを組み合わせた銅
の成膜技術、化学的気相成長(以下CVDという)法に
よる銅の成膜技術、電解メッキ法による銅の成膜技術が
用いられている。
【0004】上記スパッタリングとリフロー技術とを組
み合わせた銅の成膜技術は、溝と接続孔との内面、もし
くは溝の内面、もしくは接続孔の内面に、バリア層を形
成した後、さらにスパッタリングによってバリア層表面
に銅を成膜する。以下、溝と接続孔、溝、もしくは接続
孔を総称して凹部という。上記スパッタリングではカバ
リッジを十分に得ることが難しいため、400℃程度の
加熱処理(リフロー)を行い、凹部の内部を埋め込む。
このプロセスでは、高い純度の銅膜を得ることができる
が、プロセス温度が高いこと、高アスペクト比の凹部へ
の対応が困難なこと等の課題が残る。
【0005】上記CVD法による銅の成膜技術は、凹部
の内面にバリア層を形成した後、CVD法によって銅を
成膜する。上記成膜では、比較的低い温度(例えば20
0℃以下)で高アスペクト比の凹部への埋め込みが可能
となる。しかしながら、上記成膜には、有機ソースガス
を用いるため、膜中への不純物(例えば、炭素、フッ
素、酸素等)の混入による配線信頼性の低下が問題とな
る。また、ソースガスが高価であることも欠点となって
いる。
【0006】電解メッキ法による銅の成膜技術は、上記
凹部の内面にバリア層を形成した後、主に硫酸銅溶液を
用いた電解メッキ法で銅を成膜する。なお、電解メッキ
を行う前に、上記バリア層上には、スパッタリングもし
くはCVD法によって銅膜を形成しておくことが多い。
この銅膜は、密着層および銅メッキのシード層として用
いられる。この方法では、銅の電解メッキにより凹部を
埋め込むため、室温で高アスペクト比の凹部を埋め込む
ことが可能となっている。
【0007】上記銅の埋め込み方法の中では、最近は電
解メッキ法による銅成膜が特に注目されている。しかし
ながら、電解メッキ法による銅成膜技術には以下のよう
な問題点が知られている。
【0008】図7に銅の電解メッキ装置の概略構成断面
図を示す。図7に示すように、メッキ槽411には電解
液412が貯えられ、その電解液412に被メッキ面4
31Sが浸漬するように被処理基板431が設置されて
いる。また、電解液412中には被処理基板431に対
向するようにアノード電極413が設置されている。こ
のアノード電極413に正極(陽極)が接続され、被処
理基板431被メッキ面431Sに負極(陰極)が接続
されるように電源421が設置されている。
【0009】いま、電解液に硫酸銅溶液を用いアノード
電極413に銅電極を用いる。電解メッキ法によって、
上記被処理基板431の被メッキ面431Sに銅を成膜
するためには、被処理基板431に導電膜(例えば密着
層)(図示せず)を形成した後、その導電膜に負極(陰
極)を接触させ、被処理基板431の被メッキ面(銅を
成膜したい面)431Sを陰極とする。一般に、図8の
(1)に示すように、層間絶縁膜11に形成された配線
溝(もしくは接続孔)12に銅メッキ膜を埋め込むに
は、まず、配線溝12の内面および層間絶縁膜11表面
にバリア層13を形成し、さらに密着層14を例えば銅
膜を用いて形成することが多い。
【0010】前述したように、銅メッキ法は、他の埋め
込み方法と比較して埋め込み性能が高いが、図8の
(2)に示すように、銅の電解メッキ法で最近のデバイ
スの微細化に対応する微細な配線溝(もしくは接続孔)
12に銅を埋め込む場合、銅メッキ膜15が微細な配線
溝12の表面開口部分を塞いでしまい、配線溝12内へ
の銅の埋め込みが不完全になることが発生している。す
なわち、配線溝12内にボイド45が発生することにな
る。
【0011】上記課題に対応する手段としては、銅メッ
キ膜15が配線溝(もしくは接続孔)12の底から成長
するような添加剤を電解液に添加することが行われてい
る。そのような電解液をメッキ浴として用いることによ
って、微細な配線溝や接続孔をボイドやシーム(継ぎ
目)を完全になくした状態で、銅を埋め込むことが可能
になっている。
【0012】しかしながら、上記添加剤を加えたメッキ
浴を用いて銅メッキを行った場合、図9に示すように、
層間絶縁膜41に形成された配線溝(もしくは接続孔)
12の形成密度が高い領域Ahでは、その周辺領域より
も厚く銅メッキ膜15が形成され、銅メッキ膜15表面
が凸状に盛り上がった状態(凸状部15A)に形成され
る。このことは、Robert D. Mikkola et.al. Proc.IEEE
IITC (2000) p.117に開示されている。なお、図面で
は、銅メッキ膜15の下層にバリア層13と図示はしな
いが密着層とが形成されている。
【0013】また、埋め込み配線プロセスでは、銅メッ
キ後に余剰な銅を化学的機械研磨(以下CMPという、
CMPはChemical Mechanical Polishingの略)により
除去する。
