JP2003191419A - Icカード用ポリエステルフィルム - Google Patents

Icカード用ポリエステルフィルム

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JP2003191419A
JP2003191419A JP2001399306A JP2001399306A JP2003191419A JP 2003191419 A JP2003191419 A JP 2003191419A JP 2001399306 A JP2001399306 A JP 2001399306A JP 2001399306 A JP2001399306 A JP 2001399306A JP 2003191419 A JP2003191419 A JP 2003191419A
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card
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Takashi Hibiya
隆志 日比谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性とエンボス刻字性に優れ、カード基材
の表面にラミネートして表面保護機能を付与するために
好適なICカード用フィルムを提供する。 【解決手段】 ジカルボン酸成分の75モル%以上がテ
レフタル酸およびナフタレンジカルボン酸からなる群か
ら選ばれる少なくとも一種の成分からなる、融点が19
0℃以上のポリエステルフィルムBの少なくとも片面
に、ジオール成分の5〜45モル%がシクロヘキサンジ
メタノールからなる共重合ポリエステルフィルムAを積
層してなることを特徴とするICカード用ポリエステル
フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性とエンボス
刻字性に優れるICカード用ポリエステルフィルムに関
し、さらに詳しくはカード基材の表面にラミネートし、
表面保護機能を付与するために好適なICカード用フィ
ルムに関する。
【従来の技術】
【0002】ICカードは、従来の磁気カードに比して
記憶容量が大きく、高速動作、小型・軽量かつ振動・衝
撃に強いことから、プリペイドカード(テレフォンカー
ド等)、チケット(乗車券、アミューズメント等各種施
設内カード)、個人認証カード、物品管理カードなどと
して普及が進んでいる。かかるICカードは、ICチッ
プが埋設されるカード状の基材に、カードの表面を保護
すると共に機械的強度を付与するオーバーラミネートフ
ィルムを貼合した構成をとるのが通常である。従来のカ
ードを構成する材料および接着剤としては、硬質塩化ビ
ニール樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等が挙げら
れるが、環境面への配慮、耐屈曲性、剛性等の問題があ
り、これらの樹脂の使用は抑えられる傾向にある。代わ
って、相当比の共重合成分を含有し、ICチップの埋め
込み適性を付与したポリエステル樹脂が基材として普及
しつつあるが、該基材のオーバーラミネート用に同組成
の共重合ポリエステルからなるフィルムを使用すると耐
熱性が不足し、ICカード高温保存時の品質確保の点で
問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであって、その解決課題は、耐熱性と
エンボス刻字性に優れ、カード基材の表面にラミネート
して表面保護機能を付与するために好適なICカード用
フィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み鋭意検討した結果、特定の物性を有するポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面に、特定組成の共重合ポリ
エステルフィルムを積層することにより、耐熱性とエン
ボス刻字性(番号や姓名をカードに刻字する)という背
反する特性を併せ持つフィルムが得られ、ICカード用
フィルムとして極めて有用であることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、ジカルボン酸
成分の75モル%以上がテレフタル酸およびナフタレン
ジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも一種の
成分からなる、融点が190℃以上のポリエステルフィ
ルムBの少なくとも片面に、ジオール成分の5〜45モ
ル%がシクロヘキサンジメタノールからなる共重合ポリ
エステルフィルムAを積層してなることを特徴とするI
Cカード用ポリエステルフィルムに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明で言うポリエステルとは、例えば、ジカル
ボン酸とジオールとから縮重合によって得られるポリマ
ーを指す。本発明のベースとなるポリエステルフィルム
Bを形成するポリエステルは、ジカルボン酸成分の75
モル%以上がテレフタル酸および/またはナフタレンジ
カルボン酸からなる線状飽和のポリエステルである。上
記ジカルボン酸成分と併用しうる他のジカルボン酸成分
