JP2003192065A - 流動体容器のシリンダ機構 - Google Patents
流動体容器のシリンダ機構Info
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Abstract
でスムースに往復移動させることが可能な流動体容器の
シリンダ機構を提供することを目的とする。 【解決手段】 流動体容器のシリンダ機構は、その内部
に流動体を充填した第1シリンダと、この第1シリンダ
の内部を往復移動する第1ピストン16とを備える。第
1ピストン16の外周面には、各々が第1シリンダの内
周面と当接する一対の液密部102、103が一定の距
離だけ離隔した位置に配置されており、一対の液密部1
02、103におけるシリンダの内周面との当接部は、
近接配置された一対の凸部104、105から構成され
ている。
Description
用容器等の流動体容器に使用されるシリンダ機構に関す
る。
内部に流動体を充填したシリンダと、このシリンダの内
部を摺動するピストンとを備えたものが使用されてい
る。
ンダ機構においては、十分な液密性を得ながらピストン
を滑らかに往復移動させることが困難であった。また、
液密性を得ながらピストンを滑らかに往復移動させるこ
とができる構造を得るためには、ピストンを極めて高精
度に加工する必要が生じ、その製造コストが高額となる
という問題も生ずる。
内周面と当接するオーリングを配設することにより、高
い液密性を得ながらピストンを滑らかに移動させ得る構
成とすることも考えられる。
場合においては、ピストンに対する応力の方向がピスト
ンの軸芯方向と正確に一致しない場合等においては、ピ
ストンの軸芯がシリンダの軸芯に対して傾斜してしま
い、以降のピストンの往復移動が不可能となる場合があ
る。
れたものであり、十分な液密性を得ながらピストンを小
さな力でスムースに往復移動させることが可能な流動体
容器のシリンダ機構を提供することを目的とする。
は、その内部に流動体を充填したシリンダと、前記シリ
ンダの内部を往復移動するピストンとを備えた流動体容
器のシリンダ機構において、前記ピストンの外周面に
は、各々が前記シリンダの内周面と当接する一対の液密
部が一定の距離だけ離隔した位置に配置されており、前
記一対の液密部におけるシリンダの内周面との当接部
は、近接配置された一対の凸部から構成されていること
を特徴とする。
体を充填したシリンダと、前記シリンダの内部を往復移
動するピストンとを備えた流動体容器のシリンダ機構に
おいて、前記ピストンの外周面には、各々が前記シリン
ダの内周面と当接する一対の液密部が一定の距離だけ離
隔した位置に配置されており、前記一対の液密部のうち
一方の液密部におけるシリンダの内周面との当接部は、
近接配置された一対の凸部から構成されており、前記一
対の液密部のうち他方の液密部におけるシリンダの内周
面との当接部は、単一の凸部から構成されていることを
特徴とする。
面に基づいて説明する。図1乃至図3は、この発明に係
るシリンダ機構を適用した流動体容器の縦断面図であ
る。
出ポンプ1に応力を付与することなく放置した状態を、
また、図2はノズルヘッド2における押圧部12が押圧
されることにより第1、第2連結筒81、82が第2ピ
ストン83とともに下降しつつある状態を、さらに、図
3はノズルヘッド2が開放されることにより第1、第2
連結筒81、82が第2ピストン83とともに上昇しつ
つある状態を示している。なお、図3乃至図5において
は、開口部91を明示するため、第2連結筒82にのみ
ハッチングを付している。
るヘアージェルやクレンジングジェル等の一般にジェル
と呼称されるゲル(gel)、または、栄養クリームや
マッサージクリーム等のクリーム状物、あるいは、化粧
水等の液体などを貯留するための化粧品用の容器として
使用されるものである。なお、この明細書においては、
高粘度の液体や半流動体あるいはゾルがジェリー状に固
化したゲルやクリーム状物等と通常の液体とを含めて流
動体と呼称する。
と、ノズルヘッド2と、外蓋3と、その内部に流動体を
貯留する流動体貯留部4とから構成される。
するための吐出部11と、流動体の吐出時に押圧される
押圧部12とを有している。また、外蓋3は、ネジ部材
14を介して流動体貯留部4の上端に形成されたネジ部
と係合されている。
15と、この第1シリンダ15内を上下方向に移動する
第1ピストン16と、複数の通気孔18が穿設された外
蓋17とを有している。この流動体貯留部4における第
