JP2003191499A - プラテン及び該プラテンを備えたインクジェット式記録装置 - Google Patents

プラテン及び該プラテンを備えたインクジェット式記録装置

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JP2003191499A JP2001395569A JP2001395569A JP2003191499A JP 2003191499 A JP2003191499 A JP 2003191499A JP 2001395569 A JP2001395569 A JP 2001395569A JP 2001395569 A JP2001395569 A JP 2001395569A JP 2003191499 A JP2003191499 A JP 2003191499A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置において用紙端から
打ち捨てられたインク滴の浮遊を防止することにより、
高品位の縁無し印刷を行い、更に、インク滴が駆動系に
付着することによって耐久性が低下しない様にする。 【解決手段】 インクジェット記録装置は記録ヘッド1
とプラテン50とを備えていて、プラテン50の上面に
は、記録ヘッド1と用紙Pとの距離を規定するリブ7,
8,9が形成されている。また、プラテン50には用紙
Pの縁無し印刷を行う為の溝穴10,11が形成され、
該溝穴10,11に用紙Pの始端及び終端から外れたイ
ンク滴を打ち捨てる。溝穴10,11の底面には空気吸
引孔30が形成され、打ち捨てられたインク滴は、該空
気吸引孔30による吸引効果によって浮遊すること無く
溝穴30内部に導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録装置において、被記録材を下から支えることにより
記録ヘッドに対する被記録材の位置を規定するプラテン
に関する。また、本発明は、該プラテンを備えたインク
ジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、被記録材
の1つとしての印刷用紙の記録面と対向する面に、印刷
用紙に向かってインクを吐出する複数のノズル列を有す
る記録ヘッドと、印刷用紙を下から支えることにより前
記記録ヘッドに対する印刷用紙の位置を規定するプラテ
ンとを有している。一般に、インクジェット式記録装置
における当該プラテンの記録ヘッドと対向する面(以下
「プラテン面」と言う)には、副操作方向に延びるリブ
が主走査方向に一定間隔をもって複数配列されていて、
記録に際し、印刷用紙は該リブに支持された状態で前記
ノズル列からインクを吐出され、これによって記録が行
われる。
【0003】ここで、印刷用紙に余白無く印刷を行う
為、即ち、縁無し印刷を行う為に、プラテン面に溝穴を
形成する場合がある。該溝穴を形成せずに縁無し印刷を
行うと、印刷用紙の端部から外れて打ち捨てられたイン
ク滴がプラテン面に付着し、該インク滴が印刷用紙に再
付着して印刷用紙を汚したり、或いは、プラテン面にイ
ンク滴が着弾することによってインクミストが発生し、
該インクミストが記録面或いは記録ヘッドに付着し、記
録品質を低下させるからである。従ってプラテン面に前
記溝穴を形成し、該溝穴内部にインクを打ち捨てること
により、前述した不具合を防止しつつ印刷用紙の縁無し
印刷を実行可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては画質の更なる向上の為、特に、より高品位な写真画
質を実現する為にインク滴の極小化が進んでいる。この
様な極小なインク滴を吐出するインクジェット記録装置
では、インク滴が微細である為に、印刷用紙の端部から
外れて打ち捨てられるインク滴が溝穴内部に真っ直ぐ落
下せずに浮遊し、インクミストの様な状態となって印刷
用紙の記録面を汚したり、記録ヘッドのノズル列に付着
して記録品質を低下させる虞がある。また、インクジェ
ット記録装置の駆動系、例えば、軸受部にインク滴が付
着し、軸受部の耐久性を低下させる虞もある。
【0005】そこで本発明は上記問題に鑑みなされたも