【0014】このため、図10の(1)に示すように、
層間絶縁膜11に形成された幅の狭い配線溝12が密に
形成された領域Ahの銅メッキ膜15Aは、それ以外の
領域に形成された銅メッキ膜15よりも厚く形成されて
いる。
【0015】このように銅メッキ膜15を例えば化学的
機械研磨した場合、図10の(2)に示すように、幅の
狭い配線溝12が密に形成された領域Ahの銅メッキ膜
15、すなわち研磨前に銅メッキ膜15が厚く形成され
ている部分に、研磨残り15Bを発生する。
【0016】また、図10の(3)に示すように、幅が
広い配線溝12Wに埋め込まれた銅メッキ膜15は薄く
形成されているので、その部分はオーバ研磨となり、配
線溝12Wに埋め込まれている銅メッキ膜15にディッ
シングDが発生する。
【0017】同様なパターン依存によるチップ内段差に
より、CMP工程で不具合が生じる工程例として、DR
AM混載ロジックLSI等の製造工程におけるSTI
(Shallow Trench Isolation)を形成するCMP工程が
ある。
【0018】この工程は、図11の(1)に示すよう
に、シリコン基板51上に形成した窒化シリコン膜52
をマスクにして、シリコン基板51に素子分離溝53を
形成した後、図11の(2)に示すように、高密度プラ
ズマCVDによって、上記素子分離溝53を埋め込むよ
うに酸化シリコン膜54を形成する。
【0019】次いで図11の(3)に示すように、技術
によって、酸化シリコン膜54の広い凸状部上を開口し
たレジストマスク55を形成し、ドライエッチングによ
って、酸化シリコン膜54の広い凸状部54Aを除去す
る。
【0020】その後図11の(4)に示すように、レジ
ストマスク55(前記図11の(3)参照)を除去す
る。その後、CMPによって、窒化シリコン膜52上の
余剰酸化シリコン膜54を除去して、図11の(5)に
示すように、素子分離溝53内に酸化シリコン膜54か
らなるSTI56を形成する。このように、CMP工程
の前に大きなフィールド領域の酸化シリコン膜54を除
去して被研磨体積のパターン依存を低減する方策がとら
れている。
【0021】銅メッキ膜の膜厚が、接続孔や配線溝が密
に形成されている領域で厚く形成される現象に対して、
CMP工程の前に、この領域の銅メッキ膜を選択的に除
去できれば、銅メッキ膜をCMPする工程での銅メッキ
膜の研磨残りの発生、銅メッキ膜の過剰研磨によるディ
ッシングの発生等を防止することができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、STI
形成工程のCMPと同様に、リソグラフィー技術とドラ
イエッチングとによって余剰な銅メッキ膜を除去するに
は以下の問題が生じる。銅メッキ後のウエハに対して
リソグラフィー工程を行う必用があるため、他の工程へ
の銅汚染を防止するために専用の露光機が必要になる。
銅メッキ膜を反応性イオンエッチングすることは困難
である。銅メッキ膜表面にレジストを塗布した場合、
レジスト除去が困難になる。それは通常、レジスト除去
は酸素系ガスを用いたアッシング処理により行われるた
め、銅メッキ膜表面が酸化されることによる。そこで、
銅メッキ後のチップ内段差を解消すべく、銅メッキ膜表
面に生じている凸状の盛り上がり部分を選択的に除去す
る技術が求められている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた電解エッチング装置および半導体
装置の製造方法である。
【0024】本発明の第1の半導体装置の製造方法は、
電解エッチングによって金属膜の表面に生じている該金
属膜の凸状部を選択的に除去する工程と、前記金属膜の
表面を化学的機械研磨する工程とを備えている。
【0025】上記第1の半導体装置の製造方法では、金
属膜の表面に生じている該金属膜の凸状部を、リソグラ
フィー工程を用いることなく、ドライエッチングを行う
ことなく、選択的に除去できる。このため、その後の化
学的機械研磨工程での金属膜の平坦化が、研磨残りやデ
ィッシングを生じることなく行うことができる。このよ
うに、金属膜表面に生じている凸状の盛り上がり部分を
低減できるので、化学的機械研磨工程でのプロセスマー
ジンが広くなる。
【0026】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
複数の半導体チップが形成される基板上に成膜された金
属膜の表面を電解エッチングする半導体装置の製造方法
であって、前記半導体チップごとに前記金属膜表面に生
じている凸状の盛り上がり部分を選択的に電解エッチン
グする。この電解エッチング後に前記金属膜の表面を化
学的機械研磨する。
【0027】上記第2の半導体装置の製造方法では、基
板に形成されているチップごとに電解エッチングを行う
ことが可能になる。このため、凸状の盛り上がり部分を
選択的に除去してチップごとの平坦化が実現できる。ま
