JP4135864B2 - 流動体容器のシリンダ機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、化粧品用容器等の流動体容器に使用されるシリンダ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなシリンダ機構としては、その内部に流動体を充填したシリンダと、このシリンダの内部を摺動するピストンとを備えたものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のシリンダ機構においては、十分な液密性を得ながらピストンを滑らかに往復移動させることが困難であった。また、液密性を得ながらピストンを滑らかに往復移動させることができる構造を得るためには、ピストンを極めて高精度に加工する必要が生じ、その製造コストが高額となるという問題も生ずる。
【0004】
このため、ピストンの外周面にシリンダの内周面と当接するオーリングを配設することにより、高い液密性を得ながらピストンを滑らかに移動させ得る構成とすることも考えられる。
【0005】
しかしながら、このような構成を採用した場合においては、ピストンに対する応力の方向がピストンの軸芯方向と正確に一致しない場合等においては、ピストンの軸芯がシリンダの軸芯に対して傾斜してしまい、以降のピストンの往復移動が不可能となる場合がある。
【0006】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、十分な液密性を得ながらピストンを小さな力でスムースに往復移動させることが可能な流動体容器のシリンダ機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、流動体を吐出するための吐出部と流動体の吐出時に押圧される押圧部とを供えたノズルヘッドと、前記ノズルヘットの吐出部に向けて流動体を吐出する流動体吐出ポンプと、前記ノズルヘットに連結する第1シリンダと、前記シリンダの内部を往復移動する第1ピストンとを備え、前記ノズルヘットと前記第1シリンダと前記第1ピストンとで形成される空間に流動体を充填する流動体容器のシリンダ機構において、前記流動体吐出ポンプは、第2シリンダと、前記第2シリンダ内を往復移動可能な第2ピストンと、前記ノズルヘッドと前記第2ピストンとを連結することにより前記ノズルヘッドに付与された押圧力を前記第2ピストンに伝達して第2ピストンを下降させるための連結部材と、前記第2ピストンを上昇させる方向に付勢するバネと、前記流動体貯留部に貯留された流動体を前記第2ピストンの上昇動作に伴って前記第2シリンダ内に流入させるための第1の弁機構と、前記第2シリンダ内に流入した流動体を前記第2ピストンの下降動作に伴って前記ノズルヘッドに流出させるための第2の弁機構とを備えるとともに、前記第1ピストンの外周面には、各々が前記第1シリンダの内周面と当接する一対の液密部が、一定の距離だけ離隔した前記第1ピストンの上下両端部となる位置に配置されており、前記一対の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、その断面が略円形状の凸部から構成されることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記一対の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、近接配置されたその断面が略円形状の一対の凸部から構成される。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記一対の液密部のうち一方の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、近接配置されたその断面が略円形状の一対の凸部から構成されており、前記一対の液密部のうち他方の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、その断面が略円形状の単一の凸部から構成される。
【0010】