のであり、その課題は、インクジェット記録装置におい
て用紙端から打ち捨てられたインク滴の浮遊を防止する
ことにより、高品位な縁無し印刷を行い、或いは、記録
装置の耐久性の低下を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1記載のプラテンは、被記録材にインク
滴を吐出することによって記録を行うインクジェット記
録ヘッドと対向して設けられ、該インクジェット記録ヘ
ッドと対向する面に、副走査方向に延びる様に形成され
るリブが主走査方向に所定の間隔をもって形成されてい
るプラテンであって、被記録材端部からインク滴を打ち
捨てる為の溝穴が前記記録ヘッドと対向する面に形成さ
れ、前記溝穴内部に、打ち捨てられた前記インク滴を前
記溝穴内部へ吸引によって導く空気吸引孔が設けられて
いることを特徴とする。
【0007】本願請求項1記載の発明によれば、余白無
し印刷を行う為にインク滴をプラテンに形成された溝穴
に打ち捨てた際に、打ち捨てられたインク滴が浮遊して
インクミストの如き状態となった場合においても、溝穴
内部に形成された空気吸引孔による空気吸引によって当
該インク滴が溝穴内部に導かれるので、従って記録品質
の低下を招来することなく、高品位な縁無し印刷を実行
することが可能となる。また同時に、インク滴が浮遊し
て記録装置の駆動系に付着し、駆動系の耐久性を損なう
ことも無いので、記録装置の耐久性能を向上させること
もできる。
【0008】本願請求項2記載のプラテンは、請求項1
において、前記空気吸引孔がインク廃液を貯留する廃液
タンクに連通し、前記溝穴に打ち捨てられた前記インク
滴が、前記空気吸引孔を通じて前記廃液タンクに排出さ
れる様に構成されていることを特徴とする。本願請求項
2記載の発明によれば、溝穴内部に設けられた空気吸引
孔がインク廃液を貯留する廃液タンクに連通し、前記溝
穴に打ち捨てられたインク滴が、空気吸引孔を通じて前
記廃液タンクへと排出されるので、従って空気吸引孔が
インク滴を溝穴内部に導くのみならず廃液タンクに導出
する役割を果たし、以て構造簡単にして且つ安価にプラ
テンを構成することが可能となる。
【0009】本願請求項3記載のプラテンは、請求項1
または2において、前記溝穴内部にインク滴を吸収する
弾性吸収体が配設されていることを特徴とする。本願請
求項3記載の発明によれば、溝穴内部にはインク滴を吸
収する弾性吸収体が配設されているので、打ち捨てられ
たインク滴が該弾性吸収体に吸収され、従ってインク滴
が溝穴内部の壁面或いは底面に着弾することによるイン
クミストの発生を防止することができ、以てより一層確
実にインクミストによる記録品質の低下を防止すること
ができる。また、弾性吸収体がスポンジ材の如く適度に
通気性を備える様なものであれば、弾性吸収体を介して
空気吸引効果を発揮することができ、これにより、弾性
吸収体全体によってばらつきの無い均一な空気吸引効果
を発揮することが可能となる。特に、空気吸引孔が溝穴
全体に渡って密に形成されていない様な場合、空気吸引
孔によるインク滴の吸引効果は微細なインク滴の着弾精
度に影響を与える場合もあるので、弾性吸収体全体を介
してインク滴を吸引することによって吸引むら、即ち、
インク滴の着弾精度のばらつきが生じないという作用効
果が得られる。
【0010】本願請求項4記載のプラテンは、請求項3
において、前記弾性吸収体がスポンジ材であることを特
徴とする。本願請求項4記載の発明によれば、弾性吸収
体がスポンジ材であるので、安価に弾性吸収体を構成で
きると共に、前述した様にスポンジ材全体によるむらの
無い吸引効果を得ることができる。
【0011】本願請求項5記載のプラテンは、請求項1
から4のいずれか1項において、前記溝穴が、主走査方
向に延びる様に形成される終始端用溝穴と、被記録材の
側端に位置する部分に形成される側端用溝穴とからなる
ことを特徴とする。本願請求項5記載の発明によれば、
溝穴は、主走査方向に延びる終始端用溝穴、即ち、被記
録材の始端と終端においてインク滴を打ち捨てる為の溝
穴と、被記録材の側端においてインク滴を打ち捨てる為
の側端用溝穴からなるので、これによって被記録材の四
辺全てついて余白無し印刷を行うことが可能となる。