たチップごとに段差がばらついている場合には、エッチ
ング時間および印加電圧を調整することにより、各チッ
プ間のばらつきを無くして、全体を均一な面に仕上げる
ことができる。
【0028】本発明の第1の電解エッチング装置は、カ
ソード電極を備え、前記カソード電極に対抗する位置に
被処理基板が配置され、前記カソード電極と前記被処理
基板との間に電解液が満たされている電解エッチング装
置において、前記カソード電極は、同心円状に分割され
ているものである。また分割されたカソード電極のそれ
ぞれに異なる電圧を印加することができる電源が接続さ
れているものである。
【0029】上記第1の電解エッチング装置では、カソ
ード電極は同心円状に分割されていて、各カソード電極
には、それぞれに異なる電圧を印加することができる電
源が接続されていることから、各カソード電極に印加す
る電圧を独立に可変制御することができる。このため、
被処理基板の被エッチング表面での電流密度が均一にな
るように制御することが可能になる。よって、被エッチ
ング面内のエッチングレートの分布が均一となる方向に
改善することができる。
【0030】本発明の第2の電解エッチング装置は、カ
ソード電極を備え、前記カソード電極に対抗する位置に
被処理基板が配置され、前記カソード電極と前記被処理
基板との間に電解液が満たされている電解エッチング装
置において、前記カソード電極は、前記被処理基板側の
面が凸曲面状に形成されているものである。
【0031】上記第2の電解エッチング装置では、カソ
ード電極の被処理基板と対向する側の面が凸曲面状に形
成されているので、電極から遠い位置にある被処理基板
中央部の電流密度を高めることができるので、結果とし
て、被処理基板面内のエッチングレートは、被エッチン
グ面内のエッチングレートの分布が均一となる方向に改
善することができる。
【0032】本発明の第3の電解エッチング装置は、カ
ソード電極を備え、前記カソード電極に対抗する位置に
被処理基板が配置され、前記カソード電極と前記被処理
基板との間に電解液が満たされている電解エッチング装
置において、前記カソード電極は、前記被処理基板に形
成されるチップと同等の大きさからなり、前記被処理基
板面と平行に移動可能な水平移動手段と、前記被処理基
板上を垂直に昇降可能な垂直移動手段とを備えたもので
ある。
【0033】上記第3の電解エッチング装置では、カソ
ード電極が被処理基板に形成されるチップと同等の大き
さからなるので、被処理基板に形成されているチップご
とに電解エッチングを行うことが可能になる。このた
め、チップごとの平坦化が実現できる。さらに、チップ
ごとに段差がばらついている場合には、エッチング時間
および印加電圧を調整することにより、各チップ間のば
らつきを無くして、全体を均一な面に仕上げることがで
きる。
【0034】本発明の半導体製造装置は、電解メッキ装
置と、電解エッチング装置と、前記電解メッキ装置に備
えられた電解メッキ液槽と前記電解エッチング装置に備
えられた電解エッチング液槽との間において被処理基板
を搬送する搬送装置を備えた搬送室とを備えたものであ
る。
【0035】上記半導体製造装置では、電極に印加する
極性のみが異なるだけの電解メッキ装置と電解エッチン
グ装置とを同一の電解液槽を用いることなく、電解メッ
キ装置に備えられた電解メッキ液槽と電解エッチング装
置に備えられた電解エッチング液槽とを別体に設け、そ
の間において被処理基板を搬送する搬送装置を備えた搬
送室とを備えたことから、電解メッキ装置のアノード電
極に逆バイアスがかかることでアノード電極の表面状態
が変化しメッキ特性に悪影響を及ぼすことがなくなる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法に
係る実施の形態を、図1の製造工程断面図によって説明
する。
【0037】図1の(1)に示すように、通常のLSI
の製造プロセスにより、基板(図示せず)上に素子、下
層配線(図示せず)等を形成した後、層間絶縁膜11を
成膜する。その後、通常のリソグラフィー工程とエッチ
ング(例えば反応性イオンエッチング)とによって、上
記層間絶縁膜11に配線溝12を形成する。ここでは、
幅が0.2μm、深さが0.5μmの配線溝12(12
S)を密に形成し、その周辺に幅の広い配線溝12(1
2W)を形成した。
【0038】次いで、図1の(2)に示すように、高真
空中におけるマグネトロンスパッタリング法によって、
上記各配線溝12の内面にバリア層13を例えばタンタ
ル膜で形成する。このとき、層間絶縁膜11表面にもバ
リア層13は形成される。このタンタル膜の成膜条件
は、一例として、タンタルターゲットを用い、プロセス
ガスにアルゴン(Ar)を用い、それを100cm3
minの流量でプロセスチャンバ内に供給した。また、
スパッタリングを行うプロセスチャンバ内の圧力を0.