1シリンダ15と流動体吐出ポンプ1とは、パッキング
19を介して液密な状態で接続されている。
5内において高い液密性を得ながら滑らかに移動する構
成であることが要求される。このための第1ピストン1
6の構成については、後ほど詳細に説明する。
2における押圧部12を押圧して上下方向に往復移動さ
せることにより、後程詳細に説明する流動体吐出ポンプ
1の作用で、流動体貯留部4内に貯留された流動体がノ
ズルヘッド2における吐出部11から吐出される。そし
て、流動体貯留部4内の流動体の減少に伴って、第1ピ
ストン16は第1シリンダ15内をノズルヘッド2方向
に移動する。
3における上下方向を流動体容器における上下方向と規
定する。すなわち、この実施形態に係る流動体容器にお
いては、図1に示すノズルヘッド2側を上方向とし、第
1ピストン16側を下方向とする。
説明する。
23と、この第2シリンダ23内を往復移動可能な第2
ピストン83と、ノズルヘッド2と第2ピストン83と
を連結することにより、ノズルヘッド2に付与された押
圧力を第2ピストン83に伝達して第2ピストン83を
下降させるための連結筒を構成する互いに連結固定され
た中空状の第1、第2連結筒81、82と、第2ピスト
ン83を上昇させる方向に付勢するための第1、第2連
結筒81、82の外周部に配設されたコイルバネ24
と、流動体貯留部4に貯留された流動体を第2ピストン
83の上昇動作に伴って第2シリンダ23内に流入させ
るための第1の弁機構86と、第2シリンダ23内に流
入した流動体を第2ピストン83の下降動作に伴って第
1、第2連結筒81、82の内部を介してノズルヘッド
2に流出させるための第2の弁機構87とを備える。
1ピストン16と同様、第2シリンダ23内において高
い液密性を得ながら滑らかに移動する構成であることが
要求される。このための第2ピストン83の構成につい
ても、後ほど詳細に説明する。
付勢力を得るため、金属製のものが使用される。但し、
このコイルバネ24は、連結筒21の外周部に配設され
ていることから、連結筒21の内部を通過する流動体と
接触することはない。
3の内部が加圧されたときには、第2シリンダ23の下
端部付近に形成された流動体貯留部4と第2シリンダ2
3とを連通する開口部41を閉止するとともに、第2シ
リンダ23の内部が減圧されたときには、この開口部4
1を開放するためのものである。
3の下端部のテーパ形状をなす内面と同一の角度だけ傾
斜したテーパ部を有し、その下端部にストッパーが形成
された樹脂製の弁体89を備える。この第1の弁機構8
6においては、第2シリンダ23の内部が加圧されたと
きには、図2に示すように、弁体89のテーパー部が第
2シリンダ23の下端部内面テーパー部と当接すること
により開口部41を閉止する。また、第2シリンダ23
の内部が減圧されたときには、図3に示すように、弁体
86のテーパー部が第2シリンダ23の下端部内面から
離隔することにより開口部41を開放する。このとき、
弁体89の移動量は、弁体89の下端部に形成されたス
トッパが第2シリンダ23の下端部と当接することによ
り規制される。
ッパには、図示を省略した切欠部が形成されている。こ
のため、図3に示すように、ストッパが第2シリンダ2
3の下端部と当接した場合においても、流動体は第2シ
リンダ23の下端部の開口部41から流入可能な構成と
なっている。
が押圧されたときには前記第2ピストン83から離隔す
ることにより第1、第2連結筒81、82の内部と第2
シリンダ23の内部とを連通する流路を開放するととも
に、ノズルヘッド2に対する押圧力が解除されたときに
は第2ピストン83と当接することにより第1、第2連
結筒81、82の内部と第2シリンダ23の内部とを連
通する流路を閉止するためのものである。
1が穿設されている。また、この開口部91の外側に
は、第2シリンダ23に形成された凹部と当接可能な凸
部92が形成されている。図2に示すように、第2シリ
ンダ23に形成された凹部と第2連結筒82における凸
部92とが離隔した状態では、開口部91を介して第2
シリンダ23の内部から第1、第2連結筒81、82の
内部に至る流路が形成される。一方、図1および図3に
示すように、第2シリンダ23に形成された凹部と第2
連結筒82における凸部92とが当接した状態では、第
2シリンダ23の内部から第1、第2連結筒81、82
の内部に至る流路が閉鎖される。
た流動体吐出容器による流動体の吐出動作について説明
する。
