JP2003312708A - 液体容器の弁機構 - Google Patents

液体容器の弁機構

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JP2003312708A
JP2003312708A JP2002117538A JP2002117538A JP2003312708A JP 2003312708 A JP2003312708 A JP 2003312708A JP 2002117538 A JP2002117538 A JP 2002117538A JP 2002117538 A JP2002117538 A JP 2002117538A JP 2003312708 A JP2003312708 A JP 2003312708A
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opening
cylinder
liquid
valve mechanism
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Katsutoshi Masuda
勝利 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト化をはかることができ、また、液体
の通過部の大きさを容易に変更することが可能な弁機構
を提供すること。 【解決手段】 弁機構86は、その底部51に開口部4
1を有する第2シリンダ23と、筒状部52と、第2シ
リンダ23と筒状部52とを連結する連結部53とを有
する弁座を備える。また、第2シリンダ23の弁体89
と当接する部分には、突起部57が形成されている。ま
た、この弁機構86は、第2シリンダ23の突起部57
と当接することにより開口部41を閉止するとともに突
起部57から離隔することにより開口部41を開放する
弁部54と、弁部54における底部51の突起部57と
当接する位置と突起部57から離隔する位置との間の移
動を案内する案内部55と、案内部55が筒状部52か
ら離脱することを防止するための規制部56とを有する
弁体89を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、化粧品
用容器等の流動体や液体の容器に使用される弁機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】この弁機構としては、例えば、特開20
01−179139に記載されたように、球状の弁体と
この弁体を弁座に向けて付勢するためのバネとを有する
ものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の弁機構
においては、そこを通過する液体の粘度に応じて液体が
通過する通過部の大きさを変化させることが好ましい
が、従来の弁機構においては、液体の通過部の大きさを
任意に変更することは困難であるという問題がある。ま
た、上述した従来の弁機構は、全ての部品を樹脂による
成型品で構成することが困難であるという問題もある。
【0004】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、樹脂による成形が可能で低コスト化を
はかることができ、また、液体の粘度に応じてその通過
部の大きさを容易に変更することが可能な弁機構を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、その底部に開口部を有する有底筒状の本体と、前記
本体における開口部の内径より小さな外形を有する筒状
部と、前記開口部の内側に前記筒状部を固定するために
前記本体と前記筒状部とを連結する連結部とを有する弁
座と、前記本体の底部と当接することにより前記開口部
を閉止するとともに前記本体の底部から離隔することに
より前記開口部を開放する弁部と、前記筒状部の内径よ
り小さな外形を有するとともに前記筒状部の長さより大
きな長さを有し、前記筒状部内に挿入されることによ
り、前記弁部における前記本体の底部と当接する位置と
底部から離隔する位置との間の移動を案内する案内部
と、前記案内部が前記筒状体から離脱することを防止す
るための規制部とを有する弁体と、を備えたことを特徴
とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記弁座における前記弁体と当接する
部分には突起部が形成されており、前記弁座と前記弁体
とは当該突起部を介して当接する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、この発明の第1実施形
態に係る弁機構86を適用した液体容器の縦断面図であ
り、図2乃至図4はその要部を示す拡大図である。
【0008】なお、これらの図のうち、図1および図2
は液体吐出ポンプ1に応力を付与することなく放置した
状態を、また、図3はノズルヘッド2における押圧部1
2が押圧されることにより第1、第2連結筒81、82
が第2ピストン83とともに下降しつつある状態を、さ
らに、図4はノズルヘッド2が開放されることにより第
1、第2連結筒81、82が第2ピストン83とともに
上昇しつつある状態を示している。