請求項4に記載の発明は、流動体を吐出するための吐出部と流動体の吐出時に押圧される押圧部とを供えたノズルヘッドと、前記ノズルヘットの吐出部に向けて流動体を吐出する流動体吐出ポンプと、前記ノズルヘットに連結する第1シリンダと、前記シリンダの内部を往復移動する第1ピストンとを備え、前記ノズルヘットと前記第1シリンダと前記第1ピストンとで形成される空間に流動体を充填する流動体容器のシリンダ機構において、前記流動体吐出ポンプは、第2シリンダと、前記第2シリンダ内を往復移動可能な第2ピストンと、前記ノズルヘッドと前記第2ピストンとを連結することにより前記ノズルヘッドに付与された押圧力を前記第2ピストンに伝達して第2ピストンを下降させるための連結部材と、前記第2ピストンを上昇させる方向に付勢するバネと、前記流動体貯留部に貯留された流動体を前記第2ピストンの上昇動作に伴って前記第2シリンダ内に流入させるための第1の弁機構と、前記第2シリンダ内に流入した流動体を前記第2ピストンの下降動作に伴って前記ノズルヘッドに流出させるための第2の弁機構とを備えるとともに、前記第1ピストンの外周面には、各々が前記第1シリンダの内周面と当接する一対の液密部が、一定の距離だけ離隔した前記第1ピストンの上下両端部となる位置に配置され、前記一対の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、その断面が多角形状の凸部から構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記一対の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、近接配置されたその断面が多角形状の一対の凸部から構成される。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記一対の液密部のうち一方の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、近接配置されたその断面が多角形状の一対の凸部から構成されており、前記一対の液密部のうち他方の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、その断面が多角形状の単一の凸部から構成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、この発明に係るシリンダ機構を適用した流動体容器の縦断面図である。
【0014】
なお、これらの図のうち、図1は流動体吐出ポンプ1に応力を付与することなく放置した状態を、また、図2はノズルヘッド2における押圧部12が押圧されることにより第1、第2連結筒81、82が第2ピストン83とともに下降しつつある状態を、さらに、図3はノズルヘッド2が開放されることにより第1、第2連結筒81、82が第2ピストン83とともに上昇しつつある状態を示している。なお、図3乃至図5においては、開口部91を明示するため、第2連結筒82にのみハッチングを付している。
【0015】
この流動体容器は、美容の分野で使用されるヘアージェルやクレンジングジェル等の一般にジェルと呼称されるゲル(gel)、または、栄養クリームやマッサージクリーム等のクリーム状物、あるいは、化粧水等の液体などを貯留するための化粧品用の容器として使用されるものである。なお、この明細書においては、高粘度の液体や半流動体あるいはゾルがジェリー状に固化したゲルやクリーム状物等と通常の液体とを含めて流動体と呼称する。
【0016】
この流動体容器は、流動体吐出ポンプ1と、ノズルヘッド2と、外蓋3と、その内部に流動体を貯留する流動体貯留部4とから構成される。
【0017】
ここで、ノズルヘッド2は、流動体を吐出するための吐出部11と、流動体の吐出時に押圧される押圧部12とを有している。また、外蓋3は、ネジ部材14を介して流動体貯留部4の上端に形成されたネジ部と係合されている。
【0018】
流動体貯留部4は、円筒状の第1シリンダ15と、この第1シリンダ15内を上下方向に移動する第1ピストン16と、複数の通気孔18が穿設された外蓋17とを有している。この流動体貯留部4における第1シリンダ15と流動体吐出ポンプ1とは、パッキング19を介して液密な状態で接続されている。
【0019】
この第1ピストン16は、第1シリンダ15内において高い液密性を得ながら滑らかに移動する構成であることが要求される。このための第1ピストン16の構成については、後ほど詳細に説明する。
【0020】
この流動体容器においては、ノズルヘッド2における押圧部12を押圧して上下方向に往復移動させることにより、後程詳細に説明する流動体吐出ポンプ1の作用で、流動体貯留部4内に貯留された流動体がノズルヘッド2における吐出部11から吐出される。そして、流動体貯留部4内の流動体の減少に伴って、第1ピストン16は第1シリンダ15内をノズルヘッド2方向に移動する。
【0021】
なお、この明細書においては、図1乃至図3における上下方向を流動体容器における上下方向と規定する。すなわち、この実施形態に係る流動体容器においては、図1に示すノズルヘッド2側を上方向とし、第1ピストン16側を下方向とする。