としては、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸等を
例示することができる。併用するジカルボン酸成分の比
は、全ジカルボン酸成分に対し25モル%以下とするこ
とが必要である。この比が25モル%を超えると、耐熱
性や剛性が低下し、好ましくない。同じくポリエステル
フィルムBを構成するジオール成分としては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジ
メタノールなどが挙げられる。これらの中、エチレング
リコールが特に好ましい。
【0007】上記ポリエステルフィルムBの融点(DS
Cで測定)は、190℃以上であることが必要である。
ポリエステルフィルムBの融点が190℃未満の場合に
は、ICカードを構成する材料として用いた場合に耐熱
性が不足し、高温保存時の品質確保の点で問題となる傾
向がある。また該融点の上限は通常270℃ほどである
が、エンボス刻字性付与の観点からは、ポリエステルフ
ィルムBが共重合成分からなり、より低い融点を示す方
が好ましい。以上より、好ましい融点の範囲は200〜
255℃、さらに好ましくは210〜250℃である。
上記ポリエステルフィルムBの少なくとも片面に積層さ
れる共重合ポリエステルフィルムAは、そのジオール成
分の5〜45モル%がシクロヘキサンジメタノールから
なることが必要である。他のジオール成分およびジカル
ボン酸成分については、上記ポリエステルフィルムBの
取りうる組成から選択すればよい。シクロヘキサンジメ
タノールの共重合比が45モル%を超える場合には、I
Cカードを構成する材料として耐熱性が不足する傾向に
ある。一方同比が5モル%未満の場合にはICカードを
構成する基材シートとの熱接着性が不足し、加工適性が
低下する問題が生じる。シクロヘキサンジメタノールの
好ましい共重合比は15〜40モル%、さらに好ましく
は20〜35モル%の範囲内である。
【0008】なお、本発明で使用するポリエステル樹脂
には、本発明の目的を阻害しない範囲で、界面活性剤、
滑剤、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難
燃剤、帯電防止剤、異種のポリマーなどの添加剤を含有
させてもよい。本発明のポリエステルフィルムは、未延
伸フィルム、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムのい
ずれでもよいが、耐溶剤性、機械的強度付与のため、二
軸延伸フィルムが好ましい。本発明のポリエステルフィ
ルムの加熱収縮率(100℃×5分)は0.0±2.0
%の範囲にあることが好ましく、より好ましくは0.0
±1.5%、さらに好ましくは0.0±1.0%の範囲
内である。加熱収縮率が0.0±2.0%の範囲外にあ
る場合、フィルムの寸法安定性が不足し、高温環境下で
ICカードが収縮もしくは膨張する問題が生じる傾向が
ある。
【0009】本発明のポリエステルフィルムの全光線透
過率は85〜95%であることが好ましく、より好まし
くは89〜94%の範囲内である。全光線透過率が85
%未満の場合には、カード表面(印刷柄)の光沢感が低
下する、色彩の鮮鋭さを損なう等の問題が生じやすい。
本発明のポリエステルフィルムの表面粗度(Ra)は
0.01〜0.1μmであることが好ましく、より好ま
しくは0.02〜0.06μmの範囲内である。Raが
0.01μm未満の場合、フィルムの滑り性が不足し、
加工中にフィルム同士がブロッキングする問題が生じる
傾向がある。一方Raが0.1μmを超える場合には、
フィルムヘーズ値が上昇して曇ったフィルムとなり、カ
ード表面(印刷柄)の光沢感が低下する、色彩の鮮鋭さ
を損なう等の問題が生じる傾向がある。
【0010】本発明のポリエステルフィルムをICカー
ド用ラミネートフィルムとして使用するに際し、フィル
ムの総厚みはカード基材との組み合わせにより適宜選択
すればよいが、その機能上通常50〜250μm、好ま
しくは65〜150μmの範囲内である。この内、共重
合ポリエステルフィルムAの厚み(片面積層当たり)は
2〜20μmの範囲にあることが好ましく、より好まし
くは4〜15μmの範囲内である。共重合ポリエステル
フィルムAの厚みが2μm未満の場合、ICカードを構
成する基材シートとの熱接着性が不足する傾向にある。
一方同厚みが20μmを超える場合には、ICカードを
構成する材料として耐熱性が損なわれる傾向にある。本
発明のポリエステルフィルムの層構成は、A/Bの2種
2層、A/B/Aの2種3層が基本であるが、それ以上
の多層構成としても差し支えない。但し、カード基材と
の熱接着性の観点から、一方の最表層を共重合ポリエス
テルフィルムAとすることが好ましい。また2種2層フ
ィルムとする場合、カード基材と接着する面を共重合ポ
リエステルAとすることが好ましい。
【0011】本発明のポリエステルフィルムの製造方法
は、一般に所定に配合されたポリマーを溶融、押出しし
てシート化し、必要に応じて一軸もしくは二軸方向にロ
ール延伸法、テンター法等に従って延伸を施せばよい。
なおフィルム強度、寸法安定性、耐溶剤性等を適度に満
足させるためには、二軸延伸方法および熱処理方法を併
用することが好ましい。ここで本発明のポリエステルフ