4Pa、基板温度を150℃に設定し、30nmの厚さ
にタンタル膜を成膜した。
【0039】なお、上記バリア層13には窒化タンタル
膜を用いることもできる。この窒化タンタル膜の成膜条
件は、一例として、タンタルターゲットを用い、プロセ
スガスにアルゴン(Ar)と窒素(N2 )とを用い、ア
ルゴンを30cm3 /minの流量で、窒素を80cm
3 /minの流量でプロセスチャンバ内に供給した。ま
た、スパッタリングを行うプロセスチャンバ内の圧力を
0.4Pa、基板温度を150℃に設定し、30nmの
厚さに窒化タンタル膜を成膜した。
【0040】引き続き連続して、上記高真空中における
マグネトロンスパッタリング法によって、密着層14を
形成する。この密着層14は、銅膜で形成され、銅メッ
キ時に密着層として作用する。この銅膜の成膜条件は、
一例として、銅ターゲットを用い、プロセスガスにアル
ゴン(Ar)を用い、それを100cm3 /minの流
量でプロセスチャンバ内に供給した。また、スパッタリ
ングを行うプロセスチャンバ内の圧力を0.4Pa、基
板温度を20℃に設定し、20nmの厚さに成膜した。
【0041】次に、前記図7によって説明した通常の電
解メッキ装置を用いて、図1の(3)に示すように、各
配線溝12を埋め込むように、上記銅膜14(前記図1
の(2)参照)上に各配線溝12の内部を埋め込むよう
に銅メッキ膜(金属膜)15を成膜する。この電解メッ
キ条件は、一例として、硫酸銅(CuSO4 )を67g
/dm3 、硫酸(H2 SO4 )を170g/dm3 、塩
酸(HCl)を70ppmからなるメッキ浴に、配線溝
底部から銅が成長するように添加剤を添加し、メッキ浴
の温度を20℃、電流を9Aに設定して、銅メッキを行
った。なお、電流値は200mm径のウエハの場合であ
る。そして、1000nmの厚さ分の銅メッキ膜15を
形成した。以下、前記図1の(2)に示した銅膜14は
この銅メッキ膜15に含めて説明する。
【0042】上記メッキ浴には、微細な配線溝12Sに
銅が完全に埋め込まれるように、すなわち、配線溝12
S内にボイドやシームを発生することがないように、添
加剤が加えられている。そのため、メッキ後の銅メッキ
膜15は、配線溝12が密に形成された領域Ah上では
凸状に盛り上がった状態に形成されるため、層間絶縁膜
11表面を基準にすると銅メッキ膜15は他の領域より
も厚く形成されることになる。一方、配線溝12の密度
が低い領域では、層間絶縁膜11表面を基準にして薄く
形成されている。ここでは、配線溝12の密度が高い領
域の銅メッキ膜15は1200nmの厚さに形成され、
それ以外の配線溝12が形成されていない領域の銅メッ
キ膜15は800nmの厚さに形成されていた。
【0043】次に、後述する図2によって説明する電解
エッチング装置を用いて、図1の(4)に示すように、
配線溝12が密に形成された領域Ahの銅メッキ膜15
の凸状に盛り上がった部分(前記図1の(3)参照)を
選択的に電解エッチングする。
【0044】この電解エッチングでは、銅メッキ膜側を
アノード(正極)にして、カソード電極(負極)には被
処理基板よりも大きな径を有する円盤状のものを用い
る。この電解エッチング条件は、一例として、硫酸銅
(CuSO4 )を67g/dm3、硫酸(H2 SO4 )
を170g/dm3 、塩酸(HCl)を70ppmから
なる電解エッチング浴に、添加剤を添加し、メッキ浴の
温度を20℃、電流を9Aに設定して、銅メッキ膜15
の電解エッチングを行った。なお、電流値は200mm
径のウエハの場合である。そして、電解エッチング膜厚
は銅メッキ膜15の初期段差分の400nmとした。
【0045】その後、CMPによって、層間絶縁膜11
上の余剰な銅メッキ膜15とバリア層13を除去する。
その結果、図1の(5)に示すように、各配線溝12内
に銅メッキ膜15からなる溝配線16が形成される。
【0046】上記銅メッキ膜のCMP条件は、一例とし
て、研磨パッドに発泡ポリウレタン樹脂パッドを用い、
スラリーに過酸化水素(H2 2 )が添加されたシリカ
含有スラリーを用い、研磨圧力を210g/cm2 、研
磨定盤の回転数を30rpm、研磨ヘッドの回転数を3
0rpm、スラリーの供給流量を200cc/min、
研磨分の温度を25℃〜30℃に設定した。
【0047】上記タンタル膜からなるバリア層13のC
MP条件は、一例として、研磨パッドに発泡ポリウレタ
ン樹脂パッドを用い、スラリーに過酸化水素(H
2 2 )が添加されたシリカ含有スラリーを用い、研磨
圧力を140g/cm2 、研磨定盤の回転数を30rp
m、研磨ヘッドの回転数を30rpm、スラリーの供給
流量を200cc/min、研磨分の温度を25℃〜3
0℃に設定した。
【0048】上記研磨条件では、銅メッキ膜15の膜厚
差を電解エッチングにより低減しているため、基板面内
均一に銅メッキ膜15とバリア層13とを研磨すること
ができる。その結果、図示されたように、各配線溝12
内にバリア層13を介して埋め込まれた銅メッキ膜15
からなる溝配線16が形成される。
【0049】上記実施の形態の説明では、配線材料に銅
を用いた場合を説明したが、例えば、配線材料に銅、
金、銀等の金属もしくはその合金を用いた場合にも、本
発明の半導体装置の製造方法を適用することができる。