【0022】
次に、流動体吐出ポンプ1の構成について説明する。
【0023】
この流動体吐出ポンプ1は、第2シリンダ23と、この第2シリンダ23内を往復移動可能な第2ピストン83と、ノズルヘッド2と第2ピストン83とを連結することにより、ノズルヘッド2に付与された押圧力を第2ピストン83に伝達して第2ピストン83を下降させるための連結筒を構成する互いに連結固定された中空状の第1、第2連結筒81、82と、第2ピストン83を上昇させる方向に付勢するための第1、第2連結筒81、82の外周部に配設されたコイルバネ24と、流動体貯留部4に貯留された流動体を第2ピストン83の上昇動作に伴って第2シリンダ23内に流入させるための第1の弁機構86と、第2シリンダ23内に流入した流動体を第2ピストン83の下降動作に伴って第1、第2連結筒81、82の内部を介してノズルヘッド2に流出させるための第2の弁機構87とを備える。
【0024】
上述した第2ピストン83は、上述した第1ピストン16と同様、第2シリンダ23内において高い液密性を得ながら滑らかに移動する構成であることが要求される。このための第2ピストン83の構成についても、後ほど詳細に説明する。
【0025】
また、上述したコイルバネ24は、強力な付勢力を得るため、金属製のものが使用される。但し、このコイルバネ24は、連結筒21の外周部に配設されていることから、連結筒21の内部を通過する流動体と接触することはない。
【0026】
上記第1の弁機構84は、第2シリンダ23の内部が加圧されたときには、第2シリンダ23の下端部付近に形成された流動体貯留部4と第2シリンダ23とを連通する開口部41を閉止するとともに、第2シリンダ23の内部が減圧されたときには、この開口部41を開放するためのものである。
【0027】
この第1の弁機構84は、第2シリンダ23の下端部のテーパ形状をなす内面と同一の角度だけ傾斜したテーパ部を有し、その下端部にストッパーが形成された樹脂製の弁体89を備える。この第1の弁機構86においては、第2シリンダ23の内部が加圧されたときには、図2に示すように、弁体89のテーパー部が第2シリンダ23の下端部内面テーパー部と当接することにより開口部41を閉止する。また、第2シリンダ23の内部が減圧されたときには、図3に示すように、弁体86のテーパー部が第2シリンダ23の下端部内面から離隔することにより開口部41を開放する。このとき、弁体89の移動量は、弁体89の下端部に形成されたストッパが第2シリンダ23の下端部と当接することにより規制される。
【0028】
なお、弁体89の下端部に形成されたストッパには、図示を省略した切欠部が形成されている。このため、図3に示すように、ストッパが第2シリンダ23の下端部と当接した場合においても、流動体は第2シリンダ23の下端部の開口部41から流入可能な構成となっている。
【0029】
上記第2の弁機構87は、ノズルヘッド2が押圧されたときには前記第2ピストン83から離隔することにより第1、第2連結筒81、82の内部と第2シリンダ23の内部とを連通する流路を開放するとともに、ノズルヘッド2に対する押圧力が解除されたときには第2ピストン83と当接することにより第1、第2連結筒81、82の内部と第2シリンダ23の内部とを連通する流路を閉止するためのものである。
【0030】
第2連結筒82の筒状部下方には開口部91が穿設されている。また、この開口部91の外側には、第2シリンダ23に形成された凹部と当接可能な凸部92が形成されている。図2に示すように、第2シリンダ23に形成された凹部と第2連結筒82における凸部92とが離隔した状態では、開口部91を介して第2シリンダ23の内部から第1、第2連結筒81、82の内部に至る流路が形成される。一方、図1および図3に示すように、第2シリンダ23に形成された凹部と第2連結筒82における凸部92とが当接した状態では、第2シリンダ23の内部から第1、第2連結筒81、82の内部に至る流路が閉鎖される。
【0031】
次に、上述した流動体吐出ポンプ1を備えた流動体吐出容器による流動体の吐出動作について説明する。
【0032】
初期状態においては、図1に示すように、コイルバネ24の作用により、互いに連結された第1、第2連結筒81、82は上方向に付勢されており、第2連結筒82の下端部に形成された凸部92は第2ピストン83に形成された凹部と当接している。このため、第2シリンダ23の内部から第1、第2連結筒81、82の内部に至る流路は閉鎖されている。また、弁体89の自重により、弁体89のテーパー部が第2シリンダ23の下端部内面テーパー部と当接し、開口部41は閉止されている。