ィルムの製法につき、二軸延伸を用いた場合を一例とし
て説明するが、これに限定されるものではない。所定の
粘度(通常は固有粘度:0.5〜1.2dl/g)を有
するポリエステル樹脂を200ppm以下、好ましくは
80ppm以下に乾燥する。当該乾燥原料を、押出機を
用いて溶融、混練する。なお、ベント孔を有する押出機
を用いる場合は乾燥工程を省略してもよいし、押出機途
中で各種添加剤を添加することもできる。溶融ポリマー
を口金からシート状に押出し、冷却ロール上で急冷固化
し、実質的に非晶状態の未配向シートを得る。(ポリエ
ステルフィルムBとなる)
【0012】共重合ポリエステルフィルムAの積層は、
共押出、あるいは一軸延伸後に別に押出したポリマーを
ラミネートする方法のいずれかにより実施することがで
きる。 次いで、得られたシートを二軸方向に延伸して
フィルム化する。まず、通常70〜150℃、好ましく
は75〜130℃の延伸温度、通常2.5〜6.0倍、
好ましくは3.0〜5.0倍の延伸倍率の条件下、前記
未延伸シートを一方向(縦方向)に延伸する。かかる延
伸にはロールおよびテンター方式の延伸機を使用するこ
とができる。次いで、通常75〜150℃、好ましくは
80〜140℃の延伸温度で、通常2.5〜6.0倍、
好ましくは3.0〜5.0倍の延伸倍率の条件下、一段
目と直交する方向(横方向)に延伸を行い、二軸配向フ
ィルムを得る。かかる延伸には、テンター方式の延伸機
を使用することができる。
【0013】上記の一方向の延伸を2段階以上で行う方
法も採用することができるが、その場合も最終的な延伸
倍率が上記した範囲に入ることが好ましい。また、前記
未延伸シートを面積倍率が7〜30倍になるように同時
二軸延伸することも可能である。次いで、テンター内熱
処理を、通常140〜240℃、好ましくは190〜2
35℃で、30%以内の伸長、制限収縮または定長下で
1秒〜5分間行う。本発明においては、ポリエステルフ
ィルムBの共重合比率(モル%)に応じて、フィルムに
熱寸法安定性を最大限付与しうる熱処理温度を採用する
ことが重要である。一般に共重合比率が上昇すると共に
フィルムの耐熱性が低下するため、採用しうる熱処理温
度も下がり、それ以上の高温とするとテンター内でフィ
ルムが(溶融)破断し、所望のフィルムを生産すること
ができなくなるためである。本発明のポリエステルフィ
ルムはその特徴を生かし、主に、共重合ポリエステルを
始めとする各種プラスチック材、鋼板、合成紙、等の他
基材とのラミネート体の構成をとり、ICカード用部材
として好適に使用される。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、本発明における
各種の物性およびその測定方法、定義は下記のとおりで
ある。また、実施例および比較例中、「部」および
「%」とあるのは、各「重量部」および「重量%」を意
味する。
【0015】(1)添加物の平均粒径(μm) (株)島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−
CP3型を用いてストークスの抵抗則に基づく沈降法に
よって粒子の大きさを測定した。測定により得られた粒
子の等価球形分布における積算(体積基準)50%の値
を用いて平均粒径とした。
【0016】(2)ポリエステルフィルムBの融点Tm
(℃) 示差走査熱量計(TAインスツルメント社製2920M
DSC)を用い、窒素雰囲気下でサンプル5mgを昇温
速度10℃/分で常温から昇温し、融解吸熱ピークが観
察されればTmとした。同ピークが複数現れた場合は最
大のピークをTmとする。なお共重合ポリエステルフィ
ルムA層は片刃で削ってサンプルから除いた。
【0017】(3)加熱収縮率(%) 無張力状態で100℃雰囲気中5分間熱処理し、その前
後のサンプルの長さを測定することにより、次式にて計
算した。測定はMD/TD両方向について行った。 加熱収縮率(%)=(La−Lb)×100/La (上記式中、Laは熱処理前のサンプル長(mm)、Lbは
熱処理後のサンプル長(mm)である)
【0018】(4)全光線透過率(%) JIS−K7136:2000に準じ、日本電色工業社
製積分球式濁度計NDH2000(光源D65)により
測定した。
【0019】(5)中心線平均表面粗さRa(μm) 小坂研究所社製の表面形状測定器SE−3Fを用いて測
定した。下記条件にて7回測定し、上下2点を除いた5
点の平均値をとった。 触針先端径:2μm ・測定力:0.03gf 測定長:2.5mm ・カットオフ値:0.08mm
【0020】(6)カード基材とのラミネート適性 白色PETGシート(PETを主構成成分とし、ジオー
ル成分の30モル%が1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール成分からなる)をカード基材とし、基材の両面にサ
ンプルを枚葉し、SUS板でプレス圧10kg/c
、プレス温度110℃にて30分間圧着した。この
条件にてサンプルとカード基材との接着度を確認し、以
下の観点で評価した。 ○:サンプルとカード基材が十分に接着し、良好な仕上
がりである。 ×:サンプルとカード基材の間で剥離が生じ、実用上問
題がある。
【0021】(7)エンボス刻字性(番号、姓名等の刻