その場合には、配線材料となる金属に適した電解エッチ
ング液を用いることになる。
【0050】次に、上記図1によって説明した半導体装
置の製造方法で用いた、電解エッチング装置を図2の概
略構成断面図によって説明する。
【0051】図2に示すように、エッチング槽211に
は電解エッチング液212が貯えられ、その電解エッチ
ング液212に被エッチング面が浸漬するように被処理
基板131が設置されている。また、電解エッチング液
212中には被処理基板131に対向するようにカソー
ド電極213が設置されている。このカソード電極21
3に負極(陰極)が接続され、被処理基板131の被エ
ッチング面131Sに正極(陽極)が接続されるように
電源221が設置されている。
【0052】上記電解エッチング装置201を用いて被
処理基板131に形成された銅メッキ膜(図示せず)の
電解エッチングを行うには、例えば硫酸銅系溶液を主成
分とする電解エッチング液に用い、上記被処理基板13
1の銅メッキ膜に正極(陽極)を接続させ、電流を流す
ことにより行う。
【0053】上記半導体装置の製造方法では、電解メッ
キ法により銅メッキ膜15を形成した際に、配線溝12
が密の形成されている部分に生じる銅メッキ膜15表面
の凸状の盛り上がり部分を、リソグラフィー工程を用い
ることなく、銅メッキ膜のエッチングを行うことなく、
選択的に除去できる。このため、その後のCMP工程で
の銅メッキ膜15の平坦化が、研磨残りやディッシング
を生じることなく行うことができる。このように、銅メ
ッキ膜15表面に生じている凸状の盛り上がり部分を低
減できるので、CMP工程でのプロセスマージンが広く
なる。
【0054】上記半導体装置の製造方法における電解エ
ッチングにより、銅メッキ膜15表面における凸状の盛
り上がり部分の高さが100nm〜200nm程度に緩
和されれば、その後にCMPを行っても、研磨残りを生
じることなくディッシングを抑制できる。また、上記電
解エッチングでは、銅メッキ膜15表面における凸状の
盛り上がり部分の高さが100nm〜200nm程度に
緩和される。
【0055】次に、本発明の第1の電解エッチング装置
に係る実施の形態を、図3によって説明する。図3で
は、(1)に電解エッチング装置の概略構成断面図を示
し、(2)にアノード電極の平面図を示す。
【0056】図3に示すようにエッチング槽111には
電解エッチング液112が貯えられ、その電解エッチン
グ液112に被エッチング面131Sが浸漬するように
被処理基板131が設置される。また、電解エッチング
液112中には被処理基板131に対向するようにカソ
ード電極113が設置されている。
【0057】上記カソード電極113は、図3の(2)
に示すように、円盤状の第1カソード電極113aとこ
の第1カソード電極113a外周にそって設けられるリ
ング状の第2カソード電極113bとから構成されてい
る。そして、第1カソード電極113aには第1電源1
21aの負極(陰極)が接続され、第2カソード電極1
13bには第2電源121bの負極(陰極)が接続され
ている。また、第1電源121aおよび第2電源121
bの各正極(陽極)は被処理基板131の被エッチング
面131Sに接続されている。
【0058】上記電解エッチング装置101を用いて被
処理基板131に形成された銅メッキ膜(図示せず)の
電解エッチングを行うには、例えば硫酸銅系溶液を主成
分とする電解エッチング液112を用い、上記被処理基
板113の被エッチング面113(銅メッキ膜)に正極
(陽極)を接続させ、第1カソード電極113aには第
1電源121より、第2カソード電極113bには第2
電源121bより所定の電圧を印加することにより行
う。
【0059】このように、第1、第2カソード電極11
3a、113bに独立して第1、第2電源121a、1
21bが接続されていることから、第1、第2カソード
電極113a、113bに印加する電圧を独立に可変制
御することができる。このため、銅メッキ膜表面での電
流密度が均一になるように制御することが可能になる。
例えば、内側の第1カソード電極113aにかける電圧
V1を外側の第2カソード電極113bにかける電圧V
2よりも高く設定する。これによって、陰極の接触部分
から距離のある被エッチング面113Sの中央部分にお
ける電流密度が高くなり、この部分の電解エッチングレ
ートが高くなるので、被エッチング面113S面内のエ
ッチングレートの分布が均一となる方向に改善すること
ができる。
【0060】上記電解エッチング装置101ではカソー
ド電極113を二つに分割しそれぞれに電源121a、
121bを接続したが、カソード電極113の分割数は
二つに限定されることはなく、3つ以上に分割形成する
こともできる。その場合、各カソード電極は、円盤状に
形成される第1カソード電極の周囲に、その他のカソー
ド電極がお互いに接触しないように同心円状に配置され
る。また、各カソード電極にはそれぞれ、独立に電源が
接続される。
【0061】次に、本発明の第2の電解エッチング装置
に係る実施の形態を、図4の概略構成断面図によって説
明する。なお、図4では、前記図3によって説明した構
成部品と同様の構成部品には同一符号を付与する。
【0062】図4に示すようにエッチング槽111には
電解エッチング液112が貯えられ、その電解エッチン