【0009】この液体容器は、美容の分野で使用される
ヘアージェルやクレンジングジェル等の一般にジェルと
呼称されるゲル(gel)、または、栄養クリームやマ
ッサージクリーム等のクリーム状物、あるいは、化粧水
等の液体などを貯留するための化粧品用の容器として使
用されるものである。なお、この液体容器を、一般の薬
品や溶剤あるいは食品等の容器として使用してもよい。
この明細書においては、高粘度の液体や半流動体あるい
はゾルがジェリー状に固化したゲルやクリーム状物等と
通常の液体とを含めて液体と呼称する。
【0010】この液体容器は、液体吐出ポンプ1と、ノ
ズルヘッド2と、外蓋3と、その内部に液体を貯留する
液体貯留部4とから構成される。
【0011】ここで、ノズルヘッド2は、液体を吐出す
るための吐出部11と、液体の吐出時に押圧される押圧
部12とを有している。また、外蓋3は、ネジ部材14
を介して液体貯留部4の上端に形成されたネジ部と係合
されている。
【0012】液体貯留部4は、円筒状の第1シリンダ1
5と、この第1シリンダ15内を上下方向に移動する第
1ピストン16と、複数の通気孔18が穿設された外蓋
17とを有している。この液体貯留部4における第1シ
リンダ15と液体吐出ポンプ1とは、パッキング19を
介して液密な状態で接続されている。
【0013】この液体容器においては、ノズルヘッド2
における押圧部12を押圧して上下方向に往復移動させ
ることにより、液体吐出ポンプ1の作用で、液体貯留部
4内に貯留された液体がノズルヘッド2における吐出部
11から吐出される。そして、液体貯留部4内の液体の
減少に伴って、第1ピストン16は第1シリンダ15内
をノズルヘッド2方向に移動する。
【0014】なお、この明細書においては、図1乃至図
4における上下方向を液体容器における上下方向と規定
する。すなわち、この実施形態に係る液体容器において
は、図1に示すノズルヘッド2側を上方向とし、第1ピ
ストン16側を下方向とする。
【0015】次に、液体吐出ポンプ1の構成について説
明する。
【0016】この液体吐出ポンプ1は、第2シリンダ2
3と、この第2シリンダ23内を往復移動可能な第2ピ
ストン83と、ノズルヘッド2と第2ピストン83とを
連結することにより、ノズルヘッド2に付与された押圧
力を第2ピストン83に伝達して第2ピストン83を下
降させるための連結筒を構成する互いに連結固定された
中空状の第1、第2連結筒81、82と、第2連結筒8
2の下端部に付設された当接部92と、第2ピストン8
3を上昇させる方向に付勢するための第1、第2連結筒
81、82の外周部に配設されたコイルバネ24と、液
体貯留部4に貯留された液体を第2ピストン83の上昇
動作に伴って第2シリンダ23内に流入させるためのこ
の発明に係る弁機構86と、第2シリンダ23内に流入
した液体を第2ピストン83の下降動作に伴って第1、
第2連結筒81、82の内部を介してノズルヘッド2に
流出させるための開閉機構87とを備える。
【0017】上記開閉機構87における当接部92は、
ノズルヘッド2が押圧されたときには前記第2ピストン
83から離隔することにより第1、第2連結筒81、8
2の内部と第2シリンダ23の内部とを連通する流路を
開放するとともに、ノズルヘッド2に対する押圧力が解
除されたときには第2ピストン83と当接することによ
り第1、第2連結筒81、82の内部と第2シリンダ2
3の内部とを連通する流路を閉止するためのものであ
る。
【0018】第2連結筒82の筒状部下方には開口部9
1が穿設されている。図3に示すように、第2ピストン
83の下端部と第2連結筒82の下端部に付設された当
接部92とが離隔した状態では、開口部91を介して第
2シリンダ23の内部から第1、第2連結筒81、82
の内部に至る流路が形成される。一方、図2および図4
に示すように、第2ピストン83の下端部と第2連結筒
82の下端部に付設された当接部92とが当接した状態
では、第2シリンダ23の内部から第1、第2連結筒8
1、82の内部に至る流路が閉鎖される。
【0019】この発明に係る弁機構86は、第2シリン
ダ23の内部が加圧されたときには、第2シリンダ23
の下端部付近に形成された液体貯留部4と第2シリンダ
23とを連通する開口部41を閉止するとともに、第2
シリンダ23の内部が減圧されたときには、この開口部
41を開放するためのものである。
【0020】図5は、弁機構86を拡大して示す説明図
である。なお、図5(a)は弁機構86の側面を示し、
図5(b)は第2シリンダ23の底面を示している。
【0021】この弁機構86は、その底部51に開口部
41を有する有底筒状の本体としての上述した第2シリ
ンダ23と、第2シリンダ23における開口部41の内
径より小さな外形を有する筒状部52と、開口部41の
内側に筒状部52を固定するために第2シリンダ23と
筒状部52とを連結する連結部53とを有する弁座を備
える。
【0022】また、第2シリンダ23の後述する弁体8
9と当接する部分には、突起部57が形成されている。
このため、第2シリンダ23や後述する弁体89の加工
精度が劣化した場合においても、弁体89と突起部57
とを確実に接触させることができ、面同士の接触の場合
に比べて、より高い液密状体を維持することが可能とな
る。
