JP2004255231A - 流動体吐出ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら、ノズルヘッド内からの流動体の流出やノズルヘッド内での流動体の劣化を防止することが可能な流動体吐出ポンプを提供することを目的とする。
【解決手段】流動体吐出ポンプは、流入弁機構と流出弁機構とを備える。流出弁機構は、流出弁部材60と支持部材70とスプリング80とから構成される。流出弁部材60における筒形状の弁体支持部62は、支持部材70における筒形状の結合部71内に挿入され、弁体支持部62および結合部71の内部には流出弁部材60を吐出部21内に形成された弁座23に向けて付勢するスプリング80が配設される。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ノズルヘッドを押圧することにより、流動体貯留部内に貯留された流動体をノズルヘッドから吐出するための流動体吐出ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
このような流動体吐出ポンプとしては、特許文献1に記載されるように、シリンダ内を往復移動可能なピストンと、ノズルヘッドとピストンとを連結することにより、ノズルヘッドに付与された押圧力をピストンに伝達してピストンを下降させるための中空状の第1、第2連結筒と、ピストンを上昇させる方向に付勢するための第1、第2連結筒の外周部に配設されたコイルバネと、流動体貯留部に貯留された流動体をピストンの上昇動作に伴ってシリンダ内に流入した流動体をピストンの下降動作に伴って第1、第2連結筒の内部を介してノズルヘッドに流出させるための弁機構を備えるものが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−66401号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような流動体吐出ポンプにおいて、流出弁機構は、ノズルヘッドが押圧されたときにはピストンから離隔することにより、第1、第2連結筒の内部とシリンダの内部とを連通する流路を開放するとともに、ノズルヘッドに対する押圧力が解除されたときには、ピストンと当接することにより第1、第2連結筒の内部とシリンダの内部とを連通する流路を閉止する。
【0005】
このような構造を有する流動体吐出ポンプは、流出弁機構をノズルヘッドにおける流動体の吐出口付近に設けることも困難である。このため、ノズルヘッド内に多量の流動体が残留する。ノズルヘッド内に残留した流動体は、流動体吐出ポンプを携帯する際にノズルヘッド内から外部に流出することにより汚染の原因となる。また、ノズルヘッド内に残留した流動体は、空気と接触することにより、その成分が劣化するという問題も生ずる。
【0006】
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成でありながら、ノズルヘッド内からの流動体の流出やノズルヘッド内での流動体の劣化を防止することが可能な流動体吐出ポンプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、流入弁機構と流出弁機構とを備え、流動体貯留部の上方に配設されたノズルヘッドを押圧することにより、前記流動体貯留部内に貯留された流動体を前記ノズルヘッドに形成された吐出部から吐出させる流動体吐出ポンプにおいて、前記流出弁機構は、前記吐出部内に形成された弁座と当接することにより前記吐出部を閉止可能な弁部材と、前記弁部材を前記弁座と当接する方向に付勢する弾性部材と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の流動体吐出ポンプにおいて、前記弾性部材はバネ部材である。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の流動体吐出ポンプにおいて、前記流出弁機構は、前記吐出部と対応する形状を有する弁体と中空の筒形状を有し前記弁体を支持する弁体支持部とから構成される弁部材と、前記吐出部に対して固定される基部と前記弁体支持部を遊挿可能な筒形状を有する結合部とから構成される支持部材とを備え、前記バネ部材は、前記弁体支持部および前記結合部の内部に配設される。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の流動体吐出ポンプにおいて、前記流出弁機構は、弁体と、弁体に立設された結合部とを備える弁部材と、前記弁体の弁座として機能する円形の開口部を有する弁座部と、前記結合部と結合する弁部材支持部と、前記弾性部材として機能し前記弁座部と前記弁部材支持部とを連結する複数の可撓性を有する連結部とを備える弁座部材とから構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1を適用した流動体容器を示す縦断面図である。