グ液112に被エッチング面113Sが浸漬するように
被処理基板113が設置される。また、電解エッチング
液112中には被処理基板131に対向するようにカソ
ード電極115が設置されている。
【0063】上記カソード電極115は、上記被処理基
板131側の面115Sが凸曲面状に形成されている。
この曲面形状は、電極エッチングの際に被処理基板13
1の被エッチング面113S表面における電流密度が均
一になるように形成されている。そして、カソード電極
115には電源123の負極(陰極)が接続されてい
る。また、電源123の各正極(陽極)は被処理基板1
13の被エッチング面113Sに接続されている。
【0064】上記電解エッチング装置103を用いて、
被処理基板131に形成された銅メッキ膜(図示せず)
の被エッチング面131Sを電解エッチングするには、
例えば硫酸銅系溶液を主成分とする電解エッチング液1
12に用い、上記被処理基板131の被エッチング面1
31Sに正極(陽極)を接続させ、カソード電極115
には電源123より所定の電圧を印加することにより行
う。
【0065】このように、カソード電極115の被処理
基板131側の面115Sを凸曲面形状としたことか
ら、被処理基板131に接続される電極から遠い基板中
央部では、カソード電極115との距離が近くなるた
め、平面型カソード電極を用いた場合と比較すると、電
流密度が高められるので、ウエハ中央部での電解エッチ
ング速度の低下を抑制することができる。このため、被
エッチング面131S(銅メッキ膜表面)での電流密度
が均一になるように制御することが可能になるので、被
エッチング面113S面内のエッチングレートの分布が
均一となる方向に改善することができる。
【0066】上記図3、図4によって説明したカソード
電極の構成を組み合わせたカソード電極としてもよい。
すなわち、図4で説明した被処理基板131側の面11
5Sが凸曲面状に形成されたカソード電極115を、図
3によって説明したカソード電極113のように同心円
状に複数に分割して形成することも可能である。この場
合も、図3で説明したのと同様に、分割した各カソード
電極に対して、独立に電源を接続する。
【0067】次に、本発明の第3の電解エッチング装置
に係る実施の形態を、図5の概略構成断面図によって説
明する。図5の(1)に第3の電解エッチング装置の概
略構成を示し、図5の(2)にカソード電極部の拡大斜
視図を示し、図5の(3)に被エッチング基板のチップ
レイアウト例を示す。なお、図5では、前記図3によっ
て説明した構成部品と同様の構成部品には同一符号を付
与する。
【0068】図5の(1)、(2)に示すように、エッ
チング槽111には電解エッチング液112が貯えら
れ、その電解エッチング液112に被エッチング面が浸
漬するように被処理基板131が設置されている。この
場合には電解エッチング液112中に被処理基板131
が浸漬されている。また、電解エッチング液112中に
は被処理基板131に対向するようにカソード電極11
7が設置されている。なお、被処理基板131には、例
えばマトリックス状にチップ133が形成されていて、
その表面には金属膜として、例えば銅メッキ膜(図示せ
ず)が形成されている。
【0069】このカソード電極117は、上記被処理基
板131に形成されているチップ133の面積と同等の
電極面積を有するもので、例えば平板状に形成されてい
る。このカソード電極117には、被処理基板131表
面と平行な方向(X−Y方向)へ移動可能な移動手段1
25と被処理基板131上を垂直方向(Z方向)に昇降
する移動手段127が設けられている。これら移動手段
125、127としては、一般に知られているステッパ
(ステップアンドリピート方式の露光装置)の移動手段
の構成を採用することが可能である。また、上記カソー
ド電極117に負極(陰極)が接続され、被処理基板1
31の被エッチング面(銅メッキ膜表面)131Sに正
極(陽極)が接続されるように電源124が設置されて
いる。
【0070】なお、予め被処理基板131の被エッチン
グ面131Sの状態を調べておき、その情報に基づい
て、各チップ133とカソード電極117との距離を設
定するようにしてもよい。また、上記移動手段125、
127には、被処理基板131に形成されている各チッ
プ133の位置を位置情報として記憶しておき、その位
置情報に基づいてカソード電極117を移動手段12
5、127によって移動させる制御装置(図示せず)が
接続されていてもよい。また、制御装置には、各チップ
133ごとにカソード電極117に印加する電圧を制御
できるように、電源124に印加電圧を指令できる機能
を付加してもよい。
【0071】上記電解エッチング装置105は、被処理
基板131全体が電解エッチング液112中に浸漬され
た構成のものであったが、カソード電極117と被処理
基板131の被エッチング面131Sとが対向し、その
間に電極エッチング液112が満たされる構成であれ
ば、エッチング槽111の構造、カソード電極117の
構造、被処理基板131の位置関係が変化してもよい。
例えば、カソード電極117が電解エッチング液112
中に浸漬された構成であってもよい。
【0072】上記電解エッチング装置105では、被処
理基板131に形成されているチップ133ごとに電解