【0012】本願請求項6記載のインクジェット記録装
置は、インク滴を吐出することによって被記録材に記録
を行うインクジェット記録ヘッドと、請求項1から5の
いずれか1項に記載のプラテンとを備えたことを特徴と
する。本願請求項6記載の発明によれば、インク滴を吐
出することによって被記録材に記録を行うインクジェッ
ト記録装置において本願請求項1から5のいずれか1項
に記載のプラテンを備えているので、前述した本願請求
項1から5のいずれか1項に記載の発明の作用効果と同
様な作用効果を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態について説明する。先ず、本発明に係る「イン
クジェット記録装置」としての、インクジェットプリン
タ(以下「プリンタ」と言う)の記録部及びプラテンの
構成について図1及び図2を参照しつつ説明する。図1
は本発明に係るプリンタの、記録部の要部断面図であ
り、図2はプラテンの平面図である。
【0014】図1において、符号1はインクジェット記
録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)を示している。
記録ヘッド1は、図示を省略するキャリッジの底部に設
けられ、同じく図示を省略する駆動モータによって主走
査方向(図1の紙面の表裏方向)に往復動作するように
構成されている。記録ヘッド1はプラテン面(プラテン
50の上面:以下これを「プラテン面」と言う)と対向
する位置に配置され、プラテン面と対向する面には、イ
ンクを吐出するノズルアレイ2が設けられている。
【0015】「被記録材」としての印刷用紙(以下「用
紙」と略称する)Pは、搬送方向上流側(図1における
右側)から図示を省略する給紙装置によって給送されて
きて、搬送駆動ローラ3及び搬送従動ローラ4に到達す
る。搬送駆動ローラ3は図示を省略する駆動モータによ
って回動駆動され、駆動源を有しない搬送従動ローラ4
は、搬送駆動ローラ3に圧接することによって従動回動
する。従って、用紙Pは搬送駆動ローラ3と搬送従動ロ
ーラ4とにニップされ、搬送駆動ローラ4が回動駆動さ
れることによって記録ヘッド1の下部、即ちプラテン面
に送られる。
【0016】用紙Pが搬送されるプラテン面には、用紙
Pの記録面(図1では上側面)とノズルアレイ2との距
離(ペーパーギャップ:以下「PG」と言う)を規定す
る、リブ7,8,9が形成されていて、記録ヘッド1の
下部に搬送された用紙Pは、該リブ7,8,9によって
PGを調整された状態(下から支持された状態)で、ノ
ズルアレイ2からインクを吐出され、これによって記録
が行われる。
【0017】尚、PGを確実に一定に保つ為、より具体
的には、用紙Pがリブ7,8,9の頂面から浮かない様
にする為に、搬送駆動ローラ3と搬送従動ローラ4との
ニップ点を搬送駆動ローラ3の回動中心からやや下流側
に設定し、これによって用紙Pをリブ7,8,9の頂面
に押し付ける様にしている。また、同様な効果を得る
為、記録ヘッド1から更に搬送方向下流側に位置して、
用紙Pの排出を行う排紙駆動ローラ5及び排紙従動ロー
ラ6とのニップ点も、排紙駆動ローラ5の回動中心から
やや上流側に位置する様にしている。
【0018】次に、プラテン50の構成をより詳しく説
明する。図2に示す様に、プラテン50は主走査方向
(図2の左右方向)に長い形状をなしていて、本実施形
態においては樹脂成形(例えば、ABS樹脂)によって
一体的に形成されている。また、プラテン面には該樹脂
成形により、前述したリブ7,8,9がそれぞれ搬送方
向上流から下流に向かって連なる様に、且つ、それぞれ
が主走査方向に所定の間隔をおいて形成されている。
【0019】ここで、全てのリブ7は、プラテン50本
体から搬送方向上流側(図2における上側)に若干突出
する様に、更に、リブ9の一部のものは、搬送方向下流
側(図2における下側)に大きく突出する様に形成され
ている。リブ9において搬送方向下流側に大きく突出し
ているものは、その突出している突端部9aが排紙駆動
ローラ軸5a(排紙駆動ローラ5の回動軸)を軸支する
軸受部としての役割を果たしている。即ち、図1におい
て示した様に、当該突端部9aと、同様にプラテン50