【0012】
この流動体容器は、美容の分野で使用されるヘアージェルやクレンジングジェル等の一般にジェルと呼称されるゲル(gel)、または、栄養クリームやマッサージクリーム等のクリーム状物、あるいは、化粧水等の液体などを貯留するための化粧品用の容器として使用されるものである。なお、このチューブ型容器を、一般の薬品や溶剤あるいは食品等の容器として使用してもよい。また、この明細書においては、高粘度の液体や半流動体あるいはゾルがジェリー状に固化したゲルやクリーム状物等と通常の液体とを含めて流動体と呼称する。
【0013】
この流動体容器は、この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1と、ノズルヘッド2と、外蓋3と、その内部に流動体を貯留する流動体貯留部4とから構成される。
【0014】
ここで、ノズルヘッド2は、流動体を吐出するための吐出部21と、流動体の吐出時に押圧される押圧部22とを有している。また、外蓋3は、ネジ部材を介して流動体貯留部4の上端に形成されたネジ部と係合されている。
【0015】
流動体貯留部4は、円筒状のシリンダ部材41と、このシリンダ部材41内を上下方向に移動するピストン部材42と、複数の通気孔44が穿設された底蓋43とを有している。
【0016】
この流動体容器においては、ノズルヘッド2における押圧部22を押圧して上下方向に往復移動させることにより、後程詳細に説明する流動体吐出ポンプ1の作用で、流動体貯留部4内に貯留された流動体がノズルヘッド2におけると吐出部21から吐出される。そして、流動体貯留部4内の流動体の減少に伴って、ピストン部材42はシリンダ部材41内をノズルヘッド2方向に移動する。
【0017】
なお、この明細書においては、図1における上下方向を流動体容器における上下方向と規定する。すなわち、この実施形態に係る流動体吐出容器においては、図1に示すノズルヘッド2側を上方向とし、ピストン部材42側を下方向とする。
【0018】
次に、この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1の構成について説明する。図2乃至図4は、この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1をノズルヘッド2とともに示す縦断面図である。
【0019】
なお、これらの図のうち、図2は流動体吐出ポンプ1を応力を付与することなく放置した状態を、また、図3はノズルヘッド2における押圧部22が押圧されることにより連結筒18がピストン16とともに下降しつつある状態を、さらに、図4はノズルヘッド2が開放されることにより連結筒18がピストン16とともに上昇しつつある状態を示している。なお、図2乃至図4においては、シリンダ15および連結筒18を明示するため、ピストン16および閉鎖部材17にのみハッチングを付している。
【0020】
この流動体吐出ポンプ1は、シリンダ15と、このシリンダ15の内部を往復移動可能であって流動体の通過可能な孔16aが形成されたピストン16と、ノズルヘッド2とピストン16とを連結することにより、ノズルヘッド2に付与された押圧力をピストン16に伝達して、ピストン16を下降させるための中空状の連結筒18と、連結筒18の外周部に配設されたコイルバネ19と、ピストン16が最上昇位置に配置された状態において、ピストン16に形成された孔16aを閉止するストッパ17と、流動体貯留部4に貯留された流動体をピストン16の上昇動作に伴ってシリンダ15内に流入させるための流入弁機構51と、シリンダ15内に流入した流動体をピストン16の動作に伴って、連結筒18を介してノズルヘッド2に流出させるための流出弁機構52とを備える。
【0021】
上述したコイルバネ19は、強力な付勢力を得るため、金属製のものが使用される。但し、コイルバネ19は、連結筒18の外周部に配設されていることから、連結筒18の内部を通過する流動体と接触することはない。
【0022】
流入弁機構51を構成する流入弁部材14は、流入弁部材14における凸部14eがシリンダ15における凹部15bと係合することによりシリンダ15内に固定される。そして、流入弁部材14は、シリンダ15の内部が加圧されたときには、シリンダ15の下端部付近に形成された流動体貯留部4とシリンダ15とを連通する開口部15aを閉止するとともに、シリンダ15の内部が減圧されたときには、この開口部15aを開放するためのものである。