エッチングを行うことが可能になるので、チップ133
ごとに被エッチング面131Sの平坦化が実現できる。
そのため、チップ133ごとに段差がばらついている場
合には、エッチング時間および印加電圧を調整すること
により、各チップ133間のばらつきを無くして、全体
を均一な面に仕上げることができる。
【0073】次に、上記電解エッチング装置105を用
いて被処理基板131に形成された銅メッキ膜(図示せ
ず)の電解エッチングを行う方法を以下に説明する。
【0074】例えば硫酸銅系溶液を主成分とする電解エ
ッチング液112に用い、上記被処理基板131の被エ
ッチング面(銅メッキ膜)131Sに正極(陽極)を接
続させ、所定のチップ133位置にカソード電極117
を移動し、また、チップ133とカソード電極117と
の距離を所定の距離に調整した後、そのチップ133に
適した電圧を印加することで電解エッチングを行う。そ
して、例えばステップアンドリピート方式のように1チ
ップごとにカソード電極117を移動させて、同様に電
解エッチングを行っていく。
【0075】上記電解エッチング装置105を用いた半
導体装置の製造方法では、被処理基板131に形成され
ているチップ133ごとに電解エッチングを行うことが
可能になる。このため、チップ133ごとの平坦化が実
現できる。またチップ133ごとに段差がばらついてい
る場合には、エッチング時間および印加電圧を調整する
ことにより、各チップ間のばらつきを無くして、全体を
均一な面に仕上げることができる。
【0076】次に、本発明の半導体製造装置に係る実施
の形態を、図6の概略構成図によって説明する。
【0077】図6に示すように、半導体製造装置201
は、電解メッキ装置211と、電解エッチング装置22
1と、この電解メッキ装置211に備えられた電解メッ
キ液槽212と電解エッチング装置221に備えられた
電解エッチング液槽222との間において被処理基板1
31を搬送する搬送装置236を備えた搬送室231と
を備えているものである。
【0078】詳しくは、上記搬送室231には、時計周
りに順に、処理前の被処理基板131を収納する第1収
納室241がゲートバルブ261を介して接続され、電
解メッキを行う前に被処理基板131に対して前処理を
行う前処理室251がゲートバルブ262を介して接続
され、上記電解メッキ液槽212がゲートバルブ263
を介して接続され、上記電解エッチング液槽222がゲ
ートバルブ264を介して接続され、エッチング後の被
処理基板131に対して後処理を行う後処理室253が
ゲートバルブ265を介して接続され、処理後の被処理
基板131を収納する第2収納室243がゲートバルブ
266を介して接続されている。
【0079】上記半導体製造装置201では、電極に印
加する極性のみが異なるだけの電解メッキ装置211と
電解エッチング装置221とを同一の電解液槽を用いる
ことなく、電解メッキ装置211に備えられた電解メッ
キ液槽212と電解エッチング装置221に備えられた
電解エッチング液槽222とを別体に設け、その間にお
いて被処理基板131を搬送する搬送装置236を備え
た搬送室231とを備えたことから、電解メッキ装置2
11のアノード電極(図示せず)に逆バイアスがかかる
ことでアノード電極の表面状態が変化しメッキ特性に悪
影響を及ぼすことがなくなる。
【0080】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1の半
導体装置の製造方法によれば、金属膜の表面に生じてい
る該金属膜の凸状部を、リソグラフィー工程を用いるこ
となく、エッチングを行うことなく、選択的に除去でき
る。このため、その後の化学的機械研磨工程での金属膜
の平坦化が、研磨残りやディッシングを生じることなく
行うことができる。このように、金属膜表面に生じてい
る凸状の盛り上がり部分を低減できるので、化学的機械
研磨工程でのプロセスマージンを広くすることができ
る。
【0081】本発明の第2の半導体装置の製造方法によ
れば、基板に形成されているチップごとに電解エッチン
グを行うことができるので、金属膜表面の凸状の盛り上
がり部分を選択的に除去してチップごとの平坦化が実現
できる。またチップごとに段差がばらついている場合に
は、エッチング時間および印加電圧を調整することによ
り、各チップ間のばらつきを無くして、全体を均一な面
に仕上げることができる。このように、金属膜表面に生
じている凸状の盛り上がり部分を低減できるので、化学
的機械研磨工程でのプロセスマージンを広くすることが
できる。
【0082】本発明の第1の電解エッチング装置によれ
ば、カソード電極は同心円状に分割されていて、各カソ
ード電極には、それぞれに異なる電圧を印加することが
できる電源が接続されているので、各カソード電極に印
加する電圧を独立に可変制御することができる。このた
め、被エッチング表面での電流密度が均一になるように
制御することが可能になるので、被エッチング面内のエ
ッチングレート分布の均一化が図れるので、エッチング
均一性に優れた被エッチング面が得られる。
【0083】本発明の第2の電解エッチング装置によれ
ば、カソード電極の被処理基板と対向する側の面が凸曲
面状に形成されているので、電極から遠い位置にある被
処理基板中央部の電流密度を高めることができる。よっ