本体から搬送方向下流側に向かって突出する様に形成さ
れる軸受下部12によって、排紙駆動ローラ軸5aが軸
支される様になっている。そして、排紙駆動ローラ軸5
aには排紙駆動ローラ5が、排紙駆動ローラ5の上部
(図2では紙面の表側)には排紙従動ローラ6が配設さ
れ、用紙Pは該排紙駆動ローラ5及び排紙従動ローラ6
との間にニップされて排出される。
【0020】図2において、プラテン50のプラテン面
には、主走査方向にそれぞれ延びる2つの溝穴10,1
1が形成され、また、用紙Pの側端に位置すべき部分に
方形の溝穴13〜17が形成されている。溝穴10,1
1は、断面視においては図1に示す様に記録ヘッド1か
ら所定の深さを有する様に形成されていて、また、溝穴
13〜17についても、図示は省略するが溝穴10,1
1と同じ深さに形成されている。尚、図1は、図2にお
けるx−x断面を示している。
【0021】次に、図3乃至図6を参照しつつ、用紙P
の余白無し印刷(四辺縁無し印刷)について説明する。
ここで、図3及び図5は記録部の要部平面図であり、図
4及び図6は図1と同じ記録部の要部断面図である。
尚、図3及び図5においては、図面の左右方向が主走査
方向であり、また、図の上側が搬送方向上流側、図の下
側が搬送方向下流側となっていて、用紙Pは、図の上か
ら下に向かって搬送される様になっている。
【0022】溝穴10,11及び13〜17は、用紙P
の四辺を余白無く印刷する為のインク打ち捨て用の溝穴
であり、ノズルアレイ2から吐出されたインク滴を該溝
穴に打ち捨てる様になっている。先ず、用紙P始端の余
白無し印刷においては、図3及び図4に示す様に、用紙
Pの始端が搬送方向下流側に位置する溝穴11の上部に
さしかかったとき、ノズルアレイ2の一部2bのみを駆
動して、用紙Pにインク滴を吐出する。これにより、用
紙P始端から外れたインク滴が溝穴11内に打ち捨てら
れ、従ってプラテン面がインク滴で汚損されることが無
い様になっている。一方、用紙P終端の余白無し印刷に
おいては、図5及び図6に示す様に、用紙P終端が搬送
方向上流側に位置する溝穴10の上部にさしかかったと
き、ノズルアレイ2の一部2aのみを駆動して、用紙P
にインクを吐出する。これにより、用紙P終端から外れ
たインク滴が溝穴10内に打ち捨てられ、従ってプラテ
ン面がインクで汚損されることが無い様になっている。
尚、用紙Pの両側端の余白無し印刷においては、溝穴1
3〜17が同様な機能を果たす。即ち、本実施形態にお
いて図3及び図5において仮想線で示した用紙Pにあっ
ては、溝穴13及び溝穴17に用紙Pの両側端から外れ
たインク滴が打ち捨てられる様になっている。
【0023】次に、溝穴10,11及び13〜17(以
下、適宜これらを総称して「溝穴」と言う)の内部に形
成される空気吸引孔について図1及び図7、8を参照し
つつ詳説する。ここで、図7はプラテン50の平面図
(拡大図)であり、図8はプラテン50の断面図(図2
のy−y断面図)である。図1及び図7に示す様に、イ
ンク打ち捨て用の溝穴の底面には、多数の空気吸引孔3
0が、溝穴10,11の延びる方向に沿って所定の間隔
をもって形成されている。
【0024】空気吸引孔30は、図1及び図8に示す様
にプラテン50の内部に形成された空洞部31に連通
し、更に、該空洞部31は、プラテン50の一端(図2
における右端部)に形成された排出口32及び該排出口
32に接続される吸引チューブ33を介してファン装置
34と接続されている。ファン装置34は空洞部31に
負圧を発生させる負圧発生手段であり、ファン装置34
が駆動されて空洞部31が負圧ぎみになることにより、
空気吸引孔30が空気吸引効果を発揮する様になってい
る。従って、ファン装置34は空洞部31に負圧を発生
させ得るものであればどの様なものであっても構わず、
従って一般的なバキュームポンプの様なものであっても
良い。
【0025】以上により、空気吸引孔30は、以下の様
な作用効果を奏する。即ち、図7においてノズルアレイ
2から吐出されるインク滴が、例えば高画質化を目的と
して極小化されたものである様な場合に、用紙Pの端部
(図7では、図3,4で示した様な、用紙Pの始端から