【0023】
図5(a)はこの発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流入弁機構51を構成する流入弁部材14を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)におけるA−A断面を示す縦断面図である。この流入弁部材14は、シリンダ15の下端部のテーパー形状をなす内面と同一の角度だけ傾斜したテーパー部を有する弁体14aと、その外周部にシリンダ15における凹部15bと係合するための凸部14eが形成される支持部14bと、弁体14aと支持部14bとを連結する4個の連結部14cとを備える。この4個の連結部14cは、各々、一対の屈曲部14dを有することにより可撓性を有する。このため、この流入弁機構51においては、シリンダ15の内部が加圧されたときには、図3に示すように、弁体14aがそのテーパー部がシリンダ15の下端部内面テーパー部と当接する閉鎖位置に配置される。これにより、開口部15aは閉止される。また、シリンダ15の内部が減圧されたときには、図4に示すように、弁体14aがそのテーパー部がシリンダ15の下端部内面から離隔する開放位置に配置される。これにより、開口部15aは開放される。
【0024】
また、流出弁機構52は、流出弁部材60と支持部材70とスプリング90とから構成され、ノズルヘッド2が押圧されたときには、ノズルヘッド2の吐出部21を開放するとともに、ノズルヘッド2に対する押圧力が解除されたときには、この吐出部21を閉止するためのものである。
【0025】
図6(a)はこの発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流出弁機構52を構成する流出弁部材60を示す平面図、図6(b)は図6(a)におけるA−A断面を示す縦断面図、図6(c)はその裏面図である。また、図7(a)はこの発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流出弁機構52を構成する支持部材70を示す平面図、図7(b)は図7(a)におけるA−A断面を示す縦断面図、図7(c)はその裏面図である。
【0026】
流出弁部材60は、吐出部21の内面と対応する形状を有し吐出部21内に形成された弁座23と当接する弁体61と、内部にスプリング90を挿入可能な筒形状を有し弁体61を支持する弁体支持部62とを備える。また、支持部材70は、吐出部21に対して固定される基部73と、基部73から伸びる4個のリブ75により支持され、弁体支持部62を遊挿可能な筒形状を有する結合部71とを備える。
【0027】
図8はこの発明の第1実施形態に係る流動体流出ポンプ1におけるノズルヘッド2と、流出弁部材60と、支持部材70と、スプリング90とを組み合せる状態を示す説明図である。
【0028】
流出弁部材60における弁体支持部62は、支持部材70における結合部71内に挿入される。そして、弁体61が吐出部21内に形成された弁座23と当接するように、支持部材70における係合部74とノズルヘッド2における係合部24とが組み合わされる。また、弁体支持部62および結合部71の内部には流出弁部材60を吐出部21内に形成された弁座23に向けて付勢するスプリング90が配設される。
【0029】
この流出弁機構52においては、ノズルヘッド2における押圧部22が押圧されることにより、連結筒18およびノズルヘッド2の内部の圧力がスプリング90の付勢力よりも大きくなったときには、図3に示すように、弁体61が流動体により外部方向に向けて押圧され、弁体61の端面64が吐出部21内に形成された弁座23と離隔することにより流動体の流通路を形成する。また、ノズルヘッド2における押圧部22の押圧が解除され、連結筒18およびノズルヘッド2の内部の圧力がスプリング90の付勢力よりも小さくなったときには、図4に示すように、スプリング90の付勢力により再び弁体61の端面64が吐出部21内に形成された弁座23と当接し、吐出部21を閉止する。なお、弁部材60と支持部材70とは、スプリング90の付勢力が大きなものであっても、弁体支持部62外周面に形成された凸部63と結合部71内周面に形成された凸部72とが互いに掛止し合うため、外れ難い構成となっている。また、スプリング90は、弁体支持部62および結合部71の内部に配設されるため、流動体との接触を防止することができる。このため、スプリング90の材料として腐食しやすい金属を使用することが可能となる。
【0030】