て、被エッチング面内のエッチングレート分布の均一化
が図れるので、エッチング均一性に優れた被エッチング
面が得られる。
【0084】本発明の第3の電解エッチング装置によれ
ば、カソード電極が被処理基板に形成されるチップと同
等の大きさからなるので、被処理基板に形成されている
チップごとに電解エッチングを行うことが可能になる。
このため、チップごとの平坦化が実現できる。さらに、
チップごとに段差がばらついている場合には、エッチン
グ時間および印加電圧を調整することにより、各チップ
間のばらつきを無くして、全体を均一な面に仕上げるこ
とができる。
【0085】本発明の半導体製造装置によれば、電解メ
ッキ装置に備えられた電解メッキ液槽と電解エッチング
装置に備えられた電解エッチング液槽とが別体に設けら
れているので、電解メッキ装置のアノード電極に逆バイ
アスがかかることでアノード電極の表面状態が変化しメ
ッキ特性に悪影響を及ぼすことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す製造工程断面図である。
【図2】電解エッチング装置を示す概略構成断面図であ
る。
【図3】本発明の第1の電解エッチング装置に係る実施
の形態を示す図面であり、(1)は電解エッチング装置
の概略構成断面図であり、(2)はアノード電極の平面
図である。
【図4】本発明の第2の電解エッチング装置に係る実施
の形態を示す概略構成断面図である。
【図5】本発明の第3の電解エッチング装置に係る実施
の形態を示す概略構成断面図である。
【図6】本発明の半導体製造装置に係る実施の形態を示
す概略構成図である。
【図7】電解メッキ装置を示す概略構成断面図である。
【図8】従来技術を説明する概略構成断面図である。
【図9】従来技術を説明する概略構成断面図である。
【図10】従来技術を説明する概略構成断面図である。
【図11】従来技術を説明する概略構成断面図である。
【符号の説明】
15…銅メッキ膜(金属膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25F 3/22 C25F 3/22 3/30 3/30 H01L 21/02 H01L 21/02 Z 21/304 622 21/304 622X 21/3063 21/306 L 21/3205 21/88 B K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解エッチングによって金属膜の表面に
    生じている該金属膜の凸状部を選択的に除去する工程
    と、 前記金属膜の表面を化学的機械研磨する工程とを備えた
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 複数の半導体チップが形成される基板上
    に成膜された金属膜の表面を電解エッチングする半導体
    装置の製造方法であって、 前記半導体チップごとに前記金属膜表面に生じている凸
    状部を選択的に電解エッチングすることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記電解エッチング後に前記金属膜の表
    面を化学的機械研磨することを特徴とする請求項2記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 カソード電極を備え、 前記カソード電極に対抗する位置に被処理基板が配置さ
    れ、 前記カソード電極と前記被処理基板との間に電解液が満
    たされている電解エッチング装置において、 前記カソード電極は、同心円状に分割されていることを
    特徴とする電解エッチング装置。
  5. 【請求項5】 前記分割されたカソード電極のそれぞれ
    に異なる電圧を印加することができる電源が接続されて
    いることを特徴とする請求項4記載の電解エッチング装
    置。
  6. 【請求項6】 カソード電極を備え、 前記カソード電極に対抗する位置に被処理基板が配置さ
    れ、 前記カソード電極と前記被処理基板との間に電解液が満
    たされている電解エッチング装置において、 前記カソード電極は、前記被処理基板側の面が凸曲面状
    に形成されていることを特徴とする電解エッチング装
    置。
  7. 【請求項7】 カソード電極を備え、 前記カソード電極に対抗する位置に被処理基板が配置さ
    れ、 前記カソード電極と前記被処理基板との間に電解液が満
    たされている電解エッチング装置において、 前記カソード電極は、 前記被処理基板に形成されるチップと同等の大きさから
    なり、 前記被処理基板面と平行に移動可能な水平移動手段と、 前記被処理基板上を垂直に昇降可能な垂直移動手段とを
    備えたことを特徴とする電解エッチング装置。
  8. 【請求項8】 電解メッキ装置と、 電解エッチング装置と、 前記電解メッキ装置に備えられた電解メッキ液槽と前記
    電解エッチング装置に備えられた電解エッチング液槽と
    の間において被処理基板を搬送する搬送装置を備えた搬
    送室とを備えたことを特徴とする半導体製造装置。
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