字) 6項で作製したラミネート済みカードにエンボス刻字を
行い、刻字の深さを比較、以下の項目により評価した。 ○:十分なエンボス深さが得られ、良好な仕上がりであ
る。 △:エンボス深さがやや浅いが、実用上問題ないレベル
である。 ×:エンボス深さが浅く、実用上問題がある。
【0022】(8)耐熱性 6項で作製したラミネート済みカード単枚をダブルクリ
ップ(コクヨ製クリ−35)で挟み、105℃雰囲気で
3時間加温した。処理後クリップ挟みを外し、把持部の
変形度(凹形状の転写)を観察して以下の項目により評
価した。 ○:変形が十分小さく、耐熱性に優れている。 △:若干の変形が認められるが、実用上問題ないレベル
である。 ×:変形が著しく、実用上問題がある。
【0023】実施例1 ポリエチレンテレフタレート(PET)を主構成成分と
し、ジカルボン酸成分の13モル%がイソフタル酸成分
である固有粘度0.68の共重合ポリエステルチップ
(予め平均粒径2.3μmの無定型シリカを0.1%含
有)からなる原料Bをベント付二軸押出機に直接投入し
た。同様にして、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)を主構成成分とし、ジオール成分の30モル%が
1,4−シクロヘキサンジメタノール成分である固有粘
度0.75の共重合ポリエステルチップ(予め平均粒径
2.3μmの無定型シリカを0.1%含有)からなる原
料Aをベント付二軸押出機に直接投入した。上記原料を
各々二軸押出機中で270℃で溶融、混練し、得られた
溶融体をTダイに導いて両原料がA/B/Aの構成を成
すようにスリット状に共押出しし、30℃の冷却ドラム
上で冷却して無延伸シートを得た。次いで当該無延伸シ
ートを縦方向に83℃で3.7倍延伸した後、さらに横
方向に100℃で3.5倍延伸し、段階的に昇温後、2
05℃で5秒間熱処理した。最終的にフィルム厚み75
μm(5/65/5μm)の二軸配向フィルムを得た。
【0024】実施例2,3,4 実施例1の原料配合Bにおいて、イソフタル酸成分のモ
ル比、横延伸後の熱処理温度を表1記載のように変更す
る以外は同様にして、フィルム厚み75μm(5/65
/5μm)の二軸配向フィルムを得た。
【0025】実施例5 実施例1の原料配合Bにおいて、ポリエステルの主構成
成分をポリエチレンナフタレート(PEN)とし、押出
温度:290℃、縦延伸温度:93℃、横延伸温度:1
10℃、熱処理温度:225℃とする以外は同様にし
て、フィルム厚み75μm(5/65/5μm)の二軸
配向フィルムを得た。
【0026】比較例1 実施例1において、フィルム構成を原料配合Aからなる
単層フィルムとし、熱処理温度を120℃とする以外は
同様にして、フィルム厚み75μmの二軸配向フィルム
を得た。
【0027】比較例2,3 実施例1の原料配合Aにおいて、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール成分のモル比を表2記載のように変更す
る以外は同様にして、フィルム厚み75μm(5/65
/5μm)の二軸配向フィルムを得た。
【0028】比較例4 実施例1の原料配合Bにおいて、イソフタル酸成分のモ
ル比、熱処理温度を表2記載のように変更する以外は同
様にして、フィルム厚み75μm(5/65/5μm)
の二軸配向フィルムを得た。
【0029】
【表1】 表1中、IPAはイソフタル酸、CHDMは1,4-シクロヘキサンシ゛メタノールを意
味する。
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明のポリエステルフィルムは、耐熱
性とエンボス刻字性と言う背反する特性を併せ持ち、特
にICカード用基材の表面にラミネートして表面保護機
能を付与する材料として好適であり、その工業的価値は
高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA11 MA40 MB01 MB02 MB06 MB09 MB10 PA02 PA03 PA04 PA14 PA18 PA29 QC12 RA03 RA04 RA11 4F100 AK41B AK42A AL01A AL01B BA02 EH20 EJ38 GB41 JJ03 JL01 5B035 AA07 BB09 CA02 CA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジカルボン酸成分の75モル%以上がテ
    レフタル酸およびナフタレンジカルボン酸からなる群か
    ら選ばれる少なくとも一種の成分からなる、融点が19
    0℃以上のポリエステルフィルムBの少なくとも片面
    に、ジオール成分の5〜45モル%がシクロヘキサンジ
    メタノールからなる共重合ポリエステルフィルムAを積
    層してなることを特徴とするICカード用ポリエステル
    フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルムBが、ジカルボン
    酸成分の5〜25モル%がイソフタル酸からなることを
    特徴とする請求項1記載のICカード用ポリエステルフ
    ィルム。
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