【0033】
この状態においてノズルヘッド2における押圧部12が押圧された場合には、図2に示すように、最初に第1、第2連結筒81、82が第2ピストン83に対して相対的に下降する。これにより、第2連結筒82の下端部に形成された凸部92が第2ピストン83に形成された凹部から離隔する。このため、第2シリンダ23の内部から開口部91を介して第1、第2連結筒81、82の内部に至る流路が形成される。
【0034】
ノズルヘッド2における押圧部12がさらに押圧されれば、第2連結筒81の下端部が第2ピストン83の上面に当接し、第2ピストン83と第1、第2連結筒81、82とは一体となって下降する。このときには、第2シリンダ23の内部は加圧されており、弁体89のテーパー部が第2シリンダ23の下端部内面テーパー部と密着することにより開口部41は閉止されている。このため、第2シリンダ23内の加圧された流動体は、開口部91および中空状の第1、第2連結筒81、82を介してノズルヘッド2における吐出部11に流出し、この吐出部11から吐出される。
【0035】
第2ピストン83がストローク下端部まで下降した後、ノズルヘッド2に付与された押圧力が解除されれば、コイルバネ24の作用により、第1、第2連結筒81、82が第2ピストン83に対して相対的に上昇する。これにより、図3に示すように、第2連結筒82の下端部に形成された凸部92が第2ピストン83に形成された凹部と当接する。このため、第2シリンダ23の内部から第1、第2連結筒81、82の内部に至る流路は再度閉鎖される。
【0036】
しかる後、コイルバネ24の作用により、ノズルヘッド2と第1、第2連結筒81、82と第2ピストン83とが一体となって上昇する。このときには、第2シリンダ23の内部は減圧されることから、弁体89のテーパー部が第2シリンダ23の下端部内面テーパー部から離隔することにより開口部41が開放され、ストッパに形成された切欠部を介して、第2シリンダ23内に流動体貯留部4から流動体が流入する。そして、図3に示すように、第2ピストン83がその昇降ストロークの上端まで移動すれば、その上昇動作を停止する。
【0037】
以上の動作を繰り返すことにより、流動体貯留部4に貯留された流動体をノズルヘッド2から吐出せしめることが可能となる。
【0038】
次に、この発明の特徴部分である第1、第2ピストン16、83の構成について説明する。
【0039】
最初に、第1ピストン16の構成について説明する。図4は、上述した第1ピストン16の拡大図である。なお、図4(A)は第1ピストン16の側面を示し、図4(B)は第1ピストン16の断面を示している。また、図5は、ピストン16の断面をさらに拡大して示す説明図である。
【0040】
この第1ピストン16の上部には、第1シリンダ15の内周部と当接する液密部102が形成されており、第1ピストン16の下部には、第1シリンダ15の内周部と当接する液密部103が形成されている。すなわち、この第1ピストン16の外周面には、各々が第1シリンダ15の内周面と当接する一対の液密部102、103が一定の距離だけ離隔した位置に配置されていることになる。
【0041】
そして、液密部102における第1シリンダ15の内周面との当接部は、近接配置された一対の凸部104、104から構成されており、液密部103における第1シリンダ15の内周面との当接部は、近接配置された一対の凸部105、105から構成されている。これらの凸部104、105は、図5に拡大して示すように、その断面が略円形状の形状を有する。
【0042】
この第1ピストン16においては、一定の距離だけ離隔した位置に配置された一対の液密部102、103の作用により、第1ピストン16に対する応力の方向にかかわらず、第1ピストン16の軸芯と第1シリンダ15の軸芯を常に一致させることができ、第1ピストン16を第1シリンダ15内においてスムースに移動させることが可能となる。
【0043】
また、一対の液密部102、103における第1シリンダ15の内周面との当接部は、近接配置された一対の凸部104、104から構成されていることから、第1ピストン16と第1シリンダ15との接触面積を小さくしながらその液密性能を二倍にすることができ、十分な液密性を得ながら、第1ピストン16を第1シリンダ15内において小さな力で移動させることが可能となる。
【0044】
次に、第2ピストン83の構成について説明する。図6は、上述した第2ピストン83の拡大図である。なお、図6(A)は第2ピストン83の側面を示し、図6(B)は第2ピストン83の断面を示している。