図9はこの発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプにおけるストッパ17を示す縦断面図であり、図10(a)はこの発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプにおけるストッパ17を示す平面図、図10(b)は図9におけるA−A断面を示す断面図、図10(c)は図9におけるB−B断面を示す断面図である。
【0031】
ストッパ17は、流動体が流通可能な開口部17eが形成された基端部17aと、ピストン16の最上昇位置においてピストン16の孔16aを閉止する閉止部17bと、基端部17aと閉止部17bとを連結する連結部17cとを備える。ストッパ17は、基端部17aにおいてシリンダ15の内部に固定される。ストッパ17における閉止部17bは、図2に示すように、ノズルヘッド2に対する押圧が解除された状態においては、ピストン16における孔16aと当接し、この孔16aを閉止する。一方、ストッパ17における閉止部17bは、図3に示すように、ノズルヘッド2が押圧され、ピストン16が下降する状態においては、ピストン16における孔16aと離隔し、シリンダ15の内部から連結筒18の内部に至る流路が形成される。ストッパ17は、連結部17cに放射状に4個のリブ17dを設ける。このれにより、不適切な傾きを生じさせることなくピストン16を案内することが可能となる。
【0032】
次に、上述した流動体吐出ポンプ1を備えた流動体の吐出動作について説明する。
【0033】
初期状態においては、図1および図2に示すように、コイルバネ19の作用により、連結筒18は上方に付勢されており、ピストン16における孔16aはストッパ17における閉止部17bと当接している。このため、シリンダ15の内部から連結筒18の内部に至る流路は閉鎖されている。また、弁体14における連結部14cの作用により、弁体14のテーパー部がシリンダ15の下端部内面テーパー部と当接し、開口部15aは閉止されている。
【0034】
この状態において、ノズルヘッド2における押圧部22が押圧された場合には、図3に示すように、最初に連結筒18がピストン16とともに下降する。これにより、ピストン16における孔16aがストッパ17における閉止部17bから離隔する。このため、シリンダ15の内部から孔16aを介して連結筒18の内部に至る流路が形成される。このとき、ピストン16が下降することにより、シリンダ15の内部は加圧される。
【0035】
シリンダ15の内部が加圧されることにより、開口部15aが前述の流入弁機構51の作用により、閉止される。このため、シリンダ15の内部で加圧された流動体は、シリンダ15の内部から連結筒18の内部に至る流路を経て、連結筒18の内部に流入する。そして、連結筒18内部に流動体が流入することにより、連結筒18およびノズルヘッド2の内部が加圧される。これにより、前述の流出弁機構52の作用によりノズルヘッド2の吐出口21に流動体の流通経路が形成され、流動体は支持部材70における開口部76を介してノズルヘッド2における吐出部21より外部へ流出する。
【0036】
ノズルヘッド2に付与された押圧力が解除されると、コイルバネ19の作用により、連結筒18がピストン16とともに上昇する。このときには、シリンダ15の内部が減圧される。このため、流入弁機構51が開放され、流動体貯留部4内部の流動体が開口部15aを介してシリンダ15内部へ流入する。このとき、流出弁機構52は閉止された状態にある。そして、ピストン16がピストン16の最上昇位置まで上昇すると、ストッパ17によりその上昇動作が停止されるとともに、シリンダ15の内部から連結筒18の内部に至る流路が再び閉鎖される。
【0037】
以上の動作を繰り返すことにより、流動体貯留部4に貯留された流動体をノズルヘッド2から吐出させることが可能となる。
【0038】
次に、この発明の第2実施形態について図面に基づいて説明する。図11は、この発明の第2実施形態に係る流動体吐出ポンプ1をノズルヘッド2とともに示す縦断面図である。なお、上述した第1実施形態と同一の部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】
第2実施形態に係る流動体吐出ポンプ1は、流出弁機構52が流出弁部材65と弁座部材80とを備える点で第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1とは異なる。
【0040】
図12(a)はこの発明の第2実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流出弁機構52を構成する流出弁部材65を示す平面図、図12(b)は図12(a)におけるA−A断面を示す縦断面図である。また、図13(a)はこの発明の第2実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流出弁機構52を構成する弁座部材80を示す平面図、図13(b)は図13(a)におけるA−A断面を示す縦断面図である。