インク滴を打ち捨てる様子を示している)から打ち捨て
られたインク滴は、溝穴内部へ真っ直ぐに落下せずに、
インクミストの様な状態となって浮遊することがある。
従ってこれを放置するとノズルアレイ2や用紙Pの記録
面に付着して記録品質を低下させる虞があるが、溝穴底
面には空気吸引孔30が形成されているので、該空気吸
引孔30の吸引作用によって打ち捨てられたインク滴が
溝穴内部へと導かれ、以てインク滴が浮遊することによ
る印刷品質の低下を防止することができる様になってい
る。また、プリンタの駆動系、例えば、図1を参照しつ
つ説明した、搬送駆動ローラ3や排紙駆動ローラ軸5a
の軸受部等にインク滴が付着することによってこれら軸
受部の耐久性を低下させることが無いので、プリンタの
信頼性を向上させることが可能とる。
【0026】従って、空気吸引孔30は、打ち捨てられ
たインク滴を溝穴内部へと導くことができれば、どの様
に設けられていても構わない。即ち、本実施形態におい
ては溝穴底面に図7に示すような複数の孔(円形状)を
形成し、以て空気吸引孔としたが、例えば溝穴の側壁に
穿設しても良いし、また、孔の形状も円形状に限らずど
の様な形状であっても構わない。
【0027】尚、本実施形態においては、打ち捨てられ
たインク滴はファン装置34のドレンチューブ42から
廃液タンクへと排出される様になっている。図8におい
て、符号40は打ち捨てられたインク滴を貯留する廃液
タンクを示し、符号41は、該廃液タンク40内に配設
される廃液吸収材を示している。従って、空気吸引孔3
0が、打ち捨てられたインク滴を廃液タンク40に導く
機能を果たし、これによって別途インク滴の排出経路を
設けることなく、プラテン50の構成を簡易なものとし
ている。
【0028】また、本実施形態においては、図7を除い
て図面の簡単の為図示を省略したが、図7に示す様に、
溝穴内部に「弾性吸収体」としてのスポンジ材19を配
設している。従って、用紙Pの端部から打ち捨てられた
インク滴はスポンジ材19に着弾して吸収され、従って
インク滴が溝穴内部の壁面或いは底面に着弾することに
よるインクミストの発生を防止することができ、以てよ
り一層確実にインクミストの発生による印刷品質の低下
を防止することができる。また、スポンジ材19は適度
に通気性を備えるので、空気吸引孔30によるインク滴
の吸引はスポンジ材19を介して行われることになり、
これにより、スポンジ材19の上面全体によってばらつ
きの無い均一な吸引効果を発揮することが可能となる。
従って特に、インク滴が高画質化の為に極小化されたも
のである場合には、空気吸引孔30による直接の吸引は
インク滴の着弾精度に影響を与える場合もあるので、こ
の様な場合に有効となる。
【0029】尚、プラテン50および廃液タンク40
は、図9或いは図10に示す様な実施形態とすることも
できる。ここで、図9は、プラテン50の他の実施形態
を示す断面図であり、図10は廃液タンク40の他の実
施形態を示す断面図である。先ず、図9において、図7
に示した廃液吸収材41が、プラテン50に形成された
空洞部31に設けられていて、空気吸引孔30から下に
落下するインク滴が直接廃液吸収材41に吸収される様
になっていて、更に、空洞部31において、ファン装置
34と接続する為の吸引チューブ33が取り付けられる
排出口には、吸引チューブ33への廃液の漏出を防止す
るフィルタ35(インク滴を遮断し、空気を通過させる
フィルタ)が設けられている。従ってこの様に構成する
ことにより、廃液タンク40が不要となり、省スペース
化を計ることができる。尚、フィルタ35を設けないで
構成することも可能である。
【0030】また、図10において、図7に示した廃液
タンク40が密閉状態に構成され、ファン装置34によ
って発生する負圧が廃液タンク40を介して空洞部31
に生じる様になっている。廃液タンク40内には廃液吸
収材41が設けられ、吸引チューブ33aを通じて吸引
されたインク滴が廃液吸収材41に吸収されるととも
に、廃液タンク40においてファン装置34と接続する
為の吸引チューブ33bが取り付けられる排出口には、
前述したフィルタ35が設けられていて、該フィルタ3
5によってファン装置34内へのインク滴の進入を防止