【0023】また、この弁機構は、第2シリンダ23の
底部51における上述した突起部57と当接することに
より開口部41を閉止するとともに底部51における突
起部57から離隔することにより開口部41を開放する
弁部54と、筒状部52の内径より小さな外形を有する
とともに筒状部52の長さより大きな長さを有し、筒状
部52内に挿入されることにより、弁部57における底
部51の突起部57と当接する位置と突起部57から離
隔する位置との間の移動を案内する案内部55と、案内
部55が筒状部52から離脱することを防止するための
規制部56とを有する弁体89を備える。
【0024】上述した弁座および弁体89は、ポリプロ
ピレンやポリエチレンあるいはシリコンゴム等の樹脂を
成形して制作される。
【0025】なお、弁体89については、その案内部5
5から規制部56にかけて、割溝が設けられている。こ
の割溝の作用により弁体89の規制部56を筒状部52
内に圧入することが可能となり、また、圧入後において
は、案内部55が筒状部52から離脱することを防止す
ることが可能となる。
【0026】次に、上述した液体吐出ポンプ1を備えた
液体吐出容器による液体の吐出動作について説明する。
【0027】初期状態においては、図1および図2に示
すように、コイルバネ24の作用により、互いに連結さ
れた第1、第2連結筒81、82は上方向に付勢されて
おり、第2連結筒82の下端部に付設された当接部92
は第2ピストン83の下端部と当接している。このた
め、第2シリンダ23の内部から第1、第2連結筒8
1、82の内部に至る流路は閉鎖されている。また、弁
体89の自重により、図5に示すように、弁体89の弁
部54が第2シリンダ23の底部51における突起部5
7と当接し、開口部41は閉止されている。
【0028】この状態においてノズルヘッド2における
押圧部12が押圧された場合には、図3に示すように、
最初に第1、第2連結筒81、82が第2ピストン83
に対して相対的に下降する。これにより、第2連結筒8
2の下端部に付設された当接部92が第2ピストン83
の下端部から離隔する。このため、第2シリンダ23の
内部から開口部91を介して第1、第2連結筒81、8
2の内部に至る流路が形成される。
【0029】ノズルヘッド2における押圧部12がさら
に押圧されれば、第2連結筒81の下端部が第2ピスト
ン83の上面に当接し、第2ピストン83と第1、第2
連結筒81、82とは一体となって下降する。このとき
には、第2シリンダ23の内部は加圧されており、図5
に示すように、弁体89の弁部54が第2シリンダ23
の底部51における突起部57と密着することにより開
口部41は閉止されている。このため、第2シリンダ2
3内の加圧された液体は、開口部91および中空状の第
1、第2連結筒81、82を介してノズルヘッド2にお
ける吐出部11に流出し、この吐出部11から吐出され
る。
【0030】第2ピストン83がストローク下端部まで
下降した後、ノズルヘッド2に付与された押圧力が解除
されれば、コイルバネ24の作用により、第1、第2連
結筒81、82が第2ピストン83に対して相対的に上
昇する。これにより、図4に示すように、第2連結筒8
2の下端部に付設された当接部92が第2ピストン83
の下端部と当接する。このため、第2シリンダ23の内
部から第1、第2連結筒81、82の内部に至る流路は
再度閉鎖される。
【0031】しかる後、コイルバネ24の作用により、
ノズルヘッド2と第1、第2連結筒81、82と第2ピ
ストン83とが一体となって上昇する。このときには、
第2シリンダ23の内部は減圧されることから、弁体8
9の弁部54が第2シリンダ23の底部51における突
起部57から離隔することにより開口部41が開放さ
れ、液体貯留部4から第2シリンダ23内に液体が流入
する。そして、第2ピストン83がその昇降ストローク
の上端まで移動すれば、その上昇動作を停止する。
【0032】以上の動作を繰り返すことにより、液体貯
留部4に貯留された液体をノズルヘッド2から吐出せし
めることが可能となる。
【0033】なお、このような流体容器においては、そ
こに貯留する流体の粘度に応じて液体の通過部の大きさ
を変更することが好ましいが、上述した弁機構において
は、弁体89における案内部55の長さを変更すること
により、液体の通過部、すなわち、弁体89の弁部54
と第2シリンダ23の底部51との間の領域の大きさを
任意の値に設定することが可能となる。
【0034】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。図6はこの発明の第2実施形態に係る弁機構
を適用するチューブ型容器を分解して示す説明図であ
り、図7はその要部を示す拡大図である。また、図8
は、この発明の第2実施形態に係る弁機構を構成する弁
体120および筒状部材130を拡大して示す概要図で
ある。さらに、図9および図10は、チューブ型容器に
よる流体の吐出および吐出終了動作を示す説明図であ
る。なお、図8(a)は弁機構の側面を示し、図8
(b)は筒状部材130の底面を示している。
【0035】このチューブ型容器は、美容の分野で使用
されるヘアージェルやクレンジングジェル等の、一般に
ジェルと呼称されるゲル(gel)、あるいは、栄養ク