コイルバネ24の作用により、互いに連結された第1、
第2連結筒81、82は上方向に付勢されており、第2
連結筒82の下端部に形成された凸部92は第2ピスト
ン83に形成された凹部と当接している。このため、第
2シリンダ23の内部から第1、第2連結筒81、82
の内部に至る流路は閉鎖されている。また、弁体89の
自重により、弁体89のテーパー部が第2シリンダ23
の下端部内面テーパー部と当接し、開口部41は閉止さ
れている。
押圧部12が押圧された場合には、図2に示すように、
最初に第1、第2連結筒81、82が第2ピストン83
に対して相対的に下降する。これにより、第2連結筒8
2の下端部に形成された凸部92が第2ピストン83に
形成された凹部から離隔する。このため、第2シリンダ
23の内部から開口部91を介して第1、第2連結筒8
1、82の内部に至る流路が形成される。
に押圧されれば、第2連結筒81の下端部が第2ピスト
ン83の上面に当接し、第2ピストン83と第1、第2
連結筒81、82とは一体となって下降する。このとき
には、第2シリンダ23の内部は加圧されており、弁体
89のテーパー部が第2シリンダ23の下端部内面テー
パー部と密着することにより開口部41は閉止されてい
る。このため、第2シリンダ23内の加圧された流動体
は、開口部91および中空状の第1、第2連結筒81、
82を介してノズルヘッド2における吐出部11に流出
し、この吐出部11から吐出される。
下降した後、ノズルヘッド2に付与された押圧力が解除
されれば、コイルバネ24の作用により、第1、第2連
結筒81、82が第2ピストン83に対して相対的に上
昇する。これにより、図3に示すように、第2連結筒8
2の下端部に形成された凸部92が第2ピストン83に
形成された凹部と当接する。このため、第2シリンダ2
3の内部から第1、第2連結筒81、82の内部に至る
流路は再度閉鎖される。
ノズルヘッド2と第1、第2連結筒81、82と第2ピ
ストン83とが一体となって上昇する。このときには、
第2シリンダ23の内部は減圧されることから、弁体8
9のテーパー部が第2シリンダ23の下端部内面テーパ
ー部から離隔することにより開口部41が開放され、ス
トッパに形成された切欠部を介して、第2シリンダ23
内に流動体貯留部4から流動体が流入する。そして、図
3に示すように、第2ピストン83がその昇降ストロー
クの上端まで移動すれば、その上昇動作を停止する。
貯留部4に貯留された流動体をノズルヘッド2から吐出
せしめることが可能となる。
2ピストン16、83の構成について説明する。
説明する。図4は、上述した第1ピストン16の拡大図
である。なお、図4(A)は第1ピストン16の側面を
示し、図4(B)は第1ピストン16の断面を示してい
る。また、図5は、ピストン16の断面をさらに拡大し
て示す説明図である。
リンダ15の内周部と当接する液密部102が形成され
ており、第1ピストン16の下部には、第1シリンダ1
5の内周部と当接する液密部103が形成されている。
すなわち、この第1ピストン16の外周面には、各々が
第1シリンダ15の内周面と当接する一対の液密部10
2、103が一定の距離だけ離隔した位置に配置されて
いることになる。
ダ15の内周面との当接部は、近接配置された一対の凸
部104、104から構成されており、液密部103に
おける第1シリンダ15の内周面との当接部は、近接配
置された一対の凸部105、105から構成されてい
る。これらの凸部104、105は、図5に拡大して示
すように、その断面が略円形状の形状を有する。
距離だけ離隔した位置に配置された一対の液密部10
2、103の作用により、第1ピストン16に対する応
力の方向にかかわらず、第1ピストン16の軸芯と第1
シリンダ15の軸芯を常に一致させることができ、第1
ピストン16を第1シリンダ15内においてスムースに
移動させることが可能となる。
る第1シリンダ15の内周面との当接部は、近接配置さ
れた一対の凸部104、104から構成されていること
から、第1ピストン16と第1シリンダ15との接触面
積を小さくしながらその液密性能を二倍にすることがで
き、十分な液密性を得ながら、第1ピストン16を第1
シリンダ15内において小さな力で移動させることが可
能となる。
明する。図6は、上述した第2ピストン83の拡大図で
ある。なお、図6(A)は第2ピストン83の側面を示
し、図6(B)は第2ピストン83の断面を示してい
る。
リンダ23の内周部と当接する液密部112が形成され