【0041】
流出弁部材65は、図12に示すように、弁体66と、弁体66に立設された略円柱状の結合部67とを備える。
【0042】
弁座部材80は、図11に示すように、流出弁部材65における弁体66の弁座として機能する円形の開口部88を有する弁座部81と、流出弁部材65における結合部67と結合する弁部材支持部82と、弁座部81と弁部材支持部82とを連結する4個の連結部83とを備える。4個の連結部83は各々1対の屈曲部86を有する可撓性の樹脂より構成される。この連結部83の可撓性により、流出弁部材65における弁体66が、弁座部材80における開口部88を閉鎖する閉鎖位置と開口部88を開放する開放位置との間で移動可能となっている。
【0043】
図14は、この発明の第2実施形態に係る流動体流出ポンプ1におけるノズルヘッド2と、流出弁部材65と、弁座部材80とを組み合せる状態を示す説明図である。
【0044】
弁座部材80の外周面には、凸部87が形成されている。このため、この凸部87が、ノズルヘッド2の吐出部21の内周面に形成された凹部25と係合することにより、弁座部材80はノズルヘッド2に対して固定される。さらに、弁座部材80における弁部材支持部82には、溝部89が形成されている。この溝部89に、流出弁部材65における結合部67を挿嵌することにより、流出弁部材65と弁座部材80とが結合する。また、弁座部81は、その開口部88に、水平面84と垂直面85とを有する。流出弁部材65が、弁座部材80における開口部88と閉鎖する閉鎖位置に配置されたとき、弁体66の下面68が弁座部81の水平面84と当接し、弁体66の端面69が弁座部81の垂直面85に当接することとなる。
【0045】
この流出弁機構52においては、ノズルヘッド2における押圧部22が押圧されることにより、連結筒18およびノズルヘッド2の内部の圧力が連結部材83の付勢力よりも大きくなったときには、弁体66が弁体支持部82に伴い、外部方向に向けて押圧され、弁体66の端面69が弁座部81垂直面85と離隔することにより流動体の流通路を形成する。また、ノズルヘッド2における押圧部22の押圧が解除され、連結筒18およびノズルヘッド2の内部の圧力が連結部材83の付勢力よりも小さくなったときには、連結部材83の復元力により再び弁体66の端面69が弁座部81における垂直面85と当接し、吐出部21を閉止する。
【0046】
なお、上述した流入弁部材14、流出弁部材60、65、、支持部材70、および弁座部材80は、ポリエチレン等の合成樹脂、シリコンゴム等のゴム、またはゴム成分を含む合成樹脂等を材料とした射出成形等により生産される。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、流出弁機構は、ノズルヘッドに形成された吐出部を閉止可能な弁部材と、弁部材を弁座と当接する方向に付勢する弾性部材とを備えることから、流出弁機構を吐出部付近に備えることができ、ノズルヘッド内での液溜りを少なくすることができる。このため、ノズルヘッド内からの流動体の流出やノズルヘッド内での流動体の劣化を防止することが可能となる。
【0048】
請求項2に記載の発明によれば、弾性部材はバネ部材であることから、流出弁機構において強い付勢力を得る事が可能となる。
【0049】
請求項3に記載の発明によれば、流出弁機構におけるバネ部材は、弁部材における弁体支持部および支持部材における結合部の内部に配設されることから、バネ部材と流動体との接触を防止することができるとともに、流出弁機構を小型化することが可能となる。
【0050】
請求項4に記載の発明によれば、流出弁機構は、弁体と弁体に立設された結合部とを備える弁部材と、前記弁体の弁座として機能する円形の開口部を有する弁座部と結合部と結合する弁部材支持部と弾性部材として機能し弁座部と弁部材支持部とを連結する複数の可撓性を有する連結部とを備える弁座部材とから構成されることから、簡易な構成でありながら、流出弁機構を吐出部付近に備えることができ、ノズルヘッド内での液溜りを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1を適用した流動体容器を示す縦断面図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1をノズルヘッド2とともに示す縦断面図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1をノズルヘッド2とともに示す縦断面図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1をノズルヘッド2とともに示す縦断面図である。