リームやマッサージクリーム等のクリーム状物の容器と
して使用されるものである。なお、このチューブ型容器
を、一般の薬品や溶剤あるいは食品等の容器として使用
してもよい。
【0036】このチューブ型容器は、容器本体140
と、容器本体140の上部に装着される蓋部材110
と、弁機構を構成する弁体120および筒状部材130
とを備える。
【0037】前記容器本体140は、その内部に流体を
貯留するための流体貯留部142と、この流体貯留部1
42の一端に形成された流体吐出用の開口部141と、
開口部141の上端付近に形成されたフランジ部143
と、開口部141の外側に形成された雄ネジ部144と
を備える。
【0038】この容器本体140は、合成樹脂単体また
は合成樹脂とアルミとを積層した構成を有し、そこに付
与された押圧力が解除された際に元の形状に復帰しよう
とする弾性復元力を有する。
【0039】前記蓋部材110は、その中央に開口部1
13(図9および図10参照)が形成された基部111
と、基部111に形成された雌ネジ部115と、その下
面中央に閉止部114が形成された蓋体112とを備え
る。蓋体112は、図9および図10に示すように、基
部111に対して蝶動可能に構成されている。このた
め、蓋体112は、図7に示す閉止部114が基部11
1に形成された開口部113を閉止する位置と、図4お
よび図10に示す基部111に形成された開口部113
を開放する位置との間を移動する。一方、基部111に
おける雌ネジ部115は、容器本体140における雄ネ
ジ部144と螺合するように構成されている。
【0040】次に、弁体120および筒状部材130か
ら成るこの発明の第2実施形態に係る弁機構の構成につ
いて、図8を参照して説明する。
【0041】この弁機構は、その底部151に開口部1
33を有する有底筒状の本体123と、本体123にお
ける開口部133の内径より小さな外形を有する筒状部
152と、開口部133の内側に筒状部152を固定す
るために本体123と筒状部152とを連結する連結部
153とを有し、弁座として機能する筒状部材130を
備える。本体123の後述する弁体120と当接する部
分には、突起部157が形成されている。また、筒状部
材130は、容器本体140における開口部141内に
装着可能な略筒状の形状を有する。即ち、筒状部材13
0の上部外周面には、容器本体140におけるフランジ
部143と係合可能な係合溝132が形成されており、
筒状部材130はこの係合溝132を介して容器本体1
40における開口部141内に固定される構成となって
いる。
【0042】また、この弁機構は、本体123の底部1
51における突起部157と当接することにより開口部
133を閉止するとともに底部151における突起部1
57から離隔することにより開口部133を開放する弁
部154と、筒状部152の内径より小さな外形を有す
るとともに筒状部152の長さより大きな長さを有し、
筒状部152内に挿入されることにより、弁部157に
おける底部151の突起部157と当接する位置と突起
部157から離隔する位置との間の移動を案内する案内
部155と、案内部155が筒状部152から離脱する
ことを防止するための規制部156とを有する弁体12
0を備える。
【0043】上述した筒状部材130および弁体120
は、ポリプロピレンやポリエチレンあるいはシリコンゴ
ム等の樹脂を成形して制作される。
【0044】なお、この実施形態に係る弁体120につ
いても、その案内部155から規制部156にかけて、
割溝が設けられている。この割溝の作用により弁体18
9の規制部156を筒状部152内に圧入することが可
能となり、また、圧入後においては、案内部155が筒
状部152から離脱することを防止することが可能とな
る。
【0045】以上のような構成を有するチューブ型容器
において、容器内より流体を吐出させる際には、容器本
体140における流体貯留部142を押圧することによ
り流体貯留部142内の流体に圧力を加える。この状態
においては、図9に示すように、弁体120が流体によ
り押圧され、弁体120は、その規制部156が筒状部
材130の筒状部152に当接する位置まで移動する。
この状態において、流体貯留部142内の流体が、筒状
部材130における開口部133を通過した後、蓋部材
110における開口部113を介して外部に吐出され
る。
【0046】一方、必要な量の流体が吐出された後、流
体貯留部142への押圧力を解除すると、容器本体14
0の弾性復元力により流体貯留部142内の流体が減圧
され、流体吐出用の開口部141から流体貯留部142
に向けて空気が逆流しようとする。
【0047】しかしながら、このチューブ型容器におい
ては、規制部156の作用により、弁体120における
弁部154と筒状部材130における突起部157とが
近接配置されていることから、流体貯留部142内の流
体が減圧されると、図10に示すように、弁体120に
おける弁部154と筒状部材130における突起部15
7とが瞬時に当接し、筒状部材130における開口部1
33が閉鎖される。このため、空気の逆流を効果的に防
止することが可能となる。
【0048】なお、このようなチューブ型容器において
も、そこに貯留する流体の粘度に応じて液体の通過部の