ており、第2ピストン83の下部には、第2シリンダ2
3の内周部と当接する液密部113が形成されている。
すなわち、この第2ピストン83の外周面には、各々が
第2シリンダ23の内周面と当接する一対の液密部11
2、113が一定の距離だけ離隔した位置に配置されて
いることになる。
ダ23の内周面との当接部は、近接配置された一対の凸
部114、114から構成されており、液密部113に
おける第2シリンダ23の内周面との当接部は、単一の
凸部115から構成されている。これらの凸部114、
115は、その断面が略円形状の形状を有する。
した第2連結筒82の通過孔には、第2ピストン83と
第2連結筒82との液密性を高めるために、凸部121
が形成されている。
ストンの場合と同様、一定の距離だけ離隔した位置に配
置された一対の液密部112、113の作用により、第
2ピストン83に対する応力の方向にかかわらず、第2
ピストン83の軸芯と第2シリンダ23の軸芯を常に一
致させることができ、第2ピストン83を第2シリンダ
23内においてスムースに移動させることが可能とな
る。
リンダ23の内周面との当接部は、近接配置された一対
の凸部114、114から構成されていることから、第
2ピストン83と第2シリンダ23との接触面積を小さ
くしながらその液密性能を二倍にすることができ、十分
な液密性を得ながら、第2ピストン83を第2シリンダ
23内において小さな力で移動させることが可能とな
る。
115から構成されており、近接配置された一対の凸部
に比べて液密性には劣るが、一方の液密部112により
第2シリンダ23の液密機能は担保されていることにな
る。
4、105、114、115として、その断面形状が略
円形のものを使用している。しかしながら、その断面形
状が多角形の凸部や、その先端が尖った形状の凸部を採
用するようにしてもよい。
発明を化粧品用の容器として使用される流動体容器に適
用した場合について説明したが、この発明を食品や飲料
等の容器に適用してもよい。
よれば、一定の距離だけ離隔した位置に配置された一対
の液密部の作用により、ピストンの軸芯とシリンダの軸
芯を常に一致させることができ、ピストンをシリンダ内
においてスムースに移動させることが可能となる。
リンダの内周面との当接部が、近接配置された一対の凸
部から構成されていることから、ピストンとシリンダと
の接触面積を小さくしながらその液密性能を二倍にする
ことができ、十分な液密性を得ながら、ピストンをシリ
ンダ内において小さな力で移動させることが可能とな
る。
容器の縦断面図である。
容器の縦断面図である。
容器の縦断面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 その内部に流動体を充填したシリンダ
と、前記シリンダの内部を往復移動するピストンとを備
えた流動体容器のシリンダ機構において、 前記ピストンの外周面には、各々が前記シリンダの内周
面と当接する一対の液密部が一定の距離だけ離隔した位
置に配置されており、 前記一対の液密部におけるシリンダの内周面との当接部
は、近接配置された一対の凸部から構成されていること
を特徴とする流動体容器のシリンダ機構。 - 【請求項2】 その内部に流動体を充填したシリンダ
と、前記シリンダの内部を往復移動するピストンとを備
えた流動体容器のシリンダ機構において、 前記ピストンの外周面には、各々が前記シリンダの内周
面と当接する一対の液密部が一定の距離だけ離隔した位
置に配置されており、 前記一対の液密部のうち一方の液密部におけるシリンダ
の内周面との当接部は、近接配置された一対の凸部から
構成されており、 前記一対の液密部のうち他方の液密部におけるシリンダ
の内周面との当接部は、単一の凸部から構成されている
ことを特徴とする流動体容器のシリンダ機構。
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Cited By (4)
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-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001393252A patent/JP4135864B2/ja not_active Expired - Fee Related
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