【0045】
この第2ピストン83の上部には、第2シリンダ23の内周部と当接する液密部112が形成されており、第2ピストン83の下部には、第2シリンダ23の内周部と当接する液密部113が形成されている。すなわち、この第2ピストン83の外周面には、各々が第2シリンダ23の内周面と当接する一対の液密部112、113が一定の距離だけ離隔した位置に配置されていることになる。
【0046】
そして、液密部112における第2シリンダ23の内周面との当接部は、近接配置された一対の凸部114、114から構成されており、液密部113における第2シリンダ23の内周面との当接部は、単一の凸部115から構成されている。これらの凸部114、115は、その断面が略円形状の形状を有する。
【0047】
なお、この第2ピストン83における上述した第2連結筒82の通過孔には、第2ピストン83と第2連結筒82との液密性を高めるために、凸部121が形成されている。
【0048】
この第2ピストン83においては、第1ピストンの場合と同様、一定の距離だけ離隔した位置に配置された一対の液密部112、113の作用により、第2ピストン83に対する応力の方向にかかわらず、第2ピストン83の軸芯と第2シリンダ23の軸芯を常に一致させることができ、第2ピストン83を第2シリンダ23内においてスムースに移動させることが可能となる。
【0049】
また、一方の液密部112における第2シリンダ23の内周面との当接部は、近接配置された一対の凸部114、114から構成されていることから、第2ピストン83と第2シリンダ23との接触面積を小さくしながらその液密性能を二倍にすることができ、十分な液密性を得ながら、第2ピストン83を第2シリンダ23内において小さな力で移動させることが可能となる。
【0050】
なお、他方の液密部113には単一の凸部115から構成されており、近接配置された一対の凸部に比べて液密性には劣るが、一方の液密部112により第2シリンダ23の液密機能は担保されていることになる。
【0051】
上述した実施形態においては、凸部104、105、114、115として、その断面形状が略円形のものを使用している。しかしながら、その断面形状が多角形の凸部や、その先端が尖った形状の凸部を採用するようにしてもよい。
【0052】
また、上述した実施形態においては、この発明を化粧品用の容器として使用される流動体容器に適用した場合について説明したが、この発明を食品や飲料等の容器に適用してもよい。
【0053】
【発明の効果】
請求項1請求項2、請求項4および請求項5に記載の発明によれば、一定の距離だけ離隔した位置に配置された一対の液密部の作用により、ピストンの軸芯とシリンダの軸芯を常に一致させることができ、ピストンをシリンダ内においてスムースに移動させることが可能となる。
【0054】
また、少なくとも一方の液密部におけるシリンダの内周面との当接部が、近接配置された一対の凸部から構成されていることから、ピストンとシリンダとの接触面積を小さくしながらその液密性能を二倍にすることができ、十分な液密性を得ながら、ピストンをシリンダ内において小さな力で移動させることが可能となる。
【0055】
請求項3および請求項6に記載の発明によれば、一定の距離だけ離隔した位置に配置された一対の液密部の作用により、ピストンの軸芯とシリンダの軸芯を常に一致させることができ、ピストンをシリンダ内においてスムースに移動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るシリンダ機構を適用した流動体容器の縦断面図である。
【図2】 この発明に係るシリンダ機構を適用した流動体容器の縦断面図である。
【図3】 この発明に係るシリンダ機構を適用した流動体容器の縦断面図である。
【図4】 第1ピストン16の拡大図である。
【図5】 ピストン16の断面をさらに拡大して示す説明図である。
【図6】 第2ピストン83の拡大図である。
1 流動体吐出ポンプ
2 ノズルヘッド
3 外蓋
4 流動体貯留部
11 吐出部
12 押圧部
14 ネジ部材
15 第1シリンダ
16 第1ピストン
17 外蓋
18 通気孔
23 第2シリンダ
24 コイルバネ
41 開口部
81 第1連結筒
82 第2連結筒
83 第2ピストン
86 第1の弁機構
87 第2の弁機構
89 弁体
91 開口部
92 凸部

Claims (6)

  1. 流動体を吐出するための吐出部と流動体の吐出時に押圧される押圧部とを供えたノズルヘッドと、前記ノズルヘットの吐出部に向けて流動体を吐出する流動体吐出ポンプと、前記ノズルヘットに連結する第1シリンダと、前記シリンダの内部を往復移動する第1ピストンとを備え、前記ノズルヘットと前記第1シリンダと前記第1ピストンとで形成される空間に流動体を充填する流動体容器のシリンダ機構において、