大きさを変更することが好ましいが、上述した弁機構に
おいては、弁体120における案内部155の長さを変
更することにより、液体の通過部の大きさを任意の値に
設定することが可能となる。
【0049】なお、上述した第2実施形態においては、
その中央に開口部113が形成された基部111と、そ
の下面中央に閉止部114が形成された蓋体112とを
備え蓋部材110を使用しているが、基部111と蓋体
112とが一体化され、流体を吐出する際にはその全体
を容器本体140から取り外す構成の蓋部材を使用する
ようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、樹脂に
よる成形が可能で低コスト化をはかることができ、ま
た、液体の粘度に応じてその通過部の大きさを容易に変
更することが可能となる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、弁座や弁
体の下高精度が劣化した場合においても突起部の作用に
より弁座と弁体とを確実に当接させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る弁機構86を適
用した液体容器の縦断面図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る弁機構86を適
用した液体容器の要部を示す拡大図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係る弁機構86を適
用した液体容器の要部を示す拡大図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係る弁機構86を適
用した液体容器の要部を示す拡大図である。
【図5】弁機構86を拡大して示す説明図である。
【図6】この発明の第2実施形態に係る弁機構を適用す
るチューブ型容器を分解して示す説明図である。
【図7】この発明の第2実施形態に係る弁機構を適用す
るチューブ型容器の要部を示す拡大図である。
【図8】この発明の第2実施形態に係る弁機構を構成す
る弁体120および筒状部材130を拡大して示す概要
図である。
【図9】チューブ型容器による流体の吐出および吐出終
了動作を示す説明図である。
【図10】チューブ型容器による流体の吐出および吐出
終了動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 液体吐出ポンプ 2 ノズルヘッド 3 外蓋 4 液体貯留部 11 吐出部 12 押圧部 14 ネジ部材 15 第1シリンダ 16 第1ピストン 17 外蓋 18 通気孔 23 第2シリンダ 24 コイルバネ 41 開口部 51 底部 52 筒状部 53 連結部 54 弁部 55 案内部 56 規制部 57 突起部 81 第1連結筒 82 第2連結筒 83 第2ピストン 86 弁機構 87 開閉機構 89 弁体 110 蓋部材 111 基部 112 蓋体 113 開口部 114 閉止部 115 雌ネジ部 120 弁体 130 筒状部材 133 開口部 151 底部 152 筒状部 153 連結部 154 弁部 155 案内部 156 規制部 157 突起部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その底部に開口部を有する有底筒状の本
    体と、前記本体における開口部の内径より小さな外形を
    有する筒状部と、前記開口部の内側に前記筒状部を固定
    するために前記本体と前記筒状部とを連結する連結部と
    を有する弁座と、 前記本体の底部と当接することにより前記開口部を閉止
    するとともに前記本体の底部から離隔することにより前
    記開口部を開放する弁部と、前記筒状部の内径より小さ
    な外形を有するとともに前記筒状部の長さより大きな長
    さを有し、前記筒状部内に挿入されることにより、前記
    弁部における前記本体の底部と当接する位置と底部から
    離隔する位置との間の移動を案内する案内部と、前記案
    内部が前記筒状体から離脱することを防止するための規
    制部とを有する弁体と、 を備えたことを特徴とする液体容器の弁機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液体容器の弁機構にお
    いて、 前記弁座における前記弁体と当接する部分には突起部が
    形成されており、前記弁座と前記弁体とは当該突起部を
    介して当接する液体容器の弁機構。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008249111A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Yoshino Kogyosho Co Ltd 逆止弁及び該逆止弁を使用したポンプ容器
JP2011017327A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Shinyo:Kk 往復動定量ポンプ
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