【図5】この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流入弁機構51を構成する流入弁部材14を示す説明図である。
【図6】この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流出弁機構52を構成する流出弁部材60を示す説明図である。
【図7】この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流出弁機構52を構成する支持部材70を示す説明図である。
【図8】この発明の第1実施形態に係る流動体流出ポンプ1におけるノズルヘッド2と、流出弁部材60と、支持部材70と、スプリング90とを組み合せる状態を示す説明図である。
【図9】この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1におけるストッパ17を示す縦断面図である。
【図10】この発明の第1実施形態に係る流動体吐出ポンプ1におけるストッパ17を示す説明図である。
【図11】この発明の第2実施形態に係る流動体吐出ポンプ1をノズルヘッド2とともに示す縦断面図である。
【図12】この発明の第2実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流出弁機構52を構成する流出弁部材65を示す説明図である。
【図13】この発明の第2実施形態に係る流動体吐出ポンプ1における流出弁機構52を構成する弁座部材80を示す説明図である。
【図14】この発明の第2実施形態に係る流動体流出ポンプ1におけるノズルヘッド2と、流出弁部材65と、弁座部材80とを組み合せる状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 流動体吐出ポンプ
2 ノズルヘッド
3 外蓋
4 流動体貯留部
14 流入弁部材
14a 弁体
14b 支持部
14c 連結部
14d 屈曲部
15 シリンダ
15a 開口部
16 ピストン
16a 孔
17 ストッパ
17a 基端部
17b 閉止部
17c 連結部
17d リブ
17e 開口部
18 連結筒
19 コイルバネ
21 吐出部
22 押圧部
23 弁座
24 係合部
25 凹部
41 シリンダ部材
42 ピストン部材
43 底蓋
44 通気孔
51 流入弁機構
52 流出弁機構
60 流出弁部材
61 弁体
62 弁体支持部
63 凸部
65 流出弁部材
66 弁体
67 結合部
68 下面
69 端面
70 支持部材
71 結合部
72 凸部
73 基部
74 係合部
75 リブ
76 開口部
80 弁座部材
81 弁座部
82 弁部材支持部
83 連結部
84 水平面
85 垂直面
86 屈曲部
87 凸部
88 開口部
89 溝部
90 スプリング

Claims (4)

  1. 流入弁機構と流出弁機構とを備え、流動体貯留部の上方に配設されたノズルヘッドを押圧することにより、前記流動体貯留部内に貯留された流動体を前記ノズルヘッドに形成された吐出部から吐出させる流動体吐出ポンプにおいて、
    前記流出弁機構は、
    前記吐出部内に形成された弁座と当接することにより前記吐出部を閉止可能な弁部材と、
    前記弁部材を前記弁座と当接する方向に付勢する弾性部材と、
    を備えることを特徴とする流動体吐出ポンプ。
  2. 請求項1に記載の流動体吐出ポンプにおいて、
    前記弾性部材はバネ部材である流動体吐出ポンプ。
  3. 請求項2に記載の流動体吐出ポンプにおいて、
    前記流出弁機構は、前記吐出部と対応する形状を有する弁体と中空の筒形状を有し前記弁体を支持する弁体支持部とから構成される弁部材と、前記吐出部に対して固定される基部と前記弁体支持部を遊挿可能な筒形状を有する結合部とから構成される支持部材とを備え、
    前記バネ部材は、前記弁体支持部および前記結合部の内部に配設される流動体流出ポンプ。
  4. 請求項1に記載の流動体吐出ポンプにおいて、
    前記流出弁機構は、弁体と、弁体に立設された結合部とを備える弁部材と、
    前記弁体の弁座として機能する円形の開口部を有する弁座部と、前記結合部と結合する弁部材支持部と、前記弾性部材として機能し前記弁座部と前記弁部材支持部とを連結する複数の可撓性を有する連結部とを備える弁座部材とから構成される流動体弁機構。
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