    前記流動体吐出ポンプは、第2シリンダと、前記第2シリンダ内を往復移動可能な第2ピストンと、前記ノズルヘッドと前記第2ピストンとを連結することにより前記ノズルヘッドに付与された押圧力を前記第2ピストンに伝達して第2ピストンを下降させるための連結部材と、前記第2ピストンを上昇させる方向に付勢するバネと、前記流動体貯留部に貯留された流動体を前記第2ピストンの上昇動作に伴って前記第2シリンダ内に流入させるための第1の弁機構と、前記第2シリンダ内に流入した流動体を前記第2ピストンの下降動作に伴って前記ノズルヘッドに流出させるための第2の弁機構とを備えるとともに、
    前記第1ピストンの外周面には、各々が前記第1シリンダの内周面と当接する一対の液密部が、一定の距離だけ離隔した前記第1ピストンの上下両端部となる位置に配置されており、
    前記一対の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、その断面が略円形状の凸部から構成されることを特徴とする流動体容器のシリンダ機構。
  2. 請求項1に記載の流動体容器のシリンダ機構において、
    前記一対の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、近接配置されたその断面が略円形状の一対の凸部から構成される流動体容器のシリンダ機構。
  3. 請求項1に記載の流動体容器のシリンダ機構において、
    前記一対の液密部のうち一方の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、近接配置されたその断面が略円形状の一対の凸部から構成されており、
    前記一対の液密部のうち他方の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、その断面が略円形状の単一の凸部から構成される流動体容器のシリンダ機構。
  4. 流動体を吐出するための吐出部と流動体の吐出時に押圧される押圧部とを供えたノズルヘッドと、前記ノズルヘットの吐出部に向けて流動体を吐出する流動体吐出ポンプと、前記ノズルヘットに連結する第1シリンダと、前記シリンダの内部を往復移動する第1ピストンとを備え、前記ノズルヘットと前記第1シリンダと前記第1ピストンとで形成される空間に流動体を充填する流動体容器のシリンダ機構において、
    前記流動体吐出ポンプは、第2シリンダと、前記第2シリンダ内を往復移動可能な第2ピストンと、前記ノズルヘッドと前記第2ピストンとを連結することにより前記ノズルヘッドに付与された押圧力を前記第2ピストンに伝達して第2ピストンを下降させるための連結部材と、前記第2ピストンを上昇させる方向に付勢するバネと、前記流動体貯留部に貯留された流動体を前記第2ピストンの上昇動作に伴って前記第2シリンダ内に流入させるための第1の弁機構と、前記第2シリンダ内に流入した流動体を前記第2ピストンの下降動作に伴って前記ノズルヘッドに流出させるための第2の弁機構とを備えるとともに、
    前記第1ピストンの外周面には、各々が前記第1シリンダの内周面と当接する一対の液密部が、一定の距離だけ離隔した前記第1ピストンの上下両端部となる位置に配置され、
    前記一対の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、その断面が多角形状の凸部から構成されていることを特徴とする流動体容器のシリンダ機構。
  5. 請求項4に記載の流動体容器のシリンダ機構において、
    前記一対の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、近接配置されたその断面が多角形状の一対の凸部から構成される流動体容器のシリンダ機構。
  6. 請求項4に記載の流動体容器のシリンダ機構において、
    前記一対の液密部のうち一方の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、近接配置されたその断面が多角形状の一対の凸部から構成されており、
    前記一対の液密部のうち他方の液密部における第1シリンダの内周面との当接部は、その断面が多角形状の単一の凸部から構成される流動体容器のシリンダ機構。
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