している。尚、この場合においても、フィルタ35を設
けないで構成することも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、余白
無し印刷を行う為にインク滴をプラテンに形成された溝
穴に打ち捨てた際に、打ち捨てられたインク滴が浮遊し
てインクミストの如き状態となった場合においても、溝
穴内部に形成された空気吸引孔による空気吸引によって
当該インク滴が溝穴内部に導かれるので、以て記録品質
の低下を招来することなく、所望する記録品質を得るこ
とができる。また、駆動系へのインク滴の付着も無い
為、耐久性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの、記録
部の要部断面図である。
【図2】本発明に係るプラテンの平面図である。
【図3】本発明に係るインクジェットプリンタの、記録
部の要部平面図である。
【図4】本発明に係るインクジェットプリンタの、記録
部の要部断面図である。
【図5】本発明に係るインクジェットプリンタの、記録
部の要部平面図である
【図6】本発明に係るインクジェットプリンタの、記録
部の要部断面図である。
【図7】本発明に係るプラテンの平面図(拡大図)であ
る。
【図8】本発明に係るプラテンおよび廃液タンクの断面
図である。
【図9】他の実施形態に係るプラテンの断面図である。
【図10】他の実施形態に係る廃液タンクの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 インクジェット記録ヘッド 2 ノズルアレイ 3 搬送駆動ローラ 4 搬送従動ローラ 5 排紙駆動ローラ 6 排紙従動ローラ 7,8,9 リブ 10〜17 溝穴 19 廃液吸収材 22 突起部 30 空気吸引孔 31 空洞部 32 排出孔 34 ファン装置 40 廃液タンク 41 廃液吸収材 50 プラテン P 印刷用紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材にインク滴を吐出することによ
    って記録を行うインクジェット記録ヘッドと対向して設
    けられ、該インクジェット記録ヘッドと対向する面に、
    副走査方向に延びる様に形成されるリブが主走査方向に
    所定の間隔をもって形成されているプラテンであって、 被記録材端部からインク滴を打ち捨てる為の溝穴が前記
    記録ヘッドと対向する面に形成され、 前記溝穴内部に、打ち捨てられた前記インク滴を前記溝
    穴内部へ吸引によって導く空気吸引孔が設けられてい
    る、ことを特徴とするプラテン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記空気吸引孔がイ
    ンク廃液を貯留する廃液タンクに連通し、 前記溝穴に打ち捨てられた前記インク滴が、前記空気吸
    引孔を通じて前記廃液タンクに排出される様に構成され
    ている、ことを特徴とするプラテン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記溝穴内
    部にインク滴を吸収する弾性吸収体が配設されているこ
    とを特徴とするプラテン。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記弾性吸収体がス
    ポンジ材であることを特徴とするプラテン。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項におい
    て、前記溝穴が、主走査方向に延びる様に形成される終
    始端用溝穴と、 被記録材の側端に位置する部分に形成される側端用溝穴
    と、からなることを特徴とするプラテン。
  6. 【請求項6】 インク滴を吐出することによって被記録
    材に記録を行うインクジェット記録ヘッドと、 請求項1から5のいずれか1項に記載のプラテンと、を
    備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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